JP2005001328A - 画像出力装置、画像出力方法、画像出力処理プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
画像出力装置、画像出力方法、画像出力処理プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】電圧を受けることによりインクを吐出するインクジェットヘッドの個体差を解消する。
【解決手段】所定領域(例えば、ラスタ)内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定部32と、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット用インクジェットヘッド178と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット用インクジェットヘッド177と、軽ドット用インクジェットヘッド178および重ドット用インクジェットヘッド177により出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御部38を備えたので、軽ドット用インクジェットヘッド178および重ドット用インクジェットヘッド177の個体差にかかわらず、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。
【選択図】 図3
【解決手段】所定領域(例えば、ラスタ)内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定部32と、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット用インクジェットヘッド178と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット用インクジェットヘッド177と、軽ドット用インクジェットヘッド178および重ドット用インクジェットヘッド177により出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御部38を備えたので、軽ドット用インクジェットヘッド178および重ドット用インクジェットヘッド177の個体差にかかわらず、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧を受けることによりインクを吐出するインクジェットヘッドの個体差を解消する、いわゆるキャリブレーションに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクジェットヘッドを備えたプリンタが普及している。インクジェットヘッドは、電圧を受けることによりインクを吐出する。吐出されたインクは印刷用紙などのメディアに付着する。これにより、メディアへの印刷が行われる。一般的には、特許文献1(第2図参照)に記載のように、印刷用紙に形成されるドットの直径は、インクジェットヘッドにかける電圧により決定できる。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−79853号公報(第2図)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクジェットヘッドには個体差がある。例えば、インクジェットヘッドに電圧Vをかけたときに吐出されるドットのインク重量が所定値(例えば20ng(ナノグラム))になるようにインクジェットヘッドを製造したとする。しかし、実際に製造されたインクジェットヘッドAには電圧Vをかけるとドットのインク重量が22ngになってしまうといったことが起こり得る。
【0004】
このようなインクジェットヘッドの個体差を放置しておけば、印刷用紙には所望のドットが印刷されない。これにより、所望の濃度が得られないなどといった画質の劣化を生ずる。
【0005】
そこで、本発明は、電圧を受けることによりインクを吐出するインクジェットヘッドの個体差を解消することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定手段と、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力手段と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力手段と、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御手段とを備えるように構成される。
【0007】
上記のように構成された発明によれば、ドット数判定手段は、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定する。軽ドット出力手段は、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する。重ドット出力手段は、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する。ドット数制御手段は、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、出力される軽ドットおよび重ドットの個数の総和は、仮想ドットの個数に等しいように構成される。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明であって、軽ドットの標準的な重量と重ドットの標準的な重量との平均が、仮想ドットの重量であるように構成される。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、仮想ドットはその重量について複数種類あり、重ドットの標準的な重量と軽ドットの標準的な重量との差が、複数種類の仮想ドットに関して共通であるように構成される。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、仮想ドットはその重量について複数種類あり、重ドットの標準的な重量と軽ドットの標準的な重量との比が、複数種類の仮想ドットに関して共通であるように構成される。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、軽ドット出力手段および重ドット出力手段は、インクジェットヘッドであるように構成される。
【0013】
請求項7に記載の発明は、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定工程と、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力工程と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力工程と、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御工程とを備えるように構成される。
【0014】
請求項8に記載の発明は、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力手段と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力手段とを有する画像出力装置における画像出力処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定処理と、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
ハードウェア構成例
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像出力装置(プリンタ17b)が利用される画像処理装置の具体的ハードウエア構成例を概略ブロック図により示している。当該実施形態においては、画像処理装置を実現するハードウェアの一例としてコンピュータシステムを採用している。図1は、同コンピュータシステムをブロック図により示している。本コンピュータシステムは、画像入力デバイスとして、スキャナ11aとデジタルスチルカメラ11bとビデオカメラ11cとを備えており、コンピュータ本体12に接続されている。それぞれの入力デバイスは画像をドットマトリクス状の画素で表現した色画像データを生成してコンピュータ本体12に出力可能となっており、ここで同画像データはRGBの三原色においてそれぞれ256階調表示することにより、約1670万色を表現可能となっている。
【0018】
