JP2008155738A - 車載用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルの表面における反射光がユーザの視認性および操作性に影響を及ぼさないように表示パネルの状態を最適化することが可能な車載用表示装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載され、画像情報を表示する表示パネルと、表示パネルの表面における外乱光反射に、車両の運転者の視界に入射する予め定められた防眩角度範囲への反射光である対象反射光が存在するか否かを特定する対象反射光特定手段と、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が運転者の視界へ入射することを抑制する反射光抑制手段と、を備えることを特徴とする車載用表示装置として提供可能である。
【選択図】図1
【解決手段】車両に搭載され、画像情報を表示する表示パネルと、表示パネルの表面における外乱光反射に、車両の運転者の視界に入射する予め定められた防眩角度範囲への反射光である対象反射光が存在するか否かを特定する対象反射光特定手段と、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が運転者の視界へ入射することを抑制する反射光抑制手段と、を備えることを特徴とする車載用表示装置として提供可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両に搭載され、画面の向きを調整可能な車載用表示装置に関するものである。
近年、液晶ディスプレイの普及に伴って、車載用表示装置として液晶ディスプレイ(以下、ディスプレイと略称)を搭載する自動車が多くなった。ディスプレイは、カーナビゲーション装置による地図画面や目的地を設定するための経路設定画面あるいはテレビジョン放送受信装置によるテレビ画面等を表示し、自動車の停車中に運転者が地図を見たり、あるいは運転者以外の乗員がテレビ画面を見たりするのに利用される。
ところが、ディスプレイは自動車の走行中でも表示できるので、走行中にディスプレイに表示されている画面が運転者の目に入ったり、あるいは運転者がその画面を見ることも可能である。そのため、運転者が運転に集中できなくなることもある。また、運転者が運転に集中するためにディスプレイをオフ状態とした場合、運転者以外の乗員がディスプレイによるテレビ画面等を楽しむことができない。
そこで、運転者の運転中の集中力の低下を防止する車載用表示装置が考案されている(特許文献1参照)。
また、ディスプレイは、周知のとおり画像を視認可能な角度(視野角と称する)に制限があり、その制限範囲を超えた場合、画像が鮮明に見えなくなり、特にカラー画像では色再現性が極端に悪くなる。さらに、車室内において乗員は、シートベルトによって保護拘束されていて、大きな動きができず、ディスプレイに手が届きにくいため、ディスプレイの向きを自分の見やすい方向に変更しづらいといった問題があった。
また、これまで車載用ナビゲーション装置の表示手段として用いられることが多く、運転手や助手席での使用を目的としていれば十分だったものが、最近では、インターネットや電子メール端末としての使用など、いわゆるマルチメディア情報端末としての総合的な機能が車両に与えられるに至り、モニタが後部座席に座った人に対しても情報提供手段として多用されるため、後部座席に座った人にもディスプレイを見る機会が多くなっている。このため、室内に搭載されているディスプレイ(モニタ)の向きが、乗員に対してより見やすい向きに自動的に調整されるモニタ向き調整装置が考案されている(特許文献2参照)。
車載用ディスプレイは、様々な状況を想定しても最低10以上のコントラスト比が必要とされている。しかし、ディスプレイの画面に太陽光等の外光が入射し、それが反射してユーザの目に入った場合、そのコントラスト比は10を下回り、ユーザの視認性が著しく低下してしまう。
一般的には、外光がディスプレイの画面に入射しても、取り付け角度を最適化したり、画面の前に曲面をもった反射板を設置し反射光を一定方向に集めて、反射光がユーザの目に入らないようにしている。しかし、車両内装のデザインが優先され取り付け角度が最適化できない場合には、画面からの反射光がユーザの目に入るにもかかわらず、画面位置は固定、もしくはその可動範囲が限定されており、視認性が最適化されない可能性があり、また反射板を設置すると操作性が低下するという問題が生ずる。
また、近年、逆に入射光を液晶ディスプレイ内部で反射させて、その光を光源として利用することにより、視認性を向上させる技術も報告されているが、逆に夜間での見映えが従来型の液晶ディスプレイよりも劣るというデメリットがある。
また、特許文献1および2では、ディスプレイ画面での反射光によるユーザの視認性の低下および操作性の低下に対する対応策については開示されていない。
上記問題を背景として、本発明の課題は、表示パネル(上記のディスプレイ画面)の表面における反射光がユーザの視認性および操作性に影響を及ぼさないように表示パネルの状態を最適化することが可能な車載用表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するための車載用表示装置は、車両に搭載され、画像情報を表示する表示パネルと、表示パネルの表面における外乱光反射に、車両の運転者の視界に入射する予め定められた防眩角度範囲への反射光である対象反射光が存在するか否かを特定する対象反射光特定手段と、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が運転者の視界へ入射することを抑制する反射光抑制手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によって、車両の運転者の操作を必要とせずに、表示パネルからの反射光が運転者の視界に入射することを防止できる。
また、本発明の車載用表示装置における対象反射光特定手段は、表示パネルに入射する外乱光において、対象反射光を生じうる予め定められた入射角度を有した対象入射光の存在を特定することにより、対象反射光の存在を間接的に特定するように構成することもできる。
