JP2000143660A - 2−{[(2−ピリジル)メチル]チオ}−1h−ベンズイミダゾール誘導体の製造方法 - Google Patents
2−{[(2−ピリジル)メチル]チオ}−1h−ベンズイミダゾール誘導体の製造方法Info
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- JP2000143660A JP2000143660A JP10323654A JP32365498A JP2000143660A JP 2000143660 A JP2000143660 A JP 2000143660A JP 10323654 A JP10323654 A JP 10323654A JP 32365498 A JP32365498 A JP 32365498A JP 2000143660 A JP2000143660 A JP 2000143660A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】2−{[(2−ピリジル)メチル]スルフィニ
ル}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の合成中間体と
して有用な2−{[(2−ピリジル)メチル]チオ}−
1H−ベンズイミダゾール誘導体を、短工程で効率良く
製造する。 【解決手段】有機リチウム化合物存在下、2−メチルチ
オ−1H−ベンズイミダゾール誘導体と、4−ハロゲン
−2−スルホニルピリジン誘導体を反応させることによ
って、2−{[(4−ハロゲノ−2−ピリジル)メチ
ル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体を得る。
更に金属アルコキシドと反応させることにより、2−
{[(4−アルコキシ−2−ピリジル)メチル]チオ}
−1H−ベンズイミダゾール誘導体を得る。
ル}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の合成中間体と
して有用な2−{[(2−ピリジル)メチル]チオ}−
1H−ベンズイミダゾール誘導体を、短工程で効率良く
製造する。 【解決手段】有機リチウム化合物存在下、2−メチルチ
オ−1H−ベンズイミダゾール誘導体と、4−ハロゲン
−2−スルホニルピリジン誘導体を反応させることによ
って、2−{[(4−ハロゲノ−2−ピリジル)メチ
ル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体を得る。
更に金属アルコキシドと反応させることにより、2−
{[(4−アルコキシ−2−ピリジル)メチル]チオ}
−1H−ベンズイミダゾール誘導体を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は2−{[(2−ピリ
ジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導
体の製造方法に関する。本発明によって得られる2−
{[(2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイ
ミダゾール誘導体は、例えば抗潰瘍剤として有用なオメ
プラゾール関連化合物である2−{[(2−ピリジル)
メチル]スルフィニル}−1H−ベンズイミダゾール誘
導体の中間体として有用である。
ジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導
体の製造方法に関する。本発明によって得られる2−
{[(2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイ
ミダゾール誘導体は、例えば抗潰瘍剤として有用なオメ
プラゾール関連化合物である2−{[(2−ピリジル)
メチル]スルフィニル}−1H−ベンズイミダゾール誘
導体の中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】2−{[(2−ピリジル)メチル]チ
オ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の製造方法とし
ては、2−ハロメチルピリジン誘導体を2−メルカプト
−1H−ベンズイミダゾール誘導体の金属塩と反応させ
る方法が知られており、これを酸化すると2−{[(2
−ピリジル)メチル]スルフィニル}−1H−ベンズイ
ミダゾール誘導体を得ることができる(特開昭54−1
41783号公報参照)。この方法で原料として使用す
る2−ハロメチルピリジン誘導体は、2,3,5−トリ
メチルピリジンを出発原料として多段階を経て製造され
る(例えば特開昭63−53987号公報、特開平5−
70434号公報参照)。
オ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の製造方法とし
ては、2−ハロメチルピリジン誘導体を2−メルカプト
−1H−ベンズイミダゾール誘導体の金属塩と反応させ
る方法が知られており、これを酸化すると2−{[(2
−ピリジル)メチル]スルフィニル}−1H−ベンズイ
ミダゾール誘導体を得ることができる(特開昭54−1
41783号公報参照)。この方法で原料として使用す
る2−ハロメチルピリジン誘導体は、2,3,5−トリ
メチルピリジンを出発原料として多段階を経て製造され
る(例えば特開昭63−53987号公報、特開平5−
70434号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2−{[(2−ピリジ
ル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体
を製造する従来法では、原料の2−ハロメチルピリジン
誘導体の製造に多段階を要しており、効率的な生産方法
とは言えない。また、2−ハロメチルピリジン誘導体は
保存安定性が低く、合成後直ちに次の反応に用いる必然
性があるという問題点があった。
ル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体
を製造する従来法では、原料の2−ハロメチルピリジン
誘導体の製造に多段階を要しており、効率的な生産方法
とは言えない。また、2−ハロメチルピリジン誘導体は
保存安定性が低く、合成後直ちに次の反応に用いる必然
性があるという問題点があった。
【0004】しかして、本発明の目的は、2−{[(2
−ピリジル)メチル]スルフィニル}−1H−ベンズイ
ミダゾール誘導体の前駆体である2−{[(2−ピリジ
ル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体
を、短工程で効率よく合成できる新規な製法を提供する
ことにある。
−ピリジル)メチル]スルフィニル}−1H−ベンズイ
ミダゾール誘導体の前駆体である2−{[(2−ピリジ
ル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体
を、短工程で効率よく合成できる新規な製法を提供する
ことにある。
【0005】本発明者らは、2−ハロメチルピリジン誘
導体を原料としない2−{[(2−ピリジル)メチル]
チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の製造方法に
ついて鋭意検討を行なった結果、有機リチウム化合物の
存在下、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘
導体を2−スルホニルピリジン誘導体と反応させると、
1段階でかつ収率良く2−{[(2−ピリジル)メチ
ル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール骨格を形成でき
ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成し
た。
導体を原料としない2−{[(2−ピリジル)メチル]
チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の製造方法に
ついて鋭意検討を行なった結果、有機リチウム化合物の
存在下、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘
導体を2−スルホニルピリジン誘導体と反応させると、
1段階でかつ収率良く2−{[(2−ピリジル)メチ
ル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール骨格を形成でき
ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成し
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 一般式(III)
【0007】
【化16】
【0008】(式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、置
換基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アラルキル基またはアルコキシル基を表し、R1
は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基また
はアリール基を表し、R2は水素原子、ハロゲン原子、
置換基を有していてもよいアルキル基またはアリール基
を表し、R3はハロゲン原子を表し、R4は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチオ基、シアノ
基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、保護され
た置換されていてもよいアミノ基、置換基を有していて
もよいアルキル基またはアリール基を表す。)で示され
る2−{[(4−ハロゲノ−2−ピリジル)メチル]チ
オ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体(以下、ハロゲ
ノピリジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導
体(III)と略称する)を一般式(IV) R6OM (IV) (式中、R6はアルキル基を表し、Mはアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属を表す。)で示される金属アルコ
キシド(以下、金属アルコキシド(IV)と略称する)
と反応させることを特徴とする一般式(V)
換基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、アラルキル基またはアルコキシル基を表し、R1
は水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基また
はアリール基を表し、R2は水素原子、ハロゲン原子、
置換基を有していてもよいアルキル基またはアリール基
を表し、R3はハロゲン原子を表し、R4は水素原子、ハ
ロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチオ基、シアノ
基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、保護され
た置換されていてもよいアミノ基、置換基を有していて
もよいアルキル基またはアリール基を表す。)で示され
る2−{[(4−ハロゲノ−2−ピリジル)メチル]チ
オ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体(以下、ハロゲ
ノピリジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導
体(III)と略称する)を一般式(IV) R6OM (IV) (式中、R6はアルキル基を表し、Mはアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属を表す。)で示される金属アルコ
キシド(以下、金属アルコキシド(IV)と略称する)
と反応させることを特徴とする一般式(V)
【0009】
【化17】
【0010】(式中、R1、R2、R4、R6およびXは前
記定義の通りである。)で示される2−{[(4−アル
コキシ−2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズ
イミダゾール誘導体(以下、アルコキシピリジルメチル
チオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)と略称す
