JP4764889B2 - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は原稿画像を読み取って画像処理してコピー出力する画像処理装置、及びその装置で用いられる画像処理方法に関する。
近年、カラーイメージスキャナ(以下、スキャナ)やカラープリンタ(以下、プリンタ)などのデジタル画像入出力機器が普及し、デジタル画像を手軽に扱えるようになっている。また、これら機器を組み合わせた装置として、一台でスキャン、印刷、それらを組み合わせたコピーなどの多機能を提供する多機能プリンタ(以下、MFP)も、その利便性から広く普及しつつある。
さて、スキャナの原稿読取性能やプリンタの出力色域表現性能は年々向上している。これにより、例えば、MFPにおいて銀塩写真などを原稿としてスキャンし、印刷することで、原稿に遜色のない色域を持つようなカラーコピー画像を得ることができる。
ここで、原稿の色味を忠実に再現するためには、前述したようにスキャナ、プリンタそれぞれの性能もさることながら、これらの機器の間で色の再現情報が正しく伝えられることが重要となる。
色域が異なるデバイス間で同じ色の再現を行う技術(カラーマッチング技術)としてカラーマネージメントシステム(以下、CMS)が広く知られている。
図11はCMSの構成概要を示すブロック図であり、デバイスに依存しない(デバイス非依存)色空間を用いるCMSを示している。
図11に示すように、CMSでは入力デバイス(カメラ、スキャナなど)と出力デバイス(プリンタ、モニタなど)を接続されている。この場合、入力デバイスの色信号から出力デバイスの色信号への変換を、それぞれのプロファイルとデバイスに独立な色空間(デバイス非依存な色空間、PCSともいう)を介在させて実現する。なお、PCSには、例えば、CIEXYZ、CIELabなどがある。プロファイルは、各デバイス依存の色空間(以下、デバイスカラー)とPCSを結び付ける変換式、または、デバイスカラーとPCSの関係を予め記述した変換テーブルであるルックアップテーブル(LUT)として提供される。
CMSの各デバイスで色再現する際、入力デバイスが再現可能な色を出力デバイスで再現するため、或いは、出力デバイスで再現可能な色を入力デバイスで取得するために、入出力デバイス間で異なる色域の影響を吸収するガマット圧縮の技術が用いられる。
ここで、入力デバイスのプロファイルと出力デバイスのプロファイルはそれぞれ、印刷物の標準評価光源であるD50光源下でのCIELab測色値を用いて作成することが一般的である。
しかし、このようにして作成した入出力プロファイルによるコピー出力は、D50光源下で原稿と出力物の色味が一致するが、他の光源下(例えば、オフィスなどで日常使われるF10光源などの三波長蛍光灯光源など)では異なる色味を示すことがある。これは、原稿(例えば、銀塩写真)と出力物(例えば、インクジェット記録装置による印刷)の色材の分光反射特性の違いによって生じている。
D50光源下ではともに人間の目には同じく見える色(言い換えれば、三刺激値XYZが同一である色)であっても分光反射特性は異なっている場合がある。このような場合、光源を変化させると、人間の目には違って見える(言い換えれば、光源を変化させると、三刺激値XYZが異なる)。このような現象は、メタメリズム(条件等色)とよばれ、カラーマッチングを行う際の注意点として広く知られている。
一方、カラー複写機の原稿とコピー出力物は、ユーザの用途によって不特定の光源下での利用が想定されるため、このような現象に対しての対策も多く提案がなされている。
例えば、特許文献1には、出力時のUCR量や調色をコントロールすることで、メタメリズムの影響が小さくなるようなインクの使い方を選択する発明が開示されている。また、特許文献2には、観察環境の指定により、色の見えの知覚量をもとにしたCMSを利用する発明が開示されている。さらに、特許文献3には、原稿・色材・スキャナデバイス・環境光の特性をあらかじめ記憶しておき、ハードコピー処理時にこれらを自動またはマニュアルで組み合わせる発明が開示されている。またさらに、特許文献4には、複数光源下での測色値の重心(以下、複数光源Fxでの測色値、または単にFx光源下での測色値)を求めて、その測色値を用いたCMSを利用する発明が開示されている。
特開2002−247397号公報 特許第3416538号公報 特開2005−311446号公報 特許第3968565号公報
しかしながら、特許文献1では、インクの色分解を利用するため、メタメリズムだけでなく、色の粒状感や外乱に対する安定性などにも影響を与えてしまい、画質を良好に保った状態での調整が難しいという問題がある。
また、特許文献2では、観察環境をユーザが指定するので、ユーザが指定しなかった観察環境においては、見えの違いは依然として存在してしまう。
さらに、特許文献3によれば、考えられうる特性値を全て記憶しておく必要がある。これは大容量メモリを備えるPCシステムや業務用複写機などでは実現可能であるが、メモリ容量の小さいコンシューマ向けの機器を単体で(PCと接続せずに)使用する場合などには事実上実現不可能である。
