JP2004520486A - 銅含有焼結鉄材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】浸入された材料の含有量と釣り合う高い銅含有量を有する鉄材料製品を製造し、従来技術で必要とされた追加的な工程という不利がない方法を提供することである。
【解決手段】
銅を12〜26重量%の範囲で含有する、鉄を基礎とする焼結製品の製法であって、この製法は、所望の組成を有する粉末混合物を製造し、その際、鉄と銅の全含有量の少なくとも一部が、鉄と不可分に結合された銅を有する鉄粉末、例えば、予備合金又は拡散結合された鉄粉末により供給され、前記粉末混合物を圧縮して、製造すべき製品の圧粉体を形成し、かつ前記圧粉体を焼結させる工程を含む。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、焼結鉄材料、それから製造された製品及びそれらの製造方法、特に、銅含有鉄材料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
粉末冶金ルートは、慣用の鋳込及びインゴット加工工程によっては製造できない金属材料のデザインを可能にする。低融点を有する金属、例えば鉛及び銅を、焼結鉄粉末冶金生成物に浸入させることは、公知である。鉛は、焼結鉄材料の機械加工性を改良するために使用されるが、他方、銅は、この効果も有するが、焼結材料に授与される他の所望の特性も有する。鉛は、今日、その環境に有害な特性のために、避けられている。銅は機械加工性を改良し、焼結品の熱伝導性も改良する。
【0003】
銅浸入生成物は、例えば内燃機関のシリンダーヘッド中のはめ込弁座のような用途のために、自動推進乗物産業で広範囲に使用されている。そのような製品は、繰り返される衝撃荷重、限界潤滑(marginal lubrication)、高い使用温度及び高い腐食性ガスを含む非常に困難な条件下で、作業せねばならない。これらの条件に耐える特性は、鉄マトリックス系の好適なデザインにより得られる。そのような鉄マトリックスは、しばしば高度に合金化されており、これは、機械加工性に逆に影響する。機械加工性は、生産性に影響するので、これは、エンジン製作者にとり、生産に関連して、重要である。銅浸入は、改良された機械加工性を提供すると同時に、銅自体は、改良された熱伝導性を提供し、これは、操作使用温度を低下させる効果を有し、機械的性質を保持する助けとなる。
【0004】
浸入工程は、銅合金圧粉体と鉄成分とを接触させて積み重ね、2つのアイテムの積重ねアセンブリを、不活性又は還元性気体雰囲気下に、約1100℃の範囲の焼結温度で焼結炉中を通過させることにより行われる。このように、焼結と浸入は同時に行われる。この焼結工程の間、銅合金圧粉体は融解し、溶融合金は、毛管作用により鉄成分の孔に浸入し、これを充たす。相互に連結した孔のみが、この方法で充填でき、孤立した又はさもなければ連結していない孔隙は、そのように充填することができない。鉄材料に適合し、かつ望ましくない反応又はその浸食ができるだけ回避されるように、銅合金圧粉体の組成は選択される。銅合金圧粉体の重量は、孔の大部分を充填できるように選択されるが、前記したように、いくつか孔隙が残るのは避けられない。
【0005】
前記工程の変法において、銅合金圧粉体は、予備焼結された(pre-sintered)鉄成分と積み重ねられ、この2つが、焼結炉を通過して、浸入が行われる。
【0006】
浸入工程は、余分の工程段階が含まれるために費用のかかる工程である。工程は、銅合金粉末混合物を別に製造し、粉末混合物から正確な重量の好適な圧粉体に圧縮し、圧粉体と鉄製品自体とを積み重ね、その後、焼結炉に通し、焼結及び浸入させた製品を冷却後にバレル仕上げして、焼結工程の間に製品上に不可避的に形成される粉状堆積物を除く、追加の工程を必要とする。
【0007】
