JP2005502101A - 自動車の衝突による損傷修理申請の管理方法およびシステム - Google Patents
自動車の衝突による損傷修理申請の管理方法およびシステム Download PDFInfo
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Abstract
衝突事故で車両が損傷した後で、衝突の修理工程を管理する方法およびシステム。本システムは、最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまで、保険適用申請取り扱い処理全般を改善すべく、自動車保険適用申請を処理して修理作業を管理する単一の連絡窓口を含む。
Description
【技術分野】
【0001】
(付録)
現時点で好適なコンピュータ・プログラムリストを含む付録をコンパクトディスク形式で提供し、その全体を掲載したのと同等に参照可能である。本付録は著作権により保護される主題を含んでいる。本著作権の所有者は、本付録が特許商標庁のファイルや記録に現われる場合には、何人による複製にも異を唱えないが、それ以外の場合には一切の著作権を留保するものである。
【0002】
本発明は衝突損傷の修理工程全般、すなわち最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまでを管理する方法およびシステムに関する。より具体的には、本発明は以下に衝突損傷MD(CMD)と呼ばれ、車体修理に関する一括管理された保証サービスである。これは事故発生時点から車両を所有者へ返却するまでを取り仕切る、衝突損傷の修理工程における単一の対応窓口を構成する。さらに、車両所有者、保険会社、修理業者、およびその他のサービスや部品供給業者の間の連絡を容易かつ効率的にする。
【背景技術】
【0003】
(課題の説明)
車体修理業界は、事故発生から保険適用申請および修理に至るまで、極めて非効率的である。ここ数年、保険会社による保険適用申請の処理および衝突で損傷した車体の修理にかかる費用の見積りについては例えば米国特許公報(特許文献1)、米国特許公報(特許文献2)、米国特許公報(特許文献3)に記載されているような、より洗練された方法およびシステムの実装を通じて若干の改善がなされてきたものの、保険会社は依然としてコストを下げて車の所有者への対応を改善しようと望んでいる。修理業者はまた、請求管理サイクルを短縮して、請求管理と衝突損傷の修理工程における非効率性を改善することを切望している。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5,950,169号明細書
【特許文献2】
米国特許第5,504,674号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,432,904号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
システムが非効率性なのは主に以下の原因による。
1.保険会社と修理業者の間の相互交渉に抜きがたい相互不信がある。
2.修理業界が細分化されて過剰設備であるのに加え、現場レベルの管理が不備である。
3.保険適用申請管理システムが非効率かつ高コストである。
【0006】
従って、初期保険適用申請から最後の修理作業に至るまで、衝突損傷の修理工程全般を管理する包括的なシステムおよび方法が必要とされている。このようなシステムは好ましくは、各種の管理用工程および計算ツールへアクセスすべく共通のユーザーインタフェースを備えている。また、請求に関するあらゆるデータを含む集中データファイルを備えることにより個々の紙ファイルやデータファイルが不要になり、既存データを手作業で再入力する無駄も排除できる点が有利である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って本発明は、初期保険適用申請から最後の修理作業に至るまで、自動車の衝突損傷の修理工程全般を管理することにより、上述の問題を排除または回避する方法およびシステムに関する。より具体的には、本発明は以下に衝突損傷MD(CMD)と呼ばれ、車体修理の一括管理された保険サービスである。これは事故発生時点から車両を所有者へ返却するまでを取り仕切る、衝突損傷の修理工程における単一の対応窓口を提供する。それによって、車両所有者、保険会社、修理業者、およびその他のサービスや部品供給業者の間の連絡を容易かつより効率的にする。CMDは以下の四つの方法で価値を生み出す。
1.請求管理処理の合理化および標準化。
2.生産性が高く専門的な修理業者のネットワーク内へ入る修理可能な車両の流れの最適化。
3.修理業者向けの調達におけるボリューム・ディスカウントの利用。
4.修理時間の短縮、より高い作業品質、さらに保険会社と修理業者の対立に巻き込まれないことにより、事故発生時から修理済み車両の返却に至るまで、車両の所有者の満足感を高める。
【0008】
CMDはまた、例えばインターネットや広域ネットワーク(WAN)のような共通ユーザーインタフェースを介して、衝突損傷の修理工程に関わるすべての当事者間に同一の対話型通信を提供する。これはハブの役割を果たすものであり、当事者に対し標準化された費用見積りシステムおよび部品調達システムを提供することで修理施設における作業、塗装、および部品代の標準化された支払い額を設定し、また作業に対応可能な多くの修理業者に作業を指示することで保険適用申請の合意に至る過程および実際の修理作業の効率における遅延や時間の無駄を排除する。
【0009】
本発明の一態様によれば、自動車の衝突による損傷の修理工程を、最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまで管理するCMD方法を提供する。本方法の特許権利請求の範囲は以下のとおりである。
(a)少なくとも保険会社、第三者支援プロバイダ、および修理業者の間に通信ネットワークを提供する工程
(b)車体修理の保険適用申請を前記通信ネットワークへ送信する工程
(c)前記車体修理を行なう修理業者に修理作業を割り当てる工程
(d)前記通信ネットワークを介して車体修理の保険見積りを送信する工程
(e)前記保険適用申請を処理して、保険適用条件を満たすデータを生成する工程
(f)完了した修理作業の代金を前記保険会社へ請求する工程
(g)前記車体修理作業を行なった修理業者に対し確定支払い額を送金する工程
【0010】
本発明の別の態様によれば、自動車の衝突による損傷の修理工程を、最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまで管理するCMDシステムを提供する。本システムの権利請求範囲は以下のとおりである。
(a)車体修理の保険適用申請に関するデータの入力および処理を行なうためのリモート・コンピュータ
(b)前記リモート・コンピュータと通信可能な通信サーバーを有するネットワーク
(c)前記リモート・コンピュータで生成された保険適用申請データファイルであって、該データファイル全体はネットワーク経由で転送可能である保険適用申請データファイル
(d)保険会社、第三者支援プロバイダ、修理業者、損傷額査定人、その他関係者によるデータファイルのアクセスを可能にする共通ユーザーインタフェース
(e)保険適用条件を満たすべく保険適用申請を処理し、修理業者における修理作業を管理するソフトウェア
【0011】
本方法およびシステム両方の好適な実施形態において、修理作業は高度な専門技術を持つ修理業者のグループからなる修理業者のネットワークに割り当てられるため、本方法およびシステムは衝突損傷修理の手配を行ない、衝突損傷の修理工程全般の仕事の流れと効率を最適化することができる。
【0012】
