JP2005009892A - 車載装置およびその処理方法 - Google Patents

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信之 中野
Ryotaro Iwami
良太郎 岩見
Tomohiro Terada
智裕 寺田
Susumu Ibaraki
晋 茨木
Takashi Kuwabara
崇 桑原
Toshihiko Kurosaki
敏彦 黒崎
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Abstract

【課題】1つの操作入力装置で車両走行安全性および装置利便性を両立し、乗員の視認性および操作性を向上させる車載装置およびその処理方法を提供する。
【解決手段】第1〜第3の赤外線受光素子111〜113は、操作入力送信部2から出射された赤外線データDを受光して、操作入力許可判定部12aに出力する。操作入力許可判定部12aは、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113を区別することによって操作された空間を判断し、その操作入力内容を解析して、その操作入力内容を受け付けるか否かを判断する。演算処理部13aは、操作入力許可判定部12aからの操作入力内容、位置検出部17の処理結果、および地図データ記憶部16に格納されている地図データを用いて各種のデータ処理を行う。描画処理部14aは、演算処理部13aで処理を行った結果を、第1および第2のディスプレイ3および4に出力する際の処理を行う。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車内に設置され、複数の乗員によって操作される車載装置およびその処理方法に関し、より特定的には、複数の乗員によって操作されるナビゲーション処理等の処理結果を表示する車載装置およびその処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カーナビゲーション装置は、DVD−ROMやハードディスク等の記録媒体に記録されている地図データを必要に応じて読み出し、車載ディスプレイ上に現在地付近の地図表示を行ったり、設定した目的地までの経路に従った誘導案内を音声および画面表示で行っている。また、近年は、このようなカーナビゲーション装置にDVDビデオ等の映像情報を再生する機能を備えているものも増えている。
【0003】
このような従来のカーナビゲーション装置では、一般的には1台のディスプレイを装備しており、このディスプレイをドライバおよび他の乗員が共用するものであった。また、上記カーナビゲーション装置に対する操作入力装置としては、赤外線リモコンが用いられることが多く、これを用いてドライバおよび他の乗員が一定の操作入力を行っていた。そして、上記カーナビゲーション装置では、主にドライバが操作することを前提としており、運転中の安全性を確保するために車両走行中は目的地設定等の複雑な操作入力を受け付けない設計になっている。このような運転中の安全性を確保するために、ドライバ用の主操作部とその他の乗員用の副操作部とを備え、走行中は主操作部からの操作入力に対してのみ一定の入力制限を行うようにした車載装置も提案されている(例えば特許文献1参照。以下、第1の従来技術と記載する)。
【0004】
また、他の従来技術として、ドライバおよび他の乗員用として、それぞれ2台のディスプレイおよび操作入力手段を備えた車載装置も提案されている(例えば特許文献1参照。以下、第2の従来技術と記載する)。一方のディスプレイは、ドライバのために画像を表示するようにされ、他方のディスプレイは、車両の乗員のために画像を表示するようにされる。そして、それぞれのディスプレイ近傍には、固定的にコントロールスイッチが設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−103499号公報
【特許文献1】
特表2001−502437号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的にカーナビゲーション装置では、安全性を確保するために車両走行中に操作できる機能に制限が設けられており、非常に不便であった。特に、1台のディスプレイに対して1つの操作入力手段しか備えていないカーナビゲーション装置では、操作入力を行ったユーザがドライバなのか他の乗員なのかを検知できないため、走行中の安全性に支障のない他の乗員からも目的地設定等の複雑な操作が行えず、極めて使い難い装置となっていた。
【0007】
このため、上記第1の従来技術では、ドライバ用の主操作部とその他の乗員用の副操作部とを備え、走行中は主操作部からの操作入力に対してのみ一定の入力制限を行うことにより、走行中の安全性と利便性とを両立するようにしている。しかしながら、上記第1の従来技術では、複数の操作部を備える必要があるため、機器の構成が複雑になるという問題が生じる。特に、車室内での利便性が高い赤外線リモコンを1個のみ使用して同様の目的を達するための具体的な実現方法は何ら開示されていない。また、上記第2の従来技術における車載装置では、複数のディスプレイを備えているため他の乗員から操作入力が行われることが頻繁行われることが多くなり、一律に車両走行中に操作できる機能に制限が設けられていると、さらにユーザに不便な状況を頻繁に与えてしまう。
【0008】
また、上記第2の従来技術における車載装置では、当該車載装置を操作するためのコントロールスイッチが固定的に設けられているため、後部座席等の当該車載装置から遠い座席に乗った乗員からの操作が困難であった。また、全ての座席位置に対してそれぞれ独立した複数のコントロールスイッチを設けた場合、コントロールスイッチの増設によるコスト増加が発生し、有線のコントロールスイッチでは車載装置本体までの配線が複雑となる。
【0009】
さらに、1台のディスプレイを、複数の乗員で共用する場合、そのディスプレイの向きが一定であると座席の位置によっては視認性、操作性に支障が出る場合がある。例えば、助手席に座った乗員が目的地設定等の操作を行いたい場合には、画面が見易いようにディスプレイを助手席側に向けて操作する。しかし、目的地設定および経路探索が終わってから経路案内を開始した際には、ドライバが画面を見易い向きにディスプレイを向けてやる必要がある。
【0010】
それ故に、本発明の目的は、上述した課題を解決するため、1つの操作入力装置で車両走行中の安全性および装置の利便性を両立する車載装置およびその処理方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、乗員の視認性および操作性を向上させる車載装置およびその処理方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特徴を有している。なお、括弧内の参照符号等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0012】
第1の発明は、自動車の乗員(90〜93)からの操作指示に応じた処理を行うための車載装置であって、乗員の操作に応じて、その操作指示を示すデータ(赤外線データD)を光線で出射する操作入力送信部(2)と、自動車内(車両室内空間R)を複数の空間(受光可能空間A〜C)に分割し、これら空間から操作入力送信部が出射したデータをそれぞれ個別に受信する操作入力受信部(11)と、操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示(データ部Bdで示される操作機能)とこのデータが出射された空間とに応じて、この操作指示に対する処理を実行する処理部(13)とを備える。
【0013】
上記第1の発明によれば、1つの操作入力送信部を用いて行われた操作入力が、複数の空間に分割された自動車内のどの空間から行われたかを区別して、その操作指示に対する処理を実行することができる。例えば、上記空間に着席する可能性が高い乗員の特性に応じて、その操作指示の実行可否を選択することも可能である。
【0014】
第2の発明は、第1の発明に従属する発明であって、操作入力受信部は、操作入力送信部が出射したデータを空間毎にそれぞれ個別に受信しそれぞれ受信したデータをこの空間から出射されたデータ(データD1〜D3)として出力する複数の受光素子(第1〜第3の赤外線受光素子111〜113)を含む。
【0015】
