JP7240895B2 - 表示装置、および、表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置、および、表示制御方法に関する。
従来、自動車などの移動体に搭載される機器において、操作性の向上を図るための種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、ユーザが発話する指示音声を検出する機能を備え、音声による操作が可能なナビゲーションシステムが開示されている。特許文献1記載のナビゲーションシステムは、運転席に着座しているユーザのほか、助手席、リアに着座しているユーザが、指示音声を発話することで操作を行うことができる。
特開2007-286136号公報
特許文献1に記載されたシステムのように複数のユーザが操作を行うことが可能な構成では、どのユーザの操作が受け付けられたかを知る手段が必要となる。特に、ユーザの音声による操作を受け付ける構成においては、ユーザの操作と、操作に対応する動作との関係が不明瞭になる可能性があり、操作を行ったユーザを示すことが望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、移動体に搭載される表示装置において、どのユーザが操作を行ったかがユーザに分かるようにすることを目的とする。
本発明の一の態様は、移動体に搭載される表示装置であって、前記移動体の運転者が着座する第1着座位置及び前記運転者以外の搭乗者が着座する第2着座位置から視認可能な第1ディスプレイと、前記第1着座位置および前記第2着座位置とは異なる第3着座位置に対応する第2ディスプレイとを含む表示部と、前記移動体の搭乗者の音声を検出する音声検出部と、前記音声検出部により検出された音声から操作用の音声を検出する操作検出部と、前記操作用の音声を発話した前記搭乗者の着座位置が、前記第1着座位置、前記第2着座位置、及び前記第3着座位置のいずれであるかを特定する位置特定部と、前記位置特定部が特定した着座位置に対応して前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのいずれかを選択する処理実行部と、前記操作用の音声に対応して操作対応画面を、前記処理実行部により選択されたディスプレイのみに表示させる表示制御部と、前記第1ディスプレイ作状態に移行させる視認状態制御部と、を備え、前記視認状態制御部は、前記処理実行部が前記第1ディスプレイを選択した場合に前記移動体が移動中であるか否かを判定し、前記移動体が移動中である場合は前記操作用の音声を発話した前記搭乗者が前記運転者か否かを判定し、発話した前記搭乗者が前記運転者である場合は、前記表示制御部により前記第1ディスプレイに操作を受け付けないことの通知を表示させ、発話した前記搭乗者が前記運転者でない場合は、前記第1ディスプレイを、前記第1着座位置からの視認が制限される状態であって、前記操作用の音声を発話した前記搭乗者から前記第1ディスプレイを視認するのに適した前記操作状態に移行させることを特徴とする表示装置である。
発明の他の態様によると、前記第1ディスプレイは、前記第1ディスプレイに表示される画像を視認可能な範囲を変更する視認範囲変更構造を備え、前記視認状態制御部は、前記視認範囲変更構造を制御することにより前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させる。
本発明の他の態様によると、前記視認範囲変更構造は、前記第1ディスプレイを変位させる変位機構であり、前記視認状態制御部は、前記変位機構により前記第1ディスプレイを変位させて前記操作状態に移行させる。
本発明の他の態様によると、前記第1ディスプレイは、前記視認範囲変更構造として、前記第1ディスプレイが発する光の指向性を印加電圧に応じて変化させるフィルタを備え、前記視認状態制御部は、前記フィルタに印加する電圧を制御して前記表示部が発する光の特定方向への進行を制限することにより、前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させる。
発明の他の態様によると、前記操作対応画面は、仮想的に対話相手として振る舞うキャラクタの画像を含み、前記表示制御部は前記操作用の音声に対応して前記キャラクタの画像の表示状態を変化させる。
本発明の他の態様によると、前記移動体の位置を検出する位置検出部と、前記操作用の音声に従って動作し、目的地までの経路を探索して、前記経路および前記移動体の位置を示すナビゲーション画面を前記表示部に表示させる経路案内部と、を備え、ナビゲーション装置として機能する。
本発明の他の態様によると、前記表示制御部は、前記ナビゲーション画面と、前記操作対応画面とを前記第1ディスプレイに表示させることが可能であり、前記視認状態制御部は、前記第1ディスプレイに前記操作対応画面が表示される場合に、前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させる。
本発明の他の態様によると、前記視認状態制御部は、記移動体の停止中は、前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させない。
本発明の他の態様は、移動体に搭載され、前記移動体の運転者が着座する第1着座位置及び前記運転者以外の搭乗者が着座する第2着座位置から視認可能な第1ディスプレイと、前記第1着座位置および前記第2着座位置とは異なる第3着座位置に対応する第2ディスプレイとを含む表示部と、前記移動体の搭乗者の音声を検出する音声検出部と、を備える表示装置による表示制御方法であって、前記音声検出部により検出された音声から操作用の音声を検出し、前記操作用の音声を発話した前記搭乗者の着座位置が、前記第1着座位置、前記第2着座位置、及び前記第3着座位置のいずれであるかを特定し、特定した着座位置に対応して前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのいずれかを選択し、前記第1ディスプレイを選択した場合には、前記移動体が移動中であるか否かを判定し、前記移動体が移動中である場合は前記操作用の音声を発話した前記搭乗者が前記運転者か否かを判定し、発話した前記搭乗者が前記運転者である場合は、前記第1ディスプレイに操作を受け付けないことの通知を表示し、発話した前記搭乗者が前記運転者でない場合は、前記第1ディスプレイを、前記操作用の音声を発話した前記搭乗者から前記第1ディスプレイを視認するのに適した状態であって前記第1着座位置からの視認が制限される操作状態に移行させ、前記操作用の音声に対応して操作対応画面を第1ディスプレイのみに表示ること、を特徴とする表示制御方法である。
本発明によれば、音声による操作を行う搭乗者から表示を視認可能なように、表示部の状態を変化させるので、操作を行った搭乗者が誰であるかを、搭乗者が知ることができる。
第1実施形態に係るナビゲーションシステムの設置例を示す図。 ディスプレイユニットの構成を示す概略平面図。 ナビゲーション装置のブロック図。 ナビゲーション装置の表示例を示す図。 ナビゲーション装置の表示例を示す図。 ナビゲーション装置の動作を示すフローチャート。 第2実施形態のディスプレイユニットの構成を示す概略平面図。 第3実施形態のディスプレイユニットの構成を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.ナビゲーション装置の構成および設置状態]
図1は、本発明を適用した第1実施形態として、移動体に搭載されるナビゲーション装置100の設置例を示す図である。
図1には、移動体としての車両1の車室10を平面視で示す。車両1は移動体の一例であり、四輪の乗用自動車を示す。図1には、車両1が走行する場合の進行方向を符号DRで示し、以下の説明では進行方向DRを車両1の前方とする。
