JPH11231465A - 情報記録写真フィルム、写真フィルムの記録情報取得方法および記録情報を用いる画像処理方法ならびにこれを用いるプリントシステム - Google Patents

情報記録写真フィルム、写真フィルムの記録情報取得方法および記録情報を用いる画像処理方法ならびにこれを用いるプリントシステム

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JPH11231465A
JPH11231465A JP10303953A JP30395398A JPH11231465A JP H11231465 A JPH11231465 A JP H11231465A JP 10303953 A JP10303953 A JP 10303953A JP 30395398 A JP30395398 A JP 30395398A JP H11231465 A JPH11231465 A JP H11231465A
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film
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photographic film
image processing
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JP10303953A
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English (en)
Inventor
Atsushi Enomoto
淳 榎本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の規格化バーコードで表される以外の、画
像焼付条件や画像処理条件などを特定する上で有用なレ
ンズ付フィルム機種、フィルム固有の識別番号やプリン
ト種など新たな情報を簡単に取得することのできる新規
なバーコードを持つ情報記録写真フィルム、写真フィル
ムの記録情報取得方法、この記録情報を用いる画像処理
方法およびこれを用いるプリントシステムを提供する。 【解決手段】写真フィルム種、メーカー名、コマ番号な
どの情報が規格に従って光学的もしくは磁気的に記録さ
れた規格化バーコードに加え、この体系を流用した新規
バーコードの体系を使って、規格化バーコードと異なる
箇所に新たな情報を記録すること、この新規バーコード
を光学的に読み取って新たな情報を取得すること、およ
び取得された新たな情報を用い、特定の画像処理を行う
こと、ならびにその結果をプリント出力することによ
り、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来のDXコード
や拡張DXコードなどの予め設定された規格化バーコー
ドに加え、これと異なる位置に、これを流用して新たな
情報を表わす新規なバーコードを記録した情報記録写真
フィルム、この情報記録写真フィルムの新規なバーコー
ドを読み取って新たな情報を取得する写真フィルムの記
録情報取得方法およびこうして取得された新たな情報を
用いてこれに応じた特定の画像処理を行う画像処理方法
ならびにこうして特定の画像処理された写真フィルム画
像を仕上がりプリントとして出力するプリントシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラによってネガフィルムやリバーサ
ルフィルムなどの写真フィルム(以下、単にフィルムと
いう)に撮影記録された画像をカラーペーパーなどの印
画紙に焼き付けるフォトプリンタ(写真焼付装置)にお
いては、画質の良い画像が再生されたプリントに仕上げ
る必要がある。このため、従来の面露光を行うアナログ
フォトプリンタにおいても、フィルムの担持画像を測光
し、得られた測光データに基づいて適正な色および濃度
に焼き付けるための色フィルタ条件および露光量などの
焼付条件を決定している。また、近年本出願人によって
上市されたデジタル制御されたレーザ露光を行うデジタ
ルフォトプリンタにおいても、フィルムの担持画像を画
素毎に光電的に読み取ってデジタル画像データを得た
後、得られたデジタル画像データに基づいて、適正な色
および濃度に焼き付けられるように、セットアップ条件
や画像処理条件などの焼付条件を決定している。
【0003】しかしながら、フィルムは、使用乳剤やベ
ース濃度がフィルムメーカーで異なるのはもちろん、フ
ィルムの種類毎においても異なるため、写真焼付に際し
ては、単に測光データやデジタル画像データから焼付条
件を求めるだけでは、適正な色バランスや濃度バランス
の画像を得るのに不十分であり、フィルムメーカーやフ
ィルム種をも考慮に入れて画像処理条件や焼付条件が決
められている。
【0004】このため、現在、ネガフィルムやリバーサ
ルフィルムなどの写真フィルム、特に135フィルムの
エッジ部には、業界規格としてフィルムメーカー、フィ
ルム種(タイプ)、乳剤番号などのフィルム情報を表わ
すDXバーコード(以下、単にDXコードという)や、
さらに仕上がりプリントにフィルムのコマ番号を裏印字
するために、これらのフィルム情報にコマ番号の情報を
付加した拡張DXバーコード(以下、単に拡張コードと
いう)やコマ番号を表わすFNSコードが付与され、専
用のバーコードリーダによって自動的に読み取ることが
できるようになっている。
【0005】図10(A)に135ネガフィルムにおけ
るDXコードDXまたは拡張DXコードDXeの記録位
置DCおよびFNSコードFNSの記録位置FN、同図
(B),(C)および(D)にそれぞれDXコードD
X、拡張DXコードDXeおよびFNSコードFNSの
一例を示す。図10(A)に示すように、135ネガフ
ィルムF0を乳剤面を裏面側にして、コマ番号が右側で
増加するように置いた時、DXコードDXまたは拡張D
XコードDXeは、図中下側のエッジ、すなわち下側の
パーフォレーションホールPの下側のエッジ領域DC
に、一般的なフルサイズの1コマの画像領域GAに対し
て2個記録される。一方、FNSコードFNSは、図中
上側のパーフォレーションホールPの上側のエッジ領域
FNに同様に画像領域GAに対して2個記録される。従
って、これらの規格化コードは、ハーフサイズの1コマ
の画像領域に対して各々1個ずつ記録されることにな
る。なお、拡張DXコードDXeは、コマ番号を表わす
部分を含んでいるので、拡張DXコードDXeが記録さ
れる場合にはFNSコードFNSは記録されない。
【0006】DXコードDXおよび拡張DXコードDX
eは、それぞれ図10(B)および図10(C)に示す
ように、共に上側がクロックトラックTcで下側がデー
タトラックTdの2(デュアル)トラックからなる。そ
して、DXコードDXおよび拡張DXコードDXeは、
それぞれ23ビットおよび31ビットのバーコードであ
り、共に、図中左側からバーコードの入口の6ビットの
エントリパターンS1、フィルムメーカーやフィルム種
などを表わす7ビットのフィルム製品等級同定アレイS
2、1ビットの非割当ビットS3、フィルムの乳剤番号
などを表わす4ビットのフィルム細目アレイS4、1ビ
ットのパリティビットS5およびバーコードの出口とな
る4ビットのイグジットパターンS6からなる。拡張D
XコードDXeはさらに、DXコードDXのフィルム細
目アレイS4とパリティビットS5との間に7ビットの
コマ番号アレイS7と1ビットの第2非割当ビットS8
との8ビットを追加して拡張したバーコードである。
【0007】また、FNS(Film number system)コー
ドFNSは、図10(D)に示すように、左側から、各
々1個の太いバーと細いスペースからなるエントリパタ
ーンS9と、5つのバーと隣接するバー間の4つのスペ
ースからなり、これらの9つの要素のうち3つの要素は
太く、6つの要素は細いコマ番号シーケンスS10と、
共に細い各々1個のスペースとバーからなるイグジット
パターンS11とを有する。上述したようなDXコード
DX、拡張DXコードDXeおよびFNSコードFNS
などの規格化コードによって、フィルムのメーカーや種
類や乳剤番号などのフィルムの情報を知ることができ、
フィルムに応じた印画紙への焼付条件や画像処理条件を
設定することにより、適正な処理がなされた仕上がりプ
リントを得ることができる。
【0008】しかしながら、写真フィルムに撮影記録さ
れる画像の画質は、撮影に使用したカメラの機種、撮影
レンズの種類、画像が記録される写真フィルムの特性等
によって大きく変化する。例えばいわゆるレンズ付フィ
ルムやコンパクトカメラ等の比較的低価格のカメラで撮
影記録された画像は、一眼レフカメラ等の高級カメラで
撮影記録された画像に比べ、画像の全体的なボケ、画像
周辺部の露光量の低下、コントラストの低下、被写体等
の画像の歪曲(ディストーション)及び色にじみ等が比
較的大きいことが一般的である。特に、低価格カメラで
撮影された画像をプリントとして出力する場合に目立つ
プリント再生画像の画質劣化の原因としては、画像を撮
影したカメラに装着されるレンズの性能に起因する倍率
色収差および歪曲収差が挙げられる。なお、カラー画像
は、赤(R)、緑(G)および青(B)の3原色によっ
て形成されるが、レンズの屈折率(結像倍率)は波長に
よって微妙に異なるため、R、GおよびBの光の結像倍
率が異なり、すなわち倍率色収差が生じる。その結果、
フィルムに撮影された画像を再生すると、得られた画像
に色ずれが生じてしまう。また、良好な撮影画像を得る
ためには、光軸に対して垂直な平面は、結像面でそれに
対応して結像される必要があるが、通常のレンズでは、
結像画像に歪(ディストーション)すなわち歪曲収差を
生じる。そのため、フィルムに撮影された画像を再生す
ると、得られた画像が歪んだものとなってしまう。
【0009】このように、写真フィルムに撮影記録され
た画像自体にボケ、歪曲等の画質の劣化が生じている場
合には前記露光量の補正等だけでは対処できず、プリン
ト画質の向上に限界がある。特に、近年のレンズ付きフ
ィルムやコンパクトカメラに見られるカメラの低価格
化、写真フィルムの高感度化の流れの中、撮影に使用し
たカメラの機種、撮影レンズの種類及び写真フィルムの
特性等に起因する写真フィルムに撮影記録された画像の
画質の劣化が、写真焼付装置によって得られる写真プリ
ント等の品質を大幅に低下させている、という現状があ
る。
【0010】このため、本出願人は、特願平8−928
04号明細書に、撮影に使用したカメラの機種、レンズ
の種類および写真フィルムの特性等にかかわらず、常に
高品質の画像を得ることができる写真処理装置および写
真処理方法を提供している。しかしながら、ここに具体
的に開示されている、カメラの機種、レンズの種類およ
び写真フィルムの特性の取得の方法は、オペレータがキ
ーボード等を介して入力する方法や、磁気的に記録され
た情報を読み取る方法であって、フィルムに光学的に記
録された情報を読み取るものではない。なお、特開平8
−92804号明細書にも、写真フィルムにバーコード
等のように光学的に記録してもよいという記載や写真フ
ィルムに光学的に記録された写真を読み取るという記載
はあるが、どのような情報をどのようなバーコード等を
用いてどのように、かつ写真フィルムのどの位置に記録
し、記録されたバーコード等をどのように読み取って、
どのような情報として取得するかについては全く開示さ
れていない。
【0011】また、前述したように、プリントを作製す
る際には、同時プリントや再プリントにかかわらず、フ
ィルムのメーカーやフィルム種や乳剤番号などのフィル
ム情報に加え、カメラの機種やレンズの種類やフィルム
の特性などに応じて、最も適正なプリントを仕上げてい
るが、フィルム現像と同時に作製されたプリント画像
(同時プリント)と、ユーザーの再注文によって作製さ
れたプリント画像(再プリント)とが同一に仕上がって
いない場合が生じる。これは同時プリント時の焼付条件
や画像処理条件が保存されていないし、たとえ保存され
ていたとしても、再注文されたフィルムのコマから保存
されている条件を特定するのが困難であり、一般的には