慣用の銅浸入鉄産物において、銅含有量のレベルは、一般に、15〜25重量%の範囲にある。無浸入(non-infiltrated)産物では、予備圧縮(pre-compacted)された粉末混合物に約5重量%までの銅粉末を添加するのが普通である。無浸入鉄材料へのそのような比較的少量の銅の添加は、存在する液体銅相の故に、焼結工程を補助する。
【0008】
圧縮及び焼結の前に、最初の粉末混合物中ヘ元素銅の適切な量を添加することにより、浸入工程で得られる銅濃度を付け加える試みがあった。しかしながら、例えば、粉末粒径、粉末密度及び粉末粒子形態における差のために、粉末混合物を取り扱う間に、銅の分離が起こる傾向がある。そのような粉末分離は、生じた産物中に認容できない変異を引き起こす。前記した約5重量%までの場合のように、元素銅粉末少量のみが存在するならば、分離は、やはり起こるが、生じた産物中での影響は最小化され、深刻な問題は引き起こさない。
【0009】
最も困難な使用環境を有するエンジン用はめ込弁座のような部材は、ひところは、例えばM3/2クラス鋼のような高度に合金化された鋼からもっぱら製造された。そのような鋼は、相対的に高い量のクロム、タングステン、モリブデン、バナジウム等々を含有する。そのような材料から製造された部材は優れた性能及び長い使用寿命を有するが、製造及び加工に本質的に費用がかかる。第一に、高い固有の材料費のために、製造に費用がかかり、かつ第二に、そのミクロ構造中に高い硬質カーバイド含有量を有する部材の機械加工は困難なので、加工に費用がかかる。低コストへの終わりなき探求において、多数の研究が実施され、相対的に高い割合の実質的に純粋な鉄粉末を粉末混合物に添加することにより、材料費を減じ、かつ硬質相の量を減じ、かつ銅又はチップ破断相(chip-breaking phases)のような、機械加工性を補助する相を添加することにより、生じた焼結材料を機械加工しやすくして、その結果として、加工費を減じた。
【0010】
例えばGB−A−2188062で例示されているようなこれらの新規の材料の性能及び寿命の長さについての欠点は、粉末混合物中のオリジナルの圧縮鉄粉末粒子を一緒に焼結して形成された鉄顆粒のコア中に保有された軟質フェライト相であり、この相は、その耐摩耗性及び強度特性に有害に影響し得る。そのような材料は、最初に、例えば、高度に合金化されたM3/2材料約50%及び純粋鉄粉末約50%の混合物と、炭素、潤滑ワックス等の少量の添加物とを含んでよい。完全に焼結された時ですら、鉄顆粒は、フェライトコアを有し、M3/2領域から鉄顆粒の表面領域にクロムが多少のみ拡散しており、そこでは、焼結後、マルテンサイトが形成され得る。この構造は、材料が浸入されるか又は約5重量%までの元素銅が粉末混合物に添加されていた場合ですら、まだ該当する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、浸入された材料の含有量と釣り合う高い銅含有量を有する鉄材料製品を製造し、従来技術工程で必要とされた追加的な工程段階という不利がない方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
他の利点は、以下の本発明の記述から明らかとなろう。
【0013】
本発明の第一の局面により、銅を12〜26重量%の範囲で含有する鉄を基礎とする焼結製品の製造法が提供され、この製法は、
所望の組成を有する粉末混合物を製造し、その際、鉄と銅の全含有量の少なくとも一部が、鉄と不可分に結合された銅を有する鉄粉末により供給される工程と、前記粉末混合物を圧縮して、製造すべき製品の圧粉体(green compact)を形成する工程と、前記圧粉体を焼結させる工程とを含む。
【0014】
銅含有量は、主に、製造された製品の熱伝導性を増加させることが意図されるが、他の重要な利点も、本発明の方法により製造された製品に提供される。熱伝導性で要求される増加は、12重量%以下の銅で得られるが、焼結の間に、材料から溶融銅の26重量%以上が「流出(bleeding)」することが、問題である。
【0015】
