JP2005000962A - 金型用スプレー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型における金型成形面などの離型剤の塗布が必要な箇所のみに必要量だけの離型剤を高精度に塗布することのできる金型用スプレー装置を提供する。
【解決手段】形開きされた複数の金型50,51の間に進退自在に設けられたスプレーユニット6を備え、このスプレーユニット6が、離型剤とエアーとを分岐して供給するマニホールド3と、各金型50,51に対しそれぞれ平行となる配置でマニホールド3に支持されて、対面する金型50,51の金型成形面に相対向する各箇所に離型剤通過孔がそれぞれ形成されたマスキング用プレート14と、マニホールド3に連通接続されて離型剤通過孔18,19を介し金型成形面に離型剤25を噴射できる位置に配設された離型剤スプレーノズル9とが一体化された構成を有している。
【選択図】図1
【解決手段】形開きされた複数の金型50,51の間に進退自在に設けられたスプレーユニット6を備え、このスプレーユニット6が、離型剤とエアーとを分岐して供給するマニホールド3と、各金型50,51に対しそれぞれ平行となる配置でマニホールド3に支持されて、対面する金型50,51の金型成形面に相対向する各箇所に離型剤通過孔がそれぞれ形成されたマスキング用プレート14と、マニホールド3に連通接続されて離型剤通過孔18,19を介し金型成形面に離型剤25を噴射できる位置に配設された離型剤スプレーノズル9とが一体化された構成を有している。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ダイカスト鋳造やチクソモールド成形などに用いられる金型の金型成形面に離型剤やエアーなどを噴射する用途に用いられる金型用スプレー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、ダイカスト鋳造やチクソモールド成形などでは、固定金型と可動金型とを型開きして金型成形面(キャビティ面)から製品を取り出したのちに、エアーを吹き付けて金型成形面に残存しているバリを吹き飛ばし、つぎに、主として金型成形面に離型剤を塗布し、さらに、エアーを吹き付けて金型成形面に塗布した離型剤を乾燥させるスプレー工程が存在する。このスプレー工程では、適量の離型剤を金型成形面に対し均一な厚みとなるように適確に塗布したのち、適確にエアーブローして離型剤を乾燥させないと、金型の焼付きや製品の湯流れ不良あるいは製品形成素材の充填不足による製品の品質低下や離型時の製品の変形といった種々の不具合を引き起こすおそれがある。
【0003】
上述のスプレー工程に用いられる従来の金型用スプレー装置としては、図4に示すような構成を備えたものが一般的に採用されており、図4(a)は従来の金型用スプレー装置52を備えた成形機の概略正面図、(b)は同金型用スプレー装置52の拡大図である。この金型用スプレー装置は、固定金型50に対し可動金型51が離間して型開きされたときに、シリンダ53の吐出駆動により下降されるスプレーユニットが両金型50,51の間に進入する。スプレーユニット54は、シリンダ53の下端部にマニホールド57が固着され、このマニホールドに、対応する金型50,51の金型成形面にそれぞれ相対向するよう配置された複数本ずつの離型剤スプレーノズル58およびエアーブロー用ノズル59が吊下状態で連結固定された構成を有している。
【0004】
図5は、上記金型用スプレー装置52におけるノズル58,59の配置と金型50の金型成形面50bとの関係を示した説明図であり、同図には、代表として固定金型50を例示しているが、可動金型51においても同様である。同図に示すように、この例では、固定金型50における可動金型51に突き合わされる金型合わせ面50aの内方側に四つの金型成形面50bが設けられており、離型剤スプレーノズル58およびエアーブロー用ノズル59は、主として四つの各金型成形面50bに対しそれぞれ離型剤およびエアーを効果的に吹き付けできる配置で設けられている。
【0005】
上記金型用スプレー装置では、両金型50,51の型開きが行われて製品が取り出されたのちに、上述したように、各エアーブロー用ノズル59から一斉にエアーを噴射して金型成形面50bに残存しているバリを吹き飛ばし、つぎに、各離型剤スプレーノズル58から一斉に離型剤を噴霧して、金型成形面50bを主として金型50の内面全体に離型剤を塗布し、さらに、各エアーブロー用ノズル59から一斉にエアーを噴射して、金型50の内面全体に塗布済みの離型剤を乾燥させる。
【0006】
また、従来の他の金型用スプレー装置としては、金型の金型成形面を覆う略箱形状をした覆いを設けて、この覆いの内部に離型剤スプレーノズルおよびエアーブロー用ノズルを配設し、覆いで金型の金型成形面を覆った状態で離型剤スプレーノズルから離型剤を噴射して金型成形面に塗布、且つ金型成形面をエアーブローする構成となったものが提案されている(例えば、特許公報1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−33920号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1および図2に示した金型用スプレー装置では、複数の金型成形面50bに個々に対応して複数個ずつ設けた各離型剤スプレーノズル58から同時に離型剤を所定時間の間一斉に噴射させているので、多くの離型剤スプレーノズル58から同時に噴射された離型剤が相互干渉を起こして、噴射した離型剤の大部分を塗布したい金型成形面50bの全面に均一に塗布することができず、塗布むらを無くして均一に塗布しようとすれば、必要量以上の離型剤を噴射しなければならない。
【0009】
その結果、この金型用スプレー装置では、金型成形面50b以外の離型剤を塗布する必要の無い金型50の内面全体にわたって余分な量の離型剤が塗布されてしまうので、金型50の温度バランスが崩れて製品の品質や歩留りの低下を招いている。また、余分な離型剤が金型成形面50bに堆積するので、この離型剤の堆積に起因して成形製品に厚みのばらつきが生じたり、離型剤の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品形成材料の充填不足や離型時の変形といった製品の品質低下を招く不具合が発生する。
【0010】
さらに、上記金型用スプレー装置では、金型50,51のスプール部50dにも離型剤が塗布されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤による悪影響が生じて良好に鋳造や成形を行うことができず、これにより、製品の品質や歩留りをさらに低下させる結果を招いている。また、金型50,51への離型剤の堆積が発生するので、金型50,51のメンテナンスが困難となって長時間を要するので、これに伴って成形機の稼働率が低下する。一方、覆いを設けた金型用スプレー装置は、離型剤の飛沫やエアーが金型や成形機の周囲に飛散するのを覆いで防止することができる利点があるが、上述した欠点を解消できるものではない。
