JPH10170545A - 加速度センサの自己診断機能及び自己診断機能付き加速度センサ - Google Patents

加速度センサの自己診断機能及び自己診断機能付き加速度センサ

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JPH10170545A
JPH10170545A JP8353072A JP35307296A JPH10170545A JP H10170545 A JPH10170545 A JP H10170545A JP 8353072 A JP8353072 A JP 8353072A JP 35307296 A JP35307296 A JP 35307296A JP H10170545 A JPH10170545 A JP H10170545A
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axis
flexible member
electrodes
acceleration sensor
electrode
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JP8353072A
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Kazutoyo Ichikawa
和豊 市川
Norihiko Shiratori
典彦 白鳥
Tomoo Namiki
智雄 並木
Minoru Hatakeyama
稔 畠山
Masato Handa
正人 半田
Yoshiya Okada
恵也 岡田
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Miyota KK
Miyota Co Ltd
Original Assignee
Miyota KK
Miyota Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/084Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass the mass being suspended at more than one of its sides, e.g. membrane-type suspension, so as to permit multi-axis movement of the mass

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電極形状を複雑にせずに自己診断をする方法
と自己診断機能付きの3軸の加速度センサを得る。 【解決手段】 可撓部材21と圧電素子23と重錘体2
4とでセンサ部20が構成される。圧電素子23の上面
には扇形をした4個の検出電極26が、X軸、Y軸上
で、かつ、X軸、Y軸に対して軸対称に形成されてい
る。検出電極26の円周部は、Z軸方向に力を加えたと
きに応力がゼロとなるラインの内側に設けられている。
さらに圧電素子23の上面には円環状をした検出電極2
8が、ラインより外側に設けられている。このように形
成することで、3軸方向の検出感度をほぼ等しくするこ
とができる。圧電素子23の下面にはほぼ全面に電極2
9が形成されている。電極29から4個の引き出し電極
が圧電素子23の上面に引き出されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電素子を用いた加
速度センサの自己診断機能及び自己診断機能付き加速度
センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】加速度センサは自動車業界でエアーバッ
グ制御のセンサ等として使用されている。検出方式はい
ろいろ開発されているが、本発明は表面に電極を形成し
た圧電素子を貼付した可撓部材の中央部に加速度により
慣性力を生じる重錘体を設け、加速度による重錘体の慣
性力で可撓部材が変形(この時表面に貼付してある圧電
素子も変形しその歪量に比例した電荷を発生する)する
ことにより加速度を検出するものにかかわる。
【0003】本発明に係わる先行技術として、特開平5
−26744号がある。図1は従来技術による加速度セ
ンサの代表的な例で正面断面図である。図2は圧電素子
