JP2005004230A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転写・定着処理系に記録紙を搬送通紙する用紙搬送系の構造を工夫して、ジャム処理時の操作性を向上できるようにすると共に、その安全性を確保できるようにする。
【解決手段】 装置本体Aと、静電潜像を形成する複数の像担持体1Y,1M,1C,1K及び該静電潜像を現像剤により顕像化してトナー像とする現像手段4Y,4M,4C,4Kを有して装置本体Aに対し引出可能なプロセス架台8と、現像手段によって顕像化された像担持体上のトナー像を用紙Pに転写する転写手段70等と、この転写手段により転写された用紙上のトナー像を定着する定着手段24と、転写手段及び定着手段に用紙Pを搬送通紙する搬送架台9を備え、プロセス架台8又は搬送架台9のいずれか一方の引き出し選択操作に基づいて当該搬送架台又はプロセス架台の引き出し動作を固定する架台選択解除機構を有するものである。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、複数の像担持体、潜像形成手段、現像手段により、複数の像担持体上に形成したトナー像を中間転写体に転写するタンデム方式のカラー画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置が使用される場合が多くなってきた。この種の画像形成装置によれば、複数の画像形成部を用紙の搬送方向に並列配置し、画像形成部内の感光体ドラム上にそれぞれ形成された異なる色のトナー像を、搬送ベルト上に保持された用紙上に順次転写するようになされる。
また、搬送ベルトの代わりに転写ドラムを用いたカラー画像形成装置も知られており、給紙部から給送された用紙を転写ドラムに巻き付け、その後、この転写ドラムに巻き付けられた用紙に、現像手段によって可視像化されたトナー像を順次転写することにより、この用紙にフルカラー画像を形成する。そして、用紙は転写ドラムから分離されて、定着手段によってトナー像の定着を行った後、排出される。
更に他のカラー画像形成装置においては、複数の画像形成部を搬送方向に並列配置し、画像形成部内の感光体ドラム上にそれぞれ形成された異なる色のトナー像を、中間転写体上に順次転写して一次転写像を重畳形成した後、この一次転写像を、搬送ベルト上に保持された記録媒体上に二次転写するいわゆるタンデム方式も提案されている。
このようなタンデム方式のカラー画像形成装置は、複数の感光体で同時に異なる色の画像を形成するため、単一の感光体を複数回回転させてカラー画像を形成する多回転方式のカラー画像形成装置と比べて高速にフルカラー画像を出力することができる。また、これらの画像形成装置には用紙搬送手段が備えられ、画像形成部下にタイミング良く用紙を搬送するようになされる。
ところで、従来方式に係る画像形成装置によれば、紙詰まり等に対処するために用紙搬送手段を搬送ベルト部や搬送ローラ等の機構ブロック毎に分割し、ジャム処理時に部分的に機構ブロックを外部へ取り出すようになされる。しかしながら、次のような問題がある。
紙詰まりした用紙が複数の機構ブロックに跨っていると、一方の機構ブロックに詰まった紙が保持されていたような場合に、他方の機構ブロックを外部に引き出そうとしたとき、その用紙が切断されてしまう場合がある。
また、このような場合に切断された用紙を除去する手間が多くかかってしまい、ジャム処理時の操作性を低下させ、円滑なメンテナンスの妨げとなっている。
因みに複数の感光体、中間転写体、複数の現像手段等を1つのプロセス架台にまとめ、プロセス架台を前面側に取り出し可能とした画像形成装置が提案されている。この種の画像形成装置に対して何らの工夫無しに用紙搬送手段を引き出し構造とした場合、プロセス架台の重みと用紙搬送手段の重みで装置本体が前面側に転倒するおそれがある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、転写・定着処理系に記録紙を搬送通紙する用紙搬送系の構造を工夫して、ジャム処理時の操作性を向上できるようにすると共に、その安全性を確保できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、かつ、目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、装置本体と、静電潜像を形成する複数の像担持体及び該静電潜像を現像剤により顕像化してトナー像とする現像手段を有して装置本体に対し引出可能なプロセス架台と、現像手段によって顕像化された像担持体上のトナー像を記録紙に転写する転写手段と、この転写手段により転写された記録紙上のトナー像を定着する定着手段と、転写手段及び定着手段に記録紙を搬送通紙する搬送架台とを備え、プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方の引き出し選択操作に基づいて当該搬送架台又はプロセス架台の引き出し動作を固定する架台解除機構を有することを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成装置によれば、プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方の引き出し選択操作に基づいて当該搬送架台又はプロセス架台の引き出し動作を固定する架台解除機構を備えることを前提にして、紙詰まりがない場合は、搬送架台により、給紙口から像担持体、転写手段及び定着手段を時系列に通紙されて排紙口に搬送される。
