JP2004527141A - 音声とデータをアナログ式コードレス電話システムで同時に通信する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
音声とデータをアナログ式コードレス電話システムにおいて同一チャネル上で同時に通信する方法であって、通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生し、約20KHzの公称周波数を有するディジタル信号から周波数偏移変調(FSK)信号を発生し、前記アナログ信号と周波数偏移変調(FSK)信号とを加算して、複合アナログ・ディジタル信号を発生し、この複合アナログ・ディジタル信号で高周波(RF)搬送波を変調して、この変調されたRF搬送波を送信する。受信端では、前記変調されたRF搬送波を受信し、これを復調して、複合アナログ・ディジタル信号を再生し、この複合アナログ・ディジタル信号を帯域フィルタで瀘波してアナログ信号と周波数偏移変調(FSK)信号を互いに分離し、前記アナログ信号から可聴音声信号を再生し、前記周波数偏移変調(FSK)信号からディジタル・データを検出し、該ディジタルデータを表示/制御用に処理する。
Description
【0001】
(産業上の利用分野)
一般に、本発明は、コードレス(cordless)電話システムに関し、特に、音声とデータを同一チャネルで同時に通信するアナログ・コードレス電話システムに関する。
【0002】
(発明の背景)
従来のアナログ式コードレス電話システムは、高周波(Radio Frequency:RF)信号で通信するコードレス基本ユニット(装置)とコードレス電話ユニット(電話器)を含んでいる。このような装置間で音声情報を通信するために、従来のアナログ式コードレス・システムでは、音声チャネルに周波数変調(Frequency Modulation:FM)のアナログ信号を使用する。従来のアナログ式コードレス・システムでは、セキュリティに関するコマンド、ダイヤル番号、発呼者識別(ID)、チャネル番号などのデータを通信するために音声チャネルにディジタル信号を使用する。
【0003】
通話中に、音声チャネルにディジタル信号が送られてくると、コードレス電話ユニット(電話器)内のスピーカが消音されるので、エンドユーザ(利用者)にはこのディジタル信号が聞こえなくなる。この消音はスピーカを通るディジタル信号の音を除去して望ましいが、通話中に相手方の音声も一時的に消してしまう。これはコードレス電話器の利用者には不愉快に感じられる。
【0004】
従って、アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同一のチャネルで同時に通信し、通話中に受信されるディジタル信号の音を除去するけれども、通話に悪影響を及ぼさない方法が必要とされる。
【0005】
(発明の概要)
アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同時に通信する本発明による方法では、通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生し、ディジタル・データで搬送波を変調して、ディタル的に変調された信号を発生し、前記アナログ信号とディジタル変調信号とを加算して、アナログとディジタルの複合信号(composite signal)を発生し、高周波(RF)搬送波をこの複合アナログ・ディジタル信号で変調して、変調されたRF搬送波を発生し、これを伝送する。受信端では、通話中この変調されたRF搬送波を受信し、これを復調して、前記複合アナログ・ディジタル信号を再生し、この複合信号を瀘波して、前記アナログ信号とディジタル変調された信号とを互いに分離し、アナログ信号から可聴音声信号を再生し、コードレス電話システムにおける表示または制御用に、前記ディジタル変調信号からディジタル・データを検出する。このディジタル・データは、制御用または表示用に適する任意のデータ、例えば、発呼者識別(ID)データ、チャネル番号データ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。
【0006】
本発明によるアナログ式コードレス電話システムは、コードレス基本ユニットとコードレス電話ユニット(電話器)を含んでいる。各ユニットは送信部と受信部を備える。送信部には、通話中第1の可聴音声信号から第1のアナログ信号を発生する第1のオーディオ回路、第1のディジタル・データから第1のディジタル的に変調された信号を発生する第1の変調器、前記第1のアナログ信号と前記第1のディジタル変調信号とを加算して、第1の複合アナログ・ディジタル信号を発生する加算器、前記第1の複合アナログ・ディジタル信号で第1のRF搬送波を変調して第1の変調されたRF搬送波を発生する第2の変調器、該第1の変調されたRF搬送波を送信する送信器が含まれる。前記第1のディジタル・データは、制御/表示用に適する任意のデータ、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、チャネル番号データ、或るいはキー選択データである。受信部には、通話中、第2の変調されたRF搬送波を受信する受信器、前記第2の変調されたRF搬送波を復調して第2の複合アナログ・ディジタル信号を発生する復調器、該第2の複合信号を瀘波して、第2のアナログ信号と第2のディジタル的に変調された信号を互いに分離するフィルタ、前記第2のアナログ信号から第2の可聴音声信号を発生するオーディオ回路、前記第2のディジタル変調信号から第2のディジタル・データを検出する検波器、コードレス・ユニット内で表示または制御用に前記第2のディジタル・データを処理するプロセッサ、および前記第2のディジタル・データを受信中、消音されないままの状態にあるスピーカ、が含まれる。
【0007】
(発明の実施の形態)
本発明による、アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同一チャネルで同時に通信する方法では、通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生し、搬送波をディジタル・データで変調してディジタル的に変調された信号を発生し、前記アナログ信号とディジタル変調信号とを加算して複合アナログ・ディジタル信号を発生し、前記複合アナログ・ディジタル信号でRF搬送波を変調して、変調されたRF搬送波を発生し、これを送信する。受信端では、前記RF搬送波を受信し、これを復調して前記複合アナログ・ディジタル信号を再生し、この複合アナログ・ディジタル信号を瀘波して、前記アナログ信号とディジタル変調信号とを分離し、前記アナログ信号から可聴音声信号を再生し、コードレス電話システムにおける表示/制御用に、前記ディジタル変調信号から前記ディジタル・データを検出する。このディジタル・データは、制御用または表示用に適する任意のデータ、例えば、発呼者識別(ID)データ、テキスト・メッセージ・データ、チャネル番号データ、或るいはキー選択データである。
【0008】
