JP2004512173A - 移動式篩分けユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ばら材料を篩分けするための移動式篩分けユニットを提供する。
【解決手段】篩分けユニットは、第１スクリーナー（１１）、第２スクリーナー（１３）及び長さ方向軸線を持つ細長い移動式支持フレーム（１５）を含む。第１スクリーナーは、支持フレームに取り付けられており且つ支持フレーム上で長さ方向に延びる。第１スクリーナーは、大径粒子、中径粒子及び小径粒子を含むばら材料を受け入れるための入口（１９）を有する。第１スクリーナーは更に、大径粒子を放出するための第１出口（２１）及び中径粒子及び小径粒子を放出するための第２出口（２３）を有する。第１スクリーナーは、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第１方向（２５）に沿ってばら材料を篩分けするために使用される。第２スクリーナーは、支持フレームに取り付けられており且つ支持フレーム上で長さ方向に延びている。第２スクリーナーは、第１スクリーナーから搬送された中径粒子及び小径粒子を受け入れるための入口（２７）を有し、中径粒子を放出するための第１出口（２９）及び小径粒子を放出するための第２出口（３１）を更に有する。第２スクリーナーは、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第２方向（３３）に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けするのに使用される。移動式篩分けユニットにより、実質的に同じ大きさの粒子を含むばら材料を篩分けできる。
【選択図】図２
【解決手段】篩分けユニットは、第１スクリーナー（１１）、第２スクリーナー（１３）及び長さ方向軸線を持つ細長い移動式支持フレーム（１５）を含む。第１スクリーナーは、支持フレームに取り付けられており且つ支持フレーム上で長さ方向に延びる。第１スクリーナーは、大径粒子、中径粒子及び小径粒子を含むばら材料を受け入れるための入口（１９）を有する。第１スクリーナーは更に、大径粒子を放出するための第１出口（２１）及び中径粒子及び小径粒子を放出するための第２出口（２３）を有する。第１スクリーナーは、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第１方向（２５）に沿ってばら材料を篩分けするために使用される。第２スクリーナーは、支持フレームに取り付けられており且つ支持フレーム上で長さ方向に延びている。第２スクリーナーは、第１スクリーナーから搬送された中径粒子及び小径粒子を受け入れるための入口（２７）を有し、中径粒子を放出するための第１出口（２９）及び小径粒子を放出するための第２出口（３１）を更に有する。第２スクリーナーは、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第２方向（３３）に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けするのに使用される。移動式篩分けユニットにより、実質的に同じ大きさの粒子を含むばら材料を篩分けできる。
【選択図】図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は篩分けユニットに関する。更に詳細には、本発明は、様々な大きさの粒子を含むばら材料を篩分けし、各々が実質的に同じ大きさの粒子を含む少なくとも三つの異なる山（ｐｉｌｅ）にするための移動式篩分けユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
腐葉土、堆肥、木質残留物、団粒、等の製品を含むばら材料を篩分けするための幾つかの技術があることが当該技術分野で周知である。これらの技術には、回転式スクリーナー、星型スクリーナー、振動式スクリーナー、等を使用することが含まれる。回転式スクリーナー及び星型スクリーナーは、例えば腐葉土、堆肥、木質残留物等の有機製品に関し、粒径が小さい（例えば１．２７ｃｍ（１／２インチ）以下）最終製品を高い製造速度（例えば毎時１１４．６９８ｍ３ （毎時１５０立方ヤード）以上）で得る上で非常に優れている。しかしながら、これらの種類のスクリーナーは、大きな岩石、大きな木片、又は大きなセメントブロック等の寸法が大きい入力に適合しない。これは、これらの寸法が大きい入力が回転式スクリーナーのスクリーンを容易に損傷し、又は星型スクリーンの星型及びシャフトを容易に損傷するためである。
【０００３】
上述の大径の製品を受け入れるために使用できる振動式スクリーナーも当該技術分野で周知である。これらの種類のスクリーナーは、団粒を篩分けする上で効率的であることが知られている。しかしながら、有機材料から粒径が小さい最終製品を得る上で、それらの生産能力が大幅に制限される。更に、これらの振動式スクリーナーで使用されるスクリーン又は有孔プレートは、多くの場合、篩分けされるべきばら材料が湿っている場合、詰まってしまう。
【０００４】
有機材料の篩分けで多く使用されている回転式スクリーナー又は星型スクリーナーが損傷しないようにするため、幾つかの製造者は、材料を回転式スクリーナー又は星型スクリーナーに供給するのに使用される材料リザーバ上に配置した振動式スクリーナーを使用する。この振動式スクリーナーは、主に、寸法が大きな入力の一次篩分けを行うのに使用され、その後、大きなものを含まないばら材料を回転式スクリーナー又は星型スクリーナー内に差し向ける。しかしながら、従来技術では、振動スクリーン上へのばら材料の流れ方向は、リザーバの方向及び回転式スクリーナーの方向に対して垂直であり、かくして篩分けユニット機械の長さ方向軸線に対して垂直である。これにより、篩分けユニットを道路上で移動できる最大寸法のため、振動スクリーンに許容される長さが大きく制限される。実際、この場合には、スクリーナーの長さは篩分けユニット機械の幅に制限され、これは、多くの国々では、道路上で移動することが法律的に許容されるようにするため、２５９．０８ｃｍ又は２５１．４６ｃｍ（８’６’’又は８’３’’）に制限される。
【０００５】
振動式スクリーナーの長さ又は振動スクリーンの長さが制限されるため、ローダー又は掘削機で積み込むことができる材料の量もまた制限される。実際、積み込まれる材料の量が多すぎる場合には、ばら材料が振動式スクリーナーの外側にこのスクリーナーの底部からオバーフローしてしまう。これは、材料がスクリーンを通って完全に流れるには材料の保持時間が不十分であるためである。かくして、小径製品及び中径製品の重要な量が、ばら材料の大径製品とともに流出してしまう。かくして、適当な分級を行うため、振動式スクリーナー又は振動スクリーン上に積み込まれるばら材料の量を減らさなければならない。更に、寸法が大きなものは、ばら材料を振動スクリーン上に降ろすためにローダーを位置決めしなければならない位置近くの振動スクリーンの底部まで摺動する。かくして、ローダーの運転者は、機械に適当に且つ安全に供給できるようにするためにこの領域を頻繁に清掃しなければならない。上述の全ての要因は、篩分けの生産性を低下させる。
【０００６】
更に、大きな寸法の入力を上段階で受け入れ、粒径の正確な選択を下段階で行うことができるようにする二つの篩分け段階を備えた振動式スクリーナーが存在する。しかしながら、ばら材料をなした生産物の生産能力及び湿った製品の篩分け能力は、この種のスクリーナーでは星型スクリーナーや回転式スクリーナー程重要ではない。
【０００７】
本出願人は、様々な篩分けプログラム及び装置を記載した以下の米国特許及び外国特許を知っている。即ち、米国特許第５１７，７２４号、米国特許第２，１１５，１１０号、米国特許第２，３６６，２２２号、米国特許第２，７０３，６４９号、米国特許第２，８６４，５６１号、米国特許第３，３２２，３５４号、米国特許第４，２５６，５７２号、米国特許第４，３６３，７２５号、米国特許第４，８６１，４６１号、米国特許第４，９５６，０７８号、米国特許第４，９８３，２８０号、米国特許第５，０９７，６１０号、米国特許第５，１００，５３７号、米国特許第５，１０６，４９０号、米国特許第５，１２０，４３３号、米国特許第５，２３４，５６４号、オーストラリア国特許第２１２６４２号、アイルランド国特許第６４９８７号、アイルランド国特許第７４８９６号、ドイツ国特許第２８５ ８８２号、英国特許第１，５５３，６６７号、ソビエト連邦特許第１４８８０２６号。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述の問題点の幾つかを解決し、かくして従来技術で周知の移動式篩分けユニットを改良した移動式篩分けユニットを提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述の目的は、ばら材料を篩分けするための移動式篩分けユニットにおいて、
長さ方向軸線を持つ細長い移動式支持フレーム、
支持フレームに取り付けられており且つこの支持フレーム上で長さ方向に延びる第１スクリーナーであって、
大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れるための入口、
大径粒子を放出するための第１出口、及び
中径粒子及び小径粒子を放出するための第２出口
