JPH06147902A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
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- JPH06147902A JPH06147902A JP4321312A JP32131292A JPH06147902A JP H06147902 A JPH06147902 A JP H06147902A JP 4321312 A JP4321312 A JP 4321312A JP 32131292 A JP32131292 A JP 32131292A JP H06147902 A JPH06147902 A JP H06147902A
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- piezoelectric elements
- piezoelectric element
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01C—MEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
- G01C19/00—Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
- G01C19/56—Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
- G01C19/5642—Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating bars or beams
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 振動の干渉や電圧干渉が発生せず、しかも複
数の向きの軸を中心とした回転角速度を測定することが
できる振動ジャイロを得る。 【構成】 断面正方形の振動体12を、正方形のループ
状に形成する。振動体12の辺12aの上下面に、駆動
用圧電素子14,16を形成する。振動体12の辺12
aの外周側および内周側の側面に、検出用圧電素子1
8,20を形成する。振動体12の辺12aに隣接する
辺12bの外周側および内周側の側面に、検出用圧電素
子22,24を形成する。振動体12のノード点近傍
を、支持部材32a,32b,32c,32dで支持す
る。駆動用圧電素子14,16に励振回路を接続し、振
動体12を屈曲振動させる。そして、検出用圧電素子1
8,20,22,24の出力電圧を測定し、回転角速度
を検出する。
数の向きの軸を中心とした回転角速度を測定することが
できる振動ジャイロを得る。 【構成】 断面正方形の振動体12を、正方形のループ
状に形成する。振動体12の辺12aの上下面に、駆動
用圧電素子14,16を形成する。振動体12の辺12
aの外周側および内周側の側面に、検出用圧電素子1
8,20を形成する。振動体12の辺12aに隣接する
辺12bの外周側および内周側の側面に、検出用圧電素
子22,24を形成する。振動体12のノード点近傍
を、支持部材32a,32b,32c,32dで支持す
る。駆動用圧電素子14,16に励振回路を接続し、振
動体12を屈曲振動させる。そして、検出用圧電素子1
8,20,22,24の出力電圧を測定し、回転角速度
を検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、2つまたはそれ以上の向きの回転角速度
を測定するための振動ジャイロに関する。
特にたとえば、2つまたはそれ以上の向きの回転角速度
を測定するための振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、振動ジャイロを用いて2つの向き
の回転角速度を測定するには、図11に示すように、ケ
ース1内に2つの振動ジャイロ2,3を配置したものを
使用していた。これらの振動ジャイロ2,3は、互いの
中心軸が直交するように配置される。したがって、振動
ジャイロ2,3の軸を中心とした回転角速度を測定する
ことができる。
の回転角速度を測定するには、図11に示すように、ケ
ース1内に2つの振動ジャイロ2,3を配置したものを
使用していた。これらの振動ジャイロ2,3は、互いの
中心軸が直交するように配置される。したがって、振動
ジャイロ2,3の軸を中心とした回転角速度を測定する
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2つの
振動ジャイロをケース内に配置すると、それらの振動周
波数の差から、音波による干渉やケースを通じた振動の
干渉が発生する。また、通常、2つの振動ジャイロを駆
動するために電源を共用するため、電圧干渉が発生す
る。それゆえに、この発明の主たる目的は、振動の干渉
や電圧干渉が発生せず、しかも複数の向きの軸を中心と
した回転角速度を測定することができる振動ジャイロを
提供することである。
振動ジャイロをケース内に配置すると、それらの振動周
波数の差から、音波による干渉やケースを通じた振動の
干渉が発生する。また、通常、2つの振動ジャイロを駆
