JP2004536116A - ワックスベース組成物 - Google Patents

ワックスベース組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2004536116A
JP2004536116A JP2003511789A JP2003511789A JP2004536116A JP 2004536116 A JP2004536116 A JP 2004536116A JP 2003511789 A JP2003511789 A JP 2003511789A JP 2003511789 A JP2003511789 A JP 2003511789A JP 2004536116 A JP2004536116 A JP 2004536116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
acid
wax
weight
alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003511789A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004536116A5 (ja
Inventor
アヒム・アンスマン
ウルリッヒ・イスベルナー
シュテファン・ブリュニング
ベッティナ・ヤックヴェルト
ダニエレ・ホフマン
Original Assignee
コグニス・ドイッチュランド・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コグニス・ドイッチュランド・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト filed Critical コグニス・ドイッチュランド・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシヤフト
Publication of JP2004536116A publication Critical patent/JP2004536116A/ja
Publication of JP2004536116A5 publication Critical patent/JP2004536116A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/0208Tissues; Wipes; Patches
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/36Carboxylic acids; Salts or anhydrides thereof
    • A61K8/362Polycarboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/33Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing oxygen
    • A61K8/37Esters of carboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Emergency Medicine (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

本発明は、(a)ジアルキル(アルキレン)エーテル、ジアルキル(アルキレン)カーボネート、ジカルボン酸或いはヒドロキシ脂肪アルコール、またはこれらの物質の任意の混合物から選択される少なくとも1種の油またはワックス成分、および(b)水10重量%未満を含有する融点が25℃より高いワックスベース組成物に関する。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品製剤、とりわけ個人衛生およびボディケアに使用される含浸および湿潤ユーティリティ並びに衛生ワイプの基礎として用い得る、特定のワックスベース組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
総称である「ペーパー」は、およそ3000にわたる種々のタイプや商品を網羅し、これらはその用途や特性において時に著しく相違し得る。ペーパーの製造には数々の添加剤の使用を要し、中でも最も重要な添加剤は充填剤(例えば、チョークまたはカオリン)および結合剤(例えば、澱粉)である。人肌と比較的密接に接触するようになるティッシュや衛生紙にとって、注意深い繊維の選択および、とりわけ新しい木材パルプまたはセルロースにより通常付与される心地良いソフト感に対し特別な必要性がある。しかし、ペーパー製造者の経済上の理由から、また環境上の観点から、低品質な紙くずを大量に使用することが望ましい。残念なことに、このことは、ぺーパーの柔軟さが著しく低減され、使用者にとって煩わしく、また、皮膚の炎症さえも特に頻繁に使用した場合に引き起こされ得ることを意味する。
【0003】
従って、より心地良いソフト感が達成されるように含浸、コーティングまたは他の表面処理によってティッシュペーパーを処理する試みが過去に絶えることはなかった。この目的のため、ペーパーへの適用が容易で、その構造に悪影響を与えない特別なローションおよびエマルジョンを開発する必要がある。柔軟性を向上させるには、非イオン性界面活性剤または非イオン性およびアニオン性界面活性剤の組み合わせがしばしば用いられる。ポリシロキサンおよびカチオン性ポリマーもまたこの目的に使用される。
【0004】
国際特許出願WO 95/35411は、20〜80重量%の無水皮膚軟化薬(鉱油、脂肪酸エステル、脂肪アルコールエトキシレート、脂肪酸エトキシレート、脂肪アルコールおよびこれらの混合物)、5〜95重量%の皮膚軟化薬用「固定化」剤(脂肪成分中に12〜22個の炭素原子を有する脂肪アルコール、脂肪酸または脂肪アルコールエトキシレート)および1〜50重量%のHLB値が好ましくは4〜20である界面活性剤を含有する軟化組成物でコーティングされたティッシュペーパーに関する。この文献中に言及された実施例は全て、皮膚軟化薬としてワセリンを含有する。国際特許出願WO 95/35412には、(a)鉱油、(b)脂肪アルコールまたは脂肪酸、および(c)脂肪アルコールエトキシレートの無水混合物を軟化剤として用いる同様のティッシュペーパーが開示されている。国際特許出願WO 95/16824には、鉱油、脂肪アルコールエトキシレートおよび非イオン性界面活性剤(ソルビタンエステル、グルカミド)を含有するティッシュペーパー用の軟化組成物が記載されている。更に、国際特許出願WO 97/30216(Kaysersberg)には、長鎖脂肪アルコールおよび水含有量比率が非常に高い合計24個以上の炭素原子を有するワックスエステルに基づくペーパーハンカチーフ用の液体軟化組成物が記載されている。DE 33 09 530には、ヤシ油脂肪酸のグリセリドおよび/または部分グリセリドで被覆された衛生吸収剤材料が記載されている。個人衛生品用のコーティングについては、R. E. MathisによるNonwovens World 1999, 第59-65頁にも記載されている。
【0005】
しかし、性能の観点から、処理紙およびティッシュの感覚特性の改良が、今なお必要とされている。現在使用されているコーティングでは、しばしばベトツキ感の強すぎる肌触りが残り、ある場合には、活性成分を過度に徐放することで区別される。特にベビー衛生の分野では、活性成分の効果的な放出、改良されたケア作用およびより良い感覚特性に対する非常に重要な要請がある。
【特許文献1】
国際特許出願WO 95/35411
【特許文献2】
国際特許出願WO 95/35412
【特許文献3】
国際特許出願WO 95/16824
【特許文献4】
国際特許出願WO 97/30216
【特許文献5】
DE 33 09 530
【非特許文献1】
R. E. MathisによるNonwovens World 1999, 第59-65頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明により解決すべき課題は、改良された感覚特性、とりわけ皮膚へのベトツキ感のより小さいことで区別されるコーティングティッシュペーパーおよびウェットワイプ用の組成物を提供することであった。また、この組成物は液化形態でペーパーへ適用可能であり、この組成物を溶解させることなくペーパーを水で後処理できるものであろう。この組成物はさらに、ペーパー/ワイプへ適用し引き続き水処理した後に貯蔵安定であろうし、混ざらないもの、すなわち長期貯蔵の場合にエマルジョンを形成しないものであろう。本発明により提供される組成物はまた、活性成分の有効な放出を確実とするものであろう。被覆ワイプは優れたケア特性を有し、特別なマイルドさと皮膚科学的な適合性により区別されるものであろう。さらに、生分解が容易な助剤のみが用いられるであろうし、水含有量が非常に低いものであるが、その製剤は容易にティッシュへ浸透し、均一に分散し、容易に加工可能なものであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
特別な油またはワックス成分と非常に少量の水とを含有するワックス様製剤が優れた感覚特性とケア特性を有し、適用が非常に容易で、際立ったマイルドさで区別されるものであることが判明した。
従って、本発明は、
(a)ジアルキル(アルキレン)エーテル、ジアルキル(アルキレン)カーボネート、ジカルボン酸或いはヒドロキシ脂肪アルコール、またはこれらの物質の混合物から選択される少なくとも1種の油またはワックス成分、
(b)水10重量%未満
を含有する融点が25℃より高いワックスベース組成物に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
ワックスは通常、下記性質を有する天然または合成の物質または混合物であるものと理解されている。すなわち、それらは固体ないし脆い硬質粘調を有し、粗大ないし微細な結晶質で、透明ないし不透明で、30℃より高い温度で分解せずに溶融する。その融点より僅かに高い温度であっても、それらは粘度が低くて糸曳き性がなく、その粘稠性と溶解性は温度依存性が非常に大きい。25度より高い融点で区別されるワックス様組成物を本発明に従って使用し得る。
【0009】
ジアルキル(アルキレン)エーテル、ジアルキル(アルキレン)カーボネート、ジカルボン酸或いはヒドロキシ脂肪アルコールまたはこれらの混合物から選択される特別の油またはワックス成分が存在することにより、ワックス様組成物の特に感覚特性の最適化が可能となり、その結果、この組成物はベトツキ感が少なくなり、その代わりに肌へのドライ感を有するが、それでもなお優れたケア特性を示す。本発明の組成物は10重量%未満、好ましくは6重量%、特に好ましくは3重量%の水を含有する。特に好ましい態様では、この組成物は水を含有しない。本発明において、水を含有しないとは、この組成物は原料由来の少量の水を有してよいが、添加水を含有しないことを意味する。この組成物をワイプへ加工および適用する際、組成物を溶解させずにワイプを水性/界面活性剤含有溶液で後処理することができる。
【0010】
本発明の組成物は、ジアルキル(アルキレン)エーテル、ジアルキル(アルキレン)カーボネート、ジカルボン酸或いはヒドロキシ脂肪アルコールまたはこれらの混合物であってワックス様粘稠を有するものから専ら調製してよいが、要求特性に従い他のワックス様脂質成分および油を含有することが好ましい。全体としての組成物の溶融範囲は25℃より高いことが必要であり、すなわちこれより高い温度で液状形態にて組成物をペーパーに適用し得る。従って、液状ジアルキル(アルキレン)エーテル、ジアルキル(アルキレン)カーボネート、ジカルボン酸或いはヒドロキシ脂肪アルコールもまた、組成物全体として25℃より高い所要融点を有する場合は本発明に従い使用してよい。好ましい態様では、組成物が約30〜45℃の範囲、とりわけ32〜40℃の範囲で溶融することに特徴がある。このため、ペーパーをコーティングした後、組成物が再凝固しその結果ワイプを水性/界面活性剤含有溶液および/またはローションで後処理でき、ワイプ上に柔軟で脆くない膜が残ることが確実と成る。このような組成物でコートされたワイプは、特に貯蔵安定であり、各相の混合が回避される。さらに、ワイプを皮膚へ適用すると組成物だけが再溶融し、そのときだけ組成物は水相で乳化される。
本発明によると、浸透値が0.2〜3.0mm(装置:ペトロテスターPNR 10、マイクロコーン、5秒間、温度20℃)を有する組成物が特に有利である。
【0011】
ジアルキル(アルキレン)エーテルは、対称または非対称、分枝または非分枝、飽和または不飽和であってよい。本発明の目的に特に適したジアルキル(アルキレン)エーテルは、ワックス様の飽和のC16−30ジアルキルエーテル、とりわけC16−24ジアルキルエーテルである。C16-20ジアルキルエーテルは特に好ましく、ジステアリルエーテルとジベヘニルエーテルが最も適当である。比較的短鎖長のジアルキルエーテル、例えばジ-n-オクチルエーテル、ジ(2-エチルヘキシル)-エーテル、ラウリルメチルエーテルまたはオクチルブチルエーテル、ジドデシルエーテルも、組成物全体として所要融点を有する場合は本発明に従い使用してよい。これらの化合物は、一般的に知られる方法(例えばDE 195 11 668 A1、DE 198 31 705 A1およびDE 199 43 585を参照)により酸性触媒の存在下で脂肪アルコールから製造することができる。そのようなエーテルの通常の例は、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、オレイルアルコール、リシノリルアルコール、エレオステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコールおよびブラシジルアルコール、ゲルベアルコール並びに工業用混合物(例えば、脂肪および油に基づく工業用メチルエステルの高圧水素添加において得られる)のエーテル化により得られる生成物である。25℃で固体のジアルキル(アルキレン)エーテルが特に適当である。
