JP7225817B2 - 角速度センサー、慣性計測装置、電子機器および移動体 - Google Patents

角速度センサー、慣性計測装置、電子機器および移動体 Download PDF

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Description

本発明は、角速度センサー、慣性計測装置、電子機器および移動体に関するものである。
特許文献1には、2つの質量素子を線形駆動振動させるジャイロスコープに関する制御回路が記載されている。そして、この制御回路は、ジャイロスコープの検出振動を測定するセンサーと、このセンサーから出力される信号を増幅するA/Dコンバーターと、このA/Dコンバーターにより増幅された信号を駆動振動周波数ωDで復調する復調器と、復調器で復調された信号を補償電極に送り、ジャイロスコープの直交補償を行う直交補償制御部と、を有する。
特開2017-211386号公報
しかしながら、特許文献1に記載の制御回路では、補償電極に送る信号は、制御回路の電源電圧を最大値とするものであるため、2つの質量素子の振動状態すなわちクアドラチャの大きさによっては、十分な直交補償を行うことができない。つまり、クアドラチャが小さければ、電源電圧を最大値とする信号によってもクアドラチャを十分に低減することができるが、クアドラチャが大きいと、電源電圧を最大値とする信号によっては、クアドラチャを十分に低減することができない。
本発明の慣性センサーは、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸としたとき、
基板と、
前記基板に配置されている構造体と、を有し、
前記構造体は、
前記基板と前記Z軸に沿う方向に重なり、可動検出電極を備えている検出可動体と、
前記検出可動体を支持している検出ばねと、
前記基板に対して前記検出可動体を前記X軸に沿う方向に駆動させる駆動部と、
前記基板に固定され、前記可動検出電極と対向している固定検出電極と、
前記検出可動体に対して前記X軸に沿う方向とは異なる第1方向成分を有する静電引力を作用させる第1補償電極と、
前記検出可動体に対して前記第1方向成分と反対向きの第2方向成分を有する静電引力を作用させる第2補償電極と、を有し、
前記第1補償電極および前記第2補償電極の一方は、前記静電引力の大きさを調整する調整部を有することを特徴とする。
第1実施形態の慣性センサーを示す平面図。 図1中のA-A線断面図。 図1の慣性センサーが有するセンサー素子を示す平面図。 図1の慣性センサーに印加する駆動電圧を示す図。 クアドラチャを抑制する機構を示す概念図。 一方の可動体を示す平面図。 他方の可動体を示す平面図。 制御回路を示す回路図。 調整部を示す斜視図。 図9中のB-B線断面図。 調整部を示す斜視図。 図11中のC-C線断面図。 調整部の変形例を示す断面図。 調整部の変形例を示す断面図。 調整部の変形例を示す断面図。 調整部の変形例を示す断面図。 第2実施形態のスマートフォンを示す平面図。 第3実施形態の慣性計測装置を示す分解斜視図。 図18に示す慣性計測装置が有する基板の斜視図。 第4実施形態の移動体測位装置の全体システムを示すブロック図。 図20に示す移動体測位装置の作用を示す図。 第5実施形態の移動体を示す斜視図。
以下、本発明の慣性センサー、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の慣性センサーを示す平面図である。図2は、図1中のA-A線断面図である。図3は、図1の慣性センサーが有するセンサー素子を示す平面図である。図4は、図1の慣性センサーに印加する駆動電圧を示す図である。図5は、クアドラチャを抑制する機構を示す概念図である。図6は、一方の可動体を示す平面図である。図7は、他方の可動体を示す平面図である。図8は、制御回路を示す回路図である。図9は、調整部を示す斜視図である。図10は、図9中のB-B線断面図である。図11は、調整部を示す斜視図である。図12は、図11中のC-C線断面図である。図13ないし図16は、それぞれ、調整部の変形例を示す断面図である。
各図には、互いに直交する3つの軸としてX軸、Y軸およびZ軸が図示されている。また、X軸に沿う方向すなわちX軸に平行な方向を「X軸方向」、Y軸に沿う方向を「Y軸方向」、Z軸に沿う方向を「Z軸方向」とも言う。また、各軸の矢印先端側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z軸方向プラス側を「上」とも言い、Z軸方向マイナス側を「下」とも言う。また、本願明細書において「直交」とは、90°で交わっている場合の他、90°から若干傾いた角度、例えば、90°±5°以内の範囲で交わっている場合も含むものである。
図1に示す慣性センサー1は、Z軸まわりの角速度ωzを検出することのできる角速度センサーである。この慣性センサー1は、基板2と、蓋3と、センサー素子4と、を有する。
基板2は、上面に開放する凹部21を有する。凹部21は、センサー素子4と基板2との接触を抑制する逃げ部として機能する。また、基板2は、凹部21の底面から突出する複数のマウント221、222、223、224、225を有する。そして、これらマウント221~225の上面にセンサー素子4が接合されている。さらに、基板2は、その上面に開放する溝を有し、この溝には配線73、74、75、76、77、78が配置されている。また、配線73~78の一端部は、それぞれ、蓋3の外側に露出し、外部装置との電気的な接続を行う電極パッドPとして機能する。なお、電極パッドPは、基板2の短辺側に配置されている。これにより、電極パッドPを基板2内に無駄なく配置することができ、ダイサイズを小さくすることができるので、慣性センサー1を小型化することができる。
このような基板2としては、例えば、ナトリウムイオン等のアルカリ金属イオンを含むガラス材料、具体的にはテンパックスガラス(登録商標)、パイレックスガラス(登録商標)のような硼珪酸ガラスで構成されているガラス基板を用いることができる。ただし、基板2の構成材料としては、特に限定されず、シリコン基板、セラミックス基板等を用いてもよい。