車室10にはシート21、23、および後部シート25が設置されている。車両1の乗車定員は5名であり、車両1の搭乗者の位置を着座位置P1、P2、P3、P4、P5とする。シート21は、ステアリングホイール14の設置位置に対応する座席であり、車両1を操縦すなわち運転する運転者がシート21に着席する。つまり、着座位置P1に乗車する搭乗者は、車両1の運転者である。シート23は、いわゆる助手席である。以下の説明では、車両1を運転する運転者を、単に運転者という。
車室10には、前部パネル12が配置される。前部パネル12は、車両1に固定される車室10の内装部材であり、ダッシュボード、インストゥルメントパネル、センターコンソール、およびこれらを支持する不図示のフレーム等を含む。前部パネル12には、ナビゲーション装置100の本体120が埋設される。
ナビゲーション装置100は、本発明の表示装置の一例に対応する。ナビゲーション装置100は、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105を備える。フロントディスプレイ101は、本体120が有するディスプレイユニット110に配置される。また、リアディスプレイ103およびリアディスプレイ105は、それぞれ、シート21、23のヘッドレスト21a、23aに埋め込み設置される。フロントディスプレイ101は、本発明の表示部の一例に対応する。また、リアディスプレイ103、105は、本発明の複数の表示部の一例に対応する。
フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105は、液晶表示パネル等の表示パネルで構成され、本体120に内蔵される処理部130の制御に従って、各種の画像や文字を表示する。
リアディスプレイ103は、着座位置P3、P5に着座する搭乗者が見るための表示画面であり、リアディスプレイ105は着座位置P4、P5に着座する搭乗者が見るための表示画面である。フロントディスプレイ101は、着座位置P1、P2に着座する搭乗者が見るための表示画面である。
ナビゲーション装置100は、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105に、経路案内用の地図等を表示して、カーナビゲーションを実行する。ナビゲーション装置100は、フロントディスプレイ101へのタッチ操作を検出するタッチセンサ117を備えている。このため、搭乗者は、フロントディスプレイ101にタッチすることでナビゲーション装置100を操作できる。また、ナビゲーション装置100は、マイク113を備え、搭乗者が音声によってナビゲーション装置100を操作できる。マイク113は、本発明の音声検出部の一例に対応する。
車両1に搭乗している搭乗者は、音声またはフロントディスプレイ101へのタッチ操作により、ナビゲーション装置100を操作し、使用できる。このため、以下の説明では、車両1の搭乗者をナビゲーション装置100のユーザと呼ぶ。
ナビゲーション装置100が備えるマイク113の数は制限されないが、複数であることが好ましい。本実施形態では、マイク113の好適な配置例として、ナビゲーション装置100が2つのマイク113を備え、各マイク113がフロントディスプレイ101の左右に車両1の後方を向いて配置される例を示す。この例では、マイク113は着座位置P1~P5を向いており、各々のマイク113の位置が、着座位置P1~P5を向く方向に対して左右に分散している。
着座位置P1に着座するユーザがマイク113に向けて発する音声の方向を、図に符号SD1で示す。同様に、着座位置P2、P3、P4、P5のユーザがマイク113に向けて発する音声の方向を、それぞれ符号SD2、SD3、SD4、SD5で示す。
音声伝達方向SD1~SD5は、マイク113に対して異なる角度である。マイク113が着座位置P1~P5を向いて分散して配置されているため、複数のマイク113が集音する音量の比は、音声伝達方向SD1~SD5の各方向で異なる。このため、ナビゲーション装置100は、複数のマイク113が検出する音量のバランスに基づき、マイク113が検出した音声が音声伝達方向SD1~SD5のいずれの方向の音声であるか、特定可能である。
ナビゲーション装置100は、1または複数のスピーカ115を備える。スピーカ115は、例えば、図1に示すように、車両1のドアトリムなど、車室10の側部に固定される。スピーカ115の位置および数は制限されない。
フロントディスプレイ101は、運転者、および、着座位置P2のユーザから視認可能な位置に設置される。ナビゲーション装置100は、フロントディスプレイ101の表示の視認状態を変更することができる。具体的には、フロントディスプレイ101を視認可能な範囲を変更する構成を備え、運転者がフロントディスプレイ101を視認困難な状態を実現する。この構成の一例として、第1実施形態では、フロントディスプレイ101を変位させる機構を備える例を、図2を参照して説明する。
[1-2.ディスプレイユニットの構成]
図2は、ディスプレイユニット110の構成を示す概略平面図である。ディスプレイユニット110は本体120に取り付けられる。本体120は、一対の変位機構122を介して前部パネル12に保持される。
変位機構122は、ディスプレイユニット110とともに本体120を支持し、本体120を回動させる。変位機構122は、例えば、モータまたはアクチュエータで構成される駆動部と、駆動部の動作を伝達するリンクまたはギヤとを有する。また、変位機構122は、本体120の回動方向における位置を検出する位置検出機構を備えてもよく、位置検出機構はロータリーエンコーダであってもよいし、駆動部としてのステッピングモータが位置検出機構を兼ねる構成であってもよい。
図2には、変位機構122により本体120を回動させる動作を示すため、本体120を通常位置とした状態を符号Aで示し、本体120を通常位置から回動させた状態を符号Bで示す。符号Bの状態を以下では傾斜状態と呼ぶ。傾斜状態は、本発明の操作状態の一例に対応する。
図2に符号Aで示す通常位置では、フロントディスプレイ101が、着座位置P1、P2に対してほぼ正対している。通常位置において、フロントディスプレイ101が着座位置P1に寄った方向を向いていてもよい。フロントディスプレイ101は、液晶表示パネルなど広い視野角を有する表示パネルで構成される。通常位置において、フロントディスプレイ101を視認できる範囲である視認可能範囲VAは、着座位置P1に着座するユーザの頭部位置H1、および、着座位置P2に着座するユーザの頭部位置H2を含む。つまり、着座位置P1、P2に着座するユーザはフロントディスプレイ101に表示される画像や文字を視認できる。
変位機構122は、後述する処理部130の制御に従って、通常位置から本体120を回動方向C1に回動させることが可能であり、少なくとも、フロントディスプレイ101を、図2に符号Bで示す状態まで変位させることができる。
符号Bの傾斜状態ではフロントディスプレイ101が着座位置P2側に傾いている。傾斜状態における視認可能範囲VAは、頭部位置H1を含まない。従って、傾斜状態では、着座位置P1に着座するユーザは、フロントディスプレイ101に表示される文字や画像を視認できないか、或いは、視認性が劣る状態となる。変位機構122は、符号Bの傾斜状態から、さらに回動方向C1に本体120を回動させることが可能な構成であってもよい。傾斜状態において、変位機構122は、処理部130の制御に従って回動方向C2に本体120を回動可能であり、本体120を通常位置に変位させることができる。
[1-3.ナビゲーション装置の制御系]
図3は、ナビゲーション装置100の構成を示す図である。
ナビゲーション装置100は、処理部130、記憶部140、音声処理回路151、車速センサ153、GPS155、通信部157および駆動回路159を備える。これらの各部は、例えば、本体120が収容する不図示の回路基板に実装される。
