JP6230940B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、紙葉類処理装置に関するものである。
従来より、紙葉類に関する種々の処理を行う紙葉類処理装置が知られている。例えば、特許文献1に係る紙葉類処理装置は、紙葉類の入金処理及び出金処理を行う。この紙葉類処理装置は、紙葉類の記番号を読み取っており、搬送エラーが生じたときには、搬送エラーを生じさせた紙葉類を記番号に基づいて特定し、その紙葉類のみを受け入れ可能としている。
特開2012−27556号公報
ところで、紙葉類処理装置においては、同一の紙葉類に対して重複して処理が行われると、違算につながる虞がある。例えば、入金処理において、計数を終了した紙葉類をオペレータが再度、計数させてしまった場合には、誤った入金額で入金処理が確定してしまう。違算が生じた場合、通常は、その後のどこかのタイミングで違算が発覚するが、そのときでは、違算が発生した時期、場所及び原因等の特定や違算に対する対応等が煩雑又は困難になってしまう。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、同一の紙葉類に対する重複した処理を正確且つ早期に検出する。
ここに開示された技術は、紙葉類処理装置が対象である。この紙葉類処理装置は、紙葉類を取り込む取込部と、前記取込部から取り込まれた紙葉類の記番号を読み取る識別部と、前記識別部により読み取られた記番号を記憶する記憶部と、紙葉類の処理を行う処理部とを備え、前記処理部は、前記記憶部に記憶された記番号の中から重複した記番号を調査し、重複した記番号が存在することをもって、該重複した記番号に対応した紙葉類に対して重複して処理が行われたことを検出する。
この構成によれば、取込部から取り込まれた紙葉類は、識別部によって記番号が読み取られ、該記番号は記憶部に記憶される。そして、処理部は、該紙葉類に対して所定の処理を実行する。ここで、記番号は、各紙葉類に固有の識別番号であるので、記憶部に重複した記番号が記憶されていると、それは、同一の紙葉類が重複して取り込まれ、識別され、処理が行われたことを意味する。そこで、処理部は、記憶部に重複した記番号が存在することをもって、同一の紙葉類に対して重複して処理が行われたことを検出している。このように、固有の識別番号である記番号に基づいているので、重複処理を正確に検出することができる。また、この紙葉類処理装置において重複処理の検出も行うので、重複処理を早期に検出することができる。
また、前記処理部は、重複した処理を検出した場合に、重複した処理の検出をユーザに報知するようにしてもよい。
これにより、重複処理がユーザに報知されるので、ユーザは、重複処理に対して早期に対応することができる。
さらに、紙葉類処理装置は、情報を表示する表示部を備え、前記処理部は、重複した記番号を前記表示部に表示させることによって、重複した処理の検出をユーザに報知するようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザは、重複処理が行われた記番号を知ることができる。これにより、例えば、ユーザは、該記番号に対応する紙葉類を実際に確認することによって重複処理の原因や、重複処理が実際に行われたのかを調べることができる。
また、前記処理部は、重複した処理に対する対応をユーザに選択させるようにしてもよい。
これにより、重複処理を検出した場合に、ユーザに所望の対応を取らせることができる。
具体的には、前記重複した処理に対する対応は、重複した記番号に対する処理のうちの1つを残し、それ以外の処理を取り消すか又は、重複した処理をそのまま確定させるかであってもよい。
この構成によれば、重複処理が検出されたときには、重複処理の1つ以外の処理を取り消すか、重複処理の検出を無視するかがユーザに選択される。まず、前者によれば、重複処理が修正され、重複処理のうち1つだけが残ることになり、重複処理が解消される。一方、後者によれば、記番号の重複があったとしても、処理はそのまま確定される。例えば、識別部が記番号を誤って読み取った場合などは、実際には重複処理は行われていないけれども、記番号が重複している状況が起こり得る。また、重複処理に対する対応を先送りして、処理を先に進めたい場合などもあり得る。このような場合には、後者の選択肢が採用され得る。
また、前記処理部は、重複した処理を検出した場合に、重複した記番号に対する処理のうちの1つを残し、それ以外の処理を取り消すようにしてもよい。
つまり、重複処理が検出されたときに、その対応をユーザが決定するのではなく、処理部が自動的に対応する。具体的には、処理部は、重複した記番号に対する処理のうちの1つを残し、それ以外の処理を取り消す。これにより、重複処理が修正され、重複処理のうち1つだけが残ることになる。
さらに、紙葉類処理装置は、情報を表示する表示部を備え、前記処理部は、重複した処理を検出した場合に、重複した処理の検出を前記表示部を介してユーザに報知するようにしてもよい。
前述の如く、処理部が重複処理に対して自動的に対応する場合であっても、重複した処理の検出がユーザに報知される。ユーザは、重複処理に対して特段の対応を取る必要はないが、重複した処理があったことを知ることができる。
また、前記処理部は、所定の操作が実行されたときに、重複した記番号の調査を実行するようにしてもよい。
つまり、処理部は、ユーザからの何らかの操作があったときに記番号の重複を調査する。
具体的には、前記所定の操作は、前記処理部による処理を確定させる操作であってもよい。
この構成によれば、処理を確定させるときに、記番号の重複が一括して調査される。例えば、記番号が識別部に読み取られるごとに、その記番号を記憶部に記憶された記番号と照合して、記番号の重複を調査することも考え得る。しかし、この場合、紙葉類の取り込みの度に記番号の照合が行われるため、全体的な処理の時間が長くなってしまう。それに対して、処理の確定操作後に一括して記番号の重複を調査することによって、全体的な処理の時間を短縮することができる。
また、前記処理部による処理は、紙葉類の計数であってもよい。
この場合、重複処理はすなわち、紙葉類を重複して計数することであり、違算に直結してしまう。そのため、重複処理を検出することによって、集計枚数を修正して、違算を防止することができる。
前記紙葉類処理装置によれば、同一の紙葉類に対する重複した処理を正確且つ早期に検出することができる。
紙幣処理装置の外観図である。 紙幣処理装置の概略構成図である。 結束スタッカ及び結束部の概略構成図である。 結束スタッカの主要部の斜視図である。 結束スタッカのステージ及びガイドが移動した状態の図4に相当する斜視図である。 結束スタッカの一部を省略した概略平面図を示す。 紙幣処理装置の概略構成を示すブロック図である。 重複処理調査におけるフローチャートである。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈紙幣処理装置の概略構成〉
図1は、紙幣処理装置100の外観図を示し、図2は、紙幣処理装置100の概略構成図を示す。
紙幣処理装置100は、例えば銀行のテラーカウンタに設置され、オペレータによって使用される。紙幣処理装置100は、バラ状態の紙幣を取り込み、所定の種類の紙幣を集積し、該紙幣を所定の結束枚数で結束して投出する。紙幣処理装置100は、紙葉類処理装置の一例であり、紙幣は、紙葉類の一例である。
紙幣処理装置100は、紙幣が載置され、該紙幣を取り込むホッパ部2と、紙幣を識別する識別部3と、結束対象の紙幣を集積する結束スタッカ4と、結束対象でない紙幣を集積する非結束スタッカ5と、リジェクト紙幣を集積するリジェクトスタッカ6と、ホッパ部2から取り込まれた紙幣を、識別部3、結束スタッカ4、非結束スタッカ5及びリジェクトスタッカ6に搬送する第1搬送部7と、結束スタッカ4に集積された紙幣を所定の位置まで搬送する第2搬送部8と、第2搬送部8により搬送された紙幣を結束する結束部9と、結束された紙幣(以下、「結束紙幣」という)を搬送する第3搬送部10と、結束紙幣を投出する投出部11と、識別部3、結束スタッカ4、非結束スタッカ5、リジェクトスタッカ6、第1搬送部7、第2搬送部8、結束部9及び第3搬送部10を収容する箱状の筐体12とを備えている。
筐体12は、上面121と、下面122と4つの側面とを有している。筐体12は、卓上型である。つまり、筐体12の下面122には、キャスタ等が設けられておらず、卓上に設置される構造となっている。
筐体12の4つの側面のうちの1つの側面である第1側面123には、ホッパ部2及び投出部11が設けられている。4つの側面のうちの1つの側面である第2側面124には、詳しくは後述する結束スタッカ4の第1取出口49及び非結束スタッカ5の第2取出口53が設けられている。第1側面123と第2側面124とは、隣接している。
筐体12の内部は、紙幣の識別及び分類に関する処理を行う第1処理部126と、結束対象の紙幣の結束に関する処理を行う第2処理部127とに別れている。第2処理部127は、第1処理部126の上方に設けられている。第1処理部126には、ホッパ部2、識別部3、非結束スタッカ5及びリジェクトスタッカ6が含まれる。第2処理部127には、結束スタッカ4、第2搬送部8、結束部9及び第3搬送部10が含まれる。第1搬送部7の大部分は、第1処理部126に含まれている。
