JP2004537519A - キナゾリン類の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(B)で表される化合物と式(C)で表される化合物とを縮合することを含む、式(A)で表される化合物、若しくは薬物学的に許容することのできる塩、又はそれらの溶媒和物[式(A)]の製造方法を提供する。式(A)で表される化合物は、良性前立腺肥厚の治療に有用である。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、治療に有用なキナゾリン化合物の新規製造方法に関する。より具体的には、前記化合物は、良性前立腺肥厚[benign prostatic hyperplasia]の治療に有用である。
【0002】
国際公開公報WO98/30560には、式(I):
【化1】
Figure 2004537519
[式中、Rは、場合によりフッ素原子1つ以上で置換されていることのあるC1−4アルコキシ基であり;
は、水素原子、又は場合によりフッ素原子1つ以上で置換されていることのあるC1−6アルコキシ基であり;
は、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基であって、前記環基は、場合により、ハロゲン原子、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキル基、及びCF基から選択される基1つ以上で置換されていることがあり;
は、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む4員、5員、6員、又は7員の複素環式環基であり、前記環基は、場合により、ベンゼン環に対して、あるいは窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基に対して縮合していることがあり、全体としての前記環系は、場合により、OH基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、CONR基、SONR基、(CHNR基、及びNHSO(C1−4アルキル基)から独立して選択される基1つ以上で置換されていることがあり、そしてイオウ原子が前記環系の構成員である場合には、前記イオウ原子は、酸素原子1つ又は2つで置換されていることができ;
及びRは、それぞれ独立して、水素原子又はC1−4アルキル基であるか、あるいはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基であることができ;
bは、0、1、2、又は3であり;
Xは、CH基又は窒素原子であり;そして
Lは、存在しないか又は式Ia:
【化2】
Figure 2004537519
(式中、Nは、キノリン環又はキナゾリン環の2位に結合し;
Aは、存在しないか又はCO基又はSO基であり;
Zは、CH基又は窒素原子であり;
mは、1又は2であり、そして更に、ZがCH基である場合には、0であることができ;そして
nは、1、2、又は3であるが、但し、mとnとの合計は2、3、4、又は5であるものとする)で表される環基であるか;あるいは
式(Ib):
【化3】
Figure 2004537519
(式中、Nは、キノリン環又はキナゾリン環の2位に結合し;
A’及びZ’は、それぞれA及びZと同じ意味であり;
及びRは、それぞれ独立して水素原子又はC1−4アルキル基であり;そして
pは、1、2、又は3であり、そして更に、Z’がCH基である場合には、0であることもできる)で表される鎖である]で表される多くの置換キノリン化合物及び置換キナゾリン化合物、並びに薬剤学的に許容することのできるそれらの塩が開示されており、これらの化合物は、良性前立腺肥厚の治療において示されている。
【0003】
特に、Xが窒素原子であり、そしてLが存在しない式(I)で表される化合物が興味深い。前記化合物のうち、4−アミノ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−6,7−ジメトキシ−5−(2−ピリジル)キナゾリンが、特に興味深い。
【0004】
WO98/30560によると、前記式(I)で表される化合物は、多くの方法で製造することができる。しかしながら、これらの方法は、いずれも、収斂的な合成において、前記分子の2つの主要部分の縮合を含まず、そして各工程には、不利な点が存在する。例えば、4−アミノ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−6,7−ジメトキシ−5−(2−ピリジル)キナゾリン[WO98/30560の実施例19の化合物]は、以下の反応工程式に従って調製される。
【0005】
【化4】
Figure 2004537519
【0006】