不可能であるため、焼付条件や画像処理条件が同時プリ
ント時と再プリント時とで異なってしまうからである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、上記従来技術の問題点を解消し、従来のDXバーコ
ードや拡張DXバーコードなどの規格化コードに含まれ
る写真フィルム種やメーカー名やコマ番号以外の新たな
情報であって、画像焼付条件や画像処理条件などを特定
する上で有用なレンズ付フィルム機種、フィルム製造年
月日、フィルム固有の識別番号やプリント種など新たな
情報を簡単に取得することのできる新規なバーコードを
持つ情報記録写真フィルムを提供するにある。また、本
発明の第2の目的は、このような情報記録写真フィルム
に記録された新規なバーコードを容易に読み取って新た
な情報を容易に取得することができる写真フィルムの記
録情報取得方法を提供するにある。
【0013】また、本発明の第3の目的は、このような
写真フィルムの記録情報取得方法によって取得された新
たな情報を用い、これによって設定された特定の画像処
理を容易かつ確実に行うことのできる画像処理方法を提
供するにある。さらに、本発明の目的は、上述した情報
記録写真フィルムを用い、このような画像処理方法を実
施し、得られた特定処理画像データを用いて、適切に特
定の処理がなされた仕上がりプリントを出力することの
できるプリントシステムを提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様は、写真フィルム種およびメー
カー名を少なくとも含む情報が予め設定された規格に従
ってコード化された規格化バーコードが光学的もしくは
磁気的に記録されている情報記録写真フィルムにおい
て、前記規格化コードの体系を流用した新規バーコード
の体系を使って、前記規格化バーコードと異なる箇所に
新たな情報を記録することを特徴とする情報記録写真フ
ィルムを提供するものである。
【0015】ここで、前記新たな情報が、フィルム固有
の識別番号、フィルム製造年月日、プリント種、レンズ
付フィルムの場合にはさらにその機種、レンズ種および
レンズ特性データよりなる群から選ばれる1種または2
種以上の組み合わせであるのが好ましい。また、前記規
格化バーコードの体系が、データトラックとクロックト
ラックとの2トラックを持ち、これらの2つのトラック
からなる、入口のエントリパターンおよび出口のイグジ
ットパターンとを有するDXコードまたは拡張DXコー
ドの体系であるのが好ましい。
【0016】また、前記新規バーコードの体系は、前記
DXコードまたは前記拡張DXコードの前記データトラ
ックとクロックトラックとの2つのトラックの上下を逆
にし、前記エントリパターンおよびイグジットパターン
をそのままそれぞれ出入口として用いるのが好ましい。
また、前記規格化バーコードと異なる箇所は、各コマ毎
もしくはピース状に裁断された写真フィルムの少なくと
も1箇所以上の記録場所であるのが好ましい。また、前
記プリント種は、仕上がりプリント条件がモノトーンで
あることを指定するものであるのが好ましい。そして、
モノトーンは、セピアもしくは黒白などが含まれるもの
である。
【0017】また、本発明の第2の態様は、上記第1の
態様の情報記録写真フィルムに潜像として記録され、フ
ィルム現像によって、顕像化された前記規格化バーコー
ドおよび前記新規コードをそれぞれ対応する位置に設け
られたバーコードリーダヘッドを持つバーコードリーダ
もしくは画像読取センサによって光学的に読み取り、前
記規格化バーコードによって記録された情報および前記
新規バーコードによって記録された新たな情報を取得す
ることを特徴とする写真フィルムの記録情報取得方法を
提供するものである。ここで、前記情報記録写真フィル
ムにおいて顕像化された前記規格化バーコードおよび前
記新規コードと担持画像とを同時にまたは異なる時に同
一の画像読取センサによって光学的に読み取るのが好ま
しい。
【0018】また、本発明の第3の態様は、上記第2の
態様の写真フィルムの記録情報取得方法によって前記新
たな情報を取得し、取得された前記新たな情報を用い、
この新たな情報に従って設定される特定の画像処理を行
うことを特徴とする画像処理方法を提供するものであ
る。
【0019】また、本発明の第3の態様の第1の形態
は、上記第1の態様の情報記録写真フィルムがレンズ付
フィルムであり、前記新たな情報としてレンズ付フィル
ムの機種またはレンズ種情報もしくはレンズ特性データ
が記録されているとき、プリント時に上記第2の態様の
写真フィルムの記録情報取得方法によって、前記新たな
情報としてレンズ付フィルムの機種またはレンズ種情報
もしくはレンズ特性データを取得して、取得されたレン
ズ付フィルムの機種またはレンズ種情報もしくはレンズ
特性データに従って、画像の画素位置情報と撮影レンズ
の特性を用いて、倍率色収差、歪曲収差、周辺光量補正
およびボケ補正のいずれか少なくとも1つを行うことを
特徴とする画像処理方法を提供するものである。
【0020】また、本発明の第3の態様の第2の形態
は、上記第1の態様の情報記録写真フィルムに記録され
た新たな情報が、フィルム固有の識別番号を含むとき、
同時プリント時に上記第2の態様の写真フィルムの記録
情報取得方法によって前記新たな情報として前記フィル
ム固有の識別番号を取得し、取得された識別番号に従っ
て、画像データ、もしくは同時プリント時に実施された
画像処理条件または焼付条件を写真プリンタのデータベ
ースに格納し、再プリント時に、前記情報記録写真フィ
ルムに記録された前記フィルム固有の識別番号を取得し
て、取得された識別番号に該当する前記画像データ、も
しくは前記画像処理条件または焼付条件を前記データベ
ースからダウンロードし、ダウンロードされた前記画像
データに基づいて、もしくは前記画像処理条件または前
記焼付条件に従って仕上がりプリントを作製することを
特徴とする画像処理方法を提供するものである。
【0021】また、本発明の第3の態様の第3の形態
は、上記第1の態様の情報記録写真フィルムに記録され
た前記新たな情報がプリント種を含むとき、プリント時
に上記第2の態様の写真フィルムの記録情報取得方法に
よって、前記新たな情報として前記プリント種を取得
し、取得されたプリント種に仕上げることを特徴とする
画像処理方法を提供するものである。
【0022】また、本発明の第4の態様は、上記第1の
態様の情報記録写真フィルムと、この写真フィルムに記
録された前記規格化バーコードおよび前記新規バーコー
ドに対応する位置に設けられ、これらのバーコードを光
学的に読み取るバーコードリーダヘッドまたは画像読取
素子を有し、読み取られたバーコードに応じた記録情報
を取得するバーコードリーダまたは画像読取センサと、
このバーコードリーダまたは画像読取センサで取得され
た前記新たな情報を用い、この新たな情報に従って設定
される特定の画像処理を行う画像処理装置と、この画像
処理装置によって画像処理された前記写真フィルムの担
持画像を露光し、現像して仕上がりプリントを出力する
写真プリンタとを有することを特徴とするプリントシス
テムを提供するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る情報記録写真フィル
ム、写真フィルムの記録情報取得方法および記録情報を
用いる画像処理方法ならびにこれを用いるプリントシス
テムを添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳
細に説明する。
【0024】図1に、本発明の第1の態様の情報記録写
真フィルムの一実施例の模式図を示す。なお、図示例の
情報記録写真フィルムは、乳剤面を裏面側にして図中左
側から右側に向かって(上流側から下流側に向かって)
コマ番号が増加するように置かれている135カラーネ
ガフィルムであるが、本発明はこれに限定されない。
【0025】同図に示すように、本発明の情報記録写真
フィルム(以下、単にフィルムという)Fは、長手方向
に沿って中央の画像領域、図示例ではフルサイズの画像
領域GAの両外側に所定間隔で連続して穿孔されたパー
フォレーションホールPと、図中下側においてパーフォ
レーションホールPの外側端とフィルムFの下側端との
間に潜像として記録された、業界規格として設定された
規格化バーコード(以下、単に規格化コードという)D
Cである拡張DXバーコード(以下、単に拡張コードと
いう)DXe(DC1,DC2)と、図中上側において
パーフォレーションホールPの外側端とフィルムFの上
側端との間に潜像として記録された、本発明の特徴とす
る新規バーコード(以下、単に新規コードという)NC
(NC1,NC2)とを有する。
【0026】なお、図示例において、これらの規格化バ
ーコードDCの拡張コードDXe(DC1,DC2)お
よび新規コードNC(NC1,NC2)は、フルサイズ
の画像領域GAに対して、2個記録され、ハーフサイズ
の撮影画像にも対応するものとなっているが、本発明は
これに限定されず、規格化コードDCや新規コードNC
はコマ毎に少なくとも1個記録されるものであってもよ
いし、ピース状に裁断されたフィルムに少なくとも1個
記録されるものであってもよい。また、本発明において
は、拡張コードDXeまたはDXコードDXが記録され
るフィルムエッジ領域と反対側のフィルムエッジ領域に
は新規コードNCが記録されるので、従来のFNSコー
ドが記録されないのはいうまでもない。ところで、この
ような潜像DXコードDXや潜像拡張コードDXeは、
フィルムFに被写体を撮影した後、湿式現像処理するこ
とによって可視化される。
【0027】まず、規格化コードである拡張コードDX
e(DC1,DC2)は、図10(C)に示す従来から
用いられている拡張コードDXeと全く同一のコード化
体系を有しており、前述したように、上側のクロックト
ラックTcと下側のデータトラックTdからなる31ビ
ットのバーコードである。拡張コードDXe(DC1,
DC2)は、図10(C)に示すように、上流側(図中
左側)から入口のエントリパターン(4ビット)S1、
フィルム製品等級同定アレイ(7ビット)S2、非割当
(アンアサインド)ビット(1ビット)S3、フィルム
細目アレイ(4ビット)S4、コマ番号アレイ(7ビッ
ト)S7、第2の非割当ビット(1ビット)S8、パリ
ティビット(1ビット)S5および出口のイグジットパ
ターン(4ビット)S6からなる。ここで、フィルム製
品等級同定アレイS2およびフィルム細目アレイS4
は、フィルムメーカー、フィルム種および乳剤番号など
のフィルム情報を表わすものであり、コマ番号アレイS
7は、フィルムのコマ番号を表わすものである。
【0028】なお、本発明において用いることのできる
規格化コードDCは、この拡張コードDXe(DC1,
DC2)のみならず、コマ番号アレイS7および第2非
割当ビットS8を含まない、図10(B)に示す従来の
23ビットのDXコードDXであってもよいことはもち
ろんである。DXコードDXは、一本あるいは同種のフ
ィルムにおいては同一であり、拡張コードDXeはコマ
番号アレイS7を除いて一本あるいは同種のフィルムに
おいては同一である。
【0029】新規コードNC(NC1,NC2)は、D
XコードDXや拡張コードDXeなどの規格化コードD
Cと同様に、クロックトラックTcおよびデータトラッ
クTdからなるが、このような規格化コードDC(D
X,DXe)と異なり、クロックトラックTcがフィル
ム端側、データトラックTdが画像領域GA側となる
が、図1から明らかなように、同じ方向ではバーコード
パターンの向きは同じとなる。また、新規コードNC
は、上流側(入口)に6ビットのエントリパターンS
A、続いてnビットの情報ビットSB、下流側(出口)
に4ビットのイグジットパターンSCを有し、エントリ
パターンSAとイグジットパターンSCは、それぞれD
XコードDXおよび拡張DXコードDXeと、フィルタ
端側から見ると全く逆になっているが、図1から明らか
なように、同じ方向から見れば全く同一である。
【0030】情報ビットSBは、図2(A)および
(B)に示すように、後述する本発明の第3の態様の画