衝突損傷の修理業界におけるすべての主要関係者は、CMDが業界における単一の連絡窓口となる点で利便性が得られる。最も好ましくは、CMDが保険会社における保険適用申請および請求管理の全体費用が減少させる点である。CMDはまた、衝突損傷の修理業者が自身の作業を最適化するのに役立つ。CMDは、修理および請求管理のサイクル時間を短縮し、ネットワーク加入業者の訓練、工程改善ツールへのアクセス、および専門特化を通じて修理の品質を向上させることにより、保険適用申請に関わる車所有者の負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(修理業者向けの処理)
衝突損傷MD(CMD)は、情報システム(例えばインターネット)により接続された修理業者の仮想ネットワークを提供し、現行の車体修理工程における非効率性を排除することにより価値を生み出すことができる。これは基本的に、なるべく選ばれた業者のネットワークを介して修理作業の標準化を推進して、作業現場における多くの工程を改善するとともに、CMDが中立の立場で交渉して保険会社との関係を改善することにより実現される。
【0014】
CMDは好ましくは、高品質で評判が良い、独立修理業者のネットワークを確立して管理する。各修理業者は次第に、技術者のスキルや経験、および装置や設備の品質に基づいて車種や型式、衝突損傷の種類および/または程度について専門特化すべく奨励されよう。一貫した作業を着実にこなすことに裏付けられた専門性により、現場レベルにおける修理工程の大幅な効率化を推進することができる。
【0015】
修理に対する支払いもまたCMD処理の下で管理される。支払いは通常二つの要素、すなわち部品に対する支払いと作業に対する支払いに分けられる。部品相当分は通常市場価格に基づいている。しかし、作業相当分の支払いは、好ましくはCMD内で事前交渉された価格メニュー(“支払い基準”)に基づいており、衝突損傷の程度、車種、型式、年式その他の要因で分類されている。各カテゴリーに分類される修理は、個別見積りではなく、カテゴリー毎の平均修理費用で払われる。修理業者は次第に、本プログラムへの参加を通じて得られる効率化を共有することにより受注する仕事の量を増やすことが可能である。これは、修理業者において仕事の発注量を増やしてもらう代わりに1台当たりの修理代を割り引くことを通じて実現されよう。修理業者にとって、修理作業毎の平均収入は減少するかもしれないが、修理の費用も減少し、業者が欲する修理作業の発注量が増えるであろう。CMDはまた、修理業者に対しサービスや工程を改善する盛りだくさんのツールを提供して、中核でない間接機能を集中させて専門職化するであろう。車両所有者および保険会社の両方に対するCMDによる積極的なマーケティングは好ましくはCMDを通す発注量を増やし、ネットワーク内で指示される修理を増やして、専門特化を進めることが可能になる。
【0016】
次第にCMDは修理業者と協働して現場管理や意思決定支援を実装することが想定される。
【0017】
(CMDソフトウェア)
衝突損傷MD(CMD)は、制御された手順を用いて衝突損傷の修理工程に関わるすべての当事者の間に対話型の通信を提供する。この制御された工程は、CMD“支払い基準”の利用を通じて、またCMDハブを介した部品手順により取り扱われて、修理施設、作業、塗装、および部品の支払いを標準化する。中核技術はインターネット経由で提供すべく設計されている。工程は、損傷の初期通知、トリアージ(後述)、業者ネットワークへの作業割当て、自動車損傷修理も見積り処理、支払い基準、自動車損傷報告、保険適用申請管理とベンダーへの支払い、修理施設および支払い仲介者を含む他の第三者と関連しており、衝突損傷MD工程の中心である。当業者に理解されるように、ソリューション(群)の設計は、ワールドワイドウェブ(WorldWideWeb)にアクセス可能なインターネットを含む内部(イントラネット)および外部ネットワーク用の必要なアーキテクチャと合わせて、異なるデータベース(群)からデータへのアクセスを必要とする。
【0018】
本ソフトウェアの全般的な機能は以下を含む。
・当事者間の対話型通信
・工程全般(揺りかごから墓場方式)の管理および制御
・データ照合および統計報告
・CMD支払い基準の運用
・適切な修理業者への修理発注の割当て/再割当て
・代金請求データの一括化
・一括再請求および結果生じる支出の処理
・無償貸与/代替車両管理
【0019】
CMDソフトウェアへのアクセス権を有する当事者は(潜在的に)以下のものである。
・保険会社*
・保険契約者
・修理業者*
・業者ネットワーク管理者*
・CMDハブ管理者*
・ブローカー
・塗料販売業者
・部品供給業者
・技術コンサルタント*
・ヘルプライン
・第三者支援プロバイダ(TPA)*
・その他
【0020】
少なくともアスタリスク(*)が付いた当事者はCMDソフトウェアへのアクセス権を持つ義務がある。
【0021】
現時点で好適なCMD処理の全体像を図2〜3に示す。
【0022】
CMD処理と先行技術との相違は図1から見て取れる。図1に示すように、保険適用申請の処理、衝突で損傷した車両の修理に対する費用見積りに用いられる先行技術の方法およびシステムには、多くの連絡窓口、多くの処理や手順、および多くの見積りシステムが含まれる。一方、CMD処理およびシステムは図2に示すようにハブとして機能し、当事者に対し標準化された費用見積りシステムおよび部品調達システムを提供することで修理施設における作業、塗装、および部品代の標準化された支払い額を設定し、また作業に対応できる多くの修理業者に作業を割り振ることで保険適用申請の決着に至る過程および実際の修理作業の効率における遅延や時間の無駄を排除する。
【0023】
(第1の実施形態−基本CMD処理)
CMDは、一連のプログラムまたはイニシアチブ(推進機能)により構成および実装可能である。第一の実施形態は、図4に示すように、一括代金請求および支払いオプションを含む簡単な作業委託ソフトウェアの実装を含む。この第一世代ソフトウェアはまた、好ましくは審査機能が組み込まれている。これは保険適用申請技術者と修理業者との間で未決着の保険適用申請/修理発注を送受信する機能を有する自己審査(定義可能なパラメータ)形式をとる。
【0024】
第一世代ソフトウェアを表わすフローチャートはまた、供給業者の一括代金請求システムの第一バージョン用のソフトウェア要件を記述している。本システムは修理施設、顧客、保険業者、技術者、および業者ネットワークの間での情報閲覧、機能分担、電子商取引、および通信を拡張かつ容易にすべく設計されている。
【0025】
ここで図3、4を参照するに、現時点で好適な基本CMD処理を示す。基本バージョンでは、自動車事故に遭遇した自動車保険契約者がコールセンターへ事故を報告する電話をかけることによりCMD処理が開始される。この電話は直接保険会社のコールセンターまたはCMDの第三者管理者(TPA)コールセンターへかかってきても、あるいは保険会社で受けてからTPAコールセンターへ転送されてもよい。これによりCMD処理が開始される。CMD処理の以下のすべての工程は、中央CMDデータベース(“CMDハブ”)にリンクしたCMD処理により提供されるソフトウェアおよび技術に基づいている。コールセンターは、事故報告フォームの指定に従って保険契約者から必要な情報を集め、事故報告を作成してCMDハブへ送り、同報告は好ましくはインターネット経由でアクセス可能なサーバーに保存される。コールセンターはまた、各保険契約者に関する特定の情報を含んでいて、好ましくは保険会社が利用して自動的に更新されるCMDハブを調べることにより、当該被保険者向けの補償範囲を確かめる。コールセンターはまた好ましくは、インターネット、電子メールまたはファックスにより保険会社に対して保険適用申請の通知を送信する。この情報は保険会社の従来システムへ戻入されることが必要になる可能もある。
【0026】
