JP2020160180A - 表示制御装置、表示制御方法およびプログラム - Google Patents

表示制御装置、表示制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の車載ディスプレイのそれぞれに対するコンテンツの表示に関する冗長性の増大を抑制した上で、コンテンツを利用する乗員が意図しないコンテンツの表示を抑制し、利便性を向上する。【解決手段】表示制御装置は、移動体内に配置される第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得する取得部と、第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御する表示制御部と、を備える。表示制御部は、第1の表示部に第1のコンテンツが表示され、かつ第1のコンテンツに関連付けられている第2のコンテンツが第2の表示部に表示されている時、第1の表示部での第1のコンテンツから第3のコンテンツへの切り替えに応じて、第2の表示部に表示されるコンテンツを第2のコンテンツから第2のコンテンツ以前に表示されていた第1のコンテンツへ切り替える。【選択図】図2

Description

本開示は、表示制御装置、表示制御方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、車室内に配置された第1のナビディスプレイが表示するコンテンツと、車室内に配置された第2のナビディスプレイが表示するコンテンツとが同一か否かを判定する車載用情報表示装置が開示されている。この車載用情報表示装置は、第1のナビディスプレイおよび第2のナビディスプレイが表示しているコンテンツが同一と判定すると第1のナビディスプレイおよび第2のナビディスプレイが表示しているコンテンツのうち同一と判定したコンテンツを先に表示しているディスプレイに、同一と判定したコンテンツと予め関連付けした他のコンテンツを表示するように切り替える。
国際公開第2015/068368号
しかし、特許文献1では、複数のディスプレイに同一のコンテンツが表示された場合に、車両の乗員の意思に依らずに表示内容が切り替わるため、乗員の誤操作で同一のコンテンツが表示された場合でも、表示内容が切り替わってしまい利便性が低下するという課題があった。
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、複数の車載ディスプレイのそれぞれに対するコンテンツの表示に関する冗長性の増大を抑制した上で、コンテンツを利用する乗員が意図しないコンテンツの表示を抑制し、利便性を向上する表示制御装置、表示制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本開示は、移動体内に配置される第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得する取得部と、前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記第1の表示部に第1のコンテンツが表示され、かつ前記第1のコンテンツに関連付けられている第2のコンテンツが前記第2の表示部に表示されている時、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部に表示されるコンテンツを前記第2のコンテンツから前記第2のコンテンツ以前に表示されていた前記第1のコンテンツへ切り替える、表示制御装置を提供する。
また、本開示は、移動体内に配置される第1の表示部および第2の表示部のそれぞれと接続される表示制御装置における表示制御方法であって、前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得するステップと、前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御するステップと、を備え、前記表示の制御において、前記第1の表示部に第1のコンテンツが表示され、かつ前記第1のコンテンツに関連付けられている第2のコンテンツが前記第2の表示部に表示されている時、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部に表示されるコンテンツを前記第2のコンテンツから前記第2のコンテンツ以前に表示されていた前記第1のコンテンツへ切り替える、表示制御方法を提供する。
また、本開示は、移動体内に配置される第1の表示部および第2の表示部のそれぞれと接続される、コンピュータである表示制御装置に、前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得するステップと、前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御するステップと、を実現させ、更に、前記表示の制御において、前記第1の表示部に第1のコンテンツが表示され、かつ前記第1のコンテンツに関連付けられている第2のコンテンツが前記第2の表示部に表示されている時、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部に表示されるコンテンツを前記第2のコンテンツから前記第2のコンテンツ以前に表示されていた前記第1のコンテンツへ切り替える、プログラムを提供する。
本開示によれば、複数の車載ディスプレイのそれぞれに対するコンテンツの表示に関する冗長性の増大を抑制でき、コンテンツを利用する乗員が意図しないコンテンツの表示を抑制でき、利便性を向上できる。
実施の形態1に係る車載表示システムの構成例を示すブロック図 動作例1における第1タッチパネルおよび第2タッチパネルのそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図 動作例1における表示制御手順例を示すフローチャート 第1タッチパネルおよび第2タッチパネルのそれぞれに表示可能なコンテンツの具体例を示す図 動作例2における第1タッチパネルおよび第2タッチパネルのそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図 動作例2における表示制御手順例を示すフローチャート 動作例3における第1タッチパネルおよび第2タッチパネルのそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図 動作例3における表示制御手順例を示すフローチャート 実施の形態2に係る第1タッチパネルおよび第2タッチパネルのそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図 実施の形態2に係る表示制御手順を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る表示制御装置、表示制御方法およびプログラムの構成および作用を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る車載表示システム5の構成例を示すブロック図である。車載表示システム5は、車両に搭載され、車室内のユーザ(例えばドライバー、助手席もしくは後方座席の乗員)に各種の情報(例えばコンテンツ)を提示する。車載表示システム5は、表示制御装置10と、記録装置20と、第1タッチパネル31と、第2タッチパネル32と、スピーカ40とを含む構成である。
