JP2016146027A - 紙幣処理装置および紙幣処理方法 - Google Patents

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Tsuyoshi Izumida
剛志 出水田
鷹彦 田口
Takahiko Taguchi
鷹彦 田口
慶克 水島
Yoshikatsu Mizushima
慶克 水島
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Abstract

【課題】処理した紙幣の特徴情報を、システム環境や金融機関等に応じた適切なフォーマットで出力可能にする。【解決手段】紙幣処理装置100において、制御部120は、紙幣を一枚ずつ搬送する搬送部7の動作を制御するとともに、紙幣の搬送中に特徴情報を取得する紙幣情報取得部3から紙幣の特徴情報を受ける。制御部120は、紙幣の特徴情報を出力するフォーマットを、複数のフォーマットの中から選択設定するフォーマット設定部210と、紙幣の特徴情報を選択設定されたフォーマットに編集し、出力用データファイルを作成する編集部220と、を備える。【選択図】図3

Description

ここに開示する技術は、紙幣処理装置および紙幣処理方法に関する。
特許文献1には、紙幣の記番号を読み取り、コンピュータサーバに送信し、複数の同一記番号の偽造紙幣を検出する紙幣管理システムの構成例が開示されている。
特開2003−303367号公報
紙幣処理装置は、処理した紙幣の特徴情報を、例えば、当該紙幣処理装置が設置された銀行等のサーバに送信することが要求される。この場合、送信する紙幣の特徴情報について要求される出力フォーマットは、銀行によって、また、同一銀行であっても各支店によって、様々である。このため、紙幣処理装置は、設置される銀行や支店等に応じて、処理した紙幣の特徴情報を適切なフォーマットで出力できることが要求される。
また、紙幣処理装置は、設置場所における運用方法やシステム環境によっても、様々な出力フォーマットが必要となる。例えば、紙幣処理装置から銀行サーバへ直接、データ送信を行うシステムでは、紙幣の特徴情報は、銀行サーバ向けのフォーマットに編集して送信する必要がある。一方、紙幣処理装置が大束結束機に接続されており、紙幣処理装置から銀行サーバへ大束結束機を介してデータ送信を行う構成では、紙幣の特徴情報は、大束結束機向けのフォーマットに編集して送信する必要がある。
したがって、紙幣処理装置は、処理した紙幣の特徴情報を、システム環境や金融機関等に応じた適切なフォーマットで出力可能であることが好ましい。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、紙幣処理装置から、処理した紙幣の特徴情報を、システム環境や金融機関等に応じた適切なフォーマットで出力可能にすることを目的とする。
ここに開示する技術は、紙幣処理装置に係り、この紙幣処理装置は、紙幣を一枚ずつ搬送するように構成された搬送部と、前記搬送部が前記紙幣を搬送している最中に、前記紙幣の特徴情報を取得する紙幣情報取得部と、前記搬送部の動作を制御するとともに、前記紙幣情報取得部から前記紙幣の特徴情報を受ける制御部とを備え、前記制御部は、前記紙幣の特徴情報を出力するフォーマットを、複数のフォーマットの中から、選択設定するフォーマット設定部と、前記紙幣情報取得部から受けた前記紙幣の特徴情報を、前記フォーマット設定部によって選択設定されたフォーマットに編集することによって、出力用データファイルを作成する編集部と、を備えている。
この構成によると、制御部は、紙幣を搬送する搬送部の動作を制御するとともに、紙幣の搬送中に紙幣情報取得部によって取得された紙幣の特徴情報を受ける。そして、フォーマット設定部によって、複数のフォーマットの中から、紙幣の特徴情報を出力するフォーマットが選択設定され、編集部によって、紙幣の特徴情報が、選択設定されたフォーマットに編集され、出力用データファイルが作成される。これにより、紙幣処理装置によって処理された紙幣の特徴情報を、当該紙幣処理装置が設置されたシステム環境や当該紙幣処理装置を利用する金融機関等に応じた適切なフォーマットを持つ出力用データファイルに編集することが可能になる。
また、前記複数のフォーマットは、通信方式が互いに異なる少なくとも2つのフォーマットを含む、としてもよい。
この構成によると、通信方式に応じたフォーマットを設定することができる。
また、前記複数のフォーマットは、当該紙幣処理装置を利用する金融機関が互いに異なる少なくとも2つのフォーマットを含む、としてもよい。
この構成によると、当該紙幣処理装置を利用する金融機関に応じたフォーマットを設定することができる。
また、前記複数のフォーマットは、当該紙幣処理装置を特定する情報が含まれたフォーマットを含む、としてもよい。
この構成によると、紙幣の特徴情報に当該紙幣処理装置を特定する情報が含まれた出力用データファイルを作成できる。
また、前記複数のフォーマットは、当該紙幣処理装置の操作者を特定する情報が含まれたフォーマットを含む、としてもよい。
この構成によると、紙幣の特徴情報に当該紙幣処理装置の操作者を特定する情報が含まれた出力用データファイルを作成できる。
また、記憶部を備え、前記制御部は、前記編集部によって作成された出力用データファイルを、前記記憶部に記憶させる、としてもよい。
この構成によると、作成された出力用データファイルを、紙幣処理装置内で記憶しておくことが可能になる。
また、前記制御部は、前記編集部によって作成された出力用データファイルを、当該出力用データファイルに対応する紙幣が当該紙幣処理装置の外部に放出されるとき、前記記憶部に記憶させる、としてもよい。
この構成によると、作成された出力用データファイルは、これに対応する紙幣が紙幣処理装置の外部に放出されたときに記憶部に記憶されるので、外部に放出された紙幣と、紙幣処理装置内で記憶している出力用データファイルとが確実に整合する。
また、前記記憶部に記憶された出力用データファイルを、外部に送信する外部送信部を備えてもよい。
この構成によると、記憶部に記憶された出力用データファイルを、外部へ送信することが可能になる。
また、前記制御部は、前記記憶部に記憶された出力用データファイルを、作成から所定の保存日数が経過したとき、前記記憶部から削除するものであり、かつ、外部に未送信の出力用データファイルの保存日数を、外部に送信済の出力用データファイルよりも長い期間に設定する、としてもよい。
この構成によると、出力用データファイルは作成から所定の保存日数が経過したとき記憶部から削除され、かつ、外部未送信のものは送信済みのものよりも保存期間が長いので、外部未送信の出力用データファイルが紙幣処理装置から削除されてしまうリスクを抑えつつ、記憶部の記憶容量を効率的に活用することが可能になる。
また、前記制御部は、前記記憶部に、外部に未送信の出力用データファイルと、外部に送信済の出力用データファイルとを、区別可能なように記憶させる、としてもよい。
この構成によると、出力用データファイルは、外部未送信のものと送信済みのものとが区別可能なように記憶部に記憶されるので、出力用データファイルの未送信/送信済の管理が容易になる。
また、前記記憶部は、当該紙幣処理装置から取り外し可能である、としてもよい。
この構成によると、取り外し可能である記憶部を、他の装置に出力データファイルを送るための媒体として利用することができる。