図1は、本発明のアナログ式コードレス電話システム100のブロック図である。コードレス電話システム100は、コードレス基地局102(コードレス基本ユニットと称されることもある)とコードレス送受話器108(コードレス電話ユニットと称されることもある)を含んでいる。コードレス基地局102とコードレス送受話器108は、高周波(RF)の信号106で互いに通信する。コードレス基地局102は、一般に、住宅または事業所に供給されている交流(AC)電源114に結合するためのインタフェースを備えている。また、コードレス基地局102は、地上通信線電話通信用の公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)にコードレス基地局102を結合させる、地上通信線116に結合するためのインタフェースを備える。コードレス送受話器(ハンドセット)108は、コードレス基地局102に関連して利用される複数のコードレス送受話器104のうちの1個である。図1に示すように、これら複数のコードレス送受話器104にはコードレス送受話器108〜112(コードレス送受話器1〜N)が含まれる。
【0009】
図2は、図1のアナログ式コードレス電話システム100のコードレス電話ユニット108のブロック図である。図2のコードレス電話ユニット108は、コントローラ202、ユーザ・インタフェース回路204、およびトランシーバ回路206のような、普通の電気的構成要素を含んでいる。ユーザ・インタフェース回路204は、視覚ディスプレイに関連して使用する表示回路208、キーパッドに関連して使用するキーパッド回路210、スピーカ212、およびマイクロフォン214に関連して使用するオーディオ回路を含んでいる。トランシーバ回路206は、通信用にRF技術、特に、周波数変調(Frequency Modulation:FM)技術を使用する。トランシーバ回路206は、900MHzまたは2.4GHzの産業科学医療(Industrial Scientific and Medical:ISM)周波数帯にFM技術を利用することが好ましい。トランシーバ回路206は送信器216と受信器218とアンテナ118を含んでいる。このブロック図2は、コードレス送受話器108についてのものであるが、これと同様なまたは同じ回路がコードレス基地局102および他のコードレス送受話器104にも利用される。
【0010】
コードレス送受話器(ハンドセット)108の基本動作を説明する。コードレス送受話器108のユーザは電話で話をしているとき、マイクロフォン214の中に可聴音声信号を送り込み、マイクロフォン214は、低レベルのアナログ信号をオーディオ回路220に供給しその情報を処理する。この情報は送信器216に送られRF信号によりアンテナ118からコードレス基地局102に送信される。一方、コードレス送受話器108はアンテナ118と受信器218でRF信号を受信し、受信器218はそれを処理してオーディオ回路220に供給する。オーディオ回路220はこれらの信号を処理して、それをスピーカ212に供給し、スピーカ212はユーザのために可聴音声信号を発生する。コントローラ202は受信器218と送信器216とオーディオ回路220を、必要に応じて、制御する。
【0011】
キーパッド回路(keypad circuitry)210と共に使用されるキーパッドは典型的に、従来の電話キー(すなわち、デュアル・トーン多周波数(Dual Tone Multi Frequency:DTMF)キー0〜9、*、#)および制御キーを備えている。電話をかけるとき、使用者がまず最初にキーパッドのキーを押すと、キーパッド回路210は、押されている各キーを個別に検出し、この情報をコントローラ202に供給する。この情報は、キー選択データと呼ばれる。次に、コントローラ202はこのデュアル・トーン多周波信号キー選択データを適当な形式で送信器216に送り、このデータをアンテナ118からコードレス基地局102に送信できるようにする。これに応答して、コードレス基地局102は、デュアル・トーン多周波信号キー選択データに基づいてデュアル・トーン多周波信号トーンを発生し、電話の呼出しを生じさせる。利用者は、通話中、ヴォイス(音声)メールを検索するために、個人識別番号(PIN)を入力する必要があるときなどに、デュアル・トーン多周波信号キーを押すこともある。キーパッドは、コードレス基地局102および送受話器108が通信に使用するチャネルを変更するなど、他の理由のためにも使用される。
【0012】
表示回路208と共に使用される視覚ディスプレイは、押されたキーを視覚表示することにより確認する。このディスプレイは利用者に役立つ他の情報、例えば、発呼者識別(ID)情報、現在の日にちと時刻、現在のチャネル番号、テキスト・メッセージ・データなども表示する。発呼者ID情報は、公衆交換電話網による電話の呼出しが受信されると、例えば、コードレス基地局102からコードレス送受話器108に送信される。コントローラ202は、受信器218からこのデータを受け取り、それを適当な形式でディスプレイの表示回路208に送る。テキスト・メッセージ・データは、電子メール(eメール)または短いメッセージと同様に、電話器にそして電話器から送ることができ、これには、例えば、天候やスポーツに関するメッセージも含まれる。
【0013】
本発明に関して述べると、現存するベースバンド・チャネルを別々の部分に分割することにより、アナログ式コードレス電話のチャネルでデータと音声の同時通信が実現される。ここで説明する実施例では、スペクトルの一部約300〜3,300Hzがオーディオ/音声通信に当てられ、スペクトルの一部約10〜30KHzが他の情報(すなわち、ディジタル・データ)の通信に当てられる。この好ましい実施例は、約20KHzに存在し且つ約2KHzの帯域幅を有するデータ・チャネルを有する。このデータ・チャネルは、約20KHzの中心周波数を有する周波数偏移変調(FSK)トーンを使用することが好ましい。5〜10KHzのスペクトルはディジタル・データにも利用できるが、スペクトルのこの部分は、より厳格な濾波とより多くの費用を要するであろう。
【0014】
図3は、図2のコードレス送受話器108の送信器216のブロック図である。この送信器216には、マイクロフォン214、オーディオ回路220、コントローラ202、変調器302、加算器304、変調器306、電力増幅器308、そしてアンテナ118が含まれる。送信器216は、900MHzまたは2.4GHzのISM帯域内で動作するように構成されている。このようなシステムで音声とデータを同一チャネルで同時に送信する方法を説明するフローチャート(図7)と組み合わせて、図3を詳細に説明する。
【0015】
図2と図7について、図7の開始ブロック700から始まり、利用者はコードレスで通話中、マイクロフォン214の中へ可聴音声を送り込む。オーディオ回路220はマイクロフォンから低レベルの信号を受け取りそれを処理して、アナログ音声信号を発生し(ステップ702)、この音声信号は加算器304に送られる。コントローラ202は、そのアナログ信号が発生されると同時にディジタル・データを発生し、このディジタル・データを変調器302に送る。このディジタル・データは、表示用/制御用に適するデータであり、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。
【0016】
変調器302は、搬送信号をこのディジタル・データで変調し、ディジタル的に変調された信号を発生する(ステップ704)。一般に、このディジタル変調信号は10KHz以上の公称周波数を有する。このディタル変調信号は約20KHzの中心周波数を有し且つ約2KHzの帯域幅を有することが好ましい。このディジタル変調信号は加算器304に送られる。加算器304はこのディジタル変調信号とオーディオ回路220からのアナログ信号とを加算し、複合アナログ・ディジタル信号を出力する(ステップ706)。変調器306において、複合アナログ・ディジタル信号はRF搬送信号を変調し、変調されたRF搬送信号を発生する(ステップ708)。次に、変調されたRF搬送波は電力増幅器308により増幅され(ステップ710)、アンテナ118から送信される。
【0017】
