JP2003208486A - 事故車の修理状況管理装置 - Google Patents

事故車の修理状況管理装置

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JP2003208486A JP2002357283A JP2002357283A JP2003208486A JP 2003208486 A JP2003208486 A JP 2003208486A JP 2002357283 A JP2002357283 A JP 2002357283A JP 2002357283 A JP2002357283 A JP 2002357283A JP 2003208486 A JP2003208486 A JP 2003208486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事故車の修理状況を、自動車保険会社、修理
工場および事故車の所有者であるユーザが、常時把握し
て利便性を向上すること。 【解決手段】 自動車保険会社には第1処理装置が備え
られ、修理工場には第2処理装置が備えられ、第1およ
び第2処理装置は、公衆電話回線を介して第3処理装置
に接続され、この第3処理装置には、ユーザが電話器ま
たは携帯電話などを介して通信することができる。第3
処理装置にストアされた各種の自動車修理に関する情報
に基づき、第1処理装置では、事故車修理管理表、社内
決済進行管理、および工場検索などを行うことができ、
修理工場では第2処理装置によって、見積書作成、進捗
管理表、指定工場契約などを行うことができる。ユーザ
は第4処理装置を用いて、修理進捗情報を得ることがで
き、また修理工場の検索を行うことができる。第3処理
装置では、見積システムの管理を行い、見積分析を行
い、工場経営の分析などを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車が事故を起
こして損傷した事故車の修理の状況を管理するための装
置に関し、特に自動車の損害保険などを担当する保険会
社と、事故車の修理を行う修理工場などとは連携を取り
ながらその事故車の修理状況を把握することができるよ
うにした事故車の修理状況管理装置を提供することであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車保険会社と修理工場、
さらには事故車の所有者などとの修理状況に関する情報
の把握を常時行うことができる装置は実現されていな
い。したがって自動車の事故が生じたとき、保険会社と
修理工場と自動車の所有者であるユーザとは、その修理
状況を常に把握することは困難であり、多くの不便をき
たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、事故
車の修理状況を自動車保険会社、修理工場とがその修理
状況を常に管理して把握することは容易であり、修理見
積を容易に知ることができるようにして利便性を向上す
ることができる事故車の修理状況を管理する装置を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)自動車
保険会社に設けられる第1の処理装置であって、事故車
を識別する情報が入力される第1入力手段と、第1表示
手段とを有する第1処理装置と、(b)事故車を修理す
る修理工場に設けられる第2処理装置であって、事故車
の損傷に関する情報が入力される第2手段と、第2表示
手段とを有する第2処理装置と、(c)第1および第2
処理装置に接続される第3処理装置であって、事故車識
別情報に対応して、損傷情報入力手段によって入力され
た損傷に関する情報に基づいて、修理見積情報を演算し
て決定する制御手段を有し、この修理見積情報を、第1
および第2表示手段に与える第3処理装置とを含むこと
を特徴とする事故車の修理状況管理装置である。
【0005】本発明に従えば、自動車保険会社には第1
処理装置が設置され、事故車を修理する修理工場には第
2処理装置が設置され、これらの第1および第2処理装
置は、たとえば有線の据置き形の電話器によって、また
は無線の携帯電話、PHS(Personal Handy System)
端末装置などにおいて用いられる公衆電話回線などの通
信網を介して、第3処理装置に接続される。第3処理装
置には、1または複数の保険会社に加入している自動車
毎の保険証券に関する情報が予めストアされており、こ
の保険証券には、その自動車保険の証券番号、車名、型
式、ナンバープレートである番号標の登録番号、車体番
号、被保険自動車、被保険者およびそのほかの情報が予
めストアされている。自動車の事故が生じたとき、ユー
ザは、保険会社に電話などによって連絡し、保険会社で
は、第1入力手段を操作し、第1表示手段には、保険証
券に関する情報、被保険者に関する情報、事故発生時の
情報などの入力、表示を、行うことができるとともに、
この第1表示手段には、保険会社における社内決済進行
管理表が表示され、事故車の修理のワークフローを第3
処理装置に入力、処理、管理された情報を読出して表示
することができ、こうして保険会社の担当部署の決済が
済めば、次の部署へのフローが進み、またさらに保険会
社では、自動車修理工場の工場検索を行い、事故現場か
ら最寄りの予め定めた指定工場である修理工場を検索し
て決定することができる。
【0006】修理工場に設けられた第2処理装置では、
保険会社からの電話などによる連絡によって、第2入力
手段を操作し、第2表示手段を用い、これによって第3
処理装置との情報の授受に従って、見積書を作成し、ま
た修理の進捗管理表を見ることができ、さらに指定工場
の契約内容を確認することができる。見積書作成にあた
っては、第3処理装置における見積システムおよび車種
データに従い、事故車修理管理表に必要なデータおよび
事故を生じた事故車のデジタルカメラによる写真撮影に
よる画像データを自動入力し、第3処理装置に伝送し、
自動的に登録しておく。進捗管理表の作成にあたって
は、自動車保険の協定までの保険会社内での進行状況を
確認してチェックすることができる。指定工場の契約に
あたり、保険会社と修理工場との修理内容の確認、契約
を行うことができる。
【0007】第3処理装置の働きによって、見積システ
ムを管理し、これによって見積システムの改訂、見積用
最新車種に関するデータの更新などを行うとともに、見
積分析を行い、修理工場の第2処理装置の第2入力手段
から入力された情報に基づき、見積データを分析し、車
種別の事故発生率、修理費用平均などのデータ分析を行
うことができ、こうして得られたデータは、保険会社の
第1表示手段に与えられて提供されることができる。さ
らにこの第3処理装置によれば、修理工場の経営分析の
ために、見積データ、工場プロフィールなどの情報に基
づいて、経営分析のサービスを行うことができる。
【0008】事故車の所有者などのユーザは、第3処理
装置と電話器または携帯電話、PHS端末装置などの端
末装置を用い、自己の事故車の修理、納車の日程の予定
の確認を行うことができるとともに、工場検索を行い、
保険修理を行わないような軽補修の場合に、近くの希望
する修理工場を検索することもまた、可能である。
【0009】こうして自動車保険会社、修理工場、さら
には好ましくはユーザなどが、事故車の修理状況を常
時、管理して把握することが容易になり、利便性が向上
される。
【0010】また本発明は、第1処理装置の第1入力手
段と、第2処理装置の第2入力手段とは、事故車の修理
に関する日付情報を入力可能であり、第3処理装置は、
メモリを有し、このメモリには、制御手段による演算結
果とともに、第1入力手段および第2入力手段からの出
力を、ストアし、メモリのストア内容が、第1および第
2表示手段に与えられることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、自動車保険会社に設けら
れた第1入力手段と、修理工場に設けられた第2入力手
段とによって、事故車の修理に関する日付情報を入力可
能であり、たとえば保険会社では、事故受付時に、事故
車の所有者であるユーザからの電話などによる連絡に従
い、証券番号を確認し、事故状況である場所および時刻
の確認を行い、さらに第3処理装置に予めストアしてあ
る保険証券に従う車種を確認することができ、そのユー
ザからの情報に従って損傷を確認し、さらにユーザの事
故車修理後の引取希望日時を確認することができ、さら
にそのユーザの連絡先を確認し、入力することができ
る。また保険会社では、修理工場からの見積データを受
信して受付け、その見積データを確認して決済し、修理
工場およびユーザによる納車希望日時を確認し、保険料
の支払いを修理工場に対して行うことが容易に可能にな
る。修理工場では、ユーザとの調整に従う事故車の修理
のための引取予定日を確認して入力し、またユーザから
の事故車の引渡しによる入庫日を入力し、さらに損傷程
度を表すデジタルカメラによる写真データを入力し、見
積演算による見積金額を知ることができるとともに、最
終的な修理金額を確認し、さらに修理開始日、修理完了
日、納車希望日、納車予定日、納車日、さらに保険会社
からの保険料の支払いによる入金日を確認し、入金額及
び領収の確認をすることが容易に可能である。このよう
な上述の各情報は、第3処理装置に備えられるメモリに
ストアされ、保険会社および修理工場において常時、第
1および第2表示手段によって表示して知ることができ
る。こうして修理状況の把握を常に行うことができ、利
便性が向上される。
【0012】また本発明は、第3処理装置に接続される
第4接続装置であって、事故車を識別する情報が入力さ
れるユーザ入力手段と、ユーザ表示手段とを有する第4
処理装置をさらに含み、第3処理装置の前記制御手段
は、ユーザ入力手段からの出力に応答し、前記メモリの
ストア内容を、ユーザ表示手段に与えることを特徴とす
る。
【0013】本発明に従えば、事故車の所有者などのユ
ーザには、公衆電話回線などの通信網を介して電話器、
携帯電話、PHS端末装置などの端末装置に接続され、
そのユーザ入力手段が、電話番号を入力して第4処理装
置を第3処理装置に電気的に接続し、ユーザは、修理状
況の把握を容易に行うことができるという優れた効果が
達成される。
【0014】また本発明は、自動車保険会社に設けられ
る第1処理装置によって、事故車を識別する保険証券番
号または事故車の登録番号を入力し、事故車を修理する
