JP5235551B2 - 画像処理装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像投影装置によって投影する画像の色補正に関する。
プレゼンテーションなどを目的として、パーソナルコンピュータ(PC)上で編集したカラー画像をプロジェクタ(画像投影装置)を用いて表示する機会が増えた。
プレゼンテーションにおいて、カラー画像の制作者の意図する画像と色を任意の場所において再現することが重要である。しかし、カラー画像を作成し編集したPCのモニタの再現色と、プロジェクタの再現色が異なったり、カラー画像を印刷したプリントの色とプロジェクタの再現色が異なったり、併設されたモニタとプロジェクタの再現色が異なる場合がある。
プロジェクタが再現する色の見えは、投影画像の観察環境の照明、および、画像が投影されるスクリーンなどの投影面に大きな影響を受ける。例えば、会議室(明るい環境)からシアタ環境(ほぼ真っ暗な環境)におけるプレゼンテーションを考慮すれば、照明の照度や色温度、投影面の色は多岐に亘る。その結果、プロジェクタによってスクリーンに投影され、スクリーンに反射して人の目に入る反射光は、環境、投影面によって変化し、反射光を観察する人間は色の見えの違いを認識することになる。
上記の色の見えの違いを避けるには、各環境、各投影面における色の見えを予測し、適切な色補正をカラー画像に施す必要がある。
環境、投影面の影響を考慮したプロジェクタの色補正には、例えば、特許文献1に開示された技術がある。この技術は、投影面に投影した白色の画像をカラーセンサで測定した情報に基づき色補正を行う。この技術によれば、実際の環境、投影面に応じて色補正を行うことができる。しかし、測定用のカラーセンサは高価である上、カラーセンサーと投影面間の角度(設置角度)、距離(測定距離)などにより、測定値のばらつきが大きく、たとえ同じ環境、投影面においても色再現が変化する問題がある。
特開2003-323610公報
本発明は、投影画像の観察環境の照明条件を反映した色補正を行うことを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる画像処理装置は、画像投影装置に画像を投影させる画像処理装置であって、黒の画像とグレイの画像を交互に配列した、前記グレイの画像の輝度が異なる複数のパッチ画像を有する第一のチャート画像、および、色度が異なる複数のパッチ画像を有する複数の第二のチャート画像を記憶する記憶手段と、前記画像投影装置によって投影されたチャート画像の複数のパッチ画像から一つを選択するための選択手段と、前記第一のチャート画像を前記画像投影装置に出力し、前記選択手段によって選択された前記第一のチャート画像のパッチ画像に応じた第二のチャート画像を選択的に前記画像投影装置に出力する制御手段と、前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像、および、前記選択手段によって選択された前記第二のチャート画像のパッチ画像に基づき、前記画像投影装置に出力する画像データを色補正する補正手段とを有し、前記補正手段は、前記選択された第一および第二のチャート画像のパッチ画像から投影画像の観察環境における照明条件を推定し、前記推定した照明条件に基づき前記色補正を行うことを特徴とする。
本発明にかかる画像処理方法は、画像投影装置に画像を投影させる画像処理方法であって、黒の画像とグレイの画像を交互に配列した、前記グレイの画像の輝度が異なる複数のパッチ画像を有する第一のチャート画像、および、色度が異なる複数のパッチ画像を有する複数の第二のチャート画像をメモリに記憶し、前記第一のチャート画像を前記画像投影装置に出力し、前記画像投影装置によって投影された前記第一のチャート画像の複数のパッチ画像から一つを選択させ、前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像に応じた第二のチャート画像を選択的に前記画像投影装置に出力し、前記画像投影装置によって投影された前記第二のチャート画像の複数のパッチ画像から一つを選択させ、前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像と第二のチャート画像のパッチ画像に基づき、前記画像投影装置に出力する画像データを色補正し、前記色補正は、前記選択された第一および第二のチャート画像のパッチ画像から推定される投影画像の観察環境における照明条件に基づき行われることを特徴とする。
本発明によれば、投影画像の観察環境の照明条件を反映した色補正を行うことができる。
