JP2005005693A - 化学気相成長装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体基板表面により効率よくエピタキシャル膜を成長させることができ、エピタキシャル膜の成長の条件を好適に設定可能な化学気相成長装置を提供する。
【解決手段】 化学気相成長装置1は、主に反応器2、ヒータ3、基板トレイ、サセプタ5、ベースプレート、自転発生部、公転発生部、気体導入口8および気体排出口9から構成されている。底面2aに設置されるギャップ調整部材11は、公転軸を中心とした回転対称な円盤形状であり、その中心には上下方向に貫通した孔部11aを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体基板にエピタキシャル膜を成長させる化学気相成長装置に関する。
半導体の基板上にエピタキシャル膜を成長させる成膜工程のひとつとして、化学気相成長法(以下、CVD(Chemical Vapour Deposition)法と記載する。)がある。なかでも、エピタキシャル膜の原料として有機金属ガスを使用する有機金属化学気相成長法(以下、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapour Deposition)法と記載する。)は、再現性、エピタキシャル膜の均一性に優れており、急峻な界面を有するエピタキシャル膜を成長させることができるため、現在ではエピタキシャル膜の成長方法の主流となっている。このMOCVD法を用いてエピタキシャル膜を形成させる有機金属化学気相成長装置にはさまざまな種類があり、そのなかのひとつとして、複数の半導体基板を回転させながらエピタキシャル膜を成長させる装置がある(例えば、特許文献1参照。)。以下、特許文献1に記載の「基板回転機構を備えた成膜装置(以下、成膜装置と記載する。)」について説明する。
図12は、特許文献1に記載の成膜装置を示す概略縦断面図である。成膜装置101は、主に反応器102、ヒータ103、基板トレイ104、サセプタ105、自公転機構106、気体導入口107および気体排出口108から構成される。
基板Wは、その成膜面を下方に向けた状態で、基板トレイ104に載置される。さらに基板トレイ104は、サセプタ105に載置される。そして、自公転機構106により、基板Wは自転および公転を行う。なお、基板Wの自転は、自公転機構106が、基板トレイ104をその中心を回転軸(自転軸)として回転させることにより発生する。また、基板Wの公転は、自公転機構106が、サセプタ105をその中心を回転軸(公転軸)として回転させることにより発生する。
気体導入口107は、反応器102の底面の、公転軸上に設けられている。エピタキシャル膜の原料となる有機金属ガスを含む原料気体は、気体導入口107から、反応器102内に導入される。導入された原料気体は、ヒータ103により加熱され、化学反応を起こし、所望の物質となる。そして、この物質は、自転および公転している基板Wに付着し、エピタキシャル膜として成長する。未反応の気体や、エピタキシャル膜として成長しなかった原料気体等は、気体排出口108から排出される。このように、基板Wを自公転させながらエピタキシャル膜を成長させるので、エピタキシャル膜成長時の方向特異性が打ち消され、基板W表面におけるエピタキシャル膜の成長の均一性が向上する。
また、自公転機構を備えた化学気相成長装置の別の例として、成膜面を上向きとし、原料気体を分離して導入するものがある(例えば、非特許文献1参照。)。図13は、非特許文献1に記載の化学気相成長装置を示す図であり、(a)は概略透視図、(b)は概略縦断面図である。化学気相成長装置201の気体導入口207は、その同心円状の内側に形成されるアンモニア導入口207aと、外側に形成される有機金属原料ガス導入口207bとに分けられている。アンモニア導入口207aから導入されたアンモニアと、有機金属原料ガス導入口207bから導入された有機金属原料ガスとは、基板W付近で混合されて化学反応を起こし、基板W表面(上面)にエピタキシャル膜が成長する。
特開2002−175992号公報([0039]、図4) 赤▲崎▼勇編著、「III族窒化物半導体」、第2版、培風館、1999年12月、p.152−153
しかしながら、特許文献1に記載の成膜装置101には以下に示す問題点があった。
(1) 原料気体によるエピタキシャル膜の成長は、基板W表面だけでなく、サセプタ105の表面や反応器102の内側面でも起こる。また、エピタキシャル膜として成長することなく排出される原料気体が存在する。これら原料気体のロスを少なくし、基板W表面におけるエピタキシャル膜の成長を効率よく行いたいが、気圧、温度、気体の流量、反応器の形状等が反応効率のパラメータとなっており、これらパラメータの制御が難しい。また、成長させるエピタキシャル膜の種類を変更すると、これらパラメータを別の値で制御する必要があり、これらパラメータ同士が互いに影響しあうため、制御が難しい。