結束スタッカ4は、第1結束スタッカ4Aと第2結束スタッカ4Bとの2つのスタッカを含んでいる。第1結束スタッカ4Aと第2結束スタッカ4Bはともに、結束対象の紙幣を集積する。結束対象の紙幣として集積する紙幣は、適宜設定することができる。結束対象の紙幣は、所定の種類の紙幣である。所定の種類は、金種、正券か損券か、紙幣の表裏、紙幣の向き、新券か旧券かなどによって特定される。ここでは、結束対象の紙幣は、所定の金種(例えば、100元)であって且つ正券の紙幣である。ここで、識別部3によって正常な紙幣として識別された紙幣を「正常紙幣」と、識別部3で正常な紙幣として識別されなかった紙幣を「異常紙幣」と、斜行や重送等により搬送状態が異常な紙幣を「搬送異常紙幣」と称する。例えば、正常な紙幣か否かを判断する条件の1つとしては、記番号が識別可能であるか否かが挙げられる。ただし、それとは異なる条件をもって正常な紙幣か否かを判断してもよいし、それに別の条件を加えて正常な紙幣か否かを判断してもよい。また、正常紙幣であっても搬送先(結束スタッカ、非結束スタッカ等)が指定されていない種類の紙幣を「指定外紙幣」と称する。また、正常紙幣のうち、汚れや破れ等が比較的少ない状態の紙幣を「正券」と、正常紙幣のうち、汚れや破れ等が比較的多い状態の紙幣を「損券」と称する。結束スタッカ4は、集積部の一例である。
第1及び第2結束スタッカ4A,4Bは、第2処理部127内において実質的に上下方向に並んで配置されている。第1結束スタッカ4Aは、第2結束スタッカ4Bの上方に位置している。第1結束スタッカ4Aと第2結束スタッカ4Bとは、同様の構成をしている。2つのスタッカを区別しないときには、単に「結束スタッカ4」と称する。結束スタッカ4の詳細な構成については後述する。
非結束スタッカ5は、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bの2つのスタッカを含んでいる。第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bは、第1処理部126内において実質的に水平方向に並んで配置されている。第2非結束スタッカ5Bの方が第1非結束スタッカ5Aよりもホッパ部2に近い位置に配置されている。2つのスタッカを区別しないときには、単に「非結束スタッカ5」と称する。非結束スタッカ5の詳細な構成については後述する。非結束スタッカ5に集積する紙幣は適宜設定することができる。ここでは、第1非結束スタッカ5Aは、前記所定の金種であって且つ損券を集積する。第2非結束スタッカ5Bは、前記所定の金種以外の金種の紙幣を集積する。
リジェクトスタッカ6は、リジェクト紙幣を集積する。リジェクトスタッカ6は、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bよりもホッパ部2に近接している。リジェクトスタッカ6は、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bよりも少し上方に位置している。リジェクトスタッカ6の詳細な構成については後述する。リジェクトスタッカ6に集積する紙幣は適宜設定することができる。ここでは、リジェクトスタッカ6は、「指定外紙幣」、「異常紙幣」及び「搬送異常紙幣」をリジェクト紙幣として集積する。
ホッパ部2は、第1側面123のうち第1処理部126に対応する部分に設けられ、投出部11は、第1側面123のうち第2処理部127に対応する部分に設けられている。
ホッパ部2は、紙幣が載置される載置台21と、載置台21上に載置された紙幣を案内する2つのガイド部22,22と、取込ローラ23と、紙幣を取り込む取込口24と、載置台21上の紙幣を検知する紙幣センサ25とを有している。本実施形態では、紙幣が短手方向に取り込まれていくように、紙幣がホッパ部2に載置される。
取込口24は、図1に示すように、載置台21と第1側面123とが交わる隅部に形成されている。載置台21は、取込口24に近づくに従って下方に位置するように傾斜している。これにより、載置台21上の紙幣は、自然と取込口24の方へ向かうようになっている。載置台21上に載置された紙幣は、取込口24から筐体12内へ取り込まれる。
また、紙幣センサ25は、取込口24の近傍に設けられている。紙幣センサ25は、光を送信する送信部と光を受信する受信部とを有し、送信部から出射されて受信部に到達する光が遮断されることによって紙幣を検知する。尚、後述する第1紙幣センサ47、第2紙幣センサ48、集積センサ52、集積センサ62、通過センサ74、第1テープセンサ9210、第2テープセンサ9211も同様の構成をしている。紙幣センサ25は、載置台21上に載置された紙幣により光が遮断されるように配置されている。つまり、紙幣センサ25は、光が遮断されることによって、載置台21上に紙幣が載置されていることを検知することができる。
ガイド部22,22は、その間隔を調整可能に構成されている。つまり、ガイド部22,22の間隔は、載置台21上に載置された紙幣に合わせて調整される。
取込ローラ23は、キッカローラ23aと、フィードローラ23bと、ゲートローラ23cとを有している。キッカローラ23aは、部分的に載置台21から露出しており、載置台21上の紙幣のうち一番下の紙幣と接触している。キッカローラ23aは、載置台21上に載置された紙幣のうち一番下の紙幣を取込口24へ送り込む。こうして、紙幣が1枚ずつ取込口24から取り込まれていく。取込口24から送り込まれた紙幣は、フィードローラ23bとゲートローラ23cとで1枚ずつに分離されて、筐体12内へ取り込まれる。取り込まれた紙幣は、第1搬送部7へ送られる。
投出部11は、結束紙幣が投出される投出口111を有している。投出部11においては、投出口111を介して、結束紙幣が紙幣の短手方向に投出される。
第1搬送部7は、搬送ベルト等で構成されている。第1搬送部7は、主搬送路71と、主搬送路71から分岐する第1〜第4分岐路72a〜72dと、主搬送路71からの分岐箇所に設けられた振り分け機構73と、紙幣の通過を検知する複数の通過センサ74とを有している。第1搬送部7は、紙幣をその短手方向に搬送していく。第1搬送部7は、搬送部の一例である。
主搬送路71は、取込ローラ23から第1結束スタッカ4Aまで延びている。第1分岐路72aは、主搬送路71の最も上流側に位置しており、第1分岐路72aから下流側に向かって、第2分岐路72b、第3分岐路72c、第4分岐路72dがこの順で位置している。第1〜第4分岐路72a〜72dのそれぞれを区別しないときには、単に分岐路72と称する。第1分岐路72aは、リジェクトスタッカ6まで延びている。第2分岐路72bは、第2非結束スタッカ5Bまで延びている。第3分岐路72cは、第1非結束スタッカ5Aまで延びている。第4分岐路72dは、第2結束スタッカ4Bまで延びている。
振り分け機構73は、ソレノイド(図示省略)によって駆動される。振り分け機構73は、主搬送路71を搬送された紙幣を分岐路72へ分岐させるか否かを振り分ける。各振り分け機構73の上流側には、通過センサ74が設けられている。通過センサ74は、紙幣センサ25と同様の構成をしている。つまり、通過センサ74の受信部における光の受信が中断され、その後に光の受信が再開されたことをもって、紙幣の通過を検知することができる。振り分け機構73は、紙幣を分岐路72へ導く際には、その直上流の通過センサ74が紙幣の通過を検知したことをもって作動する。
識別部3は、主搬送路71のうち第1分岐路72aよりも上流側に設けられている。識別部3は、搬送される紙幣の一枚一枚について、その金種、真偽及び正損を識別するように構成されている。具体的には、識別部3は、ラインセンサ31及び磁気センサ32を有し、紙幣の特徴を取得する。識別部3は、紙幣の特徴が、記憶している各種紙幣の特徴と一致するかを判定し、金種、真偽、及び正損を識別する。
尚、識別部3は、紙幣の特徴を取得するためのセンサであれば、ラインセンサ及び磁気センサに限られず、赤外線センサ及び紫外線センサ等のセンサを有していてもよい。ラインセンサ31は、紙幣に印字されている記番号を光学的に読み取る機能も有している。尚、識別部3におけるセンサ以外の機能を、後で述べる制御部120が行ってもよい。
結束部9は、集積された紙幣を結束する。詳しくは後述するが、結束部9は、テープ輪Lを作成し、該テープ輪Lの中へ紙幣が搬送された後にテープを引き戻し、紙幣をテープで結束する。
第2搬送部8は、結束スタッカ4に集積された紙幣を把持して、該紙幣をテープ輪Lの中へ搬送する。第2搬送部8は、紙幣を把持する把持ユニット81と、把持ユニット81を水平方向であって且つ紙幣の短手方向(以下、「第1水平方向」という)へ移動させる第1水平移動機構と、把持ユニット81を水平方向であって且つ紙幣の長手方向(以下、「第2水平方向」という)へ移動させる第2水平移動機構と、把持ユニット81を上下方向へ移動させる上下移動機構とを有している。第2搬送部8は、紙葉類搬送部の一例である。