以下、本発明にかかる実施例の色処理を図面を参照して詳細に説明する。
[装置の構成]
図1は実施例の画像処理装置11の構成例を示すブロック図である。
入力部101は、例えばUSBやIEEE1394などのシリアルバスインタフェイス、ネットワークインタフェイスカード(NIC)、メモリカードリーダなどである。入力部101は、外部に接続されたデバイス(例えばディジタルカメラやスキャナ)、ハードディスクドライブ、サーバ装置、メモリカードなどから画像データを入力する。
出力部104は、例えばUSBやIEEE1394などのシリアルバスインタフェイス、ビデオインタフェイスなどである。出力部104は、画像処理装置11に接続されたプロジェクタなどの画像投影装置12に画像データを出力する。
制御部105は、LCDのようなモニタ111、並びに、キーボード、マウス、または、タッチパネルのような入力デバイス112を備える。ユーザは、制御部105がモニタ111に表示するユーザインタフェイス(UI)を操作して、パターン画像やパッチ画像などを選択する。なお、モニタ111と入力デバイス112は、画像処理装置11に組み込まれていても、外付けでも構わない。
照明推定部102は、ユーザが選択したパターン画像、パッチ画像に基づき、投影画像の観察環境の照明条件を推定する。色補正部103は、入力部101が入力した画像データを色補正する。
画像記憶部106は、例えばHDDのような不揮発性メモリであり、照明条件を推定するためのチャート画像を記憶する。テーブル記憶部107は、例えばHDDのような不揮発性メモリであり、照明条件を推定するためのテーブルを記憶する。色域記憶部108は、例えばHDDのような不揮発性メモリであり、画像投影装置12の標準環境下における色域を記憶する。なお、画像記憶部106、テーブル記憶部107および色域記憶部108はそれぞれ、一つのHDDの記憶領域に割り当ててもよい。
バッファメモリ109は、処理途中の演算結果を一時保存する例えばRAMのようなメモリである。上記の構成は、システムバス110を介して相互に接続されている。
[画像処理装置の動作]
図2は制御部105がモニタ111に表示するUIの一例を示す図である。UIは、複数のチャート画像から画像投影装置12に投影させるチャート画像を選択するためのボタン1051、1053を備える。さらに、チャート画像1に含まれるパッチ画像を選択するためのテキストコンボボックス1052、チャート画像2に含まれるパッチ画像を選択するためのテキストコンボボックス1054を備える。また、画像入力部101に入力させる画像ファイルを指示、選択するためのテキストボックス1055を備える。
図3は制御部105が実行する処理を説明するフローチャートである。
制御部105は、UIを表示し(S11)、ユーザがUIを操作して選択したチャート画像を画像記憶部106から読み出し、出力部104を介して画像投影装置12に出力する(S12)。なお、通常、ユーザは最初にチャート画像1の出力を選択する。従って、以下では、まず、チャート画像1の出力が選択されるとして説明を行う。
図4は画像記憶部106が記憶するチャート画像1を説明する図で、照明14の下で、画像投影装置12によりチャート画像1を投影面13に投影した様子を示している。
チャート画像1は、所定幅のグレイの縦縞と黒の縦縞を交互に配列したパッチ画像を所定順に複数個(図4の例では九個)配置した画像で、各パッチ画像のグレイの縦縞の明るさが異なる。そして、パッチ画像ごとにインデックス番号が付加されている。なお、チャート画像1の詳細は後述する。
ユーザは、照明14の下、投影面13に投影されたチャート画像1を観察し、UIのテキストコンボボックス1052を操作して、グレイと黒の縦縞が識別できないインデックス番号が最大のパッチ画像を選択する。
制御部105は、ユーザがパッチ画像を選択したか、チャート画像2の出力を選択したかに応じて処理を分岐する(S13)。つまり、パッチ画像が選択された場合は、選択されたパッチ画像のインデックス番号を照明推定部102に通知し(S14)、インデックス番号に対応する照明照度を色補正部103に設定させる(S15)。つまり、照明推定部102は、テーブル記憶部107に記憶された照度推定テーブルを参照して、通知されたインデックス番号に対応する照明照度を色補正部103に設定する。また、制御部105は、チャート画像2の出力が選択された場合は処理をステップS16へ進める。
図5はテーブル記憶部107が記憶する照度推定テーブルの一例を示す図で、インデックス番号と、対応する照明照度の関係を示すテーブルである。