側から見た平面図である。可撓性を持った円盤状の基板
1の上面には、両面に検出電極3、4、5、6が形成さ
れた圧電素子2が貼付され、下面の中央部には加速度を
可撓性を持った円盤状の基板1の歪みに置換するための
重錘体7が貼付されている。
【0004】加速度により重錘体と可撓部材の相対位置
がずれることで可撓部材に貼付してある圧電素子が歪
み、電荷が発生する。電荷は表面に形成してある電極で
集められ、ある電位(電圧)として計測される。本明細
書では電極に発生する電荷と表現する。圧電素子は歪み
量により発生する電荷の量が変わる。また圧電素子の面
積や体積によっても発生する電荷の量が変わる。
【0005】先出の特開平5ー26744号は、圧電素
子を用いた力センサにおいて、板状の圧電素子と、この
圧電素子の上面に形成された上部電極と、この圧電素子
の下面に形成された下部電極と、によって構成される検
出子を4組用意し、可撓性をもった基板内の一点に原点
を定義し、この原点を通りかつ基板面に平行な方向にX
軸を定義し、用意した4組の検出子のうちの2組をX軸
の正の側に、他の2組を負の側に、それぞれX軸に沿っ
て並べて配置し、各検出子の一方の電極を基板に固定
し、基板外側の周囲部分をセンサ筐体に固定し、外部か
ら作用する物理量に基づいて発生した力を、原点に伝達
する機能を有する作用体を形成し、この作用体に発生し
た力を4組の検出子の各電極に発生する電荷に基づいて
検出するようにしたものであり、外部から与えられる加
速度に基づいて作用体に力を発生させることにより加速
度が検出できる。図2はX軸方向に4組、Y軸方向に4
組の検出子を配置した例である。このように電極を配置
することでX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の加速度を検出
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、加速度センサに
おいては、正常に機能するかどうか使用するときに自動
的に診断する自己診断機能付きのものが市場で望まれる
ようになってきている。特に自動車に取り付けられるも
のについては、その安全性の観点からも要望が強い。ま
た、コスト的、スペース的な面から、一つの加速度セン
サで一方向だけではなく多方向の検出ができるものが望
まれていた。このような要望に答えるものとして、前述
の従来例で示したような加速度センサが発明されてい
る。ところが、従来例のように3軸方向の加速度を検出
するためには、検出電極の形状が複雑になる。ここに新
たに自己診断用の検出電極を設けるとさらに電極形状は
複雑になり、加速度の検出に用いる電極の面積が小さく
なる。従って、検出感度が小さくなり、電極の形状が複
雑化することにより加工精度を上げないと形成された電
極の位置のズレなどにより各軸間の検出感度の差が生
じ、検出精度が低下する。本発明は、加速度の検出と自
己診断による検出を検出電極が兼ねることで解決しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の加速度セ
ンサの課題を解決するためのものであり、小型軽量で、
高感度、高精度な3軸方向の検出ができる自己診断機能
付き加速度センサを提供する。
【0008】板状の可撓部材と、該可撓部材の表面に貼
付される電極を設けた圧電素子と、該可撓部材に直接ま
たは間接的に貼付される重錘体と、該可撓部材の外周を
直接または間接的に支持する支持部材を有する自己診断
機能付き加速度センサにおいて、板状の可撓部材の内部
に原点を定義し、この原点を通り該可撓部材の平面に平
行な方向にX軸を、原点においてX軸と直交し、かつ、
該可撓部材の平面に平行な方向にY軸を、原点を通り、
かつ、該可撓部材の平面に垂直な方向にZ軸をそれぞれ
定義したとき、該圧電素子の表面に形成される検出電極
は、中心側に4個の電極が配置され、かつ、該4個の電
極を囲むように円環状の電極が配置されるとともに、X
軸、Y軸に対して対称に形成される。
【0009】前述のように加速度センサが構成された場
合、重錘体にZ軸方向の力を加えたときに圧電素子の表
面に生ずる応力は次のようになる。重錘体の固定されて
いる端面の円周部に絶対値が最大となる応力が現れる。
そこから半径方向外周側に行くに従い、応力の絶対値は
減少し、ある半径の時に応力がゼロとなる。さらに外周