また、非特許文献1に記載の化学気相成長装置201には、前記問題点に加え、以下に示す問題点があった。
(2) 分離して導入された各気体が好適に混合されず、エピタキシャル膜の成長が好適に行われないおそれがある。また、原料気体の種類によっては、気体導入口207の形状が不適となる場合があり、うまく対応できない。
(3) 化学気相成長装置201には、図示しないヒータが、基板Wの下側に設置されている。ヒータにより熱せられた原料気体は、比重が軽くなるため、上昇気流となる。したがって、原料気体が上昇するため、下方にある基板Wの表面ではエピタキシャル膜が成長しにくい。また、基板Wの上側にある対向面で成長したエピタキシャル膜が剥離して基板W表面に落下し、膜質が悪くなるおそれがある。
そこで、本発明は、半導体基板表面により効率よくエピタキシャル膜を成長させることができ、エピタキシャル膜の成長の条件を好適に設定可能な化学気相成長装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の化学気相成長装置は、反応器の内部に設置され、複数の半導体基板を、それらの膜形成面が下向きとなるよう、回転軸まわりに保持し、回転するサセプタと、前記反応器に形成される、前記サセプタと対向する対向面と、前記対向面の前記回転軸付近に設けられ、前記膜形成面に形成される膜の原料である原料気体を導入する気体導入口と、前記サセプタと前記対向面との間に形成され、導入された前記原料気体が流れる気体流路と、前記対向面の外縁側に設けられ、前記反応器内の気体を排出する気体排出口と、を有する化学気相成長装置であって、前記気体流路は、前記半導体基板よりも前記気体導入口側に段差を有する構成とした。
膜形成面が下向きの化学気相成長装置では、熱せられた原料気体はサセプタに押し付けられながら基板に到達する。したがって、基板よりも上流(気体導入口)側の気体流路の形状が、エピタキシャル膜の成長効率に影響を与えやすい。かかる構成により、気体流路における原料気体の流れを好適に設定し、エピタキシャル膜の成長が好適に行われる化学気相成長装置を提供することができる。
なお、ここでいう「段差」は、断面形状に一つ以上の変曲点または傾きの不連続点を有するように形成されることが望ましい。また、段差の形状は、回転軸を中心として回転対称であることが望ましい。
この段差の位置は、半導体基板の最下流端部(気体排出口側端部)よりも気体導入口側(上流側)であればよい。そして、段差の位置は、半導体基板の中心よりも気体導入口側であることが望ましく、さらには、半導体基板の最上流端部(気体導入口側端部)よりも気体導入口側であることが望ましい。
また、請求項2に記載の化学気相成長装置は、請求項1に記載の化学気相成長装置であって、前記段差は、前記対向面側に形成されている構成とした。
対向面側に形成される段差は、その上流(気体導入口)側より下流(気体排出口)側のギャップが小さくなるよう設けられることが望ましい。なお、ここでいう「ギャップ」とは、気体流路の回転軸方向の幅のことをいう。
また、請求項3に記載の化学気相成長装置は、請求項1に記載の化学気相成長装置であって、前記段差は、前記サセプタ側に形成されている構成とした。
サセプタ側に形成される段差は、その上流側より下流側のギャップが大きくなるよう設けられることが望ましい。
また、請求項4に記載の化学気相成長装置は、請求項1に記載の化学気相成長装置であって、前記段差は、着脱可能なギャップ調整部材を前記気体流路に設置してなる構成とした。
かかる構成により、ギャップ調整部材を交換することが可能となる。所望の形状を有するギャップ調整部材を取り付けることで、エピタキシャル膜の成長を制御することができる。したがって、エピタキシャル膜の種類を変更する場合であっても、所望の形状を有するギャップ調整部材を取り付けることで、効率的に膜を成長させることが可能な化学気相成長装置を提供することができる。また、ギャップ調整部材を取り外して洗浄することが可能となり、メンテナンスが容易となる。また、既存の装置にも適用可能である。
また、請求項5に記載の化学気相成長装置は、請求項4に記載の化学気相成長装置であって、前記ギャップ調整部材は、前記対向面側に前記段差を形成させる構成とした。
かかる構成により、対向面側の段差を容易に形成することができ、その位置や形状を適宜変更可能な化学気相成長装置を提供することができる。
また、請求項6に記載の化学気相成長装置は、請求項5に記載の化学気相成長装置であって、前記ギャップ調整部材は、前記段差の位置を調整可能である構成とした。
段差の位置は、エピタキシャル膜の成長のパラメータのひとつである。かかる構成により、ギャップ調整部材により形成される段差の位置の調整が容易な化学気相成長装置を提供することができる。