修理工場に設けられる第2処理装置によって、第1処理
装置によって識別された事故車の損傷に関する情報を入
力し、第1および第2処理装置に接続される第3処理装
置は、第2処理装置からの事故車の損傷情報に基づい
て、修理見積情報を演算して決定し、第1および第2処
理装置に与える事故車の修理状況管理方法である。
【0015】本発明に従えば、自動車保険会社の第1処
理装置と修理工場の第2処理装置とは、第3処理装置
に、通信網を介して接続され、事故車の修理状況の把握
を、常時行うことができ、利便性が向上される。
【0016】本発明は、自動車保険会社の損害調査担当
者用第1端末装置A,B,Cと、自動車修理業者用第2
端末装置Gと、第1および第2端末装置20a,20b
に通信網51,52を介して接続され、第1および第2
端末装置A,B,C;Gから送信されるデータを記憶す
るとともに、第1および第2端末装置A,B,C;Gに
データを送信するホストコンピュータ53とを含み、ホ
ストコンピュータ53は、第1および第2端末装置A,
B,C;Gからのデータを受信して修理情報をストア
し、この修理情報は、自動車登録番号78と、自動車の
所有者の氏名75と、自動車修理に関する進捗状況98
を含み、第1および第2端末装置A,B,C;Gは、修
理情報を表示し、前記自動車修理に関する進捗状況98
とを、ホストコンピュータ53に送信することを特徴と
する自動車修理の管理システムである。
【0017】本発明に従えば、自動車保険会社の損害調
査担当者用第1端末装置A,B,Cと、自動車修理業者
用第2端末装置Gとが、通信網を介してホストコンピュ
ータ53に接続され、ホストコンピュータ53は、修理
情報をストアし、この修理情報は、自動車登録番号78
と、自動車の所有者の氏名75と、さらに自動車修理に
関する進捗状況98とを含み、この修理情報は、第1お
よび第2端末装置A,B,C;Gによって表示されて自
動車保険会社の損害調査担当者と自動車修理業者とが知
ることができ、自動車保険会社の損害調査担当者および
自動車修理業者は、第1および第2端末装置A,B,
C;Gによって、修理情報の内容を、自動車修理に関す
る進捗状況を閲覧することができる。こうして自動車保
険会社の損害調査担当者と自動車修理業者とが、共同作
業である自動車修理の進捗状況を即座に把握することが
容易に可能となる。
【0018】本発明は、第1および第2端末装置A,
B,C;Gは、前記自動車修理に関する進捗状況98の
ほかに、見積書82を、ホストコンピュータ53に送信
することを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、見積書245aが自動車
保険会社の損害調査担当者と自動車修理業者との間で即
座に把握することができることが、重要である。
【0020】本発明に従えば、自動車修理業者は、第2
端末装置Gにおいて修理情報を閲覧し、自動車修理を行
うべき自動車登録番号78を確認し、自動車修理の把握
が容易である。
【0021】また本発明は、ホストコンピュータ53
は、修理の対象である自動車登録番号78と、自動車の
所有者の氏名75と、損害調査担当者と、自動車修理業
者と、自動車修理に関する情報とを含み、第1端末装置
A,B,Cによって表示されることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、自動車修理にあたって
は、先ず、修理情報がホストコンピュータ53に記憶さ
れて自動車保険会社の損害調査担当者が第1端末装置
A,B,Cで閲覧することができ、この修理情報は、自
動車登録番号78と、自動車の所有者の氏名75と、損
害調査担当者と自動車修理業者と、自動車修理に関する
情報とを含む。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を簡略化して示す図である。自動車の事故を
起こした事故車の修理状況を管理して把握する装置にお
いて、1または複数(この実施の形態ではたとえば3)
の自動車保険会社には、第1処理装置A,B,C(総括
的に参照符Aで示す)が設置される。1または複数jの
修理工場は、事故車を修理し、これらの修理工場には、
第2処理装置G1〜Gj(総括的に参照符Gで示す)が
設置される。第1および第2処理装置A,Gは、公衆電
話回線などの通信網51,52を介して、第3処理装置
53に接続される。事故車の所有者などであるユーザ
は、第4処理装置E1〜Ek(総括的に参照符Eで示
す)を備える。第4処理装置E1〜Ekは、据置き形の
電話器であってもよく、携帯電話装置であってもよく、
さらにPHS端末装置などであってもよい。これらの第
4処理装置Eもまた、公衆電話回線などの通信網54を
介して第3処理装置53に接続される。
【0024】図2は、自動車保険会社に設けられる第1
処理装置Aの具体的な電気的構成を示すブロック図であ
る。キー入力手段などの入力手段55には、マイクロコ
ンピュータなどによって実現される処理回路56に接続
され、陰極線管または液晶パネル、さらには記録紙に印
字するプリンタなどの表示手段57が接続される。処理
回路56は、モデム58を介して通信網51に接続され
る。
【0025】図3は、第1処理装置Aに備えられる処理
回路56の動作を説明するためのフローチャートであ
る。ステップa1からステップa2に移り、ユーザから
の事故車に関する情報を、ユーザの電話などによって受
付け、ステップa2では、その事故車の自動車保険の証
券番号を入力手段55によって入力する。ステップa3
では、事故に関するそのほかの情報を入力する。ステッ
プa4では、第3処理装置53からの事故車に関する情
報を受信し、ステップa5では表示手段57によって目
視表示し、また記録紙に印字表示する。
【0026】図4は、修理工場にそれぞれ備えられる第
2処理装置Gの全体の構成を示すブロック図である。キ
ー入力手段などの入力手段8はマイクロコンピュータな
どによって実現される処理回路61に接続され、陰極線
管、液晶パネル、プリンタなどの表示手段5によって目
視表示または印字表示などを行うことができる。処理回
路61は、モデム62の働きによって通信網52を介し
て第3処理装置53に接続される。処理回路61は、前
述の図2に示される処理回路56と同様に、前述の図3
と同様な動作を行うことができる。
【0027】図5は、第3処理装置53の具体的な電気
的構成を示すブロック図である。第3処理装置53は基
本的に、主装置64と補助装置65とを含む。主装置6
4は、ホストコンピュータなどのコンピュータによって
実現される処理回路66と、ハードディスクなどを含む
記録媒体であるメモリ67とを有し、処理回路66はモ
デム68を介して通信網51,52,54に接続され
る。さらに処理回路66は、補助装置65のマイクロコ
ンピュータなどによって実現される処理回路69に接続
される。処理回路69には、キー入力装置などの入力手
段71が接続されるとともに、表示手段72が接続され
る。表示手段72は、陰極線管、液晶パネル、プリンタ
などによって実現されることができる。
【0028】図6は、第3処理装置53に備えられるメ
モリ67の構成を示す図である。メモリ67には、自動
車毎の証券番号、自動車保険情報、修理情報がストアさ
れる。修理情報は、事故状況、修理状況、進捗状況およ
び見積情報などとを含む。
【0029】図7は、メモリ67にストアされている証
券番号に対応する保険証券の一部を示す図である。保険
証券には、証券番号74と、その自動車の所有者である
ユーザ名75と、車名76と、型式77と、登録番号7
8と、車台番号79などとが記載され、これらのデータ
74〜79は、第3処理装置53のメモリ67に、各保
険会社A毎に、ストアされる。
【0030】図8は第3処理装置53の主装置64に備
えられる処理回路66の動作の全体を説明するための図
であり、主装置64は、この図8に示されている動作
を、行う。図9は自動車事故が発生したときにおける自
動車の所有者であるユーザEと保険会社Aと修理工場G
との処理動作、作業を説明するための図であり、図10
は図9と同様にユーザEと保険会社Aと修理工場Gとに
おける作業を説明するための図である。
【0031】さらに図11は、第3処理装置53におけ
る処理回路66がメモリ67のストア内容に基づいて作
成する事故修理管理カード51を説明するための図であ
る。図12は、処理回路66がメモリ67のストア内容
に基づいて作成する見積データ82を示す図である。図
13は、処理回路66がメモリ67のストア内容に基づ
いて作成する保険料請求一覧表83を説明するための図
である。これらの図面を参照して、自動車事故が発生し
たとき、図9に示されるユーザEは、電話などによって
保険会社Eに保険証券の証券番号74またはその事故車
の登録番号78を、作業ステップ85において行う。保
険会社Aでは、図2の入力手段55の操作によって、事
故受付作業86を行う。この事故受付作業86では、処
理回路66は図8のステップb1からステップb2に移
り、証券番号を確認し、事故状況である場所および事故
発生の時刻などの入力を行って確認し、その証券番号ま
たは登録番号によって特定された事故車の車種、損傷な
どを入力し、ユーザEの引取り希望日を入力し、さらに
そのユーザEの連絡先を確認し、入力手段55による入
力を行う。こうして入力された事故受付作業86による
情報は、メモリ67にストアされ、第1処理装置Aの表
示手段57に表示される。
【0032】図14は、第1処理装置Aの表示手段57
によって表示される表示内容88を示す図である。メモ
リ67には、この画像88に示されるように、証券番
号、車名、型式、登録番号、車台番号、さらに事故状況
を表す発生日時、発生場所、事故状況などの各種情報が
ストアされ、表示手段57によって表示される。このよ
うな処理回路66の図8のステップb2が実行された
後、メモリ67へのストアが完了すると、保険会社Aで
は、入力手段55を操作し、ステップb4において修理
を行うべき工場の検索を行う。
【0033】図15は、第1処理装置Aの表示手段57
の表示画面89を示す図である。工場検索にあたり、事
故の発生場所が前述のように入力手段55によって入力
されると、その発生場所の確認が行われる。こうして工
場検索動作91では、メモリ67にストアされている修
理を行うべき指定工場一覧表の優良工場データベース9
2から、工場リスト93を読出し、表示手段57に表示
する。
【0034】図16は、表示手段57に表示される工場
