JPH10300771A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ

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JPH10300771A
JPH10300771A JP9122999A JP12299997A JPH10300771A JP H10300771 A JPH10300771 A JP H10300771A JP 9122999 A JP9122999 A JP 9122999A JP 12299997 A JP12299997 A JP 12299997A JP H10300771 A JPH10300771 A JP H10300771A
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Japan
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axis
acceleration
detection
detection electrode
acceleration sensor
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JP9122999A
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English (en)
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Kazutoyo Ichikawa
和豊 市川
Norihiko Shiratori
典彦 白鳥
Hiroaki Terao
博明 寺尾
Tomoo Namiki
智雄 並木
Minoru Hatakeyama
稔 畠山
Masato Handa
正人 半田
Yoshiya Okada
恵也 岡田
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Miyota KK
Miyota Co Ltd
Original Assignee
Miyota KK
Miyota Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/084Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass the mass being suspended at more than one of its sides, e.g. membrane-type suspension, so as to permit multi-axis movement of the mass

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3軸の検出特性の等しい加速度センサを得
る。 【解決手段】 板状の可撓部材と、該可撓部材の表面に
貼付される電極を設けた圧電素子と、該可撓部材に直接
または間接的に貼付される重錘体と、該可撓部材の外周
を直接または間接的に支持する支持部材を有する加速度
センサにおいて、板状の可撓部材の内部に原点を定義
し、この原点を通り該可撓部材の平面に平行な方向にX
軸を、原点においてX軸と直交し、かつ、該可撓部材の
平面に平行な方向にY軸を、原点を通り、かつ、該可撓
部材の平面に垂直な方向にZ軸をそれぞれ定義したと
き、前記重錘体と前記支持部材が固定されている部分を
除いた前記圧電素子上で、前記加速度センサにZ軸方向
の加速度を加えたときに前記圧電素子に生じる応力がゼ
ロになる部分およびその近傍と、前記加速度センサに
X、Y平面と平行な方向に加速度を加えたときに前記圧
電素子に生じる応力がゼロとなる部分およびその近傍を
避けて、かつ、原点側(内周側)に検出電極を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電素子を用いた加
速度センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】加速度センサは自動車業界でエアーバッ
グ制御のセンサ等として使用されている。検出方式はい
