JP2001218079A - 色管理システム - Google Patents

色管理システム

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JP2001218079A
JP2001218079A JP2000348699A JP2000348699A JP2001218079A JP 2001218079 A JP2001218079 A JP 2001218079A JP 2000348699 A JP2000348699 A JP 2000348699A JP 2000348699 A JP2000348699 A JP 2000348699A JP 2001218079 A JP2001218079 A JP 2001218079A
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6058Reduction of colour to a range of reproducible colours, e.g. to ink- reproducible colour gamut

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  • Image Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】カラー画像データを1つ又は複数の色空間を経
て変換するための効率のよい変換シーケンスを生成する
色管理システム。 【解決手段】複数の変換ステップを含む色変換シーケン
スの生成に関する。色変換シーケンスはカラー画像デー
タを変換するためのシーケンスである。カラープロファ
イル又は色領域マッピングアルゴリズムに対する少なく
とも1つの基準を受信し、その少なくとも1つの基準に
基づいて少なくとも1つの変換ステップを生成する。少
なくとも1つの変換ステップはプロファイルステップ又
は色領域マッピングステップである。少なくとも1つの
変換ステップは色変換シーケンスの中に含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像データ
を1つ又は複数の色空間を経て変換するために効率の良
い変換ステップのシーケンスを生成する色管理システム
に関する。変換ステップのシーケンスは、あらかじめ選
択されたカラープロファイル及び色領域(gamut)マッピ
ングアルゴリズムに基づいて生成される。この方法によ
れば、校正、創作カラーモデリング及び色領域境界の判
定などの、カラー画像データの色管理を実行するための
複雑な変換シーケンスを開発者の側で迅速に作成し、適
用し、評価することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、グラフィックアートの分野で、実
際に見本を印刷してみて検討するのに要する時間とコス
トとを節約しつつ、印刷機の出力画像をシミュレートす
る目的で、校正刷りが行われてきた。校正刷りは、一般
に、フィルム又はデジタルカラー画像データなど、印刷
機で使用されるのと同じ入力媒体を使用する校正装置を
利用してプリント画像のシミュレーションを作成するこ
とにより実行される。最近になって、グラフィックアー
ティストがCRT表示装置でデジタルカラー画像データ
をレンダリングすることによりプリント画像をシミュレ
ートすることができる校正システムが開発された。デジ
タルカラー画像データを利用する校正システムは、カラ
ー画像が印刷機又は他の出力装置で出力されたかのよう
な状態でカラー画像を正確にレンダリングする。
【0003】従来のデジタル色管理システムは、印刷機
のような所与の出力装置がコート紙のような所与の媒体
に印刷を行う場合に生成できる色の範囲の限界を考慮に
入れようとしていた。従って、色管理システムは、出力
装置の色領域境界から外れた色を考慮に入れるために、
入力画像のカラーデータを調整しようと試みた。この調
整は色領域マッピングとして知られており、色領域マッ
ピングアルゴリズムをカラー画像データに適用すること
により実行される。様々な色管理システムにより使用さ
れている色領域マッピングアルゴリズムには、いくつか
の種類がある。色領域マッピングに加えて、色管理シス
テムは、いくつかのデバイス着色剤の組み合わせと、そ
の組み合わせが特定の観察条件のもとで特定の出力装置
により特定の媒体の上の色出現との間で正確なマッピン
グを得ようとも試みている。カラー画像データの1つの
着色剤空間から別の着色剤空間への変換は、色出現モデ
リングとして知られている。従って、デジタル色管理シ
ステムは、正確な色領域マッピングと正確な色出現モデ
リングを効率良く実現しようとするものである。ある1
つの入力装置からの画像データを、異なる出力装置でシ
ミュレートした色出現結果を見ながら、別の出力装置で
はどのように現れるのかを知るためにシミュレーション
を実行することが望ましい校正のような特異な状況にお
いては、これは困難であるといえる。
【0004】元来のInternational Color Consortium
(ICC)アーキテクチャは、入力装置からのカラー画像デ
ータを出力装置でレンダリングするために、入力装置と
出力装置のデバイスプロファイルを利用するような色管
理システムを構成する。この方式では、所与のデバイス
のデバイスプロファイルはいくつかのデータオブジェク
トタグを含み、一部のタグは複数の多次元ルックアップ
テーブル(LUT)タグから構成されている。それらのLUTは
本来のICCアーキテクチャにおいて、カラー画像データ
をRGBなどのデバイス依存の色空間からデバイス非依存
の色空間へマッピングするための色出現モデリングを実
行するために使用される。また、LUTは、デバイス非依
存の色空間からデバイス依存の色空間へマッピングを行
うために使用されても良い。このアーキテクチャの欠点
は、2つのカラープロファイルの間で変換を実行するた
びにデバイス非依存の色空間との間でマッピングが必要
になることである。
【0005】現在のICCアーキテクチャにおいては、デ
バイスプロファイルは色出現モデリングと色領域マッピ
ングを組み合わせてLUTを作成し、それらをカラープロ
ファイルに取り入れている。LUTは、出力装置と観察条
件の所与の組み合わせに対応する色空間にあるカラー画
像データを、プロファイルコネクションスペース(PCS)
として知られる虚構の色空間へマッピングすることによ
り、これらの機能を同時に実行する。PCSは、虚構の出
力装置、虚構の記録媒体及び虚構の一連の観察条件に基
づいた標準化色空間である。従って、現在のICCアーキ
テクチャでは、カラー画像データへのLUTの適用は、色
出現モデリングと色領域境界マッピングの双方を1回の
ステップで実行する。カラープロファイルがいくつかの
異なるLUT集合を含んでいることもあり、その場合、各L
UTの集合は色領域マッピングアルゴリズムと観察条件の
特定の組み合わせを表現している。カラープロファイル
フォーマットは、適用すべき特定の型の色領域マッピン
グアルゴリズムを色管理システムに指示する「インテン
ト(意図)」フラグを含む。これに基づいて、色管理シス
テムは、特定の型の色領域マッピングアルゴリズムに対
応する適切なLUTを選択する。
【0006】現在のICCアーキテクチャは、入力装置か
らのカラー画像データの色出現を所定の出力装置で出力
される場合にそう見えるであろうと考えられるように、
更に別の出力装置でシミュレートされた色出現を見なが
らシミュレートするための校正用として利用できる、先
の方法に代わる方法をサポートする。現在のICC方式に
よれば、カラープロファイルには、所与の出力装置でそ
う見えるであろうという通りに校正(proof)画像をシミ
ュレートするために使用される特殊なプレビューLUTを
アクセスするための特殊なプレビュータグが規定されて
いる。プレビューLUTは、特定の色領域マッピングアル
ゴリズムを使用してカラー画像データを異なる色領域境
界へマッピングすることにより、このシミュレーション
を実現する。プレビューLUTは、デバイス依存の色空間
と虚構のPCS色空間との間でカラー画像データを変換す
ることにより、この色領域マッピング機能を実行する。
【0007】本来のICC方式と同様に、現在の校正のた
めのICC方式もいくつかの欠点を有する。第一に、現在
のICC方式のプレビューLUTでは、色変換手順に含まれる
デバイスカラープロファイルごとにPCS色空間からの変
換が必要である。そのようなマッピングを行うたびに、
補間エラー、丸めエラーなどによる何らかのエラーが取
り込まれてしまうであろう。更に、シミュレーションに
よる校正に使用されるプレビューLUTは、出力装置で実
際にレンダリングする際にカラー画像データを変換する
ために使用されるのと同じデータを含んでいるわけでは
ない。従って、校正の状況におけるカラー画像データの
シミュレート出力と、出力装置によるカラー画像データ
の実際の出力との間の色出現上の食い違いを回避するた
めには、色領域マッピングアルゴリズムと観察条件との
組み合わせごとに、実際の変換用LUTと協調させてプレ
ビューLUTを維持していなければならない。そのように
所定のLUTを協調して維持することは論理的に煩雑な作
業である。
【0008】現在のICCアーキテクチャによる校正のも
う1つの方法は、プレビューLUTではなく、シミュレー
ション上の出力装置について実際の変換LUTを使用する
ことにより、カラー画像データを別個に、連続して変換
して行くというものである。例えば、カラー画像データ
を、まず、入力装置の色空間からPCS色空間へ変換し、
次にPCS色空間からシミュレーション上の出力装置の色
空間へ変換し、シミュレーション上の出力装置の色空間
からPCS色空間へ変換し、最後にPCS色空間から実際の出
力装置の色空間へ変換する。このもう1つの方法によれ
ば、プレビューLUTの使用によって取り込まれるおそれ
のある色出現の食い違いは回避されるのであるが、デバ
イス依存の色空間と虚構のPCS色空間との間でくり返し
マッピングを行うことと関連して、不必要な計算のオー
バヘッドが必要とされる。
【0009】ICC Reference Implementation Working G
roup(RIWG)において、更に別のICCアーキテクチャも提
案されている。このアーキテクチャは、色出現モデリン
グのみを実行するための特殊なLUTを含む新たな一対のL
UTタグをデバイスカラープロファイルフォーマットに導
入することにより、色出現モデリングの機能と色領域マ
ッピングの機能とを分けている。カラープロファイルに