像処理方法や第4の態様のプリントシステムにおいて有
用であって、DXコードDXや拡張コードDXeには含
まれていないフィルム情報やフィルム付随情報、例えば
レンズ付フィルム(以下、単にLFともいう)の機種、
LFのレンズ種、LFのレンズ特性データ、製造年月、
フィルム固有の識別番号(以下、単にフィルムIDとい
う)、プリント種などの情報のいずれか少なくとも1つ
をバーコードで表わすためのものである。新規コードN
Cの情報ビットSBは、例えば具体的には、図2(A)
に示す例ではLF機種パターンSB1のみによって構成
され、図2(B)に示す例では、はじめのエントリパタ
ーンSAの直後の7ビットのLF機種パターンSB1、
14ビットの製造年月パターンSB2、および最後のイ
グジットパターンSCの直前の20ビットのフィルムI
D SB3によって構成される。そして、図2(B)に
示す例ではLF機種パターンSB1は22、すなわち2
2番という番号のLFであることを示し、製造年月パタ
ーンSB2は9707、すなわち1997年7月製造で
あることを示し、フィルムID SB3は92302、
すなわち92302番であることを示す。
【0031】このように、本発明において用いる新規バ
ーコードは、DXバーコードや拡張DXバーコードなど
の業界規格として用いられている既存のバーコード体系
を流用して、全く新しい情報を写真フィルムに付与する
ことができる。このように、本発明においては、新規な
バーコード体系として既存のバーコード体系を流用する
ことができるので、全く新規なバーコード体系を作成す
る必要がない。また、従来の写真プリンタでは、既存の
規格化バーコードDCを現実に読み取っているので、従
来の写真プリンタのバーコードリーダの簡単な改良で、
本発明の写真フィルムの規格化コードDCおよび新規コ
ードNCの両方を確実に読み取ることができ、従来の写
真プリンタの大幅な設計変更や改良は不要である。
【0032】また、写真フィルムへ潜像として新規バー
コードを光学的に焼き付ける場合にも、既存のバーコー
ド体系を流用しているので、フィルム端部から逆さにす
るだけで、焼付パターンを大幅に変更する必要がない。
さらに、既存のバーコード、例えばDXコードや拡張D
Xコード内の情報を増やそうとすると、これらの既存の
規格化バーコードが業界規格と異なるものとなるし、業
界規格に合わせて作製されている従来の写真プリンタを
それに応じて大幅に改良する必要が生じる。しかしなが
ら、本発明のように、従来の規格化バーコードはそのま
まにして、規格化バーコードと異なる箇所に既存のバー
コードを逆さにするだけで流用したバーコードを使用す
ることで、従来の写真プリンタにおいても、簡単な改良
で対応することができるし、従来の写真フィルムも本発
明の写真フィルムも併用することができる。
【0033】なお、本発明の情報記録写真フィルムは、
図1に示す135タイプのネガフィルムやリバーサルフ
ィルムなどの写真フィルムに限定されず、図3に示す新
写真システム(Advance Photo System)の240タイプ
のネガフィルムなどの写真フィルムであってもよいこと
はもちろん、他の写真フィルムであってもよいことはも
ちろんである。
【0034】図3に示す240タイプのネガフィルムF
aは、一端がカートリッジFcのスプール軸Fsに係止
され、層状に巻き取られて収容されている。フィルムF
aは、その長手方向の中央部に各コマの画像領域GAを
有し、その外側のフィルム幅方向のエッジの一端には、
画像領域GAのフィルム長手方向の両側にそれぞれ各1
個の2個のパーフォレーションホールPが各コマ毎に設
けられている。そして、このフィルムFaの画像領域G
Aの外側のエッジの一端の2個のパーフォレーションホ
ールPの間には本発明の特徴とする新規コードNCが形
成され、フィルム裏面側には磁気トラックMTが形成さ
れている。他方、フィルムFaの画像領域GAの外側エ
ッジの逆側には、従来の規格化コードとフィルム裏面側
に磁気トラックMTが形成されている。
【0035】これらの磁気トラックMTには、フィルム
を特定するためのフィルムID、各コマの画像領域GA
に記録された画像の撮影時の情報、プリント処理を行う
時のプリントサイズやプリント枚数等の種々の情報が記
録される。なお、パーフォレーションホールPと反対側
の磁気トラックMTは、主にカメラトラックとしてカメ
ラ等の撮影装置によって撮影時の情報が記録され、パー
フォレーションホールP側の磁気トラックMTは、現像
時およびプリント時等の情報が記録されるラボトラック
として利用されている。この新写真システムの240フ
ィルムFaには、画像が記録されている領域を挟んでフ
ィルム長手方向の両側にはアラウンドパーフォレーショ
ンホールPa、これらのフィルム長手方向両側にはフィ
ルム固有の識別番号FID(図中下側)とその光学情報
他を示す規格化バーコードDCN(図中上側)、フィル
ム先端側にはノッチNT、後端側には図示しないデタッ
チパーフォレーションが設けられており、これらによっ
て、フィルムFaの画像形成領域および先後端がそれぞ
れ識別できるようになっている。
【0036】このように図3に示す新写真システムの2
40フィルムFaも、図1に示す135フィルムと同様
に本発明の特徴とする新規コードNCを有しているの
で、この新規コードNCを同様にして光学的に読み取る
ことができる。本発明の第1の態様の情報記録写真フィ
ルムは、基本的に以上のように構成される。
【0037】次に、本発明の第2の態様の写真フィルム
の記録情報取得方法、第3の態様の画像処理方法および
第4の態様のプリントシステムについて説明する。図3
は、本発明の写真フィルムの記録情報取得方法および画
像処理方法を実施するプリントシステムの一実施例を示
す模式図である。
【0038】同図に示すプリントシステムは、本発明の
第1の態様の情報記録写真フィルムFとデジタルフォト
プリンタ(以下、単にフォトプリンタという)10を有
し、フォトプリンタ10は、基本的に、フィルムFに撮
影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装
置)12と、読み取られた画像データ(画像情報)の画
像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等を
行う画像処理装置14と、画像処理装置14から出力さ
れた画像データに応じて変調した光ビームで感光材料
(印画紙)を画像露光し、現像処理して仕上りプリント
として出力するプリンタ16とを有する。また、画像処
理装置14には、様々な条件の入力(設定)、処理の選
択や指示、色/濃度補正などの指示等を入力するための
キーボード18aおよびマウス18bを有する操作系1
8と、本発明の第3の態様の画像処理方法を実施するた
めに必要なデータや処理プログラム、例えば、新規コー
ドNCで表される新たな光学情報とそれに応じた画像処
理条件や焼付条件(LF機種やLFレンズ種とレンズ特
性データ、フィルムIDやプリント種と同時プリント時
の画像処理条件など)などを、あるいは必要に応じて当
該画像データも格納する外部メモリ19、スキャナ12
で読み取られた画像、各種の操作指示、様々な条件の設
定/登録画面等を表示するディスプレイ20が接続され
る。
【0039】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、画像をR(赤)、G(緑)および
B(青)の三原色に分解するためのR、GおよびBの3
枚の色フィルタを有し、回転して任意の色フィルタを光
路に作用する色フィルタ板26と、フィルムFに入射す
る読取光をフィルムFの面方向で均一にする拡散ボック
ス28と、結像レンズユニット32と、フィルムの1コ
マの画像を読み取る画像読取センサであるCCDセンサ
(ここではエリアセンサである)34と、アンプ(増幅
器)36と、本発明のフィルムFの両エッジに記録され
た規格化コードDCおよび新規コードNCを光学的に読
み取るバーコードリーダ38とを有する。
【0040】なお、図示例のフォトプリンタ10におい
ては、240サイズのネガフィルムや135サイズのネ
ガ(あるいはリバーサル)フィルム等のフィルムの種類
やサイズ、ストリップスやスライド等のフィルムFの形
態、トリミング等の処理の種類等に応じて、スキャナ1
2の本体に装着自在な専用のキャリアが用意されてお
り、キャリアを交換することにより、各種のフィルムや
処理に対応することができる。フィルムFに撮影され、
プリント作成に供される画像(コマ)は、このキャリア
によって所定の読取位置に搬送、保持される。なお、バ
ーコードリーダ38は、このキャリアに所定の読取位置
の搬送上流側に配設され、フィルムFを所定の読取位置
に搬送する際に規格化コードDCおよび新規コードNC
を光学的に読み取る。また、前述のように、図3に示す
新写真システム240サイズのフィルムFaには、磁気
トラックMTが形成され、カートリッジIDやフィルム
種等が記録されており、また、撮影時や現像時等に、撮
影日時、撮影に使用したカメラ、現像機の種類等の各種
のデータが記録可能である。このため新写真システムの
フィルムFa(カートリッジFc)に対応するキャリア
には、この磁気情報の読取・記録手段40(図5参照)
が配置されており、フィルムを読取位置に搬送する際に
磁気情報を読み取りおよび/または記録し、各種の情報
が画像処理装置14との間でやりとりされる。
【0041】図5(A)および(B)に、本発明の写真
フィルムの記録情報取得方法を実施するバーコードリー
ダ38の一実施例および図3に示す240フィルムの磁
気情報の読取・記録手段(以下、磁気ヘッドという)4
0を示す。フィルムFまたはFaは、フィルムF,Fa
の読取位置およびサイズを決める開口42aを持つキャ
リアマスク42の搬送上下流側にそれぞれ配置される搬
送ローラ44aと44bによって間欠的に搬送される。
バーコードリーダ38は、キャリアマスク42の搬送上
流側の搬送ローラ44aの上流側近傍にフィルムF,F
aの搬送幅方向に沿って配置されている4個のバーコー
ドリーダヘッドとなる光学センサ38a,38b,38
b,38aを有し、各光学センサ38a,38bは、フ
ィルム搬送路を搬送されるフィルムF,Fa(点線で示
される)を挟んで上下に一対の発光部39aと受光部3
9bとを備えている。
【0042】フィルムF,Faの幅方向両端部に対向し
て設けられている光学センサ38aは、本発明の特徴と
する新規コードNCおよび規格化コードDCなどの光学
情報を読み取るためのものであるが、これらの光学情報
の他、フィルムF,FaのパーフォレーションホールP
などや先後端の検出をも行うものとなっている。他方、
フィルム幅方向中間部に対向して設けられている光学セ
ンサ38bは、フィルムF,Faに記録されている画像
の画像領域GAや画像領域間、いわゆるコマ間の非画像
領域を検出するのに用いられ、フィルムF,Faの自動
搬送や後述するラインセンサを用いた複数コマ連続搬送
読取などを行う場合に用いられる。なお、本発明におい
ては、新規コードNCは、従来の規格化コードDCのバ
ーコード体系を流用したものであるので、読取用のバー
コードリーダヘッドとなる光学センサ38aとして従来
の規格化コード読取用光学センサ38aと同様のものを
用いることができるし、同様にバーコードとして読み取
ることができる。
【0043】磁気ヘッド40は、図3に示す240フィ
ルムFaに対応するキャリアに設けられるもので、バー
コードリーダ38よりさらに搬送上流側にフィルムFa
の両端の磁気トラックMTに対向して設けられている。
磁気ヘッド40は、磁気トラックMTに磁気情報を記録
する記録ヘッド40aと、磁気トラックMTに記録され
ている磁気情報を読み取る読取ヘッド40bとを有す
る。
【0044】このように構成されるバーコードリーダ3
8および磁気ヘッド40は、スキャナ12に設けられた
コントローラ46に接続される。コントローラ46は、
図示しないが、キャリアの搬送ローラ44aおよび44
bなどを駆動するモータや各種センサやマスク(フィル
ム押え)42の開閉などを行うソレノイドなどにも接続
される。このコントローラ46によって制御された搬送