ユーザは、チャート画像2の出力を選択するまで、チャート画像1のパッチ画像を何度でも選択し直すことができる。また、チャート画像1のパッチ画像が未選択の場合、チャート画像2の出力が選択されても、制御部105は、警告メッセージをUIに表示し、処理をステップS16へ進めることはない。
チャート画像1のパッチ画像が選択され、チャート画像2の出力が選択されると、制御部105は、チャート画像2を画像記憶部106から読み出し、出力部104を介して画像投影装置12に出力する(S16)。ただし、制御部105は、選択されたパッチ画像のグレイの縞の輝度に応じた明るさをもつチャート画像2を選択的に画像記憶部106から読み出す。
図6は画像記憶部106が記憶するチャート画像2を説明する図で、照明14の下で、画像投影装置12によりチャート画像2を投影面13に投影した様子を示している。
チャート画像2は、グレイのパッチ画像を所定順に複数個(図6の例では九個)配置した画像で、各パッチ画像の色度が異なる。そして、パッチ画像ごとにインデックス番号が付加されている。なお、チャート画像2の詳細は後述する。
ユーザは、照明14の下、投影面13に投影されたチャート画像2を観察し、UIのテキストコンボボックス1054を操作して、チャート画像2の領域外の投影面13の色に最も近い色のパッチ画像を選択する。
制御部105は、ユーザがパッチ画像を選択したか、入力する画像ファイルを指示、選択してOKボタン1056を押したかに応じて処理を分岐する(S17)。つまり、パッチ画像が選択された場合は、選択されたパッチ画像のインデックス番号を照明推定部102に通知し(S18)、インデックス番号に対応する色温度を色補正部103に設定させる(S19)。つまり、照明推定部102は、テーブル記憶部107に記憶された色温度推定テーブルを参照して、通知されたインデックス番号に対応する色温度を色補正部103に設定する。また、制御部105は、入力する画像ファイルが指示、選択され、OKボタン1056が押された場合は処理をステップS20へ進める。
図7はテーブル記憶部107が記憶する色温度推定テーブルの一例を示す図で、インデックス番号と、対応する色温度の関係を示すテーブルである。
ユーザは、OKボタン1056を押すまで、チャート画像2のパッチ画像の選択、および、入力する画像ファイルの指示、選択を何度でも行うことができる。また、チャート画像2のパッチ画像が未選択、または、入力する画像ファイルが未指示、未選択の場合、OKボタン1056が押されても、制御部105は、警告メッセージをUIに表示し、処理をステップS20へ進めることはない。
チャート画像2のパッチ画像が選択され、入力する画像ファイルが指示、選択され、OKボタン1056が押されると、制御部105は、入力部101を介して画像ファイルを入力し、画像ファイルをバッファメモリ109の所定領域に格納する(S20)。そして、色補正部103を制御して、バッファメモリ109に格納した画像ファイルの画像データに、設定された照明条件(照明照度、色温度)に基づく色補正を施す(S21)。なお、色補正の詳細は後述する。
そして、制御部105は、色補正を施した画像データを出力部104を介して画像投影装置12に出力し、投影面13に投影させる(S22)。
[色補正]
図8は色補正部103の処理を説明するフローチャートである。
色補正部103は、バッファメモリ109から画像データの画素値を取得し(S61)、画素値(RGB値)をCIEXYZ値に変換する(S62)。例えば、各色8ビットのsRGB空間の画像データの場合、下式により、XYZ値へ変換する。
R' = R/255;
G' = G/255;
B' = B/255;
if (R' <= 0.04045)
R" = R'/12.92;
else
R" = {(R' + 0.055)/1.055}2.4
if ( G' <= 0.04045)
G" = G'/12.92;
else
G" = {(G' + 0.055)/1.055}2.4
if (B' <= 0.04045)
B" = B'/12.92;
else
B" = {(B' + 0.055)/1.055}2.4; …(1)
┌ ┐ ┌ ┐┌ ┐
│X│ │0.4124 0.3576 0.1805││R"│
│Y│=│0.2126 0.7152 0.0722││G"│ …(2)
│Z│ │0.0193 0.1192 0.9505││B"│
└ ┘ └ ┘└ ┘
次に、色補正部103は、画素値(XYZ値)をカラーアピアランス値に変換する(S63)。本実施例では、カラーアピアランスモデルCIECAM02の順変換を使用して、画素のXYZ値をカラーアピアランス値(JCh値)に変換する。なお、CIECAM02に与える観察環境のパラメータは、sRGBの標準観察環境に従う。
