JP2004529586A - データハイディング技術を用いたカラープロファイルのラスタ画像データへの埋込方法 - Google Patents
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Abstract
一実施形態では、画像における画素の強度、画素のカラー等を含んだラスタ画像データが、画像の視覚的体裁を明らかには変更することなく、画像内にカラープロファイルデータを符号化するために、わずかに変更されうる。符号化された情報は、ソース装置のカラープロファイル情報を表してもよく、カラー画像の正確性を向上させるべくカラー変換を実行するのに用いるために、宛先装置により抽出可能である。
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラー画像形成に関し、特に、カラープロファイル情報の伝達に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー画像形成装置は、様々な機器依存(device-dependent)座標系の組み合わせを用いて、用紙又はフィルム等の媒体上に表示又は印刷するためのカラー画像を形成する。多くのハードコピー印刷装置は、シアン、マゼンダ、黄及び黒(CMYK)の組み合わせを用いて、カラー画像を形成する。このようなC,M,Y,Kの機器依存座標が組み合わされて、装置が生成可能な色彩値の全領域が形成されてもよい。陰極線管(CRT)又はフラットパネルモニタ等のディスプレイ装置は、赤、緑、及び青(RGB)の機器依存座標を用いてもよい。高い正確性を有する画像形成装置では、シアン、マゼンダ、黄、及び黒の機器依存座標を、オレンジ及び緑等の他の座標とともに用いることがある。これらの機器依存座標系及び他の機器依存座標系が、様々なカラー画像形成装置で用いるために開発されてきた。
【0003】
様々な装置に亘ってカラー規格を標準化しようとして、様々な機器独立(device-independent)座標系が、多数開発されてきた。例えば、国際照明委員会(CIE)は、L*a*b*カラー空間(以降、L*a*b*カラー空間、L*a*b*空間、又は単にL*a*b*)及びXYZカラー空間(以降、XYZカラー空間、XYZ空間、又は単にXYZ)等の機器独立カラー空間を開発してきた。さらに、いくつかの他の組織及び個人が、他の機器独立カラー空間を開発してきた。
【0004】
機器独立カラー空間内の点は、個々の装置の座標とは関係なく、理論的にカラー値を規定する。例えば、L*a*b*空間又はXYZ空間内の点は、装置の全範囲におけるある点へとマッピング可能である。そして次に、装置の全範囲におけるその点により、L*a*b*空間又はXYZ空間内の点により規定されたカラーと視覚的に等価なカラーを生成することになる装置の色素の組み合わせが規定される。但し、実際には、機器独立座標がそれぞれの装置へと入力された場合、その出力は異なって見えることが多い。
【0005】
カラー管理ツール及び技術が開発され、様々な装置からの出力におけるカラー整合がより正確になってきた。例えば、カラープロファイル及びカラー整合モジュール(CMM)が、この目的のために開発されてきた。
【0006】
例えば、カラープロファイルは、個々のカラー画像の生成に用いられる装置の色彩特性を特徴づけるとともに規定するために使用可能である。カラープロファイルは、個々の装置のカラー特性を記述したデータ構造である。カラープロファイルには、機器依存座標と機器独立座標との間の関係を記述したカラー情報が含まれていてもよい。さらに、カラープロファイルには、使用される印刷媒体(プリンタの場合)を特徴づける情報、又は蛍光体(コンピュータディスプレイの場合)を分類する情報が含まれてもよい。そのうえ、カラープロファイルには、画像描画時の照明状態を特徴づける情報も含まれてもよい。このような情報及び他の情報が、カラープロファイルに含まれうる。
【0007】
一般に、カラー整合モジュール(CMM)は、正確なカラー整合に役立つソフトウェアアプリケーションである。CMMは、例えば、2つの異なる装置間でカラー出力を整合させるためのアルゴリズムを実装してもよい。それぞれのカラープロファイルを入力として用いることで、CMMは、第2の装置の出力が第1の装置の出力に対してより正確な視覚的整合をとることができるように第2の装置へと送られるカラーデータの色彩特性を変更してもよい。
【0008】
一般に、CMMは、第2の装置を制御するコンピュータ上にロードされる。従って、CMMに対して、第2の装置のカラープロファイルが自動的に提供されてもよい。第2の装置へと画像ファイルが送られる場合に、例えば、第1の装置のカラープロファイルをCMMに提供するために、その画像ファイルとともに追加のファイルが送られてもよく、その画像ファイルに添付して追加のファイルが送られてもよい。このように、CMMは、カラー整合アルゴリズムを実行するのに必要な入力を取得してもよい。こうして、第2の装置からの出力は、第1の装置からの出力に対してより正確に整合するように調整可能である。
【0009】
本願では、画像なる用語は、広く、あらゆる種類のグラフィック表現を意味する。例えば、画像は、単にテキストのページ、写真、図表、又は、コンピュータのオペレーティングシステム・ソフトウェアにより生成されたボタン若しくはウィンドウのようなユーザインタフェース要素等の他の図案であってもよい。一般に、グラフィック要素又はグラフィック要素の集合は画像を含みうる。
【発明の開示】
【0010】
本発明は、画像又は画像形成装置のカラープロパティ(color properties)を記述した情報を、画像のラスタ画像データ内に埋め込む方法システム、及びプログラムコードを担持したコンピュータ読取可能媒体を含んでいる。例えば、一実施形態では、方法は、画像を生成した装置のカラープロパティを記述した情報を取得し、画像に対応したラスタ画像データ内に情報を実質的にユーザに対する画像の視覚的体裁に影響しないように埋め込むことを含んでもよい。その方法は、カラープロファイルを画像から抽出することをさらに含んでもよい。そのうえ、その方法は、カラープロファイルに基づいて、画像を表示又は印刷することをさらに含んでもよい。
【0011】
カラープロパティを記述した情報は、スペクトルプロファイル及び色彩プロファイル等のカラープロファイルを含んでもよい。その代わりに、カラープロパティを記述した情報は、画像のカラープロファイルのネットワークでの位置を示すパスを含んでもよい。例えば、パスはインターネットのユニフォームリソースロケータ(URL)であってもよい。
【0012】
画像が境界を含む場合、カラープロパティを記述した情報は、その境界内に埋め込まれてもよい。その方法は、画像の境界を作成し、その境界のラスタ画像データ内に情報を埋め込むことをさらに含んでもよい。
【0013】
そのうえ、その方法は、画像内にインジケータを埋め込むこと、又は画像にインジケータを添付することをさらに含んでもよい。例えば、インジケータは、画像のカラープロパティを記述した情報が画像内に格納されていることを示してもよい。さらに、インジケータは、画像のカラープロパティを記述した情報が画像内のどこに格納されているかを特定してもよい。
【0014】
他の実施形態では、方法は、画像の画像ファイルを受信し、画像のカラープロパティを記述した情報を、画像ファイルのラスタ画像データから抽出することを含んでもよい。また、画像のカラープロパティを記述した情報は、スペクトルプロファイル及び色彩プロファイル等のカラープロファイルを含んでもよい。その方法は、カラープロファイルに基づいて画像を表示又は印刷することをさらに含んでもよい。
【0015】
その方法は、埋込情報を抽出する前に、埋込情報を検出することをさらに有していてもよい。例えば、埋込情報を検出することは、インジケータを検出することを含んでもよい。例えば、インジケータは、画像内に埋め込まれてもよく、画像に添付されてもよい。
【0016】
さらに別の実施形態では、画像ファイルは、ラスタ画像データと、そのラスタ画像データ内に埋め込まれて画像のカラープロパティを記述した情報とを含んでもよい。埋込情報は、実質的にユーザに対する画像の視覚的体裁に影響しないことになる。画像が境界を含む場合、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれた情報は、画像の境界内に埋め込まれてもよい。