ろいろ開発されているが、本発明は表面に電極を形成し
た圧電素子を貼付した可撓部材の中央部に加速度により
慣性力を生じる重錘体を設け、加速度による重錘体の慣
性力で可撓部材が変形(この時、表面に貼付してある圧
電素子も変形しその歪量に比例した電荷を発生する)す
ることにより加速度を検出するものにかかわる。
【0003】 本発明に係わる先行技術として、特願平
8−353074号がある。図1は従来技術による加速
度センサで上面図である。図2は従来技術による加速度
センサで正面断面図である。図の如く円板状の可撓部材
1の内部に原点2を定義し、原点2を通り可撓部材1の
平面に平行な方向にX軸を、原点2においてX軸と直交
し、かつ、可撓部材1の平面に平行な方向にY軸を、原
点2を通り、かつ、可撓部材1の平面に垂直な方向にZ
軸をそれぞれ定義する。
【0004】円板状の可撓部材1の上面には圧電素子3
が、その面上中心とZ軸とが一致するように貼付されて
いる。可撓部材1の下面には円柱形をした重錘体4が、
その中心軸とZ軸とが一致するように貼付されている。
可撓部材1と圧電素子3と重錘体4とでセンサ部10が
構成される。また、可撓部材1は外周部分を支持部材5
で支持されている。支持部材5には円状の貫通穴5a
と、貫通穴5aと同心で半径が大きい沈み部5bが設け
られている。ここで、貫通穴5a、沈み部5bの中心軸
はZ軸と一致している。沈み部5bで可撓部材1は位置
決めされ支持される。
【0005】可撓部材1はエリンバ材、重錘体4はステ
ンレス材、支持部材5は金属材料が用いられている。圧
電素子3は圧電セラミックスであるPZTが用いられ、
電極は蒸着によりAg−Cr合金で形成されている。電
極の配置については後で述べる。可撓部材1と圧電素子
3はエポキシ系の接着剤で接合され、可撓部材1と重錘
体4もエポキシ系の接着剤により固定されている。可撓
部材1と支持部材5は接着剤で固定されている。
【0006】検出電極の配置位置は、有限要素法解析を
行い、圧電素子3の表面に生じる応力について詳細に分
布を調べて決定されている。図3は加速度センサにX軸
プラス方向の加速度が加わった状態を示す断面図であ
る。(電極は省略してある。)図4は加速度センサにX
軸マイナス方向の加速度が加わった状態を示す断面図で
ある。(電極は省略してある。)加速度センサにX軸マ
イナス方向の加速度が加わった場合は、重錘体4の振れ
る方向が図3と逆方向となる。図5は加速度センサにZ
軸プラス方向の加速度が加わった状態を示す断面図であ
る。(電極は省略してある。)図6は加速度センサにZ
軸マイナス方向の加速度が加わった状態を示す断面図で
ある。(電極は省略してある。)加速度センサにZ軸マ
イナス方向の加速度が加わった場合は、重錘体4の振れ
る方向が図5と逆方向となる。
【0007】図7、図8は有限要素法解析により応力分
布を求めた結果である。図7は加速度センサにZ軸マイ
ナス方向の加速度を加えたときにX軸上に現れる応力分
布を示すグラフである。図8は加速度センサにX軸プラ
ス方向の加速度を加えたときにX軸上に現れる応力分布
を示すグラフである。横軸に原点2からの半径方向の距
離、縦軸に応力値がとられている。グラフは、半径方向
プラス側について示したものであるが、図3〜図6を参
照すると、半径方向マイナス側の応力分布は、図7では
縦軸に対して線対称、図8では原点に対して点対称とな
る。
【0008】前述の有限要素法解析の結果をもとに検出
電極が形成されている。圧電素子3の上面には扇形をし
た4個の検出電極6が、X軸、Y軸上で、かつ、X軸、
Y軸に対して軸対称に形成されている。検出電極6の円
周部は、加速度センサにZ軸方向の加速度を加えたとき
に応力がゼロとなるライン7の内側で、ライン7より所
定の距離を離して設けられている。さらに圧電素子3の
上面には円環状をした検出電極8が、X軸、Y軸に対し
て軸対称に形成され加速度センサにX軸、Y軸方向の加
速度を加えたときに応力がゼロとなるライン9より外側
で、ライン9より所定の距離を離して設けられている。
圧電素子3上で検出電極6は内周側、検出電極8は外周
側に配置されている。
【0009】さらに、X軸、Y軸、Z軸方向の検出電極
に発生する電荷量がほぼ等しくなるように検出電極を形
成した。検出電極の形状は有限要素法解析により求めら
