JP2005006105A - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置 - Google Patents
コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザーがコンテンツ受信時に広告をスキップしたときに、自動的に広告主の不利益にならない代替コンテンツを挿入して配信する。
【解決手段】コンテンツ配信システムは、広告サーバー13からの広告情報のスキップを入力するスキップ入力部21−1と、広告情報に替えて代替コンテンツを再生するストリーミングデータ再生ソフトウエア11−1とを有する視聴者端末11と、スキップ入力指定を検出するスキップ検出部21−2と、スキップ入力指定により広告情報に替えて代替コンテンツを送信するストリーミングデータ配信ソフトウエア12−1を有するコンテンツサーバー12を具備するものである。
【選択図】 図2
【解決手段】コンテンツ配信システムは、広告サーバー13からの広告情報のスキップを入力するスキップ入力部21−1と、広告情報に替えて代替コンテンツを再生するストリーミングデータ再生ソフトウエア11−1とを有する視聴者端末11と、スキップ入力指定を検出するスキップ検出部21−2と、スキップ入力指定により広告情報に替えて代替コンテンツを送信するストリーミングデータ配信ソフトウエア12−1を有するコンテンツサーバー12を具備するものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ストリーミングデータの配信をするコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ放送をはじめとして、映像や音楽などのメディアコンテンツの配信サービスは古くから行われていた。このようなコンテンツ配信サービスは、有料である以外に、CM(commercial)などの広告情報をコンテンツ内に挿入して、広告料もしくはスポンサー料を得ることで無料化が行われていた。
【0003】
このような場合に、広告料もしくはスポンサー料は、コンテンツ提供者における事業利益となり、あるいはコンテンツ制作費に充てられていた。広告主は、一般には、家電製品やそのほかの工業製品などの商品、あるいは、各種サービスを有料で提供する各種の事業主である。
【0004】
CMなどの広告情報をコンテンツに挿入することにより広告・宣伝された自社製品やサービスへの顧客吸収力が高まり、販売活動が促進されることによって、広告主は広告料相当の利益を得ることが期待される。また、コンテンツの視聴者側は配信コンテンツを無料で享受することができるが、CMなどの広告情報を視聴するという形式で、実質上の受信料を支払っているという側面もある。このような広告事業は、放送業界や出版業界をはじめとして、各種のコンテンツ配信・配布事業において広く浸透していた。
【0005】
このような状況下では、視聴者、広告主、コンテンツ提供者の3者間では一種の連鎖関係が形成されている。すなわち、視聴者が興味を持っている広告情報をコンテンツに挿入することにより、商品やサービスの消費が高まり、広告主の事業収益が増す。広告主はさらなる増収と事業発展を期待して、広告宣伝のために広告料を支払う。コンテンツ提供者は、広告収入の増加により、よりよいコンテンツの製作に資金を投入することができる。
【0006】
すなわち広告事業モデルは、効果的な広告情報をコンテンツに挿入することによりよって成立する。言い換えれば、意味のない広告情報をコンテンツに適応しても、視聴者、広告主、コンテンツ提供者は利益が上がらない。
【0007】
ところで、最近の情報処理・情報通信技術の革新的な進歩により、コンテンツ配信サービスの形態も変容してきた。従来は、テレビ放送やラジオ放送などのいわゆるプッシュ配信形式のコンテンツ配信サービスが主流であったが、インターネットのような広域ネットワークを介したプル配信形式のコンテンツ配信サービスが徐々に浸透してきている。
【0008】
たとえば、インターネットのようなTCP/IP(transmission control Protocol/internet protocol)ネットワーク上では、WWWに代表されるような情報提供空間が構築されており、URL(uniform resource locator)形式の資源識別方法を元に情報空間を探索して、HTML(hypertext markup language)形式で記述された情報資源にアクセスすることができる。この種の情報はWWW(world wide web)ブラウザを起動するクライアント側では、ホームページとして閲覧することができる。このような場合、コンテンツ提供者は、いわゆる”バナー広告”の形式で広告情報をホームページ上に貼り付けて、広告収入を得ることができる。
【0009】
また、最近では、電話回線やケーブルテレビなどのネットワーク回線の高速化に伴い、映画、アニメーション、ライブ中継などの動画像からなる映像コンテンツの配信サービスが期待されるようになってきた。
【0010】
例えば、インターネットでサウンドやビデオ映像などを配信するときに、ユーザーがファイルをダウンロードし終えてからこれを再生するのではなく、ダウンロードしながら再生するというストリーミング技術が開発され、普及し始めている。ストリーミング配信は次世代のインターネット利用の要と見られている。現在ストリーミング技術を実装した著名なコンテンツ配信システムとして、例えば、Real System(登録商標)やWindows Media Technologies(登録商標)などがあげられる。
【0011】
このような映像コンテンツの配信サービスにおいても、広告事業モデルを適用する、すなわち配信されるコンテンツ中に広告情報を挿入することにより、無料もしくは低価格で視聴者にコンテンツを提供して、視聴者数を増加することができる。この結果、視聴者、コンテンツ提供者、広告主の3者にとって、より利益のある事業形態を構築することができる。このためには、先述したように、意味のある広告情報をコンテンツに適用しなければならない。
【0012】
インターネットを介したコンテンツ配信サービスに代表されるような、プル配信形式のコンテンツ提供事業においては、個々の視聴者ごとにコンテンツに挿入すべき広告情報を取捨選択して、パーソナライズもしくは、カスタマイズされた広告宣伝サービスを行うことができる。
【0013】
一般には、視聴者のプロファイルや趣味・嗜好に基づいて使用すべき広告情報を選択することにより、視聴者の満足度が高まり、広告宣伝効果を高めることができるとされている。しかしながら、視聴者の要求のみを追及すると、同じ広告効果しか使用されず、広告主が十分な利益を受けることはできない。広告主にとっては、例えば、販売・提供する自社の商品やサービスに関連のあるコンテンツに対して広告情報を挿入してもらいたいなどの要求条件がある。また、コンテンツ提供者にとっては、コンテンツの内容やコンテキストなどに従った広告情報を挿入してもらいたいという要望もある。
【0014】
また、コンテンツ(広告)配信に関するものとして、特許文献1に記載の“コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、ならびに記憶媒体”があり、この公報の示す内容は、動画広告映像が視聴者に露出される際には、広告映像のすべてが必ず表示されることを保障する技術に関するものである。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−366835号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のコンテンツ配信システムで、たとえば、インターネットでストリーミング音楽放送を行う場合に、視聴者一人一人にあわせて、好みに合った楽曲を放送する仕組みがある。この場合、視聴者の好みを知るために、好みに合わない曲を視聴者にスキップさせ、どの曲をスキップしたかによって、視聴者の好みを知ることができる。しかし、このような場合でも、無料(またはそれに順ずる)放送では、広告を飛ばすことはできず、CMごとに音楽視聴が中断されるという不都合があった。
【0017】
一方でコンテンツ製作者側もコンテンツ内に不用意にCMを入れることで視聴者の視聴意欲または、放送の統一感が失われるものと考えている。たとえば、ラジオ放送(株式会社エフエムジャパンJ−WAVE)では、挿入するCMが番組の雰囲気を壊さないように、雰囲気に合った独自のCMを制作し挿入するといった試みも行われている。
【0018】
しかし、これまで述べてきたように、広告収入で成り立っているシステムでCMを削除してしまうことは難しいという不都合があった。
【0019】
たとえば音楽放送の場合、挿入されるCMは音楽に関連する業者が広告主になっている場合が多い。つまり、無料で好みの音楽を聞かせる一方、CMを挿入することで楽曲の購買を促進することが、ここでの広告主の利益となる。もちろん、放送される好みの曲もCMとしてレコメンドされる曲も両方購入を広告として促されているものである。
【0020】
特許文献1は、一度映像広告が始まったら最後まで放映されることを保障する技術であり、本発明の内容とは異なる。
【0021】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザーがコンテンツ受信時に広告をスキップしたときに、自動的に広告主の不利益にならない代替コンテンツを挿入して配信するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置を提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツに付随して広告情報を提供する広告サーバーと、視聴者端末においてコンテンツを再生する際に、広告情報を視聴するか否かを入力する入力手段と、広告情報に替えて代替コンテンツを再生する再生手段とを有し、コンテンツを視聴する視聴者端末と、視聴者端末にコンテンツを送信する際に、視聴者端末からの広告情報を視聴しない入力指定を検出する検出手段と、広告情報を視聴しない入力指定により広告情報に替えて代替コンテンツを送信する送信手段を有し、広告情報を含むコンテンツを提供するコンテンツサーバーを具備するものである。
【0023】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