また、前記制御部は、前記記憶部が記憶可能な状態でないとき、前記搬送部を動作させない、としてもよい。
この構成によると、記憶部が記憶可能な状態でないときは、搬送部は動作せず、紙幣処理動作が行われない。すなわち、出力用データファイルが保存できないときに紙幣処理が実行されることを回避することができる。
また、前記編集部によって作成された出力用データファイルを、外部へ送信する外部送信部を備えてもよい。
この構成によると、作成した出力用データファイルを、外部へ送信することが可能になる。
また、少なくとも、当該紙幣処理装置を利用する金融機関を特定する金融機関情報を入力可能に構成された操作入力部を備え、前記フォーマット設定部は、前記操作入力部によって入力された前記金融機関情報を受け、当該金融機関情報が特定する金融機関の仕様に従ったフォーマットを選択設定する、としてもよい。
この構成によると、ユーザは、操作入力部によって、当該紙幣処理装置を利用する金融機関を特定するだけで、当該金融機関の仕様に従ったフォーマットの出力用データファイルを得ることができる。
また、少なくとも、リジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択を入力可能に構成された操作入力部を備え、前記制御部は、前記操作入力部によってリジェクト紙幣の特徴情報を記録しないと選択されたとき、リジェクト紙幣について出力用データファイルの作成を行わない、としてもよい。
この構成によると、ユーザは、操作入力部によって、リジェクト紙幣について出力用データファイルの作成を行わないよう設定できる。
また、少なくとも、リジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択を入力可能に構成された操作入力部を備え、前記制御部は、前記操作入力部によってリジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択がなされないとき、リジェクト紙幣について出力用データファイルの作成を行う、としてもよい。
この構成によると、ユーザがリジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択を行わないときは、リジェクト紙幣について出力用データファイルの作成が行われる。
また、少なくとも、オンラインモードかオフラインモードかの選択を入力可能に構成された操作入力部を備え、前記制御部は、前記操作入力部によってオフラインモードが選択されたとき、前記外部送信部の動作を停止する、としてもよい。
この構成によると、ユーザは、操作入力部によって、外部送信が行われないオフラインモードに設定することができる。
また、前記制御部は、一時記憶部を有し、前記紙幣情報取得部から受けた前記紙幣の特徴情報を、一時的に、前記一時記憶部に記憶させる、としてもよい。
この構成によると、制御部は、取得した紙幣の特徴情報を一時記憶部に記憶させて、処理を行うことができる。
また、ここに開示する技術は、紙幣を一枚ずつ搬送するように構成された搬送部を備えた紙幣処理装置における紙幣処理方法に係り、この方法は、前記紙幣を搬送中に前記紙幣の特徴情報を取得し、前記紙幣の特徴情報を出力するフォーマットを複数のフォーマットの中から選択設定し、取得した前記紙幣の特徴情報を、選択設定されたフォーマットに編集することによって出力用データファイルを作成する。
この方法によると、紙幣処理装置において、紙幣を搬送中に紙幣の特徴情報が取得され、る。そして、複数のフォーマットの中から、紙幣の特徴情報を出力するフォーマットが選択設定され、紙幣の特徴情報が選択設定されたフォーマットに編集され、出力用データファイルが作成される。これにより、紙幣の特徴情報を、当該紙幣処理装置が設置されたシステム環境や当該紙幣処理装置を利用する金融機関等に応じた適切なフォーマットを持つ出力用データファイルに編集することが可能になる。
前記の紙幣処理装置によると、紙幣の特徴情報を、当該紙幣処理装置が設置されたシステム環境や当該紙幣処理装置を利用する金融機関等に応じた適切なフォーマットを持つ出力用データファイルに編集することが可能になる。
実施形態に係る紙幣処理装置の外観図 実施形態に係る紙幣処理装置の内部構成の概略図 実施形態に係る紙幣処理装置の機能構成を示すブロック図 出力用データファイル作成に関するシステム構成 (a)〜(d)は出力フォーマットの例 (a)〜(c)は出力フォーマットの例 実施形態に係る紙幣処理装置のタッチパネルに表示される画面の一例 紙幣情報格納に係る画面の一部 紙幣情報格納に係る画面の一部 インポート用設定ファイルの一例 出力用データファイル作成に関する処理の一例を示すフローチャート
以下、実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<紙幣処理装置の内部構成の概略>
図1は紙幣処理装置100の外観図であり、図2は紙幣処理装置100の内部構成の概略図である。
紙幣処理装置100は、例えば銀行のテラーカウンタに設置され、オペレータによって使用される。紙幣処理装置100は、バラ状態の紙幣を取り込み、所定の種類の紙幣を集積し、該紙幣を所定の結束枚数で結束して投出する。
紙幣処理装置100は、紙幣が載置され、該紙幣を取り込むホッパ部2と、紙幣を識別する識別部3と、結束対象の紙幣を集積する結束スタッカ4と、結束対象でない紙幣を集積する非結束スタッカ5と、リジェクト紙幣を集積するリジェクトスタッカ6と、ホッパ部2から取り込まれた紙幣を、識別部3、結束スタッカ4、非結束スタッカ5及びリジェクトスタッカ6に搬送する第1搬送部7と、結束スタッカ4に集積された紙幣を所定の位置まで搬送する第2搬送部8と、第2搬送部8により搬送された紙幣を結束する結束部9と、結束された紙幣(以下、「結束紙幣」という)を搬送する第3搬送部10と、結束紙幣を投出する投出部11と、識別部3、結束スタッカ4、非結束スタッカ5、リジェクトスタッカ6、第1搬送部7、第2搬送部8、結束部9及び第3搬送部10を収容する箱状の筐体12とを備えている。
筐体12は、上面121と、下面122と4つの側面とを有している。筐体12は、卓上型である。つまり、筐体12の下面122には、キャスタ等が設けられておらず、卓上に設置される構造となっている。
筐体12の4つの側面のうちの1つの側面である第1側面123には、ホッパ部2及び投出部11が設けられている。4つの側面のうちの1つの側面である第2側面124には、詳しくは後述する結束スタッカ4の第1取出口47及び非結束スタッカ5の第2取出口53が設けられている。第1側面123と第2側面124とは、隣接している。
筐体12の第2側面124には、紙幣処理装置100への情報を入力する操作入力部であり且つ紙幣処理装置100の情報を表示する表示部であるタッチパネル17が設けられている。タッチパネル17は、紙幣処理装置100を操作するオペレータに対するヒューマンインターフェース部分である。
筐体12の内部は、紙幣の識別及び分類に関する処理を行う第1処理部126と、結束対象の紙幣の結束に関する処理を行う第2処理部127とに別れている。第2処理部127は、第1処理部126の上方に設けられている。第1処理部126には、ホッパ部2、識別部3、非結束スタッカ5及びリジェクトスタッカ6が含まれる。第2処理部127には、結束スタッカ4、第2搬送部8、結束部9及び第3搬送部10が含まれる。第1搬送部7の大部分は、第1処理部126に含まれている。