れた圧電素子3に生じる応力値とその応力値の分布して
いる分布面積の積を求め、その積の和を求めることによ
り設定した。圧電素子3の下面にはほぼ全面に電極11
が形成されている。電極11から4個の引き出し電極1
1aが圧電素子3の上面に引き出されている。
【0010】加速度の検出動作について説明する。加速
度センサに加速度が作用すると慣性力により重錘体4が
移動することでセンサ部10が変形し、検出電極6、8
に電荷が発生する。図示していない検出回路と検出電極
6、8および基準電位となる電極11(引き出し電極1
1a)とがリード線により接続されているため、4個の
検出電極6と検出電極8に発生する電荷の量により3軸
の加速度の方向と大きさが検出できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来例においては、有
限要素法解析で理想的な状態において検出電極の形状が
決められていた。ところが、実際には可撓部材1の外周
側は内周側と比べ接着剤層の占める面積が大きい。接着
剤層の影響により、外周側に形成されているZ軸方向の
検出特性(周波数出力特性、温度特性)は、内周側に形
成されているX軸、Y軸の検出特性より劣る。周波数出
力特性は、加速度センサとして測定できる周波数範囲内
で同一の加速度を加えて、周波数を変化させたときの出
力変化を表すもので、出力変化は小さいことが望まし
い。また、温度特性は、同一の周波数で同一の加速度を
加えた状態で温度を変化させたときの出力変化を表した
もので、出力変化は小さいことが望ましい。また、特に
3軸方向の加速度を検出する加速度センサにおいては、
各軸の検出特性が等しくなることが望ましい。各軸の検
出特性に差が出ると、検出回路に調整用の部品を入れる
ことになり安価に製造できない。本発明は、検出電極の
配置を工夫することで課題を解決しようとするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の加速度セ
ンサの課題を解決するためのものであり、小型軽量で、
3軸方向の検出特性の等しい加速度センサを提供する。
【0013】板状の可撓部材と、該可撓部材の表面に貼
付される電極を設けた圧電素子と、該可撓部材に直接ま
たは間接的に貼付される重錘体と、該可撓部材の外周を
直接または間接的に支持する支持部材を有する加速度セ
ンサにおいて、板状の可撓部材の内部に原点を定義し、
この原点を通り該可撓部材の平面に平行な方向にX軸
を、原点においてX軸と直交し、かつ、該可撓部材の平
面に平行な方向にY軸を、原点を通り、かつ、該可撓部
材の平面に垂直な方向にZ軸をそれぞれ定義したとき、
前記重錘体と前記支持部材が固定されている部分を除い
た前記圧電素子上で、前記加速度センサにZ軸方向の加
速度を加えたときに前記圧電素子に生じる応力がゼロに
なる部分およびその近傍と、前記加速度センサにX、Y
平面と平行な方向に加速度を加えたときに前記圧電素子
に生じる応力がゼロとなる部分およびその近傍を避け
て、かつ、原点側(内周側)に検出電極を形成する。
【0014】X軸方向の加速度の検出電極は、X軸上
で、かつ、X軸、Y軸に対して対称に形成され、Y軸方
向の加速度の検出電極は、Y軸上で、かつ、X軸、Y軸
に対して対称に形成され、Z軸方向の加速度の検出電極
は、原点周辺とX軸、Y軸の検出電極の間の領域で、か
つ、X軸、Y軸に対して対称に形成されるようにする。
このように検出電極を形成することにより、Z軸方向の
加速度の検出に関しては、従来例と比べ検出電極が内側
に配置されるため、Z軸方向の加速度の検出に及ぼす可
撓部材外周側の接着剤層による影響が小さくなり、か
つ、X軸、Y軸方向の加速度の検出に及ぼす可撓部材外
周側の接着剤層による影響と同レベルになる。従って、
X軸、Y軸、Z軸の検出特性を等しくすることができ
る。特に3軸方向の加速度を検出する加速度センサにお
いては各軸の検出特性が等しいことは好ましい。また、
これにより検出回路も簡単になり安価に製造できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき詳細に説明
する。図9は本発明の第一実施例で上面図である。図1
0は本発明の第一実施例で正面断面図である。図の如く