上記第2の発明によれば、分割されたそれぞれの空間から出射されたデータに対して、それぞれ個別に受光可能な受光素子を複数備えることによって、それぞれの受光素子が受光したデータをその空間から出射されたデータとして容易に区別して取り扱うことができる。
【0016】
第3の発明は、第2の発明に従属する発明であって、操作入力受信部は、受光素子が有するそれぞれの受光部に対して空間側に所定の隙間を形成して配置され、かつ、その一部の透過領域(赤外線透過領域S)のみ操作入力送信部が出射した光線を透過させるフィルタ(114)を、さらに含み、受光素子は、フィルタに形成された同一の透過領域を介して、それぞれ操作入力送信部が出射したデータを空間毎に受信する。
【0017】
上記第3の発明によれば、車載装置の外部に単一の受光可能領域を形成するのみで、それぞれの空間から出射されたデータを区別して受光することができ、操作入力受信部の構造を単純にすることができる。また、設置された自動車の乗員は、どの空間から操作する場合も同じ受光可能領域に向けて操作入力送信部を操作することができる。
【0018】
第4の発明は、第3の発明に従属する発明であって、受光素子は、それぞれ水平方向に互いに所定の隙間を形成して並設される。
【0019】
上記第4の発明によれば、それぞれの受光素子が受光可能な空間の間に、全ての受光素子が受光不可能な空間を形成することができる。したがって、それぞれの受光可能な空間からデータの出射があった際に、複数の受光素子でそのデータを受光してしまう問題を回避することが出来る。
【0020】
第5の発明は、第1の発明に従属する発明であって、空間は、それぞれ自動車内に設けられた座席位置(80〜82)に応じて設定される。
【0021】
上記第5の発明によれば、自動車内に設けられた座席の位置に応じて、その操作指示に対する処理を実行することができる。例えば、データが出射された位置が運転席、助手席、および後部座席のいずれかを区別することができ、運転席に着席するドライバの操作や車載装置から遠方に設けられる後部座席に着席する乗員の操作に対して、所定の制限を加えた処理を行うことができる。また、助手席に着席する乗員の操作に対しては、無制限で処理を行うこともできる。
【0022】
第6の発明は、第1の発明に従属する発明であって、操作入力送信部は、データを赤外線で出射する。
【0023】
上記第6の発明によれば、データを出射するための指向性が高い光線を赤外線で行うことによって、出射するデータの精度を確保しながらコスト的に有利な操作入力送信部を構成できる。
【0024】
第7の発明は、第1の発明に従属する発明であって、さらに、操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示とこのデータが出射された空間とに応じて、この操作指示に対する処理を許可する操作入力許可判定部(12)を備え、処理部は、操作入力許可判定部で許可された操作指示に対して処理を実行する。
【0025】
上記第7の発明によれば、データが出射された空間を区別して、その操作指示を実行するか否かを判断することができる。
【0026】
第8の発明は、第7の発明に従属する発明であって、さらに、操作指示の内容および空間の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせを記述した操作入力許可テーブルを記憶するテーブル記憶部(15)を備え、操作入力許可判定部は、操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示とこのデータが出射された空間との組合わせに応じて、操作入力許可テーブルを参照してこの操作指示に対する処理を許可する可否を判断する。
【0027】
上記第8の発明によれば、データが出射された空間および操作指示の内容の組合わせに応じて、その組合わせの実行をするか否かを判断することができる。例えば、車載装置から遠方の空間から出射され複雑な操作が必要な操作指示は、その操作入力ミスを防ぐために処理を許可しないことが可能である。また、車載装置に近い助手席を含む空間から出射された操作指示は、全ての操作入力に対して処理を行うことによって、車載装置の利便性を確保することができる。
【0028】
第9の発明は、第8の発明に従属する発明であって、さらに、現在の自動車の走行状態を検出する走行検出部(17)を備え、操作入力許可テーブルは、操作指示の内容、空間、および自動車の走行状態の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせを記述しており、操作入力許可判定部は、操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示とこのデータが出射された空間と走行検出部が検出した現在の走行状態との組合わせに応じて、操作入力許可テーブルを参照してこの操作指示に対する処理を許可する可否を判断する。
【0029】
上記第9の発明によれば、データが出射された空間、操作指示の内容、および自動車の走行状態の組合わせに応じて、その組合わせの実行をするか否かを判断することができる。これによって、自動車の走行中に指示された操作入力に応じた処理を不許可にしたり、自動車の停車中に指示された操作入力を全て許可したりすることが可能であり、自動車の走行安全性を考慮した処理を行うことができる。
【0030】
第10の発明は、第9の発明に従属する発明であって、操作入力許可テーブルは、自動車の運転席(80)が含まれる空間(受光可能空間B)と自動車が現在走行中を示す走行状態とが含まれる組合わせに対して、処理を許可する組合わせを限定して記述されている。
【0031】
上記第10の発明によれば、車両走行中に運転席に着席するドライバが操作を行うことによる危険性を回避することができる。
【0032】
第11の発明は、第1の発明に従属する発明であって、乗員が着席する座席に応じて、それぞれ対向して設けられた表示面に映像情報を表示する複数のディスプレイ(第1および第2のディスプレイ3および4)と、処理部で実行された処理結果を映像情報として複数のディスプレイそれぞれに出力する描画処理部(14a)とを、さらに備える。
【0033】
上記第11の発明によれば、乗員が着席する座席に応じて複数のディスプレイを備えているため、それぞれの乗員から操作入力が行われることが頻繁行われることが多くなる。しかし、1つの操作入力送信部を用いて行われた操作入力が、複数の空間に分割された自動車内のどの空間から行われたかを区別して、その操作指示に対する処理を実行することができる。例えば、上記空間に着席する可能性が高い乗員の特性に応じて、その操作指示の実行可否を選択することも可能であり、一律に操作できる機能に制限が設けられていることによる不便な状況を頻繁に与えることを回避することができる。
【0034】
第12の発明は、第1の発明に従属する発明であって、映像情報を表示する表示面を有するディスプレイ(第3のディスプレイ5)と、ディスプレイを回動することによって、このディスプレイの表示面が向く方向を回動させるディスプレイ回転部(51)と、処理部で実行された処理結果を映像情報としてディスプレイに出力する描画処理部(14b)とを、さらに備え、処理部は、操作入力受信部が受信したデータが出射された空間に応じた方向に、ディスプレイの表示面が向くように回動させる指示をディスプレイ回転部に出力する方向指示部(ステッピングモータ制御IC)を含む。
【0035】
上記第12の発明によれば、ディスプレイの表示面が操作者と対向するように回動するので、1つのディスプレイでそれぞれの乗員に対する視認性を高める効果が得られ、かつそれぞれの乗員による操作も容易となる効果が得られる。
【0036】
第13の発明は、第11および第12の発明のいずれかに従属する発明であって、所定の地図データを予め記憶する地図データ記憶部(16)と、自動車の現在地を検出する位置検出部(17)とを、さらに備え、処理部は、地図データ記憶部に記憶されている地図データおよび位置検出部が検出した現在地に基づいて操作指示に対する処理を実行し、描画処理部は、処理部で地図データおよび現在地に基づいて操作指示に対して実行された処理結果を映像情報としてディスプレイに出力する。
【0037】
上記第13の発明によれば、地図データおよび現在地を用いたナビゲーション処理を行う車載装置においても、第1の発明と同様の効果を得ることができる。
【0038】
第14の発明は、自動車の乗員からの操作指示に応じた処理を行うための処理方法であって、乗員の操作に応じて、その操作指示を示すデータを光線で出射し、自動車内を複数の空間に分割し、出射されたデータをそれぞれこれら空間に応じて個別に受信し、受信したデータが示す操作指示とこのデータが出射された空間とに応じて、この操作指示に対する処理を実行する。