結束スタッカ4は、第1結束スタッカ4Aと第2結束スタッカ4Bとの2つのスタッカを含んでいる。第1結束スタッカ4Aと第2結束スタッカ4Bはともに、結束対象の紙幣を集積する。結束対象の紙幣として集積する紙幣は、適宜設定することができる。結束対象の紙幣は、所定の種類の紙幣である。所定の種類は、金種、正券か損券か、紙幣の表裏、紙幣の向き、新券か旧券かなどによって特定される。ここでは、結束対象の紙幣は、所定の金種(例えば、100元)であって且つ正券の紙幣である。ここで、識別部3によって正常な紙幣として識別された紙幣を「正常紙幣」と、識別部3で正常な紙幣として識別されなかった紙幣を「異常紙幣」と、斜行や重送等により搬送状態が異常な紙幣を「搬送異常紙幣」と称する。例えば、正常な紙幣か否かを判断する条件の1つとしては、記番号が識別可能であるか否かが挙げられる。ただし、それとは異なる条件をもって正常な紙幣か否かを判断してもよいし、それに別の条件を加えて正常な紙幣か否かを判断してもよい。また、正常紙幣であっても搬送先(結束スタッカ、非結束スタッカ等)が指定されていない種類の紙幣を「指定外紙幣」と称する。また、正常紙幣のうち、汚れや破れ等が比較的少ない状態の紙幣を「正券」と、正常紙幣のうち、汚れや破れ等が比較的多い状態の紙幣を「損券」と称する。結束スタッカ4は、集積部の一例である。
第1及び第2結束スタッカ4A,4Bは、第2処理部127内において実質的に上下方向に並んで配置されている。第1結束スタッカ4Aは、第2結束スタッカ4Bの上方に位置している。第1結束スタッカ4Aと第2結束スタッカ4Bとは、同様の構成をしている。2つのスタッカを区別しないときには、単に「結束スタッカ4」と称する。結束スタッカ4の詳細な構成については後述する。
非結束スタッカ5は、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bの2つのスタッカを含んでいる。第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bは、第1処理部126内において実質的に水平方向に並んで配置されている。第2非結束スタッカ5Bの方が第1非結束スタッカ5Aよりもホッパ部2に近い位置に配置されている。2つのスタッカを区別しないときには、単に「非結束スタッカ5」と称する。非結束スタッカ5に集積する紙幣は適宜設定することができる。ここでは、第1非結束スタッカ5Aは、前記所定の金種であって且つ損券を集積する。第2非結束スタッカ5Bは、前記所定の金種以外の金種の紙幣を集積する。
リジェクトスタッカ6は、リジェクト紙幣を集積する。リジェクトスタッカ6は、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bよりもホッパ部2に近接している。リジェクトスタッカ6は、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bよりも少し上方に位置している。リジェクトスタッカ6に集積する紙幣は適宜設定することができる。ここでは、リジェクトスタッカ6は、「指定外紙幣」、「異常紙幣」及び「搬送異常紙幣」をリジェクト紙幣として集積する。
ホッパ部2は、第1側面123のうち第1処理部126に対応する部分に設けられ、投出部11は、第1側面123のうち第2処理部127に対応する部分に設けられている。
ホッパ部2は、紙幣が載置される載置台21と、載置台21上に載置された紙幣を案内する2つのガイド部22,22と、取込ローラ23と、紙幣を取り込む取込口24と、載置台21上の紙幣を検知する紙幣センサ25とを有している。本実施形態では、紙幣が短手方向に取り込まれていくように、紙幣がホッパ部2に載置される。
取込口24は、図1に示すように、載置台21と第1側面123とが交わる隅部に形成されている。載置台21は、取込口24に近づくに従って下方に位置するように傾斜している。これにより、載置台21上の紙幣は、自然と取込口24の方へ向かうようになっている。載置台21上に載置された紙幣は、取込口24から筐体12内へ取り込まれる。
また、紙幣センサ25は、取込口24の近傍に設けられている。紙幣センサ25は、光を送信する送信部と光を受信する受信部とを有し、送信部から出射されて受信部に到達する光が遮断されることによって紙幣を検知する。紙幣センサ25は、載置台21上に載置された紙幣により光が遮断されるように配置されている。つまり、紙幣センサ25は、光が遮断されることによって、載置台21上に紙幣が載置されていることを検知することができる。非結束スタッカ5の紙幣の有無を検知する集積センサ52、リジェクトスタッカ6の紙幣の有無を検知する集積センサ62も、同様の構成をしている。
ガイド部22,22は、その間隔を調整可能に構成されている。つまり、ガイド部22,22の間隔は、載置台21上に載置された紙幣に合わせて調整される。
取込ローラ23は、キッカローラ23aと、フィードローラ23bと、ゲートローラ23cとを有している。キッカローラ23aは、部分的に載置台21から露出しており、載置台21上の紙幣のうち一番下の紙幣と接触している。キッカローラ23aは、載置台21上に載置された紙幣のうち一番下の紙幣を取込口24へ送り込む。こうして、紙幣が1枚ずつ取込口24から取り込まれていく。取込口24から送り込まれた紙幣は、フィードローラ23bとゲートローラ23cとで1枚ずつに分離されて、筐体12内へ取り込まれる。取り込まれた紙幣は、第1搬送部7へ送られる。
投出部11は、結束紙幣が投出される投出口111を有している。投出部11においては、投出口111を介して、結束紙幣が紙幣の短手方向に投出される。
第1搬送部7は、搬送ベルト等で構成されている。第1搬送部7は、主搬送路71と、主搬送路71から分岐する第1〜第4分岐路72a〜72dと、主搬送路71からの分岐箇所に設けられた振り分け機構73と、紙幣の通過を検知する複数の通過センサ74とを有している。第1搬送部7は、紙幣をその短手方向に搬送していく。第1搬送部7は、搬送部の一例である。
主搬送路71は、取込ローラ23から第1結束スタッカ4Aまで延びている。第1分岐路72aは、主搬送路71の最も上流側に位置しており、第1分岐路72aから下流側に向かって、第2分岐路72b、第3分岐路72c、第4分岐路72dがこの順で位置している。第1〜第4分岐路72a〜72dのそれぞれを区別しないときには、単に分岐路72と称する。第1分岐路72aは、リジェクトスタッカ6まで延びている。第2分岐路72bは、第2非結束スタッカ5Bまで延びている。第3分岐路72cは、第1非結束スタッカ5Aまで延びている。第4分岐路72dは、第2結束スタッカ4Bまで延びている。
振り分け機構73は、ソレノイド(図示省略)によって駆動される。振り分け機構73は、主搬送路71を搬送中の紙幣を分岐路72へ分岐させるか否かを振り分ける。各振り分け機構73の上流側には、通過センサ74が設けられている。通過センサ74は、紙幣センサ25と同様の構成をしている。つまり、通過センサ74の受信部における光の受信が中断され、その後に光の受信が再開されたことをもって、紙幣の通過を検知することができる。振り分け機構73は、紙幣を分岐路72へ導く際には、その直上流の通過センサ74が紙幣の通過を検知したことをもって作動する。