図3に示すように、補償が否認された場合、顧客の保険適用申請ファイルは留保状態に置かれ、顧客は保険会社へ差し戻される。保険会社は、好ましくはWeb対応イントラネット、電子メール、またはファックスにより保険適用申請拒否が通知される。しかし補償が承認された場合にはCMD処理は継続し、コールセンターは“トリアージ”に対する事前インタビューを実施し、好ましくは損傷に付随する事前の塗装および労務費を決定して適切な業者に作業を割り当てるために支払い基準の利用が必要となる。本明細書で用いる“トリアージ”とは、選択された回答が次の質問の組を導く、多肢選択の質問を意味する。この情報はTPAおよび/または保険会社から提供される。質問の内容は、例えば、制限を付けずに、損傷の程度を含む。運転可能/運転不能、損傷したパネルの列挙、エアバッグが装備されているか等を含む。トリアージ質問への回答を保険証書にある車両情報と合わせることにより、CMDハブは車両を割り当てる適切な修理業者を決定することができる。
【0027】
この情報は次いでCMDハブへ送られて、予想修理費用の初期査定も与える。この情報を保険会社が必要とする理由は、その時点で保険会社は当該金額を留保して利付口座から引き出すことが求められるためである。初期査定の質に応じて、保険会社の金銭的損失を最小限に抑えることができる。初期修理費用査定は好ましくは事前支払い基準を利用するが、これについては後述する。コールセンターは次いでトリアージおよび委託作業の支払い基準に基づいて初期修理費用を文書化して、中央CMDデータベースへ送信する。支払い基準が利用可能でない場合、この工程を省略してもよい。
【0028】
CMD処理の基本バージョンはまた、好ましくはトリアージ処理の間に第三者獲得ルーティンを含むが、これは衝突に関わった他の当事者がいた場合に、保険会社がその者をCMDが管理する保険サービスに加入させて、関与するすべての当事者の修理作業を管理できるようにするものである。これはまた保険会社が修理作業にかかるすべての費用を制御可能にする。従って、可能であるなら、コールセンターは好ましくは第三者の関与についての情報を集める。コールセンターは次いで第三者と連絡を取ってCMDネットワークを用いる利点を説明する。委託された場合、第三者向けに第二の保険適用申請が開設されて、第三者の保険適用申請はこの時点から上述の標準処理に従う。第三者(無過失)がCMDによる修理を拒否した場合、これは好ましくはソフトウェアから第三者への文書化が生起され、保険会社に対しても第三者がサービスの申し出を辞退した旨を通知する。
【0029】
図3に示すように、すべての初期保険適用申請データがトリアージ処理から集められたならば、保険適用申請データはCMDハブから好ましくは車体修理業者選択および割当てプログラムへ流入する。プログラムには、業者認定処理からのネットワーク修理業者のプロフィールが登録されていて、各修理業者に関する情報が含まれている。例えば業者の処理能力、小規模または大規模修理に対応可能か、業者の所在地等の情報であるが、これに限定されない。初期保険適用申請データは業者選択ガイドへ送られ、車両の損傷と修理施設の専門性に基づいて修理施設を照会する。CMDハブにリンクされた割当てプログラムが、同じくCMDネットワークに接続された修理業者へ自動的に割当てを行なうか、あるいはコールセンター人事部門が手動による選択を優先させることができる。修理業者のプロフィール情報には、技術者の作業時間、作業受注量、完了した作業等が含まれるがこれに限定されない。この情報は業者認定基準から導かれる。
【0030】
保険適用申請の委託が行なわれたならば、修理施設はインターネット、電子メール、またはファックスにより委託情報を受信し、時間枠調整のために若干の柔軟性を持たせるにせよ、好ましくは20分以内に応答しなければならない。委託が承認されない場合、警告がCMDハブからコールセンターへ好ましくは電子的に送られる。指定された時間枠内に受理されなかった委託は、トリアージの間に生成された元のリストにある次の業者へコールセンターから転送される。委託を受信した修理施設はその委託を受理するか、あるいは拒否する。拒否された委託は次いでリストに掲載された次の修理施設へ再委託される。
【0031】
保険適用申請の委託が受理されたならば、そのデータは好ましくはCMDハブへ戻る。修理業者は次いで直ちに車両の所有者/顧客と電話、ファックス、または電子メールで連絡を取って、業者への委託の詳細について打ち合わせる。選択された業者を顧客が気に入らない場合、本人が電子メール、ファックスまたは電話によりコールセンターへ通知しなければならない。
【0032】
顧客から拒否の通知を受け取ったならば、保険適用申請は別の業者に再委託される。コールセンターは再度割当てを行なうことが求められる。
【0033】
修理施設は勤務時間後の引取りを含め、業者に自動車を持ち込むための取り決めを行なう。しかしコールセンターが電話、ファックス、または電子メールにより勤務時間後の引取りサービス(例えばレッカー車)を通知および指令する責任を負う。牽引サービスは、(顧客との)連絡が取れて引取りが完了した旨を確認すべくコールセンターに対し通知するよう求められる。運転不能な自動車の引取りは委託後1時間以内に完了すべきである。修理業者は有償または無償で自動車を貸与する場合がある。
【0034】
図3に示すように、損傷した車両が修理業者に到着した後、好ましくは4時間以内に、修理業者はトリアージ“第2段階”の損傷査定を行ない、これには車両の修理に要する部品および損傷を示すデジタル画像が含まれる。修理工程の状況は好ましくはこの時点でCMD中央データベース(すなわちCMDハブ)に確立されていて、処理が完了するまで修理業者により中央データベースに保存される。状況が大きく変わる都度、顧客には電話、ファックス、または電子メールにより状況変化が通知される。
【0035】
CMDシステムは修理業者に標準的な見積りソフトウェアを導入して、作業時間、作業単価、部品、塗装およびその他あらゆる見積りデータを含む見積りを単一フォーマットで生成する機能を備えている。詳細な見積りには、その他すべての見積りデータや情報とともに、すべてのケースで“交換”および/または“修理”部品リスト、“ストリップ・アンド・フィット(剥ぎ取り)”、塗装に関する情報を含んでいる必要がある。所定の基準に基づく、保険業者の査定サービスに対する予想損害合計額の通知もまたシステム特徴に含まれている必要がある。システムはまた、取引または加入単位の費用に基づく相互参照用のブラックリスト(または何らかの顧客審査ツール)を備えることができる。CMD処理は標準的な見積りソフトウェアを用いて、修理業者が修理作業と労務費の詳細な費用査定を提供できるようにする。図4に示すように、好ましくはCMDソフトウェアに保険会社からの適切な権限委譲および部品選択要件が組み込まれていることにより、CMD処理が自動的に修理作業を承認したり、あるいは他の場合には、査定と認可を行なうべく技術者や保険適用申請査定者を修理業者に派遣することができる。この情報は次いでCMDハブにより集められる。
【0036】
次いで修理部品リストが部品調達のためにCMDハブへ送られる。これは確立されたオンライン部品ベンダーとのインタフェースを持つ機能を含んでいてよい。部品は所定のベンダーリストから調達される。業者は自身が好むベンダーを指名する。システムもまたCMDが好む部品ベンダーに対応可能である。最初のベンダーが発注された部品の1個でも供給できない場合、部品(群)の購入発注は返却され、システムは第二のベンダーへ送信する。部品の費用、出荷日時等を含む出荷通知がCMDへ送られる。
【0037】
修理作業が完了したならば、修理業者はCMDハブに通知する責任がある。CMDハブは次いで実際の費用に基づく修理の確定請求書を発行する。図4に示すように、代金請求処理は、保険会社の要求に応じて個別請求書または一括請求書を作成する。CMDハブはまた、部品供給業者、修理業者、損傷査定人、保険会社、TPA、CMDハブ管理者等への支払いをすべて処理する。すべての代金請求ソフトウェアには、処理内の適切な工程における自動照合チェックポイントとともに、保険会社の適切な権限および要件がシステムに組み込まれている。
【0038】
