JP2009296545A - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像の観察環境における視認性を評価する。
【解決手段】 画像の観察環境の光源を示す光源情報を取得し(S14)、画像を出力する出力デバイスの機器特性を取得し(S15)、画像に含まれる第一の色および第二の色を取得する(S16、S17)。そして、光源情報および機器特性に基づき、観察環境の光源の下における第一の色に対する第二の色の視認性を評価する(S19)。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像の観察環境における視認性を評価する色処理に関する。
商品のポスタや広告などを作成する際、デザイン用のソフトウェアを使用したデザインが行われる。このようなデザイン用のソフトウェアは、背景、文字、コンテンツの色や配置の指定が可能である。ユーザは、ポスタの見栄えをモニタで確認しながら、色や配置を指定して、デザインデータを作成する。例えば、文字が見易くなる(文字の視認性が向上する)ように、背景色と文字色に充分に異なる色指定を行うなどである。また、背景色と文字色の関係に応じて、文字の視認性が高くなるように文字のアウトラインの色を調整する技術が提案されている。そして、カラープリンタなどの出力機器に、最終的なデザインデータを入力して、ポスタや広告をプリント出力する。
しかし、色の見え方は観察光源によって大きく変化する。そのため、モニタ上で見栄えよくデザインしたとしても、ポスタや広告を観察する場所の光源の下では、必ずしも見栄えがよいとは限らない。例えば、ポスタの展示場所の光源が白熱電球のように赤い色味をもつ場合、ポスタは赤味がかって見え、背景色と文字色の差が小さくなり、文字の視認性が悪化する場合がある。
特開平11-338453号公報
本発明は、画像の観察環境における視認性を評価することを目的とする。
また、画像の観察環境において視認性が良好な色を推奨することを他の目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる色処理は、画像の観察環境の光源を示す光源情報を取得し、前記画像を出力する出力デバイスの機器特性を取得し、前記画像に含まれる第一の色および第二の色を取得し、前記光源情報および前記機器特性に基づき、前記観察環境の光源の下における前記第一の色に対する前記第二の色の視認性を評価することを特徴とする。
好ましくは、前記視認性を表す指標が所定の閾値未満の場合、前記第二の色として推奨する色をユーザに提示することを特徴とする。
本発明によれば、画像の観察環境における視認性を評価することができる。
また、画像の観察環境において視認性が良好な色を推奨することができる。
以下、本発明にかかる実施例の色処理を図面を参照して詳細に説明する。
[装置の構成]
図1は実施例の色処理装置11の構成例を示すブロック図である。
入力部101は、ポスタや広告などの画像データ13を入力する。出力部106は、カラープリンタなどの出力デバイス12に画像データを出力する。出力デバイス12は、例えば、USBやIEEE1394などのシリアルバスによって色処理装置11に接続されている。
第一色設定部102は、画像データ13から背景色を抽出し、後述するユーザインタフェイスの操作に応じて背景色を更新する。第二色設定部103は、画像データ13から文字色を抽出し、後述するユーザインタフェイスの操作に応じて文字色を更新する。
観察光源設定部104は、後述するユーザインタフェイスの操作に応じて観察光源の光源情報を設定する。ユーザインタフェイス(UI)部105は、後述するユーザインタフェイスを提供する。機器特性設定部107は、後述するユーザインタフェイスの操作に応じて出力デバイス12の機器情報を設定する。
カラーマッピング部108は、出力デバイス12の色域に応じた色域マッピングを画像データ13に施す。演算部109は、観察光源の下における色の見え方を推定するなどの演算を行う。警告部110は、警告などのメッセージをユーザに通知する。
機器特性保持部111は、出力デバイス12を含む様々な出力デバイスの機器特性を保持する。光源情報保持部113は、様々な光源の特性を保持する。機器特性保持部111と光源情報保持部113は、例えばハードディスクのような不揮発性メモリに割り当てられる。バッファメモリ112は、画像データ13、背景色、文字色、光源情報、機器情報など処理に必要なデータや演算結果を一時保存する例えばRAMのようなメモリである。
[色処理装置の動作]
図2、図3は色処理装置11の動作を説明するフローチャートである。
色処理装置11は、UI部105によりユーザインタフェイスを表示する(S11)。
図4はユーザインタフェイスの一例を示す図である。ユーザインタフェイスは、ポスタや広告を作成し編集するための画像ファイルを指定するためのファイル名の入力部1001を備える。ユーザは、入力部1001に画像ファイル名を入力するか、参照ボタンを押して画像ファイルを選択する。なお、以下の説明では、ポスタや広告のコンテンツや文字の配置などはすでに決定されているものとする。