【0011】
そこで本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、金型における金型成形面などの離型剤の塗布が必要な箇所のみに必要量だけの離型剤を高精度に塗布することのできる金型用スプレー装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る金型用スプレー装置は、型開きされた複数の金型の間に進退自在に設けられたスプレーユニットを備えてなり、前記スプレーユニットが、離型剤とエアーとを分岐して供給するマニホールドと、前記各金型に対しそれぞれ平行となる配置で前記マニホールドに支持されて、対面する前記金型の金型成形面に相対向する各箇所に離型剤通過孔がそれぞれ形成されたマスキング用プレートと、前記マニホールドに連通接続されて前記離型剤通過孔を介し前記金型成形面に離型剤を噴射できる位置に配設された離型剤スプレーノズルとが一体化された構成を有していることを特徴としている。
【0013】
この金型用スプレー装置では、離型剤スプレーノズルから噴射した離型剤のうち、金型の金型成形面に相対向する離型剤通過孔内を通過した一部分のみが金型に塗布されるので、余分な量の離型剤が金型に噴射されることによる離型剤の相互干渉が無くなって金型成形面への離型剤の付着率が高くなり、金型には、離型剤の塗布が必要な金型成形面のみに離型剤が必要量だけ確実に塗布されることになる。
【0014】
その結果、金型成形面全体に離型剤を均一に塗布できることから、成形過程での金型の温度の均等化を図ることができるとともに、金型成形面に必要量以上の離型剤が塗布されて堆積するといったことが生じないので、離型剤の堆積に起因する成形製品の厚みのばらつきや、離型剤の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品成形材料の充填不足や離型時の製品の変形といった製品の品質低下を招く不具合の発生が確実に防止される。また、金型のスプール部には、離型剤が塗布されるのがマスキング用プレートによって確実に防止されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤による悪影響が生じることなく鋳造や成形を良好に行える。これらに伴って、この金型用スプレー装置を用いて鋳造や成形を行う場合には、高品質の製品を高い歩留りで得ることができる。さらに、上記金型用スプレー装置を用いる場合には、金型への離型剤の堆積が発生しないことから、金型のメンテナンスが容易となって短時間で済むので、成形機の稼働率が向上する利点もある。
【0015】
上記発明の金型用スプレー装置におけるマスキング用プレートは、機種の異なる複数の金型に個々に対応して、それら金型の金型成形面に対応する各箇所にそれぞれ離型剤通過孔が形成された複種類を備えるとともに、マニホールドに支持杆を介して支持されたプレート保持部に着脱自在に装着される構成を有していることが好ましい。この構成によれば、機種の異なる金型に交換された場合にも、的確に対応することが可能となる。
【0016】
同上の構成におけるプレート保持部は、矩形状の一辺を除く周囲にマスキング用プレートを挿抜自在に保持する保持溝を有する保持枠体からなり、前記保持枠体の前記一辺が、マスキング用プレートを前記保持溝に対し挿抜するための挿入口に形成されていることが好ましい。この構成によれば、金型が取り替えられたときには、保持枠体に装着されているマスキング用プレートをこれの反挿入側端部を把持して保持溝内から抜脱したのち、新たな金型に対応するマスキング用プレートを保持溝内に押し込むだけのワンタッチ操作で保持枠体に装着することができる。したがって、金型が取り替えられた場合においても、迅速、且つ容易に対応することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る金型用スプレー装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施の形態に係る金型用スプレー装置を示す一部破断した正面図である。この金型用スプレー装置は、後述するスプレーユニット6がシリンダ1に取り付けられて、シリンダ1の駆動によって上下動するよう構成されている。すなわち、固定金型50に対し可動金型51が離間方向に移動して型開きされたときには、シリンダ1の吐出駆動によりスプレーユニット6が下降して両金型50,51の間に進入し、スプレー工程が終了したときには、シリンダ1の縮退駆動によりスプレーユニット6が両金型50,51の間から上方に退避するようになっている。
【0018】
上記シリンダ1の下端部には、ブラケット2を介在してマニホールド3が連結固定されている。マニホールド3は、図示を省略した離型剤供給源および圧縮エアー供給源からそれぞれ供給される離型剤および圧縮エアーをそれぞれ離型剤供給管4およびエアー供給管7に対し分岐して送出するものであり、この離型剤供給管およびエアー供給管は、例えば金属管またはホースからなる。
【0019】
上記マニホールド3の左右両側面には、それぞれノズル固定板8が鉛直方向の配置で吊り下げ状態に固着されている。この両ノズル固定板8における金型50,51の金型成形面50bとの対向面には、離型剤スプレーノズル9を備えた離型剤噴射制御部10およびエアーブロー用ノズル11がそれぞれ取り付けられており、その離型剤噴射制御部10およびエアーブロー用ノズル11には、離型剤供給管4およびエアー供給管7がノズル固定板8を介してそれぞれ連通接続されている。上記離型剤噴射制御部10は離型剤スプレーノズル9からの離型剤の噴射を制御するものである。
【0020】
左右の各ノズル固定板8には、上下端近傍箇所からそれぞれ2本ずつの計4本の支持杆12が水平方向に突出した状態で片持ち式に固着されており、その各4本の支持杆12の先端部に保持枠体13が支持されている。保持枠体13には、マスキング用プレート14を着脱自在に嵌め込ませて保持する保持溝13aが形成されている。したがって、各マスキング用プレート14は、金型50,51と離型剤スプレーノズル9との間において、金型50,51に対し平行となる配置で相対向して保持されている。各マスキング用プレート14の真下位置には、離型剤回収皿17が配設されている。
【0021】
図2(a)は図1のA−A線で切断した保持枠体13とマスキング用プレート14の断面図、同図(b)は(a)のB−B線断面図である。また、図3は固定金型50への離型剤25の塗布状態を示す説明図である。先ず、図3において、固定金型50には、可動金型51に突き合わされる環状の金型合わせ面50aの内方側に、金型成形面50b、ランナー部50cおよびスプール部50dが設けられている。なお、図示していないが、可動金型51においても、固定金型50と同様に、固定金型50との金型合わせ面の内方側に、金型成形面、ランナー部およびスプール部が設けられている。
