JP2005009934A - 圧電センサ - Google Patents

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JP2005009934A JP2003172291A JP2003172291A JP2005009934A JP 2005009934 A JP2005009934 A JP 2005009934A JP 2003172291 A JP2003172291 A JP 2003172291A JP 2003172291 A JP2003172291 A JP 2003172291A JP 2005009934 A JP2005009934 A JP 2005009934A
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Masakazu Miyano
雅一 宮野
Katsumi Yamauchi
克己 山内
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Abstract

【課題】錘部の重量が大きい場合であっても、振動のノード点を支持することができる圧電センサを提供すること。
【解決手段】本発明の圧電センサ1は、振動板10及び圧電素子20によって構成された積層板30と、圧電素子20を励振させる励振用電極24と、圧電素子20に発生する電圧を検出する検出用電極22a〜22dと、積層板30に垂下された主錘部40と、積層板30における主錘部40の周囲に配された補助錘部50とを備えている。補助錘部50によって、振動のノード点Pを主錘部40と補助錘部50の間の領域に設定することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電素子を用いた圧電センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧電素子を用いた圧電センサは、様々な用途に適用されているが、その一例として振動式の角速度センサが挙げられる。この圧電振動型の角速度センサは、励振用電極及び検出用電極が搭載された圧電素子を振動板に貼り付けて積層板を構成し、この積層板の下面中心部に錘部を垂下させて成る。センサの駆動時には、励振用電極に印加される交流によって圧電素子は常時振動している。そして、角速度センサに角速度が作用すると、コリオリ力によって錘部が移動して、これにより圧電素子が変形する。この変形により圧電素子に電荷が発生し、このときの電圧値を検出用電極で検出することで、角速度の大きさを測定できるようになっている。
【0003】
このような角速度センサは、その応用範囲が年々拡大しており、それに伴いセンサの検出感度を向上するための研究が日々進められている。検出感度を向上させるために、例えば、下記特許文献1に述べられているように、振動板に垂下された錘部(重錘体)を重く且つ長くしたり、或いは、錘体の単位長さの質量を接合面よりも他の部分の方が大きくなるように設定したりすることが考えられている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−271261号公報(段落0008)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の角速度センサには、次のような問題があった。すなわち、圧電振動型の角速度センサでは、振動板は振動のノード点(節)を例えば円筒状の支持体で支持された状態で、励振用電極を通じて振動させられる。この際、ノード点は振動しないことになる。そして、一般的にこのノード点は、その外側と内側の重量がおおむね等しくなるように位置決めされる。ところが、上記特許文献1のセンサでは、錘部が重すぎるために錘部が存在する領域にノード点が位置してしまい、錘部そのものが障害となってノード点を円筒状支持体で支持することができず、センサとしての機能を果たせないおそれがある。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、錘部の重量が大きい場合であっても、振動のノード点を支持することができる圧電センサを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明の圧電センサは、振動板、及び、この振動板の少なくとも一方の面に設けられた圧電素子によって構成された積層板と、圧電素子を励振させる励振用電極と、圧電素子に発生する電圧を検出する検出用電極と、積層板に垂下された主錘部と、積層板における主錘部の周囲に配された補助錘部とを備えることを特徴としている。
【0008】
この圧電センサによれば、例えば角速度の検出感度を向上させるために主錘部を重くした場合であっても、主錘部の周囲に補助錘部が設けられているため、振動のノード点を主錘部と補助錘部の間の領域に位置させることができる。このため、主錘部の存在が障害となることなく支持体によってノード点を支持することができ、検出感度の高いセンサを実現することができる。
【0009】
また、本発明の圧電センサにおいて、補助錘部は、リング状であることが好適である。主錘部の周囲全体を囲うように補助錘部を配することにより、作用した角速度の方向による検出誤差を抑えることができる。
【0010】
本発明の圧電センサにおいて、積層板における主錘部と補助錘部との間の領域を支持する支持体を更に備えるようにしてもよい。この場合、支持体は、積層板の振動のノード点を支持するように設けられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る圧電センサの好適な実施形態について詳細に説明する。尚、同一要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省略する。
【0012】
図1〜図3は、それぞれ本実施形態の圧電センサ1を示す図であり、図1は縦断面図、図2は底面図、図3は平面図である。図1は、図2及び図3のI−I方向断面図となっている。圧電センサ1は、本実施形態では圧電振動型の角速度センサであり、自動車のナビゲーションシステム、二輪車傾斜測定、カメラの防振装置等に利用される。圧電センサ1は、振動板10及びこの上面に貼り付けられた圧電素子20で構成された積層板30を備え、圧電素子20の上面には、検出用電極22a〜22d及び励振用電極24が設けられている。一方、圧電素子20の下面には、検出用電極22a〜22d及び励振用電極24の位置に対応するように円板状の裏面電極が設けられている(図示略)。また、積層板30の下面中央部からは、例えばステンレス、鉄、セラミック等で形成される主錘部40が垂下している。
【0013】