有利には、銅含有量は、15〜20重量%の範囲であってよい。
【0016】
本発明による方法では、銅と不可分に結合した鉄粉末は、予備合金粉末であるのが効果的である。というのも、各粉末粒子が鉄と銅の両方を含み、従って、鉄と銅との間の深刻な分離が不可能だからである。鉄および銅粉末粒子は、2つの基本型の粉末素材から選択することができ、予備合金された鉄−銅粉末又は拡散結合された鉄−銅粉末である。予備合金された鉄−銅粉末は、成分材料を一緒に融解し、次いで、溶融融液を、例えば、水またはガスにより霧化して、所望の予備合金された粉末を生成する、公知技術により製造することができる。拡散結合鉄−銅粉末は、例えば、元素鉄及び銅粉末の混合物を製造し、かつそれらを圧縮しないで、炉を通過させ、その結果、粒子間に拡散が生じて、相互に結合されることにより製造する。そうして形成された「塊(cake)」に、光破砕操作を施して、鉄と銅双方を相互に接着して含む粒子に粉砕する。そのような工程は、各鉄粒子の外側域へ幾つかの銅の拡散を生じる。
【0017】
本発明の方法は、従来技術浸入工程でのように、単独の銅合金粉末混合物及びその後の圧粉体を製造する必要はなく、鉄材料圧粉体と積み重ねる必要はなく、かつ最終焼結製品に、その上に接着した堆積物を除去する処置をする必要がないので、従来技術工程の幾つかの工程段階が省かれる。
【0018】
本発明の方法により授与される特別な利点は、合金鋼粉末及び低合金鉄又は実質的に純粋な鉄粉末の混合物を含むこれらの鉄材料の加工に関する。例えば炭素粉末が添加されたそのような混合物を使用し、それらを圧縮、焼結及び焼結後熱処理して、例えば内燃機関のはめ込弁座のような製品に加工することは公知である。そのような従来技術材料は、前記の慣用の工程の1つにより、銅合金を浸入させても、又はさせなくてもよい。そのような材料は、例えば、GB−A−2188062及びEP−A−0312161に記載のこれらの材料及び製造工程により例示されている。これらの材料は、例えば、高度に合金された鋼粉末約50重量%と実質的に純粋な鉄粉末約50重量%との割合を含んでよい。合金鋼粉末は、通常、クロムを含有し、これは、約1100℃の一般焼結条件下で、焼結後の製品の冷却時にマルテンサイトの形成を促進するこれらの合金形成元素中、拡散速度の点から、炭素の次に最も移動性である元素原子の1つである。炭素原子は最も移動性であり、結晶構造中、鉄原子の隙間に入る。しかしながら、クロムは、鉄と類似の原子寸法及び重量を有するので、鉄と置き換わり、結果的に、一般的焼結条件下で、鉄と類似の移動性を有する。クロムの存在は、それがその中に拡散していく焼結材料の領域にマルテンサイトの形成を促進する。マルテンサイトは焼結サイクルの最後に材料を冷却する際に形成される。ベルト又は移動ビーム(walking-beam)型機構のような、製品を、一般に、例えばトレイ上に支持して、炉の中を輸送するための連続的移動手段を有する炉中で、そのような製品に対し、焼結がしばしば実施される。一般に、炉の第一部分で製品温度を焼結温度まで上昇させ、第二部分では製品を焼結温度に保持し、かつ第三部分では製品を焼結温度から冷却して、製品が焼結炉から出る際に被る重大な酸化を妨げる温度にすることができる。製品は、一般に、炉を通って流れる連続的保護ガス雰囲気下で焼結され、この保護ガス雰囲気は、中性又は還元性雰囲気を提供し、空気(酸素)が炉に入るのを防止するのに役立つ。雰囲気は、炉に空気が入るのを防止するために、炉内でほんの僅かにプラスの圧力を有する、実質上、大気圧である。焼結材料が、オリジナルの混合物中に、重大量の鉄粉末を含有する場合は、圧縮鉄粉末粒子の焼結から生じる鉄顆粒が、フェライトからパーライトまでの範囲のミクロ構造を有し、かつ鉄富裕非工具(non−tool)鋼領域のコア中に、炭素含有量に依存する2相の混合物を有することがしばしば判明した。鉄顆粒の外部域は、一般に、焼結操作の間にその中に拡散したクロムから起因するマルテンサイトを含むが、コアは、本質的に、添加炭素の濃度に依存して、フェライトとして又はパーライトとして又はフェライト及びパーライトの混合物としてとどまる。