図2に示すように、蓋3は、下面に開放する凹部31を有する。蓋3は、凹部31内にセンサー素子4を収納し、基板2の上面に接合されている。そして、蓋3および基板2によって、センサー素子4を収納する収納空間Sが形成されている。収納空間Sは、減圧状態、特に真空状態であることが好ましい。これにより、粘性抵抗が減り、センサー素子4を効率的に振動させることができる。
また、蓋3には、収容空間Sの内外を連通する貫通孔32が設けられており、貫通孔32は、封止材33によって封止されている。言い換えると、収納空間Sは、慣性センサー1の外部の雰囲気から貫通孔32および接合材39により遮断されている。このとき貫通孔32はその一部若しくは全部が封止材33によって埋められている。
このような蓋3としては、例えば、シリコン基板を用いることができる。ただし、蓋3としては、特に限定されず、例えば、ガラス基板やセラミックス基板を用いてもよい。また、基板2と蓋3との接合方法としては、特に限定されず、基板2や蓋3の材料によって適宜選択すればよいが、本実施形態では、接合材39としての低融点ガラスであるガラスフリット材を介して基板2と蓋3とが接合されている。
センサー素子4は、収納空間Sに配置され、マウント221~225の上面に接合されている。センサー素子4は、例えば、リン(P)、ボロン(B)、砒素(As)等の不純物がドープされている導電性のシリコン基板400を深溝エッチング技術であるボッシュ・プロセスによってパターニングすることにより形成されている。ただし、センサー素子4の形成方法は、ボッシュ・プロセスに限定されない。また、シリコン基板400は、後述する調整部5を除き、全域でほぼ等しい厚さtとなっている。
以下、センサー素子4の構成を図3に基づいて説明する。なお、以下では、Z軸方向からの平面視で、センサー素子4の中心Oと交わり、Y軸方向に延びる直線を「仮想直線αy」とも言い、中心Oと交わり、X軸方向に延びる直線を「仮想直線αx」とも言う。
図3に示すように、センサー素子4は、X軸方向に並び、仮想直線αyを挟んでその両側に位置する2つの構造体4A、4Bを有する。構造体4A、4Bは、仮想直線αyに対して線対称な形状である。なお、以下では、符号の末尾を「A」で示すものが構造体4Aに含まれ、符号の末尾を「B」で示すものが構造体4Bに含まれることを意味する。
また、センサー素子4は、仮想直線αyの両側に配置されている駆動部41A、41Bを有する。駆動部41Aは、櫛歯状の可動駆動電極411Aと、可動駆動電極411Aと噛み合う櫛歯状の固定駆動電極412Aと、を有する。換言すると、可動駆動電極411Aと固定駆動電極412Aは、互いに対向する一対の櫛歯電極を構成している。同様に、駆動部41Bは、櫛歯状の可動駆動電極411Bと、可動駆動電極411Bと噛み合う櫛歯状の固定駆動電極412Bと、を有する。換言すると、可動駆動電極411Bと固定駆動電極412Bは、互いに対向する一対の櫛歯電極を構成している。固定駆動電極412A、412Bは、それぞれ、マウント221の上面に接合されている。可動駆動電極411A、411Bは、配線73と電気的に接続され、固定駆動電極412A、412Bは、配線74と電気的に接続されている。
また、センサー素子4は、駆動部41Aの周囲に配置されている4つの固定部42Aと、駆動部41Bの周囲に配置されている4つの固定部42Bと、を有する。各固定部42A、42Bは、マウント222の上面に接合されている。
また、センサー素子4は、各固定部42Aと可動駆動電極411Aとを連結する4つの駆動ばね431Aと、各固定部42Bと可動駆動電極411Bとを連結する4つの駆動ばね431Bと、を有する。各駆動ばね431AがX軸方向に弾性変形することにより可動駆動電極411AのX軸方向への変位が許容され、各駆動ばね431BがX軸方向に弾性変形することにより可動駆動電極411BのX軸方向への変位が許容される。
また、センサー素子4は、仮想直線αyと駆動部41Aとの間に配置されている検出部44Aと、仮想直線αyと駆動部41Bとの間に配置されている検出部44Bと、を有する。
検出部44Aは、基部441Aと、基部441AのY軸方向両側に位置する櫛歯状の可動検出電極442Aと、を備える検出可動体440Aと、Y軸方向プラス側の可動検出電極442Aと噛み合う櫛歯状の固定検出電極443Aと、Y軸方向マイナス側の可動検出電極442Aと噛み合う櫛歯状の固定検出電極444Aと、を有する。また、固定検出電極443A、444Aは、それぞれ、可動検出電極442AをX軸方向両側から挟み込むようにして一対配置されている。
同様に、検出部44Bは、基部441Bと、基部のY軸方向両側に位置する櫛歯状の可動検出電極442Bと、を備える検出可動体440Bと、Y軸方向プラス側の可動検出電極442Bと噛み合う櫛歯状の固定検出電極443Bと、Y軸方向マイナス側の可動検出電極442Bと噛み合う櫛歯状の固定検出電極444Bと、を有する。また、固定検出電極443B、444Bは、それぞれ、可動検出電極442BをX軸方向両側から挟み込むようにして一対配置されている。
固定検出電極443A、444A、443B、444Bは、それぞれ、マウント223の上面に接合されている。また、検出可動体440A、440Bは、配線73と電気的に接続され、固定検出電極443A、444Bは、配線75と電気的に接続され、固定検出電極444A、443Bは、配線76と電気的に接続されている。また、配線75、76は、それぞれ、電極パッドPを介してチャージアンプに接続される。慣性センサー1の駆動時には、可動検出電極442Aと固定検出電極443Aとの間および可動検出電極442Bと固定検出電極444Bとの間に静電容量Caが形成され、可動検出電極442Aと固定検出電極444Aとの間および可動検出電極442Bと固定検出電極444Bとの間に静電容量Cbが形成される。
また、センサー素子4は、検出部44A、44Bの間に位置し仮想直線αyに沿って配置されている2つの固定部451、452を有する。固定部451、452は、それぞれ、マウント224の上面に接合され、基板2に固定されている。固定部451、452は、Y軸方向に並び、間隔を空けて配置されている。本実施形態では、これら固定部451、452を介して可動駆動電極411A、411Bや可動検出電極442A、442Bが配線73と電気的に接続されている。