円板状の可撓部材21の内部に原点22を定義し、原点
22を通り可撓部材21の平面に平行な方向にX軸を、
原点22においてX軸と直交し、かつ、可撓部材21の
平面に平行な方向にY軸を、原点22を通り、かつ、可
撓部材21の平面に垂直な方向にZ軸をそれぞれ定義す
る。
【0016】円板状の可撓部材21の上面には圧電素子
23が、その面上中心とZ軸とが一致するように貼付さ
れている。可撓部材21の下面には円柱形をした重錘体
24が、その中心軸とZ軸とが一致するように貼付され
ている。可撓部材21と圧電素子23と重錘体24とで
センサ部20が構成される。また、可撓部材21は外周
部分を支持部材25で支持されている。支持部材25に
は円状の貫通穴25aと、貫通穴25aと同心で半径が
大きい沈み部25bが設けられている。ここで、貫通穴
25a、沈み部25bの中心軸はZ軸と一致している。
沈み部25bで可撓部材21は位置決めされ支持され
る。
【0017】可撓部材21はエリンバ材を用いた。重錘
体24はステンレス材(SUS303)を用いた。支持
部材25は金属材料を用いた。圧電素子23は圧電セラ
ミックスであるPZTを用い、電極は蒸着によりAg−
Cr合金で形成した。スパッタ、スクリーン印刷等の方
法で電極を形成してもかまわない。電極の配置について
は後で詳述する。可撓部材21と圧電素子23はエポキ
シ系の接着剤で接合した。可撓部材21と重錘体24も
エポキシ系の接着剤により固定したが、溶接等の方法で
固定してもかまわない。可撓部材21と支持部材25は
接着剤で固定した。部材の材質は所定の機能を満たすも
のであればこれらに限定されるものではない。好ましく
は、お互いに熱膨張率の近い材質を選ぶと良い。また、
構成に関しては、電気的に絶縁されれば、支持部材25
に直接に圧電素子23を固定し、圧電素子23の下面に
重錘体24を、圧電素子23の上面に可撓部材21を固
定するようにしても良い。
【0018】次に検出電極の配置について述べる。検出
電極を配置する位置は、従来例で示されている有限要素
法解析に基づき決定した。従来例に示されている図7、
図8のグラフをもとに詳細に説明する。加速度センサに
加速度を加えると、半径方向に外周側に向かうに従い、
圧電素子に生じている応力の絶対値が小さくなりやがて
ゼロとなる。さらに半径方向に外周側に向かうと今度は
応力の符号が反対になる。すなわち、内周側がプラスで
ある場合は外周側がマイナスになり、逆に、内周側がマ
イナスである場合は外周側がプラスになることがわか
る。加速度センサにZ軸方向の加速度を加えた場合とX
軸、Y軸方向に加速度を加えた場合とでは、応力値がゼ
ロとなる場所が異なり、Z軸方向の加速度を加えた場合
の方が、X軸、Y軸方向の加速度を加えた場合より内側
の位置で応力値がゼロとなる。従って、仮に応力がゼロ
となるラインをまたいで検出電極を構成すると、同じ検
出電極内にプラスとマイナスの両方の電荷が発生し、お
互いに打ち消しあうため結果として出力電圧は小さくな
る。また、応力がゼロとなる部分の近傍まで検出電極を
形成すると、加工、組立誤差により応力分布が微妙にず
れ、同じ検出電極内にプラスとマイナスの両方の電荷が
発生する場合もある。なお、内周部分で応力値がほぼゼ
ロの所があるが、これは重錘体24が固定されている部
分で、圧電素子23の変形がほとんど生じない部分であ
る。また、外周側で応力値がほぼゼロの所があるが、こ
れは支持部材5で圧電素子3が固定されている部分で、
圧電素子3の変形がほとんど生じない部分である。重錘
体4のディメンジョンは半径が2mmである。重錘体4
が固定されている境界部分の近傍に着目すると、この部
分では発生する応力が大きく、また応力変化が大きい。
従って、重錘体4に固定されている境界部分の近傍を避
け、所定の間隔をあけて外周側に検出電極を配置する
か、あるいは、重錘体4の固定されている境界部分を越
え、さらに内周側で、応力がゼロとなる部分まで検出電
極を形成すると、加工誤差等の影響が少なく、各軸方向
の検出感度が等しくなる検出電極を形成することが容易
となる。検出感度を上げるためには、応力の発生してい
る面積を多く使用できる検出電極の配置をとる方がよ
い。すなわち、重錘体4の固定されている境界部分を越
え、さらに内周側で、応力がゼロとなる部分まで検出電