把持ユニット81は、上アーム部81aと、上アーム部81aと相対向する下アーム部81bと、上アーム部81aを上下方向へ移動させる把持機構とを有している。上アーム部81aは、互いに平行に延びる3本の指部と、3本の指部を連結する連結部とを有している。同様に、下アーム部81bは、互いに平行に延びる3本の指部と、3本の指部を連結する連結部とを有している。把持機構は、上アーム部81aを上下方向に移動可能に支持すると共に、モータ及び駆動ベルトによって上アーム部81aを上下に移動させる。これにより、上アーム部81aと下アーム部81bとで紙幣を把持することができる。
第1水平移動機構は、把持ユニット81を第1水平方向に移動可能に支持しており、モータ及び駆動ベルトによって把持ユニット81を第1水平方向に移動させる。
上下移動機構は、第1水平移動機構を上下方向に移動可能に支持しており、モータ及び駆動ベルトによって第1水平移動機構を上下方向に移動させる。
第2水平移動機構は、上下移動機構を第2水平方向に移動可能に支持しており、モータ及び駆動ベルトによって上下移動機構を第2水平方向に移動させる。
このように、把持ユニット81は、第1水平移動機構、第2水平移動機構及び上下移動機構によって直交する3軸に沿った方向に移動可能に構成されている。
第3搬送部10は、結束紙幣を投出部11まで搬送する。第3搬送部10は、上把持部101と、下把持部102と、上把持部101及び下把持部102を第1水平方向へ移動させる水平移動機構とを有している。水平移動機構は、上把持部101を第1水平方向へ移動させる際に上把持部101を上下方向にも移動させる。詳しくは、第3搬送部10は、結束部9の側方を第1水平方向へ通過するように構成されている。第3搬送部10は、結束部9に対して投出部11と反対側に位置するときには、上把持部101は下把持部102から上方へ十分に離間している。上把持部101は、この位置から結束部9の結束紙幣へ近づくにつれて下方へ移動し、結束紙幣に到達したときには上把持部101と下把持部102とで結束紙幣を把持した状態となる。上把持部101及び下把持部102は、結束紙幣を把持した状態で結束紙幣を投出部11近傍まで搬送する。上把持部101は、投出部11の近傍において、投出部11へ近づくにつれて上方へ移動する。その結果、上把持部101と下把持部102とで把持された結束紙幣は、投出部11において上把持部101及び下把持部102による把持が解除され、投出部11へ投出される。
筐体12の第2側面124には、図1に示すように、紙幣処理装置100への情報を入力する操作部であり且つ紙幣処理装置100の情報を表示する表示部であるタッチパネル17が設けられている。タッチパネル17は、紙幣処理装置100を操作するオペレータに対するヒューマンインターフェース部分である。
〈結束スタッカ4の構成〉
図3に、結束スタッカ4及び結束部9の概略構成図を示す。
結束スタッカ4は、第1搬送部7を介して搬送されてきた紙幣Bを積み重ねて集積する。紙幣Bは、一方の長辺を前側にして、その短手方向に搬送され、結束スタッカ4内へ入ってくる。結束スタッカ4は、図3に示すように、紙幣Bが載置されるステージ41と、紙幣Bの搬送方向前側の長辺を揃えるためのガイド42と、結束スタッカ4の天井を規定する天板43と、後述する第1取出口49を開閉する扉44(図1参照)、集積された紙幣の端部を揃える整列機構45(図6参照)と、搬送されてきた紙幣Bを結束スタッカ4へ搬入する羽根車46と、結束スタッカ4内の紙幣Bを検知する第1紙幣センサ47と、結束スタッカ4内の所定高さの紙幣Bを検知する第2紙幣センサ48とを有している。ステージ41、ガイド42、扉44及び整列機構45の詳細な構成については後述する。
羽根車46は、可撓性を有する複数の羽を有しており、結束スタッカ4へ搬送されてきた紙幣Bの、搬送方向後側の端部を叩いて、紙幣Bの落下を促進させる役割を有している。紙幣Bが結束スタッカ4内に連続的に搬入される場合であっても、後の紙幣Bが先の紙幣Bの後端部に入り込むことを防止し、紙幣Bを1枚ずつ順に上から積み重ねていくことができる。
第1紙幣センサ47は、1つの結束スタッカ4につき複数設けられている。本実施形態では、結束スタッカ4内において紙幣Bの搬送方向における異なる位置に2つの第1紙幣センサ47,47が設けられている。第1紙幣センサ47は、紙幣センサ25と同様の構成をしている。各第1紙幣センサ47は、結束スタッカ4内の紙幣Bの集積方向に光を送信するように配置されている。つまり、第1紙幣センサ47は、光が遮断されることによって、結束スタッカ4内に紙幣Bが存在することを検知することができる。また、搬送方向の異なる位置に2つの第1紙幣センサ47,47を設けることによって、結束スタッカ4内において搬送方向における紙幣Bの位置にばらつきがあったとしても、何れかの第1紙幣センサ47により紙幣Bの存在を検知することができる。尚、第1紙幣センサ47は、紙幣Bの搬送方向及び紙幣Bの厚み方向の両方に直交する方向(図2における紙面奥行き方向)における異なる位置に複数設けられていてもよい。
第2紙幣センサ48は、結束スタッカ4内において所定の高さに位置する紙幣Bを検知するように構成されている。第2紙幣センサ48は、紙幣センサ25と同様の構成をしている。第2紙幣センサ48は、前記所定の高さよりも高い位置に紙幣Bが存在するときには、送信部から受信部に向かう光が該紙幣Bにより遮断される一方、紙幣Bが前記所定の高さよりも高い位置に存在しないときには、送信部からの光が受信部に到達するように配置されている。
図4に、結束スタッカ4の主要部の斜視図を示す。図5に、結束スタッカ4のステージ41及びガイド42が移動した状態の図4に相当する斜視図を示す。図6に、結束スタッカ4の一部を省略した概略平面図を示す。ただし、図5においては、扉44及びフレーム44aを破線で図示している。
ステージ41は、上下に移動可能に構成されている。具体的には、ステージ41は、上下移動部41aに連結されている。上下移動部41aは、上下に延びるシャフト(図示省略)に対して上下に移動可能に取り付けられ、モータ(図示省略)により上下に駆動される。ステージ41は、櫛歯形状をしている。
ガイド42は、紙幣Bの搬送方向に移動可能に構成されている。詳しくは、ガイド42は、上側ガイド42aと、下側ガイド42bとを有している。上側ガイド42aは、紙幣Bの搬送方向に移動する一対のフレーム42c,42cに設けられた回転シャフト42dに取り付けられている。一対のフレーム42c,42cは、搬送方向に延びる水平シャフト(図示省略)に対して移動可能に取り付けられ、モータ(図示省略)により該水平シャフトに沿って駆動される。回転シャフト42dは、一対のフレーム42c,42cに回転自在に支持されている。回転シャフト42dは、モータ(図示省略)によって回転駆動される。上側ガイド42aは、回転シャフト42dと一体的に回転する。一方、下側ガイド42bは、一対のフレーム42c,42cに固定されている。下側ガイド42bは、上側ガイド42aの下方に設けられている。上側ガイド42aは、4本の櫛歯状に形成されている。同様に、下側ガイド42bは、4本の櫛歯状に形成されている。
上側ガイド42aが回転シャフト42dから垂れ下がった状態においては、上側ガイド42aと下側ガイド42bとで、結束スタッカ4における搬送方向前側の壁を構成する。このとき、上側ガイド42aの櫛歯と下側ガイド42bの櫛歯とによって、上下に延びる3本のスリットが形成される。このうち両端の2つのスリットは、ステージ41の2本の櫛歯が進入可能な位置に配置されている。前述の如く、上側ガイド42a及び下側ガイド42bは、フレーム42c,42cの移動に伴って紙幣Bの搬送方向の前後に移動する。このとき、ステージ41の櫛歯が上側ガイド42aの櫛歯と下側ガイド42bの櫛歯とによって形成されるスリットに進入することによって、ステージ41と上側ガイド42a及び下側ガイド42bとの干渉が回避される。また、スリットは上下に延びているので、ステージ41が上下に移動する場合であっても、ステージ41の櫛歯と上側ガイド42a及び下側ガイド42bとの干渉が回避される。
一方、上側ガイド42aは、回転シャフト42dの回転に伴って搬送方向前側に開くように回転することにより、結束スタッカ4を搬送方向前側に開口させる。
結束スタッカ4において紙幣Bの搬送方向及び紙幣Bの集積方向の両方に直交する方向(以下、「幅方向」という)の端部には、概ね方形のフレーム44aが設けられている。フレーム44aには、概ね方形の第1取出口49が形成されている。
扉44は、フレーム44aの一辺に設けられた回転軸回りに回転自在に取り付けられている。扉44は、第1取出口49を開放する開状態と第1取出口49を閉鎖する閉状態との間で回転する。扉44は、回転軸に設けられたコイルバネ(図示省略)によって、開状態となる方向に付勢されている。扉44は、外部から内部を目視可能な材料で構成されている。例えば、扉44は、透明又は半透明な材料(例えば、ガラスや樹脂)で構成されている。第1取出口49は、取出口の一例である。
また、扉44には、図6に示すように、ロック機構44cが設けられている。ロック機構44cは、扉44を閉状態に拘束する拘束状態と、扉44を開閉自在にする解除状態との間で切換可能に構成されている。具体的には、ロック機構44cは、フレーム44aに設けられたピン44dと、ピン44dを駆動するソレノイド等を含む駆動機構44eと、扉44に設けられ、ピン44dが係合する被係合部44fとを有している。ロック機構44cは、制御部120により、結束スタッカ4ごとに個別に制御される。つまり、扉44は、個別に開閉可能となる。