る)の製造方法、 有機リチウム化合物の存在下、一般式(I)
記定義の通りである。)で示される2−{[(4−アル
コキシ−2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズ
イミダゾール誘導体(以下、アルコキシピリジルメチル
チオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)と略称す
る)の製造方法、 有機リチウム化合物の存在下、一般式(I)
【0011】
【化18】
【0012】(式中、Xは前記定義の通りである。)で
示される2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘
導体(以下、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾー
ル誘導体(I)と略称する)を、一般式(II)
示される2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘
導体(以下、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾー
ル誘導体(I)と略称する)を、一般式(II)
【0013】
【化19】
【0014】(式中、R1、R2、R3およびR4は前記定
義の通りであり、R5は置換基を有していてもよいアル
キル基、シクロアルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基を表す。)で示される4−ハロゲノ−2−スルホニ
ルピリジン誘導体(以下、4−ハロゲノ−2−スルホニ
ルピリジン誘導体(II)と略称する)と反応させるこ
とによってハロゲノピリジルメチルチオ−1H−ベンズ
イミダゾール誘導体(III)を得、得られたハロゲノ
ピリジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体
(III)を金属アルコキシド(IV)と反応させるこ
とを特徴とするアルコキシピリジルメチルチオ−1H−
ベンズイミダゾール誘導体(V)の製造方法、 有機リチウム化合物の存在下、2−メチルチオ−1H
−ベンズイミダゾール誘導体(I)を、4−ハロゲノ−
2−スルホニルピリジン誘導体(II)と反応させるこ
とを特徴とするハロゲノピリジルメチルチオ−1H−ベ
ンズイミダゾール誘導体(III)の製造方法、 有機リチウム化合物の存在下、2−メチルチオ−1H
−ベンズイミダゾール誘導体(I)を、一般式(VII
I)
義の通りであり、R5は置換基を有していてもよいアル
キル基、シクロアルキル基、アリール基またはアラルキ
ル基を表す。)で示される4−ハロゲノ−2−スルホニ
ルピリジン誘導体(以下、4−ハロゲノ−2−スルホニ
ルピリジン誘導体(II)と略称する)と反応させるこ
とによってハロゲノピリジルメチルチオ−1H−ベンズ
イミダゾール誘導体(III)を得、得られたハロゲノ
ピリジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体
(III)を金属アルコキシド(IV)と反応させるこ
とを特徴とするアルコキシピリジルメチルチオ−1H−
ベンズイミダゾール誘導体(V)の製造方法、 有機リチウム化合物の存在下、2−メチルチオ−1H
−ベンズイミダゾール誘導体(I)を、4−ハロゲノ−
2−スルホニルピリジン誘導体(II)と反応させるこ
とを特徴とするハロゲノピリジルメチルチオ−1H−ベ
ンズイミダゾール誘導体(III)の製造方法、 有機リチウム化合物の存在下、2−メチルチオ−1H
−ベンズイミダゾール誘導体(I)を、一般式(VII
I)
【0015】
【化20】
【0016】(式中、R1、R2、R4、R5およびR6は
前記定義の通りである)で示される4−アルコキシ−2
−スルホニルピリジン誘導体(以下、4−アルコキシ−
2−スルホニルピリジン誘導体(VIII)と略称す
る)と反応させることを特徴とするアルコキシピリジル
メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)の
製造方法、 一般式(III)に包含される一般式(III−1)
前記定義の通りである)で示される4−アルコキシ−2
−スルホニルピリジン誘導体(以下、4−アルコキシ−
2−スルホニルピリジン誘導体(VIII)と略称す
る)と反応させることを特徴とするアルコキシピリジル
メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)の
製造方法、 一般式(III)に包含される一般式(III−1)
【0017】
【化21】
【0018】(式中、Xは上記定義の通りである)で示
される2−{[(4−クロロ−3,5−ジメチル−2−
ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール
誘導体、および 一般式(VIII)に包含される一般式(VIII−
1)
される2−{[(4−クロロ−3,5−ジメチル−2−
ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール
誘導体、および 一般式(VIII)に包含される一般式(VIII−
1)
【0019】
【化22】
【0020】(式中、R5は前記定義の通りである。)で
示される4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−スルホ
ニルピリジン誘導体を提供することにより達成される。
示される4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−スルホ
ニルピリジン誘導体を提供することにより達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】R1、R2、R4、R5およびXがそ
れぞれ表すアルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、tert−ブチル基、ヘキシル基などの直鎖状
または分岐状のアルキル基が挙げられる。これらのアル
キル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基とし
ては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素
原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸
基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリ
ルオキシ基;ニトロ基などが挙げられる。
れぞれ表すアルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、tert−ブチル基、ヘキシル基などの直鎖状
または分岐状のアルキル基が挙げられる。これらのアル
キル基は置換基を有していてもよく、かかる置換基とし
ては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素
原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸
基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリ
ルオキシ基;ニトロ基などが挙げられる。
【0022】R1、R2、R4、R5およびXがそれぞれ表
すアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基
などが挙げられる。これらのアリール基は置換基を有し
ていてもよく、かかる置換基としては、例えば塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子などのハロゲン
原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基などのアルコキシル基;メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などのアルキル基;水酸基;tert
−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチルジ
フェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ基;
ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基などの
アリール基などが挙げられる。
すアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基
などが挙げられる。これらのアリール基は置換基を有し
ていてもよく、かかる置換基としては、例えば塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子などのハロゲン
原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキ
シ基などのアルコキシル基;メチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などのアルキル基;水酸基;tert
−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチルジ
フェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ基;
ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基などの
アリール基などが挙げられる。
【0023】R4が表すアルコキシル基としては、例え
ばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、フェノキシ基などが挙げられ、アルキルチオ基とし
ては、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチ
オ基、ブチルチオ基などが挙げられ、アシロキシ基とし
ては、例えばアセトキシ基、プロパノイルオキシ基、ブ
タノイルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオ
キシ基などの脂肪族または芳香族アシロキシ基などが挙
げられ、アルコキシカルボニル基としては、例えばメト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキ
シカルボニル基などが挙げられ、保護された置換されて
いてもよいアミノ基としては、例えばアセチル基、ベン
ゾイル基、ベンゼンスルホニル基、tert−ブトキシ
カルボニル基などの保護基で保護された、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基などで
置換されていてもよいアミノ基が挙げられる。
ばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、フェノキシ基などが挙げられ、アルキルチオ基とし
ては、例えばメチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチ
オ基、ブチルチオ基などが挙げられ、アシロキシ基とし
ては、例えばアセトキシ基、プロパノイルオキシ基、ブ
タノイルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオ
キシ基などの脂肪族または芳香族アシロキシ基などが挙
げられ、アルコキシカルボニル基としては、例えばメト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキ
シカルボニル基などが挙げられ、保護された置換されて
いてもよいアミノ基としては、例えばアセチル基、ベン
ゾイル基、ベンゼンスルホニル基、tert−ブトキシ
カルボニル基などの保護基で保護された、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、tert−ブチル基などのアルキル基などで
置換されていてもよいアミノ基が挙げられる。
【0024】R5が表すシクロアルキル基としては、例
えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。これらのシクロアルキル基は
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例
えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子など
のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸基;ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ
基;ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基な
どのアリール基などが挙げられる。
えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。これらのシクロアルキル基は
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例
えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子など
のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸基;ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ
基;ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基な
どのアリール基などが挙げられる。
【0025】R5が表すアラルキル基としては、例えば
ベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。これらの
アラルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換
基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、
フッ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアル
キル基;水酸基;tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基など
の三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、p−
メトキシフェニル基などのアリール基などが挙げられ
る。
ベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。これらの
アラルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換
基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、
フッ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアル
キル基;水酸基;tert−ブチルジメチルシリルオキ
シ基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基など
の三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、p−
メトキシフェニル基などのアリール基などが挙げられ
る。
【0026】Xが表すアルケニル基としては、例えばビ
ニル基、プロペニル基、メタリル基、ブテニル基、プレ
ニル基、オクテニル基などが挙げられ、アルコキシル基
としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポ
キシル基などが挙げられる。これらのアルケニル基およ
びアルコキシル基は置換基を有していてもよく、かかる
置換基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、フッ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル
基;水酸基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ
基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの
三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、p−メ
トキシフェニル基などのアリール基などが挙げられる。
ニル基、プロペニル基、メタリル基、ブテニル基、プレ
ニル基、オクテニル基などが挙げられ、アルコキシル基
としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、イソプロポ
キシル基などが挙げられる。これらのアルケニル基およ
びアルコキシル基は置換基を有していてもよく、かかる
置換基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、フッ素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル
基;水酸基;tert−ブチルジメチルシリルオキシ
基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基などの
三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、p−メ
トキシフェニル基などのアリール基などが挙げられる。
【0027】X、R2、R3およびR4がそれぞれ表すハ
ロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などが挙げられる。
ロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などが挙げられる。
【0028】R6が表すアルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基
などの直鎖状または分岐状のアルキル基が挙げられる。
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基
などの直鎖状または分岐状のアルキル基が挙げられる。
【0029】Mが表すアルカリ金属としては、リチウ
ム、ナトリウム、カリウムなどが挙げられ、アルカリ土
類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどが挙げ
られる。
ム、ナトリウム、カリウムなどが挙げられ、アルカリ土
類金属としては、マグネシウム、カルシウムなどが挙げ
られる。
【0030】次に、本発明の製造方法を詳細に説明す
る。
る。
【0031】工程1:有機リチウム化合物の存在下、2
−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I)
を4−ハロゲノ−2−スルホニルピリジン誘導体(I
I)と反応させて、ハロゲノピリジルメチルチオ−1H
−ベンズイミダゾール誘導体(III)を製造する工程
−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I)
を4−ハロゲノ−2−スルホニルピリジン誘導体(I
I)と反応させて、ハロゲノピリジルメチルチオ−1H
−ベンズイミダゾール誘導体(III)を製造する工程
【0032】有機リチウム化合物としては、例えばメチ
ルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチ
ウム、tert−ブチルリチウムなどのアルキルリチウ
ム化合物;フェニルリチウムなどのアリールリチウム化
合物;ビニルリチウムなどのアルケニルリチウム化合
物;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリ
メチルシリルアミドなどのリチウムアミド化合物などが
使用される。これらの中でもアルキルリチウム化合物を
用いるのが好ましい。有機リチウム化合物の使用量につ
いて厳密な意味での制限はないが、2−メチルチオ−1
H−ベンズイミダゾール誘導体(I)1モルに対して1
〜10モルの範囲で用いるのが好ましく、反応を円滑に
進行させる観点からは、2−メチルチオ−1H−ベンズ
イミダゾール誘導体(I)1モルに対して2〜3モルの
範囲で使用することがより好ましい。
ルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチ
ウム、tert−ブチルリチウムなどのアルキルリチウ
ム化合物;フェニルリチウムなどのアリールリチウム化
合物;ビニルリチウムなどのアルケニルリチウム化合
物;リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリ
メチルシリルアミドなどのリチウムアミド化合物などが
使用される。これらの中でもアルキルリチウム化合物を
用いるのが好ましい。有機リチウム化合物の使用量につ
いて厳密な意味での制限はないが、2−メチルチオ−1
H−ベンズイミダゾール誘導体(I)1モルに対して1
〜10モルの範囲で用いるのが好ましく、反応を円滑に
進行させる観点からは、2−メチルチオ−1H−ベンズ
イミダゾール誘導体(I)1モルに対して2〜3モルの
範囲で使用することがより好ましい。
【0033】4−ハロゲノ−2−スルホニルピリジン誘
導体(II)の使用量は、2−メチルチオ−1H−ベン
ズイミダゾール誘導体(I)1モルに対して1〜10モ
ルの範囲が好ましく、1〜2モルの範囲がより好まし
い。
導体(II)の使用量は、2−メチルチオ−1H−ベン
ズイミダゾール誘導体(I)1モルに対して1〜10モ
ルの範囲が好ましく、1〜2モルの範囲がより好まし
い。
【0034】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用する溶媒は反応に悪影響を与えない限り特に限
定されるものではなく、例えばペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、石油エーテルなどの脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香
族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、ジブチル
エーテルなどのエーテルなどが挙げられる。これらの溶
媒は1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を混合し
て用いても何ら差し支えない。溶媒の使用量は、2−メ
チルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I)に対
して0.5〜50倍重量の範囲が好ましく、3〜20倍
重量の範囲がより好ましい。
い。使用する溶媒は反応に悪影響を与えない限り特に限
定されるものではなく、例えばペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、石油エーテルなどの脂肪族炭化水
素;ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香
族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、ジブチル
エーテルなどのエーテルなどが挙げられる。これらの溶
媒は1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を混合し
て用いても何ら差し支えない。溶媒の使用量は、2−メ
チルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I)に対
して0.5〜50倍重量の範囲が好ましく、3〜20倍
重量の範囲がより好ましい。
【0035】また、反応を温和な条件で進行させる目的
で、反応系にさらにトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、トリオクチルアミン、N,N,N',N'−テトラメ
チルエチレンジアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]−7−ウンデセンなどの3級アミン化合物を加えて
もよい。中でも1,4−ジアザ[2.2.2]ビシクロ
オクタンが好ましい。3級アミン化合物を加える場合、
その使用量には特に制限はないが、上記目的を達成する
観点からは、有機リチウム化合物1モルに対して1モル
以上が好ましく、1〜2モルの範囲がより好ましい。
で、反応系にさらにトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、トリオクチルアミン、N,N,N',N'−テトラメ
チルエチレンジアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.