表示制御装置10は、車載表示システム5の各部の動作を制御する。表示制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等により構成されるプロセッサPRC1とメモリ15とを含む構成である。また、表示制御装置10において、プロセッサPRC1の代わりに、車両に搭載された各種の電子機器を制御するECU(Electronic Control Unit)が配置されてもよい。メモリ15は、割り当てられたフラグ(後述参照)を一時的に保持する。
表示制御装置10において、プロセッサPRC1は、メモリ15内に記憶されている処理(例えば表示制御)用のプログラムを実行することにより、情報取得部11、表示制御部12、コンテンツ判定部13およびコンテンツ切替部14の機能的構成を実現する。プロセッサPRC1は、表示制御装置10の動作を司るコントローラとして機能し、表示制御装置10の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、表示制御装置10の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。プロセッサPRC1は、メモリ15に記憶されたプログラムに従って動作する。プロセッサPRC1は、動作時にメモリ15を使用し、プロセッサPRC1により生成されたデータをメモリ15に格納する。
メモリ15は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を用いて構成され、表示制御装置10の動作の実行に必要なプログラム、更には、動作中に生成されたデータあるいは情報を一時的に保存する。RAMは、例えばプロセッサPRC1の動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えばプロセッサPRC1を制御するためのプログラムを予め記憶する。メモリ15は、例えば第1タッチパネル31あるいは第2タッチパネル32に表示されているコンテンツが他のコンテンツに切り替えられる際に、切り替え前(つまりオリジナル)のコンテンツのデータを記憶する(後述参照)。
取得部の一例としての情報取得部11は、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示される1以上のコンテンツを取得し、表示制御部12に出力する。情報取得部11は、コンテンツの一例として、車両の進路を案内するナビゲーション画面、車両の運転状態を表す画面、交通情報画面等を取得する。ナビゲーション画面は、地図データ、車両の現在位置、音声案内データを含む。車両の運転状態を表す画面は、車速、エンジン回転数、急発進、急ブレーキ等を含む。交通情報画面は、渋滞情報、事故情報等を含む。また、情報取得部11は、コンテンツの一例として、メニュー画面や通話画面を取得する。メニュー画面は、音楽、テレビ、電話、ラジオ、マップ等を選択するアイコンを含む。通話画面は、電話番号を入力する画面を含む。なお、コンテンツは、上述した例に限定されないことは言うまでもない。
表示制御部12は、情報取得部11からコンテンツを入力し、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれにそのコンテンツを表示する制御を行う。表示制御部12は、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツと第2タッチパネル32に表示されるコンテンツの内容をコンテンツ判定部13に通知する。
コンテンツ判定部13は、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツの内容と第2タッチパネル32に表示されるコンテンツの内容とが同一であるか否かを判定する。ここで、コンテンツが同一であるとは、説明を分かり易くするために、コンテンツ自体が完全に同一であることに限定されるものとする。従って、コンテンツとそのコンテンツに関連するコンテンツ(後述参照)とは同一ではないとみなす。コンテンツ判定部13は、この判定結果をコンテンツ切替部14に渡す。
コンテンツ切替部14は、コンテンツ判定部13からの判定結果に基づいて、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示されるコンテンツが同一であると判定された場合、情報取得部11にコンテンツの切り替えを指示する。
記録装置20は、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示されるコンテンツのデータを記録する。記録装置20は、例えば二次記憶装置(例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive))や三次記憶装置(例えば光ディスク、SDカード)により構成される。なお、図1に示す車載表示システム5において、上述したコンテンツのデータが保存されたフラッシュメモリ等のメモリが表示制御装置10内に内蔵されてもよく、この場合には記録装置20の構成は省かれてもよい。また、記録装置20は、例えば車室内に乗車したユーザが所持し、上述したコンテンツのデータを保存するスマートフォン(図示略)であってもよい。
第1の表示部の一例としての第1タッチパネル31は、各種の情報(例えばコンテンツ、メニュー)を画面に表示する表示部31zと、ユーザによるタッチ操作を受け付ける操作部31yとを有する。表示部31zは、例えば液晶表示デバイス、有機EL(Electroluminescence)デバイス、プラズマディスプレイ等であってよい。操作部31yは、表示部31zの前面に配置されるタッチセンサの他、その周囲に配置されるハードボタンを含んでもよい。
第2の表示部の一例としての第2タッチパネル32は、第1タッチパネル31と同様、各種の情報(例えばコンテンツ、メニュー)を画面に表示する表示部32zと、ユーザによるタッチ操作を受け付ける操作部32yとを有する。表示部32zは、例えば液晶表示デバイス、有機ELデバイス、プラズマディスプレイ等であってよい。操作部32yは、表示部32zの前面に配置されるタッチセンサの他、その周囲に配置されるハードボタンを含んでもよい。なお、第1タッチパネル31と第2タッチパネル32の仕様は、同じであってもよいし、異なってもよい。第1タッチパネル31と第2タッチパネル32の仕様が異なる場合、例えば、画面サイズ、解像度、カラー/モノクロ等が異なってもよい。