また、センサー素子4は、検出可動体440Aと固定部42A、451、452とを連結する4つの検出ばね432Aと、検出可動体440Bと固定部42B、451、452とを連結する4つの検出ばね432Bと、を有する。各検出ばね432AがX軸方向に弾性変形することにより検出可動体440AのX軸方向への変位が許容され、Y軸方向に弾性変形することにより検出可動体440AのY軸方向への変位が許容される。同様に、各検出ばね432BがX軸方向に弾性変形することにより検出可動体440BのX軸方向への変位が許容され、Y軸方向に弾性変形することにより検出可動体440BのY軸方向への変位が許容される。
また、センサー素子4は、可動駆動電極411Aと検出可動体440Aとの間に位置し、これらを接続する連結梁47Aと、可動駆動電極411Bと検出可動体440Bとの間に位置し、これらを接続する連結梁47Bと、を有する。以下では、可動駆動電極411A、検出可動体440Aおよび連結梁47Aの集合体を「可動体40A」とも言い、可動駆動電極411B、検出可動体440Bおよび連結梁47Bの集合体を「可動体40B」とも言う。
また、センサー素子4は、その中央部であって検出可動体440A、440Bの間に位置するフレーム46を有する。フレーム46は、H形状をなし、Y軸方向プラス側に位置する凹状の欠損部461と、Y軸方向マイナス側に位置する凹状の欠損部462と、を有する。そして、欠損部461の内外に亘って固定部451が配置され、欠損部462の内外に亘って固定部452が配置されている。
また、センサー素子4は、固定部451とフレーム46との間に位置し、これらを接続するフレームばね434と、固定部452とフレーム46との間に位置し、これらを接続するフレームばね435と、を有する。フレームばね434、435は、それぞれ、Y軸方向に延在し、X軸方向に弾性変形可能である。
また、センサー素子4は、フレーム46と検出可動体440Aとの間に位置し、これらを接続する接続ばね433Aと、フレーム46と検出可動体440Bとの間に位置し、これらを接続する接続ばね433Bと、を有する。接続ばね433Aは、検出ばね432Aと共に検出可動体440Aを支持し、接続ばね433Bは、検出ばね432Bと共に検出可動体440Bを支持する。
このような構成のセンサー素子4では、例えば、配線73を介して図4に示す直流電圧V1を可動体40A、40Bに印加し、配線74を介して図4に示す交流電圧V2を固定駆動電極412A、412Bに印加すると、これらの間に作用する静電引力によって、可動体40Aと可動体40Bとが図3中の矢印Dで示すように、X軸方向に接近・離間を繰り返すように互いに逆相で振動する。これは、可動体を交互に接近・離間させるような静電引力は直流電圧と交流電圧の積に比例する形で発生するためである。このように、可動体40A、40Bが逆相で振動することにより、これらの振動がキャンセルされて、振動漏れの少ない慣性センサー1となる。なお、以下では、この振動モードを「駆動振動モード」とも言う。
そして、可動体40Aと可動体40Bとを駆動振動モードで駆動させている状態で、センサー素子4にZ軸まわりの角速度ωzが加わると、コリオリの力により、図3中の矢印Eで示すように、可動体40A、40BがY軸方向に互いに逆相で振動し、この振動に伴って、静電容量Ca、Cbがそれぞれ変化する。したがって、静電容量Ca、Cbの変化に基づいて、センサー素子4が受けた角速度ωzを求めることができる。なお、以下では、この振動モードを「検出振動モード」とも言う。
なお、駆動振動モードを励振することができれば、電圧V1、V2としては、特に限定されない。また、本実施形態の慣性センサー1では、静電引力によって駆動振動モードを励振させる静電駆動方式となっているが、駆動振動モードを励振させる方式は、特に限定されず、例えば、圧電駆動方式、磁場のローレンツ力を利用した電磁駆動方式等を適用することもできる。
ここで、前述した駆動振動モードでは、理想的には可動体40A、40Bは、それぞれ、X軸方向に振動することが好ましい。言い換えると、駆動振動モードにおいて、X軸方向以外の方向、特にY軸方向に振動しないことが好ましい。しかしながら、例えば、シリコン基板400のエッチング精度に起因して形状ずれが生じ、この形状ずれが要因となって、可動体40A、40Bが図3中の矢印Qで示すように、Y軸方向成分を含む斜め方向に振動する場合がある。このように、可動体40A、40Bが斜め振動すると、角速度ωzが加わっていないにも関わらず静電容量Ca、Cbが変化してしまう。そのため、これに起因してクアドラチャ信号からなるノイズが生じ、角速度ωzの検出精度が悪化してしまう。なお、以下では、駆動振動モードにおける可動体40A、40BのX軸方向以外の振動、特にY軸方向の振動をクアドラチャとも言う。
そこで、図5の概念図に示すように、慣性センサー1では、クアドラチャを引き起こす力Fqと釣り合う力Fcを可動体40A、40Bに作用させることにより、クアドラチャをキャンセルしている。このような力Fcを生成するために、慣性センサー1は、第1補償電極48A、48Bおよび第2補償電極49A、49Bを有する。
図3に示すように、第1、第2補償電極48A、49Aは、検出可動体440Aと駆動部41Aとの間に位置している。そのため、検出可動体440Aと駆動部41Aとの間のスペースを有効活用でき、センサー素子4の小型化を図ることができる。また、図6に示すように、第1補償電極48Aは、連結梁47Aに対してY軸方向プラス側に位置し、第2補償電極49Aは、連結梁47Aに対してY軸方向マイナス側に位置している。これら第1、第2補償電極48A、49Aは、仮想直線αxに対して線対称である。
第1補償電極48Aは、複数の可動電極指481Aを備える櫛歯状の可動補償電極482Aと、可動補償電極482Aと噛み合って配置されている複数の固定電極指483Aを備える櫛歯状の固定補償電極484Aと、を有する。可動補償電極482Aは、基部441Aから延出して設けられ、固定補償電極484Aは、マウント225の上面に接合されている。また、可動電極指481Aおよび固定電極指483Aは、それぞれ、X軸およびY軸に対して傾いた斜め方向に沿って延在している。
また、可動補償電極482Aは、配線73と電気的に接続され、固定補償電極484Aは、配線77と電気的に接続されている。配線77を介して固定補償電極484Aに補償電圧V3を印加すると、可動補償電極482Aと固定補償電極484Aと間に静電引力が生じ、検出可動体440Aに静電引力E1が作用する。静電引力E1には、Y軸方向プラス側への成分E1yが含まれている。
