JP2005004373A - 整備記録簿作成システム、端末装置、コンピュータプログラム - Google Patents

整備記録簿作成システム、端末装置、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】整備記録簿等の自動車関連帳票を、正確かつ簡易に作成することができる技術を提供する。
【解決手段】車両番号等に基づき、整備記録簿作成対象の車両が特定されたときに、その車両に関する情報、例えばAT車である、ディーゼル車である等の車両情報を車両情報格納部から抽出する。次いで、抽出された車両情報と整備記録簿の点検項目情報とに基づき、予め、車両に応じた点検項目を決定する。そして、点検項目が反映されたイメージをディスプレイに表示させた状態で、点検結果を入力することができるようにした。入力完了後は、点検結果をイメージとともに白紙に印刷することもできる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指定整備記録簿等の自動車関連帳票を作成する際に用いて好適な整備記録簿作成システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
自己が所有する自動車について車検(正式には継続審査)を受ける場合には、通常、自動車の所有者(以下、「顧客」又は「ユーザ」ということがある)は整備工場などに車検に関する手続き一般を依頼する。整備工場には認証工場と指定工場の2種類があるが、認証工場では車検にかかわる検査を自己の工場で実施できないため、陸運支局に現車を持ち込まなくてはならない。一方、民間車検場とも呼ばれる指定工場では、自己の工場で車検にかかわる検査を行うことができるため、認証工場のように陸運支局に現車を持ち込む必要はないが、陸運支局に必要な書面を提出し書面に基づく審査を受けることになっている。
【0003】
認証工場と指定工場(以下、両者を区別する場合を除き、「整備工場」と総称する)には以上のような相違があるにせよ、いずれの整備工場も、車検の際には点検項目が列挙されている指定整備記録簿に自動車の点検結果を記載して、陸運支局に提出しなければならない。自動車の点検項目は道路運送車両法で定められており、指定整備記録簿の様式は、図13に示す所定フォーマットのものとなっている。
このため、従来より、整備士は指定整備記録簿を紙媒体の状態で現場に持参し、指定整備記録簿中に設けられたチェックボックスBに点検結果を手書きで記入している。例えば、ハンドルを検査した結果、操作具合が良好であれば該当個所に「レ」を記入する。一方、ブレーキ・ペダルを検査した結果、操作具合が不良であり、修理をしたような場合であれば、該当個所に「△」を記入するのである。
【0004】
ところで、近年、様々な入力支援ソフトが登場しており、所定フォーマットの提出書類(例えば継続検査申請書)の作成に要する労力が軽減されつつある。所定フォーマットの提出書類の記入必要個所に、記入を自動的に行うものとしては、特開平7−17081号公報がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−17081号公報(特許請求の範囲、図5)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
指定整備記録簿には上述したように法定の点検項目が列挙されているが、自動車の種類及び型式によっては点検が不要となる項目がある。例えば、クラッチ・ペダルを備えていないオートマチックトランスミッション車(以下、「AT車」という)であれば、当然のこととしてクラッチ・ペダルの点検及び整備は不要となる。このように、自動車によっては不要となる点検項目には、通常、チェックボックスBに「/」を記入することとなっているが、整備士(以下、「作業者」という)が誤って点検・整備不要項目のチェックボックスBに「/」以外のチェックを入れてしまう場合がある。このようなミスが生じると、指定整備記録簿の内容の正確性に欠けることとなる。さらには、整備工場が実際に検査をしたのかどうかについても疑義が生じてしまうという問題があった。
また、指定整備記録簿は、点検すべき項目が車両によって異なるため、特開平7−17081号公報に開示されている技術はあるものの、そのような技術の指定整備記録簿への適用は困難であり、つまり、指定整備記録簿の記入必要個所に自動記入を行わせるようなことは実現されていない。
そこで本発明は、指定整備記録簿等の自動車関連帳票を、正確かつ簡易に作成することができる技術を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者は様々な検討を行った。その結果、整備記録簿作成対象の車両に関する車両情報等に基づき、車両に応じた点検項目をシステム側で決定し、作業者には点検項目が反映された整備記録簿のイメージが示されるようにすることが有効であることを知見した。すなわち、本発明における整備記録簿作成システムでは、車両情報格納部は整備記録簿作成対象の車両に関する車両情報を格納し、情報格納部は整備記録簿の点検項目情報及び整備記録簿のイメージデータを格納しているとともに、表示部は画像情報を表示させる。そして、表示処理部は、外部から車両の識別情報を取得したときに車両情報格納部からその車両に関する車両情報を抽出するとともに、抽出された車両情報と点検項目情報とに基づき、その車両に応じた点検項目を決定し、点検項目を反映させた状態でイメージデータに基づく整備記録簿のイメージを表示部に表示させるのである。ここで、車両情報格納部に格納されている車両情報には、整備記録簿の点検項目を決定する上で必要となる情報、具体的にはAT車か否か、ディーゼル車か否か、等の情報が少なくとも含まれる。また、整備記録簿のイメージデータは、所定フォーマットの整備記録簿(図13に示した整備記録簿)を画像データ化したものである。情報格納部に格納されている点検項目情報は、整備記録簿の「点検及び整備の概要等」の個所に列挙されている点検項目に対応した情報である。
点検項目が反映された状態で整備記録簿のイメージを表示させる形態としては、車両に応じて決定された点検項目を、それ以外の点検項目、すなわち、その車両についての点検不要項目と識別可能な状態で表示させることが望ましい。例えば、点検項目のチェックボックスの色彩及び/又はサイズを点検不要項目のチェックボックスのものと相違させてもよいし、点検不要項目のチェックボックスに点検不要であることを示す「/」を表示させてもよい。また、点検不要項目を非表示とし、点検項目(車両に応じて決定された点検項目)のみを表示させることも、点検項目を反映させた状態で整備記録簿のイメージデータを表示させる形態に含まれる。