リスト93の表示画面を示す。事故発生場所に近い修理
工場を、入力手段55の操作によってスケジュ−ル確認
94および修理工場Gへの調整95を行いながら、参照
符96で示されるように、工場の決定を行う。こうして
工場の決定を、入力手段55の操作によって行った後、
メモリ67にストアされた内容は、修理工場Gの第2処
理装置Gにおける入力手段8の操作によって、表示手段
5に表示されて通知97が行われる。
【0035】メモリ67では、修理工場における第2処
理装置Gにおいて、表示手段5には、事故車修理管理カ
ードが処理回路66のの演算処理動作によって行われ
る。
【0036】図17は、処理回路66によって演算処理
される各修理工場毎の修理中、協定中、見積中、および
受付などを表す進捗状況の画面98を示す図である。各
保険会社からの修理工場への依頼日と、車種とが表示さ
れ、修理工場における入力手段8の入力によって、進捗
状況が定められる。こうして修理工場では、第2処理装
置Gの入力手段8を操作し、メモリ67のストア内容に
基づき、事故の状況を、図8のステップb5において把
握することができる。
【0037】図18は、こうして得られた修理工場にお
ける表示手段5の表示画面99を示す図である。修理工
場では、ユーザEの引取り日時を、ユーザEと調整10
1し、引取り日時の決定102を行い、入力手段8に入
力する。修理工場では、レッカー車を手配103し、ユ
ーザEによる事故車の引渡し104を受け、修理工場に
入庫105する。修理工場では、入力手段8の操作によ
って入庫日106を入力する。また前述の引取り予定日
は入力手段8によって行われる。引取り予定日は、参照
符107で示される。こうして処理回路66の働きによ
って図8のステップb5では事故修理管理カードが順次
的に作成されることになる。
【0038】修理工場では、デジタルカメラ108を用
いて事故車の写真撮影109を行い、図8のステップb
6では処理回路66が見積データを作成して見積書11
0を作成する。この見積データは、第3処理装置53か
ら第1処理装置Aに送信111され、受付け112され
る。こうして見積データ表82を作成するとともに、図
8のステップb7では、保険料一覧表83がステップb
7によって作成される。
【0039】保険会社では、見積データ82を確認11
2し、その修理内容の修正などのために、修理工場に差
戻し113を行い、これによって修理工場の第2処理装
置Gでは見積書の修正114を行い、再び修正データの
送信115を行う。こうして保険会社Aでは保険による
事故車の修理の見積データの決済116を行い、修理工
場への通知117を行い、これらの各作業の内容は、第
1処理装置Aの入力手段55によって入力され、メモリ
67にストアされる。
【0040】図8のステップb8では、このようにして
修理工場毎の事故車の情報を作成してメモリ67にスト
アしておく。
【0041】修理工場では、事故車の修理118を行
い、その修理完了時には、報告119を行い、第2処理
装置Gによる入力手段8の操作を行う。ユーザEの納車
希望日時を確認120し、調整121を行う。こうして
納車日時が修理工場Gとの間で調整122,123さ
れ、修理工場からの納車124が行われる。修理工場か
らの納車完了報告125によって、保険料の支払い12
6が行われる。ユーザEでは、納車の確認127を行う
ことができる。修理工場では、保険料が支払われて入金
されたことを確認128する。このような各動作ステッ
プにおける進捗状況は、図8のステップb9において進
捗状況表の作成が行われる。各作業毎に、保険会社では
入力手段55が操作され、修理工場では入力手段8が操
作され、入力された情報は、メモリ67にストアされ
る。
【0042】保険会社では、第1処理装置Aの入力手段
55を操作し、メモリ67のストア内容を読出し、ステ
ップb9において作成された進捗状況表を把握すること
ができる。
【0043】図19は、第1処理装置Aの表示手段57
によって表示される保険会社での現在の進捗状況を把握
するための画面131を示す図である。矢印132は、
空欄である日付欄133において事故車が修理中である
ことを示している。この画面131において「2000
/1/15」は、西暦2000年1月15日であること
を示し、このことはほかの数値に関しても同様である。
こうして保険会社では、矢印132を見て、修理中であ
ることを把握することができる。
【0044】事故修理管理カード81における証券番号
に対応して、事故状況を表す発生場所、発生日時が表さ
れ、また保険情報である車種が表され、さらに修理状況
である損傷程度、連絡先、引取り希望日時、修理工場名
が含まれる。さらに修理の進捗状況を表す引取り予定日
107、入庫日を得ることができる。さらに見積情報で
ある写真データ、見積金額を得ることができ、さらに見
積金額、修理金額を得ることができる。さらに進捗状況
を把握するために、修理開始日、修理完了日、納車希望
日、納車予定日、納車日、入金日、入金額および領収に
関するデータがメモリ67にストアされてカード81が
得られる。
【0045】見積データ82では、写真データ、見積デ
ータが含まれる。保険料請求一覧表83には、請求金
額、入金金額、および領収に関するデータが含まれる。
図11〜図13の各データは、図9の各作業の時間経過
にそれぞれ対応して示されている。
【0046】図20は、ユーザが所有している第4処理
装置Eの電気的構成を示すブロック図である。キースイ
ッチなどのユーザ入力手段131は、マイクロコンピュ
ータなどの処理回路132に接続され、液晶または印字
プリンタなどのユーザ表示手段133に接続される。処
理回路132は、モデム134を介して送受信手段13
5からアンテナ136を介して公衆電話回線に接続され
る。ユーザが、事故車の進捗状況を把握することが、第
3処理装置53のメモリ67のストア内容に基づいて行
うことができる。
【0047】図21は、第4処理装置Eの処理回路13
2の動作を説明するためのフローチャートである。ステ
ップc1からステップc2に移り、第3処理装置53に
対するダイアル入力を行う。これによって処理回路13
2が、第3処理装置53の処理回路66に接続される。
ダイアル番号の入力に引続き、事故車の登録番号を、図
21のステップc3において入力する。
【0048】図22は、ユーザ表示手段133の表示画
面137を示す図である。ユーザによる登録番号の入力
によって、その登録番号の確認を行うことができる。実
行ボタン138を、ユーザ入力手段131によって操作
すると、ステップc4では、メモリ67にストアされて
いる事故車の修理状況のデータを、処理回路132にお
いて受信する。
【0049】図23は、ユーザ表示手段133の事故車
進捗状況を表す画面139を示す図である。図21のス
テップc5では、処理回路132はユーザ表示手段13
3に、事故車の修理進捗状況を表す。これによって進捗
状況である修理作業中であるか、または協定中、見積
中、受付などの状況を、ユーザ表示手段133で表示さ
れる。また納車予定日が、たとえば西暦2000年1月
26日であることが表示される。ユーザは、了解した旨
の入力作業139を、ユーザ入力手段131の操作によ
って行う。
【0050】補助装置65では見積システムの管理を行
い、メモリ67にストアされている見積システムプログ
ラムの改訂、見積用最新車種データの更新を行うととも
に、見積分析を行い、見積データを分析し、車種別の事
故発生率、修理費用平均値などのデータ分析を行う。こ
のような見積分析データは、メモリ151(図1参照)
にストアされ、保険会社に提供される。さらに処理回路
66の働きによって工場経営分析を行うことができ、見
積データ、工場プロフィールなどに基づき、経営分析サ
ービスを行うことができる。このような見積システムの
管理、見積分析および修理工場の経営分析などは、補助
装置65における処理回路69において、入力手段71
の操作によって行い、表示手段72によって表示される
こともまた、可能であり、このような処理回路69の動
作を、処理回路66において行うこともまた可能であ
る。
【0051】次に、第3処理装置53における主装置6
4の処理回路66において行われる事故車の見積演算の
ための構成および動作を詳述する。
【0052】図24には、自動車の車体1の平面が示さ
れている。事故を生じて、外部からの衝撃力F1,F
2,F3,…(以下、Fiで表すことがある)が作用
し、これによって車体1が変形するなどして損傷を受け
たとき、操作者は、その衝撃力Fiが作用した位置P
1,P2,P3,…(以下、Piで表すことがある)を
後述の第1入力手段8aによって入力するとともに、そ
の衝撃力の大きさであるレベルLjを後述の第2入力手
段8bによって入力する。このレベルの種類の数は、た
とえばj=5または10などであってもよく、その他の
任意の値であってもよい。このような衝撃力が作用した
位置PiとレベルLjとは、事故車またはその映像の目
視確認によって生じるイメージ、関係概念であり、客観
的な精密な値ではなく、事故車の修理の見積りを行うた
めにふさわしい概念である。位置Piは、第2入力手段
8bによって1つだけでなく、複数、入力されてもよ
い。さらに第3入力手段8cによって、入力された位置
Piにおける衝撃力の方向を複数種類のうちから選択す
るなどして入力するようにしてもよい。こうして入力さ
れた位置とレベルと方向とに対応して部位と作業項目と
部品名称とが決定される。
【0053】図25は、事故を生じた車体1の簡略化し
た平面図である。図25(1)において、衝撃力として
たとえばF1が作用したとき、その衝撃力F1のレベル
L1のとき、対象とする部位の範囲は参照符37で斜線
を施して示す。また図25(2)に示されるように、衝
撃力F1のレベルL2が作用したとき、対象とする部位
の範囲は、参照符38で斜線を施して示されるように、
参照符37で示される範囲よりも大きい。
【0054】本発明の重要な考え方に従えば、このよう
な衝撃力Fiが作用した位置PiとレベルLjとに対応
して、メモリに予め記憶されている複数の典型的な修理
内容を定義したパラメータデータから、実際に必要とな
る修理に近似する修理内容を得る。この修理内容に従っ
て、修理作業を実行する際に必要となる対象となる1ま
たは複数の部位が選ばれ、これらの各部位に属する作業
項目と部品名称とが一覧表などとして得ることができ、
事故車の修理見積りが実現される。
【0055】図26は、本発明の実施の一形態の電気的