図4に、図3の変調器302の詳細図を示す。この実施例で、変調器302は、周波数偏移変調(FSK)信号発生器である。図4の変調器302は、公称周波数20KHzの方形波を発生する2個のインバータ(インバータ410とインバータ414)で実現される非安定マルチバイブレータを使用する。周波数偏移変調(FSK)は、ダイオード406のダイオード・スイッチで切り替えられるコンデンサとコントローラ202からのディジタル・データを使用して行われる。この回路は、簡単で低コストで良い性能が得られるので特に有利である。
【0018】
この実施例で、図4の変調器302に含まれる抵抗402は第1の端がコントローラ202に結合され、第2の端はコンデンサ404の第1の端に結合されている。コンデンサ404の第2の端は接地される。抵抗402の第2の端とコンデンサ404の第1の端はダイオード406の第1の端に結合される。ダイオード406の第2の端は、抵抗408と抵抗412とコンデンサ416の各第1の端に結合される。インバータ410の有する入力は抵抗408の第2の端に結合され、出力は抵抗412の第2の端に結合される。インバータ414の入力は抵抗412の第2の端およびインバータ410の出力に結合され、出力はコンデンサ416の第2の端に結合される。抵抗418の第1の端は、インバータ414の出力およびコンデンサ416の第2の端に結合され、第2の端は加算器304に結合される。図4の構成要素の値を以下に例示する。抵抗402=10KΩ、コンデンサ404=0.033μF、抵抗408=1KΩ、抵抗412=3.3KΩ、コンデンサ416=0.01μF、抵抗418=820KΩ。
【0019】
変調器302によって発生される方形波は、アナログ音声信号による分周波と相互変調の生成物(product)に関して問題を生じないことが検査と解析によって確認された。別の実施例で、変調器302は正弦波に近似する周波数偏移変調(FSK)信号を発生する。この正弦波信号を実現するためには、RF変調に先立ちマルチバイブレータの出力を瀘波するか、または他のよく知られた正弦波発生技術を使用する。
【0020】
図5は、図2のコードレス送受話器108の受信器218のブロック図である。この受信器218は、アンテナ118、復調器502、フィルタ504、検波器506、およびコントローラ202を含んでいる。受信器218は、900MHzまたは2.4GHzISM帯域内で動作するように構成される。このようなシステムにおいて、音声とデータを同一チャネルで同時に受信する方法を説明するフローチャート(図8)と組み合わせて、図5を詳細に説明する。
【0021】
図5と図8について、図8の開始ブロック800から始まり、変調されたRF搬送信号はアンテナ118で受信される(ステップ802)。この変調されたRF信号は復調器502で復調されて(ステップ804)、複合アナログ・ディジタル信号を発生する。この複合アナログ・ディジタル信号はフィルタ504で瀘波され、アナログ信号とディジタル変調信号とを互いに分離する(ステップ806)。この瀘波は中心周波数約20KHzと帯域幅約2KHzを有する帯域フィルタによって行うことが好ましく、ディジタル・データを搬送する公称20KHzの周波数偏移変調(FSK)トーンが得られる。検波器506は周波数偏移変調(FSK)トーンからディジタル・データを検出する(ステップ808)。このディジタル・データは表示/制御用に適するデータであり、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、チャネル番号データ、或るいはキー選択データである。このディジタル・データはコントローラ202に送られ、コントローラ202はこのデータを、表示/制御の目的に使用する(ステップ810)。
【0022】
図6に、図5のフィルタ504および検波器506の詳細図を示す。この実施例で、フィルタ504(図6)は20KHzの能動帯域フィルタであり、検波器506は包絡線検波器である。フィルタ504は周波数偏移変調(FSK)信号を傾斜(slope)検波できるQおよび形状係数を有する。図6の回路は、簡単で低コストで良い性能が得られ有利であるが、位相ロックループ(PLL)を使用する検波スキームのような、他の技術を利用することもできる。
【0023】
この実施例で、図6のフィルタ504は、第1の端が復調器502の出力に結合され、第2の端が抵抗612の第1の端に結合されるコンデンサ610を使用する。抵抗612は第2の端がコンデンサ614の第1の端に結合され、第1の端はコンデンサ616の第1の端および抵抗620の第1の端に結合される。抵抗620は第2の端が接地される。コンデンサ614は第2の端が抵抗618の第1の端に結合される。コンデンサ616は第2の端が抵抗618の第2の端に結合され、これら第2の端は何れも演算増幅器628の第1の入力に結合される。演算増幅器628の第2の入力は、抵抗626の第1の端と抵抗622の第1の端とコンデンサ624の第1の端に結合される。抵抗626の第2の端は基準電圧に結合される。抵抗622とコンデンサ624の第2の端は接地されている。演算増幅器628の出力はコンデンサ630の第1の端に結合され、コンデンサ630の第2の端は抵抗632の第1の端とダイオード634の第1の端に結合され、ダイオード634の第2の端は抵抗636の第1の端とコンデンサ638の第1の端に結合される。抵抗632と抵抗636とコンデンサ638の第2の端は接地される。コンデンサ638の第1の端はフィルタ504の出力である。
【0024】
図6の包絡線検波器506は、第1の端がフィルタ504の出力に結合され第2の端がコンデンサ642の第1の端に結合される抵抗640を使用する。コンデンサ642の第2の端は、抵抗644の第1の端とコンデンサ646の第1の端とトランジスタ648のベースに結合される。トランジスタ648のコレクタは、抵抗644とコンデンサ646の第2の端に結合されると共に、抵抗652と抵抗654の第1の端に結合される。抵抗652の第2の端は基準電圧に結合され、抵抗654の第2の端はコントローラ202に結合される。抵抗654の第2の端は検波器506の出力である。
【0025】
図6の構成要素は、例えば、コンデンサ610=0.01μF、抵抗612=15KΩ、コンデンサ614=270pF、コンデンサ616=270pF、抵抗618=680KΩ、抵抗620=1.8KΩ、抵抗622=2MΩ、コンデンサ624=0.1μF、抵抗626=2MΩ、コンデンサ630=0.1μF、抵抗632=2KΩ、抵抗636=1.5KΩ、コンデンサ638=0.068μF、抵抗640=2.2KΩ、コンデンサ642=3.3μF、抵抗644=150KΩ、コンデンサ646=680pF、抵抗652=47Ω、抵抗654=10KΩ、そして基準電圧=3.6ボルト(コードレス送受話器)および5.0ボルト(コードレス基本ユニット)。
【0026】
本発明を使用する、図1のコードレス電話システム100は、通話中にディジタル信号が送られると、コードレス送受話器108のオーディオ進路を消音する機能を含まない。ディジタル信号が送られているとき、消音するコマンドは発せられず、消音処理は行われない。従って、ディジタル・データの受信中、スピーカ212は消音されないままの状態にある。しかしながら、通話中にコードレス送受話器108がチャネルを変更する場合は例外となる。
【0027】