この間で像担持体により静電潜像が形成され、現像手段では像担持体上の静電潜像が現像剤により顕像化されてトナー像となされる。転写手段では現像手段によって顕像化された像担持体上のトナー像が転写手段によって記録紙に転写される。その後、転写手段により転写された記録紙上のトナー像が定着手段により定着される。また、紙詰まりが生じた場合は、搬送架台の引き出し選択操作に基づいて当該プロセス架台の引き出し動作を架台解除機構により固定するようになされる。
従って、プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方を引き出し可能な状態とすることができるので、プロセス架台及び搬送架台を同時に引き出されることが無くなる。これにより、プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方が装置本体に残るので、重量バランス崩れを原因とする装置本体の転倒を防止でき、また、プロセス架台と搬送架台が同時に引き出される事態が無くなるので双方の部品が接触して破損することも防止できる。
本発明に係る画像形成装置によれば、プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方の引き出し選択操作に基づいて当該搬送架台又はプロセス架台の引き出し動作を固定する架台解除機構を備えるものである。
この構成によって、プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方を引き出し可能な状態とすることができるので、プロセス架台及び搬送架台を同時に引き出されることが無くなる。従って、プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方が装置本体に残るので、重量バランス崩れを原因とする装置本体の転倒を防止でき、また、プロセス架台と搬送架台が同時に引き出される事態が無くなるので双方の部品が接触して破損することも防止できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態としての画像形成装置について説明をする。
図1は、本発明に係る各実施の形態としての画像形成装置100の構成例を示す断面の模式図である。図2はプロセス架台8の構成例を示す断面図である。画像形成装置100では像担持体、転写手段及び定着手段に時系列に記録紙を搬送通紙する搬送架台を備え、この搬送架台に対し像担持体に独立して当該装置本体内から外部の所定位置に至る引き出し可能な機能を特加し、搬送架台の給紙口から排紙口に至る間の転写手段への記録紙の到達状況や、定着手段への記録紙の到達状況など紙詰まり処理時の操作性を向上できるようにしたものである。
図1に示す画像形成装置100はタンデム方式のカラー画像形成装置と称せられるもので、画像形成装置本体(以下、装置本体という)A内に画像形成用のプロセス架台8及び記録紙搬送用の搬送架台9を備えている。プロセス架台8には複数組の画像形成部l0Y,10M,l0C,10Kと、中間転写ユニット7が備えられている。装置本体A上には原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体(感光体)1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有している。画像形成部10Yでは帯電手段2Yによって像担持体1Yが帯電され、露光手段3Yによって像担持体1Yが露光される。この露光により、像担持体1Yに静電潜像が形成され、この像担持体1Y上の静電潜像が、現像手段4Yから供給された現像剤により顕像化されてイエロー色のトナー像となされる。
マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体(感光体)1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段5M、クリーニング手段6Mを有している。画像形成部10Mでは帯電手段2Mによって像担持体1Mが帯電され、露光手段3Mによって像担持体1Mが露光される。この露光により、像担持体1Mに静電潜像が形成され、この像担持体1M上の静電潜像が、現像手段4Mから供給された現像剤により顕像化されてマゼンタ色のトナー像となされる。
シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体(感光体)1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段5C、クリーニング手段6Cを有している。画像形成部10Cでは帯電手段2Cによって像担持体1Cが帯電され、露光手段3Cによって像担持体1Cが露光される。この露光により、像担持体1Cに静電潜像が形成され、この像担持体1C上の静電潜像が、現像手段4Cから供給された現像剤により顕像化されてマゼンタ色のトナー像となされる。
黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体(感光体)lK、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段5K、クリーニング手段6Kを有する。画像形成部10Kでは帯電手段2Kによって像担持体1Kが帯電され、露光手段3Kによって像担持体1Kが露光される。この露光により、像担持体1Kに静電潜像が形成され、この像担持体1K上の静電潜像が、現像手段4Kから供給された現像剤により顕像化されて黒色のトナー像となされる。
このプロセス架台8は中間転写ユニット7を有している。中間転写ユニット7は複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の中間転写体70を有している。画像形成部l0Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより、回動する中間転写体70上に逐次転写されて、合成されたカラー画像が形成される。