構成を示すブロック図である。コンパクトディスクによ
って実現されるリードオンリメモリ(略称CD−RO
M)である記録媒体2は、本発明の重要な構成要素であ
り、読取手段3によって読取られる。その読取られたス
トア内容は、パーソナルコンピュータなどによって実現
される処理回路4に与えられて演算処理される。その演
算結果は液晶または陰極線管などによって実現される表
示手段5によって表示され、またプリンタ6によって記
録紙である見積り書および売上伝票などの記録紙7に印
字される。処理回路4にはキーボードおよびマウスなど
によって実現される入力手段8が接続される。この入力
手段8は、自動車の車体1に衝撃力Fiが作用した位置
Piを入力する第1入力手段8aと、衝撃力Fiの大き
さであるレベルLjを入力する第2入力手段8bとを含
む。さらにまた処理回路4には、ハードディスク、フロ
ッピー(登録商標)ディスク、フラッシュメモリ、ラン
ダムアクセスメモリRAMおよびリードオンリメモリR
OMなどのメモリ9が接続される。
【0056】図27は、記録媒体2またはメモリ9に、
典型的な修理内容を定義したパラメータデータである部
位、作業項目および部品名称の各数Nが、入力手段8に
よって入力される衝撃力のレベルLjに対応してストア
されて設定されている状態を示す図である。衝撃力Fi
のレベルLjの増大に伴って、レベルLjの増分ΔLに
対する前記数Nの増分ΔNの割合η(=ΔN/ΔL)が
小さくなるように定められる。本件発明者の実験によれ
ば、このように衝撃力のレベルLjに対応して前記割合
ηを定めることによって、事故車の車体1の修理作業に
あたって、修理の対象である部位、作業項目および部品
名称が、きわめて容易に、しかも誤りなく、選択され、
高精度の修理見積りを行うことができることが確認され
た。図27では、衝撃力のレベルLjは、たとえばj=
5に選ばれている。このレベルLjは、前述のように、
さらに細かく多数に設定されてもよい。
【0057】記録媒体2またはメモリ9には、次の表1
および表2に示されるようにして、典型的な修理内容を
定義したパラメータデータである部位と作業項目と部品
名称とが対応してストアされる。表1は、衝撃力が車体
1における後述の図33に示される位置FLに作用し、
その衝撃力のレベルはL1である場合であり、このよう
な位置およびレベルを、FL1で表す。
【0058】
【表1】
【0059】表2は、衝撃力が作用した位置FLにおい
てレベルL2である場合を示し、この位置とレベルを、
FL2で示す。
【0060】
【表2】
【0061】本発明に従えば、表1および表2に示され
るように衝撃力が作用した位置FLが同一であっても、
そのレベル1,2が異なることによって、そのレベルが
大きくなるに従い、部位、作業項目および部品名称の数
が増大する。
【0062】図28は、本発明の実施の一形態における
記録媒体2またはメモリ9のパラメータデータの内容を
説明するための図である。入力手段8によって入力され
る位置Pi,Pk、レベルLj,Lq、さらに追加され
て入力されてもよい方向に対応して典型的な修理内容を
定義したパラメータがストアされる。前述の表1および
表2ならびに後述の表3および表4は、たとえばこの図
28のように、位置、レベル、さらに方向の各組合せに
対応したパラメータデータとして示すことができる。す
なわち各部位A,B,D,…と、各部位A,B,D毎の
作業項目A1,A2;B1,B2,B3;D1と、各部
位A,B,D毎の部品名称a1;b1,b2,b3,b
4;d1,d2がストアされる。
【0063】衝撃力Fiが作用した第1入力手段8aに
よって入力される位置P1において、その衝撃力Fiの
大きさが第2入力手段8bによって入力されるL1であ
れば、図28において参照符FL1で示される位置FL
およびレベルL1であるとき、部位Aとその部位Aに属
する作業項目A1,A2と部品名称a1とが選ばれる。
【0064】こうして衝撃力が作用した位置およびレベ
ルに基づいて、典型的な修理内容を定義したパラメータ
データが選択されて、前記パラメータデータと一致する
部位、作業項目および部品名称がメモリから読出され、
修理見積り費用の演算が行われ、表示手段5による表示
が行われ、またプリンタ6による記録紙7への印字が行
われる。
【0065】本発明の実施の他の形態では、位置Pi
は、位置だけでなく、位置とその位置で作用した衝撃力
の方向との各組合せ毎に設定されてもよい。
【0066】図29は、部位と作業項目と部品名称との
関連性を説明するための簡略化した図である。部位Bに
は、作業項目B1,B2,B3と、部品名称b1,b
2,b3,b4が階層化されて体系化され、設定され
る。部位は、作業項目および部品名称の各データを、自
動車の車種別に整理する上での階層概念である。こうし
て記録媒体2にストアされている大量の精密なデータ
は、検索および加工にあたって、快適な操作を可能に
し、部位毎の修理作業項目および部品名称の各データの
選択を容易に可能にする。
【0067】部位は、自動車の車体を構成する部品の部
品名称、または修理作業を行う作業項目を付して、識別
される。たとえば部位Bは、フロントバンパと名付けら
れて識別され、作業項目B1はフロントバンパアセンブ
リ取替、作業項目B2はフロントバンパアセンブリ着脱
および作業項目B3はフロントバンパフェイス取替であ
ってもよい。
【0068】図30は、自動車の車体1の一部の構造を
簡略化して示す図である。フロントバンパアセンブリ1
1は、フロントバンパフェイス12と、そのフロントバ
ンパフェイス12によって覆われるフロントバンパコア
13とを含む。たとえば部品名称b1は、フロントバン
パアセンブリ11であり、部品名称b2はフロントバン
パフェイス12であり、部品名称b3はフロントバンパ
コア13などであってもよい。
【0069】図31は、本発明の実施の一形態の処理回
路4の全体の動作を説明するためのフローチャートであ
る。ステップr1において初期メニューが表示手段5に
よって表示され、このとき記録媒体2のストア内容およ
び入力手段8によって入力された作業指数の単位当りの
金額などが設定され、表示される。ステップr2では、
見積り書/納品書などに必要なデータが一覧表で表示さ
れ、新規に見積り書または納品書による修理見積りを行
う場合、次のステップr3に移る。ステップr3では、
事故車の車種が選択され、次のステップr4では、修理
条件および塗装条件が設定される。修理条件の設定は、
図33の画面20に関連して後述され、また塗装条件の
設定に関しては、図41の画面38に関して後述される
とおりである。
【0070】ステップr5では、後述の図32のステッ
プs4〜s7が実行され、作業項目と部品名称が出力さ
れるとともに、それらの費用が演算されて出力される。
図32のステップs2,s3は、図31のステップr4
に対応し、図32のステップs8は、次のステップr6
に対応する。
【0071】ステップr6では、修理作業の明細画面が
表示され、この構成については、図34の画面28およ
び図42の画面48に関して後述されるとおりである。
修理明細を表す図34の画面28では、部位選択と作業
項目および部品名称の修理選択との演算結果が表示され
る。塗装明細に関して図42の画面48では、塗装選択
による演算結果が表示される。
【0072】図32は、処理回路4の動作を説明するた
めのフローチャートである。ステップs1では、第1入
力手段8aによって、衝撃力Fiが作用した車体1の位
置Piを入力し、レベルLiを第2入力手段8によって
入力する。
【0073】図33は、図32のステップs2,s3に
おいて表示手段5によって表示される画面20を示す図
である。車体1の衝撃力Fiが作用する位置Piは、具
体的に前部左右および中央の位置FL,FR,FCと後
部左右および中央の位置RL,RR,RCと、左右の側
部における前、中央および後の各部分の位置SL1,C
L2,CL3;SR1,CR2,CR3で示される。図
26の第1入力手段8aによってこれらの各位置Piの
1つを選択し、たとえば具体的な位置FLを選択するこ
とによって、レベルLjを入力するための領域21が表
示画面20内に表示される。この実施の形態では、前述
のように5つのレベルL1〜L5が予め設定されている
ものとする。操作者は、このレベルの1つLjを前述の
ステップs3において図26の第2入力手段8bによっ
て選択する。このことはそのほかの位置Piを選択した
ときも同様である。
【0074】図32のステップs4では、入力された位
置PiであってかつレベルLjである典型的な修理デー
タを定義したパラメータデータを、記録媒体2から読出
す。
【0075】図32のステップs5では、前述のステッ
プs4で得られたパラメータデータに従って、1または
複数の部位と各部位に属する作業項目と部品名称とを記
録媒体2から読出す。次のステップs7では、選択して
得られた各部位に属する作業項目と部品名称とに基づい
て、各作業項目毎の記録媒体2にストアされている作業
指数に作業指数の単位当りの金額を計算して作業費用で
ある技術料金を演算し、また各部品名称毎の部品の金額
を演算し、こうして合計の修理見積り費用を演算する。
こうして得られた修理明細は、ステップs8で図34に
示されるように表示される。作業指数には、業界で標準
的に採用されている工数(指数)を使用することを原則
に、それで不足する作業項目については独自に調査した
作業指数を整備する。
【0076】図34は、表示手段5の表示画面28によ
って表示される修理明細を示す図である。表示領域29
には、選択された部位、作業項目および部品名称が表示
され、表示領域30には、各作業項目毎の作業指数が表
示され、これによって作業費用が表示領域31に表示さ
れる。さらに部品名称毎の料金が部品単価として表示領
域32に表示され、部品の数量が表示領域33に表示さ
れ、こうして部品単価と数量との積である部品仕様が表
示領域34に表示される。表示領域35,36には、作
業費用および部品費用の各合計額が表示される。さらに
これらの作業費用と部品費用との各合計額が加算され、
修理費用が演算され、表示手段5によって表示される。
さらにこの表示手段5によって表示される画面28の内
容およびそのほかのデータは、プリンタ6によって見積
り書および納品書などとして記録紙7に印字される。
【0077】図35は、本発明の実施の他の形態におけ
る処理回路4の動作を説明するためのフローチャートで
ある。この図35の動作は、前述の図32の動作に類似
