JP2005000947A - 金型用絞り補助機構、金型装置、プレス補助機構およびそれらを用いた連続プレス装置 - Google Patents

金型用絞り補助機構、金型装置、プレス補助機構およびそれらを用いた連続プレス装置 Download PDF

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Abstract

【課題】少ないトルク力で均一な圧力をかけながら、高精度でクリアランスの微調整が可能な、バリ等の発生しないプレス品を得ることができる金型用補助機構を用いた金型装置を提供する。
【解決手段】雄雌金型3,4をそれぞれ取り付けた上下支持板1,2と、雌型金型外枠に設けられる蛇腹6底部に挿入可能な楔体8と、楔体を左右に移動可能な支持アーム9とで被素材5を保持する。楔体は雌型金型が上方に上がって被素材を押し上げながら雄型金型とで挟持したときに、雄型金型、被素材、雌型金型とをクランプ状態で保持する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の第一は、少ないトルク力で均一な圧力をかけながら、高精度でクリアランス(プレス間寸法)の微調整が可能な新規な金型用補助機構を用いた金型装置と、本発明の第二は、同様に少ないトルク力で均一な圧力をかけながら、高精度でクリアランス(プレス間寸法)の微調整が可能な新規なプレス補助機およびプレス装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来の金型装置は、上下の雄・雌金型の間に被素材を挟持して、例えば雌型金型の下方に設置された油圧プレス、エアープレス、或いはゴム等の弾性体のようなダイクッションで金型を押し上げたりするが、相当な加圧力で雄・雌金型感に被素材を教示して所望の形状にしていた。
【0003】
このため被素材が大きくなるに従って、上記ダイクッションも大きくせざるを得なく、これによって装置全体のコストが高くならざるをえなかった。
【0004】
一方、従来のプレス装置も、上下の加圧ロールで被素材を挟持してプレスすることは公知であるが、雄金型枠体と雌型金型の蛇腹で被素材の端部を挟持した後に、金型内部であるボウズと称される中央凸部を固定している固定台であるボルースターを、油圧プレスで下方から押し上げて雄・雌金型を嵌合させて、被素材を所望の形状にしている。
【0005】
この場合、下方から油圧プレスで押し上げる装置であると、嵌合時において縁部のバリが生じないように雄金型枠体と雌型金型の蛇腹で被素材の端部を挟持するのに、相当な圧力をかけなければならないと言う制限があった。
【0006】
これらの問題を解決するモノとして、特開2003−94198号「連続シートプレス装置における厚さ制御装置、同制御装置を備えたプレス装置」は、上部加圧ローラに接続するベアリングボックスの底部にテーパ面を有する楔状体を設けて左右に移動させながら、加圧ローラの進退位置の位置微調整を行う位置微調整手段を開示している。
【0007】
また金型装置においても、特開平10−58455号「金型装置」は、「内部間隔を調製可能な枠構造体と、この枠構造体に収容される金型部材と、上記枠構造体内にて上記金型部材と並べて収容される熱膨張部材と、この熱膨張部材の温度を調整して膨張及び熱収縮を行わせる温度調整手段とを具備することを特徴とする金型装置」が開示され、金型部材間の隙間調製を補助加圧機構で行うことが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記特開2003−94198号に開示する楔状体はベアリングボックスの底部に設けられるもので、あくまでも上下の加圧ローラの位置を微調整させる作用しかなかった。
【0009】
また特開平10−58455号「金型装置」の楔形の補助加圧機構も、2枚の支持板の間に収容されれている加圧板と熱膨張部材と補助加圧機構とのそれぞれの隙間を微調整するものであった。
【0010】