このプロセス架台8の下方には記録紙搬送用の搬送架台9が備えられており、プロセス架台8に対して時系列に用紙Pを搬送通紙するようになされる。搬送架台9内には複数の中間ローラ22C,22Dや、レジストローラ23、二次転写手段5A、定着手段24等が設けられている。この例で搬送架台9はプロセス架台8と同様にしてユニット化されて1つにまとめられている。この搬送架台9の下方には給紙カセット20や、中間ローラ22A,22B等が設けられている。
上述の中間転写ユニット7の下方に設けられた二次転写手段5Aでは、画像形成部10Y、10M、10C、10Kによって顕像化された中間転写体70のカラー画像を記録紙(以下で用紙Pという)に転写するようになされる。この二次転写手段5Aの下流側には定着手段24が設けられ、転写された用紙P上のカラー画像を定着するようになされる。
つまり、給紙カセット20内に収納された用紙Pは、搬送架台9により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙P上にカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、二次転写手段5Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。画像形成処理中、一次転写手段5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写手段5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,lM,1Cに圧接する。二次転写手段5Aは、ここを用紙Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体70に圧接する。
図2に示すプロセス架台8において、画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、垂直方向に縦列配置されている。プロセス架台8の画像形成部10Kの一端の外側はR形状を有している。搬送架台9の一部形状と整合させるためである。感光体lY,lM,1C,lKの図示左側方には中間転写ユニット7が配置されている。
この例で、画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ユニット7とはプロセス架台8を形成している。中間転写ユニット7は、ローラ71,72,73,74を巻回して回動可能なエンドレスベルト状の中間転写体70、一次転写手段5Y,5M,5C,5K、及びクリーニング手段6Aとから成る。
このプロセス架台8は、感光体lY,1M,lC,1K、帯電手段2Y,2M,2C,2K、現像手段4Y,4M,4C,4K、クリーニング手段6Y,6M,6C,6K、及び中間転写ユニット7を配置して一体化し、装置本体Aから引き出し可能にしたものである。
図3は本発明に係る第1の実施例としてのカラー画像形成装置200のプロセス架台8の引出し時の構成例を示す斜視図である。図4は架台選択解除機構40の取付位置例を示すカラー画像形成装置200の一部破砕の側面図である。
この実施例では画像形成装置100を応用したカラー画像形成装置200を構成すると共に、架台解除機構の一例となる架台選択解除機構40を備え、プロセス架台8又は搬送架台9のいずれか一方を選択して引き出し可能とするようになされる。このカラー画像形成装置200ではプロセス架台8及び搬送架台9が同時に引き出せないようにして、重量バランス崩れを原因とする装置本体Aの転倒を防止したり、プロセス架台8と搬送架台9が同時に引き出された状態で双方の部品が接触して破損することを防止できるようにしたものである。カラー画像形成装置200のその他の構成は画像形成装置100と同様であるのでその説明を省略する。
図3に示すカラー画像形成装置200は装置本体Aからプロセス架台8を引き出した状態である。プロセス架台8は、少なくとも、搬送架台9に独立して当該装置本体内から外部の所定位置に至る引き出し可能な構造を成している。プロセス架台8の図示左側の支持レール82Aは、中間転写体70の左方で、定着手段24の上方空間部に配置されている。
プロセス架台8の図示右側の支持レール82Bは、最下部の現像手段4Kの下方付近に配置されている。支持レール82Bは、現像手段4Y,4M,4C,4Kをプロセス架台8に着脱する動作に支障を来さない位置に配置されている。
また、図4において本体装置内の後方には架台選択解除機構40が取り付けられており、ロックレバー91の操作に基づいてプロセス架台8又は搬送架台9のいずれか一方の引き出し動作を固定し、又はプロセス架台8及び搬送架台9の両方の引き出し動作を固定するようになされる。これはプロセス架台8及び搬送架台9の同時に引き出しによる転倒を防止したり、プロセス架台8と搬送架台9が同時に引き出された状態で双方の部品が接触して破損することを防止するためである。
架台選択解除機構40は本体装置内側の後方の筐体内面と、プロセス架台8及び搬送架台9の背面との間に設けられている。架台選択解除機構40は上述したロックレバー91に至る金属製の連接棒41と、この連接棒41の他端に固定された長方形状の金属製の動作片(パネル)42を有している。
動作片42は厚み3mm乃至4mm程度の鉄板を所定形状に打ち抜いて形成する。連接棒41と動作片42とは電気又はガス溶接等により堅固に溶融接合する。例えば、動作片42に予め下穴又は貫通孔を設けおき、これに連接棒41を当接あるいは通した後に溶接するとよい。連接棒41は所定の直径(外径)を有している。連接棒41には直径5mm乃至10mm程度の鉄棒を用いる。ロックレバー91の回転操作力をねじれ無く後方に伝達するためである。