動するために電源を共用するため、電圧干渉が発生す
る。それゆえに、この発明の主たる目的は、振動の干渉
や電圧干渉が発生せず、しかも複数の向きの軸を中心と
した回転角速度を測定することができる振動ジャイロを
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の軸方
向を有する振動体と、振動体に屈曲振動を与えるための
駆動用圧電素子と、振動体の複数の軸方向に沿って形成
され、かつその面が振動体の無回転時における振動方向
に直交しないように配置される複数の検出用圧電素子と
を含む、振動ジャイロである。
向を有する振動体と、振動体に屈曲振動を与えるための
駆動用圧電素子と、振動体の複数の軸方向に沿って形成
され、かつその面が振動体の無回転時における振動方向
に直交しないように配置される複数の検出用圧電素子と
を含む、振動ジャイロである。
【0005】
【作用】1つの振動体に複数の軸方向が存在するため、
振動体の一部を駆動すれば、複数の軸方向を有する振動
体の全体が屈曲振動する。この振動体の軸を中心として
回転すれば、コリオリ力によって振動方向が変わり、無
回転時の振動方向と直交しないように配置された検出用
圧電素子に電圧が発生する。検出用圧電素子は、複数の
軸方向に沿って形成されているため、それらの軸を中心
とした回転角速度に応じて、各検出用圧電素子に電圧が
発生する。
振動体の一部を駆動すれば、複数の軸方向を有する振動
体の全体が屈曲振動する。この振動体の軸を中心として
回転すれば、コリオリ力によって振動方向が変わり、無
回転時の振動方向と直交しないように配置された検出用
圧電素子に電圧が発生する。検出用圧電素子は、複数の
軸方向に沿って形成されているため、それらの軸を中心
とした回転角速度に応じて、各検出用圧電素子に電圧が
発生する。
【0006】
【発明の効果】この発明によれば、検出用圧電素子の出
力電圧を測定することにより、回転角速度を検出するこ
とができる。検出用圧電素子は、複数の軸方向に沿って
形成されるため、それらの軸を中心とした回転角速度を
検出することができる。しかも、振動体の一部を駆動す
ることにより振動体の全体を屈曲振動させることができ
るため、振動数の差から発生する振動の干渉を防ぐこと
ができる。さらに、振動体の一部を駆動するだけである
ので、複数の振動体を駆動する場合のように電源を共有
する必要がなく、電圧干渉を防ぐことができる。
力電圧を測定することにより、回転角速度を検出するこ
とができる。検出用圧電素子は、複数の軸方向に沿って
形成されるため、それらの軸を中心とした回転角速度を
検出することができる。しかも、振動体の一部を駆動す
ることにより振動体の全体を屈曲振動させることができ
るため、振動数の差から発生する振動の干渉を防ぐこと
ができる。さらに、振動体の一部を駆動するだけである
ので、複数の振動体を駆動する場合のように電源を共有
する必要がなく、電圧干渉を防ぐことができる。
【0007】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【実施例】図1(A)はこの発明の一実施例を示す斜視
図であり、図1(B)はその平面図であり、図1(C)
は図1(B)の線IC−ICにおける断面図である。振
動ジャイロ10は、振動体12を含む。振動体12は、
たとえばエリンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,
水晶,セラミックなど、一般的に機械的な振動を生じる
材料で形成される。振動体12は、たとえば正方形のル
ープ状に形成される。この振動体12の断面は、正方形
状に形成される。したがって、振動体12の各辺12
a,12b,12c,12dの中心軸は、互いに隣接す
る中心軸と直交するように形成されている。
図であり、図1(B)はその平面図であり、図1(C)
は図1(B)の線IC−ICにおける断面図である。振
動ジャイロ10は、振動体12を含む。振動体12は、
たとえばエリンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,
水晶,セラミックなど、一般的に機械的な振動を生じる
材料で形成される。振動体12は、たとえば正方形のル
ープ状に形成される。この振動体12の断面は、正方形
状に形成される。したがって、振動体12の各辺12
a,12b,12c,12dの中心軸は、互いに隣接す
る中心軸と直交するように形成されている。
【0009】振動体12の1つの辺12aには、駆動用
圧電素子14,16が形成される。駆動用圧電素子1
4,16は振動体12の上下面に形成される。さらに、
振動体12の辺12aには、検出用圧電素子18,20
が形成される。検出用圧電素子18は振動体12の外周
側の側面に形成され、検出用圧電素子20は振動体12
の内周側の側面に形成される。また、振動体12の辺1
2aに隣接する辺12bには、別の検出用圧電素子2
2,24が形成される。検出用圧電素子22は振動体1
2の外周側の側面に形成され、検出用圧電素子24は振
動体12の内周側の側面に形成される。駆動用および検
出用に用いられる圧電素子は、たとえば圧電セラミック