【0022】
一方、上記固定金型50に相対向して配置されているマスキング用プレート14は、固定金型50の金型合わせ面50aの内周縁で囲まれた形状とほぼ同じ外形を有するとともに、固定金型50の金型成形面50bおよびランナー部50cに対向する配置で、且つその金型成形面50bおよびランナー部50cとほぼ同形状の離型剤通過孔18,19が形成されている。なお、上記可動金型51に相対向して配置されているマスキング用プレート14にも、上述と同様に、可動金型51の金型成形面およびランナー部に対向する配置で、且つその金型成形面およびランナー部とほぼ同形状の離型剤通過孔が形成されている。
【0023】
上記保持枠体13は、図2(a)に明示するように、矩形状の一辺側(図の右辺側)を除く三辺側に保持溝13aが形成されて、開放された一辺側の挿入口からマスキング用プレート14を保持溝13aに挿入することにより、保持溝13aにマスキング用プレート14を着脱自在に装着できるようになっている。すなわち、マスキング用プレート14としては、使用される全機種の金型50,51に個々に対応して、それらの各金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cに対し同じ形状で、且つ同じ配置で離型剤通過孔18,19が形成された多品種が用意されている。
【0024】
したがって、成形工程の変更によって使用する金型50,51が変わったときには、その金型50,51に対応するマスキング用プレート14が選択されて保持枠体13に新たに装着される。このとき、離型剤スプレーノズル9およびエアーブロー用ノズル11は、保持枠体13に取り替え装着された金型50、51の金型成形面50bおよびランナー部50cに相対向する配置、つまり新たに挿着されたマスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19に相対向する配置となるように位置変えしてノズル固定板8に固定し直される。上記マニホールド3,各ノズル9,11を備えたノズル固定板8およびマスキング用プレート14は、一体化されてシリンダ1の駆動により両金型50,51間に進退自在に支持されたスプレーユニット6を構成している。
【0025】
また、図2(b)に示すように、保持枠体13には、保持溝13aにおけるマスキング用プレート14の挿入口の近傍箇所に、コ字形状の取付部材21と、この取付部材21および保持枠体13の挿通孔13bにそれぞれ挿通された固定ピン22と、この固定ピン22を保持枠体13に向けた一方向に付勢する圧縮コイルスプリング23と、固定ピン22の所定箇所に設けられた係止鍔部25とを備えて構成された固定機構部20が設けられている。固定ピン22の先端部分は、保持枠体13の挿通孔13bを挿通して保持溝13a内に臨入しており、この固定ピン22の4の先端面が圧縮コイルスプリング23の付勢力を受けてマスキング用プレート14に圧接することにより、マスキング用プレート14が保持溝13aから抜脱しないように固定される。一方、保持溝13aからマスキング用プレート14が抜脱されたときには、係止鍔部26が保持枠体13の外面に当接することにより、固定ピン22の先端面が保持溝13aの対向溝側壁に対し隙間を存する位置で固定ピン22が係止される。
【0026】
これに対し、マスキング用プレート14には、挿入側先端部における固定ピン22に対応する箇所にテーパー面(図示せず)が形成されている。したがって、マスキング用プレート14を保持溝13aに挿入して保持枠体13に装着する際には、上記テーパー面が固定ピン22の先端面と保持溝13aの溝側壁との隙間に入り込んだのち、テーパー面に固定ピン22の先端面を摺接させながらマスキング用プレート14が保持溝13a内に挿入され続けることにより、圧縮コイルスプリング23を圧縮させながら固定ピン22を円滑に外方へ押し出して、マスキング用プレート14が保持溝13a内に完全に嵌まり込む。このマスキング用プレート14が保持溝13a内に完全に嵌まり込んだ時点では、固定ピン22が圧縮コイルスプリング23の復元力を受けてマスキング用プレート14に圧接し、これにより、マスキング用プレート14の保持溝13aからの抜脱が防止される。
【0027】
上記金型用スプレー装置は以下のように作動する。すなわち、ダイカスト鋳造やチクソモールド成形においては、両金型50,51の型締め工程、射出工程、冷却工程、型開き工程および製品取り出し工程の一連の過程を経て成形製品が取り出されたのち、つぎの成形過程に移行するに際して、スプレー工程が実施される。このスプレー工程では、シリンダ1が吐出駆動されることにより、上記スプレーユニット6が上限位置から下降されて、型開きされた固定金型50と可動金型51との間に入り込む。このとき、スプレーユニット6にはマスキング用プレート14が装着されていない。
【0028】
つぎに、エアーブロー用ノズル11からは、金型50,51に向けてエアーを噴射してエアブローが行われることにより、金型形成面50bに残存しているバリが吹き飛ばされて除去され、金型50,51の成形側表面が清浄される。続いて、金型50,51に対応するマスキング用プレート14が、保持枠体13の保持溝13a内にその挿入口から挿入されて、保持枠体13に装着される。
【0029】
上記マスキング用プレート14の保持枠体13への装着過程において、マスキング用プレート14のテーパー面が保持溝13a内に突入している固定ピン22の先端面と保持溝13aの溝側壁との隙間に入り込んだのち、マスキング用プレート14の保持溝13a内への挿入が継続されることにより、マスキング用プレート14が、自体のテーパー面に固定ピン22の先端面を摺接させることにより圧縮コイルスプリング23を縮小させながら固定ピン22を外方へ円滑に押し出して保持溝13a内へ挿入され、保持溝13a内に完全に挿入された時点で、圧縮コイルスプリング23の復元力による付勢力により、固定ピン22が保持枠体13に対し圧接してこれの抜脱を阻止する。これにより、マスキング用プレート14は、対面する金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cに自体の離型剤通過孔18,19が正確に相対向する位置決め状態で保持枠体13に半固定状態に装着される。このマスキング用プレート14の挿入は、自動または作業者による手動操作の何れで行ってもよい。
【0030】
続いて、離型剤スプレーノズル9からは霧化された離型剤が所定時間噴射され、この噴射された離型剤は、マスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19を通過した一部分が金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cのみに塗布され、残りの部分がマスキング用プレート14に遮断されて、マスキング用プレート14に沿って伝い落ちながら離型剤回収皿17内に回収される。
