JPH09294215A - 色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装置、色補正装置および記憶媒体 - Google Patents

色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装置、色補正装置および記憶媒体

Info

Publication number
JPH09294215A
JPH09294215A JP8317687A JP31768796A JPH09294215A JP H09294215 A JPH09294215 A JP H09294215A JP 8317687 A JP8317687 A JP 8317687A JP 31768796 A JP31768796 A JP 31768796A JP H09294215 A JPH09294215 A JP H09294215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color correction
image
pixel
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8317687A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Haraguchi
剛 原口
Atsushi Takei
温 武居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP8317687A priority Critical patent/JPH09294215A/ja
Priority to US08/804,064 priority patent/US5926291A/en
Priority to EP97103273A priority patent/EP0793138B1/en
Publication of JPH09294215A publication Critical patent/JPH09294215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6027Correction or control of colour gradation or colour contrast
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B27/00Photographic printing apparatus
    • G03B27/72Controlling or varying light intensity, spectral composition, or exposure time in photographic printing apparatus
    • G03B27/73Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers
    • G03B27/735Controlling exposure by variation of spectral composition, e.g. multicolor printers in dependence upon automatic analysis of the original

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色の偏りが大きい場合でも、被写体がニュー
トラルであるものをニュートラル画素として、適切に抽
出することにより、良好な色再現を行うことができるよ
うにすること。 【解決手段】 カラー原画像の画素の各原色データから
異なる複数の統計を求め、複数の統計の各々について、
求めた統計からニュートラル画素を抽出するための抽出
条件を導出し、導出された抽出条件を全て満足する画素
であるニュートラル画素を原画像から抽出し、抽出され
たニュートラル画素の情報に基づき、カラー原画像から
色再現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー感光材料
(カラーネガフィルムやカラーリバーサルフィルムな
ど)に記録された画像や、デジタルカメラで撮像された
デジタル画像などのカラー原画像の色補正をするための
色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装
置、色補正装置及び記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーネガフィルムやカラーリバーサル
フィルムなどの現像処理されたカラー感光材料に記録さ
れた画像から、そのままLATD制御など公知の方法に
よる印画紙への焼付を行っても、感光材料の種類、撮影
光源、撮影シーン、現像処理などによって、色バランス
が不良な画像となることが多かった。また、現像処理さ
れたカラー感光材料を撮像して得られたカラーデジタル
画像から、そのままモニタ画面に表示したり、ハードコ
ピーとして出力しても、感光材料の種類、撮影光源、撮
影シーン、現像処理、撮像装置の違いなどによって、色
バランスが不良な画像となることが多かった。また、デ
ジタルカメラによる撮影により得られたカラーデジタル
原画像から、そのままモニタ画面に表示したり、ハード
コピーとして出力しても、デジタルカメラの違いや、撮
影光源、撮影シーンなどによって、色バランスが不良な
画像となることが多かった。このように、カラー原画像
は、そのまま用いると、良好な画像が偏った画質の悪い
ものとなることが多かった。そこで、様々な手法により
色補正をして、原画再現している。しかし、これらの従
来の手法では色バランスが不良な画像となることが多か
った。
【0003】また、カラー原画からデジタル原画像から
モニタ画面に表示したり、ハードコピーとして出力する
ために、色補正する方法として、一般的には、色度を用
いる方法が知られている。これは、色立体が構成できる
ように選択した色度が既知の標準色票をカラー原画の色
材によって作成し、作成した色票のLabやLuvやX
YZなどの色度を色度計で測定し、また、作成した色票
をデジタルカメラやスキャナなどの画像入力機器で撮像
して3原色情報を得て、得られた色度と3原色情報か
ら、画像入力機器の3原色情報から色度に変換する3次
元関数F1を求める。一方、モニタや画像出力装置で、
色立体が構成できるように選択された既知の3原色情報
からモニタ画面やハードコピーなどでの色票として再生
し、再生した色票の色度を色度計で測定し、得られた3
原色情報と色度から、色度から画像出力機器の3原色情
報に変換する3次元関数F2を求めている。そして、こ
れらの関数を記憶し、実際のカラー原画を画像入力機器
で撮像して得られたデジタル入力画像を、記憶した関数
1で色度に変換し、さらに記憶した関数F2でデジタル
出力画像に変換することで色補正し、モニタ画面に表示
させたり、ハードコピーとして出力することが知られて
いる。
【0004】しかし、この方法では、カラー原画の色材
による標準色票を作成することは困難であったり、3原
色情報の色立体と、LabやLuvやXYZなどの色度
の色立体の形状とが大きく異なるので、3次元関数F1
や3次元関数F2は近似演算処理となり、演算処理で誤
差が生じやすく、精度よく変換できない問題がある。特
に、近似演算処理であるため、ニュートラルとして再現
すべき画素がニュートラルとして再現されない色バラン
スの不良が目立つという問題がある。また、特に、カラ
ー原画がカラーネガフィルムである場合、反転してポジ
画像にしてもカラーマスクの色が混入するために、満足
なポジ画像に反転することができないので、この方法は
カラー原画がポジ画像である場合に限られるという問題
がある。
【0005】また、カラーネガフィルムに記録された原
画からプリント用感光材料に焼き付ける際の焼付露光量
をカラー原画をスキャナで撮像して得られたデジタル画
像から決定するための様々な手法も知られている。例え
ば、特開昭55−46741号公報には、カラーオリジ
ナルの画素の各原色の濃度から中性色濃度に対するB−
G原色間濃度差とR−G原色間濃度差の統計を求め、各
統計毎に多数次回帰式を求め、求めた多数次回帰式に基
づき、カラー原画像から色補正する方法が開示されてい
る。
【0006】しかし、特開昭55−46741号公報に
記載の発明は、最初にカラーオリジナルの画素の各原色
の濃度から中性濃度に対するB−G原色間濃度差とR−
G原色間濃度差の統計を求めるため、高彩度画素の影響
を強く受けてしまい、得られた多数次回帰式を用いても
良好な色バランス色補正がなされない問題がある。ま
た、たとえこの多数次回帰式を用いて高彩度画素を排除
しようとしても、元々高彩度画素の画面に占める割合が
大きいと、高彩度画素の影響を強く受け、排除できない
という問題がある。
【0007】また、特開昭59−220760号公報に
は、測定した画素の濃度のフィルムストリップ中で最も
低濃度の部分の濃度との濃度差に基づく色度が予め設定
された値と比較され、色度が予め設定された値未満の値
であればニュートラル画素であるとして抽出すること、
すなわち、予め設定された値に基づきニュートラル画素
を抽出することが記載されている。
【0008】しかし、特開昭59−220760号公報
に記載の発明は、フィルムストリップ中で最も低濃度の
部分がニュートラルであるという前提に立っているた
め、高彩度の被写体の像の部分がフィルムストリップ中
で最も低濃度の部分であれば、これが選択されて高彩度
の被写体の像の部分がニュートラルの基準となってしま
う。例えば、森の中で撮影してできたカラー原画である
と、最も低濃度の部分が濃い緑色の木の葉の像の部分の
濃度の影響を受けてしまう。このため、高彩度の被写体
の像の部分がニュートラルの基準となる影響を受けて良
好な色補正を示さなくなってしまう問題がある。
【0009】また、このようなことの発生を防止するた
めに、フィルムストリップ中で最も低濃度の部分の濃度
が予め設定された範囲内であるか否か検定し、予め設定
された範囲内である場合のみ用いることもできるが、低
濃度の高彩度画素を予想以上に含むことがあり、この低
濃度の高彩度画素の影響により良好な色補正を示さなく
なってしまう問題がある。
【0010】なお、特開昭59−220760号公報に
記載の発明や特開昭55−46741号公報に記載の発
明は写真焼付に関する技術で、カラーデジタル原画像か
ら色補正する手法についてはこれらの公報に記載されて
いない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多数
の標準色票を準備又は作成したり、2種類の3次元関数
演算処理したりする必要なく、被写体中のニュートラル
画素を適切に抽出することにより、抽出したニュートラ
ル画素の情報を基に色補正条件を求めて、良好な色バラ
ンスに色補正することである。
【0012】また、本発明の第二の目的は、カラーデジ
タル原画像の中のニュートラルに色補正すべき画素をニ
ュートラルに色補正するための色補正条件が中性色濃淡
量毎に異なっていても、この中性色濃淡量毎に異なる色
補正条件を求め、高濃度域から低濃度域まで良好な色バ
ランスに色補正することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は特許請求
の範囲の各請求項により達成される。以下、各請求項と
本発明に共通する事項について説明する。
【0014】〔請求項1の説明〕『カラー原画像から該
カラー原画像を色補正するための色補正条件を求める色
補正条件算出方法において、カラー原画像の画素の各原
色濃淡量から、異なる複数の色について濃淡量に対する
個数の統計を求め、求めた各色の統計に基づき、所定の
統計値に対応する各色の濃淡量を決定し、決定された各
色の濃淡量から、前記カラー原画像の画素から特定の画
素を抽出するための抽出条件を各色毎に導出し、導出さ
れた各色の抽出条件を全て満足する特定の画素をカラー