また、請求項7に記載の化学気相成長装置は、請求項5に記載の化学気相成長装置であって、前記ギャップ調整部材は、前記段差の高さを調整可能である構成とした。
段差の高さは、エピタキシャル膜の成長のパラメータのひとつである。かかる構成により、ギャップ調整部材により形成される段差の高さの調整が容易な化学気相成長装置を提供することができる。
また、請求項8に記載の化学気相成長装置は、請求項4に記載の化学気相成長装置であって、前記ギャップ調整部材は、前記サセプタ側に前記段差を形成させる構成とした。
かかる構成により、サセプタ側の段差を容易に形成することができ、その位置や形状を適宜変更可能な化学気相成長装置を提供することができる。
請求項1、請求項2または請求項3に記載の発明によれば、エピタキシャル膜の成長効率が向上した化学気相成長装置を提供することができる。
請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記載の発明によれば、さらに既存の装置にも適用可能な化学気相成長装置を提供することができる。なかでも、請求項6に記載の発明によれば、対向面に形成される段差の位置の調整が容易な化学気相成長装置を提供することができる。また、請求項7に記載の発明によれば、対向面に形成される段差の高さの調整が容易な化学気相成長装置を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について適宜図面を参照しながら説明する。位置や方向をあらわす用語(上下等)は、化学気相成長装置の使用状態を基準とする。また、同様の部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
(化学気相成長装置の基本構造)
図1は、本発明の各実施形態に係る化学気相成長装置の内部構造を示す概略分解図である。図1に示すように、化学気相成長装置1は、主に反応器2、ヒータ3、基板トレイ4、サセプタ5、ベースプレートBP、自転発生部6、公転発生部7、気体導入口8および気体排出口9から構成されている。
反応器2は、略円筒形状の筐体であり、その内部にヒータ3、基板トレイ4、サセプタ5等を収納している。また、反応器2の下面内側は底面2aとなる。
ヒータ3は、径の異なる複数の円環ヒータからなり、公転軸を中心として設置されている。これら複数のヒータをそれぞれ独立して制御することにより、反応器2内に所望の温度分布を実現させる。なお、ここでいう「公転軸」が、特許請求の範囲における「回転軸」に該当する。
基板トレイ4は、円板状の部材であり、基板保持部4aおよび自転ギア部4bを有する。
基板保持部4aは、基板W(後述する図2参照)を、その成膜面を下向きに露出させて載置することができる。また、載置された基板Wの上には、均熱板WPが載置される。均熱板WPは、基板Wの温度分布を均一にする機能を有する。
自転ギア部4bは、基板トレイ4の外縁に形成されており、自転発生部6の自転ギア部6aと噛み合う。そして、自転発生部6の駆動力で基板トレイ4を回転させることにより、基板Wを自転させる。
サセプタ5は、円板状の部材であり、基板トレイ保持部5a、公転ギア部5bおよび空洞部5cを有する。
基板トレイ保持部5aは、サセプタ5の公転軸中心から等距離に複数形成されている。そして、基板トレイ4を、基板Wの成膜面を下向きに露出させて載置することができる。なお、図1では基板トレイ保持部5aが五個である構成としたが、この数は適宜変更可能である。
公転ギア部5bは、サセプタ5の外縁に形成されており、公転発生部7の公転ギア部7aと噛み合う。そして、公転発生部7の駆動力でサセプタ5を回転させることにより、基板Wを公転軸まわりに公転させる。
空洞部5cは、サセプタ5の公転軸中心に形成されており、後述する蓋材Cやギャップ調整部材51、61を設置可能に構成されている。
ベースプレートBPは、図示しないベアリングを介してサセプタ5を公転可能に支持する。
自転発生部6は、輪状の部材であり、その内縁に自転ギア部6aを有する。
公転発生部7は、円板状の部材であり、その外縁に公転ギア部7aを有する。
気体導入口8は、反応器2の底面2aの、公転軸上となる位置に設けられている。膜の原料となる有機金属ガスを含む原料気体が、気体導入口8から反応器2内に導入される。
気体導入口8から気体排出口9までには、気体流路A(図2参照)が形成されている。気体流路Aは、底面2aとサセプタ5との間に形成されている。
気体排出口9は、反応器2の底面2aの、外縁側に設けられている。気体導入口8から導入された原料気体のうち、未反応の気体等が、気体排出口9から反応器2外に排出される。排出された気体は、公知の技術により除害される。
また、反応器2内は、図示しない減圧器により所望の気圧に減圧されている。