従来のプレス装置にあっては、上下の支持体の間に被素材を挟持してプレスする場合には、油圧プレス等の弾力でどうしても瞬間的に隙間が生じてしまうという欠点があり、大きなな被素材を対象とするプレス装置はこのための装置自体が大きくならざるを得ないという課題を有していたため、付随するモータ等の動力源や他の部材も必要になりコストが高くつくようになっていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者はかかる課題を解決するために鋭意研究したところ、雌金型底部に楔体を挿入して金型自体を上方に押し上げて雄雌金型を嵌合せしめる金型用絞り補助機構と、別な形態として、上下の支持板のどちらかの底部をテーパ面を有する構造とし、更にこのテーパ面に相対するように摺接する楔状加圧台を左右に移動しながら直接支持板に接触させ、しかる後に上下の支持板を挟持させると少ないトルク力で均一な圧力をかけながら、高精度でクリアランス(プレス間寸法)の微調整が可能なことを見いだし、本発明のプレス補助機構およびプレス装置を提供することができた。
【0012】
すなわち本発明の第一は、雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、雌型金型外枠の蛇腹底部に挿入可能な楔体と、該楔体を左右に移動可能な支持アームと、該支持アームを左右、及び上下に移動可能なモータとから構成されることを特徴とする金型用絞り補助機構である。
【0013】
本発明の第二は、前記楔体は、作業前は蛇腹の横部に位置し、蛇腹及び雌型金型が上方に上がって被素材を押し上げながら雄型金型とで挟持したときに、蛇腹底部に挿入されて雄型金型、被素材、雌型金型とをクランプ状態で保持することを特徴とする請求項1記載の金型用絞り補助機構である。
【0014】
本発明の第三は、雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、雌型金型外枠の蛇腹底部に挿入可能な楔体と、該楔体を左右に移動可能な支持アームと、該支持アームを左右、及び上下に移動可能なモータとから構成されることを特徴とする金型装置である。
【0015】
本発明の第四は、雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、前記上下支持板のいずれか一方の底部にテーパ面を有する固定台と、該固定台のテーパ面と相対するようにスライドする楔状加圧台と、前記楔状加圧台を左右に移動可能な支持アームと、該支持アームを移動させながら楔状加圧台を上下運動させるモータとから構成されることを特徴とするプレス補助機構である。
【0016】
本発明の第五は、雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、前記上下支持板のいずれか一方の底部を押し上げるように接するテーパ部を設けた第1楔状固定台と、前記第1楔状加圧台を左右に移動可能な第1支持アームと、該第1支持アームを移動させるための第1モータと、該第1楔状加圧台のテーパ面と相対するように側面方向からスライドする第2楔状加圧台と、前記第2楔状加圧台を左右に移動可能な第2支持アームと、該第2支持アームを移動させながら第2楔状加圧台を上下運動させるための第2モータとから構成されることを特徴とするプレス補助機構である。
【0017】
本発明の第六は、下面側に金型を取り付けた上支持板と、上面側に金型を取り付けした下支持板と、該下支持板の底部にテーパ面を有する固定台と、前記上支持板に上端部を固定し、下支持板およびテーパ部のガイド孔を貫通して本体枠に固定される複数のガイドと、前記テーパ部に相対する楔状加圧台と、該楔状加圧台を左右に移動可能な支持アームと、該支持アームを移動させながら楔状加圧台を上下運動させるためのモータとから構成されるプレス装置である。
【0018】