コンピュータ本体12には、外部補助記憶装置としてのフロッピーディスクドライブ13aとハードディスク13bとCD−ROMドライブ13cとが接続されており、ハードディスク13bにはシステム関連の主要プログラムが記録されており、フロッピーディスクやCD−ROMなどから適宜必要なプログラムなどを読み込み可能となっている。また、コンピュータ本体12を外部のネットワークなどに接続するための通信デバイスとしてモデム14aが接続されており、外部のネットワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータをダウンロードして導入可能となっている。この例ではモデム14aにて電話回線を介して外部にアクセスするようにしているが、LANアダプタを介してネットワークに対してアクセスする構成とすることも可能である。この他、コンピュータ本体12の操作用にキーボード15aやマウス15bも接続されている。
【0019】
さらに、画像出力デバイスとして、ディスプレイ17a、カラープリンタ17bおよびプロジェクタ17cを備えている。ディスプレイ17aについては水平方向に800画素と垂直方向に600画素の表示エリアを備えており、各画素毎に上述した1670万色の表示が可能となっている。この解像度は一例に過ぎず、640×480画素であったり、1024×768画素であるなど、適宜、変更可能である。
【0020】
また、カラープリンタ17bはインクジェットプリンタであり、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)c(ライトシアン)m(ライトマゼンタ)の6色のインクを用いて、メディアたる印刷用紙上にドットを付して画像を印刷可能となっている。画像密度は360×360dpiや720×720dpiといった高密度印刷が可能となっているが、階調表現については色インクを付すか否かといった2階調表現となっている。一方、このような画像入力デバイスを使用して画像を入力しつつ、画像出力デバイスに表示あるいは出力するため、コンピュータ本体12内では所定のプログラムが実行されることになる。そのうち、基本プログラムとして稼働しているのはオペレーティングシステム(OS)12aであり、このオペレーティングシステム12aには、ディスプレイ17aでの表示を行わせるディスプレイドライバ(DSP DRV)12bと、カラープリンタ17bに印刷出力を行わせるプリンタドライバ(PRT DRV)12cと、プロジェクタ17cでの表示を行わせるプロジェクタドライバ12d(図示せず)が組み込まれている。これらのドライバ12b、12cおよび12dはディスプレイ17a、カラープリンタ17bおよびプロジェクタ17cの機種に依存しており、それぞれの機種に応じてオペレーティングシステム12aに対して追加変更可能である。また、機種に依存して標準処理以上の付加機能を実現することもできるようになっている。すなわち、オペレーティングシステム12aという標準システム上で共通化した処理体系を維持しつつ、許容される範囲内での各種の追加的処理を実現できる。
【0021】
このようなプログラムを実行する前提として、コンピュータ本体12は、CPU12e、RAM12f、ROM12gおよびI/O12hなどを備え、演算処理を実行するCPU12eがRAM12fを一時的なワークエリアや設定記憶領域として使用したりプログラム領域として使用しながら、ROM12gに書き込まれた基本プログラムを適宜実行し、I/O12hを介して接続されている外部機器及び内部機器などを制御している。
【0022】
ここで、基本プログラムとしてのオペレーティングシステム12a上でアプリケーション12iが実行される。アプリケーション12iの処理内容は様々であり、操作デバイスとしてのキーボード15aやマウス15bの操作を監視し、操作された場合には各種の外部機器を適切に制御して対応する演算処理などを実行し、さらには、処理結果をディスプレイ17aに表示したり、カラープリンタ17bに出力したりすることになる。
【0023】
かかるコンピュータシステムでは、画像入力デバイスであるスキャナ11aなどで画像データを取得し、アプリケーション12iによる所定の画像処理を実行した後、画像出力デバイスとしてのディスプレイ17a、カラープリンタ17bやプロジェクタ17cに表示出力することが可能である。
【0024】
本実施形態においては、画像処理装置をコンピュータシステムとして実現しているが、必ずしもかかるコンピュータシステムを必要とするわけではなく、同様の画像データに対して本発明による色調整処理が必要なシステムであればよい。例えば、デジタルスチルカメラ内に本発明による色調整処理を行う画像処理装置を組み込み、色調整処理された画像データを用いてカラープリンタに印字させるようなシステムであっても良い。
【0025】
この他、カラーファクシミリ装置、カラーコピー装置、プロジェクタといった画像データを扱う各種の装置においても当然に適用可能である。
【0026】
処理制御プログラム
本発明による処理制御プログラムは、通常、コンピュータ12が読取可能な形態でフロッピーディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されて流通する。当該プログラムは、メディア読取装置(CD−ROMドライブ13c、フロッピーディスクドライブ13aなど)によって読み取られてハードディスク13bにインストールされる。そして、CPUが所望のプログラムを適宜ハードディスク13bから読み出して所望の処理を実行するように構成されている。なお、本発明による処理制御プログラム自体も本願発明の一部を構成する。
【0027】
プリンタ17bのハードウェア構成
図2は、本発明の実施形態にかかるプリンタ(画像出力装置)17bの構成を示すブロック図である。プリンタ17bは、制御回路170、インタフェース回路172、174、ヘッド駆動回路175、176、重ドット用インクジェットヘッド(重ドット用ドット出力手段)177、軽ドット用インクジェットヘッド(軽ドット用ドット出力手段)178を備える。
【0028】
制御回路170は、CPU170a、ROM170b、RAM170cを有する。
【0029】
CPU170aは、コンピュータ本体12からC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)c(ライトシアン)m(ライトマゼンタ)の6色の画像データを取得して、RAM170cに記録しておく。さらに、CPU170aは、ROM170bおよびRAM170cに記録されたプログラムおよびデータに基づき、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178に印加する電圧の値を決定する。そして、インタフェース回路172を介して、ヘッド駆動回路175、176に与える。
【0030】
ROM170bは読み出し専用のメモリである。RAM170cは読み出しおよび書き込み可能なメモリである。
【0031】
インタフェース回路172は、制御回路170とヘッド駆動回路175、176とのインタフェースである。
【0032】
インタフェース回路174は、制御回路170とコンピュータ本体12とのインタフェースである。
【0033】
ヘッド駆動回路175は、重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧の値を制御回路170からインタフェース回路172を介して受ける。そして、重ドット用インクジェットヘッド177に電圧を印加する。
【0034】
ヘッド駆動回路176は、軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧の値を制御回路170からインタフェース回路172を介して受ける。そして、軽ドット用インクジェットヘッド178に電圧を印加する。
【0035】
軽ドット用インクジェットヘッド(軽ドット用ドット出力手段)178は、印加された電圧Vに対応して変形する。軽ドット用インクジェットヘッド178は、例えばピエゾ素子である。軽ドット用インクジェットヘッド178は、印加された電圧に対応してインクを吐出するためのものである。吐出されたインクが軽ドット(後述する)を印刷用紙上に形成する。なお、軽ドット用インクジェットヘッド178はCMYKcm各色ごとに一個ずつ設けられている。
【0036】
重ドット用インクジェットヘッド(重ドット用ドット出力手段)177は、軽ドット用インクジェットヘッド178とほぼ同様である。ただし、吐出されたインクが重ドット(後述する)を印刷用紙上に形成する。また、印加される電圧は、V+ΔV(あるいはαV(ただしα>1))である。これにより、重ドット用インクジェットヘッド177から吐出されるドットのインク量は、軽ドット用インクジェットヘッド178から吐出されるドットのインク量よりも多くなる。
【0037】
コンピュータ本体12およびプリンタ17bの構成
図3は、コンピュータ本体12およびプリンタ17bの構成を示す機能ブロック図である。
【0038】