WO98/30560に記載されている経路は、ヨウ化銅及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムと組み合わせて、トリブチルスタンニルピリジンを使用することを含むという不利な点がある。この経路の問題の一つは、トリブチルスタンニルピリジンの購入が高価なことである。前記化合物は、毒性があり、作業者の安全性及び環境の問題が存在する。有機スズ化合物は、環境に不都合な効果を有するので、使用された反応体を使用後に廃棄することは困難であり、費用がかさむ。前記従来法における別の問題は、収斂性に欠けることである。開示された前記方法で前記キナゾリン化合物を製造するには、多くの合成工程が必要であり、前記各合成工程は、収率の低下及び競合的な副反応の可能性の増加の両方をもたらす。従って、従来の反応では、生成物を精製する努力が必要であり、しかも、最適な収率を得ることができない。
【0007】
WO98/30560に記載の従来の方法における別の問題は、反応の間に、反応器中に小石様の大きな集合体が形成されることである。この集合体の正体は明らかでないが、その反応の間に用いられた種々の無機添加物、例えば、塩化リチウム及びヨウ化銅から誘導される無機材料から形成されるものと考えられている。この方法では、前記の小石様集合体が、反応容器にクラックを生じて反応媒体の漏洩を起こしたり、火災や汚染などの災害を起こしたりする危険性がある。少なくとも、前記反応には、反応容器の内側に擦過傷をもたらし、従って容器の早期損耗、混合又はブロッキングにおいて貧しい熱散逸を起こすという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、従来法における問題を回避して、合成効率の良い、キナゾリン誘導体の製造方法を提供することにある。また、収斂性(すなわち、合成工程部分を寄せ集めること)を最大とする方法を提供することも目的である。従って、式(I)で表される化合物への既存の経路よりも向上した収率をもたらす経路を提供することが目的である。本発明方法の別の目的は、有害な性質を考慮して、有機スズ化合物の使用を回避することである。本発明の別の目的は、必要な合成工程の数を最小にし、そして競合的反応及び/又は有害材料の廃棄の問題を回避する方法を提供することにある。
【0009】
本発明者らは、式(I)で表される好ましいキナゾリン誘導体への改良された経路であって、前記従来技術の多くの問題点を克服した経路を見出した。
【0010】
本発明により、式(A):
【化5】
Figure 2004537519
[式中、Rは、場合によりフッ素原子1つ以上で置換されていることのあるC1−4アルコキシ基であり;
は、水素原子又は場合によりフッ素原子1つ以上で置換されていることのあるC1−6アルコキシ基であり;
は、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基であって、前記環基は、場合により、ハロゲン原子、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキル基、及びCF基から選択される基1つ以上で置換されていることがあり;
は、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む4員、5員、6員、又は7員の複素環式環基であり、前記環基は、場合により、ベンゼン環に対して、あるいは窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基に対して縮合していることがあり、全体としての前記環系は、場合により、OH基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、CONR基、SONR基、(CHNR基、及びNHSO(C1−4アルキル基)から独立して選択される基1つ以上で置換されていることがあり、そしてイオウ原子が前記環系の構成員である場合には、前記イオウ原子は、酸素原子1つ又は2つで置換されていることができる]で表される化合物、若しくは薬剤学的に許容することのできる塩、又はそれらの溶媒和物の製造方法であって、
式(B):
【化6】
Figure 2004537519
[式中、R〜Rは、前記と同じ意味である]で表される化合物と式(C):
【化7】
Figure 2004537519
[式中、R及びRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む4員、5員、6員、又は7員の窒素原子含有複素環式環基であり、前記環基は、場合により、ベンゼン環に対して、あるいは窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基に対して縮合していることがあり、全体としての前記環系は、場合により、OH基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、CONR基、SONR基、(CHNR基、及びNHSO(C1−4アルキル基)から独立して選択される基1つ以上で置換されていることがあり、そしてイオウ原子が前記環系の構成員である場合には、前記イオウ原子は、酸素原子1つ又は2つで置換されていることができ;
及びRは、それぞれ独立して、水素原子又はC1−4アルキル基であるか、あるいはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基であることができ;そして
