JP2004529691A - ばね荷重自動車窓破壊器及び引込み式安全鞘 - Google Patents

ばね荷重自動車窓破壊器及び引込み式安全鞘 Download PDF

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Abstract

ガラス破壊器をガラスに押しつける単一操作で容易に操作されて、スパイクを押してガラスと衝突させる内部機構を発射準備し、発射するガラス破壊器。
【選択図】図1

Description

【技術分野】
【0001】
この発明は、概略的には、非常用ガラス破壊器に関し、より詳細には、使用が容易且つ安全であり、且つ、キーホルダーに付けて、或いはポケットや財布に入れて具合良く持ち運ぶことができるばね荷重式の非常用ガラス破壊器に関する。
【0002】
この出願は、2001年3月22日に出願された出願番号第09/815285号の一部の続きであり、その開示はここに援用される。
【背景技術】
【0003】
ガラス破壊器は、非常時に、自動車又は建物に接近し、或いは、自動車又は建物からの脱出を行うのに使用することができる。専門のガラス破壊器は、典型的には、ハンドルとスパイクとを有する。ハンドルをハンマーのように振って、割るべきガラス板にぶつける。スパイクは鋼で作られ、ガラス破壊器の破壊力を最大にするために尖っている。
【0004】
ほとんどのガラス破壊器は、消防士、警察官及び救急医療技術者のような非常要員に利用される。かかる器具の幾つかは、おそらく非常要員によって使用されるべき他のガラス破壊器と組み合わされる。例えば、インディアナ州、バルパレーゾのタスクフォースチップス社(Task Force Tips, Inc)から入手できるレスキューレンチ(Res-Q-Rench(登録商標))は、ガラス割りスパイク、スパナレンチ、こじりガラス破壊器、ガス本管レンチスロット、及び、シートベルトを外すことができない自動車の乗客を救出するためのシートベルトカッターを含む。かかる器具は便利であり、且つ非常によく働くが、概して、一般大衆には利用することができない。
【0005】
たとえかかる器具を一般大衆が利用できたとしても、かかるガラス破壊器は、ポケットや財布に入れて持ち運ぶには不便であり、おそらく使用されないガラス破壊器を含み、且つ、おそらくは非常時に使用するのに具合良く利用しにくいであろう。
【0006】
さらに、ガラス破壊器は、概して、ハンマーのように振り回される。かかる器具を効率的に使用する強さや振る余裕のない使用者もいるかもしれない。ガラスを割ることができても、衝突力によってガラスの破片が付近の人に当たることがあり得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
かくして、非非常要員によっても具合良く持ち運ばれ、効率的に使用するのに安全且つ容易であるガラス破壊器の必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、キーホルダーに付けて、ポケットや財布、或いは自動車のグローブボックスに入れて持ち運ぶのに便利なガラス破壊器である。それはばね荷重式であって、割るべき窓に向かう器具の一押しで作動する。これは、水中閉じ込めのような時間の無いときに、車両からの脱出を可能にする。
【0009】
本発明は、連邦自動車両規格第205番(37C.F.R.571.第205条)に適合するガラスを割ることができる。さらに、本発明の幾つかの実施形態は、連邦自動車両規格第209番(49C.F.R.第571.209条)に適合するベルト及び肩帯を切断することができるシートベルトカッターを有する。
【0010】
本発明の一つの実施形態は、ハウジングと、ガラス割りスパイクと、スパイクが衣服に引掛からないように保護し、また、ガラスが割れると同時にガラスの割れた破片を阻止するようにスパイクを取り囲む引込式安全鞘と、ガラスを確実に割るのに十分な力でガラス割りスパイクを衝突させるばね荷重機構とを含む。
【0011】
別の実施形態によれば、窓破壊器を、一つの動作で、発射準備させ、発射させることができる。好ましくは、窓破壊器は、その窓破壊器を窓に当て、外側ハウジングを窓の方に押すことによって、発射準備され、且つ発射される。ハウジング部分を窓に向う途中まで押すことによって、器具を発射準備させるばねを圧縮する。ハウジングを残り部分押すことによって、スパイクを解放させ、その結果、ばねがスパイクを急速に押してガラスに衝突させて、これを割る。
【0012】
本発明は、好ましくは、キーホルダーに付けて持ち運ぶのに十分小さく、また、本発明は、好ましくは、シートベルトカッターのような少なくとも一つの追加のガラス破壊器を含む。キーホルダーに吊り下げられるように設計すれば、キーとの連結を容易に外すことができ、その結果、ガラス破壊器をキーからの干渉なしに使用することができる。
【0013】
本発明の更なる特徴及び目的が以下に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図面の以下の詳細な説明では、同じ参照番号が、図面の各々に、同じの要素を識別するのに使用される。
【0015】