【0039】
上記第14の発明によれば、乗員から行われた操作入力が、複数の空間に分割された自動車内のどの空間から行われたかを区別して、その操作指示に対する処理を実行することができる。例えば、上記空間に着席する可能性が高い乗員の特性に応じて、その操作指示の実行可否を選択することも可能である。
【0040】
第15の発明は、第14の発明に従属する発明であって、出射されたデータを空間毎にそれぞれ個別に受信し、それぞれ個別に受信したデータをそれぞれの空間から出射されたデータとして取り扱う。
【0041】
第16の発明は、第14の発明に従属する発明であって、空間は、それぞれ自動車内に設けられた座席位置に応じて設定される。
【0042】
第17の発明は、第14の発明に従属する発明であって、データは、赤外線で出射する。
【0043】
第18の発明は、第14の発明に従属する発明であって、さらに、受信したデータが示す操作指示とこのデータが出射された空間とに応じて、この操作指示に対する処理を許可し、許可された操作指示に対してのみ処理を実行する。
【0044】
第19の発明は、第18の発明に従属する発明であって、操作指示の内容および空間の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせを記述した操作入力許可テーブルを予め記憶しており、受信したデータが示す操作指示とこのデータが出射された空間との組合わせに応じて、操作入力許可テーブルを参照してこの操作指示に対する処理を許可する可否を判断する。
【0045】
第20の発明は、第19の発明に従属する発明であって、操作入力許可テーブルには、操作指示の内容、空間、および自動車の走行状態の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせが予め記述されており、現在の自動車の走行状態を検出し、受信したデータが示す操作指示とこのデータが出射された空間と検出した現在の走行状態との組合わせに応じて、操作入力許可テーブルを参照してこの操作指示に対する処理を許可する可否を判断する。
【0046】
第21の発明は、第20の発明に従属する発明であって、操作入力許可テーブルには、自動車の運転席が含まれる空間と自動車が現在走行中を示す走行状態とが含まれる組合わせに対して、処理を許可する組合わせを限定して記述されている。
【0047】
第22の発明は、第14の発明に従属する発明であって、操作指示に対して実行された処理結果を用いて映像情報を生成し、乗員が着席する座席に応じて、それぞれ別の表示面に映像情報を表示する。
【0048】
第23の発明は、第14の発明に従属する発明であって、操作指示に対して実行された処理結果を用いて映像情報を生成し、表示面に映像情報を表示し、受信したデータが出射された空間に応じた方向に、表示面が向くように回動させる。
【0049】
第24の発明は、第22および第23の発明のいずれかに従属する発明であって、所定の地図データが予め記憶されており、自動車の現在地を検出し、地図データおよび検出した現在地に基づいて操作指示に対する処理を実行し、地図データおよび現在地に基づいて操作指示に対して実行された処理結果を用いて映像情報を生成し、この映像情報を表示する。
【0050】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る車載装置について説明する。当該車載装置の一例として、その車載装置が設けられる自動車内の運転席および助手席向けにそれぞれ2台のディスプレイを備えた車載用表示装置を用いて説明を行う。なお、図1は、当該車載装置が車両室内に設置された状態を上方向から示した概要図である。
【0051】
図1において、上記車載装置が設置される車両の一例として、車両室内空間Rに運転席80、助手席81、および後部座席82が設けられている。運転席80にはドライバ90が着席しており、助手席81および後部座席82には、それぞれ乗員91〜93が着席している。車載装置は、車載端末1a、操作入力送信部2、第1のディスプレイ3、および第2のディスプレイ4を備えている。操作入力送信部2は、車載端末1aを操作するためのデータを送信するワイヤレスリモコンであり、指向性に優れた光線を用いたデータを出射する。例えば乗員からの操作入力に応じて赤外線を用いたデータ(以下、赤外線データと記載する)を出射する赤外線ワイヤレスリモコンである。操作入力送信部2は、車両室内空間Rの任意の位置に移動が可能であり、図示しない複数の操作ボタンを備えている。車載端末1aは、車両室内空間Rの前方の運転席80および助手席81の間に固定される。車載端末1aは、操作入力送信部2から出射された赤外線データを受信する操作入力受信部11が設けられている。車載端末1aは、操作入力送信部2から出射された赤外線データに応じた処理を行い、その処理結果を第1および第2のディスプレイ3および4に出力する。第1のディスプレイ3は、その表示部を運転席80に向けて車載端末1aあるいは車両に固定されている。また、第2のディスプレイ4は、その表示部を助手席81に向けて車載端末1aあるいは車両に固定されている。第1および第2のディスプレイ3および4は、主に液晶デバイスおよびその駆動装置から構成される。第1および第2のディスプレイ3および4は、スピーカ等の音声出力装置を備えていてもよく、それぞれ車載端末1aの処理結果を画像および/または音声で表示および/または発音する。なお、以下の説明では、説明を簡略にするために、車載端末1aが処理結果を画像のみで第1および第2のディスプレイ3および4に出力する一例を用いる。
【0052】
次に、図2を参照して、上記車載装置の構成について説明する。なお、図2は、上記車載装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0053】
図2において、上述したように上記車載装置は、車載端末1aと、操作入力送信部2と、第1および第2のディスプレイ3および4とを備えている。車載端末1aは、操作入力受信部11、操作入力許可判定部12a、演算処理部13a、描画処理部14a、操作入力テーブル記憶部15、地図データ記憶部16、および位置検出部17を備えている。
【0054】
操作入力受信部11は、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113を有している。第1〜第3の赤外線受光素子111〜113は、操作入力送信部2から出射された赤外線データDを受光して、その赤外線データDを電気信号のデータD1〜D3にそれぞれ変換して操作入力許可判定部12aに出力する。
【0055】
操作入力許可判定部12aは、操作入力受信部11から出力されたデータD1〜D3の出力元の第1〜第3の赤外線受光素子111〜113を区別する。そして、そのデータD1〜D3が示す操作入力内容を解析して、上記出力元によるその操作入力内容を受け付けるか否かを判断する。具体的には、操作入力許可判定部12aは、位置検出部17による現在の車両の走行状態を取得し、操作入力テーブル記憶部15に記憶された後述する操作機能割当テーブルおよび操作入力許可テーブルを用いて、上記出力元およびその操作入力内容が操作許可されるものか否かを検索する。そして、操作入力許可判定部12aは、操作許可の場合、上記操作入力内容を演算処理部13aに出力する。一方、操作入力許可判定部12aは、操作不許可の場合、操作入力受信部11から出力されたデータD1〜D3を削除等して、演算処理部13aに上記操作入力内容を出力しない。
【0056】
位置検出部17は、速度センサ、ジャイロセンサ、またはGPS(Global Positioning System)のアンテナおよび受信機により実現される。また、位置検出部17は、速度センサ、ジャイロセンサ、並びにGPSのアンテナおよび受信機の何れか2つ以上の組み合わせにより実現される場合もある。そして、位置検出部17は、速度センサにより上記車載装置が搭載された車両の移動速度を検出して、検出結果を基に走行距離を算出したり、ジャイロセンサにより車両の進行方位を検出したり、GPSアンテナおよび受信機により人工衛星からの電波を受信して地球上における絶対的な車両の位置を検出したりして、それらの結果を演算処理部13aに出力する。また、これらの各センサからの入力に基づいて、地図データ記憶部16に格納される後述する地図データを用いて、車両の現在位置を道路上の位置に補正するマップマッチング処理等を行う場合もある。
