JP2005008370A - 荷物吊持具におけるケーブル案内装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルを確実にスプレッダなどの荷物吊持具側の所定位置に案内し得るケーブル案内装置を提供する。
【解決手段】横行台車5からワイヤ6aを介して昇降自在に設けられたコンテナ吊持用のスプレッダ8に電源等を供給するためのケーブル9の案内装置12であって、横行台車5側に設けられるとともに当該横行台車5からスプレッダ8に垂下されたケーブル9を挿通し案内するための複数個の筒状部材33(33A〜33C)を入れ子式に設けて伸縮自在に構成するとともに、横行台車5側に設けられたウインチ装置32のワイヤ32aを最下端の筒状部材33Cに連結して、スプレッダ8の昇降に応じて筒状部材33を伸縮させるようにしたものである。
【選択図】 図2
【解決手段】横行台車5からワイヤ6aを介して昇降自在に設けられたコンテナ吊持用のスプレッダ8に電源等を供給するためのケーブル9の案内装置12であって、横行台車5側に設けられるとともに当該横行台車5からスプレッダ8に垂下されたケーブル9を挿通し案内するための複数個の筒状部材33(33A〜33C)を入れ子式に設けて伸縮自在に構成するとともに、横行台車5側に設けられたウインチ装置32のワイヤ32aを最下端の筒状部材33Cに連結して、スプレッダ8の昇降に応じて筒状部材33を伸縮させるようにしたものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコンテナの荷役装置に具備されるスプレッダなどの荷物吊持具におけるケーブル案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンテナの荷役装置、例えばコンテナクレーンには、コンテナを吊持するためのスプレッダが具備されるとともに、このスプレッダには、コンテナに係脱自在なツイストロックなどの把持具が具備されており、またこれら把持具を作動させるための電源供給用および制御信号伝送用のケーブル(電線)が設けられている。
【0003】
ところで、コンテナの荷役作業においては、コンテナはかなりの高さでもって昇降されるため、上記ケーブルについてもそれだけの長さを必要とするとともに、スプレッダ側には、例えば門型クレーン上を横行自在に横行台車から垂れ下がったケーブルを収納するためのケーブル収納装置が具備されている。
【0004】
従来、この種のケーブル収納装置としては、スプレッダの上面に所定高さでもって立設された円筒状のバスケットと、このバスケットの周囲から所定高さでもって上方に立設されるとともに中央にケーブルの案内口が形成されてなる円錐形台形状の案内枠状体とが具備されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−163584号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ケーブル収納装置の構成によると、案内枠状体のケーブルの案内口は円錐台形状の頂部でありその口径が小さくされているため、スプレッダの上昇時に、すなわちケーブルの案内枠状体への収納時に、風によりあおられると、ケーブルが案内口から外れて当該収納装置の外に出てしまい、ケーブルが損傷するおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、ケーブルを確実にスプレッダなどの荷物吊持具側の所定位置に案内し得る荷物吊持具におけるケーブル案内装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、吊持体から索体を介して昇降自在に設けられた荷物吊持具に電源等を供給するためのケーブルの案内装置であって、
吊持体側に設けられるとともに当該吊持体から荷物吊持具に垂下されたケーブルを挿通し案内するための複数個の筒状部材を入れ子式に設けて伸縮自在に構成したものである。
【0009】
また、請求項2に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、吊持体から索体を介して昇降自在に設けられた荷物吊持具に電源等を供給するためのケーブルの案内装置であって、
吊持体側に設けられるとともに当該吊持体から荷物吊持具に垂下されたケーブルを挿通し案内するリング部がそれぞれ下端に設けられた複数個の出退部材を入れ子式に設けて伸縮自在に構成したものである。
【0010】
上記請求項1または請求項2に係るケーブル案内装置の構成によると、吊持体側に、ケーブルを挿通し案内する複数個の筒状部材またはリング部を有する複数個の出退部材を伸縮自在に設けたので、荷物吊持具の上昇時にケーブルを荷物吊持具側に収納させる際に、ほぼ真っ直ぐに案内させることができ、したがってケーブルが荷物吊持具側に設けられた収納部から外にはみ出るのを抑制してケーブルが損傷するのを防止し得る。
【0011】
また、請求項3に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、請求項1または2に記載の案内装置において、筒状部材または出退部材を伸縮させる伸縮装置を具備させたものである。