図3に示すように、励振用電極24は環状になっており、圧電センサ1の作動時には、該励振用電極24と圧電素子20の底面に配された裏面電極との間に交流が印加され、圧電素子20を励振させることになる。
【0014】
一方、各検出用電極極22a〜22dは扇状をしており、励振用電極24の内側において互いに所定の間隔を隔てて圧電素子20上に配置されている。本実施形態は2軸の各速度を検出できるように構成されており、検出用電極22a,22dの組がX軸方向の各速度を検出し、検出用電極22b,22cの組がY軸方向の各速度を検出する。
【0015】
再び図1を参照して、主錘部40について説明する。主錘部40は、圧電センサ1に角速度が作用した際にコリオリ力が働くポイントであり、角速度検出には重要な要素である。積層板30の圧電素子20は、この主錘部40に働くコリオリ力と主錘部40の重心から回転中心までの距離との積によるモーメント作用によって変形することになる。そして、その変形により生じる電圧値が検出用電極22a〜22dによって検出される。本実施形態では、主錘部40に、積層板30に接続された基部40aとこれに連続する大径部40bを設け、角速度の検出感度を向上させている。検出感度を向上させる主錘部の例は、上記特許文献1に様々述べられている。
【0016】
また、図1及び図2に示すように、主錘部40の周囲であって且つ積層板30の下面縁部には、リング状の補助錘部50が配されている。補助錘部50は、主錘部40と同様にステンレス、鉄、セラミック等で形成することができる。補助錘部50の重量、位置、及び形状は、次のようにして設定する。すなわち、圧電素子20を励振させると積層板30が励振するが、このとき振動しないノード点Pが存在する。積層板30のノード点Pは、圧電センサにおけるその内側の重量と外側の重量とがおおむね等しくなるように設定される。そして、本実施形態では、補助錘部50を、ノード点Pが主錘部40と補助錘部50の間の領域に位置するように設定する。好ましくは、ノード点Pが励振用電極24の外側であって且つ補助錘部50の内側に位置するように、補助錘部50を配置する。圧電センサ1の作動時に、ノード点Pは円筒状の支持体60で支持される(図2では支持体60を省略している)。支持体60は、例えばはんだ付け、溶接、接着剤等によって積層板30に接続される。
【0017】
以上が本実施形態の圧電センサ1の構成である。次に、圧電センサ1の動作を説明する。まず、積層板30のノード点Pを支持体60で支持した状態で、励振用電極24に交流電圧を印加する。圧電センサ1の動作を開始して角速度が作用すると、コリオリ力により主錘部40が移動し、これにより圧電素子20が変形する。この変形に伴う圧電効果により圧電素子20に電荷が発生し、このときの電圧値を検出用電極22a〜22dで検出する。そして、検出用電極22aからの電圧値と検出用電極22dからの電圧値を比較してX軸方向の角速度を検出し、検出用電極22bからの電圧値と検出用電極22cからの電圧値を比較してY軸方向の角速度を検出することができる。
【0018】
ここで、本実施形態では、補助錘部50を設けることにより、振動のノード点Pを、主錘部40が存在する部分ではなく、主錘部40と補助錘部50の間の領域に位置させているため、主錘部40が妨げとなることなくノード点Pを支持体60で支持することが可能となっている。このため、主錘部40の重量を大きくして角速度の検出感度を向上させた場合であっても、何らの支障なくセンサの機能を実現することができる。
【0019】
また、上記のように本実施形態では、補助錘部50はリング状になっている。このように主錘部40の周囲全体を囲うように補助錘部50を配することにより、作用した角速度の方向による検出誤差を抑えることができる。もっとも、補助錘部50をリング状にせずに、主錘部40を囲うように複数個の補助錘部を配置してもよい。
【0020】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、振動板10の一方の面のみではなく、両面に圧電素子20を設けてもよい。
【0021】
また、補助錘部50を積層板30の下面ではなく、主錘部40の周囲であって且つ積層板30の上面に設けてもよい。これにより、補助錘部50が圧電素子の励振及び圧電効果を阻害することを抑止できる。
【0022】
更に、ノード点を支持する支持体は、円筒状にするのではなく、複数箇所(例えば8箇所)において点接触で支持するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る圧電センサによれば、錘部の重量が大きい場合であっても、振動のノード点を支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電センサの一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す圧電センサの底面図である。
【図3】図1に示す圧電センサの平面図である。
【符号の説明】
1…圧電センサ、10…振動板、20…圧電素子、22a〜22d…検出用電極、24…励振用電極、30…積層板、40…主錘部、40a…基部、40b…大径部、50…補助錘部、60…支持体、P…ノード点。

Claims (4)

  1. 振動板、及び、この振動板の少なくとも一方の面に設けられた圧電素子によって構成された積層板と、
    前記圧電素子を励振させる励振用電極と、
    前記圧電素子に発生する電圧を検出する検出用電極と、
    前記積層板に垂下された主錘部と、
    前記積層板における前記主錘部の周囲に配された補助錘部と、
    を備えることを特徴とする圧電センサ。
  2. 前記補助錘部は、リング状であることを特徴とする請求項1記載の圧電センサ。
  3. 前記積層板における前記主錘部と前記補助錘部との間の領域に、振動のノード点が位置することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の圧電センサ。
  4. 前記積層板における前記主錘部と前記補助錘部との間の領域を支持する支持体を更に備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項記載の圧電センサ。
JP2003172291A 2003-06-17 2003-06-17 圧電センサ Withdrawn JP2005009934A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135595A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Yamaha Corp 圧電体素子及びその製造方法、並びに該圧電体素子を用いた角速度センサ

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