特許文献4はプリンタに関する発明であるが、同様の思想をスキャナにも適用可能である。また、スキャナとプリンタに対して互いにFx光源下での測色値によりカラーマッチングを行うことで、ハードコピーにおけるメタメリズムを低減させられることは容易に推測できる。しかしながら、特許文献4が開示する技術では、作業色空間(PCSのこと)での測色値が、標準的な光源下での測色値と異なってしまう。
スキャナにより読み取った画像に対して何も手を加えずにそのままプリント出力するのであれば、その画像における測色値がどのような意味のものであっても、プリンタの期待する意味と一致していればカラーマッチングが取れていることとなり問題はない。しかしながら、実際には読み取った画像に対して明るさや色味の変更や輪郭強調などの各種画像処理を行う場合が多い。
また、このような場合に取り扱う各種画像処理の作業色空間としては、従来はD50光源を標準とする事が多く、D50光源下でのLab値や、それを基にしたAdobe(登録商標)RGB値などを用いている場合が多い。従って、D50光源を対象にした画像処理について、D50以外の光源であるFx光源下での測色値でも同様の効果が得られるかは保証がない。そのため、もしFx光源下での測色値を作業色空間として採用する場合、これら従来の画像処理を再利用できるかどうかについて逐一検証および修正を行う必要がある。
また、現在のMFPにはカラーファクシミリ機能を備える機器も多く存在する。これらの機器では、電話回線を通じて、不特定の機器を相手に画像を送受信し、送信元と受信先でハードコピーを実現する。ファクシミリの通信規格としては、例えば、スーパG3(ITU−T、V.34準拠)などが一般的に使われる。この規格では、送受信の際の作業色空間としてD50光源下でのLab測色値が標準的に使われる。そのため、ファクシミリで正しくカラーマッチングをとるためには、送受信する機器同士で作業色空間としてD50が使用できる必要がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、原稿画像をコピーした印刷物を原稿画像とは異なる観察光源で眺めたとしても同じ色味となるように画像処理できる画像処理装置と画像処理方法とを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は、以下のような構成からなる。
即ち、入力デバイスにより原稿画像を読み取って得られる画像データに基づいて出力デバイスにより記録媒体に画像を印刷する画像処理装置であって、前記画像データを第1の観察光源下での測色値に基いて作成された変換テーブルを用いて変換することで、所定の色空間において表現される第1の情報を取得する取得手段と、前記所定の色空間において、前記第1の情報に、下地除去、肌色補正、退色補正の内、少なくともいずれか1つの補正処理を行なうことで前記第1の情報を第2の情報に補正する第1の補正手段と、前記第1の観察光源下で任意の測色値をもつ画像の色を、前記第1の観察光源とは異なる第2の観察光源下において測色した色と、前記第2の観察光源において等色となるように前記出力デバイスにより印刷した画像の色が、前記第1の観察光源下ではどのような測色値となるかを示すテーブルを用いて、前記第2の情報を第3の情報に補正する第2の補正手段と、前記第2の補正手段によって得られた前記第3の情報に基づいて前記出力デバイスにより画像を印刷する出力手段とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、入力デバイスにより原稿画像を読み取って得られる画像データに基づいて出力デバイスにより記録媒体に画像を印刷する画像処理装置の画像処理方法であって、画像データを第1の観察光源下での測色値に基いて作成された変換テーブルを用いて変換することで、所定の色空間において表現される第1の情報を取得する取得工程と、前記所定の色空間において、前記第1の情報に、下地除去、肌色補正、退色補正の内、少なくともいずれか1つの補正処理を行なうことで前記第1の情報を第2の情報に補正する第1の補正工程と、前記第1の観察光源下で任意の測色値をもつ画像の色を、前記第1の観察光源とは異なる第2の観察光源下において測色した色と、前記第2の観察光源において等色となるように前記出力デバイスにより印刷した画像の色が、前記第1の観察光源下ではどのような測色値となるかを示すテーブルを用いて、前記第2の情報を第3の情報に補正する第2の補正工程と、前記第2の補正工程において得られた前記第3の情報に基づいて前記出力デバイスにより画像を印刷する出力工程とを有することを特徴とする画像処理方法を備える。
さらに他の発明によれば、上記方法の各工程を、コンピュータに実行させるプログラムを備える。
従って本発明によれば、原稿画像を、例えば、コピーして得られた印刷物と原稿画像を第2の観察光源で眺めたとしても同じ色味となるようにメタメリズムを少なく抑えた画像処理をすることができる。
例えば、写真を原稿画像とした場合、F10などのD50とは異なる光源において観察した写真と原稿画像のコピーである印刷物とを同じ色味にすることができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