同様に、第2補償電極49Aは、複数の可動電極指491Aを備える櫛歯状の可動補償電極492Aと、可動補償電極492Aと噛み合って配置されている複数の固定電極指493Aを備える櫛歯状の固定補償電極494Aと、を有する。可動補償電極492Aは、基部441Aから延出して設けられ、固定補償電極494Aは、マウント225の上面に接合されている。また、可動電極指491Aおよび固定電極指493Aは、それぞれ、X軸およびY軸に対して傾いた斜め方向に沿って延在している。
また、可動補償電極492Aは、配線73と電気的に接続され、固定補償電極494Aは、配線78と電気的に接続されている。配線78を介して固定補償電極494Aに補償電圧V4を印加すると、可動補償電極492Aと固定補償電極494Aと間に静電引力が生じ、検出可動体440Aに静電引力E2が作用する。なお、静電引力E2には、静電引力E1と反対向きのY軸方向マイナス側への成分E2yが含まれている。
図3に示すように、第1、第2補償電極48B、49Bは、検出可動体440Bと駆動部41Bとの間に位置している。そのため、検出可動体440Bと駆動部41Bとの間のスペースを有効活用でき、センサー素子4の小型化を図ることができる。また、図7に示すように、第1補償電極48Bは、連結梁47Bに対してY軸方向プラス側に位置し、第2補償電極49Bは、連結梁47Bに対してY軸方向マイナス側に位置している。これら第1、第2補償電極48B、49Bは、仮想直線αxに対して線対称である。また、第1、第2補償電極48B、49Bは、仮想直線αyに対して第1、第2補償電極48A、49Aと線対称である。
第1補償電極48Bは、複数の可動電極指481Bを備える櫛歯状の可動補償電極482Bと、可動補償電極482Bと噛み合って配置されている複数の固定電極指483Bを備える櫛歯状の固定補償電極484Bと、を有する。可動補償電極482Bは、基部441Bに設けられ、固定補償電極484Bは、マウント225の上面に接合されている。また、可動電極指481Bおよび固定電極指483Bは、それぞれ、X軸およびY軸に対して傾いた斜め方向に沿って延在している。
また、可動補償電極482Bは、配線73と電気的に接続され、固定補償電極484Bは、前述した固定補償電極494Aと共に配線78と電気的に接続されている。配線78を介して固定補償電極484Bに補償電圧V4を印加すると、可動補償電極482Bと固定補償電極484Bと間に静電引力が生じ、検出可動体440Bに静電引力E3が作用する。静電引力E3には、Y軸方向プラス側への成分E3yが含まれている。
第2補償電極49Bは、複数の可動電極指491Bを備える櫛歯状の可動補償電極492Bと、可動補償電極492Bと噛み合って配置されている複数の固定電極指493Bを備える櫛歯状の固定補償電極494Bと、を有する。可動補償電極492Bは、基部441Bに設けられ、固定補償電極494Bは、マウント225の上面に接合されている。また、可動電極指491Bおよび固定電極指493Bは、それぞれ、X軸およびY軸に対して傾いた斜め方向に沿って延在している。
また、可動補償電極492Bは、配線73と電気的に接続され、固定補償電極494Bは、前述した固定補償電極484Aと共に配線77と電気的に接続されている。配線77を介して固定補償電極494Bに補償電圧V3を印加すると、可動補償電極492Bと固定補償電極494Bと間に静電引力が生じ、検出可動体440Bに静電引力E4が作用する。静電引力E4には、Y軸方向マイナス側への成分E4yが含まれている。
このような第1、第2補償電極48A、48B、49A、49Bによれば、補償電圧V3、V4の大きさを制御し、静電引力E1~E4の大きさを調整することにより、クアドラチャを引き起こす力Fqと釣り合う力Fcを可動体40A、40Bに作用させることができる。例えば、図3に示すように、駆動振動モードの際に、可動体40A、40Bが矢印Qに示す方向に振動するのであれば、力Fcが力Fqと釣り合う大きさとなるように、補償電圧V3(静電引力E1、E4)を補償電圧V4(静電引力E2、E3)よりも大きくすればよい。
慣性センサー1の制御回路としては、特に限定されないが、例えば、図8に示す制御回路9を用いることができる。制御回路9では、検出信号VOをフィードバックし、クアドラチャ信号が0となるように補償電圧V3、V4の大きさを制御するフィードバック制御(閉ループ制御)が行われている。このような制御回路9を用いることにより、より確実にかつ簡単にクアドラチャを抑制することができる。
ここで、制御回路9では、補償電圧V3、V4に印加できる電圧は、制御回路9の電源電圧を最大値とする交流電圧である。そのため、大きなクアドラチャが生じている場合には補償電圧V3、V4の制御だけでは、クアドラチャをキャンセルしきれない場合がある。また、例えば、制御回路9に昇圧回路を組み込み、電源電圧を昇圧する(例えば40V~50V)ことにより、電源電圧よりも大きな補償電圧V3、V4を用いることもできるが、この場合、衝撃や異物混入等によって電極がショートした際に、センサー素子4に過大な電流が流れ込み、センサー素子4の動作不良や破損を招くおそれがある。そこで、慣性センサー1は、過大な補償電圧V3、V4を用いることなく力Fcを増大させることのできる調整部5を設けている。なお、補償電圧V3、V4としては、特に限定されないが、例えば、最大値を12V~18V程度とすることができる。
以下、図3に示すように、駆動振動モードの際に矢印Qで示すクアドラチャが生じ、補償電圧V3、V4の制御によって矢印Qeで示すクアドラチャまで低減できた場合について代表して説明する。
この場合、調整部5は、第2補償電極49Aと第1補償電極48Bとに形成される。第2補償電極49Aでは、調整部5が形成されることにより静電引力E2が低下し、同様に、第1補償電極48Bでは調整部5が形成されることにより静電引力E3が低下する。そのため、補償電圧V3、V4を同じとすれば、静電引力E1、E4と静電引力E2、E3との差ΔEは、調整部5が形成されていない構成よりも調整部5が形成されている構成の方が大きく、その分、力Fcを大きくすることができる。そのため、矢印Qで示すような従来ではキャンセルしきれなかった大きなクアドラチャであっても、より確実に、キャンセルすることができる。
次に、調整部5の具体的な構成について説明する。図9に、調整部5が形成されている第2補償電極49Aと調整部5が調整されていない第1補償電極48Aとを示す。調整部5が形成される前の状態では、第1、第2補償電極48A、49Aは、仮想直線αxに対して線対称である。