bは、0、1、2、又は3である]で表される化合物とを縮合し、そして
必要な場合又は望ましい場合には、得られた式(I)で表される化合物を薬剤学的に許容することのできる塩又は溶媒和物に変換するか、あるいは得られた塩又は溶媒和物を式(I)で表される化合物に変換することを含む、前記製造方法が提供される。
【0011】
好ましくは、Rは、メトキシ基である。
好ましくは、Rは、メトキシ基である。
好ましくは、Rは、芳香族複素環式環基である。より好ましくは、Rは、ピリジニル基、ピリミジニル基、チエニル基、フラニル基、又はオキサゾリル基である。最も好ましくは、Rは、2−ピリジニル基又は2−ピリミジニル基であり、前者が特に好ましい。
好ましくは、Rは、飽和の窒素原子含有6員環であり、前記環が、場合により置換されていることがあるベンゼン環又はピリジン環に縮合している。より好ましくは、Rは、場合により置換されていることのあるテトラヒドロイソキノリン環系である。最も好ましくは、Rは、5−メチルスルホニルアミノテトラヒドロイソキノリンである。
【0012】
最も好ましくは、前記方法を用いて、4−アミノ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−6,7−ジメトキシ−5−(2−ピリジル)キナゾリンを調製する。
好ましくは、前記反応を、極性非プロトン性溶媒中で実施する。前記極性非プロトン性溶媒は、好ましくは、ジメチルスルホキシドである。
好ましくは、前記反応を、塩基の存在下で実施する。より好ましくは、前記塩基は、アルカリ金属炭酸塩である。最も好ましくは、前記塩基は、炭酸セシウムである。
【0013】
前記で規定した式(C)で表される化合物は、式(E):
HCl・HR (E)
[式中、Rは、前記と同じ意味である]で表される化合物と、式(F):
【化8】
Figure 2004537519
で表される化合物又は式(X):
【化9】
Figure 2004537519
で表される化合物とを、後出の実施例2及び2Aに記載のとおりに反応させることにより形成することができる。式(E)で表される化合物は、WO98/30560に記載のとおりに調製することができる。
N−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−5−イソキノリル)メタンスルホンアミド塩酸塩が、特に興味深い化合物である。
好ましくは、前記反応を、水性塩基(例えば、水性水酸化ナトリウム)又は有機塩基(例えば、ジイソプロピルエチルアミン)の存在下で実施する。
【0014】
本発明の別の観点では、式(D):
【化10】
Figure 2004537519
[式中、R及びRは、前記と同じ意味である]で表される化合物をピリジン誘導体と反応させることによって、前記で規定した式(B)で表される化合物を形成する方法が提供される。
前記ピリジン誘導体は、ピリジルボロネートであることができる。この場合には、前記反応を、極性非プロトン性溶媒(例えば、ジオキサン)中で実施することが好ましい。好ましくは、前記反応を、溶媒の還流温度で実施する。好ましくは、前記反応を、触媒の存在下で実施する。より好ましくは、前記触媒は、パラジウム(0)触媒である。前記ピリジルボロネートは、前記反応において、「湿潤状態(damp)」で、例えば、THF及びジオキサンはによる50%湿潤状態で用いることができる。
【0015】
特に興味のあるピリジルボロネートは、塩基(例えば、n−ブチルリチウム)の存在下、溶媒(例えばTHF)中で、2−ブロモピリジンとトリイソプロピルボレートとを反応させることによって得ることができる[後出の実施例1(b)及び1A(a)参照]。このピリジルボロネートは、容易に分析することができないが、以下の構造:
【化11】
Figure 2004537519
を有するものと考えられる。
【0016】
あるいは、前記式(D)で表される化合物を、最初に亜鉛で処理して、−Zn−I基[ジンケート(zincate)として知られている]を含む種を生成する。この場合には、好ましいピリジン誘導体は、ブロモピリジン(例えば、2−ブロモピリジン)である。この場合には、好ましくは、前記反応を、溶媒、例えばTHF中で実施する。好ましくは、その活性化工程及び反応を、室温以上で実施する。好ましくは、前記反応を、触媒の存在下で実施する。より好ましくは、前記触媒は、パラジウム(II)触媒である。
最も好ましくは、前記方法を用いて、6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルを調製する。
【0017】
更に、本発明は、式(B)で表される出発化合物が、その方法自体も本発明の一部を形成する方法によって調製されたものである、前記で規定した式(A)で表される化合物の製造方法も提供する。
更に、本発明は、前記で規定した式(B)で表される中間体化合物及び前記で規定した式(C)で表される中間体化合物も提供する。
【0018】
以下において本発明を実施例により説明する。下記の略語を用いることがある。