側に行くに従い、今度は符号の異なる応力が現れ、応力
の絶対値は徐々に大きくなる。(機械工学便覧 A4
材料力学 第5章平板の曲げ 参照) 前記4個の検出電極は、Z軸方向に力を加えたときに半
径方向に生ずる応力がゼロとなるライン(半径)よりも
内周側に配置され、前記円環状の検出電極は外周側に配
置される。この場合、電荷が効率よく発生し、感度を上
げることができる。また、前記重錘体は、前記可撓部材
に直接または間接的に貼付される面の形状が前記重錘体
の中心軸を中心とする円形であると好ましい。各軸方向
における検出感度に差がなくなるためである。
【0010】検出電極は加速度の検出と自己診断機能に
よる検出とを兼ねて行うようにする。新たに電極を形成
せずに自己診断機能を付加できる。これにより電極の面
積が小さくならず感度を下げずに済む。また、電極形状
が複雑にならず、加工精度を上げなくて済む。
【0011】検出電極を用いて施される分極の向きは同
一の向きにする。そして、円環状の電極を用いて励振
し、4個の電極から出力される検出出力により故障判断
をする。自己診断機能を付加しても回路が複雑にならず
安価に製造できる。また簡単に自己診断ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき詳細に説明
する。図3は本発明の第一実施例で上面図である。図4
は本発明の第一実施例で正面断面図である。図の如く円
板状の可撓部材21の内部に原点22を定義し、原点2
2を通り可撓部材21の平面に平行な方向にX軸を、原
点22においてX軸と直交し、かつ、可撓部材21の平
面に平行な方向にY軸を、原点22を通り、かつ、可撓
部材21の平面に垂直な方向にZ軸をそれぞれ定義す
る。
【0013】円板状の可撓部材21の上面には圧電素子
23が、その面上中心とZ軸とが一致するように貼付さ
れている。可撓部材21の下面には円柱形をした重錘体
24が、その中心軸とZ軸とが一致するように貼付され
ている。可撓部材21と圧電素子23と重錘体24とで
センサ部20が構成される。また、可撓部材21は外周
部分を支持部材25で支持されている。支持部材25に
は円状の貫通穴25aと、貫通穴25aと同心で半径が
大きい沈み部25bが設けられている。ここで、貫通穴
25a、沈み部25bの中心軸はZ軸と一致している。
沈み部25bで可撓部材21は位置決めされ支持され
る。
【0014】圧電素子23の上面には扇形をした4個の
検出電極26が、X軸、Y軸上で、かつ、X軸、Y軸に
対して軸対称に形成されている。検出電極26の円周部
は、Z軸方向に力を加えたときに応力がゼロとなるライ
ン27の内側に設けられている。さらに圧電素子23の
上面には円環状をした検出電極28が、ライン27より
外側に設けられている。このように形成することで、3
軸方向の検出感度をほぼ等しくすることができる。圧電
素子23の下面にはほぼ全面に電極29が形成されてい
る。電極29から4個の引き出し電極29aが圧電素子
23の上面に引き出されている。
【0015】可撓部材21はバネ性のある金属板材を用
いた。重錘体27はステンレス材(SUS303)を用
いた。支持部材25は金属材料を用いた。圧電素子23
は圧電セラミックスであるPZTを用い、電極は蒸着に
よりAg−Cr合金で形成した。スパッタ、スクリーン
印刷等の方法で電極を形成してもかまわない。可撓部材
21と圧電素子23はエポキシ系の接着剤で接合した。
可撓部材21と重錘体27もエポキシ系の接着剤より固
定したが、溶接等の方法で固定してもかまわない。可撓
部材21と支持部材25は接着剤で固定した。部材の材
質は所定の機能を満たすものであればこれらに限定され
るものではない。好ましくは、お互いに熱膨張率の近い
材質を選ぶと良い。
【0016】加速度センサに加速度が作用すると慣性力
により重錘体24が移動することでセンサ部20が変形
し検出電極26、28に電荷が発生する。図示していな
い検出回路と検出電極26、28および基準電位となる
電極29(引き出し電極29a)とがリード線により接
続されているため、4個の検出電極26と検出電極28
に発生する電荷の量により加速度の方向と強さが検出で
きる。
【0017】圧電素子23の上面に形成されている電極
の分極はZ軸方向で同じ向きに施されている。図5は加
速度センサにX軸プラス方向の加速度が加わった状態を
示す一部断面をとった正面図である。(電極は省略して