コンピュータ本体12は、画像入力部22、第一色変換部24、第二色変換部26を備える。なお、画像入力部22、第一色変換部24、第二色変換部26は、プリンタドライバ(PRT DRV)12cによって遂行される機能である。
【0039】
画像入力部22は、アプリケーション12iから、画素またはドット毎のRGB各色の画像データを受けて、出力する。なお、RGBとは、R(赤)G(緑)B(青)を意味する。
【0040】
第一色変換部24は、画像入力部22からRGB各色の画像データを受け、CMYK各色の画像データに変換する。
【0041】
第二色変換部26は、第一色変換部24からCMYK各色の画像データを受け、CMYKcm各色の画像データに変換する。第二色変換部26の出力するCMYKcm各色の画像データはプリンタ17bに与えられる。なお、CMYKcm各色の画像データは、仮想ドット(後述する)を打つ個所を指定するものである。
【0042】
プリンタ17bは、制御回路170、インタフェース回路172、174、ヘッド駆動回路175、176、重ドット用インクジェットヘッド177、軽ドット用インクジェットヘッド178を備える。制御回路170は、ドット数判定部32、仮想インク重量記録部34、実機インク重量記録部36、ドット数制御部38を有する。インタフェース回路172、174、ヘッド駆動回路175、176は上述の通りである。
【0043】
ドット数判定部32は、インタフェース回路174を介して、仮想ドットを打つ個所を指定したCMYKcm各色の画像データを受ける。さらに、ドット数判定部32は、所定領域(例えば、ラスタ単位あるいは複数のラスタ)において印刷すべき仮想ドットの個数を判定する。仮想ドットはその径により、大中小の三種類がある。なお、仮想ドット自体が印刷されるわけではなく、後述するように、仮想ドットとはインク量の異なる軽ドットおよび重ドットが印刷される。いわば仮想的なものなので仮想ドットという。
【0044】
仮想インク重量記録部34は、仮想ドットのインク重量(仮想インク重量という)を記録する。記録内容の一例を図4に示す。図4に示すように、大中小の三種類の仮想ドットについてインク重量23,9.5,4.5(単位はいずれもng(ナノグラム))が記録されている。
【0045】
実機インク重量記録部36は、重ドット用インクジェットヘッド177が実際に吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178が実際に吐出する軽ドットのインク重量を記録する。
【0046】
重ドット用インクジェットヘッド177が実際に吐出するドットは、三種類の仮想ドットにそれぞれ対応した重ドットである。軽ドット用インクジェットヘッド178が実際に吐出するドットは、三種類の仮想ドットにそれぞれ対応した軽ドットである。図5に、軽ドットおよび重ドットのインク重量の標準値すなわち標準インク重量(例えば、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の標準器がとる値)を示す。なお、大1、中1、小1は重ドット、大2、中2、小2は軽ドットを示す。重ドットのインク重量は仮想ドットのインク重量よりも大きい。軽ドットのインク重量は仮想ドットのインク重量よりも小さい。しかも、重ドットのインク重量の標準インク重量と、軽ドットのインク重量の標準インク重量との平均値は、仮想ドットのインク重量となる。例えば、大ドットについては、23=(25+21)/2である。よって、重ドットと軽ドットとを同じ個数だけ印刷すれば、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。
【0047】
なお、重ドットのインク重量の標準インク重量と軽ドットのインク重量の標準インク重量との差は、いずれの仮想ドットの種類においても等しく4ngである。これは、重ドット用インクジェットヘッド177に印加される電圧と、軽ドット用インクジェットヘッド178に印加される電圧との差ΔVに相当するものである。ただし、重ドット用インクジェットヘッド177に印加される電圧が、軽ドット用インクジェットヘッド178に印加される電圧のα倍であるときは、重ドットのインク重量の標準インク重量と軽ドットのインク重量の標準インク重量との比が、いずれの仮想ドットの種類においても等しくなる。
【0048】
ところで、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差により、重ドット用インクジェットヘッド177の吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178の吐出する軽ドットのインク重量が、標準インク重量からずれることがある。そこで、図6に示すように、実機インク重量記録部36に、重ドット用インクジェットヘッド177の吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178の吐出する軽ドットのインク重量(実機インク重量という)を記録する。図6に示す例では、大1は標準値よりも大きく(26>25)、大2は標準値である(21=21)。よって、大ドットについて、重ドットと軽ドットとを同じ個数だけ印刷すれば、仮想ドットを印刷した場合よりも濃い濃度が得られることになる。しかし、このような場合は、ドット数制御部38により、重ドットの方が少なく印刷されるので、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。詳しくは、後述する。
【0049】
なお、図6に示すように、実機インク重量記録部36は、実機インク重量そのものを記録してもよいが、図7に示すように、標準インク重量と関連づけて実機インク重量を記録してもよい。例えば、図7(a)に示すように、標準インク重量と、実機インク重量と標準インク重量との差を記録してもよい。また、図7(b)に示すように、標準インク重量と、実機インク重量と標準インク重量との差の標準インク重量に対する割合を記録してもよい。
【0050】
ここで、実機インク重量の測定法を説明する。二種類の方法があり、まず一つの方法は、重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)の標準器を用いてドットを所定個数印刷し、Lab空間における白色点との距離R1を計測する。次に、実際にプリンタ17bに使用する重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)を用いてドットを所定個数印刷し、Lab空間における白色点との距離R2を計測する。R2/R1が、実機インク重量/標準インク重量となる。
【0051】
もう一つの方法は、重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)の標準器を用いてドットをN1個印刷する。このときの濃度をd1とする。次に、実際にプリンタ17bに使用する重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)を用いてドットをN2個印刷したときに、濃度がd1になったとする。N1/N2が、実機インク重量/標準インク重量となる。
【0052】
ドット数制御部38は、重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットの重量および軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数(ドット数判定部32から取得する)を乗じた値と等しくなるように、軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットおよび重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットの個数を制御する。
【0053】
具体的には、ドット数制御部38は、重ドットを吐出させるために重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧Vb+ΔV(大ドットに対応)、Vm+ΔV(中ドットに対応)、Vs+ΔV(小ドットに対応)(あるいはα・Vb、α・Vm、α・Vs)を、ヘッド駆動回路175に印加させる。さらに、ドット数制御部38は、軽ドットを吐出させるために軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧Vb(大ドットに対応)、Vm(中ドットに対応)、Vs(小ドットに対応)をヘッド駆動回路176に印加させる。重ドット用インクジェットヘッド177は、CMYKcmの各色ごとに一個設けられている。そして、各色ごとに大1、中1、小1の三種類のドットを印刷する。軽ドット用インクジェットヘッド178は、CMYKcmの各色ごとに一個設けられている。そして、各色ごとに大2、中2、小2の三種類のドットを印刷する。
【0054】