原画像から抽出し、抽出された特定の画素の各原色濃淡
量に基づき、前記色補正条件を求めることを特徴とする
色補正条件算出方法。』により、予め設定された値に基
づき特定の画素を抽出するのではなく、異なる複数の色
についての濃淡量に対する個数の統計からニュートラル
画素を抽出する抽出条件を各々導出し、導出された抽出
条件を全て満足する特定の画素をカラー原画像から抽出
するので、予め設定された値に基づき特定の画素を抽出
するよりも、ニュートラルに再現すべき画素を抽出する
期待値が高く、彩度の高い被写体像の画素を誤って抽出
する期待値が低い。そして、抽出された特定の画素の各
原色の濃淡量に基づき色補正条件を求めるので、高彩度
画素の影響がほとんど受けずに、色補正条件を求めるこ
とができる。従って、本請求項の色補正条件算出方法に
より求めた色補正条件を用いてカラー原画像を色補正す
ると、ニュートラルに再現されるべき画素がニュートラ
ルに色補正される期待値が高く、良好に色補正すること
ができる。
【0015】〔請求項2の説明〕『前記抽出条件が低濃
淡量域又は高濃淡量域の画素から特定の画素を抽出する
ものであることを特徴とする請求項1に記載の色補正条
件算出方法。』により、低濃淡量域又は高濃淡量域の画
素は彩度の低い被写体のニュートラルに再現すべき画素
が多いので、彩度の低い被写体像のニュートラルに再現
すべき画素を抽出する期待値がより高く、彩度の高い被
写体像の高彩度画素を誤って抽出される期待値がより低
い。従って、抽出された特定の画素に基づいて、高彩度
画素の影響をほとんど受けずに、適切な色補正条件を求
めることができる。従って、本請求項の色補正条件算出
方法により求めた色補正条件を用いてカラー原画像を色
補正すると、ニュートラルに再現されるべき画素がニュ
ートラルに色補正される期待値が高く、より良好に色補
正することができる。
【0016】〔請求項3の説明〕『カラー原画像から該
カラー原画像を色補正するための色補正条件を求める色
補正条件算出方法において、カラー原画像の画素の各原
色濃淡量から、異なる複数の色について濃淡量に対する
個数の統計を求め、求めた各色の統計に基づき、所定の
複数の統計値に対応する各色の濃淡量を決定し、決定さ
れた各色の濃淡量から、前記カラー原画像の画素から特
定の画素を抽出するための抽出条件を、前記複数の統計
値毎に、かつ、各色毎に導出し、前記複数の統計値毎
に、導出された各色の抽出条件を全て満足する特定の画
素をカラー原画像から抽出し、前記複数の統計値のそれ
ぞれについて抽出された特定の画素の各原色濃淡量に基
づき、前記色補正条件を求めることを特徴とする色補正
条件算出方法。』により、予め設定された値に基づき特
定の画素を抽出するのではなく、異なる複数の色につい
ての濃淡量に対する個数の統計に基づき、所定の複数の
統計値に対応する各色の濃淡量を決定し、複数の所定の
統計値毎に、かつ、各色毎に、決定された各色の濃淡量
から特定の画素を抽出するための抽出条件を導出し、複
数の所定の統計値毎に、導出された抽出条件を全て満足
する特定の画素を原画像から抽出するので、予め設定さ
れた値に基づき特定の画素を抽出するよりも、ニュート
ラルに再現されるべき画素を抽出する期待値が高く、彩
度の高い被写体像の画素を誤って抽出する期待値が低
い。そして、前記複数の統計値のそれぞれについて抽出
された特定の画素の各原色の濃淡量に基づき、色補正条
件を求めるので、中性色濃淡量によってニュートラルに
再現すべき画素をニュートラルに色補正する色補正条件
が異なる場合(中性色濃淡量によってニュートラル軸が
変化する場合)であっても、高彩度画素の影響をより受
けずに、より妥当な色補正条件を求めることができる。
従って、本請求項の色補正条件算出方法により求めた色
補正条件を用いてカラー原画像を色補正すると、ニュー
トラルに再現されるべき画素がニュートラルに色補正さ
れる期待値が高く、良好に色補正することができる。
【0017】〔請求項4の説明〕『前記複数の抽出条件
の少なくとも1つが低濃淡量域から特定の画素を抽出す
るものであり、前記複数の抽出条件の少なくとも1つが
高濃淡量域の画素から特定の画素を抽出するものである
ことを特徴とする請求項3に記載の色補正条件算出方
法。』により、低濃淡量域や高濃淡量域では彩度の低い
被写体のニュートラルに再現すべき画素が多いので、彩
度の低い被写体像のニュートラルに再現すべき画素を抽
出する期待値がより高く、彩度の高い被写体像の高彩度
画素を誤って抽出される期待値がより低い。従って、抽
出された特定の画素に基づいて、高彩度画素の影響をほ
とんど受けずに、適切な色補正条件を求めることができ
る。従って、本請求項の色補正条件算出方法により求め
た色補正条件を用いてカラー原画像を色補正すると、ニ
ュートラルに再現されるべき画素がニュートラルに色補
正される期待値が高く、より良好に色補正することがで
きる。
【0018】〔請求項5の説明〕『前記抽出された画素
の各原色濃淡量に基づき、改めて前記カラー原画像の画
素から第二の特定の画素を抽出する第二の抽出条件を導
出し、導出された第二の抽出条件を満足する第二の特定
の画素を抽出し、抽出された第二の特定の画素に基づい
て、前記色補正条件を求めることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか1項に記載の色補正条件算出方法。』に
より、抽出された画素の各原色の濃淡量に基づき、第二
の特定の画素を抽出するので、広い範囲からの多くの各
原色の濃淡量のニュートラルに再現すべき画素を得るこ
とができ、彩度の低い被写体像の画素であるニュートラ
ルに再現すべき画素を抽出する期待値がより高く、彩度
の高い被写体像の画素である高彩度画素を誤って抽出さ
れる期待値がより低い。従って、抽出された第二の特定
の画素に基づいて、高彩度画素の影響をほとんど受けず
に、カラー原画像から色補正条件を求めることができ
る。従って、本請求項の色補正条件算出方法により求め
た色補正条件を用いてカラー原画像を色補正すると、ニ
ュートラルに再現されるべき画素がニュートラルに色補
正される期待値が高く、さらに良好に色補正することが
できる。
【0019】〔請求項6の説明〕『前記統計が各原色毎
の原色濃淡量の累積密度関数であることを特徴とする請
求項1〜5のいずれか1項に記載の色補正条件算出方
法。』により、簡単な演算で良好な色補正条件を求める
ことができる。
【0020】〔請求項7〕『前記特定の画素がニュート
ラル画素であることを特徴とする請求項1〜6のいずれ
か1項に記載の色補正条件算出方法。』 〔請求項8の説明〕『請求項1〜7のいずれか1項に記
載の色補正条件算出方法により求められた色補正条件に
より、該カラー原画像から該カラー原画像を色補正した
画像を得ることを特徴とする色補正方法。』により、ニ
ュートラルに再現されるべき画素がニュートラルに色補
正される期待値が高く、良好に色補正することができ
る。
【0021】〔請求項9の説明〕『前記カラー原画像が
カラーデジタル原画像であり、該カラーデジタル原画像
から請求項8に記載の色補正方法により色補正された仮
色補正カラーデジタル画像から、再度、該仮色補正カラ
ーデジタル画像からカラーデジタル画像を色補正する色
補正条件を求め、求めた色補正条件により該仮色補正カ
ラーデジタル画像を色補正した画像を得ることを特徴と
する色補正方法。』により、請求項8で説明したよう
に、良好に補正された画像である仮色補正カラーデジタ
ル画像から、再度、同様のプロセスを経るので、ニュー
トラルに再現されるべき画素がニュートラルに色補正さ
れる期待値が非常に高く、極めて良好に色補正された画
像が得られる。
【0022】〔請求項10の説明〕『カラーデジタル原
画像中のニュートラルに再現すべき画素をニュートラル
に色補正するための中性色濃淡量毎に対応する色補正条
件を求め、該カラーデジタル原画像の各画素の原色濃淡
量から中性色濃淡量を求め、求めた中性色濃淡量に応じ
た色補正条件により、該カラーデジタル原画像の各画素
を色補正することを特徴とする色補正方法。』により、
中性色濃淡量毎に対応する色補正条件によりカラーデジ
タル原画像を色補正するので、中性色濃淡量に応じてニ
ュートラルに再現すべき画素をニュートラルに色補正す
る色補正条件が異なる場合でも、ニュートラルに再現す
べき画素をニュートラルに色補正することができ、ま
た、カラーデジタル原画像中のニュートラルに再現すべ
き画素をニュートラルにする色補正条件をニュートラル
に再現すべきでない画素も含めて全ての画素に同様に施
して色補正することにより、カラーデジタル原画像の中
性色濃淡量高濃淡量域から低濃淡量域まで、良好な色バ
ランスに色補正され、さらに、不自然さのない良好な画
像が得られる。
【0023】なお、中性色濃淡量毎に対応する色補正条
件とは、常に一定の色補正量を加えたり、掛けたりする
のではなく、中性色濃淡量毎に適すると推察される条件
で色補正する色補正条件のことで、適すると推察される
条件が中性色濃淡量によって異なれば、中性色濃淡量に
よって異なる条件となる。
【0024】〔請求項11の説明〕『該カラーデジタル
原画像から、請求項10に記載の色補正方法により色補
正された仮色補正カラーデジタル画像から、再度、該仮
色補正カラーデジタル画像からカラーデジタル画像を色
補正する色補正条件を求め、求めた色補正条件により該
仮色補正カラーデジタル画像を色補正することを特徴と
する色補正方法。』により、請求項10で説明したよう
に、良好に補正された画像である仮色補正カラーデジタ
ル画像から、再度、同様のプロセスを経るので、ニュー
トラルに再現されるべき画素がニュートラルに色補正さ
れる期待値が非常に高く、極めて良好に色補正された画
像が得られる。
【0025】〔請求項12の説明〕『カラー原画像の画
素の各原色の濃淡量から、異なる複数の色について、濃
淡量に対する個数の統計を求める統計算出手段と、前記
統計算出手段により求めた各色の統計に基づき、所定の
統計値に対応する各色の濃淡量を決定する濃淡量決定手
段と、各色毎に、前記濃淡量決定手段により決定された
各色の濃淡量から特定の画素を抽出するための抽出条件
を導出する抽出条件導出手段と、前記抽出条件導出手段
により導出された抽出条件を全て満足する特定の画素を
カラー原画像から抽出するニュートラル画素抽出手段
と、前記ニュートラル画素抽出手段により抽出された特
定の画素の各原色の濃淡量に基づき、カラー原画像から
色補正条件を求める色補正条件算出手段と、を有する色
補正条件算出装置。』により、予め設定された値に基づ
き特定の画素を抽出するのではなく、異なる複数の色に
ついての濃淡量に対する個数の統計からニュートラル画
素を抽出する抽出条件を各々導出し、導出された抽出条
件を全て満足する特定の画素をカラー原画像から抽出す
るので、予め設定された値に基づき特定の画素を抽出す
るよりも、ニュートラルに再現すべき画素を抽出する期
待値が高く、彩度の高い被写体像の画素を誤って抽出す
る期待値が低い。そして、抽出された特定の画素の各原
色の濃淡量に基づき色補正条件を求めるので、高彩度画
素の影響がほとんど受けずに、色補正条件を求めること
ができる。従って、本請求項の色補正条件算出装置によ
り求めた色補正条件を用いてカラー原画像を色補正する
と、ニュートラルに再現されるべき画素がニュートラル
に色補正される期待値が高く、良好に色補正することが
できる。
【0026】〔請求項13の説明〕『前記抽出条件が低
濃淡量域又は高濃淡量域の画素から特定の画素を抽出す
るものであることを特徴とする請求項12に記載の色補
正条件算出装置。』により、低濃淡量域又は高濃淡量域
の画素は彩度の低い被写体のニュートラルに再現すべき
画素が多いので、彩度の低い被写体像のニュートラルに
再現すべき画素を抽出する期待値がより高く、彩度の高
い被写体像の高彩度画素を誤って抽出される期待値がよ
り低い。従って、抽出された特定の画素に基づいて、高
彩度画素の影響をほとんど受けずに、適切な色補正条件
を求めることができる。従って、本請求項の色補正条件
算出装置により求めた色補正条件を用いてカラー原画像