広告情報をスキップすることを許し、その代替として好みのコンテンツの代わりに、広告主側がレコメンドする代替コンテンツを挿入する方法を示すものである。
【0024】
これにより、視聴者にとっては、聞きたくない広告情報をスキップすることができるにもかかわらず、広告主としてはレコメンドするコンテンツを視聴者に示すことができる。コンテンツ提供者からみるとコンテンツの内容やコンテキストに合った広告提供を視聴者から見て受動的に行っていることになる。
【0025】
視聴する側は、広告情報を“視聴する”、“スキップする”を指定できる。“視聴する”を指定した場合には、視聴者にあったコンテンツを数曲視聴するごとに広告情報が挿入される。広告情報の“スキップ”を行った場合には、視聴者にあったコンテンツは“視聴する”を指定した場合よりも少ない曲数提供され、広告情報の代わりに、広告主の意向に合ったコンテンツが挿入される。
【0026】
なおこのとき、挿入されたコンテンツの“スキップ”に関して制限をつけることも可能である。また、“スキップ”は、広告情報ごとに行うことも、事前に指定することも可能である。また、スキップされた広告情報を解析することにより、ユーザーの好みを反映することも可能である。
【0027】
従来のシステムでは広告情報をスキップすることは広告主の不利益になるとして、行われてこなかったが、代替コンテンツを挿入することにより、不利益を回避することができる。
【0028】
また、広告情報をスキップするという行為からも視聴者の好みを知ることができる。
【0029】
また、広告情報をスキップするという行為から得られた視聴者の好みを元に、視聴者の好みに合った広告情報もしくはコンテンツを挿入することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に、適宜図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施の形態のコンテンツ配信システムのコンテンツ配信における広告スキップによる代替コンテンツ再生を行う処理手順を示したフローチャートである。
【0032】
図1において、ステップS1で処理を開始して、ステップS2で番組開始によりコンテンツの放送が開始される。これは、視聴者側のクライアントからコンテンツ提供者側のサーバーに対して、視聴者の指示によって行われる。
【0033】
次に、ステップS3でコンテンツ再生が行われる。これは、コンテンツ提供側のサーバーから視聴者側のクライアントへ、コンテンツ(たとえばストリーミングデータ)が送信され、クライアント上のソフトウエア(たとえばストリーミングデータ再生ソフトウエアのReal Player(登録商標)で再生されることを示す。
【0034】
ステップS4の広告挿入が行われるか否かの判断において、ステップS3のクライアント上でのコンテンツ再生が終了するごとに、次に広告を挿入するか、コンテンツを再生するかをチェックする。ただし、このフローチャートでは、コンテンツ再生が必ずあってから広告挿入があるように示されているが、広告挿入があってその後にコンテンツが再生されるものであっても同様である。いくつのコンテンツが再生されたら広告を挿入するかは、コンテンツ提供者側で指定することができる。また、その回数は、視聴者が広告をスキップしたか、否かによっても変動する。
【0035】
ステップS4で広告が挿入されない場合には、クライアント側から、次のコンテンツの要求がサーバー側になされ、引き続き、ステップS3のコンテンツ再生が行われる。
【0036】
ステップS4で広告が挿入される場合には、クライアント側において、ステップS5で視聴者が広告のスキップを望んでいるか否かの判断がされたことを検出する。
【0037】
ステップS5で広告のスキップの判断がYesであった場合、クライアント側から代替コンテンツの再生の要求がサーバー側になされ、ステップS6の代替コンテンツ再生において代替コンテンツの再生が行われる。
【0038】
ステップS5で広告のスキップの判断がNoであった場合、クライアント側から、広告の再生の要求がサーバー側になされ、ステップS7の広告再生において広告の再生が行われる。
【0039】
ステップS6の代替コンテンツ再生においては、クライアント側からの要求に従い、サーバー側から代替コンテンツがクライアントに送られ、代替コンテンツが再生される。なお、このフローチャートでは、ステップS5で広告のスキップが行われたら、その直後にステップS6の代替コンテンツの再生が行われるように示されているが、次回再生されるコンテンツとコンテンツの間に挿入することも可能である。また、挿入される代替コンテンツの数は一つであるとは限らない。
【0040】
ステップS7の広告再生においては、クライアント側からの要求に従い、サーバー側から広告がクライアント側に送られ、クライアント側で広告が再生される。このとき、再生される広告は一つとは限らない。また、広告ごとにスキップの指定を行うことができる。また、事前にサーバーもしくはクライアント側に登録しておくことで、広告毎にスキップの指示を行わずにすべての広告をスキップすることもできる。
【0041】
ステップS8の番組終了の判断において、番組の終了をするか否かの判断をする。番組終了は、サーバー側からコンテンツ提供側が行うことができる。また、クライアント側から視聴者が視聴を終了することもできる。視聴者が中断する場合は、フローチャートに示したように広告もしくは代替コンテンツ終了時に限るものではなく、視聴者側が自由に中断できる。またクライアント側が番組を終わらせるタイミングは、必ずしも、このフローチャートに示したように、広告または代替コンテンツの終了時に限るものではない。番組終了後にステップS9で処理を終了する。
【0042】
図2は、コンテンツ・広告提供システムの構成を概略的に示している。
コンテンツ/広告提供システム上ではネットワークを介して、音楽コンテンツや、動画像からなる映像コンテンツやなどが広告情報とともに配信サービスされる仕組みが提供される。ここでいうネットワークは、例えばインターネットのような広域ネットワークであり,TCP/IPなどの所定の通信プロトコルによって機器間を相互接続させることができる。
【0043】
このコンテンツ/広告提供システム10は、音楽や映像コンテンツを提供すなわち配信するコンテンツサーバー12と、広告主によって運営され、配信コンテンツに挿入すべき広告情報を蓄積し提供する広告サーバー13と、配信サービスされるコンテンツを視聴する視聴者が所持する視聴者端末11と、視聴者の操作に応じて、配信コンテンツに挿入するべき広告情報または代替コンテンツを選択する選択サーバー14とで構成される。
【0044】
視聴者端末11とコンテンツサーバー12とはサーバークライアント間認証11−12が行われ、コンテンツサーバー12と広告サーバー13とはサーバー間認証12−13が行われ、コンテンツサーバー12と選択サーバー14とはサーバー間認証12−14が行われる。
【0045】
コンテンツサーバー12は、ストリーミングするためのコンテンツデータベース13の管理を行っている。コンテンツデータベース13は、放送されるべき音楽や映像である。ユーザーの視聴要求19に対し、コンテンツ20の送信を行う。
【0046】
コンテンツデータベースに、代替コンテンツも含まれている。代替コンテンツは、選択サーバー14の代替コンテンツ送信要求24によって指示され、コンテンツデータベース15より選択され、コンテンツ20として、クライアント側の視聴者端末に送信される。
【0047】
コンテンツサーバー12は、視聴者管理データベース18の管理を行う。コンテンツサーバー12は、視聴要求19のあった視聴者端末11ごとに視聴者の情報を視聴者管理データベースにおいて保持している。あらかじめ、視聴者ごとの性別、年齢、事前に得られた好みなどの情報が視聴者管理データベースには保存されている。
【0048】
広告サーバー13は、ストリーミングの際、コンテンツとコンテンツの間に配信される広告が保存されている広告データベース16の管理を行っている。広告サーバー13は、コンテンツサーバー12と広告要求・転送22のやり取りを行い、コンテンツサーバー12に対し広告の転送を行う。
【0049】
選択サーバー14は、広告スキップ要求21が視聴者端末のスキップ入力部21−1からコンテンツサーバー12のスキップ検出部21−2に対しなされ、さらにコンテンツサーバー12の要求・ログ送出プラグイン12−2からスキップ要求23がなされたときに、広告の代替コンテンツ選択25処理を行うためのサーバーである。視聴者プロファイルデータベース27、広告属性データベース28、コンテンツ属性データベース29、代替コンテンツリストデータベース30などの各種データベースを管理しており、それらの情報から、最適な代替コンテンツを選択し、コンテンツサーバー12に代替コンテンツ送信要求24を送信する。
【0050】
選択サーバー14では、広告スキップが行われた際に代替コンテンツ選択25で利用するために、その視聴者がどのようなコンテンツを視聴したか、どのような広告を過去に視聴したか、どの広告をスキップしたのかを、広告属性DB(データベース)28、コンテンツ属性DB(データベース)29などを参照しながら、視聴者プロファイルDB(データベース)27の更新を常時行っている。
【0051】
代替コンテンツリストDB(データベース)30は、広告主が本来挿入されるべき広告に変わり提供する代替コンテンツの一覧を保存するものである。広告の変わりになるコンテンツのリストには、コンテンツサーバー12のコンテンツデータベース15に収まっているコンテンツ内の広告主が代替にふさわしいと考えたコンテンツの一覧が保存されている。この代替コンテンツリストDB(データベース)30の内容は、広告主によって任意に変更することが可能である。たとえば、同様に広告主が管理することが可能である広告サーバー13を通して、選択サーバー14に広告主が代替コンテンツのリストを転送し変更することができる。
【0052】
各サーバー・マシンは、たとえばワークステーションやパーソナルコンピュータ上で所定のサーバー・アプリケーションを起動するという形態によって実装することができる。また視聴者端末は、たとえば、パーソナルコンピュータ上でWebブラウザなどのクライアント・アプリケーションを起動するという形態によって実装することができる。これらサーバー及びクライアントなどの各マシンは、Ethernet(登録商標)などの物理的な接続手段を用いて、インターネットなどのTCP/IPネットワークに接続されている。そして、各マシン同士は、所定の認証処理を経て安全に相互接続できる。
【0053】