識別部3は、主搬送路71のうち第1分岐路72aよりも上流側に設けられている。識別部3は、搬送される紙幣の一枚一枚について、その金種、真偽及び正損を識別するように構成されている。識別部3は、詳細な図示は省略するが、紙幣処理装置100内においてユニット化されており、この識別部3には、紙幣処理装置100全体の制御を行う制御部120(図3参照)とは別の制御用基板(識別基板34、図4参照)を有している。この識別基板34には、紙幣の識別に必要な情報を含むと共に、識別部3が識別を行う際に参照する識別用テンプレート33が含まれている。また、識別部3は、ラインセンサ31及び磁気センサ32を有し、紙幣の特徴を取得する。識別部3は、紙幣の特徴が、識別用テンプレート33に含まれる各種紙幣の特徴と一致するかを判定し、金種、真偽、及び正損を識別する。
尚、識別部3は、紙幣の特徴を取得するためのセンサであれば、ラインセンサ及び磁気センサに限られず、赤外線センサ及び紫外線センサ等のセンサを有していてもよい。ラインセンサ31は、紙幣に印字されている記番号を光学的に読み取る機能も有している。記番号の読み取りについての詳細は、後述する。尚、識別部3におけるセンサ以外の機能を、後で述べる制御部120が行ってもよい。
結束部9は、集積された紙幣を結束する。詳しくは後述するが、結束部9は、テープ輪Lを作成し、該テープ輪Lの中へ紙幣が搬送された後にテープを引き戻し、紙幣をテープで結束する。
第2搬送部8は、結束スタッカ4に集積された紙幣を把持して、該紙幣をテープ輪Lの中へ搬送する。第2搬送部8は、紙幣を把持する把持ユニット81と、把持ユニット81を水平方向であって且つ紙幣の短手方向(以下、「第1水平方向」という)へ移動させる第1水平移動機構と、把持ユニット81を水平方向であって且つ紙幣の長手方向(以下、「第2水平方向」という)へ移動させる第2水平移動機構と、把持ユニット81を上下方向へ移動させる上下移動機構とを有している。第2搬送部8は、紙葉類搬送部の一例である。
把持ユニット81は、上アーム部81aと、上アーム部81aと相対向する下アーム部81bと、上アーム部81aを上下方向へ移動させる把持機構とを有している。把持機構は、上アーム部81aを上下方向に移動可能に支持すると共に、モータ及び駆動ベルトによって上アーム部81aを上下に移動させる。これにより、上アーム部81aと下アーム部81bとで紙幣を把持することができる。
第1水平移動機構は、把持ユニット81を第1水平方向に移動可能に支持しており、モータ及び駆動ベルトによって把持ユニット81を第1水平方向に移動させる。
上下移動機構は、第1水平移動機構を上下方向に移動可能に支持しており、モータ及び駆動ベルトによって第1水平移動機構を上下方向に移動させる。
第2水平移動機構は、上下移動機構を第2水平方向に移動可能に支持しており、モータ及び駆動ベルトによって上下移動機構を第2水平方向に移動させる。
このように、把持ユニット81は、第1水平移動機構、第2水平移動機構及び上下移動機構によって直交する3軸に沿った方向に移動可能に構成されている。
第3搬送部10は、結束紙幣を投出部11まで搬送する。第3搬送部10は、上把持部101と、下把持部102と、上把持部101及び下把持部102を第1水平方向へ移動させる水平移動機構とを有している。水平移動機構は、上把持部101を第1水平方向へ移動させる際に上把持部101を上下方向にも移動させる。詳しくは、第3搬送部10は、結束部9の側方を第1水平方向へ通過するように構成されている。第3搬送部10は、結束部9に対して投出部11と反対側に位置するときには、上把持部101は下把持部102から上方へ十分に離間している。上把持部101は、この位置から結束部9の結束紙幣へ近づくにつれて下方へ移動し、結束紙幣に到達したときには上把持部101と下把持部102とで結束紙幣を把持した状態となる。上把持部101及び下把持部102は、結束紙幣を把持した状態で結束紙幣を投出部11近傍まで搬送する。上把持部101は、投出部11の近傍において、投出部11へ近づくにつれて上方へ移動する。その結果、上把持部101と下把持部102とで把持された結束紙幣は、投出部11において上把持部101及び下把持部102による把持が解除され、投出部11へ投出される。
<紙幣処理装置の機能構成>
図3は紙幣処理装置100の機能的構成を示すブロック図である。
紙幣処理装置100は、例えば周知のマイクロコンピュータをベースとした制御部120を備えている。制御部120には、前述したホッパ部2、識別部3、結束スタッカ4、非結束スタッカ5、リジェクトスタッカ6、第1搬送部7、第2搬送部8、結束部9、第3搬送部10及びタッチパネル17が、信号の送受信可能に接続されている。また、制御部120には、紙幣センサ25、非結束スタッカ5の紙幣の有無を検知する集積センサ52、リジェクトスタッカ6の紙幣の有無を検知する集積センサ62、通過センサ74が接続され、それらの検出信号が入力されるように構成されている。制御部120は、タッチパネル17からの入力信号及び各種センサからの検知信号等に基づいて制御信号を生成し、ホッパ部2等へ該制御信号を出力する。ホッパ部2等は、その制御信号に従って動作する。
また、制御部120は、識別部3から紙幣の特徴情報を受ける。識別部3は、第1搬送部7が紙幣を搬送している最中に当該紙幣の特徴情報を取得する紙幣情報取得部に相当する。そして、制御部120は、紙幣の特徴情報を出力するフォーマットを、複数のフォーマットの中から選択設定するフォーマット設定部210と、紙幣の特徴情報を、フォーマット設定部210によって選択設定されたフォーマットに編集することによって、出力用データファイルを作成する編集部220とを備えている。フォーマット設定部210および編集部220は、例えばマイクロコンピュータが所定のプログラムを実行することによって実現される。
さらに、制御部120には、各種の情報を記憶する記憶部131、及び、後述するように、上位装置140及びプリンター141等に対して信号を入出力する入出力部132がそれぞれ接続され、制御部120と、記憶部131及び入出力部132との間で、各種の信号を入出力するように構成されている。入出力部132は、外部送信部230を含む。制御部120は、編集部220によって作成された出力用データファイルを、記憶部131に記憶させる。また、外部送信部230は、編集部220によって作成された出力用データファイル、あるいは、記憶部131に記憶された出力用データファイルを、紙幣処理装置100の外部、例えば上位装置140に送信する。
<紙幣処理装置の動作説明>
以下、紙幣処理装置100の入金処理について説明する。入金処理においては、バラ状態の紙幣が分類され、所定のスタッカに集積され、さらには、所定の紙幣については結束される。以下では、結束対象の所定の一種類の正券紙幣を第1及び第2結束スタッカ4A,4Bに所定枚数ずつ交互に集積し、該所定枚数集積した紙幣を順次、結束部9により結束する同一種類結束処理について説明する。
紙幣処理装置100は、テラーカウンタ上であって、オペレータがテラーカウンタを挟んで顧客と正対したときにオペレータの少し左側(顧客の右側)に設置される。このとき、紙幣処理装置100は、筐体12の第1側面123が顧客の方を向くように設置される。この状態においては、筐体12の第2側面124は、オペレータの方を向いている。ただし、紙幣処理装置100はオペレータの少し左側に位置するので、顧客も第2側面124を視認することができる。