焼結し放しの状態では、中心に多少のフェライトがあってもよく、顆粒の外部域は、マルテンサイト/ベイナイトの混合物であるが、鉄富裕非工具鋼相又は顆粒構造は、主にパーライトからなる。焼結製品中にオーステナイトが幾分か保持されているならば、それは、一般に、焼結後の極低温処理により変態される。極低温処理後に通常実施される焼戻し操作の間、パーライト相の部分的分解が起こり、鉄富裕顆粒又は相中にフェライトエリアの形成をもたらす。このことは、フェライトの存在による粗悪な耐摩耗性及びフェライトによる低強度も有する材料をもたらしうる。焼戻し処理の前の、任意の残存γ−相(オーステナイト)をマルテンサイトに変態させる極低温処理を含む焼結後熱処理は、焼戻し工程の望ましくない副作用であるパーライトの分解を起こすよりむしろマルテンサイト相の硬度及び脆性の程度を減じることができる。焼戻し処理が、予期される使用温度を超える温度で実施されるので、使用環境(例えば、内燃機関の燃焼室中のはめ込弁座)で製品の寸法安定性が保証される。しかしながら、そのような処理は、フェライト相の存在(少なくともフェライトの一部を生じる責任がある以外に)又はその本質的に乏しい耐磨耗性及び機械的性質に影響しない。
【0019】
銅及びクロムを鉄顆粒の中心に向けて拡散させるのを促進することにおいて、(拡散結合形又は鉄との予備合金形からの)銅とクロムの相乗効果があるように見える、本発明の方法を用いて、鉄顆粒のコアがフェライト又はパーライト又はこれらの混合物としてとどまる代わりに、鉄顆粒のコアは、通常の炉冷却の間に、マルテンサイトに変態するのが見られることが判明した。予備合金鉄−銅又は拡散結合鉄−銅粉末を使用する本発明の工程により製造された焼結鉄材料は、鉄顆粒中へのクロム又は他のマルテンサイト促進元素の拡散のために、鉄富裕顆粒のコア中にマルテンサイトの存在を示す。マルテンサイトは、オーステナイトの冷却の間に、形成され、任意の保持されたオーステナイトは焼結後の極低温処理により変態される。焼結温度からの冷却工程の間に、幾つかのオーステナイトはベイナイトに変態することもある。次いで、マルテンサイトは焼戻されて、容易に機械加工できる焼戻しマルテンサイトの構造を形成することができる。しかしながら、鉄顆粒の予め柔らかいフェライト/パーライト性コアが、いまや、本発明工程のために、より硬く、より強くかつより耐摩耗性である材料を含むことに注目するのは重要である。予備合金及び拡散結合鉄−銅材料を形成するために使用された加工は、銅相の鉄成分中への少なくとも多少の拡散を引き起こし、かつ銅の存在は、クロム及び他のマルテンサイト促進元素の、焼結時に形成された鉄顆粒のコアへの拡散を補助し、従ってマルテンサイトが形成されるのを可能にすると信じられている。
【0020】
本発明の方法により材料を製造するテストと、従来技術の浸入工程によるが、実質的に同一の加工パラメーター、例えば、圧縮圧力及び焼結温度、を使用して実質的に同一の材料を製造するテストとは、前記されたように鉄−銅予備合金又は拡散結合粉末を使用する有益な効果を示した。1)本発明の方法により、2)同時に行う焼結及び浸入のルートにより、かつ、3)最初の粉末混合物に13重量%の元素銅粉末を添加し焼結する(即ち浸入なしかつ予備合金鉄−銅粉末の添加なし)ことにより、銅含有量を除き、ほぼ同一の組成の材料が製造された。
【0021】
同じ加工条件下で、慣用の浸入技術により製造された材料は、鉄顆粒コア中にマルテンサイト形成の有益な効果を示さない。走査型電子顕微鏡による分析は、本発明方法により製造された材料の粒子コア中にクロムの存在を示した。強調すべきは、比較テストで使用する加工条件は、従来技術の商品の製造に使用する加工条件と同一であり、従って、全ての因子を考慮した現行の最適加工条件に相当するということである。
【0022】