視聴者端末11は、ネットワークを介してコンテンツサーバー12と接続されている。したがって、視聴者は、視聴者端末11を操作することによって、コンテンツサーバー12が提供する動画像などのコンテンツ視聴要求19をおこなうことができる。これに対しコンテンツサーバー12は、要求に見合ったコンテンツ20をストリーミングする。実装としては、コンテンツサーバー12が例えばReal Server(登録商標)などのストリーミングデータ配信ソフトウエア12−1による配信技術を実装し、かつ、視聴者端末11でReal Player(登録商標)などのストリーミングデータ再生ソフトウエア11−1をインストールしておくことで、視聴者は要求したコンテンツをリアルタイムで視聴することができる。
【0054】
コンテンツサーバー12は、同様にネットワーク経由で、広告サーバー13や広告選択サーバー14と接続されており、視聴者から要求された配信コンテンツに挿入すべき広告の情報の要求、すなわち広告選択要求22を発行することができる。そして、広告選択サーバーから選択・返信された広告情報を広告サーバー13から取得して、これをコンテンツ間に挿入することで、当該広告を視聴者に露出することができる。
【0055】
コンテンツサーバー12は、視聴者端末上のスキップ入力部21−1での広告に対する視聴者のスキップ要求21をスキップ検出部21−2で受信し、それに伴い選択サーバー14に視聴者・ログ情報送信26をするようになっている。この処理の実装は、たとえば、コンテンツサーバー12上にログ送信などの拡張機能を実現するための要求・ログ送出プラグイン・ソフトウエア12−2をインストールすることで実現される。
【0056】
選択サーバー14は、視聴者プロファイルDB(データベース)27、広告属性DB(データベース)28、コンテンツ属性DB(データベース)29などの各種データベースとネットワークを介して接続される。そして、選択サーバー14は、コンテンツサーバー12からのスキップ要求23を受理すると、広告の代わりの代替コンテンツ選択25の作業を行う。選択サーバー14はコンテンツサーバー12から視聴者・ログ情報26を受理すると、これを履歴として視聴者プロファイルデータベース27に保存する。
【0057】
選択サーバー14は、たとえば、アプリケーションサーバーである”Web logic Server(登録商標)”などのネットワークデータ検索ソフトウエア14−1が動作するワークステーションまたはパーソナルコンピュータで構成される。
【0058】
代替コンテンツ選択25での選択アルゴリズムは、後述するように、たとえば、協調フィルタリングを用いることで実現できる。協調フィルタリングは、WWWサイトなどにおけるユーザーの集団的な挙動がルールになるものである。具体的には、個々のユーザーのアクセス履歴やコンテンツに対する評価などのデータを分析し、そのユーザーと似た因子を持つユーザー集団を探し出し、その集団の挙動を基に、対象となっているユーザーの嗜好を推測したり、情報を提供したりする手法である。
【0059】
広告スキップ要求の処理や広告露出ログの保存を行うソフトウエアは、たとえば、Java(登録商標)プログラムによって記述される。また、視聴者情報(趣味嗜好、年齢、住所など)、広告属性(視聴者のターゲッティング)、コンテンツ属性、広告視聴履歴などを蓄積する各データベースは、たとえば、リレーショナルデータベースシステムであるOracle(登録商標)が動作するワークステーションまたはパーソナルコンピュータで構成される。
【0060】
図3は、サーバーまたはクライアントとして利用可能なコンピュータシステムの構成を模式的に示したものである。
図3において、CPU(Central Processing Unit)40は、図2の各ブロックのコンテンツ配信処理を制御する。
【0061】
ROM(Read Only Memory)42は、IPL(Initial Program Loading)のプログラムなどを記憶している。RAM(Random Access Memory)43は、CPU40が処理を行う為のプログラムや、CPU40の動作上必要なデータを記録するようになされている。
【0062】
ビデオコントローラ44は、CPU40の制御の下、VRAM(Video RAM)45を用いて、モニタ55である画像表示部の表示を制御するようになっている。VRAM45は、モニタ55などの表示部が表示するデータを一時記憶しておくようになされている。即ち、表示すべきデータは、ビデオコントローラ44を介してVRAM45に書き込まれ、ビデオコントローラ44がVRAM45に記憶されたデータをモニタ55などの画像表示部に供給することにより、画像が表示されるようになされている。
【0063】
ストレージコントローラ46は、例えば、HD(Hard Disk)やFD(Floppy(登録商標) Disk)等の磁気ディスク47や、ミニディスクなどの光磁気ディスク48、CD−ROM(Compact Disk ROM)などの光ディスク49、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ50に対するアクセスを制御するようになされている。
【0064】
磁気ディスク47、光磁気ディスク48、光ディスク49、不揮発性メモリ50は、データを記憶しており、これらのデータは、CPU40によって、ストレージコントローラ46を介して読み出されるようになされている。なお、磁気ディスク47などには、CPU40が上述したような処理を行うためのプログラムなども記憶されている。
【0065】
通信コントローラ51は、電波や赤外線などによる無線通信56、およびイーサネット(登録商標)などによる有線の通信57を制御するようになされている。CPU40が各種の処理を行うためのプログラムやデータなどは、この通信コントローラ51を介して通信を行うことにより、外部の装置から取得することも可能となっている。
【0066】
入力デバイスコントローラ52は、キーボード53や、例えばマウスなどのポインティングデバイス54の制御をするようになされている。たとえば、CPU40に各種の指示を入力する事が可能になっている。
【0067】
図4は、コンテンツ配信方法を時系列であらわしたものであり、図4Aは広告をスキップしなかった場合の通常のコンテンツ配信を時系列であらわしたものであり、図4Bは広告配信中に、視聴者により広告スキップの走査が行われたときのコンテンツ配信を時系列であらわしたものである。
【0068】
図4Aにおいて、ストリームとしてT1時点のコンテンツ1(61)からT2時点のコンテンツ2(62)、T3時点のコンテンツ3(63)までが順次サーバーより配信され、ついでT4時点の広告1(64)が配信され、引き続きT5時点のコンテンツ4(65)、T6時点のコンテンツ5(66)以降が配信される。もちろん、ストリーム内に広告が表れる頻度に関しては、コンテンツ配信を行う側が自由に設定できる。
【0069】
ここで、視聴者は視聴者端末11において、たとえば、Real Player(登録商標)などのストリーミングデータ再生ソフトウエア11−1を使用している場合には図6のようなGUI(graphical user interface)操作画面84上の操作盤80(ウインドウ)を操作することにより、配信の開始、停止、スキップの操作を行うことができる。再生開始釦82をマウス操作などにより押せば、コンテンツ配信が開始され、停止(ポーズ)釦81を押せば、コンテンツ配信が停止され、スキップ釦83を押せば、配信中のコンテンツが停止し、次のコンテンツのストリーミングが開始される。
【0070】
図4Bにおいて、ストリームとしてT1時点のコンテンツ1(71)からT2時点のコンテンツ2(72)、T3時点のコンテンツ3(73)までが順次サーバーより配信され、ついでT4時点の広告1(74)が配信されている際にスキップ釦83が視聴者によって押された場合、後述する図5に示す代替コンテンツ選択アルゴリズムを示すフローチャートのステップS12に示すように、スキップ要求により、それまで配信されていた広告の配信が停止し、T11時点の次のコンテンツ4(75)の送信が開始され、引き続きT12時点の広告の代替として広告主が指定した代替コンテンツ1(76)が配信される。その後はまた引き続きT13時点のコンテンツ5(77)以降の配信が行われていく。このとき代替コンテンツが配信される順番は、広告がスキップされた直後に設定することも可能である。また、挿入される代替コンテンツの数も配信側が設定することが可能である。
【0071】
図5は、代替コンテンツ選択アルゴリズムを示すフローチャートを示したものである。
図5に示すフローチャートは、図1に示したコンテンツ配信における広告スキップによる代替コンテンツ再生を行う処理手順を示すフローチャートにおけるステップS5において広告スキップが選択された後に、ステップS6において代替コンテンツ再生で再生される際のコンテンツの選択方法を示している。
【0072】
ステップS11で処理を開始して視聴者が再生開始釦82を押すことにより、視聴者端末11からコンテンツサーバー12に、コンテンツ配信開始のための視聴要求19がなされ、コンテンツ20のストリーミングが開始されていることとする。コンテンツサーバー12は、どの視聴者端末11へ配信を行っているかによって視聴者を特定し、視聴者IDを保持しておく。
【0073】
広告配信中に視聴者がスキップ釦83を押すことにより、ステップS12において広告のスキップ要求が視聴者端末11からコンテンツサーバー12に送られ、さらに選択サーバー14に送られる。コンテンツサーバー12は、押された時刻とコンテンツ20の配信状況と比較することにより、どの広告が配信されている際にスキップ要求21が発生したかを判定することで、ステップS13においてスキップされた広告情報の獲得を行う。そして、その広告情報をコンテンツサーバー21が選択サーバー14に伝える。
【0074】
つぎに、ステップS14において視聴者情報のDB(データベース)27よりの獲得として、コンテンツサーバー12がすでに保持している視聴者ID(identification)をもちいて、選択サーバー14において、その視聴者のこれまでのコンテンツ視聴履歴、広告視聴履歴、および登録されている視聴者情報(趣味趣向)をDB(データベース)27より引き出す。またさらに、ステップS15において本人の視聴者情報以外にも代替コンテンツ選択で使用するための情報として、これまでこのシステムを利用した人たちの視聴履歴情報も獲得しておく。
【0075】