【0057】
地図データ記憶部16は、CD−ROM、DVD−ROM、およびハードディスク等の記録媒体とその駆動装置とから構成される。地図データ記憶部16に格納されているデータは、表示処理に用いるベクトル地図データや、経路探索や位置検出に用いる道路網データ、および情報検索に用いる検索データ等から構成される。これらのデータは、演算処理部13aでの演算内容に応じて読み出される。
【0058】
演算処理部13aは、操作入力許可判定部12aからの上記操作入力内容、位置検出部17の処理結果、および地図データ記憶部16に格納されている地図データを用いて、各種のデータ処理を行う。そのデータ処理の一つには、任意地点の地図表示や、任意地点間の経路探索処理、および算出した経路に従った誘導案内を行う誘導案内処理等がある。
【0059】
描画処理部14aは、演算処理部13aで処理を行った結果を、第1および第2のディスプレイ3および4に出力する際の処理を行う。なお、操作入力許可判定部12a、演算処理部13a、描画処理部14a、および操作入力テーブル記憶部15は、CPU(中央演算装置)や各種のプロセッサとメモリやハードディスク等を有するコンピュータシステムによって構成される。
【0060】
次に、上記車載装置の一般的な動作の一例について説明する。まず、上記車載装置のシステムが起動した後、乗員は、目的地の設定を行う。目的地の設定方法としては複数の方法が用意されるが、その中の一つの方法としては、目的地付近の地図を第1および第2のディスプレイ3および4に表示した上で、乗員が操作入力送信部2を介してカーソルを目的地に合わせ、操作入力送信部2の目的地設定ボタンを押すことにより行われる。この場合は、目的地設定ボタンが押された地図上の位置から目的地の座標が算出される。また、別の方法としては、乗員が操作入力送信部2を介して目的地となる施設の電話番号を数字キーから入力する方法がある。この場合は、地図データ記憶部16に格納されている電話番号検索データから、入力された電話番号に該当する施設のデータを検索し、そのデータに付与されている座標情報を目的地の座標として抽出する。同様にして、目的地となる施設の名称による検索やジャンルによる検索も、地図データ記憶部16に格納されている検索データを用いて行うことができる。
【0061】
目的地が入力されると、演算処理部13aは、地図データ記憶部16に格納されている地図データを読み出し、位置検出部17で検出された現在地から上述のように設定された目的地までの最適経路を算出する。最適経路の算出方法としては、例えば公知の技術であるダイクストラ法を用いて行う。
【0062】
現在地から目的地までの最適経路が求められた後、演算処理部13aは、描画処理部14aを介して第1および第2のディスプレイ3および4に上記最適経路を地図データに重畳して表示する。さらに、演算処理部13aは、位置検出部17によって検出した現在地座標に基づいて、現在地マークを上記地図データに重ねて表示する。
【0063】
そして、演算処理部13aは、車両が最適経路に沿って移動するに応じて、位置検出部17によって順次現在地を検知し、それに合わせて現在地付近の地図データを地図データ記憶部16から読み出して第1および第2のディスプレイ3および4に表示する。また、演算処理部13aは、車両が移動中に案内交差点に対して一定距離内に接近した際に、交差点拡大図を第1および第2のディスプレイ3および4に表示する。このとき、音声によって分岐方向や交差点名称等の案内に必要な情報をドライバに対して提供することもある。車載装置は、このような処理を出発地点から目的地まで繰り返し行う。
【0064】
以上のような一連の処理によって、車載装置は、出発地点から目的地設定を行った地点までの最適経路に従った誘導案内を行うが、このような誘導案内中においても、ドライバや他の乗員は、車載装置に対して様々な操作入力を行いたい場合がある。上記車載装置が搭載された車両のドライバ90および他の乗員91〜93(図1参照)は、それぞれの座席80〜82から1つの操作入力送信部2を用いて車載端末1aを操作する。特に、本実施形態で示すような複数のディスプレイを備えた車載装置においては、それぞれのディスプレイを使用している乗員が個別に操作入力を行うケースが増えることが多い。例えば、第1および第2のディスプレイ3および4の画面をスクロールして、車両進行方向前方の地図を表示したり、広域の地図を表示するために画面の縮尺を変更したい場合がある。また、車両走行中に目的地を変更して探索し直したい場合もある。しかし、走行中にドライバが上記目的地設定等の複雑な操作入力を行うことは、極めて困難でかつ危険であるため、本発明の車載装置は、ドライバに対して車両走行中に受け付ける操作入力内容を限定する。以下、このようなドライバおよび他の乗員を区別して操作入力を受信する操作入力受信部11について、図3〜図5を参照して説明を行う。なお、図3は操作入力受信部11を車両室内の座席側から(図1紙面の下側から)見た正面概略構成図であり、図4は操作入力受信部11を車両室内上側から見た上面概略構成図であり、図5は車両室内空間Rにおいて第1〜第3の赤外線受光素子111〜113がそれぞれ受光可能な空間の一例を示す概略図である。
【0065】
図3および図4において、操作入力受信部11は、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113、フィルタ114、および支持部材115を有している。第1〜第3の赤外線受光素子111〜113は、それらの受光面を車両室内空間Rに向けて(図4に示す下側に向けて)支持部材115に並設されている。第1の赤外線受光素子111を中心としてその左右にそれぞれ第2および第3の赤外線受光素子112および113が配置され、互いに所定の間隔を開けて支持部材115に固設される。
【0066】
フィルタ114は、赤外線を遮断する機能を有しており、その中央部付近に赤外線透過領域(例えば、開口部)Sが形成されている。フィルタ114は、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113の受光面に対して所定の隙間を開けて車両車内空間R側に配置され、支持部材115に固設される。つまり、車両室内空間Rから操作入力受信部11を見た場合、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113の受光面が所定の隙間を開けてフィルタ114に覆われた状態となる。そして、赤外線透過領域Sは、第1の赤外線受光素子111の受光面に対する正面に配置される。なお、赤外線透過領域Sは、好ましくは第1〜第3の赤外線受光素子111〜113の受光面に対して、相対的に小さく形成される。
【0067】
操作入力送信部2から出射される赤外線データDは、赤外線透過領域Sを介して第1〜第3の赤外線受光素子111〜113で受光される。上述したように、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113の受光面と赤外線透過領域Sとが配置されているため、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113が操作入力送信部2から出射される赤外線データDを受光可能な空間は、それぞれ独立して形成される。図4に示すように、車両室内空間Rにおいて、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113は、それぞれ上記赤外線データDの受光可能空間A〜Cを形成する。つまり、受光可能空間A〜Cの内部でそれぞれ操作入力送信部2から出射される赤外線データDは、それぞれ第1〜第3の赤外線受光素子111〜113のみが受光可能である。そして、車両室内空間Rにおいて、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113が何れも上記赤外線データDを受光できない受光不可空間X1〜X4(図4において、斜線領域で示す)も形成される。なお、受光不可空間X2は、受光可能空間AおよびBの間に形成され、受光不可空間X3は、受光可能空間AおよびCの間に形成される。また、受光不可空間X1およびX4は、それぞれ受光可能空間BおよびCに対して、車両室内空間Rにおける車両前方に形成される。これによって、前述の各空間A〜Cから入射光があった際に、複数の素子で当該入射光を受光してしまう問題を回避することが出来る。
【0068】
