JP2001211341A - 色出現モデルの調整方法及び画像処理装置及び記憶媒体 - Google Patents

色出現モデルの調整方法及び画像処理装置及び記憶媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイスの色域の表現をデバイスの無彩色軸
に対して調整する。 【解決手段】 色出現空間におけるデバイスの色領域の
表現を調整するシステムであって、サンプル色のデバイ
ス依存の空間からデバイス非依存の色出現空間への順方
向マッピングを実行して、順方向マッピングデバイス非
依存値を得るステップと、感知されたデバイス無彩色に
関して、それぞれがデバイス無彩色の順方向マッピング
値と色出現空間の無彩色軸との差である不一致値を求め
るステップと、調整順方向マッピングを得るために、デ
バイス無彩色の対応する明度レベルごとに求められた不
一致値を利用することにより各順方向マッピングデバイ
ス非依存値を調整するステップとを有する。各順方向マ
ッピングデバイス非依存値の調整は各値の完全調整であ
るか、あるいは線形方式又は非線形方式で実行され、彩
度、明度のいずれか又はその双方に基づく部分調整であ
る。調整順方向マッピングを反転させても良く、調整順
方向マッピング及び反転調整順方向マッピングは、共
に、色管理モジュールに挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色域(color gamu
t)を色出現空間(color appearance space)で表現する場
合のデバイスの色域の表現の調整又は修正に関する。特
に、本発明は、色出現空間において色域をデバイスの無
彩色軸(color-neutral axis)の出現と一致するように調
整することにより、デバイスの色域を調整することに関
する。
【0002】
【従来の技術】色出現空間は、色が観察者にどのように
見えるか、すなわち、それらの色が観察者によりどのよ
うに感知されるかを記述しようとする色座標を定義する
ものである。広く使用されている色出現空間の1つがCI
ECAM97であり、その色座標はJCh(円筒座標)であ
る。それらの座標をJabと呼ばれる矩形座標で表現す
ることも可能である。色出現空間がデバイス非依存の色
空間(デバイス非依存の色空間の例としては、CIEXYZやC
IELABなどがある)などの他の色空間と異なる点の1つ
は、色出現空間が観察条件、周囲環境及び背景を考慮に
入れて、観察者が色をどのように感知するかをモデリン
グしようとしていることである。例えば、同じカラーサ
ンプルであっても、白い背景の上に置けば黒く見え、黒
い背景の上に置けば単に濃い灰色に見えることもある。
色出現空間は背景の相違を考慮に入れるが、CIEXYZのよ
うなデバイス非依存の空間はそれを考慮しない。
【0003】シアン、マゼンタ及びイエローを同じプリ
ント領域に同時に積み重ねて行く三色合成プロセスによ
り黒色を白いシートにプリントするカラープリンタを考
えてみる。現在の色出現空間には、結果として得られる
色を多少彩色して表現する可能性が高いという意味で欠
陥がある。色相に応じて、現在の色出現空間は、その色
が非常に暗い緑色又は非常に暗い青色であるかのように
示すことがある。しかし、大半の観察条件のもとでは、
周囲のシートの背景が白であるので、多くの観察者は現
れた色が実際には黒であることに異議を挟まないであろ
う。従って、理想的な色出現空間においては、得られる
色は厳密に黒として登録されるということになるであろ
う。
【0004】更に、デバイスの実際の出力の測定値を使
用して色出現空間におけるそのデバイスの色域の表現を
求める場合にも、問題が生じる。すなわち、デバイスの
出力の実際の測定値は、色出現空間では、観察者の感知
に基づく判断とは一致しない色を生み出すことが多い。
再び、上記の例を考えてみると、合成黒色の実際の測定
値を色出現空間で表現した場合、その黒は多くの観察者
が厳密に黒と感知すると考えられるにもかかわらず、厳
密には黒の値ではない。
【0005】このような状況の結果、色領域マッピング
中に問題が起こる。すなわち、色出現で表現される黒の
色は厳密には黒ではないため、色領域マッピング中に、
多くの色領域マッピングが色出現空間で実行されること
から、異常な色効果が現れる。例えば、色域マッピング
で(多くの色域マッピング技法で行われているように)色
を無彩色軸に向かって圧縮した場合、上記の黒色は無彩
色軸の後端の外にマッピングされるので、その結果、感
知という点では黒の色が暗赤色として再現されてしまう
ような状況が起こる。
【0006】[発明の概要]本発明は、デバイスの色域の
表現をデバイスの無彩色軸に対して調整するシステムを
提供することにより、上記の問題に対処する。調整は、
デバイスの複数のサンプルカラーパッチを出力し、それ
らのカラーパッチをデバイス依存の空間(C、M、Y、Kな
ど)からデバイス非依存の色出現空間(Jabなど)に変
換することにより実行される。一般に、変換は、周知の
技法により実行され、通常は、パッチの色値を測定し、
それらを明度(J)と、色相及び彩度を表現する2つの座
標a及びb(aはおおよそ赤/緑を表し、bはおおよそ
青/黄色を表す)とによってマッピングすることにより
実行される。測定値をルックアップテーブルにマッピン
グする。これを「順方向(forward)マッピング」と呼ぶこ
とが多い。
【0007】この順方向マッピングを利用して、デバイ
ス無彩色(device-neutral color)に対応する予期値を求
め、それにより、任意の明度(J)値に対するデバイスの
無彩色軸を定義する。デバイス無彩色陰影(shade)ごと
に、順方向ルックアップテーブルをアクセスして、デバ
イス非依存の色出現空間における対応するJab値を求
める。それらの値を一次元三成分ルックアップテーブル
に格納する。このテーブルはJ、a及びbのそれぞれに
対して成分を有する。本発明の別の実施形態では、デバ
イスの白色及びデバイスの黒色に対してのみ値を格納す
る。
【0008】色出現空間におけるデバイス無彩色の色の
表現の彩度は、いずれも、実際の感知と、色出現モデル
により予測された感知との間の不一致である。
【0009】そこで、この不一致をセルごとに順方向ル
ックアップテーブルの各値から取り除く。順方向ルック
アップテーブルの各セルのJ値を使用して、(必要に応
じて補間を使用して)一次元ルックアップテーブルの対
応するJ値を見出す。次に、一次元ルックアップテーブ
ルの対応するa及びbの値を見出し、それら対応するa
値及びb値を順方向ルックアップテーブルのa値及びb
値から減算する。
【0010】このようにして、デバイス依存の空間にお