【0008】
本発明における整備記録簿作成システムにおいて、点検項目に対する外部からの入力を受け付ける入力部と、点検項目に対する外部からの入力結果を少なくとも印刷する印刷部をさらに備えることができる。印刷部は、点検項目に対する外部からの入力結果のみを印刷することもできるし、点検項目に対する外部からの入力結果を整備記録簿のイメージとともに印刷することもできる。
点検項目に対する外部からの入力結果を整備記録簿のイメージとともに印刷する場合には、特にレーザプリンタが好ましい。
また、表示部に表示された整備記録簿のイメージは、点検結果を入力するためのチェックボックスが含まれるものとし、入力部は車両に応じて決定された点検項目に対応するチェックボックスに対してのみ入力を受け付けるという形態が望ましい。これにより、点検不要項目に対して、誤って点検結果が入力されることを未然に防止することができる。
【0009】
また本発明は、整備記録簿のイメージとともに、整備記録簿の点検項目に対する外部からの入力結果を印刷することを特徴とする整備記録簿作成システムを提供する。すなわち、本発明における整備記録簿作成システムでは、情報格納部は点検項目を含む整備記録簿のイメージデータを格納しており、入力部は整備記録簿の点検項目に対する外部からの入力を受け付ける。そして、印刷部は、イメージデータに基づく整備記録簿のイメージとともに入力部において外部から受け付けた入力結果を印刷するのである。本発明における整備記録簿作成システムによれば、白紙に整備記録簿を印刷することが可能である。印刷の品質及び印刷速度を考慮すると、レーザープリンタを用いて印刷部を構成することが望ましい。
【0010】
また、上述した情報格納部(もしくは他の情報格納部)に、整備記録簿作成対象の車両に関する車両情報及び整備記録簿の点検項目情報を格納しておき、外部から車両の識別情報を取得したときに情報格納部からその車両に関する車両情報を抽出するとともに、抽出された車両情報と点検項目情報とに基づき、その車両に応じた点検項目を決定するようにしてもよい。そして、車両に応じて決定された点検項目と点検不要項目とが容易に識別できるようにしてイメージデータに基づく整備記録簿のイメージを表示させるようにしてもよい。
さらに、本発明における整備記録簿作成システムにおいて、イメージデータに基づく整備記録簿のイメージを表示させる表示部と、この表示部の表示領域の一部に、点検項目に対する外部からの入力を補助する入力補助オブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御部をさらに備えることが望ましい。整備記録簿では、点検結果を「レ」、「△」、「×」等の所定の記号で示すことになっている。そこで、本発明では、表示領域の一部に、これらの記号入力と関連付けられたボタンオブジェクトを入力補助オブジェクトとして表示させる。ボタンオブジェクトを押すとそのボタンオブジェクトに応じた記号が入力されるので、点検結果の入力作業を効率良く進めることが可能となる。特に使用頻度が高い「レ」については、すべての点検項目に「レ」を入力するといったコマンドと関連付けられたボタンオブジェクトを入力補助オブジェクトの1つとして表示させてもよい。
【0011】
本発明における整備記録簿作成システムでは、部品及び工賃に関する費用情報を格納する費用情報格納部と、外部からの入力結果及び費用情報に基づき、整備記録簿作成対象の車両について実施した整備内容に応じた請求データを生成する請求データ生成部とをさらに備えることができる。整備記録簿は点検整備の内容を示すものであり、整備記録簿を作成する際に入力された点検結果を参酌することで、費用が派生した項目を抽出することができる。例えば、外部からの入力結果がブレーキ・パッドを交換したことを示すものであれば、請求データ生成部は、費用情報格納部からブレーキ・パッドの費用及びその交換に対する工賃を抽出し、請求データを生成するのである。
【0012】
また、本発明は、自動車関連の帳票作成に好適な端末装置をも提供する。すなわち、本発明の端末装置は、複数のチェックボックスを含む帳票にチェック結果を入力する端末装置であって、接続手段は顧客識別情報及び顧客の車両情報を格納した外部のデータベースに外部ネットワークを介して接続する。複数のチェックボックスを含む帳票イメージデータは、本発明に係る端末装置または上述した外部のデータベースに格納されており、表示手段は帳票イメージデータを呼び出し、その帳票イメージデータに基づきチェックボックスを含む帳票イメージを表示させる。そして、入力制御手段は、外部から顧客識別情報を取得したときに、接続手段を介してデータベースから顧客の車両情報を抽出するとともに、抽出された車両情報に基づき、表示手段に表示されたチェックボックスに対する外部からの入力可否を制御するのである。ここで、外部ネットワークとは、インターネットやLAN、WAN、公衆電話回線等を指している。本発明における端末装置では、作成すべき帳票(例えば、整備記録簿等)に応じて、外部のデータベースから帳票イメージデータ及び顧客の車両情報を取得することができるとともに、帳票イメージデータに含まれるチェックボックスについての入力可否は顧客の車両情報に基づいて制御される。よって、入力可能項目について、作業者が逐次、入力の要否を判断する労力が省かれる。
【0013】
本発明の端末装置において、入力制御手段は、入力可の状態に制御されたチェックボックスについて、外部からの入力を受け付けるとともに、その入力結果を外部ネットワークを介して外部に送出することができる。このように、端末装置側では入力結果のみを送出し、他のPC側で、入力結果と帳票イメージデータに基づき帳票を印刷してもよい。これにより、帳票の入力作業と、印刷作業を分業化することも可能となる。
本発明の端末装置としては、例えばPDA、タブレット型PC等の携帯型情報端末が望ましい。本発明の端末装置をこうした携帯型のものとすることで、作業者は作業しながら入力作業を行うことができる。
【0014】