ステップS15において代替コンテンツ選択では、たとえば、協調フィルタリングの手法を使って、代替コンテンツの選択を行う。たとえば、あらかじめ視聴者が登録してある趣味嗜好に関して得点をつけておく。これらは、視聴者管理データベース18や、視聴者プロファイルDB(データベース)27に蓄積される。
【0076】
また、これまでに視聴した広告、飛ばした広告も同様に、視聴者プロファイルDB(データベース)27に蓄積される。そうした後、協調フィルタリングの手法で、視聴者本人と、それ以外のこれまでにこのシステムを使用した視聴者との相関係数を求める。その際に用いる広告情報、コンテンツ情報は、広告属性DB(データベース)28、コンテンツ属性DB(データベース)29から得る。広告主が用意している代替用のコンテンツそれぞれに関して相関値をもとに得点を求める。その得点の大小に従い、配信するコンテンツの決定を行う。
【0077】
代替コンテンツの選択方法の例としては、たとえば、複数の視聴者の履歴とその視聴者の履歴を比較して、似たような視聴履歴を持つ人が好むようなコンテンツを、広告の代替とする方法を用いることができる。
【0078】
視聴者ナンバー1と視聴者ナンバー2の好みの類似度を相関係数σで表すと次の数1のような式になる。
【0079】
【数1】
【0080】
ここで、F1(n)は、コンテンツnに対する視聴者ナンバー1の視聴度合いを示す。たとえば、視聴していない場合は0、視聴している場合は1とする。もしくは、視聴した、しないに加えて複数回視聴したことも加味した点数をつけることもできる。また、視聴者の嗜好度合いによって点数のつけ方を変えることもできる。
【0081】
相関係数σが1に近ければ、両視聴者の好みの相関が高いことを示し、−1に近ければ、両視聴者の好みに負の相関(好みが逆)であることを示し、0に近ければ、両視聴者には相関がないことを示す。
【0082】
視聴者ナンバー1に代替コンテンツを選択する際には、その人以外の視聴者による代替コンテンツ(ここではkとする)を薦める評価度合いsを以下の数2のように求める。
【0083】
【数2】
【0084】
相関の高い人がその代替コンテンツを見ていれば、点数が大きく加算され、相関の低い人がみていれば点数が大きく減点される。代替コンテンツごとに薦める評価度合いsをもとめ、その点数が高いコンテンツから代替コンテンツリストの中から選択し、配信することで、より視聴者にあった代替コンテンツを提供することが可能である。
【0085】
ステップS16において視聴者情報の更新では、今後のために、スキップした情報を視聴者情報として視聴者プロファイルデータベース27に記録する。
【0086】
そして、ステップS17において代替コンテンツ配信として、選択サーバー14から、コンテンツサーバー12に対し、代替コンテンツ送信要求24を行い、コンテンツサーバー12から視聴者端末11に、代替コンテンツ20が送信されてステップS18で処理を終了する。
【0087】
ビデオレコーダーを使ってテレビ番組を録画する場合に、ビデオレコーダーの機種によっては広告情報をカットすることが可能である。広告主から見てみるとそれは不利益であるが、ビデオレコーダーの例を見てもわかるように多くの視聴者は、コンテンツ間に挟まれる広告情報の視聴を望んでいない。
【0088】
パーソナルコンピュータ上で動作するストリーミングデータ再生ソフトウエアとしてReal Player(登録商標)を利用したストリーミング放送では、正式に認められていないが、コンテンツを録音(録画)することが可能であり(たとえば、ストリーミングデータ録音(録画)ソフトウエアとしてReal7ime Converterなど)、また記録されたコンテンツから広告情報を切り出す方法がインターネット上のサイトで公開されている。
【0089】
特許文献1では、Real Player(登録商標)などのストリーミング放送内における広告情報を確実に(スキップされずに)視聴させる方法を提案している。また、実際に運用されているVH1.comなどのインターネットラジオ(コンテンツ)放送でも、広告情報のかかっている間のスキップは禁じられているものの、一度記録されてしまえば広告情報を取り除くことは不可能ではない。
【0090】
また、上述した本発明の実施の形態では、コンテンツとしてオーディオデータを例に挙げて説明したが、これに限らず、ビデオデータでもよく、この場合、ビデオクリップのデータを数分単位で配信する場合に、広告に替えて同様の代替ビデオクリップのデータを配信することができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、視聴者に広告情報をスキップすることを許すことで、視聴者の広告情報を視聴したくないという欲求を満たし、一方で、直接的な、またコンテンツ観賞を妨げるような広告情報ではなく、それまでのコンテンツ観賞を乱さない程度で、また広告主の意図を伝えられるような代替コンテンツを配信することで、広告主の要求を満たすことができるという効果を奏する。
【0092】
本発明によれば、視聴者が必要としない(好みでない)広告情報を視聴しなかったとしても、広告主に不利益を与えることがないようなシステムを実現することができるという効果を奏する。
【0093】
コンテンツを連続的に視聴しながら、広告を見ているのと同じ効果になるので、無料もしくはそれに順ずるコンテンツ提供システムを視聴者が享受できるという効果を奏する。
【0094】
視聴者の広告情報に対する操作から、コンテンツ提供者は、視聴者の好みをコンテンツの操作以外にも得ることになり、より最適なコンテンツの提供が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコンテンツ配信システムのコンテンツ配信における広告スキップによる代替コンテンツ再生を行う処理手順を示したフローチャートである。
【図2】コンテンツ・広告提供システムの構成を示すブロック図である。
【図3】サーバーまたはクライアントとして利用可能なコンピュータシステムの構成を模式的に示した図である。
【図4】コンテンツ配信法(時系列)を示す図であり、図4Aは広告をスキップしなかった場合の通常のコンテンツ配信を時系列であらわしたものであり、図4Bは広告配信中に、視聴者により広告スキップの走査が行われたときのコンテンツ配信を時系列であらわしたものである。
【図5】代替コンテンツ選択アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】操作盤を示す図である。
【符号の説明】
11……視聴者端末、11−1……ストリーミングデータ再生ソフトウエア、11−12……サーバークライアント間認証、12……コンテンツサーバー、12−1……ストリーミングデータ配信ソフトウエア、12−2……要求・ログ送出プラグイン、12−13……サーバー間認証、12−14……サーバー間認証、13……広告サーバー、14……選択サーバー、14−1……ネットワークデータ検索ソフトウエア、15……コンテンツデータベース、16……広告データベース、18……視聴者管理データベース、19……視聴要求、20……コンテンツ、21……スキップ要求、22……広告要求・転送、23……スキップ要求、24……代替コンテンツ送信要求、25……代替コンテンツ選択部、26……視聴者・ログ情報、27……視聴者プロファイルDB、28……広告属性DB、29……コンテンツ属性DB、30……代替コンテンツリスト、40……CPU、41……BUS、42……ROM、43……RAM、44……ビデオコントローラ、45……VRAM、46……ストレージコントローラ、47……磁気ディスク、48……光磁気ディスク、49……光ディスク、50……不揮発性メモリ、51……通信コントローラ、52……入力デバイスコントローラ、53……キーボード、54……ポインティングデバイス、55……モニタ、56……無線通信、57……有線通信、61……コンテンツ1、62……コンテンツ2、63……コンテンツ3、64……広告1、65……コンテンツ4、66……コンテンツ5、71……コンテンツ11、72……コンテンツ12、73……コンテンツ13、74……広告11、75……コンテンツ14、76……代替コンテンツ11、77……コンテンツ15、80……操作盤、81……停止(ポーズ)釦、82……再生釦、83……スキップ釦、84……GUI操作画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ストリーミングデータの配信をするコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビ放送をはじめとして、映像や音楽などのメディアコンテンツの配信サービスは古くから行われていた。このようなコンテンツ配信サービスは、有料である以外に、CM(commercial)などの広告情報をコンテンツ内に挿入して、広告料もしくはスポンサー料を得ることで無料化が行われていた。
【0003】
このような場合に、広告料もしくはスポンサー料は、コンテンツ提供者における事業利益となり、あるいはコンテンツ制作費に充てられていた。広告主は、一般には、家電製品やそのほかの工業製品などの商品、あるいは、各種サービスを有料で提供する各種の事業主である。
【0004】
CMなどの広告情報をコンテンツに挿入することにより広告・宣伝された自社製品やサービスへの顧客吸収力が高まり、販売活動が促進されることによって、広告主は広告料相当の利益を得ることが期待される。また、コンテンツの視聴者側は配信コンテンツを無料で享受することができるが、CMなどの広告情報を視聴するという形式で、実質上の受信料を支払っているという側面もある。このような広告事業は、放送業界や出版業界をはじめとして、各種のコンテンツ配信・配布事業において広く浸透していた。
【0005】
このような状況下では、視聴者、広告主、コンテンツ提供者の3者間では一種の連鎖関係が形成されている。すなわち、視聴者が興味を持っている広告情報をコンテンツに挿入することにより、商品やサービスの消費が高まり、広告主の事業収益が増す。広告主はさらなる増収と事業発展を期待して、広告宣伝のために広告料を支払う。コンテンツ提供者は、広告収入の増加により、よりよいコンテンツの製作に資金を投入することができる。
【0006】
すなわち広告事業モデルは、効果的な広告情報をコンテンツに挿入することによりよって成立する。言い換えれば、意味のない広告情報をコンテンツに適応しても、視聴者、広告主、コンテンツ提供者は利益が上がらない。
【0007】