も、デバイスの色領域境界の記述を含むために、色領域
境界記述子と呼ばれる特殊なタブが規定されている。色
領域境界記述子は、カラー画像データに対して色領域マ
ッピングを実行するときに色領域マッピングアルゴリズ
ムにより使用される。1つのデバイスの色空間から別の
カラーデバイスの色空間へカラーデータを変換するICC
RIWG変換パイプラインは、一般に、(1)カラー画像デー
タを入力装置の色空間からCIE−JCh色空間へマッピング
する順方向色出現モデリングと、(2)必要に応じて、CI
E−JCh色空間内で任意のカラーマッピングを実行するた
めに抽象プロファイルを適用することと、(3)入力カラ
ープロファイル及び出力カラープロファイルからの色領
域境界記述子を利用する色領域マッピングアルゴリズム
を適用することによる色領域マッピングと、(4)カラー
画像データをCIE−JCh色空間から出力装置の色空間へマ
ッピングすることにより実行される逆方向色出現モデリ
ングから構成される。
【0010】ICC RIWGアーキテクチャも、CIE−JCh色空
間における抽象プロファイルの間の色領域マッピングに
よって画像データに人為構造(artifacts)が導入され
る可能性があるという欠点を有する。更に、この方法で
は、カラー画像データの所与の出力装置における色出現
を、別の出力装置でシミュレートされた色出現をレンダ
リングすることによりシミュレートするために、複数の
変換パイプラインを適用しなければならないので、校正
には煩雑な作業となる。このために、デバイス依存の色
空間とCIE−JCh色空間との間の変換の回数が増加し、処
理オーバヘッドが増大する。また、この方法は、カラー
プロファイルを1つしか含まない変換をサポートできな
い。固有の色管理手順については、これは大きな問題で
ある。例えば、ある特定のデバイスに関して色領域境界
記述子を開発する場合、その特定のデバイスに対応する
カラープロファイルからの色出現変換のみを試験用の一
組のカラー画像データに適用することで、その特定のデ
バイスの色空間からCIE−JCh色空間へカラー画像データ
をマッピングするような変換を使用するのが有用であ
る。このように、特定のデバイスの色領域境界をより効
率良く判定することができる。
【0011】カラー画像処理システムを構成する従来の
システムは、Newman他の米国特許第5,432,906
号(名称「Color Image Processing System For Preparin
g AComposite Image Transformation Module For Perfo
rming A Plurality Of Selected Image Transforms」)に
開示されている。Newmanには、ユーザからの一連の色変
換要求を受信するシステムが開示されている。色変換要
求は、ユーザがカラー画像データに適用することを望む
特定の色管理手順を表す。システムはそれに従って色変
換を準備すると共に、色領域マッピングを実行するため
の所定のルックアップテーブル(LUT)を選択する。次
に、システムは、色変換と色領域マッピングLUTの組み
合わせを取り入れた複合変換を生成する。その後、複合
変換をカラー画像データに適用することができる。
【0012】Newmanに開示されているシステムは、校正
などの、複数の変換を含む色管理手順をサポートする能
力を備えてはいるが、ユーザがカラー画像データに適用
すべき特定の型の色領域マッピングアルゴリズムを選択
できるとは考えられない。このシステムでは、ユーザ
は、カラー画像データに色領域マッピングアルゴリズム
が適用される時点での関連デバイスの色領域境界記述子
を考慮に入れることができない、あらかじめ定められた
色領域マッピングアルゴリズムを選択できるだけである
ことがわかる。更に、1つの複合変換を作成するため
に、個々の色変換や色領域マッピングLUTの多くに含ま
れる非線形アクティビティの部分が複合変換の作成中に
失われてしまうので、エラーが取り込まれるおそれがあ
ると思われる。最後に、Newmanに開示されているシステ
ムは、カラー画像データに1回の色変換を適用するだけ
で良いような固有の状況をサポートするとは思われな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、カラー画像デ
ータの色管理において使用するための、処理効率がより
高く且つ融通性に富む改良された色管理用アーキテクチ
ャが必要とされている。そのような色管理アーキテクチ
ャは、校正及び色領域境界記述子などの固有の状況をサ
ポートするために必要である。ユーザから色管理手順に
関する入力情報を受信し、カラー画像データに適用すべ
き正確な色変換の適切なシーケンスを効率良く作成する
色管理アーキテクチャが必要である。そのような色管理
アーキテクチャにより、ユーザは適用すべき色領域マッ
ピングアルゴリズムの型を選択できると共に、色領域マ
ッピングが実行されるまで色領域マッピングアルゴリズ
ムによりアクセスされない色領域境界記述子を利用する
色領域マッピングアルゴリズムを使用できるようにな
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラー画像デ
ータの色管理において使用すべき変換シーケンスを効率
良く作成する改良された構造を提供することにより、上
記の問題の解決を図っている。本発明によれば、ユーザ
は、所望の色管理プロセスを表すような、1つ又は複数
のカラープロファイル及び色領域マッピングアルゴリズ
ムの選択をすることにより、効率の良い変換シーケンス
を作成することができる。次に、作成された変換シーケ
ンスをカラー画像データに適用して、所望の色管理を実
行する。改良された色管理構造は、校正や色領域境界の
判定などの、色管理における特異な状況を支援する能力
を備えている。
【0015】すなわち、本発明の第1の実施形態は、複
数の変換ステップから構成される色変換シーケンスを生
成する方法に関し、この色変換シーケンスはカラー画像
データを変換するためのものである。この方法は、カラ
ープロファイル又は色領域マッピングアルゴリズムに対
する少なくとも1つの基準(参照:reference)を受信
することを含む。その少なくとも1つの基準に基づいて
少なくとも1つの変換ステップを生成する。その少なく
とも1つの変換ステップはプロファイルステップ又は色
領域マッピングステップである。その少なくとも1つの
変換ステップは色変換シーケンスに取り入れられる。
【0016】カラープロファイル及び色領域マッピング
アルゴリズムに対する複数の基準はユーザにより提供さ
れるのが好ましい。その方法は、ユーザにより提供され
るカラープロファイル及び色領域マッピングアルゴリズ
ムに対するそれら複数の基準に基づいて、複数の変換ス
テップを生成するのが好ましい。更に、その方法は、カ
ラー画像データを不必要なデバイス依存の色空間へ変換
する、又はデバイス依存の空間から変換すると考えられ
るプロファイルステップの生成を回避するのが好まし
い。
【0017】このような構成によって、カラーデータの
変換のために効率の良い色変換シーケンスを生成する色
管理システムが提供される。このように、ユーザは効率
良くかつ正確な色変換シーケンスを作成でき、また、そ
の色変換シーケンスに取り入れるべき色領域マッピング
アルゴリズムの型を選択することができる。
【0018】本発明の別の面においては、複数の変換ス
テップから構成される色変換シーケンスをカラー画像デ
ータに適用する、カラー画像データを変換する方法が提
供される。この方法は、色変換シーケンスをアクセスす
るステップと、カラー画像データをアクセスするステッ
プとを含む。各変換ステップを順次処理して、カラー画
像データを変換する。処理すべき変換ステップがプロフ
ァイルステップである場合、色変換モジュールを対応す
るカラープロファイルからアクセスし、カラー画像デー
タに適用する。処理すべき変換ステップが色領域マッピ
ングステップである場合には、対応する色領域マッピン
グアルゴリズムをアクセスし、カラー画像データに適用
する。
【0019】以上の構成によって、効率の良い色変換シ
ーケンスをカラー画像データに適用する色管理システム
が提供される。色変換シーケンスの色領域マッピングス
テップは、色領域マッピングアルゴリズムがカラー画像
データに適用されるときに関連装置の色領域境界記述子
を利用する様々に異なる型の色領域マッピングアルゴリ
ズムに対応している。更に、色変換シーケンスは、カラ
ー画像データの所望の色変換を実現するために必要なプ
ロファイルステップのみを含み、デバイス依存の色空間
への不必要な変換及びデバイス依存の色空間からの不必
要な変換を回避するのが好ましい。このように、ユーザ
は、必要に応じて、評価及び修正のために、所望の色管
理方式をカラー画像データに効率良く適用することがで
きる。
【0020】以上説明した本発明の実施形態及びその他
の実施形態は、計算装置、コンピュータ実行可能なプロ
セスステップ及びコンピュータ実行可能なプロセスステ
ップを格納するコンピュータ読み取り可能な媒体などの
別の形態で提供されても良い。
【0021】本発明の性質を早く理解できるように、本
発明の簡単な概要を述べた。以下の本発明の好適な実施
形態の詳細な説明を添付の図面と関連させながら参照す
ることにより、本発明をより完璧に理解することが可能
である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、広くは、カラー画像デ
ータを変換するための色変換シーケンスを生成する能力
をユーザに提供する色変換モジュールに関する。色変換
シーケンスは複数の変換ステップから構成されている。
ユーザは、カラープロファイル及び/又は色領域マッピ
ングアルゴリズムに対する1つ又は複数の入力基準(参
照:reference)を選択することにより、色変換シーケ
ンスの内容を制御する。本発明は、カラー画像データを
変換するために使用される色管理システムとして実現で
きる。例えば、計算装置に内蔵されるプリンタドライバ
などの出力デバイスドライバに組み込まれても良いし、
プリンタなどの出力装置のファームウェアに埋め込まれ
ても良いし、あるいは汎用コンピュータで使用するため
に色管理アプリケーションとして提供されても良い。本
発明はこれらの実施形態には限定されず、他の形態で実
施されても差し支えないということがわかる。
【0023】図1は、計算機器と周辺機器とデジタル装
置とを含み、本発明の実施に関連して使用できる代表的
な計算システムの外観を示す図である。計算機器40
は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)、好ま