車室内で運転者の視界に入射する対象反射光を検出するためには、運転者の顔の周辺にセンサ等の検出手段を設ける必要がある。しかし、運転者の身長・座高により着座位置(すなわち運転者の顔の位置)は様々であるため、数多くの検出手段を設けなければならず、コストの上昇は免れられない。一方、表示パネルに入射する外乱光の状態から対象反射光の状態を求めることができる。上記構成によって、対象反射光の検出手段は不要であり、対象入射光の存在を特定するだけで、低コストで精度よく対象反射光の存在を特定することが可能となる。
また、本発明の車載用表示装置における対象反射光特定手段は、表示パネルへの外乱光の入射角度を検出する入射角度検出手段を有するように構成することもできる。
表示パネルに入射する外乱光の入射角度が分かれば、ホイヘンスの原理等により入射角度=反射角度という関係があるので、その反射角度も求めることができる。上記構成によって、運転席等の周囲に対象反射光の検出手段を設置する必要はなく、低コストで精度よく対象反射光の存在を特定することが可能となる。
また、本発明の車載用表示装置における入射角度検出手段は、一次元又は二次元の光検出センサと、該光検出センサへの外乱光の露光部を形成するアパーチャとを有し、該アパーチャを介して光検出センサへ入射する外乱光の受光位置に基づいて入射角度を検出するように構成することもできる。
スリットやピンホールのようなアパーチャ(開口部)を通過した光をCCDリニアイメージセンサ等の光検出センサで検出して入射角度を検出する方法はよく知られている。アパーチャがスリットの場合は一次元の光検出センサが、アパーチャがピンホールの場合は二次元の光検出センサが用いられる。上記構成によって、広く普及しているアパーチャおよび光検出センサを用いることで、低コストで入射角度検出手段を構成することが可能となる。
また、本発明の車載用表示装置は、対象反射光に対する運転者の防眩要求意思を検出する防眩要求意思検出手段を有し、対象反射光特定手段は、防眩要求意思の検出に基づいて、対象反射光の存在を特定するように構成することもできる。
人種(目の色),性別,サングラスや眼鏡の装着状態,国などの走行地域,太陽の高さ,季節等によって、運転者が眩しいと感じる明るさが異なる。上記構成によって、運転者の眩しさの感じ具合、すなわち防眩要求意思によっても対象反射光の存在を特定することが可能となる。
また、本発明の車載用表示装置における防眩要求意思検出手段は、運転者が操作入力を行うための操作入力手段を含み、操作入力に基づいて防眩要求意思を検出するように構成することもできる。
上記構成によって、運転者の防眩要求意思を確実に検出することが可能となる。
また、本発明の車載用表示装置における防眩要求意思検出手段は、運転者が音声を入力するための音声入力手段を含み、入力された音声に基づいて防眩要求意思を検出するように構成することもできる。
例えば、運転者が「眩しい」と意味の言葉を発声した場合、防眩要求意思があると判定できる。上記構成によって、運転者の操作入力を必要とせずに防眩要求意思を検出できるので、運転者の運転操作を妨げることはない。また、音声認識機能は、車載用ナビゲーション装置等に普及しているので、新たな装置を追加しなくても、すなわちコスト上昇を伴わずに防眩要求意思を検出することができる。
また、本発明の車載用表示装置は、表示パネルを、該車両上での保持角度を変更可能かつ任意の角度を保持可能に駆動保持する表示パネル駆動保持手段が設けられ、反射光抑制手段は、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が防眩角度範囲外への反射光となるように、該表示パネル駆動保持手段による表示パネルの保持角度を変更制御する表示パネル保持角度制御手段を有するように構成することもできる。
上記構成によって、表示パネルを任意の保持角度となるように駆動でき、表示パネルからの対象反射光が運転者の視界に入射することを防止できる。
また、本発明の車載用表示装置における対象反射光特定手段は、表示パネルへの外乱光の入射角度を検出する入射角度検出手段を有し、入射角度検出手段は、表示パネル外にて車両に対し角度固定となるように取り付けられているように構成することもできる。
上記構成によって、車内の機器レイアウト等の問題で、入射角度検出手段を表示パネルに取り付けられない場合においても、外乱光の入射角度を検出でき、本発明の作用効果を得ることが可能となる。
また、本発明の車載用表示装置における表示パネル駆動保持手段は、表示パネル保持角度制御手段により、表示パネルの保持角度を上下方向と左右方向との双方に駆動制御されるように構成することもできる。
上記構成によって、簡単な構成で表示パネルを任意の保持角度となるように駆動でき、表示パネルからの対象反射光が運転者の視界に入射することを防止できる。
また、本発明の車載用表示装置における表示パネル駆動保持手段は、表示パネルを前後方向に平行移動可能に駆動するものであり、反射光抑制手段は、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が防眩角度範囲外への反射光となるように、該表示パネル駆動保持手段による表示パネルの前後方向位置を変更制御する表示パネル前後制御手段を有するように構成することもできる。
表示パネルを前後に駆動すれば、外乱光の入射角度も変わる。上記構成によっても、簡単な構成で表示パネルからの対象反射光が運転者の視界に入射することを防止できる。
また、本発明の車載用表示装置は、表示パネルの表示面への外乱光の入射を、運転者による該表示面の視認を許容しつつ遮断するシェードと、該シェードを、表示面に対する遮光角度が変更可能となるように駆動保持するシェード駆動保持手段とを有し、反射光抑制手段は、対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光の原因となっている防眩角度範囲への入射光が遮断されるように、シェード駆動保持手段によるシェードの保持角度を変更制御するシェード保持角度制御手段を有するように構成することもできる。
