JP2005004526A - 紙葉類処理装置及び紙葉類処理装置のデータ処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、紙葉類処理システムにおける紙葉類処理装置の処理データに対するテラーPCでの集計処理が容易になる。
【解決手段】この発明は、テラーPC1は、オペレータによる指定に基づいて各集積部及び各施封部の紙葉類の種類及び方向を設定し、紙葉類処理機へ通知する。紙葉類処理機は、テラーPC1からの通知に基づいて各集積部及び各施封部を設定し、上記設定に基づいて各紙葉類の表裏反転あるいは天地反転等を行って1種類の紙葉類につき1方向から4方向の区分け集積を行うようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、テラーPC1は、オペレータによる指定に基づいて各集積部及び各施封部の紙葉類の種類及び方向を設定し、紙葉類処理機へ通知する。紙葉類処理機は、テラーPC1からの通知に基づいて各集積部及び各施封部を設定し、上記設定に基づいて各紙葉類の表裏反転あるいは天地反転等を行って1種類の紙葉類につき1方向から4方向の区分け集積を行うようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、複数の紙葉類を1枚ずつ取り込んで検査し、その検査結果に基づいて各紙葉類を複数の集積場所に区分集積する紙葉類処理装置、及び紙葉類処理装置のデータ集計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の種類の紙葉類を処理する紙葉類処理機では、投入された未検査の紙葉類を区分集積する場合、真偽判定により、真券と判断された紙葉類をその種類ごとに区分集積するようになっている。従来の紙葉類処理機には、紙葉類の表裏を反転させる表裏反転機能を持つものがある。このような紙葉類処理機では、紙葉類が任意の方向で投入された場合、紙葉類の表裏を反転することはできるが、天地(上下)方向は反転することができない。例えば、矩形の紙葉類を短手搬送(あるいは長手搬送)する場合、紙葉類の方向は、表裏と上下との組み合わせにより4方向である。
【0003】
すなわち、従来の紙葉類処理機では、4方向の方向で投入された紙葉類に対して、表裏まで揃えることは可能だが、天地方向は揃えられない。このため、従来の紙葉類処理機では、各種類ごとに方向を揃えて複数の集積場所に集積する場合、各種類に対して最低2個の集積場所が必要である。更に、上記のような紙葉類処理機とその紙葉類処理機の上位装置としての外部コンピュータ(テラーマシーン)とからなる紙葉類処理システムでは、上記外部コンピュータが1種類の紙葉類に対して2つ以上の集積場所を指定したり、紙葉類処理機での集積場所ごとの処理データを合算して集計したりする必要があるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、複数種類の紙葉類を区分集積する場合に、1つの種類に対して複数の集積場所が必要であったり、データの集計処理が煩雑になったりするという問題点を解決するもので、複数種類の紙葉類を区分集積する場合であっても、1つの種類の紙葉類に対して複数の集積場所が不要であり、データの集計処理を簡単にすることができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理装置のデータ集計方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の紙葉類処理装置は、複数種類の紙葉類を区分して複数の集積手段に集積するものにおいて、前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を指定する指定手段と、この指定手段による指定内容に基づいて前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定する設定手段と、複数の紙葉類を1つずつ取り込む取込手段と、この取込手段により取り込まれた紙葉類を検査する検査手段と、この検査手段による検査結果と前記設定手段による設定内容とに基づいて、少なくとも当該紙葉類の種類と一致する種類が設定されている集積手段を判断する判断手段と、この判断手段により判断した集積手段の集積方向と当該紙葉類の方向が一致していない場合、当該紙葉類の方向が当該集積手段の集積方向と一致するように当該紙葉類の方向を反転させる反転手段と、この反転手段により方向を反転させた紙葉類あるいは前記判断手段により判断した集積手段の集積方向と一致する方向の紙葉類を前記判断手段により判断した集積手段に集積する制御手段と、この制御手段による各集積手段への集積結果と前記設定手段により設定した各集積手段の設定内容とに基づいて処理結果を集計する集計手段とから構成されている。
【0006】
この発明の紙葉類処理装置のデータ集計方法は、前記紙葉類処理装置は、複数の紙葉類を1つずつ取り込む取込手段と、この取込手段により取り込まれた紙葉類を検査する検査手段と、この検査手段により検査した紙葉類の方向を所望の方向に反転させる反転手段とを具備し、複数種類の紙葉類を区分して複数の集積手段に集積する紙葉類処理装置に用いられる方法であって、前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を指定し、この指定による指定内容に基づいて前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定し、前記取込手段により取り込んだ紙葉類を前記検査手段により検査し、前記検査手段による検査結果と前記各集積手段の設定内容とに基づいて、少なくとも当該紙葉類の種類と一致する種類が設定されている集積手段を判断し、この判断により判断した集積手段に設定されている集積方向と当該紙葉類の方向が一致していない場合、前記反転手段により当該紙葉類の方向が当該集積手段の集積方向と一致するように、当該紙葉類の方向を反転させ、前記反転手段により方向を反転させた紙葉類、あるいは、前記判断により判断した集積手段に設定されている集積方向と一致する方向の紙葉類を前記判断により判断した集積手段に集積し、前記各集積手段への集積結果と前記各集積手段の設定内容とに基づいて処理結果を集計することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る紙葉類処理システム(紙葉類処理装置)の全体構成を示す図である。
図1に示すように、紙葉類処理システムは、テラーPC1及び紙葉類処理機2本体から構成されている。上記テラーPC1と上記紙葉類処理機2とは、例えば、USBケーブルなどの通信手段により接続されている。上記紙葉類処理機2は、例えば、紙幣などの紙葉類を処理対象として、紙葉類の真偽判定、集積、小帯施封などの処理を行うものである。上記テラーPC1は、紙葉類処理機2を制御する外部コンピュータである。上記テラーPC1は、処理する形態を紙葉類処理機2へ指示したり、紙葉類処理機2にて処理中のデータを表示したり、紙葉類処理機2での処理の結果を集計したり、処理データの照合などを行ったりするものである。
【0008】
また、上記テラーPC1本体には、キーボード11、マウス12、タッチパネル内蔵のディスプレイ13、及び無停電電源装置(UPS)14などが接続されている。上記キーボード11及び上記マウス12は、テラーPC1の操作部として機能し、テラーPC本体1にPS/2インターフェースにより接続されている。また、上記キーボード11には、バーコードハンドスキャナ15が接続されている。上記バーコードハンドスキャナ15は、バーコード印字されたシールを読み取るものである。