しくはマイクロソフト社製のウインドウズ95、ウイン
ドウズ98又はウインドウズNTなどのウィンドウ環境
を有するIBM PC互換コンピュータから構成されるホスト
プロセッサ41を含む。ただし、ホストプロセッサ41
はアップル社製のマッキントッシュ又は他のウィンドウ
に基礎をおかないコンピュータであっても良い。計算機
器40には、表示画面42を含むカラーモニタ43と、
テキストデータ及びユーザ指令を入力するためのキーボ
ード46と、ポインティングデバイス47とが装備され
ている。ポインティングデバイス47は、表示画面42
に表示されるオブジェクトを指し示して操作するための
マウスであるのが好ましい。
【0024】計算機器40は、コンピュータ固定ディス
ク45及び/又はフロッピー(登録商標)ディスクドラ
イブ44などのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を
含む。フロッピーディスクドライブ44は、出し入れ自
在の記憶媒体に格納されている画像データ、コンピュー
タ実行可能なプロセスステップ、アプリケーションプロ
グラムなどの情報を計算機器40がアクセスできるよう
にするための手段を構成している。計算機器40が出し
入れ自在のCD−ROM媒体に格納された情報をアクセスで
きるようにするための同様のCD−ROMインタフェース(図
示せず)を計算機器40に設けても良い。
【0025】プリンタ50は、紙、スライドなどの記録
媒体上にカラー画像を形成するプリンタ、好ましくはカ
ラーバブルジェット(登録商標)プリンタである。しか
し、計算機器40に接続できるプリンタであれば、本発
明をその他のプリンタと組み合わせて利用することは可
能である。更に、文書及び画像を走査して、計算機器4
0にその結果を提供するデジタルカラースキャナ70
と、デジタル画像を計算機器40へ送信するデジタルカ
ラーカメラ60とが設けられている。言うまでもなく、
計算機器40はデジタルビデオカメラなどの他の情報源
からデジタル画像データを収集しても良く、あるいはロ
ーカルエリアネットワーク又はインターネットからネッ
トワークインタフェースバス80を介してデータを獲得
しても良い。
【0026】図2は、計算機器40のホストプロセッサ
41の内部構造を示す詳細なブロック線図である。図2
に示すように、ホストプロセッサ41は、コンピュータ
バス114と接続される中央処理装置(CPU)113を含
む。また、固定ディスク45、ネットワークインタフェ
ース109、主メモリとして使用されるべきランダムア
クセスメモリ(RAM)116、読み取り専用メモリ(ROM)1
17、フロッピーディスクインタフェース119、モニ
タ43に接続するディスプレイインタフェース120、
キーボード46に接続するキーボードインタフェース1
22、指示装置47に接続するマウスインタフェース1
23、スキャナ70に接続するスキャナインタフェース
124、プリンタ50に接続するプリンタインタフェー
ス125、及びデジタルカメラ60に接続するデジタル
カメラインタフェース126も、コンピュータバス11
4と接続されている。
【0027】主メモリ116は、オペレーティングシス
テム、アプリケーションプログラム及びデバイスドライ
バなどのソフトウェアプログラムの実行中に、RAMの記
憶内容をCPU113に提供するようにコンピュータバス
114と接続される。すなわち、CPU113は固定ディ
スク45、他の記憶装置、又はネットワークなどの他の
何らかの情報源からコンピュータ実行可能なプロセスス
テップを主メモリ116の一領域にロードする。そこ
で、CPU113は、オペレーティングシステム、アプリ
ケーションプログラム及びデバイスドライバなどのソフ
トウェアプログラムを実行するために、主メモリ116
からの格納プロセスステップを実行する。カラー画像な
どのデータを主メモリ116に格納しておくことがで
き、その場合、そのデータを使用又は変更するコンピュ
ータ実行可能なプロセスステップの実行中に、データは
CPU113によりアクセスされる。
【0028】更に図2に示すように、固定ディスク45
は、ウィンドウオペレーティングシステムであるのが好
ましいがその他のオペレーティングシステムであっても
良いオペレーティングシステム130と、色管理モジュ
ールを含む画像処理アプリケーションなどのアプリケー
ションプログラム131と、デジタルカメラドライバ1
32、モニタドライバ133、プリンタドライバ13
4、スキャナドライバ135及びその他のデバイスドラ
イバ136を含む複数のデバイスドライバとを含んでい
る。また固定ディスク45は、画像ファイル137と、
その他のファイル138と、デジタルカメラ60に関連
するデジタルカメラカラープロファイル139と、モニ
タ43に関連するモニタカラープロファイル140と、
プリンタ50に関連するプリンタカラープロファイル1
41と、スキャナ70に関連するスキャナカラープロフ
ァイル142と、その他の装置及び周辺機器(図示せず)
に関連するその他のカラープロファイル143とを更に
含んでいる。固定ディスク45には、本発明を実施する
色変換モジュール144と、従来通りの色管理機能を実
行する色管理モジュール145とが提供されている。色
変換モジュール144の機能は、コンピュータ実行可能
なプロセスステップの形態で提供されるのが好ましい。
先に検討した通り、色変換モジュール144の機能をプ
リンタドライバ134などの出力デバイスドライバ、又
はアプリケーションプログラム131の1つのような、
カラー画像データの処理を実行するためのアプリケーシ
ョンプログラムに統合しても差し支えない。
【0029】図3は、本発明によるカラー画像データの
変換の一例を説明するための図である。すなわち、本発
明は複数回にわたる色変換を利用してカラー画像データ
を変換するための効率の良い色変換シーケンスを生成す
る能力を提供する。従って、本発明は、カラー画像デー
タの校正などの複雑な色変換手順を実行する際に有用で
ある。前述のように、カラー画像の校正は、カラー画像
データを適切に変換し、それを別の出力装置で出力して
見ることにより、カラー画像がある特定の出力装置に現
れたかのようにカラー画像の出現(appearance)をシミュ
レートすることを含む。そのような手順を図3に示す。
【0030】図3を参照すると、図3は、カラー画像が
ある1つの出力装置に表示された状態で、シミュレート
画像を別の出力装置へ出力して、それを見るかのように
カラー画像データの出現をシミュレートするために、本
発明に従ってカラー画像データを変換する色変換シーケ
ンスの一例を示す。入力画像301は、ある1つの入力
装置色空間で定義されたカラー画像データを含む。例え
ば、入力画像301はスキャナから得られたものであっ
ても良い。その場合、入力画像301はRGB(赤、緑、
青)色空間のカラー画像データを含む。言うまでもな
く、入力画像301はデジタルカメラ60などの他の情
報源や、ネットワークインタフェースバス80を介して
アクセス可能である遠隔記憶場所から得られたものであ
っても良い。遠隔記憶場所はローカルエリアネットワー
ク又はインターネット上にあると考えられる。次に、カ
ラー画像データを入力装置の色空間からJCh色空間など
のデバイス非依存の色空間へ変換するために、入力画像
301に色出現変換303が適用される。デバイス非依
存の色空間は特定の装置、特定の設定、特定の視覚条件
とは全く関連しておらず、従って、カラー画像データに
対して色出現変換及び色領域マッピング変換などの変換
を実行するには好都合な色空間である。
【0031】次に、色領域マッピング305によりカラ
ー画像データをシミュレーション上の出力装置の色領域
境界に色領域マッピングし、それにより、カラー画像デ
ータを校正画像をシミュレートすべき出力装置の色領域
境界に変換する。例えば、色領域マッピング305で
は、カラー画像データを、印刷機に対応する色領域境界
の中に納めるようにマッピングするために、色領域マッ
ピングを実行することが可能であろう。このようにし
て、入力画像301に対応するカラー画像データをモニ
タなどの別の出力装置で出力し、入力画像301が印刷
機で実際に出力された場合どのように見えるかを表すよ
うに、入力画像301の色出現をシミュレートした校正
画像を提供することができる。また、カラー画像データ
が校正画像を実際にレンダリングする実際の出力装置の
色領域境界の中に納まるようにカラー画像データをマッ
ピングするために、別の色領域マッピング307を実行
する。例えば、印刷機で出力される場合の色出現を示す
ように入力画像301の色出現をシミュレートした校正
画像をモニタの色領域境界内でマッピングすると、モニ
タの色領域境界に含まれないカラー画像データの各部分
をモニタにより適切に描き出すことができる。最後に、
カラー画像データをデバイス非依存の色空間から実際の
出力装置の色空間へ変換するために、カラー画像データ
に色出現変換309を適用する。
【0032】例えば、校正画像をレンダリングするため
に実際に使用される出力装置がモニタである場合、色出
現変換309はカラー画像データをデバイス非依存の色
空間からRGBであるモニタの色空間へ変換することにな
る。すなわち、図3に示す変換シーケンスの出力は、校
正画像が実際には別の出力装置でレンダリングされると
しても、ある特定の出力装置でレンダリングされたかの
ように画像の出現をシミュレートするための校正画像で
ある出力画像311となる。
【0033】前述のように、本発明は図3に示すシーケ
ンスのような、カラー画像データを変換し、そのシーケ
ンスをカラー画像データのセットに適用するための効率
の良い変換シーケンスを生成する能力を提供する。本発
明の一実施形態では、それらの能力は、図2に計算機器
40の固定ディスク45に常駐しているものとして示さ
れている色変換モジュール144のように、メモリに常
駐しているソフトウェアモジュールの形で提供される。
図4Aは、本発明の一実施形態による色変換モジュール
144をシステムレベルで説明するための図である。す
なわち、色変換モジュール144は、効率の良い色変換
シーケンスを作成しかつ適用することにより、入力画像
データ401を出力画像データ409に変換するために
使用される。色変換モジュール144は、色変換モジュ
ール144のユーザにより提供される一組の色変換入力
基準に基づいて色変換シーケンスを作成する。一般に、
色変換入力基準403は、色変換モジュール144に、
ユーザが望む色変換の手順を表すカラープロファイル及
び/又は色領域マッピングアルゴリズムに対する基準を