2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]−7−ウンデセンなどの3級アミン化合物を加えて
もよい。中でも1,4−ジアザ[2.2.2]ビシクロ
オクタンが好ましい。3級アミン化合物を加える場合、
その使用量には特に制限はないが、上記目的を達成する
観点からは、有機リチウム化合物1モルに対して1モル
以上が好ましく、1〜2モルの範囲がより好ましい。
【0036】反応温度は、−100℃から使用する溶媒
の沸点までの範囲を適宜選択することができ、−50〜
0℃の範囲がより好ましい。
の沸点までの範囲を適宜選択することができ、−50〜
0℃の範囲がより好ましい。
【0037】本反応は例えば次のようにして実施され
る。すなわち、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾ
ール誘導体(I)と溶媒を混合して所定温度とし、これ
に有機リチウム化合物の溶液を滴下し、続いて溶媒に溶
解した4−ハロゲノ−2−スルホニルピリジン誘導体
(II)を所定温度で滴下し、その後、同温度で2−メ
チルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I)が消
失するまで反応混合物を攪拌することにより行う。3級
アミン化合物を加える場合は、有機リチウム化合物の溶
液を滴下する前に加えるのが好ましい。
る。すなわち、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダゾ
ール誘導体(I)と溶媒を混合して所定温度とし、これ
に有機リチウム化合物の溶液を滴下し、続いて溶媒に溶
解した4−ハロゲノ−2−スルホニルピリジン誘導体
(II)を所定温度で滴下し、その後、同温度で2−メ
チルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I)が消
失するまで反応混合物を攪拌することにより行う。3級
アミン化合物を加える場合は、有機リチウム化合物の溶
液を滴下する前に加えるのが好ましい。
【0038】このようにして得られたハロゲノピリジル
メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(II
I)は、通常の有機化合物の単離・精製に用いられる方
法により単離・精製することができる。例えば、反応液
に水を加えて有機層を分離し、水層を有機溶剤で抽出
し、抽出液と有機層を合わせて乾燥後、濃縮して得られ
る生成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィ等に
よりさらに精製することにより行う。また、この生成物
を精製せず、そのまま次に述べる第2工程に用いてもよ
い。
メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(II
I)は、通常の有機化合物の単離・精製に用いられる方
法により単離・精製することができる。例えば、反応液
に水を加えて有機層を分離し、水層を有機溶剤で抽出
し、抽出液と有機層を合わせて乾燥後、濃縮して得られ
る生成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィ等に
よりさらに精製することにより行う。また、この生成物
を精製せず、そのまま次に述べる第2工程に用いてもよ
い。
【0039】第2工程:ハロゲノピリジルメチルチオ−
1H−ベンズイミダゾール誘導体(III) を金属ア
ルコキシド(IV)と反応させてアルコキシピリジルメ
チルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)を製
造する工程
1H−ベンズイミダゾール誘導体(III) を金属ア
ルコキシド(IV)と反応させてアルコキシピリジルメ
チルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)を製
造する工程
【0040】金属アルコキシド(IV)としては、例え
ばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリ
ウムメトキシド、リチウムメトキシド、ナトリウムイソ
プロポキシド、カリウムtert−ブトキシド、マグネ
シウムジメトキシド、カルシウムジメトキシドなどが使
用され、なかでもナトリウムメトキシドが特に好まし
い。金属アルコキシド(IV)の使用量は、ハロゲノピ
リジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体
(III)1モルに対して0.1〜10モルの範囲が好
ましく、1〜2モルの範囲が特に好ましい。
ばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリ
ウムメトキシド、リチウムメトキシド、ナトリウムイソ
プロポキシド、カリウムtert−ブトキシド、マグネ
シウムジメトキシド、カルシウムジメトキシドなどが使
用され、なかでもナトリウムメトキシドが特に好まし
い。金属アルコキシド(IV)の使用量は、ハロゲノピ
リジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体
(III)1モルに対して0.1〜10モルの範囲が好
ましく、1〜2モルの範囲が特に好ましい。
【0041】反応は、溶媒の存在下に行うのが好まし
い。使用する溶媒は反応に悪影響を与えない限り特に限
定されるものではなく、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブタノールなどのア
ルコール;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
石油エーテルなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クメンなどの芳香族炭化水素;ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテ
ル、ジメトキシエタン、ジブチルエーテルなどのエーテ
ル;ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムア
ミドなどの非プロトン性溶媒などが挙げられる。これら
の溶媒は1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を混
合して用いても何ら差し支えない。溶媒の使用量は、ハ
ロゲノピリジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール
誘導体(III)に対して0.5〜50倍重量の範囲が
好ましく、3〜10倍重量の範囲がより好ましい。
い。使用する溶媒は反応に悪影響を与えない限り特に限
定されるものではなく、例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、n−ブタノールなどのア
ルコール;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
石油エーテルなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クメンなどの芳香族炭化水素;ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテ
ル、ジメトキシエタン、ジブチルエーテルなどのエーテ
ル;ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムア
ミドなどの非プロトン性溶媒などが挙げられる。これら
の溶媒は1種類を単独で用いてもよいし2種類以上を混
合して用いても何ら差し支えない。溶媒の使用量は、ハ
ロゲノピリジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール
誘導体(III)に対して0.5〜50倍重量の範囲が
好ましく、3〜10倍重量の範囲がより好ましい。
【0042】反応温度は、20℃から使用する溶媒の沸
点までの範囲を適宜選択することができ、30〜100
℃の範囲がより好ましい。
点までの範囲を適宜選択することができ、30〜100
℃の範囲がより好ましい。
【0043】本反応は、例えば次のようにして実施され
る。すなわち、所定量のハロゲノピリジルメチルチオ−
1H−ベンズイミダゾール誘導体(III)、金属アル
コキシド(IV)および溶媒を混合し、 ハロゲノピリ
ジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I
II)が消失するまで所定温度で攪拌して行う。
る。すなわち、所定量のハロゲノピリジルメチルチオ−
1H−ベンズイミダゾール誘導体(III)、金属アル
コキシド(IV)および溶媒を混合し、 ハロゲノピリ
ジルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(I
II)が消失するまで所定温度で攪拌して行う。
【0044】このようにして得られたアルコキシピリジ
ルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)
は、通常の有機化合物の単離・精製に用いられる方法に
より単離・精製することができる。例えば、反応液に水
を加えて有機層を分離し、水層を有機溶剤で抽出し、抽
出液と有機層を合わせて乾燥後、濃縮して得られる粗生
成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィ等により
さらに精製することにより行う。
ルメチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体(V)