【0009】
上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13は、表示部及び操作部として機能する。上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13は、上記テラーPC本体1にRGBケーブル及びシリアルケーブルなどにより接続されている。上記UPS14は、テラーPC本体1へ供給される電源を安定化させるものである。上記UPS14は、シリアルケーブルなどにより上記テラーPC1に接続されている。
【0010】
次に、テラーPC1の構成について詳細に説明する。
図2は、テラーPC1の構成を示すブロック図である。
テラーPC本体1は、中央演算処理装置(CPU)21、キーボードコントローラ22、PS/2コントローラ23、ディスプレイコントローラ24、シルアルコントローラ25、磁気ディスクコントローラ26、磁気ディスク(HDD)27、フロッピーディスクコントローラ28、フロッピーディスクドライブ(FDD)29、USBコントローラ30、シリアルコントローラ31、LANコントローラ32、及び内部バス33などを有している。
【0011】
上記CPU21は、テラーPC1全体の制御を司るものであり、各部の制御を行う。上記キーボードコントローラは、PS/2インターフェースなどにより上記キーボード11が接続され、上記キーボード11を制御するとともに上記キーボード11により入力された情報をテラーPC本体1に取り込むものである。上記PS/2コントローラ23は、上記マウス12が接続され、上記マウス12を制御するとともに上記マウス12により入力された情報をテラーPC本体1に取り込むものである。
【0012】
上記ディスプレイコントローラ24は、RGBケーブルなどにより上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13に接続される。上記ディスプレイコントローラ24は、上記ディスプレイ13の動作を制御するとともに上記ディスプレイ13に表示する表示内容を制御する。上記シリアルコントローラ25は、シリアルケーブルにより上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13に接続される。上記シリアルコントローラ25は、上記ディスプレイ13に内蔵されているタッチパネルを制御するとともに上記タッチパネルにより入力された情報をテラーPC本体1に取り込むものである。
【0013】
上記磁気ディスクコントローラ26には、磁気ディスク(HDD)27が接続される。上記磁気ディスクコントローラ26は、上記HDD27への電子データの書込み、読取り、削除などの制御を行うものである。上記フロッピーディスクコントローラ28は、フロッピーディスクドライブ(以下FDD)29が接続される。上記フロッピーディスクコントローラ28は、上記FDD29への電子データの書込み、読取り、削除などの制御を行うものである。
【0014】
上記USBコントローラ30は、USBケーブル3を介して上記紙葉類処理機2に接続される。上記USBコントローラ30は、USBケーブルを介した紙葉類処理機2とのデータ通信の制御を行う。上記シリアルコントローラ31は、シリアルケーブルを介して接続された上記UPS14と接続される。上記LANコントローラ32は、LANケーブルを介して接続される外部機器とのデータ通信を行うものである。上記内部バス33は、テラーPC本体1内の各部を接続するバスであり、上記CPU21は、上記内部バス33によりテラーPC本体1の各部に接続され、テラーPC本体1内の各部の制御を行う。
【0015】
次に、上記紙葉類処理機2の構成について詳細に説明する。
上記紙葉類処理機2は、メイン制御部41、搬送制御部42、施封制御部43、及び検査制御部44などを有している。上記メイン制御部41には、USB制御部51、収納制御部52、及びカセット制御部53などが接続されている。上記搬送制御部42には、取込機構61、整列部62、スイッチバック機構63、ムーンサルト機構64などが接続されている。上記施封制御部43には、施封部71〜74が接続されている。上記検査制御部44には、真偽検知部81、正損検知部82などが接続されている。
【0016】
上記メイン制御部41は、本紙葉類処理機2全体の制御を司るものである。上記メイン制御部41には、上記搬送制御部42、上記施封制御部43、上記検査制御部44などが接続されている。例えば、上記メイン制御部41、上記搬送制御部42及び上記施封制御部43は、デュアルポートメモリを介してデータの通信を行う。また、上記メイン制御部41と上記検査制御部44とは、ARCNETなどを介して接続され、データの通信を行う。上記メイン制御部41は、上記ような接続関係により各部からのデータを授受することで紙葉類処理機2内の制御を司る。また、上記メイン制御部41は、上記USB制御部51を介してテラーPC1ともデータ通信を行うことにより紙葉類処理機2内全体の制御を行う。
【0017】
上記USB制御部51は、USBケーブルを介して上記テラーPC1と接続され、上記メイン制御部41とテラーPC1とのデータ通信制御を行う。上記収納制御部52及び上記カセット制御部53は、紙葉類を集積する集積部54A〜54Fに接続され、各集積部54A〜54Fの制御を行うようになっている。
【0018】
各集積部54A〜54Fは、それぞれ一時集積庫、シャッタ及びカセット(何れも図示しない)などから構成されている。各集積部54A〜54Fには、上記テラーPC1での指定に基づいて集積すべき紙葉類の種類及び方向が設定される。また、上記集積部の数(設置数)は、処理目的などに応じて決められるものであるが、最大設置数には制約があり、例えば、最大6個の集積部が設置可能であるものとする。なお、本実施の形態では、6個の集積部54A〜54Fが紙葉類処理装置2に設けられているものとして説明する。
【0019】
また、上記各集積部54A〜54Fでは、一時集積部に集積した紙葉類が満杯になると、それらの紙葉類をカセットに収納するようになっている。例えば、一時集積部には、300枚の紙葉類が集積され、カセットには2000枚の紙葉類が集積される。また、集積部54A〜54Fのカセットの満杯が検知されると、メイン制御部41は、当該カセットを交換する要求をテラーPC1へ通知する。これにより、テラーPC1では、当該カセットの交換をオペレータへ報知し、オペレータによる当該カセットの交換に基づいて逐次処理を継続するようになっている。
【0020】
上記搬送制御部42は、紙葉類処理機2内に処理対象として投入された紙葉類に対する搬送制御を行うものである。上記紙葉類処理機2内には図示しない搬送路や搬送ゲートなどの紙葉類を搬送するための種々の機構が設けられている。上記搬送制御部42は、上記のような種々の機構を制御することにより紙葉類処理機2内の紙葉類の搬送を制御するものである。上記搬送制御部42には、取込機構61、整列部62、スイッチバック機構63、ムーンサルト機構64などが接続されている。
【0021】
上記取込機構61は、上記取込部(図示しない)にセットされている複数の紙葉類を1枚ずつ取り込むものである。上記取込機構61は、上記取込部にセットされている状態(方向)のまま、紙葉類を取り込んで搬送路へ供給する。上記取込部には処理対象となる種々の紙葉類が種々の方向でセットされる。例えば、紙葉類が矩形形状で、かつ、上記搬送路が紙葉類の短手搬送(又は長手搬送)する場合、上記取込部には、表裏方向(表裏)と天地方向(搬送方向に対する向き)との組み合わせからなる4方向の紙葉類がセットされる。従って、上記取込機構61は、4方向の紙葉類を1枚ずつ取り込んで搬送路へ供給する。これにより、搬送路は4方向の紙葉類を搬送するようになっている。