などの圧電層26の両面に電極28,30を形成したも
のである。そして、この圧電素子の一方の電極28が、
導電接着剤などで振動体12に接着される。
圧電素子14,16が形成される。駆動用圧電素子1
4,16は振動体12の上下面に形成される。さらに、
振動体12の辺12aには、検出用圧電素子18,20
が形成される。検出用圧電素子18は振動体12の外周
側の側面に形成され、検出用圧電素子20は振動体12
の内周側の側面に形成される。また、振動体12の辺1
2aに隣接する辺12bには、別の検出用圧電素子2
2,24が形成される。検出用圧電素子22は振動体1
2の外周側の側面に形成され、検出用圧電素子24は振
動体12の内周側の側面に形成される。駆動用および検
出用に用いられる圧電素子は、たとえば圧電セラミック
などの圧電層26の両面に電極28,30を形成したも
のである。そして、この圧電素子の一方の電極28が、
導電接着剤などで振動体12に接着される。
【0010】さらに、振動体12には、たとえば金属線
などで形成された支持部材32a,32b,32c,3
2dが取り付けられる。支持部材32a〜32dは、振
動体12のノード点付近に取り付けられる。振動体12
のノード点は、各辺12a〜12dの中心軸の交点に存
在する。したがって、支持部材32a〜32dは、振動
体12の上下面のノード点に対応する位置に取り付けら
れる。支持部材32a〜32dを取り付ける方法として
は、たとえば溶接やはんだ付けなどによって取り付けて
もよく、またノード点を通るように振動体12を貫通し
てもよい。
などで形成された支持部材32a,32b,32c,3
2dが取り付けられる。支持部材32a〜32dは、振
動体12のノード点付近に取り付けられる。振動体12
のノード点は、各辺12a〜12dの中心軸の交点に存
在する。したがって、支持部材32a〜32dは、振動
体12の上下面のノード点に対応する位置に取り付けら
れる。支持部材32a〜32dを取り付ける方法として
は、たとえば溶接やはんだ付けなどによって取り付けて
もよく、またノード点を通るように振動体12を貫通し
てもよい。
【0011】この振動ジャイロ10では、駆動用圧電素
子14,16に励振回路が接続されることによって、振
動体12が励振される。この場合、図2の実線で示すよ
うに、辺12aおよび12cが上方向に屈曲するとき、
辺12bおよび12dが下方向に屈曲する。反対に、図
2の点線で示すように、辺12aおよび12cが下方向
に屈曲するとき、辺12bおよび12dが上方向に屈曲
する。
子14,16に励振回路が接続されることによって、振
動体12が励振される。この場合、図2の実線で示すよ
うに、辺12aおよび12cが上方向に屈曲するとき、
辺12bおよび12dが下方向に屈曲する。反対に、図
2の点線で示すように、辺12aおよび12cが下方向
に屈曲するとき、辺12bおよび12dが上方向に屈曲
する。
【0012】この状態では、検出用圧電素子18,20
および検出用圧電素子22,24には、電圧が発生しな
い。振動体12の辺12aの軸を中心として回転する
と、コリオリ力によって、辺12aの振動方向が変わ
る。そのため、検出用圧電素子18,20は面方向に屈
曲し、回転角速度に応じた電圧が発生する。したがっ
て、検出用圧電素子18,20の電圧を測定することに
よって、振動体12の辺12aの軸を中心とした回転角
速度を検出することができる。同様に、振動体12の辺
12bの軸を中心として回転すると、検出用圧電素子2
2,24に回転角速度に応じた電圧が発生する。したが
って、検出用圧電素子22,24の電圧を測定すること
により、振動体12の辺12bの軸を中心とした回転角
速度を検出することができる。
および検出用圧電素子22,24には、電圧が発生しな
い。振動体12の辺12aの軸を中心として回転する
と、コリオリ力によって、辺12aの振動方向が変わ
る。そのため、検出用圧電素子18,20は面方向に屈
曲し、回転角速度に応じた電圧が発生する。したがっ
て、検出用圧電素子18,20の電圧を測定することに
よって、振動体12の辺12aの軸を中心とした回転角
速度を検出することができる。同様に、振動体12の辺
12bの軸を中心として回転すると、検出用圧電素子2
2,24に回転角速度に応じた電圧が発生する。したが
って、検出用圧電素子22,24の電圧を測定すること
により、振動体12の辺12bの軸を中心とした回転角
速度を検出することができる。
【0013】このように、この振動ジャイロ10を使用
すれば、2つの向きの軸を中心とした回転角速度を検出
することができる。この振動ジャイロ10では、駆動用
圧電素子14,16によって、振動体12全体を屈曲振
動させることができる。そのため、2つの振動ジャイロ
をケース内に配置して振動させる場合のように、音波の
伝搬による干渉やケースを通じた振動の干渉などが発生
しない。また、駆動回路は1つであるため、電源を共用
する必要がなく、電圧干渉が発生しない。さらに、駆動
回路が1つであるため、2つの振動ジャイロを駆動する
場合に比べて、回路を簡略化することができる。
すれば、2つの向きの軸を中心とした回転角速度を検出
することができる。この振動ジャイロ10では、駆動用
圧電素子14,16によって、振動体12全体を屈曲振