図1は、本発明の代表的な実施例である多機能プリンタ装置(以下、MFP装置)の概観斜視図である。
MFP装置1は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷するプリンタとしての機能、原稿を読み取って得られた画像データをPCに出力するスキャナとしての機能を備える。さらに、MFP装置1は、装置単体で動作する機能として、スキャナで読取った画像をプリンタで印刷するコピー機能、メモリカードなどの記憶媒体に記憶されている画像データやデジタルカメラからの画像データを直接入力して印刷する機能を備えている。
図1に示すように、MFP装置1はフラットベットスキャナなどの読取部34、インクジェット記録方式に従うプリンタエンジンを用いた記録部33、表示パネル39や各種キースイッチ35等を備える操作パネル部35により構成されている。なお、記録部33は電子写真方式に従うプリンタエンジンが用いられても良い。
また、MFP装置1の背面にはPCと通信するためのUSBポート(不図示)が設けられている。加えて、各種のメモリカードを挿入するカードスロット(カードインタフェース)42やデジタルカメラとデータ通信を行うためのカメラポート(カメラインタフェース)43がMFP装置1の前面に備えられている。一方、MFP装置1の上面には自動で原稿を原稿台にセットするためのオートドキュメントフィーダ(以下、ADF)31が備えられている。
なお、図1において、(a)はADF31を閉じた様子を示し、(b)はADFが持ち上げられ、読取部34が見える様子が示されている。
図2はMFP装置1の制御構成を示すブロック図である。
なお、図2において、図1で示したのと同じ構成要素には同じ参照番号を付している。
図2において、CPU11は、MFP装置1が備える様々な機能を制御し、操作パネル部35でのユーザによる操作や指示に従って、ROM16に記憶された画像処理プログラムを実行する。
CCDを備える読取部34は、原稿画像を読取り、赤(R)、緑(G)及び青(B)色のアナログ輝度データを出力する。なお、読取部14は、CCDの代わりに密着型イメージセンサ(CIS)を備えてもよい。また、図1に示すADF31を用いて、連続的に複数枚のシート状の原稿画像を読取ることができる。
また、カードインタフェース42を介して、例えば、ディジタルスチルカメラ(以下、DSC)で撮影され、メモリカードなどに記録された画像データを操作パネル部35での所定の操作に従って読み込む。なお、カードインタフェース42を介して読み込まれた画像データの色空間は、必要ならば、画像処理部12により、DSCの色空間(例えば、YCbCr)から標準的なRGB色空間(例えば、NTSC−RGBやsRGB)に変換される。また、その画像データのヘッダ情報に基づき、読み込まれた画像データは、有効な画素数への解像度変換など、アプリケーションに必要な様々な処理が必要に応じて施される。
さらに、カメラインタフェース43は、DSCに所定のケーブルなどを介して直接接続して画像データを読み込むために用いられる。
画像処理部12は、後述する画像解析、変換特性の算出、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等の画像処理を実行し、それによって得られるデータは、RAM17に格納される。そして、RAM17に格納された補正データが、記録部33で記録するのに必要な所定量に達すると、記録部13による記録動作が実行される。
また、NVRAM18は、バッテリバックアップされたSRAM、EEPROM、FeRAMなどで構成される不揮発性メモリであり、画像処理装置に固有のデータなどを記憶する。
操作パネル部35には種々の指示を行うためのキーが備えられている。そのキーには、記憶媒体に記憶された画像データを選択し、記録を開始するためのフォトダイレクトプリントスタートキー、原稿画像をプリントするためのキー、原稿画像読込キー、モノクロ/カラーコピー時におけるコピースタートキーが含まれる。さらに、コピー解像度や画質などのモードを指定するモードキー、コピー動作などを停止するためのストップキー、コピー数を入力するテンキーや登録キーなども含まれる。
CPU11は、これらキーの押下状態を検出し、その状態に応じて各部を制御する。
表示パネル39には、ドットマトリクスタイプのLCDやLCDドライバを備えられ、CPU11の制御に基づき各種の情報が表示される。また、記憶媒体に記録されていた画像データのサムネイルが表示される。
記録部33は、インクジェット記録ヘッド、汎用IC、ヘッド走査機構などによって構成され、CPU11の制御により、RAM17に格納されている記録データを読み出し、ハードコピーとしてプリント出力する。
駆動部21は、上述した読取部34と記録部33それぞれの動作における、給排紙ローラを駆動するためのステッピングモータやステッピングモータの駆動力を伝達するギヤなどの搬送機構、ステッピングモータを制御するドライバ回路などから構成される。