し、対応する部分には同一の参照符を付す。注目すべき
はこの実施の形態では、複数(たとえば2)の位置P
i,Pkを、図35のステップs2,s31で入力し、
それらの位置Pi,Pkにそれぞれ対応するレベルL
j,Lqをステップs3,s32で入力する。これによ
ってステップs4では、位置PiであってかつレベルL
jの典型的な修理データを定義したパラメータデータを
読出すとともに、位置PkであってかつレベルLqの典
型的な修理データを定義したパラメータデータを読出
す。
【0078】ステップs41では、位置Piであってか
つレベルLjのパラメータデータと、位置Pkであって
かつレベルLqのパラメータデータとを、論理和(O
R)の演算を行い、重複して読出されたパラメータデー
タのうち、その重複するパラメータデータの1つだけを
導出し、パラメータデータの重複選択を回避する。
【0079】ステップs5では、前述のステップs41
で重複選択が回避されたパラメータに従って、部位、作
業項目、部品名称をメモリから読出す。こうして重複し
たパラメータデータが削除されるので、重複しない部
位、作業項目および部品名称が選択して取出される。し
たがって矛盾する作業項目および矛盾する部品名称が排
除される。重複しない部位、作業項目および/または部
品名称は、そのまま取出される。図35のステップs7
以降の動作は、前述の図32のステップs7以降と同様
である。
【0080】たとえば、第1入力手段8aによって、位
置P1(たとえばFL)だけでなくさらに位置P2(た
とえばFC)を入力し、それらの衝撃力Fiの大きさ
が、第2入力手段8bによって位置P1に対応してL1
であり、位置P2に対応してL2であるときを想定す
る。この場合、位置P1のレベルL1であるとき、部位
A、作業項目A1,A2および部品名称A1が選ばれ
る。さらに位置P2のレベルL2であるとき、部位B,
D、作業項目B1,B2,B3;D1および部品名称b
1,b2,b3,b4;d1,d2が選ばれる。位置P
1,P2において選ばれた重複された作業項目は、重複
回避のために、1つだけ選ばれる。たとえば(位置,レ
ベル)が(P1,L1)で作業項目A1が選ばれ、かつ
(P2,L2)で作業項目A1が選ばれたとき、論理和
(OR)によって、2つの作業項目A1を選ぶのではな
く、1つの作業項目A1だけを導出し、重複選択を回避
する。このようにして最終的に重複が削除された作業項
目が選ばれることになる。
【0081】こうして選択された部位、作業項目および
部品名称に基づいて、前述のように修理見積り費用の演
算が行われ、表示手段5による表示が行われ、またプリ
ンタ6による記録紙7への印字が行われる。
【0082】図36は、本発明の実施のさらに他の形態
の処理回路4の動作を説明するためのフローチャートで
ある。この実施の形態は、前述の図35の実施の形態に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。前述の
図35では、論理和による重複削除のステップs41
は、ステップs4,s5間で実行されたけれども、図3
6の実施の形態では、同様なステップs51は、ステッ
プs5,s7間で実行される。ステップs4で読出され
たすべてのパラメータに従って、ステップs5では、部
位、作業項目および部品名称が読出される。すなわちス
テップs5では、位置PiであってかつレベルLjの前
述のステップs4で得られたパラメータデータに従っ
て、部位、作業項目、部品名称を読出すとともに、位置
PkであってかつレベルLqの前述のステップs4で得
られたパラメータデータに従って、部位、作業項目、部
品名称を読出す。
【0083】その後、ステップs51では、部位、作業
項目の論理和によって重複した部位、作業項目を削除
し、また部品名称の論理和によって重複した部品名称を
削除する。こうして重複した作業項目および/または部
品名称を1つだけ選択する。重複しない作業項目および
/または部品名称は、そのまま選択して取出す。
【0084】図37は、本発明の実施のさらに他の形態
の処理回路4の動作を説明するためのフローチャートで
ある。この実施の形態は、前述の図35の実施の形態に
類似し、対応する部分には同一の参照符を付す。前述の
図35では、論理和による重複削除のステップs41
は、ステップs4,s5間で実行されたけれども、図3
7の実施の形態では、同様なステップs71は、ステッ
プs7,s8間で実行される。ステップs71において
重複して削除されるべき作業項目と部品の費用を、ステ
ップs7から削除してステップs7における演算結果を
補正する。
【0085】図38は、図34で読出された部位を訂正
するために表示手段5の表示画面に表示した状態を示す
図である。これらの部位は、車体1の多数の各部分を表
す名称および/または作業内容を表す作業項目によって
名付けられている。操作者は、入力手段8を操作するこ
とによって、読出された部位から、選択的に追加するこ
とができる。領域23には部位の名称が、領域24には
部位に含まれる部品の部品図が、各々表示される。
【0086】図39は、図34のように表示手段5によ
って表示された修理作業の作業項目および部品名称を訂
正するための画面25を示す図である。操作者は入力手
段8を操作し、表示領域26における作業項目の削除お
よび追加をすることができる。選択された作業項目は、
背景の色とは異なった色で表示を行うようにしてもよ
い。
【0087】表示領域27には、部品に含まれる部品の
部品図が、識別のための参照符号とともに表示される。
部品が選択された場合、その参照符号の背景に遠景の色
網をつける。
【0088】本発明に従えばさらに、記録媒体2または
メモリ9のストア内容に従って、補修塗装作業の見積り
をすることができる。1または複数の衝撃力の作用した
位置とレベルとを入力因子とし、典型的な修理内容を定
義したパラメータデータから、実際に必要となる修理に
近似する修理内容を得て、その修理内容に従ってメモリ
から塗装作業項目と作業指数および塗装材指数を読出
す。
【0089】前述の表1に対応して、衝撃力が車体1に
おける位置FLに作用し、その衝撃力のレベルはL1で
ある場合、前述のようにこのような位置およびレベル
を、FL1で表すとき、記録媒体2には、表3のパラメ
ータデータがストアされる。
【0090】
【表3】
【0091】表3において、前述の表1におけるヘッド
ランプは、塗装の必要がないので、含まれていない。
【0092】表4は、衝撃力が作用した位置FLにおい
てレベルL2である場合を示し、この位置とレベルを、
FL2で示す。
【0093】
【表4】
【0094】表3および表4では、前述の表1および表
2と同様に、位置、レベルだけでなくさらに方向を入力
してパラメータデータを決定するようにしてもよい。
【0095】図40は、本発明の実施の一形態における
記録媒体2の補修塗装作業のためのパラメータデータの
内容を説明するための図である。入力手段8によって入
力された位置、レベル、さらに方向に対応して定義した
典型的な修理内容のパラメータデータが、記録媒体2ま
たはメモリ9にストアされる。位置FLとレベルL3で
ある組合せFL3では、作業内容を定義したパラメータ
データの部位Eおよび塗装作業項目E1,E2である。
位置FRであってレベルL4の組合せFR4では、作業
内容を定義したパラメータデータの部位はG,Jであ
り、塗装作業項目はG1,G2,G3;J1である。こ
のようにして各部位E,G,J,…と、各部位E,G,
J毎の塗装作業項目E1,E2;G1,G2,G3;J
1とがストアされる。図40の記録媒体2のストア内容
は、前述の図28のストア内容に類似し、前述の図3
1、図32、図35、図36,図37に類似する動作
が、同様に達成される。
【0096】図41は、補修塗装の条件を設定するため
の表示手段5の表示画面38を示す図である。前述の図
33の表示状態で、前述の実施の形態と同様に、位置P
iとそのレベルLj、さらには位置PkとそのレベルL
qなどを入力する。図41では、速乾ウレタンおよび標
準ウレタンなどの塗装材の入力が行われ、また塗装工法
として、2トーンカラー、3トーンカラー、耐スリ傷性
クリヤー塗装、下色塗装などの入力が選択的に可能であ
る。これによって前述の図40における記録媒体2のス
トア内容を演算することによって、部位を読出し、その
位置PiであってかつレベルLjの塗装作業項目を読出
して、論理和を演算することによって、重複した塗装作
業項目を削除する。こうして塗装作業の費用を演算して
求める。
【0097】図41に示される表示手段5によって塗装
条件を選択して指示するための画面38を参照して、記
録媒体2には、塗装作業データを整備してストアしてお
り、この塗装作業データは、塗装作業項目と塗装作業指
数および塗装材指数によって構成される。塗色の種類と
塗料の種類との組合せは、複数存在し、修理すべき事故
車の色である塗色の種類および使用する塗料の種類を、
入力手段8によって入力して指定する。この塗装作業に
おいて、塗色系/塗料系の別を、前述の部位に見立てる
ことによって、塗色系および塗料系を選択指示した後、
塗装作業項目選択画面で、個別作業項目を選択指示す
る。これによって塗装作業に関する見積りを高い精度で
行うことができる。
【0098】図42は、塗装作業の費用を演算して表示
手段5の画面48に表示した状態を示す図である。図4
2に示される表示手段5によって塗装明細を表示する画
面48を参照して、自動車の車体1の塗装個所と、塗装
作業指数と、塗装作業指数の単位当りの入力手段8によ
って予め入力して設定した金額との積である塗装作業費
用である技術料金が表示され、また塗装材指数と予め入
力して設定されたその塗装材指数の単位当りの金額との
積である塗料などの材料費の金額が演算されて表示され
る。こうして塗装作業費用と材料費との各合計額が加算
されて、捕集塗装見積り費用が得られる。
【0099】図43は、前述の図42の画面48のよう
にして得られた作業項目を選択して訂正するための表示
手段5の画面49を示す図である。演算によって得られ
た塗装作業の訂正を、操作者によって行うことができ
る。
【0100】前述の塗装作業項目というのは、たとえば
「フロントバンパ塗装」であり、塗装材すなわち塗料の
種類と塗装材に対応した塗装工法とを含む。塗装材の種
類は、たとえばメタリック、パールおよびソリッドなど
が挙げられる。複数(前述のようにたとえば2)の位置
Pi,Pkとそれらに対応するレベルLj,Lqを入力
したとき、得られる塗装作業項目の論理和による重複の