本発明方法により製造された材料に、焼結後熱処理、例えば、−120℃以下の極低温処理も施し、任意の残留するオーステナイト相をマルテンサイトに変換し、その後、焼戻して、マルテンサイトをより軟らかく、寸法的に一層安定で、機械加工しやすくする。
【0023】
このように、本発明の1態様の特徴により、粉末混合物は、予備合金又は拡散結合鉄−銅粉末の他に、相対的に非合金の鉄粉末を含む粉末成分と、合金形成元素として、少なくとも多少のクロム又は他のマルテンサイト促進元素を含有する鋼粉末を含む粉末成分とを含有する。あるいは、又は補足的に、粉末混合物は、追加のマルテンサイト促進元素材料、例えばモリブデン及び/又はニッケル、を含んでもよい。
【0024】
M3/2高速度鋼粉末を利用する例は、本明細書中に記載されているが、任意の他の好適な工具鋼又は高速度鋼、例えばクロム含有鋼粉末、を、それから製造される製品を使用できる用途に応じて使用してもよい。
【0025】
他の鋼材料の例は、Cr 17重量%、Mo 2重量%、Ni 13重量%、及び残りにFeを含み、実質的に炭素不含のステンレス鋼である、所謂316鋼である。
【0026】
従って、銅を、焼結鉄材料に導入する方法、即ち、その間に反応を起こす処理の前に存在した鉄イオンと結合させることによる方法は、クロム又は他のマルテンサイト促進元素の鉄マトリックス中への拡散を助ける、予期せぬ相乗効果を有し、焼結後の冷却時にマルテンサイトに変態するのを助けるか又は保有オーステナイトの極低温処理による変態を促進するようにみえる。
【0027】
鉄−銅予備合金又は拡散結合材料の組成は、例えば、鉄−20銅であるのが望ましい。粉末混合物は、例えば、鉄、鉄−銅、予備合金鋼粉末及び炭素粉末を含む粉末成分を有して構成されてよい。鉄−銅予備合金粉末の量は、製品中に必要とされる最終銅含有量及び鉄−銅予備合金粉末の初期組成に依存する。
【0028】
鉄−銅予備合金及び/又は拡散結合材料を、元素銅粉末の添加と一緒に粉末混合物へ使用することは、除外されておらず、ある状況では、有益であることもある。予備合金及び拡散結合鉄−銅粉末の両方の効用を粉末混合物に使用することもできる。
【0029】
予備合金鉄−銅材料は、鉄顆粒中でのマルテンサイトの形成を促進する点で、拡散結合鉄−銅材料より、多少有効であるように思える。そのため、予備合金材料の使用が好ましい。けれども、従来技術の浸入材料は、鉄顆粒コア中にどんなマルテンサイトも生産せず、コアは、パーライト及びフェライトの混合物のみを含むのに対して、拡散結合材料は、焼結及び引き続きの加工後にマルテンサイトを生産することが指摘されている。
【0030】
本発明の第二の局面により、本発明の第一の局面により製造される焼結製品が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
本発明が一層完全に理解されるために、実施例を、添付図に関してのみ説明することにより記述するつもりである。
【0032】
はめ込弁座材料−例1
内燃機関用はめ込弁座の製造に使用される代表的組成の鉄粉末混合物を、種々のルートで準備した。それらを製造するために使用される現実の構成成分粉末に関する粉末混合物の組成は、下記表1に記載されたとおりであった。
【0033】
【表1】
Figure 2004520486
【0034】
例1は、本発明の方法により調製された材料であり、鉄全部及び銅の一部は、予備合金鉄−20銅粉末として添加されていた。予備合金粉末は、最終材料に対し、銅約9.5重量%を寄与する。元素銅粉末6重量%が、更に最初の粉末混合物に添加され、銅の合計を15重量%までとした。鋼予備合金粉末は、水で霧化されたM3/2粉末であり、C1、Cr4、Mo5、V3、W5の規格組成を有する。元素銅粉末の6重量%のみが添加されたので、分離は最小となった。
【0035】
例1aは、鉄粉末含有量の全てが、純粋鉄粉末として提供され、銅含有量が、元素銅粉末13重量%として提供されている場合の粉末混合物である。ここで前に議論された理由のため、そのような高い含有量の元素銅粉末を用いて、そのような材料は通常製造しないが、クロムの鉄成分中へ拡散する特徴に銅含有量が及ぼす影響を決定するために材料を製造した。