再び図4を参照するに、代金請求処理は次いでCMDハブに対し修理業者向けに支払い通知を生起させる。業者ネットワーク管理者は業者に対する支払いの報告、追跡および処理へのアクセス権限を有する。次いで顧客は完了した修理に署名する。署名された書類は次いで保険会社へ送られる。署名された書類のスキャンされたデジタル画像は次いで保険会社によりCMDハブ内へ返送され、そこで永久保存される筈である。
【0039】
最後に、すべての保険適用申請および代金請求処理の情報はCMDハブにより収集されて、統一フォーマットで保険契約者へ送られる。
【0040】
CMD処理はまた、以下を含む管理処理の任意の時点でユーザー定義の基準に基づいて報告書を作成することができるが、これらに限定されない。
・財務報告
・保険会社による事故報告、修理施設、および地域
・費用の比較
・業者からの受注拒否
・損傷種類の報告
・修理施設が委託へタイムリーに応答できなかった場合も含む、サイクル時間
・一括代金請求スケジュール
・修理状況報告
・部品発注、部品供給、部品返品を示す部品調達に関する確認および例外報告
・配達時間が許容限度を超えた場合の部品に関する例外報告
・CSI(顧客満足度指数)
・多く種類のCSIとインタフェースする能力
【0041】
CMD処理ソフトウェアはまた、オンライン・レンタカー、オンライン・部品調達プログラム等、基本プログラムに対する任意の将来的なプラグインやアップグレードを受理するよう設定されている必要がある。
【0042】
(第2の実施形態−拡張CMD処理)
基本CMD処理および関連ソフトウェアへの拡張には、支払い基準および恐らくは上述の他のプラグインの追加が含まれる。作業の自動割当て、トリアージ処理、および作業規約もまた含まれている。この電子データベースは、修理業者と保険査定人との間で保険適用申請見積りにおける価格交渉の非効率性を大幅に削減する。基本処理では手動および自動化作業を組み合わせて採用しているが、拡張バージョンでは実質的にすべての処理が完全自動化されている。
【0043】
オンライン部品調達もまた、本実施形態で“電子CMDハブ”に追加される。これはより効率的な処理を行なうこと、および業界で不正を抑制することを狙いとしている。これらの問題は両方とも処理に相当な費用を要する。オンラインのレンタカー利用もまた、拡張バージョンに追加することができる。リンクおよび監査処理はCMD DRP(直接修理プログラム)ネットワーク独自のものである。
【0044】
CMD処理の拡張バージョンの主なコンポーネントは支払い基準を含む。
【0045】
“基準”用のパラメータおよび一般的な説明は以下の通りである。基準は事故の程度で分類された、大多数の修理および車種を扱う。
【0046】
車両は以下の3種の基本的な損傷カテゴリーに分類される。
・軽度
・中程度
・重度
【0047】
統計によれば損傷した車両のうち最も多い割合が軽度および中程度のカテゴリーに分類される。これは修理可能な車両台数の85%のうち60〜70%の範囲にあると予測される。データの抽出および解析により正確な数値が得られ、経験則および生成されてCMDハブに保存されたデータに基づいて更新されよう。支払い基準は最初に、あまり複雑でない損傷タイプについて極めて正確かつ市場に受け入られるソリューションを提供する。残る重度の損傷のカテゴリーは第二段階で扱われる。
【0048】
入手可能なデータが無いために最初は支払い基準に含まれていなかった車両は以下のものである。
・外国車かつコレクター向けの車、例えばフェラーリ(Ferrari)、ランボルギーニ(Lamborghini)等
・クラシックカー
・特別仕様車
・車齢15年超の車
・自動車メーカーが発表したばかりの新型車
これらは事故件数の約15%を占める。新型車はデータが入手可能になった時点で扱われる。
【0049】
支払い基準は二種類のデータ収集および解析に基づいてよい。これは修理費用を、非特別仕様車または特別仕様車であるかに応じて分類するものである。それぞれに利点および難点がある。
【0050】
非特別仕様車向けの基準の場合、一般的な車両および部品リストの作成を必要とする。車両の観点からは、自動車のあらゆる車種および型式は、超大型、大型、中型、小型または超小型に分類される。これは、車種や型式にかかわらず同程度のサイズの車両の修理作業にかかる時間は一般に同程度であるという事実による。部品の観点からは、リストにはあらゆる可能なフィット・オプションが含まれるため、修理作業者はトリアージの第二段階で適切な損傷カテゴリーを基準から選ぶことができる。次いで、修理作業者が修理の必要に応じてオプションとして選択できる部品の一般的なリストを作成する。CMDハブは次いで、一般的なリストを部品供給業者に転送して、型式に固有の情報(例えば、部品番号や価格)を適用する。
【0051】
車両に固有の見積り基準の場合、既存の車両および部品固有データベース、例えばADP、ミッチェル(Mitchell)等へのアクセスを必要とする。このモデルでは、CMDハブは既存の部品プロバイダ・データベースへ異なる顧客インタフェースを提供する。次いで価格照合および入手可能性のために固有部品発注が供給業者へ送られる。
【0052】
支払い基準に当てはまらない車両の場合、これらの保険適用申請を満たすべく従来からの見積り処理が用いられる。また、従来からの見積り処理は、支払い基準が利用不可能な場合にも利用できるが、通常は以下の工程を含む。
・損害額の決定
・支払いの合意
・修理の青写真(必要とされる作業工程と部品)
【0053】
見積り処理は、保険適用申請処理における保険業者と修理業者の間の最大の対立点であるとすべての関係者が認識している。これにより一般に、費用および手続きが一巡するのに要する時間が膨大になる。また、業者の作業工賃を人為的に引き下げることにもつながる。従って、当事者間に不信感をもたらす主な要因と見なすことができる。
【0054】
CMDは好ましくは、方法論を再定義することにより、従来の見積り処理における対立を排除し、効率的かつ最適化された見積り処理を保証する。これは支払い基準等の技術を利用して修理費用を事前に算定し、修理の青写真を作成する。
【0055】
図3に示すように、拡張バージョンはまた、CMDハブを介してCMD処理の完全自動化も提供する。
【0056】
本発明をCMD処理用の現時点で好適なソフトウェア要件、および提案したCMD処理モデルを表わす付録を介して記載する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】先行技術を示す図である。
【図2】現時点で好適なCMD処理全体を示す、一般的なフローチャートである。
【図3A】現時点で好適なCMD処理全体を示す、一般的なフローチャートである。
【図3B】現時点で好適なCMD処理全体を示す、一般的なフローチャートである。
【図4A】CMD処理の基本バージョンのうち見積りと代金請求のみを示す、図3の一部の一般的なフローチャートである。
【図4B】CMD処理の基本バージョンのうち見積りと代金請求のみを示す、図3の一部の一般的なフローチャートである。
【図4C】CMD処理の基本バージョンのうち見積りと代金請求のみを示す、図3の一部の一般的なフローチャートである。
【0001】
(付録)
現時点で好適なコンピュータ・プログラムリストを含む付録をコンパクトディスク形式で提供し、その全体を掲載したのと同等に参照可能である。本付録は著作権により保護される主題を含んでいる。本著作権の所有者は、本付録が特許商標庁のファイルや記録に現われる場合には、何人による複製にも異を唱えないが、それ以外の場合には一切の著作権を留保するものである。
【0002】
本発明は衝突損傷の修理工程全般、すなわち最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまでを管理する方法およびシステムに関する。より具体的には、本発明は以下に衝突損傷MD(CMD)と呼ばれ、車体修理に関する一括管理された保証サービスである。これは事故発生時点から車両を所有者へ返却するまでを取り仕切る、衝突損傷の修理工程における単一の対応窓口を構成する。さらに、車両所有者、保険会社、修理業者、およびその他のサービスや部品供給業者の間の連絡を容易かつ効率的にする。