【0031】
つぎに、マスキング用プレート14が保持溝13aの挿入口から引き抜かれたのちに、エアーブロー用ノズル11から金型50,51に向けてエアーを噴射するエアブローが行われることにより、金型形成面50bおよびランナー部50cに塗布済みの離型剤が乾燥される。そののち、シリンダ1が縮退駆動されることにより、スプレーユニット6が上限位置に向け上昇されて両金型50,51の間から退避し、続いて、次の成形過程が実施される。
【0032】
上記金型用スプレー装置では、離型剤スプレーノズル9から噴射した離型剤25のうち、金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cに対し同じ形状を有して相対向する離型剤通過孔18,19内を通過した一部分のみが金型50,51に塗布されるので、余分な量の離型剤25が金型成形面50bに噴射されることによる離型剤25の相互干渉が無くなって金型成形面50bおよびランナー部50cへの離型剤25の付着率が高くなる。この結果、図3に示すように、金型50,51には、離型剤25の塗布が必要な金型成形面50bおよびランナー部50cのみに必要量だけの離型剤25が確実に塗布されることになる。
【0033】
したがって、金型成形面50b全体に離型剤25を均一に塗布できることから、成形過程での金型50,51の温度の均等化を図ることができるとともに、金型成形面50bに必要量以上の離型剤25が塗布されて堆積するといったことが生じないので、離型剤25の堆積に起因する成形製品の厚みのばらつきや、離型剤25の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品形成材料の充填不足や離型時の製品の変形といった成形製品の品質低下を招く不具合が発生しない。また、金型50,51のスプール部50dには、離型剤25が塗布されるのがマスキング用プレート14によって確実に防止されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤25による悪影響が生じることなく鋳造や成形を良好に行える。これらにより、上記金型用スプレー装置を用いて鋳造または成形すれば、高品質の製品を高い歩留りで得ることができる。
【0034】
さらに、上記金型用スプレー装置を用いる場合には、金型50,51への離型剤25の堆積が発生しないことから、金型50,51のメンテナンスが容易となって短時間で済むので、これに伴って成形機の稼働率が向上する。また、金型50,51が取り替えられたときには、保持枠体13に装着されているマスキング用プレート14を保持溝13aの挿入口とは反対側の端部を把持して保持溝13a内から抜脱したのち、新たな金型50,51に対応するマスキング用プレート14を保持溝13a内に押し込むワンタッチ動作で保持枠体13に装着することができる。したがって、金型50,51が取り替えられた場合においても、迅速、且つ容易に対応することができる。
【0035】
また、離型剤スプレーノズル9を備えた離型剤噴射制御部10およびエアーブロー用ノズル11は、例えば、ノズル固定板8に設けた調製用長孔に沿って変位させてマスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19に対する位置調整をしたのちに固定する手段、またはノズル固定板8に設けた多数個の取付孔のうちのマスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19に対応する取付孔に挿入して固定する手段などを採用することにより、交換されたマスキング用プレート14に対応する取付位置に容易に変更することができる。
【0036】
なお、上記実施の形態では、マスキング用プレート14を保持枠体13の保持溝13aに側方の挿入口から挿入する場合を例示して説明したが、保持枠体13の上方側の一辺にマスキング用プレート14の挿入口を設けて、マスキング用プレート14を保持溝13aに対し上方から落とし込む形態で保持枠体13に装着するようにしてもよい。その場合には、上記実施の形態に設けたマスキング用プレート14の抜脱防止用の固定機構部20が不要となる。また、上記実施の形態では、離型剤スプレーノズル9から離型剤25を噴射するときのみマスキング用プレート14を保持枠体13に装着する場合を例示して説明したが、これに限らず、金型50,51が次の機種に変更されるまで所定のマスキング用プレート14を保持枠体13に常時装着しておき、エアーブロー用ノズル11から噴射するエアーを、マスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19を通して金型50,51に吹き付けてエアーブローを行うようにしても支障が生じない。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る金型用スプレー装置は、金型成形面全体に離型剤を均一に塗布できることから、成形過程での金型の温度の均等化を図ることができるとともに、金型成形面に必要量以上の離型剤が塗布されて堆積するといったことが生じないので、離型剤の堆積に起因する成形製品の厚みのばらつきや、離型剤の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品形成材料の充填不足や離型時の製品の変形といった成形製品の品質低下を招く不具合が発生しない。また、金型のスプール部には、離型剤が塗布されるのがマスキング用プレートによって確実に防止されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤による悪影響が生じることなく鋳造や成形を良好に行える。これらにより、この金型用スプレー装置を用いて鋳造または成形すれば、高品質の製品を高い歩留りで得ることができる。さらに、上記金型用スプレー装置を用いる場合には、金型への離型剤の堆積が発生しないことから、金型のメンテナンスが容易となって短時間で済むので、それに伴って成形機の稼働率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る金型用スプレー装置の一部破断した正面図。
【図2】(a)は図1のA−A線で切断した保持枠体とマスキング用プレートの断面図、同図(b)は(a)のB−B線断面図。
【図3】同上の実施の形態における金型への離型剤の塗布状態を示す図。
【図4】(a)は従来の金型用スプレー装置を備えた成形機を示す概略正面図、(b)は同金型用スプレー装置の拡大図。
【図5】同上の金型用スプレー装置におけるノズルの配置と金型の金型成形面との関係を示す説明図。
【記号の説明】
3 マニホールド
6 スプレーユニット