本体120には、マイク113、スピーカ115、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105、タッチセンサ117および変位機構122が接続される。これらの各部は、本体120が収容する回路基板に、コネクター等を用いて接続されてもよい。また、ナビゲーション装置100は、CAN(Controller Area Network)に適合する通信ネットワークにより、各部を接続して構成されてもよい。また、車両1が搭載する不図示のECU(Electronic Control Unit)等の他の装置と、ナビゲーション装置100を構成する各部とが、共通の通信ネットワークにより接続された構成であってもよい。
タッチセンサ117は、例えば静電容量式や感圧式のセンサであり、接触操作や押圧操作を検出する。タッチセンサ117は、フロントディスプレイ101に重畳して配置され、フロントディスプレイ101に対する接触操作や押圧操作を検出し、操作を検出した位置を示す信号を処理部130に出力する。
処理部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理部130には、記憶部140が接続される。記憶部140は、処理部130が実行するコンピュータプログラムである制御プログラム、および、処理部130によって処理される各種データを、処理部130によって読み取り可能に記憶する。
処理部130および記憶部140を構成するハードウェアは特定の態様に限定されない。例えば、処理部130は、単一のプロセッサで構成されてもよい。また、処理部130は、プロセッサと、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を統合したデバイスであってもよい。記憶部140は、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶装置で構成されてもよく、具体的には、ハードディスク等の磁気的記憶装置や、フラッシュROM等の半導体記憶デバイスを備えてもよい。また、記憶部140は、処理部130が実行するプログラムやデータ等を一時的に記憶する揮発性記憶装置を備えてもよい。また、処理部130と記憶部140とは統合された1つのデバイスであってもよい。
処理部130は、機能要素又は機能ユニットとして、操作検出部131、位置特定部132、表示制御部133、視認状態制御部134、車両位置特定部135、経路案内部136、および、処理実行部137を備える。処理部130が備えるこれらの機能要素は、コンピュータである処理部130が、記憶部140に記憶される制御プログラムを実行することにより実現される。なお、処理部130が実行する制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理部130が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
処理部130は、記憶部140が記憶するプログラムを実行することにより、記憶部140が記憶するデータに基づいて、ナビゲーション装置100の各部を制御する。処理部130は、音声処理回路151、車速センサ153、GPS155、通信部157、および、駆動回路159を制御する。
音声処理回路151は、マイク113およびスピーカ115に接続される。音声処理回路151には、2つのマイク113のそれぞれから、マイク113が集音した音声に基づき電気信号が入力される。音声処理回路151は、各々のマイク113から入力される電気信号をデジタルデータに変換して、処理部130に出力する。音声処理回路151は、音声データを、複数のマイク113にそれぞれ対応する複数チャンネルの音声データとして処理部130に出力してもよい。また、音声処理回路151は、各々のマイク113が検出した音の音量レベルを検出し、音量レベルの検出値を処理部130に出力する機能を備えていてもよい。
音声処理回路151は、処理部130の制御に従って、処理部130が出力するデジタル音声データに基づきスピーカ115に電気信号を出力し、スピーカ115から音声を出力させる。図3には複数のスピーカ115を単一のブロックとして示すが、音声処理回路151は、車室10に設置された複数のスピーカ115を区別して音声を出力させてもよい。すなわち、音声処理回路151は、複数のスピーカ115を個別に駆動して、各スピーカ115から異なる音量レベルの音声や、異なる内容の音声を出力させてもよい。
車速センサ153は、車両1が搭載するECU等に接続され、車両1の車速パルス信号または車速データを取得して解析する。車速センサ153は、車両1の車速を示すデータを処理部130に出力する。
GPS(Global Positioning System)155は、不図示のアンテナによりGPS信号を受信して、受信したGPS信号に基づき車両1の位置を算出する処理ユニットである。GPS155が算出する車両1の位置を、現在位置とする。GPS155は、車両1の位置を示す位置データを生成し、処理部130に出力する。
通信部157は、携帯電話回線網、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した無線通信を実行し、車両1以外の機器との間で各種データを送受信する。通信部157は、車両1の外の機器と通信を実行する構成であってもよく、例えば、GPS155がA-GPSによる測位を実行する場合に、GPS155とともに動作する。
駆動回路159は、変位機構122に接続され、処理部130の制御に従って変位機構122に駆動電流を出力することにより、変位機構122を動作させる。駆動回路159は、例えば、変位機構122を動作させて、ディスプレイユニット110を、通常位置から傾斜状態へ、またはその逆に変位させる。
記憶部140は、記憶部140の記憶領域を利用するデータベースとして、地図DB(データベース)141、経路DB142、音声認識DB143、および、対話DB144を格納する。
地図DB141および経路DB142は経路案内用のデータを格納したデータベースである。地図DB141は地図データを格納する。経路DB142は、自動車が走行可能な道路を示す情報、渋滞発生確率や渋滞発生状況を示す情報、交通規制に関する情報、道路周辺の施設に関する情報など、車両1の経路を決定する場合に使用されるデータを格納する。
音声認識DB143は、音声処理回路151が出力する音声データを音声コマンドとして認識するためのデータを含むデータベースである。音声認識DB143は、例えば、ナビゲーション装置100で使用可能な音声コマンドと、音声コマンドとして認識される音声を特定するデータとを含む。音声を特定するデータは、例えば、音声データの周波数成分、音量レベルの変化等を抽出した音声特徴量を用いることができるが、その他のデータであってもよい。また、音声認識DB143は、音声データをテキスト認識するための辞書データと、音声コマンドのテキストデータとを含んでいてもよい。この場合、音声認識DB143は、マイク113が集音した音声をテキストに変換し、テキストデータに基づき音声コマンドとして認識するためのデータとして利用できる。音声コマンドは、本発明の操作用の音声の一例に対応する。
対話DB144は、ナビゲーション装置100のユーザが発話する音声コマンドに対応して、擬人化されたキャラクタを利用して対話型のユーザインターフェースを実現するためのデータを含むデータベースである。
対話DB144は、ユーザと対話する仮想の対話相手として表示制御部133により表示されるキャラクタの画像データを含む。以下の説明では、このキャラクタをエージェントと呼ぶ。対話DB144は、エージェントが発話する台詞の台詞データ、または台詞データを生成するためのデータを含む。台詞のデータは、エージェントの台詞を表示制御部133により表示するためのテキストデータと、台詞の音声をスピーカ115から出力するための音声合成用データとを含む。また、対話DB144は、エージェントの表情を変化させて表示するための表情データを含んでもよい。
また、記憶部140は、発話位置データ145を記憶する。発話位置データ145は、音声処理回路151が出力する音声データに基づき、音声を発したユーザの着座位置を特定するためのデータである。