上記構成によって、シェードが備えられている車載用表示装置においては、表示パネルの角度や位置を変更することなく、シェードによって対象反射光が運転者の視界に入射することを防止できる。よって、表示パネル駆動保持手段および表示パネル前後制御手段を必要としないので、コストは上昇しない。
以下、本発明の車載用表示装置を、車載用ナビゲーション装置に用いた構成を例に挙げて、図面を参照しながら説明する。無論、車載用音響映像装置のような他の車載機器の表示装置として構成してもよい。図1は車載用ナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置と略称する)100の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は、位置検出器1,地図データ入力器6,操作スイッチ群7,リモートコントロール(以下リモコンと称する)センサ11,音声案内などを行う音声合成回路24,スピーカ15,メモリ9,表示器10,送受信機13,ハードディスク装置(HDD)21,LAN(Local Area Network) I/F(インターフェース)26,これらの接続された制御回路8,リモコン端末12等を備えている。
位置検出器1は、周知の地磁気センサ2,車両の回転角速度を検出するジャイロスコープ3,車両の走行距離を検出する距離センサ4,および衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS受信機5を有している。これらのセンサ等2,3,4,5は各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、精度によっては前述したうちの一部のセンサで構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサや各転動輪の車輪センサ例えば車速センサ23等を用いてもよい。
操作スイッチ群7は、例えば表示器10と一体になったタッチパネル22もしくはメカニカルなスイッチが用いられる。タッチパネル22は、表示器10の画面上にガラス基盤と透明なフィルムにスペーサと呼ばれる隙間を介してX軸方向、Y軸方向に電気回路が配線され、フィルム上をユーザがタッチすると、押された部分の配線がショートして電圧値が変わるため、これを2次元座標値(X,Y)として検出する、いわゆる抵抗膜方式が広く用いられる。その他に、周知のいわゆる静電容量方式を用いてもよい。メカニカルスイッチの他に、マウスやカーソル等のポインティングデバイスを用いてもよい。操作スイッチ群7のうちのメカニカルスイッチは、例えば、表示器10とその周辺を覆い意匠枠となるエスカッション10bに配置される(図2参照)。
また、マイク31および音声認識ユニット30を用いて種々の指示を入力することも可能である。これは、マイク31から入力された音声信号を、音声認識ユニット30において周知の隠れマルコフモデル等の音声認識技術により処理を行い、その結果に応じた操作コマンドに変換するものである。これら本発明の防眩要求意思検出手段,操作入力手段に相当する、操作スイッチ群7,リモコン端末12,タッチパネル22,およびマイク31により、種々の指示を入力することが可能である。また、音声認識ユニット30が本発明の防眩要求意思検出手段に相当する。
送受信機13は、例えば道路に沿って設けられた送信機(図示せず)から出力される光ビーコン、または電波ビーコンによってVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム,登録商標)センタ14から道路交通情報を受信、あるいはFM多重放送を受信するための装置である。また、送受信機13を用いてインターネット等の外部ネットワークに接続可能な構成としてもよい。
また、ETC車載器17と通信することにより、ETC車載器17が路側器(図示せず)から受信した料金情報などをナビゲーション装置100に取り込むことができる。また、ETC車載器17によって外部ネットワークと接続し、VICSセンタ14等との通信を行う構成をとってもよい。
制御回路8は通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU81,ROM82,RAM83,入出力回路であるI/O84,A/D変換部86,描画部87,時計IC88,画像処理部89およびこれらの構成を接続するバスライン85が備えられている。CPU81は、HDD21に記憶されたナビプログラム21pおよびデータにより制御を行う。また、HDD21へのデータの読み書きの制御はCPU81によって行われる。また、CPU81からHDD21に対してデータの読み書きの制御ができなくなった場合のために、ROM82にナビゲーション装置100として必要最低限の動作を行うためのプログラムを記憶しておいてもよい。なお、制御回路8が本発明の対象反射光特定手段,反射光抑制手段,表示パネル保持角度制御手段,シェード保持角度制御手段に相当する。
A/D変換部86は周知のA/D(アナログ/デジタル)変換回路を含み、例えば位置検出器1などから制御回路8に入力されるアナログデータをCPU81で演算可能なデジタルデータに変換するものである。
描画部87は、HDD21等に記憶された地図データ21m(後述),表示用のデータや表示色のデータから表示器10に表示させるための表示画面データを生成する。
時計IC88はリアルタイムクロックICとも呼ばれ、CPU81からの要求に応じて時計・カレンダーのデータを送出あるいは設定するものである。CPU81は時計IC88から日時情報を取得する。また、GPS受信機5で受信したGPS信号に含まれる日時情報を用いてもよい。また、CPU81に含まれるリアルタイムカウンタを基にして日時情報を生成してもよい。
画像処理部89は、公知のパターン認識などの技術によって、カメラ32(後述)によって撮影された画像の解析を行う画像処理回路を含んで構成される。画像処理部89では、例えば、カメラ32により撮影された映像信号に一般的な2値化処理を施すことにより、ピクセル毎のデジタル多値画像データに変換する。そして、得られた多値画像データから、一般的な画像処理手法を用いて所望の画像部分を抽出する。