削除は、前述の実施の形態と同様にして、実行される。
【0101】本発明は、次の実施の形態が可能である。 (1)第3処理装置は、自動車の車体に衝撃力が作用し
た位置を入力する第1入力手段と、前記衝撃力の大きさ
の段階を表すレベルを入力する第2入力手段と、前記位
置と前記レベルとの組合せに個別的に対応する複数の典
型的な修理内容を定義したパラメータデータと、(1)
修理作業を実行する際に必要となる対象となる1または
複数の部位と、(2)各部位に属する1または複数の修
理作業を表す作業項目と、(3)各部位に属する1また
は複数の部品の部品名称とをストアするメモリと、表示
手段と、第1および第2入力手段からの各出力に応答
し、入力された位置とレベルとに対応した前記パラメー
タデータを決定し、メモリから、その決定した前記パラ
メータデータと一致する作業項目と部品名称とを読出し
て表示手段によって表示させる制御手段とを含み、パラ
メータに定義される衝撃力のレベルに対応した部位の
数、作業項目の数および部品名称の数が、衝撃力のレベ
ルの増大に伴ってそのレベルの増分に対する前記数の増
分の割合が、小さく定められることを特徴とする事故車
の修理状況管理装置。
【0102】自動車の車体に対する外部からの単一また
は複数の衝撃力である衝撃荷重または衝撃エネルギが作
用した位置とその衝撃力の大きさの段階であるレベルと
を、入力因子とし、典型的な修理内容を定義したパラメ
ータデータから、実際に必要となる修理に近似する修理
内容を読出して得て、その修理内容に一致する(1)修
理作業を実行する際に必要となる対象となる1または複
数の部位と、(2)各部位に属する1または複数の修理
作業を表す作業項目と、(3)各部位に属する購入のた
めに発注すべき1または複数の部品の部品名称とを、メ
モリから読出し、一覧表などとして得ることができるよ
うになる。
【0103】本発明の修理状況管理装置では、自動車の
車体に対する外部からの単一のまたは複数の衝撃力を、
直観的な修理内容に置き換える。この修理状況管理装置
では、典型的な修理内容を定義したパラメータデータを
持つことによって、操作者の事故車またはその映像の目
視確認による車体外部からの単一のまたは複数の衝撃力
が作用した位置と大きさであるレベルとの各入力を、直
観的な修理内容に変換することができる。つまり、本件
修理状況管理装置では、(1)車体外部からの単一のま
たは複数の衝撃力の位置とレベルとの入力によって、
(2)典型的な作業内容を予め定義したパラメータデー
タから直観的な修理内容を読出し、(3)そのパラメー
タデータに従って部位およびその部位に属する作業項目
と部品名称とをメモリから読出し、(4)これによって
修理見積りを得るという段階を包括する。
【0104】訓練された作業者または見積り従事者は、
操作者の事故車またはその映像の目視確認によって、直
観的な修理内容をイメージすることができる。本件修理
状況管理装置では、そのような思考を、たとえばコンピ
ュータなどの処理回路上に定着する。典型的な修理内容
を定義した前記パラメータデータから、実際に必要とな
る修理に近似する修理内容を得る。このことが本件修理
状況管理装置の最大の特徴であり、本件修理状況管理装
置は、大掛かりな処理を回避しつつ、高い能率を実現す
る。
【0105】本発明の修理状況管理装置では、自動車の
車体に対する外部からの単一または複数の衝撃力は、定
量的なすなわち絶対的なものとしてではなく、相対的な
大きさであるレベルとして取扱う。なぜならば、車体の
損傷の程度の把握が、事故車またはその映像の目視確認
によらざるを得ないからである。つまり、本発明では、
衝撃力の定量的なすなわち絶対的な値の入力を必要とし
ない。
【0106】本発明の修理状況管理装置の操作者は、事
故車の現物またはその映像を目視確認することによっ
て、外部からの単一または複数の衝撃力が作用した位置
とレベルとをイメージする。したがって衝撃力の位置と
レベルとは、事故車またはその映像の目視確認によって
生じるイメージ、すなわち関係概念である。第1および
第2入力手段によって入力される前記位置とレベルと
は、客観的な「自動車の車体に対する外部からの単一ま
たは複数の衝撃力の位置と大きさ」そのものではなく、
またその精密な概念を意味しない。このことは、本発明
によって(1)修理作業を実行する際に必要となる対象
となる1または複数の部位と、(2)各部位に属する1
または複数の修理作業を表す作業項目と、(3)各部位
に属する1または複数の部品の部品名称とを、一覧表な
どとして得ることによって、事故車の修理見積りを行う
ことに支障を与えないどころか、修理見積りを達成する
によりふさわしい要因となっている。なぜなら、そのよ
うな衝撃力による車体の損傷を修理する意思および関係
を背景としているからである。
【0107】本発明の修理状況管理装置における前記修
理内容は、事故車またはその映像の目視確認によって生
じるイメージである関係概念であり、客観的な自動車の
車体の損傷状態そのものまたはその精密な概念を意味し
ない。したがって本発明の修理状況管理装置は、(1)
客観的な自動車の車体に対する外部からの単一のまたは
複数の衝撃力が作用した位置とそのレベルと、(2)客
観的な自動車の車体の損傷状態との間に、客観的な相関
関係を求めてそれを概念化するものではない。本発明で
は、むしろそのような高度の概念化を回避することによ
って、低コストに、高い能率を実現する。
【0108】上述の本発明のイメージすなわち関係概念
について説明する。イメージとは、そのものとは異なる
別世界の、別次元のイメージであり、はじめから、その
もの自体とは矛盾する。そのものに対する精密な概念
は、精密化すればする程、そのものからかけはなれて、
概念化の方向に純化してゆき(いわゆる方法へのこだわ
り)、そのものとの関係のアクチャリティ(現実感)を
失う。本当は、そのものと関係する立場にあるとき、そ
のもの自体ではなく、そのものの概念でもなく、イメー
ジが屹立する。たとえば修理作業項目とは、作業項目そ
のもの(客観的な自体)ではなく、修理作業を行うとい
う意思と関係とによって生じるイメージであり、このこ
とは作業項目を部品および見積りに置き換えても同様で
ある。対象に対する意思および対象との関係の欲求が、
イメージを生む。つまりイメージすなわち関係概念と
は、対象そのものではなく、対象の概念でもなく、対象
に対する意思と関係にこだわる。したがって本発明で
は、対象そのものおよび概念と区別して、上述のように
イメージまたは関係概念という言葉を使う。
【0109】前記部位というのは、「修理作業を実行す
る際に必要となる対象となりうる1または複数の部位」
である。自動車の構造上の部分ではなく、また設計上の
他の部位との関係により機能的に区分された部位ではな
く、また製造上の細分化された部品の集合ではない。本
システムでの部位は、あくまでも、修理する意思および
関係を持つ者、または修理に必要な見積りを作成する意
思および関係を持つ者が、事故車またはその映像を目視
することによりイメージする関係概念としての「部位」
である。修理する意思および関係を背景とする関係概念
であるので、客観的な自動車の構造、設計、製造上の部
位そのものまたはその精密な概念よりも、修理に必要な
見積りを得るという目的にふさわしい。
【0110】部位は、修理作業という能動的な働きかけ
に対し、自動車の車体の限定された部分または修理作業
の全体のうちの限定された部分が、部位として立ち現れ
るという関係概念を基本にしている。この部位の概念
は、個別車種と、個別作業項目および個別部品名称の中
間項として、あるいは階層概念として利用する。したが
って修理作業項目と部品名称とは、個別車種毎に、部位
を中間項として、階層化されて体系化される。部位は、
上述のように車体の部分だけでなく、修理作業の全体ま
たはその一部分をも含む。
【0111】前記作業項目に関して、「各部位に属する
1または複数の作業項目」と標準作業工数(指数)と
は、その背景には一定の技能をもつ作業者が一定の勤勉
のもとに作業するという意思および関係が存在してい
る。標準作業工数(指数)のみならず、作業項目そのも
のが事故車を修理する意思および関係をもつ作業者、ま
たは作業者の映像により、標準化されている。したがっ
てこの標準化によって得られる各部位に属する複数の作
業項目と標準作業工数(指数)は、事故車またはその映
像を目視することによりイメージする関係概念としての
作業であることは明確であり、客観的な作業そのものま
たはその精密な概念よりも、修理に必要な見積りを得る
という目的にふさわしい。
【0112】前記部品に関して、「各部位に属する1ま
たは複数の購入のために発注すべき部品の部品名称」
は、外部からの衝撃力によって損傷している部品そのも
のではなく、修理する意思および関係を持つ者、または
修理に必要な見積りを作成する意思および関係を持つ者
が購入をイメージする関係概念としての購入部品であ
り、修理に必要な見積りを得るという目的によりふさわ
しい。なぜなら、損傷している部品は、必ずしも交換す
るとは限らず、放置することが許される場合がある。ま
た、部品の購入ではなく、部品の修理が決定されるかも
しれない。
【0113】表示手段によって、事故車の車体の部位と
作業項目と部品とが図34のように表示され、さらにそ
れらの追加または削除などを図38、図39のように行
うことができる。
【0114】このようにして事故車の修理を行うための
作業項目と部品名称とを、簡便な作業で、しかも誤りな
く精度の高い見積りを実現することができる。
【0115】メモリは、たとえばコンパクトディスクに
よって実現されるリードオンリメモリ(略称CD−RO
M)であることが好ましく、これによって多量の情報を
ストアしておくことができるけれども、このようなCD
−ROMの記録媒体だけでなく、そのほかの記録媒体で
あってもよく、たとえばDVD(digital VersatileDis
c,Digital Video Disc)であってもよく、またこのよう
な記録媒体を、交換可能にして用いてもよく、またたと
えばハードディスクのような書換え可能な記録媒体を用
いてもよい。
【0116】事故車の修理を行うべき部位、作業項目お
よび部品名称の各数は、衝撃力のレベルに対応してお
り、レベルの増分ΔLに対する前記各数の増分ΔNの割
合η(=ΔN/ΔL)は、衝撃力のレベルの増大に伴っ
て小さくなるように定められる。本発明の実施の他の形
態では、前記割合ηは、レベルの増大にたとえば正比例