ドット数制御部38の動作の一例を図8を参照して説明する。まず、大ドットが100個であるとドット数判定部32が判定したとする。仮想インク重量記録部34によれば、大ドットの仮想インク重量は23ngである。ここで、ドット数制御部38は、仮想ドットの重量にその個数(ドット数判定部32から取得する)を乗じた値=23×100=2300ngを求める。ここで、実機インク重量記録部36から大1:26ng、大2:21ngであることがわかる(図6参照)。26ngの重ドットをX個打ち、21ngの軽ドットをY個打つことによって(ただし、X+Y=100)、インク量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくする。すなわち、26X+21Y=2300とする。ただし、X+Y=100として、仮想ドットの個数と、軽ドットおよび重ドットの個数の総和とを等しくする。すると、X=40、Y=60となる。このようにして、26ngの重ドットを40個、21ngの軽ドットを60個印刷することをドット数制御部38は決定する。
【0055】
次に、本発明の実施形態の動作を図9のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
まず、画像入力部22が、アプリケーション12iから、画素またはドット毎のRGB各色の画像データを受けて、RGB各色の画像データを出力する。RGB各色の画像データは、第一色変換部24および第二色変換部26により、CMYKcm各色の画像データとなり、プリンタ17bに与えられる。
【0057】
プリンタ17bのドット数判定部32は、インタフェース回路174を介して、CMYKcm各色の画像データを受け、所定領域(例えば、ラスタ単位あるいは複数のラスタ)において印刷すべき仮想ドットの個数を判定する(S10)。
【0058】
仮想ドットの個数は、ドット数制御部38に送られる。ドット数制御部38は、仮想インク重量記録部34および実機インク重量記録部36の記録内容に基づき、重ドット大1、中1、小1のドット数と、軽ドット大2、中2、小2のドット数を決定する(S20)。決定されたドット数に基づき、ドット数制御部38は、重ドットを吐出させるために重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧をヘッド駆動回路175に印加させ、軽ドットを吐出させるために軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧をヘッド駆動回路176に印加させる。これにより、印刷が行なわれる(S30)。
【0059】
本発明の実施形態によれば、重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットのインク重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットおよび軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットの個数を制御する。よって、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差により、重ドット用インクジェットヘッド177の吐出する重ドットおよび軽ドット用インクジェットヘッド178の吐出する軽ドットのインク重量が、標準インク重量からずれていても、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。
【0060】
しかも、コンピュータ本体12からは各色ごとに仮想ドットについて画像データを送れば、プリンタ17bにおいて、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差の解消が行なわれる。特に、コンピュータ本体12において、重ドットおよび軽ドットの個数を指定する必要が無い。よって、コンピュータ本体12のプリンタドライバ12cに依存せずに、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差の解消を行なえる。
【0061】
さらに、仮想ドットの個数と、軽ドットおよび重ドットの個数の総和を等しくしている。よって、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差を解消しても、印刷されるドット数が変動しないため、画質の劣化を避けることができる。
【0062】
しかも、軽ドットを打つために軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧をVb、Vm、Vsの三種類用意しておけば、重ドットを打つために重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧は、Vb、Vm、VsにΔVを加えればいいだけなので、電圧を六種類用意しなくてすむ。これにより、軽ドットおよび重ドットを打つための設定が簡易になる。
【0063】
また、上記の実施形態において、プリンタ17bにハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置をさらに設け、メディア読み取り装置に、ドット数判定部32、仮想インク重量記録部34、実機インク重量記録部36およびドット数制御部38を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記のような実施形態を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置の具体的ハードウエア構成例を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態にかかるプリンタ(画像出力装置)17bの構成を示すブロック図である。
【図3】コンピュータ本体12およびプリンタ17bの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】仮想インク重量記録部34の記録内容の一例を示す図である。
【図5】軽ドットおよび重ドットのインク重量の標準値(標準インク重量)を示す図である。
【図6】実機インク重量記録部36の記録内容の一例を示す図である。
【図7】実機インク重量記録部36の記録内容の変形例を示す図である。
【図8】ドット数制御部38の動作の一例を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
17b プリンタ
170 制御回路
172、174 インタフェース回路
175、176 ヘッド駆動回路
177 重ドット用インクジェットヘッド(重ドット出力手段)
178 軽ドット用インクジェットヘッド(軽ドット出力手段)
32 ドット数判定部
34 仮想インク重量記録部
36 実機インク重量記録部
38 ドット数制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧を受けることによりインクを吐出するインクジェットヘッドの個体差を解消する、いわゆるキャリブレーションに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクジェットヘッドを備えたプリンタが普及している。インクジェットヘッドは、電圧を受けることによりインクを吐出する。吐出されたインクは印刷用紙などのメディアに付着する。これにより、メディアへの印刷が行われる。一般的には、特許文献1(第2図参照)に記載のように、印刷用紙に形成されるドットの直径は、インクジェットヘッドにかける電圧により決定できる。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−79853号公報(第2図)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクジェットヘッドには個体差がある。例えば、インクジェットヘッドに電圧Vをかけたときに吐出されるドットのインク重量が所定値(例えば20ng(ナノグラム))になるようにインクジェットヘッドを製造したとする。しかし、実際に製造されたインクジェットヘッドAには電圧Vをかけるとドットのインク重量が22ngになってしまうといったことが起こり得る。
【0004】
このようなインクジェットヘッドの個体差を放置しておけば、印刷用紙には所望のドットが印刷されない。これにより、所望の濃度が得られないなどといった画質の劣化を生ずる。
【0005】
そこで、本発明は、電圧を受けることによりインクを吐出するインクジェットヘッドの個体差を解消することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定手段と、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力手段と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力手段と、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御手段とを備えるように構成される。