本発明の第七は、素材を載置する押さえ台と、該素材を順次カッティングするカッティング台と、複数の雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、前記上支持板に上端部を固定し、下支持板のガイド孔を貫通して本体枠に固定される複数のガイドと、前記上下支持板のいずれか一方の底部を押し上げるように接するテーパ部を設けた楔状固定台と、前記楔状固定台を左右に移動可能な第1支持アームと、該第1支持アームを移動させるための第1モータと、該楔状固定台のテーパ面と相対するように側面方向からスライドする楔状加圧台と、前記楔状加圧台を左右に移動可能な第2支持アームと、該第2支持アームを移動させながら楔状加圧台を上下運動させるための第2モータとから構成されることを特徴とする連続プレス装置である。
【0019】
本発明の第八は、上記複数の雄雌金型は、絞り用金型、裁ち切り用金型、丸め用金型が順次上下の支持板に取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の連続プレス装置である。
【0020】
本発明の第九は、上記絞り用金型は、雌型金型の外枠に蛇腹と該蛇腹横に接続する楔体を有し、該楔体は、作業前は蛇腹の横部に位置し、蛇腹及び雌型金型が上方に上がって被素材を雄型金型とで挟持したときに、蛇腹底部に挿入されて雄型金型、被素材、雌型金型とをクランプ状態で保持することを特徴とする請求項7〜請求項8記載の連続プレス装置である。
【0021】
【発明の実施の態様】
図1は、本発明の金型絞り補助機構を示す断面図である。この金型絞り補助機構の基本構造は、上部支持台1にボルト固定した雄型金型3と下部支持台2に支柱12を介して上下移動可能な雌型金型4を載置する雌型固定台11とを嵌合可能に相対峙させ、ワークと称される被素材5を雌型金型表面に載置した状態で上方に押し上げられる構造となっている。
【0022】
この場合、雌型金型4は、凸条の本体と周囲に雌型固定台11と連接する蛇腹6と称される弾性体が蛇腹スプリング61を介して雌型固定台11に設けられ、更に蛇腹6の横部に接する楔体8が、上下の保持部で固定されてガイド棒7に取り付けられている。
【0023】
雌型金型4が下部支持台2と共に上方に押し上げられて、被素材5を雄型金型頭部と両蛇腹6端部で挟持すると、両蛇腹6の横に位置する楔体8が蛇腹6の底部に自動的に挿入されて、雄型金型3、被素材5、両蛇腹6、6とをクランプ状態で保持する。
【0024】
本発明の金型装置は、上記金型絞り補助機構を取り入れて、さらに楔体8が支持アーム9及び駆動モータ10と連動して、左右又は上下に移動可能に制御されるようになっている新規な装置である。
【0025】
この金型装置は、従来のプレス装置が雌型金型を下方から油圧プレス、エアシリンダや弾性ゴム等のダイクッションで押し上げるのと異なり、被素材5を雄型金型3、雌型金型4で挟持させるために、先ず両蛇腹6と連接する雌金型4を上方に移動させて雄金型3と雌金型の両蛇腹6先端部で被素材5を挟持させると,次いで蛇腹6の底部に楔体8が駆動モータ10を制御しながら自動的に支持アームを回動させて挿入され、更に第1ガイド棒7にそって上方に移動させることで所望の形状にプレスするものである。
【0026】
この場合、上記楔体8は、楔体本体中央部にガイド棒7が総通できる小孔が(図示せず)が設けられ底部をボルト等で固定することにによってガイド棒7から外れなっている他、被素材5の厚みによって蛇腹6の底部に挿入する位置が調整されるようになっている。
【0027】
またこの小孔は、楔体本体が上下方向の移動ができる他に若干左右への平行移動も可能なように、孔幅をガイド棒より大きくとって微調整している。
【0028】
本発明に係る上記金型用絞り補助機構は、蛇腹6が雄型金型3の外枠を抱え込むようになるので、少ないトルク力で被素材5端部をしっかり挟持し、その上で雌型金型本体の凸状頭部(ボウズと称される部分)で被素材5を押し上げるために、バリ等が発生しないで、所望の形状にプレスできるものである。
【0029】
この金型用絞り補助機構を用いた金型装置は、雄・雌金型3,4を所望の大きさにすることで良く、またそれに伴って蛇腹6や楔体8のサイズを合わせるだけでよいため、例えば自動車ドア、玄関ドア等のある程度大きさを有するプレス体を一括生産できるものである。
【0030】