DCM = ジクロロメタン
DMF = ジメチルホルムアミド
DMSO = ジメチルスルホキシド
mins = 分
THF = テトラヒドロフラン
【0019】
実施例1:6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリル
(a)6−フルオロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリルの調製
【化12】
Figure 2004537519
前記6−フルオロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリルは、相当する6−ニトロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリル化合物〔WO98/30560の実施例1(d)で調製〕を、フッ化テトラブチルアンモニウム過剰量と反応させることにより、前記6−ニトロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリル化合物から得る。6−ニトロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリル(60g)を、0℃の窒素雰囲気下において、乾燥THF(300mL)中でスラリー化した。そのスラリーに、フッ化テトラブチルアンモニウム水溶液(5モル過剰量)を、20分間かけてゆっくりと加え、そしてその混合物の温度を5℃以下に維持した。その混合物を室温で更に18時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。その混合物(5℃以下の温度に維持されていた)に、水(600mL)をゆっくりと加え、続いてDCM(600mL)を加えた。得られた相を分離し、そして減圧下でその有機相から溶媒を除去して、油状残さを得た。前記油状残さをメタノール(210mL)で処理し、そして一晩放置した。生じた固形物を、ろ過によって前記メタノールから回収し、そして乾燥させて、固形物として標記化合物27gを得た。その固形物を、メタノールで処理して一晩放置することによって更に精製した。ろ過により固形物を回収し、そして乾燥して、HPLC純度92%の標記化合物23.2g(42%)を得た。
【0020】
(b)ピリジルボロネートの調製
【化13】
Figure 2004537519
無水THF(50mL)中の2−ブロモピリジン(5.0g,31.6mmol)及び硼酸トリイソプロピル(5.95g,31.6mmol)の冷却(−30℃)し撹拌した溶液に、窒素下で、内部温度を−20℃〜−15℃の範囲に維持しながら、30分間かけてn−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M溶液19.8mL,32mmol)を加えた。得られた褐色懸濁液を、−20℃〜−15℃の温度範囲で1時間放置して撹拌し、次いで1時間かけて室温に暖めた。得られた懸濁液をろ過し、固形物を収集し、そして減圧下45℃で一晩乾燥させた。得られた淡褐色固形物(5.45g)は、ピリジルボロネート31.6mmol(すなわち、この操作は100%収率をもたらした)と考えられた。
【0021】
(c)6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルの調製
【化14】
Figure 2004537519
80℃の撹拌したジオキサン(20mL)を、窒素下で、実施例1(a)で得られた6−フルオロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリル(1.0g,3.3mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.19g,0.16mmol)、実施例1(b)で得られたピリジルボロネート(1.22g,7.1mmolであると推定)、ヨウ化銅(I)(0.25g,1.3mmol)、炭酸ナトリウム(0.69g,6.5mmol)、及びトリフェニルホスフィン(0.17g,0.65mmol)と共に装入し、そして得られた褐色スラリーを加熱して還流させた。前記反応が還流に達した後の下記の時点で、更に前記ピリジルボロネートの一部を添加した:30分後に0.61g;1時間後に0.61g;1時間30分後に0.61g;2時間30分後に0.61g;3時間後に0.61g;及び4時間後に0.30g。合計5時間還流させた後に、反応物を放置して室温に冷却し、水(10mL)及び酢酸エチル(20mL)を加え、そして得られた混合物を15分間放置して撹拌した。その後、前記混合物を、アルボセル[Arbocel](商標)ろ過助剤によってろ過し、そしてそのパッドを酢酸エチル(20mL)で洗浄した。相を分離し、そしてその水性相を酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機相を一緒にし、そして蒸発させて褐色油状体とした。アセトニトリルを加え、その混合物を暖めて還流させ、そして一晩放置して室温まで冷却した。得られた懸濁液をろ過してクリーム状固形物を得て、これを45℃の真空条件下で一晩乾燥させて、標記生成物0.42g(49%)を得た。