【0007】
上記のように構成された発明によれば、ドット数判定手段は、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定する。軽ドット出力手段は、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する。重ドット出力手段は、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する。ドット数制御手段は、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、出力される軽ドットおよび重ドットの個数の総和は、仮想ドットの個数に等しいように構成される。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明であって、軽ドットの標準的な重量と重ドットの標準的な重量との平均が、仮想ドットの重量であるように構成される。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、仮想ドットはその重量について複数種類あり、重ドットの標準的な重量と軽ドットの標準的な重量との差が、複数種類の仮想ドットに関して共通であるように構成される。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、仮想ドットはその重量について複数種類あり、重ドットの標準的な重量と軽ドットの標準的な重量との比が、複数種類の仮想ドットに関して共通であるように構成される。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、軽ドット出力手段および重ドット出力手段は、インクジェットヘッドであるように構成される。
【0013】
請求項7に記載の発明は、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定工程と、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力工程と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力工程と、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御工程とを備えるように構成される。
【0014】
請求項8に記載の発明は、仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力手段と、仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力手段とを有する画像出力装置における画像出力処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定処理と、出力される軽ドットおよび重ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される軽ドットおよび重ドットの個数を制御するドット数制御処理とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
ハードウェア構成例
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像出力装置(プリンタ17b)が利用される画像処理装置の具体的ハードウエア構成例を概略ブロック図により示している。当該実施形態においては、画像処理装置を実現するハードウェアの一例としてコンピュータシステムを採用している。図1は、同コンピュータシステムをブロック図により示している。本コンピュータシステムは、画像入力デバイスとして、スキャナ11aとデジタルスチルカメラ11bとビデオカメラ11cとを備えており、コンピュータ本体12に接続されている。それぞれの入力デバイスは画像をドットマトリクス状の画素で表現した色画像データを生成してコンピュータ本体12に出力可能となっており、ここで同画像データはRGBの三原色においてそれぞれ256階調表示することにより、約1670万色を表現可能となっている。
【0018】
コンピュータ本体12には、外部補助記憶装置としてのフロッピーディスクドライブ13aとハードディスク13bとCD−ROMドライブ13cとが接続されており、ハードディスク13bにはシステム関連の主要プログラムが記録されており、フロッピーディスクやCD−ROMなどから適宜必要なプログラムなどを読み込み可能となっている。また、コンピュータ本体12を外部のネットワークなどに接続するための通信デバイスとしてモデム14aが接続されており、外部のネットワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータをダウンロードして導入可能となっている。この例ではモデム14aにて電話回線を介して外部にアクセスするようにしているが、LANアダプタを介してネットワークに対してアクセスする構成とすることも可能である。この他、コンピュータ本体12の操作用にキーボード15aやマウス15bも接続されている。
【0019】
さらに、画像出力デバイスとして、ディスプレイ17a、カラープリンタ17bおよびプロジェクタ17cを備えている。ディスプレイ17aについては水平方向に800画素と垂直方向に600画素の表示エリアを備えており、各画素毎に上述した1670万色の表示が可能となっている。この解像度は一例に過ぎず、640×480画素であったり、1024×768画素であるなど、適宜、変更可能である。
【0020】
また、カラープリンタ17bはインクジェットプリンタであり、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)c(ライトシアン)m(ライトマゼンタ)の6色のインクを用いて、メディアたる印刷用紙上にドットを付して画像を印刷可能となっている。画像密度は360×360dpiや720×720dpiといった高密度印刷が可能となっているが、階調表現については色インクを付すか否かといった2階調表現となっている。一方、このような画像入力デバイスを使用して画像を入力しつつ、画像出力デバイスに表示あるいは出力するため、コンピュータ本体12内では所定のプログラムが実行されることになる。そのうち、基本プログラムとして稼働しているのはオペレーティングシステム(OS)12aであり、このオペレーティングシステム12aには、ディスプレイ17aでの表示を行わせるディスプレイドライバ(DSP DRV)12bと、カラープリンタ17bに印刷出力を行わせるプリンタドライバ(PRT DRV)12cと、プロジェクタ17cでの表示を行わせるプロジェクタドライバ12d(図示せず)が組み込まれている。これらのドライバ12b、12cおよび12dはディスプレイ17a、カラープリンタ17bおよびプロジェクタ17cの機種に依存しており、それぞれの機種に応じてオペレーティングシステム12aに対して追加変更可能である。また、機種に依存して標準処理以上の付加機能を実現することもできるようになっている。すなわち、オペレーティングシステム12aという標準システム上で共通化した処理体系を維持しつつ、許容される範囲内での各種の追加的処理を実現できる。
【0021】
このようなプログラムを実行する前提として、コンピュータ本体12は、CPU12e、RAM12f、ROM12gおよびI/O12hなどを備え、演算処理を実行するCPU12eがRAM12fを一時的なワークエリアや設定記憶領域として使用したりプログラム領域として使用しながら、ROM12gに書き込まれた基本プログラムを適宜実行し、I/O12hを介して接続されている外部機器及び内部機器などを制御している。
【0022】
ここで、基本プログラムとしてのオペレーティングシステム12a上でアプリケーション12iが実行される。アプリケーション12iの処理内容は様々であり、操作デバイスとしてのキーボード15aやマウス15bの操作を監視し、操作された場合には各種の外部機器を適切に制御して対応する演算処理などを実行し、さらには、処理結果をディスプレイ17aに表示したり、カラープリンタ17bに出力したりすることになる。
【0023】
かかるコンピュータシステムでは、画像入力デバイスであるスキャナ11aなどで画像データを取得し、アプリケーション12iによる所定の画像処理を実行した後、画像出力デバイスとしてのディスプレイ17a、カラープリンタ17bやプロジェクタ17cに表示出力することが可能である。
【0024】