または1次直線で増大するように構成されてもよい。本
件発明者の実験によれば、レベルの増大に伴って割合η
が小さくなるように定めることによって、修理見積りの
精度を向上することができることが、確認された。
【0117】(2)入力された位置における衝撃力の方
向を入力する第3入力手段をさらに含み、制御手段は、
第1および第2入力手段からの各出力だけでなく、第3
入力手段からの出力にも応答し、入力された位置とレベ
ルと方向とに対応した部位と作業項目と部品名称とを決
定することを特徴とする事故車の修理状況管理装置。
【0118】第3入力手段によって衝撃力の方向を入力
し、このようにして位置とレベルと方向とに対応して部
位と作業項目と部品名称とを決定する。こうして修理見
積りが一層高精度となる。
【0119】(3)メモリには、修理作業に対応した作
業指数と、部品の金額とがストアされ、制御手段には、
作業指数の単位当たりの金額が書換え可能に設定され、
制御手段は、作業指数と、作業指数の単位当たりの金額
との積を演算し、部品の金額を演算し、これらの演算結
果を、表示手段によって表示させることを特徴とする事
故車の修理状況管理装置。
【0120】前述のようにメモリには、損傷の修理作業
の対象となる部位に含まれる各修理作業である脱着、取
替および板金などの作業項目と部品名称とがストアされ
ているだけでなく、さらに修理費用のための値である作
業指数および部品の金額がストアされる。したがって修
理工場などにおいて修理費用の見積りを行うにあたって
は、制御手段はメモリのストア内容を読出して、たとえ
ば液晶または陰極線管などの表示手段によって、作業指
数の和とその作業指数の単位当たりの金額との掛算の積
と、部品の金額の加算結果とを、表示する。
【0121】(4)制御手段は、第1入力手段によって
複数の位置が入力され、第2入力手段によって各位置毎
のレベルが入力されることによって、同一の作業項目お
よび/または同一の部品名称が2つ以上重複して選択さ
れないようにすることを特徴とする事故車の修理状況管
理装置。
【0122】制御手段は、作業項目が重複しないよう
に、また部品名称が重複しないようにして、修理見積り
を行う。これによって見積りの精度を向上することがで
きる。
【0123】(5)自動車の車体に衝撃力が作用した位
置を入力する第1入力手段と、前記衝撃力の大きさの段
階を表すレベルを入力する第2入力手段と、前記位置と
前記レベルとの組合せに個別的に対応する複数の典型的
な補修塗装内容を定義したパラメータデータと、(1)
補修塗装作業を実行する際に必要となる対象となる1ま
たは複数の部位と、(2)各部位に属する1または複数
の補修塗装作業を表す塗装作業項目とをストアするメモ
リと、表示手段と、第1および第2入力手段からの各出
力に応答し、入力された位置とレベルとに対応した前記
パラメータデータを決定し、メモリから、その決定した
前記パラメータデータと一致する塗装作業項目を読出し
て表示手段によって表示させる制御手段とを含み、パラ
メータに定義される衝撃力のレベルに対応した部位の数
および塗装作業項目の数が、衝撃力のレベルの増大に伴
ってそのレベルの増分に対する前記数の増分の割合が、
小さく定められることを特徴とする事故車の修理状況管
理装置。
【0124】本発明の事故車の修理状況管理装置の操作
にあたって、衝撃力のレベルを正確に選ぶことが重要で
ある。
【0125】この入力すべき衝撃力のレベルの決定を容
易にするために修理工場の操作者は、レベルの入力に先
立って、作業項目および部品名称またはそれらのいずれ
か一方を予測しておく。操作者は、第2入力手段を操作
して、衝撃力のレベルを順次的に増大して変化しつつ、
各レベル毎の表示手段によって表示される作業項目およ
び部品名称またはそれらのいずれか一方を監視する。こ
の作業項目および部品名称またはそれらのいずれか一方
が表示される最小のレベルを、第2入力手段によって入
力すべき衝撃力のレベルであるものと決定する。
【0126】操作者がレベルを上述のように順次的に増
大してゆく操作に代えて、レベルを大から小に減少して
変化し、前記予測した作業項目および部品名称またはそ
れらのいずれか一方が初めて表示されなくなる入力レベ
ルよりも、たとえば1段階大きい直前のレベルを、第2
入力手段によって入力すべきレベルであるものと決定し
てもよい。
【0127】このようにして操作者の修理作業の実務経
験を利用して、衝撃力の適切なレベルを決定し、修理見
積りの精度をさらに向上することができる。
【0128】(6)メモリには、塗装作業に対応した塗
装作業指数と、塗装材の金額またはその塗装材の金額に
対応する塗装材指数とがストアされ、制御手段には、塗
装作業指数の単位当りの金額が書換え可能に設定され、
塗装材指数の単位当りの金額が書換え可能に設定され、
制御手段は、塗装作業指数および塗装材指数と各指数の
単位当りの金額との積を演算し、これらの演算結果を、
表示手段によって表示させることを特徴とする事故車の
修理状況管理装置。
【0129】補修塗装見積りを行うにあたり、第1入力
手段によって位置を入力し、第2入力手段によってその
衝撃力の大きさの段階を表すレベルを入力することによ
って、パラメータデータを決定してメモリから、その決
定したパラメータデータと一致する塗装作業項目を読出
して表示手段によって表示させる。そのほかの構成と動
作は、前述の請求項4の構成と同様である。
【0130】レベルの増大に伴って塗装作業項目の数の
増分の割合が小さくなるように定められ、補修塗装見積
りの精度を向上することができることが、確認された。
【0131】(7)塗装作業項目は、塗装材の種類と、
各塗装材に対応した塗装工法とを含むことを特徴とする
事故車の修理状況管理装置。
【0132】作業項目は、たとえば「フロントバンパ塗
装」であり、この塗装作業項目は、塗装材の種類、すな
わち塗料がメタリック、パールまたはソリッドなどであ
る種類を含み、さらに各塗装材に対応した塗装工法を含
む。
【0133】衝撃力のレベルを正確に選ぶことができる
ようにして、部位と作業項目とを高精度に決定すること
を可能にするために、塗装作業項目を予測し、レベルを
変化しつつ、表示手段によって表示される塗装作業項目
が、この予測した塗装作業項目と同一または近似するよ
うに変化し、こうしてレベルを決定することによって、
部位と塗装作業項目とを正確に決定することができる。
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、自動車保険会社の第1
処理装置と修理工場の第2処理装置とが、第3処理装置
にたとえば公衆電話回線などの通信網を介して接続さ
れ、またはデータバスなどを介して接続され、こうして
保険会社の第1入力手段および修理工場の第2入力手段
によって入力される情報を共用し、修理状況を常時、把
握して管理することができ、利便性が向上される。
【0135】本発明によれば、自動車保険会社の第1入
力手段と修理工場の第2入力手段とによって、事故車の
修理に関する日付情報を入力し、第3処理装置のメモリ
にストアして、その日付情報を、自動車保険会社の第1
表示手段および修理工場の第2表示手段に表示し、日程
の管理の把握が容易であり、利便性が向上される。
【0136】本発明によれば、自動車の所有者であるユ
ーザなどは、電話器または携帯電話、PHS端末装置な
どの第4処理装置を備え、第3処理装置に接続して、ユ
ーザ入力手段から証券番号または登録番号などを入力し
て事故車を識別し、これによって第3処理装置に備えら
れている修理状況に関する情報を、たとえばiモードな
どを利用し、事故車の修理進捗状況および工場検索など
を容易に行うことができる。したがってユーザは、ユー
ザが所有する事故車の修理の日程を確認することがで
き、また保険会社を経由することなく、修理工場をユー
ザが検索し、軽補修を、修理工場に依頼することもま
た、可能である。
【0137】本発明によれば、自動車保険会社の第1処
理装置と修理工場の第2処理装置とは、第3処理装置
に、通信網を介して接続され、事故車の修理状況の把握
を、常時行うことができ、利便性が向上される。
【0138】本発明によれば、自動車保険会社の損害調
査担当者用第1端末装置A,B,Cと、自動車修理業者
用第2端末装置Gとは、通信網を介してホストコンピュ
ータ53に接続され、これらの第1および第2端末装置
A,B,C;Gによって自動車登録番号78と、自動車
の所有者の氏名75と、自動車修理に関する進捗状況と
を閲覧し、さらに追加などして、自動車修理に関する進
捗状況を即座に把握することが容易に可能になる。
【0139】本発明によれば、自動車保険会社の損害調
査担当者および自動車修理業者は、第1および第2端末
装置A,B,C;Gによって、自動車修理の見積書を閲
覧することができ、前述の進捗状況の把握とともに、自
動車修理の見積を把握することができる。
【0140】また本発明によれば、自動車修理業者は第
2端末装置Gによって、自動車修理をすべき自動車の登
録番号78を知ることができるとともに進捗状況の把握
が容易である。
【0141】また本発明によれば、自動車保険会社の損
害調査担当者は、第1端末装置A,B,Cによって、自
動車登録番号78と、自動車の所有者の氏名75と、損
害調査担当者と、自動車修理業者と、自動車修理に関す
る情報とを閲覧し、このことによってもまた自動車修理
の進捗状況を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を簡略化し
て示す図である。
【図2】自動車保険会社に設けられる第1処理装置Aの
具体的な電気的構成を示すブロック図である。
【図3】第1処理装置Aに備えられる処理回路56の動
作を説明するためのフローチャートである。
【図4】修理工場にそれぞれ備えられる第2処理装置G
の全体の構成を示すブロック図である。
【図5】第3処理装置53の具体的な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図6】第3処理装置53に備えられるメモリ67の構
成を示す図である。
【図7】メモリ67にストアされている証券番号に対応
する保険証券の一部を示す図である。
【図8】第3処理装置53の主装置64に備えられる処
理回路66の動作の全体を説明するための図である。
【図9】自動車事故が発生したときにおける自動車の所
有者であるユーザEと保険会社Aと修理工場Gとの処理
動作、作業を説明するための図である。