次に、色補正部103は、色域記憶部108から画像投影装置12の標準観察環境下における色域情報を取得する(S64)。
図9は色域記憶部108が記憶する色域データの一例を示す図である。色域データは、0≦R、G、B≦255の範囲を9スライスしたRGBデータ(729色)のパッチ画像を、標準観察環境下において、画像投影装置12によって投影し、投影されたパッチ画像の色を測色したXYZ値を記録した出力色域を示すデータである。つまり、RGB値とXYZ値の関係が記述されている。なお、標準観察環境は、暗黒下で標準白色板に投射した状態である。標準白色板は、画像投影装置12から標準画像を投影した場合に、標準画像を正しい色で表示する投影面を有する。
次に、色補正部103は、画像投影装置12の色域情報のXYZ値を、設定された照明条件(照明照度、色温度)に基づき、CIECAM02の順変換により出力色域を示すJCh値に変換する(S65)。そして、画素値(JCh値)を出力色域に色域マッピングする(S66)。なお、本実施例においては、例えば入力色を忠実に再現するように色域マッピングを行うが、マッピング方法として様々な方法が提案されているため、マッピング方法の詳細な説明は省略する。
次に、色補正部103は、色域マッピングした画素値(JCh値)をCIECAM02の逆変換によりXYZ値に変換する(S67)。そして、画像投影装置12のデバイスプロファイルを参照して、画素値(XYZ値)を画像投影装置12のデバイス値(例えばデバイスRGB値)に変換する(S68)。なお、上記の各変換において、立方体補間や四面体補間などの補間演算を行うことは言うまでもない。
そして、色補正部103は、変換後の画素値(例えばデバイスRGB値)をバッファメモリ109の所定領域に格納して(S69)、処理を終了する。なお、色補正部103は、ステップS61〜S69の処理を画像データの全画素に施す。
[チャート画像]
図4に示す第一のチャート画像(チャート画像1)は、所定幅のグレイの縦縞と所定幅の黒の縦縞を交互に配列したパッチ画像を所定順に複数個(図4の例では九個)配置した画像で、各パッチ画像のグレイの縦縞の明るさが異なる。なお、インデックス番号をが大きくなるに連れてグレイの輝度が高くなる、画像投影装置12のデバイス値で記述された画像である。なお、黒の縦縞の輝度は一定である。
画像投影装置12によってチャート画像1を投影面13に投影し、ユーザに黒の縦縞とグレイの縦縞の輝度差が識別できなくなるパッチ画像(輝度差が識別できないパッチ画像の中で最もインデックス番号が大きいもの)を選択させる。これにより、照明14による投影画像の観察環境の照明照度を推定する。これは、人間の視覚特性が暗い環境では暗部の輝度差に敏感であり、明るい環境では輝度差に関する感度が下がるという特性を利用している。つまり、予め輝度差と照明照度の関係を求めてテーブル化した照度推定テーブル(図5)をテーブル記憶部107に格納し、照度推定テーブルを参照して、ユーザが選択したインデックス番号から照明照度を推定する。
また、図6に示す第二のチャート画像(チャート画像2)は、グレイのパッチ画像を所定順に複数個(図6の例では九個)配置した画像で、各パッチ画像の色度が異なる。画像投影装置12のデバイス値で記述された画像である。また、チャート画像2の中央に無彩色のパッチ画像を配置し、水平方向に赤-緑成分を、垂直方向に黄-青成分を変化させたパッチ画像を配置する。
画像記憶部106は、チャート画像1のパッチ画像に対応する明るさごとに色度を変えた複数のチャート画像2が記憶する。制御部105は、画像投影装置12によって、チャート画像1において選択されたパッチ画像のグレイの縦縞の輝度に応じた明るさのパッチ画像を有するチャート画像2を選択的に投影面13に投影する。そして、ユーザにチャート画像2の領域外の投影面13の色に最も近い色のパッチ画像を選択させて、照明14の光が投影面13で反射した光(照明反射光)の色温度を推定する。
図10は人間が認識する投影画像の色を説明する図である。図10に示すように、人間は、画像投影装置12の光が投影面13で反射した光(投影反射光)901と、照明反射光902の和として投影画像の色を認識する(投影面の影響)。そこで、ユーザが選択した投影面13の色に最も近い色のパッチ画像から照明反射光902の色を推定する。つまり、予め投影するパッチ画像の色度と色温度の関係を求めてテーブル化した色温度推定テーブル(図7)をテーブル記憶部107に格納し、色温度推定テーブルを参照して、ユーザが選択したインデックス番号から照明反射光902の色温度を推定する。
[変形例]
