JP2005007871A - 全芳香族ポリエステルアミド液晶樹脂成形品及び成形方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 融点が270〜370℃、融点より10〜20℃高い温度でのせん断速度1000/秒での溶融粘度が10〜45Pa・sの範囲内にある特定の組成の全芳香族ポリエステルアミド系液晶樹脂を固相で熱処理して、溶融粘度60〜200Pa・sにした樹脂を用いて、融点〜融点+40℃の温度で、ブロー成形または押出し成形する。
【選択図】 なし
Description
ところが、液晶樹脂は、溶融粘度が極めて低く、溶融張力が小さいために、溶融張力が必要とされるブロー成形や、溶融延伸を必要とするフィルム等の押出成形には不向きであり、その加工は極めて限定された方法によらざるを得ず、一般的な手法では加工が極めて困難であった。そのため、例えば、ポリオレフィンの間に挟んで延伸フィルムを製造したり、金属と複合化させたラミネートフィルムを製造する方法をとらざるを得なかった。
(I)6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸残基1〜15モル%
(II)4−ヒドロキシ安息香酸残基40〜70モル%
(III)芳香族ジオール残基5〜28.5モル%
(IV)4−アミノフェノール残基1〜20モル%
(V)芳香族ジカルボン酸残基6〜29.5モル%
(ここで芳香族ジオール残基及び芳香族ジカルボン酸残基は少なくとも一つの芳香族環を含む二価の基である。)
からなり、融点が270〜370℃であり、該融点より10〜20℃高い温度でのせん断速度1000/秒における溶融粘度が10〜45Pa・sの範囲内にある全芳香族ポリエステルアミド液晶樹脂の粒子を、固相で熱処理して、該融点より10〜20℃高い温度でのせん断速度1000/秒における溶融粘度が60〜200Pa・sに達した液晶樹脂を用いて、該融点〜該融点+40℃の温度範囲でブロー成形または押出し成形する成形方法を提供する。
本発明の第2は、260℃以上でかつ該融点より10℃以上低い温度範囲で、液晶樹脂が粒子状態を保ったまま5時間以上、固相で熱処理を行うことを特徴とする本発明の第1に記載の成形方法を提供する。
本発明の第3は、熱処理前の液晶樹脂の粒子の直径又はいずれか一辺が3mm以上の平均長さを有する大きさである液晶樹脂を用いる本発明の第1又は2に記載の成形方法を提供する。
本発明の第4は、熱処理の前に、260℃以下の温度で4時間以内の予備加熱を行うことを特徴とする本発明の第1〜3の何れかに記載の成形方法を提供する。
本発明の第5は、低温から高温に(連続的または断続的に)昇温しながら熱処理を行うことを特徴とする本発明の第1〜4の何れかに記載の成形方法を提供する。
本発明の第6は、本発明の第1〜5の何れかに記載の成形方法により得られる成形品を提供する。
本発明に係る全芳香族ポリエステルアミド液晶樹脂は、下記(I)〜(V)の繰り返し重合単位からなる全芳香族ポリエステルアミド樹脂である。
なお、(I)〜(V)の繰り返し重合単位の合計は100モル%であり、樹脂の末端基を除いて、ヒドロキシル残基とアミノ残基の合計とカルボキシル残基の合計は等モルの関係にあり、特に、(III)と(IV)の合計と(V)が等モルの関係にある。
(I)6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸残基は1〜15モル%、好ましくは2.0〜10モル%である。6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸残基は、下記化学式(I)で表される。
-O-Ar-O- (III)
(ここで、Arは少なくとも一つの芳香族環を含む二価の基である。)
-CO-Ar'-CO- (V)
(ここで、Ar'は少なくとも一つの芳香族環を含む二価の基である。)
上記特定の樹脂組成の全芳香族ポリエステルアミドを原料とすることにより、実用的に良好な物性を示すブロー成形品、押出成形品が得られる。
液晶樹脂であることによって、極めて低い気体透過性や寸法安定性、耐薬品性等の優れた特性が発現する。
液晶樹脂の融点が270℃未満では、熱処理により微結晶成分は増加するものの、分子量の増加が実質的には起こらず、ブロー成形性の改善は不充分になる。融点が370℃超の液晶樹脂の場合は分子量を増加させるためには融点近傍の高温度で長時間の熱処理が必要となり、副反応の生成物を抑えることができないため、十分な品質の液晶樹脂を得ることができない。
また、熱処理前の液晶樹脂について、該融点より10〜20℃高い温度でのせん断速度1000/秒における溶融粘度が10Pa・s未満では熱処理時に液晶樹脂が粒子形状を保持するのが困難となり、45Pa・s超では液晶樹脂の重合時の攪拌トルクが大きくなるので撹拌能力の高い高価な生産設備が必要になるため、経済的に好ましくない。