は、通常の有機化合物の単離・精製に用いられる方法に
より単離・精製することができる。例えば、反応液に水
を加えて有機層を分離し、水層を有機溶剤で抽出し、抽
出液と有機層を合わせて乾燥後、濃縮して得られる粗生
成物を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィ等により
さらに精製することにより行う。
【0045】また、アルコキシピリジルメチルチオ−1
H−ベンズイミダゾール誘導体(V)は、有機リチウム
化合物の存在下、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダ
ゾール誘導体(I)を4−アルコキシ−2−スルホニル
ピリジン誘導体(VIII)と工程1に述べた方法と同
様の条件下で反応させることによっても収率良く得るこ
とができる。
H−ベンズイミダゾール誘導体(V)は、有機リチウム
化合物の存在下、2−メチルチオ−1H−ベンズイミダ
ゾール誘導体(I)を4−アルコキシ−2−スルホニル
ピリジン誘導体(VIII)と工程1に述べた方法と同
様の条件下で反応させることによっても収率良く得るこ
とができる。
【0046】アルコキシピリジルメチルチオ−1H−ベ
ンズイミダゾール誘導体(V)は、酸化反応により、オ
メプラゾール(2−{2−[(3,5−ジメチル−4−
メトキシピリジル)メチル]スルフィニル}−(5−メ
トキシ)−1H−ベンズイミダゾール)に代表される2
−{[(4−アルコキシ−2−ピリジル)メチル]スル
フィニル}−1H−ベンズイミダゾール誘導体へ容易に
変換することができる。
ンズイミダゾール誘導体(V)は、酸化反応により、オ
メプラゾール(2−{2−[(3,5−ジメチル−4−
メトキシピリジル)メチル]スルフィニル}−(5−メ
トキシ)−1H−ベンズイミダゾール)に代表される2
−{[(4−アルコキシ−2−ピリジル)メチル]スル
フィニル}−1H−ベンズイミダゾール誘導体へ容易に
変換することができる。
【0047】なお、本発明で用いる4−ハロゲノ−2−
スルホニルピリジン誘導体(II)は、一般式(VI)
スルホニルピリジン誘導体(II)は、一般式(VI)
【0048】
【化23】
【0049】(式中、R1、R2、R3およびR4は前記定
義の通りである。)で示されるα,β−不飽和カルボニ
ル化合物(以下、α,β−不飽和カルボニル化合物(V
I)と略称する)を、一般式(VII) R5SO2CN (VII) (式中、R5は前記定義の通りである。)で示される有
機スルホニルシアニド(以下、スルホニルシアニド(V
II)と略称する)と反応させることにより、簡便に収
率良く合成できる。
義の通りである。)で示されるα,β−不飽和カルボニ
ル化合物(以下、α,β−不飽和カルボニル化合物(V
I)と略称する)を、一般式(VII) R5SO2CN (VII) (式中、R5は前記定義の通りである。)で示される有
機スルホニルシアニド(以下、スルホニルシアニド(V
II)と略称する)と反応させることにより、簡便に収
率良く合成できる。
【0050】原料として用いるα,β−不飽和カルボニ
ル化合物(VI)およびスルホニルシアニド(VII)
はいずれも公知化合物であり、容易に入手あるいは製造
することができる。例えば、α,β−不飽和カルボニル
化合物(VI)はアルドール縮合反応により合成可能で
ある(例えば特開平9−59201号および特開昭63
−135356号公報参照)。また、スルホニルシアニ
ド(VII)は対応するスルフィン酸金属塩とハロゲン
化シアンを反応させて製造できる[オーガニック シン
セシス(Organic Synthesis)、6巻、727頁(198
8年)参照]。
ル化合物(VI)およびスルホニルシアニド(VII)
はいずれも公知化合物であり、容易に入手あるいは製造
することができる。例えば、α,β−不飽和カルボニル
化合物(VI)はアルドール縮合反応により合成可能で
ある(例えば特開平9−59201号および特開昭63
−135356号公報参照)。また、スルホニルシアニ
ド(VII)は対応するスルフィン酸金属塩とハロゲン
化シアンを反応させて製造できる[オーガニック シン
セシス(Organic Synthesis)、6巻、727頁(198
8年)参照]。
【0051】また、2−メチルチオ−1H−ベンズイミ
ダゾール誘導体(I)は、一般式(IX)
ダゾール誘導体(I)は、一般式(IX)
【0052】
【化24】
【0053】(式中、Xは前記定義の通りである)で示
されるフェニレンジアミン誘導体を亜鉛金属と酸の存在
下、二硫化炭素と反応させることにより2−メルカプト
−1H−ベンズイミダゾール誘導体を得(例えば特開平
6−279416号公報参照)、次いで該2−メルカプ
ト−1H−ベンズイミダゾール誘導体をメチル化するこ
とによって簡便に合成できる。
されるフェニレンジアミン誘導体を亜鉛金属と酸の存在
下、二硫化炭素と反応させることにより2−メルカプト
−1H−ベンズイミダゾール誘導体を得(例えば特開平
6−279416号公報参照)、次いで該2−メルカプ
ト−1H−ベンズイミダゾール誘導体をメチル化するこ
とによって簡便に合成できる。
【0054】さらに、4−アルコキシ−2−スルホニル
ピリジン誘導体(VIII)は、一般式(X)
ピリジン誘導体(VIII)は、一般式(X)
【0055】
【化25】
【0056】(式中、R2、R4およびR6は前記定義の
通りであり、Yはアシロキシ基を表す。)で示されるジ
エン化合物をスルホニルシアニド(VII)と反応させ
ることにより製造することができる。
通りであり、Yはアシロキシ基を表す。)で示されるジ
エン化合物をスルホニルシアニド(VII)と反応させ
ることにより製造することができる。
【0057】なお、Yが表すアシロキシ基としては、ア
セトキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基などを例示できる。
セトキシ基、プロパノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ
基などを例示できる。
【0058】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
【0059】参考例1 温度計、メカニカルスターラ、滴下漏斗を装備した内容
積300mlの3口フラスコに、2−メルカプト−5−
メトキシ−1H−ベンズイミダゾール18.00g(1
00mmol)、水酸化カリウム16.83g(300
mmol)、エタノール75mlおよび水50mlを加
え、5℃に冷却した。この溶液に、ヨードメタン15.
00g(105mmol)を内温を10℃以下を保ちな
がら30分間で滴下し、その後、10℃以下で2時間攪
拌した。反応液を2規定の塩酸水溶液で中和した後、エ
タノールを減圧下に除去すると無色固体が析出した。こ
の固体を濾過して減圧下で乾燥し、2−メチルチオ−5
−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール19.19gを
得た(収率98.9%)。
積300mlの3口フラスコに、2−メルカプト−5−
メトキシ−1H−ベンズイミダゾール18.00g(1
00mmol)、水酸化カリウム16.83g(300
mmol)、エタノール75mlおよび水50mlを加
え、5℃に冷却した。この溶液に、ヨードメタン15.
00g(105mmol)を内温を10℃以下を保ちな
がら30分間で滴下し、その後、10℃以下で2時間攪
拌した。反応液を2規定の塩酸水溶液で中和した後、エ
タノールを減圧下に除去すると無色固体が析出した。こ
の固体を濾過して減圧下で乾燥し、2−メチルチオ−5
−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール19.19gを
得た(収率98.9%)。
【0060】参考例2 温度計、メカニカルスターラ、滴下漏斗を装備した内容
積300mlの3口フラスコに、3−ペンタノン43.
11g(50.1mmol)、メタノール43.11g
(1.35mmol)およびパラトルエンスルホン酸1
水和物0.43g(2.26mmol)を加え、5℃に
冷却した。この溶液にオルト酢酸トリメチル63.03
g(525mmol)を内温10℃以下を保ちながら9
0分間で滴下した。その後、反応混合液を室温まで昇温
して2時間攪拌した。この反応混合液を25%ナトリウ
ムメトキシド(メタノール溶液)1.0g(4.63m
mol)で中和したのち、そのまま減圧蒸留することに
より3,3−ジメトキシペンタン59.34gを得た
(沸点:55〜57℃/50torr、収率ほぼ100
%)。次いで、温度計、メカニカルスターラ、滴下漏斗
を装備した内容積300mlの3口フラスコにN,N−
ジメチルホルムアミド150.58g(2.06mo
l)を入れ、20℃に保ちながらオキシ塩化リン77m
l(0.83mol)を滴下し、上記で得られた3,3
−ジメトキシペンタン50.00g(0.38mol)
を30℃以下に保ちながら滴下した。滴下終了後40℃
で30分間攪拌して室温まで冷却し、この反応液を15
%炭酸水素ナトリウム水溶液1500ml中に10℃以
下に内温を保ちながら滴下し、その後室温で1時間攪拌
した。この混合物を酢酸エチル500mlで3回抽出
し、抽出液をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下に除去し、得られた生成物をさらに減圧蒸
留して(E,Z)−3−メトキシ−2−メチル−2−ペ
ンテナール29.32gを得た(沸点:75〜80℃/
12torr、3,3−ジメトキシペンタン基準で収率6
1.2%)。
積300mlの3口フラスコに、3−ペンタノン43.