を有し、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第１方向に沿ってばら材料を篩分けするために使用される、第１スクリーナー、及び
支持フレームに取り付けられており且つ支持フレーム上で長さ方向に延びる第２スクリーナーであって、
第１スクリーナーから搬送された中径粒子及び小径粒子を受け入れるための
入口、
中径粒子を放出するための第１出口、及び
小径粒子を放出するための第２出口
を有し、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第２方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けするのに使用される、第２スクリーナー
を含む、移動式篩分けユニットによって達成される。
【００１０】
更に、本発明によれば、ばら材料を篩分けするための篩分け方法において、
ａ）大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れる工程、
ｂ）大径粒子を第１長さ方向に沿って中径粒子及び小径粒子から篩分けする工程、
ｃ）工程（ａ）で得られた中径粒子及び小径粒子を受け入れる工程、及び
ｄ）第１長さ方向と実質的に平行な第２長さ方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けする工程を含む、方法が提供される。
【００１１】
好ましくは、工程（ａ）は、ばら材料を第１長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。
更に、好ましくは、工程（ｃ）は、中径粒子及び小径粒子を第２長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。
【００１２】
本発明及びその利点は、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例の以下の非限定的説明を読むことにより更に良く理解されるであろう。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下の説明において、同じ参照番号が同様のエレメントに付してある。添付図面に示す実施例が好ましい。
【００１４】
更に、本発明は、主として、堆肥、建設及び取壊し汚染された土、木質廃棄物／表土、ピートモス、等の分野に関するばら材料の篩分けを行うために設計されているが、例えば、当業者に周知のように、食品又は農業で様々な大きさの粒状物を含むばら材料の篩分けといった異なる分野で他の篩分けの目的のために使用できる。この理由により、「小片」及び／又は「ブロック」といった表現、及び任意の他の言及及び／又はこれらと等価の他の表現は、本発明の範囲を限定するものと考えられてはならず、本発明を使用でき且つ本発明が有用な全ての他の目的を含む。
【００１５】
更に、移動式篩分けユニットの図示の好ましい実施例は、供給ホッパ、積み上げコンベアの格納式サイドパネル、等の様々な構成要素を含むが、これらの構成要素全てが本発明にとって重要なのではなく、及びかくしてそれらの限定的意味で受け取られてはならず、即ち本発明の範囲を限定するものと受け取られてはならない。当業者には既に明らかであるように、他の適当な構成要素及びそれらの間での協働を、以下に説明するように、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明による移動式篩分けユニットに使用できるということは理解されるべきである。
【００１６】
更に、添付図面に示す移動式篩分けユニットの第１及び第２のスクリーナーの好ましい実施例は振動式スクリーナー及び回転式スクリーナーの夫々を含むけれども、「振動」及び「回転」という用語は、それらの限定的な意味で受け取られるべきではなく、即ち本発明の範囲を限定するように受け取られるべきではないということもまた理解されるべきである。これは、他の適当なスクリーナーの夫々を、当業者に明らかなように、移動式篩分けユニットの特定の用途、及びばら材料を含む様々な種類の粒子の所望の篩分けに応じて、移動式篩分けユニットの第１及び第２のスクリーナーに使用できるためである。例えば、第１及び第２のスクリーナーは、当業者に明らかなように、移動式篩分けユニットの所期の用途に応じて、振動式スクリーナー、ディスクスクリーナー、星型スクリーナー、回転式スクリーナー、衛星スクリーナー、旋動スクリーナー、又は二段階振動スクリーナーのうちの任意の一つのスクリーナーであってもよい。
【００１７】
本明細書中の表現において、大きいといった表現及び等価の表現及び／又はその複合語を相互交換的に使用できる。当業者に明らかなように、例えば「中程度」及び「平均的」並びに「小さい」及び「微細な」といった任意の他の互いに等価の表現についても同じことがいえる。
【００１８】
最後に、「粒子」という表現は、本明細書中の表現において使用されているように、当業者に周知のように及び以下に説明するように本発明を用いて篩分けできる様々な種類の物体／物質に関するということは理解されるべきである。
【００１９】
図１、図２、及び図３を参照して大まかに説明すると、添付図面に示す篩分けユニット１は、少なくとも大径、中径、及び小径の粒子５、７、９を含むばら材料３を篩分けするための移動式篩分けユニット１である。この篩分けユニット１は、第１スクリーナー１１、第２スクリーナー１３、及び長さ方向軸線１７を持つ細長い移動式支持フレーム１５を含む。第１スクリーナー１１は支持フレーム１５に取り付けられ、このフレーム上で長さ方向に延びる。第１スクリーナー１１は、ばら材料３を受け入れるための入口１９、大径粒子５を放出するための第１出口２１、及び中径粒子及び小径粒子７、９を放出するための第２出口２３を有する。第１スクリーナー１１は、図２に更に良く示してあるように、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７と実質的に平行な第１方向２５に沿ってばら材料３を篩分けするために使用される。支持フレーム１５には、フレーム上で長さ方向に延びる第２スクリーナー１３も取り付けられている。更に、第２スクリーナー１３は、第１スクリーナー１１から搬送された中径粒子及び小径粒子７、９を受け取るための入口２７、中径粒子７を放出するための第１出口２９、及び小径粒子９を放出するための第２出口３１を有する。第２スクリーナー１３は、図２に更に良く示してあるように、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７と実質的に平行な第２方向３３に沿って中径粒子７を小径粒子９から篩分けするのに使用される。
【００２０】
第１及び第２の方向２５、３３は、添付図面、例えば図３に示すように反対方向に差し向けられており、第１方向２５が左方を示すのに対し第２方向３３が右方を示すが、当業者には明らかなように、本発明によれば、これらの方向２５、３３が支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って配置されている限り、移動式篩分けユニット１及びその構成要素、即ち第１及び第２のスクリーナー１１、１３であるがこれらに限定されない構成要素を、他の態様で、両方向２５、３３が同じ方向に差し向けられるように配置してもよい。
【００２１】
図１、図２、及び図３に示すように、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、ばら材料３を溜めておくための供給ホッパ３５を含む。この供給ホッパ３５は、好ましくは支持フレーム１５に取り付けられ、図２及び図３に更に良く示すように、このフレーム上で第１スクリーナー１１と第２スクリーナー１３との間を長さ方向に延びる。供給ホッパ３５は、ばら材料３を受け入れるための入口３７、及び第１スクリーナー１１に供給するための出口３９を有する。更に、図示のように、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、供給ホッパ３５の出口３９からばら材料３を受け入れてこれを第１方向２５に第１スクリーナー１１の入口１９まで搬送するように位置決めされた供給コンベア４１を更に有する。好ましくは、供給ホッパ３５は、格納式の後サイドパネル及び横サイドパネル４３を更に含む。
【００２２】
上文中に説明したのと同様に、供給ホッパ３５は、好ましくは、添付図面に示すように第１スクリーナー１１と第２スクリーナー１３との間に取り付けられているが、当業者に明らかなように、移動式篩分けユニット１及びその構成要素、即ち供給ホッパ３５及び第１及び第２のスクリーナー１１、１３であるがこれらに限定されない構成要素を、他の方法で、それらの間の適当な協働によって配置でき、即ち供給ホッパ３５は、必ずしも、第１及び第２のスクリーナー１１、１３間に配置されていなくてもよい。
【００２３】