ローラ44a,44bによるフィルムF,Faの搬送の
間やコマ送りの間にバーコードリーダ38はフィルム
F,Faの規格化コードDCおよび新規コードNCなど
の光学情報を読み取り、また磁気ヘッド40の記録ヘッ
ド40aは、画像処理装置14からの情報を受けたコン
トローラ46からの磁気情報をフィルムFaの磁気トラ
ックMTに記録し、磁気ヘッド40の読取ヘッド40b
は、フィルムFaに記録されている磁気情報を読み取
る。
【0045】こうして、読み取られた光学情報および磁
気情報は、コントローラ46を経由して画像処理装置1
4へ送られる。なお、バーコードリーダ38で読み取ら
れる規格化コードDCおよび新規コードNCは、コント
ローラ46で数値化または符号化され、画像処理装置1
4において、それぞれ、フィルム種、メーカー名、コマ
番号などの従来の光学情報や、レンズ付フィルム(L
F)機種、LFレンズ種、LFレンズ特性データ、製造
年月日、フィルムID、プリント種などの新たな光学情
報として取得される。なお、バーコードリーダ38およ
び磁気ヘッド40による光学情報および磁気情報の読取
および取得は、フィルムF,Faの画像を粗く読み取る
プレスキャン時のフィルム搬送やコマ送りの間に行うの
がよいが、本発明はこれに限定されず、本スキャン時に
行ってもよいし、全く別途に専用装置で行ってもよい。
【0046】ところで、上述した例では、フィルムFの
両エッジに記録された規格化コードDCおよび新規コー
ドNCをこれらのバーコードに対応する位置に設けられ
たバーコードリーダヘッド(38a,38a)を持つバ
ーコードリーダ38によって光学的に読み取り、読み取
られたバーコードに応じた記録情報を取得しているが、
本発明はこれに限定されず、これらのバーコードに対応
する位置に1個または複数個の画像読取素子を配列した
画像読取センサ、例えば1個または複数個のCCD素子
を配列したCCDセンサによって光学的に読み取り、読
み取られたバーコードに応じた記録情報を取得するよう
にしてもよい。なお、以下においては、画像読取センサ
としてCCDセンサを代表例として説明するが、本発明
に適用される画像読取センサは、特に制限的ではなく、
CCDセンサに限定されない。
【0047】CCDセンサを用いる場合には、後述する
画像読取用CCDセンサ(34または48)と全く別個
に設けてもよいが、好ましくはCCDセンサ(34また
は48)をフィルムFの画像領域GAに対応する部分の
みならず、フィルムFの両エッジの規格化コードDCお
よび新規コードNCに対応する部分にもCCD素子を配
列したCCDセンサ(エリアセンサまたはラインセン
サ)とすることにより、画像の光電的読取と一緒、また
は同時にこれらのバーコードを光電的に読み取るように
構成してもよい。この時、CCDセンサによって読み取
られた濃度データから、バーコードの部分だけを切り抜
いて、スキャナ12もしくは画像処理装置14におい
て、バーコードの情報を取得する。なお、バーコードリ
ーダを用いる場合は、フィルムFの1つのコマのバーコ
ードの読み取りと画像の読取は、同時には行われず、異
なるコマのバーコードと画像とが同時に読み取られる
が、CCDセンサを用いる場合には、フィルムFの1つ
のコマのバーコードと画像とを同時に読み取ることがで
きるという効果もある。なお、本発明においては、画像
の光電的読取およびバーコードの光電的読取に同一のC
CDセンサなどの画像読取センサを使用する場合であっ
ても、読み取りのタイミングは特に同時に制限されず、
同時でなくてもよいのは勿論である。例えば、ラインセ
ンサを用いる場合、往でバーコードの読み取りを行い、
複で画像の読み取りを行う、またはその逆を行うことも
できる。本発明の第2の態様に係る写真フィルムの記録
情報取得方法は基本的に以上のように構成される。
【0048】このようなスキャナ12においては、バー
コードリーダ38および磁気ヘッド40によるフィルム
F,Faの光学情報および磁気情報の読取が終了した1
コマの画像の読取が行われる。スキャナ12では、光源
22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れ、色フィルタ板26を通過して色調整され、拡散ボッ
クス28で拡散された読取光が、キャリアによって所定
の読取位置に保持されたフィルムFまたはFa(以下、
135フィルムFで代表する)の1コマに入射して、透
過することにより、フィルムFに撮影されたこのコマの
画像を担持する投影光を得る。フィルムFの投影光は、
結像レンズユニット32によってCCDセンサ34の受
光面に結像され、CCDセンサ34によって光電的に読
み取られ、その出力信号がアンプ36で増幅されて、画
像処理装置14に送られる。CCDセンサ34は、例え
ば、1380×920画素のエリアCCDセンサであ
る。
【0049】スキャナ12においては、このような画像
読取を、色フィルタ板26の各色フィルタを順次挿入し
て3回行うことにより、1コマの画像をR,GおよびB
の3原色に分解して読み取る。ここで、フォトプリンタ
10においては、プリントPを出力するための画像読み
取り(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等を決定す
るために、画像を低解像度で読み取るプレスキャンを行
う。従って、1コマで、合計6回の画像読み取りが行わ
れる。
【0050】スキャナ12は、エリアCCDセンサを用
い、色フィルタ板26によって投影光を3原色に分解し
て画像を読み取っているが、本発明に利用されるスキャ
ナとしては、これに限定されず、図6(A)に示すよう
に、3原色の個々の読み取りに対応する3種のラインC
CDセンサ(48R,48G,48Bからなるラインセ
ンサ)48(図6(B)参照)を用い、フィルムFをキ
ャリアの搬送ローラ44a,44bで走査搬送しつつ画
像を読み取るスリット走査によって画像読み取りを行う
スキャナ50であってもよい。このようなスキャナ50
は、R,G,Bの3色を同時に読み取ることが可能であ
るので、プレスキャンも本スキャンも各々1回行えばよ
く、例えば、ピース状フィルムFであっても、ストリッ
プス状のフィルムFであっても、カートリッジ内の24
0フィルムFaであっても、往復で読み取ることによ
り、画像読取の動作を簡単化できる。また、プレスキャ
ンは全コマ連続して読み取ることも可能である。
【0051】図6(A)に示すスキャナ50は、図1お
よび図5(B)に示すスキャナ12と類似の構成を有す
るものであるが、スリット走査読取を行うものであるの
で、フィルム押えマスク32の代わりに縦長の細いスリ
ット52aを持つスリット板(キャリアの上蓋で構成さ
れていてもよい)52が、エリアセンサ34の代わりに
ラインセンサ48が用いられる点に加え、色分解フィル
タ26の代わりに光源22から射出光の光量を各成分色
毎に調整する調光フィルタ(図示せず)が用いられる点
で異なる以外は、根本的な相違はないので、詳細な説明
は省略する。
【0052】また、ラインセンサ48は、図6(B)に
示すように、フィルムFを透過した投影光をR,G,B
の3原色に色分解して同時に読み取る3ライン読取セン
サであり、それぞれR光、G光およびB光を読み取るた
めの3種のラインCCDセンサ48R,48Gおよび4
8Bで構成される。ラインCCDセンサ48R,48
G,48Bは、いずれも同じ所定読取画素数に対応する
同じ所定数のCCD素子を1列に配列したCCDアレイ
を用い、これらの3個のCCDアレイ上にそれぞれRフ
ィルタ、GフィルタおよびBフィルタを配設したもので
ある。
【0053】図示例のフォトプリンタ10は、ネガやリ
バーサル等のフィルムに撮影された画像を光電的に読み
取るスキャナ12を画像処理装置14の画像データ供給
源としているが、画像処理装置14に画像データを供給
する画像データ供給源としては、スキャナ12以外に
も、反射原稿の画像を読み取る画像読取装置、デジタル
カメラ、デジタルビデオカメラ、LAN(Local Area Ne
twork)やコンピュータ通信ネットワーク等の通信手段、
メモリカードやMO(光磁気記録媒体)等のメディア
(記録媒体)等の、各種の画像読取手段や撮像手段、画
像データの記憶手段等が各種使用可能である。
【0054】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図7に画像処理装置(以下、処理装置14とする)のブ
ロック図を示す。処理装置14は、まず制御系では本発
明の画像処理方法の実施や制御、およびスキャナ、処理
装置14、プリンタ16、外部メモリ19、ディスプレ
イ20を含むフォトプリンタ10の部分および全体の制
御や管理を行うCPU54、本発明の画像処理方法の実
施やフォトプリンタ10の作動等に必要な情報を記憶す
る内部メモリ56、次に画像処理系では、データ処理部
58、プレスキャン(フレーム)メモリ60、本スキャ
ン(フレーム)メモリ62、プレスキャン画像処理部6
4、本スキャン画像処理部66、および条件設定部68
を有する。なお、処理装置14には、これら以外にも、
本スキャンの際の可変絞り24の絞り値やCCDセンサ
34の蓄積時間を決定する手段等が配置される。また、
制御系においては、操作系18や外部メモリ19やディ
スプレイ20は、このCPU54等によってCPUバス
80を介して各部位に接続される。
【0055】ところで、画像処理系では、スキャナ12
から出力されたR,GおよびBの各出力信号は、A/D
(アナログ/デジタル)変換、Log変換、DCオフセ
ット補正、暗時補正、シェーディング補正等を行うデー
タ処理部58で処理されてデジタルの画像データとさ
れ、プレスキャン(画像)データはプレスキャンメモリ
60に、本スキャン(画像)データは本スキャンメモリ
62に、それぞれ記憶(格納)される。なお、プレスキ
ャンデータと本スキャンデータは、解像度(画素密度)
と信号レベルが異なる以外は、基本的に同じデータであ
る。
【0056】プレスキャンメモリ60に記憶されたプレ
スキャンデータはプレスキャン画像処理部64におい
て、本スキャンメモリ62に記憶された本スキャンデー
タは本スキャン画像処理部66において、それぞれ処理
される。プレスキャン画像処理部64は、画像処理ユニ
ット70および画像データ変換部72を有して構成され
る。他方、本スキャン画像処理部66は、画像処理ユニ
ット74および画像データ変換部78を有する。
【0057】プレスキャン画像処理部64の画像処理ユ
ニット70(以下、処理部70とする)と、本スキャン
画像処理部66の画像処理ユニット74(以下、処理部
74とする)は、共に、後述する条件設定部68が設定
した画像処理条件に応じて、あるいは、本発明の第3の
態様においては、プリントの対象フィルムがLFや、プ
リント種が予め設定されたフィルムであったり、プリン
トが再プリントであった場合には、本発明の第2の態様
の記録情報取得方法によって取得されたLF機種、プリ
ント種、フィルムIDなどによって、予め設定された画
像処理条件がCPU54によって内部メモリ56および
外部メモリ19から読み出されるので、CPU54によ
って読み出された画像処理条件に応じて、または、CP
U54によって読み出され、条件設定部68に送られ、
設定された画像処理条件に応じて、スキャナ12によっ
て読み取られた画像(画像データ)に所定の画像処理を
施す部位である。両処理部70および74は、処理する
画像データの画素密度が異なる以外には、基本的に、同
様の処理を行う。
【0058】処理部70および処理部74における画像
処理としては、一般的に、色バランス調整、コントラス
ト補正(階調処理)、明るさ補正、覆い焼き処理(濃度
ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補正、シャー
プネス(鮮鋭化)処理等が例示されるが、本発明におい
ては、これらの処理によってまたはこれらの処理に加
え、倍率色収差、歪曲収差補正、周辺光量補正、ボケ補
正(PSF)などの少なくとも1つや、フィルム種によ
らないプリント種の仕上げ、例えばカラーフィルムの担
持画像を黒白画像やセピア画像に仕上げる画像処理や同