センサ部20は、記録紙幅センサ、記録紙有無センサ、原稿幅センサ、原稿有無センサ、及び記録媒体の検知センサなどから構成される。CPU11は、これらセンサから得られる情報に基づき、原稿および記録紙の状態を検知する。
PCインタフェース24はPCとMFP装置1とのインタフェースである。MFP装置1は、PCインタフェース24を介して、PCから送信される画像データに基づくプリント動作や、PCからの指示による原稿画像のスキャンやその読取られた画像データのPCへの転送動作を行う。
コピー動作時、読取部34で原稿画像を読取って得られた画像データはMFP装置1の内部で処理され、記録部33でプリント出力される。操作パネル部35にユーザによりコピー動作が指示されると、読取部14は原稿台に置かれた原稿を読取る。読取られたデータは画像処理部12に送られ、後述する画像処理が施された後、記録部33に送られプリント出力が行われる。
なお、画像処理部はASICなどの専用のプロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ)、或いは、画像処理プログラムを実行するプロセッサなどで実現される。
次に、上記構成のMFP装置1においてコピー動作時に実行される画像処理について説明する。
図3はコピー時に実行される画像処理を示すフローチャートである。
以下、各ステップについて説明を記述するが、本発明に直接関係のない処理の詳細は割愛する。
ステップS501では、読取部34で原稿画像を読取ることで得られ、A/D変換された画像データに、撮像素子のばらつきを補正するシェーディング補正を施す。
次に、ステップS502では、入力デバイスの色変換を実行する(第1の変換)。これにより、デバイス固有の特性をもった画像データ(デバイス色情報)が、IECにより定められたsRGBやAdobe Systems社により提唱されているAdobe(登録商標)RGBなど標準的な色空間領域へと変換される。なお、IECとは国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)の略号である。この変換方法は、3×3や3×9のマトリクスによる演算方式や、変換規則を記載したテーブルを参照し、それに基づいて決定するルックアップテーブル方式などが挙げられる。この実施例では、標準的な色空間としてAdobe(登録商標)RGBを用いて説明する。
ステップS503では、色変換された画像データに、補正・加工の処理を施す。その処理は、原稿画像の読取りによるボケを補正するエッジ強調処理や、文字の判読性を向上させる文字加工処理、光照射による読取りで発生した裏写りを除去する処理などである。本発明の特徴となる処理は、ステップS503の終わり、または、次に説明するステップS504の後に実行するのが望ましい。
ステップS504では、拡大縮小処理が実行され、ユーザにより変倍指定がされている場合や、2枚の原稿を一枚の紙に割り当てる割付けコピーなどで、所望の倍率に変換される。変換方法は、バイキュービックやニアレストネイバーなどの方法が一般的である。
ステップS505では、標準色な色空間上のデータを、出力デバイスに固有の画像データへと変換する出力デバイス変換を実行する(第2の変換)。この変換については後述する。
ステップS506では、出力デバイス固有の画像データから、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックなどインクジェット方式に従うプリンタエンジンを用いた記録部33で使用するインクに対応する色成分データへの色分解処理が実行される。この変換でもステップS502と同様の処理方法が用いられる。
最後に、ステップS507では、色分解された各色成分データを記録可能なレベル数への変換する量子化処理が行われる。例えば、ドットにインクを吐出する/吐出しないの2値でデータを表現する場合あれば、誤差拡散などの量子化方法において、2値化処理を実行すればよい。これにより、画像データはプリンタエンジンが記録可能なデータ形式となり、それに基づいて記録動作が実行され、画像が形成される。
次に、ステップS505の色変換について詳しく説明する。
この実施例では、出力プロファイルはルックアップテーブル形式で定義するものとし、その名称を出力色変換テーブルと呼ぶ。
出力色変換テーブルは、標準色空間のAdobe(登録商標)RGB色空間の色信号に対して、プリンタ色域の画像データを結びつける。具体的には、Adobe(登録商標)RGB色空間を離散的に格子点で区切り、各格子点に対してプリンタ色域の色信号を対応させる。
図4は標準色空間であるAdobe(登録商標)RGB色空間と、インクジェット方式に従うプリンタエンジンの色域をCIE−L*a*b*表色系で表した図である。以後、この実施例で挙げる色空間は、全てCIE−L*a*b*表色系で扱われるものとする。
図4において、601がAdobe(登録商標)RGB色空間を表わし、606がインクジェット方式に従うプリンタエンジンの色域を表している。
なお、本発明は、特に、CIE−L*a*b*表色系に限定されるものでなく、L*u*v*色空間等、それに類似する色空間であれば本発明を実現することできることは言うまでもない。