第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれは、例えばダッシュボードの前面あるいはセンターコンソールの上部に上下2段に隣接して配置される。言い換えると、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれは、車室内のユーザ(上述参照)のいずれの視野にも含まれるように配置される。これにより、ユーザは、自己の視野内に第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれが含まれるので、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに同じコンテンツが表示される場合には冗長性を感じ易くなる。
なお、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれは、上下2段に隣接して配置される以外、左右に隣接して配置されてもよい。また、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32は、車室内のユーザの視野に含まれる限り、どのように配置されてもよい。例えば、運転者の視野に入るように、第1タッチパネルは、ダッシュボードの右側に配置され、第2タッチパネルは、フロントガラスの上部に配置されてもよい。また、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれの代わりに、操作部としてのハードウェアキーと、表示部としてのディスプレイとがそれぞれ別体として構成されてもよい。また、表示制御装置10と第1タッチパネル31あるいは第2タッチパネル32との間の接続形態は、有線接続でもよいし、無線接続でも構わない。
スピーカ40は、各種のコンテンツに関する音、音楽あるいは音声を音響的に出力する。例えば、スピーカ40は、車両の走行経路に関するナビゲーション時に音声案内を出力したり、通話時に通話相手の音声を出力したり、リスニング時に音楽を出力したりする。また、表示制御装置10は、マイク(図示略を有してもよい。このマイクは、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれの代わりに、車室内のユーザ(上述参照)が発話した音声で代替的に操作入力するための音声を収音して表示制御装置10に出力する。表示制御装置10は、マイクにより収音された音声(例えばユーザの発話した音声)を入力し、所定の音声認識処理を行うことで、ユーザの第1タッチパネル31あるいは第2タッチパネル32に対する手動操作に代わる音声操作に応じた処理を行う。また、マイクは、図4に示されるコンテンツBに表示された電話機能がユーザに選択された場合に、通話時の音声を収音して表示制御装置10に出力してもよい。
次に、実施の形態1に係る表示制御装置10の動作概要について、幾つかの動作例を参照して説明する。
(動作例1)
動作例1では、表示制御装置10は、第1タッチパネルおよび第2タッチパネルのそれぞれに同一のコンテンツが同時に表示される際、表示内容が冗長とならないように自動的に第2タッチパネルに表示されるコンテンツをこれと関連するコンテンツに切り替える。さらに、この後、表示制御装置10は、第1タッチパネルに表示されるコンテンツが関連しないコンテンツに切り替わった場合、第2タッチパネルに表示されるコンテンツを元のコンテンツに戻す。
図2は、動作例1における第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図である。始めに、第1タッチパネル31にコンテンツBが表示され、第2タッチパネル32にコンテンツAが表示されている状況を想定する。コンテンツBとコンテンツAは、関連しない。
ユーザは、第1タッチパネル31に対して手動で(例えば指でフリックする等して)コンテンツ切り替え操作を行う。第1タッチパネル31の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツBからコンテンツAに遷移する。このままだと、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツAと第2タッチパネル32に表示されるコンテンツAとが同一になる。このため、第2タッチパネル32の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、瞬時にコンテンツAからコンテンツAに関連するコンテンツaに自動で遷移する。
再び、ユーザは、第1タッチパネル31に対して手動で(例えば指でフリックする等して)コンテンツ切り替え操作を行う。第1タッチパネル31の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツAから、コンテンツAに関連しないコンテンツCに遷移する。第1タッチパネル31に表示されるコンテンツCは、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツaおよび切り替え前のコンテンツAのいずれとも関連しない。従って、第2タッチパネル32の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、瞬時にコンテンツaから切り替え前のコンテンツAに自動で戻る。
このように、ユーザが第1タッチパネル31に対して、いかように表示の切り替え操作を行っても、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示されるコンテンツが同一となる状況は、殆ど発生しなくなる。なお、ここでは、ユーザが第1タッチパネル31に対して手動切替を行うと、第2タッチパネル32の表示内容が自動切替する場合を示したが、ユーザが第2タッチパネル32に対して手動切替を行うと、第1タッチパネル31の表示内容が自動切替するとしてもよい。つまり、ユーザが第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のどちらか一方に対し手動切替を行うと、プロセッサPRC1の処理により、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32の他方の表示が自動切替する。
図3は、動作例1における表示制御手順例を示すフローチャートである。つまり、図3のフローチャートは、図2の動作例1に対応して表示制御装置10が実行する表示制御手順が示されている。
図3において、表示制御装置10のプロセッサPRC1は、第1タッチパネル31の操作部31yを介して、ユーザからコンテンツの切り替え要求を受け付けたか否かを判別する(S1)。コンテンツの切り替え要求を受け付けた場合(S1、YES)、プロセッサPRC1は、ユーザの要求に適合するコンテンツを入力し、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツを切り替える(S2)。このステップS2の処理は、図2における、コンテンツBからコンテンツAに手動で切り替える処理、またはコンテンツAからコンテンツCに手動で切り替える処理に相当する。コンテンツ判定部13は、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツと、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツとが同一であるか否かを判別する(S3)。