図１及び図２に示すように、供給ホッパ３５は、好ましくは、移動式篩分けユニット１の中央部分に位置決めされる。供給ホッパ３５は、とりわけ、篩分けされるべき未処理のばら材料３を受け入れて溜めるようになっている。ばら材料３は、ローダ、掘削機、機械式シャベル、又は例えば副コンベア等の適当な供給手段によって供給ホッパ３５に積み込むことができる。更に、好ましくは、ばら材料３は供給ホッパ３５によって第１スクリーナー１１に供給される。供給ホッパ３５は、好ましくは、供給コンベア４１上に取り付けられた二つの横サイドパネル４３及び後サイドパネル４３を含む。これらのパネルにより、第１スクリーナー１１に等しく且つ連続的に供給できる。横サイドパネル４３及び後サイドパネル４３には、好ましくは、適当な枢動装置が設けられており、これらの枢動装置により、道路上で移動する上での最大許容高さを越えないように、移動式篩分けユニット１の輸送中にパネルを折り返すことができる。サイドパネル４３は、供給ホッパ３５の容量を増大するため、作動位置で図２に示すように展開される。供給コンベア４１上に設けられた供給ホッパ３５内のばら材料３の流れ方向は、好ましくは、支持フレーム１５の長さ方向軸線に沿っており、これにより供給ホッパ３５に少なくとも３．６５７６ｍ（１２フィート）の長さのサイドパネル４３を設けることができる。これにより、とりわけ、当該産業で周知の積込みシャベル（当該産業で使用されたローダーのシャベルの長さは、一般的には２．７４３２ｍ（９フィート）乃至３．６５７６ｍ（１２フィート）である）の多くの型式で移動式篩分けユニット１の側部によって供給ホッパ３５に積み込むことができる。
【００２４】
好ましくは、及び図１及び図２に更に良く示すように、移動式篩分けユニット１は、支持フレーム１５に取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延びる移行コンベア４５を含む。この移行コンベア４５は、第１スクリーナー１１の第２出口２３から放出された中径粒子及び小径粒子７、９を受け入れ、これを第２方向３３に第２スクリーナー１３の入口２７まで搬送するように位置決めされている。
【００２５】
好ましくは、図１及び図２に更に良く示してあるように、移動式篩分けユニット１は、支持フレーム１５に取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延びる回収コンベア４７を含む。この回収コンベア４７は、第２スクリーナー１３の第２出口３１から放出された小径粒子９を受け入れ、これを第１方向２５にその出口端４９まで搬送するように位置決めされる。
【００２６】
好ましくは、図２及び図３に更に良く示してあるように、移動式篩分けユニット１は、回収コンベア４７の出口端４９から小径粒子９を受け入れ、支持フレーム１５の側方に小径粒子９の山５３を形成するため、支持フレーム１５に取り付けられた第１積み上げコンベア５１を更に含む。この積み上げコンベア５１は、好ましくは、支持フレーム１５に関し、その長さ方向軸線１７に沿って支持フレーム１５に対して折り畳まれた折り畳み位置と、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に対して垂直に延びた伸長位置との間で移動自在である。
【００２７】
図１、図２、及び図３に良く示すように、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、第２スクリーナー１３の第１出口２９から放出された中径粒子７を受け入れ、図３に更によく示すように中径粒子７の山５７を支持フレーム１５の後側に形成するため、支持フレーム１５の後端に取り付けられた第２積み上げコンベア５５を更に含む。この積み上げコンベア５５は、好ましくは、図１に良く示すように、支持フレーム１５の後端に対して折り畳まれた折り畳み位置と、図２に良く示すように支持フレーム１５と同一線上に延びる伸長位置との間で移動自在である。
【００２８】
図１、図２、及び図３に示す本発明の特定の実施例によれば、第１スクリーナー１１は、好ましくは、図５に示すような振動式スクリーナーを含み、これに対し第２スクリーナー１３は、好ましくは、図７に示すように回転式スクリーナーを含む。
【００２９】
この特定の場合では、振動式スクリーナーは、好ましくは、釣合い重りを備えた偏心シャフトによって作動され、好ましくは、ばら材料３に含まれる大径粒子５の一次篩分けを行うためのフィンガ６５を含む段階を有する。振動式スクリーナーの問題のステージは、好ましくは、スクリーナー１１に沿って移動するばら材料３に振盪効果を発生するため、図４に示すようにカスケード形体で配置されたフィンガ６５の幾つかの区分を含む。フィンガ６５の各区分は、好ましくは、所望の間隔に従って平行に配置された複数のフィンガ６５を含む。好ましくは、篩分けされるべきばら材料３は、供給ホッパ３５に収容された材料リザーブと協働する供給コンベア４１によって、第１スクリーナー１１の入口１９のところでフィンガ６５の第１区分に直接積み込まれ、これによって、第１スクリーナー１１に常に且つ連続的に供給できる。しかしながら、ばら材料を、第１スクリーナー１１の入口１９のところで、掘削機、ローダ、機械式シャベルによって、又は、場合によっては例えば副コンベア等の他の適当な供給手段によって直接積み込むことができる。篩分けされるべきばら材料３で供給ホッパ３５を塞がれる危険がある場合、又は極めて大きな及び／又は過度に重質の砕片を含むために供給ホッパを損傷する場合には、これらの供給手段によって第１スクリーナー１１に直接積み込む方が適していると考えられる。
【００３０】
第１スクリーナー１１は、とりわけ、ばら材料３から寸法が大きな入力、即ち大きな岩や切株、セメントブロック、及び他の残留物等の大径粒子５を、これら以外の材料が第２スクリーナー１３に向かって搬送される前に取り除くようになっている。第１スクリーナー１１でばら材料３から篩分けすることが望まれる大径粒子５の最小寸法は、特定の必要に従って、第１スクリーナー１１の篩分け媒体により加えられる空間上の制限を調節することによって、例えば振動式スクリーナーの場合にはフィンガ６５間の間隔を変化させることによって選択される。例えば、約７．６２ｃｍ（約３インチ）及びそれ以上の最小寸法を持つ大径粒子５を篩分けするため、当業者に明らかなように、振動式スクリーナーのフィンガ６５間の間隔を約５．０８ｃｍ乃至約７．６２ｃｍ（約２インチ乃至３インチ）の間で選択できる。
【００３１】
篩分けユニット機械の長さの長さ方向軸線に沿って位置決めしたことにより可能となる第１スクリーナー１１の実質的長さ、及びフィンガ６５の区分を様々な高さに位置決めすることによる振盪効果を組み合わせることにより、振動式スクリーナー上でのばら材料３の保持量を増大し、及びかくして振動式スクリーナーのフィンガ６５を通過する材料の量を最大にできる。従って、重要な生産能力を得ることができると同時に、振動式スクリーナーの出口のところでの、材料の無駄（これ以外の方法では、望ましからぬことに、大径粒子５とともに篩分けされてしまう中径粒子及び小径粒子７、９）を、残りの材料が第２スクリーナー１３に向かって搬送される前に最小にする。
【００３２】
振動式スクリーナーのフィンガ６５を通過しない大径粒子５は、フィンガの振動運動によりスクリーナー１１の端部までこのスクリーナーの上側を移動し、大径粒子５の中程度の大きさの山を形成するために直接スクリーナー１１の前側に落下するか或いは、大径粒子５の大きな山を形成するために適当な積み上げコンベア（図示せず）内に落下し、移動式篩分けユニット１の邪魔にならないように支持フレーム１５の前端から遠ざけられる。結果的に形成された大径粒子５の山は、とりわけ、商業的目的又はリサイクルの目的で使用できる。
【００３３】
更に、本発明による移動式篩分けユニット１は、振動式スクリーナーのフィンガ等の第１スクリーナー１１の篩分け媒体を通過した中径粒子及び小径粒子７、９が移行コンベア４５上に直接落下するように考案されている。このコンベア４５は、主として、大径粒子５を除く材料を、支持フレーム１５の長さ方向軸線と実質的に平行な方向に沿って第２スクリーナー１３に向かって搬送するようになっている。上文中に言及したように、第２スクリーナー１３は、当業者に明らかなように、星型スクリーナー、回転式スクリーナー、振動式スクリーナー、又は任意の他の種類の適当なスクリーナーを含んでもよい。第２スクリーナー１３の目的は、中径粒子７を小径粒子９から、重要な生産速度で、第２スクリーナー１３の篩分け媒体を損傷せずに分離することである。第２スクリーナー１３の篩分け媒体は、一般的には、その所期の目的のため、第１スクリーナー１１の篩分け媒体よりも壊れやすい。確かに、比較的粗い粒子を篩分けするようになったスクリーナーの篩分け媒体は、比較的細かい粒子を篩分けするようになったスクリーナーの篩分け媒体よりも丈夫である。
【００３４】
一次篩分けの後、第１スクリーナー１１から放出された材料は、好ましくは、大径粒子５を全く含まず、そのため、例えば回転式スクリーナーによる二次篩分けを、その篩分けスクリーンを損傷する危険無しに容易に行うことができる。二次篩分けは、例えば図６に示すような星型スクリーナーによっても、星型シャフトの星型を損傷する危険なしに行うことができる。更に、二次篩分けは、例えば別の振動式スクリーナーによって行うことができる。この後者の方法は、篩分けされるべき材料が団粒を含む場合には、回転式スクリーナーや星型スクリーナーを用いるよりも更に効率的に且つ迅速であることがわかっている。更に、第２スクリーナー１３は、図８に示すスクリーナーのように、小径粒子９から中径粒子７を篩分けするための第１篩分けフロア及び小径粒子９を比較的粗い小径粒子及び比較的細かい小径粒子に篩分けするための第２篩分けフロアを含む二段階スクリーナーであってもよく、これにより、移動式篩分けユニット１によりばら材料３を四つの異なる範疇に篩分けできる。
【００３５】
