JP7291023B2 - 紙葉類処理装置および紙葉類処理システム - Google Patents
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図1は、実施形態による紙葉類処理システム1の構成を例示する。紙葉類処理システム1は、紙葉類処理装置10と、管理コンピュータ50とを備える。例えば、紙葉類処理システム1は、銀行などの金融機関に設けられる。
この例では、紙葉類処理装置10は、出納機を構成する。具体的には、図1および図2に示すように、紙葉類処理装置10は、バラ紙幣処理部100と、有価媒体処理部200と、帯封紙幣処理部300と、バラ硬貨処理部400と、包装硬貨処理部500と、損貨記念貨処理部600と、貨幣保管部700と、1つまたは複数(この例では2つ)の操作表示部11と、1つまたは複数(この例では2つ)のプリンタ12と、通信部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
バラ紙幣処理部100は、バラ紙幣(バラ状態の紙幣)を処理する。バラ紙幣処理部100は、バラ紙幣を入金するバラ紙幣入金処理やバラ紙幣を出金するバラ紙幣出金処理などの各種処理を行う。
有価媒体処理部200は、有価媒体を処理する。有価媒体処理部200において処理される有価媒体は、損券、旧券、新券、小切手、手形、商品券などである。これらは、バラ紙幣処理部100において処理することができない紙葉類である。なお、有価媒体ではない他の紙葉類(例えば偽造紙幣の疑いのある紙幣)が有価媒体処理部200において処理されてもよい。有価媒体処理部200は、紙葉類を受け付ける紙葉類受付処理や紙葉類を払い出す紙葉類払出処理などの各種処理を行う。
帯封紙幣処理部300は、帯封紙幣を処理する。帯封紙幣は、所定枚数(例えば100枚)のバラ紙幣が帯封紙により帯封されて構成される。帯封紙幣処理部300は、帯封紙幣を生成する帯封処理や帯封紙幣を出金する帯封紙幣出金処理などの各種の処理を行う。
バラ硬貨処理部400は、バラ硬貨(バラ状態の硬貨)を処理する。バラ硬貨処理部400は、バラ硬貨を入金するバラ硬貨入金処理やバラ硬貨を出金するバラ硬貨出金処理などの各種処理を行う。
包装硬貨処理部500は、包装硬貨を処理する。包装硬貨は、所定枚数(例えば50枚)のバラ硬貨が包装されて構成される。包装硬貨処理部500は、包装硬貨を生成する包装処理や包装硬貨を出金する包装硬貨出金処理などの各種処理を行う。
損貨記念貨処理部600は、損貨や記念貨などの硬貨(バラ硬貨処理部400において処理することができない硬貨)を処理する。損貨記念貨処理部600は、損貨や記念貨を受け付ける受付処理などの各種処理を行う。
貨幣保管部700は、貨幣を保管する。貨幣保管部700は、貨幣保管部700に設けられたドロアに貨幣を収納(装填)する貨幣収納処理やドロアから貨幣を取り出す貨幣取出処理などの各種処理を行う。
操作表示部11は、操作部11aと表示部11bとを有する。例えば、操作表示部11は、タッチパネルによって構成される。操作部11aは、操作者による操作が与えられ、その操作者による操作に応じて情報を入力する。これにより、操作者は、操作部11aを操作して紙葉類処理装置10に各種処理を行わせることができる。すなわち、紙葉類処理装置10は、操作者による操作に応答して動作する。表示部11bは、情報を表示する。
プリンタ12は、情報を印刷媒体(例えばジャーナル)に印刷する。通信部13は、制御部15が外部機器(例えば管理コンピュータ50や上位コンピュータ60やタブレット端末やスマートフォンなど)との間で有線通信または無線通信を行うために設けられる。
記憶部14は、情報を記憶する。記憶部14には、紙葉類処理装置10における貨幣や有価媒体の処理状況に関する情報や、紙葉類処理装置10における貨幣や有価媒体の在高に関する情報や、操作表示部11に表示される操作画面などの画像(画像データ)や、紙葉類処理装置10の動作を制御するための制御情報などが記憶される。例えば、記憶部14は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの汎用ストレージデバイスによって構成される。
また、紙葉類処理装置10の各部には、貨幣や有価媒体の通過を検知する通過センサなどの各種センサが設けられる。これらの各種センサによる検知結果(検知信号)は、制御部15に送信される。