また、本発明は、表示部を備え、整備記録簿のイメージデータを格納したコンピュータ装置に以下の処理を実行させるコンピュータプログラムとしても捉えることができる。すなわち、整備記録簿作成対象の車両に関する車両情報及び整備記録簿の点検項目情報を格納したデータベースにアクセスすることでデータベースから抽出された車両情報と点検項目情報とに基づき、車両に応じた点検項目を決める処理と、イメージデータを読み出し、点検項目を反映させた状態でイメージデータに基づく整備記録簿のイメージを表示部に表示させる処理と、外部からの入力を受け付け、その入力結果を整備記録簿のイメージ上に重ねて表示する処理とを少なくともコンピュータ装置に実行させるのである。
入力結果はイメージとともに印刷させることもできるし、入力結果のみを印刷させることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
【0016】
<第1の実施形態>
はじめに、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10の概要を説明する。整備記録簿作成システム10は、所定フォーマットの整備記録簿(図13に示した整備記録簿)を画像データ化したものを、整備記録簿(以下、「記録簿」という)のイメージデータとして保存している。
記録簿を作成する際に、点検項目は車両に応じて決定する必要があるが、整備記録簿作成システム10では、作業者は点検不要項目を直観的に認識でき、点検項目についてのみ点検結果を入力できるようになっている。具体的には、記録簿作成対象の車両が特定されたときに、その車両に関する情報、例えばAT車である、ディーゼル車である等の車両情報が抽出される。そして、抽出された車両情報と記録簿の点検項目情報とに基づき、予め、システム側で点検不要項目を抽出し、点検不要項目のチェックボックスに「/」を自動入力する。作業者に対しては、「/」が既に入力された記録簿のイメージが表示されるとともに、「/」が入力されたチェックボックスについては作業者からの入力が拒否されるようになっている。
【0017】
図1は、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10のブロック図である。図1に示すように、整備記録簿作成システム10は、パーソナルコンピュータ11(以下、PC11という)と、PC(端末装置)11に接続される印刷手段としてのレーザプリンタ(印刷部)14とで構成されている。なお、図1では、PC11として携帯型ノートパソコンを用いる例を示しているが、デスクトップ型パソコンを用いて整備記録簿作成システム10を構成してもよい。
【0018】
PC11は、入力手段としてのキーボード12、帳票イメージ等の画像情報を表示するディスプレイ(表示部、表示手段)13、データを大量に保存可能なハードディスクドライブ15(以下、HDD15という)を備えている。さらにPC11は、制御手段としてCPU(Central Processing Unit)21、RAM22、ROM23を備えている。
【0019】
HDD15には、記録簿等の自動車関連帳票の作成に関する必要なプログラムファイル1が格納されており、CPU21はプログラムファイル1をRAM22上で実行する。つまり、整備記録簿作成システム10では、CPU21がプログラムファイル1に基づく処理を、RAM22と共働して行うことで、処理部(表示処理部、オブジェクト表示制御部、請求データ生成部、入力制御手段)として機能する。
さらにHDD15は、自動車関連帳票を作成する上で必要な情報を格納しているデータベース2を備えている。図1に示したように、データベース2は、ユーザ車両情報格納部(車両情報格納部)2a、書類情報格納部(情報格納部)2b、記録簿情報格納部2c及び費用情報格納部2dを備えている。
【0020】
ユーザ車両情報格納部2aは、ユーザ情報及びユーザが所有する車両に関する情報をテーブル形式で記憶している。図2は、ユーザ車両情報格納部2aが記憶している情報の一例を示している。図2に示すように、ユーザ車両情報格納部2aは、顧客番号、ユーザ氏名、住所、ユーザが所有する車両の車両番号、車台番号及び車種を記憶しているとともに、ユーザの車両に関する点検項目を決めるための判断基準となる点検項目識別情報をも記憶している。図2では、トランスミッションの種別(MT車かAT車か)、燃料の種別(ディーゼル車かガソリン車か)、パワー・ステアリングの有無、ブレーキの形態(ディスクブレーキかドラムブレーキか)等に関する情報が、点検項目識別情報としてユーザ車両情報格納部2aに記憶されている。
ユーザ車両情報格納部2aには、以上の各種情報が互いに対応付けられて記憶されており、車両番号または車台番号のいずれかがわかれば、ユーザの車両を特定することができるようになっている。
【0021】
なお、電気自動車か否か等の情報も、点検項目識別情報としてユーザ車両情報格納部2aに記憶することもできる。ここで、本明細書において、「電気自動車」には燃料電池電気自動車が含まれるが、燃料としてガソリンと電気エネルギーを併用するいわゆるハイブリッド車は含まない。
【0022】
また、整備工場側でユーザに対し会員カードを発行している場合には、カードに記憶された顧客番号を整備記録簿作成システム10側で読み取り、記録簿作成対象のユーザ情報及びユーザの車両に関する情報をユーザ車両情報格納部2aから抽出できるようになっている。このように、車両番号及び車台番号に限らず、ユーザ毎に付されている顧客番号を、ユーザの車両を識別するための車両識別情報として用いることもできる。以下、車両番号、車台番号及び顧客番号を適宜、「ユーザ識別情報(顧客識別情報)」と総称する。
【0023】
書類情報格納部2bは、整備記録簿作成システム10を用いて作成可能な書類のイメージデータを記憶している。整備記録簿作成システム10を用いて作成可能な書類としては、記録簿の他に見積書等があるが、記録簿については所定フォーマットの整備記録簿(図13に示した整備記録簿)を画像データ化したものを、イメージデータとして記憶している。一方、見積書については所定フォーマットの見積書(図3に示す見積書)を画像データ化したものを、イメージデータとして記憶している。このように、書類情報格納部2bが各書類についてイメージデータを記憶しているのは、記録簿等の所定フォーマットで作成すべき帳票のイメージ(以下、「帳票イメージ」という)をディスプレイ13上に表示させ、さらにはこの帳票イメージを白紙に印刷可能とするためである。
【0024】