本実施形態においては、画像処理装置をコンピュータシステムとして実現しているが、必ずしもかかるコンピュータシステムを必要とするわけではなく、同様の画像データに対して本発明による色調整処理が必要なシステムであればよい。例えば、デジタルスチルカメラ内に本発明による色調整処理を行う画像処理装置を組み込み、色調整処理された画像データを用いてカラープリンタに印字させるようなシステムであっても良い。
【0025】
この他、カラーファクシミリ装置、カラーコピー装置、プロジェクタといった画像データを扱う各種の装置においても当然に適用可能である。
【0026】
処理制御プログラム
本発明による処理制御プログラムは、通常、コンピュータ12が読取可能な形態でフロッピーディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されて流通する。当該プログラムは、メディア読取装置(CD−ROMドライブ13c、フロッピーディスクドライブ13aなど)によって読み取られてハードディスク13bにインストールされる。そして、CPUが所望のプログラムを適宜ハードディスク13bから読み出して所望の処理を実行するように構成されている。なお、本発明による処理制御プログラム自体も本願発明の一部を構成する。
【0027】
プリンタ17bのハードウェア構成
図2は、本発明の実施形態にかかるプリンタ(画像出力装置)17bの構成を示すブロック図である。プリンタ17bは、制御回路170、インタフェース回路172、174、ヘッド駆動回路175、176、重ドット用インクジェットヘッド(重ドット用ドット出力手段)177、軽ドット用インクジェットヘッド(軽ドット用ドット出力手段)178を備える。
【0028】
制御回路170は、CPU170a、ROM170b、RAM170cを有する。
【0029】
CPU170aは、コンピュータ本体12からC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)c(ライトシアン)m(ライトマゼンタ)の6色の画像データを取得して、RAM170cに記録しておく。さらに、CPU170aは、ROM170bおよびRAM170cに記録されたプログラムおよびデータに基づき、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178に印加する電圧の値を決定する。そして、インタフェース回路172を介して、ヘッド駆動回路175、176に与える。
【0030】
ROM170bは読み出し専用のメモリである。RAM170cは読み出しおよび書き込み可能なメモリである。
【0031】
インタフェース回路172は、制御回路170とヘッド駆動回路175、176とのインタフェースである。
【0032】
インタフェース回路174は、制御回路170とコンピュータ本体12とのインタフェースである。
【0033】
ヘッド駆動回路175は、重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧の値を制御回路170からインタフェース回路172を介して受ける。そして、重ドット用インクジェットヘッド177に電圧を印加する。
【0034】
ヘッド駆動回路176は、軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧の値を制御回路170からインタフェース回路172を介して受ける。そして、軽ドット用インクジェットヘッド178に電圧を印加する。
【0035】
軽ドット用インクジェットヘッド(軽ドット用ドット出力手段)178は、印加された電圧Vに対応して変形する。軽ドット用インクジェットヘッド178は、例えばピエゾ素子である。軽ドット用インクジェットヘッド178は、印加された電圧に対応してインクを吐出するためのものである。吐出されたインクが軽ドット(後述する)を印刷用紙上に形成する。なお、軽ドット用インクジェットヘッド178はCMYKcm各色ごとに一個ずつ設けられている。
【0036】
重ドット用インクジェットヘッド(重ドット用ドット出力手段)177は、軽ドット用インクジェットヘッド178とほぼ同様である。ただし、吐出されたインクが重ドット(後述する)を印刷用紙上に形成する。また、印加される電圧は、V+ΔV(あるいはαV(ただしα>1))である。これにより、重ドット用インクジェットヘッド177から吐出されるドットのインク量は、軽ドット用インクジェットヘッド178から吐出されるドットのインク量よりも多くなる。
【0037】
コンピュータ本体12およびプリンタ17bの構成
図3は、コンピュータ本体12およびプリンタ17bの構成を示す機能ブロック図である。
【0038】
コンピュータ本体12は、画像入力部22、第一色変換部24、第二色変換部26を備える。なお、画像入力部22、第一色変換部24、第二色変換部26は、プリンタドライバ(PRT DRV)12cによって遂行される機能である。
【0039】
画像入力部22は、アプリケーション12iから、画素またはドット毎のRGB各色の画像データを受けて、出力する。なお、RGBとは、R(赤)G(緑)B(青)を意味する。
【0040】
第一色変換部24は、画像入力部22からRGB各色の画像データを受け、CMYK各色の画像データに変換する。
【0041】
第二色変換部26は、第一色変換部24からCMYK各色の画像データを受け、CMYKcm各色の画像データに変換する。第二色変換部26の出力するCMYKcm各色の画像データはプリンタ17bに与えられる。なお、CMYKcm各色の画像データは、仮想ドット(後述する)を打つ個所を指定するものである。
【0042】
プリンタ17bは、制御回路170、インタフェース回路172、174、ヘッド駆動回路175、176、重ドット用インクジェットヘッド177、軽ドット用インクジェットヘッド178を備える。制御回路170は、ドット数判定部32、仮想インク重量記録部34、実機インク重量記録部36、ドット数制御部38を有する。インタフェース回路172、174、ヘッド駆動回路175、176は上述の通りである。
【0043】
ドット数判定部32は、インタフェース回路174を介して、仮想ドットを打つ個所を指定したCMYKcm各色の画像データを受ける。さらに、ドット数判定部32は、所定領域(例えば、ラスタ単位あるいは複数のラスタ)において印刷すべき仮想ドットの個数を判定する。仮想ドットはその径により、大中小の三種類がある。なお、仮想ドット自体が印刷されるわけではなく、後述するように、仮想ドットとはインク量の異なる軽ドットおよび重ドットが印刷される。いわば仮想的なものなので仮想ドットという。
【0044】
仮想インク重量記録部34は、仮想ドットのインク重量(仮想インク重量という)を記録する。記録内容の一例を図4に示す。図4に示すように、大中小の三種類の仮想ドットについてインク重量23,9.5,4.5(単位はいずれもng(ナノグラム))が記録されている。
【0045】
実機インク重量記録部36は、重ドット用インクジェットヘッド177が実際に吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178が実際に吐出する軽ドットのインク重量を記録する。
【0046】
重ドット用インクジェットヘッド177が実際に吐出するドットは、三種類の仮想ドットにそれぞれ対応した重ドットである。軽ドット用インクジェットヘッド178が実際に吐出するドットは、三種類の仮想ドットにそれぞれ対応した軽ドットである。図5に、軽ドットおよび重ドットのインク重量の標準値すなわち標準インク重量(例えば、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の標準器がとる値)を示す。なお、大1、中1、小1は重ドット、大2、中2、小2は軽ドットを示す。重ドットのインク重量は仮想ドットのインク重量よりも大きい。軽ドットのインク重量は仮想ドットのインク重量よりも小さい。しかも、重ドットのインク重量の標準インク重量と、軽ドットのインク重量の標準インク重量との平均値は、仮想ドットのインク重量となる。例えば、大ドットについては、23=(25+21)/2である。よって、重ドットと軽ドットとを同じ個数だけ印刷すれば、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。
【0047】
なお、重ドットのインク重量の標準インク重量と軽ドットのインク重量の標準インク重量との差は、いずれの仮想ドットの種類においても等しく4ngである。これは、重ドット用インクジェットヘッド177に印加される電圧と、軽ドット用インクジェットヘッド178に印加される電圧との差ΔVに相当するものである。ただし、重ドット用インクジェットヘッド177に印加される電圧が、軽ドット用インクジェットヘッド178に印加される電圧のα倍であるときは、重ドットのインク重量の標準インク重量と軽ドットのインク重量の標準インク重量との比が、いずれの仮想ドットの種類においても等しくなる。