本発明によるガラス破壊器の一つの実施形態は、ばね荷重式のガラス破壊器300(図1及び図2A〜図2D)である。図1には、ハウジング302、安全鞘304、ガラス割りスパイク306、シートベルトカッター308及びキーホルダーループ310を有するガラス破壊器300が示されている。キーリングボブ(key ring bob)は、非常の場合に多目的ガラス破壊器の迅速な回収を促進するように、ポンと離れるキーリング連結部に嵌められるのがよく、それによって、自動車のステアリングコラムからインジェクションキーを抜き取るのに必要な時間及び努力を排除する。ポンと離れるコネクターの一方の半部は、ハウジング302内へ成形され、コネクターの他方の残り半部は、丸い小穴を有するキーリングに嵌められる。
【0016】
ハウジング302は、その好ましい適当な寸法及び形状で図示され、割るべき窓に向かって圧力を加えるのに使用されるフィンガープラットフォーム(finger platform)312付きの全体的に円筒形である。好ましくは、ガラス破壊器300が自動車のキー314を具合良く携えることができるように、ハウジング302は、キーホルダーループ310を有する。ハウジング302は、どんな形状及び寸法でもよく、好ましくは、図示するように、キーホルダーボブになるのに十分小型である。
【0017】
ハウジング302はまた、好ましくは、ガラス破壊器又は他の便利な種類のガラス破壊器と共に使用するのに適当な一つ以上の他の工具を有する。図示するように、ハウジング302は、一体のシートベルトカッター308を有する。このシートベルトカッター308は、負傷した運転者及び乗客へ接近するために、車両内のシートベルト及び肩帯を切断してするのに使用される。シートベルトカッター308は、ハウジング302に形成されたフック309によって構成される。フック309は比較的強く、ハウジング302に連結し、或いはハウジング302と一体的に形成される。フック309は、反対側の端がほぼ先までデーパーし、従って、フックは、切断すべき材料に容易に引掛かることができる。シートベルトカッター308には、好ましくはステンレススチールで作られた剃刀刃のような刃311が配置される。刃311は、好ましくは、シートベルトを捕まえて効率的に切断する深いV字形状を形成するように、図示するように、フック309に対してある角度に配置される。刃311を、ハウジング302及びフック309の中へ成形してもよいし、プレス嵌めしてもよいし、或いは、適当な接着剤を使用して埋設してもよい。刃をガラス破壊器300に永久的に取り付けてもよいし、或いは、例えば、ガラス破壊器300の互いに螺合された半部の間に挟み込むことによって、取り替え可能な領域になる方法で取り付けてもよい。
【0018】
安全鞘304とハウジング302とが互いに楽に移動することができるように、安全鞘304は、ハウジング302の形状に本質的に合う形状をなしている。図示した例では、安全鞘304は円筒形であり、且つ、円筒形のハウジング302と同軸である。ハウジング302及び安全鞘304は長手方向の軸線338を定め、それに沿って、両方ともガラス破壊器300の操作中に移動することができる。
【0019】
安全鞘304の目的は、ガラス割りスパイク306が、使用者、ポケット、財布、又は、ガラス割りスパイク306に接触するかもしれないその他の何かを引掛けたり刺したりしないように、使用してないときに、ガラス割りスパイク306を保護することにある。
【0020】
ガラス割りスパイク306は、好ましくは、硬化鋼又はカーバイドのような硬い材料で作られる。ガラス割りスパイク306は、ねじ込まれ、押し込まれ、或いは、適当な接着剤で固定され、また、永久的に取り付けらてもよいし、或いは取り替え可能でもよい。取り替え可能な場合、ガラス割りスパイク306を、例えば、ガラス破壊器300にねじ込んでもよい。ガラス破壊器306は3/16インチの初期直径を有し、ほぼ先まで一様にテーパーする。好ましくは、ガラス割りスパイク306は、超硬鋼C5等級で作られる。この設計は、衝撃荷重を所望の場所に集中させて、効率的な破壊力のために、ガラス396(図2A〜図2D)に加えられる力を最大にする。さらに、この構成により、飛散ガラスを少なくし、かつ所望の場所だけを破壊し、付近の人を傷つけないようにする。
【0021】
次に図2A〜図2Dを参照すると、四つの主な作動位置におけるガラス破壊器300の断面がある。図2A〜図2Dの各々では、ガラス破壊器300を、ハウジング302、安全鞘304、ガラス割りスパイク306、スパイクシャフト320、スパイクシャフトカラー322,スリーブ324、ハンマー328、安全鞘ばね332、スパイク鞘ばね334及びハンマーばね336を含むものとして見ることができる。この好ましい実施形態の全ての構成要素は、長手方向の軸線338を中心に対称であり、長手方向の軸線338と平行に移動する。
【0022】
上記の特徴に加えて、断面図は、ハウジング302は二つの内径、即ち、大きな内径340及び小さな内径342を有することを示す。大きな内径340の部分は、安全鞘304の移動を収容し、小さな内径342の部分は、スリーブ324が当たる環状表面を成している。加えて、大きな内径340の部分は、安全鞘304をハウジング302から同軸に外方に(図で見て右に)賦勢する弱い安全鞘圧縮ばね332を収容する。小さな内径342のハウジング部分と大きな内径344のハウジング部分との間の段差344が、安全鞘ばね332のための支持面として役立つ。
【0023】
上記の安全鞘304の説明に加えて、図2A乃至2Bの断面図は、安全鞘ばね332が安全鞘304をハウジング302の外に押し出さないように、安全鞘の内面が、スリーブ324の対応する肩350に作用する環状タブ348を有することを示す。