【背景技術】
【0003】
(課題の説明)
車体修理業界は、事故発生から保険適用申請および修理に至るまで、極めて非効率的である。ここ数年、保険会社による保険適用申請の処理および衝突で損傷した車体の修理にかかる費用の見積りについては例えば米国特許公報(特許文献1)、米国特許公報(特許文献2)、米国特許公報(特許文献3)に記載されているような、より洗練された方法およびシステムの実装を通じて若干の改善がなされてきたものの、保険会社は依然としてコストを下げて車の所有者への対応を改善しようと望んでいる。修理業者はまた、請求管理サイクルを短縮して、請求管理と衝突損傷の修理工程における非効率性を改善することを切望している。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5,950,169号明細書
【特許文献2】
米国特許第5,504,674号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,432,904号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
システムが非効率性なのは主に以下の原因による。
1.保険会社と修理業者の間の相互交渉に抜きがたい相互不信がある。
2.修理業界が細分化されて過剰設備であるのに加え、現場レベルの管理が不備である。
3.保険適用申請管理システムが非効率かつ高コストである。
【0006】
従って、初期保険適用申請から最後の修理作業に至るまで、衝突損傷の修理工程全般を管理する包括的なシステムおよび方法が必要とされている。このようなシステムは好ましくは、各種の管理用工程および計算ツールへアクセスすべく共通のユーザーインタフェースを備えている。また、請求に関するあらゆるデータを含む集中データファイルを備えることにより個々の紙ファイルやデータファイルが不要になり、既存データを手作業で再入力する無駄も排除できる点が有利である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って本発明は、初期保険適用申請から最後の修理作業に至るまで、自動車の衝突損傷の修理工程全般を管理することにより、上述の問題を排除または回避する方法およびシステムに関する。より具体的には、本発明は以下に衝突損傷MD(CMD)と呼ばれ、車体修理の一括管理された保険サービスである。これは事故発生時点から車両を所有者へ返却するまでを取り仕切る、衝突損傷の修理工程における単一の対応窓口を提供する。それによって、車両所有者、保険会社、修理業者、およびその他のサービスや部品供給業者の間の連絡を容易かつより効率的にする。CMDは以下の四つの方法で価値を生み出す。
1.請求管理処理の合理化および標準化。
2.生産性が高く専門的な修理業者のネットワーク内へ入る修理可能な車両の流れの最適化。
3.修理業者向けの調達におけるボリューム・ディスカウントの利用。
4.修理時間の短縮、より高い作業品質、さらに保険会社と修理業者の対立に巻き込まれないことにより、事故発生時から修理済み車両の返却に至るまで、車両の所有者の満足感を高める。
【0008】
CMDはまた、例えばインターネットや広域ネットワーク(WAN)のような共通ユーザーインタフェースを介して、衝突損傷の修理工程に関わるすべての当事者間に同一の対話型通信を提供する。これはハブの役割を果たすものであり、当事者に対し標準化された費用見積りシステムおよび部品調達システムを提供することで修理施設における作業、塗装、および部品代の標準化された支払い額を設定し、また作業に対応可能な多くの修理業者に作業を指示することで保険適用申請の合意に至る過程および実際の修理作業の効率における遅延や時間の無駄を排除する。
【0009】
本発明の一態様によれば、自動車の衝突による損傷の修理工程を、最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまで管理するCMD方法を提供する。本方法の特許権利請求の範囲は以下のとおりである。
(a)少なくとも保険会社、第三者支援プロバイダ、および修理業者の間に通信ネットワークを提供する工程
(b)車体修理の保険適用申請を前記通信ネットワークへ送信する工程
(c)前記車体修理を行なう修理業者に修理作業を割り当てる工程
(d)前記通信ネットワークを介して車体修理の保険見積りを送信する工程
(e)前記保険適用申請を処理して、保険適用条件を満たすデータを生成する工程
(f)完了した修理作業の代金を前記保険会社へ請求する工程
(g)前記車体修理作業を行なった修理業者に対し確定支払い額を送金する工程
【0010】
本発明の別の態様によれば、自動車の衝突による損傷の修理工程を、最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまで管理するCMDシステムを提供する。本システムの権利請求範囲は以下のとおりである。
(a)車体修理の保険適用申請に関するデータの入力および処理を行なうためのリモート・コンピュータ
(b)前記リモート・コンピュータと通信可能な通信サーバーを有するネットワーク
(c)前記リモート・コンピュータで生成された保険適用申請データファイルであって、該データファイル全体はネットワーク経由で転送可能である保険適用申請データファイル
(d)保険会社、第三者支援プロバイダ、修理業者、損傷額査定人、その他関係者によるデータファイルのアクセスを可能にする共通ユーザーインタフェース
(e)保険適用条件を満たすべく保険適用申請を処理し、修理業者における修理作業を管理するソフトウェア
【0011】
本方法およびシステム両方の好適な実施形態において、修理作業は高度な専門技術を持つ修理業者のグループからなる修理業者のネットワークに割り当てられるため、本方法およびシステムは衝突損傷修理の手配を行ない、衝突損傷の修理工程全般の仕事の流れと効率を最適化することができる。
【0012】
衝突損傷の修理業界におけるすべての主要関係者は、CMDが業界における単一の連絡窓口となる点で利便性が得られる。最も好ましくは、CMDが保険会社における保険適用申請および請求管理の全体費用が減少させる点である。CMDはまた、衝突損傷の修理業者が自身の作業を最適化するのに役立つ。CMDは、修理および請求管理のサイクル時間を短縮し、ネットワーク加入業者の訓練、工程改善ツールへのアクセス、および専門特化を通じて修理の品質を向上させることにより、保険適用申請に関わる車所有者の負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(修理業者向けの処理)
衝突損傷MD(CMD)は、情報システム(例えばインターネット)により接続された修理業者の仮想ネットワークを提供し、現行の車体修理工程における非効率性を排除することにより価値を生み出すことができる。これは基本的に、なるべく選ばれた業者のネットワークを介して修理作業の標準化を推進して、作業現場における多くの工程を改善するとともに、CMDが中立の立場で交渉して保険会社との関係を改善することにより実現される。
【0014】
CMDは好ましくは、高品質で評判が良い、独立修理業者のネットワークを確立して管理する。各修理業者は次第に、技術者のスキルや経験、および装置や設備の品質に基づいて車種や型式、衝突損傷の種類および/または程度について専門特化すべく奨励されよう。一貫した作業を着実にこなすことに裏付けられた専門性により、現場レベルにおける修理工程の大幅な効率化を推進することができる。
【0015】