ある。)図6は加速度センサにX軸マイナス方向の加速
度が加わった状態を示す一部断面をとった正面図であ
る。(電極は省略してある。)加速度センサにX軸マイ
ナス方向の加速度が加わった場合は、重錘体24の振れ
る方向が図5と逆方向となる。加速度センサにX軸プラ
ス方向の加速度が加わった場合では、検出電極26aに
発生する電荷はプラス、検出電極26bに発生する電荷
はプラスとマイナスが相殺されてゼロ(以下、各検出電
極に発生する電荷がゼロとなるものはこの理由によ
る)、検出電極26cに発生する電荷はマイナス、検出
電極26dに発生する電荷はゼロ、検出電極28に発生
する電荷はゼロとなる。ここで、検出電極26はX軸、
Y軸上で、かつ、X軸、Y軸に対して対称であるので、
26aと26cに発生するの電荷は、符号は逆で大きさ
が等しくなる。検出電極26aと検出電極26cに発生
する電荷を差動増幅することでX軸方向の加速度の大き
さと向きを検出する。加速度センサにX軸マイナス方向
の加速度が加わった場合では、検出電極26aに発生す
る電荷はマイナス、検出電極26bに発生する電荷はゼ
ロ、検出電極26cに発生する電荷はプラス、検出電極
26dに発生する電荷はゼロ、検出電極28に発生する
電荷はゼロとなる。検出電極26aと検出電極26cに
発生した電荷を差動増幅した結果は加速度センサにX軸
プラス方向の加速度が加わった場合と符号が逆になり、
加わった加速度の向きを特定できる。
【0018】加速度センサにY軸方向の加速度が加わっ
た場合について説明する。加速度センサにY軸プラス方
向に加速度が加わった場合、検出電極26aに発生する
電荷はゼロ、検出電極26bに発生する電荷はプラス、
検出電極26cに発生する電荷はゼロ、検出電極26d
に発生する電荷はマイナス、検出電極28に発生する電
荷はゼロとなる。ここで、検出電極26はX軸、Y軸上
で、かつ、X軸、Y軸に対して対称であるので、26b
と26dに発生するの電荷は、符号は逆で大きさが等し
くなる。検出電極26bと検出電極26dに発生する電
荷を差動増幅することでY軸方向の加速度の大きさと向
きを検出する。加速度センサにY軸マイナス方向の加速
度が加わった場合では、検出電極26aに発生する電荷
はゼロ、検出電極26bに発生する電荷はマイナス、検
出電極26cに発生する電荷はゼロ、検出電極26dに
発生する電荷はプラス、検出電極28に発生する電荷は
ゼロとなる。検出電極26aと検出電極26cに発生し
た電荷を差動増幅した結果は加速度センサにY軸プラス
方向の加速度が加わった場合と符号が逆になり、加わっ
た加速度の向きを特定できる。
【0019】図7は加速度センサにZ軸プラス方向の加
速度が加わった状態を示す一部断面をとった正面図であ
る。(電極は省略してある。)図8は加速度センサにZ
軸マイナス方向の加速度が加わった状態を示す一部断面
をとった正面図である。(電極は省略してある。)加速
度センサにZ軸マイナス方向の加速度が加わった場合
は、重錘体24の振れる方向が図7と逆方向となる。加
速度センサにZ軸プラス方向の加速度が加わった場合、
検出電極26a〜26dに発生する電荷はプラス、検出
電極28に発生する電荷はマイナスとなる。ここで、検
出電極26はX軸、Y軸上で、かつ、X軸、Y軸に対し
て対称であるので、26a〜26dに発生するの電荷
は、符号が同じで大きさも等しくなる。検出電極26a
と検出電極26c、検出電極26bと検出電極26dに
発生する電荷を差動増幅するためX軸、Y軸方向に関す
る検出出力はゼロとなる。加速度センサにZ軸マイナス
方向の加速度が加わった場合では、検出電極26a〜2
6dに発生する電荷はマイナス、検出電極28に発生す
る電荷はプラスとなる。検出電極26aと検出電極26
c、検出電極26bと検出電極26dに発生する電荷を
差動増幅するためX軸、Y軸方向に関する検出出力はゼ
ロとなる。検出電極28に発生する電荷の符号と大きさ
でZ軸方向の加速度の向きと大きさが検出できる。
【0020】第一実施例では図4の如く重錘体24が貼
付され固定されているが、圧電素子23の上面側に貼付
してもかまわない。その際に重錘体24により検出電極
26が短絡しないように絶縁する必要がある。また電気
的に短絡しないように構成すれば圧電素子23の外周部
分を支持部材で支持してもかまわない。
【0021】次に自己診断機能について説明する。図9