【0036】
例1bは、GB−A−2188062による従来技術工程により製造され、銅は、同時の焼結及び浸入工程を経て供給されている。
【0037】
粉末全てをY−コーン(Y-cone)ミキサー中で、既定の原則に従い混合した。圧縮圧力は、各場合に650〜800MPaの範囲であり、その後、コンベヤ炉で約1100℃で焼結し、全例は、同一条件下で焼結させた。焼結後、全例を−120℃で極低温で処置し、構造中に残存するオーステナイト(γ−相)を変態させ、次いで、600℃で2時間焼戻して、マルテンサイトを軟化し、これをより寸法的に安定にし、機械加工性の品質を増加させる。
【0038】
下記表2は、成分元素、焼結材料の密度及び極低温及び焼戻しの焼結後処理の後の最終硬度に関する、現実の組成を示す。
【0039】
【表2】
Figure 2004520486
【0040】
例1により製造された試料のミクロ構造は、鉄顆粒のコア中ですら焼戻されたマルテンサイト構造を示した。マルテンサイトは、焼結温度からの冷却時に形成された。極低温処理を使用して、材料のM3/2相中に保持された任意のオーステナイトをマルテンサイトに変態させた。オーステナイトからマルテンサイトへの変化を、顕微鏡下で見るのは容易ではない。変化は、オーステナイトからマルテンサイトへの変化時の硬度の増加により明示される。
【0041】
例1aからの試料は、焼結温度から冷却される際に生じた幾つかのマルテンサイトを含むミクロ構造を示し、かつオーステナイトを保有した。極低温処理の後、保有されるオーステナイトは、M3/2領域中でマルテンサイトに変態し、鉄顆粒は主たるパーライト(フェライト及びセメンタイトのラメラ構造を含む相)及び幾つかのフェライトを含んだ。パーライトは、グラファイトとして添加された炭素粉末によって形成されるが、鉄顆粒コア中にクロムが不在のため、マルテンサイトは形成されなかった。焼戻しの際に、パーライトの広範囲の分解が起こり、フェライトの容積フラクションは焼結し放しの状態のものと比べて増加した。従って、例1a材料の耐摩耗性は、劣っており、硬度数値により証明される、機械的性質も劣る。
【0042】
例1bからの試料は、例1aとほぼ同じ構造及び特性を示した。この材料は、GB−A−2188062の公知工程により製造された。例1bの硬度は、例1より僅かに高く、これは、浸入後の材料のより高い密度に帰せられる。しかしながら、例1bの材料は、焼戻し後に、本質的により弱いフェライトエリアの広範な数を示し、本発明の方法により製造された例1により示される所望の焼戻しマルテンサイト構造を示さなかった。
【0043】
図1は、無鉛ガソリンで6000rev/分で180時間運転させた1.8l、4−シリンダー、16−バルブエンジンの排気位置での、例1の材料から製造されたはめ込弁座のはめ込弁座磨耗性のヒストグラムを示し、エンジンは、Stellite(登録商標名)に面したバルブ(Stellite faced valve)を有する。このテストの合格基準は、はめ込弁座磨耗が、100μmを超えるべきでないことである。図1から見てとれるように、弁座位置4で、最大磨耗は60μmであり、他の全てのはめ込弁座は、約30μm以下の磨耗を有する。
【0044】
このように、例1、1a及び1bから、製造における唯一の実質的な差は、銅を焼結材料に導入する方法であったことが明らかである。改良された構造及び特性は、少なくとも銅の部分が不可分に鉄と結合している鉄−銅予備合金材料の使用に直接に帰すことができ、かつこの予備合金材料により促進されて増加した拡散から由来すると信じられる。
【0045】
例2