色処理装置11は、ファイル名の入力部1001に画像ファイル名が入力されると、入力部101によって、そのファイル名に対応する画像ファイルから画像データ13を入力して、バッファメモリ112の所定領域に格納する(S12)。画像データ13は、シリアルバスを介して入力部101に接続された画像入力デバイスや記憶媒体などから入力する。あるいは、入力部101がカードリーダであればメモリカードから画像データ13を入力してもよいし、入力部101がネットワークインタフェイスを備えればネットワーク上のサーバから画像データ13を入力してもよい。
次に、色処理装置11は、UI部105により、画像データ13が表す画像をユーザインタフェイスの表示部1002に表示する(S13)。
次に、色処理装置11は、観察光源設定部104により、ポスタなどの展示場所などの環境光源(言い換えれば、ポスタや広告の観察光源)の光源情報を取得して、光源情報をバッファメモリの所定領域に格納する(S14)。ユーザが、ユーザインタフェイスの観察光源設定部1003のコンボボックスを操作すると、UI部105は、光源情報保持部113が保持する、日本工業規格(JIS)などが規定する典型的な光源の規格名をプルダウン表示する。ユーザは、プルダウンされた規格名から環境光源に対応する規格名を選択する。観察光源設定部104は、選択された規格名に対応する光源情報を光源情報保持部113から取得する。
次に、色処理装置11は、機器特性設定部107により、ポスタなどをプリント出力する出力デバイス12の機器情報を取得して、機器情報をバッファメモリの所定領域に格納する(S15)。ユーザが、ユーザインタフェイスの出力機器設定部1004のコンボボックスを操作すると、UI部105は、機器特性保持部111が保持する、利用可能な出力機器の名称をプルダウン表示する。ユーザは、プルダウンされた名称から出力デバイス12の名称を選択する。機器特性設定部107は、選択された名称に対応する機器情報を機器特性保持部111から取得する。
次に、色処理装置11は、第一色設定部102により、画像データ13の背景色を抽出し、抽出した背景色をバッファメモリ112の所定領域に格納する(S16)。そして、第二色設定部103により、画像データ13の文字色を抽出し、抽出した文字色をバッファメモリ112の所定領域に格納する(S17)。
次に、色処理装置11は、演算部109により、バッファメモリ112に格納された文字色を推奨文字色としてバッファメモリ112の所定領域に格納する(S18)。そして、演算部109により、バッファメモリ112に格納された、光源情報(観察光源)、背景色、推奨文字色から、観察光源の下における背景色と文字色の見え方を算出して(S19)、文字の視認性(見栄え)に関する評価(合否判定)を行う(S20)。
色処理装置11は、合否判定が不合格の場合、警告部110により、文字の視認性(見栄え)が悪いことをユーザに通知する(S21)。そして、演算部109により、観察光源と背景色に対して視認性がよい文字色を算出し、算出した文字色によって推奨文字色を更新する(S22)。さらに、UI部105により、表示部1002に表示した画像の文字色を推奨文字色に更新する(S23)。また、合否判定が合格の場合、警告部110により、文字の視認性(見栄え)に問題がないことをユーザに通知する(S24)。
なお、演算部109による処理の詳細は後述する。また、警告部110による通知は、不合格の場合は「文字の視認性(または見栄え)が悪い」、合格の場合は「文字の視認性(または見栄え)に問題がない(または良好)」の旨を示すメッセージを音声またはUI部105に表示するなどある。
図14は不合格の場合の表示メッセージ例を示す図である。図14において、ユーザが再設定ボタン1009を押すと、上記のステップS22、S23の処理が行われた後、処理は後述するステップS25に進む。また、ユーザが無視ボタン1008を押すと、上記のステップS22、S23の処理は行われずに、処理は後述するステップS25に進む。
ユーザは、上記通知を受け取ると、表示部1002に表示された画像を観察して、表示部1002に表示された画像を印刷する場合はユーザインタフェイスの出力ボタン1007を押す。また、背景色、文字色を変更する場合は、ユーザインタフェイスの背景色選択部1005、文字色選択部1006を操作する。ユーザは、背景色選択部1005および文字色選択部1006を操作して、任意の背景色および文字色を選択することができる。
色処理装置11は、ユーザの操作に応じて処理を分岐する(S25)。つまり、背景色選択部1005が操作された場合は、第一色設定部102により、バッファメモリ112に格納した背景色を背景色選択部1005によって選択された背景色に更新する(S26)。また、文字色選択部1006が操作された場合は、第二色設定部103により、バッファメモリ112に格納した文字色を文字色選択部1006によって選択された文字色に更新する(S27)。そして、UI部105により、バッファメモリ112に格納した背景色と文字色による画像を表示部1002に表示し(S28)、処理をステップS18に戻す。