【0012】
ジアルキル(アルキレン)カーボネートは、対称または非対称、分枝または非分枝、飽和または不飽和であってよい。ジアルキルカーボネートの中で、ワックス様で、直鎖または分枝、飽和または不飽和のC14−30ジアルキル(アルキレン)カーボネートが本発明の目的にとって好ましい。C16−24ジアルキル(アルキレン)カーボネートが特に好ましく、なかでも、飽和で非分枝のC16−22ジアルキルカーボネートが特に適当である。ジステアリルカーボネートは最も好ましい。しかし、液状ジアルキル(アルキレン)カーボネート、例えばジヘキシル、ジオクチル、ジ-(2-エチルヘキシル)またはジオレイルカーボネートも、組成物全体として所要融点を有する場合は本発明に従い使用してよい。これらの化合物は、ジメチルまたはジエチルカーボネートと相当するヒドロキシ化合物との既知の方法によるエステル交換によって得ることができる。関連する概説は、Chem. Rev. 96, 951 (1996)に見出すことができる。ジアルキル(アルキレン)カーボネートの通常の例は、ジメチルおよび/またはジエチルカーボネートと、カプロンアルコール、カプリルアルコール、2-エチルヘキシルアルコール、カプリンアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、パルミトレイルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、エライジルアルコール、ペトロセリニルアルコール、リノリルアルコール、リノレニルアルコール、オレイルアルコール、リシノリルアルコール、エレオステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ガドレイルアルコール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコールおよびブラシジルアルコール、ゲルベアルコール並びに工業用混合物(例えば、脂肪および油に基づく工業用メチルエステルの高圧水素添加において得られる)、とのエステル交換生成物である。25℃で固体のジアルキル(アルキレン)カーボネートが特に適当である。
【0013】
本発明によると、C9−34ジカルボン酸をジカルボン酸として使用しえる。そのようなジカルボン酸には、例えば、オクタデカン二酸、テトラトリデカン酸などが含まれる。本発明によると、アゼライン酸(Cジカルボン酸)が特に適当である。
ヒドロキシ脂肪アルコールの中で、飽和または不飽和、分枝または非分枝化合物が適当である。C12−30脂肪アルコールは好ましく、ヒドロキシ置換基の位置は合成経路と用いる遊離体に依存する。そのような脂肪アルコールには、例えば、デカン-1,10-ジオール(Speziol(登録商標)10/2)、ヒキサンデカン-1,2-ジオール、12-ヒドロキシステアリルアルコールまたはヒドロキシゲルベアルコールが含まれる。本発明によると、25℃で固体のヒドロキシ脂肪アルコールが特に適当であるが、液状ヒドロキシ脂肪アルコールも組成物全体として所要融点を有する場合は使用してよい。Cognis France S.A.よりSpeziol(登録商標) 18/2の名称で市販されている12-ヒドロキシステアリルアルコールが特に好ましい。ヘキサデカン-1,2-ジオールは、相当するα-エポキシドを開環して得られる。
【0014】
ジアルキルエーテル、ジアルキルカーボネートおよびジカルボン酸並びにヒドロキシアルコールは全体で、組成物全体に対し好ましくは1〜30重量%、より好ましくは1〜20重量%、最も好ましくは1〜10重量%の量で存在する。
本発明の組成物は、実質的に無臭で、環境毒性的に安全であり、容易に生物分解可能である。これらは脂肪を含有するマイルドな化粧品製剤として適当であり、化粧用の個人衛生およびボディケア製剤、例えばクリーム、ローション、スプレー可能なエマルジョン、日焼防止剤、発汗抑制剤、液体および固形石鹸などにおけるベースとして組み入れてもよい。これらを衛生およびケアの分野で使用されるティッシュ、ペーパー、ワイプ、スポンジ、パフ、硬膏および包帯(ベビー衛生およびベビーケア用ウェットワイプ、洗浄ワイプ、顔用ワイプ、スキンケアワイプ、皮膚老化に対する活性成分を含有するワイプ、日焼防止配合と防虫剤を含有するワイプおよび装飾化粧品用または日焼後トリートメント用のワイプ、トイレ用ウェットワイプ、発汗抑制ワイプ)へのケア成分として適用してよい。
他の助剤および添加剤を組み入れることにより、本発明の組成物を、パウダー、錠剤として、多孔質形態で、顆粒として、カプセルまたはマイクロカプセル形態で市販することができる。
【0015】
他のワックス様脂質成分
別の好ましい態様では、この組成物は他のワックス様脂質成分を含有する。他のワックス様脂質成分を添加することにより、ペーパーへ適用後の組成物の感覚特性と安定性は一層最適化され、要求特性に適合し得る。
本発明によると、ワックス様粘稠を有する任意の脂肪および脂肪様物質を他の脂質成分(定義として、CD Roempp Chemie Lexikon 第1.0版, Stuttgart/New York: Georg Thieme Verlag 1995年を参照)として用いてよい。これらには、とりわけ脂肪(トリグリセリド)、モノ-およびジグリセリド、ワックス、脂肪およびワックスアルコール、脂肪酸、脂肪アルコールのエステルおよび脂肪酸アミドまたはこれらの物質の混合物が包含される。それらは本発明の組成物中に、全体として0.1〜90重量%、好ましくは5〜65重量%、とりわけ20〜65重量%の量で存在してよい。
【0016】
脂肪
本発明において脂肪とは、トリアシルグリセロール、すなわち脂肪酸とグリセロールとの三重エステルであるものと理解される。トリアシルグリセロールの中で、30〜45℃、とりわけ32〜40℃で溶融するもの、すなわち組成物全体としての溶融範囲と同程度の溶解範囲を有するものが、脂質成分として好ましい。それらは飽和の、非分枝で非置換の脂肪酸成分を含有することが好ましい。それらは混合エステル、すなわちグリセロールと様々な脂肪酸との三重エステルであってもよい。部分水素化によって得られる所謂硬化した脂肪および油は、本発明に従って用いてよく、コンシステンシー調整剤として特に適当である。植物性の硬化脂肪および油、例えば硬化ヒマシ油、ピーナッツ油、大豆油、菜種油(Rapsoel)、菜種油(Ruebsamenoel)、綿実油、大豆油、ヒマワリ油、パーム油、パーム核油、アマニ油、アーモンド油、コーン油、オリーブ油、ゴマ油、カカオ脂およびココナッツ脂が好ましい。
【0017】
適当な脂肪は、とりわけグリセロールとC12−60脂肪酸、特にC12−36脂肪酸との三重エステルである。これらには、水素化ヒマシ油、グリセロールの三重エステルおよび例えば、Cutina(登録商標) HRの名称で市販されているヒドロキシステアリン酸が含まれる。グリセロールトリステアレート、グリセロールトリベヘネート(例えばSyncrowax(登録商標) HRC)、グリセロールトリパルミテートまたはSyncrowax(登録商標) HGLCの名称で知られるトリグリセリド混合物も、組成物全体としての融点が25℃より高く、好ましくは30〜45℃の範囲の場合は適当である。
【0018】
トリグリセリドのほかに、他の適当な脂質成分は、モノ-およびジグリセリド並びにグリセリドの混合物である。本発明によると、好ましいグリセリド混合物には、Cognis Deutschland GmbHにより市販されている製品であるNovata(登録商標) ABおよびNovata(登録商標) B(C12−18モノ-、ジ-およびトリグリセリドの混合物)並びにCutina(登録商標) MD或いはCutina(登録商標) GMS(ステアリン酸グリセリル)が含まれる。本発明による組成物の好ましい態様では、グリセロールのモノ-、ジ-またはトリエステルの群と脂肪酸またはそれらの混合物からの少なくとも1種の脂肪酸グリセリドを、他のワックス様脂質成分として含む。グリセリド(混合物)は通常、組成物全体に対し80重量%未満、好ましくは70重量%未満、とりわけ60重量%未満の量で存在する。
モノ-、ジ-およびトリグリセリドの混合エステルおよび混合物は、結晶化の傾向が比較的低いことによって本発明による組成物の性能を向上させるため、本発明の目的に特に適当である。
【0019】
脂肪アルコールおよび脂肪酸
本発明に従う使用に適当な脂肪アルコールには、C12−50脂肪アルコール、とりわけ天然の脂肪、油およびワックスから得られるC12−24脂肪アルコール、例えば、ミリスチルアルコール、1-ペンタデカノール、セチルアルコール、1-ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、1-ノナデカノール、アラキジルアルコール、1-ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、ブラシジルアルコール、リグノセリルアルコール、セリルアルコールまたはミリシルアルコールおよびゲルベアルコールが含まれる。本発明によると、飽和、分枝または非分枝アルコールが好ましい。しかし、不飽和で、分枝または非分枝の脂肪アルコールも、組成物全体として所要融点を有する場合は本発明の目的で使用してよい。他の適当な脂肪アルコールは、天然由来の脂肪および油、例えば、牛脂、ピーナッツ油、菜種油(Rapsoel)、綿実油、大豆油、ヒマワリ油、パーム核油、アマニ油、ヒマシ油、コーン油、菜種油(Ruebsamenoel)、ゴマ油、カカオ脂およびヤシ油の還元において得られる脂肪アルコール画分である。しかし、合成アルコール、例えばチーグラー合成による直鎖で、偶数の脂肪アルコール(Alfols(登録商標))またはオキソ合成による部分分枝アルコール(Dobanols(登録商標))も用いてよい。本発明による組成物の好ましい態様では、少なくとも1種の脂肪アルコールを他のワックス様脂質成分として含む。例えばLanette(登録商標) 16(C16アルコール)、Lanette(登録商標) 14(C14アルコール)、Lanette(登録商標) O(C16/18アルコール)およびLanette(登録商標) 22(C18/22アルコール)の名称でCognis Deutschland GmbHより市販されているC14−18脂肪アルコールは、本発明の目的に特に適当である。Eutanol(登録商標) G32/26の名称でCognis Deutschland GmbHより市販されているC16/18ゲルベアルコールも、特に適当である。脂肪アルコールは、トリグリセリドよりもドライな皮膚感覚を組成物に与えるため、好ましく用いられる。
【0020】
14−40脂肪酸またはその混合物をさらなるワックス様脂質成分として用いてよい。これには例えば、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリシン酸、エルカ酸およびエレオステアリン酸並びに置換脂肪酸、例えば、12-ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸のアミドまたはモノエタノールアミドが含まれる。これらは単に例示的な意味であって、何ら限定を意味するものではない。
【0021】
ワックス
本発明に従う使用に適当なワックスは、例えば、天然の植物性ワックス、例えばカンデリラ蝋、カルナウバ蝋、木蝋、アフリカハネガヤ蝋、コルク蝋、グアルマ蝋(Guarumawachs)、米糠蝋、サトウキビ蝋、オーリキュリ蝋(Ouricurywachs)、モンタン蝋、ヒマワリ蝋、果実蝋、例えばオレンジ蝋、レモン蝋、グレープフルーツ蝋、シロヤマモモ蝋、並びに動物性ワックス、例えば、蜜蝋、シェラック蝋、鯨蝋、羊毛蝋および尾脂(Buerzelfett)である。本発明によると、水素化または硬化したワックスを用いると有利であり得る。本発明に従い使用可能な天然ワックスには、例えばセレシンおよびオゾケライトなどの鉱蝋、例えばワセリン、パラフィン蝋およびマイクロワックスなどの石油化学蝋も含まれる。他の適当なワックス成分は、化学修飾したワックス、とりわけ硬蝋、例えば、モンタンエステル蝋、サソール蝋および水素化ホホバ蝋である。本発明に従い使用可能な合成ワックスには、例えば、ワックス様ポリアルキレンワックスおよびポリエチレングリコールワックスが含まれる。本発明の目的のためには、植物性ワックスが好ましい。
【0022】