まず、オペレータは顧客から入金すべきバラ状態の紙幣を受け取り、該紙幣をホッパ部2へ載置する。このとき、バラ状態の紙幣に複数種類の紙幣が混在していたとしても、それらを分類することなく、ホッパ部2へ載置する。オペレータは、紙幣の寸法に合わせて、ガイド部22を調整する。続いて、オペレータは、タッチパネル17を操作して、紙幣の取込を開始する。尚、紙幣センサ25がホッパ部2への紙幣の載置を検知すると、紙幣処理装置100が自動的に紙幣の取込を開始するようにしてもよい。
ホッパ部2に載置された紙幣は、取込ローラ23が作動することにより1枚ずつ取込口24から、筐体12内へ取り込まれていく。取り込まれた紙幣は、第1搬送部7により搬送され、識別部3を通過する。識別部3は、通過する紙幣の紙幣種別を取得し、その紙幣種別を制御部120へ通知する。識別部3はまた、紙幣の記番号を読み取り、その記番号も制御部120へ通知する。
制御部120は、紙幣の種類に応じて、紙幣に対応する搬送先を決定する。具体的には、紙幣が結束対象の所定金種の紙幣であって且つ正券紙幣であるときには、制御部120は、搬送先を結束スタッカ4(4A及び4Bの何れか一方)とする。紙幣が結束対象の所定金種の紙幣であって且つ損券紙幣であるときには、制御部120は、搬送先を第1非結束スタッカ5Aとする。紙幣が所定金種以外の金種の紙幣であるときには、制御部120は、搬送先を第2非結束スタッカ5Bとする。紙幣がリジェクト紙幣であるときには、制御部120は、搬送先をリジェクトスタッカ6とする。
制御部120は、紙幣が搬送先となるスタッカに搬送されるように第1搬送部7を制御する。具体的には、制御部120は、搬送先となるスタッカへ繋がる分岐路72に対応する振り分け機構73を該紙幣が主搬送路71から該分岐路72へ導かれるように制御する。制御部120は、該分岐路72の直前の通過センサ74が紙幣を検知したときに、該振り分け機構73を切り替える。そうして、紙幣をスタッカ内に搬入する。
結束スタッカ4に搬送される紙幣は、2つの結束スタッカ4のうち一方の結束スタッカ4へ搬送される。一方の結束スタッカ4に集積された紙幣の枚数が所定の結束枚数(例えば、100枚)に達すると、それ以降の紙幣は、他方の結束スタッカ4へ搬送される。ここでは、紙幣がまず第1結束スタッカ4Aへ搬送されるものとする。第1結束スタッカ4Aに集積された紙幣が結束枚数に達すると、制御部120は、第2搬送部8を制御し、把持ユニット81により第1結束スタッカ4A内の紙幣を把持し、該紙幣を結束部9へ搬送する。その後、制御部120は、結束部9を制御して、紙幣をテープで結束する。
尚、第1結束スタッカ4Aに集積された紙幣が結束枚数に達すると、それ以降の紙幣は第2結束スタッカ4Bに集積される。その後、第2結束スタッカ4Bに集積された紙幣が結束枚数に達したときには、それ以降の紙幣は再び第1結束スタッカ4Aに集積されるようになる。このときまでには、第1結束スタッカ4A内の紙幣の搬出が完了しているので、第1結束スタッカ4A内は空の状態になっている。このように、2つの結束スタッカ4を設けることによって、紙幣の集積を連続して行いつつ、結束処理を行うことができる。
続いて、制御部120は、第3搬送部10を制御して、結束紙幣を投出口111から投出する。
所定金種の紙幣であって且つ損券紙幣は、第1非結束スタッカ5Aへ搬送され、第1非結束スタッカ5Aに集積される。同様に、所定金種以外の金種の紙幣は、第2非結束スタッカ5Bへ搬送され、第2非結束スタッカ5Bに集積される。リジェクト紙幣も、リジェクトスタッカ6へ搬送され、リジェクトスタッカ6に集積される。
以上の処理が、ホッパ部2に載置された紙幣が無くなるまで続けられる。ホッパ部2の紙幣の有無は、紙幣センサ25によって検知される。
ホッパ部2に載置された紙幣の処理が完了すると、リジェクト紙幣の取込及び識別を再度行う。つまり、オペレータは、リジェクト紙幣をリジェクトスタッカ6から抜き出して、ホッパ部2へ載置し、再び取込を行う。リジェクト紙幣は、何らかの理由で正常な紙幣として識別されなかった紙幣であるので、再び取込及び識別を試みる。それでも尚、リジェクト紙幣として識別される紙幣は、再びリジェクトスタッカ6に集積される。オペレータは、再び集積された紙幣を顧客に返却する。
尚、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bに集積された紙幣については、再度の取込を行わない。
こうして、ホッパ部2に載置された紙幣の処理とリジェクト紙幣の再処理が完了すると、同一種類結束処理が完了し、顧客から渡された入金すべき紙幣の計数及び分別が終了する。タッチパネル17には、計数された金額が表示される。オペレータは、顧客からその金額の承認を得るか、又は、その金額と顧客が記載した入金伝票に記載された金額との一致を確認すると、タッチパネル17により入金額の確定操作を行う。確定操作が行われると、確定した入金額が上位装置140(図4参照)へ通知され、入金処理が完了する。
入金処理の完了後は、オペレータは、投出部11に投出されている結束紙幣、結束スタッカ4に集積されている紙幣及び非結束スタッカ5に集積されている紙幣を取り出して所定の収納場所に収納する。
以上の処理により、複数種類の紙幣が混在し且つバラ状態であった紙幣は、所定金種の正券紙幣と、所定金種の損券紙幣と、所定金種以外の金種の紙幣と、リジェクト紙幣とに分類され、所定金種の正券紙幣については結束枚数ごとに結束された状態となる。
<出力用データファイル作成に関するシステム構成>
図4は紙幣処理装置100における出力用データファイル作成に関するシステム構成の例である。図4の構成では、紙幣処理理装置100が有する制御部120は、紙幣の搬送等のハードウエア部分の制御を主に行うメカ基板1202と、タッチパネル17の表示及び操作や、紙幣の特徴情報が含まれた出力用データファイルの作成等のソフトウエア部分の制御を主に行うPC基板1203とを含んで構成されている。また、識別部3は、これらメカ基板1202及びPC基板1203とは異なる、識別基板34を有している。識別基板34は、メカ基板1202及びPC基板1203のそれぞれに接続されている。識別基板34は、これらの各基板1202、1203に対して、識別情報や記番号に係る情報及びデータを提供する。メカ基板1202は、PC基板1203に対して、紙幣に関する情報を提供する。PC基板1203は、記憶部131や外部送信部230に対して出力用データファイルなどの情報を提供する。またPC基板1203は、一時記憶部としてのメモリ240を有しており、例えば、識別基板34から受けた紙幣の特徴情報を、一時的にメモリ240に記憶させ、処理を実行する。
紙幣処理装置100には、上位装置140が、無線又は有線の通信線142を介して接続される。ここでいう通信線142には、LAN又はWAN等のネットワークも含まれる。また、紙幣処理装置100には、印刷を行うプリンター141が接続される。プリンター141もまた、ネットワークを介して、紙幣処理装置100に接続される場合がある。紙幣処理装置100は前述したように記憶部131を有している。記憶部131は、ここでは特に、読み取った紙幣の記番号や紙幣に関する画像などの紙幣の特徴情報を所定のフォーマットに編集した出力用データファイルを記憶する。このことについての詳細は後述する。記憶部131は、磁気ディスクを有するハードディスクドライブ、フラッシュメモリを有するSSD(Solid State Drive)、又は、SDカード等の各種メモリカードから構成される。記憶部131は、紙幣処理装置100の本体に対し、いわゆる外付けで、脱着可能に接続する構成を採用してもよい。こうすることで、記憶部131の記憶容量が無くなったときには、新たな記憶部131と交換することが容易になる。また、記憶部131自体を、上位装置140または上位装置140に接続可能な機器に取り付けることによって、上位装置140にデータを送るための媒体として利用することが可能になる。