HDD21には、ナビプログラム21pの他に位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、道路の接続を表した道路データを含む地図データベースである地図データ21mが記憶される。地図データ21mは、表示用となる所定の地図画像情報を記憶するとともに、リンク情報やノード情報等を含む道路網情報を記憶する。リンク情報は、各道路を構成する所定の区間情報であって、位置座標,距離,所要時間,道幅,車線数,制限速度等から構成される。また、ノード情報は、交差点(分岐路)等を規定する情報であって、位置座標,右左折車線数,接続先道路リンク等から構成される。また、リンク間接続情報には、通行の可不可を示すデータなどが設定されている。
また、HDD21には経路案内の補助情報や娯楽情報、その他にユーザが独自にデータを書き込むことができ、ユーザデータ21uとして記憶される。また、ナビゲーション装置100の動作に必要なデータや各種情報はデータベース21dとしても記憶される。
ナビプログラム21p,地図データ21m,ユーザデータ21u,およびデータベース21dは、地図データ入力器6を介して記憶媒体20からそのデータの追加・更新を行うことが可能である。記憶媒体20は、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、例えばメモリカード等の他の媒体を用いてもよい。また、外部ネットワークを介してデータをダウンロードする構成を用いてもよい。
メモリ9は、例えばEEPROM(Electrically Erasable & Programmable Read Only Memory:電気的消去・プログラム可能・読出し専用メモリ)やフラッシュメモリ等の書き換え可能なデバイスによって構成され、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータが記憶されている。なお、メモリ9は、ナビゲーション装置100がオフ状態になっても記憶内容が保持されるようになっている。また、メモリ9の代わりにナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをHDD21に記憶してもよい。さらに、ナビゲーション装置100の動作に必要な情報およびデータをメモリ9とHDD21に分けて記憶してもよい。
表示器10は周知のカラー液晶表示器で構成され、ドット・マトリックスLCD(Liquid Crystal Display)およびLCD表示制御を行うための図示しないドライバ回路を含んで構成されている。ドライバ回路は、例えば、画素毎にトランジスタを付けて目的の画素を確実に点灯させたり消したりすることができるアクティブマトリックス駆動方式が用いられ、制御回路8(描画部87)から送られる表示指令および表示画面データに基づいて表示を行う。また、表示器10として有機EL(ElectroLuminescence:電界発光)表示器,プラズマ表示器を用いてもよい。なお、表示器10が本発明の表示パネルに相当する。
スピーカ15は周知の音声合成回路24に接続され、ナビプログラム21pの指令によってメモリ9あるいはHDD21に記憶されるデジタル音声データが音声合成回路24においてアナログ音声に変換されたものが送出される。なお、音声合成の方法には、音声波形をそのままあるいは符号化して蓄積しておき必要に応じて繋ぎ合わせる録音編集方式、文字入力情報からそれに対応する音声を合成するテキスト合成方式などがある。
車速センサ23は周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号として制御回路8に送るものである。制御回路8では、その車輪の回転数を車両の速度に換算して、車両の現在位置から所定の場所までの予想到達時間を算出したり、車両の走行区間毎の平均車速を算出する。
通信ユニット25は周知の無線送受信機として構成され、インターネット等の公衆通信網と接続するために用いる。また、通信ユニット25を携帯電話機等の携帯通信端末(図示せず)を接続してデータ通信を行うための、携帯通信端末と制御回路8との間のインターフェース回路として構成してもよい。
LAN I/F26は車内LAN27を介して他の車載機器やセンサとのデータの遣り取りを行うためのインターフェース回路である。また、LAN I/F26を介して車速センサ23からのデータ取り込み、あるいはETC車載器17との接続を行ってもよい。
このような構成を持つことにより、ナビゲーション装置100は、制御回路8のCPU81によりナビプログラム21pが起動されると、ユーザが操作スイッチ群7,タッチパネル22,リモコン端末12の操作、あるいはマイク31からの音声入力によって、表示器10上に表示されるメニュー(図示せず)から目的地までの案内経路を表示器10に表示させるための経路案内処理を選択した場合、次のような処理を実施する。
すなわち、まず、ユーザは目的地を探索する。目的地の探索方法は、例えば、地図上の任意の地点を指定する方法,目的地の所在する地域から探索する方法,目的地の電話番号から探索する方法,五十音表から目的地の名称を入力して探索する方法,あるいはユーザがよく利用する施設としてメモリ9に記憶されているものから探索する方法などがある。目的地が設定されると、位置検出器1により車両の現在位置が求められ、該現在位置を出発地として目的地までの最適な案内経路を求める処理が行われる。
そして、目的地に対する経路案内を行うときには、制御回路8は、上記の案内経路を表示器10の画面の道路地図上に強調表示させるとともに、音声合成回路24およびスピーカ15によって、案内経路に沿う進行案内、例えば右折地点、左折地点に至る手前の所定のタイミングで、その右折あるいは左折の案内のための音声を発生させる処理を実行するように構成されている。
このような自動的に最適な案内経路を設定する手法は、ダイクストラ法等の手法が知られている。なお、案内経路の探索時において、出発地は通常は車両の現在位置であるが、現在位置と異なる場所を出発地として設定したい場合には、上述のように操作スイッチ群7等を使用して出発地を任意に設定することができる。