修理に対する支払いもまたCMD処理の下で管理される。支払いは通常二つの要素、すなわち部品に対する支払いと作業に対する支払いに分けられる。部品相当分は通常市場価格に基づいている。しかし、作業相当分の支払いは、好ましくはCMD内で事前交渉された価格メニュー(“支払い基準”)に基づいており、衝突損傷の程度、車種、型式、年式その他の要因で分類されている。各カテゴリーに分類される修理は、個別見積りではなく、カテゴリー毎の平均修理費用で払われる。修理業者は次第に、本プログラムへの参加を通じて得られる効率化を共有することにより受注する仕事の量を増やすことが可能である。これは、修理業者において仕事の発注量を増やしてもらう代わりに1台当たりの修理代を割り引くことを通じて実現されよう。修理業者にとって、修理作業毎の平均収入は減少するかもしれないが、修理の費用も減少し、業者が欲する修理作業の発注量が増えるであろう。CMDはまた、修理業者に対しサービスや工程を改善する盛りだくさんのツールを提供して、中核でない間接機能を集中させて専門職化するであろう。車両所有者および保険会社の両方に対するCMDによる積極的なマーケティングは好ましくはCMDを通す発注量を増やし、ネットワーク内で指示される修理を増やして、専門特化を進めることが可能になる。
【0016】
次第にCMDは修理業者と協働して現場管理や意思決定支援を実装することが想定される。
【0017】
(CMDソフトウェア)
衝突損傷MD(CMD)は、制御された手順を用いて衝突損傷の修理工程に関わるすべての当事者の間に対話型の通信を提供する。この制御された工程は、CMD“支払い基準”の利用を通じて、またCMDハブを介した部品手順により取り扱われて、修理施設、作業、塗装、および部品の支払いを標準化する。中核技術はインターネット経由で提供すべく設計されている。工程は、損傷の初期通知、トリアージ(後述)、業者ネットワークへの作業割当て、自動車損傷修理も見積り処理、支払い基準、自動車損傷報告、保険適用申請管理とベンダーへの支払い、修理施設および支払い仲介者を含む他の第三者と関連しており、衝突損傷MD工程の中心である。当業者に理解されるように、ソリューション(群)の設計は、ワールドワイドウェブ(WorldWideWeb)にアクセス可能なインターネットを含む内部(イントラネット)および外部ネットワーク用の必要なアーキテクチャと合わせて、異なるデータベース(群)からデータへのアクセスを必要とする。
【0018】
本ソフトウェアの全般的な機能は以下を含む。
・当事者間の対話型通信
・工程全般(揺りかごから墓場方式)の管理および制御
・データ照合および統計報告
・CMD支払い基準の運用
・適切な修理業者への修理発注の割当て/再割当て
・代金請求データの一括化
・一括再請求および結果生じる支出の処理
・無償貸与/代替車両管理
【0019】
CMDソフトウェアへのアクセス権を有する当事者は(潜在的に)以下のものである。
・保険会社*
・保険契約者
・修理業者*
・業者ネットワーク管理者*
・CMDハブ管理者*
・ブローカー
・塗料販売業者
・部品供給業者
・技術コンサルタント*
・ヘルプライン
・第三者支援プロバイダ(TPA)*
・その他
【0020】
少なくともアスタリスク(*)が付いた当事者はCMDソフトウェアへのアクセス権を持つ義務がある。
【0021】
現時点で好適なCMD処理の全体像を図2〜3に示す。
【0022】
CMD処理と先行技術との相違は図1から見て取れる。図1に示すように、保険適用申請の処理、衝突で損傷した車両の修理に対する費用見積りに用いられる先行技術の方法およびシステムには、多くの連絡窓口、多くの処理や手順、および多くの見積りシステムが含まれる。一方、CMD処理およびシステムは図2に示すようにハブとして機能し、当事者に対し標準化された費用見積りシステムおよび部品調達システムを提供することで修理施設における作業、塗装、および部品代の標準化された支払い額を設定し、また作業に対応できる多くの修理業者に作業を割り振ることで保険適用申請の決着に至る過程および実際の修理作業の効率における遅延や時間の無駄を排除する。
【0023】
(第1の実施形態−基本CMD処理)
CMDは、一連のプログラムまたはイニシアチブ(推進機能)により構成および実装可能である。第一の実施形態は、図4に示すように、一括代金請求および支払いオプションを含む簡単な作業委託ソフトウェアの実装を含む。この第一世代ソフトウェアはまた、好ましくは審査機能が組み込まれている。これは保険適用申請技術者と修理業者との間で未決着の保険適用申請/修理発注を送受信する機能を有する自己審査(定義可能なパラメータ)形式をとる。
【0024】
第一世代ソフトウェアを表わすフローチャートはまた、供給業者の一括代金請求システムの第一バージョン用のソフトウェア要件を記述している。本システムは修理施設、顧客、保険業者、技術者、および業者ネットワークの間での情報閲覧、機能分担、電子商取引、および通信を拡張かつ容易にすべく設計されている。
【0025】
ここで図3、4を参照するに、現時点で好適な基本CMD処理を示す。基本バージョンでは、自動車事故に遭遇した自動車保険契約者がコールセンターへ事故を報告する電話をかけることによりCMD処理が開始される。この電話は直接保険会社のコールセンターまたはCMDの第三者管理者(TPA)コールセンターへかかってきても、あるいは保険会社で受けてからTPAコールセンターへ転送されてもよい。これによりCMD処理が開始される。CMD処理の以下のすべての工程は、中央CMDデータベース(“CMDハブ”)にリンクしたCMD処理により提供されるソフトウェアおよび技術に基づいている。コールセンターは、事故報告フォームの指定に従って保険契約者から必要な情報を集め、事故報告を作成してCMDハブへ送り、同報告は好ましくはインターネット経由でアクセス可能なサーバーに保存される。コールセンターはまた、各保険契約者に関する特定の情報を含んでいて、好ましくは保険会社が利用して自動的に更新されるCMDハブを調べることにより、当該被保険者向けの補償範囲を確かめる。コールセンターはまた好ましくは、インターネット、電子メールまたはファックスにより保険会社に対して保険適用申請の通知を送信する。この情報は保険会社の従来システムへ戻入されることが必要になる可能もある。
【0026】
図3に示すように、補償が否認された場合、顧客の保険適用申請ファイルは留保状態に置かれ、顧客は保険会社へ差し戻される。保険会社は、好ましくはWeb対応イントラネット、電子メール、またはファックスにより保険適用申請拒否が通知される。しかし補償が承認された場合にはCMD処理は継続し、コールセンターは“トリアージ”に対する事前インタビューを実施し、好ましくは損傷に付随する事前の塗装および労務費を決定して適切な業者に作業を割り当てるために支払い基準の利用が必要となる。本明細書で用いる“トリアージ”とは、選択された回答が次の質問の組を導く、多肢選択の質問を意味する。この情報はTPAおよび/または保険会社から提供される。質問の内容は、例えば、制限を付けずに、損傷の程度を含む。運転可能/運転不能、損傷したパネルの列挙、エアバッグが装備されているか等を含む。トリアージ質問への回答を保険証書にある車両情報と合わせることにより、CMDハブは車両を割り当てる適切な修理業者を決定することができる。
【0027】
この情報は次いでCMDハブへ送られて、予想修理費用の初期査定も与える。この情報を保険会社が必要とする理由は、その時点で保険会社は当該金額を留保して利付口座から引き出すことが求められるためである。初期査定の質に応じて、保険会社の金銭的損失を最小限に抑えることができる。初期修理費用査定は好ましくは事前支払い基準を利用するが、これについては後述する。コールセンターは次いでトリアージおよび委託作業の支払い基準に基づいて初期修理費用を文書化して、中央CMDデータベースへ送信する。支払い基準が利用可能でない場合、この工程を省略してもよい。
【0028】
