JPH11304494A - 振動ジャイロ及びその使用方法 - Google Patents

振動ジャイロ及びその使用方法

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JPH11304494A
JPH11304494A JP10111711A JP11171198A JPH11304494A JP H11304494 A JPH11304494 A JP H11304494A JP 10111711 A JP10111711 A JP 10111711A JP 11171198 A JP11171198 A JP 11171198A JP H11304494 A JPH11304494 A JP H11304494A
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vibrating gyroscope
vibrator
vibration
detection
electrodes
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JP10111711A
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English (en)
Inventor
Yukio Kagawa
幸雄 加川
Hidetaka Abe
英孝 阿部
Kenji Komine
賢二 小峰
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動ジャイロを小形化する。 【解決手段】 円板の内部をくり抜いたリング状の圧電
体9の表裏の面に駆動用電極6a〜6d及び検出電極7
a〜7dを設け、xy面内の面内振動モードでかつ縮退
モードで駆動,検出を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角速度の検出
を行うためのものであってコリオリの力を利用して検出
する振動ジャイロ及びその使用方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】回転する物体の回転角速度を検出するに
は振動ジャイロが用いられる。従来の振動ジャイロの斜
視図を図13に示す。
【0003】図のように、四角柱状の恒弾性金属音片型
の振動子1がZ軸方向に沿って長く配置され、振動子1
はy軸に沿って長くかつ同一直線上に配置された一対の
支持ピン2a,2bと、一対の支持ピン2c,2dとに
より、長さ方向の2ケ所で支持されている。
【0004】そして、支持ピン2a,2bと支持ピン2
c,2dとの間におけるx軸と直角な面には駆動用圧電
磁器3が、y軸と直角な面には検出用圧電磁器4が夫々
接着されている。
【0005】図示しない電気信号発生器からの電気信号
で駆動用圧電磁器3を励振すると、振動子1はx軸と直
角な面に沿った曲げ振動で励振される。このように励振
される振動子1に対してz軸を中心とする回転角速度を
加えると、x軸と直角な面に沿った曲げ振動に対して直
角な方向であるy軸と直角な面に、回転角速度に比例し
た曲げ振動が生じる。
【0006】これは、x軸と直角な面に沿った曲げ振動
が生じているときに回転角速度を加えると、y軸と直角
な面に沿ってコリオリの力が作用することによって、回
転角速度に比例した曲げ振動がy軸と直角な面に生じる
のであり、y軸と直角な面に生じる振動成分を検出用圧
電磁器4で検出することにより、z軸まわりの回転角速
度を算出することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、三次元的な
曲げ振動を用いるために構造も三次元的になり振動ジャ
イロの薄形化に限界がある。
【0008】一方、円盤状薄板の円形縮退モードを利用
した振動ジャイロが提案されているが、円盤状薄板の面
内振動を利用した振動ジャイロは振動子の外形寸法(辺
の長さ)によって周波数が決定されてしまうため検出感
度を上げるためには振動子の外形寸法を大きくして固有
周波数を下げなければならないという欠点がある(一般
的に、検出感度を上げるためには、駆動,検出周波数を
低くする)。また、円盤状の振動子の中央の一点を正確
に固定しなければならず、量産が困難である。
【0009】そこで本発明は、斯かる課題を解決した振
動ジャイロ及びその使用方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めの請求項1に係る振動ジャイロの構成は、リング状の
圧電体の両面に駆動用電極と検出電極とを設けて振動子
を構成し、請求項2に係る振動ジャイロの構成は、前記
圧電体の外周部に前記圧電体と一体に形成した保持部を
介して振動子を保持するようにし、請求項3に係る振動
ジャイロの構成は、前記圧電体に代えて、前記保持部に
前記駆動用電極を設け、 請求項4に係る振動ジャイロ