カメラ32は周知のCCDビデオカメラ等で構成され、撮影された画像データは制御回路8(画像処理部89)に送られる。図3に搭載例を示す。カメラ32は、運転者の顔を撮影可能なように、例えば、ステアリングコラム上に取り付けられる。また、ダッシュパネル上や天井、ルームミラー近傍に取り付けてもよい。
入射光検出部36は、表示器10の表示画面10aに入射する光を検出するもので、図2のように、表示器10とその周辺を覆う枠であるエスカッション10bに36a〜36dとして配置される。また、図3のように、表示器10がセンターコンソールと一体となっている場合には、表示器10の周囲に、車両に対し角度固定となるように取り付けられる。なお、入射光検出部36が本発明の入射角度検出手段に相当する。
図4〜図8を用いて、入射光の検出方法について説明する。
(プリズムを用いる方法)
図4のように、入射光検出部36aは周知のリニアイメージセンサ36a1およびプリズム36a2を含んで構成される(入射光検出部36b〜36dも同様)。入射光はプリズム36a2内で屈折して、その屈折光をリニアイメージセンサ36a1で検出し、リニアイメージセンサ36a1で屈折光が検出された位置に基づいて、入射角θを求める。
(プリズムを用いる方法)
図4のように、入射光検出部36aは周知のリニアイメージセンサ36a1およびプリズム36a2を含んで構成される(入射光検出部36b〜36dも同様)。入射光はプリズム36a2内で屈折して、その屈折光をリニアイメージセンサ36a1で検出し、リニアイメージセンサ36a1で屈折光が検出された位置に基づいて、入射角θを求める。
なお、図4は表示器10を上方から見たものであるが、入射光検出部36a(および36b)は表示器10の右側からの入射光を、入射光検出部36d(および36c)は表示器10の左側からの入射光を検出する構成となっている。
(アパーチャおよび一次元センサを用いる方法)
図5のように、入射光検出部36a(他も同様)は、アパーチャであるスリット41および一次元センサであるCCDリニアイメージセンサ半導体チップ43を含むリニアイメージセンサ42により構成される。また、X,Y,Zは直交座標軸を表す。該構成において、スリット41を通過した入射光のリニアイメージセンサ42での検出位置から、X軸と検出位置との距離lが求められる。スリット41からリニアイメージセンサ42までの距離hは既知であるため、Y−Z平面内での入射光の角度αは、α=tan−1(l/h)と算出され、その結果、入射角θは、θ=90−αと算出される。
図5のように、入射光検出部36a(他も同様)は、アパーチャであるスリット41および一次元センサであるCCDリニアイメージセンサ半導体チップ43を含むリニアイメージセンサ42により構成される。また、X,Y,Zは直交座標軸を表す。該構成において、スリット41を通過した入射光のリニアイメージセンサ42での検出位置から、X軸と検出位置との距離lが求められる。スリット41からリニアイメージセンサ42までの距離hは既知であるため、Y−Z平面内での入射光の角度αは、α=tan−1(l/h)と算出され、その結果、入射角θは、θ=90−αと算出される。
例えば入射光検出部36a,36cをそのリニアイメージセンサの検出方向が表示器の水平方向となるように配置し、入射光検出部36b,36dをそのリニアイメージセンサの検出方向が表示器の垂直方向となるように配置すれば、入射光の方位角および入射角を算出することができる。
(アパーチャおよび二次元センサを用いる方法1)
図6のように、入射光検出部36a(他も同様)は、CCDイメージセンサ半導体チップ51aを含む二次元センサであるイメージセンサ51と、この上方に設けられたアパーチャであるピンホール52aを有するカバー52とにより構成される。そして、ピンホール52aからの入射光の、イメージセンサ51における二次元的な受光位置に対する方位角ψおよび仰角すなわち入射角θ(図7参照)を算出する。
図6のように、入射光検出部36a(他も同様)は、CCDイメージセンサ半導体チップ51aを含む二次元センサであるイメージセンサ51と、この上方に設けられたアパーチャであるピンホール52aを有するカバー52とにより構成される。そして、ピンホール52aからの入射光の、イメージセンサ51における二次元的な受光位置に対する方位角ψおよび仰角すなわち入射角θ(図7参照)を算出する。
次に、上記構成における方位角ψおよび入射角θの算出方法について、図8A〜図8Dを用いて説明する。図8A〜図8Dは、図6あるいは図7の入射光検出部36aを上方から見た様子を示している。また、方位角ψは、入射光検出部36aの、ピンホール52aを中心として互いに直交するX−Y座標に関して定義される。
方位角ψと入射光検出部36aにおける入射光の検出位置(x,y)とが、図8Aおよび図8Dに示すような関係にある場合、方位角ψと検出位置(x,y)とは、ψ=90−tan−1(y/x)と表すことができる。一方、方位角ψと二次元位置検出器11における太陽光の検出位置(x,y)とが、図8Bおよび図8Cに示すような関係にある場合、方位角ψと検出位置(x,y)とは、ψ=−90−tan−1(y/x)と表すことができる。
また、入射角θは、θ=cos−1{r/(h2+r2)1/2},r=(x2+y2)1/2と表すことができる。
(アパーチャおよび二次元センサを用いる方法2)
図13A,図13Bのように、入射光検出部36a(他も同様)は、CCDイメージセンサ半導体チップを含む二次元センサであるイメージセンサ群91、この上方に設けられたアパーチャであるピンホール92を有するカバー90とにより構成される。そして、イメージセンサ群91はセグメントに分割されたイメージセンサ91aの集合体として構成されている。
図13A,図13Bのように、入射光検出部36a(他も同様)は、CCDイメージセンサ半導体チップを含む二次元センサであるイメージセンサ群91、この上方に設けられたアパーチャであるピンホール92を有するカバー90とにより構成される。そして、イメージセンサ群91はセグメントに分割されたイメージセンサ91aの集合体として構成されている。
ピンホール92からの入射光の入射角度と、入射光を検出するイメージセンサ(91a等)の位置との関係は、例えば1対1のような相関関係で表されるため、予めデータベース21d等にデータテーブルとして定義しておくことができる。無論、複数のイメージセンサで入射光を検出した場合も、対応する入射角度をデータテーブルから求めることができる。この方法では、座標や角度の計算が不要であるので、短時間で入射角度を算出することができる。