9 離型剤スプレーノズル
12 支持杆
13 保持枠体(プレート保持部)
13a 保持溝
14 マスキング用プレート
18,19 離型剤通過孔
25 離型剤
50 固定金型
50b 金型成形面
51 可動金型
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ダイカスト鋳造やチクソモールド成形などに用いられる金型の金型成形面に離型剤やエアーなどを噴射する用途に用いられる金型用スプレー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、ダイカスト鋳造やチクソモールド成形などでは、固定金型と可動金型とを型開きして金型成形面(キャビティ面)から製品を取り出したのちに、エアーを吹き付けて金型成形面に残存しているバリを吹き飛ばし、つぎに、主として金型成形面に離型剤を塗布し、さらに、エアーを吹き付けて金型成形面に塗布した離型剤を乾燥させるスプレー工程が存在する。このスプレー工程では、適量の離型剤を金型成形面に対し均一な厚みとなるように適確に塗布したのち、適確にエアーブローして離型剤を乾燥させないと、金型の焼付きや製品の湯流れ不良あるいは製品形成素材の充填不足による製品の品質低下や離型時の製品の変形といった種々の不具合を引き起こすおそれがある。
【0003】
上述のスプレー工程に用いられる従来の金型用スプレー装置としては、図4に示すような構成を備えたものが一般的に採用されており、図4(a)は従来の金型用スプレー装置52を備えた成形機の概略正面図、(b)は同金型用スプレー装置52の拡大図である。この金型用スプレー装置は、固定金型50に対し可動金型51が離間して型開きされたときに、シリンダ53の吐出駆動により下降されるスプレーユニットが両金型50,51の間に進入する。スプレーユニット54は、シリンダ53の下端部にマニホールド57が固着され、このマニホールドに、対応する金型50,51の金型成形面にそれぞれ相対向するよう配置された複数本ずつの離型剤スプレーノズル58およびエアーブロー用ノズル59が吊下状態で連結固定された構成を有している。
【0004】
図5は、上記金型用スプレー装置52におけるノズル58,59の配置と金型50の金型成形面50bとの関係を示した説明図であり、同図には、代表として固定金型50を例示しているが、可動金型51においても同様である。同図に示すように、この例では、固定金型50における可動金型51に突き合わされる金型合わせ面50aの内方側に四つの金型成形面50bが設けられており、離型剤スプレーノズル58およびエアーブロー用ノズル59は、主として四つの各金型成形面50bに対しそれぞれ離型剤およびエアーを効果的に吹き付けできる配置で設けられている。
【0005】
上記金型用スプレー装置では、両金型50,51の型開きが行われて製品が取り出されたのちに、上述したように、各エアーブロー用ノズル59から一斉にエアーを噴射して金型成形面50bに残存しているバリを吹き飛ばし、つぎに、各離型剤スプレーノズル58から一斉に離型剤を噴霧して、金型成形面50bを主として金型50の内面全体に離型剤を塗布し、さらに、各エアーブロー用ノズル59から一斉にエアーを噴射して、金型50の内面全体に塗布済みの離型剤を乾燥させる。
【0006】
また、従来の他の金型用スプレー装置としては、金型の金型成形面を覆う略箱形状をした覆いを設けて、この覆いの内部に離型剤スプレーノズルおよびエアーブロー用ノズルを配設し、覆いで金型の金型成形面を覆った状態で離型剤スプレーノズルから離型剤を噴射して金型成形面に塗布、且つ金型成形面をエアーブローする構成となったものが提案されている(例えば、特許公報1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−33920号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図1および図2に示した金型用スプレー装置では、複数の金型成形面50bに個々に対応して複数個ずつ設けた各離型剤スプレーノズル58から同時に離型剤を所定時間の間一斉に噴射させているので、多くの離型剤スプレーノズル58から同時に噴射された離型剤が相互干渉を起こして、噴射した離型剤の大部分を塗布したい金型成形面50bの全面に均一に塗布することができず、塗布むらを無くして均一に塗布しようとすれば、必要量以上の離型剤を噴射しなければならない。
【0009】
その結果、この金型用スプレー装置では、金型成形面50b以外の離型剤を塗布する必要の無い金型50の内面全体にわたって余分な量の離型剤が塗布されてしまうので、金型50の温度バランスが崩れて製品の品質や歩留りの低下を招いている。また、余分な離型剤が金型成形面50bに堆積するので、この離型剤の堆積に起因して成形製品に厚みのばらつきが生じたり、離型剤の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品形成材料の充填不足や離型時の変形といった製品の品質低下を招く不具合が発生する。
【0010】
さらに、上記金型用スプレー装置では、金型50,51のスプール部50dにも離型剤が塗布されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤による悪影響が生じて良好に鋳造や成形を行うことができず、これにより、製品の品質や歩留りをさらに低下させる結果を招いている。また、金型50,51への離型剤の堆積が発生するので、金型50,51のメンテナンスが困難となって長時間を要するので、これに伴って成形機の稼働率が低下する。一方、覆いを設けた金型用スプレー装置は、離型剤の飛沫やエアーが金型や成形機の周囲に飛散するのを覆いで防止することができる利点があるが、上述した欠点を解消できるものではない。
【0011】
そこで本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、金型における金型成形面などの離型剤の塗布が必要な箇所のみに必要量だけの離型剤を高精度に塗布することのできる金型用スプレー装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る金型用スプレー装置は、型開きされた複数の金型の間に進退自在に設けられたスプレーユニットを備えてなり、前記スプレーユニットが、離型剤とエアーとを分岐して供給するマニホールドと、前記各金型に対しそれぞれ平行となる配置で前記マニホールドに支持されて、対面する前記金型の金型成形面に相対向する各箇所に離型剤通過孔がそれぞれ形成されたマスキング用プレートと、前記マニホールドに連通接続されて前記離型剤通過孔を介し前記金型成形面に離型剤を噴射できる位置に配設された離型剤スプレーノズルとが一体化された構成を有していることを特徴としている。
【0013】