ロック機構44cは、少なくとも前記第1、第2及び第3搬送部7,8,10による紙幣の搬送、結束スタッカ4への紙幣の集積並びに前記結束部9による紙幣の結束に影響を及ぼさないときに扉44の拘束が解除可能となる。すなわち、ロック機構44cは、少なくとも紙幣の搬送、集積及び結束に影響を及ぼすときには拘束状態となっている。そして、紙幣の搬送、集積及び結束に影響を及ぼさないときには、ロック機構44cは、拘束状態から解除状態に変更することができる。尚、ロック機構44cは、紙幣の搬送、集積及び結束に影響を及ぼさないときには必ず解除状態となるわけではない。制御部120の制御によっては、紙幣の搬送、集積及び結束に影響を及ぼさないときであっても、ロック機構44cは拘束状態とされる場合もある。
扉44の内側には、紙幣Bの短辺が当接するストッパ44g(図1では省略)が設けられている。ストッパ44gは、外部から内部を目視可能な材料で構成されている。例えば、ストッパ44gは、透明又は半透明な材料(例えば、ガラスや樹脂)で構成されている。
整列機構45は、結束スタッカ4において、扉44とは反対側に設けられている。つまり、整列機構45は、結束スタッカ4内の紙幣Bの、扉44とは反対側の短辺と対向する位置に設けられている。整列機構45は、幅方向の紙幣の端部を揃える。本実施形態では、紙幣が短手方向に搬送されるので、幅方向は紙幣の長手方向に相当する。すなわち、整列機構45は、紙幣の短辺を揃える。整列機構45は、紙幣Bの集積方向に延びる回転軸回りに回転自在に設けられたアーム45aと、アーム45aを回転させるステッピングモータ45bとを有している。整列機構45は、紙幣Bの短辺を扉44に向けてアーム45aにより押圧することによって紙幣の反対側の短辺をストッパ44gに当接させる。つまり、整列機構45は、扉44と協働して、紙幣Bの短辺を揃える。こうすることによって、結束スタッカ4内の紙幣は、ストッパ44gに当接した状態に整列させられる。
〈非結束スタッカ5の構成〉
非結束スタッカ5は、紙幣を積み重ねて集積する。非結束スタッカ5は、図2に示すように、紙幣を集積する容器50と、搬送されてきた紙幣を容器50内へ搬入する羽根車51と、紙幣の有無を検知する集積センサ52とを有している。
非結束スタッカ5の容器50の底部は、傾斜している。これにより、容器50へ搬入された紙幣は、底部の低い方の端部へ集まる。
集積センサ52は、容器50の底部の低い方の端部に設けられている。集積センサ52は、紙幣センサ25と同様の構成をしており、光が遮断されることによって容器50内の紙幣を検知する。集積センサ52は、容器50内の紙幣により光が遮断されるように配置されている。
羽根車51は、複数の羽を有しており、搬送されてきた紙幣を羽の間で保持して、容器50内へ搬入する。紙幣は、容器50の底部近傍において羽根車51の羽から離脱し、容器50内に集積される。
容器50は、図1に示すように、筐体12の第2側面124に開口している。すなわち、第2側面124には、非結束スタッカ5に集積された紙幣を筐体12の外部に取り出すための第2取出口53が設けられている。第2取出口53には、扉が設けられておらず、開放されている。第1非結束スタッカ5Aの第2取出口53と第2非結束スタッカ5Bの第2取出口53とは、第2側面124において水平方向に並んで開口している。
また、非結束スタッカ5には、集積された紙幣を第2取出口53の方へ押し出すための押出機構54が設けられている。押出機構54は、容器50の奥側(第2取出口53と反対側)に設けられており、奥側から手前側(第2取出口53の側)に紙幣を押し出すように構成されている。
〈リジェクトスタッカ6の構成〉
リジェクトスタッカ6は、紙幣を積み重ねて集積する。リジェクトスタッカ6は、図2に示すように、紙幣を集積する容器60と、搬送されてきた紙幣を容器60内へ搬入する羽根車61と、紙幣の有無を検知する集積センサ62と、容器60内の紙幣が外部へ排出されることを防止するストッパ64,64とを有している。
詳しくは、リジェクトスタッカ6の容器60は、図1に示すように、筐体12の第1側面123に開口している。すなわち、第1側面123には、リジェクトスタッカ6に集積された紙幣を筐体12の外部に取り出すためのリジェクト取出口63が設けられている。リジェクト取出口63は、第1側面123において、取込口24の上方に開口している。リジェクト取出口63には、扉が設けられておらず、開放されている。
容器60の底部は、第1側面123から離れるに従って下方に位置するように傾斜している。そのため、容器60内の紙幣は、第1側面123から内側へ入り込んだ位置に集積されていく。これにより、容器60内に搬入された紙幣が、そのまま第1側面123のリジェクト取出口63から外部へ排出されることを防止することができる。
さらに、2つのストッパ64,64は、容器60の底部のうち、第1側面123側の端縁に設けられている。ストッパ64は、底部の第1側面123側の端縁と平行に延びる軸回りに回動自在に支持されると共に、付勢バネ(図示省略)で付勢されて、容器60の底部に対して立ち上がった状態となっている。これらストッパ64,64によっても、容器60内の紙幣が第1側面123のリジェクト取出口63から外部へ排出されることを防止することができる。尚、リジェクトスタッカ6に集積された紙幣をリジェクト取出口63から抜き出すときには、ストッパ64,64を付勢バネの弾性力に抗して倒すことによって、紙幣を抜き出すことができる。
羽根車61は、可撓性を有する複数の羽を有しており、容器60内に落下する紙幣の、搬送方向後側の端部を叩き落とす役割を有している。紙幣が容器60内に連続的に搬入される場合であっても、後の紙幣が先の紙幣の後端部に入り込むことを防止し、紙幣を1枚ずつ順に上方に積み重ねていくことができる。
集積センサ62は、紙幣センサ25と同様の構成をしており、光が遮断されることによって容器60内の紙幣を検知する。集積センサ62は、容器60内の紙幣により光が遮断されるように配置されている。
〈結束部9の構成〉
結束部9は、図3に示すように、テープTを供給するテープ供給部91と、テープTでテープ輪Lを作成するテープ輪作成部92と、紙幣Bを前記テープTで結束するときに該紙幣Bを集積方向に押圧するクランプ部94と、テープTを紙幣Bに巻き付けた状態でテープT同士を接合するヒータ95と、テープTを紙幣Bに巻き付けられていない位置で切断するカッタ96と、テープTに印刷する印刷部97と、テープTに押印する押印部98と、を有している。
テープ供給部91は、テープTがリールに巻き付けられたテープリール911と、テープリール911から引き出されるテープTを搬送するテープ搬送部912とを有している。テープ搬送部912は、テープTを所定の搬送経路に沿って搬送する。テープ搬送部912は、ガイド(図示省略)と複数のローラ対とを有している。
テープ輪作成部92は、テープTでテープ輪Lを作成し、集積された紙幣Bが該テープ輪Lの中に配置された後に該テープTを引き戻して該テープTを該紙幣Bに巻き付ける。テープ輪作成部92は、テープTの送り出し及び引き戻しを行う送り出しローラ対920と、テープTの先端部を把持するテープ把持部921と、テープTでテープ輪Lを作成する際にテープ輪Lの形状を規定するガイド部925と、テープTの先端を検知する第1テープセンサ9210と、大テープ輪L2が作成されたことを検知する第2テープセンサ9211とを有している。テープ輪作成部92は、詳細な図示は省略するが、テープ把持部921によりテープTで小テープ輪を作成した後、送り出しローラ対920によりテープTを送り出すことによって該小テープ輪を大きくして大テープ輪L2を作成する。その際、ガイド部925は、テープTを案内して、大テープ輪L2の形を規定し、第2テープセンサ9211は、大テープ輪L2の形成を検知する。
送り出しローラ対920は、テープ送りモータ9212(図7参照)により駆動され、テープ輪Lを作成する際にテープTを送り出す。送り出しローラ対920は、テープ搬送部912の下流端部に位置し、テープ搬送部912の一部も構成する。送り出しローラ対920は、送り出し部の一例である。尚、テープ搬送部912のローラ対も、テープ送りモータ9212によりベルト及びギア等を介して駆動される。
また、テープリール911には、テープTの巻き戻し方向にテープリール911を回転させるテープリールモータ9111(図7参照)が設けられており、紙幣Bがテープ輪Tの中へ配置された後に、テープTを紙幣Bに巻き付ける際には、このテープリールモータ9111とテープ送りモータ9212とがテープTを巻き戻す方向に回転する。テープ送りモータ9212及びテープリールモータ9111は共に、ステッピングモータにより構成されている。
第1テープセンサ9210は、テープTの搬送路中であって、送り出しローラ対920とテープ把持部921との間に設けられている。第1テープセンサ9210は、紙幣センサ25と同様の構成をしている。第1テープセンサ9210は、光が遮断されることによってテープTを検知する。例えば、送り出しローラ対920がテープTを引き戻し、第1テープセンサ9210において光が遮断された状態から光が受信される状態となったことをもってテープTの先端を検知することができる。