ところで、最近の情報処理・情報通信技術の革新的な進歩により、コンテンツ配信サービスの形態も変容してきた。従来は、テレビ放送やラジオ放送などのいわゆるプッシュ配信形式のコンテンツ配信サービスが主流であったが、インターネットのような広域ネットワークを介したプル配信形式のコンテンツ配信サービスが徐々に浸透してきている。
【0008】
たとえば、インターネットのようなTCP/IP(transmission control Protocol/internet protocol)ネットワーク上では、WWWに代表されるような情報提供空間が構築されており、URL(uniform resource locator)形式の資源識別方法を元に情報空間を探索して、HTML(hypertext markup language)形式で記述された情報資源にアクセスすることができる。この種の情報はWWW(world wide web)ブラウザを起動するクライアント側では、ホームページとして閲覧することができる。このような場合、コンテンツ提供者は、いわゆる”バナー広告”の形式で広告情報をホームページ上に貼り付けて、広告収入を得ることができる。
【0009】
また、最近では、電話回線やケーブルテレビなどのネットワーク回線の高速化に伴い、映画、アニメーション、ライブ中継などの動画像からなる映像コンテンツの配信サービスが期待されるようになってきた。
【0010】
例えば、インターネットでサウンドやビデオ映像などを配信するときに、ユーザーがファイルをダウンロードし終えてからこれを再生するのではなく、ダウンロードしながら再生するというストリーミング技術が開発され、普及し始めている。ストリーミング配信は次世代のインターネット利用の要と見られている。現在ストリーミング技術を実装した著名なコンテンツ配信システムとして、例えば、Real System(登録商標)やWindows Media Technologies(登録商標)などがあげられる。
【0011】
このような映像コンテンツの配信サービスにおいても、広告事業モデルを適用する、すなわち配信されるコンテンツ中に広告情報を挿入することにより、無料もしくは低価格で視聴者にコンテンツを提供して、視聴者数を増加することができる。この結果、視聴者、コンテンツ提供者、広告主の3者にとって、より利益のある事業形態を構築することができる。このためには、先述したように、意味のある広告情報をコンテンツに適用しなければならない。
【0012】
インターネットを介したコンテンツ配信サービスに代表されるような、プル配信形式のコンテンツ提供事業においては、個々の視聴者ごとにコンテンツに挿入すべき広告情報を取捨選択して、パーソナライズもしくは、カスタマイズされた広告宣伝サービスを行うことができる。
【0013】
一般には、視聴者のプロファイルや趣味・嗜好に基づいて使用すべき広告情報を選択することにより、視聴者の満足度が高まり、広告宣伝効果を高めることができるとされている。しかしながら、視聴者の要求のみを追及すると、同じ広告効果しか使用されず、広告主が十分な利益を受けることはできない。広告主にとっては、例えば、販売・提供する自社の商品やサービスに関連のあるコンテンツに対して広告情報を挿入してもらいたいなどの要求条件がある。また、コンテンツ提供者にとっては、コンテンツの内容やコンテキストなどに従った広告情報を挿入してもらいたいという要望もある。
【0014】
また、コンテンツ(広告)配信に関するものとして、特許文献1に記載の“コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法、コンテンツ提供装置及びコンテンツ提供方法、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法、ならびに記憶媒体”があり、この公報の示す内容は、動画広告映像が視聴者に露出される際には、広告映像のすべてが必ず表示されることを保障する技術に関するものである。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−366835号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のコンテンツ配信システムで、たとえば、インターネットでストリーミング音楽放送を行う場合に、視聴者一人一人にあわせて、好みに合った楽曲を放送する仕組みがある。この場合、視聴者の好みを知るために、好みに合わない曲を視聴者にスキップさせ、どの曲をスキップしたかによって、視聴者の好みを知ることができる。しかし、このような場合でも、無料(またはそれに順ずる)放送では、広告を飛ばすことはできず、CMごとに音楽視聴が中断されるという不都合があった。
【0017】
一方でコンテンツ製作者側もコンテンツ内に不用意にCMを入れることで視聴者の視聴意欲または、放送の統一感が失われるものと考えている。たとえば、ラジオ放送(株式会社エフエムジャパンJ−WAVE)では、挿入するCMが番組の雰囲気を壊さないように、雰囲気に合った独自のCMを制作し挿入するといった試みも行われている。
【0018】
しかし、これまで述べてきたように、広告収入で成り立っているシステムでCMを削除してしまうことは難しいという不都合があった。
【0019】
たとえば音楽放送の場合、挿入されるCMは音楽に関連する業者が広告主になっている場合が多い。つまり、無料で好みの音楽を聞かせる一方、CMを挿入することで楽曲の購買を促進することが、ここでの広告主の利益となる。もちろん、放送される好みの曲もCMとしてレコメンドされる曲も両方購入を広告として促されているものである。
【0020】
特許文献1は、一度映像広告が始まったら最後まで放映されることを保障する技術であり、本発明の内容とは異なる。
【0021】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ユーザーがコンテンツ受信時に広告をスキップしたときに、自動的に広告主の不利益にならない代替コンテンツを挿入して配信するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置を提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツに付随して広告情報を提供する広告サーバーと、視聴者端末においてコンテンツを再生する際に、広告情報を視聴するか否かを入力する入力手段と、広告情報に替えて代替コンテンツを再生する再生手段とを有し、コンテンツを視聴する視聴者端末と、視聴者端末にコンテンツを送信する際に、視聴者端末からの広告情報を視聴しない入力指定を検出する検出手段と、広告情報を視聴しない入力指定により広告情報に替えて代替コンテンツを送信する送信手段を有し、広告情報を含むコンテンツを提供するコンテンツサーバーを具備するものである。
【0023】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
広告情報をスキップすることを許し、その代替として好みのコンテンツの代わりに、広告主側がレコメンドする代替コンテンツを挿入する方法を示すものである。
【0024】
これにより、視聴者にとっては、聞きたくない広告情報をスキップすることができるにもかかわらず、広告主としてはレコメンドするコンテンツを視聴者に示すことができる。コンテンツ提供者からみるとコンテンツの内容やコンテキストに合った広告提供を視聴者から見て受動的に行っていることになる。
【0025】
視聴する側は、広告情報を“視聴する”、“スキップする”を指定できる。“視聴する”を指定した場合には、視聴者にあったコンテンツを数曲視聴するごとに広告情報が挿入される。広告情報の“スキップ”を行った場合には、視聴者にあったコンテンツは“視聴する”を指定した場合よりも少ない曲数提供され、広告情報の代わりに、広告主の意向に合ったコンテンツが挿入される。
【0026】
なおこのとき、挿入されたコンテンツの“スキップ”に関して制限をつけることも可能である。また、“スキップ”は、広告情報ごとに行うことも、事前に指定することも可能である。また、スキップされた広告情報を解析することにより、ユーザーの好みを反映することも可能である。
【0027】
従来のシステムでは広告情報をスキップすることは広告主の不利益になるとして、行われてこなかったが、代替コンテンツを挿入することにより、不利益を回避することができる。
【0028】
また、広告情報をスキップするという行為からも視聴者の好みを知ることができる。
【0029】
また、広告情報をスキップするという行為から得られた視聴者の好みを元に、視聴者の好みに合った広告情報もしくはコンテンツを挿入することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下に、適宜図面を参照しながら説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施の形態のコンテンツ配信システムのコンテンツ配信における広告スキップによる代替コンテンツ再生を行う処理手順を示したフローチャートである。
【0032】
図1において、ステップS1で処理を開始して、ステップS2で番組開始によりコンテンツの放送が開始される。これは、視聴者側のクライアントからコンテンツ提供者側のサーバーに対して、視聴者の指示によって行われる。
【0033】
次に、ステップS3でコンテンツ再生が行われる。これは、コンテンツ提供側のサーバーから視聴者側のクライアントへ、コンテンツ(たとえばストリーミングデータ)が送信され、クライアント上のソフトウエア(たとえばストリーミングデータ再生ソフトウエアのReal Player(登録商標)で再生されることを示す。
【0034】
ステップS4の広告挿入が行われるか否かの判断において、ステップS3のクライアント上でのコンテンツ再生が終了するごとに、次に広告を挿入するか、コンテンツを再生するかをチェックする。ただし、このフローチャートでは、コンテンツ再生が必ずあってから広告挿入があるように示されているが、広告挿入があってその後にコンテンツが再生されるものであっても同様である。いくつのコンテンツが再生されたら広告を挿入するかは、コンテンツ提供者側で指定することができる。また、その回数は、視聴者が広告をスキップしたか、否かによっても変動する。
【0035】
ステップS4で広告が挿入されない場合には、クライアント側から、次のコンテンツの要求がサーバー側になされ、引き続き、ステップS3のコンテンツ再生が行われる。
【0036】