極を形成することが好ましい。
【0019】上述の結果をもとに検出電極を形成した。
圧電素子23の上面には扇形をした4個の検出電極26
が、X軸、Y軸上で、かつ、X軸、Y軸に対して軸対称
に形成されている。検出電極26の円周部は、加速度セ
ンサにZ軸方向の加速度を加えたときに応力がゼロとな
るライン27の内側で、ライン27より所定の距離を離
して設けられている。(X軸、Y軸方向の加速度を加え
たときに応力がゼロとなるライン28は、Z軸方向の加
速度を加えたときに応力がゼロとなるライン27の外側
に存在している。) さらに圧電素子23の上面には、原点周辺と4個の検出
電極26の間の領域で、かつ、X軸、Y軸に対して対称
に検出電極29が形成されている。検出電極26の内周
部は、重錘体24が固定されている境界部分より内周側
で、応力がゼロとなる部分に形成されている。さらに圧
電素子23の上面には、原点周辺と4個の検出電極26
の間の領域で、かつ、X軸、Y軸に対して対称に検出電
極29が形成されている。検出電極26aと26cでX
軸方向の加速度を検出し、検出電極26bと26dでY
軸方向の加速度を検出し、検出電極29でZ軸方向の加
速度を検出することになる。加速度が加わったときに発
生する電荷量は応力値と面積の積に比例する。従って、
X軸、Y軸、Z軸の各検出電極における応力値と面積の
積が等しくなるように検出電極を形成すると各軸の出力
値が等しくなり好ましい。圧電素子23の下面にはほぼ
全面に電極30が形成されている。電極30から4個の
引き出し電極30aが圧電素子23の上面に引き出され
ている。
【0020】加速度の検出動作について説明する。加速
度センサに加速度が作用すると慣性力により重錘体24
が移動することでセンサ部20が変形し検出電極26、
29に電荷が発生する。図示していない検出回路と検出
電極26、29および基準電位となる電極30(引き出
し電極30a)とがリード線により接続されているた
め、4個の検出電極26と検出電極29に発生する電荷
の量により加速度の方向と大きさが検出できる。
【0021】第一実施例では、圧電素子23の上面に形
成されている電極の分極の向きをZ軸方向で同じ向きに
してある。前述したが、図3は加速度センサにX軸プラ
ス方向の加速度が加わった状態を示す断面図である。
(電極は省略してある。)図4は加速度センサにX軸マ
イナス方向の加速度が加わった状態を示す断面図であ
る。(電極は省略してある。)加速度センサにX軸マイ
ナス方向の加速度が加わった場合は、重錘体24の振れ
る方向が図3と逆方向となる。加速度センサにX軸プラ
ス方向の加速度が加わった場合では、検出電極26aに
発生する電荷はプラス、検出電極26bに発生する電荷
はプラスとマイナスが相殺されてゼロ(以下、各検出電
極に発生する電荷がゼロとなるものはこの理由によ
る)、検出電極26cに発生する電荷はマイナス、検出
電極26dに発生する電荷はゼロ、検出電極29に発生
する電荷はゼロとなる。ここで、検出電極26はX軸、
Y軸上で、かつ、X軸、Y軸に対して対称であるので、
26aと26cに発生するの電荷は、符号は逆で大きさ
が等しくなる。検出電極26aと検出電極26cに発生
する電荷を差動増幅することでX軸方向の加速度の大き
さと向きを検出する。検出電極29については、X軸プ
ラス側に広がる領域ではプラス、X軸マイナス側に広が
る領域ではマイナスの電荷が発生しているがX軸、Y軸
に対して線対称に形成されているため、検出電極29に
発生する総電荷量は互いに相殺されてゼロとなる。加速
度センサにX軸マイナス方向の加速度が加わった場合で
は、検出電極26aに発生する電荷はマイナス、検出電
極26bに発生する電荷はゼロ、検出電極26cに発生
する電荷はプラス、検出電極26dに発生する電荷はゼ
ロ、検出電極28に発生する電荷はゼロとなる。検出電
極26aと検出電極26cに発生した電荷を差動増幅し
た結果は加速度センサにX軸プラス方向の加速度が加わ
った場合と符号が逆になり、加わった加速度の向きを特
定できる。
【0022】加速度センサにY軸方向の加速度が加わっ
た場合について説明する。加速度センサにY軸プラス方
向に加速度が加わった場合、検出電極26aに発生する
電荷はゼロ、検出電極26bに発生する電荷はプラス、
