JP4533291B2 - 色処理方法およびその装置 - Google Patents

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本発明は、入力デバイスの画像データを出力デバイス用の画像データに変換する色処理に関する。
図1はICC (International Color Consortium)プロファイルなどを利用する一般的なカラーマッチング処理の概念を示す図である。
まず、入力プロファイル201によって、入力RGBデータをデバイスに依存しない色空間(PCS: Profile Connection Space)のXYZデータに変換する。出力デバイスは色再現範囲(以下「色域」と呼ぶ)外の色を表現することができない。そこで、すべて色を出力デバイスの色域内に収めるために、XYZデータに色域圧縮を施す。そして、出力プロファイル206によって、色域圧縮を施したXYZデータを、デバイスに依存しない色空間から出力デバイスに依存する色空間のRGBデータやCMYKデータに変換する。入力色空間からPCSへの変換、および、PCSから出力色空間への変換は行列演算またはルックアップテーブル(LUT)を用いて行う。
しかし、ICCプロファイルは、基準白色点および環境光が固定されている問題がある。この問題を解決するために、特開2002-281338公報に開示された方法が提案されている。
図2はICCプロファイルの問題点を考慮したカラーマッチング処理の概念を示す図である。
まず、入力プロファイル11によって、入力RGBデータをPCSのXYZデータに変換する。さらに、順変換部(CAM) 12により、XYZデータを人間の色知覚色空間のデータに順変換する。そして、色域圧縮部13または14により、入力デバイスおよび出力デバイスの色域を考慮して色知覚空間のデータを色域圧縮する。その後、逆変換部(CAM-1) 15により、色域圧縮した色知覚空間のデータをPCSのXYZデータに逆変換する。そして、出力プロファイル16によって、XYZデータをデバイスに依存しない色空間から出力デバイスに依存する色空間のRGBデータやCMYKデータに変換する。
このようなカラーマッチング処理は、ICCプロファイルなどの入力デバイスおよび出力デバイスの特性値は、使用するデバイスの特性に完全に合致しているとして成り立つものである。しかし、入力デバイスや出力デバイスのような製品は、たとえ同一機種であっても特性のばらつき(個体差)を有する。さらに、その特性は、使用環境や経時変化によって理想的な特性から変動する。
この個体差や特性の変動は、デバイスの校正作業、所謂キャリブレーションによって補正する。デバイスのキャリブレーションは、一般に、デバイスが用いる各色について階調再現性が所定の特性になるように補正するものである。しかし、各色を混合して再現する色の階調特性が非線形性であると、使用する色の階調再現性を所定の特性にするような補正では、期待するような校正結果が得られない。
また、高精度なキャリブレーションを行う場合、使用デバイスの特性を反映したICCプロファイルを作成し適用する場合がある。しかし、そのデバイスについては最適なカラーマッチング処理が行われるとしても、常に安定した色再現の画像を得ることはできない。これは、色域圧縮の条件が固定ではなく、デバイスの特性変動に応じて動的に変化するためである。例えば、出力デバイスとしてインクジェットカラープリンタを例に説明すると、たとえ同一機種でも個体間には製造公差内のインクの吐出量の差がある。インク吐出量が多ければ色域が広くなり、インク吐出量が少なければ色域が狭くなる。色域の大小に応じて、それぞれの特性に合致するカラーマッチング処理を行えば、それぞれ適切な処理結果は得られるにしても、色域の相違に起因する色域圧縮の程度の差によって再現色が異なる結果になる。
勿論、出力デバイスに限らず、入力デバイスにおいても個体差により色再現に差が生じる場合は色域圧縮の結果に影響を及ぼし、カラーマッチング処理の結果に差が生じる。
特開2000-050086公報