【図10】ユーザEと保険会社Aと修理工場Gとにおけ
る作業を説明するための図である。
【図11】第3処理装置53における処理回路66がメ
モリ67のストア内容に基づいて作成する事故修理管理
カード51を説明するための図である。
【図12】処理回路66がメモリ67のストア内容に基
づいて作成する見積データ82を示す図である。
【図13】処理回路66がメモリ67のストア内容に基
づいて作成する保険料請求一覧表83を説明するための
図である。
【図14】第1処理装置Aの表示手段57によって表示
される表示内容88を示す図である。
【図15】第1処理装置Aの表示手段57の表示画面8
9を示す図である。
【図16】表示手段57に表示される工場リスト93の
表示画面を示す。
【図17】処理回路66によって演算処理される各修理
工場毎の修理中、協定中、見積中、および受付などを表
す進捗状況の画面98を示す図である。
【図18】修理工場における表示手段5の表示画面99
を示す図である。
【図19】第1処理装置Aの表示手段57によって表示
される保険会社での現在の進捗状況を把握するための画
面131を示す図である。
【図20】ユーザが所有している第4処理装置Eの電気
的構成を示すブロック図である。
【図21】第4処理装置Eの処理回路132の動作を説
明するためのフローチャートである。
【図22】ユーザ表示手段133の表示画面137を示
す図である。
【図23】ユーザ表示手段133の事故車進捗状況を表
す画面139を示す図である。
【図24】本発明の実施の一形態の基本的な考え方を説
明するための図である。
【図25】事故を生じた車体1の簡略化した平面図であ
る。
【図26】本発明の実施の一形態の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図27】記録媒体2にストアされるパラメータデータ
である部位、作業項目および部品名称の数Nが入力手段
8によって入力される衝撃力のレベルLjに対応してス
トアされて設定されている状態を示す図である。
【図28】本発明の実施の一形態における記録媒体2の
ストア内容を説明するための図である。
【図29】部位と作業項目と部品名称との関連性を説明
するための簡略化した図である。
【図30】自動車の車体1の一部の構造を簡略化して示
す図である。
【図31】本発明の実施の一形態の処理回路4の全体の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図32】処理回路4の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図33】図32のステップs2,s3において表示手
段5によって表示される画面20を示す図である。
【図34】表示手段5の表示画面28によって表示され
る修理明細を示す図である。
【図35】本発明の実施の他の形態における処理回路4
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図36】本発明の実施のさらに他の形態の処理回路4
の動作を説明するためのフローチャートである。
【図37】本発明の実施の他の形態の処理回路4の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図38】図34で読出された部位を訂正するために表
示手段5の表示画面に表示した状態を示す図である。
【図39】図34のように表示手段5によって表示され
た修理作業の作業項目を訂正するための画面25を示す
図である。
【図40】本発明の実施の一形態における記録媒体2の
補修塗装作業のためのストア内容を説明するための図で
ある。
【図41】補修塗装のための表示手段5の表示画面38
を示す図である。
【図42】塗装作業の費用を演算して表示手段5の画面
48に表示した状態を示す図である。
【図43】図42の画面48のようにして得られた作業
項目を選択して訂正するための表示手段5の画面49を
示す図である。
【符号の説明】
1 車体 2 記録媒体 3 読取手段 4 処理回路 5 表示手段 6 プリンタ 7 記録紙 8 入力手段 8a 第1入力手段 8b 第2入力手段 9 メモリ 10 排他属性 11 フロントバンパアセンブリ 12 フロントバンパフェイス 13 フロントバンパコア 14,15,16 作業排他属性 17,18,19 部品排他属性 20,22,25,28,38,40 画面 21 レベルLiを入力するための領域 24,26,27,29,30,31,32,33,3
4,35,36 表示領域 F1,F2,F3,…,Fi 衝撃力 P1,P2,P3,…,Pi 衝撃力Fiが作用した位

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車保険会社に設けられ、事故車を識
    別する保険証券番号または事故車の登録番号が入力され
    る第1処理装置と、 事故車を修理する修理工場に設けられ、第1処理装置に
    よって識別された事故車の損傷に関する情報が入力され
    る第2処理装置と、 第1および第2処理装置に通信網を介して接続され、第
    2処理装置からの事故車の損傷情報に基づいて、修理見
    積情報を演算して決定し、保険証券番号または登録番号
    に対応して第1および第2処理装置に与える第3処理装
    置とを含むことを特徴とする事故車の修理状況管理装
    置。
  2. 【請求項2】 第2処理装置は、第1処理装置に送信さ
    れた修理見積情報の修正を行うことを特徴とする請求項
    1記載の事故車の修理状況管理装置。
  3. 【請求項3】 第2処理装置は、事故車の写真撮影を行
    ったデジタルカメラの画像データを入力することを特徴
    とする請求項1または2記載の事故車の修理状況管理装
    置。
  4. 【請求項4】 第1および第2処理装置には、事故車の
    修理進捗状況を表す作業が入力され、 この入力された作業は、第3処理装置に与えられて進捗
    状況表が作成され、 第1および第2処理装置では、進捗状況表を出力するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の事故
    車の修理状況管理装置。
  5. 【請求項5】 第3処理装置に公衆電話回線を介して接
    続され、第3処理装置のダイアル番号と、事故車の登録
    番号とが入力され、第3処理装置からの事故車の修理の
    進捗状況を受信して出力する第4処理装置をさらに含む
    ことを特徴とする請求項4記載の事故車の修理状況管理
    装置。
  6. 【請求項6】 修理見積情報を演算するための見積シス
    テムプログラムの改訂、および見積用最新車種データの
    更新を行う補助装置65をさらに含むことを特徴とする
    請求項1〜5のうちの1つに記載の事故車の修理状況管
    理装置。
  7. 【請求項7】 補助装置は、第3処理装置によって演算
    された修理見積情報のデータ分析を行うことを特徴とす
    る請求項6記載の事故車の修理状況管理装置。
  8. 【請求項8】 前記進捗状況を表す作業は、修理作業
    中、協定中、見積中、および受付を含む状況であること
    を特徴とする請求項4または5記載の事故車の修理状況
    管理装置。
  9. 【請求項9】 第1処理装置には、事故発生場所、事故
    発生日時、事故車の車種、および事故車の損傷程度が入
    力されることを特徴とする請求項1〜8のうちの1つに
    記載の事故車の修理状況管理装置。
  10. 【請求項10】 第3処理装置には、複数の修理工場
    と、各修理工場の場所とが予めストアされており、第1
    処理装置は、事故発生場所に近い修理工場を選択して決
    定することを特徴とする請求項9記載の事故車の修理状
    況管理装置。
  11. 【請求項11】 補助装置65は、車種別の事故発生
    率、修理費用平均値、経営分析サービスを演算すること
    を特徴とする請求項1〜10のうちの1つに記載の事故
    車の修理状況管理装置。
  12. 【請求項12】 自動車保険会社に設けられる第1処理
    装置によって、事故車を識別する保険証券番号または事
    故車の登録番号を入力し、 事故車を修理する修理工場に設けられる第2処理装置に
    よって、第1処理装置によって識別された事故車の損傷
    に関する情報を入力し、 第1および第2処理装置に接続される第3処理装置は、
    第2処理装置からの事故車の損傷情報に基づいて、修理
    見積情報を演算して決定し、第1および第2処理装置に
    与える事故車の修理状況管理方法。
  13. 【請求項13】 自動車保険会社の損害調査担当者用第
    1端末装置A,B,Cと、 自動車修理業者用第2端末装置Gと、 第1および第2端末装置20a,20bに通信網51,
    52を介して接続され、第1および第2端末装置A,
    B,C;Gから送信されるデータを記憶するとともに、
    第1および第2端末装置A,B,C;Gにデータを送信
    するホストコンピュータ53とを含み、 ホストコンピュータ53は、第1および第2端末装置
    A,B,C;Gからのデータを受信して修理情報をスト
    アし、 この修理情報は、 自動車登録番号78と、 自動車の所有者の氏名75と、 自動車修理に関する進捗状況98を含み、 第1および第2端末装置A,B,C;Gは、 修理情報を表示し、 前記自動車修理に関する進捗状況98とを、ホストコン
    ピュータ53に送信することを特徴とする自動車修理の
    管理システム。
  14. 【請求項14】 第1および第2端末装置A,B,C;
    Gは、前記自動車修理に関する進捗状況98のほかに、
    見積書82を、ホストコンピュータ53に送信すること
    を特徴とする請求項13記載の自動車修理の管理システ
    ム。
  15. 【請求項15】 ホストコンピュータ53は、 修理の対象である自動車登録番号78と、 自動車の所有者の氏名75と、 損害調査担当者と、自動車修理業者と、自動車修理に関
    する情報とを含み、 第1端末装置A,B,Cによって表示されることを特徴
    とする請求項13または14に記載の自動車修理の管理
    システム。
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