他方、出力ボタン1007が押された場合、色処理装置11は、演算部109により、バッファメモリ112に格納した画像データ13の背景色と文字色を、バッファメモリ112に格納した背景色と推奨文字色に置換する(S29)。そして、カラーマッピング部108により、画像データ13に出力デバイス12に対応する色域マッピングを施し(S30)、出力部106により、色域マッピング後の画像データを出力デバイス12に出力する(S31)。画像データを入力した出力デバイス12は、画像データが表す画像(ポスタや広告など)を印刷する。
[機器情報の設定]
図5は機器情報の設定(S15)の詳細を示すフローチャートである。
機器特性設定部107は、ユーザインタフェイスの出力機器設定部1004に出力デバイス12の名称が設定されたか否かを判定する(S41)。そして、出力デバイス12の名称が設定されると機器特性保持部111が保持する機器特性テーブルから、出力デバイス12の名称に対応する、機器特性を表す機器情報を取得する(S42)。
図6は機器特性テーブルの一例を示す図で、機器名に対応する機器特性が記述されている。機器特性には、色再現域を表す色域データと、観察光源別色値表が含まれる。
色域データは、8ビットRGB入力の出力デバイスの場合、各色0から255の範囲を9スライスした729色分のRGB値と、それらRGB値を出力デバイスに入力して得られる色値(以下、Jab値として説明する)から構成される。つまり、それらRGB値を出力デバイスに入力して印刷したカラーパッチを標準光源(例えばD50)の下で測色器などにより測色して測色値(LabまたはXYZ値)を取得する。そして、測色値にCIECAM02などのカラーアピアランスモデルを適用して、色値に変換する。なお、CIECAM02などの変換式に与える観察条件は、測色に使用した標準光源の値である。
また、観察光源色値表は、ユーザインタフェイスの背景色選択部1005や文字色選択部1006によって選択可能な色を出力デバイスで出力した場合の、各観察光源の下における色値(Jab値)である。観察光源の種類は、ユーザインタフェイスの観察光源設定部1003で選択可能な観察光源すべてを用意する。つまり、色域データと同様のカラーパッチを当該観察光源の下で測色器などにより測色した測色値を取得する。そして、測色値に色域データの変換に使用したカラーアピアランスを適用して、色値に変換する。なお、変換式に与える観察条件は、測色に使用した観察光源の値である。
次に、機器特性設定部107は、取得した機器情報に含まれる色域データをバッファメモリ112の所定領域に格納する(S43)。そして、バッファメモリ112から光源情報を取得し(S44)、取得した機器情報に含まれる観察光源色値表から、取得した光源情報に対応する色値表を抽出してバッファメモリ112の所定領域に格納する(S45)。
[背景色の設定]
図7は背景色の設定(S16、S26)の詳細を示すフローチャートである。
第一色設定部102は、図には示さないが、ユーザインタフェイスに「背景色を指定してください」などのメッセージを表示して、表示部1002を介して背景領域が指定されたか否かを判定する(S51)。ユーザは、表示部1002に表示された画像をマウスでクリックするなどの方法により、背景色(背景領域)を指定する。
画像データ13の背景や文字列などのオブジェクトは、それぞれ独立したレイヤに存在する。従って、画像上のクリック場所を示す座標値から透明ではないオブジェクトが存在するレイヤを特定することができる。そして、特定したレイヤの透明ではないオブジェクトの色を背景色として取得すればよい。この点は、後述する文字色の取得においても同様である。UI部105は、ユーザが指定した背景および文字レイヤを示す情報、例えばクリック座標値またはレイヤ情報をバッファメモリ112の所定領域に格納する。
背景領域が指定されると、第一色設定部102は、バッファメモリ112に格納された画像データ13のユーザが指定する領域に対応する色を背景色として抽出し(S52)、抽出した背景色をバッファメモリ112の所定領域に格納する(S53)。
その後、第一色設定部102は、背景色選択部1005が操作されたか否かを判定する(S54)。そして、背景色選択部1005が操作されると、背景色選択部1005によって選択された背景色によってバッファメモリ112の背景色を更新する(S55)、一連の処理を繰り返す。
[文字色の設定]
図8は文字色の設定(S17、S27)の詳細を示すフローチャートである。
第二色設定部103は、図には示さないが、ユーザインタフェイスに「文字色を指定してください」などのメッセージを表示して、表示部1002を介して文字領域が指定されたか否かを判定する(S61)。ユーザは、表示部1002に表示された画像をマウスでクリックするなどの方法により、文字色(文字領域)を指定する。