【0024】
安全鞘304の内側に、以下に詳細に説明する、種々の半径方向内方に延びる
形状を含む円筒形のスリーブ324がある。スリーブ324は、好ましい実施形態において、ハウジング302の全長に延びる。スリーブ324は、開口端(図面のように右に)に、スパイクシャフト320がハンマー328によって打たれたときに、スパイクシャフト320がハウジング302から押し出されないようにするための停止部を成す半径方向の保持リング354を有する。
【0025】
保持リング354の内方に(図面で見て左に)、内方に延びる傾斜面360で終わる平滑な一定の直径部分358があり、その内側(図で見て左側)に、ハンマー止めプラットフォーム362がある。傾斜面360の目的は、スパイクシャフト320のシャフト傾斜面366と係合することによって、作動中、スパイクシャフト320の整合を助けることである。
【0026】
ハンマー止めプラットフォーム362は、ガラス破壊器300が発射されるときに、ハンマーがハウジング302の外方に押し出されるのを阻止する。
【0027】
ハンマー止めプラットフォーム362の内方に(図で見て左に)、作動中、ハンマー328が摺動する平滑なハンマーボア部分368がある。ハンマーボア部分368とハンマー328によって構成された環状空間に、ハンマーばね336が配置される。
【0028】
スリーブ324の内方(左端)近くに、組立ての容易さのために、ハウジング302とスリーブ324との間にスナップ係合をなすために、ハウジング302の凹部に係合する外リング370がある。
【0029】
ハンマー328は、ハウジングばね336がその力を及ぼすハンマーフランジ376を有する。ハンマーフランジ376はまた、上述のように、ハンマー止めプラットフォーム362に係合することによって、ハンマー328が外に押し出されるのを阻止するのにも役立つ。
【0030】
ハンマー328はまた、ガラス破壊器300が発射されるときに、スパイクシャフト320を受け入れてこれを衝撃するための内部ボア378を有する。
【0031】
スパイクシャフト320は、比較的小さい外径の部分380と、(上述した)シャフト傾斜面366と、比較的大きい直径の部分382と、を含む。小さい直径部分380は、上述のように、ハンマーボア378と合う。シャフト傾斜面366は、上述のように、スリーブ傾斜面360と合う。
【0032】
大きい直径部分382は、外側に延びるボア386を有し、ガラス割りスパイク306が、止めねじ(図示せず)かプレス嵌めのいずれかを使用して、ボア386に挿入されて、そこに保持される。
【0033】
大きい直径のシャフト部分382はまた、一体の又は別々に製造されたカラー322を有し、そのカラー322は、スリーブ324に接触しているスパイクシャフト320をスリーブ324の大きい内径部分342に摺動自在に係合することによって支持する。
【0034】
スパイクシャフト320は、典型的には、ガラス破壊器300の他の要素との同軸の整合から僅かにずれた位置に維持される。スパイクシャフト320は、スパイクシャフトばね334によって、この位置に向かって賦勢され(図2A及び図2B参照)、その結果、スパイクシャフト320の内(左)端は、ハンマー328の外(右)端に係合する。この係合は、以下により詳細に説明するように、ハンマーばね336が圧縮されている間、ハンマー328を適所に保持する。このスパイクシャフト320は、作動中、シャフト傾斜面366がスリーブ傾斜面360によって係合されると、スパイクシャフトばね334の力に抗して再び整合される。傾斜面のこの係合は、スパイクシャフト320の方向を、他の構成要素とのより同軸の整合に移動させる。これが起こると、スパイクシャフト320の端とハンマー328の端とが外れて、ハンマーばね336がハンマー328をスパイクシャフト320に向かって押すことができる。
【0035】
スパイクシャフトばね336は、本質的には、内(左)端が大きい直径の、そして、外(右)端が小さな直径の、ワイヤーで作られた偏心巻きばねである。この種類のばねは、全ての軸線方向の力、並びに、この場合、説明したように、スパイクシャフト320を意図的に不整合にする僅かな側方荷重を及ぼすことができる。
【0036】
作動
作動中、ガラス破壊器300は、本質的に、四つの主な作動位置、即ち、控え位置(図2A)、発射準備位置(図2B)、発射位置(図2C)及び破壊位置(図2D)を通して進む。
【0037】
控え位置では、ハウジング302及びスリーブ324はガラス板396から間隔を隔てられ、安全鞘304はガラス396に接して置かれる。
【0038】
また、控え位置(図2A)では、安全鞘ばね332は安全鞘304を外方に賦勢して、人や所有物に対する不注意の損傷からスパイク306を保護する。スパイクシャフトばね334はスパイクシャフトを軸線338との同軸整合からずらして賦勢してハンマー328に係合させ、ハンマーばね336は、スリーブのハンマー止めプラットフォーム362に向かってハンマー328に加えられる僅かな賦勢を有する。
【0039】