は本発明の第一実施例でフローチャート図である。フロ
ーチャート図に従って説明をしていく。検出電極28に
交流をかけてセンサ部20を励振させる。検出電極28
に交流をかけると圧電素子23が径方向に伸縮すること
により、可撓部材21もいっしょにZ軸方向に振動す
る。励振方法は、自励振でも他励振でもかまわない。励
振させた状態で、検出電極26a〜26dの出力電圧を
測定する。検出電極26a〜26dのそれぞれの出力電
圧(V(26a)、V(26b)、V(26c)、V
(26d))の絶対値が、正常、異常の判定をする判定
電圧V0よりすべて同じか大きい場合は正常と判断す
る。どれか一つでも判定電圧V0より小さいものがある
場合は異常と判断する。
【0022】用途によっては、三軸方向のすべての方向
で正常に機能しなくても良い場合も考えられる。このよ
うな場合は、どの方向の検出が異常なのかを把握して制
御する必要がある。その方法を以下に述べる。検出電極
26a〜26dのそれぞれの出力電圧(V(26a)、
V(26b)、V(26c)、V(26d))の絶対値
が、正常、異常の判定をする判定電圧V0よりすべて小
さいか調べる。すべて小さい場合は、検出電極28が異
常であるか、または、4個の検出電極26がすべて異常
であると考えられる。検出電極26a〜26dのそれぞ
れの出力電圧(V(26a)、V(26b)、V(26
c)、V(26d))の絶対値のうち一つでも、正常、
異常の判定をする判定電圧V0より同じか大きい場合
は、検出電極28は正常と判断する。次に4個の検出電
極26の個々について、すなわち、検出電極26a〜2
6dのそれぞれの出力電圧(V(26a)、V(26
b)、V(26c)、V(26d))の絶対値が、正
常、異常の判定をする判定電圧V0より小さいかを調べ
ていく。小さい場合はその検出電極が異常であると判断
する。
【0023】図10は本発明の第二実施例で別の方法に
よるフローチャート図である。フローチャート図に従っ
て説明をしていく。検出電極28に交流をかけてセンサ
部20を励振させる。励振させた状態で、検出電極26
a〜26dの出力電圧を測定する。検出電極26a〜2
6dのそれぞれの出力電圧(V(26a)、V(26
b)、V(26c)、V(26d))の和の絶対値を求
める。それが、正常、異常の判定をする判定電圧V0の
4倍より同じか大きい場合は正常と判断し、小さい場合
は異常と判断する。この方法では、単純に正常が異常か
を判断すればよい場合に用いると良い。また、正常、異
常を判定する回路を簡単に構成できる利点を有する。4
個の検出電極26と検出電極28の分極の向きを同一に
したことにより前述のように簡単に自己診断ができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は前記のような構成にすることで
次のような効果が生じる。 1 検出電極は加速度の検出と自己診断機能による検出
とを兼ねて行うため、電極が複雑化せず、3軸の加速度
センサにおいても自己診断機能を付加できる。 2 自己診断機能が付加されても加速度の検出に用いる
電極の面積が小さくならず、検出感度が落ちない。 3 自己診断機能が付加されても電極の形状が複雑化せ
ず、電極の位置のズレなどによる各軸間の検出感度の差
が生じない。検出精度も低下しない。 4 4個の検出電極26と検出電極28の分極の向きを
同一にしたことにより簡単に自己診断ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来技術による加速度センサで正面断面
図。
【図2】図2は従来技術による加速度センサで圧電素子
側から見た平面図。
【図3】本発明に係る加速度センサの第一実施例で上面
図。
【図4】本発明に係る加速度センサの第一実施例で正面
断面図。
【図5】本発明に係る加速度センサの第一実施例で加速
度センサにX軸プラス方向の加速度が加わった状態を示
す一部断面をとった正面図。
【図6】本発明に係る加速度センサの第一実施例で加速
度センサにX軸マイナス方向の加速度が加わった状態を
示す一部断面をとった正面図。
【図7】本発明に係る加速度センサの第一実施例で加速
度センサにZ軸プラス方向の加速度が加わった状態を示
す一部断面をとった正面図。
【図8】本発明に係る加速度センサの第一実施例で加速
度センサにZ軸マイナス方向の加速度が加わった状態を