制御部15は、紙葉類処理装置10の各部(この例ではバラ紙幣処理部100と有価媒体処理部200と帯封紙幣処理部300とバラ硬貨処理部400と包装硬貨処理部500と損貨記念貨処理部600と貨幣保管部700と操作表示部11とプリンタ12と通信部13と記憶部14)と電気的に接続されて紙葉類処理装置10の各部との間において信号や情報を伝送可能となっている。また、制御部15は、通信部13を経由して外部機器と通信可能となっている。そして、制御部15は、操作表示部11に与えられた操作や、紙葉類処理装置10の各部(各部に設けられた各種センサを含む)および外部機器から送られてきた信号や情報などに基づいて、紙葉類処理装置10の各部を制御して紙葉類処理装置10の動作を制御する。例えば、制御部15は、プロセッサや、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどによって構成される。
管理コンピュータ50は、紙葉類処理システム1の各部(この例では紙葉類処理装置10)を管理する。この例では、管理コンピュータ50は、操作部51と、表示部52と、通信部53と、記憶部54と、制御部55とを備える。
操作部51は、操作者による操作が与えられ、その操作者による操作に応じて情報を入力する。この例では、操作者は、操作部51を操作して管理コンピュータ50に各種処理を行わせることができる。すなわち、管理コンピュータ50は、操作者による操作に応答して動作する。表示部52は、情報を表示する。通信部53は、制御部55が外部機器(例えば紙葉類処理装置10や上位コンピュータ60やタブレット端末やスマートフォンなど)との間で有線通信または無線通信を行うために設けられる。
記憶部54は、情報を記憶する。記憶部54には、紙葉類処理システム1における貨幣や有価媒体の処理状況に関する情報や、紙葉類処理システム1における貨幣や有価媒体の在高に関する情報や、表示部52に表示される操作画面などの画像(画像データ)や、管理コンピュータ50の動作を制御するための制御情報などが記憶される。例えば、記憶部54は、ハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの汎用ストレージデバイスによって構成される。
制御部55は、管理コンピュータ50の各部(この例では操作部51と表示部52と通信部53と記憶部54)と電気的に接続されて管理コンピュータ50の各部との間において信号や情報を伝送可能となっている。また、制御部55は、通信部53を経由して紙葉類処理装置10や外部機器と通信可能となっている。そして、制御部55は、操作部51に与えられた操作や、管理コンピュータ50の各部および外部機器から送られてきた信号や情報などに基づいて、管理コンピュータ50の各部を制御して管理コンピュータ50の動作を制御する。例えば、制御部55は、プロセッサや、プロセッサを動作させるためのプログラムや情報を記憶するメモリなどによって構成される。
図3は、バラ紙幣処理部100の構成を例示する。図3に示すように、バラ紙幣処理部100は、入金部101と、入金リジェクト部102と、一括一時保留部103と、複数(この例では4つ)の金種別一時保留部104と、一括紙幣収納部105と、複数(この例では4つ)の金種別紙幣収納部106(収納部)と、出金部107と、出金リジェクト部108と、複数(この例では2つ)の整理一時保留部109と、バラ紙幣搬送部110(搬送部)と、入金識別部111と、スイッチバック反転部112と、出金識別部113と、スパイラル反転部114とを備える。
入金部101には、投入された紙幣を集積する。入金部101には、入金部101に集積された紙幣を1枚ずつバラ紙幣搬送部110に繰り出す繰出部101aが設けられる。
入金リジェクト部102は、バラ紙幣入金処理において入金識別部111により正常ではないと識別された紙幣(入金リジェクト紙幣)を集積する。
一括一時保留部103は、複数の金種の紙幣が混合状態で一時的に保留(収納)する。複数の金種別一時保留部104は、それぞれに割り当てられた金種の紙幣を一時的に保留(収納)する。
一括紙幣収納部105は、一括一時保留部103から送られた紙幣を収納する。一括紙幣収納部105には、一括紙幣収納部105に収納された紙幣を1枚ずつバラ紙幣搬送部110に繰り出す繰出部105aが設けられる。複数の金種別紙幣収納部106は、複数の金種別一時保留部104から送られた紙幣をそれぞれ収納する。金種別紙幣収納部106には、金種別紙幣収納部106に収納された紙幣を1枚ずつバラ紙幣搬送部110に繰り出す繰出部106aが設けられる。