自転発生部6および公転発生部7により、基板Wは、自転および公転を行いつつ、その下面にエピタキシャル膜を成長させることができる。したがって、気相成長における方向特異性を打ち消すことができ、均等な気相成長を実現することが可能となる。
図2は、本発明の各実施形態に係る化学気相成長装置の、ギャップ調整部材を設置していない状態を示す概略縦断面図である。図中矢印は、原料気体の流れをあらわしている。空洞部5c(図1参照)は、蓋材Cをはめ込むことによりふさがれている。気体導入口8から導入された原料気体は、まず蓋材Cにあたり、気体流路Aを流れる。その際、基板Wにエピタキシャル膜が成長する。そして、エピタキシャル膜として成長しなかった気体等は、気体排出口9から排出される。
(第一の実施形態)
図3は、本発明の第一の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。底面2aに設置されるギャップ調整部材11は、公転軸を中心とした回転対称な円盤形状であり、その中心には上下方向に貫通した孔部11aを有する。孔部11aの径は、公転軸から基板Wの最下流端部(気体排出口9側端部)までの範囲内であればよく、望ましくは基板Wの中心までの範囲内、さらに望ましくは公転軸側端(最上流端部、気体導入口8側端部)までの範囲内である。ギャップ調整部材11を設置した状態で、底面2aおよびギャップ調整部材11のサセプタ側露出面が特許請求の範囲における対向面を形成し、孔部11aが特許請求の範囲における段差を形成する。対向面に形成される段差により、その上流(気体導入口)側より下流(気体排出口)側のギャップが小さくなっている。
ギャップ調整部材11により、気体流路Aを所望の形状に変え、原料気体の流れ(図中の矢印)を変更することができる。このようにして、エピタキシャル膜の成長効率の向上をはかることができる。換言すれば、原料気体のロスを抑えることができる。また、ギャップ調整部材11は、既存の装置にも設置可能である。なお、ギャップ調整部材11の形状(厚さ、孔部11aの径等)は、適宜設定可能である。
このようなギャップ調整部材11を設置することにより、エピタキシャル膜の成長が好適に行われる理由は定かではないが、以下に示す理由が推測される。
(A) 段差の上流側ではギャップが大きいため原料気体の密度が小さくなっている。したがって、段差の上流側でのエピタキシャル膜の成長を抑えることができる。
(B) 段差の下流側ではギャップが小さいため、原料気体は基板W近くを流れることになり、基板W表面でエピタキシャル膜として成長することができる。すなわち、基板Wから離れた位置を流れ、エピタキシャル膜として成長しない原料気体の量を減らすことができる。
(C) 有機金属ガスを含む原料気体は、数段階の化学反応を経て、エピタキシャル膜となる。ギャップ調整部材11を設置することで反応器2内に段差を形成するので、段差の手前で、導入された気体が予熱され、基板W付近で好適に化学反応を起こし、エピタキシャル膜として成長することができる。
(第二の実施形態)
図4は、本発明の第二の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)および(c)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。
ギャップ調整部材21は、第一ギャップ調整部材22および第二ギャップ調整部材23から構成される。各ギャップ調整部材22、23は同じ高さを有する円盤形状の部材であり、第一ギャップ調整部材22の孔部22aの径と、第二ギャップ調整部材23の外径とが同じ大きさに形成されている。したがって、第二ギャップ調整部材23を第一ギャップ調整部材22の孔部22aにはめ込むことができる。孔部22a、23aの径は、公転軸から基板Wの最下流端部(気体排出口9側端部)までの範囲内であればよく、望ましくは基板Wの中心までの範囲内、さらに望ましくは公転軸側端(最上流端部、気体導入口8側端部)までの範囲内である。
第一ギャップ調整部材22を設置した状態では、孔部22aの位置が段差の位置となる(図4(b)参照)。また、さらに第二ギャップ調整部材23を設置した状態では、孔部23aの位置が段差の位置となる(図4(c)参照)。このようにギャップ調整部材21を使用することにより、段差の位置を容易に変更することができる。
(第三の実施形態)
図5は、本発明の第三の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材の斜視図、(b)および(c)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。
ギャップ調整部材31は、第一ギャップ調整部材32および第二ギャップ調整部材33から構成される。各ギャップ調整部材32、33は、同じ大きさの孔部32a、33aを有する。第二ギャップ調整部材33は、第一ギャップ調整部材32の上に設置することができる。