【0048】
ところで、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差により、重ドット用インクジェットヘッド177の吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178の吐出する軽ドットのインク重量が、標準インク重量からずれることがある。そこで、図6に示すように、実機インク重量記録部36に、重ドット用インクジェットヘッド177の吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178の吐出する軽ドットのインク重量(実機インク重量という)を記録する。図6に示す例では、大1は標準値よりも大きく(26>25)、大2は標準値である(21=21)。よって、大ドットについて、重ドットと軽ドットとを同じ個数だけ印刷すれば、仮想ドットを印刷した場合よりも濃い濃度が得られることになる。しかし、このような場合は、ドット数制御部38により、重ドットの方が少なく印刷されるので、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。詳しくは、後述する。
【0049】
なお、図6に示すように、実機インク重量記録部36は、実機インク重量そのものを記録してもよいが、図7に示すように、標準インク重量と関連づけて実機インク重量を記録してもよい。例えば、図7(a)に示すように、標準インク重量と、実機インク重量と標準インク重量との差を記録してもよい。また、図7(b)に示すように、標準インク重量と、実機インク重量と標準インク重量との差の標準インク重量に対する割合を記録してもよい。
【0050】
ここで、実機インク重量の測定法を説明する。二種類の方法があり、まず一つの方法は、重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)の標準器を用いてドットを所定個数印刷し、Lab空間における白色点との距離R1を計測する。次に、実際にプリンタ17bに使用する重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)を用いてドットを所定個数印刷し、Lab空間における白色点との距離R2を計測する。R2/R1が、実機インク重量/標準インク重量となる。
【0051】
もう一つの方法は、重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)の標準器を用いてドットをN1個印刷する。このときの濃度をd1とする。次に、実際にプリンタ17bに使用する重ドット用インクジェットヘッド177(軽ドット用インクジェットヘッド178)を用いてドットをN2個印刷したときに、濃度がd1になったとする。N1/N2が、実機インク重量/標準インク重量となる。
【0052】
ドット数制御部38は、重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットの重量および軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットの重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数(ドット数判定部32から取得する)を乗じた値と等しくなるように、軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットおよび重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットの個数を制御する。
【0053】
具体的には、ドット数制御部38は、重ドットを吐出させるために重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧Vb+ΔV(大ドットに対応)、Vm+ΔV(中ドットに対応)、Vs+ΔV(小ドットに対応)(あるいはα・Vb、α・Vm、α・Vs)を、ヘッド駆動回路175に印加させる。さらに、ドット数制御部38は、軽ドットを吐出させるために軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧Vb(大ドットに対応)、Vm(中ドットに対応)、Vs(小ドットに対応)をヘッド駆動回路176に印加させる。重ドット用インクジェットヘッド177は、CMYKcmの各色ごとに一個設けられている。そして、各色ごとに大1、中1、小1の三種類のドットを印刷する。軽ドット用インクジェットヘッド178は、CMYKcmの各色ごとに一個設けられている。そして、各色ごとに大2、中2、小2の三種類のドットを印刷する。
【0054】
ドット数制御部38の動作の一例を図8を参照して説明する。まず、大ドットが100個であるとドット数判定部32が判定したとする。仮想インク重量記録部34によれば、大ドットの仮想インク重量は23ngである。ここで、ドット数制御部38は、仮想ドットの重量にその個数(ドット数判定部32から取得する)を乗じた値=23×100=2300ngを求める。ここで、実機インク重量記録部36から大1:26ng、大2:21ngであることがわかる(図6参照)。26ngの重ドットをX個打ち、21ngの軽ドットをY個打つことによって(ただし、X+Y=100)、インク量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくする。すなわち、26X+21Y=2300とする。ただし、X+Y=100として、仮想ドットの個数と、軽ドットおよび重ドットの個数の総和とを等しくする。すると、X=40、Y=60となる。このようにして、26ngの重ドットを40個、21ngの軽ドットを60個印刷することをドット数制御部38は決定する。
【0055】
次に、本発明の実施形態の動作を図9のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
まず、画像入力部22が、アプリケーション12iから、画素またはドット毎のRGB各色の画像データを受けて、RGB各色の画像データを出力する。RGB各色の画像データは、第一色変換部24および第二色変換部26により、CMYKcm各色の画像データとなり、プリンタ17bに与えられる。
【0057】
プリンタ17bのドット数判定部32は、インタフェース回路174を介して、CMYKcm各色の画像データを受け、所定領域(例えば、ラスタ単位あるいは複数のラスタ)において印刷すべき仮想ドットの個数を判定する(S10)。
【0058】
仮想ドットの個数は、ドット数制御部38に送られる。ドット数制御部38は、仮想インク重量記録部34および実機インク重量記録部36の記録内容に基づき、重ドット大1、中1、小1のドット数と、軽ドット大2、中2、小2のドット数を決定する(S20)。決定されたドット数に基づき、ドット数制御部38は、重ドットを吐出させるために重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧をヘッド駆動回路175に印加させ、軽ドットを吐出させるために軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧をヘッド駆動回路176に印加させる。これにより、印刷が行なわれる(S30)。
【0059】
本発明の実施形態によれば、重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットのインク重量および軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットのインク重量の総和が、仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、重ドット用インクジェットヘッド177が吐出する重ドットおよび軽ドット用インクジェットヘッド178が吐出する軽ドットの個数を制御する。よって、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差により、重ドット用インクジェットヘッド177の吐出する重ドットおよび軽ドット用インクジェットヘッド178の吐出する軽ドットのインク重量が、標準インク重量からずれていても、仮想ドットを印刷した場合と同等の濃度が得られる。
【0060】
しかも、コンピュータ本体12からは各色ごとに仮想ドットについて画像データを送れば、プリンタ17bにおいて、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差の解消が行なわれる。特に、コンピュータ本体12において、重ドットおよび軽ドットの個数を指定する必要が無い。よって、コンピュータ本体12のプリンタドライバ12cに依存せずに、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差の解消を行なえる。