上記受光可能空間A〜Cおよび受光不可空間X1〜X4は、操作入力受信部11の上記構成部の寸法や配置関係によって、調整することができる。具体的には、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113の受光面積、受光方向、および配置位置や、フィルタ114の赤外線透過領域Sの面積、形状、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113に対する距離および配置位置等を、所望の受光可能空間A〜Cおよび受光不可空間X1〜X4に応じて調整すればよい。
【0069】
図5は、車両室内空間Rに受光可能空間A〜Cおよび受光不可空間X1〜X4が形成された一例である。図5に示すように、受光可能空間Aは、主に後部座席82を含むように形成されている。受光可能空間Bは、主に運転席80を含むように形成されている。そして、受光可能空間Cは、主に助手席81を含むように形成されている。したがって、ドライバ90が運転席80に着席して操作入力送信部2を操作した場合、その操作内容を示す赤外線データDは、受光可能空間Bから出射されるため、第2の赤外線受光素子112のみで受光される。また、乗員91が助手席81に着席して操作入力送信部2を操作した場合、その操作内容を示す赤外線データDは、受光可能空間Cから出射されるため、第3の赤外線受光素子113のみで受光される。また。乗員92または93が後部座席82に着席して操作入力送信部2を操作した場合、その操作内容を示す赤外線データDは、受光可能空間Aから出射されるため、第1の赤外線受光素子111のみで受光される。つまり、上記車載装置は、赤外線データDを受光した第1〜第3の赤外線受光素子111〜113を区別することによって、どの座席から出射された赤外線データDであるのか判断することができる。
【0070】
図6を参照して、操作入力送信部2から出射される赤外線データDのデータフォーマットについて説明する。なお、図6は、赤外線データDのデータフォーマットの一例を示す図である。
【0071】
図6において、操作入力送信部2から出射される赤外線データDは、操作入力送信部2が赤外光の発光および消光を所定の時間で繰り返すことによって、ビットデータを示す。操作入力送信部2は、その発光時に、例えば38kHzのキャリアで赤外光の点滅する。赤外線データDは、スタートビットBs、データ部Bd、およびストップビットBeを有している。スタートビットBsは、赤外線データDの出射開始を示すビットであり、発光継続時間SHおよび消光継続時間SLの組合わせによって他のビットと区別される。ストップビットBeは、赤外線データDの出射終了を示すビットであり、発光継続時間EHによって他のビットと区別される。そして、データ部Bdは、スタートビットBsおよびストップビットBeに挟まれて出射される。データ部Bdは、スタートビットBsの消光継続時間SLを経過した後に出射され、発光および消光継続時間の違いによって、データビット「0」および「1」を表現する。例えば、発光継続時間H0および消光継続時間L0によってデータビット「0」を示し、発光継続時間H1および消光継続時間L1によってデータビット「1」を示す。そして、図6のデータ部Bdの一例では、データビットを3ビットで表現しており、それぞれデータビットbit0〜bit2で示される。
【0072】
次に、操作入力許可判定部12aの動作について説明する。操作入力許可判定部12aには、第1〜第3の赤外線受光素子111〜113からそれぞれ操作指示内容を示すデータD1〜D3が入力する。操作入力許可判定部12aは、データD1を後部座席82に着席した乗員からの操作指示とし、データD2を運転席80に着席したドライバからの操作指示とし、データD3を助手席81に着席した乗員からの操作指示とすることによって、データD1〜D3が出射された操作位置を判断する。そして、操作入力許可判定部12aは、上記データD1〜D3が示す上記データ部Bdのデータビットに応じて、操作入力テーブル記憶部15に記憶された操作機能割当テーブルを参照する。
【0073】
図7は、操作入力テーブル記憶部15に記憶された操作機能割当テーブルの一例を説明するための図である。図7において、操作機能割当テーブルは、3つのデータビットbit0〜bit2に応じて、割り当てられる操作機能を定義している。上記車載端末1aに対する操作機能の一例として、図7で示す操作機能割当テーブルには、地図スクロール、地図縮尺変更、現在地呼び出し、目的地設定、および情報検索の5つを上記操作機能として記述されている。なお、現実には、上記操作機能割当テーブルには、上記車載端末1aに対して操作入力可能な全機能が記述されているが、他の機能については省略する。例えば、上記操作機能割当テーブルによれば、データビットbit0〜bit2が「000」の場合、車載端末1aに対する操作機能として「地図スクロール」が割り当てられる。また、データビットbit0〜bit2が「100」の場合、車載端末1aに対する操作機能として「地図縮尺変更」が割り当てられる。
【0074】
操作入力許可判定部12aは、上述したように定義した操作機能割当テーブルを参照することにより、データD1〜D3が示すデータ部Bdのデータビットに応じた操作機能を検索し、データD1〜D3によって指示された操作指示内容を判断する。さらに、操作入力許可判定部12aは、位置検出部17から出力される各種情報に基づいて、現在の車両の走行条件が停車中か走行中かを判断する。なお、停車中および走行中の判定は、位置検出部17で取得する車速を参照し、車速がゼロの場合に停車中、それ以外の場合に走行中と判断する。操作入力許可判定部12aは、上記操作位置、上記操作指示内容、および上記走行条件に応じて、操作入力テーブル記憶部15に記憶された操作入力許可テーブルを参照する。
【0075】
図8は、操作入力テーブル記憶部15に記憶された操作入力許可テーブルの一例を説明するための図である。図8において、操作入力許可テーブルは、操作位置、走行条件、および操作指示内容に応じて、操作を許可する指示内容を定義している。上記車載端末1aに対して操作入力可能な機能の一例として、図8で示す操作入力許可テーブルには、地図スクロール、地図縮尺変更、現在地呼び出し、目的地設定、および情報検索の5つを上記操作指示内容として記述されている。なお、現実には、上記操作入力許可テーブルには、上記車載端末1aに対して操作入力可能な全機能が記述されているが、他の機能については省略する。そして、上記操作入力許可テーブルは、操作位置および走行条件の組合わせに応じて、操作を許可する機能を「○」で示し、操作を不許可にする機能を「×」で示している。
【0076】
例えば、上記操作入力許可テーブルによれば、運転席から操作された場合、車両が停車中には全ての機能に対して操作を許可する。しかし、車両が走行中には、地図スクロール、地図縮尺変更、および現在地呼び出しの機能のみ操作を許可し、目的地設定および情報検索を操作不許可にする。これは、車両走行時の安全性の面から、走行中のドライバに対して複雑な操作を許可しないことを意味している。
【0077】
一方、上記操作入力許可テーブルによれば、助手席から操作された場合、車両が停車中および走行中の何れの場合においても、全ての機能に対して操作を許可する。これは、助手席に座る乗員が車載端末1aに対して操作入力を行う動作は、一般的に車両の走行安全性には影響を与えないため、利便性を考えて全ての機能を許可することを意味している。
【0078】
また、上記操作入力許可テーブルによれば、後部座席から操作された場合、車両が停車中および走行中の何れの場合においても、現在地呼び出しの機能のみ操作を許可し、地図スクロール、地図縮尺変更、目的地設定、および情報検索を操作不許可にする。これは、後部座席の位置からは、第1および第2のディスプレイ3および4に表示される内容を十分に視認できないことが考えられるため、操作ミスを防止することを意味している。
【0079】
なお、上記操作入力許可テーブルに記述するこれらの操作を許可するか否かの設定は、上述した設定に限定されない。上記操作入力許可テーブルの設定は、車両走行中の安全性、装置利用の利便性、操作ミスの防止等の観点で、所望の設定を行えばよい。例えば、後部座席による操作ミスを防止する効果を期待しない場合、助手席と同様の設定をしてもいいし、後部座席による操作ミスを完全に防止するために、全機能を操作不許可に設定してもかまわない。
【0080】