第一ギャップ調整部材32を設置した状態(図5(b)参照)では、第一ギャップ調整部材32の厚さが段差の高さとなる。また、さらに第二ギャップ調整部材を設置した状態(図5(c)参照)では、第一ギャップ調整部材32と第二ギャップ調整部材33の厚さの合計が段差の高さとなる。このようにギャップ調整部材31を使用することにより、段差の高さを容易に変更することができる。
(第四の実施形態)
図6は、本発明の第四の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。
ギャップ調整部材41は、円板部41aおよび脚部41bからなる。円板部41aは公転軸まわりで回転対称であり、複数の脚部41bも回転対称に配置されている。そして脚部41bを底面2aに載置することにより設置される。底面2aが特許請求の範囲における対向面となり、円板部41aの外周部分が特許請求の範囲における段差を形成する。サセプタ側に形成される段差により、その上流側より下流側のギャップが大きくなっている。円板部41aは、公転軸を中心とした回転対称形状である。
このようなギャップ調整部材41を設置することにより、エピタキシャル膜の成長が好適に行われる理由は定かではないが、以下に示す理由が推測される。
(D) 導入された原料気体は、まずギャップ調整部材41の円板部41aにあたる。ギャップ調整部材41の温度は周囲よりも低いため、原料気体が基板Wに達する前に過熱状態となることを防ぎ、基板W表面でエピタキシャル膜が成長することができる。
(第五の実施形態)
図7は、本発明の第五の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。
ギャップ調整部材51は、円板部51a、吊部51bおよび取付部51cからなる。そして取付部51cをサセプタ5の空洞部5c(図1参照)に取り付けることにより設置される。
(第六の実施形態)
図8は、本発明の第六の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。
ギャップ調整部材61は、前記ギャップ調整部材51の変形例であり、円板部61aおよび取付部61bからなる。そして取付部61bをサセプタ5の空洞部5cに取り付けることにより設置される。
第四〜第六の実施形態に係る各ギャップ調整部材41、51、61は、サセプタ側に段差を設けることを目的としている。すなわち、サセプタから各円板部の下面までの距離が、段差の高さとなる。このなかでもギャップ調整部材41は底面2aに設置され、公転しない点で異なっている。このことはエピタキシャル膜の成長時における方向特異性に影響を与えにくいという利点となる。
(第七の実施形態)
図9は、本発明の第七の実施形態に係る化学気相成長装置を示す縦断面図である。
本実施形態では、ギャップ調整部材11(図3参照)およびギャップ調整部材41(図6参照)を化学気相成長装置1内に設置している。したがって、両部材11、41の効果により、エピタキシャル膜の成長のさらなる効率化がはかられる。
(第八の実施形態)
第八の実施形態として、第四の実施形態に係るギャップ調整部材41についてはさらに以下に述べるような変更を行ってもよい。すなわち図10は、第八の実施形態に係るギャップ調整部材を示す斜視図である。
ギャップ調整部材71は、円板部71a、ガス流路部71b、空洞部71cおよび接地部71dからなる。円板部71aは公転軸まわりで回転対称であり、複数のガス流路部71bも回転対称に配置されている。ギャップ調整部材71の中央の下側の面には空洞部71cが形成されており、この空洞部71cからガス流路部71bへと供給されたガスが導かれる。ギャップ調整部材71は、接地部71dを底面2a(図6(b)参照)に載置することにより設置される。本実施形態におけるギャップ調整部材71は図6(a)に示す第四の実施形態におけるギャップ調整部材41の脚部41bを大きな接地面積をもたせるように変更したものと考えることができる。したがって、本実施形態の対向面、段差、ギャップ等は第四の実施形態とほぼ同様に考えることができる。
ギャップ調整部材71の構造を特徴付けるパラメータとしては、接地部71dの形状、円板部71aの直径、厚み、などがあげられる。接地部71dの形状については種々の変更が可能である。図10では接地部71dが略扇形状のものを組み合わせた例を挙げたが、円形、楕円形、多角形などのものを組み合わせたものでもよいし、さらに大きさの異なるもの、形状の異なるものを組みあせて構成してもよい。
また図10の例ではギャップ調整部材71の上方から見た形状は円形であるが、必要に応じて他の形状とすることもできる。すなわち、ギャップ調整部材71の本体部は、円板形状の円板部71aに限定されず、その他、楕円形状、多角形状などを有する本体部であってもよい。このことは、他の実施形態についても同様である。
