JP2009071548A - 色処理装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 観察条件が異なる観察環境下において、より好しい色再現が得られるように、画像を色処理する。
【解決手段】 設定部201は、出力側の複数の観察条件を入力する。算出部202は、複数の観察条件に基づき、環境光パラメータの計算に使用する観察条件を設定し、設定した観察条件に基づき環境光パラメータを計算する。変換部203は、環境光パラメータを使用して、色データにカラーアピアランスモデルの逆変換を施す。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像の観察条件に応じた色処理に関する。
カラー画像を扱うデバイスの普及に伴い、ディジタルカメラで撮影した画像を、カラーモニタに表示したり、カラープリンタで印刷する機会が増えた。その際、カラー画像を扱うデバイスごとに再現可能な色の範囲(以下、色域)が異なり、デバイス間の色域の差を吸収するための色処理が必要になる。この色処理はCIELab色空間などデバイス非依存の色空間で実施されるが、近年、従来よりも人間の視覚特性を高精度にモデル化したカラーアピアランスモデル(例えばCIECAM02)の色知覚空間が利用されるようになった。例えば、特許文献1を参照。
カラーアピアランスモデル(以下、CAM)は、カラー画像の観察条件に応じた環境光パラメータを用いて、CIEXYZ値を色知覚空間の色値に変換する。観察条件は、カラー画像を観察する環境の光源の色温度や照度であり、光源に関する測定データなどに基づき、CAMの環境光パラメータである白色点のCIEXYZ値や順応輝度が算出される。つまり、カラー画像を観察する特定の観察環境に最適な画像を得るために、その観察環境に応じた正確な環境光パラメータを設定して色処理を行っている。例えば、特許文献2を参照。
しかし、カラープリンタが印刷した画像や、モバイルPCなどは持ち運びが容易であり、色処理の環境光パラメータに対応する観察環境においてカラー画像が観察されるとは限らない。言い換えれば、室内と屋外、蛍光灯と白熱灯、など光源の種類が異なる多様な環境でカラー画像が観察される可能性がある。従って、特定の観察環境に適合した環境光パラメータに基づき色処理したカラー画像を印刷または表示したとしても、観察条件が異なる環境においては、カラー画像の本来の色は再現されない。
特開2003-018420公報 特開2006-135887公報
本発明は、観察条件が異なる観察環境下において、より好しい色再現が得られるように、画像を色処理することを目的とする。
本発明は、前記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
本発明の色処理は、出力側の複数の観察条件を入力し、前記複数の観察条件に基づき、環境光パラメータの計算に使用する観察条件を設定し、前記設定した観察条件に基づき環境光パラメータを計算し、前記環境光パラメータを使用して、色データにカラーアピアランスモデルの逆変換を施すことを特徴とする。
また、出力側の観察条件の範囲を入力し、前記観察条件の範囲に基づき、環境光パラメータの計算に使用する観察条件を設定し、前記設定した観察条件に基づき環境光パラメータを計算し、前記環境光パラメータを使用して、色データにカラーアピアランスモデルの逆変換を施すことを特徴とする。
本発明によれば、観察条件が異なる観察環境下において、より好しい色再現が得られるように、画像を色処理することを目的とする。
以下、本発明にかかる実施例の色処理を図面を参照して詳細に説明する。
[装置の構成]
図1は実施例の画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
CPU101は、RAMなどのメモリ102をワーク領域とし、ROMやハードディスクドライブなどの記憶部103が記憶するオペレーティングシステム(OS)や後述する画像処理を含む様々な処理用のプログラムを実行して装置全体を制御する。記憶部103は、OSやプログラムだけではなくカラー画像や各種データも記憶する。CPU101は、ユーザインタフェイス(UI)、カラー画像、各種データをビデオインタフェイス(I/F)を介してモニタ104に表示する。
汎用インタフェイス(I/F)107は、各種デバイスを接続可能な例えばUSBやIEEE1394などのシリアルバス用のインタフェイスである。汎用I/F107には、キーボード105、マウス106、カラー画像を印刷するプリンタ108などが接続される。また、スキャナやディジタルカメラなどの画像入力デバイス、ハードディスクやUSBメモリなどの記憶デバイス、各種ディスクドライブをシリアルバスに接続してもよい。上記の構成は、システムバス109を介して相互に接続されている。