出金部107は、紙幣を払い出す。出金リジェクト部108は、バラ紙幣出金処理において出金識別部113により正常ではないと識別された紙幣(出金リジェクト紙幣)を集積する。複数の整理一時保留部109は、帯封紙幣処理部300において帯封されるべき紙幣を集積する。
バラ紙幣搬送部110は、バラ紙幣処理部100内において紙幣を搬送する。この例では、バラ紙幣搬送部110は、入金部101と入金リジェクト部102と一括一時保留部103と複数の金種別一時保留部104との間において紙幣を搬送する第1バラ紙幣搬送部110aと、一括紙幣収納部105と複数の金種別紙幣収納部106と出金部107と出金リジェクト部108と複数の整理一時保留部109との間において紙幣を搬送する第2バラ紙幣搬送部110bと、それぞれが第1バラ紙幣搬送部110aと第2バラ紙幣搬送部110bとを接続する第3バラ紙幣搬送部110cおよび第4バラ紙幣搬送部110dとを有する。
入金識別部111は、第1バラ紙幣搬送部110aに設けられ、入金部101の下流(紙葉類の搬送方向における下流)に配置される。そして、入金識別部111は、第1バラ紙幣搬送部110aにより搬送される紙幣に対して識別処理を行う。識別処理では、入金識別部111は、紙幣の金種、真偽、正損、新旧、方向(表裏と向き)、搬送状態、紙幣の記番号などを識別する。
スイッチバック反転部112は、第1バラ紙幣搬送部110aに設けられ、入金識別部111の下流であり且つ入金リジェクト部102と一括一時保留部103と複数の金種別一時保留部104の上流(紙葉類の搬送方向における上流)である位置に配置される。そして、スイッチバック反転部112は、第1バラ紙幣搬送部110aにより搬送される紙幣の搬送幅方向(搬送方向と直交する方向)の向きが変わらないように紙幣の表裏を選択的に反転させる。
出金識別部113は、第2バラ紙幣搬送部110bに設けられ、一括紙幣収納部105と複数の金種別紙幣収納部106の下流であり且つ出金部107と出金リジェクト部108と複数の整理一時保留部109の上流である位置に配置される。そして、出金識別部113は、第2バラ紙幣搬送部110bにより搬送される紙幣に対して識別処理を行う。識別処理では、出金識別部113は、紙幣の金種、真偽、正損、新旧、方向(表裏と向き)、搬送状態、紙幣に印字された記番号などを識別する。
スパイラル反転部114は、第2バラ紙幣搬送部110bに設けられ、出金識別部113の下流であり且つ出金部107と出金リジェクト部108と複数の整理一時保留部109の上流である位置に配置される。そして、スパイラル反転部114は、第2バラ紙幣搬送部110bにより搬送される紙幣の搬送幅方向(搬送方向と直交する方向)の向きが変わるように紙幣の表裏を選択的に反転させる。
次に、バラ紙幣処理部100において行われるバラ紙幣入金処理について説明する。バラ紙幣入金処理では、制御部15は、入金部101から繰り出された紙幣が入金識別部111において識別されて入金識別部111の識別結果に応じて一時保留部(一括一時保留部103または金種別一時保留部104)または入金リジェクト部102に搬送されるように、バラ紙幣処理部100の動作を制御する。具体的には、正常であると識別された紙幣は、一括一時保留部103または金種別一時保留部104に搬送される。一方、正常ではないと識別された紙幣は、入金リジェクト部102に搬送される。
図4は、有価媒体処理部200の構成を例示する。図4に示すように、有価媒体処理部200は、投入部201と、払出部202と、複数(この例では4つ)の新券収納部203と、一時保留部204と、複数(この例では3つ)の小切手収納部205と、複数(この例では2つ)の損券収納部206と、搬送部207と、撮像部208とを有する。
投入部201には、紙幣や有価媒体などの紙葉類が投入される。この例では、投入部201は、有価媒体処理部200の構成部品を収納する筐体の前面に設けられ、複数枚の紙葉類を投入することができるように構成される。また、投入部201には、投入部201に投入された紙葉類を搬送部207に一枚ずつ繰り出す繰出機構201aが設けられる。