を色補正すると、ニュートラルに再現されるべき画素が
ニュートラルに色補正される期待値が高く、より良好に
色補正することができる。
【0027】〔請求項14の説明〕『カラー原画像の画
素の各原色の濃淡量から、異なる複数の色について、濃
淡量に対する個数の統計を求める統計算出手段と、前記
統計算出手段により求めた各色の統計に基づき、所定の
複数の統計値に対応する各色の濃淡量を決定する濃淡量
決定手段と、前記複数の統計値毎に、かつ、各色毎に、
前記濃淡量決定手段により決定された各色の濃淡量から
特定の画素を抽出するための抽出条件を導出する抽出条
件導出手段と、前記複数の統計値毎に、前記抽出条件導
出手段により導出された抽出条件を全て満足する特定の
画素をカラー原画像から抽出するニュートラル画素抽出
手段と、前記複数の統計値のそれぞれについて前記ニュ
ートラル画素抽出手段により抽出された特定の画素の各
原色の濃淡量に基づき、カラー原画像から色補正条件を
求める色補正条件算出手段と、を有する色補正条件算出
装置。』により、予め設定された値に基づき特定の画素
を抽出するのではなく、異なる複数の色についての濃淡
量に対する個数の統計に基づき、所定の複数の統計値に
対応する各色の濃淡量を決定し、複数の所定の統計値毎
に、かつ、各色毎に、決定された各色の濃淡量から特定
の画素を抽出するための抽出条件を導出し、複数の所定
の統計値毎に、導出された抽出条件を全て満足する特定
の画素を原画像から抽出するので、予め設定された値に
基づき特定の画素を抽出するよりも、ニュートラルに再
現されるべき画素を抽出する期待値が高く、彩度の高い
被写体像の画素を誤って抽出する期待値が低い。そし
て、前記複数の統計値のそれぞれについて抽出された特
定の画素の各原色の濃淡量に基づき、色補正条件を求め
るので、中性色濃淡量によってニュートラルに再現すべ
き画素をニュートラルに色補正する色補正条件が異なる
場合(中性色濃淡量によってニュートラル軸が変化する
場合)であっても、高彩度画素の影響をより受けずに、
より妥当な色補正条件を求めることができる。従って、
本請求項の色補正条件算出方法により求めた色補正条件
を用いてカラー原画像を色補正すると、ニュートラルに
再現されるべき画素がニュートラルに色補正される期待
値が高く、良好に色補正することができる。
【0028】〔請求項15の説明〕『前記複数の抽出条
件の少なくとも1つが低濃淡量域から特定の画素を抽出
するものであり、前記複数の抽出条件の少なくとも1つ
が高濃淡量域の画素から特定の画素を抽出するものであ
ることを特徴とする請求項14に記載の色補正条件算出
装置。』により、低濃淡量域や高濃淡量域では彩度の低
い被写体のニュートラルに再現すべき画素が多いので、
彩度の低い被写体像のニュートラルに再現すべき画素を
抽出する期待値がより高く、彩度の高い被写体像の高彩
度画素を誤って抽出される期待値がより低い。従って、
抽出された特定の画素に基づいて、高彩度画素の影響を
ほとんど受けずに、適切な色補正条件を求めることがで
きる。従って、本請求項の色補正条件算出方法により求
めた色補正条件を用いてカラー原画像を色補正すると、
ニュートラルに再現されるべき画素がニュートラルに色
補正される期待値が高く、より良好に色補正することが
できる。
【0029】〔請求項16の説明〕『前記色補正条件算
出手段が、前記ニュートラル画素抽出手段により抽出さ
れた特定の画素の各原色の濃淡量に基づき、改めて第二
の特定の画素を抽出する第二ニュートラル画素抽出手段
を有し、前記第二ニュートラル画素抽出手段により抽出
された第二の特定の画素に基づいて、カラー原画像から
色補正条件を求めることを特徴とする請求項12〜15
のいずれか1項に記載の色補正条件算出装置。』によ
り、抽出された画素の各原色の濃淡量に基づき、特定の
第二の画素を抽出するので、広い範囲からの多くの各原
色の濃淡量のニュートラルに再現すべき画素を得ること
ができ、彩度の低い被写体像の画素であるニュートラル
に再現すべき画素を抽出する期待値がより高く、彩度の
高い被写体像の画素である高彩度画素を誤って抽出され
る期待値がより低い。従って、抽出された第二の特定の
画素に基づいて、高彩度画素の影響をほとんど受けず
に、カラー原画像から色補正条件を求めることができ
る。従って、本請求項の色補正条件算出方法により求め
た色補正条件を用いてカラー原画像を色補正すると、ニ
ュートラルに再現されるべき画素がニュートラルに色補
正される期待値が高く、さらに良好に色補正することが
できる。
【0030】〔請求項17の説明〕『前記統計が各原色
毎の累積密度関数であることを特徴とする請求項12〜
16のいずれか1項に記載の色補正条件算出装置。』に
より、簡単な演算で良好な色補正条件を求めることがで
きる。
【0031】〔請求項18の説明〕『前記特定の画素が
ニュートラル画素であることを特徴とする請求項12〜
17のいずれか1項に記載の色補正条件算出装置。』 〔請求項19の説明〕『請求項12〜18のいずれか1
項に記載の色補正条件算出装置と、前記色補正条件算出
装置が求めた色補正条件により該カラー原画像から色補
正した画像を得る色補正実行手段と、を有することを特
徴とする色補正装置。』により、ニュートラルに再現さ
れるべき画素がニュートラルに色補正される期待値が高
く、良好に色補正することができる。
【0032】〔請求項20の説明〕『カラーデジタル原
画像中のニュートラルに再現すべき画素をニュートラル
に色補正するための中性色濃淡量毎に対応する色補正条
件を求める色補正条件算出手段と、該カラーデジタル原
画像の各画素の原色濃淡量から中性色濃淡量を求める中
性色濃淡量算出手段と、前記中性色濃淡量算出手段によ
り求めた該カラーデジタル原画像の中性色濃淡量に応じ
た、前記色補正条件算出手段により求めた色補正条件に
より、該カラーデジタル原画像の各画素の原色濃淡量か
ら色補正して、該カラーデジタル原画像を色補正した画
像を得る色補正実行手段と、を有することを特徴とする
色補正装置。』により、中性色濃淡量毎に対応する色補
正条件によりカラーデジタル原画像を色補正するので、
中性色濃淡量に応じてニュートラルに再現すべき画素を
ニュートラルに色補正する色補正条件が異なる場合で
も、ニュートラルに再現すべき画素をニュートラルに色
補正することができ、また、カラーデジタル原画像中の
ニュートラルに再現すべき画素をニュートラルにする色
補正条件をニュートラルに再現すべきでない画素も含め
て全ての画素に同様に施して色補正することにより、カ
ラーデジタル原画像の中性色濃淡量高濃淡量域から低濃
淡量域まで、良好な色バランスに色補正され、さらに、
不自然さのない良好な画像が得られる。
【0033】なお、中性色濃淡量毎に対応する色補正条
件とは、常に一定の色補正量を加えたり、掛けたりする
のではなく、中性色濃淡量毎に適すると推察される条件
で色補正する色補正条件のことで、適すると推察される
条件が中性色濃淡量によって異なれば、中性色濃淡量に
よって異なる条件となる。
【0034】〔請求項21の説明〕『前記色補正実行手
段により得られた仮色補正カラーデジタル色補正画像か
ら、再度、仮色補正カラーデジタル色補正画像中のニュ
ートラルに再現すべき画素をニュートラルに色補正する
各濃淡量に対応する第二色補正条件を求める第二色補正
条件算出手段と、前記第二色補正条件算出手段が求めた
第二色補正条件により仮色補正カラーデジタル画像から
色補正した画像を得る第二色補正手段と、を有すること
を特徴とする請求項19又は20に記載の色補正装
置。』により、請求項19又は20で説明したように、
良好に補正された画像である仮色補正カラーデジタル画
像から、再度、同様のプロセスを経るので、ニュートラ
ルに再現されるべき画素がニュートラルに色補正される
期待値が非常に高く、極めて良好に色補正された画像が
得られる。
【0035】〔請求項22の説明〕『カラーデジタル原
画像中のニュートラルに再現すべき画素をニュートラル
に色補正する各濃淡量に対応する第一色再現条件を求め
る第一色再現条件算出手段と、前記第一色再現条件算出
手段により求めた第一色再現条件によりカラーデジタル
原画像から仮に色補正して仮色補正カラーデジタル画像
を得る第一色再現手段と、前記第一色再現手段により得
られた仮色補正カラーデジタル画像から、再度、仮色補
正カラーデジタル画像中のニュートラルに再現すべき画
素をニュートラルに色補正する各濃淡量に対応する第二
色再現条件を求める第二色再現条件算出手段と、前記第
二色再現条件算出手段が求めた第二色再現条件によりカ
ラーデジタル原画像から色再現する第二色再現手段と、
を有することを特徴とする色再現装置。』により、ニュ
ートラルに再現すべき画素をニュートラルに色補正する
各濃淡量に対応する良好に補正された画像である仮色補
正カラーデジタル画像から、再度、同様のプロセスを経
るので、ニュートラルに再現されるべき画素がニュート
ラルに色補正される期待値が非常に高く、極めて良好に
色補正された画像が得られる。
【0036】〔請求項23の説明〕『カラー原画像から
該カラー原画像を色補正するための色補正条件を求める
演算をコンピュータに実行させるためのプログラムを読
取可能に記憶した記憶媒体であって、前記プログラム
は、前記コンピュータが、カラー原画像の画素の各原色
濃淡量から、異なる複数の色について濃淡量に対する個
数の統計を求め、求めた各色の統計に基づき、所定の統
計値に対応する各色の濃淡量を決定し、決定された各色
の濃淡量から、前記カラー原画像の画素から特定の画素
を抽出するための抽出条件を各色毎に導出し、導出され
た各色の抽出条件を全て満足する画素をカラー原画像か
ら抽出し、抽出された画素の各原色濃淡量に基づき、前
記色補正条件を求めるように、前記コンピュータを動作
させるものであることを特徴とする記憶媒体。』によ
り、この記憶媒体に記憶されているプログラムをコンピ
ュータに実行させることにより、異なる複数の色につい
ての濃淡量に対する個数の統計からニュートラル画素を
抽出する抽出条件を各々導出し、導出された抽出条件を
全て満足する特定の画素をカラー原画像から抽出するの
で、予め設定された値に基づき特定の画素を抽出するよ
りも、ニュートラルに再現すべき画素を抽出する期待値
が高く、彩度の高い被写体像の画素を誤って抽出する期
待値が低い。そして、抽出された特定の画素の各原色の
濃淡量に基づき色補正条件を求めるので、高彩度画素の
影響がほとんど受けずに、色補正条件を求めることがで
きる。従って、本請求項の記憶媒体に記憶されたプログ
ラムを実行して得られる色補正条件を用いてカラー原画
像を色補正すると、ニュートラルに再現されるべき画素
がニュートラルに色補正される期待値が高く、良好に色
補正することができる。
【0037】〔請求項24〕『前記特定の画素がニュー
トラル画素であることを特徴とする請求項23に記載の
記憶媒体。』 〔請求項25の説明〕『カラー原画像から該カラー原画
像を色補正するための色補正条件を求める演算をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを読取可能に記憶
した記憶媒体であって、前記プログラムは、請求項8〜
11のいずれか1項に記載の色補正方法を前記コンピュ
ータに実行させるものであることを特徴とする記憶媒
体。』により、この記憶媒体に記憶されたプログラムを
コンピュータに実行させることで、ニュートラルに再現
されるべき画素がニュートラルに色補正される期待値が
高く、良好に色補正することができる。
【0038】〔共通事項〕本発明において色補正とは、
被写体又はカラー原画像を好ましい色又は好ましい色と
感じる色に色バランスを補正することである。なお、先
の出願では『色再現する』と呼んでいたことは、色補正
された画像を得ることである。
【0039】また、請求項1、3、12、14に記載の
「異なる複数の色」は、カラー原画像の原色そのもので
もよいし、原色間の差・比などでもよいし、その他の色
に変換したものでもよい。
【0040】本発明において濃淡量とは、先の出願で
『レベル』と呼んでいたもので、該当する色の濃淡を示