【0012】
さらに、請求項4に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、請求項2または3に記載の案内装置における伸縮装置を、一端部が筒状部材または出退部材の下端部に連結された索体と、この索体を巻取り繰出し自在な巻取ドラムとから構成したものである。
【0013】
また、請求項3または請求項4に係るケーブル案内装置の構成によると、筒状部材または出退部材を伸縮させる伸縮装置を設けたので、荷物吊持具の昇降に応じてその伸縮量を調整することができ、したがってケーブルの案内をより確実に行い得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置を、図1〜図3に基づき説明する。
【0015】
本実施の形態におけるケーブル案内装置としては、例えばコンテナヤードに配置された自走式のコンテナクレーン(コンテナ荷役装置)に昇降自在に設けられてコンテナを吊持し得るスプレッダ(荷物吊持具の一例)に、電源、制御信号など(電源等)を供給するためのケーブル(電線)を案内するものとして説明する。
【0016】
まず、コンテナクレーンについて、図1および図2に基づき簡単に説明する。
このコンテナクレーン1は、それぞれ前後に走行車輪2が設けられた左右一対の脚部3およびこれら両脚部3間に亘って設けられて鉛直部4aおよび水平部4bからなる門型フレーム4と、この門型フレーム4の水平部4bに左右方向で移動自在に、すなわち横行自在に設けられた横行台車(吊持体の一例)5と、この横行台車5から昇降装置6を介して昇降自在に設けられるとともに四隅に設けられた把持具(例えば、保持用フック、ツイストロックなど)7を介してコンテナCを吊持し得るスプレッダ8とから構成されている。なお、上記昇降装置6は、例えばワイヤ(索体)6aを巻取り・繰出し自在な巻取ドラムを有するウインチ装置が用いられている。
【0017】
そして、上記横行台車5とスプレッダ8との間には、把持具7を作動させるための電源、制御信号などを供給するための所定長さのケーブル9が設けられるとともに、スプレッダ8側には、ケーブル9を収納し得るケーブル収納装置11が設けられ、さらに横行台車5側には、ケーブル9を真っ直ぐに下方に案内させるためのケーブル案内装置12が設けられている。
【0018】
上記ケーブル収納装置11は、図3に示すように、中央にコーン状のガイド部材21が配置されてケーブル9を渦巻き状に案内しその周囲に収納するためのケーブル収納体(ケーブルバスケットともいう)22と、このケーブル収納体22の内面から立設されてケーブル9を当該ケーブル収納体22内に導くための円錐台形状に形成された案内枠状体23とから構成されている。
【0019】
さらに、上記ケーブル案内装置12は、図2に示すように、横行台車5の下面に垂下して設けられてケーブル9を挿通し案内するための伸縮式ガイド体31と、同じく横行台車5側に配置されて上記伸縮式ガイド体31の伸縮量を調節し得る伸縮量調整装置としてのウインチ装置32とから構成されている。
【0020】
上記伸縮式ガイド体31は、径が異なる3個の中空の筒状部材33が入れ子式(3段)に配置されたもので(勿論、3個(3段)に限定されるものではない)、横行台車5の下面に上端が固定された大径の第1筒状部材33Aと、当該第1筒状部材33Aの下端開口から出退可能に挿入された中径の第2筒状部材33Bと、この第2筒状部材33Bの下端開口から出退可能に挿入された小径の第3筒状部材33Cとから構成されている。なお、上記第2筒状部材33Bは第1筒状部材33Aに対して、また上記第3筒状部材33Cは第2筒状部材33Bに対してそれぞれ昇降自在(出退自在)に設けられるとともに、最も下方に突出した位置においては、それぞれに設けられたストッパ(図示せず)により、その突出位置が維持されるようにしている。また、上記ウインチ装置32は、ワイヤ(索体の一例)32aが巻き取られた巻取ドラム32bと、この巻取ドラム32bを回転させる電動機(図示せず)とから構成されるとともに、ワイヤ32aの先端が第3筒体部材33Cの下端に突設された連結板34に連結されており、さらにこのウインチ装置32は、スプレッダ8の下降量すなわち横行台車5に対する距離(高さ)に応じて制御される。なお、伸縮式ガイド体31の伸縮動作については、ケーブル収納装置11の案内枠状体23の上面からの距離が一定距離Lより短くなった場合に行われる。勿論、この一定距離Lは、ワイヤ32aに対するガイドがない場合でも、案内枠状体23の案内口23aからワイヤ32aがはみ出さないような距離にされている。
【0021】
上記構成において、コンテナCを吊り上げる場合、門型フレーム4をコンテナC上に走行させた後、昇降装置6のワイヤ6aを繰出しスプレッダ8を下降させてコンテナCの上面に載置させ、そして把持具7をコンテナCに係合させる。
【0022】