本発明は、入出力デバイスの個体差や特性変動を補正したカラーマッチングにすることを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明にかかる色処理は、入力デバイスに依存する色空間のデータにデバイスに依存しない色空間のデータに変換する入力変換、入力側の観察条件に応じた色知覚モデルの順変換、前記入力デバイスおよび出力デバイスの色域に応じた色域変換、出力側の観察条件に応じた色知覚モデルの逆変換、並びに、前記出力デバイスに依存する色空間のデータに変換する出力変換を含む色変換を施す色処理であって、前記入力デバイスおよび前記出力デバイスの基準測色値および校正用測色値を保持し、前記入力デバイスの基準測色値から前記入力デバイスの色域を設定し、前記出力デバイスの基準測色値から前記出力デバイスの色域を設定前記設定した入力デバイスの色域と前記設定した出力デバイスの色域から前記色域変換用の色変換定義を設定し、前記入力デバイスの校正用測色値を用いて前記入力変換を生成し、前記出力デバイスの校正用測色値を用いて前記出力変換を生成し、前記出力デバイスが出力した校正用画像の測色値を用いて、前記出力デバイスの校正用測色値を更新することを特徴とする。
本発明によれば、入出力デバイスの個体差や特性変動を補正したカラーマッチングにすることができる。
以下、本発明にかかる実施例の画像処理を図面を参照して詳細に説明する。
●色知覚モデルの処理
人間の視覚系によって、知覚される色は、照明光の違い、刺激がおかれている背景などの条件によって、目に入る光が同じでも異なって見えることが知られている。
例えば、白熱電球で照明された白色は、目に入る光の特性ほどには赤く感じられず、白として知覚される。また、黒い背景におかれた白と、明るい背景におかれた白では、黒い背景におかれた白の方が明るく感じられる。前者の現象は色順応、後者は対比として知られている。
つまり、色をXYZで表示するのではなく、網膜に分布する視細胞の生理的な活性度に対応する量で色を表示する必要がある。このような目的で色知覚モデルが開発された。なお、CIEは、CIECAM02の使用を推奨している。色知覚モデルは色覚の生理的な三原色を用いる。例えばCIECAM02で計算される色知覚の相関量であるH(色相)、J(明度)およびC(クロマ)、または、H(色相)、Q(ブライトネス)およびM(カラフルネス)の値が、観察条件に依存しない色の表示方法と考えられる。H、J、CまたはH、Q、Mの値がデバイス間で一致するように色再現すれば、入出力画像の観察条件の違いを解決することができる。
図3は入力画像を観察する際の観察条件に応じた補正処理(XYZをJChまたはQMhに変換する処理)を行う色知覚モデルCIECAM02の順変換における処理内容を説明する図である。
まず、入力画像の観察条件情報として、順応視野の輝度LA (cd/m2)。光源条件における試料の相対三刺激値XYZ。光源条件における白色光の相対三刺激値XwYwZw。光源条件における背景の相対輝度Ybを設定する(S160)。なお、順応視野の輝度LAには、通常、順応視野における白の輝度の20%を選ぶ。また、ステップS180で指定される観察条件のタイプに基づき、入力画像の観察条件情報として、周囲の影響の定数c、色誘導係数Nc、明度コントラスト係数FLL、順応度の係数Fを設定する(S170)。
ステップS160およびS170で設定した入力画像の観察条件情報に基づき、入力画像を示すXYZに対して以下の処理を行う。
まず、人間の生理的な三原色として考えられているBradfordの三原色に基づき、XYZを変換してBradford錐体応答RGBを求める(S100)。人間の視覚は常に観察光源に完全順応するわけではないので、輝度レベルと周囲条件(LAおよびF)に基づき順応度を示す変数Dを求める。そして、変数DおよびXwYwZwに基づき、RGBに対して不完全順応処理を行いRcGcBcに変換する(S110)。
次に、人間の生理的な三原色として考えられているHunt-Pointer-Estevezの三原色に基づき、RcGcBcを変換してHunt-Pointer-Estevez錐体応答R'G'B'を求める(S120)。このR'G'B'に対して刺激強度レベルによる順応度合いの推定を行い、試料と白の両方に応じた順応後錐体応答R'aG'aB'aを求める(S130)。なお、ステップS130では、順応視野の輝度LAに基づき求まる変数FLを用いて非線型応答圧縮を行う。
続いて、見えとの相関関係を求めるために、以下の処理を行う。
赤-緑および黄-青の反対色応答abをR'aG'aB'aから求め(S140)、反対色応答abおよび偏心係数から色相Hを求める(S150)。