書類情報格納部2bは、各イメージデータについて、入力項目及び入力優先順位に関する情報を保持している。例えば、記録簿のイメージデータについては、書類情報格納部2bは、使用者の氏名又は名称、住所、自動車登録番号又は車両番号、車台番号、点検・整備項目等を入力可能項目として保持しているとともに、これらの入力可能項目に対応する入力位置情報も保持している。
ここで、記録簿のイメージデータに基づく帳票イメージがディスプレイ13に表示された状態を図4に示す。図4に示すように、帳票イメージXが表示されると、記録簿のイメージデータに含まれるチェックボックスYも、ディスプレイ13上に表示される。チェックボックスYにはそれぞれ入力優先順位が付されており、入力優先順位と入力位置情報は互いに関連付けられて保持されている。そして、処理部によって、入力要求位置が入力優先順位に従って順次移行するように制御されている。具体的には、チェックボックスY1の入力が完了すると、入力優先順位がチェックボックスY1の次であるチェックボックスY2の位置に入力要求個所が移行し、チェックボックスY2の入力が完了すると優先順位にしたがって次のチェックボックスYに入力要求個所が移行する。以下同様に、すべてのチェックボックスYについて入力が完了するまで、入力要求個所が優先順位にしたがって移行するのである。
【0025】
作業者が記録簿作成対象の車両に対して点検結果を入力すると、その点検結果は、ユーザ識別情報及び点検項目情報と対応付けられて記録簿情報格納部2cに格納される。記録簿情報格納部2cに格納された情報の一例を図5に示す。
【0026】
費用情報格納部2dには、部品と工賃等の情報が記憶されており、点検結果に応じて処理部が請求データを生成し、見積りを立てられるようになっている。
【0027】
続いて、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10によって処理可能な業務の概略を説明する。整備記録簿作成システム10によって処理可能な業務としては、記録簿作成、見積書作成等が挙げられる。
第1の実施形態における整備記録簿作成システム10を用いて記録簿を作成する場合には、記録簿作成対象の車両が特定されると、車両の点検項目識別情報に基づき点検不要項目が抽出される。そして、ディスプレイ13に表示された記録簿の帳票イメージX中の該当するチェックボックスYに、点検不要項目を示す「/」が視認可能に自動入力表示される。
チェックボックスYの入力順序は整備記録簿作成システム10側で制御されており、作業者が入力が必要なチェックボックスYに点検結果を入力すると、次のチェックボックスYに移動するようになっている。なお、作業者は「/」が既に入力されているチェックボックスYについては、入力をすることができないようになっている。
入力が必要なすべてのチェックボックスYに対して入力がなされると、点検結果情報(入力結果)は記録簿情報格納部2cに記憶される。そして、整備記録簿作成システム10側では、記録簿の印刷指示がなされたときに、点検結果情報を記録簿の帳票イメージXとともに白紙に印刷することができる。つまり、図4に示した帳票イメージXとともに、チェックボックスYに入力された点検結果を示す記号が、白紙に印刷されるのである。
処理部が行う記録簿作成処理の概要は以上の通りである。以下、図6を用いて、処理部が行う記録簿作成処理の内容を詳細に説明する。記録簿作成処理は、作業者がメニュー選択画面の中から「指定整備記録簿作成」という項目を選択したときに開始される。
【0028】
図6は、記録簿作成処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS101では、処理部によって記録簿のイメージデータが書類情報格納部2bから読み込まれる。これにより、ディスプレイ13には、帳票イメージXを含む図4に示したような入力画面が表示される。この帳票イメージXが表示されると、「ユーザ識別情報を入力してください」という文字メッセージがディスプレイ13に表示される。
【0029】
続くステップS103では、ユーザ識別情報が読み込まれる。この読み込みは、ユーザが提示した会員カードに記憶された情報(つまり顧客番号等)、車両番号、車台番号のいずれかを整備記録簿作成システム10側の読み取り部が読み込むことで、実行される。このとき、整備記録簿作成システム10側では、顧客番号等に基づき、記録簿を作成する上で必要な情報をユーザ車両情報格納部2aから抽出する。記録簿を作成する上で必要な情報としては、ユーザ氏名及び住所、車両番号、車台番号、車両の点検項目識別情報等が挙げられる。なお、会員カードを介したユーザ識別情報の入力に代えて、作業者が手入力でユーザ識別情報を入力することも、もちろん可能である。
【0030】
ステップS105では、処理部は、ステップS103で抽出した点検項目識別情報に基づき、点検不要項目を抽出する。この処理を図7を用いて詳細に説明する。
まず、ステップS201において、ユーザ車両の点検項目識別情報を参照して記録簿作成対象の車両にパワー・ステアリングがあるか否かが判定される。ここで、パワー・ステアリングなしと判定されると、ステップS203に進み、パワー・ステアリングに関するチェックボックスYに点検不要項目であることを示す「/」が入力され、ステップS205に進む。なお、「/」がチェックボックスに入力されると、図5に示した記録簿情報格納部2cの該当個所にも、自動的に同様の入力がなされる。
一方、ステップS201においてパワー・ステアリングありと判定された場合には、パワー・ステアリングは点検項目となり、「/」を該当個所に入力することなく、ステップS205に進む。
【0031】
ステップS205では、記録簿作成対象の車両がディーゼル車か否かが判定される。ここで、ディーゼル車であると判定されると、ステップS207に進む。ディーゼル車はスパーク・プラグを備えていないため、ステップS207では、スパーク・プラグに関するチェックボックスYに点検不要項目であることを示す「/」が入力され、ステップS209に進む。
一方、ステップS205においてディーゼル車でないと判定された場合には、スパーク・プラグは点検項目となり、「/」を該当個所に入力することなく、ステップS209に進む。
【0032】
ステップS209では、記録簿作成対象の車両がAT車か否かが判定される。ここで、AT車であると判定されると、ステップS211に進む。AT車はクラッチ・ペダルを備えていないため、ステップS211では、クラッチ・ペダルに関するチェックボックスYに点検不要項目であることを示す「/」が入力され、ステップS213に進む。