検出電極26cに発生する電荷はゼロ、検出電極26d
に発生する電荷はマイナス、検出電極29に発生する電
荷はゼロとなる。ここで、検出電極26はX軸、Y軸上
で、かつ、X軸、Y軸に対して対称であるので、26b
と26dに発生するの電荷は、符号は逆で大きさが等し
くなる。検出電極26bと検出電極26dに発生する電
荷を差動増幅することでY軸方向の加速度の大きさと向
きを検出する。検出電極29については、Y軸プラス側
に広がる領域ではプラス、Y軸マイナス側に広がる領域
ではマイナスの電荷が発生しているがX軸、Y軸に対し
て線対称に形成されているため、検出電極29に発生す
る総電荷量は互いに相殺されてゼロとなる。加速度セン
サにY軸マイナス方向の加速度が加わった場合では、検
出電極26aに発生する電荷はゼロ、検出電極26bに
発生する電荷はマイナス、検出電極26cに発生する電
荷はゼロ、検出電極26dに発生する電荷はプラス、検
出電極29に発生する電荷はゼロとなる。検出電極26
aと検出電極26cに発生した電荷を差動増幅した結果
は加速度センサにY軸プラス方向の加速度が加わった場
合と符号が逆になり、加わった加速度の向きを特定でき
る。
【0023】前述したが、図5は加速度センサにZ軸プ
ラス方向の加速度が加わった状態を示す断面図である。
(電極は省略してある。)図6は加速度センサにZ軸マ
イナス方向の加速度が加わった状態を示す断面図であ
る。(電極は省略してある。)加速度センサにZ軸マイ
ナス方向の加速度が加わった場合は、重錘体の振れる方
向が図5と逆方向となる。加速度センサにZ軸プラス方
向の加速度が加わった場合、検出電極26a〜26dに
発生する電荷はプラス、検出電極29に発生する電荷も
プラスとなる。ここで、検出電極26はX軸、Y軸上
で、かつ、X軸、Y軸に対して対称であるので、26a
〜26dに発生するの電荷は、符号が同じで大きさも等
しくなる。検出電極26aと検出電極26c、検出電極
26bと検出電極26dに発生する電荷を差動増幅する
ためX軸、Y軸方向に関する検出出力はゼロとなる。加
速度センサにZ軸マイナス方向の加速度が加わった場合
では、検出電極26a〜26dに発生する電荷はマイナ
ス、検出電極29に発生する電荷もマイナスとなる。検
出電極26aと検出電極26c、検出電極26bと検出
電極26dに発生する電荷を差動増幅するためX軸、Y
軸方向に関する検出出力はゼロとなる。検出電極29に
発生する電荷の符号と大きさでZ軸方向の加速度の向き
と大きさが検出できる。
【0024】X軸、Y軸の検出方法について述べてきた
が、検出電極26aと26c、26bと26dの部分の
分極の向きを逆方位にしても良い。この場合は、分極処
理が終了したあとに検出電極26aと26c、26bと
26dを接続する。検出電極26aと26cから出力さ
れた出力の和がX軸方向の加速度であり、検出電極26
bと26dから出力された出力の和がY軸方向の加速度
である。この方法では分極のあとで、たとえば蒸着、ス
パッタ、スクリーン印刷等で圧電素子上に各検出電極を
接続する電極パターンを形成できるため検出電極から引
き出すリード線の本数を少なくすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は前記のような構成にすることで
次のような効果が生じる。 1 4個の検出電極26と検出電極29は、X軸、Y軸
上で、かつ、X軸、Y軸に対して軸対称に形成され、円
周部を加速度センサにZ軸方向の加速度を加えたときに
応力がゼロとなるライン27の内側で、ライン27より
所定の距離を離して設けられているので、可撓部材1の
外周部分に用いられている接着剤の影響が小さくなり、
X軸、Y軸、Z軸方向の周波数出力特性、温度特性が等
しくなる。 2 圧電素子に生じる応力値とその応力値の分布してい
る分布面積の積を求め、その積の和を求めることによ
り、検出電極に発生する電荷量が等しくなるように検出
電極を形成することで、X軸、Y軸、Z軸方向の検出感
度がほぼ等しくなる。 3 各軸間の検出感度が等しくなるため、検出回路が簡
単になる。 4 回路の構成が簡単になるため小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による加速度センサで上面図。