勿論、スプレッダ8の下降に合わせて、当然に、ケーブル収納装置11内に渦巻き状に収納されているケーブル9が上方に引き出されることになるが、これと同時に、ウインチ装置32が駆動されてワイヤ32aが繰り出され伸縮式ガイド体31が伸ばされて、ケーブル9が案内枠状体23の案内口23aから外方にたるまないように案内される。
【0023】
そして、把持具7によりコンテナCが保持されると、昇降装置6によりスプレッダ8を上昇させる。
この上昇に合わせて、ケーブル9の下端側は、ケーブル収納体22内に且つガイド部材21の周囲に渦巻き状に収納されるとともに、ウインチ装置32により、伸縮式ガイド体31も縮められて、その下端と案内枠状体23との距離が一定距離Lとなるように維持されている。すなわち、案内枠状体23の案内口23a内への案内に必要となる最少距離Lが保たれている。
【0024】
このように、横行台車5側に、ケーブル9を案内し得る入れ子式筒状部材33よりなる伸縮式ガイド体31を設けたので、スプレッダ8の上昇時に、ケーブル9をケーブル収納装置11の案内枠状体23内に導く際に、当該案内枠状体23の案内口23aに確実に案内させることができ、したがってケーブル9が外にはみ出るのを防止してケーブル9が損傷するのを防止することができる。
【0025】
ところで、上記実施の形態においては、伸縮式ガイド体31を伸縮させるのに、ウインチ装置32を用いたが、例えばラック・ピニオン機構を用いて行うこともできる。
【0026】
また、上記実施の形態においては、伸縮式ガイド体31を伸縮させるのに、ウインチ装置32を用いたが、単に、伸縮式ガイド体31を横行台車5から垂下させて設けるようにしてもよい。この場合、スプレッダ8が上昇された際に、最下段の第3筒状部材33Cがケーブル案内装置11の案内枠状体23の案内口23aに当接することにより、当該スプレッダ8の昇降に応じて伸縮が行われる。
【0027】
さらに、上記実施の形態においては、ケーブル9を案内する伸縮式ガイド体31を周囲が囲まれた円筒状の筒状部材33により構成したが、図4に示すように、例えば3段にて伸縮自在に設けられた吊り竿形式の各棒状部材(出退部材の一例で、勿論、横行台車5側の第1,第2棒状部材41A,41Bは中空の筒状であり、先端側の第3棒状部材41Cは中実の棒状にされている)41の下端に、ケーブル9を挿通し案内させ得るリング部42を設けたものであってもよい。勿論、この場合においても、筒状部材33よりなる伸縮式ガイド体31と同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1または請求項2に係るケーブル案内装置の構成によると、吊持体側に、ケーブルを挿通し案内する複数個の筒状部材またはリング部を有する複数個の出退部材を伸縮自在に設けたので、荷物吊持具の上昇時にケーブルを荷物吊持具側に収納させる際に、ほぼ真っ直ぐに案内させることができ、したがってケーブルが荷物吊持具側に設けられた収納部から外にはみ出るのを抑制してケーブルが損傷するのを防止することができる。
【0029】
また、請求項3または請求項4に係るケーブル案内装置の構成によると、筒状部材または出退部材を伸縮させる伸縮装置を設けたので、荷物吊持具の昇降に応じてその伸縮量を調整することができ、したがってケーブルの案内をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るケーブル案内装置が具備されたコンテナクレーンの概略構成を示す斜視図である。
【図2】同コンテナクレーンの要部側面図である。
【図3】同コンテナクレーンにおけるケーブル収納装置の概略構成を示す斜視図である。
【図4】同コンテナクレーンにおけるケーブル案内装置の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コンテナクレーン
5 横行台車
6 昇降装置
7 把持具
8 スプレッダ
9 ケーブル
11 ケーブル収納装置
12 ケーブル案内装置
31 伸縮式ガイド体
32 ウインチ装置
32a ワイヤ
32b 巻取ドラム
33 筒状部材
34 連結板
41 棒状部材
42 リング部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコンテナの荷役装置に具備されるスプレッダなどの荷物吊持具におけるケーブル案内装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンテナの荷役装置、例えばコンテナクレーンには、コンテナを吊持するためのスプレッダが具備されるとともに、このスプレッダには、コンテナに係脱自在なツイストロックなどの把持具が具備されており、またこれら把持具を作動させるための電源供給用および制御信号伝送用のケーブル(電線)が設けられている。
【0003】
ところで、コンテナの荷役作業においては、コンテナはかなりの高さでもって昇降されるため、上記ケーブルについてもそれだけの長さを必要とするとともに、スプレッダ側には、例えば門型クレーン上を横行自在に横行台車から垂れ下がったケーブルを収納するためのケーブル収納装置が具備されている。
【0004】