発射準備位置(図2B)では、使用者(図示せず)が、指の圧力を、ハウジング302の指プラットフォーム312に及ぼして、ハウジング302及びスリーブ324をガラス396に向かって移動させる。ガラス396に向かって移動した距離は、ハウジング302及びスリーブ324によって移動されるべき完全な距離ではないが、好ましい実施形態では、その移動した距離は全体の移動距離の約90%である。最も好ましい実施形態では、控え位置(図2A)と発射準備位置(図2B)との間で、ハウジング302及びスリーブ324によって移動された距離は、約0.36インチである。
【0040】
また、指プラットフォーム312に加えられる使用者の押圧に応じて、安全鞘ばね332は圧縮され、その結果、安全鞘304はガラス396と接触したままにすることができるが、図示したように、ハウジング302の中へ摺動することもできる。
【0041】
スリーブ324の移動は、ハンマーばね336をハンマー328に向かって圧縮する。ハンマーは、説明したように、スパイクシャフト320の端とスパイクシャフトばね334とによって適所に維持される。
【0042】
スパイクシャフト320は、スリーブ324及びハウジング302に対して、内方に(左に)動かされているが、スパイクシャフト傾斜面366は、スリーブ傾斜面360に(目に見える量では)係合していない。
【0043】
発射位置(図2C)では、使用者はハウジング302及びスリーブ324をガラス板396に向かってそれらの全移動距離押した。好ましくは、発射準備位置でのハウジングと発射位置でのハウジングとの間の距離は、作動中、ハウジング302によって移動される全体の距離の約10%である。最も好ましい実施形態では、その距離は約0.03インチであり、控え(図2A)から発射(図2C)までの全体の距離は約0.39インチである。
【0044】
ハウジング302が発射位置(図2C)まで移動されるときに、安全鞘304はまだ安全鞘ばね334を圧縮している。
【0045】
ハウジング302及びスリーブ324の追加の移動は、スリーブ傾斜面360を押してスパイクシャフト320傾斜面366と接触させる。スリーブ傾斜面360とスパイクシャフト傾斜面366との係合は、スパイクシャフトばね334の賦勢に抗して、スパイクシャフト320を同軸に整合させ、今度は、スパイクシャフト320とハンマー328とを係合から外す。外れると、ハンマーばね336は最早圧縮されず、ハンマーばね336は瞬く間に伸長してハンマー328を外方に(図で見て右に)移動させる。
【0046】
ハンマーばね336の伸長の結果、ハンマー328は、スパイクシャフト320と衝突して、ガラス396を割る。この位置では、ハウジング302及びスリーブ324は、依然として、移動したそれらの最大距離にあり、安全鞘は、依然として、ガラスと接触していて、使用者を飛散するガラスから保護し、そして、ガラス割りスパイク306は、ほんの短い距離、しかし、ガラス396を砕くのに十分な距離、ガラス396に衝突する。
【0047】
上述の動きの全ては、使用者による単一の押す動きの結果として起こり、それらの全ては、短時間に起こる。かくして、ガラス破壊器300は非常時に有用であり、その操作についてほとんど考えずに使用することができる。
【0048】
ガラス破壊器の構成要素のための適当な材料は、ハウジング(ナイロンのようなプラスチック)、安全鞘(ポリエチレンのような低強度耐衝撃性プラスチック)、スパイクシャフト(炭素鋼のような金属)、スリーブ(ナイロンのような耐衝撃性プラスチック、又はアルミニウムのよう軽量金属)、スパイクシャフトカラー(好ましくは、ばね鋼から作られた保持リング)、ハンマー(低炭素鋼)及びばね(ピアノ線)を含むが、これに限定されない。
【0049】
機構内への埃の侵入を制限し、且つ、発射中、鞘に対してスパイクシャフトのスパイク端の同軸位置を維持するために、鞘とスパイクシャフトとの間に、発泡ドーナツ(図示せず)を配置してもよい。
【0050】
多目的ガラス破壊器用としての上述の材料は、ほとんどの状況について十分な強度及び剛性を有し、同時に、容易に製造され、且つ持ち運べる軽量なガラス破壊器を提供する。また、ハンドル22及びスパナクローの割合は、更なる剛性と、情報又は広告を印刷することができるかなりの表面積をも提供する。ガラス破壊器の機能上の特徴の正確な構成は、図に示した単一の実施形態に限定されないことが理解されるべきである。さらに、ガラス破壊器20は、図示したように、ガラス破壊器の特有の外観に加えて、上述の機能上の特徴から離れた別の多数の装飾的な特徴を有する。
【0051】
本発明によるガラス破壊器500の別の実施形態が図3乃至図6に開示される。図3及び図4を参照すると、ガラス破壊器500は、ハウジング502と、安全鞘504と、ガラス割りスパイク506と、シートベルトカッター508と、ガラス破壊器500をキーホルダー512及びキー514に取り付けるためのキーホルダーループ510と、を含む。
【0052】
ハウジング502は、その好ましいおよその寸法及び形態で図示され、全体的に、幾つかの同軸の円筒段部を有する。ハウジング502は、製造される際、各端が開口している。図で見て右端は、安全鞘504によって閉鎖される。図で見て左端は、内部の機構を埃及び湿気から保護する、ハウジング502中にプレス嵌めされるボール589によって閉じされる。
【0053】
好ましくは、ガラス破壊器500を自動車のキー514につけて具合良く持ち運べるように、ハウジング502は、キーホルダーループ510を有する。ハウジング502は、如何なる外形又は寸法でもよく、好ましくは、図示するように、キーホルダーボブになるのに十分小型である。
【0054】