図4から分かるように、Adobe(登録商標)RGB色空間とプリンタ色域とは異なっている。そこで、色変換テーブルを作成する際に、標準色空間の色域をプリンタ色域に圧縮する“ガマット圧縮”の技術を用いる。
ここで説明するガマット圧縮方法は、プリンタ色域中に、標準色空間の色を測色的に一致した色再現をさせる非圧縮領域を設け、それ以外の標準色空間の色を、非圧縮領域外のプリンタ色域に圧縮するものである。このガマット圧縮方法を用いると、非圧縮領域内は標準色空間の色と測色的に一致した色再現を実現し、さらに、非圧縮領域外で階調を保持することが可能である。例えば、コピー時の印刷メディアが写真専用紙とマット紙のように色域形状が異なる場合にも、両者間で同じような色再現を実現することできる。
図5はこの実施例に従うガマット圧縮方法の例を説明する図である。
図5において、色空間701と色空間702はそれぞれ、Adobe(登録商標)RGB色空間とプリンタ色域をL*a*平面に投影したものである。また、色空間703は、Adobe(登録商標)RGB色空間の色を測色的に一致した色再現をさせる非圧縮領域を表している。非圧縮領域はプリンタ色域に相似な形状で80%の大きさとする。点Oは圧縮収束点を表している。また、点704、点708はAdobe(登録商標)RGB色空間の格子点を表している。
ガマット圧縮処理は次のように実行される。
まず、Adobe(登録商標)RGB色空間の格子点が非圧縮領域内に位置しているか否かを判定する。色域内外判定処理は、以下のように行う。
まず、ある色域内に属するか否かの判定対象となる点と、色域内部に設定した圧縮収束点を結ぶベクトル(以下、ソースベクトル)の長さを算出する。
さらに、圧縮収束点から判定対象の点に向かうベクトル(以下、色域ベクトル)と色域表面との交点までの距離を求め、ソースベクトルと色域ベクトルの長さを比較する。
ここで、ソースベクトルの長さが色域ベクトルの長さよりも大きい場合は、判定対象点は色域外、小さい場合は色域内と判定する。
このような色域内外判定処理の結果、図5に示す点708は非圧縮領域内に位置すると判定される。その際は、圧縮処理を行わず、Adobe(登録商標)RGB値と同じ値を保持しておく。
これに対して、図5に示す点704は非圧縮領域内の色ではないと判定される。
従って、以下のようにガマット圧縮処理を行う。
点704は非圧縮領域外の色であるため、非圧縮領域外のプリンタ色域にガマット圧縮する。まず、点704と点O(圧縮収束点)との間の距離Xを算出する。さらに、点Oと点704を結ぶ直線とAdobe(登録商標)RGB色空間の外郭が交わる点705と、プリンタ色域の最外郭が交わる点706と非圧縮領域の外郭が交わる点707を探し、その距離を算出する。それぞれ、点Oからの距離をT、D、Fと記す。
次に、圧縮収束点Oと前述の距離の関係に基づいて、点704をプリンタ色域に圧縮する。圧縮後の点は点Oと点704を結ぶ直線上で、以下の圧縮関数(1)により算出できる距離の場所に線形に圧縮する。
X′={(D−F)(X−F)/(T−F)}+F ……(1)
なお、圧縮関数は線形である必要はなく、色域の外に位置するほど、階調を潰すような多次関数やそれに類似する関数を使ってもよい。
また、この実施例では非圧縮領域の広さをプリンタ色域の約80%の大きさとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、100%の大きさに設定した場合は、プリンタ色域の色は、測色的一致性を重視し、色域外の色を潰すようなガマット圧縮方法を実施することができる。
なお、この実施例では標準色空間としてAdobe(登録商標)RGB色空間を使用したが、他の色空間定義を用いても良い。
また、この実施例では、既存の画像処理やFAX送受信などで使われる標準光源としてD50を実際にカラーマッチングをさせたい補正光源として三波長蛍光灯光源であるF10を使用したが、これらはいずれの光源の組み合わせでも良い。
また、実際にカラーマッチングをさせたい光源は単一の光源でなくてもよく、例えば、F10とD50の光源での見え方の中庸となるような仮想的な補正光源を想定しても良い。その際、仮想的な補正光源の測色値の求め方としては、例えば、複数光源の発光スペクトルの和をとり複数の光源が同時に照射している状態を模した上での測色値を求めれば良い。
また、各々の光源の発光スペクトルにおける測色値を求め、それらの平均を取ることで、複数の光源が各々単一で使用される状況の中庸をとったものを用いても良い。その際、光の波長そのものの特性の平均を取るのであれば、例えば、XYZなどの(波長特性に直結している)測色値を使えばよい。一方、光の知覚的な特性の平均を取るのであれば、例えば、LabやCIECAM02などの(知覚特性を考慮した)測色値を用いればよい。
また、単純に複数の光源の平均をもとめるだけでなく、使われる光源の配置状況や使用頻度にあわせて重み付けを行って求めてももちろんよい。
さらに、これら光源間で白色点の色温度が異なっている場合には、既知の色順応手法(Bradford変換など)を用いて任意の白色点に順応させた結果の測色値の平均をとってもよい。或いは、CIECAM02で定義されているJCh測色値などの、予め白色順応が考慮されている測色値の平均を求めて使用してもよい。