【0022】
実施例1A:6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルへの第二の経路
(a)湿潤ピリジルボロネートの調製
【化15】
Figure 2004537519
無水THF(198mL)中の2−ブロモピリジン(19.8g,125mmol)及び硼酸トリイソプロピル(23.5g)の−25℃の撹拌した溶液に、温度を−20℃以下に維持しながらn−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M溶液50mL,125mmol)を20分間かけて加えた。得られた懸濁液を一晩放置して室温に暖めた。得られた懸濁液をろ過し、そしてTHF(20mL)で、次いでジオキサン(20mL)で洗浄した。そのろ過パッドから固形物を除去した後に、減圧ろ過によって溶媒を全て除去した。プロトンNMRによる分析は、イソプロピル基:ピリジル基の比率が3:1であること、及びこの湿潤生成物がTHF及びジオキサンによる50%湿潤であることを示した。
【0023】
(b)6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルの調製
【化16】
Figure 2004537519
80℃の撹拌ジオキサン(20mL)を、実施例1(a)で得られた6−フルオロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリル(1.0g,3.3mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.19g,0.16mmol)、前記工程(a)で得られたピリジルボロネート(6.1g,9.9mmolであると推定)、ヨウ化銅(I)(0.25g,1.3mmol)、炭酸ナトリウム(0.69g,6.5mmol)、及びトリフェニルホスフィン(0.17g,0.65mmol)と共に装入し、そして得られた褐色スラリーを加熱して還流させ、そしてこの温度で一晩撹拌した。得られた懸濁液を室温に冷却し、酢酸エチル(20mL)及び水(10mL)を加え、そして得られた混合物をアルボセル(商標)ろ過助剤によってろ過した。相を分離し、そしてその水性相を酢酸エチル(2x20mL)で抽出した。有機相を一緒にし、水性飽和NaClで洗浄し、そしてストリッピングして油状体とした。アセトニトリルを加え、その混合物を暖め、次いで冷却した。得られた懸濁液をろ過して、固形物を得て、これを45℃の真空条件下で一晩乾燥して、前記生成物0.41g(48%)を得た。
【0024】
実施例1B:6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルへの第三の経路
(a)6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルの調製
【化17】
Figure 2004537519
無水THF(700mL)中の亜鉛末(25.5g,391mmol)の激しく撹拌した懸濁液に、窒素下で、クロロトリメチルシラン(10.7mL,85mmol)を加え、そしてその懸濁液を60℃に加熱した。60℃で1時間経過後、その反応物を放置して40℃に冷却し、そして40℃〜50℃の範囲に温度を維持しながら6−フルオロ−2−ヨード−3,4−ジメトキシベンゾニトリル〔実施例1(a)と同様に調製,100g,330mmol〕の溶液を20分間かけてゆっくりと加えた。得られた懸濁液を60℃に加熱(1時間)し、次いで放置して室温に冷却した。2−ブロモピリジン(61.8g,391mmol)、酢酸パラジウム(0.73g,3.3mmol)、及びトリフェニルホスフィン(1.71g,6.5mmol)を加え、そしてその懸濁液を60℃に加熱(1時間)し、次いで放置して室温に冷却した。その反応物を、エチレンジアミン四酢酸の二カリウム塩の5%水溶液(1リットル)で、続いてDCM(2リットル)で急冷し、そして得られた混合物を15分間撹拌した。その後、前記混合物をアルボセル(商標)ろ過助剤によってろ過し、そしてそのパッドをDCM(100mL)で洗浄した。相を分離し、そしてその有機相を水(1リットル)で洗浄した。その有機相を蒸留し、そしてアセトニトリルで置き換えて最終体積1リットルとし、そして得られた溶液を一晩放置して室温に冷却した。得られた懸濁液をろ過し、そして固形物を45℃の真空条件下で一晩乾燥して、標記生成物54.0g(67%)を得た。
【0025】
実施例1C:6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルへの第四の経路
(a)2−ブロモ−3,4−ジメトキシベンズアルデヒドの調製
【化18】
Figure 2004537519