【0017】
ラスタ画像データ内に埋め込まれた情報は、色彩プロファイル又はスペクトルプロファイル等のカラープロファイルを含んでもよい。ラスタ画像データ内に埋め込まれた情報は、画像を変更してもよい。但し、その変更は、人間の観察者に感知できないものとなる。
【0018】
他の実施形態では、本発明は、実行時に上記方法の1つ又はそれ以上を実施するプログラムコードを担持したコンピュータ読取可能媒体を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
一般に、本発明は、画像のラスタ画像データ内に画像又は画像形成装置のカラープロパティを記述した情報を埋め込むための、方法、装置、システム、及びプログラムコードを担持したコンピュータ可読媒体を提供する。一実施形態では、その情報は、カラープロファイルである。カラープロファイルを画像のラスタ画像データ内に埋め込むことにより、カラープロファイルは画像の一部となりうる。特に、ステガノグラフィ(steganography)技術は、「データハイディング」と称されることがあり、カラープロファイルデータを、ラスタ画像データを格納したファイル内に符号化するのに使用可能である。
【0020】
データファイル内にデータを符号化する機能が、広範に研究開発されてきている。例えば、米国特許第5850481号、5930377号、6072888号、6111954号、6122392号、6137892号、及びこれらの特許内に引用された多くの参考文献は、情報が画像内に隠される様々な方法について、詳細に説明している。多くのデータハイディング・アプリケーションには、偽造防止手段として「電子透かし(digital watermark)」が含まれていた。隠されたデータは、データファイルから抽出され、参照データと比較されて、画像、ソフトウェアアプリケーション、又は他のデジタル作品のコピーが真正であるかどうか判別される。
【0021】
本発明に従い、画素の強度、画素のカラー等を含んだラスタ画像データが、画像の視覚的体裁を明らかには変更することなく、カラープロファイルデータを画像内に埋め込むように、わずかに変更されうる。符号化データは、ソース装置のカラープロファイルデータを表していてもよく、カラー画像をより正確にすべくカラー変換を実行するのに用いるために、宛先装置により抽出可能である。
【0022】
カラープロファイル情報を埋め込むのに、いくつものデータハイディング技術が有用となりうる。例えば、ラスタ画像データは、搬送波上で提供される場合、画像の視覚的体裁を明らかには変更することなく、搬送波上に追加の信号を埋め込むことにより、変更されうる。多くの場合、人間の観察者にとって、埋込情報を含んだ画像の体裁は、埋込情報を含まない同画像と視覚的に等価に見えることになる。
【0023】
画像内にデータを符号化するある種の技術には、埋込データの制限がある。例えば、ラスタ画像内にあまりに多くの情報が埋め込まれると、画像の体裁に顕著に影響することがある。しかしながら、データハイディング技術及び方法が進歩してゆくにつれて、埋込データの有効密度も向上してゆく。
【0024】
画像ファイルのラスタ画像データ内に埋込可能な情報量は、一般に、画像ファイルのサイズの関数である。大きな画像ファイルは、小さなファイルよりも多くの埋込情報を格納可能である。さらに、画像の体裁は、埋込データの密度に影響することがある。例えばデータは、画像の暗い領域内に、より容易に埋め込まれうる。また、画像の境界は、埋込情報を格納するために、有効な高密度の位置を提供する。
【0025】
ほとんどのステガノグラフ・アプリケーションについて、埋込情報は、ソース識別情報に関係している。例えば、上述のように、著作権又は商標情報が、画像の所有者を識別するために埋め込まれることが多い。これにより、例えば、著作権の所有者は、その許諾なく画像が使用されたことを識別することが可能となる。著作権情報は、人間の観察者が感知できないように画像のラスタデータ内に埋込可能なので、著作権の侵害者は、許諾なく使用した画像内に、実際には、著作権の所有者の「署名」があることに気付かないことがある。例えば、シリアル番号又は他の識別語も、通常、画像内に埋め込まれる。
【0026】
特に、データ符号化密度が向上するのに伴い、ラスタ画像データ内にデータを符号化する機能による利益を得ることができる他の用途として、カラー画像形成がある。特に、ステガノグラフィ技術は、カラープロファイル情報を、そのプロファイルが関係するカラー画像内に埋め込むのに使用可能である。本発明に従って、カラープロファイルを示す情報を符号化することにより、カラープロファイル用に個別のファイル、ヘッダ、又はデータ構造を提供する必要がなくなる。その代わりに、カラープロファイル情報はラスタ画像に散りばめられ、画像の出所だけでなく、画像の生成及び修正に関係した装置及び環境についての色彩特性を識別する電子「透かし」を提供する。
【0027】
図1は、本発明に係る実施形態によるフローチャートである。図示のように、画像に関するカラープロファイル情報が、提供されうる(12)。そして、その情報は、画像を規定しているラスタ画像データファイル内に埋め込まれる(14)。ラスタ画像データファイルが宛先装置へと伝達されると(16)、カラープロファイル情報が抽出され(18)、宛先装置又は宛先ホストコンピュータにより適用されて、ラスタ画像データのカラー変換が実行される(20)。このように、画像に関するカラー情報は、画像自体の一部になっていてもよい。
【0028】
カラープロファイル情報を、画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込むことにより、いくつかの利点が実現する。例えば、カラープロファイルが、画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込まれていると、そのカラープロファイルは、常に画像に関連することになる。一方、カラープロファイルが別個のファイルであれば、そのカラープロファイルは失われたり、関連性がわからなくなったりすることもある。
【0029】
また、カラープロファイル情報を、画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込むことにより、画像形成過程での画像描画に必要となるファイルの数を削減することにもなる。例えば、ファイルがネットワークを通じて伝達されるならば、ファイル数を削減することにより、画像形成過程で用いられるネットワーク帯域幅の量が低減することになる。さらに、ファイル数を削減すると、ネットワークを通じて画像データを送信する時間を短くすることができる。
【0030】
カラープロファイル情報は、例えば、スキャナ、デジタルカメラ、又は他の画像取得装置等のソース装置としての、第1の装置のカラープロファイルであってもよい。例えば、第1の装置が画像の印刷又は表示に用いられるならば、その装置のカラープロファイルが与えられてもよい。カラープロファイルは、第1の装置の色彩又はスペクトル特性を規定してもよく、未処理、パラメータ・データ又は処理済のプロファイル情報の形態をとってもよい。そして、第1の装置のカラープロファイルは、第2の装置とともに動作するCMMが第1の装置のカラープロファイルを画像から抽出できるように、第1の装置により生成された画像のラスタ画像データ内に埋め込まれる。このように、CMMは、カラー整合を向上させるためのカラー変換を実行するのに充分なデータを得ることができる。次に、これにより、第1の装置により描画された元々の印刷又は表示と視覚的に同等に、第2の装置が画像を印刷又は表示することが保証されうる。
【0031】