なお、入射角度の算出については、下記の文献に詳細が記載されている。
特公平07−26840号公報
特開2005−326172号公報
上記のいずれの方法においても、リニアイメージセンサの出力電圧に基づいて、入射光の光量を検出することができる。
図9および図10を用いて、表示器駆動部37の詳細について説明する。なお、表示器駆動部37が本発明の表示パネル駆動保持手段に相当する。図9のように、表示器駆動部37は、表示器10の左右方向の向きを変更するためのモータ61および上下方向の向きを変更するためのモータ63を含んで構成される。モータ61およびモータ63は、それぞれのモータ軸61a,63aに取り付けられたギア61b,63bが、表示器10側に取り付けられた減速ギア61c,63cと噛合し、制御回路8からの駆動指令に基づいて、モータ61およびモータ63を時計方向または反時計方向に回転させることで、表示器10の保持角度を上下方向と左右方向との双方に駆動制御する。この構成により、表示器10を、車両上での保持角度を変更可能かつ任意の角度を保持可能に駆動保持することができる。
また、図10のように、表示器駆動部37は、表示器10の前後方向位置を変更するためのモータ65,表示器取付部65dに形成されたラック65c,およびモータ65のモータ軸65aに固定され、ラック65cと噛合するピニオン65bを含んで構成される。そして、制御回路8からの駆動指令に基づいて、モータ65を時計方向または反時計方向に回転させることで、モータ軸65aに固定されたピニオン65bも同様に回転し、ラック65cがD方向に移動することで表示器10を前後方向(D方向)に平行移動可能に駆動する。
図11,図12A〜図12Dを用いて、シェード駆動部38の詳細について説明する。なお、シェードは表示器10の表示面10aへの外乱光の入射を、運転者による該表示面の視認を許容しつつ遮断するもので、表示面10aに対する遮光角度が変更可能となるように駆動保持する。また、シェード駆動部38が本発明のシェード駆動保持手段に相当する。シェード駆動部38は、第1シェード73,第2シェード74の位置を変更するためのモータ70,第1シェード73に形成されたラック72,およびモータ70のモータ軸70aに固定され、ラック72と噛合するピニオン71を含んで構成される。そして、制御回路8からの駆動指令に基づいて、モータ70を時計方向または反時計方向に回転させることで、モータ軸70aに固定されたピニオン71も同様に回転し、ラック72がE方向に移動することで第1シェード73,第2シェード74の位置を変更する。
図12A,図12Bは、第1シェード73が遮光方向に移動した状態を示したものである。図12Aは、第1シェード73および第2シェード74を上方から見たもので、図12Bは側方から見たものである。第2シェード74には、第1シェード73に設けられた突起部73bが挿入される溝74aが設けられる。
第1シェード73が遮光方向に移動して溝74aの一端(図12Bでは右端)に突き当たると、第2シェード74も第1シェード73とともに遮光方向に移動する(図12C参照)。
また、図12Cの状態からの第1シェード73,第2シェード74の収納は、まず第1シェード73が収納方向に移動し、ストッパ73aが第2シェード74に突き当たると、ストッパ73aが第2シェード74を押し戻すようにして図12Dのような収納位置まで移動する。
図14を用いて、本発明のディスプレイ視認性最適化処理について説明する。なお、本処理はナビプログラム21pに含まれ、ナビプログラム21pの他の処理とともに繰り返し実行される。まず、入射光検出部36から入射光検出情報を取得する(S11)。次に、その入射光検出情報から、上述の方法(図4〜図8)のうちの少なくとも一つを用いて、入射角度を算出する(S12)。
入射光検出部36は、図2では36a〜36bの4個が設けられているが、例えば、運転席側への反射光が生じやすい、助手席側からの入射光のみを検出する構成として、36c,36dの2個あるいは36dのみの構成としてもよい。また、入射光の方向に応じて検出に用いる入射光検出部36(36a〜36b)の組み合わせを変えてもよい。
そして、表示器10の表示画面10aの角度に基づいて、表示パネルの表面におけ外乱光反射である反射光の有無を特定、すなわち反射光の反射角度を算出する(S13)。表示画面10aの角度に関する情報は、メモリ9あるいはHDD21に記憶されている。また、入射光検出部36が車両に対し角度固定となるように取り付けられている場合は、入射光検出部36と表示画面10aの角度との差を考慮して反射角度を算出する。
次に、入射光検出情報(リニアイメージセンサからの出力電圧情報)から、入射光の光量を算出する(S14)。そして、算出された入射光の光量を補正する(S15)。図16に、補正パラメータの一例を示す。補正パラメータには、例えば、性別,人種,サングラスの装着の有無,走行地域,走行日時が含まれる。人種によりメラニン色素の量は異なり、例えば、メラニン色素の量が白人は、虹彩の色が薄いため日本人の約2倍も光を眩しく感じる。サングラスの装着の有無は、ユーザの操作スイッチ群7等の操作により設定する他に、カメラ32により撮影される運転者の画像から特定する方法がある。走行地域は、位置検出器1で検出される車両の現在位置から特定することができ、地域毎の太陽の高さに応じて補正値が定められる。走行時間帯は、時計IC88から取得される日時情報から特定でき、時間帯や季節に応じて補正値が定められる。
次に、算出された反射光の反射角度から、反射光が運転者の方向に向いているか、すなわち、入射光が予め定められた入射角度を有した対象入射光であって、反射光が車両の運転者の視界に入射する予め定められた防眩角度範囲への反射光である対象反射光であるかを調べる。反射光が運転者の方向に向いている場合(S16:Yes)、補正後の入射光の光量が、予め定められる閾値を上回るかを調べる。補正後の入射光の光量が閾値を上回る場合(S17:Yes)、表示器駆動部37あるいはシェード駆動部38の、制御量の算出や制御対象を決定する処理を実行する(S18,後述)。