また、Ywおよび背景の相対輝度Ybから背景誘導係数nを求め、背景誘導係数nを用いて試料および白の両方に関する無彩色応答AおよびAwが求める(S190)。そして、背景誘導係数nおよび明度コントラスト係数FLLから求まる係数z、および、A、Aw、cに基づき明度Jを求める(S151)。続いて、色誘導係数Ncから飽和度Sを求め(S153)、飽和度Sおよび明度JからクロマCを求め(S152)、明度Jおよび白の無彩色応答Awから輝度Qを求める(S154)。
また、変数FLおよび周囲の影響の定数cからカラフルネスMを求める(S155)。
●キャリブレーション機能によるデバイスモデルおよび色域の生成
図4は入出力デバイスのキャリブレーション機能を有する、色知覚モデルを使用して色域圧縮を行うカラーマッチング処理の概念を示す図である。
まず、入力側のデバイスモデル401および出力側のデバイスモデル406を、基準測色値413、414または校正用測色値415、416を用いて生成する。
基準測色値413、414は、使用する入出力デバイスの基準になる測色値である。同一機種の入出力デバイスにも個体差や特性変動があるが、基準測色値413、414は、当該機種が理想的な色再現をする際の測色値であり、個体差や特性変動分を含まない。また、基準測色値413、414として、当該機種の特性変動の最大値、最小値、中心値、あるいは、理想値の測色値を採用してもよい。
校正用測色値415、416は、使用する入出力デバイスの使用時の特性を反映した、実測に基づく測色値であり、後に説明するキャリブレーション制御により、適宜更新される。
なお、基準測色値413、414、および、校正用測色値415、416は、画像処理システムの形態によって、基準測色値と校正用測色値を一つのデータファイルとして提供するようにしてもよい。この場合、校正用測色値のデータ部分が適宜書き換えられ、更新される。
また、デバイスモデルには、順方向変換(ICCプロファイルのAtoB tagの処理に相当)と逆方向変換(ICCプロファイルのBtoA tagの処理に相当)が存在する。デバイスキャラクタライゼーションとは、測色値に基づき、順方向変換、および、逆方向変換を行うための変換データを生成する処理である。順方向変換はデバイス依存のデータからデバイス非依存のデータへの変換を、逆方向変換はデバイス非依存のデータからデバイス依存のデータへの変換をそれぞれ表す。
順方向変換用のデータ生成は、デバイス色と測色値の対応関係を記述した基準測色値ファイル413または414、あるいは、校正用測色値ファイル415または416を読み込み、デバイス色をXYZ値に変換する多次元LUTまたは変換式を生成する。
逆方向変換用のデータ生成は、順方向変換の結果を利用して、順方向多次元LUTの逆引きや回帰分析法による多項式パラメータの最適化などにより、XYZ値をデバイス色に変換する次元LUTまたは変換式を生成する。
なお、測色値やデバイス非依存の色空間は、XYZに限定されるわけではなく、Lab、Luvなどの色空間であっても構わない。
次に、人間の色知覚空間における、入力側のデバイスの色域407または408と、出力側デバイスの色域409または410を求める。人間の色知覚空間は、相対(Relative)モードの場合はJChを、絶対(Absolute)モードの場合はQMhを選択する。
つまり、基準測色値413を用いて作成したデバイスモデル401の順方向変換の結果から入力側のデバイスの色域のXYZ値を得る。そして、当該XYZ値に色知覚モデルの順方向変換を適用してJCh(またはQMh)値を得る。このJCh(またはQMh)値から三次元凸包(Convex Hull)の作成を行うなどして、色域407または408として、JCh(またはQMh)値を包含する三次元立体を得る。
また、基準測色値414を用いて作成したデバイスモデル406の順方向変換の結果から出力側のデバイスの色域のXYZ値を得る。そして、当該XYZ値に色知覚モデルの順方向変換を適用してJCh(またはQMh)値を得る。JCh(またはQMh)値から三次元凸包(Convex Hull)の作成を行うなどして、色域409または410として、JCh(またはQMh)値を包含する三次元立体を得る。
色域407、408、409、410を求める際に基準測色値413、414を利用するのは、デバイスの固体差や経時変化などによる特性変動に影響されず、使用対象のデバイスの基準特性を反映するためである。
そして、入力側の色知覚モデルには入力側観察条件411、出力側の色知覚モデルには出力側観察条件412をそれぞれ設定する。なお、色知覚モデルとしてはCIECAM02、CIECAM97sなどに限定される必要はなく、人間の色知覚パラメータJ、C、Q、M、Hを予測できる色知覚モデルであればよい。