操作入力許可判定部12aは、上述したように定義した操作入力許可テーブルを参照することにより、操作入力が行われた座席および車両の走行条件に応じて、操作を許可する操作指示内容を判断することができる。操作入力許可判定部12aは、操作が許可される操作指示内容の場合、当該操作入力内容を演算処理部13aに出力する。そして、演算処理部13aによって、操作入力許可判定部12aから出力された上記操作指示内容に応じた処理が行われる。一方、操作入力許可判定部12aは、操作が不許可の操作指示内容の場合、操作入力受信部11から出力されたデータD1〜D3を削除等して、演算処理部13aに上記操作入力内容を出力しない。
【0081】
このように、第1の実施形態に係る車載装置は、1つの操作入力送信部を用いて行われた操作入力が、運転席、助手席、および後部座席の何れの位置から行われたかを判断する。そして、上記車載装置は、それぞれの座席位置および車両の走行条件に応じて、どのような操作入力を許可するかを判断する。これによって、上記車載装置は、車両走行中にドライバが複雑な操作を行うことによる危険性を回避することができると共に、助手席からは走行中および停車中の何れの場合においても全ての操作入力を行うことができる利便性を備えている。さらに、後部座席からは遠方に設けられたディスプレイが見づらいことによって生じる操作入力ミスを防ぐことができる。
【0082】
ここで、上述した同様の効果を得る他の手法としては、運転席用、助手席用、後部座席用というように、個別の操作入力送信部(リモコン)を複数個備え、それぞれのリモコンから送信する信号に個別のIDを割り当てるようにする、そして、受信側で上記IDを識別することによって、どのリモコンから信号が送信されたか、すなわち、どの座席から操作入力が行われたかを識別することが可能になる。しかしながら、この手法の場合、複数のリモコンを装備する必要が生じるため、コスト増加となる上に、車両室内に複数のリモコン装置が配置される煩わしさが生じる。本実施例における車載装置によれば、このような問題が生じることはなく、1台のリモコン装置のみで前述のような効果を得ることが可能である。
【0083】
また、本実施形態では、2台のディスプレイを装備した車載装置について説明したが、1台のディスプレイのみ、あるいは3台以上のディスプレイを備えていてもかまわない。
【0084】
(第2の実施形態)
図9を参照して、本発明の第2の実施形態に係る車載装置について説明する。当該車載装置の一例として、その車載装置が設けられる自動車内の全ての乗員に対して、その表示面を回動によって対向させる1台のディスプレイを備えた車載用表示装置を用いて説明を行う。なお、図9は、当該車載装置が車両室内に設置された状態を上方向から示した概要図である。なお、第2の実施形態に係る車載装置は、第1の実施形態に係る車載装置と比較して、第1および第2のディスプレイ3および4が第3のディスプレイ5に置き換わり、それぞれのディスプレイの動作を制御する構成部が相違しており、他の構成部は同様である。したがって、第2の実施形態に係る車載装置と第1の実施形態に係る車載装置とが同様に構成される構成部に対しては、同一の参照符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0085】
図9において、上記車載装置が設置される車両の一例として、第1の実施形態と同様の車両室内空間Rに運転席80、助手席81、および後部座席82が設けられている。運転席80にはドライバ90が着席しており、助手席81および後部座席82には、それぞれ乗員91〜93が着席している。車載装置は、車載端末1b、操作入力送信部2、第3のディスプレイ5を備えている。車載端末1bは、車両室内空間Rの前方の運転席80および助手席81の間に固定される。車載端末1bは、第1の実施形態の車載端末1aと同様に操作入力送信部2から出射された赤外線データに応じた処理を行い、その処理結果を第3のディスプレイ5に出力する。第3のディスプレイ5は、その表示部をそれぞれの座席80〜82に向けて回動可能にするディスプレイ回転部51によって支持されている。第3のディスプレイ5は、主に液晶デバイスおよびその駆動装置を有している。第3のディスプレイ5は、スピーカ等の音声出力装置を備えていてもよく、それぞれ車載端末1bの処理結果を画像および/または音声で表示および/または発音する。なお、以下の説明では、説明を簡略にするために、車載端末1bが処理結果を画像のみで第3のディスプレイ5に出力する一例を用いる。
【0086】
図10を参照して、第3のディスプレイ5およびディスプレイ回転部51の構成について説明する。なお、図10は、第3のディスプレイ5およびディスプレイ回転部51の構成を説明するための外観斜視図である。
【0087】
ディスプレイ回転部51は、設置アーム51Aおよびステッピングモータ51Mによって構成される。ステッピングモータ51Mは、設置アーム51Aが有するアーム部の一方端付近の上部に固設されている。設置アーム51Aの上記アーム部の他方端は、車載端末1bあるいは車両に固定されている。そして、ステッピングモータ51Mは、車載端末1bからの指示によってその回転軸Zを中心に任意の角度で回動可能に構成される。第3のディスプレイ5は、ステッピングモータ51Mの上部に支持され、ステッピングモータ51Mの回転軸Zを中心として図示R方向に回動可能に設置される。したがって、車載端末1bは、ステッピングモータ51Mに対して回動角度を指示することによって、第3のディスプレイ5の表示部をそれぞれの座席80〜82に向けて回動させることが可能である。
【0088】
次に、図11を参照して、上記車載装置の構成について説明する。なお、図11は、上記車載装置の構成を示す機能ブロック図である。
【0089】
図11において、上述したように上記車載装置は、車載端末1b、操作入力送信部2、第3のディスプレイ5、およびディスプレイ回転部51を備えている。車載端末1bは、操作入力受信部11、操作入力許可判定部12b、演算処理部13b、描画処理部14b、操作入力テーブル記憶部15、地図データ記憶部16、および位置検出部17を備えている。上述したように、第2の実施形態に係る車載端末1bは、第1の実施形態に係る車載端末1aに対して、第3のディスプレイ5の動作制御に関連する操作入力許可判定部12b、演算処理部13b、および描画処理部14bの動作が相違し、他の同様に構成される構成部に対しては、同一の参照符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0090】
操作入力許可判定部12bは、第1の実施形態と同様に操作入力受信部11から出力されたデータD1〜D3の出力元の第1〜第3の赤外線受光素子111〜113を区別する。そして、そのデータD1〜D3が示す操作入力内容を解析して、上記出力元によるその操作入力内容を受け付けるか否かを判断する。具体的には、操作入力許可判定部12bは、位置検出部17による現在の車両の走行状態を取得し、操作入力テーブル記憶部15に記憶された後述する操作機能割当テーブルおよび操作入力許可テーブルを用いて、上記出力元およびその操作入力内容が操作許可されるものか否かを検索する。なお、これら操作入力許可判定部12bの判断動作は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。そして、操作入力許可判定部12bは、操作許可の場合、上記操作入力内容にそのデータD1〜D3の出力元の第1〜第3の赤外線受光素子111〜113を区別する所定の識別子を付与して演算処理部13bに出力する。なお、一方、操作入力許可判定部12bは、操作不許可の場合、操作入力受信部11から出力されたデータD1〜D3を削除等して、演算処理部13bに上記操作入力内容を出力しない。
【0091】
演算処理部13bは、操作入力許可判定部12bからの上記識別子が付与された操作入力内容、位置検出部17の処理結果、および地図データ記憶部16に格納されている地図データを用いて、第1の実施形態と同様の各種のデータ処理を行う。そのデータ処理の一つには、任意地点の地図表示や、任意地点間の経路探索処理、および算出した経路に従った誘導案内を行う誘導案内処理等がある。これらの詳細な動作については、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。また、演算処理部13bは、ステッピングモータ制御ICを含んでおり、上記操作入力内容に付与されている識別子に応じて、ディスプレイ回転部51を回動する指示を行う。なお、このディスプレイ回動制御動作の詳細については、後述する。
【0092】