払出部202は、紙葉類を機外に払い出す。この例では、払出部202は、筐体の前面に設けられ、複数枚の紙葉類を集積することができるように構成される。また、払出部202には、搬送部207から払出部202に搬送されてきた紙葉類を払出部202に一枚ずつ繰り入れる羽根車202aが設けられる。また、払出部202には、開閉可能なシャッタが設けられており、このシャッタが開状態となっている場合に、払出部202に集積された紙葉類を操作者が取り出すことができるようになっている。
複数の新券収納部203は、それぞれが新券を収納する。この例では、複数の新券収納部203は、筐体の前部に設けられて上下方向に並んで配置され、それぞれが複数枚の新券を集積することができるように構成される。また、新券収納部203には、新券収納部203に収納された新券を搬送部207に一枚ずつ繰り出す繰出機構203aが設けられる。
一時保留部204は、紙葉類を一時的に保留(収納)する。この例では、一時保留部204は、テープ巻き取り式の収納部によって構成される。具体的には、一時保留部204は、正回転方向および逆回転方向の両方に回転可能なドラム204aを有しており、このドラム204aに一対のテープが巻き取られるようになっている。そして、搬送部207から一時保留部204に送られた紙葉類は、この一対のテープの間に挟まれた状態で1枚ずつ順番にドラム204a(正回転方向に回転するドラム204a)により巻き取られて収納される。また、ドラム204aを逆回転方向に回転させると、巻き取られた紙葉類が搬送部207に1枚ずつ繰り出される。
複数の小切手収納部205は、それぞれが小切手を収納する。この例では、小切手収納部205は、スタッカ式の収納部によって構成される。具体的には、小切手収納部205は、複数枚の小切手を集積することができるように構成される。
複数の損券収納部206は、それぞれが損券を収納する。この例では、2つの損券収納部206のうち一方の損券収納部206の構成は、小切手収納部205の構成(スタッカ式の収納部)と同様であり、他方の損券収納部206の構成は、一時保留部204の構成(テープ巻き取り式の収納部)と同様である。
搬送部207は、紙葉類を搬送する。この例では、搬送部207は、投入部201と払出部202と複数の新券収納部203と一時保留部204と複数の小切手収納部205と複数の損券収納部206との間において紙葉類を搬送するように構成される。例えば、搬送部207は、紙葉類を搬送するための搬送ベルトおよび搬送ローラにより構成された搬送路や、搬送ベルトおよび搬送ローラを駆動するための駆動機構や、紙葉類の搬送を案内するためのガイド機構や、紙葉類の搬送方向を切り換えるための分岐爪などによって構成される。
撮像部208は、搬送部207に設けられ、投入部201の下流(紙葉類の搬送方向における下流)に配置される。そして、撮像部208は、搬送部207により搬送される紙葉類を撮像することにより紙葉類の画像を取得する。この例では、撮像部208は、紙葉類の両面を撮像して紙葉類の表面の画像と紙葉類の裏面の画像を取得する。撮像部208により取得された紙葉類の画像は、制御部15に送信される。
次に、有価媒体処理部200において行われる紙葉類受付処理について説明する。紙葉類受付処理では、制御部15は、投入部201から繰り出された紙葉類が撮像部208において撮像されて一時保留部204に搬送されるように、有価媒体処理部200の動作を制御する。また、制御部15は、撮像部208により取得された紙葉類の画像に基づいて簡易識別処理を行う。簡易識別処理では、紙葉類が紙幣(例えば損券や旧券など)である場合に、紙幣の金種や新旧や記番号の識別が行われる。操作表示部11は、撮像部208による取得された紙葉類の画像と制御部15による紙葉類の簡易識別結果とを表示する。
次に、図5を参照して、紙葉類処理装置10において処理される紙葉類について説明する。以下では、紙葉類の一例である紙幣Bを例に挙げて説明する。以下の説明において、「左右方向」は、紙幣Bに描かれた肖像画を基準とする左右方向のことである。「上下方向」は、紙幣Bに描かれた肖像画を基準とする天地方向のことであり、「上」は、肖像画の「天」に対応し、「下」は、肖像画の「地」に対応する。紙幣Bの「表面」は、紙幣Bの肖像画が描かれた面のことであり、紙幣Bの「裏面」は、紙幣Bの肖像画が描かれた面の裏側の面のことである。
記憶部14は、1つまたは複数の特徴情報を記憶する。1つまたは複数の特徴情報の各々は、比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に示される情報である。具体的には、1つまたは複数の特徴情報の各々は、比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に印字される識別情報(この例では記番号)である。