す量のことであり、濃度、反射率、透過率、輝度、入力
画像信号レベル、出力画像信号レベルなどのことを包括
した概念である。低濃淡量域とは、最低濃淡量とその近
傍の濃淡量のことで、最低濃淡量から最高濃淡量まで濃
度的尺度で均等に10分割して最低濃淡量から高濃淡量
側に数えて1段目までの濃淡量のことや、最低濃淡量か
ら高濃淡量側に数えて全画素の10%以下(特に5%以
下)の所定の割合にあたる画素数番目の濃淡量までのこ
とであることが好ましい。また、高濃淡量域とは、最高
濃淡量とその近傍の濃淡量のことで、最低濃淡量から最
高濃淡量まで濃度的尺度で均等に10分割して最高濃淡
量から低濃淡量側に数えて1段目までの濃淡量のこと
や、最高濃淡量から低濃淡量側に数えて全画素の10%
以下(特に5%以下)の所定の割合にあたる画素数番目
の濃淡量までのことであることが好ましい。
【0041】カラー原画像とは、原画となるカラー画像
のことで、カラー原画像には、カラーデジタル原画像や
カラーアナログ原画像などの電子画像や、反射原稿や透
過原稿などに記録された画像などが挙げられる。
【0042】カラー原画像から色補正した画像を得るこ
と(カラー原画像を色再現すること)には、カラー原画
像がカラーデジタル画像やカラーアナログ画像の場合
は、カラーデジタル画像やカラーアナログ画像を色補正
してカラーデジタル画像やカラーアナログ画像を得るこ
とや、カラーデジタル画像やカラーアナログ画像を色補
正し出力してハードコピーを得ることや、カラーデジタ
ル画像やカラーアナログ画像を色補正してモニタに画像
を表示することなどが含まれ、また、カラー原画像が反
射画像や透過画像のように画像を可視的に記録したもの
の場合、カラー原画像から色補正した焼付条件で光学的
にプリント用感光材料に焼き付けることや、カラー原画
像を撮像してカラーデジタル画像やカラーアナログ画像
を得てカラーデジタル画像やカラーアナログ画像を色補
正してカラーデジタル画像やカラーアナログ画像を得る
ことや、カラー原画像を撮像してカラーデジタル画像や
カラーアナログ画像を得て、色補正してハードコピーを
得ることや、カラー原画像を撮像してカラーデジタル画
像やカラーアナログ画像を得て、色補正しモニタに画像
を表示することなどが挙げられる。
【0043】また、特定の画素としては、ニュートラル
画素を抽出するための抽出条件を求めるための画素であ
ることが好ましく、さらに、ニュートラル画素と推定さ
れる画素であることが好ましい。なお、本発明におい
て、ニュートラルとは、彩度が0のもの及びその近傍の
もの又はこのように再現されるべきものをいう。ニュー
トラル画素とは、ニュートラルに再現されるべき画素の
ことである。また、高彩度とは、被写体の彩度が大きい
もの又はそれと推定されるものをいう。
【0044】濃淡量に対する個数の統計には、濃度や透
過率や入力画像信号濃淡量などの濃淡量の累積密度関数
や累積度数や頻度分布などが挙げられる。濃淡量に対す
る個数の統計を取る場合、有効な統計量を確保して良好
に色補正するようにするためには、統計を取るための画
素数としては、500画素以上の画素数であることが好
ましく、特に、3000画素以上の画素数であることが
特に好ましい。また、良好な色バランスに再現するため
に、1画素あたりの階調を表すためのbit数として
は、8bit以上が好ましく、特に、10bit以上が
好ましい。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する具体例の一
例を実施形態として示すが、本発明はこれらに限定され
ない。また、実施形態には、用語等に対する断定的な表
現があるが、本発明の好ましい例を挙げているもので、
本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではな
い。
【0046】実施形態1 本実施形態の画像システムは、本発明の具体例の一例で
あり、カラー原画像であるカラーデジタル原画像を色補
正して出力画像を得るシステムの例であり、不特定多数
のエンドユーザである操作者が撮影した長手方向に複数
の駒が記録されたJIS135規格のB(=青色)感光
Y(=イエロー)発色層とG(=緑色)感光M(=マゼ
ンタ)発色層とR(=赤色)感光C(=シアン)発色層
とを有する撮影用長尺状ハロゲン化銀カラーネガ写真感
光フィルム(以下、フィルムという)を収容した撮影用
ハロゲン化銀カラーネガ写真感光フィルム収容容器(以
下、パトローネという)を本システムの挿入口から挿入
すると、本システムが自動的にフィルム現像処理して撮
像し、カラーデジタル原画像を得て、カラーデジタル原
画像を色補正して出力画像を得て、B感光Y発色層とG
感光M発色層とR感光C発色層とを有するプリント用ハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料である印画紙(以下、印
画紙という)に画像処理された画像を露光し、露光され
た印画紙をペーパー現像処理してプリントにし、仕分け
するシステムである。以下、本実施形態の装置を詳しく
説明する。
【0047】本実施形態の画像システムは、図1の全体
外観図、図2の全体ブロック図、図3の装置本体部66
0の斜視図に示すように、操作者が挿入口611から挿
入したパトローネに収容されているフィルムをパトロー
ネから送り出すフィルム送出部610と、送り出された
フィルムを浸漬現像処理して写真原稿にするフィルム現
像処理部1と、写真原稿を収容するための写真原稿容器
を収容し、収容している写真原稿容器を撮像部400に
供給する写真原稿容器収容部620と、現像処理部1で
得られた写真原稿を撮像してカラーデジタル原画像を
得、撮像した写真原稿を巻き取り写真原稿容器収容部か
ら供給された写真原稿容器に写真原稿を収容する撮像部
400と、撮像部400からのカラーデジタル原画像を
色補正して得られた出力画像を得る画像処理部300
と、マガジン670、690から印画紙を露光部200
に供給するペーパー供給部250(図3では露光部20
0に隠れて見えない)と、画像処理部300からの出力
画像をペーパー供給部250から供給された印画紙に露
光する露光部200と、露光部200で露光された印画
紙を浸漬現像処理しプリントにするペーパー現像処理部
4と、現像条件で露光条件の変動をコントロールするた
めに、ペーパー現像処理部4で得られたプリントの濃度
を測定する等の後処理をする後処理部500と、撮像部
400で撮像され、写真原稿容器に収容された写真原稿
と後処理部500からのプリントをオーダ毎に仕分けす
るソータ700と、フィルム現像処理部1の補助タンク
2やペーパー現像処理部4の補助タンク5に固体処理剤
容器7から固体処理剤誘導部9を通して固体処理剤を供
給する固体処理剤供給部8と、全体を制御する全体制御
部900と、を有する画像システムである。
【0048】上述の各部は各々制御ラインで結ばれてい
る。また、撮像部400と画像処理部300と露光部2
00とが画像ラインで結ばれている。画像処理部300
には、表示画像を表示するモニタ310と操作者が指示
を入力するための入力を指示入力部390を有し、色補
正された画像をモニタ310に表示し、そのまま出力す
るだけでなく、指示入力部390からの入力に応じて別
の種類の画像処理(画像合成など)を施して出力できる
ようになっている。ソータ700は、ソータビン710
〜740に同じオーダのプリントと写真原稿が供給され
るので、取り出しが容易で取り出し忘れも防止できる。
各ソータビンの取出口には把手のある蓋711〜741
がある。また、装置本体660は外枠600に囲まれ、
その前面の把手651のある扉650を開くと、装置本
体660を引き出せるようになっている。
【0049】本実施形態の色補正は、カラーデジタル原
画像中のニュートラルに再現すべき画素をニュートラル
に、すなわちB,G,Rともに等価にするものである。
また、カラーデジタル原画像中のニュートラルに再現す
べき画素をニュートラルに、すなわちB,G,Rともに
等価にする処理をニュートラルに再現すべきでない画素
にも同様に施して色補正するものである。これにより、
好ましく色再現された画像を得ることができる。
【0050】この色補正は、画像処理部300で行い、
カラーデジタル原画像からニュートラルに再現すべき画
素を抽出し、抽出された画素の情報に基づいて、色補正
条件を求め、求めた色補正条件により、カラーデジタル
原画像を色補正するものである。そして、画像処理部3
00は、色補正して得られた出力画像を出力する。
【0051】また、カラーデジタル原画像、画像処理部
300内で処理する画像、モニタ310への表示画像及
び出力画像はいずれも、10bit階調の1536×1
024画素である。そして、色補正条件を決定するまで
(図4に示す色補正のフロー図でS11〜S17)は、
8行8列毎に画素を抽出し、10bit階調の128画
素×192画素の画像にしてから、色補正条件を決定
し、決定した色補正条件に基づいて、カラーデジタル原
画像を色補正する。また、色補正条件を求める過程の演
算でbit落ちの影響が大きくならないように、色補正
条件を求めるまで1画素当たり12bitを割り当てて
もよい。以下、図4に示す色補正のフロー図に基づき、
本実施形態の色補正を説明する。なお、色補正条件を求
めて色補正するのは、1本のフィルムに記録された複数
画面分のカラーデジタル原画像毎に行ってもよいが、以
下説明を簡略するたために、1画面分のカラーデジタル
原画像毎に行うことを前提に説明する。また、1画面分
のカラーデジタル原画像の各画素のB,G,R,Nの濃
度を記号(Bij,Gij,Rij,Nij)で示す。
なお、Nの濃度Nijは下記の式を満たす中性色濃度で
ある。
【0052】 Nij=(Bij+Gij+Rij)/3) S11で、B,G,R毎に、図5に示すような、B,
G,R毎に、撮像部400から出力された1画面分のカ
ラーデジタル原画像毎に、1画面分のカラーデジタル原
画像の縦横各々1/8に縮小処理された10bit階調
の1536×1024画素の各画素の濃度の累積密度関
数(CDF)を求める。図5にはB,G,R毎に求めた
累積密度関数(CDF)の一例を示す。この累積密度関
数を求めることは、本発明の「異なる複数の色につい
て、濃淡量に対する個数の統計を求める」ことに該当す
る。
【0053】S12で、図5に示すように、B,G,R
毎に、求めた累積密度関数から累積密度5%(全体の累
積密度の0.05)に相当する逆関数値(濃度BLL,G
LL,RLL)と累積密度95%(全体の累積密度の0.9
5)に相当する逆関数値(濃度BHL,GHL,RHL)を求
める。以降、求めた累積密度5%(全体の累積密度の
0.05)に相当する逆関数値(濃度BLL,GLL
LL)を低濃度部限界濃度(BLL,GLL,RLL)とし、
求めた累積密度95%(全体の累積密度の0.95)に
相当する逆関数値(濃度BHL,GHL,RHL)を高濃度部
限界濃度(BHL,GHL,RHL)とする。これが、本発明
の『求めた各色の統計に基づき、所定の統計値に対応す
る各色の濃淡量を求め、』に相当する。
【0054】S13で、高濃度部ニュートラル画素と低
濃度部ニュートラル画素を抽出する。まず、B色の高濃
度部限界濃度BHL以上のBの濃度であり、かつ、G色の
高濃度部限界濃度GHL以上のGの濃度であり、かつ、R
色の高濃度部限界濃度RHL以上のRの濃度である画素を
抽出し高濃度部ニュートラル画素とする。また、B色の
低濃度部限界濃度BLL以下のBの濃度であり、かつ、G
色の低濃度部限界濃度GLL以下のGの濃度であり、か
つ、R色の低濃度部限界濃度RLL以下のRの濃度である
画素を抽出し低濃度部ニュートラル画素とする。これ
が、本発明の『決定された各色の濃淡量から、前記カラ
ー原画像の画素から特定の画素を抽出するための抽出条
件を各色毎に導出し、導出された各色の抽出条件を全て
満足する画素をカラー原画像から抽出し、』に相当す
る。
【0055】すなわち、以下の3条件を満足する画素を
高濃度部ニュートラル画素として抽出する。
【0056】B≧BHL G≧GHL R≧RHL また、以下の3条件を満足する画素を低濃度部ニュート