の構成は、前記駆動用電極,前記検出電極に代えて圧電
振動子を設け、請求項5に係る振動ジャイロの構成は、
前記圧電体として異方性単結晶材料を使用し、請求項6
に係る振動ジャイロの使用方法の構成は、振動子が面内
振動モードであってかつ縮退モードとなる固有の周波数
で駆動,検出するようにし、請求項7に係る振動ジャイ
ロの使用方法の構成は、振動ジャイロからの出力電圧を
検出値として検出し、振動ジャイロが回転させられたと
きの回転角周波数を、前記検出値から求めるようにし、
請求項8に係る振動ジャイロの使用方法の構成は、振動
ジャイロの回転によりモード分離した一対の振動モード
の周波数の差を検出値として検出し、振動ジャイロが回
転させられたときの回転角周波数を、前記検出値から求
めるようにし、請求項9に係る振動ジャイロの使用方法
の構成は、入力電圧に対する出力電圧の位相の差を検出
値として検出し、振動ジャイロが回転させられたときの
回転角周波数を、前記検出値から求めるようにし、請求
項10に係る振動ジャイロの使用方法の構成は、入力電
圧の値,入力電流の値を検出値として検出し、振動ジャ
イロが回転させられたときの回転角周波数を、前記検出
値から求めるようにし、請求項11に係る振動ジャイロ
の使用方法の構成は、入力電圧と入力電流とにおける、
振動ジャイロが回転させられる前後での位相の差を検出
値として検出し、振動ジャイロが回転させられたときの
回転角周波数を、前記検出値から求めるようにし、請求
項12に係る振動ジャイロの使用方法の構成は、前記検
出値を差動出力として取り出すことにより検出感度を向
上させるようにし、請求項13に係る振動ジャイロの使
用方法の構成は、前記検出値の和又は差を取り出すこと
により温度変化に対して安定した検出ができるようにし
た。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による振動ジャイロ
及びその使用方法の実施の形態を説明する。
【0012】(a)実施の形態1 図1に示すように、振動子8は圧電体9と、複数の電極
とで構成されている。圧電体9は圧電セラミックスより
なる円盤状板の中央部をくり抜いてリング状にしたもの
であり、板厚方向へ高電圧を印加して分極されたものが
用いられている。そして、z軸まわりに90°毎に駆動
用電極6a〜6dが配置され、駆動用電極どうしの中間
位置には90°毎に検出電極7a〜7dが配置されてい
る。これらの2種類の電極は、圧電体9の両面に圧電体
9を挾むようにして蒸着して形成されている。斯かる振
動子8をスポンジ等の柔らかい材料の上に載せて支持す
ることで振動ジャイロが構成されている。
【0013】(b)実施の形態2 次に、実施の形態2を図2に基づいて説明する。これ
は、図1の圧電体9における検出電極7a〜7dの部分
に圧電体9と同一材料からなる保持部10を圧電体9と
一体に成形し、保持部10の先端を固定部11に結合し
たものである。保持部10は、単なる直線状ではなく、
片側へ突出したコ字状部分を有する弾性的ばね構造を有
する形状になっている。ここで、保持部10は、機械加
工又はフォトエッチングすることにより圧電体9と一体
構造にする。
【0014】このように、圧電体9の検出電極7a〜7
dの位置を、圧電体9と一体の保持部10を介して支持
することにより振動子8を支持するので、振動子8の駆
動に与える影響が少ない。
【0015】(c)実施の形態3 次に、実施の形態3を図3に基づいて説明する。これ
は、図2において、保持部10を設ける位置を、検出電
極7a〜7dどうしの間の駆動用電極6a〜6dと対応
する位置に変更したものである。
【0016】駆動用電極6a〜6dと対応する位置に設
けた保持部10を介して振動子8を支持するので、回転
角周波数の検出に与える影響が少ない。
【0017】(d)実施の形態4 次に、実施の形態4を図4に基づいて説明する。これ
は、図3における保持部10に代えて弾性的ばね構造を
有しない幅の小さい保持部12を設け、圧電体9に設け
ていた駆動用電極6a〜6dを保持部12に設けるよう
にしたものである。ここで、駆動用電極6a〜6dに電
圧を加えると、保持部12はリング状の圧電体9の中心
方向へ伸縮運動する。これにより、振動部の駆動が行わ
れる。
【0018】保持部12を駆動機構の一部として用いる
ことから、振動子8の振動モードに与える影響が少な
い。
【0019】(e)実施の形態5 次に、実施の形態5を図5に基づいて説明する。これ
は、図4において、検出電極7a〜7dを設けた位置に
も保持部12を設け、圧電体9に設けていた検出電極7
a〜7dも当該保持部12に設けたものである。つま
り、駆動用電極6a〜6d及び検出電極7a〜7dの全
てを保持部12に設けたものである。
【0020】圧電体9の振動によって生じた変位を、保
持部12の伸縮運動として検出電極7a〜7dが検出す
る。このように保持部12を駆動,検出のための一部分
として使用することにより、振動モードに影響を与える