[画像処理]
図2はCPU101が実行する画像処理の概要を示す機能ブロック図である。
ユーザは、設定部201を操作して、カラー画像を観察する際の複数の観察条件を設定する。算出部202は、ユーザが設定した複数の観察条件に基づき、環境光パラメータを算出する。変換部203は、算出された環境光パラメータに基づき、カラー画像の色を変換(色処理)する。調整部204は、算出部202による環境光パラメータの算出条件を調整する。
図3はCPU101が実行する画像処理を説明するフローチャートである。なお、以下の説明においては、sRGB空間の画像データを、インクジェット方式のプリンタ108のデバイス空間の画像データに色処理する例を説明する。画像データにソースは、例えば、ディジタルカメラやスキャナなどであり、画像データに出力先はインクジェットプリンタに限らず、モニタや電子写真方式のプリンタでもよい。
CPU101は、まず、入出力デバイスのデバイス特性データを取得する(S301)。例えば、sRGB空間の画像データの場合、デバイス特性データとして規定の変換式を記憶部103に予め記憶させておけばよい。また、プリンタ108のデバイス特性データとしてデバイスプロファイルを記憶部103に予め記憶させておけばよい。あるいは、プリンタ108に印刷させた所定のカラーチャートの各パッチの測色結果(測色値)を取得して、デバイス特性データを生成してもよい。
デバイス特性データは、例えば8ビットのRGB空間に均等な9×9×9格子を設定する。そして、下記の729個の格子点の色信号値(RGB値)と測色値(XYZ値)の対応関係を示す三次元ルックアップテーブル(3DLUT)として、デバイス特性データを表現可能である。なお、格子点の数は、とくに限定されず、任意に設定可能である。
(R, G, B) = (0, 0, 0)(0, 0, 32)(0, 0, 64)…(0, 0, 224)(0, 0, 255)
(0, 32, 0)(0, 32, 32)…(255, 255, 224)(255, 255, 255)
次に、CPU101は、詳細は後述するが、設定部201によってユーザが設定した観察条件、または、汎用I/F107に接続された測色器による測定時の観察条件に基づき、入出力側それぞれに対応する環境光パラメータを設定する(S302)。
次に、CPU101は、画像入力デバイス、記憶デバイスまたはディスクドライブから色処理する画像データを入力し(S303)、ラスタスキャン順に画像データの画素値(色信号値)を取得する(S304)。そして、取得した色信号値(sRGB空間のRGB値)を色知覚空間(例えばCIECAM02)の色信号値(Jab値、色データ)に変換する(CAMの順変換)(S305)。その際、CPU101は、デバイス特性データである変換式によってRGB値をXYZ値に変換する。そして、入力側の環境光パラメータを適用した所定の変換式によって、XYZ値をJab値(入力点)に変換する。例えば、RGBの各色信号が正規化されている場合、RGB値からCIEXYZ値への変換は次式(1)(2)によって表される。
R, G, B ≦ 0.03928の場合
Rs = R/12.92
Gs = G/12.92
Gs = B/12.92
R, G, B > 0.03928の場合
Rs = {(R + 0.055)/1.055}2.4
Gs = {(G + 0.055)/1.055}2.4
Bs = {(B + 0.055)/1.055}2.4 …(1)
┌ ┐ ┌ ┐┌ ┐
│X│ │0.4124 0.3576 0.1805││Rs│
│Y│=│0.2126 0.7152 0.0722││Gs│ …(2)
│X│ │0.0193 0.1192 0.9505││Bs│
└ ┘ └ ┘└ ┘
次に、CPU101は、入力デバイスの色域(以下、入力色域)と出力デバイスの色域(以下、出力色域)の差を吸収するために色域マッピングを行う(S306)。色域マッピングには多様な手法が提案されていて、所望の色域マッピング手法を用いればよい。例えば、色域マッピング前後の色差を最小にする手法、あるいは、無彩色軸上の点、例えば(J, a, b)=(50, 0, 0)を焦点(収束点)とし、焦点と入力点を結ぶ線分上の出力色域内に入力点を写像する手法などがよく知られている。