一方、ステップS209においてAT車でないと判定された場合には、クラッチ・ペダルは点検項目となり、「/」を該当個所に入力することなく、ステップS213に進む。
【0033】
ステップS213では、記録簿作成対象の車両がディスク・ブレーキを有するか否かが判定される。ここで、ディスク・ブレーキありと判定されると、ディスク・ブレーキは点検項目となり、「/」を該当個所に入力することなく、ステップS217に進む。ステップS217では、記録簿作成対象の車両がドラム・ブレーキを有するか否かが判定される。ここで、ドラム・ブレーキありと判定されると、ドラム・ブレーキは点検項目となり、「/」を該当個所に入力することなく、次の処理に進む。なお、ステップS213及びステップS217の双方でYesと判定されるのは、例えば図2に示した顧客番号1のように、前輪がディスク・ブレーキかつ後輪がドラム・ブレーキというような車両の場合である。
【0034】
一方、ステップS213において、ディスク・ブレーキなしと判定されると、ステップS215に進む。ステップS215では、ディスク・ブレーキに関するチェックボックスYに点検不要項目であることを示す「/」が入力され、ステップS217に進む。
また、ステップS217において、ドラム・ブレーキなしと判定されると、ステップS219に進む。ステップS219では、ドラム・ブレーキに関するチェックボックスYに点検不要項目であることを示す「/」が入力され、次の処理に進む。その他の項目についても同様にチェックを行い、点検不要項目を抽出するための一連の処理を終了する。
なお、車両の点検項目識別情報に基づき、点検不要項目を抽出する例を示したが、12ヶ月点検なのか24ヶ月点検なのかといった事項をさらに加味して点検不要項目を抽出する。
また、記録簿作成対象の車両が電気自動車であるか否か、等についても同様にチェックを行うようにしてもよい。電気自動車であると判定された場合には、「点火装置」、「エンジン」、「燃料装置」、「公害発散防止装置等」、「トランスミッション、トランスファ」、「デファレンシャル」、「エキゾースト・パイプ、マフラー」等、多数の項目を点検不要項目として抽出することができる。ここで、上述のように、「電気自動車」には燃料電池電気自動車は含むが、いわゆるハイブリッド車(燃料としてガソリンと電気エネルギーを併用する自動車)は含まない。ハイブリッド車は、燃料の一部としてガソリンを使用するため、ガソリン車と同様に、点火装置、エンジン等を備えているからである。
【0035】
処理部は、点検不要項目については帳票イメージXの該当個所に「/」を自動入力し、点検項目と点検不要項目とが容易に識別できるように制御する。ここで、図2に示した顧客番号5のユーザ車両については、ステップS105においてパワー・ステアリング及びクラッチ・ペダルが点検不要項目として抽出されているため、図8に示すように、パワー・ステアリング及びクラッチ・ペダルに関するチェックボックスYに「/」が自動入力される。つまり、ステップS105を終えた状態で、「/」が入力されていない個所が、点検項目である。
【0036】
続いて、図6に示したステップS107に進む。ステップS107では、処理部は作業者による点検項目に対する点検結果の入力を受け付け、チェックボックスYに点検結果を表示させる。上述したように、各チェックボックスYにはそれぞれ入力優先順位が決められており、1つのチェックボックスYに対して入力受付が完了すると、次のチェックボックスYに入力要求個所が移行するようになっている。
【0037】
ここで、記録簿では、点検項目に関する点検及び整備の概要は、「レ」、「○」、「×」等の記号で入力されるようになっている。つまり、記録簿の作成にあたっては、点検良好の場合には「レ」、部品が分解整備された場合には「○」、部品交換された場合には「×」という具合に、点検及び整備結果の内容と対応付けられた記号が、それぞれの点検項目のチェックボックスYに入力される。この入力を容易にするために、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10では、ステップS105が終了したときにディスプレイ13上に、図8に示したような入力補助画面(入力補助オブジェクト)Kが処理部により表示領域の一部に表示されるようになっている。入力補助画面Kは、「レ」、「○」、「×」等の記号入力と関連付けられた複数のボタンオブジェクトOからなり、ボタンオブジェクトOを指定することで、入力要求個所のチェックボックスYに指定されたオブジェクトに対応した記号が点検結果として入力されるようになっている。なお、入力補助画面K中のボタンオブジェクトOの内容は、任意に設定可能である。
【0038】
点検項目に対する入力をより円滑に進めるために、入力要求個所がディスプレイ13上で目立つように、その個所については他の個所と色彩を変更させて表示させてもよい。さらに、図8に示したように入力要求個所のチェックボックスYのサイズを他のチェックボックスYよりも大きくしてもよい。なお、入力補助画面Kは、入力要求個所の近傍に表示されている方が、作業者にとっては便利である。よって、入力補助画面Kの表示位置を、順次移行する入力要求個所の位置と対応させて適宜変更させることが望ましい。なお、入力補助画面Kを非表示とすることや、一個所に固定して表示させることももちろん可能である。
【0039】
ここで、ステップS107において、点検項目の入力受付が完了した状態を図9に示す。なお、入力優先順位が最後のチェックボックスYについて入力が完了した時点で、点検項目についての全入力が完了したと処理部は判断することができる。
ステップS109において、処理部は、ユーザ氏名、住所、車両番号、車台番号等のユーザの情報と点検結果を示す記号とを、少なくとも点検結果情報として記録簿情報格納部2cに記憶させる。ステップS109において記録簿情報格納部2cに記憶される点検結果情報は、例えば図5に示したようなテーブル形式のものとすることができる。
【0040】
続くステップS111では、「指定整備記録簿の印刷を希望しますか」という文字メッセージがディスプレイ13上に出力される。ここで、作業者が印刷を希望しない場合には、所定の操作を行い、記録簿作成処理を終了する。
一方、作業者が印刷を希望する場合には、所定の操作を行うことでステップS113に進む。