ラル画素として抽出する。
【0057】B≦BLL G≦GLL R≦RLL 上述の方法により、予め設定された値に基づきニュート
ラル画素を抽出するよりも、ニュートラルに再現すべき
画素を抽出する期待値が高く、彩度の高い被写体像の高
彩度画素を誤って抽出される期待値が低くなる。また、
高濃度部(高濃淡量域)と低濃度部(低濃淡量域)では
彩度の低い被写体が多いので、彩度の低い被写体像の画
素であるニュートラルに再現すべき画素を抽出する期待
値がより高く、彩度の高い被写体像の高彩度画素を誤っ
て抽出される期待値がより低い。また、抽出されるニュ
ートラルに再現すべき画素の量も多い。
【0058】なお、高濃度部(高濃淡量域)と低濃度部
(低濃淡量域)では彩度の低い被写体が多いのは、高濃
度部(高濃淡量域)と低濃度部(低濃淡量域)は、高露
光量又は低露光量で形成された濃度であり、高露光量と
なるのは、被写体が全反射に近い反射をしているからで
あり、ニュートラルであり、また、低露光量となるの
は、感光材料や撮影装置や撮像装置などでの低感度域の
露光量であるので、色弁別されず、結果としてニュート
ラルに記録されるからである。
【0059】S14で、抽出された高濃度部ニュートラ
ル画素のB,G,Rの平均濃度BHM,GHM,RHMをそれ
ぞれ求める。また、抽出された低濃度部ニュートラル画
素のB,G,Rの平均濃度BLM,GLM,RLMをそれぞれ
求める。また、高濃度部ニュートラル画素のB,G,R
の平均濃度BHM,GHM,RHMから、高濃度部ニュートラ
ル画素の中性色濃度の平均濃度NHMを下記式で求める。
また、低濃度部ニュートラル画素のB,G,Rの平均濃
度BLM,GLM,RLMから、低濃度部ニュートラル画素の
中性色濃度の平均濃度NLMを下記式で求める。
【0060】NLM=(BLM+GLM+RLM)/3 NHM=(BHM+GHM+RHM)/3 S15で、ニュートラル画素を抽出するための条件を算
出する。ここで、ニュートラル画素を抽出することにつ
いて、色空間でのニュートラル画素抽出条件を示す概念
図である図6に基づいて説明する。B,G,R色空間に
おいて、N軸は同一画素のR,G,B濃度の平均濃度
(N濃度)を示す軸で、B軸はB濃度をG軸はG濃度を
R軸はR濃度を示す軸で、B軸、G軸、R軸は立方体の
各辺に相当する。太線の軸Lがカラーデジタル原画像で
ニュートラルと推定される直線を示す軸である。そし
て、この軸Lに対して所定幅内の領域をニュートラル画
素として抽出する。そのために先ず、この軸LとB軸、
G軸、R軸との関係式を求める。すなわち、S14で求
められた高濃度部ニュートラル画素のB,G,R,Nの
平均濃度BHM,GHM,RHM,NHMと低濃度部ニュートラ
ル画素のB,G,R,Nの平均濃度BLM,GLM,RLM
LMから、ニュートラル画素抽出条件を算出する。先
ず、N濃度に対するB,G,Rの濃度の下記式で示され
る関係を求める。
【0061】B=αB×N+βB G=αG×N+βG R=αR×N+βR なお、上記式は、N=(B+G+R)/3を満たす。ま
た、上記式のαB、αG、αR、βB、βG、βRは、下記の
式で求めることができる。
【0062】αB=(BHM−BLM)/(NHM−NLM) αG=(GHM−GLM)/(NHM−NLM) αR=(RHM−RLM)/(NHM−NLM) βB=BLM−αB×NLM βG=GLM−αG×NLM βR=RLM−αR×NLM そして、この直線に対して所定幅内の領域を求める。こ
の領域は、以下に示すニュートラル画素抽出条件(6つ
の不等号)を満たすもので、色空間上では図6に示すよ
うに六角柱となる。この直線に対して所定幅内の領域を
求めるために、上述で求めた係数αB、αG、αR、βB
βG、βRから、以下に示すニュートラル画素抽出条件を
算出する。このニュートラル画素抽出条件は、1画面分
のカラーデジタル原画像の各画素毎に、各画素の濃度
(Bij,Gij,Rij,Nij)から以下の6条件
の全てを満足するか否か判断することで、各画素がニュ
ートラル画素であるか否か判断するものである。
【0063】 (αB−αB0)×Nij+βB−βB0 ≦ Bij Bij ≦ (αB+αB0)×Nij+βB+βB0 (αG−αG0)×Nij+βG−βG0 ≦ Gij Gij ≦ (αG+αG0)×Nij+βG+βG0 (αR−αR0)×Nij+βR−βR0 ≦ Rij Rij ≦ (αR+αR0)×Nij+βR+βR0 ここで、係数αB0、αG0、αR0、定数βB0、βG0、βR0
は所定の正の数値で、これによりニュートラルと判断で
きる範囲の広さが定まる。なお、係数αB0、αG0、αR0
にN色濃度を乗算することによって領域の幅を変化させ
ることができる。これにより、N色濃度の低い画素では
色の偏りが大きい被写体でも上述のN濃度に対するB,
G,Rの濃度の関係式からの濃度差が小さなものとなり
がちであり、また、N色濃度の高い画素では色の偏りが
小さい被写体でも上述のN濃度に対するB,G,Rの濃
度の関係式からの濃度差が大きなものとなりがちである
が、低いN色濃度では領域の幅を小さくして、高彩度画
素が抽出されることを防ぎ、高いN色濃度では領域の幅
を広くして、ニュートラル画素が抽出されないことを防
ぐことができ、適切なニュートラル画素の抽出ができ
る。
【0064】なお、S14とS15で、本発明の『抽出
された画素の各原色濃淡量に基づき、改めて前記カラー
原画像の画素から特定の第二の画素を抽出する第二抽出
条件を導出し、』に相当する。
【0065】そして、S16で、S15で求められたニ
ュートラル画素抽出条件を全て満足する画素を第二ニュ
ートラル画素として抽出する。なお、S16が、本発明
の『導出された第二の抽出条件を満足する第二の画素を
抽出し、』に相当する。
【0066】以上のように、高濃度部と低濃度部毎にニ
ュートラル画素を抽出し、高濃度部と低濃度部毎に抽出
されたニュートラル画素のB,G,R,Nの平均濃度か
ら、再度、中性色濃度に応じて変化するニュートラル画
素を抽出するための条件を求め、求めた条件に基づき、
第二ニュートラル画素を抽出するので、第二ニュートラ
ル画素として、彩度の低い被写体像の画素であるニュー
トラルに再現すべき画素を抽出する期待値が高く、彩度
の高い被写体像である高彩度画素を誤って抽出する期待
値が低く、かつ、広い濃度範囲から多くのニュートラル
に再現すべき画素である適切な画素を抽出する期待値が
より高くなり、好ましい色再現ができるように補正でき
る色補正条件を求めることができる。
【0067】S17で、抽出された第二ニュートラル画
素に基づき、色補正条件を決定する。抽出された各第二
ニュートラル画素のB,G,R,Nの濃度から、ニュー
トラル化変換式を算出する。ここで、ニュートラル化変
換式とは、カラーデジタル原画像中のニュートラルに再
現すべき画素をニュートラルに色補正することで好まし
い色再現ができるように、カラーデジタル原画像の各画
素(Bij,Gij,Rij)を変換する式であり、抽出され
た中性色画素のBとN、GとN、RとNからそれぞれ最
少二乗法により一次回帰式の係数(αBN、αGN、αRN
と定数(βBN、βGN、βRN)を算出し、下記のニュート
ラル化変換式を求める。
【0068】B′ij=αBN×Bij+βBN G′ij=αGN×Gij+βGN R′ij=αRN×Rij+βRN 抽出されたR、G、B濃度とN濃度の関係と、最少二乗
法で求めた回帰直線(一次回帰式)を図8に示す。
【0069】これにより、広い範囲から抽出された第二
ニュートラル画素の各原色濃度に基づいて、カラー原画
像を色補正する各原色濃度に応じたニュートラル化変換
式を算出するので、濃度によってニュートラル軸が変化
する場合であっても、より好ましい色に再現されるよう
に色補正するニュートラル化変換式を算出できる。な
お、S17は、本発明の『抽出された第二の画素に基づ
いて、前記色補正条件を求めること』に相当する。
【0070】S18で、カラーデジタル原画像の全画素
をS17で求めたニュートラル化変換式により変換し
て、色補正された画像(Bij′、Gij′、Rij′)を得
る。なお、S18は、本発明の『求められた色補正条件
に基づいて、該カラー原画像を色補正した画像を得るこ
と』に相当する。
【0071】以上の流れにより色補正を行う。なお、本
実施形態で、画像処理部300は、特許請求の範囲の統
計算出手段、濃淡量決定手段、抽出条件導出手段、ニュ
ートラル画素抽出手段、色再現手段、色再現条件算出手
段、色再現実行手段の全てを兼ねており、これらの手段
の機能を実行するのに必要なプログラムを記憶するメモ
リ及び演算素子を少なくとも有するマイコンからなって
いる。なお、本実施形態の変形形態として、上述の各手
段が各々別体になっていてもよい。
【0072】上記の実施形態の変形例としては、S13
で抽出された高濃度部ニュートラル画素の画素数が全画
素数の所定割合(例:1%)以上ない場合、S12に戻
り、B,G,R毎に、求めた累積密度関数から累積密度
90%(全体の累積密度の0.90)に相当する逆関数
値(濃度BHL,GHL,RHL)を求め、以降、求めた累積
密度90%(全体の累積密度の0.90)に相当する逆
関数値(濃度BHL,GHL,RHL)を高濃度部限界濃度
(BHL,GHL,RHL)として、S13に戻るようにして
もよい。同様に、S13で抽出された低濃度部ニュート
ラル画素の画素数が全画素数の所定割合(例:1%)以
上ない場合、S12に戻り、B,G,R毎に、求めた累
積密度関数から累積密度10%(全体の累積密度の0.
10)に相当する逆関数値(濃度BLL,GLL,RLL)を
求め、以降、求めた累積密度10%(全体の累積密度の
0.10)に相当する逆関数値(濃度BLL,GLL
LL)を低濃度部限界濃度(BLL,GLL,RLL)とし
て、S13に戻るようにしてもよい。これにより、低濃
度部や高濃度部の適切な平均濃度を求めることができ
る。
【0073】実施形態2 実施形態1が色補正を一度だけ行うのに対し、本実施形
態は、色補正され得られた画像(Bij′、Gij′、
ij′)をカラーデジタル入力画像(Bij、Gij
ij)として、再度、同じ工程で色補正する点で異なる
ことを除いて、実施形態1と同じである。
【0074】従って、実施形態1と同じ過程で良好な色
バランスに色補正された画像である仮色補正カラーデジ
タル画像から、再度、同様のプロセスを経るので、極め
て良好な色バランスに色補正された画像が得られる。
【0075】なお、本実施形態で、画像処理部300
は、特許請求の範囲の統計算出手段、濃淡量決定手段、
抽出条件導出手段、ニュートラル画素抽出手段、色再現
手段、第二ニュートラル画素抽出手段、色再現条件算出
手段、第二色再現条件算出手段、第二色再現手段、色再
現実行手段の全てを兼ねており、そのために必要なプロ
グラムを記憶するメモリ及び演算素子を少なくとも有す
るマイコンからなっている。
【0076】実施形態3 本実施形態の画像システムは、本発明の具体例の一例で
あり、カラーネガフィルムの画面をカラー印画紙に投影
焼付して、図示しない現像機で投影焼付されたカラー印
画紙を現像することにより、カラーネガフィルムの画面
を色補正して出力画像を得るシステムの例である。以
下、本実施形態の写真焼付装置の概略構成図である図7
を基に説明する。露光光源11は露光光の光源である。
色補正フィルタ部12はy,m,cそれぞれの色光カッ
トフィルタ又は調光フィルタを有し、露光光源11から
の露光光を色補正する。拡散ボックス13は色補正フィ
ルタ部12を通った露光光を拡散させて、ネガマスク1
5に位置決めされたカラーネガフィルム14の画面全域
を均等に照明する。ネガキャリアはカラーネガフィルム
14の画面をネガマスク15に位置決めする。ズームレ
ンズ17は、焼付倍率を変倍するためのズーム機構と絞
りを有し、ネガマスク15に位置決めされたカラーネガ
フィルム14の画面を透過した光を、ペーパーマスクに
位置決めされている印画紙19に結像する。ズームレン
ズ17の露光光路下流側に設けられたシャッタ部18
は、シャッタによって露光時間を制御する。