また、以上の説明では、入力原稿として銀塩写真を出力印刷物としてインクジェット方式のプリンタエンジンによる印刷物(以下、インクジェット印刷物)を想定したが、本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、入力原稿として網点写真やインクジェット印刷物を用いてもよい。同様に、出力印刷物として電子写真や昇華型プリンタによる印刷物を用いてもよい。
<光源メタメリズム補正テーブル作成部分>
ここでは、この実施例で用いる補正テーブルの作成手順をフローチャートを参照して説明する。
図6は補正テーブルの作成処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS101では、銀塩写真の任意の代表色のD50光源での測色値と分光反射分布(Spectrum 1,Spectrum 2,……)のペア情報を求める。求める際には分光測色器などを用いればよい。
図7は作成するペア情報を表す図である。
次に、ステップS102では、ステップS101で求めたペア情報をもとに、入力原稿として、D50光源で任意の測色値が与えられた際に、それがどのような分光反射分布を持つかを予測するテーブルを作成する。測色値はいずれでも良いが、この実施例では作業色空間としてAdobe(登録商標)RGBを用いるため、Adobe(登録商標)RGBの17×17×17格子点での測色値とする。
予測テーブルの作成には、ペア情報をもとに最小自乗法を用いて求めたマトリクスを使用しても良いし、格子点近傍のペア情報を複数点探索して補間演算しても良い。また、領域によってこれらを任意の重み付けで併用し、内挿が可能な(格子点周辺のペア情報が存在する)領域では補間演算結果を重視し、外挿が必要な(格子点周辺のペア情報が存在しない)領域ではマトリクス演算結果を重視して使用してもよい。
図8は作成される予測テーブルを表す図である。
ステップS103では、ステップS102で求めた予測テーブルの各点での分光反射分布(Spectrum 1,Spectrum 2,……)から、F10光源下での測色値を計算する。これにより、D50光源下で任意の測色値を持つ原稿上の色がF10光源下でどのような測色値に演色するかを表す補正テーブル(演色予測テーブル)が作成される。
図9は作成される演色予測テーブルを表す図である。
ステップS104ではステップS101と同様に、インクジェット方式に従うプリンタエンジンによる印刷物の任意の代表色のF10光源での測色値と分光反射分布のペア情報を求める。
さらに、ステップS105では、ステップS102と同様にステップS104のペア情報に基づいて出力色予測テーブルを作成する。即ち、出力物としてF10光源下でAdobe(登録商標)RGBの17×17×17格子点の測色値を出力した際に、それがどのような分光反射分布を持つかを予測するテーブルを作成するのである。
ステップS106では、ステップS103と同様に、ステップS105で求めたテーブルの各点での分光反射分布(Spectrum A',Spectrum B',……)から、D50光源下での測色値を計算する。
最後にステップS107では、ステップS103とステップS106で作成したテーブルを組み合わせ、光源メタメリズム補正テーブルを作成する。
ここで、ステップS103で作成した演色予測テーブルは「D50光源下で任意の測色値を持つ銀塩写真の色はF10光源下でどのように演色をするか」を表している。また、ステップS106で作成した演色予測テーブルは「F10光源下で任意の測色値を持つインクジェット印刷物の色はD50光源下でどのように演色をするか」を表している。
従って、これらのテーブルを組合わせて「D50光源下で任意の測色値を持つ銀塩写真の色がF10光源下で等色となるようなインクジェット印刷物の色を選んだ際にその印刷物の色がD50光源下ではどのような測色値となるか」を表すテーブルを作成できる。ここで等色とは同じ色味という意味である。
このテーブルを「光源メタメリズム補正テーブル」として、後述の画像処理で用いる。
<光源メタメリズム補正テーブル利用>
次に、以上のようにして作成した「光源メタメリズム補正テーブル」を画像処理を適用する処理について説明する。なお、この処理は図3のステップS503で実行される。
図10はステップS503の詳細な処理を展開したフローチャートである。なお、ステップS110〜ステップS112で行う各種画像処理は、ここでは原稿画像のD50測色値に対して有効に機能するものとする。
まず、ステップS110では原稿画像を読み取って得られ、標準色空間でのデータに変換された画像データで、下地領域の色を白色に近づける。下地領域の判定には、例えば、測色値の明度・彩度の組み合わせを用いればよい。なお、この下地除去の処理は状況によってその実行を抑止してもよく、その実行の是非はユーザからの指示によっても良いし、原稿画像の特徴量などから予め判別してもよい。