ステップS4で広告が挿入される場合には、クライアント側において、ステップS5で視聴者が広告のスキップを望んでいるか否かの判断がされたことを検出する。
【0037】
ステップS5で広告のスキップの判断がYesであった場合、クライアント側から代替コンテンツの再生の要求がサーバー側になされ、ステップS6の代替コンテンツ再生において代替コンテンツの再生が行われる。
【0038】
ステップS5で広告のスキップの判断がNoであった場合、クライアント側から、広告の再生の要求がサーバー側になされ、ステップS7の広告再生において広告の再生が行われる。
【0039】
ステップS6の代替コンテンツ再生においては、クライアント側からの要求に従い、サーバー側から代替コンテンツがクライアントに送られ、代替コンテンツが再生される。なお、このフローチャートでは、ステップS5で広告のスキップが行われたら、その直後にステップS6の代替コンテンツの再生が行われるように示されているが、次回再生されるコンテンツとコンテンツの間に挿入することも可能である。また、挿入される代替コンテンツの数は一つであるとは限らない。
【0040】
ステップS7の広告再生においては、クライアント側からの要求に従い、サーバー側から広告がクライアント側に送られ、クライアント側で広告が再生される。このとき、再生される広告は一つとは限らない。また、広告ごとにスキップの指定を行うことができる。また、事前にサーバーもしくはクライアント側に登録しておくことで、広告毎にスキップの指示を行わずにすべての広告をスキップすることもできる。
【0041】
ステップS8の番組終了の判断において、番組の終了をするか否かの判断をする。番組終了は、サーバー側からコンテンツ提供側が行うことができる。また、クライアント側から視聴者が視聴を終了することもできる。視聴者が中断する場合は、フローチャートに示したように広告もしくは代替コンテンツ終了時に限るものではなく、視聴者側が自由に中断できる。またクライアント側が番組を終わらせるタイミングは、必ずしも、このフローチャートに示したように、広告または代替コンテンツの終了時に限るものではない。番組終了後にステップS9で処理を終了する。
【0042】
図2は、コンテンツ・広告提供システムの構成を概略的に示している。
コンテンツ/広告提供システム上ではネットワークを介して、音楽コンテンツや、動画像からなる映像コンテンツやなどが広告情報とともに配信サービスされる仕組みが提供される。ここでいうネットワークは、例えばインターネットのような広域ネットワークであり,TCP/IPなどの所定の通信プロトコルによって機器間を相互接続させることができる。
【0043】
このコンテンツ/広告提供システム10は、音楽や映像コンテンツを提供すなわち配信するコンテンツサーバー12と、広告主によって運営され、配信コンテンツに挿入すべき広告情報を蓄積し提供する広告サーバー13と、配信サービスされるコンテンツを視聴する視聴者が所持する視聴者端末11と、視聴者の操作に応じて、配信コンテンツに挿入するべき広告情報または代替コンテンツを選択する選択サーバー14とで構成される。
【0044】
視聴者端末11とコンテンツサーバー12とはサーバークライアント間認証11−12が行われ、コンテンツサーバー12と広告サーバー13とはサーバー間認証12−13が行われ、コンテンツサーバー12と選択サーバー14とはサーバー間認証12−14が行われる。
【0045】
コンテンツサーバー12は、ストリーミングするためのコンテンツデータベース13の管理を行っている。コンテンツデータベース13は、放送されるべき音楽や映像である。ユーザーの視聴要求19に対し、コンテンツ20の送信を行う。
【0046】
コンテンツデータベースに、代替コンテンツも含まれている。代替コンテンツは、選択サーバー14の代替コンテンツ送信要求24によって指示され、コンテンツデータベース15より選択され、コンテンツ20として、クライアント側の視聴者端末に送信される。
【0047】
コンテンツサーバー12は、視聴者管理データベース18の管理を行う。コンテンツサーバー12は、視聴要求19のあった視聴者端末11ごとに視聴者の情報を視聴者管理データベースにおいて保持している。あらかじめ、視聴者ごとの性別、年齢、事前に得られた好みなどの情報が視聴者管理データベースには保存されている。
【0048】
広告サーバー13は、ストリーミングの際、コンテンツとコンテンツの間に配信される広告が保存されている広告データベース16の管理を行っている。広告サーバー13は、コンテンツサーバー12と広告要求・転送22のやり取りを行い、コンテンツサーバー12に対し広告の転送を行う。
【0049】
選択サーバー14は、広告スキップ要求21が視聴者端末のスキップ入力部21−1からコンテンツサーバー12のスキップ検出部21−2に対しなされ、さらにコンテンツサーバー12の要求・ログ送出プラグイン12−2からスキップ要求23がなされたときに、広告の代替コンテンツ選択25処理を行うためのサーバーである。視聴者プロファイルデータベース27、広告属性データベース28、コンテンツ属性データベース29、代替コンテンツリストデータベース30などの各種データベースを管理しており、それらの情報から、最適な代替コンテンツを選択し、コンテンツサーバー12に代替コンテンツ送信要求24を送信する。
【0050】
選択サーバー14では、広告スキップが行われた際に代替コンテンツ選択25で利用するために、その視聴者がどのようなコンテンツを視聴したか、どのような広告を過去に視聴したか、どの広告をスキップしたのかを、広告属性DB(データベース)28、コンテンツ属性DB(データベース)29などを参照しながら、視聴者プロファイルDB(データベース)27の更新を常時行っている。
【0051】
代替コンテンツリストDB(データベース)30は、広告主が本来挿入されるべき広告に変わり提供する代替コンテンツの一覧を保存するものである。広告の変わりになるコンテンツのリストには、コンテンツサーバー12のコンテンツデータベース15に収まっているコンテンツ内の広告主が代替にふさわしいと考えたコンテンツの一覧が保存されている。この代替コンテンツリストDB(データベース)30の内容は、広告主によって任意に変更することが可能である。たとえば、同様に広告主が管理することが可能である広告サーバー13を通して、選択サーバー14に広告主が代替コンテンツのリストを転送し変更することができる。
【0052】
各サーバー・マシンは、たとえばワークステーションやパーソナルコンピュータ上で所定のサーバー・アプリケーションを起動するという形態によって実装することができる。また視聴者端末は、たとえば、パーソナルコンピュータ上でWebブラウザなどのクライアント・アプリケーションを起動するという形態によって実装することができる。これらサーバー及びクライアントなどの各マシンは、Ethernet(登録商標)などの物理的な接続手段を用いて、インターネットなどのTCP/IPネットワークに接続されている。そして、各マシン同士は、所定の認証処理を経て安全に相互接続できる。
【0053】
視聴者端末11は、ネットワークを介してコンテンツサーバー12と接続されている。したがって、視聴者は、視聴者端末11を操作することによって、コンテンツサーバー12が提供する動画像などのコンテンツ視聴要求19をおこなうことができる。これに対しコンテンツサーバー12は、要求に見合ったコンテンツ20をストリーミングする。実装としては、コンテンツサーバー12が例えばReal Server(登録商標)などのストリーミングデータ配信ソフトウエア12−1による配信技術を実装し、かつ、視聴者端末11でReal Player(登録商標)などのストリーミングデータ再生ソフトウエア11−1をインストールしておくことで、視聴者は要求したコンテンツをリアルタイムで視聴することができる。
【0054】
コンテンツサーバー12は、同様にネットワーク経由で、広告サーバー13や広告選択サーバー14と接続されており、視聴者から要求された配信コンテンツに挿入すべき広告の情報の要求、すなわち広告選択要求22を発行することができる。そして、広告選択サーバーから選択・返信された広告情報を広告サーバー13から取得して、これをコンテンツ間に挿入することで、当該広告を視聴者に露出することができる。
【0055】
コンテンツサーバー12は、視聴者端末上のスキップ入力部21−1での広告に対する視聴者のスキップ要求21をスキップ検出部21−2で受信し、それに伴い選択サーバー14に視聴者・ログ情報送信26をするようになっている。この処理の実装は、たとえば、コンテンツサーバー12上にログ送信などの拡張機能を実現するための要求・ログ送出プラグイン・ソフトウエア12−2をインストールすることで実現される。
【0056】
選択サーバー14は、視聴者プロファイルDB(データベース)27、広告属性DB(データベース)28、コンテンツ属性DB(データベース)29などの各種データベースとネットワークを介して接続される。そして、選択サーバー14は、コンテンツサーバー12からのスキップ要求23を受理すると、広告の代わりの代替コンテンツ選択25の作業を行う。選択サーバー14はコンテンツサーバー12から視聴者・ログ情報26を受理すると、これを履歴として視聴者プロファイルデータベース27に保存する。
【0057】
選択サーバー14は、たとえば、アプリケーションサーバーである”Web logic Server(登録商標)”などのネットワークデータ検索ソフトウエア14−1が動作するワークステーションまたはパーソナルコンピュータで構成される。
【0058】
代替コンテンツ選択25での選択アルゴリズムは、後述するように、たとえば、協調フィルタリングを用いることで実現できる。協調フィルタリングは、WWWサイトなどにおけるユーザーの集団的な挙動がルールになるものである。具体的には、個々のユーザーのアクセス履歴やコンテンツに対する評価などのデータを分析し、そのユーザーと似た因子を持つユーザー集団を探し出し、その集団の挙動を基に、対象となっているユーザーの嗜好を推測したり、情報を提供したりする手法である。
【0059】
広告スキップ要求の処理や広告露出ログの保存を行うソフトウエアは、たとえば、Java(登録商標)プログラムによって記述される。また、視聴者情報(趣味嗜好、年齢、住所など)、広告属性(視聴者のターゲッティング)、コンテンツ属性、広告視聴履歴などを蓄積する各データベースは、たとえば、リレーショナルデータベースシステムであるOracle(登録商標)が動作するワークステーションまたはパーソナルコンピュータで構成される。