この金型用スプレー装置では、離型剤スプレーノズルから噴射した離型剤のうち、金型の金型成形面に相対向する離型剤通過孔内を通過した一部分のみが金型に塗布されるので、余分な量の離型剤が金型に噴射されることによる離型剤の相互干渉が無くなって金型成形面への離型剤の付着率が高くなり、金型には、離型剤の塗布が必要な金型成形面のみに離型剤が必要量だけ確実に塗布されることになる。
【0014】
その結果、金型成形面全体に離型剤を均一に塗布できることから、成形過程での金型の温度の均等化を図ることができるとともに、金型成形面に必要量以上の離型剤が塗布されて堆積するといったことが生じないので、離型剤の堆積に起因する成形製品の厚みのばらつきや、離型剤の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品成形材料の充填不足や離型時の製品の変形といった製品の品質低下を招く不具合の発生が確実に防止される。また、金型のスプール部には、離型剤が塗布されるのがマスキング用プレートによって確実に防止されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤による悪影響が生じることなく鋳造や成形を良好に行える。これらに伴って、この金型用スプレー装置を用いて鋳造や成形を行う場合には、高品質の製品を高い歩留りで得ることができる。さらに、上記金型用スプレー装置を用いる場合には、金型への離型剤の堆積が発生しないことから、金型のメンテナンスが容易となって短時間で済むので、成形機の稼働率が向上する利点もある。
【0015】
上記発明の金型用スプレー装置におけるマスキング用プレートは、機種の異なる複数の金型に個々に対応して、それら金型の金型成形面に対応する各箇所にそれぞれ離型剤通過孔が形成された複種類を備えるとともに、マニホールドに支持杆を介して支持されたプレート保持部に着脱自在に装着される構成を有していることが好ましい。この構成によれば、機種の異なる金型に交換された場合にも、的確に対応することが可能となる。
【0016】
同上の構成におけるプレート保持部は、矩形状の一辺を除く周囲にマスキング用プレートを挿抜自在に保持する保持溝を有する保持枠体からなり、前記保持枠体の前記一辺が、マスキング用プレートを前記保持溝に対し挿抜するための挿入口に形成されていることが好ましい。この構成によれば、金型が取り替えられたときには、保持枠体に装着されているマスキング用プレートをこれの反挿入側端部を把持して保持溝内から抜脱したのち、新たな金型に対応するマスキング用プレートを保持溝内に押し込むだけのワンタッチ操作で保持枠体に装着することができる。したがって、金型が取り替えられた場合においても、迅速、且つ容易に対応することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る金型用スプレー装置の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の一実施の形態に係る金型用スプレー装置を示す一部破断した正面図である。この金型用スプレー装置は、後述するスプレーユニット6がシリンダ1に取り付けられて、シリンダ1の駆動によって上下動するよう構成されている。すなわち、固定金型50に対し可動金型51が離間方向に移動して型開きされたときには、シリンダ1の吐出駆動によりスプレーユニット6が下降して両金型50,51の間に進入し、スプレー工程が終了したときには、シリンダ1の縮退駆動によりスプレーユニット6が両金型50,51の間から上方に退避するようになっている。
【0018】
上記シリンダ1の下端部には、ブラケット2を介在してマニホールド3が連結固定されている。マニホールド3は、図示を省略した離型剤供給源および圧縮エアー供給源からそれぞれ供給される離型剤および圧縮エアーをそれぞれ離型剤供給管4およびエアー供給管7に対し分岐して送出するものであり、この離型剤供給管およびエアー供給管は、例えば金属管またはホースからなる。
【0019】
上記マニホールド3の左右両側面には、それぞれノズル固定板8が鉛直方向の配置で吊り下げ状態に固着されている。この両ノズル固定板8における金型50,51の金型成形面50bとの対向面には、離型剤スプレーノズル9を備えた離型剤噴射制御部10およびエアーブロー用ノズル11がそれぞれ取り付けられており、その離型剤噴射制御部10およびエアーブロー用ノズル11には、離型剤供給管4およびエアー供給管7がノズル固定板8を介してそれぞれ連通接続されている。上記離型剤噴射制御部10は離型剤スプレーノズル9からの離型剤の噴射を制御するものである。
【0020】
左右の各ノズル固定板8には、上下端近傍箇所からそれぞれ2本ずつの計4本の支持杆12が水平方向に突出した状態で片持ち式に固着されており、その各4本の支持杆12の先端部に保持枠体13が支持されている。保持枠体13には、マスキング用プレート14を着脱自在に嵌め込ませて保持する保持溝13aが形成されている。したがって、各マスキング用プレート14は、金型50,51と離型剤スプレーノズル9との間において、金型50,51に対し平行となる配置で相対向して保持されている。各マスキング用プレート14の真下位置には、離型剤回収皿17が配設されている。
【0021】
図2(a)は図1のA−A線で切断した保持枠体13とマスキング用プレート14の断面図、同図(b)は(a)のB−B線断面図である。また、図3は固定金型50への離型剤25の塗布状態を示す説明図である。先ず、図3において、固定金型50には、可動金型51に突き合わされる環状の金型合わせ面50aの内方側に、金型成形面50b、ランナー部50cおよびスプール部50dが設けられている。なお、図示していないが、可動金型51においても、固定金型50と同様に、固定金型50との金型合わせ面の内方側に、金型成形面、ランナー部およびスプール部が設けられている。
【0022】
一方、上記固定金型50に相対向して配置されているマスキング用プレート14は、固定金型50の金型合わせ面50aの内周縁で囲まれた形状とほぼ同じ外形を有するとともに、固定金型50の金型成形面50bおよびランナー部50cに対向する配置で、且つその金型成形面50bおよびランナー部50cとほぼ同形状の離型剤通過孔18,19が形成されている。なお、上記可動金型51に相対向して配置されているマスキング用プレート14にも、上述と同様に、可動金型51の金型成形面およびランナー部に対向する配置で、且つその金型成形面およびランナー部とほぼ同形状の離型剤通過孔が形成されている。
【0023】
上記保持枠体13は、図2(a)に明示するように、矩形状の一辺側(図の右辺側)を除く三辺側に保持溝13aが形成されて、開放された一辺側の挿入口からマスキング用プレート14を保持溝13aに挿入することにより、保持溝13aにマスキング用プレート14を着脱自在に装着できるようになっている。すなわち、マスキング用プレート14としては、使用される全機種の金型50,51に個々に対応して、それらの各金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cに対し同じ形状で、且つ同じ配置で離型剤通過孔18,19が形成された多品種が用意されている。