本発明では上記の全芳香族ポリエステルアミドを、粒子状態を維持して熱処理することにより、分子量を増加させると共に粒子内に微結晶を数多く発生させる。
熱処理の温度が高すぎて融点近傍になると、熱処理中に液晶樹脂の粒子が融着し、ブロー成形などの工程での取り扱いが困難になり、実用性の観点から好ましくない。一方、熱処理温度が余りに低すぎると、ブロー成形でのドローダウン防止にはほどんど効果がなくなるため、熱処理温度はどのような液晶樹脂に対しても、260℃以上を保つことが必要である。
上記熱処理する前に、予備加熱処理として、上記熱処理未満の温度で、0.5〜4時間液晶樹脂の粒子を加熱したりする方法や、上記熱処理を低温から高温側に連続的、または段階的に熱処理温度を上げていく(例えば昇温速度5〜10℃/hr)方法などでは、工程を簡略にすることができるため、工業的には好ましいことが多い。
一般的に結晶の存在は、DSCなど熱的測定により確認することが可能で、熱処理前より熱処理後のほうが、結晶構造が成長したり、微結晶が多く発生する。本発明の液晶樹脂においては、熱処理後の融点の方が前記熱処理前の融点より2〜30℃、好ましくは2〜20℃高くなる。
また、熱処理を行った後の液晶性樹脂の溶融粘度(熱処理前の樹脂の融点より10〜20℃高い温度におけるせん断速度1000/秒における値)が60〜200Pa・sであり、好ましくは60〜150Pa・sである。
このように本発明においては、溶融粘度が前記熱処理前の値10〜45Pa・sに比較して、60〜200Pa・sと大きく増加することにより、十分な耐ドローダウン性が達成される。
熱処理後の液晶樹脂の溶融粘度が60Pa・s未満では、耐ドローダウン性が不十分となり、200Pa・s超では、溶融ブローアップ時の延伸性が不十分となる。
熱処理用の装置としては、具体的には、材料静置式、機械搬送式、機械撹拌式、気流乾燥撹拌式などが挙げられ、好ましくは、タンブルドライヤー型の真空乾燥機などが挙げられる。真空乾燥機では真空度は0.01〜50kPa、好ましくは0.01〜10kPaである。
繊維状充填剤としては、ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化ホウ素繊維、窒化珪素繊維、ホウ素繊維、チタン酸カリ繊維、更にステンレス繊維、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等、金属繊維状物質の無機質繊維状物質が挙げられる。
有機繊維充填剤としては、芳香族ポリエステル繊維、他の液晶ポリマー繊維、芳香族ポリアミド繊維、ポリイミド繊維、フッ素樹脂繊維等の高融点耐熱性高強度合成繊維である。
粉粒状充填剤としては、カーボンブラック、黒鉛、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ミルドガラスファイバー、ガラスバルーン、ガラス粉、珪酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、ウォラストナイトの如き硅素酸塩、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、アルミナの如き金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの如き金属の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムの如き金属の硫酸塩、その他フェライト、炭化硅素、窒化硅素、窒化ホウ素、各種金属粉末等が挙げられる。
板状充填剤としては、マイカ、ガラスフレーク、各種の金属箔等が挙げられる。
これらの無機及び有機充填剤は1種又は2種以上併用出来る。これらの充填剤の使用に当たっては、必要ならば集束剤又は表面処理剤を使用することが望ましい。
充填剤の配合量は、組成物全量中の1〜80重量%、好ましくは2〜30重量%である。
次に、ブロー成形について説明する。ブロー成形の加工温度(シリンダー温度及びダイ温度の両者を示す。)は、加熱処理後の液晶樹脂の融点以上で融点+40℃以下の温度であることが必要であり、好ましい加工温度は融点〜融点+30℃である。ドローダウン性を向上させるためには、加工温度を低くするほうが良いが、ブローアップに必要な溶融時の延伸性を考慮すると、融点以上が必要である。融点以上と融点未満では明らかに成形加工性に差があり、融点未満でも加工は可能ではあるが、溶融延伸性、金型転写性、外観性状、機械特性が低下し、液晶樹脂の優れた特性を生かすことができなくなる。ドローダウン性は、加工温度が上がると悪化するため、加工温度範囲は、融点+40℃以下である。
本発明では、熱処理後の樹脂を使用した場合、ドローダウン指数(ブロー成形機からパリソンを押出し、パリソンの長さが120mmに達するまでの時間に対する、600mm達するまでの時間の比)が2.0〜4.5、好ましくは2.5〜4.0である。ドローダウン指数が上記範囲未満ではドローダウンのためブロー成形が困難となり、上記範囲超では溶融時の延伸性が不足してブローアップ時に破れが発生しやすくなる。