描画処理部14bは、演算処理部13bで処理を行った各種データ処理結果を、第3のディスプレイ5に出力する際の処理を行う。なお、操作入力許可判定部12b、演算処理部13b、描画処理部14b、および操作入力テーブル記憶部15も、第1の実施形態と同様にCPUや各種のプロセッサとメモリやハードディスク等を有するコンピュータシステムによって構成される。
【0093】
次に、図12および図13を参照して、第1の実施形態と異なる動作として、第2の実施形態に係る車載装置のディスプレイ回動動作の一例について説明する。なお、図12は、第3のディスプレイ5の回動角度を説明するための上方向から見た概要図であり、図13は当該車載装置が車両室内空間Rに設置され、第3のディスプレイ5の回動動作の一例を上方向から示した概要図である。
【0094】
上述したように、第3のディスプレイ5は、ステッピングモータ51Mの上部に支持され、車載端末1bからの指示に基づいてステッピングモータ51Mの回転軸を中心として回動可能に設置されている。そして、操作入力許可判定部12bは、操作入力送信部2からの赤外線データDを受光した第1〜第3の赤外線受光素子111〜113を区別することによって、当該操作入力送信部2が操作された受光可能空間A〜C(図5参照)を区別し、その赤外線データDが示す指示内容にそれらの区別を識別子として付与して演算処理部13bに出力している。
【0095】
演算処理部13bは、上記識別子に基づいてステッピングモータ51Mに対して回動角度を指示することによって、第3のディスプレイ5の表示部をそれぞれの座席80〜82に向けて回動させることが可能である。例えば、演算処理部13bは、運転席80から操作入力送信部2に操作入力が与えられた場合には運転席80側に、助手席81から操作入力送信部2に操作入力が与えられた場合には助手席81側に、後部座席82から操作入力送信部2に操作入力が与えられた場合には後部座席82側(正面)に第3のディスプレイ5の向きを変える。
【0096】
図12において、演算処理部13bを構成するステッピングモータ制御ICは、ディスプレイ回転部51を構成するステッピングモータ51Mを駆動し、予め設定された3つの角度に第3のディスプレイ5を回動させる。図12では、その表示面を正面に向けた状態の第3のディスプレイ5F(破線で示す)、その表示面を上記正面に対して運転席80側に角度θ1回動した状態の第3のディスプレイ5R(実線で示す)、およびその表示面を上記正面に対して助手席81側に角度θ2回動した状態の第3のディスプレイ5L(実線で示す)をそれぞれ示している。演算処理部13bは、このような3つの角度にステッピングモータ51Mが回動するように制御を行う。なお、運転席80側に向けるための制御角度としては、θ1=30°程度、助手席81側に向けるための制御角度としては、θ2=30°程度が望ましいが、これらに限ったものではない。
【0097】
演算処理部13bは、操作入力許可判定部12bから出力された識別子が第1の赤外線受光素子111が受光したことを示す場合、第3のディスプレイ5の表示面が正面に向く角度になるように(つまり、第3のディスプレイ5F)、ステッピングモータ51Mが回動する制御を行う。また、演算処理部13bは、操作入力許可判定部12bから出力された識別子が第2の赤外線受光素子112が受光したことを示す場合、第3のディスプレイ5の表示面が正面に対して運転席80側に角度θ1になるように(つまり、第3のディスプレイ5R)、ステッピングモータ51Mが回動する制御を行う。さらに、演算処理部13bは、操作入力許可判定部12bから出力された識別子が第3の赤外線受光素子113が受光したことを示す場合、第3のディスプレイ5の表示面が正面に対して助手席81側に角度θ2になるように(つまり、第3のディスプレイ5L)、ステッピングモータ51Mが回動する制御を行う。
【0098】
図13は、運転席80に着席したドライバ90の操作によって操作入力送信部2から赤外線データDが出射された場合に、第3のディスプレイ5が回動する動作を示している。運転席80に着席したドライバ90が操作入力送信部2を操作した場合、その赤外線データDは、車内室内空間Rの受光可能空間B(図5参照)から出射される。この場合、上記赤外線データDは、第2の赤外線受光素子112のみによって受光され(図4参照)、データD2として操作入力許可判定部12bに出力される。操作入力許可判定部12bは、そのデータD2が示す操作指示内容が操作許可される場合、そのデータD2が示す操作指示内容に第2の赤外線受光素子112によって受光されたことを示す識別子を付与して演算処理部13bに出力する。そして、演算処理部13bは、上記識別子に応じて第3のディスプレイ5の表示面が正面に対して運転席80側に角度θ1になるように(つまり、図12の第3のディスプレイ5R)、ステッピングモータ51Mが回動する制御を行う。これによって、第3のディスプレイ5は、その表示面を運転席80に向けて回動する。
【0099】
このように、第2の実施形態に係る車載装置は、第1の実施形態に係る車載装置の効果を同様に得られると同時に、ディスプレイが操作者と対向するように回動するので、1つのディスプレイでそれぞれの乗員に対する視認性を高める効果が得られ、かつそれぞれの乗員による操作も容易となる効果が得られる。これは、操作入力受信部11が有する複数の受光素子が、それぞれ操作入力送信部からの赤外線データを受光可能な空間をそれぞれ別に有しており、その特性をディスプレイ表示面を操作者と対向するような方向に回動させる技術に応用した一例である。
【0100】
なお、上述した第1および第2の実施形態の車載装置では、デジタル地図データを用いた地図表示、位置検出、経路探索、誘導案内等の処理を行い、その処理結果をディスプレイに表示する例を説明したが、当該車載装置で行う処理は、このナビゲーション処理に限定されない。例えば、TVやDVDビデオ等の映像データを処理して映像情報として表示する車載用映像表示装置としても実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る車載装置が車両室内に設置された状態を上方向から示した概要図である。
【図2】図1の車載装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図2の操作入力受信部11を車両室内の座席側から見た正面概略構成図である。
【図4】図2の操作入力受信部11を車両室内上側から見た上面概略構成図である。
【図5】車両室内空間Rにおいて図2の第1〜第3の赤外線受光素子111〜113がそれぞれ受光可能な空間の一例を示す概略図である。
【図6】図2の操作入力送信部2から出射される赤外線データDのデータフォーマットの一例を示す図である。
【図7】図2の操作入力テーブル記憶部15に記憶された操作機能割当テーブルの一例を説明するための図である。
【図8】図2の操作入力テーブル記憶部15に記憶された操作入力許可テーブルの一例を説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る車載装置が車両室内に設置された状態を上方向から示した概要図である。
【図10】図9の第3のディスプレイ5およびディスプレイ回転部51の構成を説明するための外観斜視図である。
【図11】図9の車載装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図12】図9の第3のディスプレイ5の回動角度を説明するための上方向から見た概要図である。
【図13】図9の車載装置が車両室内空間Rに設置され、第3のディスプレイ5の回動動作の一例を上方向から示した概要図である。
【符号の説明】
1…車載端末
11…操作入力受信部
111…第1の赤外線受光素子
112…第2の赤外線受光素子
113…第3の赤外線受光素子
114…フィルタ
115…支持部材
12…操作入力許可判定部
13…演算処理部
14…描画処理部
15…操作入力テーブル記憶部
16…地図データ記憶部
17…位置検出部
2…操作入力送信部
3…第1のディスプレイ
4…第2のディスプレイ
5…第3のディスプレイ
51…ディスプレイ回転部
80…運転席
81…助手席
82…後部座席
90…ドライバ
91〜93…乗員

Claims (24)

  1. 自動車の乗員からの操作指示に応じた処理を行うための車載装置であって、
    乗員の操作に応じて、その操作指示を示すデータを光線で出射する操作入力送信部と、
    自動車内を複数の空間に分割し、当該空間から前記操作入力送信部が出射した前記データをそれぞれ個別に受信する操作入力受信部と、