時プリントや前回のプリントと同じ画像処理などが挙げ
られる。これらは、演算、LUT(ルックアップテーブ
ル)による処理、マトリクス(MTX)演算、フィルタ
による処理等を適宜組み合わせた、公知の方法で行われ
るものであり、図示例においては、色バランス調整、明
るさ補正およびコントラスト補正がLUTで行われ、彩
度補正がMTXで行われる。また、これ以外のシャープ
ネス処理や覆い焼き処理等は、オペレータによる指示や
画像データ等に応じて、ブロック71およびブロック7
5で行われる。
【0059】ここで、本スキャンデータを処理する処理
部74のMTXとブロック75との間には、倍率色収差
および歪曲収差のいずれか少なくとも一方の補正、なら
びに電子変倍処理を行う、収差補正部76が配置され
る。そして、収差補正部76には、取得されたカメラや
LF(機種またはレンズ種もしくはレンズ特性データ
種)情報に応じてCPU54によって内部メモリ56お
よび外部メモリ19から読み出されたレンズ特性データ
またはLFの新規コードNCから直接取得されたレンズ
特性データが供給される。まず、本発明の第3の態様と
して、プリント対象フィルムがLFであり、スキャナ1
2によってLF機種情報が取得されている場合の画像処
理(第3の態様の第1の形態)、従って、倍率色収差お
よび歪曲収差の補正を行う収差補正部76について説明
する。なお、本形態においては、処理装置14おいて
は、スキャナ12のバーコードリーダ38で読み取られ
た新規コードNCのうちのLF機種情報がコントローラ
46からCPUバス80を介してCPU54に送られる
ので、CPU54によって内部メモリ56または外部メ
モリ19からLF機種情報に応じたレンズ特性データが
読み出されて収差補正部76に供給される。
【0060】なお、図示例の画像処理装置14において
は、新規コードNCが記録されていないフィルムであっ
ても撮影カメラに応じたレンズの収差を補正することが
できるが、この場合のカメラやLFの機種などの情報を
取得する方法は、特に限定されず、例えばオペレータが
ユーザから聞き取った情報をキー入力してもよいし、2
40フィルムFaであれば、磁気情報から取得してもよ
いし、オペレータが見たフィルムIDをキー入力し、C
PU54が入力されたフィルムIDに応じたカメラ情報
をメモリ56、19などから読み出して取得する方法な
ど種々の方法を用いることができる。
【0061】本発明にかかる処理装置14においては、
必要に応じて、特に対象とするフィルムFがLFである
場合には、この収差補正部76において、レンズ特性お
よび画像の位置情報とを用いて、画像処理によってフィ
ルムFに撮影された画像の倍率色収差および歪曲収差を
補正しており、これにより色ズレや歪のない、高画質な
画像が再現されたプリントを安定して出力することを実
現している。ここで、収差補正部76に供給されるレン
ズ特性データは、各種のカメラや各種のLFの機種に応
じたレンズ特性の情報、具体的には、各種のレンズの倍
率色収差および歪曲収差の特性の情報等である。なお、
レンズ特性は、レンズ特性データとして内部メモリ56
や、プリンタ10にデータベースとして接続される外部
メモリ19に記憶されているものに限定されず、例え
ば、フィルムFの読み取り時にフィルムFに対応するレ
ンズの情報として外部から入力されてもよい。
【0062】レンズ特性としては、特に限定はないが、
一般的に、レンズの倍率色収差の特性や歪曲収差の特性
は、レンズの光軸すなわちフィルムFに撮影された画像
の中心からの距離(例えば、x−yで示される)をパラ
メータとする3次関数である程度まで近似することがで
きるので、倍率色収差や歪曲収差の補正が必要な各種の
カメラに対応して、それに応じた倍率色収差の特性を示
す関数および歪曲収差の特性を示す関数を、レンズ特性
として記憶しておけばよい。
【0063】収差補正部76は、CPU54から供給さ
れたフィルムFの撮影レンズ特性情報と、本スキャンメ
モリ62から読み出されて各種の画像処理がなされた画
像データ(画素)の位置の情報、例えば、画像の中心か
らの座標位置(中心の画素から何画素目か)と、を用い
て、倍率色収差および歪曲収差の補正、ならびに電子変
倍処理を行う。なお、この場合の座標は、x−y座標で
も極座標でもよい。また、画像データの位置の情報は画
像の中心を基準とするのに限定はされず、各種のものが
利用可能であり、例えば、画像の角部(左上角等)や、
ある画素(例えば画素番号1番の画素)等を基準として
もよく、さらに画像の外部、例えばフィルムFのパーフ
ォレーション等を基準としてもよい。すなわち、本発明
では画像(画素)の位置が相対的に検出できれば、各種
の位置情報が利用可能である。
【0064】ここで、レンズ特性と画像の位置情報(以
下、画素位置とする)とを用いた倍率色収差および歪曲
収差の補正を共に行う場合、これらの補正を別々に行う
と、演算に時間がかかり、また、補間演算も複数回行う
必要が生じるため、画質が劣化するという問題がある。
そのため、本発明においては、好ましくは、R、Gおよ
びBの3原色の基準となる色、通常はGを基準として、
RおよびBの像倍率を変換して、RおよびBの画像をG
画像に合わせることで倍率色収差を補正し、その後、歪
曲収差を補正する。これにより、各画素の適正位置を算
出し、これを用いて、各画素の画像データを補間演算す
ることによって、フィルムに撮影された画像の倍率色収
差および歪曲収差を補正した画像データを得ることがで
きる。従って、歪曲収差についてはG画像に対する演算
のみを行えばよいので、演算量や補間演算を減らして、
より好適な倍率色収差および歪曲収差の補正を行うこと
ができる。
【0065】また、画像処理装置では、通常、画像デー
タ処理による画像の拡大もしくは縮小、すなわち、画像
の電子変倍を行って、画像(画像データ)を出力画像に
応じたサイズにして出力する。この電子変倍処理は、通
常、画像データを補間演算することにより行われる。と
ころが、前記倍率色収差および歪曲収差の補正でも補間
演算が行われているため、結果的に、2回の補間が行わ
れる結果となり、画質が劣化してしまう場合もある。
【0066】そのため、本発明においては、より好まし
くは、前記レンズ特性と画像データの画素位置とを用い
て、倍率色収差に起因する基準色(G)に対するRおよ
びBの画素位置のずれ量と、歪曲収差に起因する基準色
の画素位置のずれ量とから、各画素毎の適正位置を算出
し、算出された各画素の適正位置の情報を用いて、画像
データを補間して画像の電子変倍処理を行う。言い換え
れば、倍率色収差および歪曲収差による画素位置のずれ
量を算出することにより、各画素が本来どの位置にある
べきであるかを検出し、この適正な位置に応じて画像デ
ータの補間演算を行って電子変倍処理を行う。これによ
り、1回の補間演算で、倍率色収差および歪曲収差の補
正と、電子変倍処理を行うことができる。
【0067】図示例の収差補正部76は、上記方法を用
いて、倍率色収差および歪曲収差の補正と、電子変倍処
理とを行う部位であり、図8の概念図に示されるよう
に、座標変換処理部76Aと、拡大縮小処理部76Bと
を有して構成される。なお、図8において、ir,ig
およびibは、それぞれMTXから供給された画像デー
タ(入力画像データ)の画素位置(アドレス)を;I
r,IgおよびIbは、倍率色収差および歪曲収差を補
正された画像データの画素位置を;ΔrおよびΔbは、
それぞれ倍率色収差によるGの画素位置に対するRおよ
びBの画素位置のずれ量(すなわち補正量)を;Dは、
歪曲収差によるGの画素位置のずれ量を; それぞれ示
す。
【0068】収差補正部76においては、MTXから画
像データが供給されると、座標変換処理部76Aにおい
て、CPU54から供給されたレンズ特性を用いて、R
およびBの画像データの各画素位置irおよびibにお
ける、Gの画像データigに対する倍率色収差によるず
れ量ΔrおよびΔbを算出し、さらに、Gの入力画像デ
ータigの歪曲収差によるずれ量Dを算出する。
【0069】次いで、図8に示されるように、Rの入力
画像データの各画素位置irに前記ΔrとDを加えて、
倍率色収差および歪曲収差を補正されたRの画像データ
の画素位置Irを算出し、Bの入力画像データの各画素
位置ibに前記ΔbとDを加えて、倍率色収差および歪
曲収差を補正されたBの画像データの画素位置Ibを算
出し、Gの入力画像データの各画素位置igに前記Dを
加えて、倍率色収差および歪曲収差を補正されたBの画
像データの画素位置Ibを算出する。すなわち、この計
算では、G画像を基準として、R画像およびB画像の倍
率色収差を補正して、全画像をG画像に位置合わせし
て、G画像の歪曲収差によるずれ量Dを用いて、全体の
歪曲収差を補正して、R,GおよびBの各画像の倍率色
収差および歪曲収差を補正された画素位置を算出してい
る。
【0070】次いで、拡大縮小処理部76Bにおいて、
この倍率色収差および歪曲収差を補正された画素位置I
r,IgおよびIbを用いて、拡大/縮小倍率に応じた
画像データの補間処理(N倍補間)を行うことにより画
像の変倍を行い、倍率色収差および歪曲収差を補正さ
れ、かつ電子変倍処理を行われた画像データとして、ブ
ロック74Aに出力する。電子変倍処理の方法には特に
限定はなく、公知の方法が各種利用可能であり、例え
ば、バイリニア補間を用いる方法、スプライン補間を用
いる方法等が例示される。なお、CPU54からレンズ
特性データが供給されなかった場合や、倍率色収差およ
び歪曲収差補正のキャンセルが指示された場合には、収
差補正部76は、拡大縮小処理部76Bにおける電子変
倍処理のみを行って画像データをブロック74Aに供給
する。また、レンズの収差補正を行わない、または不要
な画像処理装置14では、収差補正部76の代わりに倍
率変換部を設けてもよい。
【0071】なお、図示例の装置においては、好ましい
態様として、収差補正部76において歪曲収差および倍
率色収差の両者を補正しているが、本発明はこれに限定
はされず、レンズ特性として倍率色収差もしくは歪曲収
差のいずれか一方の特性のみを記憶しておき、これと画
素位置とを用いて、いずれか一方の収差のみを補正して
もよい。この場合は、例えば、倍率色収差もしくは歪曲
収差に起因するズレ量を補正した適正位置を算出し、こ
れを用いて対応する収差を補正した後に、公知の方法で
電子変倍処理を行ってもよいが、好ましくは、前述の方
法と同様に、倍率色収差もしくは歪曲収差に起因するズ
レ量を補正した適正位置を算出し、この適正位置の情報
を用いて画像データの補間を行って電子変倍処理を行
い、収差の補正と電子変倍とを行うのが好ましい。これ
により、同様に、補間演算を減らし、補間に起因する画
質の劣化を低減することができる。
【0072】さらに、歪曲収差および倍率色収差の少な
くとも一方のみならず、レンズに起因するピントボケ
(PSF:Point Spread Function)の情報も記憶してお
き、歪曲収差や倍率色収差の補正に加え、ピントボケも
補正するようにしてもよい。これらに加え、さらに、カ
メラ、レンズやLFのレンズなどに起因する周辺光量
(中央周辺光量比)の低下、MTF(伝達関数)の劣
化、コントラストの低下などの度合いなどの情報をレン
ズ特性データとして、そのまま、もしくはLFの機種や
レンズ種やレンズ特性データ種と関連付けて外内メモリ
(19,56)に格納しておいて、周辺光量補正、MT
F補正、コントラスト補正などを行ってもよい。さらに
また、フィルムF(Fa)に起因する粒状性の情報を格
納しておいて、粒状性の補正を行うようにしてもよい。
【0073】処理部70および74で処理された画像デ
ータは、画像データ変換部72および78に送られる。
プレスキャン画像処理部64の画像データ変換部72
は、処理部70によって処理された画像データを、3D
(三次元)−LUT等を用いて変換して、ディスプレイ
20による表示に対応する画像データにする。他方、本
スキャン画像処理部66の画像データ変換部78は、同
様に、処理部74によって処理された画像データを3D
−LUTを用いて変換し、プリンタ16による画像記録
に対応する出力画像データとしてプリンタ16に供給す