次に、CPU101は、プリンタ108のデバイス特性データと出力側の環境光パラメータに基づき、Jab値をプリンタ108の色信号値(RGB値)に変換する(CAMの逆変換)(S307)。その際、CPU101は、出力側の環境光パラメータを適用した所定の変換式によって、Jab値をXYZ値に変換する。そして、プリンタ108のデバイスRGB値とXYZ値の対応関係を示すデバイス特性データに基づき、XYZ値をデバイスRGB値に変換する。なお、XYZ値からデバイスRGB値への変換は、出力デバイス特性データ(RGB値→XYZ値)からターゲットのXYZ値を囲む四つの格子点を準ニュートン法などによって探索する。そして、四面体補間などを用いて、探索点のRGB値→XYZ値の関係からデバイスRGB値を計算する。
次に、CPU101は、入力した画像データの全画素の色変換が終了したか否かを判定し(S308)、全画素の色変換が終了するまでステップS304からS307の処理を繰り返す。そして、全画素の色変換が終了すると、色変換結果の画像データを汎用I/F107を介してプリンタ108に出力し(S309)、処理を終了する。
●環境光パラメータの設定
図4と図5は観察条件を設定するUIの一例を示す図である。なお、ここで設定する観察条件は色温度とするが、設定する観察条件は照度や色度など観察環境の光源に関する所望の観察条件であればよい。
図4は環境光パラメータの設定(S302)において最初に表示される、入力側観察条件と出力側観察条件を設定するための画面例を示している。
ユーザは、ラジオボタン401によって入力側の観察条件の設定方法を選択する。上側のラジオボタンを選択すると、sRGBなどの規定の入力側観察条件を選択するコンボボックス402が有効になる。また、下側のラジオボタンを選択すると、複数の側観察条件を設定する際の詳細設定画面を呼び出す詳細設定ボタン403が有効になる。そして、設定された入力側の観察条件がリストボックス404に表示される。
ユーザは、ラジオボタン405をによって出力側の観察条件の設定方法を選択する。上側のラジオボタンを選択すると、sRGBなどの規定の出力側観察条件を選択するコンボボックス406が有効になる。また、下側のラジオボタンを選択すると、複数の観察条件を設定する際の詳細設定画面を呼び出す詳細設定ボタン407が有効になる。そして、設定された出力側の観察条件がリストボックス408に表示される。
観察条件の設定を終了する場合、ユーザは終了ボタン409を押す。
図5は詳細設定ボタン403または407が押された際に表示する、観察条件の詳細設定画面の一例を示している。
リストボックス501は、設定済みの観察条件を表示する。ユーザは、テキストボックス502に観察条件を入力し、追加ボタン503を押して観察条件を追加設定する。あるいは、リストボックス501から観察条件を選択し、削除ボタン504を押して観察条件を削除する。そして、詳細設定を終えると終了ボタン505を押す。なお、終了ボタン505が押されると、図4に示すUIが有効になることは言うまでもない。
図6は観察条件の設定を説明するフローチャートである。
CPU101は、図4(および、必要ならば図5)に示すUIを表示して、入力側と出力側の観察条件の設定を受け付ける(S601)。そして、終了ボタン409が押されるまで、観察条件の設定を受け付ける。
終了ボタン409が押されると、CPU101は、環境光パラメータのユーザ設定が終了したと判断し(S602)、設定された複数の観察条件から環境光パラメータの算出に使用する観察条件を決定する(S603)。設定された観察条件が一つだけの場合は、その観察条件をそのまま環境光パラメータの算出に使用するが、設定された観察条件が複数の場合は、所定の算出方法に基づき、環境光パラメータの算出に使用する観察条件を決定する。例えば、設定された複数の観察条件全体の平均的な値、例えば平均値や、リストの上位にある観察条件ほど大きな重みを与える重み付け平均値により、観察条件を決定してもよい。
次に、CPU101は、決定した観察条件に基づき環境光パラメータを算出する(S604)。例えば、環境条件が色温度Tとすると、環境光パラメータの一つである白色点は昼光軌跡上にあると仮定すると、白色点の三刺激値(Xw, Yw, Zw)は式(3)によって計算される。
Xw = 100.0・x/y
Yw = 100.0 …(3)
Zw = 100・(1 - x - y)/y
ここで、x = -4.6070・109/T3 + 2.9678・106/T2 + 0.09911・103/T + 0.244063
y = -3.000x2 + 2.870x - 0.275
なお、その他の環境光パラメータも所定の方法で算出すればよい。
このように、印刷画像または表示画像を観察する可能性がある複数の環境の観察条件の設定を可能にし、それら複数の観察条件に応じて環境光パラメータを決定して、画像を色処理する。従って、それら複数の観察環境において、より好しい色として観察されるように色処理を行うことができる。言い換えれば、複数の観察条件の観察環境下で画像を観察した場合の色再現の変動を押させることができる。