制御部15は、紙葉類処理装置10の各種処理において、必要に応じて確認支援動作を行う。確認支援動作は、処理中の紙葉類が比較対象として定められた紙葉類に該当するか否かの確認を支援するための動作である。
なお、この例では、操作表示部11は、制御部15から出力された各種画像を操作者へ向けて出力する出力部の一例である。制御部15は、各種画像を操作表示部11に出力する。操作表示部11は、制御部15から出力された各種画像を表示する。例えば、操作表示部11は、紙葉類画像P10と比較画像P20とが並んで配置されるように、紙葉類画像P10と比較画像P20とを表示する。
次に、紙葉類受付処理において行われる制御部15の確認支援動作について説明する。以下では、偽造紙幣の疑いのある紙幣が有価媒体処理部200に投入され、有価媒体処理部200に投入された紙幣が偽造紙幣に該当するか否か確認される場合を例に挙げて説明する。紙葉類画像P10は、紙葉類の一例である紙幣を示す画像である。この例では、紙葉類受付処理において撮像部208により紙葉類画像P10が取得される毎に、以下の処理が行われる。
制御部15は、撮像部208により取得された紙葉類画像P10から第1領域画像P11と第2領域画像P12とを抽出する。第1領域画像P11は、紙幣の第1領域BR1を示す画像であり、第2領域画像P12は、紙幣の第2領域BR2を示す画像である。
次に、制御部15は、第1領域画像P11および第2領域画像P12の各々に対して、読取処理を行う。これにより、紙幣の第1領域BR1に印字された記番号と紙幣の第2領域BR2に印字された記番号とが読み取られる。そして、制御部15は、紙幣の第1領域BR1および第2領域BR2の各々に印字された記番号が互いに一致するか否かを判定する。
次に、制御部15は、確認画像P1を生成する。確認画像P1は、紙葉類画像P10と第1領域画像P11と第2領域画像P12とを含む。
制御部15は、確認画像P1を操作表示部11に出力する。操作表示部11は、確認画像P1を表示する。図7に示すように、確認画像P1では、紙葉類画像P10と第1領域画像P11と第2領域画像P12とが並んで配置される。また、確認画像P1には、種類入力領域R10と、偽造リストボタンB10と、返却ボタンB11と、確定ボタンB12とが設けられる。
また、制御部15は、比較画像P20を生成する。具体的には、制御部15は、記憶部14に記憶された複数の特徴情報(この例では偽造紙幣の記番号)を読み出し、読み出された複数の特徴情報が登録された比較画像P20を生成する。この例では、制御部15は、複数の特徴情報と、複数の特徴情報の各々に対する種類情報(この例では偽造紙幣の金種および券種)とを比較画像P20に登録する。
図7に示した確認画像P1において偽造リストボタンB10を押下する操作が操作表示部11に与えられると、制御部15は、比較画像P20を操作表示部11に出力する。操作表示部11は、確認画像P1とともに比較画像P20を表示する。図8に示すように、操作表示部11において、比較画像P20は、確認画像P1に重なるように表示される。これにより、確認画像P1には、紙葉類画像P10と第1領域画像P11と第2領域画像P12と比較画像P20とが並んで配置される。比較画像P20には、記憶部14に記憶された特徴リストに含まれる複数の特徴情報(この例では記番号)が登録される。
図8に示した確認画像P1において比較画像P20に登録された複数の特徴情報(この例では記番号)のいずれか1つを押下する操作が操作表示部11に与えられると、その操作に応じた選択指令信号(複数の特徴情報のいずれか1つを選択する選択指示)が操作表示部11から制御部15に送信される。制御部15は、選択指令信号を受けると、比較画像P20の中から選択された特徴情報(この例では記番号)に対応する説明情報を記憶部14から読み出し、読み出された説明情報に示された説明が記載された説明画像P30を生成する。そして、制御部15は、説明画像P30を操作表示部11に出力する。操作表示部11は、確認画像P1および比較画像P20とともに、説明画像P30を表示する。