DMF(125mL)中の2−ブロモ−3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(市販品,24g,104mmol)及びKCO(29.4g,213mmol)の撹拌した懸濁液を、−10℃に冷却した。硫酸ジメチル(9.6mL,102mmol)を加え、その反応物を室温に暖め、そして一晩撹拌した。得られた溶液を水(375mL)で急冷し、そして得られた懸濁液を一晩撹拌した。得られた懸濁液をろ過し、そして固形物を50℃の真空条件下で乾燥して、標記生成物23.1g(91%)を得た。
【0026】
(b)2−ブロモ−3,4−ジメトキシベンゾニトリルの調製
【化19】
Figure 2004537519
アセトニトリル(10mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(1.42g,20.4mmol)及びトリエチルアミン(5.7mL,40.8mmol)の混合物を、室温で15分間撹拌した後に、アセトニトリル(40mL)中の2−ブロモ−3,4−ジメトキシベンズアルデヒド(5.0g,20.4mmol)の溶液を40分間かけて加えた。得られた混合物を一晩撹拌した後に、得られた溶液の1/5を、塩化メタンスルホニル(0.74mL,10mmol[合計])及びトリエチルアミン(0.6mL,4.3mmol[合計])と共に、6時間かけて少しずつ装入した。その混合物を一晩撹拌し、水で急冷し、酢酸エチルで抽出し、MgSO上で乾燥し、そして真空条件下で濃縮して、標記生成物0.90g(93%)を得た。
【0027】
(c)2−ブロモ−3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンゾニトリルの調製
【化20】
Figure 2004537519
アセトニトリル(58mL)中の2−ブロモ−3,4−ジメトキシベンゾニトリル〔工程(b)に従って調製,5.77g,23.8mmol〕の0℃の撹拌した溶液に、温度が10℃を超えないようにしながら、ニトロニウムテトラフルオロボレート(5.67g,42.9mmol)を少しずつ加えた。0℃〜10℃の範囲内で4時間撹拌した後に、その反応物を、10%水性NaHCO(66mL)中に注意深く急冷した。得られた懸濁液をろ過し、そして固形物を真空条件下で一晩乾燥して、標記生成物5.83g(85%)を得た。
【0028】
(d)2−ブロモ−6−フルオロ−3,4−ジメトキシベンゾニトリルの調製
【化21】
Figure 2004537519
室温で撹拌しながら、2−ブロモ−3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンゾニトリル〔工程(c)に従って調製,1.73g,6.02mmol〕に、フッ化テトラブチルアンモニウムの不完全乾燥溶液(4Å篩上で貯蔵されたTHF中1M,24mL)を加えた。1時間後に酢酸エチルを加え、そしてその混合物を1M水性HCl(50mL)で洗浄した。その水性洗浄液を酢酸エチル(50mL)で抽出し、次いで一緒にした有機物を水性NaHCO(50mL)で洗浄した後に、MgSO上で乾燥し、そして真空条件下で濃縮した。その粗製残さを、トルエン:tert−ブチルメチルエーテル(1:1)から再結晶化して、標記生成物1.34g(85%)を得た。
【0029】
(e)6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルの調製
【化22】
Figure 2004537519
THF(30mL)中の塩化ピリジル亜鉛(最大31.5mmol,2−ブロモピリジンから、臭素からマグネシウム、そして亜鉛への交換によって調製)と、DMF(75mL)中の2−ブロモ−6−フルオロ−3,4−ジメトキシベンゾニトリル〔工程(d)に従って調製,3.30g,12.7mmol〕との混合物を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.59g,0.51mmol)と共に装入し、98℃に暖め、そしてこの温度で15時間維持した。その後、その反応混合物を室温に冷却し、そして水(300mL)を加えた。得られた混合物を酢酸エチル(3x150mL)で抽出し、そして一緒にした有機物をMgSO上で乾燥した後に、真空条件下で濃縮した。その粗生成物を、シリカゲル上で精製(ヘキサン/酢酸エチル[7/3次いで1/1]で溶離)して、標記生成物3.1g(93%)を得た。
【0030】
実施例2:N−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−5−イソキノリル)メタンスルホンアミドの調製
【化23】
Figure 2004537519
水(1.5リットル)中のN−(1,2,3,4−テトラヒドロ−5−イソキノリル)メタンスルホンアミド塩酸塩〔WO98/30560の実施例19(b)に記載のとおりに調製,100g,0.38mol〕、及び2−メチル−2−チオプソイド尿素硫酸塩(159g,0.57mol)の撹拌した懸濁液に、2N水性水酸化ナトリウム(764mL,1.53mol)を加えた。得られた溶液を80℃に暖め、そしてこの温度で6時間撹拌し、次いで一晩放置して室温に冷却した。更なる2−メチル−2−チオプソイド尿素硫酸塩(27g,0.10mol)及び2N水性水酸化ナトリウム(48mL,0.10mol)を装入し、そしてその混合物を80℃で1時間加熱した。その後、得られた懸濁液を室温に冷却し、ろ過し、水(1リットル)で洗浄して白色固体を得て、これを50℃の真空条件下で一晩乾燥させて、標記生成物91.0g(89%)を得た。