【0022】
上記整列部62は、搬送路上の紙葉類を整列するものであり、搬送路上を搬送される紙葉類の搬送姿勢を整えるものである。上記スイッチバック機構63及び上記ムーンサルト機構64は、搬送路を搬送される紙葉類の向きを変える機構である。上記スイッチバック機構63では、紙葉類の表裏方向と天地(上下)方向とを反転(逆転)させる。上記ムーンサルト機構64は、紙葉類の表裏方向を反転(逆転)させるものである。すなわち、上記スイッチバック機構63及び上記ムーンサルト機構64により4方向の紙葉類は、所望の方向に反転することが可能となる。
【0023】
ここで、矩形の紙葉類を短手搬送の場合、紙葉類の搬送方向は、「表面かつ上方向(表上)」、「表面かつ下方向(表下)」、「裏面かつ上方向(裏上)」、及び「裏面かつ下方向(裏下)」の4種類があるものとする。例えば、表上の紙葉類は、スイッチバック機構63により裏下、ムーンサルト機構64により裏上、スイッチバック機構とムーンサルト機構64とにより表下に反転することができる。すなわち、上記スイッチバック機構63及び上記ムーンサルト機構64では、4方向の紙葉類をどの方向へも反転できるため、任意の向きの紙葉類を1方向にしたり、逆に、1方向の紙葉類を4方向にしたりすることもできる。
【0024】
上記施封制御部43は、例えば、100枚などの所定の単位ごとに紙葉類を施封する施封部71〜74を制御するものである。各施封部71〜74は、集積庫及び施封機構(何れも図示しない)などから構成される。各施封部71〜74は、所定の単位枚数ごとの紙葉類に施封帯としての帯を巻きつけて施封し、機外へ順次排出するようになっている。また、各施封部71〜74には、各集積部54A〜54Fと同様、上記テラーPC1での指定に基づいて施封すべき紙葉類の種類及び方向が設定される。また、上記施封部の数(設置数)は、処理目的などに応じて決められるものであるが、最大設置数には制約があり、例えば、最大4個の施封部が設置可能であるものとする。なお、本実施の形態では、4個の施封部71〜74が紙葉類処理装置2に設けられているものとして説明する。
【0025】
上記検査制御部44は、真偽検知部81及び正損検知部82などに接続されている。上記検査制御部44は、上記真偽検知部81及び上記正損検知部82の検知結果を上記メイン制御部41へ送信するようになっている。これにより、上記メイン制御部41は、各紙葉類の行先(搬送先)を決定する。
【0026】
上記真偽検知部81は、紙葉類の真偽を検知するものである。上記真偽検知部81及び上記正損検知部82は、例えば、透過センサ、反射センサ、磁気センサ、蛍光センサ、厚さセンサなどから構成される。上記真偽検知部81及び上記正損検知部82では、透過センサによる紙葉類の透過画像、反射センサによる紙葉類の反射画像、磁気センサによる紙葉類上の磁性インクの磁気特性、蛍光センサによる紙葉類上の蛍光成分、及び厚さセンサによる紙葉類の厚さなどの検知結果に基づいて、紙葉類に対する、真偽(真券か真券以外(偽造券を含む)か)、汚損度、形状、種類、方向などを検知する。
【0027】
上記のような構成により、本紙葉類処理機2では、図示しない取込部に投入された紙葉類を1枚ずつ検査し、その検査結果に基づいて各紙葉類の種類及び方向ごとに各集積部54A〜54Fあるいは施封部71〜74に搬送し、集積するようになっている。
【0028】
次に、本紙葉類処理システムにおける紙葉類の処理の流れについて詳細に説明する。
まず、オペレータは、テラーPC1にて紙葉類処理機2の動作モードを指定するとともに、各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類を指定する(ステップS1)。この際、1種類の紙葉類に対して、1つの各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74を指定しても良いし、複数指定しても良い。また、各各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74には、紙葉類の種類とともに集積する際の紙葉類の方向を指定するようにしても良い。
【0029】
また、紙葉類の方向が指定されなければ、1種類の紙葉類に対して設定された集積部の数に基づいて各集積部の方向を決定するようにしても良い。1種類の紙葉類に対して1つの集積部のみが指定された場合、当該集積部は、その種類の紙葉類を1つの方向(例えば、表上方向)で集積するように設定される。
【0030】
上記テラーPC1にて動作モードや各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類などを指定したオペレータは、紙葉類処理機2の取込部(図示しない)に処理対象とする紙葉類をセットする。その後、オペレータは、上記テラーPC1にて処理の開始を指示する。
【0031】
すると、上記テラーPC1は、オペレータにより指定された設定内容を紙葉類処理機2へ通知する(ステップS2)。この際、上記テラーPC1は、紙葉類処理機2の各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類及び方向を指定する。これに対して、紙葉類処理機2のメイン制御部41は、各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類及び方向を設定し(ステップS11)、処理を開始する。
【0032】
処理を開始すると、まず、紙葉類処理機2のメイン制御部41は、取込機構61により取込部(図示しない)にセットされている紙葉類を1枚ずつ取り込み(ステップS12)、搬送路(図示しない)上へ供給する。搬送路上に取り込まれた紙葉類は、上記整列部62により搬送姿勢などが整えられ、上記真偽検知部81へ搬送される。上記真偽検知部81では、種々のセンサを用いて搬送路上の紙葉類における種々の特徴量を検知し、当該紙葉類が真券か真券以外かを判定する。この際、紙葉類の種類及び方向も判定する(ステップS13)。
【0033】
上記判定により真券以外であると判定した場合(ステップS14、NO)、当該紙葉類は、排除券とされ、排除券を集積する図示しない排除券集積部へ集積される(ステップS15)。
【0034】
また、上記判定により真券であると判定した場合、当該紙葉類は、正損検知部82により汚損レベル(汚れの度合い)が判定される(ステップS16)。これにより判定された当該紙葉類の汚損レベルが再使用可能なレベルでない場合(ステップS17、NO)、当該紙葉類は、排除券とされ、上記排除券集積部へ集積される(ステップS15)。
【0035】
また、上記判定により判定された当該紙葉類の汚損レベルが再使用(最流通)可能なレベルである場合(ステップS17、YES)、上記メイン制御部41は、当該紙葉類の集積場所(各集積部54A〜54Fあるいは各施封部71〜74)を判定する(ステップS18)。なお、紙葉類が再使用可能か否かの判定は、当該紙葉類の汚損レベルがテラーPC1から指定されるレベル以内か否かにより判定される。
【0036】
再使用可能な紙葉類の集積場所の判定は、当該紙葉類の種類及び方向と、各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74の設定内容とに基づいて行われる。例えば、当該紙葉類の種類及び方向と一致する設定内容の集積場所(各集積部54A〜54Fあるいは各施封部71〜74)が存在する場合、メイン制御部41は、その場所を当該紙葉類の集積場所と判断する。