【0077】また、ネガマスク15の下方で露光光路外
にネガマスク15に位置決めされたカラーネガフィルム
14の画面を撮像する撮像部16がある。撮像部16で
撮像された画像は画像処理部22に送られる。画像処理
部22は送られた画像に基づき、原画の焼付濃度や濃度
補正量やカラー補正量を求める。そして、求められた原
画の焼付濃度や濃度補正量やカラー補正量を露光制御部
25に送る。また、操作部20からその原画に対する変
倍倍率などが入力される。そして、露光制御部25に入
力された変倍倍率などが送られる。露光制御部25は画
像処理部22から送られた原画の焼付濃度や濃度補正量
やカラー補正量から原画に対する適切な焼付露光量を決
定する。原画の焼付濃度と決定された焼付露光量と操作
部20から送られたその原画に対する変倍倍率とから、
露光時間と色補正制御量とレンズ絞り制御量を算出す
る。そして、露光制御部25から、フィルタ駆動部21
に算出した色補正制御量に応じたフィルタ駆動制御信号
を、レンズ駆動部23に算出したレンズ絞り制御量に応
じたレンズ絞り制御信号と変倍倍率に応じたズーム制御
信号を、シャッタ駆動部24に算出した露光時間に応じ
たシャッタ駆動制御信号を送る。フィルタ駆動部21は
送られたフィルタ駆動制御信号に応じてフィルタ部12
のy,m,cのフィルタを制御する。レンズ駆動部23
は、送られたレンズ絞り制御信号に応じてズームレンズ
17の絞りを制御し、また、送られたズーム制御信号に
応じてズームレンズ17のズーム機構を制御する。シャ
ッタ駆動部24は、送られたシャッタ駆動制御信号に応
じてシャッタ駆動部24のシャッタの駆動を制御する。
【0078】これらによって、露光光源11から色補正
フィルタ部12と拡散ボックス13を通って、ネガマス
ク15に位置決めされているカラーネガフィルム14の
画面を透過した照明光が、ズームレンズ17とシャッタ
部18を通って、ペーパーマスクに位置決めされている
印画紙19に焼き付けられる。
【0079】なお、本実施形態では、焼付露光量を決め
るためのカラー補正量を求めるものである。そして、カ
ラー補正量により良好な色バランスに色補正している。
そして、このカラー補正量の決定は、上述の装置の中の
画像処理部22で行われ、画像処理部22で1画面分の
入力画像からカラー補正量を決定し、決定されたカラー
補正量に基づき、露光制御部25で焼付露光量を決定
し、焼付露光を制御して焼き付け、図示しない現像機で
現像することにより、カラーネガフィルムの画面を色バ
ランス再現するものである。なお、撮像部16で数十万
画素のCCDで撮像するが、撮像部16で画素数減少処
理し、撮像部16から出力された画像およびカラー補正
量の決定のための画像はいずれも、10bit階調の1
28×192画素にする。
【0080】また、カラー補正量の算出の過程は、実施
形態1の色補正のフローと同様で、撮像部16から出力
された画像を実施形態1のカラーデジタル原画像の代わ
りに用いる点と、S17とS18とが異なるだけであ
る。本実施形態では、S17とS18とで、カラー補正
量を算出する。
【0081】まず、S17で、抽出された第二ニュート
ラル画素に基づき、第二ニュートラル画素のB,G,R
の平均濃度を求める。なお、求めた第二ニュートラル画
素のB,G,Rの平均濃度をBFM′、GFM′、RFM′と
する。
【0082】S18で、S17で求めた第二ニュートラ
ル画素の平均濃度(BFM′、GFM′、RFM′)とカラー
ネガフィルムの画面の平均濃度(BFM,GFM,RFM)と
の差(ΔB=B′FM−BFM、ΔG=G′FM−GFM、ΔR
=R′FM−RFM)をカラー補正量として得る。カラー補
正量は駒の彩度の大小で軽減して使用しても良い。この
色補正により色バランスの良好な焼付プリントを得るこ
とが出来る。
【0083】以上により色補正を行う。なお、本実施形
態で、画像処理部22は、特許請求の範囲の統計算出手
段、濃淡量決定手段、抽出条件導出手段、ニュートラル
画素抽出手段、色再現条件算出手段の全てを兼ねてお
り、そのために必要なプログラムを記憶するメモリ及び
演算素子を少なくとも有するマイコンからなっている。
また、色再現手段及び色再現実行手段は、露光制御部2
5、関連する本装置の機構のすべて、および図示しない
現像機からなりたっていることはいうまでもない。
【0084】実施形態4 本実施形態は、実施形態3の変形形態であり、実施形態
3のS17とS18のみが実施形態3と相違する。以
下、相違するS17とS18について説明する。
【0085】まず、S17で、抽出された第二ニュート
ラル画素に基づき、第二ニュートラル画素のB,G,R
の累積密度関数CDFB(B),CDFG(G),CD
FR(R)を求める。
【0086】S18で、カラーネガフィルムの画面の平
均濃度(BFM,GFM,RFM)とS17で求めた累積密度
関数CDFB(B),CDFG(G),CDFR(R)
を用いて、カラー補正量を求める。先ず、カラーネガフ
ィルムの画面のG色の平均濃度GFMからG色の累積密度
関数値CDFG(GFM)を求める。そして、B色の累積
密度CDFB(B)からB色の累積密度逆関数RCDF
B(Y)を求め、また、R色の累積密度CDFR(R)
からR色の累積密度逆関数RCDFB(Y)を求める。
そして、以下の式を順に演算して、カラー補正量(Δ
B、ΔG、ΔR)を得る。
【0087】 ΔB′= CDFB(RCDFB(GFM))−BFM ΔR′= CDFB(RCDFB(GFM))−RFM ΔB = ΔB′−(ΔB′+ΔR′)/3 ΔG = −(ΔB′+ΔR′)/3 ΔR = ΔR′−(ΔB′+ΔR′)/3 なお、カラー補正量は駒の彩度の大小で軽減して使用し
ても良い。この色補正により色バランスの良好な焼付プ
リントを得ることが出来る。
【0088】
【発明の効果】本発明により、色の偏りが大きい場合で
も、ニュートラルに再現すべき画素を適切に抽出して、
良好な色補正条件を得ることができ、得られた色補正条
件を用いて、ニュートラルに再現すべき画素をニュート
ラルに色補正する良好な色補正を行うことができる。
【0089】また、カラー原画像がカラーデジタル原画
像である場合、各中性色濃淡量に対応する色補正条件に
よりカラーデジタル原画像から色補正するので、各中性
色濃淡量に応じてニュートラルに再現すべき画素をニュ
ートラルに色補正する色補正条件が異なる場合でも、ニ
ュートラルに再現すべき画素をニュートラルに色補正す
ることができるだけでなく、カラーデジタル原画像の高
濃淡量域から低濃淡量域まで、良好な色バランスに色補
正され、良好な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の画像システムの全体外観図。
【図2】実施形態1の全体ブロック図。
【図3】実施形態1の装置本体の斜視図。
【図4】実施形態1の色再現処理のフローチャート。
【図5】実施形態1の累積密度関数の一例を示す図。
【図6】実施形態1の色空間の説明図。
【図7】実施形態3の写真焼付装置の概略構成図。
【図8】ニュートラル化変換式の説明図。
【符号の説明】
F フィルム 1 フィルム現像処理部 4 ペーパー現像処理部 7 固体処理剤容器 8 固体処理剤供給部 200 露光部 250 ペーパー供給部 300 画像処理部 310 モニタ 390 指示入力部 400 撮像部 500 後処理部 600 外枠 610 フィルム送出部 620 写真原稿容器収容部 650 扉 700 ソータ 710〜740 ソータビン 900 全体制御部

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー原画像から該カラー原画像を色補
    正するための色補正条件を求める色補正条件算出方法に
    おいて、カラー原画像の画素の各原色濃淡量から、異な
    る複数の色について濃淡量に対する個数の統計を求め、
    求めた各色の統計に基づき、所定の統計値に対応する各
    色の濃淡量を決定し、決定された各色の濃淡量から、前
    記カラー原画像の画素から特定の画素を抽出するための
    抽出条件を各色毎に導出し、導出された各色の抽出条件
    を全て満足する特定の画素をカラー原画像から抽出し、
    抽出された特定の画素の各原色濃淡量に基づき、前記色
    補正条件を求めることを特徴とする色補正条件算出方
    法。
  2. 【請求項2】 前記抽出条件が低濃淡量域又は高濃淡量
    域の画素から特定の画素を抽出するものであることを特
    徴とする請求項1に記載の色補正条件算出方法。
  3. 【請求項3】 カラー原画像から該カラー原画像を色補
    正するための色補正条件を求める色補正条件算出方法に
    おいて、カラー原画像の画素の各原色濃淡量から、異な
    る複数の色について濃淡量に対する個数の統計を求め、
    求めた各色の統計に基づき、所定の複数の統計値に対応
    する各色の濃淡量を決定し、決定された各色の濃淡量か
    ら、前記カラー原画像の画素から特定の画素を抽出する
    ための抽出条件を、前記複数の統計値毎に、かつ、各色
    毎に導出し、前記複数の統計値毎に、導出された各色の
    抽出条件を全て満足する特定の画素をカラー原画像から
    抽出し、前記複数の統計値のそれぞれについて抽出され
    た特定の画素の各原色濃淡量に基づき、前記色補正条件
    を求めることを特徴とする色補正条件算出方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の抽出条件の少なくとも1つが
    低濃淡量域から特定の画素を抽出するものであり、前記
    複数の抽出条件の少なくとも1つが高濃淡量域の画素か
    ら特定の画素を抽出するものであることを特徴とする請
    求項3に記載の色補正条件算出方法。
  5. 【請求項5】 前記抽出された画素の各原色濃淡量に基
    づき、改めて前記カラー原画像の画素から第二の特定の
    画素を抽出する第二の抽出条件を導出し、導出された第
    二の抽出条件を満足する第二の特定の画素を抽出し、抽
    出された第二の特定の画素に基づいて、前記色補正条件
    を求めることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の色補正条件算出方法。
  6. 【請求項6】 前記統計が各原色毎の原色濃淡量の累積
    密度関数であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の色補正条件算出方法。
  7. 【請求項7】 前記特定の画素がニュートラル画素であ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の色補正条件算出方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の色
    補正条件算出方法により求められた色補正条件により、
    該カラー原画像から該カラー原画像を色補正した画像を
    得ることを特徴とする色補正方法。
  9. 【請求項9】 前記カラー原画像がカラーデジタル原画
    像であり、該カラーデジタル原画像から請求項8に記載
    の色補正方法により色補正された仮色補正カラーデジタ
    ル画像から、再度、該仮色補正カラーデジタル画像から
    カラーデジタル画像を色補正する色補正条件を求め、求
    めた色補正条件により該仮色補正カラーデジタル画像を
    色補正した画像を得ることを特徴とする色補正方法。
  10. 【請求項10】 カラーデジタル原画像中のニュートラ
    ルに再現すべき画素をニュートラルに色補正するための
    中性色濃淡量毎に対応する色補正条件を求め、該カラー
    デジタル原画像の各画素の原色濃淡量から中性色濃淡量
    を求め、求めた中性色濃淡量に応じた色補正条件によ
    り、該カラーデジタル原画像の各画素を色補正すること
    を特徴とする色補正方法。
  11. 【請求項11】 該カラーデジタル原画像から、請求項