従って、当業者に周知のように、移動式篩分けユニット１の所期の用途及び篩分けされる粒子５、７、９の性質に応じて、第１スクリーナー１１及び第２スクリーナー１３の両方を、振動式スクリーナー、ディスクスクリーナー、星型スクリーナー、ヘビーデューティー星型スクリーナー、回転式スクリーナー、衛星スクリーナー、旋動スクリーナー、及び二段階振動スクリーナーを含む群から選択できるということは以上の議論から容易に理解できる。振動式スクリーナーは、更に、「スクリーンボックス」として周知であり、回転式スクリーナーは、「トロンメルスクリーナー」として周知である。上文中に言及した種類のスクリーナーは全て当該技術分野で周知であり、及びかくしてそれらの作動原理をここに説明する必要はない。
【００３６】
第１及び第２のスクリーナー１１、１３の両方が、その篩分け長さを大きくできるように、及び従ってその篩分け能力を増大できるように、実質的に支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って配置されているため、及びばら材料３の大径粒子５が第１スクリーナー１１のところで除去されるため、本発明は、第２スクリーナー段階での篩分け速度を、スクリーナーが他の態様で配置された当該技術分野で周知の移動式篩分けユニットで可能であるよりも高くすることができる。
【００３７】
本発明によれば、第１スクリーナー１１を出た大径粒子５を除く材料を、次いで、中径粒子７を小径粒子９から更に適切に且つ高い篩分け速度で、好ましくは毎時１１４．６９８ｍ３ （毎時１５０立方ヤード）及びそれ以上の速度で分離するため、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７と実質的に平行な方向に沿って第２スクリーナー１３に搬送する。その後、第２スクリーナー１３の篩分け媒体（使用される第２スクリーナー１３の種類に応じて星型のベッド、スクリーン、フィンガ区分、等）を通過した小径粒子９を回収コンベア４７によって回収する。回収コンベア４７は、好ましくは、図１及び図２に更に良く示すように二次スクリーナーの下を通過する。上文中に説明したように、回収コンベア４７は、次いで、好ましくは、出口端４９のところで小径粒子の積み上げコンベア５１上に降ろしをする。移動式篩分けユニット１が輸送形体にある場合には、図１に示すように、小径粒子９の積み上げコンベア５１は、好ましくは、支持フレーム１５の前部に向かってそれ自体がその長さ方向軸線に沿って折り畳まれる。移動式篩分けユニット１の作動形体では、図２に示すように、積み上げコンベア５１は、好ましくは、かなりの大きさの小径粒子９の山５３が、移動式篩分けユニット１と干渉しないように移動式篩分けユニットから十分遠く離れたところに形成されるように、小径粒子９の山を離して置くため、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に対して垂直方向に拡げられる。
【００３８】
第２スクリーナー１３の篩分け媒体を通過しなかった中径粒子７は、第２スクリーナーの端部のところで放出される。これは、好ましくは、図２に更に良く示すように、この後に、篩分けユニット機械の長さ方向軸線に沿って支持フレーム１５の後端に配置された中径粒子７の積み上げコンベア５５によって取り上げられるためである。積み上げコンベア５５は、好ましくは、輸送の目的のため、図１に更に良く示すように、支持フレーム１５の後端のところでそれ自体の上に折り畳まれる。中径粒子７の山を移動式篩分けユニット１から十分に離間するため、積み上げコンベア５５は、作動位置では、図２に示すように、支持フレーム１５の後側のところでそれ自体が拡がる。この形体は、積み上げコンベア５５が使用されない場合に可能であるよりも大きな中径粒子の山を形成するのを補助する。
【００３９】
移動式篩分けユニット１の篩分けサイクルが完了したとき、ばら材料は少なくとも三つの異なる山に分級される、各山は、図３に更に良く示すように、実質的に同じ大きさの粒子を含む。第１の山５８は大径粒子５を含み、好ましくは、移動式篩分けユニット１の前側に第１スクリーナー１１の出口のところに配置される。第２の山５７は中径粒子７を含み、好ましくは移動式篩分けユニット１の後側のところに第２スクリーナー１３の出口のところに配置される。第３の山５３は小径粒子９を含み、好ましくは移動式篩分けユニット１の側方に支持フレーム１５の中央に対して垂直に配置される。
【００４０】
図１に更に良く示すように、支持フレーム１５は、好ましくは、支持フレーム１５を牽引手段（図示せず）に取り外し自在に連結するための連結装置５９、及び例えばトラクター−トレーラー等の牽引手段によって篩分けユニット１を輸送できるようにするために支持フレーム１５に作動的に連結されたホイールアッセンブリ６１を含む。確かに、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、一組のアクスル及びホイール、サスペンションシステム、適当なブレーキシステム、及び信号装置を含み、これらは全て、好ましくは、道路上及び高速道路上で安全に輸送するために設けられている。移動式篩分けユニット１は、図１に示す輸送形体では、好ましくは、構成要素が折り畳み式であるため、及び第１及び第２のスクリーナー１１、１３が長さ方向に配置されているため、許容される長さ、幅、及び高さに関する道路上での必要条件を満たす。
【００４１】
更に、図１に示すように、移動式篩分けユニット１が輸送形体にある場合、交通規則集によって必要とされる高さ、長さ、及び幅の最大寸法に従うため、小径粒子９の積み上げコンベア５１は支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って折り返してあり、中径粒子の積み上げコンベア５５は支持フレーム１５の後端でそれ自体に折り返してあり、供給ホッパ３５のサイドパネル４３もまた折り返される。
【００４２】
図１及び図２に示すように、支持フレーム１５は、好ましくは、篩分けユニット１の定置の作動中に移動式篩分けユニット１の支持フレーム１５を安定化するための液圧式支持脚部６３を更に含む。
【００４３】
上文中に言及したように、第２スクリーナー１３は、小径粒子９から中径粒子７を篩分けするための第１篩分けフロア及び小径粒子９を比較的粗い小径粒子及び比較的細かい小径粒子に篩分けするための第２篩分けフロアを含む二段階スクリーナーであってもよく、これによって、移動式篩分けユニット１はばら材料３を四つの異なる範疇に篩分けできる。
【００４４】
本発明によれば、更に、ばら材料を篩分けするための篩分け方法が提供され、この方法は、ａ）大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れる工程、ｂ）大径粒子を第１長さ方向に沿って中径粒子及び小径粒子から篩分けする工程、ｃ）工程（ａ）で得られた中径粒子及び小径粒子を受け入れる工程、及びｄ）第１長さ方向と実質的に平行な第２長さ方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けする工程を含む。
【００４５】
好ましくは、工程（ａ）は、ばら材料を第１長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。好ましくは、工程（ｃ）もまた、中径粒子及び小径粒子を第２長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。
【００４６】
理解されるように、本発明による移動式篩分けユニット１は、上文中に論じたように、第１及び第２のスクリーナー１１、１３の両方が、篩分け長さを大きくできるように、及び従ってその篩分け性能を高めることができるように実質的に支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って配置されているという点について従来技術の改良であり、ばら材料３の大径粒子５が第１スクリーナー１１で取り除かれるため、本発明は、第２スクリーナー段階での篩分け速度を、スクリーナーが他の態様で配置された従来技術で周知の篩分けユニットで可能であるよりも高めることができる。
【００４７】
更に、本発明による移動式篩分けユニット１は、第１スクリーナー１１内へのばら材料３の流れが供給ホッパ３５での材料の流れと同じ方向で行われ、即ち実質的に支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って行われるという点で有利である。これにより、材料が材料リザーブ（供給ホッパ）での製品の流れに対して垂直であり及びかくして機械の長さ方向軸線に対して垂直な第１スクリーナーを持つ篩分けユニットと比較して、第１スクリーナーの長さを大きくできる。従来技術について上文中に論じたように、第１スクリーナーでの材料の流れを材料リザーブでの材料の流れに対して垂直にすると、多くの場合、第１スクリーナーで材料のオバーフローを引き起こしてしまう。本発明による第１スクリーナー１１を配置し、このスクリーナーに沿って上文中に説明したように篩分けを行うことにより、従来技術と関連した上述の問題点を解決する。
【００４８】
本発明による移動式篩分けユニット１は、第１及び第２のスクリーナー及びコンベアを長さ方向に配置することにより、保守、修繕、及び／又は部品交換を容易にできるという点においても従来技術より優れている。
【００４９】