ワックス成分は、飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルカンカルボン酸と、飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルコールとのエステル群、芳香族のカルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸およびヒドロキシカルボン酸(例えば12-ヒドロキシステアリン酸)と、飽和および/または不飽和、分枝および/または非分枝のアルコールとのエステル群、並びに長鎖ヒドロキシカルボン酸のラクチド群から選択してもよい。このようなワックス成分には、例えば、C16−40アルキルステアレート、C20−40アルキルステアレート(例えばKesterwachs(登録商標) K82H)、ダイマー酸のC20−40ジアルキルエステル、C18−38アルキルヒドロキシステアロイルステアレートまたはC20−40アルキルエルケートが含まれる。有利に使用し得る他の適当なワックス成分は、C30-50アルキル蜜蝋、トリステアリルシトレート、トリイソステアリルシトレート、ステアリルヘプタノエート、ステアリルオクタノエート、トリラウリルシトレート、エチレングリコールジパルミテート、エチレングリコールジステアレート、エチレングリコールジ(12-ヒドロキシステアレート)、ステアリルステアレート、パルミチルステアレート、ステアリルベヘネート、セチルエステル、セテアリルベヘネートおよびベヘニルベヘネートである。とりわけミリスチルラクテート(Cegesoft(登録商標) C17)は、皮膚への結合が良いためスキン・ケアワイプ用に特に適当である。シリコーンワックスも有利に使用し得る。
【0023】
12−24脂肪酸またはC12−24ヒドロキシ脂肪酸のアルカリ金属およびアルカリ土類金属並びにアルミニウム塩の少量を、さらなるコンシステンシー調整剤として任意に使用してよく、ステアリン酸のカルシウム、マグネシウム、アルミニウム、特に亜鉛塩が好ましい。
【0024】
油成分
別の好ましい態様では、本発明による組成物は、少なくとも1種の油成分を含有する。本発明において、油成分は、20℃で液体であって、25℃で水に非混和性の物質または物質混合物である。そのような物質には、請求項1に記載されたジアルキル(アルキレン)エーテル、ジアルキル(アルキレン)カーボネート、ジカルボン酸またはヒドロキシ脂肪アルコールには入らない任意の油成分、すなわち、例えばグリセリド、炭化水素、シリコーン油、20℃で液体のエステル油またはこれらの混合物が含まれる。油成分は本発明の組成物中に、通常、組成物全体に対し40重量%未満の量で存在し、好ましくは1〜15重量%、とりわけ2〜10重量%の量で存在する。取り込まれる油量は、組成物全体としての融点が25℃より高くなるべき条件に制限される。そのような最適化は、専門家による日常的な最適化の範囲内のものである。
【0025】
本発明に従う油成分として適当なグリセリドには、20℃で液体の、グリセロールの脂肪酸エステルが含まれ、それらは天然(動物性および植物性)または合成由来のものであってよい。グリセリドはモノ-、ジ-およびトリグリセリドに分けられる。それらは合成有機化学の該当する方法によって得ることのできる既知の物質である。合成グリセリドは通常、モノ-、ジ-およびトリグリセリドの混合物であって、相当するトリグリセリドとグリセロールとのエステル交換、または脂肪酸の選択的エステル化によって得られる。本発明の目的にとって好ましい脂肪酸は、C6−24脂肪酸、なかでもC6−18脂肪酸、特にC8−18脂肪酸である。脂肪酸は分枝または非分枝、飽和または不飽和であってよい。本発明によると、20℃で液体の植物由来のグリセリド、とりわけココグリセリド、主にC8−18脂肪酸とのジ-およびトリグリセリド混合物(Myritol(登録商標) 331の名称でCognis Deutschland GmbHより市販されている)を使用することが好ましい。適用後に特に有利なケア特性を組成物に与えるMyritol(登録商標) 312(C8/10トリグリセリド)、Cegesoft(登録商標) PS 17、Cegesoft(登録商標) GPO、Cegesoft(登録商標) PFOおよびCegesoft(登録商標) PS 6を使用することもまた好ましい。
【0026】
他の適当な油成分は、例えばEutanol(登録商標) Gなどのような、6〜18個、好ましくは8〜10個の炭素原子を有する脂肪アルコールに基づく20℃で液体のゲルベアルコールである。直鎖で、飽和または不飽和のC6-22脂肪酸と、直鎖または分枝で、飽和または不飽和のC6−22脂肪アルコールとの液体エステル、または分枝のC6−13カルボン酸と直鎖または分枝で、飽和または不飽和のC6−22脂肪アルコールとのエステル、例えばCetiol(登録商標) CCも、本発明に従う油成分として使用してよい。
【0027】
ワックスエステルの例には、以下の典型例が含まれる:オレイン酸デシル(Cetiol(登録商標) V)、ココカプリレート/カプレート(Cetiol(登録商標) SN)、ラウリル酸ヘキシル(Cetiol(登録商標) A)、ミリスチン酸ミリスチル(Cetiol(登録商標) MM)、イソステアリン酸ミリスチル、オレイン酸ミリスチル、イソステアリン酸セチル、オレイン酸セチル、イソステアリン酸ステアリル、オレイン酸ステアリル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ベヘン酸イソステアリル、オレイン酸イソステアリル、ミリスチン酸オレイル、パルミチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、イソステアリン酸オレイル、オレイン酸オレイル(Cetiol(登録商標) DAB)、ベヘン酸オレイル、エルカ酸オレイル(Cetiol(登録商標) J 600)、イソステアリン酸ベヘニル、オレイン酸ベヘニル、イソステアリン酸エルシル、オレイン酸エルシル。以下のものも好適である:直鎖C6−22脂肪酸と分枝アルコール、とりわけ2-エチルヘキサノールとのエステル(Cetiol(登録商標) 868)、分枝C6−22脂肪酸と直鎖アルコールとのエステル、C18−38アルキルヒドロキシカルボン酸と直鎖または分枝のC6−22脂肪アルコールとのエステル、直鎖および/または分枝脂肪酸と多価アルコール(例えばプロピレングリコール、ダイマージオールまたは三量体トリオール)および/またはゲルベアルコールとのエステル、並びにC6−22脂肪アルコールおよび/またはゲルベアルコールと芳香族カルボン酸、とりわけ安息香酸とのエステル、C2−12ジカルボン酸と炭素数1〜22の直鎖または分枝アルコール(例えばリンゴ酸ジオクチル)または炭素数2〜10でヒドロキシル基数2〜6のポリオールとのエステル。
【0028】
本発明に従う使用に適した他の油成分は、20℃で液体の、天然および合成の、脂肪族および/またはナフテン系の炭化水素、例えばスクアラン、スクアレン、パラフィン油、イソヘキサデカン、イソエイコサンまたはポリデセン、およびジアルキルシクロヘキサン(Cetiol(登録商標))である。
【0029】
本発明によると、他の適当な油成分は液体シリコーン油である。これには例えば、例えばシクロメチコーン、ジメチルポリシロキサンおよびメチルフェニルポリシロキサン並びにこれらのアルコキシル化および4級化類似体などのようなジアルキルおよびアルキルアリールシロキサンが含まれる。適当な非揮発性シリコーン油、例えば、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサンおよびポリエーテルシロキサンコポリマーが、Cosmetics: Science and Technology(M. BalsamおよびE. Sagarin編)、第1巻、1972年、第27-104頁、US4,202,879およびUS5,069,897に記載されている。本発明による組成物の好ましい態様では、シリコーン油またはシリコーンワックスの群から選択される少なくとも1種のシリコーン化合物をさらに含有する。シリコーン化合物を添加すると、皮膚へ特に明るい感覚が付与される。
【0030】
活性成分
本発明による組成物の好ましい態様では、少なくとも1種の活性成分をさらに含有する。本発明によると、活性成分はカプセルまたはマイクロカプセル形態で使用し得る。
本発明においては、活性成分は皮膚の保護と皮膚保護剤の強化をもたらし、炎症を和らげ、抗菌または肌に潤いを与える作用を有する物質と理解される。本発明による好ましい活性成分は、炎症性の皮膚プロセスまたは赤くなり痛んだ皮膚を和らげる成分であって、例えば亜鉛化合物および硫黄を含む。活性成分は、種類次第で、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜7重量%、とりわけ1〜5重量%の量で存在する。油溶性の活性成分が本発明の目的にとって好ましいが、限定された量の水溶性の活性成分も、乳化剤および/または可溶化剤の添加を通じて混入してよい。活性成分は互いに組合せて存在してよい。
【0031】
外傷治療/炎症鎮静物質の相乗的な組合せを含む植物抽出物もまた適している。これらの抽出物は、通常、植物全体を抽出することにより得られる。しかし個々の場合には、専ら植物の花および/または葉から抽出物を調製することが好ましいこともある。
本発明に従う使用に適当な植物抽出物に関する限り、Leitfaden zur Inhaltsstoffdeklaration kosmetischer Mittel, 第3版(発行:Industrieverband Keorperpflege- und Waschmittel e.V. (IKW), Frankfurt)の第44頁から始まる表中に挙げられた抽出物が特に参照される。
本発明によると、カミツレ、アロエ、マンサク、ライム花、セイヨウトチノキ、グリーンティ、オーク皮、イラクサ、ホップ、ゴボウ根、トクサ、サンザシ、アーモンド、松葉、白檀、ジュニパー、ココナツ、マンゴ、アプリコット、レモン、小麦、キーウィ、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、セージ、ローズマリー、カバノキ、マロー、タネツケバナ、ジャコウソウ、ノコギリソウ、タチジャコウソウ、バルム、オノニスエキス、フキタンポポ、ハイビスカス、分裂組織(Meristem)、朝鮮人参および生姜の根の抽出物が好適である。
【0032】
前記植物抽出物を調製するために適した抽出溶媒は、水、アルコールおよびこれらの混合物である。アルコールの中では、エタノールやイソプロパノールのような低級アルコール、しかし特に、エチレングリコールやプロピレングリコールのような多価アルコールが、単独の抽出溶媒および水との混合した形態で好ましく用いられる。水/プロピレングリコールの1:10〜10:1の比率に基づく植物抽出物が、特に好適であることが判明している。
【0033】
抗菌 / 生体活性成分
微生物阻害剤の通常の例は、グラム陽性菌に対して特異的に作用する防腐剤、例えば2,4,4’-トリクロロ-2’-ヒドロキシジフェニルエーテル、クロルヘキシジン(1,6-ジ-(4-クロロフェニル-ビグアニド)-ヘキサン)またはTCC(3,4,4’-トリクロロカルバニリド)である。多くの香料や精油は、抗菌特性も有している。通常の例は、イラクサ、ミントおよびタイム油中の活性物質ユージノール、メントールおよびチモールである。興味深い天然の脱臭剤は、ライム花油中に存在してスズランの香りがするテルペンアルコールファルネソール(3,7,11-トリメチル-2,6,10-ドデカトリエン-1-オール)および甲殻類のシェルから得られるキトサンである。グリセロールモノラウレート、グリセロールステアレート、グリセロールオレアートおよびグリセロールジオレアートも、微生物阻害活性を示すことがわかり、その特有のマイルドさと無害なことによりベビー衛生およびベビー・ケアにおいて際立って有利に使用し得る。本発明において、生体活性物質は、例えばトコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパルミテート、アスコルビン酸、デオキシリボ核酸、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、α−ヒドロキシカルボン酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラミド、精油、植物抽出物、およびビタミン複合体である。本発明によると、好ましい活性成分は油溶性ビタミンおよびビタミン前駆体である。トコフェロール(ビタミンE)およびトコフェロール誘導体が最も好ましい。
本発明によると、他の適当な活性成分はGenerol(登録商標)の名称で市販されている化合物であり、エトキシル化および非エトキシル化植物ステロールを含んでいる。
微生物阻害剤の含有比率は、通常、全体としての組成物に基づき約0.1〜2重量%である。グリセロールエステルは比較的多い量で用いてよい(上記参照)。
【0034】
保湿剤/皮膚保湿液
好ましい態様において、本発明による組成物は、活性成分として保湿剤も含有する。この活性成分は、組成物の感覚特性を向上させる一因となり、皮膚の水分量を調節するのに役立つ。さらに、この成分はワイプへの組成物の浸透挙動を向上させる一因ともなり得る。保湿剤は、通常、0.1〜20重量%、好ましくは1〜15重量%、とりわけ5〜10重量%の量で存在する。
本発明によると、適当な保湿剤はとりわけ、アミノ酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸およびそれらの塩、ラクチトール、尿素および尿素誘導体、尿酸、グルコサミン、クレアチニン、コラーゲンの分解生成物、キトサン或いはキトサン塩/誘導体および、とりわけ、ポリオールおよびポリオール誘導体(例えば、グリセロール、ジグリセロール、トリグリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エリスリトール、1,2,6-ヘキサントリオール、PEG-4、PEG-6、PEG-7、PEG-8、PEG-9、PEG-10、PEG-12、PEG-14、PEG-16、PEG-18、PEG-20などのポリエチレングリコール)、糖類および糖誘導体(とりわけ、フルクトース、グルコース、マルトース、マルチトール、マンニトール、イノシトール、ソルビトール、ソルビチルシランジオール、スクロース、トレハロース、キシロース、キシリトール、グルクロン酸およびこれらの塩)、エトキシル化ソルビトール(ソルベス-6、ソルベス-20、ソルベス-30、ソルベス-40)、ハチミツおよび硬化ハチミツ、硬化でんぷん加水分解物および硬化小麦タンパク質とPEG-20-アセテートコポリマーの混合物である。本発明によると、特に好ましい保湿剤は、グリセロール、ジグリセロールおよびトリグリセロールである。