一方、補正後の入射光の光量が閾値を下回る場合(S17:No)、運転者が反射光を眩しく感じているか(本発明の防眩要求意思)を検出する。検出方法は、以下のうちの一つ以上を用いる。
(1)操作スイッチ群7あるいはタッチパネルに、図2のような眩しさを感じたときに押下する「眩」ボタンを設け、その「眩」ボタンが押下されたことを検出したときに、運転者が反射光を眩しく感じていると判定。
(2)マイク31および音声認識ユニット30により、運転者が「眩しい」というような眩しさを表す言葉を発したことを検出したときに、運転者が反射光を眩しく感じていると判定。
(3)一般に、眩しいときには目を細めるので、カメラ32で撮影された運転者の画像を画像処理部89で解析して、画像上で認識される目の上下方向の大きさが通常時よりも小さいことを検出したときに、運転者が反射光を眩しく感じていると判定。
(1)操作スイッチ群7あるいはタッチパネルに、図2のような眩しさを感じたときに押下する「眩」ボタンを設け、その「眩」ボタンが押下されたことを検出したときに、運転者が反射光を眩しく感じていると判定。
(2)マイク31および音声認識ユニット30により、運転者が「眩しい」というような眩しさを表す言葉を発したことを検出したときに、運転者が反射光を眩しく感じていると判定。
(3)一般に、眩しいときには目を細めるので、カメラ32で撮影された運転者の画像を画像処理部89で解析して、画像上で認識される目の上下方向の大きさが通常時よりも小さいことを検出したときに、運転者が反射光を眩しく感じていると判定。
そして、入力の判定結果あるいは撮影画像の解析結果(S20)から、運転者が反射光を眩しく感じている場合(S21:Yes)、表示器駆動部37あるいはシェード駆動部38の、制御量の算出や制御対象を決定する処理を実行する(S18,後述)。
最後に、制御回路8から、決定された制御対象(表示器駆動部37,シェード駆動部38)に対して、算出された制御量に基づく駆動制御を行うよう制御指令を出力する(S19)。
図15を用いて、図14のステップS18に相当する、制御量算出,制御対象決定処理について説明する。まず、表示器10の表示画面10aについて、反射光の反射角度の向きが運転者に向かないような、上下および左右の角度の変更量を算出する(S31)。次に、現在の表示画面10aの角度を参照し、表示画面10aの角度変更のみで対応可能かどうかを調べる。例えば、表示画面10aの角度の左右の最大移動量がそれぞれ45°であって、現在の表示画面10aの位置が右10°である場合、角度変更量が35°以下であれば表示画面10aの角度変更のみで対応可能である。
表示画面10aの角度は、例えば、表示器10が左方向および下方向に突き当たった状態を基準位置とすると、その基準位置からのモータ(61,63)の回転数として表すことができる。また、モータ61あるいはモータ63(図9参照)の1回転あたりの角度変化量は、各ギアの比によって予め定められる値となる。よって、制御量は、角度変更量に対応するモータ61あるいはモータ63の回転数として算出される。制御量とモータ(61,63)の回転数との関係をHDD21等に記憶しておいてもよい。
表示画面10aの角度を変更しても対応可能とならない場合、すなわち、表示画面10aの角度を最大限変更しても反射光の反射角度の向きが運転者に向いている場合(S32:No)、例えば表示画面10aの角度を最大限変更した状態で、反射光の反射角度の向きが運転者に向かないような、表示画面10aの前後移動量を算出する(S33)。表示画面10aの角度を変更しない状態で前後移動量を算出してもよい。
モータ65(図10参照)の1回転あたりの表示画面10aの前後移動量は、ピニオン65b,ラック65cの諸元によって予め定められる値となる。よって、表示画面10aの前後移動量は、例えば、表示器10がダッシュパネル奥方向に突き当たった状態を基準位置とし、その基準位置からのモータ65の回転数として表すことができる。そして、制御量は、前後移動量に対応するモータ65の回転数として算出される。制御量とモータ65の回転数との関係をHDD21等に記憶しておいてもよい。
表示画面10aの前後位置を変更しても対応可能とならない場合、すなわち、表示画面10aの前後移動量を最大限変更しても反射光の反射角度の向きが運転者に向いている場合(S34:No)、例えば表示画面10aの前後移動量を最大限変更した状態で、シェード(73,74)の移動量を算出する(S35)。表示画面10aの角度あるいは前後移動量を変更しない状態でシェードの移動量を算出してもよい。
モータ70(図11参照)の1回転あたりのシェード(73,74)の移動量は、ピニオン71およびラック72の諸元によって予め定められる値となる。よって、シェード(73,74)の移動量は、例えば、シェード(73,74)が完全に収納された状態を基準位置とし、その基準位置からのモータ70の回転数として表すことができる。そして、制御量は、前後移動量に対応するモータ70の回転数として算出される。制御量とモータ70の回転数との関係をHDD21等に記憶しておいてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
7 操作スイッチ群(防眩要求意思検出手段,操作入力手段)
8 制御回路(対象反射光特定手段,反射光抑制手段,表示パネル保持角度制御手段,シェード保持角度制御手段)
10 表示器(表示パネル)
12 リモコン端末(防眩要求意思検出手段,操作入力手段)
15 スピーカ
21 ハードディスク装置(HDD)
21d データベース
22 タッチパネル(防眩要求意思検出手段,操作入力手段)
25 通信ユニット
30 音声認識ユニット(防眩要求意思検出手段)
31 マイク(音声入力手段)
32 カメラ
36 入射光検出部(入射角度検出手段)
37 表示器駆動部(表示パネル駆動保持手段)
38 シェード駆動部(シェード駆動保持手段)
100 車載用ナビゲーション装置
8 制御回路(対象反射光特定手段,反射光抑制手段,表示パネル保持角度制御手段,シェード保持角度制御手段)
10 表示器(表示パネル)