一般に、ギャップ調整部材71の形状を特徴付けるパラメータのうちとくに重要なものとして、ギャップ調整部材71を上面から見た面積、すなわち、円板部71aの面積と接地部71dの面積とが挙げられる。
本実施形態のギャップ調整部材71を好適に用いるために好ましい接地部71dの面積と円板部71aの面積との具体的な関係は、前者の後者に対する比率が5%以上、95%以下である。さらに好ましくは10%以上、90%以下であり、もっとも好ましくは15%以上、85%以下である。接地部71dの面積が円板部71aの面積の5%より小さい場合、本発明の効果が得られにくく、95%より大きい場合、反応炉に供給されるガスがギャップ調整部材71の影響で流れにくくなることがある。
上述した各実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、半導体基板の自転および公転の駆動方法は、公知の遊星歯車によるものであってもよい。また、基板の成膜面を上向きとするフェイスアップ法による化学気相成長装置や、バレル型の装置にも適用することができる。また、MOCVD法だけでなく、CVD法を用いた化学気相成長装置全般に使用することができる。また、第一の実施形態において、ギャップ調整部材11が着脱可能ではなく、対向面に一体に成形された構成であってもよい。また、第二、第三の実施形態において、各ギャップ調整部材21、31は三個以上に分割されたギャップ調整部材から構成される構成であってもよい。
各ギャップ調整部材の素材は、成長雰囲気下で安定な物質であればよい。例えば、砒素系またはリン系のエピタキシャル膜を成長させる場合には、石英、カーボン、モリブデン、窒化ホウ素、炭化珪素、アルミナ、窒化珪素、あるいは炭化珪素または窒化ホウ素を被覆したカーボン等が好適に使用できる。また、ギャップ調整部材41、51、61としては、低温を保つため、熱伝導率や輻射吸収率が小さい素材が好適に使用できる。
また、ギャップ調整部材11、21、31、41、71を固定可能な固定手段を底面2aに設ける構成であってもよい。また、各孔部の形状は、垂直だけでなく、傾きを有する構成であってもよく、その例を図11に示す。
また、ギャップ調整部材51、61は、サセプタ5に一体に設けられた構成であってもよい。また、各円板部の下面の形状は平面に限定されず、円錐形等、回転対称を有していればよい。また、各円板部の内部を中空にすることにより、円板部の熱伝導を小さくすることができ、より好適にエピタキシャル膜を成長させることができる。
これら各ギャップ調整部材により形成される段差の高さは、底面2aからサセプタまでの高さの10〜80%、さらに望ましくは30〜50%であることが望ましい。
以下、本発明の実施例について説明する。図1を基本構造とする化学気相成長装置を用いて、本発明の有用性について調べた。サセプタは直径が約76mm(3インチ)の基板を10枚保持可能であり、気体導入口から保持された基板の中心までの距離は180mmである。基板温度700℃で1時間、GaAs基板表面にインジウムガリウムリン(InGaP)のエピタキシャル膜を成長させた。原料気体の流量は、トリメチルガリウム(TMG)が108.9(μmol/min)、トリメチルインジウム(TMI)が129.1(μmol/min)、ホスフィンが44643(μmol/min)である。
実施例1〜8および従来例1〜3の結果を表1に示す。ここで、膜成長速度とは、基板表面にエピタキシャル膜が成長する速度のことである。面内膜厚均一性とは、1枚の基板における膜厚の均一性である。面間膜厚均一性とは、10枚の基板における膜厚の均一性である。
Figure 2005005693
(実施例1〜6)
底面とサセプタとの距離を38mmとした。そしてギャップ調整部材11(図3参照)として、孔部の半径が20mm(実施例1)、60mm(実施例2)、100mm(実施例3)、130mm(実施例4)、140mm(実施例5)、150mm(実施例6)の6種類を用意し、それぞれ設置した状態でエピタキシャル膜を成長させた。これら6種類のギャップ調整部材は、高さ10mmである。したがって、対向面とサセプタとから形成される気体流路は、上流から下流に向かって、ギャップが38mmから28mmに段差の位置で変化している。
結果は、実施例1では膜成長速度25.8ナノメートル毎分(以下、nm/minと記載する。)、面内膜厚均一性±1.0%、面間膜厚均一性±1.2%であった。また、実施例2では膜成長速度27.3nm/min、面内膜厚均一性±1.0%、面間膜厚均一性±1.2%であった。また、実施例3では膜成長速度27.5nm/min、面内膜厚均一性±1.2%、面間膜厚均一性±1.4%であった。また、実施例4では膜成長速度27.8nm/min、面内膜厚均一性±1.2%、面間膜厚均一性±1.5%であった。また、実施例5では膜成長速度28.0nm/min、面内膜厚均一性±2.2%、面間膜厚均一性±2.4%であった。また、実施例6では膜成長速度27.5nm/min、面内膜厚均一性±3.2%、面間膜厚均一性±4.0%であった。