る部位である。
【0074】プレスキャン画像処理部64および本スキ
ャン画像処理部66による各種の処理条件は、条件設定
部68によって設定される。この条件設定部68は、画
像処理条件設定部82、キー補正部84およびパラメー
タ統合部86を有して構成される。
【0075】画像処理条件設定部(以下、設定部とす
る)82は、施す画像処理を選択すると共に、プレスキ
ャンデータを用いて、処理部70および74における画
像処理条件を設定し、パラメータ統合部86に供給す
る。具体的には、設定部82は、プレスキャンデータか
ら、濃度ヒストグラムの作成や、平均濃度、LATD
(大面積透過濃度)、ハイライト(最低濃度)、シャド
ー(最高濃度)等の画像特徴量の算出等を行い、加え
て、必要に応じて行われる操作系18を用いたオペレー
タによる指示に応じて、前述のグレイバランス調整、明
るさ補正、およびコントラスト補正のテーブル(LU
T)の作成、彩度補正を行うマトリクス演算の作成等の
画像処理条件を決定する。
【0076】キー補正部84は、キーボード18aに設
定された明るさ、色、コントラスト、シャープネス、彩
度調等を調整するキーやマウス18bで入力された各種
の指示等に応じて、画像処理条件の調整量(例えば、L
UTの補正量等)を算出し、パラメータ統合部86に供
給するものである。パラメータ統合部86は、設定部8
2が設定した画像処理条件を受け取り、供給された画像
処理条件をプレスキャン画像処理部64の処理部70お
よび本スキャン画像処理部66の処理部74に設定し、
さらに、キー補正部84で算出された調整量に応じて、
各部位に設定した画像処理条件を補正(調整)し、ある
いは画像処理条件を再設定する。
【0077】ところで、後述するが、スキャナ12にお
いて、新規コードNCがバーコードリーダ38による光
学読取によってコントローラ46でコード化され、もし
くはCCDセンサによる光電的読取によってデータ化さ
れ、画像処理装置14に伝送されている場合には、CP
U54によってメモリ19または56からフィルムID
やプリント種などの新たな情報が取得され、CPU54
によってメモリ19または56から、フィルムIDに応
じて同時プリント時または前回プリント時と同じ画像処
理条件が読み出され、またはプリント種に応じて特定
の、例えばセピア色仕上げまたは黒白仕上げなどのモノ
トーン仕上げ用の画像処理条件が読み出され、設定部8
2によって設定された画像処理条件の代わりにパラメー
タ統合部86に供給される。この場合には、設定部82
による画像処理条件の設定は行われなくてもよいが、行
われてもよい。さらに、画像処理条件として、読取画像
データから設定部82によって設定された画像処理条件
の代わりに、フィルムIDやプリント種などの新たな情
報に応じて設定された画像処理条件を用いる場合には、
これらの画像処理条件を直接プレスキャン画像処理部6
4の処理部70および本スキャン画像処理部66の処理
部74に供給して設定し、条件設定部68による画像処
理条件の設定そのものを行わなくてもよい。
【0078】以下、本発明の第3の態様の第1の形態の
画像処理方法を実施する処理装置14の作用を説明す
る。前述のように、プレスキャンメモリ60にプレスキ
ャンデータが記憶されると、設定部82がこれを読み出
し、濃度ヒストグラムの作成や画像特徴量の算出等を行
い、これを用いて、画像処理条件を設定(LUTやMT
Xの作成)してパラメータ統合部86に送る。これと平
行して、可変絞り24の絞り値決定等の本スキャンの読
取条件が設定されてスキャナ12が調整され、次いで、
スキャナ12では本スキャンが行われ、本スキャンデー
タが、順次、本スキャンメモリ62に転送・記憶され
る。
【0079】また、処理装置14には、キーボード18
aやマウス18bによって入力された各種の指示や情
報、スキャナ12(キャリア)で読み取られたフィルム
Fの磁気情報が送られている。また、前述のようにして
カメラやLFの機種またはレンズ種情報もしくはレンズ
特性データがスキャナ12のバーコードリーダ38また
は磁気ヘッド40によって取得されて入力された場合に
は、この機種やレンズ種情報やレンズ特性データ種に応
じてCPU54によってメモリ19または56からレン
ズ特性データが読み出され、もしくはそのまま本スキャ
ン画像処理部66の処理部74の収差補正部76に供給
されている。
【0080】画像処理条件を受け取ったパラメータ統合
部86は、これを、プレスキャン画像処理部64の処理
部70、および本スキャン画像処理部66の処理部74
の所定部位(ハードウエア)に設定する。次いで、プレ
スキャンメモリ60からプレスキャンデータが読み出さ
れ、処理部70において設定された画像処理条件で処理
されて、画像データ変換部72で変換されて、所定の処
理を施されたプレスキャン画像が、ディスプレイ20に
表示される。この際、ディスプレイ20に表示する画像
にも、先と同様にして倍率色収差や歪曲収差の補正を行
ってもよい。
【0081】オペレータは、ディスプレイ20の表示を
見て、画像すなわち処理結果の確認(検定)を行い、必
要に応じて、キーボード18aに設定された前記各キー
等を用いて色/濃度、階調等を調整する。この調整の入
力は、キー補正部84に送られ、キー補正部84は調整
入力に応じた画像処理条件の補正量を算出し、これをパ
ラメータ統合部86に送る。パラメータ統合部86は、
送られた補正量に応じて、前述のように、処理部70お
よび処理部74のLUTやMTXを補正し、この補正す
なわちオペレータによる調整入力に応じて、ディスプレ
イ20に表示される画像も変化する。オペレータは、デ
ィスプレイ20に表示される画像が適正である判定(検
定OK)すると、キーボード18a等を用いてプリント
開始を指示する。これにより、画像処理条件が確定し、
本スキャンメモリ62から本スキャンデータが読み出さ
れ、本スキャン画像処理部66の処理部74送られる。
【0082】処理部74において、画像データは、LU
TおよびMTXで処理された後、収差補正部76に送ら
れる。一方、収差補正部76には、スキャナ12によっ
て取得されたカメラまたはLF機種またはレンズ特性な
どに応じたレンズ特性データ、すなわち対応するレンズ
特性がCPU54によって読み出されて、供給されてい
る。収差補正部76は、レンズ特性と画像データの画素
位置とから、前述のようにして、座標変換処理部76A
において、倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一方
を補正した画素位置Ir,IgおよびIbを算出して、
これを拡大縮小処理部76Bにおくり、拡大縮小処理部
76Bでは、この画素位置Ir,IgおよびIbを用い
て、拡大/縮小率に応じた画像データのN倍補間を行っ
て画像の電子変倍を行い、倍率色収差および歪曲収差の
補正、ならびに電子変倍処理を施された画像データとし
てブロック74Aに出力する。なお、座標変換処理部7
6Aでの画素位置Ir,IgおよびIbの算出は、画像
データの供給に先立ち、CPU54からレンズ特性デー
タのレンズ特性の情報を受けた時点で行ってもよい。
【0083】画像データは、さらに、ブロック74Aに
おいてシャープネス処理や覆い焼き処理等の必要な画像
処理を施され、画像データ変換部78に送られ、画像デ
ータ変換部78においてプリンタ16による画像記録に
応じた画像データに変換され、プリンタ16に送られ
る。なお、検定を行わない場合には、パラメータ統合部
86による本スキャン画像処理部66の処理部74への
画像処理条件の設定を終了した時点で画像処理条件が確
定し、自動的に本スキャンデータの処理を行って、プリ
ンタ16に送る。これらは、作業モード等で選択できる
ようにするのが好ましい。
【0084】前述のように、本発明においては、処理装
置14で処理された画像データは、プリンタ16に送ら
れる。プリンタ16は、感光材料(印画紙)を画像デー
タに応じて露光して潜像を記録し、感光材料に応じた現
像処理を施して(仕上り)プリントとして出力するもの
である。例えば、感光材料をプリントに応じた所定長に
切断した後に、バックプリントの記録、感光材料(印画
紙)の分光感度特性に応じた、赤(R)露光、緑(G)
露光および青(B)露光Gの3種の光ビームを画像デー
タ(記録画像)に応じて変調すると共に、主走査方向に
偏向し、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を
搬送することによる潜像の記録等を行い、潜像を記録し
た感光材料に、発色現像、漂白定着、水洗等の所定の湿
式現像処理を行い、乾燥してプリントとした後に、仕分
けして集積する。本発明の第3の態様の第1の形態の画
像処理方法は、基本的に以上のように構成される。
【0085】次に、本発明の第3の態様の第2の形態の
画像処理方法について説明する。この画像処理方法にお
いては、まず、同時プリント時に、スキャナ12による
フィルムF(Fa)の画像の読み取り時に、例えばプレ
スキャン時に、新規コードNCをバーコードリーダ38
で光学的に読み取り、フィルム固有の識別番号(フィル
ムID)を取得するとともに、フィルムの1コマの画像
をエリアCCDセンサ34(またはラインCCDセンサ
48)で光電的に読み取り、プレスキャン画像データを
取得する。この時、読み取られたプレスキャンデータの
画像のコマ番号もしくは当該コマの画像を特定する符号
(以下、コマ番号で代表する)も取得される。
【0086】次に、プレスキャン画像データは、画像処
理装置14に送られ、条件設定部68において、このプ
レスキャンデータに基づいて、本スキャン時の画像読取
条件およびセットアップ条件や画像処理条件(画像処理
の種類と内容や画像処理に用いられるLUTやMTXな
どの種類とパラメータ等の設定)などのプリント(焼
付)条件が算出され、設定される。続いて、条件設定部
68で設定された本スキャン読取条件でフィルムFの当
該コマ画像のスキャナ12による本スキャン読取が行わ
れ、本スキャン画像データが取得される。この後、本ス
キャンデータは画像処理装置14に伝送され、処理装置
14において、本スキャンデータに設定されたセットア
ップ条件や画像処理条件などのプリント条件に従って、
必要ならキー補正され、画像処理が施され、プリンタ1
6に出力するための出力画像データが取得される。取得
された出力画像データはプリンタ16に出力され、プリ
ンタ16は、この出力画像データに基づいて印画紙に露
光・現像して仕上がりプリント(同時プリント)として
出力する。この時、スキャナ12において取得されたフ
ィルムIDおよびコマ番号と、処理装置14において当
該コマ画像の読取画像データに施されたプリント条件
が、CPU54によって外部メモリ19または内部メモ
リ56に格納される。
【0087】再プリント時においても、フィルムFの新
規コードNCをスキャナ12のバーコードリーダ38で
読み取り、フィルムIDを取得するとともに、拡張DX
コードDXeなどからコマ番号も同様に取得し、スキャ
ナ12によってプレスキャン画像データを取得する。な
お、条件設定部68は、こうして取得されたプレスキャ
ンデータに基づいて、本スキャンの画像読取条件および
プレスキャンデータによるプリント条件を算出する。フ
ィルムIDはバーコードリーダ38で読み取られ、コン
トローラ46から画像処理装置14に伝送され、CPU
54に入力される。CPU54は、フィルムIDに応じ
て、外部メモリ19または内部メモリ56から当該コマ
画像の同時プリント時または前回プリント時のプリント
(焼付)条件、例えばセットアップ条件や画像処理条件
(画像処理の種類や内容およびLUTやMTXなどのパ
ラメータ等をも含む)などを読み出す。これをプレスキ
ャン画像とともにもしくは別にディスプレイ20等に表
示する。
【0088】こうして、CPU54によって読み出され
た、もしくはディスプレイに表示された同時または前回
のプリント条件(以下、代表して同時プリント条件とい
う)をオペレータはユーザの再プリント注文と比較し、
同じであれば、同時プリント条件を再プリント条件とし
て条件設定部68に設定し、異なっていれば、同時プリ
ント条件の変更が必要かどうかを判断する。そして、同