この他に架台選択解除機構40は図5に示すL型のロック補助部材43と、付勢部材44と、太径部45A及び細径部45Bを有する段付きの突起部材45と、半円形状の鎌型のロックサドル部材46から構成される。
ロックサドル部材46は本体装置内側の後方の筐体内面に例えば、ねじにより固定されている。プロセス架台8又は/及び搬送架台9を堅固に保持するためである。ロックサドル部材46は厚み3mm乃至4mm程度の鉄板を所定形状に打ち抜き、その後、サドル状に折り曲げ加工して形成する。ロックサドル部材46は金属製のL型のロック補助部材43を係合して使用される。
ロック補助部材43の長手方向の一端には逃げ溝部付きの開口部43Aが設けられている。逃げ溝部43Bの幅は突起部材45の細径部45Bの外径にほぼ等しい。開口部43Aは突起部材45の太径部45Aの外径よりもわずかに大きくなされている。
これは開口部43Aに対して突起部材45を自由に通せるようにするためであり、逃げ溝部43Bでは突起部材45を抜けないようにするためである。ロック補助部材43は厚み3mm乃至4mm程度の鉄板に開口部43A及び逃げ溝部43Bを形成し、この鉄板をL型に折り曲げて形成する。もちろん、L型に折り曲げた後に開口部43A及び逃げ溝部43Bを形成してもよい。
ロック補助部材43の一端には付勢部材44が取り付けられ、この付勢部材44の一端は筐体内面の突起部58等に取り付けられる。ロック補助部材43を常に一定方向に付勢力するためである。付勢部材44にはスプリングバネが使用される。この他、付勢部材44にはトグルバネや、板バネ等を使用してもよい。
この突起部材45はプロセス架台8の背面に堅固に取り付けられ、ロック補助部材43の開口部43Aに挿入され、逃げ溝部43Bで固定される。例えば、突起部材45は付勢部材44の付勢力によるロック補助部材43の長手方向の変位によって逃げ溝部43Bに係合するようになされる。突起部材45が逃げ溝部43Bに係合された状態は、ロック補助部材43がロックサドル部材46に当接されることで、当該突起部材45が取り付けられたプロセス架台8がロックされた状態となる。
また、ロックサドル部材46には搬送架台9からの連接棒先端の動作片42が係合される。この動作片42は上述したロックレバー91の操作位置に応じてL型のロック補助部材43の位置を変えるようになされる。例えば、付勢部材44の付勢力を打ち勝つような回転力が加わると、動作片42がロック補助部材43を引き下げ、プロセス架台8の突起部材45を開口部43Aに合う位置になされる。これにより、突起部材45が開口部43Aから自由に抜ける状態となるので、プロセス架台8は外部に引き出し可能となる。
更に、ロックレバー91の操作位置に応じて動作片42がロックサドル部材46の鎌形部位に位置する場合は、動作片42が抜けない状態となる。これにより、搬送架台9をロックすることができる。なお、ロックレバー91の操作位置に応じて動作片42がロックサドル部材46の鎌形部位を交わす位置にきた場合は、動作片42が抜ける状態となる。これにより、搬送架台9を外部に引き出すことができる。
続いて、搬送架台引出し時の動作片42のロック機構50について説明をする。図6A及びBは動作片42のロック機構50の構成例を示す断面図である。この例では搬送架台9のレール等にストッパ部57が設けられることを前提にする。
図6Aに示すロック機構50は搬送架台9の背面に取り付けられている。ロック機構50はU字状のロック部材51、付勢部材52及びバネ押さえ部53を有している。図6Aに示す搬送架台9の背面には動作片42に至る連接棒41を通された貫通口54が設けられ、この貫通口54の周辺位置には例えば、上下に併設して2個の開口部55,56が設けられる。
ロック部材51は長さの異なる2個の脚部51A、51Bを有しており、金属部材あるいは硬質の樹脂部材から成る。搬送架台9の開口部55には内側から外側に向かってロック部材51の脚部51Aが係合され、同様にして、その開口部56には内側から外側に向かってロック部材51の脚部51Bが係合され、自在に可動可能なようになされる。
長い方の脚部51Aは搬送架台収納時に本体装置内の筐体内面に当接するような長さを有している。短い方の脚部51Bは開口部56に係合して外側に全部出したとき、連接棒41に接合された動作片42上を覆う長さに規定されて成る。
この搬送架台9の2個の開口部55,56の上方内側にはバネ押さえ部53を有しており、このバネ押さえ部53と上述のロック部材51との間に付勢部材52が脱落しないように挿入されている。常に、ロック部材51を内側から外側に向かって付勢するためである。付勢部材52にはスプリングバネが使用される。この他、付勢部材52にはトグルバネや、板バネ等を使用してもよい。
このようなロック機構50によれば、図6Aに示した長い方の脚部51Aが本体装置内の筐体内面に当接していない状態、すなわち、搬送架台9を外部に引き出したときは、付勢部材52によってロック部材51を内側から外側に向かって付勢するので、ロック部材51が開口部55及び56で外部に押し当てられた状態となり、しかも、短い方の脚部51Bが連接棒41に接合された動作片42上を覆うようになされる。従って、動作片42の回転運動を阻止することができ、ロックレバー91を拘束することができる。
反対に、図6Bに示した長い方の脚部51Aが本体装置内の筐体内面に当接すると共に、搬送架台9がストッパ部57に当接した状態、すなわち、搬送架台9を本体装置内部に装填したときは、付勢部材52の付勢力に打ち勝って、ロック部材51が内側に移動するようになされる。この移動によって、ロック部材51が開口部55、56で内側に後退した状態となり、しかも、短い方の脚部51Bが動作片42上から取り去られた状態となる。従って、動作片42の回転運動を自由にすることができ、ロックレバー91の拘束を解除することができる。