テープ把持部921は、送り出しローラ対920から送り出されるテープTを受け取ることが可能な位置に配置されている。テープ把持部921は、詳細な図示は省略するが、送り出しローラ対920から送り出されたテープTの先端部を把持した状態で回転することによってテープ輪Lを作成する。
ガイド部925は、大テープ輪L2を作成するときに、該大テープ輪L2の外周面に接触して該大テープ輪L2の形状を規定する。ガイド部925は、大テープ輪L2を略長方形状、詳しくは、角部が湾曲した長方形状に規定する。
ガイド部925は、大テープ輪L2の下側から大テープ輪L2の外周面に接触する下ガイド部926と、水平方向から大テープ輪L2の外周面に接触する第1側方ガイド部927及び第2側方ガイド部928と、長方形の4つの角部に対応する4つの第1〜第4コーナーガイド部929a〜929dとを有している。
下ガイド部926は、移動機構が設けられており、移動機構によって上下に移動可能に構成されている。この移動機構は、後述する下クランプ部の移動機構と共通である。
第1側方ガイド部927は、下ガイド部926の長手方向の結束スタッカ4側の端部において上下方向に延びていて、テープTの幅方向の位置を規制する。
第2側方ガイド部928は、下ガイド部926の長手方向の投出部11側の端部において上下方向に延びている。第2側方ガイド部928は、支持部によって上下に移動可能に支持されると共に、リンクを介して下ガイド部926に連結されている。これにより、第2側方ガイド部928は、下ガイド部926の上昇に連動して上昇し、下ガイド部926の下降に連動して下降する。尚、第2側方ガイド部928の移動量は、リンクにより増幅されている。第2側方ガイド部928は、結束紙幣Bを搬送するときに、該結束紙幣Bの搬送を阻害しないように上方へ退避するように構成されている。
第2テープセンサ9211は、紙幣センサ25と同様の構成をし、光が遮断されることによってテープTを検知する。第2テープセンサ9211の受信部は、図3に概念的に示すように、第4コーナーガイド部929dに取り付けられている。第2テープセンサ9211の送信部は、該送信部からの光が第4コーナーガイド部929dに案内されているテープTによって遮断される位置に配置されている。つまり、第2テープセンサ9211は、送信部が光を送信しても受信部が光を受信しないことをもって、第4コーナーガイド部929dがテープTを案内していること、即ち、テープ輪Lが所定の大きさになったことを検知する。
クランプ部94は、紙幣Bを前記テープTで結束するときに該紙幣Bを集積方向に押圧する。クランプ部94は、紙幣Bのうち、テープTで結束される結束予定部分の近傍部分を押圧する。クランプ部94は、テープ輪Lの中へ搬送された紙幣Bの上方に設けられた上クランプ部と、該紙幣Bの下方に設けられた下クランプ部と、下クランプ部を上下に移動させる移動機構とを有している。
下クランプ部は、上下に移動可能に構成されている。本実施形態では、下クランプ部は、ガイド部925の下ガイド部926に取り付けられており、下ガイド部926と一体的に上下に移動する。つまり、下クランプ部を上下に移動させる移動機構は、下ガイド部926の移動機構と共通である。
ヒータ95は、テープTを紙幣Bに巻き付けた状態でテープT同士を接合する。ヒータ95は、テープT同士を熱溶着する。ヒータ95は、接合部の一例である。
カッタ96は、テープTを紙幣Bに巻き付けられていない部分、即ち、テープTのうち紙幣Bを結束して余った部分を切断する。カッタ96の先端は、鋸歯状の切断刃が設けられている。カッタ96は、切断部の一例である。
ヒータ95及びカッタ96は、ユニット化されて、テープ輪Lの中へ配置される紙幣Bに対して押印部98とは反対側、具体的には、紙幣Bの集積方向において押印部98とは反対側に配置されている。より詳しくは、ヒータ95及びカッタ96は、テープ把持部921の上方に配置されている。ヒータ95は、テープ把持部921上でテープTを接合する。カッタ96は、テープ把持部921上でテープTを切断する。
印刷部97は、図3に示すように、テープ搬送部912に設けられている。印刷部97は、テープ搬送部912により搬送されるテープTに印字を行う印刷ヘッドを有している。印刷部97は、例えば、結束される紙幣Bに関連する情報(例えば、金種、日時、連続番号等)をテープTに印字する。印刷部97の印字位置は、印字が押印部98による押印と重ならないように、押印部98による押印予定部分に対してテープ幅方向にずれている。
押印部98は、前記クランプ部94で紙幣Bを圧縮し且つ該紙幣BにテープTを巻き付けた状態で該テープTに押印する。押印部98は、例えば、結束される紙幣Bに関連する印(例えば、金融機関印、正券又は損券等の紙幣の種類を表す印等)をテープTに押印する。押印部98は、テープ輪Lの中へ配置される紙幣Bに対してヒータ95及びカッタ96とは反対側、具体的には、紙幣Bの集積方向においてヒータ95及びカッタ96とは反対側に配置されている。押印部98は、スタンプ981と、スタンプ981を上下方向に移動させる移動機構(図示省略)とを有している。移動機構がスタンプ981を上方へ移動させることによって、スタンプ981は、紙幣Bに巻き付けられたテープTに紙幣Bの集積方向から押印する。押印部98は、下ガイド部926と一体的に設けられており、下ガイド部926が上下方向に移動するときに下ガイド部926と一体的に上下方向に移動する。
〈紙幣処理装置のシステム構成〉
図7は、紙幣処理装置100の概略構成を示すブロック図である。
紙幣処理装置100は、例えば周知のプロセッサをベースとした制御部120を備えている。制御部120は、各種の情報を記憶する記憶部1201を有している。制御部120には、前述したホッパ部2、識別部3、結束スタッカ4、非結束スタッカ5、リジェクトスタッカ6、第1搬送部7、第2搬送部8、結束部9、第3搬送部10及びタッチパネル17が、信号の送受信可能に接続されている。また、制御部120には、紙幣センサ25、第1紙幣センサ47、第2紙幣センサ48、集積センサ52、集積センサ62、通過センサ74、第1テープセンサ9210、及び第2テープセンサ9211が接続され、それらの検出信号が入力されるように構成されている。制御部120は、タッチパネル17からの入力信号及び各種センサからの検知信号等に基づいて制御信号を生成し、ホッパ部2等へ該制御信号を出力する。ホッパ部2等は、その制御信号に従って動作する。例えば、結束スタッカ4を例に挙げると、ステージ41、ガイド42、ロック機構44c、整列機構45及び羽根車46が制御部120により制御される。制御部120は、処理部の一例である。
制御部120には、データベース1202が接続されている。データベース1202は、当該紙幣処理装置100に備えられかつ、入金処理(つまり、取引)に係る計数結果、及び、各紙幣について読み取った記番号の情報を少なくとも記憶する。記番号の情報は、その紙幣が含まれる束を特定する情報と対応づけて記憶される。束を特定する情報とは、紙幣の束を結束するテープに印字される情報である。データベース1202は、この紙幣処理装置100が過去に行った処理の情報も記憶するように構成されており、データベース1202は記憶部の一例である。尚、データベース1202の記憶容量に応じて、データベース1202が記憶をする範囲(例えば、過去半年分の取引内容を記憶する等)が決定される。また、紙幣処理装置100は、通信部1203を介して、上位装置1000に接続されるようになっており、上位装置1000もまた、入金処理に係る計数結果、各紙幣について読み取った記番号の情報、及び、束の情報を記憶する。上位装置1000は、紙幣処理装置100のデータベース1202よりも記憶容量が大きく、より多くの情報(つまり、より遠い過去に処理をした情報)についても記憶することが可能である。上位装置1000は、紙幣処理装置100の筐体12の外に設けられたデータベースに相当する。
〈紙幣処理装置の動作説明〉
以下、紙幣処理装置100の処理の一例として入金処理について説明する。入金処理においては、バラ状態の紙幣が分類され、所定のスタッカに集積され、さらには、所定の紙幣は結束される。以下では、結束対象の所定の一種類の紙幣を第1及び第2結束スタッカ4A,4Bに所定枚数ずつ交互に集積し、該所定枚数集積した紙幣を順次、結束部9により結束する同一種類結束処理について説明する。
まず、オペレータは顧客から入金すべきバラ状態の紙幣を受け取り、該紙幣をホッパ部2へ載置する。このとき、バラ状態の紙幣に複数種類の紙幣が混在していたとしても、それらを分類することなく、ホッパ部2へ載置する。オペレータは、紙幣の寸法に合わせて、ガイド部22を調整する。続いて、オペレータは、タッチパネル17を操作して、紙幣の取込を開始する。尚、紙幣センサ25がホッパ部2への紙幣の載置を検知すると、紙幣処理装置100が自動的に紙幣の取込を開始するようにしてもよい。