従って、アナログ式コードレス電話チャネルでのデータと音声の同時使用は、現存するベースバンド・チャネルを別々の部分に分割することにより実現される。ある特定の実施例で、スペクトルの一部約300〜3,300Hzはオーディオ/音声通信に当てられ、スペクトルの一部約10〜30KHzは他の情報、すなわちディジタル・データの通信に当てられる。この好ましい実施例は約20KHzに存在するデータ・チャネルと約2KHzの帯域幅を有する。このデータ・チャネルは約20KHzの中心周波数を有するFSK変調トーンを使用することが好ましい。5〜10KHzのスペクトルもディジタル・データのために使用できるが、スペクトルのこの部分は、より厳格な瀘波とより多くの費用を要するであろう。
【0028】
本文中に記述されている、アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同一のチャネルで同時に通信する本発明による方法では、通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生し、搬送波をディジタル・データで変調して、ディジタル的に変調された信号を発生し、前記アナログ信号とディジタル変調信号を加算して、複合アナログ・ディジタル信号を発生し、RF搬送波をこの複合アナログ・ディジタル信号で変調して、変調されたRF搬送波を発生し、この変調されたRF搬送波を送信する。受信端では、前記変調されたRF搬送波を受信し、このRF搬送波を復調して、複合アナログ・ディジタル信号を再生し、この複合信号を瀘波して、前記アナログ信号とディジタル変調信号を互いに分離し、前記アナログ信号から可聴音声信号を再生し、前記ディジタル変調信号からディジタル・データを検出し、このディジタル・データを、コードレス電話システムで表示または制御のために処理する。このディジタル・データは、制御または表示に適するデータ、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。
【0029】
本発明によるアナログ・コードレス電話システムは、コードレス基本ユニットとコードレス電話ユニット(電話器)を含んでいる。各ユニットは送信部と受信部を備える。送信部は、通話中、第1の可聴音声信号から第1のアナログ信号を発生する第1のオーディオ回路と、第1のディジタル・データで搬送波を変調して、ディジタル的に変調された信号を発生する第1の変調器と、前記第1のアナログ信号と前記ディジタル変調信号を加算して、第1の複合アナログ・ディジタル信号を発生する加算器と、前記第1の複合アナログ・ディジタル信号で第1のRF搬送波を変調して、第1の変調されたRF搬送波を発生する第2の変調器と、前記第1の変調されたRF搬送波を送信する送信器と、を含んでいる。前記第1のディジタル、データは、例えば、電話の発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。受信部には、通話中、第2の変調されたRF搬送波を受ける受信器と、前記第2の変調されたRF搬送波を復調して、第2の複合アナログ・ディジタル信号を発生する復調器と、前記第2の複合アナログ・ディジタル信号を瀘波して、第2のアナログ信号と第2のディジタル変調信号を互いに分離するフィルタと、前記第2のアナログ信号から第2の可聴音声信号を発生するオーディオ回路と、前記第2のディジタル変調信号から第2のディジタル・データを検出する検波器と、コードレス・ユニットで表示または制御用に前記第2のディジタル・データを処理するプロセッサと、前記第2のディジタル・データを受信中、消音されないままの状態にあるスピーカと、を含んでいる。
【0030】
上記のことは本発明の好ましい実施例を述べたもので、特許請求の範囲に記載の本発明の精神と範囲から離れることなく種々の変更、改変、変形が可能である。例えば、図4と図6に関連して述べた回路は、本発明の実施に利用できる例にすぎず、他の構成で実施することもでき、これは当業者が容易に理解できる。図面はコードレス送受話器に利用できるものであるが、同じまたは同じような回路がコードレス基地局で利用され、両ユニットが同じまたは同じような構成要素を有することが好ましい。明細書と特許請求の範囲における用語または語句のうち、当業者にとって平易でない特殊な意味を有するものはなく、従って、この明細書は不当に狭い意味で用語を定義するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明のアナログ式コードレス電話システムのブロック図である。
【図2】
図1のアナログ式コードレス電話システムのコードレス電話ユニット(電話器)のブロック図である。
【図3】
図2のコードレス電話ユニットの送信部のブロック図である。
【図4】
図3の変調器の詳細図である。
【図5】
図2のコードレス電話ユニットの受信部のブロック図である。
【図6】
図5のフィルタと検波器の詳細図である。
【図7】
図1のアナログ・コードレス電話システムにおいて音声とデータを同一チャネルで同時に送信する方法を説明するフローチャートである。
【図8】
図1のアナログ式コードレス電話システムにおいて音声とデータを同一チャネルで同時に受信する方法を説明するフローチャートである。
(産業上の利用分野)
一般に、本発明は、コードレス(cordless)電話システムに関し、特に、音声とデータを同一チャネルで同時に通信するアナログ・コードレス電話システムに関する。
【0002】
(発明の背景)
従来のアナログ式コードレス電話システムは、高周波(Radio Frequency:RF)信号で通信するコードレス基本ユニット(装置)とコードレス電話ユニット(電話器)を含んでいる。このような装置間で音声情報を通信するために、従来のアナログ式コードレス・システムでは、音声チャネルに周波数変調(Frequency Modulation:FM)のアナログ信号を使用する。従来のアナログ式コードレス・システムでは、セキュリティに関するコマンド、ダイヤル番号、発呼者識別(ID)、チャネル番号などのデータを通信するために音声チャネルにディジタル信号を使用する。
【0003】
通話中に、音声チャネルにディジタル信号が送られてくると、コードレス電話ユニット(電話器)内のスピーカが消音されるので、エンドユーザ(利用者)にはこのディジタル信号が聞こえなくなる。この消音はスピーカを通るディジタル信号の音を除去して望ましいが、通話中に相手方の音声も一時的に消してしまう。これはコードレス電話器の利用者には不愉快に感じられる。
【0004】
従って、アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同一のチャネルで同時に通信し、通話中に受信されるディジタル信号の音を除去するけれども、通話に悪影響を及ぼさない方法が必要とされる。
【0005】
(発明の概要)
アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同時に通信する本発明による方法では、通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生し、ディジタル・データで搬送波を変調して、ディタル的に変調された信号を発生し、前記アナログ信号とディジタル変調信号とを加算して、アナログとディジタルの複合信号(composite signal)を発生し、高周波(RF)搬送波をこの複合アナログ・ディジタル信号で変調して、変調されたRF搬送波を発生し、これを伝送する。受信端では、通話中この変調されたRF搬送波を受信し、これを復調して、前記複合アナログ・ディジタル信号を再生し、この複合信号を瀘波して、前記アナログ信号とディジタル変調された信号とを互いに分離し、アナログ信号から可聴音声信号を再生し、コードレス電話システムにおける表示または制御用に、前記ディジタル変調信号からディジタル・データを検出する。このディジタル・データは、制御用または表示用に適する任意のデータ、例えば、発呼者識別(ID)データ、チャネル番号データ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。