図2は、本発明によるカラー管理機能を含んだコンピュータシステムのブロック図である。図2に示すように、第1の装置21には、データ埋込モジュール(DEM)22が、含まれてもよい。第2の装置27には、CMM28が含まれてもよい。DEM22は、カラー画像ファイル25のラスタ画像データ内へ様々なステガノグラフ技術のいずれかを用いて情報を埋め込み可能なソフトウェアプログラムであってもよい。第1の装置21及び第2の装置27は、プリンタ、ディスプレイ装置、又はカラー画像の取得又は描画用の他の装置の形態をとりうる。DEM22は、第1の装置21に対応したホストコンピュータ上で動作してもよく、第1の装置のハードウェア内に組み込まれてもよい。例えば、ステガノグラフィに関する市販のソフトウェアパッケージ又はフリーウェアが、DEM22を実現するために用いられてもよい。
【0032】
同様に、CMM28は、第2の装置27に対応したホストコンピュータ上で動作してもよく、第2の装置のハードウェア内に組み込まれてもよい。例えば、画像ファイル25内に埋め込まれた情報には、第1の装置21のカラープロファイルが含まれてもよい。このように、画像25には、そのラスタ画像データ内に、第1の装置21のカラープロファイルが含まれてもよい。さらに、画像ファイル25内にカラープロファイルが存在していることは、通常の人間の観察者には感知できない。
【0033】
CMM28は、第2の装置27で動作してその第2の装置27が正確なカラーを描画することを保証するソフトウェアであってもよく、画像ファイル25からカラープロファイル情報を抽出するソフトウェアモジュールを含むかあるいは該ソフトウェアモジュールと連動してもよい。カラーの正確性は、画像25の元々の描画によって規定されうる。例えば、第1の装置21のカラープロファイルが埋め込まれたラスタ画像データは、第2の装置27により受信可能である。そして、CMM28は、第1の装置21のカラープロファイルを検出して、ラスタ画像データから抽出する。CMM28は、ラスタ画像データから抽出された第1の装置21のカラープロファイル、及び第2の装置27の色彩又はスペクトル特性を特徴づけるカラープロファイルを用いて、カラー整合アルゴリズムを実行してもよい。このように、CMM28は、第2の装置27が、画像25と視覚的により正確に整合する画像25を出力することを保証することができる。
【0034】
第1及び第2の装置21,27は、ディスプレイ装置、プリンタ、スキャナ、カメラ、又は任意の他の画像取得若しくは画像描画装置であってもよい。例えば、例示的な一実施形態では、第1の装置21は表示装置であり、第2の装置27はプリンタである。例えば、CMM28及びDEM22は、第1及び第2の装置21,27内にロードされたソフトウェアであってもよく、その代わりに、第1及び第2の装置21,27をそれぞれ制御する各ホストコンピュータ装置(図示せず)内にロードされたソフトウェアであってもよい。CMM28及びDMM22は、ともに、第1の装置21上に表示された画像が、第2の装置27により印刷された画像と視覚的に同等に見えることを保証してもよい。
【0035】
上述のように、埋込データ密度の制限により、カラープロファイルをラスタ画像データ内に埋め込む機能に制約が課されうる。実際に、与えられた情報量に応じて、カラープロファイルには、かなりの量のデータが含まれうる。データ符号化技術が進歩するにつれて、データ密度の制限が上昇し続けることになるが、本発明の現行の実装には、画像のラスタ画像データ内にカラープロファイルが埋め込まれることを保証するために、追加の技術が用いられてもよい。すなわち、ある実施形態では、本発明は、所与の画像内で利用可能な隠されたデータ容量をより経済的に使用するための技術を適用してもよい。隠されたデータの容量は、視覚的に感知可能なアーティファクトをもたらすことなく、画像データ内に埋込可能な最大量とみなされうる。ある実施形態では、カラープロファイルは、隠されるデータ量を低減させるように圧縮される。その場合、圧縮されたデータは、画像ファイルから抽出されるときに、復元される必要がある。
【0036】
図3は、本発明に係る実施形態による他のフローチャートである。図示のように、画像の埋込データの記憶容量が決定され(31)、カラー情報量が決定される(33)。カラー情報量が画像の埋込データの記憶容量よりも少ない場合(35のyes分岐)、カラー情報はラスタ画像データ内に埋め込まれる(39)。一方、カラー情報量が画像の埋込データの記憶容量よりも多い場合、カラー情報がラスタ画像データ内に埋め込まれる(39)前に、画像ファイルのサイズが大きくされる(37)。
【0037】
一例では、画像の1つ又はそれ以上の辺上に画像の境界を作成することにより、画像ファイルは拡大される(37)。その境界は、画像の一部となり、画像ファイルのサイズを大きくする。さらに、その境界により、埋込データの記憶容量が増える。境界は、作成されると、画像ファイルの一部となる。
【0038】
境界を規定するラスタ画像データは、その埋込データの記憶密度が、画像における他の部分よりも大きくなっていてもよい。さらに、ある場合には、例えば、額縁が絵画を向上させるのと同じように、境界が画像を視覚的に向上させうる。図4に、作成された境界43がある画像41を示す。
【0039】
例えば、RGB画像の境界内の各画素は、3バイトのデータにより規定されてもよい。各バイトは、その画素の赤、緑、又は青のチャネルの強度に対応していてもよい。これらのバイトにおける3つの最下位ビットは、境界の各画素を規定しており、画像の視覚的体裁に明らかな影響を与えることなく、データを隠すのに用いられうる。このことにより、境界は、埋込データを格納するために、比較的高密度の領域を提供する。
【0040】
ある種の実装例では、カラー情報が境界のないラスタ画像データ内に適合可能であってもそうでなくとも、境界が作成される。カラー情報は、元々の画像データ及び新しく作成された境界内にではなく、作成済の境界内にのみ格納可能である。例えば、これにより、CMMは、より容易にカラー情報の位置を特定して抽出することが可能となる。
【0041】
元々の画像のラスタ画像データ内に埋め込まれるか、作成された境界内に埋め込まれるか、元々の画像と作成された境界の組み合わせの中に埋め込まれるかにかかわらず、カラー情報にはカラープロファイルが含まれうる。さらに、カラープロファイルには、画像を最初に描画した装置に対応したカラー情報が含まれるか、あるいは、画像を取り込んだ装置に対応したカラー情報が含まれることになる。カラープロファイルは、いくつもの異なる装置の特性を含んでおり、ICCプロファイル等の従来のカラープロファイルであってもよい。ICCプロファイルは、個々の装置を特徴づけるために国際カラーコンソーシアム(ICC)により発表された既存の仕様に準拠した色彩プロファイルである。その代わりに、カラープロファイルは、スペクトル又はスペクトルベースのカラープロファイルであってもよい。
【0042】
他の実施形態では、カラー情報には、カラープロファイルを検出するためのパスが含まれる。例えば、パスは、参照テーブルに対応したいくつかの数字又は文字であってもよい。その代わりに、パスは、ローカルエリアネットワーク(LAN)のパス名、インターネットプロトコル(IP)アドレス、又はインターネットでアクセス可能なカラープロファイルを特定するインターネットのユニフォームリソースロケータ(URL)等のネットワークアドレスであってもよい。例えば、ウェブサーバには、大量のウェブページが含まれてもよく、そのウェブページの各々は、個々のカラープロファイルに対応している。その代わりに、各プロファイルには、自身のウェブページが必要とされなくともよく、ウェブサーバは、単に、要求に応じて、宛先装置へとファイルを提供してもよい。いずれにせよ、パス(例えばURL)は、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれてもよく、その画像を受信した装置が、そのパスを通じて、カラープロファイルの位置を特定してもよい。例えば、宛先装置27は、ラスタ画像データ内に埋め込まれたパス情報に基づいて、カラープロファイルにアクセスしうる。
【0043】
さらに別の実施形態では、カラー情報には、どのカラー情報がラスタ画像データ内に埋め込まれているか、その情報はどこに埋め込まれているか、又はその双方を指定可能なインジケータが含まれてもよい。カラー情報は、画像から分離不能であってもよい。これは、カラー情報が、画像自体の一部を形成していることを意味する。