ホッパ部2に載置された紙幣は、取込ローラ23が作動することにより1枚ずつ取込口24から、筐体12内へ取り込まれていく。取り込まれた紙幣は、前段搬送部7により搬送され、識別部3を通過する。識別部3は、通過する紙幣の紙幣種別を取得し、その紙幣種別を制御部120へ通知する。識別部3はまた、各紙幣の記番号を読み取って認識する。認識した記番号の情報は、データベース1202に記憶される。
制御部120は、紙幣の種類に応じて、紙幣に対応する搬送先を決定する。具体的には、紙幣が結束対象の所定金種の紙幣であって且つ正券紙幣であるときには、制御部120は、搬送先を結束スタッカ4(4A及び4Bの何れか一方)とする。紙幣が結束対象の所定金種の紙幣であって且つ損券紙幣であるときには、制御部120は、搬送先を第1非結束スタッカ5Aとする。紙幣が所定金種以外の金種の紙幣であるときには、制御部120は、搬送先を第2非結束スタッカ5Bとする。紙幣がリジェクト紙幣であるときには、制御部120は、搬送先をリジェクトスタッカ6とする。
制御部120は、紙幣が搬送先となるスタッカに搬送されるように前段搬送部7を制御する。具体的には、制御部120は、搬送先となるスタッカへ繋がる分岐路72に対応する振り分け機構73を該紙幣が主搬送路71から該分岐路72へ導かれるように制御する。制御部120は、該分岐路72の直前の通過センサ74が紙幣を検知したときに、該振り分け機構73を切り替える。さらに、制御部120は、搬送先となるスタッカの羽根車46又は羽根車51を制御して、紙幣をスタッカ内に搬入する。
結束スタッカ4に搬送される紙幣は、2つの結束スタッカ4のうち一方の結束スタッカ4へ搬送される。一方の結束スタッカ4に集積された紙幣の枚数が所定の結束枚数(例えば、100枚)に達すると、それ以降の紙幣は、他方の結束スタッカ4へ搬送される。ここでは、紙幣がまず第1結束スタッカ4Aへ搬送されるものとする。
第1結束スタッカ4Aにおいては、紙幣が搬送されてくると、羽根車46の回転によって、紙幣が1枚ずつ上方に重ねられていく。第1結束スタッカ4A内に搬入された紙幣はガイド42に当接することによって、それぞれの長辺が揃った状態となる。
また、整列機構45のアーム45aは、結束スタッカ4に紙幣Bが1枚搬入されるごとに、紙幣Bの一方の短辺を押圧して、紙幣Bの他方の短辺を扉44のストッパ44gに当接させる。こうして、集積された紙幣Bの短辺を揃える。
第1結束スタッカ4Aに集積された紙幣が結束枚数に達すると、制御部120は、ガイド42のうち上側ガイド42aを搬送方向前側に回転させ、結束スタッカ4を開口させる。制御部120は、第2搬送部8を制御して、把持ユニット81を該開口から第1結束スタッカ4A内に進入させ、紙幣Bを把持させる。把持ユニット81は、ステージ41の櫛歯間の隙間に挿通可能な形状をしているので、ステージ41上の紙幣Bをステージ41に干渉することなく把持することができる。そして、第2搬送部8は、紙幣Bを結束スタッカ4から結束部9へ搬送する。その後、結束処理が行われる。
尚、第1結束スタッカ4Aに集積された紙幣が結束枚数に達すると、それ以降の紙幣は第2結束スタッカ4Bに集積される。その後、第2結束スタッカ4Bに集積された紙幣が結束枚数に達したときには、それ以降の紙幣は再び第1結束スタッカ4Aに集積されるようになる。このときまでには、第1結束スタッカ4A内の紙幣の結束処理が完了しているので、第1結束スタッカ4A内は空の状態になっている。このように、2つの結束スタッカ4を設けることによって、紙幣の集積を連続して行いつつ、結束処理を行うことができる。
紙幣の結束が完了すると、制御部120は、第3搬送部10を制御して、結束紙幣を投出部11から投出させる。
所定金種の紙幣であって且つ損券紙幣は、第1非結束スタッカ5Aへ搬送される。第1非結束スタッカ5Aにおいては、紙幣が搬送されてくると、羽根車51の回転によって、紙幣を容器50内に積み重ねていく。こうして、所定金種の紙幣であって且つ損券紙幣は、第1非結束スタッカ5Aに集積される。同様に、所定金種以外の金種の紙幣は、第2非結束スタッカ5Bへ搬送され、第2非結束スタッカ5Bに集積される。リジェクト紙幣も、リジェクトスタッカ6へ搬送され、リジェクトスタッカ6に集積される。
以上の処理が、ホッパ部2に載置された紙幣が無くなるまで続けられる。ホッパ部2の紙幣の有無は、紙幣センサ25によって検知される。
ホッパ部2に載置された紙幣の処理が完了すると、リジェクト紙幣の取込及び識別を再度行う。つまり、オペレータは、リジェクト紙幣をリジェクトスタッカ6から抜き出して、ホッパ部2へ載置し、再び取込を行う。リジェクト紙幣は、何らかの理由で正常な紙幣として識別されなかった紙幣であるので、再び取込及び識別を試みる。それでも尚、リジェクト紙幣として識別される紙幣は、再びリジェクトスタッカ6に集積される。オペレータは、再び集積された紙幣を顧客に返却する。
尚、第1及び第2非結束スタッカ5A,5Bに集積された紙幣については、再度の取込を行わない。
こうして、ホッパ部2に載置された紙幣の処理とリジェクト紙幣の再処理が完了すると、同一種類結束処理が完了し、顧客から渡された入金すべき紙幣の計数及び分別が終了する。タッチパネル17には、計数された金額が表示される。オペレータは、顧客からその金額の承認を得るか、又は、その金額と顧客が記載した入金伝票に記載された金額との一致を確認すると、タッチパネル17により入金額の確定操作を行う。確定操作が行われると、確定した入金額が上位装置1000へ通知され、入金処理が完了する。上位装置1000は、入金額の他にも、上述したように、当該紙幣処理装置100において結束処理等をした各紙幣の記番号の情報を、当該紙幣が含まれる束の情報と関連づけて記憶する。同様に、紙幣処理装置100のデータベース1202も、結束処理等をした各紙幣の記番号の情報を、当該紙幣が含まれる束の情報と関連づけて記憶する。ここで、処理の最中にデータベース1202に記憶される情報は、仮確定状態であり、取引の完了時に、記憶されている情報が、仮確定から確定に変更される。
入金処理の完了後は、オペレータは、投出部11に集積されている結束紙幣、結束スタッカ4に集積されている紙幣及び非結束スタッカ5に集積されている紙幣を取り出して所定の収納場所に収納する。
以上の処理により、複数種類の紙幣が混在し且つバラ状態であった紙幣は、所定金種の正券紙幣と、所定金種の損券紙幣と、所定金種以外の金種の紙幣と、リジェクト紙幣とに分類され、所定金種の正券紙幣については結束枚数ごとに結束された状態となる。
ここで、前記の例では、入金処理の完了後に、結束スタッカ4及び非結束スタッカ5に集積されている紙幣をオペレータが取り出すようにしている。つまり、1つの取引毎に、取り扱った紙幣を区別する運用としているが、これとは異なり、例えば複数の取引にまたがって、所定の結束枚数まで紙幣を集積し、結束を行うような運用も考えられる。
この紙幣処理装置100は、取引の完了時に、結束スタッカ4及び非結束スタッカ5に集積されている紙幣を取り出すような運用と、取引の完了時に、結束スタッカ4及び非結束スタッカ5に集積されている紙幣を取り出さずに、次回以降の取引において、紙幣の集積をそのまま継続する運用(つまり、残置運用)とを切り換え可能に構成されている。こうした残置運用は、結束スタッカ4のみで行う、非結束スタッカ5のみで行う、及び、結束スタッカ4及び非結束スタッカ5の双方で行うことが可能に構成され、その運用設定は、タッチパネル17による操作で行う。
また、この紙幣処理装置100では、結束スタッカ4及び/又は非結束スタッカ5において集積する枚数を、予め設定した枚数(例えば100枚)に制限するバッチ設定が可能に構成されている。バッチ設定は、結束スタッカ4のみで行う、非結束スタッカ5のみで行う、及び、結束スタッカ4及び非結束スタッカ5の双方で行う、ことが可能である。結束スタッカ4においてバッチ設定を行うときには、設定した枚数の紙幣が、結束スタッカ4に集積されたときに、その集積した紙幣を結束部9において結束するか、又は、紙幣処理装置100の動作を一時的に停止して、オペレータが、第1取出口49を通じて、集積した紙幣を取り出すことが可能である。また、非結束スタッカ5においてバッチ設定を行うときには、設定した枚数の紙幣が、非結束スタッカ5に集積されたときに、紙幣処理装置100の動作を一時的に停止して、オペレータが、第2取出口53を通じて、集積した紙幣を取り出すことが可能である。バッチ設定を行わないときには、結束スタッカ4及び/又は非結束スタッカ5には、それらのスタッカ容量(つまり、最大容量)に到達するまで紙幣が集積され、スタッカ容量に到達した時点で、紙幣処理装置100の動作が一時的に停止するか、又は、結束部9において紙幣の結束が行われる。バッチ設定もまた、タッチパネル17による操作で行う。