上記では、チャート画像1、2を画像記憶部106に予め記憶する例を説明したが、UIを利用して外部からチャート画像を入力し投影してもよい。また、チャート画像1、2のパッチ画像の配列は、図4、図6に示す配列に限定されるわけではない。また、チャート画像にパッチ画像を九個配列する例を説明したが、パッチ画像の数は八個でも十個でも構わない。ただし、パッチ画像を増減する場合、それに合わせて、図5、図7に示すテーブルのレコード数を増減する必要がある。また、チャート画像1を縦縞の縞模様で構成する例を説明したが、横縞でもよいし、あるいは、格子模様、市松模様でもよい。
上記では、画像データのビット数を8ビットとして説明をしたが、8ビットに限定されるわけではなく、12ビットや16ビットの画像データでもよい。また、入力する画像データがsRGB空間の画像データとした説明したが、sRGB空間に限定されるわけではなく、AdobeRGB空間やモニタのデバイス色空間など、どのような色空間で表現された画像データでも構わない。
上記では、画像投影装置12の出力色域をRGB各9スライスしたデータで表す例を説明したが、9スライスに限らず、画像投影装置12の出力色域を表せる程度のスライス数であればよい。例えば、計算量を減らすためにスライス数を5や7に減らしてもよいし、精度を上げるために12や17に増やしてもよい。
上記では、カラーアピアランス空間としてCIECAM02を説明したが、CIECAM02に限定されるわけではなく、どのようなカラーアピアランス空間でもよい。例えば、CIECAM97sなどでもよい。
このように、複数のパッチ画像を有する複数のチャート画像を投影し、各チャート画像のパッチ画像をユーザに選択させることで、投影画像の観察環境における照明条件、投影面の影響を推定して、プロジェクタ色再現を推定することができる。言い換えれば、測定器を用いずに簡便に、投影画像の観察環境の照明条件、投影面の影響を推定し、照明条件、投影面の影響を考慮した色補正を、投影すべき画像に施すことができる。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、制御装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、上記実施例の機能を実現するコンピュータプログラムを記録した記録媒体または記憶媒体をシステムまたは装置に供給する。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が前記コンピュータプログラムを実行することでも達成される。この場合、記録媒体から読み出されたソフトウェア自体が上記実施例の機能を実現することになり、そのコンピュータプログラムと、そのコンピュータプログラムを記憶する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体は本発明を構成する。
また、前記コンピュータプログラムの実行により上記機能が実現されるだけではない。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、コンピュータ上で稼働するオペレーティングシステム(OS)および/または第一の、第二の、第三の、…プログラムなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
また、前記コンピュータプログラムがコンピュータに接続された機能拡張カードやユニットなどのデバイスのメモリに書き込まれていてもよい。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、第一の、第二の、第三の、…デバイスのCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
本発明を前記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応または関連するコンピュータプログラムが格納される。
実施例の画像処理装置の構成例を示すブロック図、 制御部がモニタに表示するUIの一例を示す図、 制御部が実行する処理を説明するフローチャート、 画像記憶部が記憶するチャート画像1を説明する図、 テーブル記憶部が記憶する照度推定テーブルの一例を示す図、 画像記憶部が記憶するチャート画像2を説明する図、 テーブル記憶部が記憶する色温度推定テーブルの一例を示す図、 色補正部の処理を説明するフローチャート、 色域記憶部が記憶する色域データの一例を示す図、 人間が認識する投影画像の色を説明する図である。

Claims (9)

  1. 画像投影装置に画像を投影させる画像処理装置であって、