CMD処理の基本バージョンはまた、好ましくはトリアージ処理の間に第三者獲得ルーティンを含むが、これは衝突に関わった他の当事者がいた場合に、保険会社がその者をCMDが管理する保険サービスに加入させて、関与するすべての当事者の修理作業を管理できるようにするものである。これはまた保険会社が修理作業にかかるすべての費用を制御可能にする。従って、可能であるなら、コールセンターは好ましくは第三者の関与についての情報を集める。コールセンターは次いで第三者と連絡を取ってCMDネットワークを用いる利点を説明する。委託された場合、第三者向けに第二の保険適用申請が開設されて、第三者の保険適用申請はこの時点から上述の標準処理に従う。第三者(無過失)がCMDによる修理を拒否した場合、これは好ましくはソフトウェアから第三者への文書化が生起され、保険会社に対しても第三者がサービスの申し出を辞退した旨を通知する。
【0029】
図3に示すように、すべての初期保険適用申請データがトリアージ処理から集められたならば、保険適用申請データはCMDハブから好ましくは車体修理業者選択および割当てプログラムへ流入する。プログラムには、業者認定処理からのネットワーク修理業者のプロフィールが登録されていて、各修理業者に関する情報が含まれている。例えば業者の処理能力、小規模または大規模修理に対応可能か、業者の所在地等の情報であるが、これに限定されない。初期保険適用申請データは業者選択ガイドへ送られ、車両の損傷と修理施設の専門性に基づいて修理施設を照会する。CMDハブにリンクされた割当てプログラムが、同じくCMDネットワークに接続された修理業者へ自動的に割当てを行なうか、あるいはコールセンター人事部門が手動による選択を優先させることができる。修理業者のプロフィール情報には、技術者の作業時間、作業受注量、完了した作業等が含まれるがこれに限定されない。この情報は業者認定基準から導かれる。
【0030】
保険適用申請の委託が行なわれたならば、修理施設はインターネット、電子メール、またはファックスにより委託情報を受信し、時間枠調整のために若干の柔軟性を持たせるにせよ、好ましくは20分以内に応答しなければならない。委託が承認されない場合、警告がCMDハブからコールセンターへ好ましくは電子的に送られる。指定された時間枠内に受理されなかった委託は、トリアージの間に生成された元のリストにある次の業者へコールセンターから転送される。委託を受信した修理施設はその委託を受理するか、あるいは拒否する。拒否された委託は次いでリストに掲載された次の修理施設へ再委託される。
【0031】
保険適用申請の委託が受理されたならば、そのデータは好ましくはCMDハブへ戻る。修理業者は次いで直ちに車両の所有者/顧客と電話、ファックス、または電子メールで連絡を取って、業者への委託の詳細について打ち合わせる。選択された業者を顧客が気に入らない場合、本人が電子メール、ファックスまたは電話によりコールセンターへ通知しなければならない。
【0032】
顧客から拒否の通知を受け取ったならば、保険適用申請は別の業者に再委託される。コールセンターは再度割当てを行なうことが求められる。
【0033】
修理施設は勤務時間後の引取りを含め、業者に自動車を持ち込むための取り決めを行なう。しかしコールセンターが電話、ファックス、または電子メールにより勤務時間後の引取りサービス(例えばレッカー車)を通知および指令する責任を負う。牽引サービスは、(顧客との)連絡が取れて引取りが完了した旨を確認すべくコールセンターに対し通知するよう求められる。運転不能な自動車の引取りは委託後1時間以内に完了すべきである。修理業者は有償または無償で自動車を貸与する場合がある。
【0034】
図3に示すように、損傷した車両が修理業者に到着した後、好ましくは4時間以内に、修理業者はトリアージ“第2段階”の損傷査定を行ない、これには車両の修理に要する部品および損傷を示すデジタル画像が含まれる。修理工程の状況は好ましくはこの時点でCMD中央データベース(すなわちCMDハブ)に確立されていて、処理が完了するまで修理業者により中央データベースに保存される。状況が大きく変わる都度、顧客には電話、ファックス、または電子メールにより状況変化が通知される。
【0035】
CMDシステムは修理業者に標準的な見積りソフトウェアを導入して、作業時間、作業単価、部品、塗装およびその他あらゆる見積りデータを含む見積りを単一フォーマットで生成する機能を備えている。詳細な見積りには、その他すべての見積りデータや情報とともに、すべてのケースで“交換”および/または“修理”部品リスト、“ストリップ・アンド・フィット(剥ぎ取り)”、塗装に関する情報を含んでいる必要がある。所定の基準に基づく、保険業者の査定サービスに対する予想損害合計額の通知もまたシステム特徴に含まれている必要がある。システムはまた、取引または加入単位の費用に基づく相互参照用のブラックリスト(または何らかの顧客審査ツール)を備えることができる。CMD処理は標準的な見積りソフトウェアを用いて、修理業者が修理作業と労務費の詳細な費用査定を提供できるようにする。図4に示すように、好ましくはCMDソフトウェアに保険会社からの適切な権限委譲および部品選択要件が組み込まれていることにより、CMD処理が自動的に修理作業を承認したり、あるいは他の場合には、査定と認可を行なうべく技術者や保険適用申請査定者を修理業者に派遣することができる。この情報は次いでCMDハブにより集められる。
【0036】
次いで修理部品リストが部品調達のためにCMDハブへ送られる。これは確立されたオンライン部品ベンダーとのインタフェースを持つ機能を含んでいてよい。部品は所定のベンダーリストから調達される。業者は自身が好むベンダーを指名する。システムもまたCMDが好む部品ベンダーに対応可能である。最初のベンダーが発注された部品の1個でも供給できない場合、部品(群)の購入発注は返却され、システムは第二のベンダーへ送信する。部品の費用、出荷日時等を含む出荷通知がCMDへ送られる。
【0037】
修理作業が完了したならば、修理業者はCMDハブに通知する責任がある。CMDハブは次いで実際の費用に基づく修理の確定請求書を発行する。図4に示すように、代金請求処理は、保険会社の要求に応じて個別請求書または一括請求書を作成する。CMDハブはまた、部品供給業者、修理業者、損傷査定人、保険会社、TPA、CMDハブ管理者等への支払いをすべて処理する。すべての代金請求ソフトウェアには、処理内の適切な工程における自動照合チェックポイントとともに、保険会社の適切な権限および要件がシステムに組み込まれている。
【0038】
再び図4を参照するに、代金請求処理は次いでCMDハブに対し修理業者向けに支払い通知を生起させる。業者ネットワーク管理者は業者に対する支払いの報告、追跡および処理へのアクセス権限を有する。次いで顧客は完了した修理に署名する。署名された書類は次いで保険会社へ送られる。署名された書類のスキャンされたデジタル画像は次いで保険会社によりCMDハブ内へ返送され、そこで永久保存される筈である。
【0039】
最後に、すべての保険適用申請および代金請求処理の情報はCMDハブにより収集されて、統一フォーマットで保険契約者へ送られる。
【0040】
CMD処理はまた、以下を含む管理処理の任意の時点でユーザー定義の基準に基づいて報告書を作成することができるが、これらに限定されない。
・財務報告
・保険会社による事故報告、修理施設、および地域
・費用の比較
・業者からの受注拒否
・損傷種類の報告
・修理施設が委託へタイムリーに応答できなかった場合も含む、サイクル時間
・一括代金請求スケジュール
・修理状況報告
・部品発注、部品供給、部品返品を示す部品調達に関する確認および例外報告
・配達時間が許容限度を超えた場合の部品に関する例外報告
・CSI(顧客満足度指数)
・多く種類のCSIとインタフェースする能力
【0041】
CMD処理ソフトウェアはまた、オンライン・レンタカー、オンライン・部品調達プログラム等、基本プログラムに対する任意の将来的なプラグインやアップグレードを受理するよう設定されている必要がある。
【0042】
(第2の実施形態−拡張CMD処理)