以下、本発明にかかる実施例2の色処理を説明する。なお、実施例2において、実施例1と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1では、画像を観察する環境として想定される複数の観察環境の観察条件を設定し、それら観察条件に基づき決定した観察項パラメータによって画像の色処理する例を説明した。実施例2では、想定される複数の観察環境から観察条件の範囲を設定し、観察条件の範囲に基づき環境光パラメータを決定する例を説明する。
図7は詳細設定ボタン403または407が押された際に表示する、観察条件の色温度の詳細設定画面の一例を示す図である。実施例2においては、想定される観察環境の観察条件を代表的な光源の種類で分類し、光源の種類を示す分類情報を提示して、所望する観察条件に対応する光源の種類をユーザに選択させることで観察条件の範囲を設定する。なお、観察条件の分類方法や、分類する種類、数などは、とくに限定されない。
テキストボックス701は、選択された光源の種類に応じた観察条件(色温度)の範囲の下限を表示する。テキストボックス702は、選択された光源の種類に応じた観察条件の範囲の上限を表示する。表示領域703は、選択可能な光源の種類の一覧を表示する。選択ボタン704aから704cは、光源を選択するボタンである。各ボタンには、それぞれに対応する光源の種類と観察条件の範囲が設定されている。また、選択ボタン704aから704cは、複数選択することが可能であり、選択結果に応じて、観察条件の範囲の下限と上限がテキストボックス701と702に表示される。ユーザは、詳細設定を終えると終了ボタン705を押す。
図8は詳細設定ボタン403または407が押された際に表示する、観察条件の色度の詳細設定画面の一例を示す図である。ここでは、想定される観察環境の光源の色度を複数設定することで観察条件の範囲を設定する。
色度図801は、設定された光源の色度uv値を色度点802として表示する。ライン804は昼光軌跡を示す。
ユーザは、テキストボックス805と806に色度のu、v座標値を入力し、追加ボタン807を押して観察条件を追加設定する。あるいは、色度図801から色度点802を選択し、削除ボタン808を押して観察条件を削除する。そして、詳細設定を終えると終了ボタン505を押す。
図9は観察条件の設定を説明するフローチャートである。
CPU101は、図4(および、必要ならば図7または図8)に示すUIを表示して、入力側と出力側の観察条件の設定を受け付ける(S901)。そして、終了ボタン409が押されるまで、観察条件の設定を受け付ける。
終了ボタン409が押されると、CPU101は、環境光パラメータのユーザ設定が終了したと判断し(S902)、選択された光源の種類または設定された色度点から観察条件の範囲を設定する(S903)。
図7の例では、選択された光源の種類に予め設定されている色温度の範囲を観察条件の範囲に設定する。複数の光源の種類が選択された場合は、それらの和集合から観察条件の範囲を設定する。例えば、光源の種類A、B、Cが選択可能で、それぞれの色温度の範囲がT1≦Ta≦T2、T2≦Tb≦T3、T3≦Tc≦T4とすると、光源の種類Bが選択された場合の観察条件の範囲はT2≦T≦T3になる。また、光源の種類AとBが選択された場合の観察条件の範囲はT1≦T≦T3になる。
図8の例では、設定された複数の色度点の最大u値umax、最小u値umin、最大v値vmax、最小v値vminが囲む領域(umin≦u≦umax、vmin≦v≦vmin)を観察条件の範囲にすればよい。あるいは、複数の色度点が囲む領域(例えば図8に示す三つの色度点を頂点とする領域803)を観察条件の範囲としてもよい。
次に、CPU101は、設定した観察条件の範囲に基づき、環境光パラメータの算出に使用する観察条件を決定する(S904)。図7の例では、設定した観察条件の範囲がT1≦T≦T2で、その範囲の代表値がTaだとして観察条件T=Ta、または、観察条件T=(T1+T2)/2などに決定すればよい。また、図8の例では、観察条件を中心的な値に設定すればよい。中心的な値としては、観察条件の範囲がu1≦u≦u2かつv1≦v≦v2であればu=(u1+u2)/2、v=(v1+v2)/2、設定された色度点すべてから等距離にある色度点、または、領域803の重心点などがある。
次に、CPU101は、決定した観察条件に基づき環境光パラメータを算出する(S905)。図7の例では、白色点の三刺激値(Xw, Yw, Zw)は上記の式(3)によって計算される。また、図8の例では、白色点の三刺激値(Xw, Yw, Zw)は、Yw=100とすると式(4)で計算される。