本発明による移動式篩分けユニット１は、スクリーナー及びコンベアを長さ方向に配置することにより、第１スクリーナーの長さが篩分けユニットの長さ方向軸線に対して垂直な（かくしてスクリーナーの長さが篩分けユニットの幅によって制限される）機械とは異なり、交通規則集によって許容される最大寸法を遵守しつつスクリーナーの長さを大幅に長くできるという点においても従来技術より優れている。
【００５０】
更に、スクリーナーを本発明に従って長さ方向に配置することによってスクリーナーの長さを大きくすることにより、一度に更に多くの材料をスクリーナー上に積み込むことができると同時に篩分けの品質を向上する。これにより、大きな岩や切株、セメントブロック等の大径粒子を含むばら材料から小径の粒子を得るのに使用されるスクリーナーを損傷することなく、生産能力及び速度が向上する。
【００５１】
勿論、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、上述の実施例に多くの変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の好ましい実施例による移動式篩分けユニットの輸送形体での側面図である。
【図２】
移動式篩分けユニットを作動形体で示す、図１と同様の図である。
【図３】
図２に示す移動式篩分けユニットの平面図である。
【図４】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した振動式スクリーナーの斜視図である。
【図５】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適したディスクスクリーナーの部分平面図である。
【図６】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した星型スクリーナーの斜視図である。
【図７】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した回転式スクリーナーの斜視図である。
【図８】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した二段階振動スクリーナーの斜視図である。
【符号の説明】
１ 移動式篩分けユニット
１１ 第１スクリーナー
１３ 第２スクリーナー
１５ 移動式支持フレーム
１９ 入口
２１ 第１出口
２３ 第２出口
２５ 第１方向
２７ 入口
２９ 第１出口
３１ 第２出口
３３ 第２方向
【発明の属する技術分野】
本発明は篩分けユニットに関する。更に詳細には、本発明は、様々な大きさの粒子を含むばら材料を篩分けし、各々が実質的に同じ大きさの粒子を含む少なくとも三つの異なる山（ｐｉｌｅ）にするための移動式篩分けユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
腐葉土、堆肥、木質残留物、団粒、等の製品を含むばら材料を篩分けするための幾つかの技術があることが当該技術分野で周知である。これらの技術には、回転式スクリーナー、星型スクリーナー、振動式スクリーナー、等を使用することが含まれる。回転式スクリーナー及び星型スクリーナーは、例えば腐葉土、堆肥、木質残留物等の有機製品に関し、粒径が小さい（例えば１．２７ｃｍ（１／２インチ）以下）最終製品を高い製造速度（例えば毎時１１４．６９８ｍ３ （毎時１５０立方ヤード）以上）で得る上で非常に優れている。しかしながら、これらの種類のスクリーナーは、大きな岩石、大きな木片、又は大きなセメントブロック等の寸法が大きい入力に適合しない。これは、これらの寸法が大きい入力が回転式スクリーナーのスクリーンを容易に損傷し、又は星型スクリーンの星型及びシャフトを容易に損傷するためである。
【０００３】
上述の大径の製品を受け入れるために使用できる振動式スクリーナーも当該技術分野で周知である。これらの種類のスクリーナーは、団粒を篩分けする上で効率的であることが知られている。しかしながら、有機材料から粒径が小さい最終製品を得る上で、それらの生産能力が大幅に制限される。更に、これらの振動式スクリーナーで使用されるスクリーン又は有孔プレートは、多くの場合、篩分けされるべきばら材料が湿っている場合、詰まってしまう。
【０００４】
有機材料の篩分けで多く使用されている回転式スクリーナー又は星型スクリーナーが損傷しないようにするため、幾つかの製造者は、材料を回転式スクリーナー又は星型スクリーナーに供給するのに使用される材料リザーバ上に配置した振動式スクリーナーを使用する。この振動式スクリーナーは、主に、寸法が大きな入力の一次篩分けを行うのに使用され、その後、大きなものを含まないばら材料を回転式スクリーナー又は星型スクリーナー内に差し向ける。しかしながら、従来技術では、振動スクリーン上へのばら材料の流れ方向は、リザーバの方向及び回転式スクリーナーの方向に対して垂直であり、かくして篩分けユニット機械の長さ方向軸線に対して垂直である。これにより、篩分けユニットを道路上で移動できる最大寸法のため、振動スクリーンに許容される長さが大きく制限される。実際、この場合には、スクリーナーの長さは篩分けユニット機械の幅に制限され、これは、多くの国々では、道路上で移動することが法律的に許容されるようにするため、２５９．０８ｃｍ又は２５１．４６ｃｍ（８’６’’又は８’３’’）に制限される。
【０００５】
振動式スクリーナーの長さ又は振動スクリーンの長さが制限されるため、ローダー又は掘削機で積み込むことができる材料の量もまた制限される。実際、積み込まれる材料の量が多すぎる場合には、ばら材料が振動式スクリーナーの外側にこのスクリーナーの底部からオバーフローしてしまう。これは、材料がスクリーンを通って完全に流れるには材料の保持時間が不十分であるためである。かくして、小径製品及び中径製品の重要な量が、ばら材料の大径製品とともに流出してしまう。かくして、適当な分級を行うため、振動式スクリーナー又は振動スクリーン上に積み込まれるばら材料の量を減らさなければならない。更に、寸法が大きなものは、ばら材料を振動スクリーン上に降ろすためにローダーを位置決めしなければならない位置近くの振動スクリーンの底部まで摺動する。かくして、ローダーの運転者は、機械に適当に且つ安全に供給できるようにするためにこの領域を頻繁に清掃しなければならない。上述の全ての要因は、篩分けの生産性を低下させる。
【０００６】
更に、大きな寸法の入力を上段階で受け入れ、粒径の正確な選択を下段階で行うことができるようにする二つの篩分け段階を備えた振動式スクリーナーが存在する。しかしながら、ばら材料をなした生産物の生産能力及び湿った製品の篩分け能力は、この種のスクリーナーでは星型スクリーナーや回転式スクリーナー程重要ではない。
【０００７】
本出願人は、様々な篩分けプログラム及び装置を記載した以下の米国特許及び外国特許を知っている。即ち、米国特許第５１７，７２４号、米国特許第２，１１５，１１０号、米国特許第２，３６６，２２２号、米国特許第２，７０３，６４９号、米国特許第２，８６４，５６１号、米国特許第３，３２２，３５４号、米国特許第４，２５６，５７２号、米国特許第４，３６３，７２５号、米国特許第４，８６１，４６１号、米国特許第４，９５６，０７８号、米国特許第４，９８３，２８０号、米国特許第５，０９７，６１０号、米国特許第５，１００，５３７号、米国特許第５，１０６，４９０号、米国特許第５，１２０，４３３号、米国特許第５，２３４，５６４号、オーストラリア国特許第２１２６４２号、アイルランド国特許第６４９８７号、アイルランド国特許第７４８９６号、ドイツ国特許第２８５ ８８２号、英国特許第１，５５３，６６７号、ソビエト連邦特許第１４８８０２６号。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述の問題点の幾つかを解決し、かくして従来技術で周知の移動式篩分けユニットを改良した移動式篩分けユニットを提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述の目的は、ばら材料を篩分けするための移動式篩分けユニットにおいて、
長さ方向軸線を持つ細長い移動式支持フレーム、
支持フレームに取り付けられており且つこの支持フレーム上で長さ方向に延びる第１スクリーナーであって、
大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れるための入口、
大径粒子を放出するための第１出口、及び
中径粒子及び小径粒子を放出するための第２出口
を有し、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第１方向に沿ってばら材料を篩分けするために使用される、第１スクリーナー、及び
支持フレームに取り付けられており且つ支持フレーム上で長さ方向に延びる第２スクリーナーであって、
第１スクリーナーから搬送された中径粒子及び小径粒子を受け入れるための
入口、
中径粒子を放出するための第１出口、及び
小径粒子を放出するための第２出口
を有し、支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第２方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けするのに使用される、第２スクリーナー
を含む、移動式篩分けユニットによって達成される。
【００１０】
更に、本発明によれば、ばら材料を篩分けするための篩分け方法において、