【0006】
本発明によるアナログ式コードレス電話システムは、コードレス基本ユニットとコードレス電話ユニット(電話器)を含んでいる。各ユニットは送信部と受信部を備える。送信部には、通話中第1の可聴音声信号から第1のアナログ信号を発生する第1のオーディオ回路、第1のディジタル・データから第1のディジタル的に変調された信号を発生する第1の変調器、前記第1のアナログ信号と前記第1のディジタル変調信号とを加算して、第1の複合アナログ・ディジタル信号を発生する加算器、前記第1の複合アナログ・ディジタル信号で第1のRF搬送波を変調して第1の変調されたRF搬送波を発生する第2の変調器、該第1の変調されたRF搬送波を送信する送信器が含まれる。前記第1のディジタル・データは、制御/表示用に適する任意のデータ、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、チャネル番号データ、或るいはキー選択データである。受信部には、通話中、第2の変調されたRF搬送波を受信する受信器、前記第2の変調されたRF搬送波を復調して第2の複合アナログ・ディジタル信号を発生する復調器、該第2の複合信号を瀘波して、第2のアナログ信号と第2のディジタル的に変調された信号を互いに分離するフィルタ、前記第2のアナログ信号から第2の可聴音声信号を発生するオーディオ回路、前記第2のディジタル変調信号から第2のディジタル・データを検出する検波器、コードレス・ユニット内で表示または制御用に前記第2のディジタル・データを処理するプロセッサ、および前記第2のディジタル・データを受信中、消音されないままの状態にあるスピーカ、が含まれる。
【0007】
(発明の実施の形態)
本発明による、アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同一チャネルで同時に通信する方法では、通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生し、搬送波をディジタル・データで変調してディジタル的に変調された信号を発生し、前記アナログ信号とディジタル変調信号とを加算して複合アナログ・ディジタル信号を発生し、前記複合アナログ・ディジタル信号でRF搬送波を変調して、変調されたRF搬送波を発生し、これを送信する。受信端では、前記RF搬送波を受信し、これを復調して前記複合アナログ・ディジタル信号を再生し、この複合アナログ・ディジタル信号を瀘波して、前記アナログ信号とディジタル変調信号とを分離し、前記アナログ信号から可聴音声信号を再生し、コードレス電話システムにおける表示/制御用に、前記ディジタル変調信号から前記ディジタル・データを検出する。このディジタル・データは、制御用または表示用に適する任意のデータ、例えば、発呼者識別(ID)データ、テキスト・メッセージ・データ、チャネル番号データ、或るいはキー選択データである。
【0008】
図1は、本発明のアナログ式コードレス電話システム100のブロック図である。コードレス電話システム100は、コードレス基地局102(コードレス基本ユニットと称されることもある)とコードレス送受話器108(コードレス電話ユニットと称されることもある)を含んでいる。コードレス基地局102とコードレス送受話器108は、高周波(RF)の信号106で互いに通信する。コードレス基地局102は、一般に、住宅または事業所に供給されている交流(AC)電源114に結合するためのインタフェースを備えている。また、コードレス基地局102は、地上通信線電話通信用の公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)にコードレス基地局102を結合させる、地上通信線116に結合するためのインタフェースを備える。コードレス送受話器(ハンドセット)108は、コードレス基地局102に関連して利用される複数のコードレス送受話器104のうちの1個である。図1に示すように、これら複数のコードレス送受話器104にはコードレス送受話器108〜112(コードレス送受話器1〜N)が含まれる。
【0009】
図2は、図1のアナログ式コードレス電話システム100のコードレス電話ユニット108のブロック図である。図2のコードレス電話ユニット108は、コントローラ202、ユーザ・インタフェース回路204、およびトランシーバ回路206のような、普通の電気的構成要素を含んでいる。ユーザ・インタフェース回路204は、視覚ディスプレイに関連して使用する表示回路208、キーパッドに関連して使用するキーパッド回路210、スピーカ212、およびマイクロフォン214に関連して使用するオーディオ回路を含んでいる。トランシーバ回路206は、通信用にRF技術、特に、周波数変調(Frequency Modulation:FM)技術を使用する。トランシーバ回路206は、900MHzまたは2.4GHzの産業科学医療(Industrial Scientific and Medical:ISM)周波数帯にFM技術を利用することが好ましい。トランシーバ回路206は送信器216と受信器218とアンテナ118を含んでいる。このブロック図2は、コードレス送受話器108についてのものであるが、これと同様なまたは同じ回路がコードレス基地局102および他のコードレス送受話器104にも利用される。
【0010】
コードレス送受話器(ハンドセット)108の基本動作を説明する。コードレス送受話器108のユーザは電話で話をしているとき、マイクロフォン214の中に可聴音声信号を送り込み、マイクロフォン214は、低レベルのアナログ信号をオーディオ回路220に供給しその情報を処理する。この情報は送信器216に送られRF信号によりアンテナ118からコードレス基地局102に送信される。一方、コードレス送受話器108はアンテナ118と受信器218でRF信号を受信し、受信器218はそれを処理してオーディオ回路220に供給する。オーディオ回路220はこれらの信号を処理して、それをスピーカ212に供給し、スピーカ212はユーザのために可聴音声信号を発生する。コントローラ202は受信器218と送信器216とオーディオ回路220を、必要に応じて、制御する。
【0011】
キーパッド回路(keypad circuitry)210と共に使用されるキーパッドは典型的に、従来の電話キー(すなわち、デュアル・トーン多周波数(Dual Tone Multi Frequency:DTMF)キー0〜9、*、#)および制御キーを備えている。電話をかけるとき、使用者がまず最初にキーパッドのキーを押すと、キーパッド回路210は、押されている各キーを個別に検出し、この情報をコントローラ202に供給する。この情報は、キー選択データと呼ばれる。次に、コントローラ202はこのデュアル・トーン多周波信号キー選択データを適当な形式で送信器216に送り、このデータをアンテナ118からコードレス基地局102に送信できるようにする。これに応答して、コードレス基地局102は、デュアル・トーン多周波信号キー選択データに基づいてデュアル・トーン多周波信号トーンを発生し、電話の呼出しを生じさせる。利用者は、通話中、ヴォイス(音声)メールを検索するために、個人識別番号(PIN)を入力する必要があるときなどに、デュアル・トーン多周波信号キーを押すこともある。キーパッドは、コードレス基地局102および送受話器108が通信に使用するチャネルを変更するなど、他の理由のためにも使用される。
【0012】