ステップS113において、作業者により印刷条件が指定されると、処理部はこれを受け付ける。この際、作業者は、印刷すべき用紙を「白紙」とするか、予め準備された「指定整備記録簿の用紙」とするかを選択することもできる。
ステップS115では、ステップS113で指定された印刷条件に基づき、記録簿が印刷される。ステップS113において作業者が印刷用紙として白紙を選択していた場合には、ステップS115では、図10に示すような状態で、点検結果情報が帳票イメージXとともに白紙に印刷され、所定の記録簿が作成されることととなる。一方、ステップS113において作業者が印刷用紙として「指定整備記録簿の用紙」を選択していた場合には、「指定整備記録簿の用紙」に、点検結果情報、つまりユーザ氏名、住所、車両番号、車台番号及び点検結果を示す記号が印刷されることとなる。
【0041】
以上、図6〜図10を参照して、自動車関連帳票の1つとして処理部が記録簿を作成し印刷するまでの処理の流れを説明した。この他に、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10では、記録簿を作成する際に得た点検結果情報、具体的には点検結果を示す記号を有効活用して見積書を作成することもできる。作業者が見積書作成メニューを選択すると、処理部はユーザ識別情報に基づき、該当する点検結果情報を記録簿情報格納部2cから読み出す。そして、処理部は図5に示した点検結果情報の中から、点検結果を示す欄に部品交換をしたことを示す「×」が付されているものについて部品価格及び作業料金(工賃)のデータを費用情報格納部2dから抽出し、見積金額を算出する。そして、書類情報格納部2bから見積書のイメージデータを読み出し、図3に示した帳票イメージ中の該当個所に車検基本料金、部品単価、作業料金等の項目を表示させる。そして、記録簿の場合と同様に、作業者に指定された印刷条件に基づき、見積書を印刷する。ここで、作業者が印刷用紙として白紙を選択した場合には、図11に示すような状態で、見積書が印刷される。一方、作業者の印刷条件の指定によっては、所定の見積書の用紙に帳票イメージなしでユーザ氏名、費目、料金等のみのデータを印刷することも可能である。
【0042】
以上、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10の構成及び整備記録簿作成システム10によって処理可能な業務の概略を説明した。第1の実施形態における整備記録簿作成システム10では、車両の点検項目識別情報等に基づいて、予め車両に応じた点検を決定し、点検項目と点検不要項目とを識別可能な状態で帳票イメージXに反映させディスプレイ13に表示させるようにした。これにより、作業者自身が逐次、車両に応じた点検項目を判断する必要はなく、点検不要項目について誤った記載をすることを防止することができる。よって、記録簿を正確かつ簡易に作成することが可能となる。
【0043】
また、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10では、所定の入力が完了した記録簿を、帳票イメージXとともに白紙に印刷することができる。これにより、紙媒体に予め印刷された指定整備記録簿の用紙を、整備工場側で常時準備しておく必要がなくなる。さらに、印刷手段としてレーザプリンタ14を使用しているため、点検結果情報を帳票イメージXとともに白紙に印刷する際の品質が良好であるとともに、印刷速度も速い。また、レーザプリンタ14として、既存のものや市販のものを使用できるため、システム導入コストを安くすることができる。
【0044】
さらに、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10によれば、記録簿を作成する際に得た点検結果情報を、見積書等の他の自動車関連帳票を作成する際に、有効活用することができる。これにより、見積書等を作成する際の作業時間が短縮されるとともに、記録簿の内容と見積書等の内容との整合性も確実に保たれる。
【0045】
なお、第1の実施形態における整備記録簿作成システム10では、帳票イメージXとともに、点検結果情報を白紙に印刷する例を示したが、自動車関連帳票の1つである納品書等を印刷トレイにセットし、納品書等の裏面(白紙)に、記録簿を印刷するようにしてもよい。この場合には、使用する用紙を削減することができる。また、整備事業者側では一定期間にわたって自動車関連帳票を保管しているが、納品書等の裏面(白紙)に記録簿を印刷することで、自動車関連帳票の保管スペースを削減することにもなる。さらにまた、記録簿や見積書等の自動車関連帳票は、各車両毎に纏めて保管することが推奨されているが、納品書等の裏面(白紙)に記録簿を印刷することは、この流れにも沿うものといえる。
【0046】
また、第1の実施形態では、レーザプリンタ14を使用する例を示したが、指定工場では、保安基準適合証等のように、帳票によっては転写可能な状態で印刷する必要がある。このような場合に備えて、PC11にさらにドットプリンタを接続してもよい。その場合、作業者が選択した帳票の種別に応じて、出力制御手段が印刷に使用すべきプリンタを自動的に判断することがより望ましい。
【0047】
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態による整備記録簿作成システム100の概略構成を示すブロック図である。
図12に示すように、第2の実施形態における整備記録簿作成システム100は、外部サーバ30と、PDA(Personal Digital Assistant)やタブレット型PCのような携帯型情報端末(端末装置)40とが、インターネットや無線LAN等のネットワーク(外部ネットワーク)50を介して接続された構成となっている。以下、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を用いて、説明を省略し、第2の実施形態の特徴的な部分について説明する。
【0048】
携帯型情報端末40は、入力手段41、ディスプレイ13、HDD15及び制御手段としてCPU21、RAM22、ROM23を備える。さらに、携帯型情報端末40は、ネットワーク50に接続するための通信手段(接続手段)42を備える。携帯型情報端末40のHDD15は、自動車関連帳票を作成するためのプログラムファイル1が格納されている。