Xw = 150・u/v
Yw = 100.0 …(4)
Zw = (200 - 50u - 500v)/v
なお、その他の環境光パラメータも所定の方法で算出すればよい。
このように、印刷画像または表示画像を観察する可能性がある環境の観察条件の範囲の設定を可能にし、観察条件の範囲に応じて環境光パラメータを決定して、画像を色処理する。従って、観察条件の範囲において、より好しい色として観察されるように色処理を行うことができる。
以下、本発明にかかる実施例3の色処理を説明する。なお、実施例3において、実施例1、2と略同様の構成については、同一符号を付して、その詳細説明を省略する。
実施例1、2では、ユーザが設定した複数の観察条件、光源の種類または色度点から所定の算出方法により環境光パラメータを算出する例を説明した。ここで、環境光パラメータの算出に関して、ユーザが任意に調整を加えれば、ユーザが所望する観察条件に、より柔軟に対応することが可能になる。例えば、画像を観察する環境の利用頻度に応じた調整を行うなどが考えられる。
図10は詳細設定ボタン403または407が押された際に表示する、観察条件の色温度の詳細設定画面の一例を示す図である。ユーザは、想定される観察条件の範囲を直接入力するとともに、環境光パラメータの算出に用いられる観察条件を調整することが可能である。
ユーザは、テキストボックス1001に観察条件(色温度)の範囲の下限値を入力し、テキストボックス1002に観察条件の範囲の上限値を入力する。さらに、例えば利用頻度が高いと考える観察条件Te、または、代表的な観察条件Teをテキストボックス1003に入力する。
スライダバー1004は、設定可能な観察条件の範囲を表示するとともに、テキストボックス1001から1003に入力された値を表示する。マーカ1005と1006は入力された観察条件の下限値、上限値を示し、マーカ1007はテキストボックス1003に入力された値Teを表示する。ユーザは、これらマーカを操作して、各観察条件を設定することもできる。また、リセットボタン1008は、観察条件を初期値にリセットするボタンである。そして、詳細設定を終えると、ユーザは、終了ボタン1009を押す。
図11は観察条件の設定を説明するフローチャートである。
CPU101は、図4(および、必要ならば図10)に示すUIを表示して、入力側と出力側の観察条件の設定を受け付ける(S1101)。そして、終了ボタン409が押されるまで、観察条件の設定を受け付ける。
終了ボタン409が押されると、CPU101は、環境光パラメータのユーザ設定が終了したと判断し(S1102)、入力された観察条件から観察条件の範囲を設定する(S1103)。
次に、CPU101は、設定した観察条件の範囲に基づき、環境光パラメータの算出に使用する観察条件を式(5)によって決定する(S1104)。式(5)によれば、ユーザが利用頻度が高いと考える観察条件Te、または、代表的な観察条件Teに寄りにウェイトを置いた観察条件が決定される。下記の重み値p、qの計算が、図2に示す調整部204の処理に相当する。
T = p・T1 + q・T2 …(5)
ここで、T1は下限値、
T2は上限値、
q = (Te - T1)/(T2 - T1)、
p = 1-q
次に、CPU101は、決定した観察条件に基づき環境光パラメータを算出する(S1105)。
このように、印刷画像または表示画像を観察する可能性がある環境の観察条件の範囲と、代表的な観察条件の設定を可能にし、観察条件の範囲と代表的な観察条件に応じて環境光パラメータを決定して、画像を色処理する。従って、観察条件の範囲と代表的な観察条件において、より好しい色として観察されるように色処理を行うことができる。
[他の実施例]
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置、制御装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、上記実施例の機能を実現するコンピュータプログラムを記録した記憶媒体をシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が前記コンピュータプログラムを実行することでも達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたソフトウェア自体が上記実施例の機能を実現することになり、そのコンピュータプログラムと、そのコンピュータプログラムを記憶する、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成する。