従来、この種のケーブル収納装置としては、スプレッダの上面に所定高さでもって立設された円筒状のバスケットと、このバスケットの周囲から所定高さでもって上方に立設されるとともに中央にケーブルの案内口が形成されてなる円錐形台形状の案内枠状体とが具備されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−163584号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ケーブル収納装置の構成によると、案内枠状体のケーブルの案内口は円錐台形状の頂部でありその口径が小さくされているため、スプレッダの上昇時に、すなわちケーブルの案内枠状体への収納時に、風によりあおられると、ケーブルが案内口から外れて当該収納装置の外に出てしまい、ケーブルが損傷するおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、ケーブルを確実にスプレッダなどの荷物吊持具側の所定位置に案内し得る荷物吊持具におけるケーブル案内装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、吊持体から索体を介して昇降自在に設けられた荷物吊持具に電源等を供給するためのケーブルの案内装置であって、
吊持体側に設けられるとともに当該吊持体から荷物吊持具に垂下されたケーブルを挿通し案内するための複数個の筒状部材を入れ子式に設けて伸縮自在に構成したものである。
【0009】
また、請求項2に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、吊持体から索体を介して昇降自在に設けられた荷物吊持具に電源等を供給するためのケーブルの案内装置であって、
吊持体側に設けられるとともに当該吊持体から荷物吊持具に垂下されたケーブルを挿通し案内するリング部がそれぞれ下端に設けられた複数個の出退部材を入れ子式に設けて伸縮自在に構成したものである。
【0010】
上記請求項1または請求項2に係るケーブル案内装置の構成によると、吊持体側に、ケーブルを挿通し案内する複数個の筒状部材またはリング部を有する複数個の出退部材を伸縮自在に設けたので、荷物吊持具の上昇時にケーブルを荷物吊持具側に収納させる際に、ほぼ真っ直ぐに案内させることができ、したがってケーブルが荷物吊持具側に設けられた収納部から外にはみ出るのを抑制してケーブルが損傷するのを防止し得る。
【0011】
また、請求項3に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、請求項1または2に記載の案内装置において、筒状部材または出退部材を伸縮させる伸縮装置を具備させたものである。
【0012】
さらに、請求項4に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置は、請求項2または3に記載の案内装置における伸縮装置を、一端部が筒状部材または出退部材の下端部に連結された索体と、この索体を巻取り繰出し自在な巻取ドラムとから構成したものである。
【0013】
また、請求項3または請求項4に係るケーブル案内装置の構成によると、筒状部材または出退部材を伸縮させる伸縮装置を設けたので、荷物吊持具の昇降に応じてその伸縮量を調整することができ、したがってケーブルの案内をより確実に行い得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る荷物吊持具におけるケーブル案内装置を、図1〜図3に基づき説明する。
【0015】
本実施の形態におけるケーブル案内装置としては、例えばコンテナヤードに配置された自走式のコンテナクレーン(コンテナ荷役装置)に昇降自在に設けられてコンテナを吊持し得るスプレッダ(荷物吊持具の一例)に、電源、制御信号など(電源等)を供給するためのケーブル(電線)を案内するものとして説明する。
【0016】
まず、コンテナクレーンについて、図1および図2に基づき簡単に説明する。
このコンテナクレーン1は、それぞれ前後に走行車輪2が設けられた左右一対の脚部3およびこれら両脚部3間に亘って設けられて鉛直部4aおよび水平部4bからなる門型フレーム4と、この門型フレーム4の水平部4bに左右方向で移動自在に、すなわち横行自在に設けられた横行台車(吊持体の一例)5と、この横行台車5から昇降装置6を介して昇降自在に設けられるとともに四隅に設けられた把持具(例えば、保持用フック、ツイストロックなど)7を介してコンテナCを吊持し得るスプレッダ8とから構成されている。なお、上記昇降装置6は、例えばワイヤ(索体)6aを巻取り・繰出し自在な巻取ドラムを有するウインチ装置が用いられている。
【0017】
そして、上記横行台車5とスプレッダ8との間には、把持具7を作動させるための電源、制御信号などを供給するための所定長さのケーブル9が設けられるとともに、スプレッダ8側には、ケーブル9を収納し得るケーブル収納装置11が設けられ、さらに横行台車5側には、ケーブル9を真っ直ぐに下方に案内させるためのケーブル案内装置12が設けられている。
【0018】