次に、ステップS111では、標準色空間でのデータに変換された原稿画像の画像データで、肌色領域の色を補正する。肌色領域の判定には、例えば、測色値の明度・色相・彩度の組み合わせを用いればよい。補正の方法には、肌色として好ましい色に加工したり、例えば、局所的に黒ずんだ領域のみ明るさを補正したりすることなどがある。なお、この肌色補正処理は状況によってその実行を抑止してもよく、その実行の是非はユーザからの指示によっても良いし、原稿画像の特徴量などから予め判別してもよい。
さらに、ステップS112では、原稿画像で発生している退色を補正する。退色の判定・補正は、例えば、RGB各チャンネルでのダイナミックレンジの違いを検出・補正するなどの既知の技術を用いればよい。なお、この処理は状況によってその実行を抑止してもよく、その実行の是非はユーザからの指示によっても良いし、原稿画像の特徴量などから予め判別してもよい。
最後に、ステップS113において、標準色空間でのデータに変換された原稿画像の画像データに、前述の手順により作成した「光源メタメリズム補正テーブル」を適用して補正処理を行う。なお、この処理は状況によってその実行を抑止してもよく、その実行の是非はユーザからの指示による。例えば、F10光源下のような環境である“オフィスモード”が選ばれた際にはその処理を実行(ON)し、D50光源下のような環境である“印刷標準環境モード”が選ばれた際にはその処理の実行を抑止(OFF)しても良い。または、通常のコピー動作時にはONとし、FAX送信により他の装置に画像データが送信される場合にはOFFとしても良い。
従って、この実施例に従えば、以上のような画像処理を行うことにより、D50光源下で肌色補正や退色補正がなされた銀塩写真原稿がF10光源下でその銀塩写真原稿と等色となるようなインクジェット印刷物が得られる。これにより、ユーザ環境で見る印刷物の色味がよりもっともらしくなる。
なお以上説明した実施例では、銀塩写真に対してD50光源(第1の観察光源)下で肌色補正や退色補正がなされた補正後の銀塩写真の原稿画像を対象として次の例を採り上げた。即ち、その原稿画像をコピーして得られるインクジェット印刷物と仮に補正後の銀塩写真が実在するとしてその原稿画像とをF10光源を観察光源(第2の観察光源)として眺めたときの色味とを比較する例である。しかしながら、本発明は観察光源としてこれらの光源に限定されるものではない。例えば、第2の観察光源としてはF10以外の光源を用いても良いし、第1の観察光源としてD65光源を用いてもよい。
具体的には、第2の観察光源としてはF2、F6などの普通形蛍光灯光源や、F7、F8などの高演色形蛍光灯光源や、F11などの三波長蛍光灯光源などがある。加えて、これらの光源の内、複数の光源を混合した観察光源を用いても良い。また、複数の光源を混合する際には、これら複数の光源の分光分布特性を混合しても良いし、或いは、これら複数の光源それぞれによって得られるデバイス非依存な色情報を混合しても良い。また、第2の観察光源として、これら複数の光源のいずれかとD50またはD65光源を混合した観察光源を用いても良い。さらに、第2の観察光源として、標準光源であるF系列の光源とD系列の光源と他の標準光源の中から選択された複数の光源の混合光源を使用しても良い。
このように、複数光源の測色値の平均値を測色値とする環境を用いれば、これら複数光源のいずれか1つを観察光源として前述したようにコピーを観察した場合でも、これら複数光源の夫々の下で観察される色味には大きく差が出ないコピー印刷物が得られる。
また、D50ような標準光源下でのコピー動作による印刷物の提供も容易に実現でき、例えば、FAX送受信の際に利用できる。
さらに、FAX動作を想定する必要は必ずしもあるわけではない。例えば、既存の画像処理がsRGB色空間によってなされる(作業色空間がsRGBであるということ)のであれば、sRGBの白色点が6500Kであることから、標準光源としてD65を用いることも考えられる。
また、本発明に従う記録装置の制御プログラムは、CD−ROMやフレキシブルディスク等の記憶媒体から、又は電子メールやパソコン通信等のネットワークを介して、ホスト装置(PC)やその装置と接続する記録装置等にロードされ、実行されてもよい。例えば、記録装置のメモリやPCのHDDにこのプログラムを格納することができる。そして、記録装置のCPU或いはホスト装置のCPUがそのプログラムを実行することにより本発明を実現する。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
本発明の代表的な実施例である多機能プリンタ装置(MFP装置)の概観斜視図である。 MFP装置1の制御構成を示すブロック図である。 コピー時に実行される画像処理を示すフローチャートである。 標準色空間であるAdobe(登録商標)RGB色空間と、インクジェット方式に従うプリンタエンジンの色域をCIE−L*a*b*表色系で表した図である。 ガマット圧縮方法の例を説明する図である。 補正テーブルの作成処理を示すフローチャートである。 作成されるペア情報を表す図である。 作成される予測テーブルを表す図である。 作成される演色予測テーブルを表す図である。 ステップS503の詳細な処理を展開したフローチャートである。 カラーマネージメントシステム(CMS)の構成概要を示すブロック図である。