調整部5では、電極指491A、493Aがレーザー加工されている。図示の構成では、レーザー加工によって電極指491A、493Aの上端部が丸く削られ、凹状の切り欠きが形成されている。なお、レーザー光の波長を350~1100nm程度とすることで、シリコン材から成る電極指491A、493Aの上端部を除去すると共に、上端部の表面を丸く加工することができる。そのため、図10に示すように、電極指491A、493Aの厚さt1が、電極指481A、483Aの厚さt2(=t)よりも薄い。したがって、隣り合う電極指491A、493Aの対向面積が、隣り合う電極指481A、483Aの対向面積よりも小さくなり、その分、静電引力E2が静電引力E1に対して小さくなる。また、電極指491A、493Aの上端部が丸く削られているため、隣り合う電極指491A、493Aの平均離間距離D1が、隣り合う電極指481A、483Aの平均離間距離D2よりも大きくなり、その分、静電引力E2が静電引力E1に対して小さくなる。
図11に、調整部5が形成されている第1補償電極48Bと、調整部5が調整されていない第2補償電極49Bと、を示す。調整部5が形成される前の状態では、第1、第2補償電極48B、49Bは、仮想直線αxに対して線対称である。
調整部5では、前述した電極指491A、493Aと同様、電極指481B、483Bがレーザー加工されている。そのため、図12に示すように、電極指481B、483Bの厚さt1が電極指491B、493Bの厚さt2(=t)よりも薄い。したがって、隣り合う電極指481B、483Bの対向面積が、隣り合う電極指491B、493Bの対向面積よりも小さくなり、その分、静電引力E3が静電引力E4に対して小さくなる。さらに、電極指481B、483Bの上端部が丸く削られているため、隣り合う電極指481B、483Bの平均離間距離D3が、隣り合う電極指491B、493Bの平均離間距離D4よりも大きくなり、その分、静電引力E3が静電引力E4に対して小さくなる。
このように、第2補償電極49Aおよび第1補償電極48Bに調整部5を形成し、静電引力E2、E3を、調整部5が形成されていない第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Bの静電引力E1、E4に対して小さくすることにより、調整部5を形成しない場合と比べて差ΔEが大きくなり、その結果、可動体40A、40Bに作用させることのできる力Fcの最大値が増す。そのため、慣性センサー1によれば、調整部5がなければキャンセルしきれなかったような比較的大きなクアドラチャであっても、効果的にキャンセルすることができる。
特に、本実施形態では、上述したように、中心Oに対して対称的に配置されている第2補償電極49Aと第1補償電極48Bとに調整部5を形成している。そのため、可動体40A、40Bの両方においてクアドラチャを抑制することができ、より効果的にかつバランスよく、クアドラチャを抑制することができる。
なお、調整部5の構成としては、特に限定されない。例えば、本実施形態では、電極指491A、493Aの長さ方向の一部に調整部5が形成されているが、これに限定されず、長さ方向の全域に調整部5が形成されていてもよい。また、図13に示すように、電極指491A、493Aの厚さt1が電極指481A、483Aの厚さt2よりも薄く、電極指491A、493Aの平均離間距離D1が電極指481A、483Aの平均離間距離D2と等しい構成でもよい。また、例えば、図14に示すように、電極指491A、493Aの厚さt1が電極指481A、483Aの厚さt2と等しく、電極指491A、493Aの平均離間距離D1が、電極指481A、483Aの平均離間距離D2よりも大きい構成でもよい。この場合、レーザー加工によって、電極指491A、493Aの幅を細くすればよい。また、調整部5は、図15に示すように、可動電極指491Aだけに形成されていてもよいし、図16に示すように、固定電極指493Aだけに形成されていてもよい。第1補償電極48Bについても同様である。
また、本実施形態では、調整部5をレーザー加工により形成しているが、調整部5の形成方法としては、レーザー加工に限定されない。例えば、調整部5は、収束イオンビーム加工により形成してもよいし、エッチングにより形成してもよいし、ダイシングソー等によるハーフカットにより形成してもよい。
以上、慣性センサー1について説明した。このような慣性センサー1は、前述したように、互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸としたとき、基板2と、基板2に配置されている構造体4Aと、を有する。また、構造体4Aは、基板2とZ軸に沿う方向に重なり、可動検出電極442Aを備えている検出可動体440Aと、検出可動体440Aを支持している検出ばね432Aと、基板2に対して検出可動体440AをX軸に沿う方向に駆動させる駆動部41Aと、基板2に固定され、可動検出電極442Aと対向している固定検出電極443A、444Aと、検出可動体440Aに対してX軸に沿う方向とは異なる第1方向成分であるY軸方向プラス側への成分E1yを有する静電引力E1を作用させる第1補償電極48Aと、検出可動体440Aに対して第1方向成分と反対向きの第2方向成分であるY軸方向マイナス側への成分E2yを有する静電引力E2を作用させる第2補償電極49Aと、を有する。そして、第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Aの一方、本実施形態では第2補償電極49Aは、静電引力E2の大きさを調整する調整部5を有する。このように、第1、第2補償電極48A、49Aの一方に調整部5を形成することにより、前述したように、調整部5を形成しない場合と比べて差ΔEが大きくなり、その結果、検出可動体440Aに作用させることのできる力Fcの最大値が増す。そのため、慣性センサー1によれば、調整部5がなければキャンセルしきれなかったような比較的大きなクアドラチャであっても、効果的にキャンセルすることができる。よって、クアドラチャによる慣性検出特性の低下を低減することのできる慣性センサー1となる。