提供する。色変換入力基準403の内容と構成、及び色
変換モジュール144による色変換シーケンスの生成に
ついては、後に更に詳細に説明する。
【0034】カラープロファイル405及び407は、
色変換シーケンスを作成し且つ適用するために色変換モ
ジュール144により要求されるカラープロファイル1
からNのシーケンスを表す。すなわち、カラープロファ
イル405及び407は、特定のデバイス又は抽象変換
に対応する色変換情報を提供する。そのような情報は、
カラー画像データの色変換及び色領域マッピングに必要
である。更に、色変換入力基準403に従って色変換シ
ーケンスで指示されるような適切な色領域マッピングア
ルゴリズムを適用するために、色領域マッピングアルゴ
リズム(GMA)411も色変換モジュール144に提供さ
れる。色領域マッピングアルゴリズム411は従来の色
管理モジュール145から提供されても良いし、あるい
は固定ディスク45の独立ファイルなどの別の情報源か
ら提供されても良い。すなわち、図4Aは、効率の良い
色変換シーケンスを作成しかつ適用することにより、色
変換入力基準403により表現される色管理手順に従っ
たカラー画像を実際に提供する出力画像データ409を
得るために色変換モジュールに必要とされる構成要素を
全般的に示す図である。
【0035】図4Bは、色変換モジュール144の構成
要素を説明するための図である。すなわち、本好適な実
施形態においては、色変換モジュール144は、Create
_Transform421と、Transform_Colors431とを含
む。Create_Transform421は、複数のコンピュータ実
行可能なプログラムステップから構成されているのが好
ましく、ユーザにより提供される入力基準から色変換シ
ーケンスを作成するソフトウェアファンクションであ
る。図4Bからわかるように、Create_Transform421
は、3つの構成要素を含むアプリケーションプログラミ
ングインタフェース(API)を有する。プロファイルリス
ト423及びGMAリスト425は、Create_Transform4
21のユーザにより提供される色変換入力基準を表す。
すなわち、プロファイルリスト423は、ユーザが望む
色管理手順を表す複数のカラープロファイルのリストか
ら構成されている。同様に、GMAリスト425は、ユー
ザが所望の色管理手順の中で適用することを望む複数の
種類の色領域マッピングアルゴリズムのリストから構成
されている。
【0036】プロファイルリスト423及びGMAリスト
425の構成と利用方法について更に詳細に説明する。
変換ポインタ427は、Create_Transform421により
作成される色変換シーケンスを配置できる記憶場所を指
示するためのポインタである。Transform_Colors421
も、そのAPIに対して3つの構成要素を有する。すなわ
ち、変換ポインタ433は、Create_Transform421に
より作成された色変換シーケンスが配置されている記憶
場所を指示する。変換ポインタ433などのポインタ
は、メモリの1つの記憶場所に対する基準、テーブルの
索引、定義済みの一定値、又はCreate_Transform421
などのオブジェクトを識別するための他の適切な識別技
法であれば良い。入力画像データ435は、ユーザが変
換ポインタ433に対応する色変換シーケンスにより変
換されることを望むカラー画像データから構成されてい
る。出力画像データ437は、変換ポインタ433によ
り表現される色変換シーケンスにより変換された後のカ
ラー画像データである。このように、ユーザはCreate_T
ransform421を利用して、プロファイルリスト423
及びGMAリスト425に基づいて色変換シーケンスを生
成し、次に、その色変換シーケンスを入力画像データ4
35に適用し、Transform_Colors431の使用を経て出
力画像データ437を作成する。先に述べた通り、ユー
ザがキーボード46及び/又は指示装置47を使用する
ことにより、モニタの画面42に表示されたオプション
のリストの中からプロファイルリスト423及びGMAリ
スト425を目で見て選択できるようにするグラフィッ
クユーザーインタフェースなど、これらの機能を別の形
態で具現化しても良い。本好適な実施形態では、Create
_Transform421及びTransform_Colors431のAPIに
よって、本発明の機能をアクセスする。
【0037】図4Cは、本発明に従って色変換モジュー
ル144によりアクセスされ、利用されるカラープロフ
ァイルの構造を説明するための図である。すなわち、カ
ラープロファイル440は、カラー画像データの色管理
に必要な情報を含むファイルである。カラープロファイ
ルは、代表的には、プリンタ、スキャナ、モニタ、又は
デジタルカメラなどの特定のイメージデバイスと関連し
ている。しかし、カラープロファイルは、カラー画像デ
ータを創造的に変更又は修正するための抽象変換に対応
していても差し支えない。例えば、ユーザは、1つのカ
ラー画像に対応する全てのカラー画像データ値の色相を
シフトするために、抽象カラープロファイルを生成して
も良い。従って、特定のデバイスに対応するカラープロ
ファイルをデバイスカラープロファイルと呼び、抽象変
換に対応するカラープロファイルを抽象カラープロファ
イルと呼ぶことが多い。
【0038】カラープロファイル440のフォーマット
は、カラープロファイル440を複数の色管理システム
や、複数の計算プラットフォームにより使用できるよう
に、International Color Consortium(ICC)により定義
されているフォーマットのような標準化フォーマットで
あるのが好ましい。すなわち、カラー画像データを別の
色出現変換及び色領域マッピングのシーケンスを経て効
率良く変換できるように、カラープロファイル440
は、カラー画像データをカラープロファイル440が関
連しているデバイスに対応するデバイス色空間からデバ
イス非依存の色空間へ変換するために利用される色出現
変換441を含む。色出現変換441は、カラー画像デ
ータをデバイス非依存の色空間からデバイス依存の色空
間へ変換する逆変換を実行するために使用されても良
い。次に、色領域境界記述子443は、カラープロファ
イル440が対応しているカラーイメージデバイスと関
連する色領域境界を定義するために提供される。前述の
ように、カラープロファイル440は実際のカラーイメ
ージデバイスに対応していなくても良く、抽象カラープ
ロファイルであっても良い。その場合、色出現変換及び
色領域境界記述子433は、特定のイメージデバイスを
表現しないデータを含んでいる。
【0039】色領域境界記述子443は、色領域マッピ
ングアルゴリズムにより、カラー画像データが色領域境
界記述子443により定義される色領域境界の外へでな
いようにカラー画像データをマッピングするために利用
される。これにより、カラープロファイル440と関連
するイメージデバイスでカラー画像データを適切にレン
ダリングすることができる。線形化テーブル445は、
色出現変換441及び色領域境界記述子443をそれぞ
れアクセスするために、色出現変換及び色領域マッピン
グ変換の間に利用される1つ又は複数の線形化テーブル
を含む。先に述べたように、カラープロファイル440
は、色変換モジュール144がアクセスしやすいように
メモリの1つの領域に配置されている非依存データファ
イルであるのが好ましい。例えば、カラープロファイル
は、デジタルカメラ60、モニタ43、プリンタ50、
スキャナ70及び他のデバイス又は抽象プロファイルに
対応する固定ディスク485に提供される。
【0040】図5Aは、本発明による変換の作成をシス
テムレベルで説明するための図である。カラープロファ
イルリスト501と色領域マッピングアルゴリズム(GM
A)リスト510は、Create_Transform521への入力と
して提供される。すなわち、カラープロファイルリスト
501は、カラープロファイル基準(1)503からカラ
ープロファイル基準(N)505のようなカラープロファ
イル基準を含む複数の基準エントリを含む。従って、カ
ラープロファイルリスト501により、ユーザは、ユー
ザが望む色変換手順を表現する1つ又は複数のカラープ
ロファイル基準を選択することができる。カラープロフ
ァイル基準(1)503からカラープロファイル基準(N)
505は、図4Cに示すような個別のカラープロファイ
ルに対応している。個々のカラープロファイルは特定の
イメージデバイスと関連していても、又は関連していな
くても良く、前述の抽象プロファイルであっても良い。
GMAリスト510は、GMA基準1(513)及びGMA基準(N
−1)515などの、ユーザにより選択されたGMA基準を
含むための複数の基準エントリを含む。GMAリスト51
0を見てみると、GMA基準の数はカラープロファイルリ
スト501に含まれるカラープロファイル基準の数より
1つ少ないのが好ましいことがわかる。これは、2つの
異なるカラープロファイルにより表現される2つの異な
る色空間の間を移行するときに、色領域マッピングが通
常必要とされるからである。
【0041】Create_Transform521は、色変換シーケ
ンス530を作成するために、カラープロファイル(1
からN)520及びGMA523に対するアクセスを要求す
る。先に述べた通り、それらのオブジェクトをアクセス
するときには、ポインタ又は他の適切なアクセスメカニ
ズムを利用できる。すなわち、Create_Transform521
は、カラープロファイル基準503から505に従って
カラープロファイル520から色出現変換及び線形化テ
ーブルを獲得する。GMA523は、GMA基準513から5
15において基準とされるそれぞれの型のGMAに対応し
ている。前述のように、GMA523は固定ディスク45
の色管理モジュール145などの従来の色管理モジュー
ルにより提供されても良いし、あるいは別個の独立した
ファイルに含まれていても良い。カラープロファイルリ
スト501、GMAリスト510、カラープロファイル5
20及びGMA523に基づいて、Create_Transform52
1は色変換シーケンス530を生成する。図5Aからわ
かるように、色変換シーケンス530は、色管理手順に
従ってカラー画像データを変換するための複数の変換ス
テップを含む。それらの変換ステップはプロファイルス
テップと、色領域マッピングステップとを含む。カラー
プロファイルリスト501及びGMAリスト510を見て
みると、色変換シーケンス530は変換ステップを1つ
だけ含んでいても良いし、あるいはプロファイルステッ