【0044】
図5は、本発明に係る実施形態によるフローチャートである。図示のように、カラープロファイル情報は、ラスタ画像データ内に埋め込まれてもよく(51)、インジケータが作成されてもよい(53)。また、インジケータも、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれうる。その代わりに、インジケータは、例えば、画像ファイルのヘッダ又はフッタ等として、画像に添付されてもよい。存在するならば、インジケータは、画像のラスタ画像データ内にカラー情報が埋め込まれているかどうかを指定するのに使用可能である。さらに、インジケータは、画像のラスタ画像データ内にどの情報が埋め込まれているか、及び/又は、その情報がどこに埋め込まれているかを指定してもよい。例えば、カラー情報が画像の境界のラスタ画像データ内に埋め込まれている場合、そのことを示すために、画像ファイルにインジケータが添付される。
【0045】
画像ファイルが宛先装置へと伝達されると(55)、その宛先装置はインジケータを探す。その装置は、画像を受信してインジケータを検出した場合(57)、埋込情報の位置を特定して解釈する。このように、その装置は、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれたカラープロファイルを、抽出可能であってもよい(58)。さらに、カラープロファイル情報を検出して抽出した後、宛先装置はカラー変換を実行可能である(59)。
【0046】
カラー情報を、画像のラスタ画像データ内に埋め込むことにより、いくつもの利点が実現可能である。画像のラスタ画像データ内に埋め込まれたカラープロファイルは、実際にその画像自体の一部になっている。従って、画像を受信したあらゆる装置が、画像に対応したカラープロファイルを受信することになる。一方、カラープロファイルが個別のファイルであった場合、そのカラープロファイルは失われたり、あるいは画像との関連性がわからなくなることがある。
【0047】
さらに、カラープロファイルをラスタ画像内に埋め込むことにより、そのカラープロファイルが不注意に変更されなくなることが保証される。例えば、プロファイルがヘッダ又はフッタ内に格納された場合、何者かが、プロファイルにアクセスして変更することが可能となることがある。一方、プロファイルが画像のラスタ画像データ内に格納された場合、プロファイルの変更はより困難となる。従って、カラープロファイルがラスタ画像データ内に格納されると、画像のカラー品質はよりよく保証される。
【0048】
さらに、上述のように、カラープロファイルを画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込むことにより、画像形成過程にて画像を描画するのに必要なファイル数が削減される。また、ファイルがネットワークを通じて伝達される場合、ファイル数を削減することにより、画像形成過程で用いられるネットワークの帯域幅の量が減少し、ネットワークを通じて画像データを送信する時間が短くなる。
【0049】
結局、カラープロファイルを画像のラスタ画像データ内に埋め込むことは、プロファイルを格納する他の方法よりも、より効率的である。例えば、カラープロファイルに埋め込まれた画像は、画像及び添付のヘッダ又はフッタが含まれた画像ファイルよりも、小さい画像ファイルとなりうる。
【0050】
図6は、本発明に係る画像取得装置のブロック図である。例えば、図6における装置は、デジタルカメラ、スキャナ、又は画像若しくは場面のデジタル表現を取得可能な他の任意の装置であってもよい。図示のように、画像取得装置62により取得された取得画像データは、装置62内のDEM22内へと入力可能である。メモリ64は、装置62のカラープロファイルを格納するのに使用可能である。装置62のカラープロファイルは、カラープロファイルを取得画像データ内に埋め込むDEM22へと入力可能である。そして、取得画像データ内に埋め込まれた装置62のカラープロファイルを有する変更済画像データは、DEM22から出力可能である。
【0051】
図7は、画像取得装置72及びホストコンピュータ76を含むシステムを示すブロック図である。本実施形態では、デジタルカメラ又はスキャナ等の画像取得装置72は、取得画像データを、ホストコンピュータ76上にロードされたDEM22へと提供する。データベース78は、画像取得装置72のカラープロファイル等の様々な装置のカラープロファイルを格納する。取得画像データを受信すると、DEM22は、適切なカラープロファイルをデータベース78から検索する。例えば、画像取得装置72は、追加情報をホストコンピュータへと送信して自身を特定させ、そして、取得画像データを受信すると、DEM22は、取得した画像取得装置72のカラープロファイルをデータベース78から検索可能となる。そして、DEM22は、検索したカラープロファイルを、取得画像データ内に埋込可能となる。そして、取得画像データ内に埋め込まれた装置72のカラープロファイルを有する変更済画像データは、DEM22から出力される。
【0052】
また、システムには、1つ又はそれ以上のプロセッサ、ユーザ入力装置、ディスプレイモニタ、メモリ装置、記憶装置、及びプリンタが含まれうる。システムは、グラフィックアーチスト及び他のユーザが、電子的表示又は印刷の複製のためのテキスト及びグラフィック画像の作成に用いる従来のシステムに実質的に準拠してもよい。メモリ/バスコントローラ及びシステムバスは、プロセッサとメモリとを接続し、1つ又はそれ以上のI/Oコントローラ及びI/Oバスは、プロセッサ及びメモリを、画像取得装置72、ユーザ入力装置、ディスプレイモニタ、記憶装置、及びプリンタに接続する。
【0053】
ラスタ画像データに対してカラー情報を埋込又は抽出するプログラムコードは、システムに対応した固定のハードドライブ又はリムーバブルメディアドライブの形態をとりうる記憶装置からメモリへとロード可能である。例えば、プログラムコードは、最初は、磁気、光、光磁気、相転移、又は他のディスク又はテープ媒体等のコンピュータ可読媒体に担持されていてもよい。その代わりに、プログラムコードは、電気的消去可能書込可能読出専用メモリ(EEPROM)等の電子的コンピュータ可読媒体からメモリへとロードされてもよく、ネットワーク接続を通じてダウンロードされてもよい。ダウンロードされる場合、プログラムコードは、最初は、搬送波内に埋め込まれていてもよく、別の方法により電磁信号上を伝達されてもよい。プログラムコードは、幅広い機能を提供するアプリケーションプログラム内の機能として実装されてもよい。
【0054】
本発明のいくつもの実装例が説明されてきた。例えば、カラー情報を、画像のラスタ画像データの一部として格納する方法が説明された。しかし、様々な修正がなされうることが、理解されるであろう。例えば、カラー情報は、カラープロファイルではなく、正確なカラー描画に役立てるように用いられるあらゆる種類の情報であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係る実施形態によるフローチャートである。
【図2】本発明に係るカラー管理機能を含んだコンピュータシステムのブロック図である。
【図3】本発明に係る実施形態による他のフローチャートである。
【図4】作成された境界がある画像の説明図である。
【図5】本発明に係る実施形態によるさらに別のフローチャートである。
【図6】本発明に係る実施形態による画像取得装置のブロック図である。
【図7】本発明に係るシステムのブロック図である。
【0001】
本発明は、カラー画像形成に関し、特に、カラープロファイル情報の伝達に関する。
【背景技術】
【0002】
カラー画像形成装置は、様々な機器依存(device-dependent)座標系の組み合わせを用いて、用紙又はフィルム等の媒体上に表示又は印刷するためのカラー画像を形成する。多くのハードコピー印刷装置は、シアン、マゼンダ、黄及び黒(CMYK)の組み合わせを用いて、カラー画像を形成する。このようなC,M,Y,Kの機器依存座標が組み合わされて、装置が生成可能な色彩値の全領域が形成されてもよい。陰極線管(CRT)又はフラットパネルモニタ等のディスプレイ装置は、赤、緑、及び青(RGB)の機器依存座標を用いてもよい。高い正確性を有する画像形成装置では、シアン、マゼンダ、黄、及び黒の機器依存座標を、オレンジ及び緑等の他の座標とともに用いることがある。これらの機器依存座標系及び他の機器依存座標系が、様々なカラー画像形成装置で用いるために開発されてきた。