操作検出部131は、マイク113が集音した音声から、ナビゲーション装置100を操作する音声コマンドを検出する。操作検出部131は、例えば、音声処理回路151が出力する音声データの周波数解析を行い、音声特徴量を算出し、算出した音声特徴量に基づき音声認識DB143を参照して、集音した音声に該当する音声コマンドの有無を判定し、音声コマンドを特定する。
位置特定部132は、発話位置データ145を利用して、マイク113が集音した音声を発したユーザの位置を特定する。
位置特定部132がユーザの位置を特定する処理の具体的な例として、以下に説明する第1または第2の位置特定処理が挙げられる。位置特定部132は、第1または第2の位置特定処理のいずれかを実行可能であればよい。
第1の位置特定処理で、位置特定部132は、音声処理回路151が出力する各チャンネルの音量レベルを比較することにより、音声の進行方向が、音声伝達方向SD1~SD5のいずれであるかを特定する。位置特定部132は、特定した音声伝達方向に対応する着座位置を、発話したユーザの着座位置とする。この場合、発話位置データ145は、音声伝達方向SD1~SD5の各方向と、2つのマイク113が検出する音量レベルの比とを対応づけるデータを含んでいればよい。
第2の位置特定処理で、位置特定部132は、音声処理回路151が出力する音声データの声紋分析等を実行し、発話したユーザを識別する。
位置特定部132が第2の位置特定処理を実行する場合、発話位置データ145は、着座位置P1~P5のそれぞれに乗車しているユーザの音声特徴量を示すデータや、いわゆる声紋データ等を含む。
第2の位置特定処理を実行する場合、位置特定部132は、ユーザが車両1に搭乗する際に、発話位置データ145を登録する処理を行ってもよい。すなわち、着座位置P1~P5に着座する各ユーザが順に音声を発話し、位置特定部132が、ユーザの音声特徴量データや声紋データを生成し、着座位置P1~P5に対応づけて、発話位置データ145に格納する。ユーザが発話する順序と、着座位置P1~P5とが予め決められていれば、着座位置の順にユーザが声を発することで、発話位置データ145に各ユーザの音声を登録できる。
表示制御部133は、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105に表示信号を出力して、画像や文字を含む各種画面を表示させる。
視認状態制御部134は、フロントディスプレイ101の表示状態を変更する。具体的には、視認状態制御部134は、駆動回路159を制御して、変位機構122を動作させることによりフロントディスプレイ101を変位させる。これにより、フロントディスプレイ101を、図2に符号Aで示した通常位置と符号Bで示した傾斜状態とに移行させる。
また、視認状態制御部134は、車両1が走行中であるか否かを判定する。この判定は、例えば、車両位置特定部135が特定する車両1の現在位置に基づき行うことができる。また、処理部130が、車両1のECUから車速パルス信号やパーキング信号を取得可能な場合、視認状態制御部134は、車速パルス信号またはパーキング信号に基づき、車両1が走行中であるか否かを判定してもよい。
車両位置特定部135は、GPS155が出力する位置データに基づき、車両1の現在位置を特定する。車両位置特定部135は、本発明の位置検出部の一例に対応する。
経路案内部136は、車両1の経路案内動作を実行する。経路案内部136は、音声コマンドやタッチセンサ117によるユーザの操作に従って、ナビゲーション処理を実行する。経路案内部136は、ナビゲーション処理で、ユーザの操作により指定された目的地と、車両位置特定部135により特定される車両1の現在位置とに基づき、車両1が進行する経路を決定する。経路案内部136は、車両1の現在位置を含む地域の地図と、決定した車両1の経路とを示すナビゲーション画面を、表示制御部133により表示させる。
図4は、ナビゲーション装置100の表示例を示す図であり、ナビゲーション画面300をフロントディスプレイ101に表示した例を示す。
ナビゲーション画面300には、車両1の現在位置を含む地図を表示する地図表示部301が配置される。地図表示部301の地図には、車両1の現在位置を示す自車アイコン302、および、車両1の経路を示す経路画像303が重ねて表示される。また、ナビゲーション画面300には、車両1の現在位置等の各種情報を表示する情報表示部305、および、地図の表示倍率の変更等を操作する操作部306が配置される。ナビゲーション画面300には、地図の縮尺や、経路周辺の施設に関する情報等が表示されてもよい。また、車両1が交差点や高速道路を通行する場合に、地図以外の案内用の画像がナビゲーション画面300に表示されてもよい。
処理実行部137は、ユーザの操作に対応して、エージェントを利用した対話型のユーザインターフェースを実現し、各種処理を実行する。処理実行部137は、対話DB144を参照し、ユーザの操作に応じて表示制御部133によってエージェント画像を表示させる。処理実行部137は、対話DB144のデータに基づき、エージェントの台詞を生成する。処理実行部137は、音声処理回路151によってエージェントの台詞を音声としてスピーカ115から出力させ、表示制御部133によって台詞を表示させる。
図5は、ナビゲーション装置100の表示例を示す図であり、ナビゲーション装置100に対する操作に対応して、操作画面310をフロントディスプレイ101に表示した例である。操作画面310は、操作対応画面の一例に対応する。
図5に例示する操作画面310には、擬人化された対話を実行するキャラクタとして、エージェント画像311が表示される。また、操作画面310には、操作検出部131が検出したユーザの音声コマンドが音声コマンド表示部314に表示され、音声コマンドに応答するエージェント画像311の台詞がガイド表示部315に表示される。
図5の例では、音声コマンドにより、スピーカ115の出力音量が調整されているが、操作画面310の用途は制限されず、ナビゲーション装置100が実行する処理に関する指示や操作を受け付けることができる。例えば、ユーザは、車両1のナビゲーション処理に関して、目的地や経由地の設定および変更、経路周辺の施設に関する情報の検索、経路案内の一時停止および再開等の操作を、操作画面310により行うことができる。また、ナビゲーション装置100による音楽や映像の再生に関する操作、ナビゲーション装置100の動作に関する設定等の操作を、操作画面310により実行可能な構成としてもよい。
経路案内部136は、音声コマンド等による操作に対応して、音声コマンド表示部314およびガイド表示部315の表示を更新し、コマンドにより指示された処理を実行する。また、経路案内部136は、エージェント画像311の表情を変化させる等の処理を行ってもよい。
エージェント画像311は、ナビゲーション装置100を操作したユーザと擬似的な対話をする。処理実行部137は、ナビゲーション装置100を操作したユーザが使用するディスプレイにエージェント画像311が表示され、他のディスプレイにエージェント画像311が表示されない状態とする。これにより、エージェント画像311を操作するユーザが誰であるかを明らかにすることができる。また、ユーザとエージェントとの間で、より自然な対話を行うことが可能となる。
処理実行部137は、位置特定部132により特定されたユーザの着座位置に対応するディスプレイを、操作画面310を表示するディスプレイとして選択する。表示制御部133は、処理実行部137によって選択されたディスプレイにのみ操作画面310を表示させる。表示制御部133は、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105のうち選択されていないディスプレイに、ナビゲーション画面300を表示させてもよいし、表示をオフにしてもよい。
[1-4.ナビゲーション装置の動作]
図6は、ナビゲーション装置100の動作を示すフローチャートである。