また、前記コンピュータプログラムの実行により上記機能が実現されるだけではない。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、コンピュータ上で稼働するオペレーティングシステム(OS)および/または第一の、第二の、第三の、…プログラムなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
また、前記コンピュータプログラムがコンピュータに接続された機能拡張カードやユニットなどのデバイスのメモリに書き込まれていてもよい。つまり、そのコンピュータプログラムの指示により、第一の、第二の、第三の、…デバイスのCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、それによって上記機能が実現される場合も含む。
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応または関連するコンピュータプログラムが格納される。
実施例の画像処理装置の構成例を示すブロック図、 CPUが実行する画像処理の概要を示す機能ブロック図、 CPUが実行する画像処理を説明するフローチャート、 観察条件を設定するUIの一例を示す図、 観察条件を設定するUIの一例を示す図、 観察条件の設定を説明するフローチャート、 実施例2において、詳細設定ボタンが押された際に表示する、観察条件の色温度の詳細設定画面の一例を示す図、 詳細設定ボタンが押された際に表示する、観察条件の色度の詳細設定画面の一例を示す図、 観察条件の設定を説明するフローチャート、 実施例3において、詳細設定ボタンが押された際に表示する、観察条件の色温度の詳細設定画面の一例を示す図、 観察条件の設定を説明するフローチャートである。

Claims (9)

  1. 出力側の複数の観察条件を入力する入力手段と、
    前記複数の観察条件に基づき、環境光パラメータの計算に使用する観察条件を設定する設定手段と、
    前記設定した観察条件に基づき環境光パラメータを計算する計算手段と、
    前記環境光パラメータを使用して、色データにカラーアピアランスモデルの逆変換を施す色処理手段とを有することを特徴とする色処理装置。
  2. 前記設定手段は、前記複数の観察条件の平均的な値を前記環境光パラメータの計算に使用する観察条件に設定することを特徴とする請求項1に記載された色処理装置。
  3. 出力側の観察条件の範囲を入力する入力手段と、
    前記観察条件の範囲に基づき、環境光パラメータの計算に使用する観察条件を設定する設定手段と、
    前記設定した観察条件に基づき環境光パラメータを計算する計算手段と、
    前記環境光パラメータを使用して、色データにカラーアピアランスモデルの逆変換を施す色処理手段とを有することを特徴とする色処理装置。
  4. 前記設定手段は、前記観察条件の範囲の中心的な値を前記環境光パラメータの計算に使用する観察条件に設定することを特徴とする請求項3に記載された色処理装置。
  5. 前記入力手段は、さらに、前記出力側の代表的な観察条件を入力し、前記設定手段は、前記代表的な観察条件に基づき、前記環境光パラメータの計算に使用する観察条件を調整することを特徴とする請求項3または請求項4に記載された色処理装置。
  6. 前記入力手段は、前記観察条件の範囲を入力するための、前記出力側の観察条件の範囲を規定した分類情報を提示することを特徴とする請求項3から請求項5の何れか一項に記載された色処理装置。
  7. 出力側の複数の観察条件を入力し、
    前記複数の観察条件に基づき、環境光パラメータの計算に使用する観察条件を設定し、
    前記設定した観察条件に基づき環境光パラメータを計算し、
    前記環境光パラメータを使用して、色データにカラーアピアランスモデルの逆変換を施すことを特徴とする色処理方法。
  8. 出力側の観察条件の範囲を入力し、
    前記観察条件の範囲に基づき、環境光パラメータの計算に使用する観察条件を設定し、
    前記設定した観察条件に基づき環境光パラメータを計算し、
    前記環境光パラメータを使用して、色データにカラーアピアランスモデルの逆変換を施すことを特徴とする色処理方法。
  9. コンピュータ装置を制御して、請求項1から請求項6の何れか一項に記載された色処理装置の各手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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