    前記操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間とに応じて、当該操作指示に対する処理を実行する処理部とを備えた、車載装置。
  2. 前記操作入力受信部は、前記操作入力送信部が出射した前記データを前記空間毎にそれぞれ個別に受信しそれぞれ受信したデータを当該空間から出射されたデータとして出力する複数の受光素子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記操作入力受信部は、前記受光素子が有するそれぞれの受光部に対して前記空間側に所定の隙間を形成して配置され、かつ、その一部の透過領域のみ前記操作入力送信部が出射した光線を透過させるフィルタを、さらに含み、
    前記受光素子は、前記フィルタに形成された同一の前記透過領域を介して、それぞれ前記操作入力送信部が出射した前記データを前記空間毎に受信することを特徴とする、請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記受光素子は、それぞれ水平方向に互いに所定の隙間を形成して並設されることを特徴とする、請求項3に記載の車載装置。
  5. 前記空間は、それぞれ自動車内に設けられた座席位置に応じて設定されることを特徴とする、請求項1に記載の車載装置。
  6. 前記操作入力送信部は、前記データを赤外線で出射することを特徴とする、請求項1に記載の車載装置。
  7. さらに、前記操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間とに応じて、当該操作指示に対する処理を許可する操作入力許可判定部を備え、
    前記処理部は、前記操作入力許可判定部で許可された操作指示に対して処理を実行することを特徴とする、請求項1に記載の車載装置。
  8. さらに、前記操作指示の内容および前記空間の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせを記述した操作入力許可テーブルを記憶するテーブル記憶部を備え、
    前記操作入力許可判定部は、前記操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間との組合わせに応じて、前記操作入力許可テーブルを参照して当該操作指示に対する処理を許可する可否を判断することを特徴とする、請求項7に記載の車載装置。
  9. さらに、現在の自動車の走行状態を検出する走行検出部を備え、
    前記操作入力許可テーブルは、前記操作指示の内容、前記空間、および自動車の走行状態の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせを記述しており、
    前記操作入力許可判定部は、前記操作入力受信部が受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間と前記走行検出部が検出した現在の走行状態との組合わせに応じて、前記操作入力許可テーブルを参照して当該操作指示に対する処理を許可する可否を判断することを特徴とする、請求項8に記載の車載装置。
  10. 前記操作入力許可テーブルは、自動車の運転席が含まれる前記空間と自動車が現在走行中を示す前記走行状態とが含まれる組合わせに対して、処理を許可する組合わせを限定して記述されていることを特徴とする、請求項9に記載の車載装置。
  11. 乗員が着席する座席に応じて、それぞれ対向して設けられた表示面に映像情報を表示する複数のディスプレイと、
    前記処理部で実行された処理結果を前記映像情報として複数の前記ディスプレイそれぞれに出力する描画処理部とを、さらに備える、請求項1に記載の車載装置。
  12. 映像情報を表示する表示面を有するディスプレイと、
    前記ディスプレイを回動することによって、当該ディスプレイの表示面が向く方向を回動させるディスプレイ回転部と、
    前記処理部で実行された処理結果を前記映像情報として前記ディスプレイに出力する描画処理部とを、さらに備え、
    前記処理部は、前記操作入力受信部が受信したデータが出射された空間に応じた方向に、前記ディスプレイの表示面が向くように回動させる指示を前記ディスプレイ回転部に出力する方向指示部を含む、請求項1に記載の車載装置。
  13. 所定の地図データを予め記憶する地図データ記憶部と、
    自動車の現在地を検出する位置検出部とを、さらに備え、
    前記処理部は、前記地図データ記憶部に記憶されている地図データおよび前記位置検出部が検出した現在地に基づいて前記操作指示に対する処理を実行し、
    前記描画処理部は、前記処理部で前記地図データおよび前記現在地に基づいて前記操作指示に対して実行された処理結果を前記映像情報として前記ディスプレイに出力することを特徴とする、請求項11および請求項12のいずれかに記載の車載装置。
  14. 自動車の乗員からの操作指示に応じた処理を行うための処理方法であって、
    乗員の操作に応じて、その操作指示を示すデータを光線で出射し、
    自動車内を複数の空間に分割し、出射された前記データをそれぞれ当該空間に応じて個別に受信し、
    受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間とに応じて、当該操作指示に対する処理を実行する、処理方法。
  15. 出射された前記データを前記空間毎にそれぞれ個別に受信し、
    それぞれ個別に受信したデータをそれぞれの空間から出射されたデータとして取り扱うことを特徴とする、請求項14に記載の処理方法。
  16. 前記空間は、それぞれ自動車内に設けられた座席位置に応じて設定されることを特徴とする、請求項14に記載の処理方法。
  17. 前記データは、赤外線で出射することを特徴とする、請求項14に記載の処理方法。
  18. さらに、受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間とに応じて、当該操作指示に対する処理を許可し、
    前記許可された操作指示に対してのみ処理を実行することを特徴とする、請求項14に記載の処理方法。
  19. 前記操作指示の内容および前記空間の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせを記述した操作入力許可テーブルを予め記憶しており、
    受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間との組合わせに応じて、前記操作入力許可テーブルを参照して当該操作指示に対する処理を許可する可否を判断することを特徴とする、請求項18に記載の処理方法。
  20. 前記操作入力許可テーブルには、前記操作指示の内容、前記空間、および自動車の走行状態の組合わせに応じて、処理を許可する組合わせが予め記述されており、
    現在の自動車の走行状態を検出し、
    受信したデータが示す操作指示と当該データが出射された空間と検出した現在の走行状態との組合わせに応じて、前記操作入力許可テーブルを参照して当該操作指示に対する処理を許可する可否を判断することを特徴とする、請求項19に記載の処理方法。
  21. 前記操作入力許可テーブルには、自動車の運転席が含まれる前記空間と自動車が現在走行中を示す前記走行状態とが含まれる組合わせに対して、処理を許可する組合わせを限定して記述されていることを特徴とする、請求項20に記載の処理方法。
  22. 前記操作指示に対して実行された処理結果を用いて映像情報を生成し、
    乗員が着席する座席に応じて、それぞれ別の表示面に前記映像情報を表示する、請求項14に記載の処理方法。
  23. 前記操作指示に対して実行された処理結果を用いて映像情報を生成し、
    表示面に前記映像情報を表示し、
    受信したデータが出射された空間に応じた方向に、前記表示面が向くように回動させる、請求項14に記載の処理方法。
  24. 所定の地図データが予め記憶されており、
    自動車の現在地を検出し、
    前記地図データおよび前記検出した現在地に基づいて前記操作指示に対する処理を実行し、
    前記地図データおよび前記現在地に基づいて前記操作指示に対して実行された処理結果を用いて前記映像情報を生成し、当該映像情報を表示することを特徴とする、請求項22および請求項23のいずれかに記載の処理方法。
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