ハウジング502はまた、好ましくは、ガラス破壊器、又は他の便利な種類のガラス破壊器と共に使用するのに適当な一つ以上のガラス破壊器を有する。図示するように、ハウジング502は、一体のシートベルトカッター508を有する。このシートベルトカッター508は、子供、負傷した運転者及び乗客へ接近するために、車両内のシートベルト及び肩帯を切断するのに使用される。シートベルトカッター508は、ハウジング502に形成されたフック509によって構成される。フック509は比較的強く、ハウジング502に連結し、或いはハウジング502と一体に形成される。フック509は、反対側の端がほぼ先端までテーバーし、従って、他の物に吊されることなく、物を容易に引っ掛けることができる。フック509は、好ましくは、剛性を与えるために、図示するように、一つ以上のフランジ515で形成される。
【0055】
シートベルトカッター508には、好ましくは、ステンレス鋼で作られた剃刀刃のような刃が配置される。刃511は、好ましくは、シートベルトを捕まえて効率的に切断する深いV字形状を形成するように、図示するように、フック509に対してある角度に配置される。刃511を、ハウジング502及びフック509の中に成形してもよいし、プレス嵌めしてもよいし、或いは、適当な接着剤を使用して埋設してもよい。刃をガラス破壊器500に永久的に取り付けてもよいし、或いは、例えば、ガラス破壊器500の互いに螺合した半部の間に挟み込むことによって、取り替え可能な領域でになる方法で取り付けてもよい。
【0056】
キーホルダーループ510は、好ましくは、キー514をイグニッションから取り外す必要なく、非常時にガラス破壊器500をキー514から引き抜くことができるように、ガラス破壊器のハウジング502に取外し自在に連結される。
【0057】
図示した実施形態では、キーホルダーループ510は、キー514をハウジング502に連結する目的と、衣服、座席の布張り、及び小さい指をも傷つけないように刃を覆う目的との二つ目的を果たす。図示した実施形態500のキーホルダーループ502は、ハウジング502とフック509とによって構成されたスロット517の中へプレス嵌めされることによって、ハウジング502に解放可能に係合される。
【0058】
ハウジング502、フック509及びキーホルダーループ510は全て、部品が組み立てられているとき、及び組立て後に、部品の整合を与え且つ維持する、合致する溝519及びフランジ521を有する。さらに、確実な連結を行うために、好ましくは、ハウジング502とフック509によって形成された、一対の向かい合うノッチ523とこれと合う、キーホルダーループ510の凹部530に一対の浮き出しがある。キーホルダーループ510の不意の分離を防ぐために、この連結を堅固にすることが望ましい。本質的には、キーホルダーループ510は、細長い本体部分及び他の部品を刃511によって切られることから保護する刃ガードとして役立つ。そのため、連結は、キーホルダーループ510を取り外すのに、約8ポンド(17.5kg)の力を必要とするのがよい。この力の量は、幼児が出しそうなものより大きく、しかも、大人によってより容易に外せる。
【0059】
図5A乃至5Bを参照すると、安全鞘504は、ハウジング502の形状と本質的に一致する形状であり、その結果、安全鞘504とハウジング502は、容易に互いに相対的に移動することができる。図示の例では、安全鞘504も、円筒形であり、円筒形のハウジング502と同軸である。ハウジング502及び安全鞘504は長手方向の軸線538を定め、その軸線に沿って、ガラス破壊器500の動作中、両方とも移動することができる。
【0060】
安全鞘504の目的は、ガラス割りスパイク506が、使用者、ポケット、財布、又は、ガラス割りスパイク506に接触するかもしれない他のあらゆるものに、引っ掛かったり刺さったりしないように、使用しないときに、ガラス割りスパイク506を保護することにある。安全鞘504はまた、ガラス破壊器500がガラスに押し付けられる際に、ガラス割りスパイク506を発射準備するのに役立つ。安全鞘504は、ガラス割りスパイク506に先立ってガラスと接触する、ガラスと接触するガラス破壊器500の唯一の部分である。
【0061】
さらに、安全鞘504の端は、好ましくは、スパイク506がガラスを割ろうとするときにスパイク506が貫いて延びることができる程大きい開口525を除いて、閉じられる。以下に説明するように、開口525がスパイク506の偏心移動路と一致するように、開口525はガラス破壊器500又は安全鞘504に対して偏心している。安全鞘504の端は、好ましくは、安全鞘504がガラスに押し付けられるとき、垂直な整合からの僅かな変動を許容するのを助ける畝状浮き出し527を有する。浮き出しはまた、ガラス破壊器500が水中で操作されるときに、水がガラス破壊器500及び衝撃領域の内側に逃げる道を与える。ガラス破壊器500が水中で操作されるときに、スパイク506を過度に減速させる危険性を回避するために、この水の逃げ路を設けることは重要である。
【0062】
スパイク506の先端の形状は、鈍すぎ、又は鋭すぎるべきではない。鈍すぎると、スパイク506は、破壊を生じさせるのに十分な応力をガラスに生じさせることができない。鋭すぎると、スパイク506は、ガラスとの衝撃に耐えられる程十分に丈夫ではなく、それにより、スパイクを鈍くする。
【0063】