時プリント条件の変更が必要ないと判断されれば、同時
プリント条件を再プリント条件として条件設定部68に
設定し、変更する必要があると判断された場合には、ユ
ーザの再プリント注文や条件設定部68によって算出さ
れたプレスキャンデータに基づくプリント条件などを参
照して、同時プリント条件相当の画像処理となるよう
に、例えばプリントサイズが異なる場合などは、シャー
プネスパラメータなどをプリントサイズに応じて換算し
て変えて、同時プリント条件を換算して変更し、再プリ
ント条件として条件設定部68に設定する。
【0089】一方、プレスキャンデータから条件設定部
68によって設定された本スキャンの画像読取条件に基
づいて、スキャナ12において、フィルムFの当該コマ
の画像を本スキャンして、本スキャン画像データを取得
する。こうして取得された本スキャン画像データは、画
像処理装置14に伝送され、データ処理部58のデータ
処理後、一旦本スキャンフレームメモリ62に格納され
た後、再び読み出される。この本スキャン画像データ
は、本スキャン画像処理部66の処理ユニット74で、
条件設定部68に設定された再プリント条件に従って画
像処理され、画像データ変換部78によってプリンタ1
6に応じた出力画像データに変換される。
【0090】こうして取得された出力画像データは、プ
リンタ16に出力され、プリンタ16では、この出力画
像データに従って印画紙を露光・現像して、仕上がり再
プリントを出力する。このようにして得られた再プリン
トは、同時または前回のプリント条件と全く同一のまた
は同等のもしくは相当に換算された再プリント条件によ
って画像処理されているので、同時プリントもしくは前
回のプリントと全く同一、または同等、もしくは相当の
仕上がり、特に色および濃度が全く同一もしくは同等で
ある。従って、再プリントと同時プリントまたは前回の
プリントとの一致を図ることができる。
【0091】なお、同時(前回)プリント条件と再プリ
ント注文との比較および同時(前回)プリント条件の要
不要の判断は、上記説明では、オペレータが行うように
なっているが、本発明はこれに限定されず、画像処理装
置14に再プリント注文の内容をオペレータが入力して
おくことにより、自動的に比較し、判断するように構成
してもよい。また、上述例では、本スキャンの画像読取
条件をプレスキャンデータに基づいて、設定している
が、本発明はこれに限定されず、フィルムIDを用いて
読み出されたプリント条件から自動設定するように構成
してもよい。本態様の第2の形態の画像処理方法は、基
本的に以上のように構成される。
【0092】次に、本態様の第3の形態の画像処理方法
について、説明する。本形態の画像処理方法において
も、他の形態と同様にして、スキャナ12において、フ
ィルムFに記録された新規コードNCをバーコードリー
ダ38で読み取り、プリント種の番号を取得する。画像
処理装置14のCPU54は、外部メモリ19または内
部メモリ56からこうして取得された番号に応じたプリ
ント種を読み出すとともに、プリント種に応じたセット
アップ条件や画像処理条件などのプリント条件を読み出
し、条件設定部68に設定する。
【0093】一方、スキャナ12によって読み取られた
各コマの画像データ(本スキャン画像データ)は、画像
処理装置14に伝送され、データ処理部58によってデ
ータ処理された後、一旦本スキャンメモリ62に格納さ
れた後に、再び読み出され、本スキャン画像処理部66
の処理ユニット74において、CPU54によって読み
出され、条件設定部68によって設定された、プリント
種に応じた画像処理条件などによって画像処理を行う。
例えば、プリント種が白黒プリントであれば、画素毎の
R,G,Bデータを平均化し、得られた平均化データD
A を当該画素のR,G,Bデータとする。(R=G=B
=DA とする)。この後、白黒プリントに必要な画像処
理を条件設定部68によって設定された画像処理条件に
従って行う。なお、プリント種がセピア色である場合に
も、画素毎の3原色のRGB画像データがセピア色仕上
げに応じたRGB画像データに変換された後、所要の画
像処理が施されることはいうまでもない。このようにし
て、処理装置14でプリント種に応じた画像処理が施さ
れた出力画像データは、プリンタ16に出力される。プ
リンタ16においては、この出力画像データに従って、
印画紙が露光・現像され、設定されたプリント種に応じ
た仕上がりプリントが出力される。
【0094】このようにして得られたプリントは、フィ
ルム種によらないので、例えば、カラープリントや白黒
プリントおよびセピア色プリントなどのモノトーンプリ
ントを、カラーネガフィルムから仕上げることができる
ので、プリント種に応じた専用のフィルムや印画紙を用
意する必要がなく、用意するフィルムや印画紙の種類を
減らすことができ、在庫管理を容易にし、コストダウン
を図ることができる。また、従来のフィルムでは、カラ
ーフィルムのパッケージやパトローネ等にモノトーンプ
リント、例えば白黒プリントやセピア色プリントなどの
フィルム種と異なる仕上がりプリント種を表示すること
で、仕上がりプリント種をフィルム種によらず指定し、
設定することも可能であるが、フィルム現像後、ピース
状に裁断されたフィルムではフィルム自体で指定された
仕上がりプリント種を判断できないが、本発明の情報記
録写真フィルムを用いることにより、フィルム自体から
指定仕上がりプリント種を判断できるので、ピース状に
裁断されたフィルムからであっても、設定されたプリン
ト種に容易かつ確実に間違いなく仕上げることができ
る。本発明の第3の態様の第3の形態の画像処理方法
は、基本的に以上のように構成される。
【0095】なお、上述した種々の例では、本態様の画
像処理方法を実施する上で必要な種々のデータ、例え
ば、レンズ付フィルムの機種やレンズ種、レンズ特性デ
ータに応じたレンズ特性、フィルム固有の識別番号に応
じた同時または前回プリント時のプリント条件や、プリ
ント種に応じたプリント条件などは、メモリサイズが大
きければ、すべて内部メモリ56に格納し、CPU54
からの読み出しに備えてもよいが、データ量が多くなる
ので、外部メモリ19にデータベース化して格納してお
き、必要に応じて外部メモリ19のデータベースから内
部メモリ56にダウンロードして、CPU54からの読
み出しに備えるのが好ましい。
【0096】また、上述した例では、フィルム固有の識
別番号などのデータに応じて同時または前回プリント時
のプリント条件(画像処理条件や焼き付け条件)などを
外部メモリ19にデータベース化して格納しているが、
本発明は、これに限定されず、プリント条件の代わり
に、またはプリント条件に加えて、画像データ自体を外
部メモリ19にデータベース化して格納しておいてもよ
い。プリント条件の代わりに画像データを外部メモリ1
9に格納しておく場合には、外部メモリ19から読み出
された画像データからプリント条件を求めればよい。こ
のため、外部メモリ19に格納される画像データは、プ
リント条件を算出または決定できるだけのデータ量であ
れば良く、プレスキャン画像データであってもよいし、
ファインスキャン画像データに間引き処理を行って所要
の画素密度、例えばプレスキャン画像データ程度の画素
密度のデータであってもよい。勿論、外部メモリ19自
体のメモリ容量が極めて大きい場合には、ファインスキ
ャン画像データそのものを外部メモリ19に格納しても
よい。この場合には、フィルムなどからの画像データの
読み取りの必要がなく、プリント条件などの算出や決定
には、ファインスキャン画像データの間引きデータを用
い、プリント用画像データの画像処理にはファインスキ
ャン画像データをそのまま用いることができる。
【0097】以上、本発明の情報記録写真フィルム、写
真フィルムの記録情報取得方法、これを用いる画像処理
方法およびこれを行うプリントシステムについて詳細に
説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および
変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の態
様によれば、従来のDXバーコードや拡張DXバーコー
ドなどの規格化バーコードに含まれる写真フィルム種や
メーカー名やコマ番号以外の、画像焼付条件や画像処理
条件などを特定する上で有用なレンズ付フィルム機種、
フィルム製造年月日、フィルム固有の識別番号やプリン
ト種など新たな情報を、規格化バーコードの体系を流用
した新規なバーコードを規格化バーコードと同様に光学
的に読み取ることによって簡単に取得することができ
る。また、本態様によれば、既存の規格化バーコードの
体系を流用するので、全く新しいバーコード体系を作る
必要がない。また、本態様によれば、従来の写真プリン
タであっても、バーコードリーダやその読取ソフトの簡
単な変更で、新規バーコードを読み取ることができる。
従って、本態様によれば、従来の写真プリンタの実質的
な改良や大幅な変更の必要がない。さらに、本態様によ
れば、既存の規格化バーコードの体系を流用しているの
で、新規なバーコードを写真フィルムに焼き付ける場
合、焼付パターンを逆さにするだけであるので、大幅に
変更する必要がない。
【0099】また、本発明の第2の態様によれば、この
ような情報記録写真フィルムに記録された新規なバーコ
ードを、従来のスキャナのバーコードリーダやその読取
ソフトの簡単な変更を行うだけで、スキャナの実質的な
変更や大幅な変更をせずに、容易に読み取ることがで
き、新規なバーコードで表される新たな情報を容易に取
得することができる。また、本発明の第3の態様によれ
ば、このような写真フィルムの記録情報取得方法によっ
て取得された新たな情報を用い、これによって設定され
た特定の画像処理を容易かつ確実に行うことができる。
【0100】特に、本態様の第1の形態によれば、レン
ズ性能の低いレンズ付きフィルムで撮影された画像であ
っても、画像処理によって撮影画像の倍率色収差や歪曲
収差、周辺光量、ボケ他を補正することができるので、
色ずれや歪のない品質が向上した高画質な画像を安定し
て出力することができる。また、本態様の第2の形態に
よれば、再プリント時に同時プリント時または前回のプ
リント時と同じまたは同等もしくは相当の画像処理を行
うことができるので、同時プリントまたは前回プリント
と完全にまたはほぼ一致した仕上がりの、特に、色や濃
度が完全にまたはほぼ同一に仕上がった画像を持つ再プ
リントを安定して出力することができる。
【0101】また、本態様の第3の形態によれば、フィ
ルム種によらず、特定のプリント種にプリントするため
の画像処理を行うことができるので、フィルム種と異な
るプリント種の仕上がりプリントを得ることができる。
従って、本形態によれば、プリント種によらず、同一種
のフィルムを流用できるので、例えば、白黒プリントや
セピア色仕上がりプリント、モノトーン仕上がりプリン
トなどでもカラーフィルムを流用できるので、モノトー
ン用の専用フィルム、例えば白黒プリント用の白黒フィ
ルムやセピア色プリント用の専用フィルムを用意する必
要がなくなり、在庫管理を容易にし、コストダウンを図
ることができる。本形態によれば、このようにカラーフ
ィルムを白黒やセピア色などのモノトーン仕上がりに流
用する場合等のように、フィルムパッケージやパトロー
ネに仕上がりプリント種を表示して同一種のフィルムを
流用する場合、現像後ピース状に裁断されたフィルム
(スリーブ)となって目視確認ができなくなっても、仕
上がりプリント種を間違うことなく、設定された仕上が
りプリント種のプリントを安定して出力することができ
る。
【0102】さらに、本発明の第4の態様によれば、本
発明の第1の態様の情報記録写真フィルムを用い、第2
の態様の記録情報取得方法を実施して、第3の態様の画
像処理方法を実施し、得られた特定処理画像データを用
いて、適切に上述した種々の特定の処理がなされた仕上
がりプリントを安定して出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る情報記録写真フィルムの一実施
例の部分切欠概略平面図である。