【0037】
また、当該紙葉類の種類及び方向と一致する設定内容の集積場所が存在しない場合、種類が同じで方向が異なる集積場所を当該紙葉類の集積場所として判断する。また、種類が同じで方向が異なる集積場所が複数存在する場合、メイン制御部41は、種類が同じで方向が異なる何れかの集積場所を当該紙葉類の集積場所と判断する。例えば、各集積場所の集積状況や当該紙葉類の方向を変更する際の動作の容易さなどに基づいて、当該紙葉類の集積場所を判断するようにすれば良い。
【0038】
当該紙葉類の集積場所が決まると、当該紙葉類のスイッチバック(表裏及び天地反転)あるいは表裏反転が必要か否かを判断する(ステップS19、S21)。この判断によりスイッチバックが必要であると判断した場合(ステップS19、YES)、当該紙葉類は、スイッチバック機構63によりスイッチバックされて下流へ搬送される(ステップS20)。また、当該紙葉類の表裏反転が必要であると判断した場合(ステップS21、YES)、当該紙葉類は、ムーンサルト機構64により表裏反転されて下流へ搬送される(ステップS22)。
【0039】
これにより、スイッチバックのみが必要な紙葉類は、スイッチバック機構63によりスイッチバックされて所望の集積部あるいは施封部に集積される。また、表裏反転のみが必要な紙葉類は、ムーンサルト機構64により表裏反転されて所望の集積部あるいは施封部に集積される。また、スイッチバック及び表裏反転が必要な紙葉類は、スイッチバック機構63によりスイッチバックされ、さらに、ムーンサルト機構64により表裏反転されて所望の集積部あるいは施封部に集積される。また、スイッチバック及び表裏反転が共に不必要な紙葉類は、そのままの状態で所望の集積部あるいは施封部に集積される(ステップS23)。
【0040】
上記のような動作が全ての紙葉類に対して実行され(ステップS24)、各紙葉類は、設定内容に従って、種類と方向を揃えて集積部54A〜54F、施封部71〜74、あるいは排除券集積部に集積される。全ての紙葉類に対する処理が完了すると(ステップS24、YES)、上記メイン制御部41は、各集積場所に集積された紙葉類の数などの処理データをテラーPC1へ通知する(ステップS25)。なお、ここでは、処理データは、各集積場所ごとの集積数として通知されるものとする。このような紙葉類処理機2からの処理データの通知を受けたテラーPC1では、各種類ごとの紙葉類数などを集計する集計処理を行う(ステップS31)。
【0041】
上記のように、本紙葉類処理システムでは、オペレータは、テラーPC1で処理内容として、各集積部あるいは各施封部に集積させる紙葉類の種類を指定する。また、テラーPC1は、オペレータによる指定に基づいて各集積部及び各施封部の紙葉類の種類及び方向を設定し、紙葉類処理機へ通知する。また、紙葉類処理機は、テラーPC1からの通知に基づいて各集積部及び各施封部を設定し、各紙葉類を検査し、上記設定に基づいて各紙葉類の表裏反転あるいは天地反転等の処理を行うことにより1種類の紙葉類につき1方向から4方向の区分け集積を行う。
【0042】
これにより、本紙葉類処理システムでは、1種類の紙葉類に対して1方向の集積も可能であるため、紙葉類処理機からテラーPCへは1つの集積場所について1方向に揃えられたデータが集計されることになる。
【0043】
すなわち、紙葉類処理機では、紙葉類の方向を揃えて各種類ごとに区分集積する必要があるが、従来の紙葉類処理機では4方向の紙葉類を1方向に揃えることができないため、1種類の紙葉類につき最低2集積場所に分かれて集積される。このため、従来の紙葉類処理システムでは、紙葉類処理機での処理データを紙葉類の種類ごとに集計する場合も、複数の集積場所に集積された紙葉類の数を合算して集計する必要があり、テラーPCでの集計処理が複雑になることがある。
【0044】
これに対して本紙葉類処理システムでは、例えば、1種類の紙葉類に対して1つの集積場所のみが指定された場合には、その種の紙葉類は1つの集積場所にのみ集積されるため、テラーPCでの集計処理自体が必要でなくなる。このように、本紙葉類処理システムでは、設定内容と各集積場所に集積された紙葉類のデータに基づいて容易に処理データの集計ができる。
【0045】
さらに、オペレータからの指示に応じて、4方向で投入される券をそのままの1方向づつ4つの集積場所で集積することも可能であり、施封部に集積される紙葉類も1方向に揃えることも可能である。このため、可用性が高い紙葉類処理システムを提供できる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、複数種類の紙葉類を区分集積する場合であっても、1つの種類の紙葉類に対して複数の集積場所が不要であり、データの集計処理を簡単にすることができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理装置のデータ集計方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る紙葉類処理システムの概略構成を示す図。
【図2】テラーPCの概略構成を示すブロック図。
【図3】紙葉類処理機の概略構成を示すブロック図。
【図4】紙葉類処理システムの動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…テラーPC、2…紙葉類処理機、3…USB、11…キーボード(指定手段)、12…マウス(指定手段)、13…タッチパネル内蔵のディスプレイ(指定手段)、21…中央演算処理装置、CPU(集計手段、設定手段)、30…USBコントローラ、41…メイン制御部(制御手段)、42…搬送制御部(制御手段)、44…検査制御部(検査手段)、51…USB制御部、54A〜54F…集積部(集積手段)、61…取込機構(取込手段)、63…スイッチバック機構(反転手段)、64…ムーンサルト機構(反転手段)、71〜74…施封部(集積手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、複数の紙葉類を1枚ずつ取り込んで検査し、その検査結果に基づいて各紙葉類を複数の集積場所に区分集積する紙葉類処理装置、及び紙葉類処理装置のデータ集計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の種類の紙葉類を処理する紙葉類処理機では、投入された未検査の紙葉類を区分集積する場合、真偽判定により、真券と判断された紙葉類をその種類ごとに区分集積するようになっている。従来の紙葉類処理機には、紙葉類の表裏を反転させる表裏反転機能を持つものがある。このような紙葉類処理機では、紙葉類が任意の方向で投入された場合、紙葉類の表裏を反転することはできるが、天地(上下)方向は反転することができない。例えば、矩形の紙葉類を短手搬送(あるいは長手搬送)する場合、紙葉類の方向は、表裏と上下との組み合わせにより4方向である。
【0003】