図6に示す動作はナビゲーション装置100の処理部130により実行され、詳細には、ステップS101、S111、S115の処理は操作検出部131が実行する。ステップS102、S112は位置特定部132が実行し、ステップS103-S108、S116は視認状態制御部134が実行し、S109、S110、S113、S114は処理実行部137が実行する。
図6に示す動作は、マイク113が集音した音声から音声コマンドを検出する毎に、処理部130が実行する。この動作は、ナビゲーション装置100の電源がオンになっている間、繰り返し実行される。
処理部130は、音声処理回路151が出力する音声データから音声コマンドを検出し(S101)、音声コマンドを発話したユーザの着座位置を特定する(S102)。処理部130は、ステップS102で特定したユーザの着座位置に対応するディスプレイを、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105の中から選択する(S103)。
処理部130は、ステップS103で選択したディスプレイがフロントディスプレイ101であるか否かを判定する(S104)。フロントディスプレイ101を選択していない場合(S104;NO)、処理部130は後述するステップS109に移行する。
選択したディスプレイがフロントディスプレイ101である場合(S104;YES)、処理部130は、車両1が走行中であるか否かを判定する(S105)。車両1が走行中でない場合(S105;NO)、処理部130は後述するステップS109に移行する。
車両1が走行中である場合(S105;YES)、処理部130は、音声コマンドを発話したユーザが運転者であるか否かを判定する(S106)。ステップS106で、処理部130は、例えば、ステップS102で特定したユーザの着座位置により判定をしてもよい。
音声コマンドを発話したユーザが運転者である場合(S106;YES)、処理部130は、操作を受け付けないことを通知し(S107)、本処理を終了する。ステップS107では、例えば、運転者は走行中に操作できないことを通知するメッセージを、表示制御部133によりフロントディスプレイ101に表示する。
発話したユーザが運転者でない場合(S106;NO)、処理部130は、フロントディスプレイ101の視認状態を変更する処理を行い(S108)、ステップS109に移行する。本実施形態では、ステップS108で、駆動回路159によって変位機構122を駆動し、フロントディスプレイ101を変位させることにより、傾斜状態に移行させる。
ステップS109で、処理部130は、エージェント画像311を含む操作画面310を、ステップS103で選択したディスプレイに表示させる(S109)。処理部130は、エージェント画像311を利用した対話処理を行う(S110)。ステップS110で、処理部130は、ステップS101で検出した音声コマンドに対応する処理を実行し、音声コマンドに対する応答となるエージェントの台詞をガイド表示部315に表示する。また、ステップS110で、処理部130は、エージェントの台詞を音声として出力してもよい。
その後、処理部130は、音声処理回路151が出力する音声データから音声コマンドを検出し(S111)、音声コマンドを発話したユーザの着座位置を特定する(S112)。処理部130は、ステップS111で検出した音声コマンドが、ステップS101の音声コマンドを発話したユーザと同一のユーザによるコマンドか否かを判定する(S113)。異なるユーザの音声コマンドであると判定した場合(S113;NO)、処理部130は後述するステップS115に移行する。
同一のユーザの音声コマンドであると判定した場合(S113;YES)、処理部130は、ステップS111で検出した音声コマンドに対応する処理を実行し、音声コマンドに対する応答となるエージェントの台詞をガイド表示部315に表示する(S114)。ステップS114で、処理部130は、エージェントの台詞を音声として出力してもよい。
処理部130は、音声コマンドによる操作が終了したか否かを判定する(S115)。例えば、処理部130は、ステップS101、S111と同一のユーザからの音声コマンドの入力がない状態が所定時間以上継続した場合や、会話を終了することを指示する音声コマンドが入力された場合に、操作が終了したと判定する(S115;YES)。
操作が終了していない場合(S115;NO)、処理部130はステップS111に戻る。
操作が終了したと判定した場合(S115;YES)、処理部130は、フロントディスプレイ101の視認状態を通常状態に移行させ(S116)、本処理を終了する。ステップS116で、処理部130は、フロントディスプレイ101が傾斜状態となっている場合は駆動回路159により変位機構122を駆動して、フロントディスプレイ101を通常位置に戻す。また、フロントディスプレイ101が通常位置にある場合は、制御を行わずに処理を終了する。
[2.第2実施形態]
図7は、本発明を適用した第2実施形態のナビゲーション装置100aの構成を示す概略平面図である。図7には、車室10の前部における要部を示す。
ナビゲーション装置100aは、本体120と、ディスプレイユニット111とを備え、本体120はディスプレイユニット111と連結され、前部パネル12に取り付けられる。本体120およびナビゲーション装置100aの制御系の構成は、上記第1実施形態と共通である。
本体120は、保持部124によって前部パネル12に固定される。保持部124は、変位機構122とは異なり可動部を有しない。このため、本体120は、前部パネル12に対して変位しないよう固定される。
ディスプレイユニット111は、本体120に固定される。ディスプレイユニット111は、第1実施形態のディスプレイユニット110と同様にフロントディスプレイ101を備える。また、ディスプレイユニット111は、図7には示さないが、タッチセンサ117を備え、フロントディスプレイ101に対するタッチ操作を検出可能である。
ディスプレイユニット111は、偏光フィルタ125を有する。偏光フィルタ125は、フロントディスプレイ101が放射する光のうち特定の方向に向かう光を遮光し、或いは減衰させるフィルタである。偏光フィルタ125は、例えば、偏光板と、電圧の印加により偏光状態が変化する液晶フィルタとを重ねて構成される。この構成では、液晶フィルタに電圧が印加された場合に、フロントディスプレイ101から特定の方向に放射される光が、偏光フィルタ125によって遮られる。偏光フィルタ125は、本発明のフィルタの一例に対応する。
図7には、偏光フィルタ125の状態の変化を示すため、遮光しない状態を通常状態として符号Aで示し、偏光フィルタ125により遮光する状態を符号Bで示す。符号Bの状態を以下では遮光状態と呼ぶ。遮光状態は、本発明の操作状態の一例に対応する。
図7に符号Aで示す通常状態で、偏光フィルタ125は、フロントディスプレイ101が発する光をほぼ遮らない。このため、着座位置P1の運転者、および、着座位置P2のユーザのいずれも、フロントディスプレイ101に表示されるナビゲーション画面300等を視認できる。
偏光フィルタ125は、図7に矢印L1で示す方向の光を遮光または減光する。矢印L1は着座位置P1に着座する運転者の頭部位置H1に向かう光を示している。遮光状態では、矢印L1で示す方向の光が偏光フィルタ125により遮られるため、図7に符号Bで示すように、頭部位置H1に向けて光が放射されない。
図7に符号Bで示す遮光状態では、頭部位置H1を含む除外領域EAに、フロントディスプレイ101からの光が届かない。つまり、除外領域EAからフロントディスプレイ101を見ても、フロントディスプレイ101に表示される画像や文字を視認できないか、或いは、視認が極めて困難である。一方、着座位置P2に着座するユーザの頭部位置H2は、通常状態および遮光状態のいずれにおいても、フロントディスプレイ101を視認可能な視認可能範囲VAに含まれる。
第2実施形態のナビゲーション装置100aは、フロントディスプレイ101を変位させる構成を利用せず、偏光フィルタ125をフロントディスプレイ101に配置することで、運転者がフロントディスプレイ101を視認できない状態を実現する。