M3/2工具鋼粉末45重量%、C 0.55重量%、MoS2 1重量%、Cu 6重量%、FeCu20(拡散結合粉末) 47.45重量%、潤滑ワックス 0.75重量%を含む粉末混合物を製造した。この混合物を770MPaで、未焼結密度(green density)7.1Mgm-3まで圧縮して圧粉体にし、コンベヤ炉中で、連続流の窒素−水素ガス雰囲気下に約1100℃で焼結させた。焼結製品を、−120℃以下で極低温処理し、保有オーステナイトをマルテンサイトに変換し、最後に600℃で焼戻した。焼結材料の密度は7.0Mgm-3であった。焼結したままの材料の硬度は61HRAであり、極低温処理材料の硬度は、65HRAであり、極低温処理及び焼戻しされた材料の硬度は、62〜65HRAであった。
【0046】
(焼結及び極低温処理に続く)焼戻し後の例2の材料(拡散結合鉄−銅粉末で製造)のミクロ構造は、鉄富裕非工具鋼相中に、フェライトの幾つかの小さい散発的エリアを示した。しかしながら、この鉄富裕相は、浸入技術を使用して製造された従来技術材料により代表される広範囲な領域のフェライトではなくむしろパーライトを本質的に含んだ。
【0047】
例3
予備合金Fe−Cu20粉末 75重量%、316ステンレス鋼粉末 23重量%、MoS2粉末 0.75重量%、炭素粉末 1重量%を含む混合物を調製した。この材料にN1と符号をつけた。316ステンレス鋼の組成は、Cr 17、Mo 2、Ni 13そして残りがFeからなった。符合Nの比較例は、以下の混合物から製造した:非合金鉄粉末 70.9重量%、316ステンレス鋼粉末 27重量%、MoS2粉末 0.9重量%、炭素粉末 1.2重量%。両方の材料を、770MPaで圧縮した。しかし、材料N1は、焼結のみ行い(Fe−Cu予備合金により提供された約15重量%のCuが存在したので)、材料Nは、公知従来技術工程により同時の焼結及び浸入を行った。両方の材料N1及びNの最終の理論的全組成は、C 1重量%、Cr 3.9重量%、Cu 15重量%、Mo 0.9重量%、Ni 3重量%、S 0.3重量%そして残りがFeであった。焼結/浸入工程は、流動窒素/水素雰囲気下に、約1100℃で実施した。焼結に続き、両方の材料を極低温処理し、焼戻しを行った。
【0048】
N1材料は、優勢的に鉄である顆粒のコア中にすらフェライトを有さないミクロ構造を示した。この材料の構造は、本質的に、焼戻しマルテンサイト構造を示した。他方、N材料は、僅かに高い炭素、1.2%を有したが、この材料は、鉄顆粒中に広範囲なフェライトを示し、前の鉄粒子と316ステンレス鋼粒子との間の移行帯域にパーライト構造を有する。このように、処理後に生じた構造中に、鉄と不可分に結合した銅の影響が再び示される。
【0049】
例4
材料FMCA及びFMCDとして示される他の混合物が、本発明により製造された。粉末混合物の成分に関するこれらの材料の混合組成は、以下の表3に示される。
【0050】
【表3】
Figure 2004520486
【0051】
材料は、770MPaで圧縮し、前記例のように、連続ガス雰囲気下に約1100℃で焼結させた。焼結材料の、結果として生じた密度及び硬度は、以下の表4に示す。これらの試料については、焼結後の熱処理は実施しなかった。
【0052】
【表4】
Figure 2004520486
【0053】
本発明により製造されたFMCA材料において、予備合金Fe−Cu粉末及び元素Mo粉末0.5%が、最初の粉末混合物に使用された。FMCA材料は、広範なMo富裕帯域及びこの帯域と結合するマルテンサイト及びベイナイトエリアを示した。FMCA材料は、粒界カーバイド(grain boundary carbide)も示した。FMCA材料のミクロ構造は、FMC(非合金鉄粉末、C 1.35%、Mo 0.5%)と符号をつけた比較材料と少々類似し、この材料では、銅含有量は、従来技術による同時焼結及び浸入工程により供給された。浸入工程は別として、焼結条件は、FMCA及びFMCD材料についての条件と同一であった。FMC材料では、粒界カーバイドが存在し、マトリックスは、パーライトであり、Mo粒子と結合するMo富裕帯域は存在するが、FMCA材料と比較すると非常に小さい。
【0054】