ことなく、振動子8の外周部で支持することが可能であ
る。
【0021】(f)実施の形態6 次に、実施の形態6を図6に基づいて説明する。実施の
形態1〜5の振動ジャイロでは等方性セラミック圧電体
で振動子を構成したが、材質による温度特性が悪く十分
な検出精度が得られない。そこで、実施例6では温度変
化に対して安定性の高い材料として単結晶材料としての
水晶を用いたものである。
【0022】図6(a),(b)に示すように、z軸に
垂直な面でカットしたz板水晶をリング状に形成するこ
とにより圧電体13が構成されている。そして、図6
(b)に図6(a)のA−A断面図を示すように、駆動
用電極6a〜6d及び検出電極7a〜7dは、実施の形
態1〜5とは異なって圧電体13の両面だけでなく両側
面にも設けられている。振動子14はスポンジ等の柔ら
かい材料の上に載せて支持されている。
【0023】なお、水晶基板に代えてニオブ酸リチウ
ム,タンタル酸リチウムやランガサイト等の圧電体基板
を用いてもよい。
【0024】(g)実施の形態7 次に、実施の形態7を図7に基づいて説明する。これ
は、図6に示す振動子14における検出電極7a〜7d
と対応する位置に、図2に示す保持部10と同じ形状の
保持部15を、圧電体13と一体に形成し、保持部15
を固定部11に結合したものである。圧電体13と一体
に保持部15を形成するのは、エッチング加工等によっ
て行う。
【0025】(h)実施の形態8 次に、実施の形態8を図8に基づいて説明する。これ
は、図7における保持部15を、図3と同様に駆動用電
極6a〜6dと対応する位置に配置したものである。
【0026】(i)実施の形態9 次に、実施の形態9を図9に基づいて説明する。これ
は、図8における保持部15に代えて図4に示す保持部
12と同様の保持部16を設け、圧電体13に設けてい
た駆動用電極6c,6dを保持部16に設けるようにし
たものである。
【0027】図4の実施の形態4では保持部12と駆動
用電極を4つ設けたが、z板水晶を用いる場合にはx軸
に平行な保持部に関しては結晶の異方性により側面の駆
動用電極で生じる電界に対して伸縮振動が生じず、駆動
手段として作用しない。このため、振動を妨げない面か
らも考慮してx軸に平行な保持部は設けないのである。
【0028】(j)実施の形態10 次に、実施の形態10を図10に基づいて説明する。こ
れは、図9の保持部16に加えて検出電極と対応する位
置にも保持部16を設け、保持部16に検出電極7a〜
7dを設けるようにしたものである。
【0029】(k)実施の形態11〜14 次に、実施の形態11〜14を説明する。これらは、図
1〜図4における圧電体9としてQ値の高いエリンバを
用い、駆動用電極6a〜6d,検出電極7a〜7dに代
えて伸縮励振が可能な圧電振動子を接着して構成したも
のであり、実施の形態11〜14が図1〜4と対応す
る。
【0030】一般的に振動ジャイロの検出感度を上げる
ためには駆動周波数と検出周波数とを一致させ、縮退モ
ードで振動ジャイロを駆動,検出し、駆動,検出周波数
を低くすることが必要になる。本発明では円盤の内部を
くり抜いてリング状にし、x,y面内で振動する面内振
動モードを用いることから、共振周波数を低下させて検
出感度を高めることができる。
【0031】次に、図1〜図10に示した振動ジャイロ
の作用を説明する。
【0032】振動子8,14がz軸を中心として回転し
ない状態で一対の駆動用電極6a,6bに+の電圧を印
加する一方、一対の駆動用電極6c,6dに−の電圧を
印加する。すると、振動子8,14は図11(a)で示
すように紙面上のx,y平面内で上下方向へ縮んだり復
帰したりする面内振動モードで駆動される。この振動モ
ードは縮退モードである。縮退モードとは、振動方向が
互いに直交する2つの振動モードが同一周波数で存在し
ている状態をいう。このとき、検出電極7a〜7dを配
置した4ケ所に変形しない節部Fが生じる。
【0033】次に、振動子8,14にz軸を中心とする
回転運動をさせる。すると、回転によってコリオリの力
が発生して図11(a)の縮退モードが解除され、図1
1(b),(c)に示すような互いに直交する2つの振
動モードに分離する。これらの2つの振動モードは、図
11(a)の振動モードとは異なったものになる。
【0034】即ち、図11(a)では縮んで復帰する方
向である往復矢印で示す方向が上下方向であったが、図
11(b),(c)ではいずれも斜めの方向であり、相
互に90°ずれて位相を生じた複素量となる。
【0035】振動シャイロが回転させられると、振動子
8,14が回転しないときには図11(a)のように変
形の生じていなかった節部Fの部分にも図11(b),
(c)のように変形が生じる。この節部Fには前記のよ
うに検出電極7a〜7dが配置されており、検出電極7
a〜7dからの出力電圧をとり出すことにより、回転角
周波数を求めることができる。なお、図11(b),
(c)は振動子8,14が回転しているときの状態を示