【0024】
したがって、成形工程の変更によって使用する金型50,51が変わったときには、その金型50,51に対応するマスキング用プレート14が選択されて保持枠体13に新たに装着される。このとき、離型剤スプレーノズル9およびエアーブロー用ノズル11は、保持枠体13に取り替え装着された金型50、51の金型成形面50bおよびランナー部50cに相対向する配置、つまり新たに挿着されたマスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19に相対向する配置となるように位置変えしてノズル固定板8に固定し直される。上記マニホールド3,各ノズル9,11を備えたノズル固定板8およびマスキング用プレート14は、一体化されてシリンダ1の駆動により両金型50,51間に進退自在に支持されたスプレーユニット6を構成している。
【0025】
また、図2(b)に示すように、保持枠体13には、保持溝13aにおけるマスキング用プレート14の挿入口の近傍箇所に、コ字形状の取付部材21と、この取付部材21および保持枠体13の挿通孔13bにそれぞれ挿通された固定ピン22と、この固定ピン22を保持枠体13に向けた一方向に付勢する圧縮コイルスプリング23と、固定ピン22の所定箇所に設けられた係止鍔部25とを備えて構成された固定機構部20が設けられている。固定ピン22の先端部分は、保持枠体13の挿通孔13bを挿通して保持溝13a内に臨入しており、この固定ピン22の4の先端面が圧縮コイルスプリング23の付勢力を受けてマスキング用プレート14に圧接することにより、マスキング用プレート14が保持溝13aから抜脱しないように固定される。一方、保持溝13aからマスキング用プレート14が抜脱されたときには、係止鍔部26が保持枠体13の外面に当接することにより、固定ピン22の先端面が保持溝13aの対向溝側壁に対し隙間を存する位置で固定ピン22が係止される。
【0026】
これに対し、マスキング用プレート14には、挿入側先端部における固定ピン22に対応する箇所にテーパー面(図示せず)が形成されている。したがって、マスキング用プレート14を保持溝13aに挿入して保持枠体13に装着する際には、上記テーパー面が固定ピン22の先端面と保持溝13aの溝側壁との隙間に入り込んだのち、テーパー面に固定ピン22の先端面を摺接させながらマスキング用プレート14が保持溝13a内に挿入され続けることにより、圧縮コイルスプリング23を圧縮させながら固定ピン22を円滑に外方へ押し出して、マスキング用プレート14が保持溝13a内に完全に嵌まり込む。このマスキング用プレート14が保持溝13a内に完全に嵌まり込んだ時点では、固定ピン22が圧縮コイルスプリング23の復元力を受けてマスキング用プレート14に圧接し、これにより、マスキング用プレート14の保持溝13aからの抜脱が防止される。
【0027】
上記金型用スプレー装置は以下のように作動する。すなわち、ダイカスト鋳造やチクソモールド成形においては、両金型50,51の型締め工程、射出工程、冷却工程、型開き工程および製品取り出し工程の一連の過程を経て成形製品が取り出されたのち、つぎの成形過程に移行するに際して、スプレー工程が実施される。このスプレー工程では、シリンダ1が吐出駆動されることにより、上記スプレーユニット6が上限位置から下降されて、型開きされた固定金型50と可動金型51との間に入り込む。このとき、スプレーユニット6にはマスキング用プレート14が装着されていない。
【0028】
つぎに、エアーブロー用ノズル11からは、金型50,51に向けてエアーを噴射してエアブローが行われることにより、金型形成面50bに残存しているバリが吹き飛ばされて除去され、金型50,51の成形側表面が清浄される。続いて、金型50,51に対応するマスキング用プレート14が、保持枠体13の保持溝13a内にその挿入口から挿入されて、保持枠体13に装着される。
【0029】
上記マスキング用プレート14の保持枠体13への装着過程において、マスキング用プレート14のテーパー面が保持溝13a内に突入している固定ピン22の先端面と保持溝13aの溝側壁との隙間に入り込んだのち、マスキング用プレート14の保持溝13a内への挿入が継続されることにより、マスキング用プレート14が、自体のテーパー面に固定ピン22の先端面を摺接させることにより圧縮コイルスプリング23を縮小させながら固定ピン22を外方へ円滑に押し出して保持溝13a内へ挿入され、保持溝13a内に完全に挿入された時点で、圧縮コイルスプリング23の復元力による付勢力により、固定ピン22が保持枠体13に対し圧接してこれの抜脱を阻止する。これにより、マスキング用プレート14は、対面する金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cに自体の離型剤通過孔18,19が正確に相対向する位置決め状態で保持枠体13に半固定状態に装着される。このマスキング用プレート14の挿入は、自動または作業者による手動操作の何れで行ってもよい。
【0030】
続いて、離型剤スプレーノズル9からは霧化された離型剤が所定時間噴射され、この噴射された離型剤は、マスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19を通過した一部分が金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cのみに塗布され、残りの部分がマスキング用プレート14に遮断されて、マスキング用プレート14に沿って伝い落ちながら離型剤回収皿17内に回収される。
【0031】
つぎに、マスキング用プレート14が保持溝13aの挿入口から引き抜かれたのちに、エアーブロー用ノズル11から金型50,51に向けてエアーを噴射するエアブローが行われることにより、金型形成面50bおよびランナー部50cに塗布済みの離型剤が乾燥される。そののち、シリンダ1が縮退駆動されることにより、スプレーユニット6が上限位置に向け上昇されて両金型50,51の間から退避し、続いて、次の成形過程が実施される。
【0032】
上記金型用スプレー装置では、離型剤スプレーノズル9から噴射した離型剤25のうち、金型50,51の金型成形面50bおよびランナー部50cに対し同じ形状を有して相対向する離型剤通過孔18,19内を通過した一部分のみが金型50,51に塗布されるので、余分な量の離型剤25が金型成形面50bに噴射されることによる離型剤25の相互干渉が無くなって金型成形面50bおよびランナー部50cへの離型剤25の付着率が高くなる。この結果、図3に示すように、金型50,51には、離型剤25の塗布が必要な金型成形面50bおよびランナー部50cのみに必要量だけの離型剤25が確実に塗布されることになる。