操作者は、操作表示部11に表示された確認画像P1を確認し、確認画像P1に登録された紙葉類画像P10に示された紙幣が偽造紙幣(比較対象として定められた紙葉類)に該当するか否かを確認する。例えば、第1領域画像P11と第2領域画像P12の各々(または紙葉類画像P10)に示された紙幣の記番号が比較画像P20に登録された複数の記番号のいずれかと一致する場合に、紙葉類画像P10に示された紙幣が偽造紙幣に該当すると判断される。
以上のように、紙葉類画像P10と比較画像P20とを並べて配置することにより、紙葉類画像P10に示された情報と比較画像P20に登録された特徴情報とを容易に見比べることができる。これにより、紙葉類画像P10に示される情報と紙資料に記載された情報とを見比べる場合よりも、情報の見比べを容易にすることができる。したがって、撮像部208により撮像された紙葉類が比較対象として定められた紙葉類(以下では単に「比較対象」と記載)に該当するか否かの確認を容易にすることができる。
また、制御部15は、以下の変形例1~5のように構成されてもよい。
変形例1では、記憶部14には、複数の特徴情報が記憶されている。複数の特徴情報の各々には、その特徴情報に対応する紙葉類の種類が対応付けられている。制御部15は、撮像部208により撮像された紙葉類の種類を示す種類情報を受ける。そして、制御部15は、記憶部14に記憶された複数の特徴情報のうち種類情報に示された紙葉類の種類に対応する特徴情報が比較画像P20において優先的に示されるように、比較画像P20を出力する。
変形例2では、記憶部14には、複数の特徴情報が記憶されている。複数の特徴情報の各々は、比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に印字される識別情報である。制御部15は、撮像部208により取得された紙葉類画像P10から紙葉類の特定の領域に印字された識別情報を読み取る読取処理を行う。そして、制御部15は、記憶部14に記憶された複数の特徴情報のうち読取処理により読み取られた識別情報との一致度が高い特徴情報が比較画像P20において優先的に示されるように、比較画像P20を出力する。
変形例3では、記憶部14には、複数の特徴情報が記憶されている。複数の特徴情報の各々には、その特徴情報に対応する紙葉類の発見件数が対応付けられている。制御部15は、記憶部14に記憶された複数の特徴情報のうち発見件数の多い特徴情報が比較画像P20において優先的に示されるように、比較画像P20を出力する。なお、特徴情報に対応する紙葉類(例えば偽造紙幣)の発見件数は、情報管理センタ(図示を省略)において所定期間毎に集計されて銀行の各店舗(具体的には店舗に設けられる管理コンピュータ50や紙葉類処理装置10)などに配信されるようになっていてもよい。
変形例4では、記憶部14には、複数の特徴情報が記憶されている。複数の特徴情報の各々には、その特徴情報に対応する紙葉類の直近の発見日からの経過日数が対応付けられる。制御部15は、記憶部14に記憶された複数の特徴情報のうち経過日数が少ない特徴情報が比較画像P20において優先的に示されるように、比較画像P20を出力する。なお、特徴情報に対応する紙葉類(例えば偽造紙幣)の発見日は、情報管理センタ(図示を省略)において随時集約されて銀行の各店舗(具体的には店舗に設けられる管理コンピュータ50や紙葉類処理装置10)などに配信されるようになっていてもよい。
変形例5では、制御部15は、バラ紙幣処理部100におけるバラ紙幣入金処理において、必要に応じて確認支援動作を行う。例えば、バラ紙幣入金処理において、制御部15は、入金識別部111により正常ではないと識別された紙幣(入金リジェクト紙幣)に対して確認支援動作を行う。これにより、バラ紙幣入金処理において、入金リジェクト紙幣を示す紙葉類画像P10と比較画像P20とが並んで配置されるように、紙葉類画像P10と比較画像P20とを出力することができる。
次に、図10~図12を参照して、記憶部14に記憶される特徴リストの更新について説明する。特徴リストの編集は、所定の権限を有する操作者により実行される。特徴リストを更新するための操作が操作表示部11に与えられると、リスト編集画像P5が操作表示部11に表示される。
なお、以上の説明では、確認画像P1において第1領域画像P11と第2領域画像P12とが上下方向に並んで配置される場合を例に挙げたが、これに限らず、確認画像P1において第1領域画像P11と第2領域画像P12とが左右方向に並んで配置されていてもよい。
10 紙葉類処理装置
100 バラ紙幣処理部
200 有価媒体処理部
300 帯封紙幣処理部
400 バラ硬貨処理部