また、前述したように、固定検出電極443A、444Aは、可動検出電極442AとY軸に沿う方向に対向して配置されている。そして、前記第1方向成分は、Y軸に沿う方向のプラス側に向かう成分であり、前記第2方向成分は、Y軸に沿う方向のマイナス側に向かう成分である。これにより、Z軸まわりの角速度ωzを精度よく検出することができる。
また、前述したように、第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Aは、それぞれ、検出可動体440Aに設けられ、複数の可動電極指481A、491Aを備える櫛歯状の可動補償電極482A、492Aと、基板2に固定され、可動補償電極482A、492Aと噛み合って配置されている複数の固定電極指483A、493Aを備える櫛歯状の固定補償電極484A、494Aと、を有する。これにより、第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Aの構成が簡単なものとなる。
また、前述したように、第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Aのうち、調整部5を有している(本実施形態では第2補償電極49A)可動電極指491Aと固定電極指493Aとの間の平均離間距離D1は、調整部5を有していない(本実施形態では第1補償電極48A)可動電極指481Aと固定電極指483Aとの間の平均離間距離D2よりも大きい。これにより、簡単な構成で、調整部5を形成しない場合と比べて差ΔEを大きくすることができる。
また、前述したように、第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Aのうち、調整部5を有している(本実施形態では第2補償電極49A)可動電極指491Aと固定電極指493Aとの対向面積は、調整部5を有していない(本実施形態では第1補償電極48A)可動電極指481Aと固定電極指483Aとの対向面積よりも小さい。これにより、簡単な構成で、調整部5を形成しない場合と比べて差ΔEを大きくすることができる。
また、前述したように、第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Aは、それぞれ、検出可動体440Aと駆動部41Aとの間に配置されている。これにより、検出可動体440Aと駆動部41Aとの間のスペースを有効活用することができ、慣性センサー1の小型化を図ることができる。
また、前述したように、第1補償電極48Aおよび第2補償電極49Aは、X軸、より具体的には仮想直線αxに対して線対称に配置されている。これにより、調整部5を形成する前では、静電引力E1、E2のバランスがとれているため、そこから調整部5を形成することにより、力Fcの調整を容易に行うことができる。
また、前述したように、慣性センサー1は、X軸に沿う方向に並んで配置されている2つの構造体4A、4Bを有する。そして、一方の構造体4Aに含まれる検出可動体440Aと他方の構造体4Bに含まれる検出可動体440BとがX軸に沿う方向に逆相で振動する。これにより、検出可動体440A、440Bの振動がキャンセルされて、振動漏れの少ない慣性センサー1となる。
また、前述したように、2つの構造体4A、4Bは、Y軸、より具体的には仮想直線αyに対して線対称に配置されている。そして、一方の構造体4Bに含まれる第1補償電極48Bと他方の構造体4Aに含まれる第2補償電極49Aとが調整部5を有する。これにより、検出可動体440A、440Bの両方においてクアドラチャを抑制することができ、より効果的にかつバランスよく、クアドラチャを抑制することができる。
<第2実施形態>
図17は、第2実施形態のスマートフォンを示す平面図である。
図17に示すスマートフォン1200には、慣性センサー1と、慣性センサー1から出力される検出信号に基づいて制御を行う制御回路1210と、が内蔵されている。慣性センサー1によって検出される検出データは、制御回路1210に送信され、制御回路1210は、受信した検出データからスマートフォン1200の姿勢や挙動を認識して、表示部1208に表示されている表示画像を変化させたり、警告音や効果音を鳴らしたり、振動モーターを駆動して本体を振動させることができる。
このような電子機器としてのスマートフォン1200は、慣性センサー1を有する。そのため、前述した慣性センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、慣性センサー1を内蔵する電子機器としては、特に限定されず、スマートフォン1200以外にも、例えば、パーソナルコンピューター、デジタルスチールカメラ、タブレット端末、時計、スマートウォッチ、インクジェットプリンタ、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)等のウェアラブル端末、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器、魚群探知機、各種測定機器、移動体端末基地局用機器、車両、航空機、船舶等の各種計器類、フライトシミュレーター、ネットワークサーバー等が挙げられる。
<第3実施形態>
図18は、第3実施形態の慣性計測装置を示す分解斜視図である。図19は、図18に示す慣性計測装置が有する基板の斜視図である。
図18に示す慣性計測装置2000(IMU:Inertial Measurement Unit)は、自動車や、ロボットなどの被装着装置の姿勢や、挙動を検出する慣性計測装置である。慣性計測装置2000は、3軸加速度センサーおよび3軸角速度センサーを備えた6軸モーションセンサーとして機能する。
慣性計測装置2000は、平面形状が略正方形の直方体である。また、正方形の対角線方向に位置する2ヶ所の頂点近傍に固定部としてのネジ穴2110が形成されている。この2ヶ所のネジ穴2110に2本のネジを通して、自動車などの被装着体の被装着面に慣性計測装置2000を固定することができる。なお、部品の選定や設計変更により、例えば、スマートフォンや、デジタルカメラに搭載可能なサイズに小型化することも可能である。
慣性計測装置2000は、アウターケース2100と、接合部材2200と、センサーモジュール2300と、を有し、アウターケース2100の内部に、接合部材2200を介在させて、センサーモジュール2300を挿入した構成となっている。アウターケース2100の外形は、前述した慣性計測装置2000の全体形状と同様に、平面形状が略正方形の直方体であり、正方形の対角線方向に位置する2ヶ所の頂点近傍に、それぞれネジ穴2110が形成されている。また、アウターケース2100は、箱状であり、その内部にセンサーモジュール2300が収納されている。