●デバイスモデルおよび色域に基づくカラーマッチング処理
上記で生成した入力側および出力側のデバイスモデル401、406および色域407、409に基づきカラーマッチング処理を行う。JCh上で色域圧縮を行う場合、入力側のデバイス色から出力側のデバイス色への色変換は、以下の処理によって行うことができる。
まず、入力側のデバイスの校正用測色値415を用いて生成したデバイスモデル401の順方向変換を入力色に適用してXYZ値を求める。続いて、入力側観察条件411に基づくCAM 12により、XYZ値をJCh値に変換する。次に、入力側のデバイスの色域407と出力側のデバイスの色域409に基づき色域圧縮部13により色域を圧縮する。
勿論、色域圧縮の際には、次の色域圧縮方法を選択することができる。知覚的な色再現(perceptual color reproduction)。彩度重視の色再現(satulation color reproduction)。測色的一致の色再現(colorimetric color reproduction)。好ましい色再現(preferred color reproduction)。記憶色に基づく色再現(memory color reproduction)など。
次に、出力側観察条件412に基づくCAM-1 15により、色域圧縮後のJCh値をXYZ値に変換する。そして、出力側のデバイスの校正用測色値416を用いて生成したデバイスモデル406の逆方向変換をXYZ値に適用して出力色を求める。
また、QMh上の色域圧縮も、色域408、410、色域圧縮部14などを用いて、JChと同様に行えばよい。
このように、図4に示すカラーマッチング処理によれば、カラーマッチング対象の入出力デバイスの色域の組み合わせに対して、最適な色域圧縮を行うことができる。つまり、入出力デバイスの色域を基準測色値413、414を用いて求めることで、デバイスの個体差や特性変動による色域の相違に影響されない色域圧縮の程度(色変換定義)を設定する。そして、実際のカラーマッチング処理の際は、個体差、特性変動を有する入出力デバイスの校正用測色値415、416を用いることで、入出力デバイスの実際の色域に応じたカラーマッチング結果を得る。従って、上記の色変換定義に従う理想色を再現するカラーマッチング結果が得られる。
●キャリブレーション制御
以下では、実施例1における入出力デバイスのキャリブレーション制御を説明する。ここでは、典型的な出力デバイスとしてカラープリンタを挙げ、カラープリンタのキャリブレーション制御を説明する。
図5はキャリブレーション制御を説明する機能ブロック図である。
画像処理部502は、図4に示したカラーマッチング処理を行うカラーマッチング部503を含む。さらに、プリンタ507に画像を出力するために、カラーマッチング後のRGB値をCMYK値に変換する色分解部504、CMYK値をプリンタ507の階調数に合わせて量子化する量子化部505を有す。つまり、画像処理部502は、入力される画像データ501を、カラーマッチング、色分解、量子化の各処理により、プリンタ507が印刷可能なデータ形態に変換する。
キャリブレーション制御部510は、操作部511からプリンタ507のキャリブレーションを指示されると、キャリブレーション用画像データ512を色分解部504に入力する。従って、画像処理部502は、キャリブレーション用画像データ512に色分解、量子化の各処理を施してプリンタ507に出力する。なお、キャリブレーション時は、純粋にプリンタ507の色域を取得するためにカラーマッチング処理は行わない。また、キャリブレーション用画像データ512は、例えば、図4に示す校正用測色値416を作成するために必要な色数のカラーパッチを有する画像である。
さらに、キャリブレーション制御部510は、必要に応じて、プリンタ507の印刷モードなども操作部511の指示に基づき制御する。
次に、測色機509により、プリンタ507がキャリブレーション用画像データの印刷結果として出力した画像508を測色する。測色機509は、キャリブレーション制御部510によって制御され、測定結果の測色値をキャリブレーション制御部510へ出力する。
キャリブレーション制御部510は、測色機509から得た測色値を、図4に示す校正用測色値416としてカラーマッチング部503へフィードバックする。
図6はキャリブレーション制御のフローチャートで、キャリブレーション制御部510が実行する処理である。