この構成において、駆動回路159は、偏光フィルタ125に電圧を印加する回路として構成することができる。また、視認状態制御部134は、駆動回路159を制御することにより、上記第1実施形態の傾斜状態に代えて遮光状態を発生させればよい。すなわち、図6のステップS108で、視認状態制御部134は、駆動回路159により偏光フィルタ125に電圧を印加させることにより、運転者がフロントディスプレイ101の画像を視認できない状態とする。また、視認状態制御部134は、ステップS116で、駆動回路159から偏光フィルタ125への電圧の印加を停止させることで、フロントディスプレイ101を通常状態に移行させることができる。これにより、変位機構122等の動作部品を用いることなく、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
[3.第3実施形態]
図8は、本発明を適用した第3実施形態のディスプレイユニット112の構成を示す図である。ディスプレイユニット112は、ディスプレイユニット111に代えて、例えばナビゲーション装置100aに設けることができる。
ディスプレイユニット112は、フロントディスプレイ101の表面における一部にのみ、偏光フィルタ127が配置されている。偏光フィルタ127は、偏光フィルタ125と同様に、運転者の頭部位置H1を含む除外領域EAに向かう光を遮光または減衰させるフィルタである。偏光フィルタ127の構成は、偏光フィルタ125と同様とすることができる。偏光フィルタ127は、本発明のフィルタの一例に対応する。
従って、処理部130が駆動回路159を制御して、偏光フィルタ127に電圧を印加すると、フロントディスプレイ101から除外領域EAへの光が遮光または減光される。
図8の構成では、偏光フィルタ127は、フロントディスプレイ101の一部にのみ配置される。フロントディスプレイ101において画面を表示可能な領域は、ナビゲーション表示領域112aと、操作用表示領域112bとに区分される。ナビゲーション表示領域112aは、ナビゲーション画面300と同様に構成される経路案内用の地図表示画面307を表示する領域である。地図表示画面307は、例えば、自車アイコン302、経路画像303、情報表示部305、および操作部306を含む。操作用表示領域112bは、音声コマンドに対応する操作画面316を表示する領域である。操作画面316は、操作画面310と同様に、エージェント画像311、音声コマンド表示部314およびガイド表示部315を含み、ナビゲーション装置100aが音声コマンドを検出した場合に表示される。操作画面316は、操作対応画面の一例に対応する。地図表示画面307は、ナビゲーション画面の一例に対応する。
偏光フィルタ127は、操作用表示領域112bに配置される。駆動回路159が偏光フィルタ127に電圧を印加すると、図7に符号Bで示したように、操作用表示領域112bを、除外領域EAから視認することが困難になる。
例えば、図6のステップS108で、視認状態制御部134は、駆動回路159により偏光フィルタ127に電圧を印加させることにより、運転者が操作用表示領域112bの画像を視認できない状態とする。また、視認状態制御部134は、ステップS116で、駆動回路159から偏光フィルタ127への電圧の印加を停止させることで、フロントディスプレイ101を通常状態に移行させることができる。これにより、変位機構122等の動作部品を用いることなく、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。偏光フィルタ127に電圧が印加され、除外領域EAからの視認が妨げられる状態は、本発明の操作状態の一例に対応する。
さらに、図8に示した構成によれば、偏光フィルタ127に電圧が印加されても、運転者がナビゲーション表示領域112aを視認する場合の視認性は、維持される。このため、地図表示画面307により、車両1の経路案内を行うことができる。
[4.他の実施形態]
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、第1実施形態では、変位機構122を、本体120とともにディスプレイユニット110を回動させる構成として説明したが、本発明はこれに限定されない。変位機構122は、フロントディスプレイ101を変位させることにより、着座位置P1に対するフロントディスプレイ101の角度を変更できればよい。例えば、本体120を変位させず、ディスプレイユニット110を変位させる構成であってもよい。
また、位置特定部132は、第1および第2の位置特定処理を組み合わせて実行してもよい。また、位置特定部132は、第1および第2の位置特定処理に代えて、発話者が運転者か否かを判定する処理を行うだけでもよい。この場合、ナビゲーション装置100は、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105の表示を切り替える処理を行わないが、フロントディスプレイ101の表示状態を切り替える処理を行うことができる。これにより、少なくとも、運転者の注意をそらさずにナビゲーション装置100の操作を可能とすることができる。
上記各実施形態で、位置特定部132は、音声を発話したユーザの位置を、着座位置P1~P5のいずれかとして特定する構成としたが、本発明はこれに限定されない。位置特定部132は、ユーザの着座位置を直接特定することなく、ユーザに対応するディスプレイを選択することで、間接的にユーザの位置を特定してもよい。例えば、位置特定部132は、発話したユーザを声紋等により特定した後、特定したユーザに対応するディスプレイを、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105の中から選択する構成であってもよい。ここで、位置特定部132は、発話したユーザに対応するディスプレイとしてフロントディスプレイ101を選択した場合、発話したユーザが運転者か否かを判定すれば、上記した実施形態と同様の処理を実行できる。
上記第2実施形態のディスプレイユニット111において、偏光フィルタ125とタッチセンサ117との配置関係などの詳細構造は適宜に変更可能である。また、偏光フィルタ125は、頭部位置H1を含む除外領域EAを構成可能であればよい。
上記第3実施形態におけるナビゲーション表示領域112aと操作用表示領域112bとの位置関係は、図8に示したように水平方向に並ぶ構成に限定されない。例えば、フロントディスプレイ101が上下に分割され、一方をナビゲーション表示領域112a、他方を操作用表示領域112bとする構成であってもよい。また、ナビゲーション表示領域112aと操作用表示領域112bの面積比は同一であってもよいし、異なる面積であってもよい。
また、上記各実施形態では、ナビゲーション装置100、100aが移動体としての車両1に搭載された例を説明したが、ナビゲーション装置100、100aを搭載する移動体の具体的な態様は任意である。移動体に搭乗するユーザの少なくとも1人が移動体の操縦に関与するよう構成され、複数のユーザが搭乗可能な移動体であれば、本発明を適用可能である。
また、上記各実施形態では、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105の具体的な構成は限定されない。例えば、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105は、バックライトを備える透過型の液晶表示パネルにより構成してもよい。また、有機ELディスプレイパネル等の自発光型の表示パネルにより構成してもよい。また、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105は発光型のディスプレイに限定されず、例えば反射型液晶表示パネルにより構成してもよい。
[5.まとめ]