実施例1〜6を比較すると、実施例5で膜成長速度が最大(28.0nm/min)となった。これは後述する従来例3よりも約11%向上している。また、実施例1〜4において、各従来例よりも面内膜厚均一性および面間膜厚均一性が向上した。段差が基板Wに近づくと、面内膜厚均一性および面間膜厚均一性が悪くなる傾向がみられた。また、表には示していないが、キャリア濃度の均一性は、±3%以内と良好であった。また、フォトルミネッセンス特性、X線半値幅等の膜質についても、各従来例と比較しても遜色ない結果が得られ、高品質のエピタキシャル膜を成長させることができた。これらの結果を考慮すると、実施例3、4が、エピタキシャル膜の成長に特に好適であるといえる。
(実施例7)
底面を平坦な対向面とし、対向面とサセプタとの距離を28mmとした。そしてギャップ調整部材41(図6参照)を設置した状態でエピタキシャル膜を成長させた。なお、ギャップ調整部材41の形状は、脚の長さ10mm、直径100mm、厚さ5mmである。
結果は、膜成長速度29.8nm/min、面内膜厚均一性±1.5%、面間膜厚均一性±1.8%であった。膜成長速度は後述する従来例3よりも約18%向上している。膜成長速度、面内膜厚均一性および面間膜厚均一性全てにおいて各従来例よりも良好な結果が得られた。また、膜質も良好であった。
(実施例8)
底面とサセプタとの距離を38mmとした。孔部の半径が100mm、高さ10mmのギャップ調整部材11と、脚の長さ10mm、直径100mm、厚さ5mmのギャップ調整部材41とを設置した状態(図9参照)でエピタキシャル膜を成長させた。
結果は、膜成長速度31.6nm/min、面内膜厚均一性±1.1%、面間膜厚均一性±1.2%であった。膜成長速度は後述する従来例3よりも約25%向上している。膜成長速度は全実施例のなかで最大であり、かつ面内膜厚均一性および面間膜厚均一性も良好な値であった。また、膜質も良好であった。
(従来例1)
底面を平坦な対向面とし、対向面とサセプタとの距離を28mmとした。結果は、膜成長速度24.1nm/min、面内膜厚均一性±1.9%、面間膜厚均一性±2.0%であった。
(従来例2)
底面を平坦な対向面とし、対向面とサセプタとの距離を38mmとした。結果は、膜成長速度22.4nm/min、面内膜厚均一性±1.7%、面間膜厚均一性±2.1%であった。
(従来例3)
底面をテーパ形状の対向面とし、対向面とサセプタとの距離を、気体導入口で38mm、サセプタ最外部で28mmとした。結果は、膜成長速度25.2nm/min、面内膜厚均一性±1.5%、面間膜厚均一性±2.0%であった。これら各従来例のなかでは、従来例3が最も良好な結果であった。
(実施例9)
対向面上にグラファイト製のギャップ調整部材71(図10参照)を設置した。対抗面と基板との距離は47mmであった。ギャップ調整部材71の形状は、円板部71aの直径が260mm、ガス流路部71bの数が8本、ガス流路部71bのガス流方向と垂直方向の断面が10mm×10mmの正方形、ガス流方向の長さが80mm、空洞部71cの直径が100mm、全体の厚みが20mmであった。接地部71dの面積の円板部71aの面積に対する割合は73.2%である。
実施例9の構成を行った後、GaAs基板上にノンドープのInGaP、ノンドープのGaAs、ZnをドープしたInGaPを順次積層した構造を成膜した。ZnをドープしたInGaP層のアクセプタ濃度は1.2×1018cm-3であった。Znの原料としてはジエチル亜鉛((C252Zn)を用いた。本実施例においては、試料の選択的エッチングにより、ノンドープのInGaPおよびZnをドープしたInGaPの両方のInの組成が評価できる。また比較のために、ギャップ調整部材71を設置しないことを除いては実施例9と同様の構成で、同様の成膜を行った(従来例4)。
成膜は、10度オフの3インチGaAs基板上に行った。上流と下流での差を明確にするために、基板は公転のみを行い、自転は行わなかった。表2に、基板上に成膜したノンドープのInGaPとZnをドープしたInGaPのX線回折ピークの差を、基板上での上流から下流に向かっての位置について示した。X線回折ピークの差が大きいほど、InGaP中におけるIn組成が小さいことを示している。なお、基板の上流部の端部を、基板上の位置の原点(0mm)とした。実施例9、従来例4の結果を表2に示す。
Figure 2005005693
表2から、従来例4では基板下流部で、ZnをドープすることによりIn組成が減少していることが分かる。一方、実施例9でも、下流部ほどZnをドープすることでIn組成が小さくなる傾向は見られるものの、その差は小さく、上流から70mmの位置で見ると従来例4に比べて、その影響は1/4以下になっている。実施例9のギャップ調整部材71が、均一性の優れた結晶成長に有効であることが分かる。