第1タッチパネル31に表示されるコンテンツと、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツとが同一である場合(S3、YES)、プロセッサPRC1は、切り替え前の第2タッチパネル32に表示されたコンテンツ(例えば図2に示すコンテンツA)をメモリ15に記憶し、そのコンテンツAに対してフラグを割り当てるようにメモリ15にセットする(S4)。ここで、フラグは、切り替え前のコンテンツのデータがメモリ15に記憶されていることを示す情報である。
プロセッサPRC1は、第2タッチパネル32に表示されていたコンテンツAに関連するコンテンツaを入力し、第2タッチパネル32の表示内容を関連するコンテンツaに切り替える(S5)。このステップS5の処理は、図2における、コンテンツAからコンテンツaに自動で切り替える処理に相当する。この後、表示制御装置10の動作は終了する。
一方、ステップS3で、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツと第2タッチパネル32に表示されるコンテンツとが異なる場合(S3、NO)、表示制御装置10は、メモリ15にフラグがセットされているか(つまり切り替え前のコンテンツがメモリ15に記憶されているか)否かを判別する(S6)。フラグがセットされている場合(S6、YES)、プロセッサPRC1は、メモリ15から切り替え前のコンテンツ(例えばコンテンツA)を読み出し、第2タッチパネル32の表示内容を切り替え前のコンテンツAに切り替える(S7)。このステップS7の処理は、図2における、コンテンツaからコンテンツAに戻す処理に相当する。表示制御装置10は、記録装置20から切り替え前のコンテンツを消去し、フラグをクリアする(S8)。この後、表示制御装置10の動作は終了する。
また、ステップS6でフラグがセットされていない(つまり切り替え前のコンテンツがメモリ15に記憶されていない)場合(S6、NO)、表示制御装置10の動作はそのまま終了する。また、ステップS1でコンテンツの切り替え要求を受け付けていない場合にも、表示制御装置10の動作は終了する。
図4は、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示可能なコンテンツの具体例を示す図である。一例として、図2のコンテンツAは、車両の進行を案内するナビゲーション画面である。コンテンツAに関連するコンテンツaは、車両が走行する経路を示す走行ルート画面である。コンテンツBは、各種の機能を選択可能なメニュー画面である。コンテンツCは、通話に使用される電話番号入力画面である。
このように、動作例1では、表示制御装置10は、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツを手動で切り替えることで、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに同一のコンテンツが表示される状況が起きそうになっても、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツを関連するコンテンツに切り替える。従って、2つのタッチパネル(第1タッチパネル31および第2タッチパネル32)に同じコンテンツが表示されることなく、ユーザは、表示内容を冗長であると感じにくくなる。また、2つのタッチパネルには、互いに関連するコンテンツが表示されるので、ユーザはコンテンツに関する情報を詳細にあるいは幅広く知ることができる。
また、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツが第2タッチパネル32に表示されるコンテンツと関連しなくなった場合、表示制御装置10は、第2タッチパネル32において、切り替え前のコンテンツに自動で切り替える。従って、ユーザが手動で操作する手間をかけることなく、表示制御装置10は、2タッチパネルに表示されるコンテンツを元に戻すことができる。
(動作例2)
動作例2では、表示制御装置10は、第2タッチパネルに表示されるコンテンツが第1タッチパネルに表示されるコンテンツと関連する別のコンテンツに切り替えられた後、第1タッチパネルの表示が別のコンテンツに切り替えられた場合、ユーザによる許可があった場合に限って、第2タッチパネルに表示される関連するコンテンツを切り替え前のコンテンツに戻す。
図5は、動作例2における第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図である。動作例1と同様の動作については、説明を簡略化あるいは省略する。車載表示システム5において、第1タッチパネル31にコンテンツAが表示され、第2タッチパネル32にコンテンツaが表示されている状況であるとする。
ユーザは、第1タッチパネル31に対して手動で(例えば指でフリックする等して)コンテンツ切り替え操作を行う。第1タッチパネル31の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツAから、コンテンツAに関連しないコンテンツCに遷移する。第1タッチパネル31に表示されるコンテンツCは、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツaおよび切り替え前のコンテンツAのいずれとも関連しない。
このとき、第2タッチパネル32は、コンテンツaに重畳されるように、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツaから切り替え前のコンテンツAに戻すか否かをユーザに問い合わせるためのポップアップ画面PG1を表示する。ポップアップ画面PG1には、切り替え前のコンテンツAに戻すことを許容する「Yes」ボタンbt1と、切り替え前のコンテンツAに戻すことを拒否する「No」ボタンbt2とが配置される。
ユーザが第2タッチパネル32に対し「Yes」ボタンbt1を選択すると、プロセッサPRC1の処理により、第2タッチパネル32には、切り替え前のコンテンツAが表示される。一方、ユーザが第2タッチパネル32に対し「No」ボタンbt2を選択すると、第2タッチパネル32には、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツaが継続して表示される。