【0003】
様々な装置に亘ってカラー規格を標準化しようとして、様々な機器独立(device-independent)座標系が、多数開発されてきた。例えば、国際照明委員会(CIE)は、L*a*b*カラー空間(以降、L*a*b*カラー空間、L*a*b*空間、又は単にL*a*b*)及びXYZカラー空間(以降、XYZカラー空間、XYZ空間、又は単にXYZ)等の機器独立カラー空間を開発してきた。さらに、いくつかの他の組織及び個人が、他の機器独立カラー空間を開発してきた。
【0004】
機器独立カラー空間内の点は、個々の装置の座標とは関係なく、理論的にカラー値を規定する。例えば、L*a*b*空間又はXYZ空間内の点は、装置の全範囲におけるある点へとマッピング可能である。そして次に、装置の全範囲におけるその点により、L*a*b*空間又はXYZ空間内の点により規定されたカラーと視覚的に等価なカラーを生成することになる装置の色素の組み合わせが規定される。但し、実際には、機器独立座標がそれぞれの装置へと入力された場合、その出力は異なって見えることが多い。
【0005】
カラー管理ツール及び技術が開発され、様々な装置からの出力におけるカラー整合がより正確になってきた。例えば、カラープロファイル及びカラー整合モジュール(CMM)が、この目的のために開発されてきた。
【0006】
例えば、カラープロファイルは、個々のカラー画像の生成に用いられる装置の色彩特性を特徴づけるとともに規定するために使用可能である。カラープロファイルは、個々の装置のカラー特性を記述したデータ構造である。カラープロファイルには、機器依存座標と機器独立座標との間の関係を記述したカラー情報が含まれていてもよい。さらに、カラープロファイルには、使用される印刷媒体(プリンタの場合)を特徴づける情報、又は蛍光体(コンピュータディスプレイの場合)を分類する情報が含まれてもよい。そのうえ、カラープロファイルには、画像描画時の照明状態を特徴づける情報も含まれてもよい。このような情報及び他の情報が、カラープロファイルに含まれうる。
【0007】
一般に、カラー整合モジュール(CMM)は、正確なカラー整合に役立つソフトウェアアプリケーションである。CMMは、例えば、2つの異なる装置間でカラー出力を整合させるためのアルゴリズムを実装してもよい。それぞれのカラープロファイルを入力として用いることで、CMMは、第2の装置の出力が第1の装置の出力に対してより正確な視覚的整合をとることができるように第2の装置へと送られるカラーデータの色彩特性を変更してもよい。
【0008】
一般に、CMMは、第2の装置を制御するコンピュータ上にロードされる。従って、CMMに対して、第2の装置のカラープロファイルが自動的に提供されてもよい。第2の装置へと画像ファイルが送られる場合に、例えば、第1の装置のカラープロファイルをCMMに提供するために、その画像ファイルとともに追加のファイルが送られてもよく、その画像ファイルに添付して追加のファイルが送られてもよい。このように、CMMは、カラー整合アルゴリズムを実行するのに必要な入力を取得してもよい。こうして、第2の装置からの出力は、第1の装置からの出力に対してより正確に整合するように調整可能である。
【0009】
本願では、画像なる用語は、広く、あらゆる種類のグラフィック表現を意味する。例えば、画像は、単にテキストのページ、写真、図表、又は、コンピュータのオペレーティングシステム・ソフトウェアにより生成されたボタン若しくはウィンドウのようなユーザインタフェース要素等の他の図案であってもよい。一般に、グラフィック要素又はグラフィック要素の集合は画像を含みうる。
【発明の開示】
【0010】
本発明は、画像又は画像形成装置のカラープロパティ(color properties)を記述した情報を、画像のラスタ画像データ内に埋め込む方法システム、及びプログラムコードを担持したコンピュータ読取可能媒体を含んでいる。例えば、一実施形態では、方法は、画像を生成した装置のカラープロパティを記述した情報を取得し、画像に対応したラスタ画像データ内に情報を実質的にユーザに対する画像の視覚的体裁に影響しないように埋め込むことを含んでもよい。その方法は、カラープロファイルを画像から抽出することをさらに含んでもよい。そのうえ、その方法は、カラープロファイルに基づいて、画像を表示又は印刷することをさらに含んでもよい。
【0011】
カラープロパティを記述した情報は、スペクトルプロファイル及び色彩プロファイル等のカラープロファイルを含んでもよい。その代わりに、カラープロパティを記述した情報は、画像のカラープロファイルのネットワークでの位置を示すパスを含んでもよい。例えば、パスはインターネットのユニフォームリソースロケータ(URL)であってもよい。
【0012】
画像が境界を含む場合、カラープロパティを記述した情報は、その境界内に埋め込まれてもよい。その方法は、画像の境界を作成し、その境界のラスタ画像データ内に情報を埋め込むことをさらに含んでもよい。
【0013】
そのうえ、その方法は、画像内にインジケータを埋め込むこと、又は画像にインジケータを添付することをさらに含んでもよい。例えば、インジケータは、画像のカラープロパティを記述した情報が画像内に格納されていることを示してもよい。さらに、インジケータは、画像のカラープロパティを記述した情報が画像内のどこに格納されているかを特定してもよい。
【0014】
他の実施形態では、方法は、画像の画像ファイルを受信し、画像のカラープロパティを記述した情報を、画像ファイルのラスタ画像データから抽出することを含んでもよい。また、画像のカラープロパティを記述した情報は、スペクトルプロファイル及び色彩プロファイル等のカラープロファイルを含んでもよい。その方法は、カラープロファイルに基づいて画像を表示又は印刷することをさらに含んでもよい。
【0015】
その方法は、埋込情報を抽出する前に、埋込情報を検出することをさらに有していてもよい。例えば、埋込情報を検出することは、インジケータを検出することを含んでもよい。例えば、インジケータは、画像内に埋め込まれてもよく、画像に添付されてもよい。
【0016】
さらに別の実施形態では、画像ファイルは、ラスタ画像データと、そのラスタ画像データ内に埋め込まれて画像のカラープロパティを記述した情報とを含んでもよい。埋込情報は、実質的にユーザに対する画像の視覚的体裁に影響しないことになる。画像が境界を含む場合、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれた情報は、画像の境界内に埋め込まれてもよい。
【0017】
ラスタ画像データ内に埋め込まれた情報は、色彩プロファイル又はスペクトルプロファイル等のカラープロファイルを含んでもよい。ラスタ画像データ内に埋め込まれた情報は、画像を変更してもよい。但し、その変更は、人間の観察者に感知できないものとなる。
【0018】
他の実施形態では、本発明は、実行時に上記方法の1つ又はそれ以上を実施するプログラムコードを担持したコンピュータ読取可能媒体を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
一般に、本発明は、画像のラスタ画像データ内に画像又は画像形成装置のカラープロパティを記述した情報を埋め込むための、方法、装置、システム、及びプログラムコードを担持したコンピュータ可読媒体を提供する。一実施形態では、その情報は、カラープロファイルである。カラープロファイルを画像のラスタ画像データ内に埋め込むことにより、カラープロファイルは画像の一部となりうる。特に、ステガノグラフィ(steganography)技術は、「データハイディング」と称されることがあり、カラープロファイルデータを、ラスタ画像データを格納したファイル内に符号化するのに使用可能である。
【0020】