動させることができる。そのため、2つの振動ジャイロ
をケース内に配置して振動させる場合のように、音波の
伝搬による干渉やケースを通じた振動の干渉などが発生
しない。また、駆動回路は1つであるため、電源を共用
する必要がなく、電圧干渉が発生しない。さらに、駆動
回路が1つであるため、2つの振動ジャイロを駆動する
場合に比べて、回路を簡略化することができる。
【0014】また、この振動ジャイロ10では、振動体
12の辺12a〜12dの隣接するものが直交するよう
に形成されているため、2つの振動ジャイロをケース内
で直交配置させる場合に比べて、位置決めが簡単であ
る。なお、振動体12を正方形以外のループ状に形成す
れば、直交しない2つの軸を中心とした回転角速度を検
出することができる。このように、振動体12の形状
は、検出しようとする回転角速度の向きに応じて変更す
ることができる。
12の辺12a〜12dの隣接するものが直交するよう
に形成されているため、2つの振動ジャイロをケース内
で直交配置させる場合に比べて、位置決めが簡単であ
る。なお、振動体12を正方形以外のループ状に形成す
れば、直交しない2つの軸を中心とした回転角速度を検
出することができる。このように、振動体12の形状
は、検出しようとする回転角速度の向きに応じて変更す
ることができる。
【0015】なお、駆動用圧電素子14,16のどちら
か一方があれば、振動体12を励振することができる。
また、検出用圧電素子18,20のどちらか一方があれ
ばよく、検出用圧電素子22,24のどちらか一方があ
れば、回転角速度を検出することができる。さらに、振
動体12の他の辺12c,12dにも、駆動用圧電素子
または検出用圧電素子を形成してもよい。この場合、駆
動用圧電素子は振動体12の上下面に形成され、検出用
圧電素子は振動体12の外周側および内周側の側面に形
成される。つまり、駆動用圧電素子は1つ以上あればよ
く、検出用圧電素子は直交する2つの辺にそれぞれ1つ
以上あればよい。
か一方があれば、振動体12を励振することができる。
また、検出用圧電素子18,20のどちらか一方があれ
ばよく、検出用圧電素子22,24のどちらか一方があ
れば、回転角速度を検出することができる。さらに、振
動体12の他の辺12c,12dにも、駆動用圧電素子
または検出用圧電素子を形成してもよい。この場合、駆
動用圧電素子は振動体12の上下面に形成され、検出用
圧電素子は振動体12の外周側および内周側の側面に形
成される。つまり、駆動用圧電素子は1つ以上あればよ
く、検出用圧電素子は直交する2つの辺にそれぞれ1つ
以上あればよい。
【0016】また、図3に示すように、駆動用圧電素子
14,16を振動体12の外周側および内周側の側面に
形成してもよい。この場合、検出用圧電素子18,20
は振動体12の辺12aの上下面に形成され、検出用圧
電素子22,24は振動体12の辺12bの上下面に形
成される。この振動ジャイロ10では、図4に示すよう
に、振動体12の外周方向および内周方向に屈曲振動す
る。このような振動ジャイロ10を用いても、直交する
2つの軸を中心とした回転角速度を検出することができ
る。
14,16を振動体12の外周側および内周側の側面に
形成してもよい。この場合、検出用圧電素子18,20
は振動体12の辺12aの上下面に形成され、検出用圧
電素子22,24は振動体12の辺12bの上下面に形
成される。この振動ジャイロ10では、図4に示すよう
に、振動体12の外周方向および内周方向に屈曲振動す
る。このような振動ジャイロ10を用いても、直交する
2つの軸を中心とした回転角速度を検出することができ
る。
【0017】さらに、振動体12の形状としては、図5
(A),(B),(C)に示すように、断面3角形にし
てもよい。この振動ジャイロ10では、振動体12の辺
12aの3つの側面に圧電素子34,36,38が形成
される。そして、2つの圧電素子34,36が駆動用お
よび検出用の両方を兼用し、別の圧電素子38は帰還用
として使用される。したがって、圧電素子34,36と
圧電素子38との間に励振回路を接続することによっ
て、振動体12は図2に示すような屈曲振動をする。ま
た、検出用圧電素子22,24は、振動体12の辺12
bの屈曲振動の方向に対して対称となる2つの側面に形
成される。
(A),(B),(C)に示すように、断面3角形にし
てもよい。この振動ジャイロ10では、振動体12の辺
12aの3つの側面に圧電素子34,36,38が形成
される。そして、2つの圧電素子34,36が駆動用お
よび検出用の両方を兼用し、別の圧電素子38は帰還用
として使用される。したがって、圧電素子34,36と
圧電素子38との間に励振回路を接続することによっ
て、振動体12は図2に示すような屈曲振動をする。ま
た、検出用圧電素子22,24は、振動体12の辺12
bの屈曲振動の方向に対して対称となる2つの側面に形
成される。
【0018】この振動体10では、無回転時には、圧電
素子34,36に発生する電圧の大きさが等しくなる。
したがって、圧電素子34,36の電圧の差を測定すれ
ば、互いに相殺されて0となる。また、振動体12の辺
12aの軸を中心として回転すると、コリオリ力によっ