センサーモジュール2300は、インナーケース2310と、基板2320と、を有している。インナーケース2310は、基板2320を支持する部材であり、アウターケース2100の内部に収まる形状となっている。また、インナーケース2310には、基板2320と接触する可能性を低減するための凹部2311や後述するコネクター2330を露出させるための開口2312が形成されている。このようなインナーケース2310は、接合部材2200を介してアウターケース2100に接合されている。また、インナーケース2310の下面には接着剤を介して基板2320が接合されている。
図19に示すように、基板2320の上面には、コネクター2330、Z軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340z、X軸、Y軸およびZ軸の各軸方向の加速度を検出する加速度センサー2350などが実装されている。また、基板2320の側面には、X軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340xおよびY軸まわりの角速度を検出する角速度センサー2340yが実装されている。そして、これら各センサーとして、本発明の慣性センサーを用いることができる。
また、基板2320の下面には、制御IC2360が実装されている。制御IC2360は、MCU(Micro Controller Unit)であり、慣性計測装置2000の各部を制御する。記憶部には、加速度および角速度を検出するための順序と内容を規定したプログラムや、検出データをデジタル化してパケットデータに組込むプログラム、付随するデータなどが記憶されている。なお、基板2320にはその他にも複数の電子部品が実装されている。
<第4実施形態>
図20は、第4実施形態の移動体測位装置の全体システムを示すブロック図である。図21は、図20に示す移動体測位装置の作用を示す図である。
図20に示す移動体測位装置3000は、移動体に装着して用い、当該移動体の測位を行うための装置である。なお、移動体としては、特に限定されず、自転車、自動車、自動二輪車、電車、飛行機、船等のいずれでもよいが、本実施形態では移動体として四輪自動車を用いた場合について説明する。
移動体測位装置3000は、慣性計測装置3100(IMU)と、演算処理部3200と、GPS受信部3300と、受信アンテナ3400と、位置情報取得部3500と、位置合成部3600と、処理部3700と、通信部3800と、表示部3900と、を有している。なお、慣性計測装置3100としては、例えば、前述した慣性計測装置2000を用いることができる。
慣性計測装置3100は、3軸の加速度センサー3110と、3軸の角速度センサー3120と、を有している。演算処理部3200は、加速度センサー3110からの加速度データおよび角速度センサー3120からの角速度データを受け、これらデータに対して慣性航法演算処理を行い、移動体の加速度および姿勢を含む慣性航法測位データを出力する。
また、GPS受信部3300は、受信アンテナ3400を介してGPS衛星からの信号を受信する。また、位置情報取得部3500は、GPS受信部3300が受信した信号に基づいて、移動体測位装置3000の位置(緯度、経度、高度)、速度、方位を表すGPS測位データを出力する。このGPS測位データには、受信状態や受信時刻等を示すステータスデータも含まれている。
位置合成部3600は、演算処理部3200から出力される慣性航法測位データおよび位置情報取得部3500から出力されるGPS測位データに基づいて、移動体の位置、具体的には移動体が地面のどの位置を走行しているかを算出する。例えば、GPS測位データに含まれている移動体の位置が同じであっても、図21に示すように、地面の傾斜θ等の影響によって移動体の姿勢が異なっていれば、地面の異なる位置を移動体が走行していることになる。そのため、GPS測位データだけでは移動体の正確な位置を算出することができない。そこで、位置合成部3600は、慣性航法測位データを用いて、移動体が地面のどの位置を走行しているのかを算出する。
位置合成部3600から出力される位置データは、処理部3700によって所定の処理が行われ、測位結果として表示部3900に表示される。また、位置データは、通信部3800によって外部装置に送信されるようになっていてもよい。
<第5実施形態>
図22は、第5実施形態の移動体を示す斜視図である。
図22に示す移動体としての自動車1500は、エンジンシステム、ブレーキシステムおよびキーレスエントリーシステムの少なくとも何れかのシステム1510を含んでいる。また、自動車1500には、慣性センサー1が内蔵されており、慣性センサー1によって車体の姿勢を検出することができる。慣性センサー1の検出信号は、制御装置1502に供給され、制御装置1502は、その信号に基づいてシステム1510を制御することができる。このように、移動体としての自動車1500は、慣性センサー1を有する。そのため、前述した慣性センサー1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、慣性センサー1は、他にも、カーナビゲーションシステム、カーエアコン、アンチロックブレーキシステム(ABS)、エアバック、タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)、エンジンコントロール、ハイブリッド自動車や電気自動車の電池モニター等の電子制御ユニット(ECU:electronic control unit)に広く適用できる。また、移動体としては、自動車1500に限定されず、例えば、飛行機、ロケット、人工衛星、船舶、AGV(無人搬送車)、二足歩行ロボット、ドローン等の無人飛行機等にも適用することができる。
以上、本発明の慣性センサー、電子機器および移動体を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、前述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、慣性センサー1がZ軸まわりの角速度ωzを検出する構成について説明したが、これに限定されず、例えば、Y軸まわりの角速度を検出する構成であってもよい。この場合は、駆動振動モードでの可動体40A、40BのZ軸方向への振動がクアドラチャとなり、検出特性に悪影響を与えるため、このZ軸方向のクアドラチャを抑制できるように、第1、第2補償電極48A、49A、48B、49Bを配置すればよい。