ける無彩色軸がデバイス非依存の色出現空間における無
彩色軸と一致するように、順方向ルックアップテーブル
を調整する。調整済み順方向ルックアップテーブルは、
CRT表示装置におけるプリント出力のシミュレーショ
ンなどの用途で、色管理システムにおいて使用される。
【0011】続いて、得られた調整順方向モデルを反転
させて、色出現空間からデバイス依存の空間へのマッピ
ング(JabからCMYへ)を行っても良い。この「逆方
向(reverse)マッピング」はカラー出力を目的として使用
される。
【0012】本発明の別の実施形態では、誤りはグリッ
ドテーブルの全てのセルについて完全に取り除かれるの
ではなく、他の方式に従って調整される。例えば、より
彩度の高い色又は明度の高い色を無彩色(又は無彩に近
い色)又はより暗い色ほど調整しないという方法をとっ
ても良い。このような変形構成は、完全調整を実行する
と、色領域マッピングに悪影響を及ぼすと経験上わかっ
ている場合に適用されれば良い。
【0013】従って、1つの態様においては、本発明
は、サンプルカラーをデバイス依存の空間からデバイス
非依存の色出現空間へ順方向マッピングして、順方向マ
ッピングデバイス非依存値を得ることにより、デバイス
の色域の表現を調整する方法である。次に、感知された
デバイス無彩色に関する不一致値を求める。各不一致値
は、デバイス無彩色の順方向マッピング値と、色出現空
間の無彩色軸との差である。次に、デバイス無彩色の対
応する明度レベルごとに得られた不一致値を利用して、
調整順方向マッピングを得ることにより、各順方向マッ
ピングデバイス非依存値を調整する。
【0014】このような構成によって、色出現空間にお
けるデバイスの色域の表現はユーザの感知に基づく判断
と一致するように調整される。
【0015】他の態様においては、本発明はコンピュー
タ実行可能なプロセスステップ、コンピュータ実行可能
なプロセスステップを格納するためのコンピュータ読み
取り可能な媒体、及び上記の方法にほぼ対応してカラー
画像処理を実行する装置である。
【0016】本発明の付加的な態様においては、調整順
方向マッピングを反転させて、逆方向マッピングを実行
しても良い。調整順方向マッピングと逆方向マッピング
の双方は色管理モジュールにおいて使用される。
【0017】以上、本発明の性質を迅速に理解できるよ
うに、本発明の簡単な概要を説明した。添付の図面と関
連させながら以下の本発明の好ましい実施形態の詳細な
説明を参照することにより、本発明をより良く理解する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】1つの態様においては、本発明
は、コンピュータの色管理モジュールにより使用される
べきカラールックアップテーブル(CLUT)の開発段階
で適用される。色管理モジュールは、一般に、パーソナ
ルコンピュータなどの計算装置でプリント動作中にカラ
ーデータを調整するために利用される。通常、色管理モ
ジュールは、色変換及び色領域マッピングなどの動作を
実行するために、コンピュータに格納されているカラー
ルックアップテーブルをアクセスする。更に別の態様に
おいては、本発明は色出現モデルの開発段階で適用され
るが、これにより得られるモデルは、後に、実際の色管
理セッション中にエンドユーザにより使用される。
【0019】図1は、開発段階で使用される代表的な計
算システムの外観を示す図である。この計算システム
は、本発明の実施と関連して使用できる計算装置と、周
辺装置とを含む。計算機器40は、パーソナルコンピュ
ータ(以下、「PC」と略す)、好ましくはIBMのPCコ
ンパチブルコンピュータであるホストプロセッサ41を
含む。ただし、Macintosh又はその他のコンピュータを
使用しても差し支えない。計算機器40には、表示画面
42を含むカラーモニタ43と、テキストデータ及びユ
ーザ指令を入力するためのキーボード46、ポインティ
ングデバイス47とが装備されている。ポインティング
デバイス47は、表示画面42に表示されるオブジェク
トを指示し且つ操作するためのマウスであるのが好まし
い。
【0020】計算機器40は、コンピュータ固定ディス
ク45及び/又はフロッピー(登録商標)ディスクドラ
イブ44などのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を
含む。フロッピーディスクドライブ44は、出し入れ自
在の記憶媒体に格納されている画像データ、コンピュー
タ実行可能なプロセスステップ、アプリケーションプロ
グラムなどの情報を計算機器40がアクセスできるよう
にするための手段を構成する。出し入れ自在のCD−ROM
媒体に格納されている情報を計算機器40がアクセスで
きるようにするための同様のCD−ROMインタフェース(図
示せず)を計算機器40に装備しても良い。
【0021】プリンタ50は、色域が測定されるカラー
出力装置の代表的なものであり、その測定値に基づいて
調整色出現モデルが得られる。このようなプリンタは紙
又はスライドなどの記録媒体上にカラー画像を形成す
る。計算機器40にインタフェースすることができる装
置であれば、他のカラー出力装置と組み合わせて本発明
を実施しても良い。
【0022】分光光度計70はサンプル色の色値を測定
し、そのデータを計算機器40に提供する。以下に図2
を参照して更に詳細に説明する。固定ディスク45に含
まれるアプリケーションプログラムは、周知の技法を利
用して、そのデータに基づき、本発明の機能を実行す
る。
【0023】図2は、計算機器40のホストプロセッサ
41の内部構造の詳細なブロック線図である。図2に示
すように、ホストプロセッサ41は、コンピュータバス
114とインタフェースする中央処理装置(CPU)11
3を含む。コンピュータバス114には、固定ディスク
45、主メモリとして使用されるべきランダムアクセス
メモリ(RAM)116、読み取り専用メモリ(ROM)1
17、フロッピーディスクインタフェース119、モニ
タ43に接続するディスプレイインタフェース120、
キーボード46に接続するキーボードインタフェース1
22、ポインティングデバイス47に接続するマウスイ
ンタフェース123、分光光度計70に接続する分光光
度計インタフェース124、及びプリンタ50に接続す
るプリンタインタフェース125がインタフェースして
いる。
【0024】主メモリ116は、オペレーティングシス
テム、アプリケーションプログラム及びデバイスドライ
バなどのソフトウェアプログラムの実行中にCPU11
3にRAMの記憶内容を提供するように、コンピュータバ
ス114とインタフェースする。すなわち、CPU11
3は固定ディスク45から主メモリ116の1つの領域