なお、熱処理前の樹脂を使用した場合には、融点270℃以上液晶樹脂の場合は、上記ドローダウン指数が1.1〜2.0である。
押出成形においても、以上述べたようなブロー成形の場合と同様の温度制御が必要となる。
本発明に係る押出成形は、特に限定されず、T−ダイ法、インフレーション法、チューブ成形法、異形押出法等が挙げられる。
本発明によれば、加圧状態で使用されたり、衝撃力のかかるような靭性の要求される環境下で使用される成形品にも使用できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)液晶ポリエステル樹脂の融点:JIS K7121に基づき、得られた液晶樹脂ペレットを、示差熱分析法(DSC)により昇温温度20℃/分で測定した。
(2)液晶性:オリンパス社製偏光顕微鏡を使用し、リンカム社製ホットステージに試料を載せて溶融し、窒素雰囲気下で150倍の倍率で観察する。直交偏光子間に挿入したとき光を透過させる。試料が光学的に異方性であると、例えば溶融静止状態であっても偏光は透過する。
(3)溶融粘度:キャピラリー式レオメーター(東洋精機社キャピログラフ1B)により、せん断速度1000/秒での見掛けの溶融粘度を、ISO11443に準拠して表2に記載の測定温度にて測定した。測定には直径1.0mm、長さ20mmのオリフィスを用いた。
(4)ドローダウン指数:ブロー成形機(プラコー社製S−45ND)を用いて、樹脂吐出速度40g/分(2400g/時間)で、パリソン(口径30mm、肉厚2mm)を押出し、パリソンの長さが120mmに達するまでの時間(t120)に対する、600mmに達するまでの時間(t600)の比(t600/t120)を、ドローダウン指数として測定した。例えば、まったくドローダウンしない樹脂では、ドローダウン指数は押出し長さの比と等しく、5.0である。ドローダウンがしやすい樹脂では、ドローダウン指数は1に近づき小さくなる傾向となる。
(5)成形品の外観性状(成形品の破れ):ブロー成形機(プラコー社製S−45ND)により、表1に示す成形温度で直径120mm、長さ280mmの円筒状の成形品を作製し、目視により、ブロー後に成形品の破れの有無について評価した。
(6)機械強度:ブロー成形部品から、ASTM D638,タイプ5に準じてダンベル片形状に樹脂を切出し、パリソン吐出方向(垂直方向)と、ブローアップ方向(水平方向)について、オリエンテック社製テンシロンRTC−1325Aを用いて、引張り強度、引張り弾性率、引張り破断伸びを測定した。
6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸175重量部、4−ヒドロキシ安息香酸345重量部、酢酸カリウム0.02重量部、無水酢酸350重量部を、各々撹拌機及び留出管を備えた反応機に仕込み、十分に窒素置換した後、常圧下で150℃まで温度を上げ、撹拌を開始した。150℃で30分撹拌し、更に徐々に温度を上昇させ、副生する酢酸を留去した。温度が300℃に達したところで、徐々に反応器中を減圧させ5torrの圧力で、1時間撹拌を続け、目標の撹拌トルクに達した時点で、反応器下部の排出孔を開け、窒素圧を使って樹脂をストランド状に取りだした。排出されたストランドをペレタイザーにより粒子状にした。この全芳香族ポリエステル液晶樹脂の融点は280℃、300℃での溶融粘度は35Pa・sであった。
6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸38重量部、4−ヒドロキシ安息香酸173重量部、4,4’−ジヒドロキシビフェニル52重量部、テレフタル酸65重量部、4−アセトアミノフェノール17重量部、酢酸カリウム0.04重量部、無水酢酸221重量部を各々撹拌機及び留出管を備えた反応機に仕込み、十分に窒素置換した後、常圧下で150℃まで温度を上げ、撹拌を開始した。150℃で30分撹拌し、更に徐々に温度を上昇させ、副生する酢酸を留去した。温度が350℃に達したところで、徐々に反応器中を減圧させ5torrの圧力で1時間撹拌を続け、目標の撹拌トルクに達した時点で、反応器下部の排出孔を開け、窒素圧を使って樹脂をストランド状に取りだした。排出されたストランドをペレタイザーにより粒子状にした。この全芳香族ポリエステルアミド液晶樹脂の融点は300℃、320℃での溶融粘度は25Pa・sであった。