ａ）大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れる工程、
ｂ）大径粒子を第１長さ方向に沿って中径粒子及び小径粒子から篩分けする工程、
ｃ）工程（ａ）で得られた中径粒子及び小径粒子を受け入れる工程、及び
ｄ）第１長さ方向と実質的に平行な第２長さ方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けする工程を含む、方法が提供される。
【００１１】
好ましくは、工程（ａ）は、ばら材料を第１長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。
更に、好ましくは、工程（ｃ）は、中径粒子及び小径粒子を第２長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。
【００１２】
本発明及びその利点は、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例の以下の非限定的説明を読むことにより更に良く理解されるであろう。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下の説明において、同じ参照番号が同様のエレメントに付してある。添付図面に示す実施例が好ましい。
【００１４】
更に、本発明は、主として、堆肥、建設及び取壊し汚染された土、木質廃棄物／表土、ピートモス、等の分野に関するばら材料の篩分けを行うために設計されているが、例えば、当業者に周知のように、食品又は農業で様々な大きさの粒状物を含むばら材料の篩分けといった異なる分野で他の篩分けの目的のために使用できる。この理由により、「小片」及び／又は「ブロック」といった表現、及び任意の他の言及及び／又はこれらと等価の他の表現は、本発明の範囲を限定するものと考えられてはならず、本発明を使用でき且つ本発明が有用な全ての他の目的を含む。
【００１５】
更に、移動式篩分けユニットの図示の好ましい実施例は、供給ホッパ、積み上げコンベアの格納式サイドパネル、等の様々な構成要素を含むが、これらの構成要素全てが本発明にとって重要なのではなく、及びかくしてそれらの限定的意味で受け取られてはならず、即ち本発明の範囲を限定するものと受け取られてはならない。当業者には既に明らかであるように、他の適当な構成要素及びそれらの間での協働を、以下に説明するように、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明による移動式篩分けユニットに使用できるということは理解されるべきである。
【００１６】
更に、添付図面に示す移動式篩分けユニットの第１及び第２のスクリーナーの好ましい実施例は振動式スクリーナー及び回転式スクリーナーの夫々を含むけれども、「振動」及び「回転」という用語は、それらの限定的な意味で受け取られるべきではなく、即ち本発明の範囲を限定するように受け取られるべきではないということもまた理解されるべきである。これは、他の適当なスクリーナーの夫々を、当業者に明らかなように、移動式篩分けユニットの特定の用途、及びばら材料を含む様々な種類の粒子の所望の篩分けに応じて、移動式篩分けユニットの第１及び第２のスクリーナーに使用できるためである。例えば、第１及び第２のスクリーナーは、当業者に明らかなように、移動式篩分けユニットの所期の用途に応じて、振動式スクリーナー、ディスクスクリーナー、星型スクリーナー、回転式スクリーナー、衛星スクリーナー、旋動スクリーナー、又は二段階振動スクリーナーのうちの任意の一つのスクリーナーであってもよい。
【００１７】
本明細書中の表現において、大きいといった表現及び等価の表現及び／又はその複合語を相互交換的に使用できる。当業者に明らかなように、例えば「中程度」及び「平均的」並びに「小さい」及び「微細な」といった任意の他の互いに等価の表現についても同じことがいえる。
【００１８】
最後に、「粒子」という表現は、本明細書中の表現において使用されているように、当業者に周知のように及び以下に説明するように本発明を用いて篩分けできる様々な種類の物体／物質に関するということは理解されるべきである。
【００１９】
図１、図２、及び図３を参照して大まかに説明すると、添付図面に示す篩分けユニット１は、少なくとも大径、中径、及び小径の粒子５、７、９を含むばら材料３を篩分けするための移動式篩分けユニット１である。この篩分けユニット１は、第１スクリーナー１１、第２スクリーナー１３、及び長さ方向軸線１７を持つ細長い移動式支持フレーム１５を含む。第１スクリーナー１１は支持フレーム１５に取り付けられ、このフレーム上で長さ方向に延びる。第１スクリーナー１１は、ばら材料３を受け入れるための入口１９、大径粒子５を放出するための第１出口２１、及び中径粒子及び小径粒子７、９を放出するための第２出口２３を有する。第１スクリーナー１１は、図２に更に良く示してあるように、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７と実質的に平行な第１方向２５に沿ってばら材料３を篩分けするために使用される。支持フレーム１５には、フレーム上で長さ方向に延びる第２スクリーナー１３も取り付けられている。更に、第２スクリーナー１３は、第１スクリーナー１１から搬送された中径粒子及び小径粒子７、９を受け取るための入口２７、中径粒子７を放出するための第１出口２９、及び小径粒子９を放出するための第２出口３１を有する。第２スクリーナー１３は、図２に更に良く示してあるように、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７と実質的に平行な第２方向３３に沿って中径粒子７を小径粒子９から篩分けするのに使用される。
【００２０】
第１及び第２の方向２５、３３は、添付図面、例えば図３に示すように反対方向に差し向けられており、第１方向２５が左方を示すのに対し第２方向３３が右方を示すが、当業者には明らかなように、本発明によれば、これらの方向２５、３３が支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って配置されている限り、移動式篩分けユニット１及びその構成要素、即ち第１及び第２のスクリーナー１１、１３であるがこれらに限定されない構成要素を、他の態様で、両方向２５、３３が同じ方向に差し向けられるように配置してもよい。
【００２１】
図１、図２、及び図３に示すように、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、ばら材料３を溜めておくための供給ホッパ３５を含む。この供給ホッパ３５は、好ましくは支持フレーム１５に取り付けられ、図２及び図３に更に良く示すように、このフレーム上で第１スクリーナー１１と第２スクリーナー１３との間を長さ方向に延びる。供給ホッパ３５は、ばら材料３を受け入れるための入口３７、及び第１スクリーナー１１に供給するための出口３９を有する。更に、図示のように、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、供給ホッパ３５の出口３９からばら材料３を受け入れてこれを第１方向２５に第１スクリーナー１１の入口１９まで搬送するように位置決めされた供給コンベア４１を更に有する。好ましくは、供給ホッパ３５は、格納式の後サイドパネル及び横サイドパネル４３を更に含む。
【００２２】
上文中に説明したのと同様に、供給ホッパ３５は、好ましくは、添付図面に示すように第１スクリーナー１１と第２スクリーナー１３との間に取り付けられているが、当業者に明らかなように、移動式篩分けユニット１及びその構成要素、即ち供給ホッパ３５及び第１及び第２のスクリーナー１１、１３であるがこれらに限定されない構成要素を、他の方法で、それらの間の適当な協働によって配置でき、即ち供給ホッパ３５は、必ずしも、第１及び第２のスクリーナー１１、１３間に配置されていなくてもよい。
【００２３】
図１及び図２に示すように、供給ホッパ３５は、好ましくは、移動式篩分けユニット１の中央部分に位置決めされる。供給ホッパ３５は、とりわけ、篩分けされるべき未処理のばら材料３を受け入れて溜めるようになっている。ばら材料３は、ローダ、掘削機、機械式シャベル、又は例えば副コンベア等の適当な供給手段によって供給ホッパ３５に積み込むことができる。更に、好ましくは、ばら材料３は供給ホッパ３５によって第１スクリーナー１１に供給される。供給ホッパ３５は、好ましくは、供給コンベア４１上に取り付けられた二つの横サイドパネル４３及び後サイドパネル４３を含む。これらのパネルにより、第１スクリーナー１１に等しく且つ連続的に供給できる。横サイドパネル４３及び後サイドパネル４３には、好ましくは、適当な枢動装置が設けられており、これらの枢動装置により、道路上で移動する上での最大許容高さを越えないように、移動式篩分けユニット１の輸送中にパネルを折り返すことができる。サイドパネル４３は、供給ホッパ３５の容量を増大するため、作動位置で図２に示すように展開される。供給コンベア４１上に設けられた供給ホッパ３５内のばら材料３の流れ方向は、好ましくは、支持フレーム１５の長さ方向軸線に沿っており、これにより供給ホッパ３５に少なくとも３．６５７６ｍ（１２フィート）の長さのサイドパネル４３を設けることができる。これにより、とりわけ、当該産業で周知の積込みシャベル（当該産業で使用されたローダーのシャベルの長さは、一般的には２．７４３２ｍ（９フィート）乃至３．６５７６ｍ（１２フィート）である）の多くの型式で移動式篩分けユニット１の側部によって供給ホッパ３５に積み込むことができる。