図6は、動作例2における表示制御手順例を示すフローチャートである。つまり、図6のフローチャートは、図5の動作例2に対応して表示制御装置10が実行する表示制御手順が示されている。なお、動作例1に対応する図3のフローチャート内の処理と同一の処理については同一のステップ番号を付すことで、その説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図6において、ステップS6でフラグがセットされている場合(S6、YES)、プロセッサPRC1は、自動切替されたコンテンツが表示されている第2タッチパネル32にポップアップ画面PG1を表示する(S7A)。表示制御装置10は、ユーザがポップアップ画面PG1の「Yes」ボタンbt1を選択したか否かを判別する(S7B)。
「Yes」ボタンbt1が選択された場合、表示制御部12は、記録装置20から切り替え前のコンテンツAを読み出し、第2タッチパネル32の表示内容を切り替え前のコンテンツAに切り替える(S7)。表示制御装置10は、メモリ15から切り替え前のコンテンツを消去し、フラグをクリアする(S8)。この後、表示制御装置10の動作は終了する。
一方、ステップS7Bでユーザがポップアップ画面PG1の「No」ボタンbt2を選択した場合(S7B、NO)、プロセッサPRC1は、ポップアップ画面PG1を消去する(S7C)。この後、プロセッサPRC1は、第2タッチパネル32にコンテンツaの表示を継続し、表示制御装置10の処理は終了する。
このように、動作例2では、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツが第2タッチパネル32に表示されるコンテンツと関連しなくなった場合、プロセッサPRC1は、第2タッチパネル32にポップアップ画面PG1を表示する。ユーザがポップアップ画面PG1に対し「Yes」ボタンbt1を選択した場合、表示制御装置10の処理により、第2タッチパネル32は、切り替え前のコンテンツに切り替える。従って、車載表示システム5において、表示制御装置10は、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツを元に戻す際、ユーザの意図を反映して切り替えできる。
(動作例3)
動作例3では、表示制御装置10は、動作例2と同様、第2タッチパネルに表示されるコンテンツが第1タッチパネルに表示されるコンテンツと関連する別のコンテンツに切り替えられた後、第1タッチパネル31の表示内容が別のコンテンツに切り替えられた場合、第2タッチパネル32においてコンテンツの表示を維持しながら、切り替え前のコンテンツを表示可能なポインタ画面TGを重畳して表示する。このポインタ画面TGに対してユーザによる指示があると、表示制御装置10は、第2タッチパネルに表示されているコンテンツを切り替え前のコンテンツに戻す。
図7は、動作例3における第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図である。動作例1と同様の動作については、説明を簡略化あるいは省略する。車載表示システム5において、第1タッチパネル31にコンテンツAが表示され、第2タッチパネル32にコンテンツaが表示されている状況であるとする。
ユーザは、第1タッチパネル31に対して手動で(例えば指でフリックする等して)コンテンツ切り替え操作を行う。第1タッチパネル31の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツAから、コンテンツAに関連しないコンテンツCに遷移する。第1タッチパネル31に表示されるコンテンツCは、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツaおよび切り替え前のコンテンツAのいずれとも関連しない。このとき、第2タッチパネル32は、コンテンツaと重畳するように、コンテンツAを縮小表示したポインタ画面TGを画面右下隅に表示する。なお、ポインタ画面TGは、コンテンツaの画面右下隅に表示されると記載しているが、ポインタ画面TGの表示箇所はコンテンツaの画面右下隅に限定されるものではなく、コンテンツaの画面の一部に重畳されればよい。ユーザがポインタ画面TGをクリック(指示)操作すると、プロセッサPRC1の処理により、ポインタ画面TGは、第2タッチパネル32の全画面サイズにまで最大化される。
図8は、動作例3における表示制御手順例を示すフローチャートである。つまり、図8のフローチャートは、図7の動作例3に対応して表示制御装置10が実行する表示制御手順が示されている。動作例1に対応する図3のフローチャート内の処理と同一の処理については同一のステップ番号を付すことで、その説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図8において、ステップS6でフラグがセットされている場合、プロセッサPRC1は、切り替え前のコンテンツ(例えばコンテンツa)を、例えばそのコンテンツの視聴を遮らない程度の所定サイズのアイコンのように縮小したポインタ画面TGを第2タッチパネル32に表示する(S7E)。表示制御装置10は、ポインタ画面TGがユーザによってクリックされたか否かを判別する(S7F)。ポインタ画面TGがクリックされた場合(S7F、YES)、プロセッサPRC1は、第2タッチパネル32に表示されたポインタ画面TGに表示される切り替え前のコンテンツを最大化して表示する(S7G)。表示制御装置10は、メモリ15から切り替え前のコンテンツを消去し、フラグをクリアする(S8)。この後、表示制御装置10の動作は終了する。
一方、ステップS7Fでポインタ画面TGが例えば所定時間待ってもクリックされない場合(S7F、NO)、表示制御部12は、ポインタ画面TGを消去(S7H)する。この後、プロセッサPRC1は、第2タッチパネル32にコンテンツaの表示を継続し、表示制御装置10の処理は終了する。
このように、動作例3では、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツが第2タッチパネル32に表示されるコンテンツと関連しなくなった場合、プロセッサPRC1は、第2タッチパネル32にポインタ画面TGを表示する。ポインタ画面TGには、切り替え前のコンテンツが縮小表示されているので、ユーザは、切り替え後のコンテンツを参照しつつ、切り替え前のコンテンツの内容も同時に確認することができる。そして、ユーザがポインタ画面TGをクリックすると、表示制御装置10の処理により、ポインタ画面に表示されていた切り替え前のコンテンツが全画面表示されるので、ユーザは、切り替え前のコンテンツを見やすくなる。また、ユーザの使い勝手が向上する。