外部サーバ30は、ネットワーク50を介して携帯型情報端末40と通信を行う通信部31及びデータベース2を備える。このように、第2の実施形態における整備記録簿作成システム100では、携帯型情報端末40ではなく外部サーバ30にデータベース2が備えられている。
【0049】
携帯型情報端末40が外部サーバ30と通信を行う形態として、無線LANによる通信、インターネットを介した通信、公衆電話回線網を介した通信が挙げられる。無線LANによる通信を行う場合には、携帯型情報端末40は、通信手段42により、外部サーバ30に直接アクセス可能である。一方、インターネットを介した通信を行う場合には、携帯型情報端末40は通信手段42により無線でルータと通信し、このルータからインターネットを介して外部サーバ30にアクセスすることができる。さらに、携帯型情報端末40に携帯電話等の通信端末を接続することで、公衆電話回線網やインターネットを介して、携帯型情報端末40は外部サーバ30にアクセスすることができる。
【0050】
第2の実施形態による整備記録簿作成システム100において、携帯型情報端末40は外部サーバ30と通信を行うことで、作成すべき自動車関連帳票、例えば記録簿のイメージデータやユーザの車両に関する情報(点検項目識別情報等)を適宜、外部サーバ30から取得することができるようになっている。また、携帯型情報端末40側での入力結果、具体的には記録簿の場合にはチェックボックスYに入力された点検結果情報(点検結果を示す記号等)を、ネットワーク50を介して外部サーバ30側に送信可能であり、外部サーバ30側に備えられた印刷手段で記録簿等の自動車関連帳票を印刷することが可能となっている。なお、自動車関連帳票のイメージデータは、携帯型情報端末40が保持していてもよい。また、外部サーバ30が必ずしも印刷手段を備えている必要もなく、端末装置を外部サーバ30に接続して、他の端末装置側で印刷を行ってもよい。
【0051】
第2の実施形態による整備記録簿作成システム100によれば、作業者は携帯型情報端末40を携帯してさえいれば、作業しながら記録簿を作成することが可能となるため、機動性に優れる。
また、携帯型情報端末40側から送出されてくる点検結果情報に基づき、外部サーバ30側でまとめて記録簿を印刷するようにすれば、整備部門と事務部門の作業の分業化も図れ、より効率的に記録簿を作成することができる。また、例えば顧客番号順に記録簿を印刷するようにすれば、帳票を整理するための作業労力が軽減される。
また、点検結果情報はネットワーク50を介して、他の作業者も参照できるため、利便性に優れる。具体的には、携帯型情報端末40を携帯する作業者は車両の整備点検を行った結果を、随時、携帯型情報端末40に入力して外部サーバ30に送出する。そして、外部サーバ30側では、ある作業者は点検結果情報の印刷を担当したり、他の作業者は見積書の作成を担当したりという具合に、効率的に作業を分業化して進めることも可能となる。
【0052】
(プログラム等)
上記の実施形態で示したような、処理部が行う処理のプログラムは、以下のような記憶媒体、プログラム伝送装置の形態とすることもできる。
すなわち、記憶媒体としては、処理部が行う処理のプログラムを、CD−ROM、DVD、半導体メモリを含む各種メモリ、ハードディスク等の記憶媒体に、PC等のコンピュータ装置が読み取り可能に記憶させればよい。
【0053】
また、プログラム伝送装置としては、上記したようなプログラムを記憶させたCD−ROM、DVD、半導体メモリを含む各種メモリ、ハードディスク等の記憶手段と、この記憶手段から当該プログラムを読み出し、当該プログラムを実行する装置側に、コネクタ、あるいはインターネットやLAN等のネットワークを介して当該プログラムを伝送する伝送手段とを備える構成とすればよい。このようなプログラム伝送装置は、PCや携帯型情報端末等に、上記したような処理を行うプログラムをインストールする際に好適である。
また、上記の実施形態では、帳票イメージXをディスプレイ13上に表示する例を示したが、帳票イメージXのように画像化されたイメージに限らず、図5に示したような表をディスプレイ13上に表示させることで、作業者に対する入力支援を行ってもよい。
なお、指定整備記録簿を作成する例を示したが、本発明における整備記録簿作成システム10(または整備記録簿作成システム100)は指定工場に限らず、認証工場でも使用できる。また、すべての点検結果情報を白紙に印刷する例を示したが、ユーザ氏名、住所、車両番号とともに点検不要項目であることを示す「/」を、所定フォーマットの記録簿用紙に印刷(もしくは帳票イメージXとともに白紙に印刷)し、点検結果については作業者が手書きで記載するようにしてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記の実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、指定整備記録簿等の自動車関連帳票を、正確かつ簡易に作成することができる。また、指定整備記録簿を作成する際に得た情報を、他の自動車関連帳票を作成する際にも有効活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における整備記録簿作成システムのブロック図である。
【図2】ユーザ車両情報格納部に記憶されているテーブルの例を示す図である。
【図3】見積書のイメージデータに基づく帳票イメージの例を示す図である。
【図4】帳票イメージを含む入力画面がディスプレイに表示された状態を示す図である。
【図5】記録簿情報格納部に記憶されているテーブルの例を示す図である。
【図6】処理部が行う記録簿作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図6のステップS105で、処理部が点検不要項目を抽出する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図6のステップS105において、点検不要項目に関するチェックボックスに「/」が自動入力された状態を示す図である。
【図9】点検項目の入力が完了した状態を示す図である。
【図10】印刷された記録簿を示す図である。
【図11】印刷された見積書を示す図である。
【図12】第2の実施形態における整備記録簿作成システムのブロック図である。