文字領域が指定されると、第二色設定部103は、バッファメモリ112に格納された画像データ13のユーザが指定する領域に対応する色を文字色として抽出し(S62)、抽出した文字色をバッファメモリ112の所定領域に格納する(S63)。
その後、第二色設定部103は、文字色選択部1006が操作されたか否かを判定する(S64)。そして、文字色選択部1006が操作されると、文字色選択部1006によって選択された文字色によってバッファメモリ112の背景色を更新する(S65)、一連の処理を繰り返す。
[演算部の処理]
図9は演算部109の処理(S18、S19、S22、S28)の詳細を示すフローチャートである。
演算部109は、バッファメモリ112に格納された文字色を取得し(S71)、取得した文字色を推奨文字色としてバッファメモリ112の別の領域に格納し(S72)、バッファメモリ112から背景色を取得する(S73)。
次に、演算部109は、観察光源の下における背景色と文字色の色値を算出する(S74)。つまり、バッファメモリ112に格納された色域データを参照して、背景色、文字色に近いカラーパッチを検出し、当該カラーパッチの色値(Jab値)を、バッファメモリ112に格納された、観察光源に対応する色値表から取得する。なお、背景色、文字色のRGB値と一致するカラーパッチが存在しない場合は、RGB空間において、背景色、文字色を囲む複数のカラーパッチを検出して、それらカラーパッチの色値を補間演算して、背景色と文字色の色値を計算すればよい。
次に、演算部109は、観察光源の下における背景色と文字色の見え方を示す指標として、取得または算出した背景色の色値と文字色の色値の間の色差Δを算出する(S75)。色差式には、例えば、下式に示すユークリッド距離算出式を用いる。
Δ = √{(J1 - J2)2 + (a1 - a2)2 + (b1 - b2)2} …(1)
ここで、J1a1b1は背景色の色値、
J2a2b2は文字色の色値。
次に、演算部109は、算出した色差Δと所定の閾値Δthとを比較して、文字の視認性(見栄え)に関する評価を行う(S76)。閾値Δthは、背景色と文字色の色差と、視認性の関係から、実験的、経験的に決定するとよい。以下では、例えば閾値Δth=20として、色差が閾値以上(Δ≧Δth)であれば観察光源の下において文字の視認性がよく見栄えが良好、色差が閾値未満(Δ<Δth)の場合は観察光源の下において文字の視認性が低く見栄えが悪いと評価する。
演算部109は、評価が「良好」の場合は処理を終了するが、「悪い」の場合は、色値表のすべての色値と、背景色の色値の間の色差を計算し(S77)、色差がΔth以上の色値表の色値を抽出する(S78)。次に、抽出した色値と文字色の色値の間の色差を計算して(S79)、色差が最小になる色値表の色値を検出する(S80)。そして、バッファメモリ112に格納された色域データから検出した色値に対応するRGB値を取得して、そのRGB値によってバッファメモリ112の推奨文字色を更新し(S81)、処理を終了する。
なお、色値表の色値にはインデックスとしてパッチ番号が付加されているので、パッチ番号に基づき色域データからのRGB値を取得すればよい。
上記によれば、評価が「悪い」(Δ<Δth)の場合に、ユーザが指定する文字色の色値に最も近い色値になる文字色を推奨することができる。
ステップS77で抽出した色値のパッチ番号に対応する、文字色選択部1006のパッチに印を付けて表示し、ユーザに推奨する文字色を提示してもよい。例えば、図10に示すユーザインタフェイスの例では、観察光源の下において背景色とのΔ≧Δthになる文字色のパッチを太枠で囲んで、ユーザに推奨文字色を提示する例である。
[背景色と文字色の置換]
図11は演算部109の処理(S29)の詳細を示すフローチャートである。
演算部109は、バッファメモリ112から背景レイヤを示す情報および背景色を取得し(S91)、バッファメモリ112に格納された画像データ13の背景レイヤに含まれるオブジェクトの色を、取得した背景色に置換する(S92)。次に、バッファメモリ112から文字レイヤを示す情報および推奨文字色を取得し(S93)、バッファメモリ112に格納された画像データ13の文字レイヤに含まれるオブジェクトの色を、取得した推奨文字色に置換する(S94)。
[色域マッピング]
図12は色域マッピング処理(S30)の詳細を示すフローチャートである。
カラーマッピング部108は、バッファメモリ112に格納された、背景色と文字色が置換された画像データ13の各画素値(RGB値)をCIEXYZ値に変換したXYZデータを生成する(S101)。画像データがビット深さが8ビットのsRGBデータとすると、sRGBからXYZへの変換式は下式で示される。
R' = R/255;
G' = G/255;
B' = B/255;
if (R', G, B ≦ 0.04045)
R" = R'/12.92;
G" = G'/12.92;
B" = B'/12.92;
else
R" = {(R' + 0.055)/1.055}2.4
G" = {(G' + 0.055)/1.055}2.4