500 包装硬貨処理部
600 損貨記念貨処理部
700 貨幣保管部
11 操作表示部(出力部)
11a 操作部
11b 表示部
12 プリンタ(出力部)
13 通信部
14 記憶部
15 制御部
101 入金部
102 入金リジェクト部
103 一括一時保留部
104 金種別一時保留部
105 一括紙幣収納部
106 金種別紙幣収納部
107 出金部
108 出金リジェクト部
109 整理一時保留部
110 バラ紙幣搬送部
111 入金識別部
111a 撮像部
112 スイッチバック反転部
113 出金識別部
114 スパイラル反転部
201 投入部
202 払出部
203 新券収納部
204 一時保留部
205 小切手収納部
206 損券収納部
207 搬送部
208 撮像部
50 管理コンピュータ
51 操作部
52 表示部
53 通信部
54 記憶部
55 制御部
60 上位コンピュータ
B 紙幣(紙葉類)
BR1 第1領域(特定の領域)
BR2 第2領域(特定の領域)
P1 確認画像
R10 種類入力領域
R11 金種入力領域
R12 券種入力領域
P10 紙葉類画像
P11 第1領域画像
P12 第2領域画像
P20 比較画像
P30 説明画像
P5 リスト編集画像
R51 一覧表示領域
R52 詳細表示領域
P6 新規登録画像
R60 種類指定領域
R61 開始番号入力領域
R62 終了番号入力領域
R63 コメント入力領域
Claims (9)
- 紙葉類を処理する紙葉類処理装置であって、
前記紙葉類を撮像することにより該紙葉類の画像を取得する撮像部と、
1つまたは複数の特徴情報を記憶する記憶部と、
制御部とを備え、
前記1つまたは複数の特徴情報の各々は、比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に示される情報であり、
前記制御部は、前記撮像部により取得された紙葉類の画像と、前記記憶部に記憶された1つまたは複数の特徴情報が登録された比較画像とが並んで配置されるように、該紙葉類の画像と該比較画像とを出力し、
前記記憶部には、複数の特徴情報が記憶されており、
前記複数の特徴情報の各々には、該特徴情報に対応する紙葉類の特徴の説明を示す説明情報が対応付けられており、
前記制御部は、前記比較画像に登録された複数の特徴情報のいずれか1つを選択する選択指示を受けると、前記記憶部に記憶された前記複数の特徴情報の各々に対応する説明情報のうち該選択指示により選択される特徴情報に対応する説明情報を出力する
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 請求項1において、
前記制御部は、前記撮像部により取得された紙葉類の画像から該紙葉類の特定の領域を示す領域画像を抽出し、該紙葉類の画像と該領域画像と前記比較画像とが並んで配置されるように、該紙葉類の画像と該領域画像と該比較画像とを出力する
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 請求項2において、
前記制御部は、前記撮像部により取得された紙葉類の画像または該紙葉類の画像から抽出された前記領域画像に対して、該領域画像に示される情報と前記比較画像に登録された1つまたは複数の特徴情報との見比べを容易にするための画像処理を行う
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 請求項1~3のいずれか1つにおいて、
前記記憶部には、複数の特徴情報が記憶されており、
前記複数の特徴情報の各々には、該特徴情報に対応する紙葉類の種類が対応付けられており、
前記制御部は、前記撮像部により撮像された紙葉類の種類を示す種類情報を受け、前記記憶部に記憶された複数の特徴情報のうち該種類情報に示された紙葉類の種類に対応する特徴情報が前記比較画像において優先的に示されるように、該比較画像を出力する
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 請求項1~4のいずれか1つにおいて、
前記記憶部には、複数の特徴情報が記憶されており、
前記複数の特徴情報の各々は、前記比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に印字される識別情報であり、