好ましくは、スパイク506は、円錐角90°の円錐形の先端を有する。円錐形の先端は、好ましくは、直径0.003乃至0.007インチ(0.76mm乃至0.178mm)の平らな領域である。スパイク506は、C−スケールでロックウェル硬さ60−65まで熱処理された01ドリルロッドのような、ガラスに衝突するときに、適正な先端の形状を維持するのに十分な硬さのものであるべきである。
【0064】
別の例として、(ボールペンに使用されるような)直径が0.04インチ(1mm)の超硬球を、非熱処理のスパイク本体の端にプレス嵌めしてもよい。この構成は、高い高度と極めて一貫した形状(図示せず)を有することになる。
【0065】
スパイク506は、カラー562及びシャフト582を含む。スパイク506とカラー562を、互いに螺合し、互いにスナップ嵌めし、或いは適当な粘着剤で固着することができ、そして、恒久的に取り付けてもよいし、取り替え可能にしてもよい。図6の実施形態では、直径1/8インチ(3.2mm)のスパイクシャフト582とプラスチックのカラー562との間は、スパイク506を形成するのにスナップ嵌めである。
【0066】
カラー562は、シャフト582の円筒形の凹部563に嵌まり込む。シャフト582は、ガラス破壊器500が発射準備されているとき、スパイク506の後方への移動を制限する肩567を構成する小径部分565を有する。肩567は、ガラス破壊器500が、発射準備位置にあるとき、及び、発射される直前、ハウジングボア578に係合する。
【0067】
つぎに、図5A乃至5Dを参照すると、ガラス破壊器500の四つの主な操作位置におけるガラス破壊器500の断面図である。図面の各々では、ガラス破壊器500を、ハウジング502、安全鞘504、ガラス破壊器スパイク506、スパイクシャフト582、スパイクシャフトカラー562、安全鞘ばね532及びスパイクシャフトばね534を有するものとして見ることができる。以下に説明する機能的な理由のために、ある角度で配向されるスパイク506及びスパイクばね534を除いて、この好ましい実施形態の構成部品の全ては、長手方向軸線538を中心に対称であり、且つ、長手方向軸線538と平行に移動する。スパイク506をハウジング502に対してある角度に維持するために、スパイクばね534は、ハウジング502内で傾斜床590にあたる。ハウジングボア578も傾斜がつけられ、ハウジングボア578にスパイク506が係合して、スパイク506を適当な向きに維持する。
【0068】
ハウジング502は、安全鞘504の溝553と合って、同軸の移動を可能にするが、これら二つの部品の相対的な回転を阻止する一体の舌部552を有する。タブ595と舌部552とが相互作用して、ハウジング502内の安全鞘504をスナップ嵌めで保持するスナップを形成する。
【0069】
上述の特徴に加えて、断面図は、ハウジング502が三つの内径、即ち、大内径540、中内径541及び小内径542を有することを示す。大内径540部分及び中内径541の部分は、安全鞘504の移動を収容し、一方、小内径542の部分は、スパイク506の左端を収容する。さらに、中内径541の部分は、安全鞘504をハウジング502から外方に(図面で右に)賦勢する安全鞘圧縮ばね532を収容する。小内径542のハウジング部分の左端の段部544が、スパイク506を外方に(部示のように右に)賦勢する安全鞘ばね532のための支持面として役立つ。
【0070】
安全鞘504の内側は、上述したように、ほぼ円筒形であり、ガラス破壊器500が操作されるとき、スパイクシャフト520がハウジング502から押し出されるのを阻止する停止部を備える。
【0071】
安全鞘504は、図5A、図5B及び図5Cに示す位置にあるとき、カラー562が当たる肩550を構成するために、(図で見る底に)取り除かれた部分を有する。この方法で、安全鞘504をガラスに押しつけて、スパイク506を安全鞘ばね532及びスパイクシャフトばね534の力に抗して内方に押すことができる(図5B)。
【0072】
スパイクカラー562は、その内縁にカラー傾斜面566を有する。スパイクのカラー傾斜面566は、作動中に、ハウジング傾斜面560と合う。
【0073】
上述のように、スパイク506は、典型的には、ガラス破壊器500の他の要素との同軸整合から僅かに外れた位置に維持される。スパイク506は、スパイクばね534によって、この位置(図5A及び図5B参照)に向かって賦勢されるが、操作中、スパイクシャフト傾斜面566がハウジング傾斜面560によって係合されるとき、スパイクばね534の力に抗して再整合される。傾斜面のこの係合は、スパイク506の向きを、他の構成部品とのより同軸整合に変える。これが起ると、スパイク傾斜面566とハウジング傾斜面560は係合が外れ、スパイクばね534はスパイク506をガラスに向かって衝突のため急速に押すことができる。
【0074】
作動
作動中、ガラス破壊器500は、本質的に四つの主な操作位置、即ち、控え位置(図5A)、発射準備位置(図5B)、発射位置(図5C)及び破壊位置(図5D)を通じて進行する。
【0075】
控え位置では、安全鞘504は、畝状の浮き出し527をガラスに当て、スパイク506は、ハウジング502に対してスパイク506の最も外側(最も右)位置に近く、そして、ガラス割りスパイク506は、安全鞘504の肩550に当たっている。
【0076】