上記ケーブル収納装置11は、図3に示すように、中央にコーン状のガイド部材21が配置されてケーブル9を渦巻き状に案内しその周囲に収納するためのケーブル収納体(ケーブルバスケットともいう)22と、このケーブル収納体22の内面から立設されてケーブル9を当該ケーブル収納体22内に導くための円錐台形状に形成された案内枠状体23とから構成されている。
【0019】
さらに、上記ケーブル案内装置12は、図2に示すように、横行台車5の下面に垂下して設けられてケーブル9を挿通し案内するための伸縮式ガイド体31と、同じく横行台車5側に配置されて上記伸縮式ガイド体31の伸縮量を調節し得る伸縮量調整装置としてのウインチ装置32とから構成されている。
【0020】
上記伸縮式ガイド体31は、径が異なる3個の中空の筒状部材33が入れ子式(3段)に配置されたもので(勿論、3個(3段)に限定されるものではない)、横行台車5の下面に上端が固定された大径の第1筒状部材33Aと、当該第1筒状部材33Aの下端開口から出退可能に挿入された中径の第2筒状部材33Bと、この第2筒状部材33Bの下端開口から出退可能に挿入された小径の第3筒状部材33Cとから構成されている。なお、上記第2筒状部材33Bは第1筒状部材33Aに対して、また上記第3筒状部材33Cは第2筒状部材33Bに対してそれぞれ昇降自在(出退自在)に設けられるとともに、最も下方に突出した位置においては、それぞれに設けられたストッパ(図示せず)により、その突出位置が維持されるようにしている。また、上記ウインチ装置32は、ワイヤ(索体の一例)32aが巻き取られた巻取ドラム32bと、この巻取ドラム32bを回転させる電動機(図示せず)とから構成されるとともに、ワイヤ32aの先端が第3筒体部材33Cの下端に突設された連結板34に連結されており、さらにこのウインチ装置32は、スプレッダ8の下降量すなわち横行台車5に対する距離(高さ)に応じて制御される。なお、伸縮式ガイド体31の伸縮動作については、ケーブル収納装置11の案内枠状体23の上面からの距離が一定距離Lより短くなった場合に行われる。勿論、この一定距離Lは、ワイヤ32aに対するガイドがない場合でも、案内枠状体23の案内口23aからワイヤ32aがはみ出さないような距離にされている。
【0021】
上記構成において、コンテナCを吊り上げる場合、門型フレーム4をコンテナC上に走行させた後、昇降装置6のワイヤ6aを繰出しスプレッダ8を下降させてコンテナCの上面に載置させ、そして把持具7をコンテナCに係合させる。
【0022】
勿論、スプレッダ8の下降に合わせて、当然に、ケーブル収納装置11内に渦巻き状に収納されているケーブル9が上方に引き出されることになるが、これと同時に、ウインチ装置32が駆動されてワイヤ32aが繰り出され伸縮式ガイド体31が伸ばされて、ケーブル9が案内枠状体23の案内口23aから外方にたるまないように案内される。
【0023】
そして、把持具7によりコンテナCが保持されると、昇降装置6によりスプレッダ8を上昇させる。
この上昇に合わせて、ケーブル9の下端側は、ケーブル収納体22内に且つガイド部材21の周囲に渦巻き状に収納されるとともに、ウインチ装置32により、伸縮式ガイド体31も縮められて、その下端と案内枠状体23との距離が一定距離Lとなるように維持されている。すなわち、案内枠状体23の案内口23a内への案内に必要となる最少距離Lが保たれている。
【0024】
このように、横行台車5側に、ケーブル9を案内し得る入れ子式筒状部材33よりなる伸縮式ガイド体31を設けたので、スプレッダ8の上昇時に、ケーブル9をケーブル収納装置11の案内枠状体23内に導く際に、当該案内枠状体23の案内口23aに確実に案内させることができ、したがってケーブル9が外にはみ出るのを防止してケーブル9が損傷するのを防止することができる。
【0025】
ところで、上記実施の形態においては、伸縮式ガイド体31を伸縮させるのに、ウインチ装置32を用いたが、例えばラック・ピニオン機構を用いて行うこともできる。
【0026】
また、上記実施の形態においては、伸縮式ガイド体31を伸縮させるのに、ウインチ装置32を用いたが、単に、伸縮式ガイド体31を横行台車5から垂下させて設けるようにしてもよい。この場合、スプレッダ8が上昇された際に、最下段の第3筒状部材33Cがケーブル案内装置11の案内枠状体23の案内口23aに当接することにより、当該スプレッダ8の昇降に応じて伸縮が行われる。
【0027】
さらに、上記実施の形態においては、ケーブル9を案内する伸縮式ガイド体31を周囲が囲まれた円筒状の筒状部材33により構成したが、図4に示すように、例えば3段にて伸縮自在に設けられた吊り竿形式の各棒状部材(出退部材の一例で、勿論、横行台車5側の第1,第2棒状部材41A,41Bは中空の筒状であり、先端側の第3棒状部材41Cは中実の棒状にされている)41の下端に、ケーブル9を挿通し案内させ得るリング部42を設けたものであってもよい。勿論、この場合においても、筒状部材33よりなる伸縮式ガイド体31と同様の効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1または請求項2に係るケーブル案内装置の構成によると、吊持体側に、ケーブルを挿通し案内する複数個の筒状部材またはリング部を有する複数個の出退部材を伸縮自在に設けたので、荷物吊持具の上昇時にケーブルを荷物吊持具側に収納させる際に、ほぼ真っ直ぐに案内させることができ、したがってケーブルが荷物吊持具側に設けられた収納部から外にはみ出るのを抑制してケーブルが損傷するのを防止することができる。