    黒の画像とグレイの画像を交互に配列した、前記グレイの画像の輝度が異なる複数のパッチ画像を有する第一のチャート画像、および、色度が異なる複数のパッチ画像を有する複数の第二のチャート画像を記憶する記憶手段と、
    前記画像投影装置によって投影されたチャート画像の複数のパッチ画像から一つを選択するための選択手段と、
    前記第一のチャート画像を前記画像投影装置に出力し、前記選択手段によって選択された前記第一のチャート画像のパッチ画像に応じた第二のチャート画像を選択的に前記画像投影装置に出力する制御手段と、
    前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像、および、前記選択手段によって選択された前記第二のチャート画像のパッチ画像に基づき、前記画像投影装置に出力する画像データを色補正する補正手段とを有し、
    前記補正手段は、前記選択された第一および第二のチャート画像のパッチ画像から投影画像の観察環境における照明条件を推定し、前記推定した照明条件に基づき前記色補正を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記選択手段によって、前記黒の画像と前記グレイの画像の輝度差が識別できなくなる前記第一のチャート画像のパッチ画像が選択され、前記画像投影装置によって投影された前記第二のチャート画像の領域外の投影面の色に最も近い色をもつ前記第二のチャート画像のパッチ画像が選択されることを特徴とする請求項1に記載された画像処理装置。
  3. 前記補正手段は、前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像から前記観察環境の照明照度を推定し、前記選択された第二のチャート画像のパッチ画像から前記観察環境における投影面の照明反射光の色温度を推定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された画像処理装置。
  4. 前記記憶手段は、さらに、照度推定テーブルおよび色温度推定テーブルを記憶し、前記補正手段は、前記照度推定テーブルを参照して前記照明照度を推定し、前記色温度推定テーブルを参照して前記色温度を推定することを特徴とする請求項3に記載された画像処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像が有する前記グレイの画像の輝度に応じた明るさのパッチ画像を有する第二のチャート画像を選択的に前記画像投影装置に出力することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載された画像処理装置。
  6. 前記黒の画像と前記グレイの画像は縞模様、格子模様または市松模様を構成することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載された画像処理装置。
  7. 画像投影装置に画像を投影させる画像処理方法であって、
    黒の画像とグレイの画像を交互に配列した、前記グレイの画像の輝度が異なる複数のパッチ画像を有する第一のチャート画像、および、色度が異なる複数のパッチ画像を有する複数の第二のチャート画像をメモリに記憶し、
    前記第一のチャート画像を前記画像投影装置に出力し、
    前記画像投影装置によって投影された前記第一のチャート画像の複数のパッチ画像から一つを選択させ、
    前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像に応じた第二のチャート画像を選択的に前記画像投影装置に出力し、
    前記画像投影装置によって投影された前記第二のチャート画像の複数のパッチ画像から一つを選択させ、
    前記選択された第一のチャート画像のパッチ画像と第二のチャート画像のパッチ画像に基づき、前記画像投影装置に出力する画像データを色補正し、
    前記色補正は、前記選択された第一および第二のチャート画像のパッチ画像から推定される投影画像の観察環境における照明条件に基づき行われることを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータを請求項1から請求項6の何れか一項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  9. 請求項8に記載されたプログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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