にコンピュータ実行可能なプロセスステップをロードす
る。そこで、CPU113は主メモリ116に格納され
ていたプロセスステップを実行して、オペレーティング
システム、アプリケーションプログラム及びデバイスド
ライバなどのソフトウェアプログラムを実行する。カラ
ー画像などのデータを主メモリ116に格納することが
でき、そのデータを使用又は変更するコンピュータ実行
可能なプロセスステップの実行中、CPU113により
そのデータをアクセスできる。
【0025】更に、図2に示すように、固定ディスク4
5はオペレーティングシステム130と、色管理モジュ
ールを含む色出現モデリングアプリケーションなどのア
プリケーションプログラム131と、分光光度計ドライ
バ及びプリンタドライバを含む様々なデバイスドライバ
132とを含む。固定ディスク45は、出力装置の無彩
色(neutral-color)に基づいて色出現モデルを調整する
ための、本発明によるプロセスステップ133を更に格
納している。
【0026】次に、図3から図6を参照して、本発明に
よる色出現モデルの調整を更に詳細に説明する。以下の
説明はカラープリンタに適用されるものであるが、本発
明はプリンタへの適用に限定されず、CRT表示装置な
どの他のカラー出力装置にも同様に適用できることを理
解すべきである。
【0027】図3は、本発明に従って色出現モデルを調
整するプロセスを示すフローチャートである。図3に示
すプロセスステップは、計算機器40で実行可能であり
且つディスク45などのコンピュータ読み取り可能な媒
体に格納されるコンピュータ実行可能なプロセスステッ
プである。このプロセスは、通常、4つの大きなステッ
プを含み、それらのステップが図3では更に詳細に分割
されている。すなわち、この場合には色値をデバイス依
存の空間からデバイス非依存の色出現空間へマッピング
する多次元カラールックアップテーブル(CLUT)の形
態をとる順方向モデルを生成するステップと、デバイス
無彩色の色陰影を表す一次元ルックアップテーブルを生
成することにより、色出現空間におけるデバイス無彩色
とデバイス無彩色軸との不一致を見出すステップと、C
LUTの各エントリをデバイスの無彩色軸と一致するよ
うに調整することにより、不一致に基づいて順方向マッ
ピングを調整するステップと、デバイス非依存の色出現
空間からデバイス依存の空間へ戻しマッピングするため
に、調整順方向マッピングを反転させるステップの4つ
である。
【0028】色出現モデルの調整を開始するために、ス
テップS301では、プリンタ50はそのプリントドラ
イバを使用して、複数のサンプルカラーパッチをプリン
トアウトする。初めに、大半のカラープリンタドライバ
は一般に色(C、M、Y、K)ごとに256レベルの着色剤に
応答してプリントできることを理解すべきである。本発
明は4色(C、M、Y、K)に関しても適用できるであろう
が、以下、三色(C、M、Y)に限定して本発明を説明す
る。従って、256(C)×256(M)×256(Y)=1
6,777,216種類の色の組み合わせのパッチをプ
リントすることが可能である。しかし、これほどの数の
カラーパッチを取り扱うのは容易ではないので、一般
に、代表的なカラーパッチサンプルのみに限定し、残る
必要な値については補間を行って求める。最も一般的に
は、間隔を一定の32として、9×9×9個のサンプル
を使用する。従って、得られるカラーパッチプリントア
ウトは9(C)×9(M)×9(Y)=729個のカラーパッチ
であり、着色剤レベルは0、32、64、96、12
8、160、192、224及び255として選択され
る。
【0029】図3に示すように、上記の均一な着色剤間
隔、すなわち、32の間隔をおいて、カラーパッチのn
×m配列がプリントアウトされる。例えば、この配列は
9(n)×81(m)配列、又は729個のカラーパッチに等
しくなる任意のnとmの組み合わせであれば良い。各カラ
ーパッチは、カラーインクごとに異なる着色剤レベルを
有する。例えば、パッチ101はC=M=Y=0のカラー
パッチ、パッチ102はC=32、M=Y=0のカラーパ
ッチなどと続き、パッチ103はC=M=Y=255のカ
ラーパッチになる場合が考えられる。これにより得られ
るプリントアウトは、デバイス依存の空間(プリンタの
色空間)におけるプリンタの色の特性の代表的スペクト
ルを提示するカラーパッチの配列となる。
【0030】プリンタ又は他の出力装置が以上の説明に
従ってカラーパッチを生成したならば、分光光度計70
のような分光光度計、又は他の何らかの色値測定装置を
使用して、各カラーパッチについて測定値を求め、それ
らの測定値を必要に応じて変換して、カラーパッチごと
の色出現空間値を得る(ステップS302)。周知の技法
を利用して、明度(J)、色相(h)及び彩度(c)につい
て、CIECAM97値などの色出現空間値をカラーパッチご
とに求める。これにより得られる値は、カラーパッチご
との、CMYなどのデバイス座標空間からJCh(色出
現空間の円筒座標)などの色出現空間への変換を表す
が、詳細には、矩形座標が得られる。従って、必要に応
じて、JCh値をJab値(色出現空間の矩形座標)に変
換するのが好ましい。Jab空間では、(J)は明度を表
し、aは色相、hは彩度を表す(「a」はおおよそ赤/緑
を表し、「b」はおおよそ青/黄色を表す)。この変換
は、CMYなどのデバイス依存の空間からJabデバイ
ス非依存の色出現空間への順方向マッピングを行うもの
である。
【0031】次に、このマッピングを利用して、デバイ
ス依存の色空間(この場合、CMY値)からデバイス非依
存の色出現空間(この場合、Jab値)に変換する多次元
カラールックアップテーブルを作成する(ステップS3
03)。これにより得られたCLUTの一例を図5に示
す。図示するように、CLUTは9(C)×9(M)×9(Y)
=729個のセルを含む三次元(C、M、Y)テーブルであ
る。各セルは先に説明したカラーパッチの1つに相当
し、ステップS302でそのパッチについて求められた
Jab値を有する。
【0032】色出現モデル調整における次のステップ
は、色出現空間において、観察者によりデバイス無彩色
と、色出現空間のデバイス無彩色軸との間で感知される
不一致を見出すステップである。本実施形態では、観察
者により感知されたデバイス無彩色のJab座標を含む
一次元ルックアップテーブルを生成する。このプロセス
は図3ではステップS304、S305及びS306の
3つのステップに分割されている。一次元ルックアップ
テーブルを生成するために、色彩研究者又は技師などの
観察者はデバイスによりプリントされたサンプルカラー
パッチを多様な観察条件で解析する。それらの条件とし