【００２４】
好ましくは、及び図１及び図２に更に良く示すように、移動式篩分けユニット１は、支持フレーム１５に取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延びる移行コンベア４５を含む。この移行コンベア４５は、第１スクリーナー１１の第２出口２３から放出された中径粒子及び小径粒子７、９を受け入れ、これを第２方向３３に第２スクリーナー１３の入口２７まで搬送するように位置決めされている。
【００２５】
好ましくは、図１及び図２に更に良く示してあるように、移動式篩分けユニット１は、支持フレーム１５に取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延びる回収コンベア４７を含む。この回収コンベア４７は、第２スクリーナー１３の第２出口３１から放出された小径粒子９を受け入れ、これを第１方向２５にその出口端４９まで搬送するように位置決めされる。
【００２６】
好ましくは、図２及び図３に更に良く示してあるように、移動式篩分けユニット１は、回収コンベア４７の出口端４９から小径粒子９を受け入れ、支持フレーム１５の側方に小径粒子９の山５３を形成するため、支持フレーム１５に取り付けられた第１積み上げコンベア５１を更に含む。この積み上げコンベア５１は、好ましくは、支持フレーム１５に関し、その長さ方向軸線１７に沿って支持フレーム１５に対して折り畳まれた折り畳み位置と、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に対して垂直に延びた伸長位置との間で移動自在である。
【００２７】
図１、図２、及び図３に良く示すように、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、第２スクリーナー１３の第１出口２９から放出された中径粒子７を受け入れ、図３に更によく示すように中径粒子７の山５７を支持フレーム１５の後側に形成するため、支持フレーム１５の後端に取り付けられた第２積み上げコンベア５５を更に含む。この積み上げコンベア５５は、好ましくは、図１に良く示すように、支持フレーム１５の後端に対して折り畳まれた折り畳み位置と、図２に良く示すように支持フレーム１５と同一線上に延びる伸長位置との間で移動自在である。
【００２８】
図１、図２、及び図３に示す本発明の特定の実施例によれば、第１スクリーナー１１は、好ましくは、図５に示すような振動式スクリーナーを含み、これに対し第２スクリーナー１３は、好ましくは、図７に示すように回転式スクリーナーを含む。
【００２９】
この特定の場合では、振動式スクリーナーは、好ましくは、釣合い重りを備えた偏心シャフトによって作動され、好ましくは、ばら材料３に含まれる大径粒子５の一次篩分けを行うためのフィンガ６５を含む段階を有する。振動式スクリーナーの問題のステージは、好ましくは、スクリーナー１１に沿って移動するばら材料３に振盪効果を発生するため、図４に示すようにカスケード形体で配置されたフィンガ６５の幾つかの区分を含む。フィンガ６５の各区分は、好ましくは、所望の間隔に従って平行に配置された複数のフィンガ６５を含む。好ましくは、篩分けされるべきばら材料３は、供給ホッパ３５に収容された材料リザーブと協働する供給コンベア４１によって、第１スクリーナー１１の入口１９のところでフィンガ６５の第１区分に直接積み込まれ、これによって、第１スクリーナー１１に常に且つ連続的に供給できる。しかしながら、ばら材料を、第１スクリーナー１１の入口１９のところで、掘削機、ローダ、機械式シャベルによって、又は、場合によっては例えば副コンベア等の他の適当な供給手段によって直接積み込むことができる。篩分けされるべきばら材料３で供給ホッパ３５を塞がれる危険がある場合、又は極めて大きな及び／又は過度に重質の砕片を含むために供給ホッパを損傷する場合には、これらの供給手段によって第１スクリーナー１１に直接積み込む方が適していると考えられる。
【００３０】
第１スクリーナー１１は、とりわけ、ばら材料３から寸法が大きな入力、即ち大きな岩や切株、セメントブロック、及び他の残留物等の大径粒子５を、これら以外の材料が第２スクリーナー１３に向かって搬送される前に取り除くようになっている。第１スクリーナー１１でばら材料３から篩分けすることが望まれる大径粒子５の最小寸法は、特定の必要に従って、第１スクリーナー１１の篩分け媒体により加えられる空間上の制限を調節することによって、例えば振動式スクリーナーの場合にはフィンガ６５間の間隔を変化させることによって選択される。例えば、約７．６２ｃｍ（約３インチ）及びそれ以上の最小寸法を持つ大径粒子５を篩分けするため、当業者に明らかなように、振動式スクリーナーのフィンガ６５間の間隔を約５．０８ｃｍ乃至約７．６２ｃｍ（約２インチ乃至３インチ）の間で選択できる。
【００３１】
篩分けユニット機械の長さの長さ方向軸線に沿って位置決めしたことにより可能となる第１スクリーナー１１の実質的長さ、及びフィンガ６５の区分を様々な高さに位置決めすることによる振盪効果を組み合わせることにより、振動式スクリーナー上でのばら材料３の保持量を増大し、及びかくして振動式スクリーナーのフィンガ６５を通過する材料の量を最大にできる。従って、重要な生産能力を得ることができると同時に、振動式スクリーナーの出口のところでの、材料の無駄（これ以外の方法では、望ましからぬことに、大径粒子５とともに篩分けされてしまう中径粒子及び小径粒子７、９）を、残りの材料が第２スクリーナー１３に向かって搬送される前に最小にする。
【００３２】
振動式スクリーナーのフィンガ６５を通過しない大径粒子５は、フィンガの振動運動によりスクリーナー１１の端部までこのスクリーナーの上側を移動し、大径粒子５の中程度の大きさの山を形成するために直接スクリーナー１１の前側に落下するか或いは、大径粒子５の大きな山を形成するために適当な積み上げコンベア（図示せず）内に落下し、移動式篩分けユニット１の邪魔にならないように支持フレーム１５の前端から遠ざけられる。結果的に形成された大径粒子５の山は、とりわけ、商業的目的又はリサイクルの目的で使用できる。
【００３３】
更に、本発明による移動式篩分けユニット１は、振動式スクリーナーのフィンガ等の第１スクリーナー１１の篩分け媒体を通過した中径粒子及び小径粒子７、９が移行コンベア４５上に直接落下するように考案されている。このコンベア４５は、主として、大径粒子５を除く材料を、支持フレーム１５の長さ方向軸線と実質的に平行な方向に沿って第２スクリーナー１３に向かって搬送するようになっている。上文中に言及したように、第２スクリーナー１３は、当業者に明らかなように、星型スクリーナー、回転式スクリーナー、振動式スクリーナー、又は任意の他の種類の適当なスクリーナーを含んでもよい。第２スクリーナー１３の目的は、中径粒子７を小径粒子９から、重要な生産速度で、第２スクリーナー１３の篩分け媒体を損傷せずに分離することである。第２スクリーナー１３の篩分け媒体は、一般的には、その所期の目的のため、第１スクリーナー１１の篩分け媒体よりも壊れやすい。確かに、比較的粗い粒子を篩分けするようになったスクリーナーの篩分け媒体は、比較的細かい粒子を篩分けするようになったスクリーナーの篩分け媒体よりも丈夫である。
【００３４】
一次篩分けの後、第１スクリーナー１１から放出された材料は、好ましくは、大径粒子５を全く含まず、そのため、例えば回転式スクリーナーによる二次篩分けを、その篩分けスクリーンを損傷する危険無しに容易に行うことができる。二次篩分けは、例えば図６に示すような星型スクリーナーによっても、星型シャフトの星型を損傷する危険なしに行うことができる。更に、二次篩分けは、例えば別の振動式スクリーナーによって行うことができる。この後者の方法は、篩分けされるべき材料が団粒を含む場合には、回転式スクリーナーや星型スクリーナーを用いるよりも更に効率的に且つ迅速であることがわかっている。更に、第２スクリーナー１３は、図８に示すスクリーナーのように、小径粒子９から中径粒子７を篩分けするための第１篩分けフロア及び小径粒子９を比較的粗い小径粒子及び比較的細かい小径粒子に篩分けするための第２篩分けフロアを含む二段階スクリーナーであってもよく、これにより、移動式篩分けユニット１によりばら材料３を四つの異なる範疇に篩分けできる。
【００３５】
従って、当業者に周知のように、移動式篩分けユニット１の所期の用途及び篩分けされる粒子５、７、９の性質に応じて、第１スクリーナー１１及び第２スクリーナー１３の両方を、振動式スクリーナー、ディスクスクリーナー、星型スクリーナー、ヘビーデューティー星型スクリーナー、回転式スクリーナー、衛星スクリーナー、旋動スクリーナー、及び二段階振動スクリーナーを含む群から選択できるということは以上の議論から容易に理解できる。振動式スクリーナーは、更に、「スクリーンボックス」として周知であり、回転式スクリーナーは、「トロンメルスクリーナー」として周知である。上文中に言及した種類のスクリーナーは全て当該技術分野で周知であり、及びかくしてそれらの作動原理をここに説明する必要はない。
【００３６】