【0035】
乳化剤
本発明による組成物の他の好ましい態様では、少なくとも1種の他の乳化剤を更に含有する。少量の水溶性物質、活性成分、水および保湿剤が、w/oおよびo/w乳化剤の添加を通じて混入しても構わない。
非イオン性乳化剤は本発明の目的にとって好ましい。非イオン性の乳化剤は、その皮膚適合性およびマイルドさにより、また、環境毒性的に有利な特性により特徴付けられる。向上した感覚特性を有する組成物は、非イオン性w/oおよびo/w乳化剤を組合せて使用することにより得られる。本発明の組成物は、全組成物重量に対し0〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%、とりわけ0.1〜10重量%の量で、その乳化剤を含有する。
【0036】
非イオン性乳化剤
非イオン性乳化剤の群には例えば以下のものが含まれる。
(1)炭素原子数8〜40の直鎖脂肪アルコール、炭素原子数12〜40の脂肪酸、およびアルキル基中の炭素原子数8〜15のアルキルフェノールへの、エチレンオキシド2〜50モルおよび/またはプロピレンオキシド1〜20モル付加生成物;
(2)グリセロールへのエチレンオキシド1〜50モル付加生成物の、C12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステル;
(3)炭素原子数6〜22の飽和および不飽和脂肪酸の、ソルビタンモノエステルおよびジエステル、並びにそれらのエチレンオキシド付加物;
(4)アルキル基中の炭素原子数8〜22のアルキルモノ−およびオリゴグリコシド、並びにそれらのエトキシル化類似体;
(5)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油へのエチレンオキシド7〜60モル付加生成物;
(6)ポリオールエステルおよびとりわけ例えばポリオールポリ-12-ヒドロキシステアレート、ポリグリセロールポリリシノレート、ポリグリセロールジイソステアレートまたはポリグリセロールダイメレートなどのポリグリセロールエステル。上記群のいくつかによる化合物の混合物も適当である;
(7)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油へのエチレンオキシド2〜15モル付加生成物;
(8)直鎖、分枝状、不飽和または飽和のC6 22脂肪酸、リシノール酸および12−ヒドロキシステアリン酸と、グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えばソルビトール)、アルキルグルコシド(例えばメチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコシド)およびポリグルコシド(例えばセルロース)との部分エステル、または例えばステアリン酸グリセリルシトレートおよびステアリン酸グリセリルラクテートなどの混合エステル;
(9)ポリシロキサン/ポリアルキル/ポリエーテルのコポリマーおよび相当する誘導体;
(10)ペンタエリスリトール、脂肪酸、クエン酸と脂肪アルコールの混合エステル、および/または炭素原子数6〜22の脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール(好ましくはグリセロールまたはポリグリセロール)の混合エステル。
【0037】
脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、グリセロール脂肪酸モノエステルおよびジエステル、ソルビタン脂肪酸モノエステルおよびジエステル、またはヒマシ油への、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加生成物は、既知の市販生成物である。それらは同族体混合物であって、その平均アルコキシル化度は、付加反応を行う基質とエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの量比に対応する。これらの乳化剤はエトキシル化度に応じてw/oまたはo/w乳化剤である。グリセロールのエチレンオキシド付加生成物のC12/18脂肪酸モノエステルおよびジエステルは、化粧品製剤用の再脂化剤として知られている。
【0038】
本発明によると、特に適当でマイルドな乳化剤はポリオールポリ-12-ヒドロキシステアレートおよびその混合物であって、Cognis Deutschland GmbHより“Dehymuls(登録商標) PGPH”(w/o乳化剤)または“Eumulgin(登録商標) VL 75”(ココグルコシドとの重量比1:1での混合物、o/w乳化剤)または“Dehymuls(登録商標) SBL”(w/o乳化剤)(欧州特許EP 0 766 661 B1を参照)の名称で市販されている。これらの乳化剤のポリオール成分は、ヒドロキシル基を少なくとも2個、好ましくは3〜12個、より好ましくは3〜8個有する、炭素原子数2〜12の物質から誘導し得る。
【0039】
原則として、親油性の乳化助剤は、HLB値が1〜8で、多数の表中にリストされ当業者によく知られた乳化剤である。これらの乳化剤のいくつかは、例えば、Kirk-Othmerによる“Encyclopedia of Chemical Technology”、第3版、1979年、第8巻の第913頁にリストされている。エトキシル化生成物のHLB値は、次式で計算してもよい。HLB=(100−L):5、ここで、Lは親油性基、すなわち脂肪アルキル基または脂肪アシル基の重量百分率であり、エチレンオキシド付加物中での重量パーセントである。
【0040】
w/o乳化剤の群のうち特に有利なものは、ポリオール、とりわけC4−6ポリオールの部分エステルであり、例えば、ペンタエリスリトールの部分エステルまたは糖エステル、例えば、スクロースジステアレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキイソステアレート、ソルビタンジイソステアレート、ソルビタントリイソステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンジオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンモノエルケート、ソルビタンセスキエルケート、ソルビタンジエルケート、ソルビタントリエルケート、ソルビタンモノリシノレート、ソルビタンセスキリシノレート、ソルビタンジリシノレート、ソルビタントリリシノレート、ソルビタンモノヒドロキシステアレート、ソルビタンセスキヒドロキシステアレート、ソルビタンジヒドロキシステアレート、ソルビタントリヒドロキシステアレート、ソルビタンモノタルタレート、ソルビタンセスキタルタレート、ソルビタンジタルタレート、ソルビタントリタルタレート、ソルビタンモノシトレート、ソルビタンセスキシトレート、ソルビタンジシトレート、ソルビタントリシトレート、ソルビタンモノマレエート、ソルビタンセスキマレエート、ソルビタンジマレエート、ソルビタントリマレエートおよびこれらの工業用混合物である。前記ソルビタンエステルへのエチレンオキシド1〜30、好ましくは5〜10モル付加生成物もまた適当な乳化剤である。
【0041】
水溶性の活性成分および/または少量の水が混入される場合は、非イオン性o/w乳化剤群(HLB値:8〜18)からの少なくとも1種の乳化剤および/または可溶化剤を更に用いると有利であり得る。そのような乳化剤の例は、例えばエチレンオキシド単位が10〜20(o/w乳化剤)およびエチレンオキシド単位が20〜40(いわゆる可溶化剤)などの、まず相応じて高エトキシル化度の前記エチレンオキシド付加物である。本発明にとって特に有利なo/w乳化剤はセテアレス-12およびPEG-20ステアレートである。特に適当な可溶化剤は、Eumulgin(登録商標) HRE 40(INCI名:PEG-40水素化ヒマシ油)、Eumulgin(登録商標) HRE 60(INCI名:PEG-60水素化ヒマシ油)、Eumulgin(登録商標) L(INCI名:PPG-1-PEG-9ラウリルグリコールエーテル)およびEumulgin(登録商標) SML 20(INCI名:ポリソルベート-20)である。
【0042】
アルキルオリゴグリコシド群の非イオン性乳化剤は特に皮膚への適合性が良く、そのためo/w乳化剤として特に適当である。C8−22アルキルモノ-およびオリゴグリコシド、これらの生産および使用は従来技術から既知である。これらは、とりわけグルコースまたはオリゴ糖を炭素原子数8〜22の第1級アルコールと反応させることにより製造される。グリコシド成分に関する限り、環状糖単位が脂肪アルコールにグリコシド結合により結合しているモノグリコシドおよび好ましくは約8までのオリゴマー化度のオリゴマーグリコシドのどちらも適当である。オリゴマー化度は、このような工業用製品に典型的な同族体分布が基礎とする統計的平均値である。Plantacare(登録商標)の名称で入手可能な製品は、平均オリゴマー化度が1〜2のオリゴグルコシド単位へグルコシド結合したC8−16アルキル基を含有する。グルカミンから誘導されるアシルグルカミドも非イオン性乳化剤として適当である。Emulgade(登録商標) PL 68/50の名称でCognis Deutschland GmbHから市販されている製品(アルキルポリグルコシドと脂肪アルコールの1:1混合物)は本発明の目的にとって好ましい。本発明によると、ラウリルグルコシド、ポリグリセリル-2-ジポリヒドロキシステアレート、グリセロールおよび水の混合物(Eumulgin(登録商標) VL 75の名称で市販されている)も本発明に従い有利に使用し得る。
【0043】
本発明による特に好ましい態様では、
(a)C14−30ジアルキル(アルキレン)エーテル、C14−30ジアルキル(アルキレン)カーボネート、C9−34ジカルボン酸或いはC12−30ヒドロキシ脂肪アルコールまたはこれらの物質の混合物から選択される少なくとも1種の油またはワックス成分1〜50重量%、
(b)少なくとも1種の活性成分0.1〜5重量%、
(c)少なくとも1種の油1〜10重量%、
(d)少なくとも1種の乳化剤0.1〜10重量%、
(e)他のワックス成分5〜90重量%、
(f)水0〜5重量%
を含有する。
【0044】
他の界面活性剤/乳化剤(任意)
当該組成物は更に、ワイプおよびティッシュに想定される用途に従って、双性、両性、カチオン性およびアニオン性の界面活性剤を含有してよい。
双性イオン性界面活性剤は、分子中に少なくとも1個の第四級アンモニウム基および少なくとも1個の−COO(−)または−SO (−)基を有する界面活性化合物である。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、アルキルまたはアシル基中の炭素原子数8〜18の、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)、および2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、並びにヤシ油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。INCL名コカミドプロピル・ベタイン(Cocamidopropyl Betaine)として既知の脂肪酸アミド誘導体が、特に好ましい双性イオン性界面活性剤である。
【0045】
両性界面活性剤もまた、特に乳化助剤として適当である。両性界面活性剤は、C8/18アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも1個の遊離アミノ基および少なくとも1個の−COOHまたは−SO3H基を分子中に有する界面活性化合物であり、分子内塩を形成し得る。適当な両性界面活性剤の例は、アルキル基中の炭素原子数約8〜18の、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルアミノエチルアミノプロピオネート、およびC12/18アシルサルコシンである。
【0046】
アニオン性界面活性剤は、例えばカルボキシレート基、スルフェート基、スルホネート基またはホスフェート基、および親油性基などの水可溶化アニオン性基により特徴付けられる。皮膚適合性のアニオン性界面活性剤は、該当する便覧から当業者に多数知られ、また市販されている。それらは、とりわけ、直鎖C12−18アルキルまたはアシル基を有する、アルカリ金属、アンモニウムまたはアルカノールアンモニウムの塩の形でのアルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、アシルイセチオネート、アシルサルコシネート、アシルタウリン、およびアルカリ金属またはアンモニウム塩の形でのスルホスクシネートおよびアシルグルタメートである。
【0047】