プと色領域マッピングステップの様々な組み合わせを含
む多数の変換ステップを含んでいても良い。
【0042】図5Aに示す実施例では、第1の変換ステ
ップはプロファイルステップ531である。例えば、プ
ロファイルステップ531は、カラー画像データを提供
した入力装置のカラープロファイルから得られた色出現
変換に対応し、それにより、カラー画像データを入力装
置の色空間からデバイス非依存の色空間にマッピングす
る。次に、色領域マッピングステップ533はGMAリス
ト510の第1番目のGMA基準、この場合にはGMA基準5
13に対応する。以下に更に詳細に説明するが、Create
_Transform521は、カラープロファイルリスト501
のカラープロファイル基準ごとに、また、GMAリスト5
10のGMA基準ごとに変換ステップを作成すべきか否か
を判定する。このように、Create_Transform521は、
色変換シーケンス530でカラー画像データの不必要な
変換を回避しつつ、カラープロファイルリスト501及
びGMAリスト510により表現される色管理手順に従っ
て所望の結果を得るために必要な変換のみを含む。この
点に関して、第1の変換ステップと最終変換ステップと
の間に存在するプロファイルステップ535は、カラー
プロファイル基準503及び505の間に存在する対応
するカラープロファイル基準が抽象カラープロファイル
に対応する場合にのみ生成される。言い換えれば、第1
の変換ステップと最終変換ステップ以外の変換ステップ
は、それが抽象カラープロファイルに対応しない限り、
プロファイルステップではないということになる。
【0043】色領域マッピングステップ537は、GMA
リスト510のGMA基準の残る部分に対応する。最後
に、プロファイルステップ539は、最後のカラープロ
ファイル基準、この場合にはカラープロファイル基準
(N)505がデバイスカラープロファイルに対応する場
合に作成される。すなわち、色変換シーケンス530は
デバイスカラープロファイルに対応するデバイス依存の
色空間への不必要な変換及びデバイス依存の色空間から
の不必要な変換を回避するということがわかる。
【0044】図5Bは、本発明の一実施形態によるプロ
ファイルステップの構造を説明するための図である。す
なわち、Create_Transform521がカラープロファイル
リスト501からカラープロファイル基準を読み取り、
そのカラープロファイル基準に対応するプロファイルス
テップを生成すべきであると判定すると、Create_Trans
form521はカラープロファイル520から適切なカラ
ープロファイルをアクセスし、そのカラープロファイル
から必要なデータを取り出して、プロファイルステップ
を作成する。図5Bからわかるように、プロファイルス
テップ531は色出現変換及びテーブル551を含む。
このように、プロファイルステップ531がカラー画像
データに適用されるときに、カラー画像データを適切に
変換するために必要なデータを有しているように、適切
なカラープロファイルから適切な色出現変換及び対応す
るテーブルをコピーする。色出現変換及びテーブル55
1は、図4Cに示すような色出現変換441及び線形化
テーブル445から得られたデータから構成されてい
る。
【0045】色出現変換及びテーブル551は、色空間
変換と、第1の組の一次元ルックアップテーブルと、3
×3行列と、第2の組の一次元ルックアップテーブル
と、多次元ルックアップテーブルと、第3の組の一次元
ルックアップテーブルと、第2の色空間変換とを含む。
このように、プロファイルステップ531は、カラー画
像データをデバイス非依存の色空間へマッピングするた
め及びカラー画像データをデバイス非依存の色空間から
マッピングするために必要なデータを含んでいる。尚、
プロファイルステップ531は上記の変換又はテーブル
を全て使用するとは限らない。
【0046】例えば、モニタからの入力画像データは、
第1の組の一次元ルックアップテーブルと、それに引き
続く3×3行列と、色空間変換とを使用して、CIE XYZ
空間からCIE JCh空間へ変換を実行すると考えられる。
その他のステップは使用されないであろう。これに対
し、モニタへのカラー画像データの出力に際しては、JC
h色空間からXYZ色空間へ変換するための色空間変換を使
用し、続いて3×3行列を使用し、更に、第2の組の一
次元ルックアップテーブルを使用することになるであろ
う。変換ステップビットフィールド553は、上記の要
素のうちどれがプロファイルステップ531により特定
して要求されるかを指示するメカニズムを構成する。
【0047】図5Cは、本発明による色領域マッピング
ステップの構造を説明するための図である。すなわち、
先に述べた通り、本発明によれば、ユーザはCreate_Tra
nsform521により生成される色変換シーケンス530
の様々な時点でどの型の色領域マッピングアルゴリズム
を使用すべきかを選択することができる。図5Cを見て
みると、色領域マッピングステップ571は、GMAリス
ト510の対応するGMA基準においてユーザにより要求
される特定の1つのGMA523を指示する色領域マッピ
ングアルゴリズムポインタ591を含む。例えば、GMA
ポインタ591は、従来の色管理モジュール145に含
まれる特定の型の色領域マッピングアルゴリズムを指示
する場合がある。言うまでもなく、名前によっていろ領
域マッピングアルゴリズムを識別するなどの別の適切な
手段により、特定の型の色領域マッピングアルゴリズム
を識別しても差し支えない。他の色領域マッピングステ
ップは、GMAリスト510に含まれるGMA基準513から
515においてユーザにより指示される別の型の色領域
マッピングアルゴリズムを指示するGMAポインタを含む
場合もあることがわかる。このように、ユーザは、色変
換シーケンス530の所定の時点でどの型の色領域マッ
ピングアルゴリズムを適用すべきかを制御することがで
きる。
【0048】色領域マッピングステップ571は、色領
域マッピングを実行するために色領域マッピングアルゴ
リズムポインタ591により指示される特定の型の色領
域マッピングアルゴリズムに必要なデータのブロックを
含む色領域マッピングデータ593を更に含む。色領域
マッピングデータ593は、カラープロファイル520
から得られかつ色領域マッピングステップ571がカラ
ー画像データをマッピングしている入力装置と出力装置
に対応する入力色領域境界記述子と出力色領域境界記述
子の双方を含むのが好ましい。例えば、ある特定の色領
域マッピングアルゴリズムは、その特定の色領域マッピ
ングアルゴリズムにより必要とされるあらゆる情報をセ
ットアップするための初期設定ルーチンを有する。この
初期設定データは色領域マッピングデータ593でも提
供されるのが好ましい。入力色領域境界記述子及び出力
色領域境界記述子595が存在することによって、特定
の色領域マッピングアルゴリズムをカラー画像データに
適用するときの色領域マッピングステップ571の効率
が向上することがわかる。
【0049】図6Aは、本発明による色変換シーケンス
の生成を説明するためのフローチャートである。ステッ
プS601では、色変換モジュール144からCreate_T
ransformファンクションを呼び出す。前述のように、Cr
eate_Transformアプリケーションプログラミングインタ
フェース(API)への入力として、カラープロファイルリ
スト及び色領域マッピングアルゴリズム(GMA)リストが
提供される。すなわち、Create_Transformのユーザは、
そのユーザが色変換シーケンスを生成することを望んで
いる色管理手順を表すカラープロファイルと、色領域マ
ッピングアルゴリズムの型とを指示するカラープロファ
イルリスト及びGMAリストを先に準備している。次にス
テップS602では、カラープロファイルリストの第1
の基準エントリを以下のような適切なプロセスで読み取
る。ステップS603では、カラープロファイルリスト
の第1の基準エントリがカラープロファイル基準を含ん
でいるか否かを判定する。カラープロファイルリストの
第1の基準エントリが抽象カラープロファイルであれ、
デバイスカラープロファイルであれ、カラープロファイ
ル基準を含んでいる場合には、ステップS604へ進
み、対応する適切なカラープロファイルをアクセスす
る。
【0050】先に述べた通り、色出現変換及び線形化テ
ーブルの情報を獲得するように、対応するカラープロフ
ァイルをアクセスする。次に、対応するカラープロファ
イルから得られた情報を利用することにより、第1の基
準エントリに対応するプロファイルステップを生成する
(ステップS605)。これに対し、ステップS603
で、第1の基準エントリがカラープロファイル基準を含
んでおらず、空値を含んでいると判定された場合には、
ステップS606へ直接進む。カラープロファイルリス
トの第1の基準エントリにおける空値の使用について
は、以下に説明する。
【0051】ステップS606では、色領域マッピング
アルゴリズムリストから第1の基準エントリを読み取
る。ステップS607では、GMAリストの第1の基準エ
ントリがGMA基準を含んでいるか否かを判定する。第1
の基準エントリがGMA基準を含んでいれば、適切な色領
域マッピングアルゴリズム(GMA)の配置場所を確定し、
その場所を指示するポインタを生成する(ステップS6
08)。前述のように、対応するGMAは従来の色管理モジ
ュールから提供されるのが好ましいが、色変換モジュー
ル144で提供されても良い。適切なGMAを指示するポ
インタを生成することに加えて、入力装置及び出力装置
に対応する色領域境界記述子をアクセスする。次に、ス
テップS609では、適切なGMAを指示するポインタを
含むと共に、関連する入力色空間及び出力色空間に対応
する色領域境界記述子のコピーを含むGMAステップを生
成する。ステップS607で、GMAリストの第1の基準
エントリがGMA基準を含んでいないと判定された場合に
は、ステップS610へ直接進む。このステップは図6
Bの最初に示されている。
【0052】図6Bを参照すると、ステップS610で
は、カラープロファイルリストから次の基準エントリを
読み取る。次に、カラープロファイルリストの次の基準
エントリが空(null)値を含んでいるか否かを判定する
(ステップS611)。カラープロファイルリストの次の
基準エントリが空値を含んでいれば、ステップS612
へ進み、その基準エントリがカラープロファイルリスト
における最終基準エントリであるか否かを判定する。基
準エントリがカラープロファイルリストにおける最終エ
ントリであれば、ステップS625へ進む。これに対