ては、様々な周囲環境、媒体の種類、照明条件などが考
えられる。そこで、観察者は、無彩色(neutral)である
と感知したカラーパッチを識別する(ステップS30
4)。尚、観察者は9×9×9=279のサンプルパッ
チグリッドの全てのサンプルパッチを解析する必要はな
く、2つのサンプルパッチ、好ましくは、図4に示すパ
ッチ101及び103のように、観察者が純白と真黒で
あると感知したサンプルのみを選択することが可能であ
ろう。あるいは、図7に示すように、明度に関してほぼ
等間隔である5つのパッチのようないくつかの無彩色パ
ッチを選択することもできるであろう。通常、測定によ
りそれらのパッチの値を求めるが、一次元ルックアップ
テーブルを埋めるために必要な残りのセルの値は補間に
より求められるであろう。
【0033】観察者が無彩色であると感知したサンプル
を識別したならば、順方向モデル多次元カラールックア
ップテーブルからサンプル無彩色パッチの色出現空間値
を取り出す。このプロセスは、選択された無彩色をプリ
ントするために使用されるCMY値を求め、CLUTに
おいてそのCMY値を有するサンプルポイントの場所を
確定し、そのサンプルポイントのJab値をテーブルか
ら取り出すことから成る。尚、サンプルパッチのCMY
値がCLUTを生成するために使用された間隔値に厳密
に対応していない場合があることに注意すべきである。
そのような場合には、サンプルポイントのJab値は容
易には得られず、隣接する間隔ポイントから補間によっ
て値を得ることになるであろう。
【0034】観察者が、CMYが32、32、32でプ
リントされる、無彩色であると感知したパッチを選択し
た場合を考えてみる。これらの値を使用して、CLUT
をアクセスし、32、32、32のCMY値に相当する
セルから直接にJab値を取り出す。ユーザはCLUT
に含まれる間隔値に厳密に対応するCMY値でプリント
されたパッチを選択したので、Jab値はCLUTから
直接得られる。
【0035】しかし、観察者がCLUTに含まれる間隔
値に厳密には対応していないサンプルパッチを無彩色で
あると感知して、選択する場合も多い。例えば、32、
32、32ではなく、28、32、36のCMY値でプ
リントされたカラーパッチを選択することも考えられ
る。従って、28、32、36のサンプルパッチのJa
b値をCLUTから直接取り出すことは不可能であり、
補間によってこれを求めなければならない。適切な補間
は三線形・正四面体(tri-linear and tetrahedral)補間
である。
【0036】サンプルパッチのJab値をCLUTから
直接に又は補間によって取り出したならば、それらの値
を一次元ルックアップテーブルに入力する(ステップS
306)。このJab値の取り出しプロセスと、一次元
ルックアップテーブルへの入力は図6に示されている。
図示されているように、0、0、0のCMYに対応する
セルのJab値が3つの値j、a及びbを含む一次元テ
ーブルに記入されている。尚、セル0、0、0は、この
パッチについては着色剤が全くプリントされていないた
めに、無彩色(純白)として感知されるものと予期される
であろう。
【0037】以上の取り出しプロセスを続けて実行し
て、観察者によりデバイス無彩色として識別されたカラ
ーパッチごとにJab値を求める。
【0038】一次元ルックアップテーブルにおけるa及
びbの値は全ての明度レベルに対してa=b=0となる
のが理想的であろう。これは、観察者により選択された
サンプルポイントが無彩色軸と全く一致することを意味
している。しかし、このようなケースは一般的にはな
く、サンプルパッチのJab値は無彩色軸からずれてい
る。サンプルポイントが無彩色軸からずれていると、取
り出されるa及びbの値は共にゼロではない何らかの値
をとることになる。一次元ルックアップテーブルにおけ
るa及びbの値がゼロからどれほどずれでいるかは、そ
の明度レベルに関する無彩色軸との不一致の程度を表
す。
【0039】本発明の目的は、そのような不一致に対し
てCLUTを調整することである。例えば、図7は、ポ
イント201、202、203及び204のような、デ
バイス無彩色のサンプルポイントのJab値が理想的に
は色出現空間の無彩色軸と一致しているべきであるにも
かかわらず、不一致を生じ、無彩色軸上にない例を示し
ている。
【0040】一次元ルックアップテーブルに含まれる不
一致値を使用して、多次元カラールックアップテーブル
における値を調整する(ステップS307)。CLUTの
セルごとに、セルに格納されている3つのJab値のう
ち明度(J)を求め、一次元テーブルで対応する明度(J)
値を探すか、又は一次元テーブルの補間によって対応す
る明度値を求める。次に、一次元テーブルから取り出し
たa値及びb値に基づいて、セルの3つのJab値のう
ちa値及びb値を調整する。例えば、CLUTのセルが
図7に示すように60の明度レベルを有する場合、一次
元ルックアップテーブルをアクセスして、必要に応じて
補間を使用し、明度レベル60のa値及びb値を求め
る。次に、一次元ルックアップテーブルの明度レベル6
0に対応するa値をCLUTのセルに含まれるa値から
減算する。同様に、一次元ルックアップテーブルの明度
レベル60に対応するb値をCLUTのセルに含まれる
b値から減算する。CLUTの全てのセルが調整され終
わるまで、全てのセルについてこのプロセスを継続す
る。その結果、観察者の無彩色の感知が無彩色軸と一致
するように調整されたCLUTが得られる。
【0041】このように調整したテーブルを反転させ
て、カラー出力のために、デバイス非依存の色出現空間
からデバイス依存の空間への逆マッピングを行う(ステ
ップS308)。次に、調整順方向テーブルと反転テー
ブルを、プリント作業のためにエンドユーザにより使用
されるべき色管理モジュールに挿入(入力)する(ステ
ップS309)。
【0042】別の実施形態においては、セルごとにa値
及びb値を完全に調整するのではなく、値の部分調整を
実行する。ここで、発明者は、特に彩度の高い色の場
合、上記の実施形態に従って値の完全調整を実行する
と、場合によっては、再度値の高い色のカラフルさが失
われてしまうことに気づいた。従って、この第2の実施
形態はCLUTの一部の値について部分調整のみを行
う。
【0043】部分調整は、何らかの変数の線形関数又は
非線形関数のいずれかとしての部分調整を含めて、様々
な方法で実行できるであろう。例えば、部分調整は、彩
度及び明度などの変数に基づく線形関数又は非線形関数
であっても良い。
【0044】この実施形態は反比例アルゴリズムを利用
して、彩度又は明度のいずれか、あるいはその双方の組