以上により、実施の形態1に係る車載表示システム5では、表示制御装置10は、車両の車室内(移動体内の一例)に配置される第1タッチパネル31(第1の表示部)および第2タッチパネル32(第2の表示部)のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得する情報取得部11と、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御する表示制御部12とを備える。プロセッサPRC1(例えば表示制御部12)は、第1タッチパネル31にコンテンツA(第1のコンテンツの一例)が表示され、かつコンテンツAに関連付けられているコンテンツa(第2のコンテンツの一例)が第2タッチパネル32に表示されている時、第1タッチパネル31でのコンテンツAからコンテンツC(第3のコンテンツの一例)への切り替えに応じて、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツをコンテンツaからコンテンツa以前に表示されていたコンテンツAへ切り替える。
これにより、表示制御装置10は、ユーザが手動で操作する手間をかけることなく、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツを簡易に元に戻すことができる。従って、表示制御装置10は、車両に搭載された車載表示システム5において、複数の車載ディスプレイのそれぞれに対するコンテンツの表示に関する冗長性の増大を抑制でき、コンテンツを利用する乗員が意図しないコンテンツの表示を抑制できるので、乗員に対する利便性を向上できる。
また、プロセッサPRC1(例えば表示制御部12)は、第1タッチパネル31でのコンテンツAからコンテンツCへの切り替えに応じて、第2タッチパネル32においてコンテンツaからコンテンツAへの表示切替の確認を促すポップアップ画面PG1(確認画面の一例)を表示する。これにより、表示制御装置10は、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツを元に戻す際、ユーザにコンテンツの表示切替を気付かせることができると共に、ユーザの判断を仰ぐことができる。
また、プロセッサPRC1(例えば表示制御部12)は、ポップアップ画面PG1に対する「Yes」ボタンbt1の選択(第1のコンテンツへの表示切替の実行指示の入力の一例)に応じて、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツをコンテンツaからコンテンツAに切り替える。これにより、表示制御装置10は、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツを元に戻す際、プロセッサが勝手に行うのではなく、ユーザの意図を十分に反映できる。
また、プロセッサPRC1(例えば表示制御部12)は、ポップアップ画面PG1に対する「No」ボタンbt2の選択(第1のコンテンツへの表示切替の不実行指示の入力の一例)に応じて、第2タッチパネル32においてポップアップ画面PG1を非表示する。これにより、表示制御装置10は、ユーザの確認を終えて必要なくなったポップアップ画面を消すことができる。従って、第2タッチパネル32は、表示制御装置10の処理により、画面全体を使用してコンテンツaを継続して表示できる。従って、表示制御装置10はユーザの意図を反映してコンテンツを表示することができ、かつユーザの画面に対するコンテンツの視認性が高まる。
また、プロセッサPRC1(例えば表示制御部12)は、第1タッチパネル31でのコンテンツAからコンテンツCへの切り替えに応じて、第2タッチパネル32においてコンテンツaを表示させながら、コンテンツAを表示可能なポインタ画面TGを表示(例えば、コンテンツaに重畳表示)させる。このため、ユーザは、切り替え後のコンテンツ(例えばコンテンツa)を参照しつつ、切り替え前のコンテンツ(例えばコンテンツA)の内容も同時に把握することができる。また、ユーザの使い勝手が向上する。
また、プロセッサPRC1(例えば表示制御部12)は、ポインタ画面TGにおける、コンテンツAを表示させるためのユーザのクリック操作(指定指示の入力の一例)に応じて、第2タッチパネル32において切り替え前のコンテンツAを全画面表示する。これにより、表示制御装置10は、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツを元に戻す際、プロセッサが勝手に行うのではなく、ユーザの意図を十分に反映できる。また、切り替え前のコンテンツAが全画面表示されるので、ユーザは、コンテンツAを見やすくなる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、第1タッチパネル31および第2タッチパネル32にそれぞれ表示されるコンテンツの切り替えは、瞬間的に(速やかに)行われた。実施の形態2では、コンテンツの切り替えが徐々に(言い換えると、所定時間をかけて緩やかに)行われるようにする。
実施の形態2に係る車載表示システムの内部構成は、実施の形態1に係る車載表示システム5の内部構成とほぼ同一の構成を有する。実施の形態1に係る車載表示システム5と同一の構成要素については同一の符号を用いることで、その説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図9は、実施の形態2に係る第1タッチパネル31および第2タッチパネル32のそれぞれに表示されるコンテンツの遷移例を示す図である。
ユーザは、第1タッチパネル31に対して手動で(例えばフリックする等して)コンテンツ切り替え操作を行う。第1タッチパネル31の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツBからコンテンツAに徐々に(言い換えると、所定時間をかけて緩やかに)遷移する。コンテンツBからコンテンツAへの遷移には、例えばアニメーション効果としてスライドインおよびスライドアウトが用いられる。スライドインでは、次のコンテンツであるコンテンツAが例えば画面の右側から登場し、所定時間かけてゆっくりと(徐々に)その領域を広げていき、やがて全画面を占める。スライドアウトでは、前のコンテンツであるコンテンツBは例えば画面の右側から欠け始め、所定時間かけてゆっくりと(徐々に)その領域を減らしていき、やがて画面から消える。
このとき、動作例1と同様、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツAと第2タッチパネル32に表示されているコンテンツとが同じにならないように、第2タッチパネル32の表示内容は、プロセッサPRC1の処理により、コンテンツAからコンテンツAに関連するコンテンツaに自動で徐々に遷移する。コンテンツAからコンテンツaへの遷移には、アニメーション効果としてスライドイン/スライドアウトが用いられる。スライドアウトでは、前のコンテンツであるコンテンツAは、画面の右側から欠け始め、徐々にその領域を減らしていき、やがて画面から消える。スライドインでは、次のコンテンツであるコンテンツaが画面の右側から徐々に登場し、徐々にその領域を広げていき、やがて全画面を占める。
なお、徐々にコンテンツを切り替えるアニメーション効果は、上述したスライドインおよびスライドアウトに限らない。アニメーション効果としては、例えば、次のコンテンツが画面の中央から徐々に円形に広がっていくパターン、次のコンテンツがランダムに発生する縦縞あるいは横縞で広がっていくパターン、次のコンテンツが倒れている状態から起き上がるパターン等が挙げられる。