焼結の間、FMCD材料中のMoS2は部分的分解を被り、かつMo富裕帯域と結合する局在化されたマルテンサイト/ベイナイト構造を潜在的に生じ得る構造へ、遊離Moを寄贈する。分解されたMoS2からの硫黄の幾つかは、鉄及び銅と反応して、機械加工性を改良するのに有益である金属硫化物を形成する。FMCD材料において、カーバイドのネットワークは見られず、マトリックスはパーライト性であった。
【0055】
図2は、FMC、FMCA及びFMCD材料について機械加工された部品数に対する工具磨耗のグラフを示す。図から、広範なマルテンサイト/ベイナイトエリアを生じる予備合金Fe−Cu粉末を使用する材料が、そのように形成された、より強い、より耐磨耗性の材料構造にもかかわらず、損なわれた機械加工性を有さないことが確認される。実際、FMCA及びFMCD材料双方の機械加工性は、従来技術工程により形成されたFMC材料より優れている。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明により製造された材料に関し、エンジンテストにおける、はめ込弁座の磨耗性を示すヒストグラムを図示する。
【図2】本発明により製造された材料及び従来技術材料について機械加工された部品数に対する工具磨耗のグラフを示す。

Claims (21)

  1. 所望の組成を有する粉末混合物を製造し、その際、鉄と銅の全含有量の少なくとも一部が、鉄と不可分に結合された銅を有する鉄粉末により供給される工程と、
    前記粉末混合物を圧縮して、製造すべき製品の圧粉体を形成する工程と、
    前記圧粉体を焼結させる工程と、
    を含み、銅を12〜26重量%の範囲で含有する、鉄を基礎とする銅含有焼結鉄製品の製造方法。
  2. 前記銅含有量は、15〜20重量%の範囲にある、請求項1記載の方法。
  3. 前記粉末混合物は、鋼粉末を含有する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記鋼粉末は、クロムを含有する、請求項3記載の方法。
  5. 前記鋼粉末は、モリブデンを含有する、請求項3記載の方法。
  6. 前記鋼粉末は、ニッケルを含有する、請求項3記載の方法。
  7. 鋼粉末は、高速度鋼粉末である、請求項3記載の方法。
  8. 前記鋼粉末は、M3/2鋼粉末である、請求項7記載の方法。
  9. 前記鋼粉末は、ステンレス鋼粉末である、請求項3記載の方法。
  10. 前記ステンレス鋼粉末は、316鋼である、請求項9記載の方法。
  11. 前記粉末混合物は、炭素粉末を含有する、請求項1〜10のいずれか1項記載の方法。
  12. 鉄−銅材料は、拡散結合鉄−銅粉末及び予備合金鉄−銅粉末を含む群から選択される、請求項1〜11のいずれか1項記載の方法。
  13. 鉄−銅材料は、Fe−20Cuの重量%組成を有する、請求項12記載の方法。
  14. 粉末混合物は、元素銅粉末も含む、請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 粉末混合物は、マルテンサイトの形成を促進する元素を含む、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 元素は、クロム、モリブデン及びニッケルを含む群から選択される、請求項15記載の方法。
  17. 焼結材料に極低温処置を施す工程を更に含む、請求項1〜16のいずれか1項記載の方法。
  18. 焼結材料を焼戻す工程を更に含む、請求項1〜17のいずれか1項記載の方法。
  19. 粉末混合物に二硫化モリブデン又は二硫化タングステンを供給する工程を更に含む、請求項1〜18のいずれか1項記載の方法。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項記載の方法により製造された鉄を基礎とする材料の焼結製品。
  21. 製品は、内燃機関用はめ込弁座を含む、請求項20記載の焼結製品。
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