【図2】 (A)および(B)は、それぞれ図1に示す
情報記録写真フィルムの新規コードの構成および具体例
の一例の説明図である。
【図3】 本発明に係る情報記録写真フィルムの別の実
施例の部分切欠概略平面図である。
【図4】 本発明の写真フィルムの記録情報取得方法お
よび画像処理方法を実施するプリントシステムにおける
デジタルフォトプリンタの一実施例のブロック図であ
る。
【図5】 (A)は、図4に示すデジタルフォトプリン
タのスキャナに用いられるバーコードリーダおよび磁気
ヘッドの一実施例の説明図、および(B)は、スキャナ
の要部の一実施例の斜視模式図である。
【図6】 (A)および(B)は、それぞれ図4に示す
デジタルフォトプリンタのスキャナの要部の別の実施例
の斜視模式図およびこのスキャナに用いられるラインセ
ンサの一実施例の平面模式図である。
【図7】 図4に示すデジタルフォトプリンタの画像処
理装置の一実施例のブロック図である。
【図8】 図7に示す画像処理装置の収差補正部の概念
図である。
【図9】 本発明に係る画像処理方法の1例を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 (A),(B),(C)および(D)は、
それぞれ従来の写真フィルムの部分切欠概略平面図、こ
れに用いられる規格化バーコードであるDXバーコー
ド、拡張DXバーコードおよびFNSバーコードの一例
の説明図である。
【符号の説明】
F,Fa 情報記録写真フィルム GA 画像領域 NC,NC1,NC2 新規バーコード DC,DC1,DC2,DCN 規格化バーコード DX DXバーコード DXe 拡張DXバーコード Tc クロックトラック Td データトラック SA エントリパターン SB 情報アレイ SC イグジットパターン Fc フィルムカートリッジ Fs スプール軸 MT 磁気トラック P パーフォレーションホール Pa アラウンドパーフォレーションホール NT ノッチ FID フィルム識別番号 10 デジタルフォトプリンタ 12,50 スキャナ 14 画像処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 19 外部メモリ 20 ディスプレイ 22 光源 24 可変絞り 26 色フィルタ板 28 拡散ボックス 32 結像レンズユニット 34 CCDセンサ 36 アンプ 38 バーコードリーダ 40 磁気ヘッド(磁気情報記録・読取手段) 42 マスク 42a マスク開口部 44a,44b 搬送ローラ対 46 コントローラ 48 ラインセンサ 48R,48G,48B ラインCCDセンサ 52 スリット板 52a スリット 54 CPU 56 内部メモリ 58 データ処理部 60 プレスキャン(フレーム)メモリ 62 本スキャン(フレーム)メモリ 64 プレスキャン画像処理部 66 本スキャン画像処理部 68 条件設定部 70,74 画像処理ユニット(処理部) 72,78 画像データ変換部 76 収差補正部 76A 座標変換処理部 76B 拡大縮小処理部 80 CPUバス 82 (画像処理条件)設定部 84 キー補正部 86 パラメータ統合部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真フィルム種およびメーカー名を少なく
    とも含む情報が予め設定された規格に従ってコード化さ
    れた規格化バーコードが光学的もしくは磁気的に記録さ
    れている情報記録写真フィルムにおいて、 前記規格化コードの体系を流用した新規バーコードの体
    系を使って、前記規格化バーコードと異なる箇所に新た
    な情報を記録することを特徴とする情報記録写真フィル
    ム。
  2. 【請求項2】前記新たな情報が、フィルム固有の識別番
    号、フィルム製造年月日、プリント種、レンズ付フィル
    ムの場合にはさらにその機種、レンズ種およびレンズ特
    性データよりなる群から選ばれる1種または2種以上の
    組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の情
    報記録写真フィルム。
  3. 【請求項3】前記規格化バーコードの体系が、データト
    ラックとクロックトラックとの2トラックを持ち、これ
    らの2つのトラックからなる、入口のエントリパターン
    および出口のイグジットパターンとを有するDXコード
    または拡張DXコードの体系であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の情報記録写真フィルム。
  4. 【請求項4】前記新規バーコードの体系は、前記DXコ
    ードまたは前記拡張DXコードの前記データトラックと
    クロックトラックとの2つのトラックの上下を逆にし、
    前記エントリパターンおよびイグジットパターンをその
    ままそれぞれ出入口として用いることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の情報記録写真フィルム。
  5. 【請求項5】前記規格化バーコードと異なる箇所は、各
    コマ毎、もしくはピース状に裁断された写真フィルムの
    少なくとも1箇所以上の記録場所である請求項1〜4の
    いずれかに記載の情報記録写真フィルム。
  6. 【請求項6】前記プリント種は、仕上がりプリント条件
    がモノトーンであることを指定するものであることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の情報記録写真
    フィルム。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の情報記録
    写真フィルムに潜像として記録され、フィルム現像によ
    って、顕像化された前記規格化バーコードおよび前記新
    規コードをそれぞれ対応する位置に設けられたバーコー
    ドリーダヘッドを持つバーコードリーダもしくは画像読
    取センサによって光学的に読み取り、前記規格化バーコ
    ードによって記録された情報および前記新規バーコード
    によって記録された新たな情報を取得することを特徴と
    する写真フィルムの記録情報取得方法。
  8. 【請求項8】前記情報記録写真フィルムにおいて顕像化
    された前記規格化バーコードおよび前記新規コードと担
    持画像とを同時にまたは異なる時に同一の画像読取セン
    サによって光学的に読み取ることを特徴とする請求項7
    に記載の写真フィルムの記録情報取得方法。
  9. 【請求項9】プリント時に、請求項7または8に記載の
    写真フィルムの記録情報取得方法によって前記新たな情
    報を取得し、取得された前記新たな情報を用い、この新
    たな情報に従って設定される特定の画像処理を行うこと
    を特徴とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜6に記載の情報記録写真フィ
    ルムがレンズ付フィルムであり、前記新たな情報として
    レンズ付フィルムの機種またはレンズ種情報もしくはレ
    ンズ特性データが記録されているとき、 プリント時に請求項7また8に記載の写真フィルムの記
    録情報取得方法によって、前記新たな情報としてレンズ
    付フィルムの機種またはレンズ種情報もしくはレンズ特
    性データを取得して、取得されたレンズ付フィルムの機
    種またはレンズ種情報もしくはレンズ特性データに従っ
    て、画像の画素位置情報と撮影レンズの特性を用いて、
    倍率色収差、歪曲収差、周辺光量補正およびボケ補正の
    いずれか少なくとも1つを行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜6のいずれかに記載の情報記
    録写真フィルムに記録された新たな情報が、フィルム固
    有の識別番号を含むとき、 同時プリント時に請求項7または8に記載の写真フィル
    ムの記録情報取得方法によって前記新たな情報として前
    記フィルム固有の識別番号を取得し、取得された識別番
    号に従って、画像データ、もしくは同時プリント時に実
    施された画像処理条件または焼付条件を写真プリンタの
    データベースに格納し、 再プリント時に、前記情報記録写真フィルムに記録され
    た前記フィルム固有の識別番号を取得して、取得された
    識別番号に該当する前記画像データ、もしくは前記画像
    処理条件または焼付条件を前記データベースからダウン
    ロードし、ダウンロードされた前記画像データに基づい
    て、もしくは前記画像処理条件または前記焼付条件に従
    って仕上がりプリントを作製することを特徴とする画像
    処理方法。
  12. 【請求項12】請求項1〜6のいずれかに記載の情報記
    録写真フィルムに記録された前記新たな情報がプリント
    種を含むとき、 プリント時に請求項7または8に記載の写真フィルムの
    記録情報取得方法によって、前記新たな情報として前記
    プリント種を取得し、取得されたプリント種に仕上げる
    ことを特徴とする画像処理方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜6に記載の情報記録写真フィ
    ルムと、 この写真フィルムに記録された前記規格化バーコードお
    よび前記新規バーコードに対応する位置に設けられ、こ
    れらのバーコードを光学的に読み取るバーコードリーダ
    ヘッドまたは画像読取素子を有し、読み取られたバーコ
    ードに応じた記録情報を取得するバーコードリーダまた
    は画像読取センサと、 このバーコードリーダまたは画像読取センサで取得され
    た前記新たな情報を用い、この新たな情報に従って設定
    される特定の画像処理を行う画像処理装置と、 この画像処理装置によって画像処理された前記写真フィ
    ルムの担持画像を露光し、現像して仕上がりプリントを
    出力する写真プリンタとを有することを特徴とするプリ
    ントシステム。
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JP9-340200 1997-12-20
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6584287B2 (en) 2000-10-18 2003-06-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Camera and image forming system using the camera
US6672508B2 (en) 2001-05-30 2004-01-06 Eastman Kodak Company Photographic processing system
WO2004092828A1 (ja) * 2003-04-16 2004-10-28 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. 潜像焼込装置及びそれを用いて潜像が焼込まれる写真用のフィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6672508B2 (en) 2001-05-30 2004-01-06 Eastman Kodak Company Photographic processing system
WO2004092828A1 (ja) * 2003-04-16 2004-10-28 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. 潜像焼込装置及びそれを用いて潜像が焼込まれる写真用のフィルム

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Effective date: 20040323