図10は、実施の形態2に係る表示制御手順例を示すフローチャートである。つまり、図10のフローチャートは、図9の動作例に対応して表示制御装置10が実行する表示制御手順が示されている。実施の形態1の動作例1(図3参照)と同一のステップ処理については、同一のステップ番号を付す。なお、図10に示す表示制御処理は、第1タッチパネル31と第2タッチパネル32とのどちらにも適用される。
図10において、表示制御装置10は、第1タッチパネル31の操作部31yを介して、ユーザからコンテンツ切り替え要求を受け付けたか否かを判別する(S1)。コンテンツ切り替え要求を受け付けた場合、プロセッサPRC1は、ユーザの要求に適合するコンテンツを入力し、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツを徐々に切り替える(S2A)。このステップS2Aの処理は、図2における、コンテンツBからコンテンツAに手動で切り替える処理、またはコンテンツAからコンテンツCに手動で切り替える処理に相当する。コンテンツBからコンテンツAへの画面の遷移は、スライドインおよびスライドアウトのアニメーション効果で徐々に切り替わる(図9参照)。同様に、コンテンツAからコンテンツCへの画面の遷移時に関しても、プロセッサPRC1は、スライドインおよびスライドアウトのアニメーション効果を用いて、表示中のコンテンツを徐々に切り替えてもよい。
コンテンツ判定部13は、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツと、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツとが同一であるか否かを判別する(S3)。第1タッチパネル31に表示されるコンテンツと、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツとが同一である場合(S3、YES)、表示制御装置10は、切り替え前の第2タッチパネル32に表示されたコンテンツを記録装置20に記憶し、そのコンテンツに対してフラグを割り当てるようにメモリ15にセットする(S4)。
プロセッサPRC1は、第2タッチパネル32に表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを入力し、第2タッチパネル32の表示内容を、この関連するコンテンツに徐々に切り替える(S5A)。このステップS5Aの処理は、図2における、コンテンツAからコンテンツaに自動で切り替える処理に相当する。コンテンツAからコンテンツaへの画面の遷移は、スライドアウトおよびスライドアウトのアニメーション効果で徐々に切り替わる(図9参照)。この後、表示制御装置10の動作は終了する。
一方、ステップS3で、第1タッチパネル31に表示されるコンテンツと第2タッチパネル32に表示されるコンテンツとが異なる場合(S3、NO)、プロセッサPRC1は、フラグがセットされているか(つまり切り替え前のコンテンツがメモリ15に記憶されているか)否かを判別する(S6)。フラグがセットされている場合(S6、YES)、プロセッサPRC1は、メモリ15から切り替え前のコンテンツを読み出し、第2タッチパネル32の表示内容を切り替え前のコンテンツに徐々に切り替える(S7D)。このステップS7Aの処理は、図2における、コンテンツaからコンテンツAに戻す処理に相当する。コンテンツaからコンテンツAへの画面の遷移は、プロセッサPRC1の処理により、スライドインおよびスライドアウトのアニメーション効果で徐々に切り替わる(図9参照)。表示制御装置10は、メモリ15から切り替え前のコンテンツを消去し、フラグをクリアする(S8)。この後、表示制御装置10の動作は終了する。
また、ステップS6でフラグがセットされていない場合(S6、NO)、表示制御装置10の動作はそのまま終了する。また、ステップS1でコンテンツ切り替え要求を受け付けていない場合(S1、NO)、表示制御装置10の動作は終了する。
なお、上記表示制御処理では、第1タッチパネル31においてコンテンツBからコンテンツAへの遷移がアニメーション効果で徐々に行われると同時に、第2タッチパネル32においてコンテンツAからコンテンツaへの遷移がアニメーション効果で徐々に行われる。これにより、同一のコンテンツAが第1タッチパネル31および第2タッチパネル32に同時に表示されることなく、車載表示システム5は、画面の表示に関する冗長性を排除できる。さらに、アニメーション効果により第2タッチパネル32の表示されているコンテンツが第1タッチパネル31に表示先が変わり、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツが第1タッチパネルに関連したコンテンツにユーザの操作を起点に自動で切り替わったことをユーザに訴えることができる。
以上により、実施の形態2に係る車載表示システム5では、プロセッサPRC1(例えば表示制御部12)は、第1タッチパネル31においてコンテンツAからコンテンツCへそれぞれのコンテンツの表示領域を所定時間かけて徐々に増減しながら切り替えるとともに、第2タッチパネル32においてコンテンツaからコンテンツAへそれぞれのコンテンツの表示領域を所定時間かけて徐々に増減しながら切り替える。これにより、第2タッチパネル32に表示されているコンテンツが第1タッチパネル31に表示先が変わり、第2タッチパネル32に表示されるコンテンツが第1タッチパネルに関連したコンテンツにユーザの操作を起点に自動で切り替わったことをユーザに訴えることができ、表示内容の切り替えがユーザの意図しない操作に依るものではないことをユーザは認識することができる。
また、コンテンツCは、コンテンツAに関連付けられていないコンテンツである。これにより、ユーザの誤操作によりコンテンツAを誤って表示させてしまった場合には、コンテンツAに関連付けられたコンテンツaと、コンテンツaと関連付けられていないコンテンツCが表示されることになり、自動でコンテンツaを元々表示されていたコンテンツに戻すことで、ユーザの利便性を向上することができる。
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態では、第1タッチパネルと第2タッチパネルの2つに表示されるコンテンツを切り替える場合を示したが、3つ以上のタッチパネルに表示されるコンテンツを切り替える場合にも、本開示は、同様に適用可能である。この場合、3つ以上のタッチパネルのうち、2つのタッチパネルに表示されるコンテンツが同一とならないように、プロセッサは、いずれかのコンテンツを関連するコンテンツに切り替える。
また、2つの表示装置として、タッチ入力操作可能なタッチパネルを用いた場合を示したが、入力操作を有しないモニタやディスプレイ等であってもよい。また、2つの表示装置は、一方がタッチパネルで他方がディスプレイである組み合わせ等であってもよい。また表示装置と表示制御装置との接続は有線接続に限定するものではなく、無線接続でも構わない。