特に適当なカチオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム化合物、好ましくは、ハロゲン化アンモニウム、とりわけ、塩化物および臭化物、例えばアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリドおよびトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、およびトリセチルメチルアンモニウムクロリドである。更に、容易に生体分解可能な第四級エステル化合物、例えばジアルキルアンモニウムメソスルフェートおよびメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメソスルフェート(Stepantex(登録商標)およびDehyquart(登録商標)の相当製品の名称で市販されている)を、カチオン性界面活性剤として用いてよい。「エステルクォート」は、第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩と一般に理解されている。これらは、本発明の組成物に際立った柔軟性を与え得る。これらは、有機化学の該当する方法によって調製される既知の物質である。本発明に従う用途に適当な他のカチオン性界面活性剤は、第四級化タンパク質の加水分解物である。
【0048】
本発明の組成物は、その対象とする用途に応じて多くの他の助剤および添加剤を含有してよく、例えば、過脂肪剤、増粘剤、ポリマー、ワックス、生体由来物質、脱臭剤、フィルム形成剤、UV保護剤、抗酸化剤、ヒドロトロープ、防腐剤、防虫剤、日焼け剤、可溶化剤、香油、色素、抗菌剤などが含まれる。
【0049】
過脂肪剤は、例えば、ラノリン、レシチン、ポリエトキシル化またはアシル化ラノリン−およびレシチン−誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリド、および脂肪酸アルカノールアミドのような物質から選択し得る。
適当な増粘剤は、例えば、アエロジル型(親水性シリカ)、多糖、とりわけキサンタンガム、グアー、寒天、アルギネート、チロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、並びに比較的高分子量の脂肪酸ポリエチレングリコールモノエステルおよびジエステル、ポリアクリレート(例えばCarbopols(商標)[Goodrich]またはSynthalens(商標)[Sigma])、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドン、界面活性剤、例えばエトキシル化脂肪酸グリセリド、脂肪酸とポリオール(例えばペンタエリスリトールまたはトリメチロールプロパン)とのエステル、狭範囲脂肪アルコールエトキシレートまたはアルキルオリゴグルコシド、並びに電解質、例えば塩化ナトリウムおよび塩化アンモニウムである。
【0050】
無機および有機パウダーは、製品の感覚特性を更に向上させるのによい。そのため、本発明による組成物の好ましい態様では、少なくとも1種のパウダーを更に含有する。このパウダーは、本発明の組成物中に通常、組成物全体に対し0.5〜10重量%、好ましくは1〜8重量%、とりわけ1〜5重量%の量で含有する。本発明においてパウダーとは、医薬品或いは化粧品製剤として健康な若しくは痛んだ皮膚への局所適用のために用いられる、粒度が100nm未満の固体粒子の堆積であるものと一般に理解される(出展:CD Reompp Chemie Lexikon 第1.0版, Stuttgart/New York: Georg Thieme Verlag 1995年)。パウダーはその粘稠度に従い流動性パウダー、ルーズパウダー(分散パウダー)、緻密パウダー(コンパクト)、パウダークリームおよびエアロゾル状パウダーに分けられる。これら全ての形態につき本発明による製剤中に組み込んでよい。パウダーの主成分は、微細な、単独または混合の、吸収性があり、不透明な、皮膚へ付着する非毒性材料であってよく、例えば二酸化ケイ素、沈降チョーク、マグネシウムカーボネート、カオリン、タルク、酸化亜鉛、二酸化チタン、ストロンチウムカーボネートおよびサルフェート、硫酸カルシウム、ビスマス塩、Mg,Zn,Ti,CaおよびAlのステアリン酸塩、並びにイネ、コーンおよび小麦のデンプン、ヒカゲノカズラ、虹彩基部および挽いたシルクなどである。オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム(Dry Flo(登録商標) PC)、タルク、ベビーパウダーおよびシリカゲルが本発明の目的にとって特に好ましい。
【0051】
適当なカチオン性ポリマーは、例えば、カチオン性セルロース誘導体、例えば第四級化ヒドロキシエチルセルロース(Polymer JR 400(登録商標)の名称でAmercholから得られる)、カチオン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩およびアクリルアミドのコポリマー、第四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えばLuviquat(登録商標)(BASF)、ポリグリコールおよびアミンの縮合生成物、第四級化コラーゲンポリペプチド、例えばラウリルジモニウム・ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン(Lamequat(登録商標)L;Gruenau)、第四級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン性シリコーンポリマー、例えばアモジメチコン、アジピン酸およびジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー(Cartaretine(登録商標); Sandoz)、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドとのコポリマー(Merquat(登録商標)550; Chemviron)、ポリアミノポリアミド、カチオン性キチン誘導体、例えば第四級化キトサン(場合により、微結晶分布したもの)、ジハロアルキル(例えばジブロモブタン)とビス−ジアルキルアミン(例えばビス−ジメチルアミノ−1,3−プロパン)との縮合生成物、カチオン性グアーガム、例えばJaguar(登録商標)CBS、Jaguar(登録商標)C−17、Jaguar(登録商標)C−16(Celanese)、並びに第四級化アンモニウム塩ポリマー、例えばMirapol(登録商標)A−15、Mirapol(登録商標)AD−1、Mirapol(登録商標)AZ−1(Miranol)である。
【0052】
適当なアニオン性、双性イオン性、両性および非イオン性ポリマーは、例えば酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/アクリル酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル/マレイン酸ブチル/アクリル酸イソボルニルコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマーおよびそのエステル、未架橋およびポリオール架橋ポリアクリル酸、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー、オクチルアクリルアミド/メタクリル酸メチル/メタクリル酸t−ブチルアミノエチル/メタクリル酸2−ヒドロキシプロピルコポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル/ビニルカプロラクタムターポリマー、並びに場合により誘導体化したセルロースエーテル、およびシリコーンである。
【0053】
体臭および発汗を低減させるように設計されたティッシュおよびワイプへ適用するためには、脱臭剤および発汗抑制剤がさらに本発明の組成物へ組み込まれる。適当な脱臭剤は、例えば、塩化アルミニウム水和物、塩化アルミニウム/ジルコニウム水和物および亜鉛塩のような発汗抑制剤である。このような発汗抑制剤は、恐らく、タンパク質および/または多糖の析出を通じて汗腺を部分的にブロックすることにより作用する。クロロハイドレートの他、ヒドロキシ乳酸アルミニウムおよび酸性アルミニウム/ジルコニウムの塩も用いてよい。例えば、式[Al2(OH)5Cl]・2.5H2Oに相当し、本発明の目的のため特に好ましい塩化アルミニウム水和物は、Locron(登録商標)の名称でClariant GmbHから市販されている。アルミニウム/ジルコニウムテトラクロロハイドレックス/グリシン複合体(例えば、ReheisからRezal(登録商標)36Gの名称で市販されている)も、本発明に従い好ましく用いられる。他の適当な脱臭剤は、エステラーゼ阻害剤、好ましくは、クエン酸トリメチル、クエン酸トリプロピル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリブチル等のクエン酸トリアルキル、特に、クエン酸トリエチル(Hydagen(登録商標)C.A.T., Cognis Deutschland GmbH)である。エステラーゼ阻害剤は、酵素活性を阻害し、それにより臭気発生を軽減する。遊離酸が恐らくクエン酸エステルの分解を通じて放出され、酵素が阻害される程度に皮膚のpH値が低下する。他のエステラーゼ阻害剤は、硫酸またはリン酸ステロール、例えばラノステロール、コレステロール、カンペステロール、スティグマステロールおよびシトステロールのスルフェートまたはホスフェート;ジカルボン酸およびそれらのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸およびマロン酸ジエチルエステル;ヒドロキシカルボン酸およびそれらのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、または酒石酸ジエチルエステルである。胚芽植物に影響し、汗分解バクテリアの成長を破壊し或いは抑制する抗菌剤も、エマルジョン中に存在してよい。そのような抗菌剤の具体例は、キトサン、フェノキシエタノールおよびグルコン酸クロルヘキシジンである。Irgasan(登録商標)の名称でCiba-Geigy(Basel, Switzerland)より市販されている5-クロロ-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)-フェノールも、特に有効であることが確認されている。
【0054】
本発明による組成物を日焼防止ワイプへ適用する場合、UV保護剤をさらに組み入れる。本発明におけるUV保護剤は、例えば、室温で液体または結晶であって、紫外線を吸収して、その吸収したエネルギーをより長波長の放射線(例えば熱)の形で放出することのできる有機物質(光フィルター)である。UV−Bフィルターは、油溶性または水溶性であり得る。以下に油溶性物質を例示する。
【0055】
・3−ベンジリデンカンファーまたは3−ベンジリデンノルカンファーおよびそれらの誘導体、例えば3−(4−メチルベンジリデン)−カンファー;
・4−アミノ安息香酸誘導体、好ましくは4−(ジメチルアミノ)−安息香酸−2−エチルヘキシルエステル、4−(ジメチルアミノ)−安息香酸−2−オクチルエステル、および4−(ジメチルアミノ)−安息香酸アミルエステル;
・桂皮酸エステル、好ましくは4−メトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシルエステル、4−メトキシ桂皮酸プロピルエステル、4−メトキシ桂皮酸イソアミルエステル、2−シアノ−3,3−フェニル桂皮酸−2−エチルヘキシルエステル(オクトクリレン);
・サリチル酸エステル、好ましくはサリチル酸−2−エチルヘキシルエステル、サリチル酸−4−イソプロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル;
・ベンゾフェノン誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4'−メチルベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;
・ベンザルマロン酸エステル、好ましくは4−メトキシベンザルマロン酸ジ−2−エチルヘキシルエステル;
・トリアジン誘導体、例えば2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2'−エチル−1'−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン、およびオクチルトリアゾン;
・プロパン−1,3−ジオン、例えば1−(4−t−ブチルフェニル)−3−(4'−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン;
・ケトトリシクロ(5.2.1.0)デカン誘導体。
【0056】
適当な水溶性のUVフィルターは、次のような物質である。
・2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸並びにそのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、アルカノールアンモニウム塩およびグルカンモニウム塩;
・ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびその塩;