また、前述した実施形態では、センサー素子4が2つの可動体40A、40Bを有しているが、これに限定されず、例えば、可動体40A、40Bの一方を省略してもよい。また、前述の実施形態では、慣性センサーとして角速度を検出する構成について説明したが、これに限定されず、例えば、加速度を検出する構成であってもよい。
1…慣性センサー、2…基板、21…凹部、221~225…マウント、3…蓋、31…凹部、32…貫通孔、33…封止材、39…接合材、4…センサー素子、4A、4B…構造体、40A、40B…可動体、400…シリコン基板、41A、41B…駆動部、411A、411B…可動駆動電極、412A、412B…固定駆動電極、42A、42B…固定部、431A、431B…駆動ばね、432A、432B…検出ばね、433A、433B…接続ばね、434、435…フレームばね、44A、44B…検出部、440A、440B…検出可動体、441A、441B…基部、442A、442B…可動検出電極、443A、443B、444A、444B…固定検出電極、451、452…固定部、46…フレーム、461、462…欠損部、47A、47B…連結梁、48A、48B…第1補償電極、481A、481B…可動電極指、482A、482B…可動補償電極、483A、483B…固定電極指、484A、484B…固定補償電極、49A、49B…第2補償電極、491A、491B…可動電極指、492A、492B…可動補償電極、493A、493B…固定電極指、494A、494B…固定補償電極、5…調整部、73~78…配線、9…制御回路、1200…スマートフォン、1208…表示部、1210…制御回路、1500…自動車、1502…制御装置、1510…システム、2000…慣性計測装置、2100…アウターケース、2110…ネジ穴、2200…接合部材、2300…センサーモジュール、2310…インナーケース、2311…凹部、2312…開口、2320…基板、2330…コネクター、2340x…角速度センサー、2340y…角速度センサー、2340z…角速度センサー、2350…加速度センサー、2360…制御IC、3000…移動体測位装置、3100…慣性計測装置、3110…加速度センサー、3120…角速度センサー、3200…演算処理部、3300…GPS受信部、3400…受信アンテナ、3500…位置情報取得部、3600…位置合成部、3700…処理部、3800…通信部、3900…表示部、D…矢印、D1~D4…平均離間距離、E…矢印、E1~E4…静電引力、E1y~E4y…成分、Fc、Fq…力、O…中心、P…電極パッド、Q、Qe…矢印、S…収納空間、t、t1、t2…厚さ、V1、V2、V3、V4…電圧、VO…検出信号、αx、αy…仮想直線、θ…傾斜、ωz…角速度

Claims (10)

  1. 互いに直交する3軸をX軸、Y軸およびZ軸としたとき、
    前記Z軸に沿ったZ軸方向に直交し、互いに表裏の関係にある第1面及び第2面を含む基板と、
    前記基板の前記第1面に配置されている駆動部と、
    前記基板の前記第1面に、前記X軸に沿ったX軸方向に沿って前記駆動部と並んで配置され、静電容量の変化に基づいて角速度を検知する検出部と、
    前記X軸方向に沿って配置され、前記駆動部と前記検出部とを接続している梁と、
    前記Z軸方向からの平面視で、前記駆動部と前記検出部との間に配置されている第1補償電極と、
    前記Z軸方向からの平面視で、前記駆動部と前記検出部との間に配置されている第2補償電極と、
    を含み、
    前記第1補償電極及び前記第2補償電極は、それぞれ、
    複数の可動電極指を含む可動補償電極と、
    前記基板の前記第1面に固定され、前記複数の可動電極指とそれぞれ対向している複数の固定電極指を含む固定補償電極と、
    を含み、
    前記第1補償電極の前記可動電極指と前記固定電極指との対向面積と、前記第2補償電極の前記可動電極指と前記固定電極指との対向面積とは、異なり、
    前記Z軸方向からの平面視で、前記梁は、前記第1補償電極と前記第2補償電極との間に配置されていることを特徴とする角速度センサー。
  2. 請求項1において、
    前記Z軸方向からの平面視で、
    前記第1補償電極と前記第2補償電極は、前記梁に対して線対称に配置されていることを特徴とする角速度センサー。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1補償電極及び前記第2補償電極は、前記検出部に接続されていることを特徴とする角速度センサー。
  4. 請求項3において、
    前記検出部は、
    可動検出電極を含む検出可動体と、
    前記基板の前記第1面に固定され、前記可動検出電極と対向している固定検出電極と、
    を含み、
    前記第1補償電極及び前記第2補償電極は、前記検出可動体に接続されていることを特徴とする角速度センサー。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項において、
    前記第1補償電極及び前記第2補償電極の何れか一方は、調整部を含むことを特徴とする角速度センサー。
  6. 請求項において、
    前記調整部は、前記可動電極指及び前記固定電極指に設けられている凹部であることを特徴とする角速度センサー。
  7. 請求項において、
    前記凹部は、前記可動電極指及び前記固定電極指をレーザーにより凹状に形成したものであることを特徴とする角速度センサー。
  8. 請求項1乃至の何れか一項に記載の角速度センサーを含むことを特徴とする慣性計測装置。
  9. 請求項1乃至の何れか一項に記載の角速度センサーを含むことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1乃至の何れか一項に記載の角速度センサーを含むことを特徴とする移動体。
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