11g(50.1mmol)、メタノール43.11g
(1.35mmol)およびパラトルエンスルホン酸1
水和物0.43g(2.26mmol)を加え、5℃に
冷却した。この溶液にオルト酢酸トリメチル63.03
g(525mmol)を内温10℃以下を保ちながら9
0分間で滴下した。その後、反応混合液を室温まで昇温
して2時間攪拌した。この反応混合液を25%ナトリウ
ムメトキシド(メタノール溶液)1.0g(4.63m
mol)で中和したのち、そのまま減圧蒸留することに
より3,3−ジメトキシペンタン59.34gを得た
(沸点:55〜57℃/50torr、収率ほぼ100
%)。次いで、温度計、メカニカルスターラ、滴下漏斗
を装備した内容積300mlの3口フラスコにN,N−
ジメチルホルムアミド150.58g(2.06mo
l)を入れ、20℃に保ちながらオキシ塩化リン77m
l(0.83mol)を滴下し、上記で得られた3,3
−ジメトキシペンタン50.00g(0.38mol)
を30℃以下に保ちながら滴下した。滴下終了後40℃
で30分間攪拌して室温まで冷却し、この反応液を15
%炭酸水素ナトリウム水溶液1500ml中に10℃以
下に内温を保ちながら滴下し、その後室温で1時間攪拌
した。この混合物を酢酸エチル500mlで3回抽出
し、抽出液をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧下に除去し、得られた生成物をさらに減圧蒸
留して(E,Z)−3−メトキシ−2−メチル−2−ペ
ンテナール29.32gを得た(沸点:75〜80℃/
12torr、3,3−ジメトキシペンタン基準で収率6
1.2%)。
【0061】次に、温度計、メカニカルスターラ、滴下
漏斗を装備した内容積300mlの3口フラスコに、上
記で得られた(E,Z)−3−メトキシ−2−メチル−
2−ペンテナール18.16g(141.9mmo
l)、無水酢酸44.55g(436.8mmol)、
酢酸ナトリウム3.61g(44.0mmol)および
N,N−ジメチルアミノピリジン1.80g(14.7
mmol)を加え、90℃で7時間攪拌した。反応液を
9%炭酸水素ナトリウム水溶液600mlに滴下して中
和し、酢酸エチル200mlで3回抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に除去
し、得られた生成物をさらに減圧蒸留して1−アセトキ
シ−3−メトキシ−2−メチル−1,3−ペンタジエン
14.40gを得た(沸点:36℃/0.15torr、
(E,Z)−3−メトキシ−2−メチル−2−ペンテナ
ール基準で収率59.7%)。
漏斗を装備した内容積300mlの3口フラスコに、上
記で得られた(E,Z)−3−メトキシ−2−メチル−
2−ペンテナール18.16g(141.9mmo
l)、無水酢酸44.55g(436.8mmol)、
酢酸ナトリウム3.61g(44.0mmol)および
N,N−ジメチルアミノピリジン1.80g(14.7
mmol)を加え、90℃で7時間攪拌した。反応液を
9%炭酸水素ナトリウム水溶液600mlに滴下して中
和し、酢酸エチル200mlで3回抽出した。有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に除去
し、得られた生成物をさらに減圧蒸留して1−アセトキ
シ−3−メトキシ−2−メチル−1,3−ペンタジエン
14.40gを得た(沸点:36℃/0.15torr、
(E,Z)−3−メトキシ−2−メチル−2−ペンテナ
ール基準で収率59.7%)。
【0062】参考例3 温度計、メカニカルスターラ、滴下漏斗を装備した内容
積50mlの3口フラスコに、参考例2で得られた1−
アセトキシ−3−メトキシ−2−メチル−1,3−ペン
タジエン10.0g(58.8mmol)、ベンゼンス
ルホニルシアニド9.82g(100mmol)および
ヒドロキノン0.1gを加え、110℃で3時間攪拌し
た。反応液を室温まで冷却後、溶媒を減圧下に除去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で精製して2−ベン
ゼンスルホニル−4−メトキシ−3,5−ジメチルピリ
ジン7.77gを得た(ベンゼンスルホニルシアニド基
準で収率47.8%)。
積50mlの3口フラスコに、参考例2で得られた1−
アセトキシ−3−メトキシ−2−メチル−1,3−ペン
タジエン10.0g(58.8mmol)、ベンゼンス
ルホニルシアニド9.82g(100mmol)および
ヒドロキノン0.1gを加え、110℃で3時間攪拌し
た。反応液を室温まで冷却後、溶媒を減圧下に除去し、
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で精製して2−ベン
ゼンスルホニル−4−メトキシ−3,5−ジメチルピリ
ジン7.77gを得た(ベンゼンスルホニルシアニド基
準で収率47.8%)。
【0063】1H-NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS,
ppm) δ:2.27(s, 3H), 2.62(s, 3H),3.78(s, 3H), 7.5
5(dd, 2H,J=6.9Hz,7.4Hz), 7.63(dd, 2H,J=6.9Hz,7.4
Hz),7.99(d, 2H,J=7.4Hz), 8.20(s, 1H)
ppm) δ:2.27(s, 3H), 2.62(s, 3H),3.78(s, 3H), 7.5
5(dd, 2H,J=6.9Hz,7.4Hz), 7.63(dd, 2H,J=6.9Hz,7.4
Hz),7.99(d, 2H,J=7.4Hz), 8.20(s, 1H)
【0064】実施例1 温度計、メカニカルスターラ、滴下漏斗を装備した内容
積500mlの3口フラスコに、オキシ塩化リン100
ml(164.5g、1.07mol)を加えて0℃に
冷却し、攪拌しながらN,N−ジメチルホルムアミド1
20mlを1時間かけて滴下した。内温を0℃に維持し
て2時間攪拌し、この反応混合液に3−ペンタノン10
0ml(85.3g、0.99mol)を1時間かけて
滴下した。滴下終了後、内温を室温まで上昇させてさら
に2時間攪拌したのち、反応混合液を500gの氷に滴
下した。この混合物を分液して有機層を分離し、水層を
酢酸エチル500mlで2回抽出した。抽出液と先の有
機層とを合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧下に除去し、3−クロロ−2−メチル−2−ペン
テナール130.2gを得た(ほぼ100%収率)。次
に、温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュター
ク型水分定量受器、冷却管を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、上記で得た3−クロロ−2−メチル−
2−ペンテナール13.25g(100mmol)、ベ
ンゼンスルホニルシアニド8.35g(50.0mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン15mlおよびブタノ
ール0.7mlを加え、続いてホウ酸トリブチル1.1
5g(5.00mmol)を添加した後、窒素雰囲気下
として内温122℃にて攪拌し、生成する水を分離除去
しながら4時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却
後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷
却して結晶を析出させた。この結晶をグラスフィルター
で濾過し、5℃以下に冷却したトルエン10mlで洗浄
後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、淡黄色の結晶とし
て、下記の物性を有する2−ベンゼンスルホニル−4−
クロロ−3,5−ジメチルピリジン13.09gを得た
(純度99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率
93%)。
積500mlの3口フラスコに、オキシ塩化リン100
ml(164.5g、1.07mol)を加えて0℃に
冷却し、攪拌しながらN,N−ジメチルホルムアミド1
20mlを1時間かけて滴下した。内温を0℃に維持し
て2時間攪拌し、この反応混合液に3−ペンタノン10
0ml(85.3g、0.99mol)を1時間かけて
滴下した。滴下終了後、内温を室温まで上昇させてさら
に2時間攪拌したのち、反応混合液を500gの氷に滴
下した。この混合物を分液して有機層を分離し、水層を
酢酸エチル500mlで2回抽出した。抽出液と先の有
機層とを合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧下に除去し、3−クロロ−2−メチル−2−ペン
テナール130.2gを得た(ほぼ100%収率)。次
に、温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュター
ク型水分定量受器、冷却管を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、上記で得た3−クロロ−2−メチル−
2−ペンテナール13.25g(100mmol)、ベ
ンゼンスルホニルシアニド8.35g(50.0mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン15mlおよびブタノ
ール0.7mlを加え、続いてホウ酸トリブチル1.1
5g(5.00mmol)を添加した後、窒素雰囲気下
として内温122℃にて攪拌し、生成する水を分離除去
しながら4時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却
後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷
却して結晶を析出させた。この結晶をグラスフィルター
で濾過し、5℃以下に冷却したトルエン10mlで洗浄
後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、淡黄色の結晶とし
て、下記の物性を有する2−ベンゼンスルホニル−4−
クロロ−3,5−ジメチルピリジン13.09gを得た
(純度99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率
93%)。
【0065】融点:91〜92℃1 H-NMRスペクトル (270MHz, CDCl3, TMS, ppm) d:2.38