<出力フォーマットの例>
紙幣処理装置100では、紙幣の特徴情報を含む出力用データファイルについて、複数のフォーマットが準備されている。これらフォーマットの準備は例えば、紙幣処理装置100の設置時に設置担当者が行えばよい。準備されている複数のフォーマットは、フォーマット設定部210に保存されている。なお、出力フォーマットの中には、識別部3によって取得された正損情報や記番号などの特徴情報以外の情報を含むものもある。
図5および図6は紙幣処理装置100において準備されている、紙幣の特徴情報を編集するフォーマットの例を示している。図5(a)〜(d)はそれぞれ出力タイプTypeA−Dに対応するフォーマットを示しており、図6(a)〜(c)はそれぞれ出力タイプTypeE−Gに対応するフォーマットを示している。ここでのフォーマットとは、いわゆるファイル形式の他に、通信プロトコル、含まれる情報の種類、各情報のデータサイズなどを含む。なお、図5および図6では各フォーマットで定められた情報の一部を示しており、実際には、図示している情報以外の情報も各フォーマットに含まれている場合がある。
図5(a)に示すTypeAは、FTP通信によってデータを送信するものであり、紙幣情報に応じてファイルを分けないフォーマットである。各紙幣について、正損情報、紙幣発行年数、記番号のOCRデータ、記番号のイメージデータなどの情報が含まれている。図5(b)に示すTypeBは、TCP通信によってデータを送信するものであり、TypeAと同様に紙幣情報に応じてファイルを分けないフォーマットである。各紙幣についての情報は、TypeAと同様である。TypeA,Bのように通信方式が互いに異なるフォーマットを準備することによって、データを送信する通信方式に応じたフォーマットを設定することができる。
図5(c)に示すTypeCは、TypeAと同様に、FTP通信によってデータを送信するものであり、紙幣情報に応じてファイルを分けないフォーマットである。ただし、TypeAと異なり、各紙幣について、束IDの情報が追加されている。例えば、束IDの情報を要求する金融機関についてはTypeCを設定し、束IDの情報を要求しない金融機関についてはTypeAを設定する、というようにすればよい。なお、束IDの情報は、識別部3によって得られるものではなく、紙幣の結束時に紙幣処理装置100によって付与される。すなわち、TypeCは、識別部3によって取得された紙幣の特徴情報以外の情報を含む出力フォーマットの一例である。
図5(d)に示すTypeDは、FTP通信によってデータを送信するものであり、紙幣処理装置100内における紙幣の搬送先毎にファイルを分けるフォーマットである。例えば、結束スタッカ4(搬送先A)に搬送される紙幣と非結束スタッカ5(搬送先B)に搬送される紙幣とについて、別個のファイルを作成する。各紙幣についての情報は、TypeAと同様である。
図6(a)に示すTypeEは、FTP通信によってデータを送信するものであり、正損情報に応じてファイルを分けるフォーマットである。すなわち、正券と損券とについて、別個のファイルを作成する。各紙幣についての情報は、TypeAと比べると、正損情報が省かれている。
図6(b)に示すTypeFは、TypeAと同様に、FTP通信によってデータを送信するものであり、紙幣情報に応じてファイルを分けないフォーマットである。ただし、TypeAと異なり、各紙幣について、紙幣処理装置を特定する情報が追加されている。図6(b)の例では、紙幣処理装置を特定する情報として紙幣処理装置のメーカー情報および号機番号が追加されている。すなわち、TypeFは、識別部3によって取得された紙幣の特徴情報以外の情報を含む出力フォーマットの一例である。
図6(c)に示すTypeGは、TypeAと同様に、FTP通信によってデータを送信するものであり、紙幣情報に応じてファイルを分けないフォーマットである。ただし、TypeAと異なり、各紙幣について、紙幣処理装置を操作したオペレータ(操作者)を特定する情報が追加されている。図6(c)の例では、オペレータを特定する情報としてオペレータIDが追加されている。すなわち、TypeGは、識別部3によって取得された紙幣の特徴情報以外の情報を含む出力フォーマットの一例である。
<フォーマット選択操作>
本実施形態に係る紙幣処理装置では、ユーザは、図5および図6に示すような複数のフォーマットの中から、出力用データファイルの作成に用いるフォーマットを選択することができる。例えば、操作入力部の一例としてのタッチパネル17を用いて、フォーマット選択操作を行う。
図7は紙幣処理装置100の動作時に紙幣処理装置100のタッチパネル17に表示される画面の一例である。この画面の上部および下部には各種の選択ボタンが表示されている。この中の「MENU」ボタン16Aをユーザが選択操作することにより、タッチパネル17は図8に示すメニュー画面P1を表示する。
メニュー画面P1には複数のメニューボタンが並んでいる。ユーザが、この中の「設定(Setting)」のボタンを選択操作したときには、タッチパネル17は設定画面P2を表示する。設定画面P2は複数の設定ボタンを含んでいる。ユーザがこの中の「紙幣情報格納(NoteInformation)」を選択操作することにより、タッチパネル17は紙幣情報格納画面P3を表示する。
紙幣情報格納画面P3は、「紙幣情報出力タイプ」「オンラインモード」「リジェクト紙幣記録」「銀行コード」「1ファイルの格納枚数」「設定ファイルインポート」の6つのボタンを含んでいる。紙幣情報格納画面P3においてユーザが「紙幣情報出力タイプ」を選択操作したとき、タッチパネル17は図9に示す紙幣情報出力タイプ設定画面P4を表示する。この設定画面P4では、図5および図6に示すような各出力フォーマットTypeA−Gが選択可能になっている。設定画面P4でユーザがいずれかの出力フォーマットを選択すると、制御部120において、フォーマット設定部210はユーザによって選択された当該出力フォーマットを選択設定し、編集部220は紙幣の特徴情報をその出力フォーマットに編集することによって、出力用データファイルを作成する。
紙幣情報格納画面P3において、ユーザが「オンラインモード」を選択操作したとき、タッチパネル17は図9に示すオンラインモード設定画面P5を表示する。この設定画面P5では、紙幣処理装置100の動作モードについて、オンラインモードかオフラインモードかを選択可能になっている。設定画面P5でユーザがオフラインモードを選択すると、制御部120は、外部送信部230の動作を停止する。これにより、紙幣処理装置100はオンライン動作が行えなくなる。