【図2】従来技術による加速度センサで正面断面図。
【図3】加速度センサにX軸プラス方向の加速度が加わ
った状態を示す一部断面をとった正面図。
【図4】加速度センサにX軸マイナス方向の加速度が加
わった状態を示す一部断面をとった正面図。
【図5】加速度センサにZ軸プラス方向の加速度が加わ
った状態を示す一部断面をとった正面図。
【図6】加速度センサにZ軸マイナス方向の加速度が加
わった状態を示す一部断面をとった正面図。
【図7】加速度センサにZ軸マイナス方向の加速度を加
えたときにX軸上に現れる応力分布を示すグラフ。
【図8】加速度センサにX軸プラス方向の加速度を加え
たときにX軸上に現れるの応力分布を示すグラフ。
【図9】本発明に係る加速度センサの第一実施例で上面
図。
【図10】本発明に係る加速度センサの第一実施例で正
面断面図。
【符号の説明】
1 可撓部材 2 原点 3 圧電素子 4 重錘体 5 支持部材 5a 貫通穴 5b 沈み部 6 検出電極 7 ライン 8 検出電極 9 ライン 10 センサ部 11 電極 11a 引き出し電極 20 センサ部 21 可撓部材 22 原点 23 圧電素子 24 重錘体 25 支持部材 25a 貫通穴 25b 沈み部 26 検出電極 26a 検出電極 26b 検出電極 26c 検出電極 26d 検出電極 27 ライン 28 ライン 29 検出電極 30 電極 30a 引き出し電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 並木 智雄 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 畠山 稔 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 半田 正人 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 岡田 恵也 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の可撓部材と、該可撓部材の表面に
    貼付される電極を設けた圧電素子と、該可撓部材に直接
    または間接的に貼付される重錘体と、該可撓部材の外周
    を直接または間接的に支持する支持部材を有する加速度
    センサにおいて、板状の可撓部材の内部に原点を定義
    し、この原点を通り該可撓部材の平面に平行な方向にX
    軸を、原点においてX軸と直交し、かつ、該可撓部材の
    平面に平行な方向にY軸を、原点を通り、かつ、該可撓
    部材の平面に垂直な方向にZ軸をそれぞれ定義したと
    き、前記重錘体と前記支持部材が固定されている部分を
    除いた前記圧電素子上で、前記加速度センサにZ軸方向
    の加速度を加えたときに前記圧電素子に生じる応力がゼ
    ロになる部分およびその近傍と、前記加速度センサに
    X、Y平面と平行な方向に加速度を加えたときに前記圧
    電素子に生じる応力がゼロとなる部分およびその近傍を
    避けて、かつ、原点側(内周側)に検出電極を形成する
    ことを特徴とする加速度センサ。
  2. 【請求項2】 X軸方向の加速度の検出電極は、X軸上
    で、かつ、X軸、Y軸に対して対称に形成され、 Y軸方向の加速度の検出電極は、Y軸上で、かつ、X
    軸、Y軸に対して対称に形成され、 Z軸方向の加速度の検出電極は、原点周辺とX軸、Y軸
    の検出電極の間の領域で、かつ、X軸、Y軸に対して対
    称に形成されることを特徴とする請求項1記載の加速度
    センサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003087750A1 (fr) * 2002-04-15 2003-10-23 K-Tech Devices Corp. Capteur de contrainte
GB2402740A (en) * 2003-06-02 2004-12-15 Weatherford Lamb Force sensor with a mass coupled to a flexure

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