図7は架台選択解除機構40における動作片42、ロック補助部材43及びロックサドル部材46の寸法例を示す正面図である。図7において、ロック補助部材43の長手方向の高さをHとし、ロックサドル部材46の半円形状部位の直径をDとし、動作片42の長さをL’としたとき、動作片42の回転軸p0をロック補助部材43の係合位置とは反対側(紙面で左側)に寄せることで、各部材の比例縮小化によって架台選択解除機構40をコンパクトに構成することができる。
つまり、ロックサドル部材46の直径D、動作片42の長さL’及び、ロック補助部材43の高さHのいずれも短くすることができる。これにより、本体装置内側の後方の筐体内面と、プロセス架台8及び搬送架台9の背面との間のスペースや、横方向のスペースに応じた寸法の架台選択解除機構40を備えることができる。
続いて、カラー画像形成装置200の動作例について説明をする。図8〜図14はカラー画像処理装置200におけるロックレバー91の操作時の動作例(その1〜3)を示す架台選択解除機構付近の正面図及び断面図である。図4A〜Cも参照する。
この例では動作片42の回転軸p0を左側に寄せたタイプの架台選択解除機構40が準備されており、プロセス架台8及び搬送架台9のいずれも装置本体内に収納されている場合を前提とする。つまり、プロセス架台8の突起部材45は逃げ溝部43Bに係合している状態である。
[プロセス&搬送架台の収納時]
このプロセス&搬送架台の収納時は、図4Aに示したロックレバー91が直立位置にある場合である。この場合は、図8Aに示す動作片42がロックサドル部材46の鎌形部位に位置している。従って、動作片42は鎌形部位に引っかかって抜けない状態となる。これにより、搬送架台9をロックすることができる。
この状態はL型のロック補助部材43には動作片42が何ら作用していない。一方、プロセス架台8の突起部材45は付勢部材44の付勢力によるロック補助部材43の長手方向の変位によって逃げ溝部43Bに係合している状態である。この逃げ溝部43Bに係合している状態で、しかも、ロック補助部材43がロックサドル部材46に当接されることで、当該突起部材45が取り付けられたプロセス架台8がロックサドル部材46にロックされた状態となる。従って、図8Bに示すプロセス架台8も搬送架台9も同時にロックすることができる。
[プロセス架台選択開放時]
このプロセス架台選択開放時は、図4Bに示したロックレバー91が右側位置にある場合である。この場合は、図8Aに示した動作片42がロックサドル部材46の鎌形部位から時計方向(右側)に90°回転して図9Aに示す位置に移動した状態である。
このとき、付勢部材44の付勢力を打ち勝つような回転力が加えられたことにより、動作片42はロック補助部材43を引き下げ、プロセス架台8の突起部材45を開口部43Aに合う位置になされる。従って、突起部材45が開口部43Aから自由に抜ける状態となるので、プロセス架台8は前面側(外部)に引き出し可能となる。
また、この状態で動作片42はロックサドル部材46の鎌形部位の下方に引っかかって抜けない状態となる。従って、図9Bに示すプロセス架台8は引き出し可能となるが搬送架台9は依然としてロック状態を継続するようになる。
[搬送架台選択開放時]
この搬送架台選択開放時は、図4Cに示したロックレバー91が左側位置にある場合である。この場合は、図8Aに示した動作片42がロックサドル部材46の鎌形部位から反時計方向(左側)に90°回転して図10Aに示す位置に移動した状態である。従って、動作片42がロックサドル部材46の鎌形部位の下方で自由に抜ける状態となるので、搬送架台9は前面側(外部)に引き出し可能となる。
このとき、ロック補助部材43には動作片42が何ら作用していない。一方、突起ロック補助部材43は付勢部材44の付勢力によるロック補助部材43の長手方向の変位によって逃げ溝部43Bに係合している状態である。従って、図10Bに示すプロセス架台8のロック状態を継続することができる。
このように本発明に係る第1の実施例としてのカラー画像形成装置200によれば本体装置内側の後方の筐体内面と、プロセス架台8及び搬送架台9の背面との間に、架台選択解除機構40が備えられ、ロックレバー91の操作によってプロセス架台8又は搬送架台9のいずれか一方を選択するようになされる。
従って、プロセス架台8及び搬送架台9を同時に引き出される状態を無くせるので、重量バランス崩れを原因とする装置本体Aの転倒を防止したり、プロセス架台8と搬送架台9が同時に引き出された状態で双方の部品が接触して破損することを防止できる。
図11は、本発明に係る第2の実施例としてのカラー画像形成装置300の架台個別解除機構60の構成例を示す斜視図である。
この実施例では画像形成装置100を応用してカラー画像形成装置300を構成すると共に、架台解除機構の他の一例となる架台個別解除機構60を備え、プロセス架台8及び搬送架台9に関して、ソレノイド(電磁石)61、付勢部材62及びL型のロック補助部材63を個々に準備し、これらのロック補助部材63をソレノイド61及び付勢部材62によって個別に制御するようになされる。第1の実施例と同じ符号及び名称のものは同じ機能を有するためその説明を省略する。カラー画像形成装置300のその他の構成は画像形成装置100と同様であるのでその説明を省略する。