前記制御部は、前記撮像部により取得された紙葉類の画像から該紙葉類の特定の領域に印字された識別情報を読み取る読取処理を行い、前記記憶部に記憶された複数の特徴情報のうち該読取処理により読み取られた識別情報との一致度が高い特徴情報が前記比較画像において優先的に示されるように、該比較画像を出力する
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 請求項1~5のいずれか1つにおいて、
前記比較対象として定められた紙葉類は、偽造紙幣であり
前記1つまたは複数の特徴情報の各々は、前記偽造紙幣の記番号である
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を処理する紙葉類処理システムであって、
前記紙葉類を撮像することにより該紙葉類の画像を取得する撮像部を有する紙葉類処理装置と、
1つまたは複数の特徴情報を記憶する記憶部と、
制御部とを備え、
前記1つまたは複数の特徴情報の各々は、比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に示される情報であり、
前記制御部は、前記撮像部により取得された紙葉類の画像と、前記記憶部に記憶された1つまたは複数の特徴情報が登録された比較画像とが並んで配置されるように、該紙葉類の画像と該比較画像とを出力し、
前記記憶部には、複数の特徴情報が記憶されており、
前記複数の特徴情報の各々には、該特徴情報に対応する紙葉類の特徴の説明を示す説明情報が対応付けられており、
前記制御部は、前記比較画像に登録された複数の特徴情報のいずれか1つを選択する選択指示を受けると、前記記憶部に記憶された前記複数の特徴情報の各々に対応する説明情報のうち該選択指示により選択される特徴情報に対応する説明情報を出力する
ことを特徴とする紙葉類処理システム。 - 紙葉類を処理する紙葉類処理装置であって、
前記紙葉類を撮像することにより該紙葉類の画像を取得する撮像部と、
1つまたは複数の特徴情報を記憶する記憶部と、
制御部とを備え、
前記1つまたは複数の特徴情報の各々は、比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に示される情報であり、
前記制御部は、前記撮像部により取得された紙葉類の画像と、前記記憶部に記憶された1つまたは複数の特徴情報を含む比較画像とが並んで配置されるように、該紙葉類の画像と該比較画像とを出力し、
前記紙葉類は、紙幣であり、
前記比較対象として定められた紙葉類は、偽造紙幣であり、
前記1つまたは複数の特徴情報の各々は、前記偽造紙幣の記番号である
ことを特徴とする紙葉類処理装置。 - 紙葉類を処理する紙葉類処理システムであって、
前記紙葉類を撮像することにより該紙葉類の画像を取得する撮像部を有する紙葉類処理装置と、
1つまたは複数の特徴情報を記憶する記憶部と、
制御部とを備え、
前記1つまたは複数の特徴情報の各々は、比較対象として定められた紙葉類の特定の領域に示される情報であり、
前記制御部は、前記撮像部により取得された紙葉類の画像と、前記記憶部に記憶された1つまたは複数の特徴情報を含む比較画像とが並んで配置されるように、該紙葉類の画像と該比較画像とを出力し、
前記紙葉類は、紙幣であり、
前記比較対象として定められた紙葉類は、偽造紙幣であり、
前記1つまたは複数の特徴情報の各々は、前記偽造紙幣の記番号である
ことを特徴とする紙葉類処理システム。
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JP2019136885A JP7291023B2 (ja) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | 紙葉類処理装置および紙葉類処理システム |
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JP2014178948A (ja) | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Glory Ltd | 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法 |
-
2019
- 2019-07-25 JP JP2019136885A patent/JP7291023B2/ja active Active
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