図2に示す第二の発明であるプレス補助機構は、上下の支持板1,2に取り付けられている雄雌の金型3,4を下部支持板2に連接するボルースター35底部に設けたテーパ面を有する固定台13をボルト等で固定し、次いで該楔状固定台13のテーパ面に相対するように楔状加圧台14のテーパ面とが摺接し、次いで駆動モータ10の動力を得て支持アーム5の作用により楔状加圧台4を上方に上げて雄雌金型3,4を合体せしめる機構となっている。
【0031】
この場合、楔状固定台13のテーパ面と楔状加圧台14のテーパ面が相互に摺接することによって楔状固定台13との接触した箇所が固定面となり、楔状加圧台14をモータの動力を得た支持アーム9で上方に上げることによって楔状固定台13が押し上げられるが、少ないトルク力で楔状固定台13に均一な押し上げ力が係ることになる。
【0032】
またこの機構を用いることによって、素材を挟持した金型を押圧するときに生ずる油圧のずれを防止しながら、雄雌金型3,4を合わせることができるためにバリのすくない押圧材が得られるものである。
【0033】
図3は、さらに本発明の別なプレス補助機構を示す断面図である。この機構は、
雄雌金型3,4をそれぞれ取り付けた上下支持板1、2と、前記上下支持板のいずれか一方の底部を構成するボルースター35を押し上げるように接するテーパ部を設けた第1楔状固定台15及び第2楔状固定台16と、前記第2楔状固定台を左右に移動可能な第1支持アーム18と、該第1支持アームを移動させるための第1モータ19と、該第2楔状固定台下部に位置する第3楔状固定面17底部のテーパ面と相対するように側面方向からスライドする楔状加圧台14と、前記楔状加圧台14を左右に移動可能な第2支持アーム20と、該第2支持アーム20を移動させながら楔状加圧台14を上下運動させるための第2モータ21とから構成されている。
【0034】
この場合、第1楔状固定台15の上面は、下支持板2の底部に平行にボルト等で固定されテーパ面が下方に位置し、左方向に設けられた第2楔状固定台16が第1駆動モータ19の作動により第1支持アーム18を介して回動して、テーパ面同士が摺接するようになっている。
【0035】
さらに前記第2楔状固定台16の下部には、予め上面が平行な第3楔状固定台17を設けてあり、この第3楔状固定台17は、右方向に設けられた楔状加圧台14が第2駆動モータ21の作動により第2支持アーム20を介して回動して、テーパ面同士が摺接するようになっている。
【0036】
図4は、本発明のプレス補助機構を取り入れた連続プレス装置の断面図である。
縦15cm、横60cmの長方形状の被素材5(琺瑯材)を押さえ台22に設置し、順次進行方向に進めてカッター23で、縦15cm、横15cmの正方形状に切断して受け台24に載置する。
【0037】
次いで載置された被素材5は、次工程の深絞り金型工程へ、更に裁ち切り用金型工程、丸め用金型工程へと移動すると共に、後続の被素材も同じサイズにカッティングされて順次移動するように制御されている。
【0038】
雌型固定台11上に設置されている深絞り金型(雌型)30に移動された被素材5は、金型上に固定された状態となり、次いで第1モータ19の作動により回転支持アーム18が第2楔状固定台16を回動して第1楔状固定台15の底部、第3楔状固定台17との間に移動させ、第1楔状固定台15テーパ面と第2楔状固定台16上面のテーパ面とが摺接して、雌型固定台11等を保持する。
【0039】
さらに、右手方向に設置されている楔状加圧台14が第2モータ21の作動によって左右に移動され、第3楔状固定台17のテーパ面と楔状加圧台14のテーパ面とを摺接させ、次いで楔状加圧台14を上方に移動させて第1〜第3楔状固定台15,16、17及び雌型固定台11を上方に押し上げる。
【0040】
この場合、雌型固定台11はガイド28にそって上方に押し上げられ、深絞り金型(雌型)27上に固定した被素材(図示せず)を上部支持材1に取り付けた深絞り金型(雄型)25と嵌合させて所望の外形に絞った後に、楔状加圧台14を基の位置に押し下げた。
【0041】