・3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−3−ボルニリデンメチル)−ベンゼンスルホン酸および2−メチル−5−(2−オキソ−3−ボルニリデン)−スルホン酸並びにそれらの塩。
【0057】
通常のUV−Aフィルターはとりわけ、ベンゾイルメタン誘導体、例えば1−(4'−t−ブチルフェニル)−3−(4'−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン、4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン(Parsol 1789)または1−フェニル−3−(4'−イソプロピルフェニル)−プロパン−1,3−ジオンである。UV−AフィルターとUV−Bフィルターを混合物として使用しても当然よい。上記可溶性物質のほかに、不溶性遮光顔料、すなわち、微分散金属酸化物または塩を、この目的のために使用してもよい。適当な金属酸化物の例は、とりわけ、酸化亜鉛、二酸化チタン、また、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニウムおよびセリウムの酸化物、並びにそれらの混合物である。シリケート(タルク)、硫酸バリウムおよびステアリン酸亜鉛を塩として使用してもよい。酸化物および塩は、皮膚保護エマルジョンおよび化粧品用の顔料の形で使用される。粒子は、100nm未満、好ましくは5〜50nmの間、より好ましくは15〜30nmの間の平均粒径を有すべきである。粒子は、球状であってよいが、楕円粒子または非球状粒子を用いてもよい。顔料は、表面処理、すなわち親水化または疎水化されていてもよい。通常の例は、例えば、TitandioxidT805(Degussa)およびEusolex(登録商標)T2000(Merck)などの被覆二酸化チタンである。適当な疎水性被覆材料は、とりわけシリコーン、なかでも特にトリアルコキシオクチルシランまたはシメチコンである。いわゆるミクロ−またはナノ−顔料、例えば微粉化酸化亜鉛は、日焼防止製品に好ましく使用される。
【0058】
前記の主日焼防止剤の二つのグループのほかに、抗酸化剤型の副日焼防止剤も使用してよい。抗酸化剤型の副日焼防止剤は、UV光線が皮膚に通る際に開始される光化学反応連鎖を阻害する。通常の例は、非常に少量のよく調整された用量(例えば、pmol〜μmol/kg)での、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール類(例えばウロカニン酸)およびそれらの誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよびそれらの誘導体(例えば、アンゼリン)等のペプチド、カロチノイド、カロテン(例えば、α−カロテン、β−カロテン、リコピン)およびそれらの誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびそれらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)およびそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、およびスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−およびヘプタ−チオニンスルホキシミン)、更に、(金属)キレート剤(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体(例えば、γ−リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノール並びにそれらの誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビルリン酸マグネシウム、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよびその誘導体(例えば、酢酸ビタミンE)、ビタミンAおよびその誘導体(パルミチン酸ビタミンA)、およびベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドロガイアック樹脂酸、ノルジヒドロガイアレック酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ、亜鉛およびその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO)、セレンおよびその誘導体(例えば、セレンメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、酸化スチルベン、酸化トランス−スチルベン)、および本発明の目的に適する、上記活性物質の誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)である。
【0059】
更に、ヒドロトロープ、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールまたはポリオールなどを流動挙動を改良するために用いてよい。適当なポリオールは、好ましくは2〜15個の炭素原子および少なくとも2個の水酸基を含む。ポリオールは、他の官能基、特にアミノ基を含んでもよく、窒素により改質されてもよい。これらの化合物のいくつかは、保湿剤の項中で前述されている。通常の例は、次のとおりである。
【0060】
・グリセロール、
・エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、および100〜1000ダルトンの平均分子量を持つポリエチレングリコール等のアルキレングリコール、
・40〜50重量%のジグリセロール含量を持つジグリセロール工業用混合物等の、1.5〜10の自己縮合度を有するオリゴグリセロール工業用混合物、
・特に、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリスリトール等の、メチロール化合物、
・例えば、メチルおよびブチルグリコシド等の、特にアルキル基中に1〜8個の炭素原子を有する低級アルキルグルコシド、
・例えば、ソルビトールまたはマンニトール等の、5〜12個の炭素原子を有する糖アルコール、
・例えば、グルコースまたはスクロース等の、5〜12個の炭素原子を有する糖、
・例えば、グルカミン等のアミノ糖、
・例えば、ジエタノールアミンまたは2−アミノプロパン−1,3−ジオール等の、ジアルコールアミン。
【0061】
適当な防腐剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸、並びにKosmetikverordnungの付属書6、パートAおよびBにリストされた他の化合物類である。適当な自己日焼剤は、ジヒドロキシアセトンである。
【0062】
適当な香油は、天然および合成香料の混合物である。天然の香りは、花(ユリ、ラベンダー、バラ、ジャスミン、ネロリ油、イランイラン油)、樹幹および葉(ゲラニウム、パチョリ、プチグレン)、果実(アニス、コエンドロ、キャラウエー、ビャクシン)、果実皮(ベルガモット、レモン、オレンジ)、根(ナツメグ、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、イリス、カルマス)、樹木(松、ビャクダン、グアヤク、シーダー材、シタン)、ハーブおよび草(タラゴン、レモングラス、セージ、タイム)、棘および枝(トウヒ、モミ、松、小松)、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、安息香、ミルラ、乳香、ビャクシ香)の抽出物を含む。動物性原料、例えば、シベット香およびビーバーも使用してよい。通常の合成香料化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素型製品である。
エステル型の香り化合物の例は、酢酸ベンジル、イソブチル酸フェノキシエチル、酢酸p−t-ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、グリシン酸エチルメチルフェニル、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸スチラリルおよびサリチル酸ベンジルである。エーテルは、例えばベンジルエチルエーテルを含み、アルデヒドは、例えば、8〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセタルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアール、ボウルゲオナール等を含む。適当なケトンの例は、イオノン、α−イソメチルイオノンおよびメチルセドリルケトンである。適当なアルコールは、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール、およびテルピネオールである。炭化水素は、主としてテルペンおよびバルサムを含む。
しかし、相まって快い香りを作り出す種々の香料化合物の混合物を使用することが好ましい。他の適当な香油は、芳香成分としてもっぱら使用される比較的低揮発性の精油である。具体例は、セージ油、カミルレ油、丁香油、メリッサ油、ハッカ油、シナモン葉油、ライム花油、杜松子油、ベチベル油、乳香油、ガルバヌム油、ラブダナム油、ラバンジン油である。以下のものが、単独でまたは混合物の形で好ましく用いられる。ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、ライラ−ル、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α−ヘキシルケイ皮アルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサムブレンフォルテ、アンブロキサン、インドール、ヘジオン、サンデライス、シトラス油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコレート、シクロバタール、ラバンジン油、サルビア油、β−ダマスコン、ゲラニウム油バーボン、サリチル酸シクロヘキシル、ベルトフィックスクアー(Vertofix Coeur)、イソ−E−スパー(Iso-E-Super)、フィクソリドNP(Fixolide NP)、エバニル、イラルデインガンマ、フェニル酢酸、酢酸ゲラニル、酢酸ベンジル、ローズオキシド、ロミラト、イロチルおよびフロラマト。
【0063】
適当な染料は、化粧品用に適当で推奨される任意の物質である。これらの染料は油溶性または水溶性であってよく、混合物全体に基づき、0.001〜0.1重量%の濃度で通常使用される。好ましい態様において、本発明の組成物は少なくとも1種の油溶性染料を含有する。染料を添加すると、ワイプへ適用された組成物の安定性を容易に視認できる利点がある。従って、例えばワイプを水性/界面活性剤含有溶液で後処理する場合、長期に貯蔵する場合に、ワックスと水の相が徐々に混合するかどうかを観ることができる。適当な油溶性染料は、例えば、C.I. 47000、C.I. 67565、C.I. 26100、C.I. 60725、C.I. 12150、C.I. 75810、C.I. 75300である。
【実施例】
【0064】
配合例
性能特性を評価するため、本発明による組成物の安定性を試験し、その感覚特性を有志試験において評価した。重さが60g/mの市販ワイプ(基体)を本発明の組成物1〜19と比較用製剤C1およびC2を用いてグラム基体あたり0.3g(195g/m)の量でコートした。本発明の組成物でコートされたワイプは、既知の組成物よりも感覚特性および貯蔵安定性に関して優れている。ワイプの貯蔵安定性は、組成物を染料と共にワイプへ適用(相1)し、およびワイプを水性/界面活性剤含有溶液で後処理(相2)した後、12週間貯蔵後に評価した。相の混合は染料から容易に視認される。
特に指摘しない限り、以下の実施例において記載した量は、組成物全体中の市販物質(重量%)に基づく。実施例1〜25は本発明に相当する配合であり、C1およびC2は比較実施例である。
【0065】
【表1】
Figure 2004536116
【0066】
針入度計(ペトロテスター PNR 10、マイクロコーン、5秒、20℃)で測定される浸透値は0.54mm〜2.43mmである。
【0067】
【表2】
Figure 2004536116
【0068】
針入度計(ペトロテスター PNR 10、マイクロコーン、5秒、20℃)で測定される浸透値は0.54mm〜2.43mmである。
【0069】
【表3】
Figure 2004536116
【0070】
付録
1)Cegesoft(登録商標)GPO
INCI名:パーム(Elaeis Guineensis)油
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
2)Cegesoft(登録商標)HF 52
INCI名:水素化植物油
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
3)Cegesoft(登録商標)PS 6
INCI名:植物油
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
4)Cithrol(登録商標)10 MS
INCI名:PEG-20ステアレート
製造業者: Croda Surfactants Ltd.