み合わせに基づく部分調整を実行する。彩度の場合、実
施形態は、無彩色軸に最も近い色が無彩色軸と一致し、
無彩色軸から最も遠い色は比例関係でより少なく調整さ
れるように、色を調整する。言い換えれば、彩度に基づ
く部分調整の場合、本発明は、先の説明に従って無彩色
に対応するセルを無彩色軸と完全に一致するように調整
する。しかし、彩度の高い色に対応するセルに関して
は、反比例調整を行う。
【0045】すなわち、色の彩度が高くなるほど、その
色は無彩色軸から遠くなる。この実施形態は、a値及び
b値の初期彩度値に応じて、a値及びb値を比例調整す
る。例えば、無彩色軸に最も近い色のa値及びb値は低
く、無彩色軸から最も遠い色のa値及びb値は高い。無
彩色軸からの総距離はa2+b2の平方根として計算で
き、距離の短い色は無彩色軸に近くなるので、それらの
色は大きな割合で調整され、距離の長い色は彩度を維持
するようにより小さな割合で調整されることになる。
【0046】一例として、図7に示すサンプルポイント
203、204及び205を考えてみる。ポイント20
3は観察者に無彩色と感知される陰影である。そのた
め、ポイント203は不一致値の全てを減算することに
より調整され、従って、無彩色軸上に乗るように調整さ
れる。これに対し、ポイント205及び206は反比例
法則に従って、各々の彩度レベルに応じて調整されるこ
とになるであろう。この場合、ポイント205はいくら
か彩度はあるが無彩色軸に近い。従って、ポイント20
5は無彩色軸に近い方にあるので、ポイント203より
は少ないが、ほぼ同じ程度に調整されると考えられる。
しかし、ポイント206は非常に高い彩度を有し、無彩
色軸から遠い位置にある。従って、ポイント206は、
その彩度の多くを維持するように、より小さい割合で調
整される。この反比例アルゴリズムをCLUTの全ての
セルに適用し、調整CLUTをレンダリングする。先の
実施形態と同様に、この後、調整CLUTを反転させ
て、色出現空間からデバイス依存の空間に戻し変換し、
調整CLUTと反転CLUTの双方が色管理プログラム
により利用可能となる。
【0047】部分調整の別の実施形態においては、明度
に基づいて部分調整を実行する。この実施形態では、比
例アルゴリズムを利用して、明度値の高いポイントを小
さい割合で調整し、明度値の低いポイントをより大きな
割合で調整する。
【0048】再び図7を参照して、サンプルポイント2
06及び207に関して、この実施形態を考える。図示
されているように、ポイント206とポイント207は
等価の彩度値(無彩色軸からの距離)を有するが、明度値
(J値)は異なっている。この実施形態の比例アルゴリズ
ムを利用すると、高い明度値を有するポイント207は
低い明度値を有するポイント205と比較して、比例関
係で少ない割合で調整され、ポイント205はより大き
な割合で調整されると考えられる。この場合にも、CL
UTの全てのセルに比例アルゴリズムを適用し、その結
果得られた調整CLUTを反転させて、色管理プログラ
ムで2つのCLUTを利用できるようにする。
【0049】明度と彩度の組み合わせに基づく部分調整
も可能である。
【0050】以上、特定の実施形態に関して本発明を説
明した。本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明
の趣旨から逸脱せずに、当業者により様々な変更や変形
を実施しうることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施しうるコンピュータシステムを示
す図。
【図2】図1のコンピュータシステムに示す計算機器の
内部構造を示す詳細なブロック構成図である。
【図3】本発明に従って色出現モデルを調整するコンピ
ュータ実行可能なプロセスステップを示すフローチャー
トである。
【図4】本発明で利用されるサンプルカラーパッチプリ
ントアウトの一例を示す図である。
【図5】本発明で利用される多次元カラールックアップ
テーブルの一例を示す図である。
【図6】一次元ルックアップテーブルを生成するため
に、図5の多次元カラールックアップテーブルから色出
現値を取り出す過程の一例を示す図である。
【図7】本発明に従って無彩色軸に対してサンプルポイ
ントをどのようにして調整するかの一例を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z (72)発明者 ユージニオ マルティネス−ウリエガス アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92612, アーバイン, イノベーション ドライブ 110 キヤノン インフォメ ーション システムズ, インク. 内 (72)発明者 エリザベス ピロッタ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 92612, アーバイン, イノベーション ドライブ 110 キヤノン インフォメ ーション システムズ, インク. 内

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色出現空間におけるデバイスの色域の表
    現を調整する方法において、 デバイス依存の空間からデバイス非依存の色出現空間へ
    のサンプル色の順方向マッピングを実行して、順方向マ
    ッピングデバイス非依存値を得るステップと、 感知されたデバイス無彩色に関して、それぞれがデバイ
    ス無彩色の順方向マッピング値と色出現空間の無彩色軸
    との差である不一致値を求めるステップと、 調整順方向マッピングを得るために、デバイス無彩色の
    対応する明度レベルごとに求められた不一致値を利用す
    ることにより各順方向マッピングデバイス非依存値を調
    整するステップとを備えることを特徴とする調整方法。
  2. 【請求項2】 前記順方向マッピングは、色サンプルの
    測定値をデバイス依存の色出現空間からデバイス非依存
    の色出現空間へ変換することにより得られる順方向ルッ
    クアップテーブルであることを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 不一致値は、デバイス無彩色のデバイス
    非依存の色出現空間値を取り出し、ある範囲の明度値に
    ついて無彩色軸をマッピングする一次元ルックアップテ
    ーブルを生成することにより求められることを特徴とす
    る請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記デバイス非依存値はJab値である