また、上記実施形態では、2つの表示装置は、車両の乗員が視認可能なように車室内に配置されたが、車両に限らず、移動体としての携帯端末やロボット機器等の電子機器に配置されてもよい。また、2つの表示装置は、移動体に限らず、建物の会議室や各種のイベント会場等に設置されてもよい。また、上記実施形態では、本開示に係る移動体が車両である例について説明したが、かかる例に限定されず、この移動体は、二輪車(バイク、自転車など)、船舶、列車、または、飛行機などであってもよい。
また、本開示は、上記実施形態の車載表示システムのプロセッサの機能を実現するプログラムを、ネットワークあるいは各種記憶媒体を介してプロセッサに供給し、このプロセッサが読み出して実行するプログラムも適用範囲である。
本開示は、複数の車載ディスプレイのそれぞれに対するコンテンツの表示に関する冗長性の増大を抑制し、コンテンツを利用する乗員の利便性を向上する表示制御装置、表示制御方法およびプログラムとして有用である。
5 車載表示システム
10 表示制御装置
11 情報取得部
12 表示制御部
13 コンテンツ判定部
14 コンテンツ切替部
15 メモリ
20 記録装置
31 第1タッチパネル
31y 操作部
31z 表示部
32 第2タッチパネル
32y 操作部
32z 表示部
40 スピーカ
PRC1 プロセッサ

Claims (10)

  1. 移動体内に配置される第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得する取得部と、
    前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御する表示制御部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記第1の表示部に第1のコンテンツが表示され、かつ前記第1のコンテンツに関連付けられている第2のコンテンツが前記第2の表示部に表示されている時、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部に表示されるコンテンツを前記第2のコンテンツから前記第2のコンテンツ以前に表示されていた前記第1のコンテンツへ切り替える、
    表示制御装置。
  2. 前記表示制御部は、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから前記第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部において前記第2のコンテンツから前記第1のコンテンツへの表示切替の確認を促す確認画面を表示する、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示制御部は、前記確認画面に対する前記第1のコンテンツへの表示切替の実行指示の入力に応じて、前記第2の表示部に表示されるコンテンツを前記第2のコンテンツから前記第1のコンテンツに切り替える、
    請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示制御部は、前記確認画面に対する前記第1のコンテンツへの表示切替の不実行指示の入力に応じて、前記第2の表示部において前記確認画面を非表示する、
    請求項2に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示制御部は、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから前記第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部において前記第1のコンテンツを表示可能なポインタ画面を表示する、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御部は、前記ポインタ画面における、前記第1のコンテンツを表示させるためのユーザの指定指示の入力に応じて、前記第2の表示部において前記第1のコンテンツを全画面表示する、
    請求項5に記載の表示制御装置。
  7. 前記表示制御部は、前記第1の表示部において前記第1のコンテンツから前記第3のコンテンツへそれぞれのコンテンツの表示領域を徐々に増減しながら切り替えるとともに、前記第2の表示部において前記第2のコンテンツから前記第1のコンテンツへそれぞれのコンテンツの表示領域を徐々に増減しながら切り替える、
    請求項1に記載の表示制御装置。
  8. 前記第3のコンテンツは、前記第1のコンテンツに関連付けられていないコンテンツである、
    請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の表示制御装置。
  9. 移動体内に配置される第1の表示部および第2の表示部のそれぞれと接続される表示制御装置における表示制御方法であって、
    前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得するステップと、
    前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御するステップと、を備え、
    前記表示の制御において、
    前記第1の表示部に第1のコンテンツが表示され、かつ前記第1のコンテンツに関連付けられている第2のコンテンツが前記第2の表示部に表示されている時、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部に表示されるコンテンツを前記第2のコンテンツから前記第2のコンテンツ以前に表示されていた前記第1のコンテンツへ切り替える、
    表示制御方法。
  10. 移動体内に配置される第1の表示部および第2の表示部のそれぞれと接続される、コンピュータである表示制御装置に、
    前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに表示する1以上のコンテンツを取得するステップと、
    前記第1の表示部および第2の表示部のそれぞれに対するコンテンツの表示を制御するステップと、を実現させ、
    更に、前記表示の制御において、
    前記第1の表示部に第1のコンテンツが表示され、かつ前記第1のコンテンツに関連付けられている第2のコンテンツが前記第2の表示部に表示されている時、前記第1の表示部での前記第1のコンテンツから第3のコンテンツへの切り替えに応じて、前記第2の表示部に表示されるコンテンツを前記第2のコンテンツから前記第2のコンテンツ以前に表示されていた前記第1のコンテンツへ切り替える、
    プログラム。
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