【0031】
実施例2A:N−(2−アミジノ−1,2,3,4−テトラヒドロ−5−イソキノリル)メタンスルホンアミドへの別の経路
【化24】
Figure 2004537519
DMF(119mL)中のN−(1,2,3,4−テトラヒドロ−5−イソキノリル)メタンスルホンアミド塩酸塩〔WO98/30560の実施例19(b)の方法によって得ることができる,15g,69mmol〕、1H−ピラゾール−1−カルボキシアミジン塩酸塩(10.0g,0.57mol)、及びジイソプロピルエチルアミン(16.2g,125mmol)の懸濁液を、室温で一晩撹拌した。その後、2N水性水酸化ナトリウムを加えて、pH12に調節した。得られた白色懸濁液を3時間撹拌し、ろ過し、そして固形物を45℃の真空条件下で一晩乾燥して、標記生成物14.5g(95%)を得た。
【0032】
実施例3:4−アミノ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−6,7−ジメトキシ−5−(2−ピリジル)キナゾリン
【化25】
Figure 2004537519
機械的撹拌装置を装備した三首フラスコにおいて、N−(2−アミジノ)−1,2,3,4−テトラヒドロ−5−イソキノリル)メタンスルホンアミド(実施例2の方法により入手可能,99.5g,371mmol)、CsCO(150g,416mmol)、及びDMSO(150mL,3mLg−1)に対して、6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリル(実施例1の方法により入手可能,50.0g,194mmol)を装入した。その混合物を、N雰囲気下、周囲温度でスラリー化した。得られた粘性スラリーを、94〜97℃で30時間加熱し、次いで放置して40℃に冷却した。その反応物に1N−NaOH(700mL)を加え、そして得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。その混合物を、アルボセル(商標)ろ過助剤パッドによってろ過した。ろ液をDCM(250mL)で洗浄した。その水性相を収集し、DCM(500mL)で分配し、そして撹拌した。5N−HClの制御された添加によって、この2相溶液のpHを13からpH10〜pH10.5の範囲に調節した。前記2相を分離し、そしてその有機相を保留した。水性相をDCM(250mL)で抽出した。一緒にした有機抽出物を蒸留し、そして全てのDCMが除去されるまでアセトニトリルで置き換えた。アセトニトリルを加えることによって、その溶媒の最終体積を300mLに調節し、そしてこの混合物を放置して周囲温度に冷却した。得られた懸濁液をろ過し、そしてその固形物を50℃の真空条件下で一晩乾燥して、標記生成物56g(57%)を得た。
【0033】
前記の各実施例による4−アミノ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノール−2−イル)−6,7−ジメトキシ−5−(2−ピリジル)キナゾリンの調製を、以下の反応工程式で図示する。また、以下の反応工程式は、各工程の実施例の番号、及び関連する化合物を包含する一般式も示している。
【化26】
Figure 2004537519

Claims (22)

  1. 式(A):
    Figure 2004537519
    [式中、Rは、場合によりフッ素原子1つ以上で置換されていることのあるC1−4アルコキシ基であり;
    は、水素原子又は場合によりフッ素原子1つ以上で置換されていることのあるC1−6アルコキシ基であり;
    は、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基であって、前記環基は、場合により、ハロゲン原子、C1−4アルコキシ基、C1−4アルキル基、及びCF基から選択される基1つ以上で置換されていることがあり;
    は、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む4員、5員、6員、又は7員の複素環式環基であり、前記環基は、場合により、ベンゼン環に対して、あるいは窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基に対して縮合していることがあり、全体としての前記環系は、場合により、OH基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、CONR基、SONR基、(CHNR基、及びNHSO(C1−4アルキル基)から独立して選択される基1つ以上で置換されていることがあり、そしてイオウ原子が前記環系の構成員である場合には、前記イオウ原子は、酸素原子1つ又は2つで置換されていることができる]で表される化合物、若しくは薬剤学的に許容することのできる塩、又はそれらの溶媒和物の製造方法であって、