紙幣情報格納画面P3において、ユーザが「リジェクト紙幣記録」を選択操作したとき、タッチパネル17は図9に示すリジェクト紙幣記録設定画面P6を表示する。この設定画面P6では、リジェクト紙幣について、紙幣情報を記録するか否かを選択可能になっている。設定画面P6でユーザがリジェクト紙幣について紙幣情報を「記録しない」と選択すると、制御部120は、リジェクト紙幣について、出力用データファイルの作成を行わない。例えば、結束紙幣と紙幣情報とが一対一で対応していることを要求されている場合には、「記録しない」を選択すればよい。ただし、TypeDのように搬送先毎にファイルを分けるフォーマットであれば、「記録する」を選択していても問題は生じない。一方、紙幣処理装置100を設置した金融機関から、リジェクト紙幣に関しても紙幣情報が要求されている場合には、「記録する」を選択すればよい。また、リジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択がなされていないときは、リジェクト紙幣について出力用データファイルの作成を行うものとしてもよい。
紙幣情報格納画面P3においてユーザが「銀行コード」を選択操作したとき、タッチパネル17は図9に示す銀行コード設定画面P7を表示する。この設定画面P7では、当該紙幣処理装置100を設置する銀行が選択可能になっている。設定画面P7でユーザがいずれかの銀行を選択すると、制御部120において、フォーマット設定部210は、ユーザによって選択された銀行の仕様に従った出力フォーマットを選択設定する。フォーマット設定部210は、各銀行と各出力フォーマットとの対応関係を予め記憶している。編集部220は紙幣の特徴情報をその出力フォーマットに編集することによって、出力用データファイルを作成する。また、その出力フォーマットに含まれる情報の中に「銀行コード」が含まれているときは、ユーザによって設定された銀行コードが出力データファイルに設定される。なお、設定画面P7において、銀行コード以外の金融機関情報を入力するようにしてもかまわない。例えば、銀行の支店名を設定可能にしておいてもよい。これは、支店によって要求される出力フォーマットが異なる場合もあり得るためである。フォーマット設定部210は、入力された金融機関情報を受け、この金融機関情報が特定する金融機関の仕様に従ったフォーマットを選択設定する。
紙幣情報格納画面P3においてユーザが「1ファイルの格納枚数」を選択操作したとき、タッチパネル17は図9に示す1ファイルの格納枚数設定画面P8を表示する。この設定画面P8では、1つの出力用データファイルに特徴情報が含まれる紙幣の枚数を設定可能になっている。すなわち、図5および図6に示す出力フォーマットにおける「X」の値が設定される。
また、紙幣情報格納画面P3において「設定ファイルインポート」を選択操作することによって、ユーザは、図10に示すような設定ファイルを紙幣処理装置100にインポートすることができる。インポートされた設定ファイルは、例えば記憶部131に格納され、制御部120は記憶部131に格納された設定ファイルに従って紙幣処理装置100の各種設定を行う。例えば、図10に示すような設定ファイルが記憶部131に格納されたとき、制御部120において、フォーマット設定部210は、出力フォーマットをTypeAに設定し、1つの出力用データファイルに特徴情報が含まれる紙幣の枚数を2000に設定する。また、制御部120は、オフラインモードが選択されているので、外部送信部230の動作を停止する。
図11は出力用データファイル作成に関する処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、まず図7〜図9に示すようなタッチパネル17の画面をユーザが操作すると、制御部120におけるフォーマット設定部210によって、例えば図5および図6に示すようなTypeA−Gの中から、出力用データファイルのフォーマットが選択設定される(S1)。
その後、オペレータの操作によって、紙幣処理S2が行われる。すなわち、オペレータが顧客から受け取ったバラ状態の紙幣をホッパ部2に置き、タッチパネル17を操作して紙幣の取込を開始する(S21)。取り込まれた紙幣は、第1搬送部7により一枚ずつ搬送され(S22)、識別部3を通過する。識別部3は通過する紙幣の種別や記番号などの特徴情報を取得し、制御部120に通知する(S23)。制御部120は、紙幣の種類に応じて、搬送先を決定する。また、制御部120は、識別部3から送られた紙幣の特徴情報をメモリ240に一時的に記憶する。このような動作が、ホッパ部2に置かれた紙幣がなくなるまで繰り返し行われる(S24)。
紙幣処理S2が終了すると、制御部120における編集部220は、メモリ240に一時的に記憶された紙幣の特徴情報を、フォーマット設定部210によって選択設定されたフォーマットに編集し、出力用データファイルを作成する(S3)。このとき、束IDや、紙幣処理装置100を特定する情報、操作者を特定する情報など、紙幣の特徴情報以外の情報を必要とする場合には、これらの情報を出力用データファイルに追加する。
そして、制御部120は、作成した出力用データファイルを記憶部131に記憶させる(S4)。そして、作成した出力用データファイルを、外部送信部230によって外部例えば上位装置140に送信する(S5)。
以上のように本実施形態によると、紙幣処理装置100において、制御部120は、紙幣を搬送する第1搬送部7などの動作を制御するとともに、紙幣の搬送中に識別部3によって取得された紙幣の特徴情報を受ける。そして、フォーマット設定部210によって、複数のフォーマットの中から、紙幣の特徴情報を出力するフォーマットが選択設定され、編集部220によって、紙幣の特徴情報が、選択設定されたフォーマットに編集され、出力用データファイルが作成される。これにより、紙幣処理装置100によって処理された紙幣の特徴情報を、当該紙幣処理装置100が設置されたシステム環境や当該紙幣処理装置100を利用する金融機関等に応じた適切なフォーマットを持つ出力用データファイルに編集することが可能になる。
なお、図11のステップS4において、制御部120は、作成された出力用データファイルを、当該出力用データファイルに対応する紙幣が紙幣処理装置100の外部に放出されるとき、記憶部131に記憶させるようにしてもよい。これにより、外部に放出された紙幣と、紙幣処理装置100内で記憶している出力用データファイルとが、確実に整合する。
また、制御部120は、記憶部131に記憶された出力用データファイルを、作成から所定の保存日数が経過したとき、記憶部131から削除するようにしてもよい。さらには、外部に未送信の出力用データファイルの保存日数を、外部に送信済の出力用データファイルよりも長い期間に設定するようにしてもよい。これにより、外部に未送信の出力用データファイルが紙幣処理装置100から削除されてしまうリスクを抑えつつ、記憶部131の記憶容量を効率的に活用することが可能になる。
また、制御部120は、記憶部131に、外部に未送信の出力用データファイルと、外部に送信済の出力用データファイルとを、区別可能なように記憶させてもよい。具体的には例えば、未送信か送信済みかをファイル名で識別できるようにしたり、あるいは、保存するフォルダを変えるようにすればよい。これにより、出力用データファイルの未送信/送信済の管理が容易になる。
また、制御部120は、記憶部131が記憶可能な状態でないとき、例えば記憶部131がSDカードのような着脱可能なものであり、紙幣処理装置100から外されている場合には、第1搬送部7などの搬送部を動作させないようにしてもよい。これにより、出力用データファイルが保存できないときに紙幣処理が実行されることを回避することができる。
また、制御部120は、識別部3から送られた紙幣の特徴情報を、一時的に記憶することなく、選択設定されたフォーマットで編集していってもかまわない。この場合は、制御部120に一時記憶部は不要となる。