符号の説明
1 MFP装置
11 CPU
12 画像処理部
16 ROM
17 RAM
18 NVRAM
20 センサ部
21 駆動部
24 PCインタフェース
31 オートドキュメントフィーダ(ADF)
33 記録部
34 読取部
35 操作パネル部
39 表示パネル
42 カードスロット(カードインタフェース)
43 カメラポート(カメラインタフェース)

Claims (11)

  1. 入力デバイスにより原稿画像を読み取って得られる画像データに基づいて出力デバイスにより記録媒体に画像を印刷する画像処理装置であって、
    前記画像データを第1の観察光源下での測色値に基いて作成された変換テーブルを用いて変換することで、所定の色空間において表現される第1の情報を取得する取得手段と、
    前記所定の色空間において、前記第1の情報に、下地除去、肌色補正、退色補正の内、少なくともいずれか1つの補正処理を行なうことで前記第1の情報を第2の情報に補正する第1の補正手段と、
    前記第1の観察光源下で任意の測色値をもつ画像の色を、前記第1の観察光源とは異なる第2の観察光源下において測色した色と、前記第2の観察光源において等色となるように前記出力デバイスにより印刷した画像の色が、前記第1の観察光源下ではどのような測色値となるかを示すテーブルを用いて、前記第2の情報を第3の情報に補正する第2の補正手段と、
    前記第2の補正手段によって得られた前記第3の情報に基づいて前記出力デバイスにより画像を印刷する出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の観察光源はD50またはD65であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の観察光源は三波長蛍光灯光源であるF10、F11、普通形蛍光灯光源であるF2、F6、高演色形蛍光灯光源であるF7、F8のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の観察光源は複数の光源を混合した光源であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の補正処理の実行の是非を指示する指示手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力デバイスはスキャナであり、
    前記画像処理装置は多機能プリンタ装置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記出力デバイスはインクジェット出力デバイス、電子写真出力デバイス、昇華型出力デバイスの内のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記原稿画像は銀塩写真、網点写真、インクジェット印刷物の内のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記テーブルは、前記第1の観察光源下でサンプル画像を測色して得られ第1の測色値が前記第2の観察光源下においてどのような測色値として見えるのかを示す関係と前記出力デバイスにより印刷した画像を前記第2の観察光源下で測色して得られた第2の測色色が前記第1の観察光源下においてどのような測色値として見えるのかを示す関係とを用いて作成されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 入力デバイスにより原稿画像を読み取って得られる画像データに基づいて出力デバイスにより記録媒体に画像を印刷する画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記画像データを第1の観察光源下での測色値に基いて作成された変換テーブルを用いて変換することで、所定の色空間において表現される第1の情報を取得する取得工程と、
    前記所定の色空間において、前記第1の情報に、下地除去、肌色補正、退色補正の内、少なくともいずれか1つの補正処理を行なうことで前記第1の情報を第2の情報に補正する第1の補正工程と、
    前記第1の観察光源下で任意の測色値をもつ画像の色を、前記第1の観察光源とは異なる第2の観察光源下において測色した色と、前記第2の観察光源において等色となるように前記出力デバイスにより印刷した画像の色が、前記第1の観察光源下ではどのような測色値となるかを示すテーブルを用いて、前記第2の情報を第3の情報に補正する第2の補正工程と、
    前記第2の補正工程において得られた前記第3の情報に基づいて前記出力デバイスにより画像を印刷する出力工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項10に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラム。
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