すものであるが、z軸を中心とする円周方向における電
極を配置した各部分の位置は、図11(a)の状態から
回転していない状態で描かれている。
【0036】図1〜5の振動子8が回転したときに検出
電極7a,7cから出力した出力電圧の特性を図12
(a)に示す。この結果は有限要素法による計算によっ
て求めたものであり、この図12(a)から、回転数に
比例した電圧が生じ、電圧を検出することにより回転角
周波数を求めることが可能であることがわかる。
【0037】斯かる振動ジャイロでは、振動子が円盤の
中央をくり抜いた形状であるため、駆動,検出周波数が
低く、高感度な回転角周波数の検出が可能である。
【0038】図6〜10の振動ジャイロでは、図6
(b)に示すように表裏の面に+の電圧が印加されてい
る位置では両側面に−の電圧が印加され、圧電体13の
内部では矢印方向の電界で屈曲振動が励磁される。
【0039】図6〜10の振動子14が回転したときに
検出電極7a,7cから出力した出力電圧の特性を図1
2(b)に示す。この図から、回転数に略比例した電圧
が生じ、電圧を検出することにより回転角周波数を求め
ることが可能であることがわかる。また、小形の振動子
にも拘らず高感度な出力が得られている。このように単
結晶を利用した振動ジャイロは、Z板水晶が優れた温度
特性を有しQ値が高いために、高感度な検出が期待でき
る。
【0040】以上のように、出力電圧を測定して回転角
周波数を求める場合について説明したが、分離した2つ
の振動モード(図11(b),(c))の周波数の差か
ら回転角周波数を求めることもできる。また、振動子の
回転により出力電圧の位相が変化するため、入力電圧に
対する出力電圧の位相差を検出することにより回転角周
波数を求めることもできる。
【0041】このほか、実施の形態1〜10の振動ジャ
イロを縮退モードに代えて縮退モードに近い振動モード
を用いて回転角周波数を検出することもできる。
【0042】振動ジャイロを固有振動周波数(この例で
は10、000kHz)で駆動すると、図11(a)の
振動モードで例えば10、000kHzとなり、回転を
生じさせるとコリオリの力によって縮退モードが解除さ
れ2つの振動モードに分離して共振周波数が変化し、図
11(b)の振動モードの9、999kHzと図11
(c)の振動モードの10、001kHzとに分かれ
る。このため、駆動用電極における入力インピーダンス
特性が回転角周波数に応じて変化する。従って、入力電
圧や入力電流の値、あるいは入力電圧や入力電流の回転
を始める前後での位相差を測定することにより、回転角
周波数を求めることができる。
【0043】検出感度を上げるには、以下のようにして
出力する。図12(a)に示すように検出電極7a,7
cは逆電圧で出力される。このため、検出電極7a,7
c間の差動出力を取り出すと、図12(a)における縦
軸の出力電圧の大きさが、単一の検出電極から出力する
場合の約2倍となり、倍の出力感度が得られる。
【0044】振動子を構成する材料の温度特性の影響を
受けないようにするには、以下のようにして出力する。
一対の検出電極からの信号は、共に振動子の温度特性の
影響を受けるが、単一の材料で振動子を形成した場合は
一対の検出電極での温度影響は同一となる。即ち、一対
の検出電極からの信号の和又は差を検出することにより
温度により変動した成分をキャンセルすることができ
る。
【0045】なお、図2,3,7,8における弾性的ば
ね構造を有する保持部10,15に代えて、図13のよ
うに弾性変形する弾性的ばね構造の保持部10,15を
設けるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、請求項
1,4に係る振動シャイロによれば円盤の内部をくり抜
いたリング状の圧電体を用いるので、駆動,検出周波数
が低くなり、そのためにコリオリの力が作用し易く回転
角周波数の検出感度が向上する。換言すれば、同一感度
にすると小形化できることになる。
【0047】請求項2,3に係る振動ジャイロによれ
ば、圧電体と一体に保持部を設けたので、振動子の保持
が容易でかつ振動ジャイロの特性に影響を受けない。
【0048】請求項5に係る振動ジャイロによれば、圧
電体として異方性単結晶材料を用いたので、温度特性,
圧電特性に優れている。
【0049】請求項6に係る振動ジャイロの使用方法に
よれば、振動子が面内振動モードでかつ縮退モードで駆
動,検出を行うことから、回転角周波数の検出感度が向
上する。換言すれば、同一感度にすると小形化できるこ
とになる。
【0050】請求項7〜11に係る振動ジャイロの使用
方法によれば、出力電圧等を検出値として回転角周波数
を求めるので、適正な検出が行える。
【0051】請求項12に係る振動ジャイロの使用方法
によれば、検出値を差動出力として取り出すので、検出
感度が一段と向上する。
【0052】請求項13に係る振動ジャイロの使用方法
によれば、検出値の和又は差を取り出すので、温度変化