基本CMD処理および関連ソフトウェアへの拡張には、支払い基準および恐らくは上述の他のプラグインの追加が含まれる。作業の自動割当て、トリアージ処理、および作業規約もまた含まれている。この電子データベースは、修理業者と保険査定人との間で保険適用申請見積りにおける価格交渉の非効率性を大幅に削減する。基本処理では手動および自動化作業を組み合わせて採用しているが、拡張バージョンでは実質的にすべての処理が完全自動化されている。
【0043】
オンライン部品調達もまた、本実施形態で“電子CMDハブ”に追加される。これはより効率的な処理を行なうこと、および業界で不正を抑制することを狙いとしている。これらの問題は両方とも処理に相当な費用を要する。オンラインのレンタカー利用もまた、拡張バージョンに追加することができる。リンクおよび監査処理はCMD DRP(直接修理プログラム)ネットワーク独自のものである。
【0044】
CMD処理の拡張バージョンの主なコンポーネントは支払い基準を含む。
【0045】
“基準”用のパラメータおよび一般的な説明は以下の通りである。基準は事故の程度で分類された、大多数の修理および車種を扱う。
【0046】
車両は以下の3種の基本的な損傷カテゴリーに分類される。
・軽度
・中程度
・重度
【0047】
統計によれば損傷した車両のうち最も多い割合が軽度および中程度のカテゴリーに分類される。これは修理可能な車両台数の85%のうち60〜70%の範囲にあると予測される。データの抽出および解析により正確な数値が得られ、経験則および生成されてCMDハブに保存されたデータに基づいて更新されよう。支払い基準は最初に、あまり複雑でない損傷タイプについて極めて正確かつ市場に受け入られるソリューションを提供する。残る重度の損傷のカテゴリーは第二段階で扱われる。
【0048】
入手可能なデータが無いために最初は支払い基準に含まれていなかった車両は以下のものである。
・外国車かつコレクター向けの車、例えばフェラーリ(Ferrari)、ランボルギーニ(Lamborghini)等
・クラシックカー
・特別仕様車
・車齢15年超の車
・自動車メーカーが発表したばかりの新型車
これらは事故件数の約15%を占める。新型車はデータが入手可能になった時点で扱われる。
【0049】
支払い基準は二種類のデータ収集および解析に基づいてよい。これは修理費用を、非特別仕様車または特別仕様車であるかに応じて分類するものである。それぞれに利点および難点がある。
【0050】
非特別仕様車向けの基準の場合、一般的な車両および部品リストの作成を必要とする。車両の観点からは、自動車のあらゆる車種および型式は、超大型、大型、中型、小型または超小型に分類される。これは、車種や型式にかかわらず同程度のサイズの車両の修理作業にかかる時間は一般に同程度であるという事実による。部品の観点からは、リストにはあらゆる可能なフィット・オプションが含まれるため、修理作業者はトリアージの第二段階で適切な損傷カテゴリーを基準から選ぶことができる。次いで、修理作業者が修理の必要に応じてオプションとして選択できる部品の一般的なリストを作成する。CMDハブは次いで、一般的なリストを部品供給業者に転送して、型式に固有の情報(例えば、部品番号や価格)を適用する。
【0051】
車両に固有の見積り基準の場合、既存の車両および部品固有データベース、例えばADP、ミッチェル(Mitchell)等へのアクセスを必要とする。このモデルでは、CMDハブは既存の部品プロバイダ・データベースへ異なる顧客インタフェースを提供する。次いで価格照合および入手可能性のために固有部品発注が供給業者へ送られる。
【0052】
支払い基準に当てはまらない車両の場合、これらの保険適用申請を満たすべく従来からの見積り処理が用いられる。また、従来からの見積り処理は、支払い基準が利用不可能な場合にも利用できるが、通常は以下の工程を含む。
・損害額の決定
・支払いの合意
・修理の青写真(必要とされる作業工程と部品)
【0053】
見積り処理は、保険適用申請処理における保険業者と修理業者の間の最大の対立点であるとすべての関係者が認識している。これにより一般に、費用および手続きが一巡するのに要する時間が膨大になる。また、業者の作業工賃を人為的に引き下げることにもつながる。従って、当事者間に不信感をもたらす主な要因と見なすことができる。
【0054】
CMDは好ましくは、方法論を再定義することにより、従来の見積り処理における対立を排除し、効率的かつ最適化された見積り処理を保証する。これは支払い基準等の技術を利用して修理費用を事前に算定し、修理の青写真を作成する。
【0055】
図3に示すように、拡張バージョンはまた、CMDハブを介してCMD処理の完全自動化も提供する。
【0056】
本発明をCMD処理用の現時点で好適なソフトウェア要件、および提案したCMD処理モデルを表わす付録を介して記載する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】先行技術を示す図である。
【図2】現時点で好適なCMD処理全体を示す、一般的なフローチャートである。
【図3A】現時点で好適なCMD処理全体を示す、一般的なフローチャートである。
【図3B】現時点で好適なCMD処理全体を示す、一般的なフローチャートである。
【図4A】CMD処理の基本バージョンのうち見積りと代金請求のみを示す、図3の一部の一般的なフローチャートである。
【図4B】CMD処理の基本バージョンのうち見積りと代金請求のみを示す、図3の一部の一般的なフローチャートである。
【図4C】CMD処理の基本バージョンのうち見積りと代金請求のみを示す、図3の一部の一般的なフローチャートである。
Claims (5)
- 自動車の衝突による損傷の修理工程を、最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまで管理する方法であって、
少なくとも保険会社、第三者支援プロバイダ、および修理業者の間に通信ネットワークを提供する工程と、
車体修理の保険適用申請を前記通信ネットワークへ送信する工程と、
前記車体修理を行なう修理業者に修理作業を割り当てる工程と、
前記通信ネットワークを介して車体修理の保険見積りを送信する工程と、
前記保険適用申請を処理して、保険適用条件を満たすデータを生成する工程と、
完了した修理作業の代金を前記保険会社へ請求する工程と、
前記車体修理作業を行なった修理業者に対し確定支払い額を送金する工程とを備えることを特徴とする方法。 - 前記修理作業は、別々の修理業者ネットワーク内の修理業者に割り当てられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記車体修理の見積りは、支払い基準アプローチにより生成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 本質的に完全自動化されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 自動車の衝突による損傷の修理工程を、最初の保険適用申請から最後の修理作業に至るまで管理するシステムであって、
車体修理の保険適用申請に関するデータの入力および処理を行なうためのリモート・コンピュータと、
前記リモート・コンピュータと通信可能な通信サーバーを有するネットワークと、
前記リモート・コンピュータで生成された保険適用申請データファイルであって、該データファイル全体はネットワーク経由で転送可能である保険適用申請データファイルと、
保険会社、損傷額査定人、第三者支援プロバイダ、修理業者、その他関係者によるデータファイルのアクセスを可能にする共通ユーザーインタフェースと、
保険適用条件を満たすべく保険適用申請を処理し、修理業者における前記修理作業を管理するソフトウェアとを備えることを特徴とするシステム。
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