し、カラープロファイルリストの基準エントリが最終エ
ントリではない場合には、ステップS621へ直接進
む。このように、カラープロファイルリストの最終基準
エントリの空値を使用して、唯1つの変換ステップを含
む色変換シーケンスを作成すべきであることが指示さ
れ、その場合、変換ステップはカラープロファイルリス
トの第1の基準エントリに対応するプロファイルステッ
プから構成されることがわかる。
【0053】ステップS611に戻り、カラープロファ
イルリストの基準エントリが空値を含んでおらず、カラ
ープロファイル基準を含んでいる場合には、ステップS
615へ進み、カラープロファイルリストの基準エント
リが抽象カラープロファイル基準を含んでいるか否かを
判定する。基準エントリが抽象カラープロファイル基準
を含んでいれば、ステップS619で、その抽象カラー
プロファイル基準に対応するカラープロファイルをアク
セスし、ステップS620で、対応するプロファイルス
テップを生成する。これに対し、ステップS615で、
基準エントリがデバイスカラープロファイルを含んでい
ると判定された場合には、ステップS616へ進み、基
準エントリがカラープロファイルリストにおける最終基
準エントリであるか否かを判定する。最終基準エントリ
であれば、ステップS619及びS620へ直接進み、
先に説明したようにプロファイルステップを作成する。
しかし、ステップS616で、基準エントリが最終基準
エントリではないと判定された場合には、ステップS6
21へ進む。従って、プロファイルステップは、カラー
プロファイルリストの第1の基準エントリにおいて基準
とされるデバイスカラープロファイルと、カラープロフ
ァイルリストの後続する基準エントリにおいて基準とさ
れる抽象プロファイルと、カラープロファイルリストの
最終基準エントリ(それがデバイスカラープロファイル
を参照している場合)とに対してのみ生成されることが
わかる。このように、不必要なプロファイルステップは
回避され、更に、プロファイルステップを1つしか含ま
ない色変換シーケンスを作成することができる。
【0054】ステップS621では、GMAリストから次
の基準エントリを読み取る。ステップS622では、GM
Aリストからの基準エントリが空値に等しいか、又は既
にGMAリストの終わりに来ているかを判定する。いずれ
か一方が真であれば、ステップS625へ直接進む。そ
うでない場合には、ステップS623へ進み、適切なGM
Aを指示するポインタを生成すると共に、前述のように
適切な色領域境界記述子をアクセスする。次に、ステッ
プS624でGMAステップを生成する。ステップS62
5では、カラープロファイルリストの終わりに既に到達
しているか否かを判定し、到達していれば、ステップS
626へ進み、生成された全てのプロファイルステップ
とGMAステップをそれらが作成された順に色変換シーケ
ンスに取り入れる。次に、戻りステップS627へ進
む。これに対し、ステップS625で、カラープロファ
イルリストの終わりにまだ到達していないと判定された
場合には、ステップS610の始めに戻り、カラープロ
ファイルリストの終わりに到達するまで、ステップS6
10とステップS625との間の上記のプロセスステッ
プを繰り返し実行する。このように、必要なプロファイ
ルステップのみを色変換シーケンスに取り入れて、効率
良く、適切な色変換シーケンスが作成される。すなわ
ち、デバイスカラープロファイル基準に対応する不必要
なプロファイルステップを回避するので、デバイス非依
存の色空間へのマッピング及びデバイス非依存の色空間
からのマッピングのたびに導入される人為効果(artifac
t)やエラーが減少する。
【0055】図7は、スキャナ70から入力された画像
から取り出した校正画像をモニタ43で見る場合に、そ
の画像がプリンタ50で出力されているかのように校正
画像を作成するために本発明に従って作成される色変換
シーケンスの一例を示す。プロファイルリスト710及
びGMAリスト720は、ユーザにより、入力データとし
てCreate_Transform730に提供される。プロファイル
リスト710はスキャナカラープロファイル基準711
と、プリンタカラープロファイル基準712と、モニタ
カラープロファイル基準713とに対応する3つの基準
エントリを有する。GMAリスト720はGCUSP色領域マッ
ピング基準と、ストレートクリップ色領域マッピング基
準とに対応する2つの基準エントリを有する。
【0056】Create_Transform730は、この後、プロ
ファイルリスト710及びGMAリスト720の基準エン
トリに基づき、図6A及び図6Bのフローチャートに示
す論理に従って色変換シーケンス740を生成する。図
7を見るとわかるように、色変換シーケンス740は4
つの変換ステップを含む。プロファイルステップ741
は、カラー画像データをRGBなどのスキャナ色空間からJ
Chなどのデバイス非依存の色空間へ変換するためのステ
ップである。このプロファイルステップは、プロファイ
ルリスト710のスキャナカラープロファイル基準71
1に従って作成されている。GMAステップ743は、GCU
SP色領域マッピングアルゴリズムを使用することによ
り、カラー画像データをスキャナの色領域境界内からプ
リンタの色領域境界内へ色領域マッピングするためのス
テップである。この色領域マッピングステップは、GMA
リスト720のGCUSP GMA基準721に従って作成され
ている。
【0057】同様に、GMAステップ745は、ストレー
トクリップ色領域マッピングアルゴリズムを使用するこ
とにより、カラー画像データをプリンタの色領域境界内
からモニタの色領域境界内へ色領域マッピングするため
のステップである。この色領域マッピングステップは、
GMAリスト720のストレートクリップGMA基準722に
従って作成されている。最後に、プロファイルステップ
747は、カラー画像データをJChなどのデバイス非依
存の色空間からRGBなどのデバイス依存の色空間へ変換
するためのステップである。このプロファイルステップ
は、プロファイルリスト710のモニタカラープロファ
イル基準713に従って作成されている。本発明におい
ては、デバイス非依存の色空間への不必要な変換及びデ
バイス非依存の色空間からの不必要な色変換を取り入れ
ないようにする効率の良い色変換シーケンスが生成され
るという点に注目することが大切である。この例では、
カラー画像データをプリンタカラープロファイル基準7
12に対応するプリンタの色空間へ変換するため、及び
プリンタの色空間から変換するために、プロファイルス
テップが作成されていないことがわかる。そのような変
換をシーケンスに取り入れてしまうと、余計なものが含
まれることになって効率が低下するばかりでなく、デバ
イス非依存の色空間への変換及びデバイス非依存の色空
間からの変換の際に起こるエラーまで導入されることに
なるであろう。
【0058】図8は、本発明による色変換シーケンスを
使用するカラー画像データの変換をシステムレベルで説
明するための図である。図8では、入力画像データ81
0は色変換シーケンス800により変換されるべく提供
される。この実施形態における色変換シーケンス800
の第1の変換ステップは、入力画像データ810をRGB
などの、入力装置に対応するデバイス依存の色空間から
JChなどのデバイス非依存の色空間へ変換するプロファ
イルステップ820である。次に、入力画像データ81
0を指示された色領域境界内に色領域マッピングするた
めに、GMAステップ830を入力画像データ810に適
用する。GMAステップ830は、従来の色管理モジュー
ル145などの外部情報源から、又は色変換モジュール
144から提供される対応するGMA860を利用する。
更に、GMA860は、色領域マッピングを正確に実行す
るために、入力色空間及び出力色空間の色領域境界記述
子を利用する。
【0059】プロファイルステップ840は、抽象カラ
ープロファイルに対応する抽象色変換によって入力画像
データ810を変換するためのステップである。このよ
うな抽象プロファイルは創造的な色修正及び色補正に使
用される。最後に、プロファイルステップ850は、入
力画像データ810をJChなどのデバイス非依存の色空
間からRGBなどの、出力装置に対応するデバイス依存の
色空間へ変換し、それにより、出力画像データ870を
生成する。尚、色変換シーケンス800には、第1の変
換ステップ及び最終変換ステップ以外に、デバイスカラ
ープロファイルに対応するプロファイルステップは存在
しないことに注意すべきである。このように、デバイス
非依存の色空間(JCh)への不必要な変換及びデバイス非
依存の色空間からの不必要な変換を回避することによ
り、処理効率は向上し、かつそのような変換により導入
される不要な人為効果やエラーが減少する。また、色変
換シーケンス800は、色領域マッピングアルゴリズム
が適用される時点でそれぞれ対応する色領域境界記述子
が提供されるものとすれば、いずれか2つの色領域境界
の間で色領域マッピングのために十分に使用できるほど
融通性に富んだ色領域マッピングアルゴリズムを使用し
ていることもわかる。従って、色変換シーケンス800
は、それぞれが特定の条件の下で特定の入力装置と出力
装置の組み合わせにのみ適用されるだけである多数のあ
らかじめ定められた色領域マッピング変換には依存して
いない。また、色変換シーケンス800は、ICCプロフ
ァイルコネクションスペースのように、固定された共通
色領域境界を使用して全てのカラープロファイルをマッ
ピングするということも行わない。
【0060】本発明の一実施形態によるカラー画像デー
タの変換を説明するためのフローチャートを図9に示
す。ステップS901では、Transform_Colorsアプリケ
ーションプログラミングインタフェース(API)を呼び出
す。ユーザが適用することを望む色変換シーケンスを指
示する変換ポインタが入力画像データと共に提供され
る。次に、色変換シーケンスにおける第1の変換ステッ
プを読み取る(ステップS902)。ステップS903で
は、その変換ステップがプロファイルステップであるか
否かを判定する。第1の変換ステップがプロファイルス
テップであれば、ステップS904へ進み、そのプロフ
ァイルステップから色出現変換及びテーブルをアクセス
する。次に、プロファイルステップから変換ステップビ
ットフィールドをアクセスし、復号して、色出現変換及
びテーブルに含まれる一次元テーブルなどの、どの変換
及び/又はテーブルをこの特定のプロファイルステップ
で利用すべきかを判定する。次に、ステップS906
で、この判定に従って入力画像データに適切な変換を適