に対して安定した検出ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動ジャイロの実施の形態1を示
す平面図。
【図2】本発明による振動ジャイロの実施の形態2を示
す平面図。
【図3】本発明による振動ジャイロの実施の形態3を示
す平面図。
【図4】本発明による振動ジャイロの実施の形態4を示
す平面図。
【図5】本発明による振動ジャイロの実施の形態5を示
す平面図。
【図6】本発明による振動ジャイロの実施の形態6を示
す平面図。
【図7】本発明による振動ジャイロの実施の形態7を示
す平面図。
【図8】本発明による振動ジャイロの実施の形態8を示
す平面図。
【図9】本発明による振動ジャイロの実施の形態9を示
す平面図。
【図10】本発明による振動ジャイロの実施の形態10
を示す平面図。
【図11】本発明による振動ジャイロの作用に係り、
(a)は回転しない状態の説明図、(b),(c)は回
転したときの説明図。
【図12】本発明による振動ジャイロの回転数と出力電
圧との関係を示すもので、(a)は実施の形態1〜5に
おけるグラフ、(b)は実施の形態6〜10におけるグ
ラフ。
【図13】本発明による振動ジャイロにおける保持部の
その他の構成を示す構成図。
【図14】従来の振動ジャイロの構成を示す斜視図。
【符号の説明】
6a〜6d…駆動用電極 7a〜7d…検出電極 8,14…振動子 9,13…圧電体 10,12,15,16…保持部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状の圧電体の両面に駆動用電極と
    検出電極とを設けて振動子を構成したことを特徴とする
    振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記圧電体の外周部に前記圧電体と一体
    に形成した保持部を介して振動子を保持するようにした
    請求項1に記載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記圧電体に代えて、前記保持部に前記
    駆動用電極を設けた請求項2に記載の振動ジャイロ及び
    その使用方法。
  4. 【請求項4】 前記駆動用電極,前記検出電極に代えて
    圧電振動子を設けた請求項1又は2又は3に記載の振動
    ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記圧電体として異方性単結晶材料を使
    用した請求項1又は2又は3に記載の振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に係る振動ジャイロにおい
    て、振動子が面内振動モードであってかつ縮退モードと
    なる固有の周波数で駆動,検出するようにしたことを特
    徴とする振動ジャイロの使用方法。
  7. 【請求項7】 振動ジャイロからの出力電圧を検出値と
    して検出し、振動ジャイロが回転させられたときの回転
    角周波数を、前記検出値から求めるようにした請求項6
    に記載の振動ジャイロの使用方法。
  8. 【請求項8】 振動ジャイロの回転によりモード分離し
    た一対の振動モードの周波数の差を検出値として検出
    し、振動ジャイロが回転させられたときの回転角周波数
    を、前記検出値から求めるようにした請求項6に記載の
    振動ジャイロの使用方法。
  9. 【請求項9】 入力電圧に対する出力電圧の位相の差を
    検出値として検出し、振動ジャイロが回転させられたと
    きの回転角周波数を、前記検出値から求めるようにした
    請求項6に記載の振動ジャイロの使用方法。
  10. 【請求項10】 入力電圧の値,入力電流の値を検出値
    として検出し、振動ジャイロが回転させられたときの回
    転角周波数を、前記検出値から求めるようにした請求項
    6に記載の振動ジャイロの使用方法。
  11. 【請求項11】 入力電圧と入力電流とにおける、振動
    ジャイロが回転させられる前後での位相の差を検出値と
    して検出し、振動ジャイロが回転させられたときの回転
    角周波数を、前記検出値から求めるようにした請求項6
    に記載の振動ジャイロの使用方法。
  12. 【請求項12】 前記検出値を差動出力として取り出す
    ことにより検出感度を向上させるようにした請求項6又
    は7又は8又は9又は10又は11に記載の振動ジャイ
    ロの使用方法。
  13. 【請求項13】 前記検出値の和又は差を取り出すこと
    により温度変化に対して安定した検出ができるようにし
    た請求項6又は7又は8又は9又は10又は11に記載
    の振動ジャイロの使用方法。
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