B" = {(B' + 0.055)/1.055}2.4; …(2)
┌ ┐ ┌ ┐┌ ┐
│X│ │0.4124 0.3576 0.1805││R"│
│Y│=│0.2126 0.7152 0.0722││G"│ …(3)
│Z│ │0.0193 0.1192 0.9505││B"│
└ ┘ └ ┘└ ┘
次に、カラーマッピング部108は、CIECAM02などのアピアランスモデルの順変換によりXYZデータの各画素値をカラーアピアランス値(Jab値)に変換したJabデータを生成する(S102)。なお、カラーアピアランスモデルに与える観察条件は、sRGBの標準観察条件の値である。
次に、カラーマッピング部108は、バッファメモリ112に格納された出力デバイス12の色域データを参照して、Jabデータを出力デバイス12の色域にマッピングする(S103)。ここでは、カラリメトリックと称されるマッピング手法を用いる。
図13はカラリメトリックマッピング手法を説明する図である。出力色域は、出力デバイス12の色域を表し、入力色域はsRGBの色域を表す。つまり、出力色域内のJabデータはそのままにして(値を保存して)、出力色域外のJabデータは色差が最小の出力色域の境界にマッピングする(値を変更する)。
次に、カラーマッピング部108は、アピアランスモデルの逆変換によりマッピング後のJabデータの各画素値をXYZ値に変換したXYZデータを生成する(S104)。そして、デバイス値とXYZ値の対応を示す出力デバイス12のデバイスプロファイルを参照して、立方体補間や四面体補間などの補間演算によって、XYZデータを出力デバイス12のデバイスデータ(例えばRGB値)に変換する(S105)。なお、Jab値とデバイス値の関係を示すデバイスプロファイルを使用してJabデータをデバイスデータに直接変換してもよい。
次に、カラーマッピング部108は、デバイスデータをバッファメモリ112の所定領域に格納して(S106)、処理を終了する。
このように、ユーザは、ポスタや広告などをデザインする際、ポスタや広告などの観察環境の光源の下における見栄え、文字の視認性などを考慮して、背景色や文字色を決定することができる。
[変形例]
上記においては、ポスタや広告など印刷する例を説明をしたが、出力デバイスはプリンタに限らず、例えば、モニタやプロジェクタのような画像表示デバイスでもよい。つまり、ポスタや広告をデザインする環境のモニタで観察した画像を、環境光が異なる場所のモニタやプロジェクタで観察する場合にも、上記の実施例の処理を適用することができる。その場合、機器特性を示す機器情報は、複数の観察光源の下でモニタやプロジェクタが表示する色を測色したデータである。
また、上記においては、背景色(第一の色)と文字色(第二の色)の関係を説明した。しかし、それら色は、例えば、背景色(第一の色)と、矩形、円などの図形オブジェクトの色(第二の色)の関係でもよく、ポスタや広告に含まれるコンテンツの色であればよい。
また、上記においては、環境光の名称をJISなどが規定する典型的な光源の規格名によって選択する例を説明した。しかし、蛍光灯や電球などの名称によって選択するようにしてもよい。つまり、ポスタや広告を観察する環境の光源の種類がわかる名称であれば、どのようなものでもよい。
また、上記においては、視認性を評価し判定する指標として、背景色の色値と文字色の色値の間の色差を使用する例を説明した。しかし、それらの色値の間の明度差または彩度差を指標に使用してもよい。また、観察環境における二つの色値の関係で評価するのではなく、例えば、デザイン環境の観察光源の下における色値と、観察環境の観察光源の下における色値の間の色差を算出し、当該色差が閾値より大きい場合には警告を発してもよい。このような評価方法であれば、デザイン環境で知覚される色と、観察環境で知覚される色が大きく異なるような問題を防ぐことができる。
また、上記においては、文字色選択部1006のパッチを太枠で囲んで推奨文字色を提示する例を説明したが、例えば、推奨文字色だけを選択可能なダイアログを表示したり、推奨文字色のパッチ番号を表意したりしてもよい。
また、上記においては、視認性が悪いと評価した場合、推奨文字色を提示する例を説明したが、推奨背景色を提示するようにしてもよい。さらに、観察環境の観察光源の下において、視認性(見栄え)がよい背景色と文字色の組み合わせを提示してもよい。
また、上記においては、入力する画像データの色空間をsRGB空間として説明したが、例えば、AdobeRGB空間の画像データを入力してもよい。