表示回路208と共に使用される視覚ディスプレイは、押されたキーを視覚表示することにより確認する。このディスプレイは利用者に役立つ他の情報、例えば、発呼者識別(ID)情報、現在の日にちと時刻、現在のチャネル番号、テキスト・メッセージ・データなども表示する。発呼者ID情報は、公衆交換電話網による電話の呼出しが受信されると、例えば、コードレス基地局102からコードレス送受話器108に送信される。コントローラ202は、受信器218からこのデータを受け取り、それを適当な形式でディスプレイの表示回路208に送る。テキスト・メッセージ・データは、電子メール(eメール)または短いメッセージと同様に、電話器にそして電話器から送ることができ、これには、例えば、天候やスポーツに関するメッセージも含まれる。
【0013】
本発明に関して述べると、現存するベースバンド・チャネルを別々の部分に分割することにより、アナログ式コードレス電話のチャネルでデータと音声の同時通信が実現される。ここで説明する実施例では、スペクトルの一部約300〜3,300Hzがオーディオ/音声通信に当てられ、スペクトルの一部約10〜30KHzが他の情報(すなわち、ディジタル・データ)の通信に当てられる。この好ましい実施例は、約20KHzに存在し且つ約2KHzの帯域幅を有するデータ・チャネルを有する。このデータ・チャネルは、約20KHzの中心周波数を有する周波数偏移変調(FSK)トーンを使用することが好ましい。5〜10KHzのスペクトルはディジタル・データにも利用できるが、スペクトルのこの部分は、より厳格な濾波とより多くの費用を要するであろう。
【0014】
図3は、図2のコードレス送受話器108の送信器216のブロック図である。この送信器216には、マイクロフォン214、オーディオ回路220、コントローラ202、変調器302、加算器304、変調器306、電力増幅器308、そしてアンテナ118が含まれる。送信器216は、900MHzまたは2.4GHzのISM帯域内で動作するように構成されている。このようなシステムで音声とデータを同一チャネルで同時に送信する方法を説明するフローチャート(図7)と組み合わせて、図3を詳細に説明する。
【0015】
図2と図7について、図7の開始ブロック700から始まり、利用者はコードレスで通話中、マイクロフォン214の中へ可聴音声を送り込む。オーディオ回路220はマイクロフォンから低レベルの信号を受け取りそれを処理して、アナログ音声信号を発生し(ステップ702)、この音声信号は加算器304に送られる。コントローラ202は、そのアナログ信号が発生されると同時にディジタル・データを発生し、このディジタル・データを変調器302に送る。このディジタル・データは、表示用/制御用に適するデータであり、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。
【0016】
変調器302は、搬送信号をこのディジタル・データで変調し、ディジタル的に変調された信号を発生する(ステップ704)。一般に、このディジタル変調信号は10KHz以上の公称周波数を有する。このディタル変調信号は約20KHzの中心周波数を有し且つ約2KHzの帯域幅を有することが好ましい。このディジタル変調信号は加算器304に送られる。加算器304はこのディジタル変調信号とオーディオ回路220からのアナログ信号とを加算し、複合アナログ・ディジタル信号を出力する(ステップ706)。変調器306において、複合アナログ・ディジタル信号はRF搬送信号を変調し、変調されたRF搬送信号を発生する(ステップ708)。次に、変調されたRF搬送波は電力増幅器308により増幅され(ステップ710)、アンテナ118から送信される。
【0017】
図4に、図3の変調器302の詳細図を示す。この実施例で、変調器302は、周波数偏移変調(FSK)信号発生器である。図4の変調器302は、公称周波数20KHzの方形波を発生する2個のインバータ(インバータ410とインバータ414)で実現される非安定マルチバイブレータを使用する。周波数偏移変調(FSK)は、ダイオード406のダイオード・スイッチで切り替えられるコンデンサとコントローラ202からのディジタル・データを使用して行われる。この回路は、簡単で低コストで良い性能が得られるので特に有利である。
【0018】
この実施例で、図4の変調器302に含まれる抵抗402は第1の端がコントローラ202に結合され、第2の端はコンデンサ404の第1の端に結合されている。コンデンサ404の第2の端は接地される。抵抗402の第2の端とコンデンサ404の第1の端はダイオード406の第1の端に結合される。ダイオード406の第2の端は、抵抗408と抵抗412とコンデンサ416の各第1の端に結合される。インバータ410の有する入力は抵抗408の第2の端に結合され、出力は抵抗412の第2の端に結合される。インバータ414の入力は抵抗412の第2の端およびインバータ410の出力に結合され、出力はコンデンサ416の第2の端に結合される。抵抗418の第1の端は、インバータ414の出力およびコンデンサ416の第2の端に結合され、第2の端は加算器304に結合される。図4の構成要素の値を以下に例示する。抵抗402=10KΩ、コンデンサ404=0.033μF、抵抗408=1KΩ、抵抗412=3.3KΩ、コンデンサ416=0.01μF、抵抗418=820KΩ。
【0019】
変調器302によって発生される方形波は、アナログ音声信号による分周波と相互変調の生成物(product)に関して問題を生じないことが検査と解析によって確認された。別の実施例で、変調器302は正弦波に近似する周波数偏移変調(FSK)信号を発生する。この正弦波信号を実現するためには、RF変調に先立ちマルチバイブレータの出力を瀘波するか、または他のよく知られた正弦波発生技術を使用する。
【0020】
図5は、図2のコードレス送受話器108の受信器218のブロック図である。この受信器218は、アンテナ118、復調器502、フィルタ504、検波器506、およびコントローラ202を含んでいる。受信器218は、900MHzまたは2.4GHzISM帯域内で動作するように構成される。このようなシステムにおいて、音声とデータを同一チャネルで同時に受信する方法を説明するフローチャート(図8)と組み合わせて、図5を詳細に説明する。
【0021】
図5と図8について、図8の開始ブロック800から始まり、変調されたRF搬送信号はアンテナ118で受信される(ステップ802)。この変調されたRF信号は復調器502で復調されて(ステップ804)、複合アナログ・ディジタル信号を発生する。この複合アナログ・ディジタル信号はフィルタ504で瀘波され、アナログ信号とディジタル変調信号とを互いに分離する(ステップ806)。この瀘波は中心周波数約20KHzと帯域幅約2KHzを有する帯域フィルタによって行うことが好ましく、ディジタル・データを搬送する公称20KHzの周波数偏移変調(FSK)トーンが得られる。検波器506は周波数偏移変調(FSK)トーンからディジタル・データを検出する(ステップ808)。このディジタル・データは表示/制御用に適するデータであり、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、チャネル番号データ、或るいはキー選択データである。このディジタル・データはコントローラ202に送られ、コントローラ202はこのデータを、表示/制御の目的に使用する(ステップ810)。
【0022】
図6に、図5のフィルタ504および検波器506の詳細図を示す。この実施例で、フィルタ504(図6)は20KHzの能動帯域フィルタであり、検波器506は包絡線検波器である。フィルタ504は周波数偏移変調(FSK)信号を傾斜(slope)検波できるQおよび形状係数を有する。図6の回路は、簡単で低コストで良い性能が得られ有利であるが、位相ロックループ(PLL)を使用する検波スキームのような、他の技術を利用することもできる。