また、上述の実施形態では、タッチパネル17がフォーマット選択のための操作入力部として用いられるものとしたが、フォーマット選択のための操作入力部は、タッチパネルに限定されるものでなく、各種のスイッチやボタン等によって実現可能である。さらに、紙幣処理装置100に接続された上位装置140からの指示により、フォーマット選択することも可能である。また、紙幣処理装置100に準備される出力フォーマットは、図5および図6に示したものに限られるものではない。
3 識別部(紙幣情報取得部)
17 タッチパネル(操作入力部)
71 第1搬送部(搬送部)
120 制御部
131 記憶部
210 フォーマット設定部
220 編集部
230 外部送信部
240 メモリ(一時記憶部)

Claims (19)

  1. 紙幣を一枚ずつ搬送するように構成された搬送部と、
    前記搬送部が前記紙幣を搬送している最中に、前記紙幣の特徴情報を取得する紙幣情報取得部と、
    前記搬送部の動作を制御するとともに、前記紙幣情報取得部から前記紙幣の特徴情報を受ける制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記紙幣の特徴情報を出力するフォーマットを、複数のフォーマットの中から、選択設定するフォーマット設定部と、
    前記紙幣情報取得部から受けた前記紙幣の特徴情報を、前記フォーマット設定部によって選択設定されたフォーマットに編集することによって、出力用データファイルを作成する編集部と、
    を備えている紙幣処理装置。
  2. 前記複数のフォーマットは、通信方式が互いに異なる少なくとも2つのフォーマットを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 前記複数のフォーマットは、当該紙幣処理装置を利用する金融機関が互いに異なる少なくとも2つのフォーマットを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  4. 前記複数のフォーマットは、当該紙幣処理装置を特定する情報が含まれたフォーマットを含む
    ことを特徴とする請求項1載の紙幣処理装置。
  5. 前記複数のフォーマットは、当該紙幣処理装置の操作者を特定する情報が含まれたフォーマットを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  6. 記憶部を備え、
    前記制御部は、前記編集部によって作成された出力用データファイルを、前記記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項の紙幣処理装置。
  7. 前記制御部は、前記編集部によって作成された出力用データファイルを、当該出力用データファイルに対応する紙幣が当該紙幣処理装置の外部に放出されるとき、前記記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項6記載の紙幣処理装置。
  8. 前記記憶部に記憶された出力用データファイルを、外部に送信する外部送信部を備えた
    ことを特徴とする請求項6記載の紙幣処理装置。
  9. 前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された出力用データファイルを、作成から所定の保存日数が経過したとき、前記記憶部から削除するものであり、かつ、外部に未送信の出力用データファイルの保存日数を、外部に送信済の出力用データファイルよりも長い期間に設定する
    ことを特徴とする請求項8記載の紙幣処理装置。
  10. 前記制御部は、前記記憶部に、外部に未送信の出力用データファイルと、外部に送信済の出力用データファイルとを、区別可能なように記憶させる
    ことを特徴とする請求項8記載の紙幣処理装置。
  11. 前記記憶部は、当該紙幣処理装置から取り外し可能である
    ことを特徴とする請求項6〜10のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  12. 前記制御部は、前記記憶部が記憶可能な状態でないとき、前記搬送部を動作させない
    ことを特徴とする請求項6〜11のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  13. 前記編集部によって作成された出力用データファイルを、外部へ送信する外部送信部を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  14. 少なくとも、当該紙幣処理装置を利用する金融機関を特定する金融機関情報を入力可能に構成された操作入力部を備え、
    前記フォーマット設定部は、前記操作入力部によって入力された前記金融機関情報を受け、当該金融機関情報が特定する金融機関の仕様に従ったフォーマットを選択設定する
    ことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  15. 少なくとも、リジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択を入力可能に構成された操作入力部を備え、
    前記制御部は、前記操作入力部によってリジェクト紙幣の特徴情報を記録しないと選択されたとき、リジェクト紙幣について出力用データファイルの作成を行わない
    ことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  16. 少なくとも、リジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択を入力可能に構成された操作入力部を備え、
    前記制御部は、前記操作入力部によってリジェクト紙幣の特徴情報を記録するか否かの選択がなされないとき、リジェクト紙幣について出力用データファイルの作成を行う
    ことを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  17. 少なくとも、オンラインモードかオフラインモードかの選択を入力可能に構成された操作入力部を備え、
    前記制御部は、前記操作入力部によってオフラインモードが選択されたとき、前記外部送信部の動作を停止する
    ことを特徴とする請求項8〜10,13のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  18. 前記制御部は、一時記憶部を有し、前記紙幣情報取得部から受けた前記紙幣の特徴情報を、一時的に、前記一時記憶部に記憶させる
    ことを特徴とする請求項1〜17のうちいずれか1項記載の紙幣処理装置。
  19. 紙幣を一枚ずつ搬送するように構成された搬送部を備えた紙幣処理装置における紙幣処理方法であって、
    前記紙幣を搬送中に、前記紙幣の特徴情報を取得し、
    前記紙幣の特徴情報を出力するフォーマットを、複数のフォーマットの中から、選択設定し、
    取得した前記紙幣の特徴情報を、選択設定されたフォーマットに編集することによって、出力用データファイルを作成する
    紙幣処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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