5)Cutina(登録商標)MD
INCI名:ステアリン酸グリセリル
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
6)Dow Corning DC(登録商標)245
INCI名:シクロメチコーン
製造業者: Dow Corning
7)Dry Flo(登録商標)PC
INCI名:オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンアルミニウム
製造業者: National Starch
8)Emulgade(登録商標)PL 68/50
INCI名:セテアリルグリコシド、セテアリルアルコール
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
9)Eumulgin(登録商標)B1
INCI名:セテアレス-12
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
10)Eumlugin(登録商標)VL 75
INCI名:ラウリルグルコシド、ポリグリセリル-2 ジポリヒドロキシステアレート、グリセリン、アクア(水);約75%水中活性物質
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
11)Lanette(登録商標)14
INCI名:ミリスチルアルコール
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
12)Lanette(登録商標)16
INCI名:セチルアルコール
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
13)Lanette(登録商標)18
INCI名:ステアリルアルコール
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
14)Lanette(登録商標)O
INCI名:セテアリルアルコール
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
15)Monomuls(登録商標)90-L 12
INCI名:ラウリン酸グリセリル
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
16)Novata(登録商標)B
INCI名:ココグリセリド
製造業者: Cognis Deutschland GmbH (Henkel)
17)Vitamin E Primaspheres(登録商標)
INCI名:ビタミンE
製造業者: Primacare; Cognis Iberia
18)Vitamin A Primaspheres(登録商標)
INCI名:ビタミンA
製造業者: Primacare; Cognis Iberia
19)Timiron(登録商標)Splendid Gold
INCI名:二酸化チタンおよびマイカおよびシリカ
製造業者: Rona EM Industries, Inc. NY
20)Tospearl(登録商標)145 A
INCI名:ポリメチルシルセスキオキサン
製造業者: Bayer GE Silicones
21)Tospearl(登録商標)145 A
INCI名:ポリメチルシルセスキオキサン
製造業者: Bayer GE Silicones

Claims (15)

  1. (a) ジアルキル(アルキレン)エーテル、ジアルキル(アルキレン)カーボネート、ジカルボン酸或いはヒドロキシ脂肪アルコール、またはこれらの物質の混合物から選択される少なくとも1種の油またはワックス成分、
    (b) 水10重量%未満
    を含有する融点が25℃より高いワックスベース組成物。
  2. 約30〜45℃で溶融することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 水含有量が6重量%未満、好ましくは3重量%未満であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の組成物。
  4. 少なくとも1種のワックス様脂質成分を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 他のワックス様脂質成分として、少なくとも1種の脂肪アルコールおよび/または脂肪酸グリセリドを含有することを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 少なくとも1種の他の油成分をさらに含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. シリコーン油またはシリコーンワックスの群から選択される少なくとも1種のシリコーン化合物をさらに含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 少なくとも1種の乳化剤をさらに含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  9. 活性成分をさらに含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の組成物。
  10. 少なくとも1種のパウダーをさらに含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の組成物。
  11. 浸透値が0.2〜3mmであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
  12. (a) C14−30ジアルキル(アルキレン)エーテル、C14−30ジアルキル(アルキレン)カーボネート、C9−34ジカルボン酸或いはC12−30ヒドロキシ脂肪アルコールまたはこれらの物質の混合物から選択される少なくとも1種の油またはワックス成分1〜50重量%、
    (b) 少なくとも1種の活性成分0.1〜5重量%、
    (c) 少なくとも1種の油1〜10重量%、
    (d) 少なくとも1種の乳化剤0.1〜10重量%、
    (e) 他のワックス成分5〜90重量%、
    (f) 水0〜5重量%
    を含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の組成物。
  13. 少なくとも1種の油溶性染料を含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の組成物。
  14. 少なくとも1種の保湿剤を含有することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の組成物。
  15. ボディケア製剤としての、請求項1〜14のいずれかに記載の組成物の使用。
JP2003511789A 2001-07-13 2002-07-12 ワックスベース組成物 Pending JP2004536116A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10133399A DE10133399A1 (de) 2001-07-13 2001-07-13 Zusammensetzung auf Wachsbasis
PCT/EP2002/007787 WO2003005981A2 (de) 2001-07-13 2002-07-12 Zusammensetzungen auf wachsbasis und verwendung als körperpflegemittel

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004536116A true JP2004536116A (ja) 2004-12-02
JP2004536116A5 JP2004536116A5 (ja) 2006-01-05

Family

ID=7691224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003511789A Pending JP2004536116A (ja) 2001-07-13 2002-07-12 ワックスベース組成物

Country Status (7)

Country Link
US (2) US20040234561A1 (ja)
EP (2) EP1695686A1 (ja)
JP (1) JP2004536116A (ja)
AU (1) AU2002328343A1 (ja)
DE (2) DE10133399A1 (ja)
ES (1) ES2262831T3 (ja)
WO (1) WO2003005981A2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005508452A (ja) * 2001-07-13 2005-03-31 ジヨンソン・アンド・ジヨンソン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング シートおよび2相を含んで成る乾燥製品
JP2005239720A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Cognis Ip Management Gmbh シリコーン及びワックスベースのコンディショニング洗浄製剤
JP2008500348A (ja) * 2004-05-24 2008-01-10 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 光沢のあるファンデーション
JP2012503090A (ja) * 2008-09-30 2012-02-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 2色又は多色効果を示す液体洗剤組成物
JP2020045605A (ja) * 2019-12-04 2020-03-26 ミヨシ油脂株式会社 紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法
JP2020204142A (ja) * 2019-12-04 2020-12-24 ミヨシ油脂株式会社 紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法

Families Citing this family (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19906081C2 (de) * 1999-02-13 2003-04-24 Cognis Deutschland Gmbh Verwendung von Emulsionen als Imprägnier- und Avivagemittel
US7749523B2 (en) * 2001-09-25 2010-07-06 Crabtree & Evelyn, Ltd. Emollient skin conditioning cream and method
DE10162049A1 (de) * 2001-12-17 2003-06-26 Cognis Deutschland Gmbh Antitranspirant-Zusammensetzung
AU2004315104B2 (en) * 2003-01-08 2009-06-11 Johnson & Johnson Gmbh Products comprising an applicator and a wax dispersion
BRPI0406661A (pt) * 2003-01-08 2005-12-20 Johnson & Johnson Gmbh Produtos compreendendo uma folha e uma dispersão de cera
DE10302688A1 (de) * 2003-01-24 2004-08-05 Riemser Arzneimittel Ag Kreide-Paraffin-Packungen
US20060222686A1 (en) * 2003-07-08 2006-10-05 Matthias Hauser Dry products comprising an applicator and a wax phase
DE10341025A1 (de) 2003-09-03 2005-03-31 Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg Emollient Mischung für kosmetische und pharmazeutische Formulierungen
DE10341883B4 (de) * 2003-09-09 2006-11-02 Carl Berninghausen Verwendung eines Imprägniermittels zur Holzschutzbehandlung
US7485373B2 (en) 2003-09-11 2009-02-03 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Lotioned tissue product with improved stability
US7547443B2 (en) 2003-09-11 2009-06-16 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Skin care topical ointment
FI118090B (fi) * 2004-04-08 2007-06-29 Ciba Sc Holding Ag Lisäaine, lisäaineen käyttö paperin ja kartongin valmistuksessa, menetelmä paperin ja kartongin valmistuksen parantamiseksi ja menetelmä paperi- ja kartongituotteen parantamiseksi
US20050244480A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-03 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Pre-wipes for improving anal cleansing
EP1598348A1 (en) 2004-05-18 2005-11-23 Aventis Pharma Deutschland GmbH Novel pyridazinone derivatives as inhibitors of CDK2
DE102005026035A1 (de) * 2005-06-03 2006-12-07 Beiersdorf Ag Kosmetische Zubereitungen mit einem Gehalt an einem besonderen Anisfruchtextrakt und Füllstoffen
US8049060B2 (en) * 2005-08-26 2011-11-01 The Procter & Gamble Company Bulk softened fibrous structures
US7582577B2 (en) * 2005-08-26 2009-09-01 The Procter & Gamble Company Fibrous structure comprising an oil system
WO2007070649A2 (en) * 2005-12-14 2007-06-21 3M Innovative Properties Company Antimicrobial coating system
US9247736B2 (en) 2005-12-14 2016-02-02 3M Innovative Properties Company Antimicrobial adhesive films
DE102005060733A1 (de) * 2005-12-16 2007-06-28 Cognis Ip Management Gmbh Reinigungstücher
DE102005061239A1 (de) * 2005-12-20 2007-06-21 Cognis Ip Management Gmbh Emollient Mischung für kosmetische und pharmazeutische Formulierungen
GB0601644D0 (en) * 2006-01-27 2006-03-08 Unilever Plc Antiperspirant compositions
JP4287438B2 (ja) 2006-01-31 2009-07-01 大王製紙株式会社 薬液含有薄葉紙