示す一部断面をとった正面図。
【図9】本発明に係る加速度センサの第一実施例でフロ
ーチャート図。
【図10】本発明に係る加速度センサの第二実施例でフ
ローチャート図。
【符号の説明】
1 基板 2 圧電素子 3 検出電極 4 検出電極 5 検出電極 6 検出電極 7 重錘体 20 センサ部 21 可撓部材 22 原点 23 圧電素子 24 重錘体 25 支持部材 25a 貫通穴 25b 沈み部 26 検出電極 26a 検出電極 26b 検出電極 26c 検出電極 26d 検出電極 27 ライン 28 検出電極 29 電極 29a 引き出し電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 稔 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 半田 正人 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内 (72)発明者 岡田 恵也 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4107番 地5 ミヨタ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の可撓部材と、該可撓部材の表面に
    貼付される電極を設けた圧電素子と、該可撓部材に直接
    または間接的に貼付される重錘体と、該可撓部材の外周
    を直接または間接的に支持する支持部材を有する加速度
    センサの、板状の可撓部材の内部に原点を定義し、この
    原点を通り該可撓部材の平面に平行な方向にX軸を、原
    点においてX軸と直交し、かつ、該可撓部材の平面に平
    行な方向にY軸を、原点を通り、かつ、該可撓部材の平
    面に垂直な方向にZ軸をそれぞれ定義し、該圧電素子の
    表面に検出電極として中心側に4個の電極を配置し、か
    つ、該4個の電極を囲むように円環状の電極を配置する
    とともに、X軸、Y軸に対して対称に形成し、該円環状
    の電極に交流を印加して励振させ、該4個の電極で検出
    される電荷量で故障判断をすることを特徴とする加速度
    センサの自己診断機能。
  2. 【請求項2】 板状の可撓部材と、該可撓部材の表面に
    貼付される電極を設けた圧電素子と、該可撓部材に直接
    または間接的に貼付される重錘体と、該可撓部材の外周
    を直接または間接的に支持する支持部材を有する自己診
    断機能付き加速度センサにおいて、板状の可撓部材の内
    部に原点を定義し、この原点を通り該可撓部材の平面に
    平行な方向にX軸を、原点においてX軸と直交し、か
    つ、該可撓部材の平面に平行な方向にY軸を、原点を通
    り、かつ、該可撓部材の平面に垂直な方向にZ軸をそれ
    ぞれ定義したとき、該圧電素子の表面に形成される検出
    電極は、中心側に4個の電極が配置され、かつ、該4個
    の電極を囲むように円環状の電極が配置されるととも
    に、X軸、Y軸に対して対称に形成され、該検出電極は
    加速度の検出と故障判断をする自己診断機能とを兼ねて
    行うことを特徴とする自己診断機能付き加速度センサ。
  3. 【請求項3】 検出電極を用いて施される分極の向きは
    同一の向きであることを特徴とする請求項2記載の自己
    診断機能付き加速度センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005526228A (ja) * 2001-08-27 2005-09-02 ローズマウント インコーポレイテッド 圧電センサの診断
WO2009041728A1 (ja) * 2007-09-28 2009-04-02 Fujitsu Ten Limited ドライブレコーダ
CN102175892A (zh) * 2011-01-26 2011-09-07 边义祥 含芯压电棒多维加速度传感器及加速度测量方法
CN108007633A (zh) * 2017-11-13 2018-05-08 中国科学院合肥物质科学研究院 一种微气囊式柔性三维力传感器

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