(s, 3H), 2.79(s, 3H), 7.53-7.68(m, 3H), 7.97-8.00
(m, 2H), 8.20(s, 1H)
(s, 3H), 2.79(s, 3H), 7.53-7.68(m, 3H), 7.97-8.00
(m, 2H), 8.20(s, 1H)
【0066】温度計およびマグネチックスターラを装備
した内容積50mlの3口フラスコに、窒素雰囲気下
で、参考例1で得られた5−メトキシ−2−メチルチオ
−1H−ベンズイミダゾール0.970g(5mmo
l)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン
1.12g(10mmol)および溶媒としてテトラヒ
ドロフラン5mlを加え、0℃まで冷却した。これにn
−ブチルリチウムのヘキサン溶液6.1ml(1.66
mol/l、10.1mmol)を内温5℃以下に保ち
ながら滴下した。反応混合物を5℃で1時間攪拌した
後、−40℃に冷却し、これに上記で得られた2−ベン
ゼンスルホニル−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジ
ン1.41g(5mmol)のテトラヒドロフラン溶液
5mlを内温を−40℃以下に保ちながら滴下した。滴
下終了後、この反応混合物を内温−40℃にて1時間攪
拌し水10mlを添加した。反応液を分液して有機層を
分離し、水層を酢酸エチル10mlで2回抽出した。抽
出液と先の有機層をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下に除去して5−メトキシ−2−
{[(4−クロロ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)
メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール1.39g
を得た(収率92%)。
した内容積50mlの3口フラスコに、窒素雰囲気下
で、参考例1で得られた5−メトキシ−2−メチルチオ
−1H−ベンズイミダゾール0.970g(5mmo
l)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン
1.12g(10mmol)および溶媒としてテトラヒ
ドロフラン5mlを加え、0℃まで冷却した。これにn
−ブチルリチウムのヘキサン溶液6.1ml(1.66
mol/l、10.1mmol)を内温5℃以下に保ち
ながら滴下した。反応混合物を5℃で1時間攪拌した
後、−40℃に冷却し、これに上記で得られた2−ベン
ゼンスルホニル−4−クロロ−3,5−ジメチルピリジ
ン1.41g(5mmol)のテトラヒドロフラン溶液
5mlを内温を−40℃以下に保ちながら滴下した。滴
下終了後、この反応混合物を内温−40℃にて1時間攪
拌し水10mlを添加した。反応液を分液して有機層を
分離し、水層を酢酸エチル10mlで2回抽出した。抽
出液と先の有機層をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下に除去して5−メトキシ−2−
{[(4−クロロ−3,5−ジメチル−2−ピリジル)
メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール1.39g
を得た(収率92%)。
【0067】1H-NMRスペクトル (270MHz, DMSO-d6, TM
S, ppm) δ:2.31(s, 3H), 2.44(s, 3H), 3.77(s, 3H),
4.71(s, 2H), 6.74(dd, 1H,J=2.5,8.9Hz), 6.96
(bs, 1H), 7.33(d, 1H,J=8.9 Hz), 8.27(s, 1H), 12.4
0(bs, 1H)
S, ppm) δ:2.31(s, 3H), 2.44(s, 3H), 3.77(s, 3H),
4.71(s, 2H), 6.74(dd, 1H,J=2.5,8.9Hz), 6.96
(bs, 1H), 7.33(d, 1H,J=8.9 Hz), 8.27(s, 1H), 12.4
0(bs, 1H)
【0068】実施例2 温度計、マグネチックスターラおよび冷却管を装備した
内容積30mlの3口フラスコに、実施例1で得られた
5−メトキシ−2−{[(4−クロロ−3,5−ジメチ
ル−2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミ
ダゾール277mg(0.92mmol)およびナトリ
ウムメトキシドの28%メタノール溶液1.00g
(5.20mmol)を加え、混合物を穏やかに還流さ
せながら10時間攪拌して反応させた後、希塩酸により
中和した。これに酢酸エチル10mlを加えて有機層を
分離し、水層を酢酸エチル10mlで2回抽出した。抽
出液と先の有機層をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下に除去して5−メトキシ−2−
{[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール232
mgを得た(収率85%)。
内容積30mlの3口フラスコに、実施例1で得られた
5−メトキシ−2−{[(4−クロロ−3,5−ジメチ
ル−2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミ
ダゾール277mg(0.92mmol)およびナトリ
ウムメトキシドの28%メタノール溶液1.00g
(5.20mmol)を加え、混合物を穏やかに還流さ
せながら10時間攪拌して反応させた後、希塩酸により
中和した。これに酢酸エチル10mlを加えて有機層を
分離し、水層を酢酸エチル10mlで2回抽出した。抽
出液と先の有機層をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧下に除去して5−メトキシ−2−
{[(4−メトキシ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール232
mgを得た(収率85%)。
【0069】1H-NMRスペクトル (270MHz, DMSO-d6, TM
S, ppm) δ:2.26(s, 3H), 2.42(s, 3H) , 3.59(s, 3
H), 3.77(s, 3H), 4.62(s, 2H), 6.70(dd, 1H,J=3.0,
8.9 Hz),6.90(bs, 1H), 7.27(d, 1H,J=8.9 Hz), 8.07
(s, 1H), 12.30(bs, 1H)
S, ppm) δ:2.26(s, 3H), 2.42(s, 3H) , 3.59(s, 3
H), 3.77(s, 3H), 4.62(s, 2H), 6.70(dd, 1H,J=3.0,
8.9 Hz),6.90(bs, 1H), 7.27(d, 1H,J=8.9 Hz), 8.07
(s, 1H), 12.30(bs, 1H)
【0070】実施例3 温度計およびマグネチックスターラを装備した内容積5
0mlの3口フラスコに、窒素雰囲気下で、参考例1で
得られた5−メトキシ−2−メチルチオ−1H−ベンズ
イミダゾール0.582g(3.0mmol)、1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン0.672g
(6.0mmol)および溶媒としてテトロヒドロフラ
ン20mlを加え、−60℃に冷却した。この溶液にs
ec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液6.2ml
(1.01mol/l、6.3mmol)を内温−50
℃以下に保ちながら滴下した。反応混合物を−50℃で
1時間攪拌し、次いで参考例3で得られた2−ベンゼン
スルホニル−4−メトキシ−3,5−ジメチルピリジン
0.831g(3.0mmol)をテトラヒドロフラン
5mlに溶解した溶液を内温を−50℃以下に保ちなが
ら滴下した。−50℃で30分間攪拌後、反応混合物に
水10mlを加えた。有機層を分離し、水層を酢酸エチ
ル20mlで3回抽出した。抽出液と先の有機層をあわ
せて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に除
去して5−メトキシ−2−{[(4−メトキシ−3,5
−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベ
ンズイミダゾール0.924gを得た(収率94%)。
0mlの3口フラスコに、窒素雰囲気下で、参考例1で
得られた5−メトキシ−2−メチルチオ−1H−ベンズ
イミダゾール0.582g(3.0mmol)、1,4
−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン0.672g
(6.0mmol)および溶媒としてテトロヒドロフラ
ン20mlを加え、−60℃に冷却した。この溶液にs
ec−ブチルリチウムのシクロヘキサン溶液6.2ml
(1.01mol/l、6.3mmol)を内温−50
℃以下に保ちながら滴下した。反応混合物を−50℃で
1時間攪拌し、次いで参考例3で得られた2−ベンゼン
スルホニル−4−メトキシ−3,5−ジメチルピリジン
0.831g(3.0mmol)をテトラヒドロフラン
5mlに溶解した溶液を内温を−50℃以下に保ちなが
ら滴下した。−50℃で30分間攪拌後、反応混合物に
水10mlを加えた。有機層を分離し、水層を酢酸エチ
ル20mlで3回抽出した。抽出液と先の有機層をあわ
せて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に除
去して5−メトキシ−2−{[(4−メトキシ−3,5
−ジメチル−2−ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベ
ンズイミダゾール0.924gを得た(収率94%)。
【0071】
【発明の効果】2−{[(2−ピリジル)メチル]スル
フィニル}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の合成中
間体として有用な2−{[(2−ピリジル)メチル]チ
オ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体を、短工程で効
率良く製造することができる。
フィニル}−1H−ベンズイミダゾール誘導体の合成中
間体として有用な2−{[(2−ピリジル)メチル]チ
オ}−1H−ベンズイミダゾール誘導体を、短工程で効