L型のロック補助部材63にはロック補助部材43のような逃げ溝部43Bのないものが使用される。ロック補助部材63における開口部63Aは突起部材45の太径部45Aに比べてわずかに大きく形成されている。搬送架台9やプロセス架台8に予め取り付けられた段付き突起部材45を自由に通り抜けできるようにするためである。
L型のロック補助部材63の下方にはソレノイド61が接合されており、その上方には付勢部材62が取り付けられる。付勢部材62にはスプリングバネが使用される。この他にトグルバネや、板バネ等を使用してもよい。
もちろん、付勢部材62の他端は本体装置内の筐体内面の突起部58等に係合されており、常時、ロック補助部材63を上方に引き上げられている。従って、突起部材45の太径部45Aがロック補助部材63の開口部63Aの縁に引っかかって抜けなくなる。これにより、搬送架台9やプロセス架台8等の前面側への移動を阻止することができる(ロック機能)。
また、ロック補助部材63の下方に接合されたソレノイド61Bのストローク量(変位量)は予め規定されており、ソレノイド61の電源オンによってロック補助部材63を下方に引っ張るようになされる。このとき、ストローク量に基づいて開口部63Aと段付き突起部材45との外径部45Aとが一致する位置に合わせ込まれる。従って、ロック補助部材63の開口部63Aから段付き突起部材45が自由に通り抜けるようになされる。これにより、搬送架台9やプロセス架台8等を前面側へ引き出し可能となされる(アンロック機能)。
続いて、上述のソレノイド61を制御する検出手段について説明をする。図12A及びBは架台センサ機構31の構成例を示す断面図である。図12Aに示す搬送架台9の背面には第1の検出手段の一例となる架台センサ機構31が取り付けられ、搬送架台9の引き出し動作、つまり、搬送架台9の装填・未装填状態を検出するようになされる。
架台センサ機構31はフォトセンサ33、棒状のつば状部付きの可動部材34、付勢部材35及びセンサ取付け部36を有している。フォトセンサ33は発光素子及び受光素子を有している。図12Aに示す搬送架台9の背面には開口部37が設けられ、この開口部37には可動部材34が挿嵌されて可動自在に係合される。
この搬送架台9の背面と可動部材34の抜け止め止め用のつば状部34Aとの間には付勢部材35が取り付けられ、常時、内側から外側に向かって可動部材34を引っ張るように付勢されている。付勢部材35にはスプリングバネが使用される。この他、付勢部材35にはトグルバネや、板バネ等を使用してもよい。
可動部材34は搬送架台収納時に装置本体内の筐体内面にその一端が当接するような長さを有している。他端には遮光部34Bが設けられ、搬送架台収納時に発光素子と受光素子との間に挿入され光路を遮るようになされる。搬送架台9の底部にはセンサ取付け部36が設けられ、フォトセンサ33が取り付けられる。
フォトセンサ33は可動部材34が筐体内面に当接したときは、その遮光部34Bによって光路を遮り、可動部材34が筐体内面から離れたときは、その遮光部34Bが光路から抜け出るように取付け位置が調整される。
このような架台センサ機構(以下で搬送架台センサという)31によれば、搬送架台9のレール等にストッパ部38が設けられることを前提にして、図12Aに示したストッパ部に搬送架台9が当接されると共に、可動部材34が筐体内面に当接する状態では、例えば、フォトセンサ33はオフする。このとき、発光素子と受光素子との間に遮光部34Bが挿入され、光路を遮るようになされる。従って、フォトセンサ33から得られる架台検出信号S1(フォトセンサ出力例えば「0」)により搬送架台収納を検出することができる。
また、図12Bに示したストッパ部38から搬送架台9が前面側に離されると共に、可動部材34が筐体内面から離れる状態では、フォトセンサ33はオンする。このとき、発光素子と受光素子との間から遮光部34Bが抜け出し、光路を遮らなくなる。従って、架台検出信号S1(フォトセンサ出力は例えば「1」)により搬送架台引き出しを検出することができる。なお、プロセス架台8にも第2の検出手段の一例となる架台センサ機構(以下でプロセス架台センサという)32が設けられるが、その説明は省略する。
続いて、架台個別解除機構60の制御系について説明をする。図13は架台個別解除機構60の制御系の構成例を示すブロック図である。図13に示す架台個別解除機構60の制御系には制御装置15が備えられ、搬送架台センサ31及びプロセス架台センサ32による架台検出信号S1,S2に基づいてこの架台個別解除機構60を制御するようになされる。
制御装置15には搬送架台センサ31、プロセス架台センサ32、搬送架台解除ボタン(スイッチ)12、プロセス架台解除ボタン13、表示手段14、搬送架台用のソレノイド#1及びプロセス架台用のソレノイド#2が接続されている。搬送架台センサ31では架台検出信号S1を検出して制御装置15に出力される。
プロセス架台センサ32では架台検出信号S2を検出して制御装置15に出力される。搬送架台解除ボタン12は搬送架台9を解除するときにオペレータによって操作される。プロセス架台解除ボタン13はプロセス架台8を解除するときにオペレータによって操作される。
表示手段14には「搬送架台を装着してください。」や、エラー時のメッセージが表示される。搬送架台用のソレノイド#1では搬送架台解除ボタン12及び架台検出信号S1に基づいてオンオフするようになされる。プロセス架台用のソレノイド#2ではプロセス架台解除ボタン13及び架台検出信号S2に基づいてオンオフするようになされる。
続いて、カラー画像形成装置300の動作例について説明をする。図14及び図15はカラー画像処理装置300における動作例(その1、2)を示すフローチャートである。この例では、図11で説明した架台個別解除機構60が準備されており、プロセス架台8及び搬送架台9のいずれも装置本体内に収納されている場合を前提とする。つまり、プロセス架台8及び搬送架台9の突起部材45はロック補助部材63の開口部63Aに係合(フック)している状態である。プロセス架台及び搬送架台解除ボタン12,13は選択可能な場合を例に採る。これを前提にして、図14に示すフローチャートのステップA1で搬送架台9又はプロセス架台8の解除ボタンの選択に応じて制御を分岐する。