すなわち、従来の紙葉類処理機では、4方向の方向で投入された紙葉類に対して、表裏まで揃えることは可能だが、天地方向は揃えられない。このため、従来の紙葉類処理機では、各種類ごとに方向を揃えて複数の集積場所に集積する場合、各種類に対して最低2個の集積場所が必要である。更に、上記のような紙葉類処理機とその紙葉類処理機の上位装置としての外部コンピュータ(テラーマシーン)とからなる紙葉類処理システムでは、上記外部コンピュータが1種類の紙葉類に対して2つ以上の集積場所を指定したり、紙葉類処理機での集積場所ごとの処理データを合算して集計したりする必要があるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、複数種類の紙葉類を区分集積する場合に、1つの種類に対して複数の集積場所が必要であったり、データの集計処理が煩雑になったりするという問題点を解決するもので、複数種類の紙葉類を区分集積する場合であっても、1つの種類の紙葉類に対して複数の集積場所が不要であり、データの集計処理を簡単にすることができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理装置のデータ集計方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の紙葉類処理装置は、複数種類の紙葉類を区分して複数の集積手段に集積するものにおいて、前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を指定する指定手段と、この指定手段による指定内容に基づいて前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定する設定手段と、複数の紙葉類を1つずつ取り込む取込手段と、この取込手段により取り込まれた紙葉類を検査する検査手段と、この検査手段による検査結果と前記設定手段による設定内容とに基づいて、少なくとも当該紙葉類の種類と一致する種類が設定されている集積手段を判断する判断手段と、この判断手段により判断した集積手段の集積方向と当該紙葉類の方向が一致していない場合、当該紙葉類の方向が当該集積手段の集積方向と一致するように当該紙葉類の方向を反転させる反転手段と、この反転手段により方向を反転させた紙葉類あるいは前記判断手段により判断した集積手段の集積方向と一致する方向の紙葉類を前記判断手段により判断した集積手段に集積する制御手段と、この制御手段による各集積手段への集積結果と前記設定手段により設定した各集積手段の設定内容とに基づいて処理結果を集計する集計手段とから構成されている。
【0006】
この発明の紙葉類処理装置のデータ集計方法は、前記紙葉類処理装置は、複数の紙葉類を1つずつ取り込む取込手段と、この取込手段により取り込まれた紙葉類を検査する検査手段と、この検査手段により検査した紙葉類の方向を所望の方向に反転させる反転手段とを具備し、複数種類の紙葉類を区分して複数の集積手段に集積する紙葉類処理装置に用いられる方法であって、前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を指定し、この指定による指定内容に基づいて前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定し、前記取込手段により取り込んだ紙葉類を前記検査手段により検査し、前記検査手段による検査結果と前記各集積手段の設定内容とに基づいて、少なくとも当該紙葉類の種類と一致する種類が設定されている集積手段を判断し、この判断により判断した集積手段に設定されている集積方向と当該紙葉類の方向が一致していない場合、前記反転手段により当該紙葉類の方向が当該集積手段の集積方向と一致するように、当該紙葉類の方向を反転させ、前記反転手段により方向を反転させた紙葉類、あるいは、前記判断により判断した集積手段に設定されている集積方向と一致する方向の紙葉類を前記判断により判断した集積手段に集積し、前記各集積手段への集積結果と前記各集積手段の設定内容とに基づいて処理結果を集計することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る紙葉類処理システム(紙葉類処理装置)の全体構成を示す図である。
図1に示すように、紙葉類処理システムは、テラーPC1及び紙葉類処理機2本体から構成されている。上記テラーPC1と上記紙葉類処理機2とは、例えば、USBケーブルなどの通信手段により接続されている。上記紙葉類処理機2は、例えば、紙幣などの紙葉類を処理対象として、紙葉類の真偽判定、集積、小帯施封などの処理を行うものである。上記テラーPC1は、紙葉類処理機2を制御する外部コンピュータである。上記テラーPC1は、処理する形態を紙葉類処理機2へ指示したり、紙葉類処理機2にて処理中のデータを表示したり、紙葉類処理機2での処理の結果を集計したり、処理データの照合などを行ったりするものである。
【0008】
また、上記テラーPC1本体には、キーボード11、マウス12、タッチパネル内蔵のディスプレイ13、及び無停電電源装置(UPS)14などが接続されている。上記キーボード11及び上記マウス12は、テラーPC1の操作部として機能し、テラーPC本体1にPS/2インターフェースにより接続されている。また、上記キーボード11には、バーコードハンドスキャナ15が接続されている。上記バーコードハンドスキャナ15は、バーコード印字されたシールを読み取るものである。
【0009】
上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13は、表示部及び操作部として機能する。上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13は、上記テラーPC本体1にRGBケーブル及びシリアルケーブルなどにより接続されている。上記UPS14は、テラーPC本体1へ供給される電源を安定化させるものである。上記UPS14は、シリアルケーブルなどにより上記テラーPC1に接続されている。
【0010】
次に、テラーPC1の構成について詳細に説明する。
図2は、テラーPC1の構成を示すブロック図である。
テラーPC本体1は、中央演算処理装置(CPU)21、キーボードコントローラ22、PS/2コントローラ23、ディスプレイコントローラ24、シルアルコントローラ25、磁気ディスクコントローラ26、磁気ディスク(HDD)27、フロッピーディスクコントローラ28、フロッピーディスクドライブ(FDD)29、USBコントローラ30、シリアルコントローラ31、LANコントローラ32、及び内部バス33などを有している。
【0011】
上記CPU21は、テラーPC1全体の制御を司るものであり、各部の制御を行う。上記キーボードコントローラは、PS/2インターフェースなどにより上記キーボード11が接続され、上記キーボード11を制御するとともに上記キーボード11により入力された情報をテラーPC本体1に取り込むものである。上記PS/2コントローラ23は、上記マウス12が接続され、上記マウス12を制御するとともに上記マウス12により入力された情報をテラーPC本体1に取り込むものである。
【0012】
上記ディスプレイコントローラ24は、RGBケーブルなどにより上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13に接続される。上記ディスプレイコントローラ24は、上記ディスプレイ13の動作を制御するとともに上記ディスプレイ13に表示する表示内容を制御する。上記シリアルコントローラ25は、シリアルケーブルにより上記タッチパネル内蔵のディスプレイ13に接続される。上記シリアルコントローラ25は、上記ディスプレイ13に内蔵されているタッチパネルを制御するとともに上記タッチパネルにより入力された情報をテラーPC本体1に取り込むものである。
【0013】