    10に記載の色補正方法により色補正された仮色補正カ
    ラーデジタル画像から、再度、該仮色補正カラーデジタ
    ル画像からカラーデジタル画像を色補正する色補正条件
    を求め、求めた色補正条件により該仮色補正カラーデジ
    タル画像を色補正することを特徴とする色補正方法。
  12. 【請求項12】 カラー原画像の画素の各原色の濃淡量
    から、異なる複数の色について、濃淡量に対する個数の
    統計を求める統計算出手段と、前記統計算出手段により
    求めた各色の統計に基づき、所定の統計値に対応する各
    色の濃淡量を決定する濃淡量決定手段と、各色毎に、前
    記濃淡量決定手段により決定された各色の濃淡量から特
    定の画素を抽出するための抽出条件を導出する抽出条件
    導出手段と、前記抽出条件導出手段により導出された抽
    出条件を全て満足する特定の画素をカラー原画像から抽
    出するニュートラル画素抽出手段と、前記ニュートラル
    画素抽出手段により抽出された特定の画素の各原色の濃
    淡量に基づき、カラー原画像から色補正条件を求める色
    補正条件算出手段と、を有する色補正条件算出装置。
  13. 【請求項13】 前記抽出条件が低濃淡量域又は高濃淡
    量域の画素から特定の画素を抽出するものであることを
    特徴とする請求項12に記載の色補正条件算出装置。
  14. 【請求項14】 カラー原画像の画素の各原色の濃淡量
    から、異なる複数の色について、濃淡量に対する個数の
    統計を求める統計算出手段と、前記統計算出手段により
    求めた各色の統計に基づき、所定の複数の統計値に対応
    する各色の濃淡量を決定する濃淡量決定手段と、前記複
    数の統計値毎に、かつ、各色毎に、前記濃淡量決定手段
    により決定された各色の濃淡量から特定の画素を抽出す
    るための抽出条件を導出する抽出条件導出手段と、前記
    複数の統計値毎に、前記抽出条件導出手段により導出さ
    れた抽出条件を全て満足する特定の画素をカラー原画像
    から抽出するニュートラル画素抽出手段と、前記複数の
    統計値のそれぞれについて前記ニュートラル画素抽出手
    段により抽出された特定の画素の各原色の濃淡量に基づ
    き、カラー原画像から色補正条件を求める色補正条件算
    出手段と、を有する色補正条件算出装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の抽出条件の少なくとも1つ
    が低濃淡量域から特定の画素を抽出するものであり、前
    記複数の抽出条件の少なくとも1つが高濃淡量域の画素
    から特定の画素を抽出するものであることを特徴とする
    請求項14に記載の色補正条件算出装置
  16. 【請求項16】 前記色補正条件算出手段が、前記ニュ
    ートラル画素抽出手段により抽出された特定の画素の各
    原色の濃淡量に基づき、改めて第二の特定の画素を抽出
    する第二ニュートラル画素抽出手段を有し、前記第二ニ
    ュートラル画素抽出手段により抽出された第二の特定の
    画素に基づいて、カラー原画像から色補正条件を求める
    ことを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記
    載の色補正条件算出装置。
  17. 【請求項17】 前記統計が各原色毎の累積密度関数で
    あることを特徴とする請求項12〜16のいずれか1項
    に記載の色補正条件算出装置。
  18. 【請求項18】 前記特定の画素がニュートラル画素で
    あることを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項
    に記載の色補正条件算出装置。
  19. 【請求項19】 請求項12〜18のいずれか1項に記
    載の色補正条件算出装置と、前記色補正条件算出装置が
    求めた色補正条件により該カラー原画像から色補正した
    画像を得る色補正実行手段と、を有することを特徴とす
    る色補正装置。
  20. 【請求項20】 カラーデジタル原画像中のニュートラ
    ルに再現すべき画素をニュートラルに色補正するための
    中性色濃淡量毎に対応する色補正条件を求める色補正条
    件算出手段と、該カラーデジタル原画像の各画素の原色
    濃淡量から中性色濃淡量を求める中性色濃淡量算出手段
    と、前記中性色濃淡量算出手段により求めた該カラーデ
    ジタル原画像の中性色濃淡量に応じた、前記色補正条件
    算出手段により求めた色補正条件により、該カラーデジ
    タル原画像の各画素の原色濃淡量から色補正して、該カ
    ラーデジタル原画像を色補正した画像を得る色補正実行
    手段と、を有することを特徴とする色補正装置。
  21. 【請求項21】 前記色補正実行手段により得られた仮
    色補正カラーデジタル色補正画像から、再度、仮色補正
    カラーデジタル色補正画像中のニュートラルに再現すべ
    き画素をニュートラルに色補正する各濃淡量に対応する
    第二色補正条件を求める第二色補正条件算出手段と、前
    記第二色補正条件算出手段が求めた第二色補正条件によ
    り仮色補正カラーデジタル画像から色補正した画像を得
    る第二色補正手段と、を有することを特徴とする請求項
    19又は20に記載の色補正装置。
  22. 【請求項22】 カラーデジタル原画像中のニュートラ
    ルに再現すべき画素をニュートラルに色補正する各濃淡
    量に対応する第一色補正条件を求める第一色補正条件算
    出手段と、前記第一色補正条件算出手段により求めた第
    一色補正条件によりカラーデジタル原画像を色補正して
    仮色補正カラーデジタル画像を得る第一色補正手段と、
    前記第一色補正手段により得られた仮色補正カラーデジ
    タル色補正画像から、再度、仮色補正カラーデジタル画
    像中のニュートラルに再現すべき画素をニュートラルに
    色補正する各濃淡量に対応する第二色補正条件を求める
    第二色補正条件算出手段と、前記第二色補正条件算出手
    段が求めた第二色補正条件により仮色補正カラーデジタ
    ル画像から色補正した画像を得る第二色補正手段と、を
    有することを特徴とする色補正装置。
  23. 【請求項23】 カラー原画像から該カラー原画像を色
    補正するための色補正条件を求める演算をコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを読取可能に記憶した記
    憶媒体であって、前記プログラムは、前記コンピュータ
    が、カラー原画像の画素の各原色濃淡量から、異なる複
    数の色について濃淡量に対する個数の統計を求め、求め
    た各色の統計に基づき、所定の統計値に対応する各色の
    濃淡量を決定し、決定された各色の濃淡量から、前記カ
    ラー原画像の画素から特定の画素を抽出するための抽出
    条件を各色毎に導出し、導出された各色の抽出条件を全
    て満足する画素をカラー原画像から抽出し、抽出された
    画素の各原色濃淡量に基づき、前記色補正条件を求める
    ように、前記コンピュータを動作させるものであること
    を特徴とする記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記特定の画素がニュートラル画素で
    あることを特徴とする請求項23に記載の記憶媒体。
  25. 【請求項25】 カラー原画像から該カラー原画像を色
    補正するための色補正条件を求める演算をコンピュータ
    に実行させるためのプログラムを読取可能に記憶した記
    憶媒体であって、前記プログラムは、請求項8〜11の
    いずれか1項に記載の色補正方法を前記コンピュータに
    実行させるものであることを特徴とする記憶媒体。
JP8317687A 1996-02-29 1996-11-28 色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装置、色補正装置および記憶媒体 Pending JPH09294215A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8317687A JPH09294215A (ja) 1996-02-29 1996-11-28 色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装置、色補正装置および記憶媒体
US08/804,064 US5926291A (en) 1996-02-29 1997-02-21 Method of calculating color correcting condition and medium for storing the method
EP97103273A EP0793138B1 (en) 1996-02-29 1997-02-27 Method of calculating color correction for color image reproduction

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4273096 1996-02-29
JP8-42730 1996-02-29
JP8317687A JPH09294215A (ja) 1996-02-29 1996-11-28 色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装置、色補正装置および記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09294215A true JPH09294215A (ja) 1997-11-11

Family

ID=26382464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8317687A Pending JPH09294215A (ja) 1996-02-29 1996-11-28 色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装置、色補正装置および記憶媒体

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5926291A (ja)
EP (1) EP0793138B1 (ja)
JP (1) JPH09294215A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002140701A (ja) * 2000-08-29 2002-05-17 Eastman Kodak Co デジタルカラーイメージ処理方法

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7126718B1 (en) 1999-11-19 2006-10-24 Canon Kabushiki Kaisha Adjustment of color appearance models
US6731794B2 (en) * 2001-04-12 2004-05-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and apparatus for estimating true color values for saturated color values in digitally captured image data
US7057768B2 (en) * 2001-07-02 2006-06-06 Corel Corporation Automatic color balance