データファイル内にデータを符号化する機能が、広範に研究開発されてきている。例えば、米国特許第5850481号、5930377号、6072888号、6111954号、6122392号、6137892号、及びこれらの特許内に引用された多くの参考文献は、情報が画像内に隠される様々な方法について、詳細に説明している。多くのデータハイディング・アプリケーションには、偽造防止手段として「電子透かし(digital watermark)」が含まれていた。隠されたデータは、データファイルから抽出され、参照データと比較されて、画像、ソフトウェアアプリケーション、又は他のデジタル作品のコピーが真正であるかどうか判別される。
【0021】
本発明に従い、画素の強度、画素のカラー等を含んだラスタ画像データが、画像の視覚的体裁を明らかには変更することなく、カラープロファイルデータを画像内に埋め込むように、わずかに変更されうる。符号化データは、ソース装置のカラープロファイルデータを表していてもよく、カラー画像をより正確にすべくカラー変換を実行するのに用いるために、宛先装置により抽出可能である。
【0022】
カラープロファイル情報を埋め込むのに、いくつものデータハイディング技術が有用となりうる。例えば、ラスタ画像データは、搬送波上で提供される場合、画像の視覚的体裁を明らかには変更することなく、搬送波上に追加の信号を埋め込むことにより、変更されうる。多くの場合、人間の観察者にとって、埋込情報を含んだ画像の体裁は、埋込情報を含まない同画像と視覚的に等価に見えることになる。
【0023】
画像内にデータを符号化するある種の技術には、埋込データの制限がある。例えば、ラスタ画像内にあまりに多くの情報が埋め込まれると、画像の体裁に顕著に影響することがある。しかしながら、データハイディング技術及び方法が進歩してゆくにつれて、埋込データの有効密度も向上してゆく。
【0024】
画像ファイルのラスタ画像データ内に埋込可能な情報量は、一般に、画像ファイルのサイズの関数である。大きな画像ファイルは、小さなファイルよりも多くの埋込情報を格納可能である。さらに、画像の体裁は、埋込データの密度に影響することがある。例えばデータは、画像の暗い領域内に、より容易に埋め込まれうる。また、画像の境界は、埋込情報を格納するために、有効な高密度の位置を提供する。
【0025】
ほとんどのステガノグラフ・アプリケーションについて、埋込情報は、ソース識別情報に関係している。例えば、上述のように、著作権又は商標情報が、画像の所有者を識別するために埋め込まれることが多い。これにより、例えば、著作権の所有者は、その許諾なく画像が使用されたことを識別することが可能となる。著作権情報は、人間の観察者が感知できないように画像のラスタデータ内に埋込可能なので、著作権の侵害者は、許諾なく使用した画像内に、実際には、著作権の所有者の「署名」があることに気付かないことがある。例えば、シリアル番号又は他の識別語も、通常、画像内に埋め込まれる。
【0026】
特に、データ符号化密度が向上するのに伴い、ラスタ画像データ内にデータを符号化する機能による利益を得ることができる他の用途として、カラー画像形成がある。特に、ステガノグラフィ技術は、カラープロファイル情報を、そのプロファイルが関係するカラー画像内に埋め込むのに使用可能である。本発明に従って、カラープロファイルを示す情報を符号化することにより、カラープロファイル用に個別のファイル、ヘッダ、又はデータ構造を提供する必要がなくなる。その代わりに、カラープロファイル情報はラスタ画像に散りばめられ、画像の出所だけでなく、画像の生成及び修正に関係した装置及び環境についての色彩特性を識別する電子「透かし」を提供する。
【0027】
図1は、本発明に係る実施形態によるフローチャートである。図示のように、画像に関するカラープロファイル情報が、提供されうる(12)。そして、その情報は、画像を規定しているラスタ画像データファイル内に埋め込まれる(14)。ラスタ画像データファイルが宛先装置へと伝達されると(16)、カラープロファイル情報が抽出され(18)、宛先装置又は宛先ホストコンピュータにより適用されて、ラスタ画像データのカラー変換が実行される(20)。このように、画像に関するカラー情報は、画像自体の一部になっていてもよい。
【0028】
カラープロファイル情報を、画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込むことにより、いくつかの利点が実現する。例えば、カラープロファイルが、画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込まれていると、そのカラープロファイルは、常に画像に関連することになる。一方、カラープロファイルが別個のファイルであれば、そのカラープロファイルは失われたり、関連性がわからなくなったりすることもある。
【0029】
また、カラープロファイル情報を、画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込むことにより、画像形成過程での画像描画に必要となるファイルの数を削減することにもなる。例えば、ファイルがネットワークを通じて伝達されるならば、ファイル数を削減することにより、画像形成過程で用いられるネットワーク帯域幅の量が低減することになる。さらに、ファイル数を削減すると、ネットワークを通じて画像データを送信する時間を短くすることができる。
【0030】
カラープロファイル情報は、例えば、スキャナ、デジタルカメラ、又は他の画像取得装置等のソース装置としての、第1の装置のカラープロファイルであってもよい。例えば、第1の装置が画像の印刷又は表示に用いられるならば、その装置のカラープロファイルが与えられてもよい。カラープロファイルは、第1の装置の色彩又はスペクトル特性を規定してもよく、未処理、パラメータ・データ又は処理済のプロファイル情報の形態をとってもよい。そして、第1の装置のカラープロファイルは、第2の装置とともに動作するCMMが第1の装置のカラープロファイルを画像から抽出できるように、第1の装置により生成された画像のラスタ画像データ内に埋め込まれる。このように、CMMは、カラー整合を向上させるためのカラー変換を実行するのに充分なデータを得ることができる。次に、これにより、第1の装置により描画された元々の印刷又は表示と視覚的に同等に、第2の装置が画像を印刷又は表示することが保証されうる。
【0031】
図2は、本発明によるカラー管理機能を含んだコンピュータシステムのブロック図である。図2に示すように、第1の装置21には、データ埋込モジュール(DEM)22が、含まれてもよい。第2の装置27には、CMM28が含まれてもよい。DEM22は、カラー画像ファイル25のラスタ画像データ内へ様々なステガノグラフ技術のいずれかを用いて情報を埋め込み可能なソフトウェアプログラムであってもよい。第1の装置21及び第2の装置27は、プリンタ、ディスプレイ装置、又はカラー画像の取得又は描画用の他の装置の形態をとりうる。DEM22は、第1の装置21に対応したホストコンピュータ上で動作してもよく、第1の装置のハードウェア内に組み込まれてもよい。例えば、ステガノグラフィに関する市販のソフトウェアパッケージ又はフリーウェアが、DEM22を実現するために用いられてもよい。
【0032】
同様に、CMM28は、第2の装置27に対応したホストコンピュータ上で動作してもよく、第2の装置のハードウェア内に組み込まれてもよい。例えば、画像ファイル25内に埋め込まれた情報には、第1の装置21のカラープロファイルが含まれてもよい。このように、画像25には、そのラスタ画像データ内に、第1の装置21のカラープロファイルが含まれてもよい。さらに、画像ファイル25内にカラープロファイルが存在していることは、通常の人間の観察者には感知できない。
【0033】
CMM28は、第2の装置27で動作してその第2の装置27が正確なカラーを描画することを保証するソフトウェアであってもよく、画像ファイル25からカラープロファイル情報を抽出するソフトウェアモジュールを含むかあるいは該ソフトウェアモジュールと連動してもよい。カラーの正確性は、画像25の元々の描画によって規定されうる。例えば、第1の装置21のカラープロファイルが埋め込まれたラスタ画像データは、第2の装置27により受信可能である。そして、CMM28は、第1の装置21のカラープロファイルを検出して、ラスタ画像データから抽出する。CMM28は、ラスタ画像データから抽出された第1の装置21のカラープロファイル、及び第2の装置27の色彩又はスペクトル特性を特徴づけるカラープロファイルを用いて、カラー整合アルゴリズムを実行してもよい。このように、CMM28は、第2の装置27が、画像25と視覚的により正確に整合する画像25を出力することを保証することができる。