まず、キャリブレーションを実行するか否かを判定する(S601)。通常の画像印刷(通常モード)の場合は、画像処理部502を制御して、印刷対象の画像データの入力(S608)、カラーマッチング(S609)、色分解(S610)、量子化(S611)を行い、プリンタ507に印刷可能なデータを出力する(S612)。
一方、操作部511によってキャリブレーションモードが選択された場合は、画像処理部502を制御して、キャリブレーション用画像データ512の入力(S602)、色分解(S603)、量子化(S604)を行う。そして、プリンタ507に印刷可能なデータを出力する(S605)。
次に、測色機509を制御して、キャリブレーション用画像の測色結果を入力し(S606)、その測色結果を基に校正用測色値を作成し、カラーマッチング部503の校正用測色値416を更新する(S607)。
以上では、プリンタのキャリブレーション制御について説明したが、カラーモニタ、フィルムレコーダなどの出力デバイスもキャリブレーション用画像データを表示または出力し、出力形態に適応した測色機を用いることで、校正用測色値を更新することができる。
撮影機器やイメージリーダといった入力デバイスは、既知の測色値をもつ複数のカラーパッチからなるキャリブレーション用チャートを撮影または読み取ったデバイス値を基に校正用測色値を作成して更新することができる。つまり、入力デバイスにキャリブレーション用チャート(校正用画像)を撮影または読み取らせ、入力デバイスのキャリブレーション用チャートの撮影または読取結果を校正用測色値415として取得すればよい。なお、撮影機器にはディジタルカメラ、ディジタルビデオカメラ等が、イメージリーダにはイメージスキャナ、フィルムスキャナ等が含まれる。
●装置の構成
図7は、図4から図6を用いて説明した機能を実現する装置の構成を示すブロック図である。なお、図7に示すような装置は、例えばパーソナルコンピュータのような汎用のコンピュータ装置に、図4に示す機能を実現するソフトウェアを供給することによって実現可能である。その際、上記の機能を実現するソフトウェアは、コンピュータ装置のOS(基本システム)に含まれても構わないし、OSとは別に例えば入出力デバイス用のドライバ(ソフトウェア)に含まれも構わない。
図5において、CPU 100は、ROM 101およびハードディスク(HD) 106などに格納されたプログラムに従い、RAM 102をワークメモリとして、システムバス111を介して装置全体を制御する。また、CPU 100は、上述したカラーマッチングに関連する処理をはじめとする各種の処理を実行する。
入力インタフェイス103は、測色機509や入力デバイス104を接続するためのインタフェイス。ハードディスク(HD)インタフェイス105は、ハードディスクドライブ(HDD) 106を接続する、例えばシリアルATA (SATA)のようなインタフェイス。ビデオインタフェイス107は、モニタ108を接続するビデオカードのようなインタフェイス。出力インタフェイス109は、プリンタ507や出力デバイス110を接続するためのインタフェイスである。
入力デバイスには、ディジタルカメラやディジタルビデオカメラなどの撮影機器、イメージスキャナやフィルムスキャナなどイメージリーダをはじめとする、各種の画像入力機器が含まれる。出力デバイスには、CRTやLCDなどのカラーモニタ、カラープリンタおよびフィルムレコーダなどの画像出力機器が含まれる。
また、入力インタフェイス103および出力インタフェイス109には、例えばUSBやIEEE1394などのシリアルバスインタフェイスを利用すればよい。勿論、RS232CおよびRS422などのシリアルインタフェイス、SCSI、GPIBおよびセントロニクスなどのパラレルインタフェイスも利用可能である。
また、カラーマッチングを行うための入出力プロファイル、上記のキャリブレーション制御用のプログラム、キャリブレーション用画像データ512などはHDD 106に格納されるが、ハードディスクに限らず、光ディスクを用いることもできる。
以下、本発明にかかる実施例2の画像処理を説明する。なお、実施例2において、上記と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
以下では、実施例2における入出力デバイスのキャリブレーション制御を説明する。ここでは、典型的な出力デバイスとしてカラープリンタを挙げ、カラープリンタのキャリブレーション制御を説明する。