US6956967B2 (en) 2002-05-20 2005-10-18 Eastman Kodak Company Color transformation for processing digital images
US7684096B2 (en) * 2003-04-01 2010-03-23 Avid Technology, Inc. Automatic color correction for sequences of images
US8369650B2 (en) 2003-09-30 2013-02-05 DigitalOptics Corporation Europe Limited Image defect map creation using batches of digital images
US8055063B2 (en) * 2003-09-30 2011-11-08 Sharp Laboratories Of America, Inc. Methods and systems for improving robustness of color balance correction
US7590305B2 (en) 2003-09-30 2009-09-15 Fotonation Vision Limited Digital camera with built-in lens calibration table
US7676110B2 (en) * 2003-09-30 2010-03-09 Fotonation Vision Limited Determination of need to service a camera based on detection of blemishes in digital images
US7340109B2 (en) * 2003-09-30 2008-03-04 Fotonation Vision Limited Automated statistical self-calibrating detection and removal of blemishes in digital images dependent upon changes in extracted parameter values
US7424170B2 (en) * 2003-09-30 2008-09-09 Fotonation Vision Limited Automated statistical self-calibrating detection and removal of blemishes in digital images based on determining probabilities based on image analysis of single images
US7295233B2 (en) * 2003-09-30 2007-11-13 Fotonation Vision Limited Detection and removal of blemishes in digital images utilizing original images of defocused scenes
US7369712B2 (en) * 2003-09-30 2008-05-06 Fotonation Vision Limited Automated statistical self-calibrating detection and removal of blemishes in digital images based on multiple occurrences of dust in images
WO2007095556A2 (en) 2006-02-14 2007-08-23 Fotonation Vision Limited Digital image acquisition device with built in dust and sensor mapping capability
US8971618B2 (en) * 2013-01-14 2015-03-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Measuring translucence

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4154523A (en) * 1977-05-31 1979-05-15 Eastman Kodak Company Exposure determination apparatus for a photographic printer
GB2154094B (en) * 1983-12-30 1988-10-12 Dainippon Screen Mfg A multi-colour printing process
JPH0675161B2 (ja) * 1986-06-13 1994-09-21 富士写真フイルム株式会社 写真焼付条件検定装置
US4974071A (en) * 1987-04-28 1990-11-27 Canon Kabushiki Kaisha Color image data encoding apparatus having improved resolution/efficiency characteristics
US4929978A (en) * 1987-10-23 1990-05-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Color correction method for color copier utilizing correction table derived from printed color samples
US4929979A (en) * 1988-01-29 1990-05-29 Konica Corporation Method and apparatus for processing image
JPH02192967A (ja) * 1988-11-01 1990-07-30 Fuji Xerox Co Ltd 色調整方法および装置
JPH0683373B2 (ja) * 1988-12-09 1994-10-19 大日本スクリーン製造株式会社 基準濃度点の設定方法
US5053866A (en) * 1989-08-02 1991-10-01 Eastman Kodak Company Method and an associated apparatus for calibrating a color digital hardcopy device
DE59102416D1 (de) * 1990-09-10 1994-09-08 Gretag Imaging Ag Verfahren zur Erstellung von fotographischen Farbkopien.
JPH0545745A (ja) * 1991-08-09 1993-02-26 Konica Corp 写真焼付露光量の制御方法
JP3384580B2 (ja) * 1992-04-30 2003-03-10 株式会社リコー 地肌除去方法
US5528377A (en) * 1994-03-29 1996-06-18 E. I. Du Pont De Nemours And Company Extended density color printing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002140701A (ja) * 2000-08-29 2002-05-17 Eastman Kodak Co デジタルカラーイメージ処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0793138B1 (en) 2004-04-28
EP0793138A3 (en) 1999-02-03
EP0793138A2 (en) 1997-09-03
US5926291A (en) 1999-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09294215A (ja) 色補正条件算出方法、色補正方法、色補正条件算出装置、色補正装置および記憶媒体
JPH09197577A (ja) デジタル感度補正処理
US5329383A (en) Method and apparatus for producing color internegatives with a digital printer
EP0961486B1 (en) Digital photofinishing system with digital image processing
US6324345B1 (en) Photographic film with recorded information, method of acquiring the information recorded on photographic film, image processing method using the acquired information, and print system using the same
US6633689B2 (en) Image reproducing apparatus
US5949962A (en) Method for calculating color correction conditions, a method for determining an exposure amount for printing, an image processing apparatus, a printing exposure apparatus and a storage medium
US6560374B1 (en) Image processing apparatus
US7119923B1 (en) Apparatus and method for image processing
US6226070B1 (en) Image processing method
JP2837757B2 (ja) 写真焼付装置のプリント方法
US6710896B1 (en) Image processing apparatus
US5966505A (en) Image outputting method and converting information producing method
US6690487B1 (en) Method and apparatus for image processing
JPH11249241A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP3929210B2 (ja) 画像処理方法および装置
JP2000324339A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
US6882451B2 (en) Method and means for determining estimated relative exposure values from optical density values of photographic media
JP3583184B2 (ja) カラー複写装置
JP4506498B2 (ja) 写真画像処理方法及び写真画像処理装置
JPH11231465A (ja) 情報記録写真フィルム、写真フィルムの記録情報取得方法および記録情報を用いる画像処理方法ならびにこれを用いるプリントシステム
JP5168809B2 (ja) 写真画像処理装置及び写真画像処理方法
JP3903103B2 (ja) 写真プリントの作成方法
JP2001136397A (ja) カラーマッチング方法、カラーマッチング処理を行うプログラムを記録した記録媒体および写真焼付装置
JPH08262597A (ja) カラー複写装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060815