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記各デバイス非依存値の調整ステップ
    は、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」座標を前記デバイス非依
    存値の対応する「a」座標から減算し、且つ、前記デバイ
    ス無彩色の前記「b」座標を前記デバイス非依存値の対応
    する「b」座標から減算するステップを有することを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記各デバイス非依存値の調整ステップ
    は、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」値及び「b」値の線形関数
    又は非線形関数によって前記「a」値及び「b」値を調整す
    るステップを有することを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 更に、得られた調整順方向マッピングを
    デバイス非依存の色出現空間からデバイス依存の空間へ
    反転させるステップを有することを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記調整順方向マッピング及び前記反転
    調整順方向マッピングは色管理モジュールに挿入される
    ことを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 計算装置が前記色管理モジュールを利用
    してカラーデータ管理を実行し、画像を出力することを
    特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記順方向マッピングデバイス非依存
    値の調整は各値の完全調整であることを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記順方向マッピングデバイス非依存
    値の調整は、線形方式又は非線形方式で実行される部分
    調整であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    に基づいて行うことを特徴とする請求項11記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記部分調整は少なくとも一部で明度
    に基づいて行うことを特徴とする請求項11記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    と明度の双方に基づいている請求項11記載の方法。
  17. 【請求項17】 彩度に基づく前記部分調整は反比例に
    より実行され、且つ明度に基づく前記部分調整は反比例
    により実行されることを特徴とする請求項16記載の方
    法。
  18. 【請求項18】 前記不一致値は2つのデバイス無彩色
    について求められ、残る値は補間により求められること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 色出現空間におけるデバイスの色域の
    表現を調整するためのコンピュータ実行可能なプロセス
    ステップにおいて、 デバイス依存の空間からデバイス非依存の色出現空間へ
    のサンプル色の順方向マッピングを実行して、順方向マ
    ッピングデバイス非依存値を得るステップと、 感知されたデバイス無彩色に関して、それぞれがデバイ
    ス無彩色の順方向マッピング値と色出現空間の無彩色軸
    との差である不一致値を求めるステップと、 調整順方向マッピングを得るために、デバイス無彩色の
    対応する明度レベルごとに求められた不一致値を利用す
    ることにより各順方向マッピングデバイス非依存値を調
    整するステップとを有することを特徴とするコンピュー
    タ実行可能なプロセスステップ。
  20. 【請求項20】 前記順方向マッピングは、色サンプル
    の測定値をデバイス依存の色出現空間からデバイス非依
    存の色出現空間へ変換することにより得られる順方向ル
    ックアップテーブルであることを特徴とする請求項19
    記載のコンピュータ実行可能なプロセスステップ。
  21. 【請求項21】 不一致値は、デバイス無彩色のデバイ
    ス非依存の色出現空間値を取り出し、ある範囲の明度値
    について無彩色軸をマッピングする一次元ルックアップ
    テーブルを生成することにより求められることを特徴と
    する請求項19記載のコンピュータ実行可能なプロセス
    ステップ。
  22. 【請求項22】 前記デバイス非依存値はJab値であ
    ることを特徴とする請求項19記載のコンピュータ実行
    可能なプロセスステップ。
  23. 【請求項23】 前記各デバイス非依存値の調整ステッ
    プは、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」座標を前記デバイス非依
    存値の対応する「a」座標から減算し、且つ、前記デバイ
    ス無彩色の前記「b」座標を前記デバイス非依存値の対応
    する「b」座標から減算するステップを有することを特徴
    とする請求項19記載のコンピュータ実行可能なプロセ
    スステップ。
  24. 【請求項24】 前記各デバイス非依存値の調整ステッ
    プは、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」値及び「b」値の線形関数
    又は非線形関数によって前記「a」値及び「b」値を調整す
    るステップを有することを特徴とする請求項19記載の
    コンピュータ実行可能なプロセスステップ。
  25. 【請求項25】 更に、得られた調整順方向マッピング
    をデバイス非依存の色出現空間からデバイス依存の空間
    へ反転させるステップを有することを特徴とする請求項
    19記載のコンピュータ実行可能なプロセスステップ。
  26. 【請求項26】 前記調整順方向マッピング及び前記反
    転調整順方向マッピングは色管理モジュールに挿入され
    ることを特徴とする請求項25記載のコンピュータ実行
    可能なプロセスステップ。
  27. 【請求項27】 計算装置が前記色管理モジュールを利
    用してカラーデータ管理を実行し、画像を出力すること
    を特徴とする請求項26記載のコンピュータ実行可能な
    プロセスステップ。
  28. 【請求項28】 前記順方向マッピングデバイス非依存