【0029】
また、請求項3または請求項4に係るケーブル案内装置の構成によると、筒状部材または出退部材を伸縮させる伸縮装置を設けたので、荷物吊持具の昇降に応じてその伸縮量を調整することができ、したがってケーブルの案内をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るケーブル案内装置が具備されたコンテナクレーンの概略構成を示す斜視図である。
【図2】同コンテナクレーンの要部側面図である。
【図3】同コンテナクレーンにおけるケーブル収納装置の概略構成を示す斜視図である。
【図4】同コンテナクレーンにおけるケーブル案内装置の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コンテナクレーン
5 横行台車
6 昇降装置
7 把持具
8 スプレッダ
9 ケーブル
11 ケーブル収納装置
12 ケーブル案内装置
31 伸縮式ガイド体
32 ウインチ装置
32a ワイヤ
32b 巻取ドラム
33 筒状部材
34 連結板
41 棒状部材
42 リング部
Claims (4)
- 吊持体から索体を介して昇降自在に設けられた荷物吊持具に電源等を供給するためのケーブルの案内装置であって、
吊持体側に設けられるとともに当該吊持体から荷物吊持具に垂下されたケーブルを挿通し案内するための複数個の筒状部材を入れ子式に設けて伸縮自在に構成したことを特徴とする荷物吊持具におけるケーブル案内装置。 - 吊持体から索体を介して昇降自在に設けられた荷物吊持具に電源等を供給するためのケーブルの案内装置であって、
吊持体側に設けられるとともに当該吊持体から荷物吊持具に垂下されたケーブルを挿通し案内するリング部がそれぞれ下端に設けられた複数個の出退部材を入れ子式に設けて伸縮自在に構成したことを特徴とする荷物吊持具におけるケーブル案内装置。 - 筒状部材または出退部材を伸縮させる伸縮装置を具備させたことを特徴とする請求項1または2に記載の荷物吊持具におけるケーブル案内装置。
- 伸縮装置を、一端部が筒状部材または出退部材の下端部に連結された索体と、この索体を巻取り繰出し自在な巻取ドラムとから構成したことを特徴とする請求項2または3に記載の荷物吊持具におけるケーブル案内装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003175644A JP2005008370A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 荷物吊持具におけるケーブル案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003175644A JP2005008370A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 荷物吊持具におけるケーブル案内装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005008370A true JP2005008370A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34098728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003175644A Withdrawn JP2005008370A (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 荷物吊持具におけるケーブル案内装置 |
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JP (1) | JP2005008370A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102616655A (zh) * | 2012-03-21 | 2012-08-01 | 太原重工股份有限公司 | 一种具有组合吊具的起重机用电缆收放装置 |
WO2016042207A1 (en) * | 2014-09-19 | 2016-03-24 | Konecranes Global Corporation | Hoisting device |
-
2003
- 2003-06-20 JP JP2003175644A patent/JP2005008370A/ja not_active Withdrawn
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