[プロセス架台解除ボタン選択時]
このステップA1でプロセス架台解除ボタン13が押下されると、そのスイッチはオンするので、ステップA2に移行して搬送架台9が装置本体内に装填されているかが制御装置15によってチェックされる。この際のチェックは搬送架台センサ31の信号論理によって判断される。例えば、架台検出信号S1=「1」で搬送架台9が装置本体内に装填されていない状態を識別できる。
従って、搬送架台9が実際に装置本体内に装填されていない場合はステップA3に移行して、「搬送架台を装填してください。」のメッセージが表示手段14に表示される。その後、ステップA1に戻ってプロセス架台解除ボタン13が再度押下されるとそのスイッチはオンする。
そして、ステップA2では搬送架台9が装填されている場合となって、ステップA4に移行する。ステップA4では搬送架台用のソレノイド#1がオフされているかが制御装置15によって判別される。このソレノイド#1がオフされていない場合はステップA5に移行してソレノイド#1をオフする。その後、ステップA2に戻る。今度はソレノイド#1の電源がオフされているので、ステップA4ではソレノイド#1=オフと判断されて、ステップA6に移行する。
ステップA6では搬送架台解除ボタン12がオフされているかが制御装置15によって判別される。搬送架台解除ボタン12がオンされている場合は、両方の解除ボタン12及び13が押下されているので、ステップA7に移行してエラー処理を実行する。この処理では表示手段に「搬送架台及びプロセス架台解除ボタンの両方が押下されています」が表示される。従って、プロセス架台解除制御はここで中止するようになされる。
ステップA6で搬送架台解除ボタン12がオフされている場合は、ステップA8でソレノイド#2をオンする。このとき、図11に示したロック補助部材63の下方のソレノイド(#2)61の電源オンによって、付勢部材35の付勢力に打ち勝つように、ロック補助部材63が下方に引っ張られる。
例えば、所定のストローク量に基づいて開口部63Aと段付き突起部材45との外径部45Aとが一致する位置に合わせ込まれる。従って、ロック補助部材63の開口部63Aから段付き突起部材45が自由に通り抜けるようになされる。これにより、搬送架台9はロックした状態でプロセス架台8を前面側へ引き出し可能となされる。
[搬送架台解除ボタン選択時]
図14に示したフローチャートのステップA1で搬送架台解除ボタン12が押下されると、そのスイッチはオンするので、図15に示すフローチャートのステップA9に移行してプロセス架台8が装置本体内に装填されているかが制御装置15によってチェックされる。この際のチェックはプロセス架台センサ32の信号論理によって判断される。この場合、架台検出信号S2=「1」でプロセス架台8が装置本体内に装填されていない状態を識別できる。
従って、プロセス架台8が装置本体内に装填されていない場合はステップA10に移行して、「プロセス架台を装填してください。」のメッセージが表示手段14に表示される。その後、図14に示したフローチャートのステップA1に戻って搬送架台解除ボタン12が再度押下されるとそのスイッチはオンする。
そして、ステップA9ではプロセス架台8が装填されていると判断されて、ステップA11に移行する。ステップA11ではプロセス架台用のソレノイド#2がオフされているかが制御装置15によって判別される。このソレノイド#2がオフされていない場合はステップA12に移行してそのソレノイド#2をオフする。その後、ステップA9に戻る。今度はソレノイド#2の電源がオフされているので、ステップA11ではソレノイド#2がオフされていると判断されて、ステップA13に移行する。
ステップA13ではプロセス架台解除ボタン13がオフされているかが制御装置15によって判別される。プロセス架台解除ボタン13がオンされている場合は、両方の解除ボタン12,13が押下されているので、ステップA14に移行してエラー処理を実行する。この処理では表示手段14に「搬送架台及びプロセス架台解除ボタンの両方が押下されています」が表示される。従って、搬送架台解除制御はここで中止するようになされる。
また、ステップA13でプロセス架台解除ボタン13がオフされている場合は、ステップA15でソレノイド#1をオンする。このとき、図11に示したロック補助部材63の下方のソレノイド61(#1)の電源オンによって、付勢部材35の付勢力に打ち勝つように、ロック補助部材63が下方に引っ張られる。例えば、所定のストローク量に基づいて開口部63Aと段付き突起部材45との外径部45Aとが一致する位置に合わせ込まれる。
従って、ロック補助部材63の開口部63Aから段付き突起部材45が自由に通り抜けるようになされる。これにより、プロセス架台8はロックした状態で搬送架台9を前面側へ引き出し可能となされる。その後、ステップA16に移行して架台個別解除処理を終了するかを判断する。架台個別解除処理を継続する場合はステップA1に戻る。搬送架台9及びプロセス架台8の装填によって当該処理を終了する。
このように本発明に係る第2の実施例としてのカラー画像形成装置300によれば、本体装置内側の後方の筐体内面と、プロセス架台8及び搬送架台9の背面との間に、架台個別解除機構60が備えられ、プロセス架台及び搬送架台解除ボタン12,13の操作によってプロセス架台8又は搬送架台9のいずれか一方を選択するようになされる。