【0033】
したがって、金型成形面50b全体に離型剤25を均一に塗布できることから、成形過程での金型50,51の温度の均等化を図ることができるとともに、金型成形面50bに必要量以上の離型剤25が塗布されて堆積するといったことが生じないので、離型剤25の堆積に起因する成形製品の厚みのばらつきや、離型剤25の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品形成材料の充填不足や離型時の製品の変形といった成形製品の品質低下を招く不具合が発生しない。また、金型50,51のスプール部50dには、離型剤25が塗布されるのがマスキング用プレート14によって確実に防止されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤25による悪影響が生じることなく鋳造や成形を良好に行える。これらにより、上記金型用スプレー装置を用いて鋳造または成形すれば、高品質の製品を高い歩留りで得ることができる。
【0034】
さらに、上記金型用スプレー装置を用いる場合には、金型50,51への離型剤25の堆積が発生しないことから、金型50,51のメンテナンスが容易となって短時間で済むので、これに伴って成形機の稼働率が向上する。また、金型50,51が取り替えられたときには、保持枠体13に装着されているマスキング用プレート14を保持溝13aの挿入口とは反対側の端部を把持して保持溝13a内から抜脱したのち、新たな金型50,51に対応するマスキング用プレート14を保持溝13a内に押し込むワンタッチ動作で保持枠体13に装着することができる。したがって、金型50,51が取り替えられた場合においても、迅速、且つ容易に対応することができる。
【0035】
また、離型剤スプレーノズル9を備えた離型剤噴射制御部10およびエアーブロー用ノズル11は、例えば、ノズル固定板8に設けた調製用長孔に沿って変位させてマスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19に対する位置調整をしたのちに固定する手段、またはノズル固定板8に設けた多数個の取付孔のうちのマスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19に対応する取付孔に挿入して固定する手段などを採用することにより、交換されたマスキング用プレート14に対応する取付位置に容易に変更することができる。
【0036】
なお、上記実施の形態では、マスキング用プレート14を保持枠体13の保持溝13aに側方の挿入口から挿入する場合を例示して説明したが、保持枠体13の上方側の一辺にマスキング用プレート14の挿入口を設けて、マスキング用プレート14を保持溝13aに対し上方から落とし込む形態で保持枠体13に装着するようにしてもよい。その場合には、上記実施の形態に設けたマスキング用プレート14の抜脱防止用の固定機構部20が不要となる。また、上記実施の形態では、離型剤スプレーノズル9から離型剤25を噴射するときのみマスキング用プレート14を保持枠体13に装着する場合を例示して説明したが、これに限らず、金型50,51が次の機種に変更されるまで所定のマスキング用プレート14を保持枠体13に常時装着しておき、エアーブロー用ノズル11から噴射するエアーを、マスキング用プレート14の離型剤通過孔18,19を通して金型50,51に吹き付けてエアーブローを行うようにしても支障が生じない。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る金型用スプレー装置は、金型成形面全体に離型剤を均一に塗布できることから、成形過程での金型の温度の均等化を図ることができるとともに、金型成形面に必要量以上の離型剤が塗布されて堆積するといったことが生じないので、離型剤の堆積に起因する成形製品の厚みのばらつきや、離型剤の堆積によるガス抜き効果の低減に伴う製品形成材料の充填不足や離型時の製品の変形といった成形製品の品質低下を招く不具合が発生しない。また、金型のスプール部には、離型剤が塗布されるのがマスキング用プレートによって確実に防止されるので、成形機のノズルなどの射出部に離型剤による悪影響が生じることなく鋳造や成形を良好に行える。これらにより、この金型用スプレー装置を用いて鋳造または成形すれば、高品質の製品を高い歩留りで得ることができる。さらに、上記金型用スプレー装置を用いる場合には、金型への離型剤の堆積が発生しないことから、金型のメンテナンスが容易となって短時間で済むので、それに伴って成形機の稼働率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る金型用スプレー装置の一部破断した正面図。
【図2】(a)は図1のA−A線で切断した保持枠体とマスキング用プレートの断面図、同図(b)は(a)のB−B線断面図。
【図3】同上の実施の形態における金型への離型剤の塗布状態を示す図。
【図4】(a)は従来の金型用スプレー装置を備えた成形機を示す概略正面図、(b)は同金型用スプレー装置の拡大図。
【図5】同上の金型用スプレー装置におけるノズルの配置と金型の金型成形面との関係を示す説明図。
【記号の説明】
3 マニホールド
6 スプレーユニット
9 離型剤スプレーノズル
12 支持杆
13 保持枠体(プレート保持部)
13a 保持溝
14 マスキング用プレート
18,19 離型剤通過孔
25 離型剤
50 固定金型
50b 金型成形面
51 可動金型
Claims (3)
- 型開きされた複数の金型の間に進退自在に設けられたスプレーユニットを備えてなり、
前記スプレーユニットが、
離型剤とエアーとを分岐して供給するマニホールドと、
前記各金型に対しそれぞれ平行となる配置で前記マニホールドに支持されて、対面する前記金型の金型成形面に相対向する各箇所に離型剤通過孔がそれぞれ形成されたマスキング用プレートと、
前記マニホールドに連通接続されて前記離型剤通過孔を介し前記金型成形面に離型剤を噴射できる位置に配設された離型剤スプレーノズルとが一体化された構成を有していることを特徴とする金型用スプレー装置。 - マスキング用プレートは、機種の異なる複数の金型に個々に対応して、それら金型の金型成形面に対応する各箇所にそれぞれ離型剤通過孔が形成された複種類を備えるとともに、マニホールドに支持杆を介して支持されたプレート保持部に着脱自在に装着されるようになっている請求項1に記載の金型用スプレー装置。
- プレート保持部は、矩形状の一辺を除く周囲にマスキング用プレートを挿抜自在に保持する保持溝を有する保持枠体からなり、
前記保持枠体の前記一辺が、マスキング用プレートを前記保持溝に対し挿抜するための挿入口に形成されている請求項2に記載の金型用スプレー装置。
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