US8455077B2 (en) 2006-05-16 2013-06-04 The Procter & Gamble Company Fibrous structures comprising a region of auxiliary bonding and methods for making same
ATE427730T1 (de) * 2006-05-18 2009-04-15 Fhw Feucht Hygiene Werk Gmbh Cremereinigungstuch
US20080317804A1 (en) * 2007-06-22 2008-12-25 O'brien Andrew Paul Neem oil lotion preparation and wipe
JP5125464B2 (ja) * 2007-12-10 2013-01-23 セイコーエプソン株式会社 導体パターン形成用インク、導体パターンおよび配線基板
US8940323B2 (en) * 2008-05-30 2015-01-27 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Tissue products having a cooling sensation when contacted with skin
US8795717B2 (en) 2009-11-20 2014-08-05 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Tissue products including a temperature change composition containing phase change components within a non-interfering molecular scaffold
US8480852B2 (en) 2009-11-20 2013-07-09 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Cooling substrates with hydrophilic containment layer and method of making
US9181465B2 (en) 2009-11-20 2015-11-10 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Temperature change compositions and tissue products providing a cooling sensation
US20130165880A1 (en) 2010-09-17 2013-06-27 David T. Amos Antimicrobial disposable absorbent articles
US8974773B2 (en) * 2011-11-09 2015-03-10 Lindsay Turmelle Drying, anti-smear, and anti-odor agent for spray tanning
WO2016020721A1 (es) * 2014-08-04 2016-02-11 Grupo P.I. Mabe, S.A. De C.V. Artículo absorbente desechable que comprende una fórmula antirrozaduras a base de componentes naturales
EP3067463A1 (en) 2015-03-10 2016-09-14 Sasol Wax GmbH Water based wax dispersion comprising a hydrocarbon wax and a dialkylether for the coating of paper products
DE102018209853A1 (de) * 2018-06-19 2019-12-19 Beiersdorf Ag Wasserfreie topisch applizierbare Zubereitung
DE202021001595U1 (de) 2021-04-30 2021-06-15 IAB-Institut für Angewandte Bauforschung Weimar gemeinnützige GmbH Hydrophobierender Mörtelcompound
DE202021001959U1 (de) 2021-06-04 2021-09-22 CUBE Solution GmbH Desinfektionsvorrichtung für rollbare Gebrauchsgegenstände

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3269971A (en) * 1965-04-08 1966-08-30 Gen Electric Polycarbonate flow extenders
US4202879A (en) * 1977-07-18 1980-05-13 The Procter & Gamble Company Three phase antiperspirant stick
DE3309530C1 (de) 1983-03-17 1984-10-25 Vereinigte Papierwerke Schickedanz & Co, 8500 Nürnberg Hygienische Absorptionsvorlage
US5069897A (en) * 1987-10-16 1991-12-03 The Proctor & Gamble Company Antiperspirant creams
DE4119890A1 (de) 1991-06-17 1992-12-24 Henkel Kgaa Kosmetische und pharmazeutische oelkomponente
JP3786686B2 (ja) 1993-12-13 2006-06-14 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ティッシュペーパーに柔らかい、滑らかな触感を付与するためのローション組成物
US5830487A (en) 1996-06-05 1998-11-03 The Procter & Gamble Company Anti-viral, anhydrous, and mild skin lotions for application to tissue paper products
DE4420516C2 (de) * 1994-06-13 1998-10-22 Henkel Kgaa Polyglycerinpolyhydroxystearate
AU2814495A (en) 1994-06-17 1996-01-15 Procter & Gamble Company, The Lotioned tissue paper
ES2145276T3 (es) * 1994-06-17 2000-07-01 Procter & Gamble Composicion de locion para tratar papel tisu.
DE4423410C2 (de) * 1994-07-04 1996-07-18 Beiersdorf Ag Desodorierende Wirkstoffkombinationen auf der Basis von alpha, omega-Alkandicarbonsäuren und Monocarbonsäureestern von Oligoglyceriden
US5665426A (en) 1995-02-06 1997-09-09 Kimberly-Clark Corporation Soft treated tissue
DE19511668A1 (de) 1995-03-30 1996-10-02 Henkel Kgaa Verfahren zur Herstellung von Dialkylethern
FR2745013B1 (fr) * 1996-02-19 1998-04-03 James River Composition pour une lotion adoucissante, utilisation de la lotion pour le traitement de fibres et produit papetier absorbant ainsi traite
DE19619837B4 (de) * 1996-05-17 2007-03-08 Beiersdorf Ag Kosmetische oder pharmazeutische Zubereitungen mit vermindertem Klebrigkeitsgefühl
DE19622968C2 (de) * 1996-06-07 2000-08-17 Cognis Deutschland Gmbh Wäßrige Perlglanzkonzentrate
US5871763A (en) * 1997-04-24 1999-02-16 Fort James Corporation Substrate treated with lotion
DE19831705A1 (de) 1997-09-15 1999-03-18 Henkel Kgaa Verfahren zur Herstellung von Dialkylethern
JPH11106326A (ja) 1997-09-30 1999-04-20 Nikko Chemical Co Ltd 炭酸ジエステルを含有する外用剤又は化粧料
IT1295290B1 (it) * 1997-10-07 1999-05-04 Telos S R L Composizioni cosmetiche a base di acido azelaico
DE19828020B4 (de) * 1998-06-24 2005-12-15 Cognis Ip Management Gmbh Verwendung von Mischungen, enthaltend lineare Fettalkohole, 12-Hydroxystearinsäure, Fettketone und/oder Fettether als Verdickungsmittel für kosmetische Zubereitungen in Stiftform
JP2000095662A (ja) * 1998-09-24 2000-04-04 Nisshin Oil Mills Ltd:The 化粧料
DE19943585B4 (de) 1999-09-11 2004-08-12 Cognis Deutschland Gmbh & Co. Kg Ölkörpermischung
US6153209A (en) 1999-09-28 2000-11-28 The Procter & Gamble Company Article having a transferable breathable skin care composition thereon
WO2001039766A2 (en) * 1999-12-01 2001-06-07 Alydar Pharmaceuticals Ltd. Screening invertebrate pheromones for therapeutic activity
DE10002643A1 (de) * 2000-01-21 2001-07-26 Cognis Deutschland Gmbh Desodorierende Zubereitungen
AU3574100A (en) * 2000-02-04 2001-08-14 Nagarjuna Holdings Private Ltd Novel synergistic solid/semi-solid organic composition and a process of preparing such a composition

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005508452A (ja) * 2001-07-13 2005-03-31 ジヨンソン・アンド・ジヨンソン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング シートおよび2相を含んで成る乾燥製品
JP2005239720A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Cognis Ip Management Gmbh シリコーン及びワックスベースのコンディショニング洗浄製剤
JP2008500348A (ja) * 2004-05-24 2008-01-10 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 光沢のあるファンデーション
JP2012503090A (ja) * 2008-09-30 2012-02-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 2色又は多色効果を示す液体洗剤組成物
JP2020045605A (ja) * 2019-12-04 2020-03-26 ミヨシ油脂株式会社 紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法
JP2020204142A (ja) * 2019-12-04 2020-12-24 ミヨシ油脂株式会社 紙類処理剤の製造方法および紙類の風合いを向上させる方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1695686A1 (de) 2006-08-30
EP1406587B1 (de) 2006-05-03
US8716336B2 (en) 2014-05-06
EP1406587A2 (de) 2004-04-14
US20080166431A1 (en) 2008-07-10
DE50206671D1 (de) 2006-06-08
ES2262831T3 (es) 2006-12-01
US20040234561A1 (en) 2004-11-25
AU2002328343A1 (en) 2003-01-29
WO2003005981A2 (de) 2003-01-23
WO2003005981A3 (de) 2003-11-06
DE10133399A1 (de) 2003-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004536116A (ja) ワックスベース組成物
JP5117178B2 (ja) 特定の乳化剤に基づくエマルジョン
JP4081374B2 (ja) 特定の乳化剤に基づくエマルジョン
JP5010087B2 (ja) アニオン界面活性剤を含有しない低粘度乳白剤
EP1443896B1 (de) Kosmetische zubereitung enthaltend polycarbonate
JP4909485B2 (ja) エアゾール
JP2012101224A (ja) 自己乳化性組成物
JP2003525877A (ja) 防臭製剤
JP2005511763A (ja) 化粧品および/または薬品の日焼け止め製剤
JP2005505634A (ja) アニオン性界面活性剤を含有しない低粘度乳白剤
JP2004501175A (ja) イヌリンおよびイヌリン誘導体の使用
JP2004514688A (ja) 化粧品用および/または薬剤用エマルジョン
ES2309225T3 (es) Emulsiones cosmeticas y/o farmaceuticas.
JP2002536566A (ja) エマルジョン含有含浸剤組成物または柔軟剤組成物
JP2004512290A (ja) 可溶化剤としての脂肪アルコールの使用
JP2005120086A (ja) 日焼け止め組成物
JP2003521505A (ja) Waltheriaindica抽出物を含有する化粧品製剤
JP2006516029A (ja) ワックス分散液
JP2003502352A (ja) ゲルベアルコール
JP4780892B2 (ja) 可溶化剤
JP2003506393A (ja) 水性真珠光沢剤濃縮物
JP2004503571A (ja) ジアルキルカーボネートおよび金属酸化物を含有する化粧調剤
JP2005509513A (ja) 乳化剤混合物
JP2003509448A (ja) 化粧品製剤および/または医薬製剤
JP2006524651A (ja) 化粧用および/または医薬用の製剤

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050705

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080212