上記磁気ディスクコントローラ26には、磁気ディスク(HDD)27が接続される。上記磁気ディスクコントローラ26は、上記HDD27への電子データの書込み、読取り、削除などの制御を行うものである。上記フロッピーディスクコントローラ28は、フロッピーディスクドライブ(以下FDD)29が接続される。上記フロッピーディスクコントローラ28は、上記FDD29への電子データの書込み、読取り、削除などの制御を行うものである。
【0014】
上記USBコントローラ30は、USBケーブル3を介して上記紙葉類処理機2に接続される。上記USBコントローラ30は、USBケーブルを介した紙葉類処理機2とのデータ通信の制御を行う。上記シリアルコントローラ31は、シリアルケーブルを介して接続された上記UPS14と接続される。上記LANコントローラ32は、LANケーブルを介して接続される外部機器とのデータ通信を行うものである。上記内部バス33は、テラーPC本体1内の各部を接続するバスであり、上記CPU21は、上記内部バス33によりテラーPC本体1の各部に接続され、テラーPC本体1内の各部の制御を行う。
【0015】
次に、上記紙葉類処理機2の構成について詳細に説明する。
上記紙葉類処理機2は、メイン制御部41、搬送制御部42、施封制御部43、及び検査制御部44などを有している。上記メイン制御部41には、USB制御部51、収納制御部52、及びカセット制御部53などが接続されている。上記搬送制御部42には、取込機構61、整列部62、スイッチバック機構63、ムーンサルト機構64などが接続されている。上記施封制御部43には、施封部71〜74が接続されている。上記検査制御部44には、真偽検知部81、正損検知部82などが接続されている。
【0016】
上記メイン制御部41は、本紙葉類処理機2全体の制御を司るものである。上記メイン制御部41には、上記搬送制御部42、上記施封制御部43、上記検査制御部44などが接続されている。例えば、上記メイン制御部41、上記搬送制御部42及び上記施封制御部43は、デュアルポートメモリを介してデータの通信を行う。また、上記メイン制御部41と上記検査制御部44とは、ARCNETなどを介して接続され、データの通信を行う。上記メイン制御部41は、上記ような接続関係により各部からのデータを授受することで紙葉類処理機2内の制御を司る。また、上記メイン制御部41は、上記USB制御部51を介してテラーPC1ともデータ通信を行うことにより紙葉類処理機2内全体の制御を行う。
【0017】
上記USB制御部51は、USBケーブルを介して上記テラーPC1と接続され、上記メイン制御部41とテラーPC1とのデータ通信制御を行う。上記収納制御部52及び上記カセット制御部53は、紙葉類を集積する集積部54A〜54Fに接続され、各集積部54A〜54Fの制御を行うようになっている。
【0018】
各集積部54A〜54Fは、それぞれ一時集積庫、シャッタ及びカセット(何れも図示しない)などから構成されている。各集積部54A〜54Fには、上記テラーPC1での指定に基づいて集積すべき紙葉類の種類及び方向が設定される。また、上記集積部の数(設置数)は、処理目的などに応じて決められるものであるが、最大設置数には制約があり、例えば、最大6個の集積部が設置可能であるものとする。なお、本実施の形態では、6個の集積部54A〜54Fが紙葉類処理装置2に設けられているものとして説明する。
【0019】
また、上記各集積部54A〜54Fでは、一時集積部に集積した紙葉類が満杯になると、それらの紙葉類をカセットに収納するようになっている。例えば、一時集積部には、300枚の紙葉類が集積され、カセットには2000枚の紙葉類が集積される。また、集積部54A〜54Fのカセットの満杯が検知されると、メイン制御部41は、当該カセットを交換する要求をテラーPC1へ通知する。これにより、テラーPC1では、当該カセットの交換をオペレータへ報知し、オペレータによる当該カセットの交換に基づいて逐次処理を継続するようになっている。
【0020】
上記搬送制御部42は、紙葉類処理機2内に処理対象として投入された紙葉類に対する搬送制御を行うものである。上記紙葉類処理機2内には図示しない搬送路や搬送ゲートなどの紙葉類を搬送するための種々の機構が設けられている。上記搬送制御部42は、上記のような種々の機構を制御することにより紙葉類処理機2内の紙葉類の搬送を制御するものである。上記搬送制御部42には、取込機構61、整列部62、スイッチバック機構63、ムーンサルト機構64などが接続されている。
【0021】
上記取込機構61は、上記取込部(図示しない)にセットされている複数の紙葉類を1枚ずつ取り込むものである。上記取込機構61は、上記取込部にセットされている状態(方向)のまま、紙葉類を取り込んで搬送路へ供給する。上記取込部には処理対象となる種々の紙葉類が種々の方向でセットされる。例えば、紙葉類が矩形形状で、かつ、上記搬送路が紙葉類の短手搬送(又は長手搬送)する場合、上記取込部には、表裏方向(表裏)と天地方向(搬送方向に対する向き)との組み合わせからなる4方向の紙葉類がセットされる。従って、上記取込機構61は、4方向の紙葉類を1枚ずつ取り込んで搬送路へ供給する。これにより、搬送路は4方向の紙葉類を搬送するようになっている。
【0022】
上記整列部62は、搬送路上の紙葉類を整列するものであり、搬送路上を搬送される紙葉類の搬送姿勢を整えるものである。上記スイッチバック機構63及び上記ムーンサルト機構64は、搬送路を搬送される紙葉類の向きを変える機構である。上記スイッチバック機構63では、紙葉類の表裏方向と天地(上下)方向とを反転(逆転)させる。上記ムーンサルト機構64は、紙葉類の表裏方向を反転(逆転)させるものである。すなわち、上記スイッチバック機構63及び上記ムーンサルト機構64により4方向の紙葉類は、所望の方向に反転することが可能となる。
【0023】
ここで、矩形の紙葉類を短手搬送の場合、紙葉類の搬送方向は、「表面かつ上方向(表上)」、「表面かつ下方向(表下)」、「裏面かつ上方向(裏上)」、及び「裏面かつ下方向(裏下)」の4種類があるものとする。例えば、表上の紙葉類は、スイッチバック機構63により裏下、ムーンサルト機構64により裏上、スイッチバック機構とムーンサルト機構64とにより表下に反転することができる。すなわち、上記スイッチバック機構63及び上記ムーンサルト機構64では、4方向の紙葉類をどの方向へも反転できるため、任意の向きの紙葉類を1方向にしたり、逆に、1方向の紙葉類を4方向にしたりすることもできる。
【0024】
上記施封制御部43は、例えば、100枚などの所定の単位ごとに紙葉類を施封する施封部71〜74を制御するものである。各施封部71〜74は、集積庫及び施封機構(何れも図示しない)などから構成される。各施封部71〜74は、所定の単位枚数ごとの紙葉類に施封帯としての帯を巻きつけて施封し、機外へ順次排出するようになっている。また、各施封部71〜74には、各集積部54A〜54Fと同様、上記テラーPC1での指定に基づいて施封すべき紙葉類の種類及び方向が設定される。また、上記施封部の数(設置数)は、処理目的などに応じて決められるものであるが、最大設置数には制約があり、例えば、最大4個の施封部が設置可能であるものとする。なお、本実施の形態では、4個の施封部71〜74が紙葉類処理装置2に設けられているものとして説明する。
【0025】
上記検査制御部44は、真偽検知部81及び正損検知部82などに接続されている。上記検査制御部44は、上記真偽検知部81及び上記正損検知部82の検知結果を上記メイン制御部41へ送信するようになっている。これにより、上記メイン制御部41は、各紙葉類の行先(搬送先)を決定する。
【0026】