【0034】
第1及び第2の装置21,27は、ディスプレイ装置、プリンタ、スキャナ、カメラ、又は任意の他の画像取得若しくは画像描画装置であってもよい。例えば、例示的な一実施形態では、第1の装置21は表示装置であり、第2の装置27はプリンタである。例えば、CMM28及びDEM22は、第1及び第2の装置21,27内にロードされたソフトウェアであってもよく、その代わりに、第1及び第2の装置21,27をそれぞれ制御する各ホストコンピュータ装置(図示せず)内にロードされたソフトウェアであってもよい。CMM28及びDMM22は、ともに、第1の装置21上に表示された画像が、第2の装置27により印刷された画像と視覚的に同等に見えることを保証してもよい。
【0035】
上述のように、埋込データ密度の制限により、カラープロファイルをラスタ画像データ内に埋め込む機能に制約が課されうる。実際に、与えられた情報量に応じて、カラープロファイルには、かなりの量のデータが含まれうる。データ符号化技術が進歩するにつれて、データ密度の制限が上昇し続けることになるが、本発明の現行の実装には、画像のラスタ画像データ内にカラープロファイルが埋め込まれることを保証するために、追加の技術が用いられてもよい。すなわち、ある実施形態では、本発明は、所与の画像内で利用可能な隠されたデータ容量をより経済的に使用するための技術を適用してもよい。隠されたデータの容量は、視覚的に感知可能なアーティファクトをもたらすことなく、画像データ内に埋込可能な最大量とみなされうる。ある実施形態では、カラープロファイルは、隠されるデータ量を低減させるように圧縮される。その場合、圧縮されたデータは、画像ファイルから抽出されるときに、復元される必要がある。
【0036】
図3は、本発明に係る実施形態による他のフローチャートである。図示のように、画像の埋込データの記憶容量が決定され(31)、カラー情報量が決定される(33)。カラー情報量が画像の埋込データの記憶容量よりも少ない場合(35のyes分岐)、カラー情報はラスタ画像データ内に埋め込まれる(39)。一方、カラー情報量が画像の埋込データの記憶容量よりも多い場合、カラー情報がラスタ画像データ内に埋め込まれる(39)前に、画像ファイルのサイズが大きくされる(37)。
【0037】
一例では、画像の1つ又はそれ以上の辺上に画像の境界を作成することにより、画像ファイルは拡大される(37)。その境界は、画像の一部となり、画像ファイルのサイズを大きくする。さらに、その境界により、埋込データの記憶容量が増える。境界は、作成されると、画像ファイルの一部となる。
【0038】
境界を規定するラスタ画像データは、その埋込データの記憶密度が、画像における他の部分よりも大きくなっていてもよい。さらに、ある場合には、例えば、額縁が絵画を向上させるのと同じように、境界が画像を視覚的に向上させうる。図4に、作成された境界43がある画像41を示す。
【0039】
例えば、RGB画像の境界内の各画素は、3バイトのデータにより規定されてもよい。各バイトは、その画素の赤、緑、又は青のチャネルの強度に対応していてもよい。これらのバイトにおける3つの最下位ビットは、境界の各画素を規定しており、画像の視覚的体裁に明らかな影響を与えることなく、データを隠すのに用いられうる。このことにより、境界は、埋込データを格納するために、比較的高密度の領域を提供する。
【0040】
ある種の実装例では、カラー情報が境界のないラスタ画像データ内に適合可能であってもそうでなくとも、境界が作成される。カラー情報は、元々の画像データ及び新しく作成された境界内にではなく、作成済の境界内にのみ格納可能である。例えば、これにより、CMMは、より容易にカラー情報の位置を特定して抽出することが可能となる。
【0041】
元々の画像のラスタ画像データ内に埋め込まれるか、作成された境界内に埋め込まれるか、元々の画像と作成された境界の組み合わせの中に埋め込まれるかにかかわらず、カラー情報にはカラープロファイルが含まれうる。さらに、カラープロファイルには、画像を最初に描画した装置に対応したカラー情報が含まれるか、あるいは、画像を取り込んだ装置に対応したカラー情報が含まれることになる。カラープロファイルは、いくつもの異なる装置の特性を含んでおり、ICCプロファイル等の従来のカラープロファイルであってもよい。ICCプロファイルは、個々の装置を特徴づけるために国際カラーコンソーシアム(ICC)により発表された既存の仕様に準拠した色彩プロファイルである。その代わりに、カラープロファイルは、スペクトル又はスペクトルベースのカラープロファイルであってもよい。
【0042】
他の実施形態では、カラー情報には、カラープロファイルを検出するためのパスが含まれる。例えば、パスは、参照テーブルに対応したいくつかの数字又は文字であってもよい。その代わりに、パスは、ローカルエリアネットワーク(LAN)のパス名、インターネットプロトコル(IP)アドレス、又はインターネットでアクセス可能なカラープロファイルを特定するインターネットのユニフォームリソースロケータ(URL)等のネットワークアドレスであってもよい。例えば、ウェブサーバには、大量のウェブページが含まれてもよく、そのウェブページの各々は、個々のカラープロファイルに対応している。その代わりに、各プロファイルには、自身のウェブページが必要とされなくともよく、ウェブサーバは、単に、要求に応じて、宛先装置へとファイルを提供してもよい。いずれにせよ、パス(例えばURL)は、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれてもよく、その画像を受信した装置が、そのパスを通じて、カラープロファイルの位置を特定してもよい。例えば、宛先装置27は、ラスタ画像データ内に埋め込まれたパス情報に基づいて、カラープロファイルにアクセスしうる。
【0043】
さらに別の実施形態では、カラー情報には、どのカラー情報がラスタ画像データ内に埋め込まれているか、その情報はどこに埋め込まれているか、又はその双方を指定可能なインジケータが含まれてもよい。カラー情報は、画像から分離不能であってもよい。これは、カラー情報が、画像自体の一部を形成していることを意味する。
【0044】
図5は、本発明に係る実施形態によるフローチャートである。図示のように、カラープロファイル情報は、ラスタ画像データ内に埋め込まれてもよく(51)、インジケータが作成されてもよい(53)。また、インジケータも、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれうる。その代わりに、インジケータは、例えば、画像ファイルのヘッダ又はフッタ等として、画像に添付されてもよい。存在するならば、インジケータは、画像のラスタ画像データ内にカラー情報が埋め込まれているかどうかを指定するのに使用可能である。さらに、インジケータは、画像のラスタ画像データ内にどの情報が埋め込まれているか、及び/又は、その情報がどこに埋め込まれているかを指定してもよい。例えば、カラー情報が画像の境界のラスタ画像データ内に埋め込まれている場合、そのことを示すために、画像ファイルにインジケータが添付される。
【0045】
画像ファイルが宛先装置へと伝達されると(55)、その宛先装置はインジケータを探す。その装置は、画像を受信してインジケータを検出した場合(57)、埋込情報の位置を特定して解釈する。このように、その装置は、画像のラスタ画像データ内に埋め込まれたカラープロファイルを、抽出可能であってもよい(58)。さらに、カラープロファイル情報を検出して抽出した後、宛先装置はカラー変換を実行可能である(59)。
【0046】