図8は実施例2のキャリブレーション制御を説明する機能ブロック図である。
実施例2においては、キャリブレーションを行う必要があるか否かを簡易的に判定する機能を有する。
キャリブレーション制御部510は、操作部511からプリンタ507の簡易チェックを指示されると、キャリブレーション用画像データ群514の簡易チェック用画像データ513を色分解部504に入力する。従って、画像処理部502は、簡易チェック用画像データ513に色分解、量子化の各処理を施してプリンタ507に出力する。勿論、キャリブレーション時は、純粋にプリンタ507の色域を取得するためにカラーマッチング処理は行わない。また、簡易チェック用画像データ513は、例えば、キャリブレーションの要否を判定するのに必要な色数のカラーパッチを有する画像である。
勿論、キャリブレーション制御部510は、必要に応じて、プリンタ507の印刷モードなども操作部511の指示に基づき制御する。
次に、測色機509により、プリンタ507が簡易チェック用画像データの印刷結果として出力した画像508を測色する。測色機509は、キャリブレーション制御部510によって制御され、測定結果の測色値をキャリブレーション制御部510へ出力する。
キャリブレーション制御部510は、測色機509から得た測色値を、図4に示す校正用測色値416と比較する。測色値の比較は、例えばCIELabの色差ΔEで判定を行い、色差ΔEが所定値以上の場合にキャリブレーションが必要と判断する。そして、色差の比較結果からキャリブレーションが必要と判断した場合は操作部511のモニタにその旨を示すメッセージを表示するなど、警告を発する。
簡易チェック用画像データ513の色数(カラーパッチ数)は、キャリブレーション用画像データ512の色数に比べて少なくてよい。つまり、デバイスの特性変動の大小が判断できる代表的な色のカラーパッチがあればよい。また、簡易チェックは、ユーザの設定により実施してもよいし、所定期間ごとに自動的に実施するようにしてもよい。
図9は実施例2におけるキャリブレーション制御のフローチャートで、キャリブレーション制御部510が実行する処理である。
簡易チェックの実施が指示されると(S901)、画像処理部802を制御して、簡易チェック用画像データ513の入力(S902)、色分解(S603)、量子化(S604)を行い、プリンタ507に印刷可能なデータを出力する(S605)。
次に、測色機509を制御して、簡易チェック用画像の測色結果を入力し(S606)、測色結果と校正用測色値416を比較して(S908)、色差が所定値以上か否かを判定する(S908)。そして、色差が所定値以上の場合は警告を発し(S909)、この警告に対してユーザがキャリブレーションの実施を指示したか否かを判定する(S910)。
キャリブレーションの実施が指示されなかった場合は処理を終了するが、指示された場合は、図6にステップS602からS607で示したキャリブレーションモードの処理を実行し、校正用測色値416を更新する。
また、撮影機器やイメージリーダといった入力デバイスは、既知の測色値をもつ複数のカラーパッチからなるキャリブレーション用チャートを撮影または読み取らせる。そして、その撮影結果または読取結果と校正用測色値415を上記と同様に比較することで、校正用測色値415の更新の要否を判定することができる。
このように、キャリブレーションを実行する前に、キャリブレーションの要否を判定することができる。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、上記実施例の機能を実現するソフトウェアを記録した記憶媒体(記録媒体)をシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が前記ソフトウェアを実行することでも達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたソフトウェア自体が上記実施例の機能を実現することになり、そのソフトウェアを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
また、前記ソフトウェアの実行により上記機能が実現されるだけでなく、そのソフトウェアの指示により、コンピュータ上で稼働するオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