【0060】
図3は、サーバーまたはクライアントとして利用可能なコンピュータシステムの構成を模式的に示したものである。
図3において、CPU(Central Processing Unit)40は、図2の各ブロックのコンテンツ配信処理を制御する。
【0061】
ROM(Read Only Memory)42は、IPL(Initial Program Loading)のプログラムなどを記憶している。RAM(Random Access Memory)43は、CPU40が処理を行う為のプログラムや、CPU40の動作上必要なデータを記録するようになされている。
【0062】
ビデオコントローラ44は、CPU40の制御の下、VRAM(Video RAM)45を用いて、モニタ55である画像表示部の表示を制御するようになっている。VRAM45は、モニタ55などの表示部が表示するデータを一時記憶しておくようになされている。即ち、表示すべきデータは、ビデオコントローラ44を介してVRAM45に書き込まれ、ビデオコントローラ44がVRAM45に記憶されたデータをモニタ55などの画像表示部に供給することにより、画像が表示されるようになされている。
【0063】
ストレージコントローラ46は、例えば、HD(Hard Disk)やFD(Floppy(登録商標) Disk)等の磁気ディスク47や、ミニディスクなどの光磁気ディスク48、CD−ROM(Compact Disk ROM)などの光ディスク49、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ50に対するアクセスを制御するようになされている。
【0064】
磁気ディスク47、光磁気ディスク48、光ディスク49、不揮発性メモリ50は、データを記憶しており、これらのデータは、CPU40によって、ストレージコントローラ46を介して読み出されるようになされている。なお、磁気ディスク47などには、CPU40が上述したような処理を行うためのプログラムなども記憶されている。
【0065】
通信コントローラ51は、電波や赤外線などによる無線通信56、およびイーサネット(登録商標)などによる有線の通信57を制御するようになされている。CPU40が各種の処理を行うためのプログラムやデータなどは、この通信コントローラ51を介して通信を行うことにより、外部の装置から取得することも可能となっている。
【0066】
入力デバイスコントローラ52は、キーボード53や、例えばマウスなどのポインティングデバイス54の制御をするようになされている。たとえば、CPU40に各種の指示を入力する事が可能になっている。
【0067】
図4は、コンテンツ配信方法を時系列であらわしたものであり、図4Aは広告をスキップしなかった場合の通常のコンテンツ配信を時系列であらわしたものであり、図4Bは広告配信中に、視聴者により広告スキップの走査が行われたときのコンテンツ配信を時系列であらわしたものである。
【0068】
図4Aにおいて、ストリームとしてT1時点のコンテンツ1(61)からT2時点のコンテンツ2(62)、T3時点のコンテンツ3(63)までが順次サーバーより配信され、ついでT4時点の広告1(64)が配信され、引き続きT5時点のコンテンツ4(65)、T6時点のコンテンツ5(66)以降が配信される。もちろん、ストリーム内に広告が表れる頻度に関しては、コンテンツ配信を行う側が自由に設定できる。
【0069】
ここで、視聴者は視聴者端末11において、たとえば、Real Player(登録商標)などのストリーミングデータ再生ソフトウエア11−1を使用している場合には図6のようなGUI(graphical user interface)操作画面84上の操作盤80(ウインドウ)を操作することにより、配信の開始、停止、スキップの操作を行うことができる。再生開始釦82をマウス操作などにより押せば、コンテンツ配信が開始され、停止(ポーズ)釦81を押せば、コンテンツ配信が停止され、スキップ釦83を押せば、配信中のコンテンツが停止し、次のコンテンツのストリーミングが開始される。
【0070】
図4Bにおいて、ストリームとしてT1時点のコンテンツ1(71)からT2時点のコンテンツ2(72)、T3時点のコンテンツ3(73)までが順次サーバーより配信され、ついでT4時点の広告1(74)が配信されている際にスキップ釦83が視聴者によって押された場合、後述する図5に示す代替コンテンツ選択アルゴリズムを示すフローチャートのステップS12に示すように、スキップ要求により、それまで配信されていた広告の配信が停止し、T11時点の次のコンテンツ4(75)の送信が開始され、引き続きT12時点の広告の代替として広告主が指定した代替コンテンツ1(76)が配信される。その後はまた引き続きT13時点のコンテンツ5(77)以降の配信が行われていく。このとき代替コンテンツが配信される順番は、広告がスキップされた直後に設定することも可能である。また、挿入される代替コンテンツの数も配信側が設定することが可能である。
【0071】
図5は、代替コンテンツ選択アルゴリズムを示すフローチャートを示したものである。
図5に示すフローチャートは、図1に示したコンテンツ配信における広告スキップによる代替コンテンツ再生を行う処理手順を示すフローチャートにおけるステップS5において広告スキップが選択された後に、ステップS6において代替コンテンツ再生で再生される際のコンテンツの選択方法を示している。
【0072】
ステップS11で処理を開始して視聴者が再生開始釦82を押すことにより、視聴者端末11からコンテンツサーバー12に、コンテンツ配信開始のための視聴要求19がなされ、コンテンツ20のストリーミングが開始されていることとする。コンテンツサーバー12は、どの視聴者端末11へ配信を行っているかによって視聴者を特定し、視聴者IDを保持しておく。
【0073】
広告配信中に視聴者がスキップ釦83を押すことにより、ステップS12において広告のスキップ要求が視聴者端末11からコンテンツサーバー12に送られ、さらに選択サーバー14に送られる。コンテンツサーバー12は、押された時刻とコンテンツ20の配信状況と比較することにより、どの広告が配信されている際にスキップ要求21が発生したかを判定することで、ステップS13においてスキップされた広告情報の獲得を行う。そして、その広告情報をコンテンツサーバー21が選択サーバー14に伝える。
【0074】
つぎに、ステップS14において視聴者情報のDB(データベース)27よりの獲得として、コンテンツサーバー12がすでに保持している視聴者ID(identification)をもちいて、選択サーバー14において、その視聴者のこれまでのコンテンツ視聴履歴、広告視聴履歴、および登録されている視聴者情報(趣味趣向)をDB(データベース)27より引き出す。またさらに、ステップS15において本人の視聴者情報以外にも代替コンテンツ選択で使用するための情報として、これまでこのシステムを利用した人たちの視聴履歴情報も獲得しておく。
【0075】
ステップS15において代替コンテンツ選択では、たとえば、協調フィルタリングの手法を使って、代替コンテンツの選択を行う。たとえば、あらかじめ視聴者が登録してある趣味嗜好に関して得点をつけておく。これらは、視聴者管理データベース18や、視聴者プロファイルDB(データベース)27に蓄積される。
【0076】
また、これまでに視聴した広告、飛ばした広告も同様に、視聴者プロファイルDB(データベース)27に蓄積される。そうした後、協調フィルタリングの手法で、視聴者本人と、それ以外のこれまでにこのシステムを使用した視聴者との相関係数を求める。その際に用いる広告情報、コンテンツ情報は、広告属性DB(データベース)28、コンテンツ属性DB(データベース)29から得る。広告主が用意している代替用のコンテンツそれぞれに関して相関値をもとに得点を求める。その得点の大小に従い、配信するコンテンツの決定を行う。
【0077】
代替コンテンツの選択方法の例としては、たとえば、複数の視聴者の履歴とその視聴者の履歴を比較して、似たような視聴履歴を持つ人が好むようなコンテンツを、広告の代替とする方法を用いることができる。
【0078】
視聴者ナンバー1と視聴者ナンバー2の好みの類似度を相関係数σで表すと次の数1のような式になる。
【0079】
【数1】
【0080】
ここで、F1(n)は、コンテンツnに対する視聴者ナンバー1の視聴度合いを示す。たとえば、視聴していない場合は0、視聴している場合は1とする。もしくは、視聴した、しないに加えて複数回視聴したことも加味した点数をつけることもできる。また、視聴者の嗜好度合いによって点数のつけ方を変えることもできる。
【0081】
相関係数σが1に近ければ、両視聴者の好みの相関が高いことを示し、−1に近ければ、両視聴者の好みに負の相関(好みが逆)であることを示し、0に近ければ、両視聴者には相関がないことを示す。
【0082】
視聴者ナンバー1に代替コンテンツを選択する際には、その人以外の視聴者による代替コンテンツ(ここではkとする)を薦める評価度合いsを以下の数2のように求める。
【0083】
【数2】
【0084】
相関の高い人がその代替コンテンツを見ていれば、点数が大きく加算され、相関の低い人がみていれば点数が大きく減点される。代替コンテンツごとに薦める評価度合いsをもとめ、その点数が高いコンテンツから代替コンテンツリストの中から選択し、配信することで、より視聴者にあった代替コンテンツを提供することが可能である。
【0085】
ステップS16において視聴者情報の更新では、今後のために、スキップした情報を視聴者情報として視聴者プロファイルデータベース27に記録する。
【0086】
そして、ステップS17において代替コンテンツ配信として、選択サーバー14から、コンテンツサーバー12に対し、代替コンテンツ送信要求24を行い、コンテンツサーバー12から視聴者端末11に、代替コンテンツ20が送信されてステップS18で処理を終了する。
【0087】
ビデオレコーダーを使ってテレビ番組を録画する場合に、ビデオレコーダーの機種によっては広告情報をカットすることが可能である。広告主から見てみるとそれは不利益であるが、ビデオレコーダーの例を見てもわかるように多くの視聴者は、コンテンツ間に挟まれる広告情報の視聴を望んでいない。
【0088】
パーソナルコンピュータ上で動作するストリーミングデータ再生ソフトウエアとしてReal Player(登録商標)を利用したストリーミング放送では、正式に認められていないが、コンテンツを録音(録画)することが可能であり(たとえば、ストリーミングデータ録音(録画)ソフトウエアとしてReal7ime Converterなど)、また記録されたコンテンツから広告情報を切り出す方法がインターネット上のサイトで公開されている。