得られた絞り素材を次工程の裁ち切り用金型工程へと搬送具(図示せず)で移動させ、最初の被素材が裁ち切り用金型(雌型)31上に載置し、2番目にカッティングされた被素材が上記深絞り金型(雌型)30上に固定され、同様に楔状加圧台14を押し上げることによって裁ち切り用金型(雄型)26と深絞り金型(雄型)25と合体させて、それぞれ裁ち切りと深絞り作業を行った。
【0042】
さらに裁ち切りをおこなった被素材を次工程の丸め工程へ移動させ、最初の被素材を丸め金型(雌型)32に載置し、2番目の被素材を断ち切り金型(雌型)31上に載置し、3番目にカッティングした被素材を深絞り金型(雌型)30上に固定し、上記同様に楔状加圧台14を押し上げて、それぞれの雄型金型25,26,27と嵌合させた。
【0043】
最初の被素材は、裁ち切り金型で裁断した箇所が丸められることによって、さわっても指等を傷つけることもなく、製品としての形材を得ることができた。
【0044】
本発明の連続プレス装置においては、金型を並列に並べておくことによって順次深絞り、裁ち切り、丸め等の作業ができるために、従来のように1台ごとに専用の装置を必要としない。
【0045】
また所望の型枠が上下の勘合する蓋容器の場合には、上蓋用の雄雌金型と下蓋用の雄雌金型とを別個に作成して、上蓋金型、下蓋金型とにわけて連続的に作成すればよい。
【0046】
【発明の効果】
第一の発明である金型用絞り補助機構は、雄型金型及び雌型金型で挟持した被素材を保持した後に、一台のモータに連動するテーパ面を有する楔体で、雌型金型の蛇腹底部に挿入してそのまま被素材の端部を少ないクリアランス力で保持しながら、内部の雌型を順次押し上げて所望の形状にプレスするとバリがなく、又白化のないプレス体を得ることができるため、従来のような雌型を押し上げる油圧装置を必要としないために装置全体の小型化に寄与できる金型用絞り補助機構である。
【0047】
第二の発明であるプレス補助機構は、一台のモータに連動するテーパ面を有する楔状加圧台を用いてボルースター下面に設けたテーパ面を有するボルースター、あるいは他の楔状固定台を押し上げるものであるが、テーパ面を摺接することによって雄雌金型のプレスが少ない圧力でバリのない型枠が得られるものである。
【0048】
また少ないトルク力で均一な圧力をボルースターに掛けることができるため、高精度でクリアランス(プレス間寸法)の微調整が可能なため裁ち切りや丸め等の作業も、きれいな仕上がりとすることができるために不良品の発生を防止できるものである。
【0049】
少ないトルク力でプレス操作ができるために、従来装置のようにプレス時の高い音の発生がなく、静かな環境下でプレス処理ができるものである。
【0050】
被素材が自動車型枠のような大きい素材であっても、雄雌金型及び支持台を当該大きさのものとし、さらにボルースター自体を楔体を用いて少ないトルク力で均一に押し上げるようにするために、楔状加圧台自体もそれに見合った大きさに設計するだけでよいため、従来の自動車プレス装置の様に油圧ポンプで下部から雌型を押し上げたり、そのために金型を保持するスプリングやガイド棒等の付属品が不必要となるために装置全体が大きくなるのを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型装置を示す断面図である。
【図2】本発明の別なプレス補助機構を示す断面図である。
【図3】本発明の別なプレス補助機構を示す断面図である。
【図4】本発明の連続プレス装置を示す断面図である。
【図5】従来の金型装置の断面図である
【符号の説明】
1・・・上部支持板
2・・・下部支持板
3・・・雄金型
4・・・雌金型
5・・・被素材
6・・・蛇腹
61・・蛇腹支持スプリング
7・・・ガイド棒
8・・・楔体
9・・・支持アーム
10・・駆動モータ
11・・雌型固定台
12・・支柱
13・・楔状固定台
14・・楔状加圧台
15・・第1楔状固定台
16・・第2楔状固定台
17・・第3楔状固定台
18・・第1支持アーム
19・・第1モータ
20・・第2支持アーム
21・・第2モータ
22・・押さえ板
23・・カッター
24・・受け台
25・・絞り用金型(雄型)
26・・裁ち切り用金型(雄型)
27・・丸め用金型
28・・ガイド
29・・ガイド孔
30・・絞り用金型(雌型)