【図13】指定整備記録簿の所定フォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1・・・プログラムファイル、2・・・データベース、2a・・・ユーザ車両情報格納部(車両情報格納部)、2b・・・書類情報格納部(情報格納部)、2c・・・記録簿情報格納部、2d・・・費用情報格納部、10・・・整備記録簿作成システム、11・・・パーソナルコンピュータ(端末装置)、12・・・キーボード、13・・・ディスプレイ(表示部、表示手段)、14・・・レーザプリンタ(印刷部)、15・・・ハードディスクドライブ(HDD)、21・・・CPU(表示処理部、オブジェクト表示制御部、請求データ生成部、入力制御手段)、22・・・RAM、23・・・ROM、30・・・外部サーバ、40・・・携帯型情報端末(端末装置)、41・・・入力手段、42・・・通信手段(接続手段)、50・・・ネットワーク(外部ネットワーク)、100・・・整備記録簿作成システム、K・・・入力補助画面(入力補助オブジェクト)、X・・・帳票イメージ、Y・・・チェックボックス

Claims (12)

  1. 整備記録簿作成対象の車両に関する車両情報を格納する車両情報格納部と、
    整備記録簿の点検項目情報及び前記整備記録簿のイメージデータを格納する情報格納部と、
    画像情報を表示させる表示部と、
    外部から前記車両の識別情報を取得したときに前記車両情報格納部から当該車両に関する前記車両情報を抽出するとともに、抽出された前記車両情報と前記点検項目情報とに基づき、前記車両に応じた点検項目を決定し、当該点検項目を反映させた状態で前記イメージデータに基づく前記整備記録簿のイメージを前記表示部に表示させる表示処理部と、
    を備えることを特徴とする整備記録簿作成システム。
  2. 前記点検項目に対する外部からの入力を受け付ける入力部と、
    前記点検項目に対する外部からの入力結果を少なくとも印刷する印刷部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の整備記録簿作成システム。
  3. 前記印刷部はレーザプリンタであることを特徴とする請求項2に記載の整備記録簿作成システム。
  4. 前記表示部に表示される前記整備記録簿のイメージには、点検結果を入力するためのチェックボックスが含まれており、
    前記入力部は前記車両に応じて決定された点検項目に対応するチェックボックスに対してのみ入力を受け付けることを特徴とする請求項2又は3に記載の整備記録簿作成システム。
  5. 前記表示処理部は、前記車両に応じて決定された点検項目を、それ以外の点検項目と識別可能な状態で表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の整備記録簿作成システム。
  6. 点検項目を含む整備記録簿のイメージデータを格納する情報格納部と、
    前記整備記録簿の点検項目に対する外部からの入力を受け付ける入力部と、
    前記イメージデータに基づく前記整備記録簿のイメージとともに前記入力部で外部から受け付けた入力結果を印刷する印刷部と、
    を備えることを特徴とする整備記録簿作成システム。
  7. 前記イメージデータに基づく前記整備記録簿のイメージを表示させる表示部と、
    前記表示部の表示領域の一部に、前記点検項目に対する外部からの入力を補助する入力補助オブジェクトを表示させるオブジェクト表示制御部と、をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の整備記録簿作成システム。
  8. 部品及び工賃に関する費用情報を格納する費用情報格納部と、
    外部からの前記入力結果及び前記費用情報に基づき、整備記録簿作成対象の車両について実施した整備内容に応じた請求データを生成する請求データ生成部と、をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の整備記録簿作成システム。
  9. 複数のチェックボックスを含む帳票にチェック結果を入力する端末装置であって、
    顧客識別情報及び顧客の車両情報を格納した外部のデータベースに外部ネットワークを介して接続する接続手段と、
    複数のチェックボックスを含む帳票イメージデータを格納した前記端末装置または前記データベースから、前記帳票イメージデータを呼び出し、当該帳票イメージデータに基づき前記チェックボックスを含む帳票イメージを表示させる表示手段と、
    外部から前記顧客識別情報を取得したときに、前記接続手段を介して前記データベースから当該顧客の車両情報を抽出するとともに、抽出された前記車両情報に基づき、前記表示手段に表示された前記チェックボックスに対する外部からの入力可否を制御する入力制御手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  10. 前記入力制御手段は、入力可の状態に制御された前記チェックボックスについて、外部からの入力を受け付けるとともに、その入力結果を前記外部ネットワークを介して外部に送出することを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
  11. 前記端末装置は携帯型情報端末であることを特徴とする請求項9又は10に記載の端末装置。
  12. 表示部を備え、整備記録簿のイメージデータを格納したコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラムであって、
    整備記録簿作成対象の車両に関する車両情報及び前記整備記録簿の点検項目情報を格納したデータベースにアクセスすることで当該データベースから抽出された前記車両情報と前記点検項目情報とに基づき、前記車両に応じた点検項目を決める処理と、
    前記イメージデータを読み出し、前記点検項目を反映させた状態で前記イメージデータに基づく前記整備記録簿のイメージを前記表示部に表示させる処理と、
    外部からの入力を受け付け、その入力結果を前記整備記録簿のイメージ上に重ねて表示する処理と、
    を含む処理をコンピュータ装置に実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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