上記真偽検知部81は、紙葉類の真偽を検知するものである。上記真偽検知部81及び上記正損検知部82は、例えば、透過センサ、反射センサ、磁気センサ、蛍光センサ、厚さセンサなどから構成される。上記真偽検知部81及び上記正損検知部82では、透過センサによる紙葉類の透過画像、反射センサによる紙葉類の反射画像、磁気センサによる紙葉類上の磁性インクの磁気特性、蛍光センサによる紙葉類上の蛍光成分、及び厚さセンサによる紙葉類の厚さなどの検知結果に基づいて、紙葉類に対する、真偽(真券か真券以外(偽造券を含む)か)、汚損度、形状、種類、方向などを検知する。
【0027】
上記のような構成により、本紙葉類処理機2では、図示しない取込部に投入された紙葉類を1枚ずつ検査し、その検査結果に基づいて各紙葉類の種類及び方向ごとに各集積部54A〜54Fあるいは施封部71〜74に搬送し、集積するようになっている。
【0028】
次に、本紙葉類処理システムにおける紙葉類の処理の流れについて詳細に説明する。
まず、オペレータは、テラーPC1にて紙葉類処理機2の動作モードを指定するとともに、各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類を指定する(ステップS1)。この際、1種類の紙葉類に対して、1つの各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74を指定しても良いし、複数指定しても良い。また、各各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74には、紙葉類の種類とともに集積する際の紙葉類の方向を指定するようにしても良い。
【0029】
また、紙葉類の方向が指定されなければ、1種類の紙葉類に対して設定された集積部の数に基づいて各集積部の方向を決定するようにしても良い。1種類の紙葉類に対して1つの集積部のみが指定された場合、当該集積部は、その種類の紙葉類を1つの方向(例えば、表上方向)で集積するように設定される。
【0030】
上記テラーPC1にて動作モードや各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類などを指定したオペレータは、紙葉類処理機2の取込部(図示しない)に処理対象とする紙葉類をセットする。その後、オペレータは、上記テラーPC1にて処理の開始を指示する。
【0031】
すると、上記テラーPC1は、オペレータにより指定された設定内容を紙葉類処理機2へ通知する(ステップS2)。この際、上記テラーPC1は、紙葉類処理機2の各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類及び方向を指定する。これに対して、紙葉類処理機2のメイン制御部41は、各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74に集積すべき紙葉類の種類及び方向を設定し(ステップS11)、処理を開始する。
【0032】
処理を開始すると、まず、紙葉類処理機2のメイン制御部41は、取込機構61により取込部(図示しない)にセットされている紙葉類を1枚ずつ取り込み(ステップS12)、搬送路(図示しない)上へ供給する。搬送路上に取り込まれた紙葉類は、上記整列部62により搬送姿勢などが整えられ、上記真偽検知部81へ搬送される。上記真偽検知部81では、種々のセンサを用いて搬送路上の紙葉類における種々の特徴量を検知し、当該紙葉類が真券か真券以外かを判定する。この際、紙葉類の種類及び方向も判定する(ステップS13)。
【0033】
上記判定により真券以外であると判定した場合(ステップS14、NO)、当該紙葉類は、排除券とされ、排除券を集積する図示しない排除券集積部へ集積される(ステップS15)。
【0034】
また、上記判定により真券であると判定した場合、当該紙葉類は、正損検知部82により汚損レベル(汚れの度合い)が判定される(ステップS16)。これにより判定された当該紙葉類の汚損レベルが再使用可能なレベルでない場合(ステップS17、NO)、当該紙葉類は、排除券とされ、上記排除券集積部へ集積される(ステップS15)。
【0035】
また、上記判定により判定された当該紙葉類の汚損レベルが再使用(最流通)可能なレベルである場合(ステップS17、YES)、上記メイン制御部41は、当該紙葉類の集積場所(各集積部54A〜54Fあるいは各施封部71〜74)を判定する(ステップS18)。なお、紙葉類が再使用可能か否かの判定は、当該紙葉類の汚損レベルがテラーPC1から指定されるレベル以内か否かにより判定される。
【0036】
再使用可能な紙葉類の集積場所の判定は、当該紙葉類の種類及び方向と、各集積部54A〜54F及び各施封部71〜74の設定内容とに基づいて行われる。例えば、当該紙葉類の種類及び方向と一致する設定内容の集積場所(各集積部54A〜54Fあるいは各施封部71〜74)が存在する場合、メイン制御部41は、その場所を当該紙葉類の集積場所と判断する。
【0037】
また、当該紙葉類の種類及び方向と一致する設定内容の集積場所が存在しない場合、種類が同じで方向が異なる集積場所を当該紙葉類の集積場所として判断する。また、種類が同じで方向が異なる集積場所が複数存在する場合、メイン制御部41は、種類が同じで方向が異なる何れかの集積場所を当該紙葉類の集積場所と判断する。例えば、各集積場所の集積状況や当該紙葉類の方向を変更する際の動作の容易さなどに基づいて、当該紙葉類の集積場所を判断するようにすれば良い。
【0038】
当該紙葉類の集積場所が決まると、当該紙葉類のスイッチバック(表裏及び天地反転)あるいは表裏反転が必要か否かを判断する(ステップS19、S21)。この判断によりスイッチバックが必要であると判断した場合(ステップS19、YES)、当該紙葉類は、スイッチバック機構63によりスイッチバックされて下流へ搬送される(ステップS20)。また、当該紙葉類の表裏反転が必要であると判断した場合(ステップS21、YES)、当該紙葉類は、ムーンサルト機構64により表裏反転されて下流へ搬送される(ステップS22)。
【0039】
これにより、スイッチバックのみが必要な紙葉類は、スイッチバック機構63によりスイッチバックされて所望の集積部あるいは施封部に集積される。また、表裏反転のみが必要な紙葉類は、ムーンサルト機構64により表裏反転されて所望の集積部あるいは施封部に集積される。また、スイッチバック及び表裏反転が必要な紙葉類は、スイッチバック機構63によりスイッチバックされ、さらに、ムーンサルト機構64により表裏反転されて所望の集積部あるいは施封部に集積される。また、スイッチバック及び表裏反転が共に不必要な紙葉類は、そのままの状態で所望の集積部あるいは施封部に集積される(ステップS23)。
【0040】
上記のような動作が全ての紙葉類に対して実行され(ステップS24)、各紙葉類は、設定内容に従って、種類と方向を揃えて集積部54A〜54F、施封部71〜74、あるいは排除券集積部に集積される。全ての紙葉類に対する処理が完了すると(ステップS24、YES)、上記メイン制御部41は、各集積場所に集積された紙葉類の数などの処理データをテラーPC1へ通知する(ステップS25)。なお、ここでは、処理データは、各集積場所ごとの集積数として通知されるものとする。このような紙葉類処理機2からの処理データの通知を受けたテラーPC1では、各種類ごとの紙葉類数などを集計する集計処理を行う(ステップS31)。
【0041】