    値の調整ステップは各値の完全調整であることを特徴と
    する請求項19記載のコンピュータ実行可能なプロセス
    ステップ。
  29. 【請求項29】 前記順方向マッピングデバイス非デバ
    イス値の調整は、線形方式又は非線形方式で実行される
    部分調整であることを特徴とする請求項19記載のコン
    ピュータ実行可能なプロセスステップ。
  30. 【請求項30】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    に基づいて行うことを特徴とする請求項29記載のコン
    ピュータ実行可能なプロセスステップ。
  31. 【請求項31】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項30記載のコンピュータ実行
    可能なプロセスステップ。
  32. 【請求項32】 前記部分調整は少なくとも一部で明度
    に基づいて行うことを特徴とする請求項29記載のコン
    ピュータ実行可能なプロセスステップ。
  33. 【請求項33】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項32記載のコンピュータ実行
    可能なプロセスステップ。
  34. 【請求項34】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    と明度の双方に基づいて行われることを特徴とする請求
    項29記載のコンピュータ実行可能なプロセスステッ
    プ。
  35. 【請求項35】 彩度に基づく前記部分調整は反比例に
    より実行され、且つ明度に基づく前記部分調整は反比例
    により実行されることを特徴とする請求項34記載のコ
    ンピュータ実行可能なプロセスステップ。
  36. 【請求項36】 前記不一致値は2つのデバイス無彩色
    について求められ、残る値は補間により求められる請求
    項19記載のコンピュータ実行可能なプロセスステッ
    プ。
  37. 【請求項37】 カラー画像データを処理する装置にお
    いて、色出現空間におけるデバイスの色域の表現を調整
    するための実行可能なプロセスステップを記憶するプロ
    グラムメモリと、 ここで、実行可能なプロセスステップは、 (a) デバイス依存の空間からデバイス非依存の色出現空
    間へのサンプル色の順方向マッピングを実行して、順方
    向マッピングデバイス非依存値を得るステップと、 (b) 感知されたデバイス無彩色に関して、それぞれがデ
    バイス無彩色の順方向マッピング値と色出現空間の無彩
    色軸との差である不一致値を求めるステップと、 (c) 調整順方向マッピングを得るために、デバイス無彩
    色の対応する明度レベルごとに求められた不一致値を利
    用することにより各順方向マッピングデバイス非依存値
    を調整するステップとを有する;プログラムメモリに格
    納されているプロセスステップを実行するプロセッサと
    を備えることを特徴とする装置。
  38. 【請求項38】 前記順方向マッピングは、色サンプル
    の測定値をデバイス依存の色出現空間からデバイス非依
    存の色出現空間へ変換することにより得られる順方向ル
    ックアップテーブルであることを特徴とする請求項37
    記載の装置。
  39. 【請求項39】 不一致値は、デバイス無彩色のデバイ
    ス非依存の色出現空間値を取り出し、ある範囲の明度値
    について無彩色軸をマッピングする一次元ルックアップ
    テーブルを生成することにより求められる請求項37記
    載の装置。
  40. 【請求項40】 前記デバイス非依存値はJab値であ
    る請求項37記載の装置。
  41. 【請求項41】 前記各デバイス非依存値の調整ステッ
    プは、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」座標を前記デバイス非依
    存値の対応する「a」座標から減算し、且つ、前記デバイ
    ス無彩色の前記「b」座標を前記デバイス非依存値の対応
    する「b」座標から減算するステップを有することを特徴
    とする請求項37記載の装置。
  42. 【請求項42】 前記各デバイス非依存値の調整ステッ
    プは、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」値及び「b」値の線形関数
    又は非線形関数によって前記「a」値及び「b」値を調整す
    るステップを有することを特徴とする請求項37記載の
    装置。
  43. 【請求項43】 得られた調整順方向マッピングをデバ
    イス非依存の色出現空間からデバイス依存の空間へ反転
    させる過程を更に含む請求項37記載の装置。
  44. 【請求項44】 前記調整順方向マッピング及び前記反
    転調整順方向マッピングは色管理モジュールに挿入され
    ることを特徴とする請求項43記載の装置。
  45. 【請求項45】 計算装置が前記色管理モジュールを利
    用してカラーデータ管理を実行し、画像を出力すること
    を特徴とする請求項44記載の装置。
  46. 【請求項46】 前記順方向マッピングデバイス非依存
    値の調整は各値の完全調整であることを特徴とする請求
    項37記載の装置。
  47. 【請求項47】 前記順方向マッピングデバイス非依存
    値の調整は、線形方式又は非線形方式で実行される部分
    調整であることを特徴とする請求項37記載の装置。
  48. 【請求項48】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    に基づいて行われることを特徴とする請求項47記載の
    装置。
  49. 【請求項49】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項48記載の装置。
  50. 【請求項50】 前記部分調整は少なくとも一部で明度
    に基づいて行われることを特徴とする請求項47記載の
    装置。
  51. 【請求項51】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項50記載の装置。
  52. 【請求項52】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    と明度の双方に基づいて行われることを特徴とする請求