従って、第1の実施例と同様にしてプロセス架台8及び搬送架台9を同時に引き出される状態を無くせるので、重量バランス崩れを原因とする本体装置の転倒を防止したり、プロセス架台8と搬送架台9が同時に引き出された状態で双方の部品が接触して破損することを防止できる。
なお、上述した各実施例では、プロセス架台8に関して継ぎ目のないエンドレスベルト状の中間転写体70を備えるカラー画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、継ぎ目のあるエンドレスベルト状の中間転写体を備えたカラー画像形成装置にも適用可能である。
また、複数の画像形成部を搬送方向に配置し、画像形成部の感光体ドラム上にそれぞれ形成された異なる色のトナー像を、搬送ベルト上に保持された用紙上に順次転写する方式のカラー画像形成装置にも適用可能である。
更に、本発明のカラー画像形成装置200,300には、露光手段3Y,3M,3C,3Kとして発光素子(LED)アレイを使用してもよく、発光素子アレイはプロセス架台8内の所定位置に配置するようになされる。
更にまた、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、像担持体(静電記録体を含む)、中間転写体、複数の現像手段(湿式現像手段、イオン流制御方式等を含む)を備えた他のカラー画像形成装置にも適用可能である。もちろん、本発明は白黒の画像形成装置にも適用できる。
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、複数の像担持体、潜像形成手段、現像手段により、複数の像担持体上に形成したトナー像を中間転写体に転写するタンデム方式のカラー画像形成装置に適用して極めて好適である。
本発明に係る各実施の形態としての画像形成装置100の構成例を示す断面の模式図である。 プロセス架台8の構成例を示す断面図である。 本発明に係る第1の実施例としてのカラー画像形成装置200のプロセス架台8の引出時の構成例を示す斜視図である。 架台選択解除機構40の取付位置例を示すカラー画像形成装置200の一部破砕の側面図である。 架台選択解除機構40の組立例を示す斜視図である。 A及びBは動作片42のロック機構50の構成例を示す断面図である。 架台選択解除機構40における各部材の寸法例を示す正面図である。 A及びBは架台選択解除機構40におけるロックレバー操作時の動作例(その1)を示す正面図及び断面図である。 A及びBは架台選択解除機構40におけるロックレバー操作時の動作例(その2)を示す正面図及び断面図である。 A及びBは架台選択解除機構40におけるロックレバー91の操作時の動作例(その3)を示す正面図及び断面図である。 本発明に係る第2の実施例としてのカラー画像形成装置300の架台個別解除機構60の構成例を示す斜視図である。 A及びBは架台センサ機構31の構成例を示す断面図である。 架台個別解除機構60の制御系の構成例を示すブロック図である。 カラー画像形成装置300における動作例(その1)を示すフローチャートである。 カラー画像形成装置300における動作例(その2)を示すフローチャートである。
符号の説明
1Y,1M,1C,1K 像担持体
4Y,4M,4C,4K 現像手段
5Y,5M,5C,5K 一次転写手段
5A 二次転写手段
A 装置本体
8 プロセス架台
9 搬送架台
14 表示手段
15 制御装置
21 画像形成プロセス部
24 定着装置
31 架台センサ機構(搬送架台センサ;第1の検出手段)
32 プロセス架台センサ(第2の検出手段)
40 架台選択解除機構
50 ロック機構
60 架台個別解除機構
70 中間転写体
92 架台本体部
100 画像形成装置
200,300 カラー画像形成装置(画像形成装置)

Claims (5)

  1. 装置本体と、
    静電潜像を形成する複数の像担持体及び該静電潜像を現像剤により顕像化してトナー像とする現像手段を有して前記装置本体に対し引出可能なプロセス架台と、
    前記現像手段によって顕像化された像担持体上のトナー像を記録紙に転写する転写手段と、
    前記転写手段により転写された記録紙上のトナー像を定着する定着手段と、
    前記転写手段及び定着手段に記録紙を搬送通紙する搬送架台とを備え、
    前記プロセス架台又は搬送架台のいずれか一方の引き出し選択操作に基づいて当該搬送架台又はプロセス架台の引き出し動作を固定する架台解除機構を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送架台の引き出し動作を検出する第1の検出手段と、
    前記プロセス架台の引き出し動作を検出する第2の検出手段と、
    前記第1及び第2の検出手段による検出信号に基づいて前記架台解除機構を制御する制御装置とを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記プロセス架台には、複数の前記像担持体上に形成されたトナー像を順次転写する中間転写体が設けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送架台は、片面に画像が形成された前記記録紙を反転し、再度、前記転写手段に記録紙を給送するための反転給紙経路を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記プロセス架台及び前記搬送架台は、装置本体の前面側に引き出されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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