【0023】
この実施例で、図6のフィルタ504は、第1の端が復調器502の出力に結合され、第2の端が抵抗612の第1の端に結合されるコンデンサ610を使用する。抵抗612は第2の端がコンデンサ614の第1の端に結合され、第1の端はコンデンサ616の第1の端および抵抗620の第1の端に結合される。抵抗620は第2の端が接地される。コンデンサ614は第2の端が抵抗618の第1の端に結合される。コンデンサ616は第2の端が抵抗618の第2の端に結合され、これら第2の端は何れも演算増幅器628の第1の入力に結合される。演算増幅器628の第2の入力は、抵抗626の第1の端と抵抗622の第1の端とコンデンサ624の第1の端に結合される。抵抗626の第2の端は基準電圧に結合される。抵抗622とコンデンサ624の第2の端は接地されている。演算増幅器628の出力はコンデンサ630の第1の端に結合され、コンデンサ630の第2の端は抵抗632の第1の端とダイオード634の第1の端に結合され、ダイオード634の第2の端は抵抗636の第1の端とコンデンサ638の第1の端に結合される。抵抗632と抵抗636とコンデンサ638の第2の端は接地される。コンデンサ638の第1の端はフィルタ504の出力である。
【0024】
図6の包絡線検波器506は、第1の端がフィルタ504の出力に結合され第2の端がコンデンサ642の第1の端に結合される抵抗640を使用する。コンデンサ642の第2の端は、抵抗644の第1の端とコンデンサ646の第1の端とトランジスタ648のベースに結合される。トランジスタ648のコレクタは、抵抗644とコンデンサ646の第2の端に結合されると共に、抵抗652と抵抗654の第1の端に結合される。抵抗652の第2の端は基準電圧に結合され、抵抗654の第2の端はコントローラ202に結合される。抵抗654の第2の端は検波器506の出力である。
【0025】
図6の構成要素は、例えば、コンデンサ610=0.01μF、抵抗612=15KΩ、コンデンサ614=270pF、コンデンサ616=270pF、抵抗618=680KΩ、抵抗620=1.8KΩ、抵抗622=2MΩ、コンデンサ624=0.1μF、抵抗626=2MΩ、コンデンサ630=0.1μF、抵抗632=2KΩ、抵抗636=1.5KΩ、コンデンサ638=0.068μF、抵抗640=2.2KΩ、コンデンサ642=3.3μF、抵抗644=150KΩ、コンデンサ646=680pF、抵抗652=47Ω、抵抗654=10KΩ、そして基準電圧=3.6ボルト(コードレス送受話器)および5.0ボルト(コードレス基本ユニット)。
【0026】
本発明を使用する、図1のコードレス電話システム100は、通話中にディジタル信号が送られると、コードレス送受話器108のオーディオ進路を消音する機能を含まない。ディジタル信号が送られているとき、消音するコマンドは発せられず、消音処理は行われない。従って、ディジタル・データの受信中、スピーカ212は消音されないままの状態にある。しかしながら、通話中にコードレス送受話器108がチャネルを変更する場合は例外となる。
【0027】
従って、アナログ式コードレス電話チャネルでのデータと音声の同時使用は、現存するベースバンド・チャネルを別々の部分に分割することにより実現される。ある特定の実施例で、スペクトルの一部約300〜3,300Hzはオーディオ/音声通信に当てられ、スペクトルの一部約10〜30KHzは他の情報、すなわちディジタル・データの通信に当てられる。この好ましい実施例は約20KHzに存在するデータ・チャネルと約2KHzの帯域幅を有する。このデータ・チャネルは約20KHzの中心周波数を有するFSK変調トーンを使用することが好ましい。5〜10KHzのスペクトルもディジタル・データのために使用できるが、スペクトルのこの部分は、より厳格な瀘波とより多くの費用を要するであろう。
【0028】
本文中に記述されている、アナログ式コードレス電話システムにおいて、音声とデータを同一のチャネルで同時に通信する本発明による方法では、通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生し、搬送波をディジタル・データで変調して、ディジタル的に変調された信号を発生し、前記アナログ信号とディジタル変調信号を加算して、複合アナログ・ディジタル信号を発生し、RF搬送波をこの複合アナログ・ディジタル信号で変調して、変調されたRF搬送波を発生し、この変調されたRF搬送波を送信する。受信端では、前記変調されたRF搬送波を受信し、このRF搬送波を復調して、複合アナログ・ディジタル信号を再生し、この複合信号を瀘波して、前記アナログ信号とディジタル変調信号を互いに分離し、前記アナログ信号から可聴音声信号を再生し、前記ディジタル変調信号からディジタル・データを検出し、このディジタル・データを、コードレス電話システムで表示または制御のために処理する。このディジタル・データは、制御または表示に適するデータ、例えば、発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。
【0029】
本発明によるアナログ・コードレス電話システムは、コードレス基本ユニットとコードレス電話ユニット(電話器)を含んでいる。各ユニットは送信部と受信部を備える。送信部は、通話中、第1の可聴音声信号から第1のアナログ信号を発生する第1のオーディオ回路と、第1のディジタル・データで搬送波を変調して、ディジタル的に変調された信号を発生する第1の変調器と、前記第1のアナログ信号と前記ディジタル変調信号を加算して、第1の複合アナログ・ディジタル信号を発生する加算器と、前記第1の複合アナログ・ディジタル信号で第1のRF搬送波を変調して、第1の変調されたRF搬送波を発生する第2の変調器と、前記第1の変調されたRF搬送波を送信する送信器と、を含んでいる。前記第1のディジタル、データは、例えば、電話の発呼者IDデータ、テキスト・メッセージ・データ、或るいはキー選択データである。受信部には、通話中、第2の変調されたRF搬送波を受ける受信器と、前記第2の変調されたRF搬送波を復調して、第2の複合アナログ・ディジタル信号を発生する復調器と、前記第2の複合アナログ・ディジタル信号を瀘波して、第2のアナログ信号と第2のディジタル変調信号を互いに分離するフィルタと、前記第2のアナログ信号から第2の可聴音声信号を発生するオーディオ回路と、前記第2のディジタル変調信号から第2のディジタル・データを検出する検波器と、コードレス・ユニットで表示または制御用に前記第2のディジタル・データを処理するプロセッサと、前記第2のディジタル・データを受信中、消音されないままの状態にあるスピーカと、を含んでいる。
【0030】
上記のことは本発明の好ましい実施例を述べたもので、特許請求の範囲に記載の本発明の精神と範囲から離れることなく種々の変更、改変、変形が可能である。例えば、図4と図6に関連して述べた回路は、本発明の実施に利用できる例にすぎず、他の構成で実施することもでき、これは当業者が容易に理解できる。図面はコードレス送受話器に利用できるものであるが、同じまたは同じような回路がコードレス基地局で利用され、両ユニットが同じまたは同じような構成要素を有することが好ましい。明細書と特許請求の範囲における用語または語句のうち、当業者にとって平易でない特殊な意味を有するものはなく、従って、この明細書は不当に狭い意味で用語を定義するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明のアナログ式コードレス電話システムのブロック図である。