    式(B):
    Figure 2004537519
    [式中、R〜Rは、前記と同じ意味である]で表される化合物と式(C):
    Figure 2004537519
    [式中、R及びRは、それらが結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む4員、5員、6員、又は7員の窒素原子含有複素環式環基であり、前記環基は、場合により、ベンゼン環に対して、あるいは窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基に対して縮合していることがあり、全体としての前記環系は、場合により、OH基、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、ハロゲン原子、CONR基、SONR基、(CHNR基、及びNHSO(C1−4アルキル基)から独立して選択される基1つ以上で置換されていることがあり、そしてイオウ原子が前記環系の構成員である場合には、前記イオウ原子は、酸素原子1つ又は2つで置換されていることができ;
    及びRは、それぞれ独立して、水素原子又はC1−4アルキル基であるか、あるいはそれらが結合する窒素原子と一緒になって、窒素原子、酸素原子、及びイオウ原子から選択されるヘテロ原子少なくとも1つを含む5員又は6員の複素環式環基であることができ;そして
    bは、0、1、2、又は3である]で表される化合物とを縮合し、そして
    必要な場合又は望ましい場合には、得られた式(A)で表される化合物を薬剤学的に許容することのできる塩又は溶媒和物に変換するか、あるいは得られた塩又は溶媒和物を式(A)で表される化合物に変換することを含む、前記製造方法。
  2. がメトキシ基である、請求項1に記載の方法。
  3. がメトキシ基である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. が芳香族複素環式環基である、請求項1、2、又は3に記載の方法。
  5. が、ピリジニル基、ピリミジニル基、チエニル基、フラニル基、又はオキサゾリル基である、請求項4に記載の方法。
  6. が2−ピリジニル基又は2−ピリミジニル基である、請求項5に記載の方法。
  7. が、飽和の窒素原子含有6員環であり、前記環が、場合により置換されていることがあるベンゼン環又はピリジン環に縮合している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. が、場合により置換されていることのあるテトラヒドロイソキノリン環系である、請求項7に記載の方法。
  9. が、5−メチルスルホニルアミノテトラヒドロイソキノリンである、請求項8に記載の方法。
  10. 極性非プロトン性溶媒中で前記反応を実施する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記極性非プロトン性溶媒が、ジメチルスルホキシドである、請求項10に記載の方法。
  12. 塩基存在下で前記反応を実施する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記塩基が、アルカリ金属炭酸塩である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記塩基が、炭酸セシウムである、請求項13に記載の方法。
  15. 生成物が、4−アミノ−2−(5−メタンスルホンアミド−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノール−2−イル)−6,7−ジメトキシ−5−(2−ピリジル)キナゾリンである、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 式(D):
    Figure 2004537519
    [式中、R及びRは、請求項1に規定された意味である]で表される化合物とピリジン誘導体との反応によって、請求項1に記載の式(B)で表される化合物を形成する方法。
  17. 前記ピリジン誘導体が、ピリジルボロネートである、請求項16に記載の方法。
  18. Pd(0)触媒の存在下で前記反応を実施する、請求項16又は17に記載の方法。
  19. 生成物が6−フルオロ−3,4−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)ベンゾニトリルである、請求項16〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 式(B)で表される化合物が、請求項16〜19のいずれか一項に記載の方法により調製された化合物である、請求項1に記載の式(A)で表される化合物の製造方法。
  21. 請求項1に記載の式(B)で表される化合物。
  22. 請求項1に記載の式(C)で表される化合物。
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