本発明の各実施形態に係る化学気相成長装置の内部構造を示す概略分解図である。 本発明の各実施形態に係る化学気相成長装置の、ギャップ調整部材を設置していない状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)および(c)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)および(c)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第五の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る化学気相成長装置を示す図であり、(a)はギャップ調整部材を示す斜視図、(b)はギャップ調整部材を設置した状態を示す概略縦断面図である。 本発明の第七の実施形態に係る化学気相成長装置を示す概略縦断面図である。 本発明の第八の実施形態に係るギャップ調整部材を示す斜視図である。 ギャップ調整部材により形成される段差形状の例を示す縦断面図である。 特許文献1に記載の成膜装置を示す概略縦断面図である。 非特許文献1に記載の化学気相成長装置を示す図であり、(a)は概略透視図、(b)は概略縦断面図である。
符号の説明
1 化学気相成長装置
2 反応器
2a 底面
3 ヒータ
4 基板トレイ
5 サセプタ
6 自転発生部
7 公転発生部
8 気体導入口
9 気体排出口
11 ギャップ調整部材
11a 孔部
21 ギャップ調整部材
22 第一ギャップ調整部材
22a 孔部
23 第二ギャップ調整部材
23a 孔部
31 ギャップ調整部材
32 第一ギャップ調整部材
32a 孔部
33 第二ギャップ調整部材
33a 孔部
41 ギャップ調整部材
41a 円板部
41b 脚部
51 ギャップ調整部材
51a 円板部
51b 吊部
51c 取付部
61 ギャップ調整部材
61a 円板部
61b 取付部
71 ギャップ調整部材
71a 円板部
71b ガス流路部
71c 空洞部
71d 接地部
A 気体流路
BP ベースプレート
C 蓋材
W 基板
WP 均熱板

Claims (8)

  1. 反応器の内部に設置され、複数の半導体基板を、それらの膜形成面が下向きとなるよう、回転軸まわりに保持し、回転するサセプタと、
    前記反応器に形成される、前記サセプタと対向する対向面と、
    前記対向面の前記回転軸付近に設けられ、前記膜形成面に形成される膜の原料である原料気体を導入する気体導入口と、
    前記サセプタと前記対向面との間に形成され、導入された前記原料気体が流れる気体流路と、
    前記対向面の外縁側に設けられ、前記反応器内の気体を排出する気体排出口と、を有する化学気相成長装置であって、
    前記気体流路は、前記半導体基板よりも前記気体導入口側に段差を有することを特徴とする化学気相成長装置。
  2. 前記段差は、前記対向面側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化学気相成長装置。
  3. 前記段差は、前記サセプタ側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の化学気相成長装置。
  4. 前記段差は、着脱可能なギャップ調整部材を前記気体流路に設置してなることを特徴とする請求項1に記載の化学気相成長装置。
  5. 前記ギャップ調整部材は、前記対向面側に前記段差を形成させることを特徴とする請求項4に記載の化学気相成長装置。
  6. 前記ギャップ調整部材は、前記段差の位置を調整可能であることを特徴とする請求項5に記載の化学気相成長装置。
  7. 前記ギャップ調整部材は、前記段差の高さを調整可能であることを特徴とする請求項5に記載の化学気相成長装置。
  8. 前記ギャップ調整部材は、前記サセプタ側に前記段差を形成させることを特徴とする請求項4に記載の化学気相成長装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013119637A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Sumitomo Electric Ind Ltd 気相処理装置
DE102014114099A1 (de) 2013-10-04 2015-04-09 Hermes Epitek Corporation Gasphasen-Schichtabscheidung-Vorrichtung

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