【図2】
図1のアナログ式コードレス電話システムのコードレス電話ユニット(電話器)のブロック図である。
【図3】
図2のコードレス電話ユニットの送信部のブロック図である。
【図4】
図3の変調器の詳細図である。
【図5】
図2のコードレス電話ユニットの受信部のブロック図である。
【図6】
図5のフィルタと検波器の詳細図である。
【図7】
図1のアナログ・コードレス電話システムにおいて音声とデータを同一チャネルで同時に送信する方法を説明するフローチャートである。
【図8】
図1のアナログ式コードレス電話システムにおいて音声とデータを同一チャネルで同時に受信する方法を説明するフローチャートである。
Claims (25)
- コードレス電話システムにおいて音声とデータを同時に通信する方法であって、
通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生するステップと、
通話中、ディジタル変調信号をディジタル・データから発生するステップと、
前記アナログ信号と前記ディジタル変調信号を加算して、複合アナログ・ディジタル信号を発生するステップと、
前記複合アナログ・ディジタル信号で高周波(RF)搬送波を変調するステップと、
前記変調されたRF搬送波を送信するステップと、からなる前記方法。 - 前記ディジタル・データが発呼者識別(ID)データからなる、請求項1記載の方法。
- 前記ディジタル・データが視覚表示用のテキスト・メッセージ・データからなる、請求項1記載の方法。
- 前記ディジタル変調信号を発生するステップで、周波数偏移変調(FSK)信号を発生する、請求項1記載の方法。
- 前記アナログ信号を発生するステップで、500〜5,000Hzの範囲内にある周波数を有するアナログ信号を発生し、前記ディジタル変調信号を発生するステップで、10〜30KHzの範囲内にある公称周波数を有するディジタル信号を発生する、請求項1記載の方法。
- 音声とデータをコードレス電話システムにおいて同時に通信する方法であって、
通話中、変調された高周波(RF)搬送波を受信するステップと、
前記変調されたRF搬送波を復調して、複合アナログ・ディジタル信号を発生するステップと、
前記複合アナログ・ディジタル信号を瀘波して、アナログ信号とディジタル変調信号とを互いに分離するステップと、
前記アナログ信号から可聴音声信号を発生するステップと、
前記ディジタル変調信号からディジタル・データを検出し、コードレス電話システムで表示または制御用に前記ディジタル・データを処理するステップと、からなる前記方法。 - ディジタル・データが発呼者識別(ID)データからなる、請求項6記載の方法。
- ディジタル・データが視覚表示用のテキスト・メッセージ・データからなる、請求項6記載の方法。
- ディジタル・データを検出するステップで、周波数偏移変調(FSK)信号からディジタル・データを検出する、請求項6記載の方法。
- 前記アナログ信号の周波数が500〜5,000Hzの範囲内にあり、前記ディジタル変調信号の公称周波数が10〜30KHzの範囲内にある、請求項6記載の方法。
- 通話中、可聴音声信号からアナログ信号を発生するオーディオ回路と、
ディジタル・データで搬送波を変調して、ディジタル変調信号を発生する第1の変調器と、
前記アナログ信号と前記ディジタル変調信号を加算して、複合アナログ・ディジタル信号を発生する加算器と、
前記複合アナログ・ディジタル信号で高周波(RF)搬送波を変調して、変調されたRF搬送波を発生する第2の変調器と、
前記変調されたRF搬送波を送信する送信器と、からなるコードレス電話デバイス(device)。 - コードレス電話デバイスがコードレス電話ユニットを含む、請求項11記載のコードレス電話デバイス。
- コードレス電話デバイスがコードレス基地局を含む、請求項11記載のコードレス電話デバイス。
- ディジタル・データが発呼者識別(ID)データからなる、請求項11記載のコードレス電話デバイス。
- ディジタル・データが視覚表示用のテキスト・メッセージ・データからなる、請求項11記載のコードレス電話デバイス。
- ディジタル変調信号を発生する第1の変調器が周波数偏移変調(FSK)信号を発生する、請求項11記載のコードレス電話デバイス。
- 前記アナログ信号を発生するオーディオ回路が、500〜5,000Hzの周波数を有するアナログ信号を発生し、前記ディジタル変調信号を発生する第1の変調器が、10〜30KHzの公称周波数を有するディジタル変調信号を発生する、請求項11記載のコードレス電話デバイス。
- 通話中、変調されたRF搬送波を受信する受信器と、
前記変調されたRF搬送波を復調して、複合アナログ・ディジタル信号を発生する復調器と、
前記複合アナログ・ディジタル信号を瀘波して、アナログ信号とディジタル変調信号とを互いに分離するフィルタと、
前記アナログ信号から可聴音声信号を発生するオーディオ回路と、
前記ディジタル変調信号からディジタル・データを検出する検波器と、
コードレス電話デバイスで表示または制御用にディジタル・データを処理するプロセッサと、
ディジタル・データを受信中、消音されないままの状態にあるスピーカと、からなるコードレス電話デバイス。 - コードレス電話デバイスがコードレス電話ユニットを含む、請求項18記載のコードレス電話デバイス。
- コードレス電話デバイスがコードレス基地局を含む、請求項18記載のコードレス電話デバイス。
- ディジタル・データが発呼者識別(ID)データからなる、請求項18記載のコードレス電話デバイス。
- ディジタル・データが視覚表示用のテキスト・メッセージ・データからなる、請求項18記載のコードレス電話デバイス。
- 検波器が、周波数偏移変調(FSK)信号を含むディジタル変調信号からディジタル・データを検出する、請求項18記載のコードレス電話デバイス。
- アナログ信号が500〜5,000Hzの周波数を有し、ディジタル信号が10〜30KHzの公称周波数を有する、請求項18記載のコードレス電話デバイス。
- コードレス電話デバイスであって、
送信部が、
通話中、第1の可聴音声信号から第1のアナログ信号を発生する第1のオーディオ回路と、
通話中、第1のディジタル・データから第1の周波数偏移変調(FSK)信号を発生する周波数偏移変調信号発生器と、
前記第1のアナログ信号と前記第1の周波数偏移変調(FSK)信号を加算して、第1の複合アナログ・ディジタル信号を発生する加算器と、
前記第1の複合アナログ・ディジタル信号で第1の高周波(RF)搬送波を変調して、第1の変調されたRF搬送波を発生するRF変調器と、
前記第1の変調されたRF搬送波を送信する送信器と、を含み、
受信部が、
通話中、第2の変調されたRF搬送波を受信する受信器と、
前記第2の変調されたRF搬送波を復調して、第2の複合アナログ・ディジタル信号を発生する復調器と、
前記第2の複合アナログ・ディジタル信号を瀘波して、第2のアナログ信号と第2の周波数偏移変調(FSK)信号とを互いに分離する帯域フィルタと、
前記第2のアナログ信号から第2の可聴音声信号を発生する第2のオーディオ回路と、
前記第2の周波数偏移変調(FSK)信号から第2のディジタル・データを検出する包絡線(エンベロープ)検波器と、
コードレス電話デバイスの制御と表示のために前記第2のディジタル・データを処理するプロセッサと、
第2のディジタル・データを受信中、消音されないままの状態にあるスピーカと、からなる、コードレス電話デバイス。
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