前述した残置運用、及び、バッチ設定は、それぞれ独立して設定が可能である。残置運用については、「結束スタッカ4のみ残置運用する」、「非結束スタッカ5のみ残置運用する」、「結束スタッカ4及び非結束スタッカ5の双方で残置運用する」及び「結束スタッカ4及び非結束スタッカ5のいずれも残置運用しない」の4通りが可能であり、バッチ設定については、「結束スタッカ4のみバッチ設定する」、「非結束スタッカ5のみバッチ設定する」、「結束スタッカ4及び非結束スタッカ5の双方でバッチ設定する」及び「結束スタッカ4及び非結束スタッカ5のいずれもバッチ設定しない」の4通りが可能である。従って、残置運用及びバッチ設定に関しては、4×4=16通りの運用設定が可能である。例えば、結束スタッカ4のみ残置運用がありかつ、結束スタッカ4及び非結束スタッカ5の双方でバッチ設定する場合は、結束スタッカ4については、1つの取引中に所定枚数に到達した時点、又は複数の取引にまたがって紙幣を集積して所定枚数に到達した時点で、紙幣処理装置100が停止、又は、結束が行われる一方、非結束スタッカ5については、1つの取引中に所定枚数に到達したときのみ、紙幣処理装置100が停止することになる。
また例えば、結束スタッカ4及び非結束スタッカ5の双方で残置運用がありかつ、結束スタッカ4のみでバッチ設定する場合は、結束スタッカ4については、1つの取引中に所定枚数に到達した時点、又は複数の取引にまたがって紙幣を集積して所定枚数に到達した時点で、紙幣処理装置100が停止、又は、結束が行われる一方、非結束スタッカ5については、1つの取引中にスタッカ容量に到達した時点、又は複数の取引にまたがって紙幣を集積してスタッカ容量に到達した時点で、紙幣処理装置100が停止することになる。
このような残置運用及びバッチ設定の組み合わせを可能にすることで、紙幣処理装置100の利便性が高まる。
〈重複処理のチェック〉
このように構成された紙幣処理装置100は、取引を確定させる際に、同一の紙幣に対して重複した処理を行っていないかを調査する。
例えば、処理中に紙幣詰まり等のエラーが発生した場合には、オペレータは、処理を一旦中断して、エラーの原因となった紙幣を紙幣処理装置100内から取り出し、未処理の紙幣とまとめて、それらを紙幣処理装置100に再度取り込ませ、再処理する場合がある。その一方で、入金すべき全紙幣の計数及び分別が終了したときに、オペレータは、結束に至らず結束スタッカ4に残留している紙幣や非結束スタッカ5及びリジェクトスタッカ6に集積された紙幣を取り出す。それ以外にも、非結束スタッカ5の第2取出口53やリジェクトスタッカ6のリジェクト取出口63には、結束スタッカ4の第1取出口49のような扉44が設けられていないので、オペレータは、処理の最中に紙幣を取り出すことが可能である。このように、オペレータが紙幣処理装置100から紙幣を取り出すことは、様々な状況で起こり得る。このような紙幣処理装置100においては、オペレータが、紙幣処理装置100から何らかの理由で取り出された処理済みの紙幣を、再処理すべき紙幣と勘違いして、紙幣処理装置100に再度取り込ませる可能性がある。その結果、同一の紙幣に対して重複した処理(例えば、入金処理であれば重複した計数)が行われてしまう。
仮に、重複処理が行われてしまうと、重複処理を含んだ処理結果(例えば、入金処理であれば、入金額、金種ごとの枚数等)が上位装置1000に転送される。また、重複処理された紙幣を含む処理済みの紙幣が、所定の場所に運ばれ、その後流通していく。そして、その後のどこかのタイミングで重複処理(例えば、違算)が発覚する。その場合、上位装置1000に記憶された記番号情報や結束紙幣の結束帯に印字された情報から、重複処理が行われた紙幣処理装置100及び取引が特定され、重複処理を解消するための対応が取られる。しかしながら、紙幣処理装置100による処理以降で重複処理が発覚すると、それに対する対応が煩雑となったり、困難になってしまう場合もある。
そこで、紙幣処理装置100は、同一の紙幣に対して重複した処理が行われていないかを取引の確定時に調査する。以下では、図8のフローチャートを参照しながら、入金処理時の重複処理のチェックについて説明する。
まず、ステップS1において、オペレータの操作により、上述の入金処理が開始される。
制御部120は、ステップS2において、上述の入金処理を実行する。すなわち、ホッパ部2から紙幣を取り込み、識別部3によって記番号を読み取り、その後、紙幣を対応するスタッカへ搬送する。続いて、制御部120は、ステップS3において、オペレータによる取引の確定操作があったか否かを判定する。この取引確定操作とは、上述の、入金額の確定操作である。確定操作が無い場合には、制御部120は、ステップS2へ戻り、紙幣の取込、記番号の読取及び紙幣の搬送を繰り返す。一方、確定操作があった場合には、制御部120は、ステップS4へ進む。
制御部120は、ステップS4において、記番号の重複調査を行う。詳しくは、制御部120は、データベース1202に記憶された、仮確定状態の記番号の中から、重複した記番号(以下、「重複記番号」という)を検索する。この例では、仮確定状態の記番号とは、今回の一取引において紙幣処理装置100に取り込まれた全紙幣の記番号である。
ステップS5において、重複記番号が存在する場合には、制御部120はステップS6へ進む一方、重複記番号が存在しなかった場合には、制御部120はステップS9へ進む。
ステップS6において、制御部120は、タッチパネル17に、重複記番号が存在した旨の警告及び重複記番号を表示させる。尚、重複記番号が存在した旨の警告は、重複した処理の検出を意味している。尚、制御部120は、重複記番号が存在した旨の警告の代わりに、重複した処理を検出した旨の警告をタッチパネル17に表示させてもよい。
それに加えて、制御部120は、重複記番号に対するオペレータの対応についての選択肢をタッチパネル17に表示させ、オペレータの選択を促す。選択肢は、重複記番号に対応する処理のうち1つだけを残し、それ以外の処理を取り消すか、そのまま取引を確定させるかである。
制御部120は、ステップS7において、オペレータが重複記番号の取消を選択したか否かを判定する。オペレータが重複記番号の取消を選択した場合には、制御部120は、ステップS8へ進む。一方、オペレータが取引確定を選択した場合には、制御部120は、ステップS9へ進む。
ステップS8においては、制御部120は、例えば、データベース1202から重複記番号のうち時間的に最新の記番号だけを残し、それよりも古い記番号を削除すると共に、削除した記番号に対応する紙幣の処理、具体的には計数を取り消す。つまり、削除した記番号に対応する紙幣の計数枚数が、記番号を削除した数だけ減らされ、合計入金額から、該紙幣を削除した枚数に相当する金額が減ぜられる。
その後、ステップS9において、制御部120は、取引を確定させる。
一方、タッチパネル17に記番号の重複の警告が表示された際に、オペレータが該記番号に対する対応を先送りしたい場合には、取引確定の選択肢が選択され得る。あるいは、警告の表示に対し、オペレータが重複記番号に対応する紙幣を実際に確認した結果、記番号の誤検出であった場合にも、取引確定の選択肢が選択され得る。記番号を全桁ではなく、一部の桁のみを読み取る場合などに記番号の誤検出は起こり得る。また、記番号の読み取り精度が低い場合や、紙幣の汚損が激しい場合にも、記番号の誤検出は起こり得る。
オペレータにより取引確定が選択された場合には、制御部120は、ステップS9において取引を確定させる。このように、紙幣処理装置100は、取引確定の選択肢を用意しておくことによって、検出された重複記番号に対する不要な対応を省略し得る点で、利便性を向上させることができる。
このように、紙幣処理装置100は、1回の取引ごとに重複処理のチェックを行う。紙幣処理装置100における処理の段階で重複処理に対応しておくことによって、重複処理に対して適時に且つ適切に対応することができる。
〈エラー時の再処理のチェック〉
また、紙幣処理装置100は、エラーが発生し、該エラーが復旧した際に再処理すべき紙幣が適切に再処理されたか否かを、取引を確定させる際に調査する。
例えば、紙幣詰まり等のエラーが生じたときには、紙幣処理装置100の筐体12を開けて、エラーの原因となった紙幣を取り出す。このとき、紙幣処理装置100内、即ち、結束スタッカ4、非結束スタッカ5、リジェクトスタッカ6、前段搬送部7及び後段搬送部8等に残留している紙幣は、未確定状態である。そして、エラー復旧時に紙幣が取り出されることによって、紙幣処理装置100内に残留する紙幣の枚数が不正確になる虞がある。そこで、エラー時に紙幣処理装置100内に残留する紙幣は、エラー復旧時に再度、紙幣処理装置100に取り込んで再処理を行う。尚、エラー時に既に結束された紙幣は、仮確定状態なので、再処理は行わない。
しかしながら、オペレータのミス等によって、再処理対象の紙幣が再処理されずに取引が続行される虞がある。
そこで、紙幣処理装置100は、再処理対象の紙幣が適切に再処理されたか否かを取引の確定時に調査する。詳しくは、制御部120は、エラー発生時に、紙幣処理装置100内に残留している紙幣の記番号を再処理対象としてデータベース1202に一時的に記憶しておく。
そして、制御部120は、取引確定時、すなわち、オペレータによる取引の確定操作があったときに、入金処理が完了して仮確定状態となった記番号の中に、再処理対象として一時的に記憶しておいた記番号が含まれているか否かを検索する。
再処理対象の記番号が入金処理を確定させる記番号の中に含まれていない場合は、制御部120は、タッチパネル17に、再処理が行われていない旨の警告及び、再処理対象の記番号を表示する。それに加えて、制御部120は、再処理に対するオペレータの対応についての選択肢をタッチパネル17に表示し、オペレータの選択を促す。選択肢は、再処理を行うか、再処理を行うことなく、そのまま取引を確定させるかである。