31・・裁ち切り用金型(雌型)
32・・丸め用金型(雌型)
33・・搬送台
34・・ダイクッション
35・・ボルースター

Claims (9)

  1. 雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、雌型金型外枠に設けられる蛇腹底部に挿入可能な楔体と、該楔体を左右に移動可能な支持アームとで被素材を保持することを特徴とする金型用絞り補助機構。
  2. 前記楔体は、作業前は蛇腹の横部に位置し、蛇腹及び雌型金型が上方に上がって被素材を押し上げながら雄型金型とで挟持したときに、蛇腹底部に挿入されて雄型金型、被素材、雌型金型とをクランプ状態で保持することを特徴とする請求項1記載の金型用絞り補助機構。
  3. 雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、雌型金型外枠の蛇腹底部に挿入可能な楔体と、該楔体を左右に移動可能な支持アームと、該支持アームを左右、及び上下に移動可能なモータとから構成されることを特徴とする金型装置。
  4. 雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、前記上下支持板のいずれか一方の底部にテーパ面を有する固定台と、該固定台のテーパ面と相対するようにスライドする楔状加圧台と、前記楔状加圧台を左右に移動可能な支持アームと、該支持アームを移動させながら楔状加圧台を上下運動させるモータとから構成されることを特徴とするプレス補助機構。
  5. 雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、前記上下支持板のいずれか一方の底部を押し上げるように接するテーパ部を設けた第1楔状固定台と、前記第1楔状加圧台を左右に移動可能な第1支持アームと、該第1支持アームを移動させるための第1モータと、該第1楔状加圧台のテーパ面と相対するように側面方向からスライドする第2楔状加圧台と、前記第2楔状加圧台を左右に移動可能な第2支持アームと、該第2支持アームを移動させながら第2楔状加圧台を上下運動させるための第2モータとから構成されることを特徴とするプレス補助機構。
  6. 下面側に金型を取り付けた上支持板と、上面側に金型を取り付けした下支持板と、該下支持板の底部にテーパ面を有する固定台と、前記上支持板に上端部を固定し、下支持板およびテーパ部のガイド孔を貫通して本体枠に固定される複数のガイドと、前記テーパ部に相対する楔状加圧台と、該楔状加圧台を左右に移動可能な支持アームと、該支持アームを移動させながら楔状加圧台を上下運動させるためのモータとから構成されるプレス装置。
  7. 素材を載置する押さえ台と、該素材を順次カッティングするカッティング台と、複数の雄雌金型をそれぞれ取り付けた上下支持板と、前記上支持板に上端部を固定し、下支持板のガイド孔を貫通して本体枠に固定される複数のガイドと、前記上下支持板のいずれか一方の底部を押し上げるように接するテーパ部を設けた楔状固定台と、前記楔状固定台を左右に移動可能な第1支持アームと、該第1支持アームを移動させるための第1モータと、該楔状固定台のテーパ面と相対するように側面方向からスライドする楔状加圧台と、前記楔状加圧台を左右に移動可能な第2支持アームと、該第2支持アームを移動させながら楔状加圧台を上下運動させるための第2モータとから構成されることを特徴とする連続プレス装置。
  8. 上記複数の雄雌金型は、絞り用金型、裁ち切り用金型、丸め用金型が順次上下の支持板に取り付けられていることを特徴とする請求項5記載の連続プレス装置。
  9. 上記絞り用金型は、雌型金型の外枠に蛇腹と該蛇腹横に接続する楔体を有し、該楔体は、作業前は蛇腹の横部に位置し、蛇腹及び雌型金型が上方に上がって被素材を雄型金型とで挟持したときに、蛇腹底部に挿入されて雄型金型、被素材、雌型金型とをクランプ状態で保持することを特徴とする請求項7〜請求項8記載の連続プレス装置。
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