【0089】
特許文献1では、Real Player(登録商標)などのストリーミング放送内における広告情報を確実に(スキップされずに)視聴させる方法を提案している。また、実際に運用されているVH1.comなどのインターネットラジオ(コンテンツ)放送でも、広告情報のかかっている間のスキップは禁じられているものの、一度記録されてしまえば広告情報を取り除くことは不可能ではない。
【0090】
また、上述した本発明の実施の形態では、コンテンツとしてオーディオデータを例に挙げて説明したが、これに限らず、ビデオデータでもよく、この場合、ビデオクリップのデータを数分単位で配信する場合に、広告に替えて同様の代替ビデオクリップのデータを配信することができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、視聴者に広告情報をスキップすることを許すことで、視聴者の広告情報を視聴したくないという欲求を満たし、一方で、直接的な、またコンテンツ観賞を妨げるような広告情報ではなく、それまでのコンテンツ観賞を乱さない程度で、また広告主の意図を伝えられるような代替コンテンツを配信することで、広告主の要求を満たすことができるという効果を奏する。
【0092】
本発明によれば、視聴者が必要としない(好みでない)広告情報を視聴しなかったとしても、広告主に不利益を与えることがないようなシステムを実現することができるという効果を奏する。
【0093】
コンテンツを連続的に視聴しながら、広告を見ているのと同じ効果になるので、無料もしくはそれに順ずるコンテンツ提供システムを視聴者が享受できるという効果を奏する。
【0094】
視聴者の広告情報に対する操作から、コンテンツ提供者は、視聴者の好みをコンテンツの操作以外にも得ることになり、より最適なコンテンツの提供が可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコンテンツ配信システムのコンテンツ配信における広告スキップによる代替コンテンツ再生を行う処理手順を示したフローチャートである。
【図2】コンテンツ・広告提供システムの構成を示すブロック図である。
【図3】サーバーまたはクライアントとして利用可能なコンピュータシステムの構成を模式的に示した図である。
【図4】コンテンツ配信法(時系列)を示す図であり、図4Aは広告をスキップしなかった場合の通常のコンテンツ配信を時系列であらわしたものであり、図4Bは広告配信中に、視聴者により広告スキップの走査が行われたときのコンテンツ配信を時系列であらわしたものである。
【図5】代替コンテンツ選択アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】操作盤を示す図である。
【符号の説明】
11……視聴者端末、11−1……ストリーミングデータ再生ソフトウエア、11−12……サーバークライアント間認証、12……コンテンツサーバー、12−1……ストリーミングデータ配信ソフトウエア、12−2……要求・ログ送出プラグイン、12−13……サーバー間認証、12−14……サーバー間認証、13……広告サーバー、14……選択サーバー、14−1……ネットワークデータ検索ソフトウエア、15……コンテンツデータベース、16……広告データベース、18……視聴者管理データベース、19……視聴要求、20……コンテンツ、21……スキップ要求、22……広告要求・転送、23……スキップ要求、24……代替コンテンツ送信要求、25……代替コンテンツ選択部、26……視聴者・ログ情報、27……視聴者プロファイルDB、28……広告属性DB、29……コンテンツ属性DB、30……代替コンテンツリスト、40……CPU、41……BUS、42……ROM、43……RAM、44……ビデオコントローラ、45……VRAM、46……ストレージコントローラ、47……磁気ディスク、48……光磁気ディスク、49……光ディスク、50……不揮発性メモリ、51……通信コントローラ、52……入力デバイスコントローラ、53……キーボード、54……ポインティングデバイス、55……モニタ、56……無線通信、57……有線通信、61……コンテンツ1、62……コンテンツ2、63……コンテンツ3、64……広告1、65……コンテンツ4、66……コンテンツ5、71……コンテンツ11、72……コンテンツ12、73……コンテンツ13、74……広告11、75……コンテンツ14、76……代替コンテンツ11、77……コンテンツ15、80……操作盤、81……停止(ポーズ)釦、82……再生釦、83……スキップ釦、84……GUI操作画面
Claims (15)
- ネットワークを介して視聴者の要求に応じて視聴者の好みに合ったコンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを行うコンテンツ配信システムにおいて、
コンテンツに付随して広告情報を提供する広告サーバーと、
視聴者端末においてコンテンツを再生する際に、広告情報を視聴するか否かを入力する入力手段と、広告情報に替えて代替コンテンツを再生する再生手段とを有し、コンテンツを視聴する視聴者端末と、
視聴者端末にコンテンツを送信する際に、視聴者端末からの広告情報を視聴しない入力指定を検出する検出手段と、広告情報を視聴しない入力指定により広告情報に替えて代替コンテンツを送信する送信手段を有し、広告情報を含むコンテンツを提供するコンテンツサーバーと、
を具備することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項1記載のコンテンツ配信システムにおいて、
代替コンテンツを視聴者履歴情報、広告属性情報、コンテンツ属性情報または代替コンテンツリストに基づいて選択する選択サーバーを具備することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2記載のコンテンツ配信システムにおいて、
代替コンテンツリストは広告サーバーから更新されることを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2記載のコンテンツ配信システムにおいて、
代替コンテンツの選択を協調フィルタリングに基づいて行うことを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 請求項2記載のコンテンツ配信システムにおいて、
代替コンテンツの選択を複数の視聴者の任意のコンテンツの視聴度合いに基づく相関の高低により行うことを特徴とするコンテンツ配信システム。 - ネットワークを介して視聴者の要求に応じて視聴者の好みに合ったコンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを行うコンテンツ配信方法において、
コンテンツを視聴する視聴者端末においてコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、
広告情報を含むコンテンツを提供するコンテンツサーバーから視聴者端末にコンテンツを送信するコンテンツ送信ステップと、
広告サーバーによりコンテンツに付随して広告情報を挿入する広告挿入ステップと、
視聴者端末において広告情報を視聴するか否かを入力手段により入力する入力ステップと、
視聴者端末からの広告情報を視聴しない入力指定を検出する検出ステップと、
広告情報を視聴しない入力指定により広告情報に替えて代替コンテンツを送信する代替コンテンツ送信ステップと、
視聴者端末において広告情報に替えて代替コンテンツを再生する代替コンテンツ再生ステップと、
を具備することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項6記載のコンテンツ配信方法において、
選択サーバーにより代替コンテンツを視聴者履歴情報、広告属性情報、コンテンツ属性情報または代替コンテンツリストに基づいて選択する選択ステップを具備することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項7記載のコンテンツ配信方法において、
代替コンテンツリストは広告サーバーから更新されることを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項7記載のコンテンツ配信方法において、
代替コンテンツの選択を協調フィルタリングに基づいて行うことを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 請求項7記載のコンテンツ配信方法において、
代替コンテンツの選択を複数の視聴者の任意のコンテンツの視聴度合いに基づく相関の高低により行うことを特徴とするコンテンツ配信方法。 - ネットワークを介して視聴者の要求に応じて視聴者の好みに合ったコンテンツを配信するコンテンツ配信サービスを行うコンテンツ配信装置において、
視聴者端末に広告サーバーから提供される広告情報を含むコンテンツを送信する際に、視聴者端末からの広告情報を視聴しない入力指定を検出する検出手段と、
広告情報を視聴しない入力指定により広告情報に替えて代替コンテンツを送信する送信手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 請求項11記載のコンテンツ配信装置において、
代替コンテンツを視聴者履歴情報、広告属性情報、コンテンツ属性情報または代替コンテンツリストに基づいて選択する選択サーバーを具備することを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 請求項12記載のコンテンツ配信装置において、
代替コンテンツリストは広告サーバーから更新されることを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 請求項12記載のコンテンツ配信装置において、
代替コンテンツの選択を協調フィルタリングに基づいて行うことを特徴とするコンテンツ配信装置。 - 請求項12記載のコンテンツ配信装置において、
代替コンテンツの選択を複数の視聴者の任意のコンテンツの視聴度合いに基づく相関の高低により行うことを特徴とするコンテンツ配信装置。
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