控え位置(図5A)ではまた、安全鞘ばね532は、僅かに圧縮され、人及び物に対する不注意の損傷からスパイク506を保護するために、安全鞘504を外方に賦勢している。スパイクばね534は、スパイク506を、安全鞘の肩550に係合するために、軸線538との同軸整合から外れて賦勢している。
【0077】
発射準備位置(図5B)では、使用者(図示せず)は、指の圧力をハウジング502のハウジング外面512に及ぼして、ハウジング502をガラスに向かって移動させる。ガラスに向かって移動した距離は、ハウジング502及びスリーブ524によって移動される全長ではないが、好ましい実施形態では、それは、全移動距離の約60%である。最も好ましい実施形態では、控え位置(図5A)と、発射準備位置(図5B)との間で、ハウジング502によって移動される距離は、約1/8インチ(3mm)である。
【0078】
また、使用者がハウジングの外面512を押すのに応じて、安全鞘ばね532が圧縮されるので、安全鞘504は、図示するように、ガラスと接触したまま、ハウジング502の中に滑り込むことができる。
【0079】
スパイク506は、安全鞘504の肩550によって、ハウジング502に対して内方に(左に)移動されているが、スパイクシャフト傾斜面566は、ハウジング傾斜面560に(かなりの量で)係合していない。
【0080】
発射位置(図5C)では、使用者はハウジング502をガラス板に向かって全移動距離押している。好ましくは、発射準備位置でのハウジングと発射位置でのハウジングとの間の距離は、操作中、ハウジング502によって移動された全距離の約40%である。最も好ましい実施形態では、その距離は、約3/32インチ(2.5mm)であり、一方、控え(図5A)から発射(図5B)までの全距離は、3.9インチである。
【0081】
ハウジング502を発射位置(図5C)に移動させたとき、安全鞘504は、依然として、安全鞘ばね534を圧縮している。
【0082】
ハウジング502の更なる移動中、ハウジングの傾斜面560を押してスパイク傾斜面566と接触させる。スパイク506を、スパイクシャフトばね534の賦勢に抗して、軸線538の方に再整合させる、ハウジング傾斜面560とスパイク傾斜面566との係合は、今度は、スパイク506をハウジング傾斜面560との係合から外す。外れると、スパイクばね536は最早圧縮されず、たちまち延びて、スパイク506を外方に(図で見て右に)移動させる。図示した実施形態では、衝突時のスパイクの推定速度は空気中で40フィート/秒であり、水中で操作されると、僅かに遅い速度(全速度の約90%が維持されるであろう。)である。
【0083】
スパイクばね536が伸びた結果、スパイク506はガラスに衝突して、これを割る(図5D)。この位置では、ハウジング502は、依然として、最大移動距離にあり、また、安全鞘504は、依然として、ガラスと接触し、使用者を飛散するガラスから保護し、そして、ガラス割りスパイク506は、ほんの短い、しかし、ガラスを粉砕するのに十分な距離、ガラスに衝突する。これによりスパイク506はガラスを割るが、ガラス破壊器500を皮膚に対して作動しても人を傷つけない。器具は、強化ガラスを粉砕するものであるが、図示した実施形態では、合わせガラスを粉砕しないであろう。
【0084】
上述の全ての動作は、使用者による単一の押し操作の結果として起こり、それらの全てが短時間内に起こる。 かくして、ガラス破壊器500は非常時に有用であり、その操作時にほとんど考えずに使用することができる。
【0085】
ガラス破壊器の構成部品の適当な材料は、ハウジング(ナイロンのようなプラスチック)、安全鞘(ポリエチレンのような低強度の耐衝突プラスチック)、スパイクシャフト(炭素鋼のような金属)、スリーブ(ナイロンのような耐衝撃性プラスチック、又は、アルミニウムのような軽金属)、スパイクシャフトカラー(好ましくは、ばね鋼から作られた保持リング)、ハンマー(低炭素鋼)、及びばね(ピアノ線)を含むが、これらに限定されない。
【0086】
多目的ガラス破壊器用の上に明示した材料は、ほとんどの状況に対して十分な強度及び剛性を提供し、一方、容易に製造され且つ運ばれる軽量ガラス破壊器を同時に提供する。
【0087】
後述の図面の簡単な説明は、理解の明瞭さだけのために提供され、特許請求の範囲を不必要に制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明によるばね荷重式窓破壊器の斜視図である。
【図2A】「控え」位置におけるばね荷重式窓破壊器の断面図である。
【図2B】「発射準備」位置における、図2Aのばね荷重式窓破壊器である。
【図2C】「発射」位置における、図2Aのばね荷重式窓破壊器である。
【図2D】「破壊」位置における、図2Aのばね荷重式窓破壊器である。
【図3】本発明による、ばね荷重式ガラス破壊器及びシートベルトカッターの別の実施形態の斜視図である。
【図4】プラスチックのキーリングガードをシートベルトカッターから取り外した、図3の装置の別の実施形態である。
【図5A】「控え」位置のばね荷重式ガラス破壊器の別の実施形態の断面図である。
【図5B】「発射準備」位置の図5Aのばね荷重式ガラス破壊器である。
【図5C】「発射」位置の図5Aのばね荷重式ガラス破壊器である。
【図5D】「破壊」位置の図5Aのばね荷重式ガラス破壊器である。
【図6】図5A〜Dのガラス破壊器の分解図である。