【0061】
さらに、仮想ドットの個数と、軽ドットおよび重ドットの個数の総和を等しくしている。よって、重ドット用インクジェットヘッド177および軽ドット用インクジェットヘッド178の個体差を解消しても、印刷されるドット数が変動しないため、画質の劣化を避けることができる。
【0062】
しかも、軽ドットを打つために軽ドット用インクジェットヘッド178に印加すべき電圧をVb、Vm、Vsの三種類用意しておけば、重ドットを打つために重ドット用インクジェットヘッド177に印加すべき電圧は、Vb、Vm、VsにΔVを加えればいいだけなので、電圧を六種類用意しなくてすむ。これにより、軽ドットおよび重ドットを打つための設定が簡易になる。
【0063】
また、上記の実施形態において、プリンタ17bにハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置をさらに設け、メディア読み取り装置に、ドット数判定部32、仮想インク重量記録部34、実機インク重量記録部36およびドット数制御部38を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記のような実施形態を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置の具体的ハードウエア構成例を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態にかかるプリンタ(画像出力装置)17bの構成を示すブロック図である。
【図3】コンピュータ本体12およびプリンタ17bの構成を示す機能ブロック図である。
【図4】仮想インク重量記録部34の記録内容の一例を示す図である。
【図5】軽ドットおよび重ドットのインク重量の標準値(標準インク重量)を示す図である。
【図6】実機インク重量記録部36の記録内容の一例を示す図である。
【図7】実機インク重量記録部36の記録内容の変形例を示す図である。
【図8】ドット数制御部38の動作の一例を説明するための図である。
【図9】本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
17b プリンタ
170 制御回路
172、174 インタフェース回路
175、176 ヘッド駆動回路
177 重ドット用インクジェットヘッド(重ドット出力手段)
178 軽ドット用インクジェットヘッド(軽ドット出力手段)
32 ドット数判定部
34 仮想インク重量記録部
36 実機インク重量記録部
38 ドット数制御部
Claims (9)
- 所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定手段と、
前記仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力手段と、
前記仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力手段と、
出力される前記軽ドットおよび前記重ドットの重量の総和が、前記仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される前記軽ドットおよび前記重ドットの個数を制御するドット数制御手段と、
を備えた画像出力装置。 - 請求項1に記載の画像出力装置であって、
出力される前記軽ドットおよび前記重ドットの個数の総和は、前記仮想ドットの個数に等しい、
画像出力装置。 - 請求項1または2に記載の画像出力装置であって、
前記軽ドットの標準的な重量と前記重ドットの標準的な重量との平均が、前記仮想ドットの重量である、
画像出力装置。 - 請求項3に記載の画像出力装置であって、
前記仮想ドットはその重量について複数種類あり、
前記重ドットの標準的な重量と前記軽ドットの標準的な重量との差が、複数種類の前記仮想ドットに関して共通である、
画像出力装置。 - 請求項3に記載の画像出力装置であって、
前記仮想ドットはその重量について複数種類あり、
前記重ドットの標準的な重量と前記軽ドットの標準的な重量との比が、複数種類の前記仮想ドットに関して共通である、
画像出力装置。 - 請求項1に記載の画像出力装置であって、
前記軽ドット出力手段および前記重ドット出力手段は、インクジェットヘッドである、
画像出力装置。 - 所定領域内において印刷すべき仮想ドットの個数を判定するドット数判定工程と、
前記仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力工程と、
前記仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力工程と、
出力される前記軽ドットおよび前記重ドットの重量の総和が、前記仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される前記軽ドットおよび前記重ドットの個数を制御するドット数制御工程と、
を備えた画像出力方法。 - 仮想ドットの重量よりも小さい重量の軽ドットを出力する軽ドット出力手段と、前記仮想ドットの重量よりも大きい重量の重ドットを出力する重ドット出力手段とを有する画像出力装置における画像出力処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
所定領域内において印刷すべき前記仮想ドットの個数を判定するドット数判定処理と、
出力される前記軽ドットおよび前記重ドットの重量の総和が、前記仮想ドットの重量にその個数を乗じた値と等しくなるように、出力される前記軽ドットおよび前記重ドットの個数を制御するドット数制御処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 請求項8に記載のプログラムを記録したコンピュータによって読取可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003169868A JP2005001328A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 画像出力装置、画像出力方法、画像出力処理プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003169868A JP2005001328A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 画像出力装置、画像出力方法、画像出力処理プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005001328A true JP2005001328A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34094872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003169868A Withdrawn JP2005001328A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | 画像出力装置、画像出力方法、画像出力処理プログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005001328A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7866786B2 (en) | 2007-12-25 | 2011-01-11 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting method, liquid ejecting apparatus, and storage medium having program stored thereon |
-
2003
- 2003-06-13 JP JP2003169868A patent/JP2005001328A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7866786B2 (en) | 2007-12-25 | 2011-01-11 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting method, liquid ejecting apparatus, and storage medium having program stored thereon |
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