また、上記においては、カラーアピアランスモデルとしてCIECAM02を使用する例を説明したが、CIECAM97sなどのカラーアピアランスモデルを使用してもよい。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、制御装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、上記実施例の機能を実現するコンピュータプログラムを記録した記録媒体または記憶媒体をシステムまたは装置に供給する。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が前記コンピュータプログラムを実行することでも達成される。この場合、記録媒体から読み出されたソフトウェア自体が上記実施例の機能を実現することになり、そのコンピュータプログラムと、そのコンピュータプログラムを記憶する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は本発明を構成する。
また、前記コンピュータプログラムの実行により上記機能が実現されるだけではない。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、コンピュータ上で稼働するオペレーティングシステム(OS)および/または第一の、第二の、第三の、…プログラムなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
また、前記コンピュータプログラムがコンピュータに接続された機能拡張カードやユニットなどのデバイスのメモリに書き込まれていてもよい。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、第一の、第二の、第三の、…デバイスのCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
本発明を前記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応または関連するコンピュータプログラムが格納される。
実施例の色処理装置の構成例を示すブロック図、 色処理装置の動作を説明するフローチャート、 色処理装置の動作を説明するフローチャート、 ユーザインタフェイスの一例を示す図、 機器情報の設定の詳細を示すフローチャート、 機器特性テーブルの一例を示す図、 背景色の設定の詳細を示すフローチャート、 文字色の設定の詳細を示すフローチャート、 演算部の処理の詳細を示すフローチャート、 推奨文字色の提示例を示す図、 演算部の処理の詳細を示すフローチャート、 色域マッピング処理の詳細を示すフローチャート、 カラリメトリックマッピング手法を説明する図、 不合格の場合の表示メッセージ例を示す図である。

Claims (9)

  1. 画像の観察環境の光源を示す光源情報を取得する光源情報の取得手段と、
    前記画像を出力する出力デバイスの機器特性を取得する機器特性の取得手段と、
    前記画像に含まれる第一の色および第二の色を取得する色の取得手段と、
    前記光源情報および前記機器特性に基づき、前記観察環境の光源の下における前記第一の色に対する前記第二の色の視認性を評価する評価手段とを有することを特徴とする色処理装置。
  2. さらに、前記視認性を表す指標が所定の閾値未満の場合、前記第二の色として推奨する色をユーザに提示する提示手段を有することを特徴とする請求項1に記載された色処理装置。
  3. 前記評価手段は、前記光源情報および前記機器特性に基づき、前記観察環境の光源の下における前記第一および第二の色の色値を計算し、それら色値の間の色差を前記視認性の指標にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された色処理装置。
  4. さらに、前記第一および第二の色を変更するための色の選択手段を有し、
    前記評価手段は、前記第一または第二の色が変更された場合、前記視認性の評価を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載された色処理装置。
  5. さらに、前記選択手段よって選択された色、前記推奨する色に基づき、前記画像の前記第一および第二の色の少なくとも何れかを変更する変更手段を有することを特徴とする請求項4に記載された色処理装置。
  6. さらに、前記評価の結果をユーザに通知する通知手段を有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載された色処理装置。
  7. 画像の観察環境の光源を示す光源情報を取得し、
    前記画像を出力する出力デバイスの機器特性を取得し、
    前記画像に含まれる第一の色および第二の色を取得し、
    前記光源情報および前記機器特性に基づき、前記観察環境の光源の下における前記第一の色に対する前記第二の色の視認性を評価することを特徴とする色処理方法。
  8. コンピュータ装置を制御して、請求項1から請求項6の何れか一項に記載された色処理装置の各手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  9. 請求項8に記載されたコンピュータプログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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