    項47記載の装置。
  53. 【請求項53】 彩度に基づく前記部分調整は反比例に
    より実行され、且つ明度に基づく前記部分調整は反比例
    により実行されることを特徴とする請求項52記載の装
    置。
  54. 【請求項54】 前記不一致値は2つのデバイス無彩色
    について求められ、残る値は補間により求められること
    を特徴とする請求項37記載の装置。
  55. 【請求項55】 色出現空間におけるデバイスの色域の
    表現を調整するためのコンピュータ実行可能なプロセス
    ステップのコードが記憶された、コンピュータ読み取り
    可能な媒体であって、 前記コンピュータ実行可能なプロセスステップは、 (a) デバイス依存の空間からデバイス非依存の色出現空
    間へのサンプル色の順方向マッピングを実行して、順方
    向マッピングデバイス非依存値を得るステップと、 (b) 感知されたデバイス無彩色に関して、それぞれがデ
    バイス無彩色の順方向マッピング値と色出現空間の無彩
    色軸との差である不一致値を求めるステップと、 (c) 調整順方向マッピングを得るために、デバイス無彩
    色の対応する明度レベルごとに求められた不一致値を利
    用することにより各順方向マッピングデバイス非依存値
    を調整するステップとを備えることを特徴とするコンピ
    ュータ読み取り可能な媒体。
  56. 【請求項56】 前記順方向マッピングは、色サンプル
    の測定値をデバイス依存の色出現空間からデバイス非依
    存の色出現空間へ変換することにより得られる順方向ル
    ックアップテーブルであることを特徴とする請求項55
    記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  57. 【請求項57】 不一致値は、デバイス無彩色のデバイ
    ス非依存の色出現空間値を取り出し、ある範囲の明度値
    について無彩色軸をマッピングする一次元ルックアップ
    テーブルを生成することにより求められることを特徴と
    する請求項55記載のコンピュータ読み取り可能な媒
    体。
  58. 【請求項58】 前記デバイス非依存値はJab値であ
    る請求項55記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  59. 【請求項59】 前記各デバイス非依存値の調整ステッ
    プは、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」座標を前記デバイス非依
    存値の対応する「a」座標から減算し、且つ、前記デバイ
    ス無彩色の前記「b」座標を前記デバイス非依存値の対応
    する「b」座標から減算するステップを有することを特徴
    とする請求項55記載のコンピュータ読み取り可能な媒
    体。
  60. 【請求項60】 前記各デバイス非依存値の調整ステッ
    プは、 そのデバイス非依存値と同等の明度値を有するデバイス
    無彩色について「a」座標及び「b」座標を求め、 前記デバイス無彩色の前記「a」値及び「b」値の線形関数
    又は非線形関数によって前記「a」値及び「b」値を調整す
    るステップを有することを特徴とする請求項55記載の
    コンピュータ読み取り可能な媒体。
  61. 【請求項61】 更に、得られた調整順方向マッピング
    をデバイス非依存の色出現空間からデバイス依存の空間
    へ反転させるステップを有することを特徴とする請求項
    55記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  62. 【請求項62】 前記調整順方向マッピング及び前記反
    転調整順方向マッピングは色管理モジュールに挿入され
    ることを特徴とする請求項61記載のコンピュータ読み
    取り可能な媒体。
  63. 【請求項63】 計算装置が前記色管理モジュールを利
    用してカラーデータ管理を実行し、画像を出力すること
    を特徴とする請求項62記載のコンピュータ読み取り可
    能な媒体。
  64. 【請求項64】 前記順方向マッピングデバイス非依存
    値の調整は各値の完全調整であることを特徴とする請求
    項55記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  65. 【請求項65】 前記順方向マッピングデバイス非依存
    値の調整は、線形方式又は非線形方式で実行される部分
    調整であることを特徴とする請求項55記載のコンピュ
    ータ読み取り可能な媒体。
  66. 【請求項66】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    に基づいて行われることを特徴とする請求項65記載の
    コンピュータ読み取り可能な媒体。
  67. 【請求項67】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項66記載のコンピュータ読み
    取り可能な媒体。
  68. 【請求項68】 前記部分調整は少なくとも一部で明度
    に基づいて行われることを特徴とする請求項65記載の
    コンピュータ読み取り可能な媒体。
  69. 【請求項69】 前記部分調整は反比例により実行され
    ることを特徴とする請求項68記載のコンピュータ読み
    取り可能な媒体。
  70. 【請求項70】 前記部分調整は少なくとも一部で彩度
    と明度の双方に基づいて行われることを特徴とする請求
    項65記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
  71. 【請求項71】 彩度に基づく前記部分調整は反比例に
    より実行され、且つ明度に基づく前記部分調整は反比例
    により実行されることを特徴とする請求項70記載のコ
    ンピュータ読み取り可能な媒体。
  72. 【請求項72】 前記不一致値は2つのデバイス無彩色
    について求められ、残る値は補間により求められる請求
    項55記載のコンピュータ読み取り可能な媒体。
JP2000353207A 1999-11-19 2000-11-20 色処理装置及び方法及び記憶媒体 Expired - Fee Related JP4434471B2 (ja)

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