以上説明したように、実施形態のナビゲーション装置100、100aは、車両1に搭載され、フロントディスプレイ101と、車両1のユーザの音声を検出するマイク113と、を備える。ナビゲーション装置100、100aは、マイク113により検出された音声から音声コマンドを検出する操作検出部131と、音声コマンドに対応して操作画面310、316をディスプレイに表示させる表示制御部133と、フロントディスプレイ101を、音声コマンドを発話したユーザから操作画面310、316を視認するのに適した操作状態に移行させる視認状態制御部134と、を備える。
また、ナビゲーション装置100が実行する表示制御方法は、マイク113により検出された音声から音声コマンドを検出し、音声コマンドに対応して操作画面310、316をフロントディスプレイ101に表示し、フロントディスプレイ101を、音声コマンドを発話したユーザから操作画面310、316を視認するのに適した操作状態に移行させる。これらの各ステップは、図6のステップS101、S102-S109、S108に相当する。
ナビゲーション装置100、100aによれば、音声による操作を行うユーザから表示を視認可能なように、フロントディスプレイ101の状態を変化させる。このため、音声コマンドを発話したユーザが操作画面310を視認できるので、ユーザは、自身が発話した音声コマンドによる操作が受け付けられたことを知ることができる。このため、どのユーザがナビゲーション装置100、100aの操作を行ったかを、フロントディスプレイ101の表示によってユーザが知ることができる。これにより、音声によってナビゲーション装置100、100aを操作する場合の操作性の向上を図ることができる。
さらに、音声コマンドを発話したユーザが操作画面310、316を視認可能な状態は、他のユーザから操作画面310、316の視認が難しい状態としてもよい。例えば、運転者から操作画面310、316を視認することが困難な状態としてもよい。
一般に、運転者が視認可能な車載機器は、運転者の注意を逸らす要因とならないように、車両1の走行中に操作が制限される。これに対し、ナビゲーション装置100は、フロントディスプレイ101を視認可能な範囲を変更する。例えば、着座位置P1からフロントディスプレイ101を視認する場合の視認性を低下させる構成とすることで、運転者がフロントディスプレイ101を注視困難となるので、車両1の走行中に、運転者の注意をそらす懸念がない。つまり、操作画面310、316を表示しても、運転者の運転操作を妨げる懸念がない。従って、例えば、車両1の走行中に、フロントディスプレイ101に係る操作の全てを制限する必要がなく、着座位置P2に着座するユーザが、車両1の走行中に操作を行うことも可能である。このように、車両1の移動中も操作が制限されない仕様とすることができ、操作の機会を確保できる。
ナビゲーション装置100、100aは、音声コマンドを発話したユーザの位置を特定する位置特定部132を備える。操作状態は、位置特定部132により特定した位置から操作画面310を視認するのに適した状態である。
この構成によれば、車室10におけるユーザの着座位置に合わせて表示を制御することにより、音声コマンドを発話したユーザが操作画面310、316を視認するのに適した状態を、より容易に実現できる。
操作状態は、音声コマンドを発話したユーザとは異なる少なくとも1人のユーザについて、操作画面310、316の視認が制限される状態である。このため、音声コマンドを発話したユーザが、操作画面310、316が自分の音声コマンドに対応して表示されたことを知ることができる。また、操作画面310、316が他のユーザに視認されないので、例えば、運転者による操作画面310、316の視認が制限される構成とすれば、操作画面310、316が運転者による運転操作の妨げとなる懸念を払拭できる。
また、フロントディスプレイ101の状態の変化により、運転者は、自身が操作を行っていないことを明らかに知ることができる。
フロントディスプレイ101は、ディスプレイに表示される画像を視認可能な範囲を変更する視認範囲変更構造を備える。視認範囲変更構造は、例えば、変位機構122、偏光フィルタ125、127である。視認状態制御部134は、視認範囲変更構造を制御することにより、フロントディスプレイ101を操作状態に移行させる。
これにより、フロントディスプレイ101を視認可能な着座位置の範囲を、処理部130の制御によって変更できる。
視認範囲変更構造は、フロントディスプレイ101を変位させる変位機構122であり、視認状態制御部134は、変位機構122によりフロントディスプレイ101を変位させて操作状態に移行させる。
この構成によれば、フロントディスプレイ101の変位により、運転者からフロントディスプレイ101の表示の視認が困難であって着座位置P2のユーザからフロントディスプレイ101を視認可能な状態を、確実に実現できる。また、フロントディスプレイ101が変位することで、運転者は、自身が操作を行っていないことを明らかに知ることができる。
フロントディスプレイ101は、視認範囲変更構造として、ディスプレイが発する光の指向性を印加電圧に応じて変化させる偏光フィルタ125、127を備える。視認状態制御部134は、偏光フィルタ125、127に印加する電圧を制御してフロントディスプレイ101が発する光の特定方向への進行を制限することにより、フロントディスプレイ101を操作状態に移行させる。
この構成によれば、フロントディスプレイ101の位置や角度を変位させる構成を用いることなく、操作状態を実現できる。
ナビゲーション装置100、100aは、複数の表示部として、フロントディスプレイ101、リアディスプレイ103、105を備え、視認状態制御部134は、音声コマンドを発話したユーザに対応する位置のディスプレイに操作画面310を表示させ、他のディスプレイに操作画面310を表示させない。
この構成によれば、複数のユーザが搭乗可能な車両1に設置されたナビゲーション装置100、100aが音声コマンドを受け付けた場合に、音声コマンドによる操作が受け付けられたユーザが誰であるかを、当該ユーザおよび他のユーザが、明確に知ることができる。
操作画面310は、仮想的に対話相手として振る舞うエージェント画像311を含み、表示制御部133は音声コマンドに対応してエージェント画像311の表示状態を変化させる。
このため、音声コマンドによる操作を行ったユーザは、エージェント画像311を用いた対話型のユーザインターフェースにより、人間との自然な会話を行うように、ナビゲーション装置100、100aを操作できる。
ナビゲーション装置100、100aは、車両1の位置を検出する車両位置特定部135と、音声コマンドに従って動作し、目的地までの経路を探索して、経路および車両1の位置を示すナビゲーション画面300をディスプレイに表示させる経路案内部136と、を備える。
この構成によれば、車両1の経路案内を行うナビゲーション装置100、100aにおいて、音声コマンドによる操作が可能となる。さらに、ナビゲーション装置100、100aが音声コマンドを受け付けた場合に、音声コマンドが受け付けられたユーザが誰であるかを、ユーザに対して知らせることができ、操作性の向上を図ることができる。
表示制御部133は、ナビゲーション画面300と、操作画面310とをフロントディスプレイ101に表示させることが可能である。視認状態制御部134は、フロントディスプレイ101に操作画面310、316が表示される場合に、フロントディスプレイ101を操作状態に移行させる。
これにより、フロントディスプレイ101に、音声コマンドによる操作に対応する操作画面310、316を表示することで、着座位置P2に着座するユーザによる操作を可能とする。また、操作状態では、傾斜状態、或いは偏光フィルタ125、127により除外領域EAからの視認が制限された状態となるので、運転者から操作画面310、316が見えにくい。このため、運転者の操作に支障を来す懸念を払拭し、運転操作中であっても操作画面310、316を表示できる。
視認状態制御部134は、車両1が移動中であってディスプレイに操作画面310が表示されるときに、フロントディスプレイ101を操作状態に移行させ、車両1の停止中は、フロントディスプレイ101を操作状態に移行させない。