て振動方向が変わり、たとえば圧電素子34に発生する
電圧が大きくなり、圧電素子36に発生する電圧が小さ
くなる。したがって、圧電素子34と圧電素子36との
出力電圧の差を測定すれば、図1に示す振動ジャイロに
比べて、大きい出力を得ることができる。そのため、微
小な回転角速度を検出することができる。同様に、検出
用圧電素子22,24の出力電圧の差を測定することに
よって、振動体12の辺12bの軸を中心とした回転角
速度を検出することができる。
素子34,36に発生する電圧の大きさが等しくなる。
したがって、圧電素子34,36の電圧の差を測定すれ
ば、互いに相殺されて0となる。また、振動体12の辺
12aの軸を中心として回転すると、コリオリ力によっ
て振動方向が変わり、たとえば圧電素子34に発生する
電圧が大きくなり、圧電素子36に発生する電圧が小さ
くなる。したがって、圧電素子34と圧電素子36との
出力電圧の差を測定すれば、図1に示す振動ジャイロに
比べて、大きい出力を得ることができる。そのため、微
小な回転角速度を検出することができる。同様に、検出
用圧電素子22,24の出力電圧の差を測定することに
よって、振動体12の辺12bの軸を中心とした回転角
速度を検出することができる。
【0019】なお、図5に示す実施例では、圧電素子3
4,36と圧電素子38との間に励振回路を接続した
が、圧電素子38は必ずしも必要ではない。この場合、
2つの圧電素子34,36に駆動信号を与えて振動体1
2を励振し、同じ圧電素子34,36の出力電圧の差を
測定することにより、回転角速度を検出することができ
る。
4,36と圧電素子38との間に励振回路を接続した
が、圧電素子38は必ずしも必要ではない。この場合、
2つの圧電素子34,36に駆動信号を与えて振動体1
2を励振し、同じ圧電素子34,36の出力電圧の差を
測定することにより、回転角速度を検出することができ
る。
【0020】振動体12の形状としては、図6に示すよ
うに、断面円形で円環状に形成したものであってもよ
い。この場合の圧電素子の配置も、図1または図3に示
すような配置にすることができる。さらに、図7に示す
ように、断面L字状の振動体12を使用してもよい。ま
た、図8に示すように、駆動用圧電素子14,16を形
成する面と検出用圧電素子18,20,22,24を形
成する面とが直交するように、板状の材料を組み合わせ
た形状としてもよい。
うに、断面円形で円環状に形成したものであってもよ
い。この場合の圧電素子の配置も、図1または図3に示
すような配置にすることができる。さらに、図7に示す
ように、断面L字状の振動体12を使用してもよい。ま
た、図8に示すように、駆動用圧電素子14,16を形
成する面と検出用圧電素子18,20,22,24を形
成する面とが直交するように、板状の材料を組み合わせ
た形状としてもよい。
【0021】さらに、図9に示すように、振動体12
は、L字状に組み合わせた辺12a,12bとL字状に
組み合わせた辺12d,12eとを、辺12b,12f
で接続した形状としてもよい。この振動ジャイロ10で
は、辺12aの上面に駆動用圧電素子40が形成され
る。もちろん、振動体12の辺12aの下面にも、駆動
用圧電素子を形成してもよい。この駆動用圧電素子40
に励振回路を接続することによって、振動体12は、図
10に示すように、隣接する辺が逆方向になるように屈
曲振動する。そして、振動体12の辺12a,12b,
12cには、無回転時の屈曲振動の方向と直交しない面
に検出用圧電素子42,44,46が形成される。もち
ろん、これらの検出用圧電素子42,44,46が形成
された面と反対側の面に、別の検出用圧電素子を形成し
てもよい。
は、L字状に組み合わせた辺12a,12bとL字状に
組み合わせた辺12d,12eとを、辺12b,12f
で接続した形状としてもよい。この振動ジャイロ10で
は、辺12aの上面に駆動用圧電素子40が形成され
る。もちろん、振動体12の辺12aの下面にも、駆動
用圧電素子を形成してもよい。この駆動用圧電素子40
に励振回路を接続することによって、振動体12は、図
10に示すように、隣接する辺が逆方向になるように屈
曲振動する。そして、振動体12の辺12a,12b,
12cには、無回転時の屈曲振動の方向と直交しない面
に検出用圧電素子42,44,46が形成される。もち
ろん、これらの検出用圧電素子42,44,46が形成
された面と反対側の面に、別の検出用圧電素子を形成し
てもよい。
【0022】この振動ジャイロ10では、振動体12の
辺12a,12b,12cが互いに直交しているため、
3つの直交した軸を中心とした回転角速度を検出するこ
とができる。したがって、これらの回転角速度から、あ
らゆる向きの回転を測定することができる。
辺12a,12b,12cが互いに直交しているため、
3つの直交した軸を中心とした回転角速度を検出するこ
とができる。したがって、これらの回転角速度から、あ
らゆる向きの回転を測定することができる。
【0023】このように、この発明によれば、複数の回
転角速度を検出することができ、振動の干渉や電源の電
圧干渉を防ぐことができる。しかも、検出しようとする
軸方向は振動体の形状によって決定されるため、別の振