用する。
【0061】これに対し、ステップS903で、変換ス
テップがGMAステップであると判定された場合には、ス
テップS907へ進み、GMAステップからGMAポインタ
と、入力色領域境界記述子及び出力色領域境界記述子と
をアクセスする。先に説明した通り、GMAポインタは、
入力画像データに適用されるべき適切なGMAをアクセス
するために利用される。適切なGMAは従来の色管理プロ
ファイル145などの外部情報源からアクセスされるの
が好ましいが、他の情報源からでもアクセスできる。次
に、ステップS908で、適切なGMAを入力画像データ
に適用する。その後、ステップS909へ進む。ステッ
プS909では、色変換シーケンスに処理すべき変換ス
テップが残っているか否かを判定する。変換ステップが
それ以上存在しない場合には、戻りステップS910へ
進む。処理すべき変換ステップが残っている場合には、
ステップS902の初めに戻り、処理すべき変換ステッ
プが存在しなくなるまでステップS902からS909
を繰り返す。
【0062】図10は、本発明によるカラー画像データ
の変換の一例を示す。スキャナ70からの画像をプリン
タ50で出力されるかのように校正することを目的とし
て、図7に示す色変換シーケンス740に従って所望の
色空間に変換すべき入力画像データ1001が提供され
る。この場合、校正画像はモニタ43に表示される。第
1の変換ステップは、入力画像データをスキャナ70の
デバイス依存の色空間からデバイス非依存のJCh色空間
へ変換するプロファイルステップ1004である。プロ
ファイルステップ1004は、この変換を実行するため
に、変換ステップビットフィールド1002と、色出現
変換及びテーブル1003とを利用する。
【0063】次に、入力画像データ810をスキャナ7
0の色領域境界内からプリンタ50の色領域境界内へ色
領域マッピングするために、GMAステップ1006を入
力画像データ1001に適用する。GMAステップ100
6は、この色領域マッピングを実行するために、GCUSP
GMA1005と、スキャナ及びプリンタの色領域境界記
述子1007とを利用する。同様に、入力画像データ8
10をプリンタ50の色領域境界内からモニタ43の色
領域境界内へ色領域マッピングするために、GMAステッ
プ1009を入力画像データ1001に適用する。GMA
ステップ1009は、この色領域マッピングを実行する
ために、ストレートクリップGMA1008と、プリンタ
及びモニタの色領域境界記述子1010とを利用する。
入力画像データ1001をデバイス非依存のJCh色空間
からモニタ43のデバイス依存の色空間へ変換するプロ
ファイルステップ1013を実行する。プロファイルス
テップ1013は、この変換を実行するために、変換ス
テップビットフィールド1011と、色出現変換及びテ
ーブル1012とを利用する。このように、校正画像に
対応する出力画像データ1014が効率良くかつ正確な
方法で生成される。
【0064】以上説明したように、本発明は、カラー画
像データを1つ又は複数の色空間を経て変換する変換ス
テップを含む効率の良い色変換シーケンスを作成する能
力を提供する。変換ステップのシーケンスは、ユーザが
あらかじめ選択したカラープロファイル及び/又は色領
域マッピングアルゴリズムに基づいて生成される。この
ように、校正、創作カラーモデリング及び色領域境界の
判定など、カラー画像データの色管理を実行するための
複雑で正確な変換シーケンスを開発者の側で迅速に生成
し、適用し、評価することができる。更に、ユーザは色
変換シーケンスを通して使用すべき色領域マッピングア
ルゴリズムの選択を制御することができ、これには、色
領域マッピングが実行される時点で入力色空間及び出力
色空間の色領域記述子を利用する融通性のある色領域マ
ッピングアルゴリズムが含まれる。
【0065】以上本発明を特定の実施形態に関して説明
した。本発明は上述の実施形態には限定されず、当業者
により本発明の趣旨から逸脱せずに様々な変更及び変形
を実施できることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実現できる代表的なコンピュータシ
ステムの図。
【図2】 図1のコンピュータシステムに示される計算
機器の内部構造を示す詳細なブロック線図。
【図3】 本発明によるカラー画像データの変換の一例
を説明するための図。
【図4A】 本発明により色変換モジュールをシステム
レベルで説明するための図。
【図4B】 本発明による色変換モジュールの構造を説
明するための図。
【図4C】 本発明によるカラープロファイルの構造を
説明するための図。
【図5A】 本発明の一実施例により色変換シーケンス
の作成を全般的に説明するための図。
【図5B】 本発明の一実施例によるプロファイルステ
ップの構造を説明するための図。
【図5C】 本発明の一実施例による色領域マッピング
ステップの構造を説明するための図。
【図6A】 本発明の一実施例により色変換シーケンス
の作成を詳細に説明するためのフローチャート。
【図6B】 本発明の一実施例による色変換シーケンス
の作成を詳細に説明するための、図6Aのフローチャー
トに続くフローチャート。
【図7】 本発明に従って作成された色変換シーケンス
の一例を説明するための図。
【図8】 本発明によるカラー画像データの変換を全般
的に説明するための図。
【図9】 本発明によるカラー画像データの変換を詳細
に説明するためのフローチャート。
【図10】 本発明によるカラー画像データの変換の一
例を説明するための図。
【符号の説明】
40…計算機器、41…ホストプロセッサ、42…表示
画面、43…カラーモニタ、44…フロッピーディスク
ドライブ、45…コンピュータ固定ディスク、46…キ
ーボード、47…指示装置、50…プリンタ、60…デ
ジタルカラーカメラ、70…デジタルカラースキャナ、
80…ネットワークインタフェースバス、109…ネッ
トワークインタフェース、113…中央処理装置(CP
U),114…コンピュータバス、116…ランダムアク
セスメモリ(RAM)、117…読み取り専用メモリ(ROM),
119…フロッピーディスクインタフェース、120…
ディスプレイインタフェース、122…キーボードイン
タフェース、123…マウスインタフェース、124…
スキャナインタフェース、125…プリンタインタフェ
ース、126…デジタルカメラインタフェース、130
…ウィンドウイングオペレーティングシステム、131
…アプリケーションプログラム、132…デジタルカメ
ラドライバ、133…モニタドライバ、134…プリン
タドライバ、135…スキャナドライバ、136…その
他のデバイスドライバ、137…イメージファイル、1
38…その他のファイル、139…デジタルカメラカラ
ープロファイル、140…モニタカラープロファイル、
141…プリンタカラープロファイル、142…スキャ
ナカラープロファイル、143…その他のカラープロフ
ァイル、144…色変換モジュール、145…色管理モ
ジュール

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の変換ステップを含み、カラー画像
    データを変換するためのシーケンスである色変換シーケ
    ンスを生成する方法であって、 カラープロファイル又は色領域マッピングアルゴリズム
    に対する少なくとも1つの基準を受信するステップと、 少なくとも1つの基準に基づいて、プロファイルステッ
    プ又は色領域マッピングステップである少なくとも1つ
    の変換ステップを生成するステップと、 前記少なくとも1つの変換ステップを前記色変換シーケ
    ンスに取り入れるステップとを具備することを特徴とす
    る方法。
  2. 【請求項2】 前記カラープロファイル又は色領域マッ
    ピングアルゴリズムに対する少なくとも1つの基準はユ
    ーザにより提供される請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記カラープロファイル又は色領域マッ
    ピングアルゴリズムに対する少なくとも1つの基準はカ
    ラープロファイルリスト及び色領域マッピングアルゴリ
    ズムリストを含み、前記カラープロファイルリストは、
    カラープロファイル基準を含むための少なくとも1つの
    基準エントリを有し、且つ前記色領域マッピングリスト
    は色領域マッピングアルゴリズム基準を含むための少な
    くとも1つの基準エントリを有することを特徴とする請
    求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの変換ステップを生
    成するステップは、 前記カラープロファイルリストの第1の基準エントリが
    カラープロファイル基準を含んでいる場合、プロファイ
    ルステップを含む変換ステップを作成するステップと、 色領域マッピングアルゴリズム基準を含んでいる前記色
    領域マッピングアルゴリズムリストの基準エントリごと
    に、色領域マッピングステップを含む変換ステップを作
    成するステップと、 抽象カラープロファイルに対応し且つ前記カラープロフ
    ァイルリストの第1のエントリと最終エントリとの間の
    中間基準エントリの中に存在するカラープロファイル基
    準ごとに、プロファイルステップを含む変換ステップを
    作成するステップと、 前記カラープロファイルリストの前記最終基準エントリ
    がデバイスカラープロファイルに対応するカラープロフ
    ァイル基準を含んでいる場合、プロファイルステップを
    含む変換ステップを生成するステップとを含むことを特
    徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも1つの変換ステップを生
    成するステップは、 前記カラープロファイルリストの第1の基準エントリが
    空値を含み且つ前記カラープロファイルリストの第2の
    基準エントリがカラープロファイル基準を含んでいる場
    合、プロファイルステップを含む1つの変換ステップを
    作成するステップを含み、 プロファイルステップは、前記カラー画像データをデバ
    イス非依存の色空間からデバイス依存の色空間へ変換す
    るステップであることを特徴とする請求項3記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記少なくとも1つの変換ステップを生
    成するステップは、前記カラープロファイルリストの第