6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸30重量部、4−ヒドロキシ安息香酸285重量部、4,4’−ジヒドロキシビフェニル80重量部、4−アセトアミノフェノール25重量部、テレフタル酸100重量部、酢酸カリウム0.07重量部、無水酢酸350重量部を各々撹拌機及び留出管を備えた反応機に仕込み、十分に窒素置換した後、常圧下で150℃まで温度を上げ、撹拌を開始した、150℃で80分撹拌し、更に徐々に温度を上昇させ、副生する酢酸を留去した。温度が350℃に達したところで、1時間かけて反応器中を減圧させ圧力が5torrに達した時点で時点で、反応器下部の排出孔を開け、窒素圧を使って樹脂をストランド状に取りだした。排出されたストランドをペレタイザーにより粒子状にした。この全芳香族ポリエステルアミド液晶樹脂の融点は340℃、350℃での溶融粘度は10Pa・sであった。
6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸79重量部、4−ヒドロキシ安息香酸93重量部、4,4’−ジヒドロキシビフェニル39重量部、4−アセトアミノフェノール13重量部、テレフタル酸49重量部、酢酸カリウム0.02重量部、無水酢酸167重量部を各々撹拌機及び留出管を備えた反応機に仕込み、十分に窒素置換した後、常圧下で150℃まで温度を上げ、撹拌を開始した。150℃で30分撹拌し、更に徐々に温度を上昇させ、副生する酢酸を留去した。温度が350℃に達したところで、反応器中を減圧させ圧力が5torrに達した時点からさらに30分撹拌し、反応器下部の排出孔を開け、窒素圧を使って樹脂をストランド状に取りだした。排出されたストランドをペレタイザーにより粒子状にした。この全芳香族ポリエステルアミド液晶樹脂の融点は215℃、250℃での溶融粘度は75Pa・sであった。
上記ポリマーA〜Dは何れも、溶融状態で光学的に異方性を示した。
表1に、上記全芳香族液晶樹脂の組成を示す。
上記ポリマーBを、各々真空乾燥機にて表2に示す温度、時間熱処理を行い、次いで表2に示す温度でブロー成形を行い、特性を評価した。
上記ポリマーCを、各々真空乾燥機にて表2に示す温度、時間熱処理を行い、次いで表2に示す温度でブロー成形を行い、特性を評価した。
上記ポリマーAを、タンブルドライヤー型の真空乾燥機にて表2に示す温度、時間熱処理を行い、次いで表2に示す温度でブロー成形を行い、特性を評価した。
上記ポリマーAを、タンブルドライヤー型の真空乾燥機にて表1に示す温度、時間熱処理を行い、次いで表2に示す温度でブロー成形を行い、特性を評価した。なお、比較例6では、熱処理時に樹脂粒子が融着したため、熱処理後の測定が不可能であった。
上記ポリマーDに対し、比較例7では真空乾燥機にて表1に示す温度、時間熱処理を行い、比較例8では熱処理を行わず、次いで表2に示す温度でブロー成形を行い、前記特性を評価した。
上記結果を表2に纏めて示す。
本発明のブロー成形品では、伸度が垂直方向及び水平方向共に優れており、靭性に優れていることが判る。
実施例1は、ブロー成形品の靭性を示す引張強度、伸度がいずれの方向でも高く、また成形品の肉厚分布を均一で異方性が少なく、靭性と強度に優れたブロー成形品が得られた。
Claims (6)
- 下記(I)〜(V)の繰り返し重合単位:
(I)6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸残基1〜15モル%
(II)4−ヒドロキシ安息香酸残基40〜70モル%
(III)芳香族ジオール残基5〜28.5モル%
(IV)4−アミノフェノール残基1〜20モル%
(V)芳香族ジカルボン酸残基6〜29.5モル%
(ここで芳香族ジオール残基及び芳香族ジカルボン酸残基は少なくとも一つの芳香族環を含む二価の基である。)
からなり、融点が270〜370℃であり、該融点より10〜20℃高い温度でのせん断速度1000/秒における溶融粘度が10〜45Pa・sの範囲内にある全芳香族ポリエステルアミド液晶樹脂の粒子を、固相で熱処理して、該融点より10〜20℃高い温度でのせん断速度1000/秒における溶融粘度が60〜200Pa・sに達した液晶樹脂を用いて、該融点〜該融点+40℃の温度範囲でブロー成形または押出し成形する成形方法。 - 260℃以上でかつ該融点より10℃以上低い温度範囲で、液晶樹脂が粒子状態を保ったまま5時間以上、固相で熱処理を行うことを特徴とする請求項1記載の成形方法。
- 熱処理前の液晶樹脂の粒子の直径又はいずれか一辺が3mm以上の平均長さを有する大きさである液晶樹脂を用いる請求項1又は2に記載の成形方法。
- 熱処理の前に、260℃以下の温度で4時間以内の予備加熱を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の成形方法。
- 低温から高温に(連続的または断続的に)昇温しながら熱処理を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の成形方法。
- 請求項1〜5の何れかに記載の成形方法により得られる成形品。
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