上記のように、本紙葉類処理システムでは、オペレータは、テラーPC1で処理内容として、各集積部あるいは各施封部に集積させる紙葉類の種類を指定する。また、テラーPC1は、オペレータによる指定に基づいて各集積部及び各施封部の紙葉類の種類及び方向を設定し、紙葉類処理機へ通知する。また、紙葉類処理機は、テラーPC1からの通知に基づいて各集積部及び各施封部を設定し、各紙葉類を検査し、上記設定に基づいて各紙葉類の表裏反転あるいは天地反転等の処理を行うことにより1種類の紙葉類につき1方向から4方向の区分け集積を行う。
【0042】
これにより、本紙葉類処理システムでは、1種類の紙葉類に対して1方向の集積も可能であるため、紙葉類処理機からテラーPCへは1つの集積場所について1方向に揃えられたデータが集計されることになる。
【0043】
すなわち、紙葉類処理機では、紙葉類の方向を揃えて各種類ごとに区分集積する必要があるが、従来の紙葉類処理機では4方向の紙葉類を1方向に揃えることができないため、1種類の紙葉類につき最低2集積場所に分かれて集積される。このため、従来の紙葉類処理システムでは、紙葉類処理機での処理データを紙葉類の種類ごとに集計する場合も、複数の集積場所に集積された紙葉類の数を合算して集計する必要があり、テラーPCでの集計処理が複雑になることがある。
【0044】
これに対して本紙葉類処理システムでは、例えば、1種類の紙葉類に対して1つの集積場所のみが指定された場合には、その種の紙葉類は1つの集積場所にのみ集積されるため、テラーPCでの集計処理自体が必要でなくなる。このように、本紙葉類処理システムでは、設定内容と各集積場所に集積された紙葉類のデータに基づいて容易に処理データの集計ができる。
【0045】
さらに、オペレータからの指示に応じて、4方向で投入される券をそのままの1方向づつ4つの集積場所で集積することも可能であり、施封部に集積される紙葉類も1方向に揃えることも可能である。このため、可用性が高い紙葉類処理システムを提供できる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、複数種類の紙葉類を区分集積する場合であっても、1つの種類の紙葉類に対して複数の集積場所が不要であり、データの集計処理を簡単にすることができる紙葉類処理装置、及び紙葉類処理装置のデータ集計方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る紙葉類処理システムの概略構成を示す図。
【図2】テラーPCの概略構成を示すブロック図。
【図3】紙葉類処理機の概略構成を示すブロック図。
【図4】紙葉類処理システムの動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…テラーPC、2…紙葉類処理機、3…USB、11…キーボード(指定手段)、12…マウス(指定手段)、13…タッチパネル内蔵のディスプレイ(指定手段)、21…中央演算処理装置、CPU(集計手段、設定手段)、30…USBコントローラ、41…メイン制御部(制御手段)、42…搬送制御部(制御手段)、44…検査制御部(検査手段)、51…USB制御部、54A〜54F…集積部(集積手段)、61…取込機構(取込手段)、63…スイッチバック機構(反転手段)、64…ムーンサルト機構(反転手段)、71〜74…施封部(集積手段)
Claims (7)
- 複数種類の紙葉類を区分して複数の集積手段に集積する紙葉類処理装置において、
前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を指定する指定手段と、
この指定手段による指定内容に基づいて前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定する設定手段と、
複数の紙葉類を1つずつ取り込む取込手段と、
この取込手段により取り込まれた紙葉類を検査する検査手段と、
この検査手段による検査結果と前記設定手段による設定内容とに基づいて、少なくとも当該紙葉類の種類と一致する種類が設定されている集積手段を判断する判断手段と、
この判断手段により判断した集積手段の集積方向と当該紙葉類の方向が一致していない場合、当該紙葉類の方向が当該集積手段の集積方向と一致するように当該紙葉類の方向を反転させる反転手段と、
この反転手段により方向を反転させた紙葉類あるいは前記判断手段により判断した集積手段の集積方向と一致する方向の紙葉類を前記判断手段により判断した集積手段に集積する制御手段と、
この制御手段による各集積手段への集積結果と前記設定手段により設定した各集積手段の設定内容とに基づいて処理結果を集計する集計手段と、
を具備することを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記集計手段は、前記設定手段により1つの種類の紙葉類に対して1つの集積手段のみが設定されている場合、当該集積手段に集積されている紙葉類の数をその種類の紙葉類の処理数として集計する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
- 前記指定手段は、前記各集積手段に集積する紙葉類の種類を指定し、
前記設定手段は、前記指定手段により1つの種類の紙葉類に対して指定された集積手段の数に基づいて、各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。 - 前記反転手段は、紙葉類の搬送方向に対する向きと表裏とを反転させるスイッチバック機構と紙葉類の表裏を反転させる反転機構とからなり、4つの方向の紙葉類を所望の1方向に反転する、ことを特徴とする前記請求項1に記載の紙葉類処理装置。
- 複数の紙葉類を1つずつ取り込む取込手段と、この取込手段により取り込まれた紙葉類を検査する検査手段と、この検査手段により検査した紙葉類の方向を所望の方向に反転させる反転手段とを具備し、複数種類の紙葉類を区分して複数の集積手段に集積する紙葉類処理装置に用いられるデータ集計方法であって、
前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を指定し、
この指定による指定内容に基づいて各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定し、
前記取込手段により取り込んだ紙葉類を前記検査手段により検査し、
前記検査手段による検査結果と前記各集積手段の設定内容とに基づいて、少なくとも当該紙葉類の種類と一致する種類が設定されている集積手段を判断し、
この判断により判断した集積手段に設定されている集積方向と当該紙葉類の方向が一致していない場合、前記反転手段により当該紙葉類の方向が当該集積手段の集積方向と一致するように当該紙葉類の方向を反転させ、
前記反転手段により方向を反転させた紙葉類あるいは前記判断により判断した集積手段に設定されている集積方向と一致する方向の紙葉類を前記判断により判断した集積手段に集積し、
前記各集積手段への集積結果と前記各集積手段の設定内容とに基づいて処理結果を集計する、
ことを特徴とする紙葉類処理装置のデータ集計方法。 - 前記設定により1つの種類の紙葉類に対して1つの集積手段のみが設定されている場合、当該集積手段に集積されている紙葉類の数をその種類の紙葉類の処理数として集計する、ことを特徴とする前記請求項5に記載の紙葉類処理装置のデータ集計方法。
- 前記各集積手段に集積する紙葉類の種類のみを指定し、
この指定により1つの種類の紙葉類に対して指定された集積手段の数に基づいて、前記各集積手段に集積する紙葉類の種類及び集積方向を設定する、ことを特徴とする前記請求項5に記載の紙葉類処理装置のデータ集計方法。
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