また、前記ソフトウェアがコンピュータに接続された機能拡張カードやユニットのメモリに書き込まれ、そのソフトウェアの指示により、前記カードやユニットのCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するソフトウェアが格納される。
ICCプロファイルなどを利用する一般的なカラーマッチング処理の概念を示す図、 ICCプロファイルの問題点を考慮したカラーマッチング処理の概念を示す図、 入力画像を観察する際の観察条件に応じた補正処理を行う色知覚モデルCIECAM02の順変換における処理内容を説明する図、 入出力デバイスのキャリブレーション機能を有する、色知覚モデルを使用して色域圧縮を行うカラーマッチング処理の概念を示す図、 キャリブレーション制御を説明する機能ブロック図、 キャリブレーション制御のフローチャート、 図4から図6を用いて説明した機能を実現する装置の構成を示すブロック図、 実施例2のキャリブレーション制御を説明する機能ブロック図、 実施例2におけるキャリブレーション制御のフローチャートである。

Claims (6)

  1. 入力デバイスに依存する色空間のデータにデバイスに依存しない色空間のデータに変換する入力変換、入力側の観察条件に応じた色知覚モデルの順変換、前記入力デバイスおよび出力デバイスの色域に応じた色域変換、出力側の観察条件に応じた色知覚モデルの逆変換、並びに、前記出力デバイスに依存する色空間のデータに変換する出力変換を含む色変換を施す色処理方法であって、
    前記入力デバイスおよび前記出力デバイスの基準測色値および校正用測色値を保持し、
    前記入力デバイスの基準測色値から前記入力デバイスの色域を設定し、前記出力デバイスの基準測色値から前記出力デバイスの色域を設定
    前記設定した入力デバイスの色域と前記設定した出力デバイスの色域から前記色域変換用の色変換定義を設定し、
    前記入力デバイスの校正用測色値を用いて前記入力変換を生成し、前記出力デバイスの校正用測色値を用いて前記出力変換を生成し、
    前記出力デバイスが出力した校正用画像の測色値を用いて、前記出力デバイスの校正用測色値を更新することを特徴とする色処理方法。
  2. さらに、前記出力デバイスが出力した、前記校正用画像よりも色数が少ないチェック用画像の測色値および前記出力デバイスの校正用測色値を用いて、前記出力デバイスの校正用測色値の更新の要否を判定することを特徴とする請求項1に記載された色処理方法。
  3. さらに、前記入力デバイスに前記校正用画像を読み取らせ、前記入力デバイスの前記校正用画像の読取結果を前記入力デバイスの校正用測色値にすることを特徴とする請求項1に記載された色処理方法。
  4. さらに、前記校正用画像よりも色数が少ないチェック用画像を前記入力デバイスに読み取らせ、前記入力デバイスの前記チェック用画像の読取結果および前記入力デバイスの校正用測色値を用いて、前記入力デバイスの校正用測色値の更新の要否を判定することを特徴とする請求項3に記載された色処理方法。
  5. 入力デバイスに依存する色空間のデータにデバイスに依存しない色空間のデータに変換する入力変換、入力側の観察条件に応じた色知覚モデルの順変換、前記入力デバイスおよび出力デバイスの色域に応じた色域変換、出力側の観察条件に応じた色知覚モデルの逆変換、並びに、前記出力デバイスに依存する色空間のデータに変換する出力変換をを含む色変換を施す色処理装置であって、
    前記入力デバイスおよび前記出力デバイスの基準測色値および校正用測色値を保持する手段と、
    前記入力デバイスの基準測色値から前記入力デバイスの色域を設定し、前記出力デバイスの基準測色値から前記出力デバイスの色域を設定する手段と、
    前記設定した入力デバイスの色域と前記設定した出力デバイスの色域から前記色域変換用の色変換定義を設定する手段と、
    前記入力デバイスの校正用測色値を用いて前記入力変換を生成し、前記出力デバイスの校正用測色値を用いて前記出力変換を生成する手段と、
    前記出力デバイスが出力した校正用画像の測色値を用いて、前記出力デバイスの校正用測色値を更新する手段とを有することを特徴とする色処理装置。
  6. コンピュータに読み込まれ実行されることで、前記コンピュータに請求項1から請求項4の何れか一項に記載された色処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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