動ジャイロを所定の位置関係に配置する場合に比べて、
位置決めが簡単である。
転角速度を検出することができ、振動の干渉や電源の電
圧干渉を防ぐことができる。しかも、検出しようとする
軸方向は振動体の形状によって決定されるため、別の振
動ジャイロを所定の位置関係に配置する場合に比べて、
位置決めが簡単である。
【図1】(A)はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、(B)はその平面図であり、(C)は線IC−IC
における断面図である。
り、(B)はその平面図であり、(C)は線IC−IC
における断面図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロの振動状態を示す図解
図である。
図である。
【図3】図1に示す振動ジャイロの変形例を示す斜視図
である。
である。
【図4】図3に示す振動ジャイロの振動状態を示す図解
図である。
図である。
【図5】(A)はこの発明の他の実施例を示す斜視図で
あり、(B)は線VB−VBにおける断面図であり、
(C)は線VC−VCにおける断面図である。
あり、(B)は線VB−VBにおける断面図であり、
(C)は線VC−VCにおける断面図である。
【図6】この発明のさらに他の例を示す斜視図である。
【図7】この発明の別の例を示す斜視図である。
【図8】この発明のさらに別の例を示す斜視図である。
【図9】3つの向きの軸を中心とした回転角速度を検出
することができる振動ジャイロの例を示す斜視図であ
る。
することができる振動ジャイロの例を示す斜視図であ
る。
【図10】図9に示す振動ジャイロの振動状態を示す図
解図である。
解図である。
【図11】この発明の背景となる従来の振動ジャイロの
一例を示す図解図である。
一例を示す図解図である。
10 振動ジャイロ 12 振動体 14 駆動用圧電素子 16 駆動用圧電素子 18 検出用圧電素子 20 検出用圧電素子 22 検出用圧電素子 24 検出用圧電素子 34 圧電素子 36 圧電素子 38 圧電素子 40 駆動用圧電素子 42 検出用圧電素子 44 検出用圧電素子 46 検出用圧電素子
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の軸方向を有する振動体、 前記振動体に屈曲振動を与えるための駆動用圧電素子、
および前記振動体の複数の軸方向に沿って形成され、か
つその面が前記振動体の無回転時における振動方向に直
交しないように配置される複数の検出用圧電素子を含
む、振動ジャイロ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4321312A JPH06147902A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 振動ジャイロ |
DE69310315T DE69310315T2 (de) | 1992-11-04 | 1993-10-29 | Vibratordrehungsmessaufnehmer |
EP93117575A EP0597338B1 (en) | 1992-11-04 | 1993-10-29 | Vibrating gyroscope |
US08/142,920 US5476007A (en) | 1992-11-04 | 1993-10-29 | Vibrating gyroscope |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4321312A JPH06147902A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06147902A true JPH06147902A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=18131183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4321312A Pending JPH06147902A (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | 振動ジャイロ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0597338B1 (ja) |
JP (1) | JPH06147902A (ja) |
DE (1) | DE69310315T2 (ja) |
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WO2013039125A1 (ja) * | 2011-09-12 | 2013-03-21 | 日本電気株式会社 | 圧電振動センサ |
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JPH08159779A (ja) | 1994-12-02 | 1996-06-21 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロ |
JP3291968B2 (ja) * | 1994-12-15 | 2002-06-17 | 株式会社村田製作所 | 振動ジャイロ |
JPH08247770A (ja) * | 1995-03-14 | 1996-09-27 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロ |
JP2996137B2 (ja) * | 1995-03-31 | 1999-12-27 | 株式会社村田製作所 | 振動ジャイロ |
JPH08278146A (ja) * | 1995-04-03 | 1996-10-22 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロ |
JPH09105639A (ja) * | 1995-08-08 | 1997-04-22 | Murata Mfg Co Ltd | 振動ジャイロおよびその製造方法 |
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JPH10115526A (ja) | 1996-10-15 | 1998-05-06 | Ngk Insulators Ltd | 振動ジャイロ・センサ及び振動ジャイロ・センサの製造方法 |
US6192756B1 (en) * | 1998-02-12 | 2001-02-27 | Ngk Insulators, Ltd. | Vibrators vibratory gyroscopes a method of detecting a turning angular rate and a linear accelerometer |
JP5807344B2 (ja) | 2011-02-25 | 2015-11-10 | ソニー株式会社 | 角速度センサ及び電子機器 |
WO2016201413A1 (en) | 2015-06-11 | 2016-12-15 | Georgia Tech Research Corporation | Mems inertial measurement apparatus having slanted electrodes for quadrature tuning |
JP7225817B2 (ja) * | 2019-01-17 | 2023-02-21 | セイコーエプソン株式会社 | 角速度センサー、慣性計測装置、電子機器および移動体 |
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JPS6416911A (en) * | 1987-07-10 | 1989-01-20 | Nippon Denki Home Electronics | Vibration gyro |
US5166571A (en) * | 1987-08-28 | 1992-11-24 | Nec Home Electronics, Ltd. | Vibration gyro having an H-shaped vibrator |
GB2215054B (en) * | 1988-02-19 | 1992-09-30 | Yazaki Corp | Oscillatory angular velocity detecting apparatus |
JPH0354414A (ja) * | 1989-07-24 | 1991-03-08 | Yazaki Corp | 角速度センサ |
JPH03172714A (ja) * | 1989-11-30 | 1991-07-26 | Murata Mfg Co Ltd | 検出回路 |
IT1285616B1 (it) * | 1996-03-15 | 1998-06-18 | Gd Spa | Metodo per l'incarto di un prodotto |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP4321312A patent/JPH06147902A/ja active Pending
-
1993
- 1993-10-29 EP EP93117575A patent/EP0597338B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-10-29 DE DE69310315T patent/DE69310315T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-10-29 US US08/142,920 patent/US5476007A/en not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
US5476007A (en) | 1995-12-19 |
EP0597338B1 (en) | 1997-05-02 |
DE69310315D1 (de) | 1997-06-05 |
DE69310315T2 (de) | 1997-11-06 |
EP0597338A1 (en) | 1994-05-18 |
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