これにより、車両1の走行中には、車両1の運転操作の妨げとならないように操作画面310、316を表示することができ、車両1が走行していないときには運転者が操作画面310、316を利用した操作を行える。このため、車両1の走行状態に対応して、運転者の操作を適切に制限するので、より一層の操作性の向上を図ることができる。
1…車両(移動体)、100、100a…ナビゲーション装置(表示装置)、101…フロントディスプレイ(表示部)、103、105…リアディスプレイ(表示部)、110、11、112…ディスプレイユニット、112a…ナビゲーション表示領域、112b…操作用表示領域、113…マイク(音声検出部)、115…スピーカ、117…タッチセンサ、120…本体、122…変位機構(視認範囲変更構造)、124…保持部、125、127…偏光フィルタ(フィルタ、視認範囲変更構造)、130…処理部、131…操作検出部、132…位置特定部、134…視認状態制御部、135…車両位置特定部(位置検出部)、136…経路案内部、137…処理実行部、140…記憶部、145…発話位置データ、151…音声処理回路、153…車速センサ、155…GPS、157…通信部、159…駆動回路、300…ナビゲーション画面、301…地図表示部、302…車アイコン、303…経路画像、305…情報表示部、306…操作部、307…地図表示画面(ナビゲーション画面)、310、316…操作画面(操作対応画面)、311…エージェント画像、314…音声コマンド表示部、315…ガイド表示部、DR…進行方向、EA…除外領域、H1、H2…頭部位置、P1~P5…着座位置、VA…視認可能範囲。

Claims (9)

  1. 移動体に搭載される表示装置であって、
    前記移動体の運転者が着座する第1着座位置及び前記運転者以外の搭乗者が着座する第2着座位置から視認可能な第1ディスプレイと、前記第1着座位置および前記第2着座位置とは異なる第3着座位置に対応する第2ディスプレイとを含む表示部と、
    前記移動体の搭乗者の音声を検出する音声検出部と、
    前記音声検出部により検出された音声から操作用の音声を検出する操作検出部と、
    前記操作用の音声を発話した前記搭乗者の着座位置が、前記第1着座位置、前記第2着座位置、及び前記第3着座位置のいずれであるかを特定する位置特定部と、
    前記位置特定部が特定した着座位置に対応して前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのいずれかを選択する処理実行部と、
    前記操作用の音声に対応して操作対応画面を、前記処理実行部により選択されたディスプレイのみに表示させる表示制御部と、
    前記第1ディスプレイ作状態に移行させる視認状態制御部と、
    を備え
    前記視認状態制御部は、
    前記処理実行部が前記第1ディスプレイを選択した場合に前記移動体が移動中であるか否かを判定し、
    前記移動体が移動中である場合は前記操作用の音声を発話した前記搭乗者が前記運転者か否かを判定し、
    発話した前記搭乗者が前記運転者である場合は、前記表示制御部により前記第1ディスプレイに操作を受け付けないことの通知を表示させ、
    発話した前記搭乗者が前記運転者でない場合は、前記第1ディスプレイを、前記第1着座位置からの視認が制限される状態であって、前記操作用の音声を発話した前記搭乗者から前記第1ディスプレイを視認するのに適した前記操作状態に移行させることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第1ディスプレイは、前記第1ディスプレイに表示される画像を視認可能な範囲を変更する視認範囲変更構造を備え、
    前記視認状態制御部は、前記視認範囲変更構造を制御することにより前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させること、
    を特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記視認範囲変更構造は、前記第1ディスプレイを変位させる変位機構であり、前記視認状態制御部は、前記変位機構により前記第1ディスプレイを変位させて前記操作状態に移行させること、
    を特徴とする請求項記載の表示装置。
  4. 前記第1ディスプレイは、前記視認範囲変更構造として、前記第1ディスプレイが発する光の指向性を印加電圧に応じて変化させるフィルタを備え、
    前記視認状態制御部は、前記フィルタに印加する電圧を制御して前記表示部が発する光の特定方向への進行を制限することにより、前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させること、
    を特徴とする請求項記載の表示装置。
  5. 前記操作対応画面は、仮想的に対話相手として振る舞うキャラクタの画像を含み、前記表示制御部は前記操作用の音声に対応して前記キャラクタの画像の表示状態を変化させること、
    を特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記移動体の位置を検出する位置検出部と、
    前記操作用の音声に従って動作し、目的地までの経路を探索して、前記経路および前記移動体の位置を示すナビゲーション画面を前記表示部に表示させる経路案内部と、を備え、ナビゲーション装置として機能すること、
    を特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記表示制御部は、前記ナビゲーション画面と、前記操作対応画面とを前記第1ディスプレイに表示させることが可能であり、
    前記視認状態制御部は、前記第1ディスプレイに前記操作対応画面が表示される場合に、前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させること、
    を特徴とする請求項記載の表示装置。
  8. 前記視認状態制御部は、記移動体の停止中は、前記第1ディスプレイを前記操作状態に移行させないこと、
    を特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 移動体に搭載され、前記移動体の運転者が着座する第1着座位置及び前記運転者以外の搭乗者が着座する第2着座位置から視認可能な第1ディスプレイと、前記第1着座位置および前記第2着座位置とは異なる第3着座位置に対応する第2ディスプレイとを含む表示部と、前記移動体の搭乗者の音声を検出する音声検出部と、を備える表示装置による表示制御方法であって、
    前記音声検出部により検出された音声から操作用の音声を検出し、
    前記操作用の音声を発話した前記搭乗者の着座位置が、前記第1着座位置、前記第2着座位置、及び前記第3着座位置のいずれであるかを特定し、
    特定した着座位置に対応して前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイのいずれかを選択し、
    前記第1ディスプレイを選択した場合には、
    前記移動体が移動中であるか否かを判定し、
    前記移動体が移動中である場合は前記操作用の音声を発話した前記搭乗者が前記運転者か否かを判定し、
    発話した前記搭乗者が前記運転者である場合は、前記第1ディスプレイに操作を受け付けないことの通知を表示し、
    発話した前記搭乗者が前記運転者でない場合は、前記第1ディスプレイを、前記操作用の音声を発話した前記搭乗者から前記第1ディスプレイを視認するのに適した状態であって前記第1着座位置からの視認が制限される操作状態に移行させ、
    前記操作用の音声に対応して操作対応画面を第1ディスプレイのみに表示ること、
    を特徴とする表示制御方法。
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