率良く製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C055 AA01 BA02 BA46 CA03 CA06 DA37 4C063 AA01 BB08 CC26 DD12 EE05
Claims (7)
- 【請求項1】 一般式(III) 【化1】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、置換基を有して
もよいアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラル
キル基またはアルコキシル基を表し、R1は水素原子、
置換基を有していてもよいアルキル基またはアリール基
を表し、R2は水素原子、ハロゲン原子、置換基を有し
ていてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R3
はハロゲン原子を表し、R4は水素原子、ハロゲン原
子、アルコキシル基、アルキルチオ基、シアノ基、アシ
ロキシ基、アルコキシカルボニル基、保護された置換さ
れていてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいア
ルキル基またはアリール基を表す。)で示される2−
{[(4−ハロゲノ−2−ピリジル)メチル]チオ}−
1H−ベンズイミダゾール誘導体を一般式(IV) R6OM (IV) (式中、R6はアルキル基を表し、Mはアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属を表す。)で示される金属アルコ
キシドと反応させることを特徴とする一般式(V) 【化2】 (式中、R1、R2、R4、R6およびXは前記定義の通り
である。)で示される2−{[(4−アルコキシ−2−
ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール
誘導体の製造方法。 - 【請求項2】 有機リチウム化合物の存在下、一般式
(I) 【化3】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、置換基を有して
もよいアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラル
キル基またはアルコキシル基を表す。)で示される2−
メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体を、一般
式(II) 【化4】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよいア
ルキル基またはアリール基を表し、R2は水素原子、ハ
ロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基また
はアリール基を表し、R3はハロゲン原子を表し、R4は
水素原子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチ
オ基、シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル
基、保護された置換されていてもよいアミノ基、置換基
を有していてもよいアルキル基またはアリール基を表
し、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
す。)で示される4−ハロゲノ−2−スルホニルピリジ
ン誘導体と反応させることによって一般式(III) 【化5】 (式中、R1、R2、R3、R4およびXは前記定義の通り
である。)で示される2−{[(4−ハロゲノ−2−ピ
リジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘
導体を得、得られた2−{[(4−ハロゲノ−2−ピリ
ジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導
体を一般式(IV) R6OM (IV) (式中、R6はアルキル基を表し、Mはアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属を表す。)で示される金属アルコ
キシドと反応させることを特徴とする一般式(V) 【化6】 (式中、R1、R2、R4、R6およびXは前記定義の通り
である。)で示される2−{[(4−アルコキシ−2−
ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール
誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 有機リチウム化合物の存在下、一般式
(I) 【化7】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、置換基を有して
もよいアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラル
キル基またはアルコキシル基を表す。)で示される2−
メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体を、一般
式(II) 【化8】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよいア
ルキル基またはアリール基を表し、R2は水素原子、ハ
ロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基また
はアリール基を表し、R3はハロゲン原子を表し、R4は
水素原子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチ
オ基、シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル
基、保護された置換されていてもよいアミノ基、置換基
を有していてもよいアルキル基またはアリール基を表
し、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、シク
ロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
す。)で示される4−ハロゲノ−2−スルホニルピリジ
ン誘導体と反応させることを特徴とする一般式(II
I) 【化9】 (式中、R1、R2、R3、R4およびXは前記定義の通り
である。)で示される2−{[(4−ハロゲノ−2−ピ
リジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘
導体の製造方法。 - 【請求項4】 一般式(II)で示される4−ハロゲノ
−2−スルホニルピリジン誘導体が、一般式(VI) 【化10】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよいア
ルキル基またはアリール基を表し、R2は水素原子、ハ
ロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基また
はアリール基を表し、R3はハロゲン原子を表し、R4は
水素原子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチ
オ基、シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル
基、保護された置換されていてもよいアミノ基、置換基
を有していてもよいアルキル基またはアリール基を表
す。)で示されるα,β−不飽和カルボニル化合物を、
一般式(VII) R5SO2CN (VII) (式中、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、
シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
す。)で示される有機スルホニルシアニドと反応させる
ことによって製造されたものであることを特徴とする請
求項2または請求項3に記載の製造方法。 - 【請求項5】 有機リチウム化合物存在下、一般式
(I) 【化11】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、置換基を有して
もよいアルキル基、アルケニル基、アリール基、アラル
キル基またはアルコキシル基を表す。)で示される2−
メチルチオ−1H−ベンズイミダゾール誘導体を、一般
式(VIII) 【化12】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよいア
ルキル基またはアリール基を表し、R2は水素原子、ハ
ロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基また
はアリール基を表し、R4は水素原子、ハロゲン原子、
アルコキシル基、アルキルチオ基、シアノ基、アシロキ
シ基、アルコキシカルボニル基、保護された置換されて
いてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキ
ル基またはアリール基を表し、R5は置換基を有してい
てもよいアルキル基、シクロアルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を表し、R6はアルキル基を表す。)
で示される4−アルコキシ−2−スルホニルピリジン誘
導体と反応させることを特徴とする一般式(V) 【化13】 (式中、R1、R2、R4、R6およびXは前記定義の通り
である。)で示される2−{[(4−アルコキシ−2−
ピリジル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール
誘導体の製造方法。 - 【請求項6】 一般式(III−1) 【化14】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基、アルケニル基、アリール基、ア
ラルキル基またはアルコキシル基を表す。)で示される
2−{[(4−クロロ−3,5−ジメチル−2−ピリジ
ル)メチル]チオ}−1H−ベンズイミダゾール誘導
体。 - 【請求項7】 一般式(VIII−1) 【化15】 (式中、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
す。)で示される4−メトキシ−3,5ージメチル−2
−スルホニルピリジン誘導体。
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