再処理が選択された場合には、制御部120は、オペレータによりホッパ部2に載置された、再処理対象の紙幣の取込を開始する。
尚、重複処理のチェックのときと同様に、対応を先送りしたい場合や、記番号の誤検出が確認された場合等には、取引確定が選択され得る。
こうして、取引確定時に記番号に基づいて再処理対象の紙幣の再処理が実行されたか否かを確認することによって、再処理すべき紙幣が再処理されなかったことを正確に且つ早期に検出することができる。
以上のように、紙幣処理装置100は、紙幣を取り込むホッパ部2と、前記ホッパ部2から取り込まれた紙幣の記番号を読み取る識別部3と、前記識別部3により読み取られた記番号を記憶するデータベース1202と、紙幣の処理を行う制御部120とを備え、前記制御部120は、前記データベース1202に記憶された記番号の中から重複した記番号を調査し、重複した記番号が存在することをもって、該重複した記番号に対応した紙幣に対して重複して処理が行われたことを検出する。
この構成によれば、ホッパ部2から取り込まれた紙幣は、識別部3によって記番号が読み取られ、該記番号はデータベース1202に記憶される。そして、制御部120は、該紙幣に対して所定の処理、例えば、計数を実行する。ここで、記番号は、各紙幣に固有の識別番号であるので、データベース1202に重複した記番号が記憶されていると、それは、同一の紙幣が重複して取り込まれ、識別され、処理が行われたことを意味する。そこで、制御部120は、データベース1202に重複記番号が存在することをもって、同一の紙幣に対して重複して処理が行われたことを検出している。このように、固有の識別番号である記番号に基づいているので、重複処理を正確に検出することができる。また、この紙幣処理装置100において重複処理の検出も行うので、重複処理を早期に検出することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態では、紙葉類処理装置の例として紙幣処理装置100について説明したが、紙葉類処理装置はこれに限られるものではない。例えば、紙葉類の識別、分配、集積は別の装置で行い、紙葉類処理装置は、バラ状態の紙葉類を搬送して集積部に集積し、該集積部に集積された紙葉類を搬送部によって別の場所へ搬送する処理のみを行う装置であってもよい。また、紙葉類の例として紙幣について説明したが、紙葉類は紙幣に限られず、商品券等の金券であってもよい。
また、前記紙幣処理装置100の構成は、一例であって、これに限られるものではない。例えば、紙幣処理装置100は、結束スタッカ4が2つ設けられ、非結束スタッカ5が2つ設けられ、リジェクトスタッカ6が1つ設けられているが、これらの個数はこれに限られるものではない。例えば、結束スタッカ4は、1つ又は3つ以上であってもよい。非結束スタッカ5は、1つ又は3つ以上であってもよい。リジェクトスタッカ6は、2以上であってもよい。あるいは、非結束スタッカ5及びリジェクトスタッカ6を省略してもよい。
以上の説明では、入金処理における重複処理のチェックについて説明したが、重複処理のチェックを行うのは、入金処理に限られるものではない。例えば、出金処理時に重複処理のチェックを行ってもよい。
また、紙幣処理装置100は、取引の確定操作が行われるときに、重複処理のチェックを行っているが、これに限られるものではない。例えば、紙幣処理装置100は、紙幣を取り込み、識別部3により記番号を読み取った際に、それまでに処理され、データベース1202に記憶されている記番号と照合し、記番号の重複を検索してもよい。これにより、重複処理をできるだけ早く検出することができる。重複処理が早く検出されると、それに対応する際の煩雑さが軽減される。ただし、前述の如く、取引確定時等の紙幣に対する一通りの処理が終了したときに、重複処理を一括して調査する方が、制御部120に対する負荷が軽減されるので、重複処理のチェックを含めた全体的な処理時間を短縮することができる。
また、取引の確定操作ではなく、それ以外の操作によって重複処理のチェックを行ってもよい。例えば、全ての紙幣の取り込みが終わった後で、取引の確定操作が行われる前に、重複処理のチェックを実行するための操作をオペレータに行わせるようにしてもよい。あるいは、制御部120が、全ての紙幣の取り込みを検知したときに、重複処理のチェックを自動的に開始するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、一取引ごとに重複処理を調査しているが、これに限られるものではない。例えば、紙幣処理装置100は、所定時間ごと、例えば、1日ごとに重複処理を調査してもよい。また、紙幣処理装置100から上位装置1000への取引情報の転送が一取引ごとではなく、複数回の取引の取引情報をまとめて上位装置1000へ転送する場合等には、紙幣処理装置100は、取引情報を上位装置1000へ転送する際に、転送すべき取引情報内で重複処理を調査してもよい。
さらに、以上の説明では、重複処理が検出されたときにそれに対する対応をオペレータに選択させているが、制御部120が自動的に対応してもよい。例えば、制御部120は、重複処理を検出した場合に、重複記番号に対する処理のうちの1つを残し、それ以外を取り消すようにしてもよい。つまり、重複処理が検出されたときに、制御部120が自動的に対応する。例えば、重複記番号のうち最新のものだけを残し、それ以外を削除すると共に、削除した記番号に対する処理も削除する。これにより、重複処理が修正され、重複処理のうち1つだけが残ることになる。その際には、制御部120は、重複した処理の検出をタッチパネル17を介してユーザに報知するようにしてもよい。つまり、重複処理が自動的に修正され、オペレータにはその報告だけがされる。
また、重複した処理の検出をユーザに報知するための表示部は、タッチパネル17に限られるものではない。表示部は、タッチパネルの機能を有さない液晶ディスプレイであってもよい。また、ユーザに報知する手段は、ランプ等の表示であってもよい。さらには、ユーザに報知する手段は、警告音や音声等であってもよい。
前述の如く、処理部が重複処理に対して自動的に対応する場合であっても、重複した処理の検出がユーザに報知される。ユーザは、重複処理に対して特段の対応を取る必要はないが、重複した処理があったことを知ることができる。
以上説明したように、ここに開示された技術は、紙葉類処理装置について有用である。
100 紙幣処理装置(紙葉類処理装置)
2 ホッパ部(取込部)
3 識別部
120 制御部(処理部)
1202 データベース(記憶部)
17 タッチパネル(表示部)

Claims (10)

  1. 紙葉類を取り込む取込部と、
    前記取込部から取り込まれた紙葉類の記番号を読み取る識別部と、
    前記識別部により読み取られた記番号を記憶する記憶部と、
    紙葉類の処理を行う処理部とを備え、
    前記処理部は、前記記憶部に記憶された記番号の中から重複した記番号を調査し、重複した記番号が存在することをもって、該重複した記番号に対応した紙葉類に対して重複して処理が行われたことを検出する紙葉類処理装置。
  2. 請求項1に記載の紙葉類処理装置において、
    前記処理部は、重複した処理を検出した場合に、重複した処理の検出をユーザに報知する紙葉類処理装置。
  3. 請求項2に記載の紙葉類処理装置において、
    情報を表示する表示部を備え、
    前記処理部は、重複した記番号を前記表示部に表示させることによって、重複した処理の検出をユーザに報知する紙葉類処理装置。
  4. 請求項2又は3に記載の紙葉類処理装置において、
    前記処理部は、重複した処理に対する対応をユーザに選択させる紙葉類処理装置。
  5. 請求項4に記載の紙葉類処理装置において、
    前記重複した処理に対する対応は、重複した記番号に対する処理のうちの1つを残し、それ以外の処理を取り消すか又は、重複した処理をそのまま確定させるかである紙葉類処理装置。
  6. 請求項1に記載の紙葉類処理装置において、
    前記処理部は、重複した処理を検出した場合に、重複した記番号に対する処理のうちの1つを残し、それ以外の処理を取り消す紙葉類処理装置。
  7. 請求項6に記載の紙葉類処理装置において、
    情報を表示する表示部を備え、
    前記処理部は、重複した処理を検出した場合に、重複した処理の検出を前記表示部を介してユーザに報知する紙葉類処理装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか1つに記載の紙葉類処理装置において、
    前記処理部は、所定の操作が実行されたときに、重複した記番号の調査を実行する紙葉類処理装置。
  9. 請求項8に記載の紙葉類処理装置において、
    前記所定の操作は、前記処理部による処理を確定させる操作である紙葉類処理装置。
  10. 請求項1乃至9の何れか1つに記載の紙葉類処理装置において、
    前記処理部による処理は、紙葉類の計数である紙葉類処理装置。
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