12 リモコン端末(防眩要求意思検出手段,操作入力手段)
15 スピーカ
21 ハードディスク装置(HDD)
21d データベース
22 タッチパネル(防眩要求意思検出手段,操作入力手段)
25 通信ユニット
30 音声認識ユニット(防眩要求意思検出手段)
31 マイク(音声入力手段)
32 カメラ
36 入射光検出部(入射角度検出手段)
37 表示器駆動部(表示パネル駆動保持手段)
38 シェード駆動部(シェード駆動保持手段)
100 車載用ナビゲーション装置
Claims (12)
- 車両に搭載され、画像情報を表示する表示パネルと、
前記表示パネルの表面における外乱光反射に、前記車両の運転者の視界に入射する予め定められた防眩角度範囲への反射光である対象反射光が存在するか否かを特定する対象反射光特定手段と、
前記対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が前記運転者の視界へ入射することを抑制する反射光抑制手段と、
を備えることを特徴とする車載用表示装置。 - 前記対象反射光特定手段は、前記表示パネルに入射する前記外乱光において、前記対象反射光を生じうる予め定められた入射角度を有した対象入射光の存在を特定することにより、前記対象反射光の存在を間接的に特定するものである請求項1に記載の車載用表示装置。
- 前記対象反射光特定手段は、前記表示パネルへの前記外乱光の入射角度を検出する入射角度検出手段を有する請求項1又は請求項2に記載の車載用表示装置。
- 前記入射角度検出手段は、一次元又は二次元の光検出センサと、該光検出センサへの前記外乱光の露光部を形成するアパーチャとを有し、該アパーチャを介して前記光検出センサへ入射する外乱光の受光位置に基づいて前記入射角度を検出するものである請求項3に記載の車載用表示装置。
- 前記対象反射光に対する前記運転者の防眩要求意思を検出する防眩要求意思検出手段を有し、
前記対象反射光特定手段は、前記防眩要求意思の検出に基づいて、前記対象反射光の存在を特定するものである請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車載用表示装置。 - 前記防眩要求意思検出手段は、前記運転者が操作入力を行うための操作入力手段を含み、前記操作入力に基づいて前記防眩要求意思を検出する請求項5に記載の車載用表示装置。
- 前記防眩要求意思検出手段は、前記運転者が音声を入力するための音声入力手段を含み、入力された前記音声に基づいて前記防眩要求意思を検出する請求項5または請求項6に記載の車載用表示装置。
- 前記表示パネルを、該車両上での保持角度を変更可能かつ任意の角度を保持可能に駆動保持する表示パネル駆動保持手段が設けられ、
前記反射光抑制手段は、前記対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が前記防眩角度範囲外への反射光となるように、該表示パネル駆動保持手段による前記表示パネルの保持角度を変更制御する表示パネル保持角度制御手段を有する請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車載用表示装置。 - 請求項3に記載の要件を備え、前記入射角度検出手段は、前記表示パネル外にて前記車両に対し角度固定となるように取り付けられている請求項8に記載の車載用表示装置。
- 前記表示パネル駆動保持手段は、前記表示パネル保持角度制御手段により、前記表示パネルの保持角度を上下方向と左右方向との双方に駆動制御される請求項8又は請求項9に記載の車載用表示装置。
- 前記表示パネル駆動保持手段は、前記表示パネルを前後方向に平行移動可能に駆動するものであり、
前記反射光抑制手段は、前記対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光が前記防眩角度範囲外への反射光となるように、該表示パネル駆動保持手段による前記表示パネルの前後方向位置を変更制御する表示パネル前後制御手段を有する請求項8ないし請求項10のいずれか1項に記載の車載用表示装置。 - 前記表示パネルの表示面への外乱光の入射を、前記運転者による該表示面の視認を許容しつつ遮断するシェードと、該シェードを、前記表示面に対する遮光角度が変更可能となるように駆動保持するシェード駆動保持手段とを有し、
前記反射光抑制手段は、前記対象反射光の存在が特定された場合に、当該対象反射光の原因となっている前記防眩角度範囲への入射光が遮断されるように、前記シェード駆動保持手段による前記シェードの保持角度を変更制御するシェード保持角度制御手段を有する請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の車載用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006345754A JP2008155738A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 車載用表示装置 |
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JP2008155738A true JP2008155738A (ja) | 2008-07-10 |
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ID=39657153
Family Applications (1)
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JP2006345754A Pending JP2008155738A (ja) | 2006-12-22 | 2006-12-22 | 車載用表示装置 |
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-
2006
- 2006-12-22 JP JP2006345754A patent/JP2008155738A/ja active Pending
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