カラー情報を、画像のラスタ画像データ内に埋め込むことにより、いくつもの利点が実現可能である。画像のラスタ画像データ内に埋め込まれたカラープロファイルは、実際にその画像自体の一部になっている。従って、画像を受信したあらゆる装置が、画像に対応したカラープロファイルを受信することになる。一方、カラープロファイルが個別のファイルであった場合、そのカラープロファイルは失われたり、あるいは画像との関連性がわからなくなることがある。
【0047】
さらに、カラープロファイルをラスタ画像内に埋め込むことにより、そのカラープロファイルが不注意に変更されなくなることが保証される。例えば、プロファイルがヘッダ又はフッタ内に格納された場合、何者かが、プロファイルにアクセスして変更することが可能となることがある。一方、プロファイルが画像のラスタ画像データ内に格納された場合、プロファイルの変更はより困難となる。従って、カラープロファイルがラスタ画像データ内に格納されると、画像のカラー品質はよりよく保証される。
【0048】
さらに、上述のように、カラープロファイルを画像ファイルのラスタ画像データ内に埋め込むことにより、画像形成過程にて画像を描画するのに必要なファイル数が削減される。また、ファイルがネットワークを通じて伝達される場合、ファイル数を削減することにより、画像形成過程で用いられるネットワークの帯域幅の量が減少し、ネットワークを通じて画像データを送信する時間が短くなる。
【0049】
結局、カラープロファイルを画像のラスタ画像データ内に埋め込むことは、プロファイルを格納する他の方法よりも、より効率的である。例えば、カラープロファイルに埋め込まれた画像は、画像及び添付のヘッダ又はフッタが含まれた画像ファイルよりも、小さい画像ファイルとなりうる。
【0050】
図6は、本発明に係る画像取得装置のブロック図である。例えば、図6における装置は、デジタルカメラ、スキャナ、又は画像若しくは場面のデジタル表現を取得可能な他の任意の装置であってもよい。図示のように、画像取得装置62により取得された取得画像データは、装置62内のDEM22内へと入力可能である。メモリ64は、装置62のカラープロファイルを格納するのに使用可能である。装置62のカラープロファイルは、カラープロファイルを取得画像データ内に埋め込むDEM22へと入力可能である。そして、取得画像データ内に埋め込まれた装置62のカラープロファイルを有する変更済画像データは、DEM22から出力可能である。
【0051】
図7は、画像取得装置72及びホストコンピュータ76を含むシステムを示すブロック図である。本実施形態では、デジタルカメラ又はスキャナ等の画像取得装置72は、取得画像データを、ホストコンピュータ76上にロードされたDEM22へと提供する。データベース78は、画像取得装置72のカラープロファイル等の様々な装置のカラープロファイルを格納する。取得画像データを受信すると、DEM22は、適切なカラープロファイルをデータベース78から検索する。例えば、画像取得装置72は、追加情報をホストコンピュータへと送信して自身を特定させ、そして、取得画像データを受信すると、DEM22は、取得した画像取得装置72のカラープロファイルをデータベース78から検索可能となる。そして、DEM22は、検索したカラープロファイルを、取得画像データ内に埋込可能となる。そして、取得画像データ内に埋め込まれた装置72のカラープロファイルを有する変更済画像データは、DEM22から出力される。
【0052】
また、システムには、1つ又はそれ以上のプロセッサ、ユーザ入力装置、ディスプレイモニタ、メモリ装置、記憶装置、及びプリンタが含まれうる。システムは、グラフィックアーチスト及び他のユーザが、電子的表示又は印刷の複製のためのテキスト及びグラフィック画像の作成に用いる従来のシステムに実質的に準拠してもよい。メモリ/バスコントローラ及びシステムバスは、プロセッサとメモリとを接続し、1つ又はそれ以上のI/Oコントローラ及びI/Oバスは、プロセッサ及びメモリを、画像取得装置72、ユーザ入力装置、ディスプレイモニタ、記憶装置、及びプリンタに接続する。
【0053】
ラスタ画像データに対してカラー情報を埋込又は抽出するプログラムコードは、システムに対応した固定のハードドライブ又はリムーバブルメディアドライブの形態をとりうる記憶装置からメモリへとロード可能である。例えば、プログラムコードは、最初は、磁気、光、光磁気、相転移、又は他のディスク又はテープ媒体等のコンピュータ可読媒体に担持されていてもよい。その代わりに、プログラムコードは、電気的消去可能書込可能読出専用メモリ(EEPROM)等の電子的コンピュータ可読媒体からメモリへとロードされてもよく、ネットワーク接続を通じてダウンロードされてもよい。ダウンロードされる場合、プログラムコードは、最初は、搬送波内に埋め込まれていてもよく、別の方法により電磁信号上を伝達されてもよい。プログラムコードは、幅広い機能を提供するアプリケーションプログラム内の機能として実装されてもよい。
【0054】
本発明のいくつもの実装例が説明されてきた。例えば、カラー情報を、画像のラスタ画像データの一部として格納する方法が説明された。しかし、様々な修正がなされうることが、理解されるであろう。例えば、カラー情報は、カラープロファイルではなく、正確なカラー描画に役立てるように用いられるあらゆる種類の情報であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明に係る実施形態によるフローチャートである。
【図2】本発明に係るカラー管理機能を含んだコンピュータシステムのブロック図である。
【図3】本発明に係る実施形態による他のフローチャートである。
【図4】作成された境界がある画像の説明図である。
【図5】本発明に係る実施形態によるさらに別のフローチャートである。
【図6】本発明に係る実施形態による画像取得装置のブロック図である。
【図7】本発明に係るシステムのブロック図である。
Claims (14)
- 画像を生成した装置のカラープロパティを記述した情報を取得し、
前記画像に対応したラスタ画像データ内に、前記情報を、実質的にユーザに対する前記画像の視覚的体裁に影響しないように埋め込む、
ことを特徴とする方法。 - 前記情報はカラープロファイルを含み、前記カラープロファイルはスペクトルプロファイル及び色彩プロファイルの1つを含む請求項1に記載の方法。
- 前記カラープロファイルを前記画像から抽出する、ことをさらに有する請求項2に記載の方法。
- 前記カラープロファイルに基づいて画像を修正し、修正済の画像を表示する、ことをさらに有する請求項3に記載の方法。
- 前記カラープロファイルに基づいて画像を修正し、修正済の画像を印刷する、ことをさらに有する請求項3に記載の方法。
- カラープロパティを記述した前記情報は、前記画像のカラープロファイルのネットワークでの位置を示すパスを含む請求項1に記載の方法。
- 前記パスは、インターネットのユニフォームリソースロケータである請求項6に記載の方法。
- 前記画像は境界を含み、情報を埋め込むことは前記境界内に情報を埋め込むことを含む請求項1に記載の方法。
- 前記画像内にインジケータを埋め込むことをさらに有し、前記インジケータは前記画像のカラープロパティを記述した情報が前記画像内に格納されていることを示す請求項1に記載の方法。
- 前記画像内にインジケータを埋め込むことをさらに有し、前記インジケータは前記画像のカラープロパティを記述した情報が前記画像内のどこに格納されているかを特定する請求項1に記載の方法。
- インジケータを前記画像に添付することをさらに有し、前記インジケータは前記画像のカラープロパティを記述した情報が前記画像内に格納されていることを示す請求項1に記載の方法。
- 前記画像に境界を作成し、前記情報を前記境界のラスタ画像データ内に埋め込む、ことをさらに有する請求項1に記載の方法。
- 前記画像のカラープロパティを記述した情報を、前記画像ファイルのラスタ画像データから抽出する、ことをさらに有する請求項1に記載の方法。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法をプロセッサに実行させるプログラムコードを含んだコンピュータ読取可能媒体。
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