Claims (16)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に摺動可能に配置された安全鞘と、
    前記ハウジング内に少なくとも部分的に配置されたスパイクと、
    前記安全鞘を控え位置に向かって賦勢する、前記ハウジングと賦勢係合している安全鞘ばねと、
    前記スパイクを破壊位置に向かって賦勢する、前記ハウジングと賦勢係合しているスパイクばねと、
    を有するガラス破壊器具であって、
    前記ハウジングを、ガラス板に向かって移動させて、前記安全鞘ばね及び前記スパイクばねを圧縮し、ついには、前記スパイクが前記安全鞘との係合から外れて、前記スパイクを前記スパイクばね押しに対して解放して、前記スパイクを押してガラスと破壊衝突させる、ガラス破壊器具。
  2. 前記ハウジングは内側傾斜面を構成し、
    前記スパイクは、発射準備位置から破壊位置まで移動するために、前記ハウジングの内側傾斜面に係合する傾斜面を有する、請求項1記載のガラス破壊器具。
  3. 前記ハウジングは、長手方向軸線と内側傾斜面とを構成し、
    前記スパイクは、前記ハウジングの軸線と平行でない軸線に沿って配向され、且つ、ハウジング傾斜面と係合するスパイク傾斜面を有し、発射準備位置から破壊位置まで作動されるときに、前記ハウジングの軸線との平行な整合に向かって移動する、請求項1記載のガラス破壊器具。
  4. 前記ハウジングに接合されたシートベルト切断工具を更に有する、請求項1記載のガラス破壊器具。
  5. さらに、前記ハウジングに接合され、前記ハウジングとともにスロットを構成するシートベルト切断工具と、
    前記スロット内に取外し自在に配置されるキーホルダーループと、更にを有する、請求項1記載のガラス破壊器具。
  6. ハウジングと、
    前記ハウジング内に少なくとも部分的に配置されたスパイクと、
    前記スパイクを破壊位置に向かって賦勢する、前記スパイクと賦勢係合しているスパイクばねと、
    破壊されるべきガラス板に係合し、前記スパイクばねを圧縮して、スパイクを発射準備位置まで移動させるスパイク発射準備部材と、
    前記スパイクを前記スパイク発射準備部材との係合から外すスパイクレリーズと、
    を有し、
    それによって、前記スパイクばねは、前記スパイクを破壊されるべきガラス板に向かって押す、ガラス破壊器具。
  7. 前記スパイク発射準備部材は安全鞘である、請求項6記載のガラス破壊器具。
  8. 前記スパイクレリーズは、
    前記ハウジングに接合された内側傾斜面と、
    、前記スパイクを発射準備位置から破壊位置まで移動させるため、前記ハウジングの内側傾斜面に係合する、前記スパイクに接合されたスパイク傾斜面と、
    を有する、請求項6記載のガラス破壊器具。
  9. 前記スパイクレリーズは、
    前記ハウジングに接合された内側傾斜面と、
    発射位置から破壊位置まで作動されたとき、前記スパイクを前記ハウジングに対して再整合させるため、前記ハウジング傾斜面と係合する、前記スパイクに接合されたスパイク傾斜面と、
    を有する、請求項6記載のガラス破壊器具。
  10. 前記ハウジングに接合されたシートベルト切断工具を更に有する、請求項6記載のガラス破壊器具。
  11. 前記ハウジングに接合され、前記ハウジングと共にスロットを構成するシートベルト切断工具と、
    前記スロットに取外し自在に設置されたキーホルダーループと、
    を更に有する、請求項6記載のガラス破壊器具。
  12. ハウジングと、
    前記ハウジングに作動的に接合され、前記ハウジング対して移動可能に配置されたスパイクと、
    前記スパイクを破壊位置に向かって賦勢する、前記スパイクと賦勢係合しているスパイクばねと、
    破壊されるべきガラス板に係合し、それによって、前記スパイクばねを圧縮させて、前記スパイクを発射準備位置まで移動させるスパイク発射準備部材と、
    前記スパイクを発射準備位置から係合を外すスパイクレリーズと、を有し、
    前記スパイクばねは前記スパイクを破壊されるべきガラス板に向かって押し、
    前記ハウジングに接合されたシートベルト切断工具を更にを有する、ガラス破壊器具。
  13. 前記スパイク発射準備部材はスパイク安全鞘である、請求項12記載のガラス破壊器具。
  14. 前記スパイクレリーズは、
    前記ハウジングに接合された内側傾斜面と、
    前記スパイクを発射準備位置から破壊位置まで移動させるために、前記ハウジングの内側傾斜面に係合する、前記スパイクに接合されたスパイク傾斜面と、
    を有する、請求項12記載のガラス破壊器具。
  15. 前記スパイクレリーズは、
    前記ハウジングに接合された内側傾斜面と、
    発射準備位置から破壊位置まで作動されるときに、前記ハウジングに対する前記スパイクの再整合のために、前記ハウジング傾斜面に係合する、前記スパイクに接合されたスパイク傾斜面と、
    を有する、請求項12記載のガラス破壊器具。
  16. 前記ハウジングに接合され、前記ハウジングと共にスロットを構成するシートベルト切断工具と、
    前記スロットに取外し自在に配置されるキーホルダーループと、
    を更に有する、請求項12記載のガラス破壊器具。
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