    1の基準エントリがカラープロファイル基準を含み且つ
    前記カラープロファイルリストの第2の基準エントリが
    空値を含んでいる場合、プロファイルステップを含む1
    つの変換ステップを作成するステップを含み、 前記プロファイルステップは、前記カラー画像データを
    デバイス依存の色空間からデバイス非依存の色空間へ変
    換するステップであることを特徴とする請求項3記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 前記プロファイルステップは色出現変換
    と、ビットフィールドとを含み、前記ビットフィールド
    は、前記色出現変換がどのように前記カラー画像データ
    に適用されるかを指示することを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 前記色領域マッピングステップは色領域
    マッピングアルゴリズムに対するポインタを含み、且つ
    前記色領域マッピングアルゴリズムが前記カラー画像デ
    ータを色領域マッピングするために使用すべき少なくと
    も1つの色領域境界記述子を含むデータブロックを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記カラープロファイル又は色領域マッ
    ピングアルゴリズムに対する少なくとも1つの基準は、
    色領域マッピングアルゴリズムがカラー画像データに適
    用されるときに入力色領域境界記述と、出力色領域境界
    記述とを利用する色領域マッピングアルゴリズムに対す
    る基準を含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 複数の変換ステップを含み、カラー画
    像データを変換するためのシーケンスである色変換シー
    ケンスを生成する方法であって、 カラープロファイル基準を含むための少なくとも1つの
    基準エントリを有するカラープロファイルリストと、色
    領域マッピングアルゴリズム基準を含むための少なくと
    も1つの基準エントリを有する色領域マッピングアルゴ
    リズムリストとを受信するステップと、 前記カラープロファイルリストの第1の基準エントリが
    カラープロファイル基準を含んでいる場合、プロファイ
    ルステップを含む変換ステップを作成するステップと、 色領域マッピングアルゴリズム基準を含んでいる前記色
    領域マッピングアルゴリズムリストの基準エントリごと
    に、色領域マッピングステップを含む変換ステップを作
    成するステップと、 抽象カラープロファイルに対応し且つ前記カラープロフ
    ァイルリストの第1のエントリと最終エントリとの間の
    中間基準エントリの中に存在しているカラープロファイ
    ル基準ごとに、プロファイルステップを含む変換ステッ
    プを作成するステップと、 前記カラープロファイルリストの前記最終基準エントリ
    がデバイスカラープロファイルに対応するカラープロフ
    ァイル基準を含んでいる場合、プロファイルステップを
    含む変換ステップを作成するステップと、 前記作成された変換ステップを前記色変換シーケンスに
    取り入れるステップとを具備することを特徴とする方
    法。
  11. 【請求項11】 複数の変換ステップを含む色変換シー
    ケンスをカラー画像データに適用することにより前記カ
    ラー画像データを変換する方法であって、 前記色変換シーケンスをアクセスするステップと、 前記カラー画像データをアクセスするステップと、 前記色変換シーケンスの各変換ステップを順次処理し
    て、前記カラー画像データを変換するステップとを含
    み、 前記処理すべき変換ステップがプロファイルステップで
    ある場合、色変換モジュールを対応するカラープロファ
    イルからアクセスし、それを前記カラー画像データに適
    用し、 前記処理すべき変換ステップが色領域マッピングステッ
    プである場合には、対応する色領域マッピングアルゴリ
    ズムをアクセスして、前記カラー画像データに適用する
    ことを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 前記色変換シーケンス及び前記カラー
    画像データはユーザにより提供されることを特徴とする
    請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記対応する色領域マッピングアルゴ
    リズムは、前記カラー画像データに適用すべき色管理モ
    ジュールからアクセスされることを特徴とする請求項1
    1記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記対応する色領域マッピングアルゴ
    リズムは、前記カラー画像データを色領域マッピングす
    るために、入力色領域境界記述と、出力色領域境界記述
    とを利用することを特徴とする請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記対応する色領域マッピングアルゴ
    リズムは、前記カラー画像データを色領域マッピングす
    るために、入力色領域境界記述と、出力色領域境界記述
    とを利用することを特徴とする請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 複数の変換ステップを含む色変換シー
    ケンスをカラー画像データに適用することにより前記カ
    ラー画像データを変換する方法であって、 前記色変換シーケンスをアクセスするステップと、 前記カラー画像データをアクセスするステップと、 前記色変換シーケンスの各変換ステップを順次処理し
    て、前記カラー画像データを変換するステップとを含
    み、 前記処理すべき変換ステップがプロファイルステップで
    ある場合、色変換モジュールを対応するカラープロファ
    イルからアクセスして、それを前記カラー画像データに
    適用し、且つ前記処理すべき変換ステップが色領域マッ
    ピングステップである場合には、対応する色領域マッピ
    ングアルゴリズムを色管理モジュールからアクセスし、
    前記色領域マッピングアルゴリズムにより入力色領域境
    界記述と、出力色領域境界記述とをアクセスし、それら
    を利用して前記カラー画像データを色領域マッピングす
    ることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 複数の変換ステップを含み、カラー画
    像データを変換するためのシーケンスである色変換シー
    ケンスを生成するための、コンピュータ読み取り可能な
    媒体に格納されたコンピュータ実行可能なプロセスステ
    ップであって、請求項1から10のいずれか1項に記載
    のプロセスステップを具備することを特徴とするコンピ
    ュータ実行可能なプロセスステップ。
  18. 【請求項18】 複数の変換ステップを含み、カラー画
    像データを変換するためのシーケンスである色変換シー
    ケンスを生成するためのコンピュータ実行可能なプロセ
    スステップを格納するコンピュータ読み取り可能な媒体
    であって、前記コンピュータ実行可能なプロセスステッ
    プは請求項1から10のいずれか1項に記載のプロセス
    ステップを具備することを特徴とするコンピュータ読み
    取り可能な媒体。
  19. 【請求項19】 複数の変換ステップを含み、カラー画
    像データを変換するためのシーケンスである色変換シー
    ケンスを生成する計算装置であって、 請求項1から10のいずれか1項に記載の複数の変換ス
    テップを含む色変換シーケンスを生成するために実行可
    能であるプロセスステップを格納するプログラムメモリ
    と、 前記プログラムメモリに格納されているプロセスステッ
    プを実行するプロセッサとを具備することを特徴とする
    計算装置。
  20. 【請求項20】 複数の変換ステップを含む色変換シー
    ケンスをカラー画像データに適用することにより前記カ
    ラー画像データを変換するための、コンピュータ読み取
    り可能な媒体に格納されたコンピュータ実行可能なプロ
    セスステップであって、請求項11から16のいずれか
    1項に記載のプロセスステップを具備することを特徴と
    するコンピュータ実行可能なプロセスステップ。
  21. 【請求項21】 複数の変換ステップを含む色変換シー
    ケンスをカラー画像データに適用することにより前記カ
    ラー画像データを変換するためのコンピュータ実行可能
    なプロセスステップを格納するコンピュータ読み取り可
    能な媒体であって、前記コンピュータ実行可能なプロセ
    スステップは請求項11から16のいずれか1項に記載
    のプロセスステップを具備することを特徴とするコンピ
    ュータ読み取り可能な媒体。
  22. 【請求項22】 複数の変換ステップを含む色変換シー
    ケンスをカラー画像データに適用することにより前記カ
    ラー画像データを変換する計算装置であって、 複数の変換ステップを含む色変換シーケンスを前記カラ
    ー画像データに適用することにより、請求項11から1
    6のいずれか1項に従って前記カラー画像データを変換
    するために実行可能であるプロセスステップを格納する
    プログラムメモリと、 前記プログラムメモリに格納されているプロセスステッ
    プを実行するプロセッサとを具備することを特徴とする
    計算装置。
  23. 【請求項23】 複数の変換ステップを含み、カラー画
    像データを変換するためのシーケンスである色変換シー
    ケンスを生成する方法であって、 カラープロファイル又は色領域マッピングアルゴリズム
    に対する少なくとも1つの参照を受信するステップと、 少なくとも1つの参照に基づいて、プロファイルステッ
    プ又は色領域マッピングステップである少なくとも1つ
    の変換ステップを生成するステップと、 前記少なくとも1つの変換ステップを前記色変換シーケ
    ンスに取り入れるステップとを具備することを特徴とす
    る方法。
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