第１及び第２のスクリーナー１１、１３の両方が、その篩分け長さを大きくできるように、及び従ってその篩分け能力を増大できるように、実質的に支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って配置されているため、及びばら材料３の大径粒子５が第１スクリーナー１１のところで除去されるため、本発明は、第２スクリーナー段階での篩分け速度を、スクリーナーが他の態様で配置された当該技術分野で周知の移動式篩分けユニットで可能であるよりも高くすることができる。
【００３７】
本発明によれば、第１スクリーナー１１を出た大径粒子５を除く材料を、次いで、中径粒子７を小径粒子９から更に適切に且つ高い篩分け速度で、好ましくは毎時１１４．６９８ｍ３ （毎時１５０立方ヤード）及びそれ以上の速度で分離するため、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７と実質的に平行な方向に沿って第２スクリーナー１３に搬送する。その後、第２スクリーナー１３の篩分け媒体（使用される第２スクリーナー１３の種類に応じて星型のベッド、スクリーン、フィンガ区分、等）を通過した小径粒子９を回収コンベア４７によって回収する。回収コンベア４７は、好ましくは、図１及び図２に更に良く示すように二次スクリーナーの下を通過する。上文中に説明したように、回収コンベア４７は、次いで、好ましくは、出口端４９のところで小径粒子の積み上げコンベア５１上に降ろしをする。移動式篩分けユニット１が輸送形体にある場合には、図１に示すように、小径粒子９の積み上げコンベア５１は、好ましくは、支持フレーム１５の前部に向かってそれ自体がその長さ方向軸線に沿って折り畳まれる。移動式篩分けユニット１の作動形体では、図２に示すように、積み上げコンベア５１は、好ましくは、かなりの大きさの小径粒子９の山５３が、移動式篩分けユニット１と干渉しないように移動式篩分けユニットから十分遠く離れたところに形成されるように、小径粒子９の山を離して置くため、支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に対して垂直方向に拡げられる。
【００３８】
第２スクリーナー１３の篩分け媒体を通過しなかった中径粒子７は、第２スクリーナーの端部のところで放出される。これは、好ましくは、図２に更に良く示すように、この後に、篩分けユニット機械の長さ方向軸線に沿って支持フレーム１５の後端に配置された中径粒子７の積み上げコンベア５５によって取り上げられるためである。積み上げコンベア５５は、好ましくは、輸送の目的のため、図１に更に良く示すように、支持フレーム１５の後端のところでそれ自体の上に折り畳まれる。中径粒子７の山を移動式篩分けユニット１から十分に離間するため、積み上げコンベア５５は、作動位置では、図２に示すように、支持フレーム１５の後側のところでそれ自体が拡がる。この形体は、積み上げコンベア５５が使用されない場合に可能であるよりも大きな中径粒子の山を形成するのを補助する。
【００３９】
移動式篩分けユニット１の篩分けサイクルが完了したとき、ばら材料は少なくとも三つの異なる山に分級される、各山は、図３に更に良く示すように、実質的に同じ大きさの粒子を含む。第１の山５８は大径粒子５を含み、好ましくは、移動式篩分けユニット１の前側に第１スクリーナー１１の出口のところに配置される。第２の山５７は中径粒子７を含み、好ましくは移動式篩分けユニット１の後側のところに第２スクリーナー１３の出口のところに配置される。第３の山５３は小径粒子９を含み、好ましくは移動式篩分けユニット１の側方に支持フレーム１５の中央に対して垂直に配置される。
【００４０】
図１に更に良く示すように、支持フレーム１５は、好ましくは、支持フレーム１５を牽引手段（図示せず）に取り外し自在に連結するための連結装置５９、及び例えばトラクター−トレーラー等の牽引手段によって篩分けユニット１を輸送できるようにするために支持フレーム１５に作動的に連結されたホイールアッセンブリ６１を含む。確かに、移動式篩分けユニット１は、好ましくは、一組のアクスル及びホイール、サスペンションシステム、適当なブレーキシステム、及び信号装置を含み、これらは全て、好ましくは、道路上及び高速道路上で安全に輸送するために設けられている。移動式篩分けユニット１は、図１に示す輸送形体では、好ましくは、構成要素が折り畳み式であるため、及び第１及び第２のスクリーナー１１、１３が長さ方向に配置されているため、許容される長さ、幅、及び高さに関する道路上での必要条件を満たす。
【００４１】
更に、図１に示すように、移動式篩分けユニット１が輸送形体にある場合、交通規則集によって必要とされる高さ、長さ、及び幅の最大寸法に従うため、小径粒子９の積み上げコンベア５１は支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って折り返してあり、中径粒子の積み上げコンベア５５は支持フレーム１５の後端でそれ自体に折り返してあり、供給ホッパ３５のサイドパネル４３もまた折り返される。
【００４２】
図１及び図２に示すように、支持フレーム１５は、好ましくは、篩分けユニット１の定置の作動中に移動式篩分けユニット１の支持フレーム１５を安定化するための液圧式支持脚部６３を更に含む。
【００４３】
上文中に言及したように、第２スクリーナー１３は、小径粒子９から中径粒子７を篩分けするための第１篩分けフロア及び小径粒子９を比較的粗い小径粒子及び比較的細かい小径粒子に篩分けするための第２篩分けフロアを含む二段階スクリーナーであってもよく、これによって、移動式篩分けユニット１はばら材料３を四つの異なる範疇に篩分けできる。
【００４４】
本発明によれば、更に、ばら材料を篩分けするための篩分け方法が提供され、この方法は、ａ）大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れる工程、ｂ）大径粒子を第１長さ方向に沿って中径粒子及び小径粒子から篩分けする工程、ｃ）工程（ａ）で得られた中径粒子及び小径粒子を受け入れる工程、及びｄ）第１長さ方向と実質的に平行な第２長さ方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けする工程を含む。
【００４５】
好ましくは、工程（ａ）は、ばら材料を第１長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。好ましくは、工程（ｃ）もまた、中径粒子及び小径粒子を第２長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む。
【００４６】
理解されるように、本発明による移動式篩分けユニット１は、上文中に論じたように、第１及び第２のスクリーナー１１、１３の両方が、篩分け長さを大きくできるように、及び従ってその篩分け性能を高めることができるように実質的に支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って配置されているという点について従来技術の改良であり、ばら材料３の大径粒子５が第１スクリーナー１１で取り除かれるため、本発明は、第２スクリーナー段階での篩分け速度を、スクリーナーが他の態様で配置された従来技術で周知の篩分けユニットで可能であるよりも高めることができる。
【００４７】
更に、本発明による移動式篩分けユニット１は、第１スクリーナー１１内へのばら材料３の流れが供給ホッパ３５での材料の流れと同じ方向で行われ、即ち実質的に支持フレーム１５の長さ方向軸線１７に沿って行われるという点で有利である。これにより、材料が材料リザーブ（供給ホッパ）での製品の流れに対して垂直であり及びかくして機械の長さ方向軸線に対して垂直な第１スクリーナーを持つ篩分けユニットと比較して、第１スクリーナーの長さを大きくできる。従来技術について上文中に論じたように、第１スクリーナーでの材料の流れを材料リザーブでの材料の流れに対して垂直にすると、多くの場合、第１スクリーナーで材料のオバーフローを引き起こしてしまう。本発明による第１スクリーナー１１を配置し、このスクリーナーに沿って上文中に説明したように篩分けを行うことにより、従来技術と関連した上述の問題点を解決する。
【００４８】
本発明による移動式篩分けユニット１は、第１及び第２のスクリーナー及びコンベアを長さ方向に配置することにより、保守、修繕、及び／又は部品交換を容易にできるという点においても従来技術より優れている。
【００４９】
本発明による移動式篩分けユニット１は、スクリーナー及びコンベアを長さ方向に配置することにより、第１スクリーナーの長さが篩分けユニットの長さ方向軸線に対して垂直な（かくしてスクリーナーの長さが篩分けユニットの幅によって制限される）機械とは異なり、交通規則集によって許容される最大寸法を遵守しつつスクリーナーの長さを大幅に長くできるという点においても従来技術より優れている。
【００５０】
更に、スクリーナーを本発明に従って長さ方向に配置することによってスクリーナーの長さを大きくすることにより、一度に更に多くの材料をスクリーナー上に積み込むことができると同時に篩分けの品質を向上する。これにより、大きな岩や切株、セメントブロック等の大径粒子を含むばら材料から小径の粒子を得るのに使用されるスクリーナーを損傷することなく、生産能力及び速度が向上する。
【００５１】
勿論、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、上述の実施例に多くの変更を加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明の好ましい実施例による移動式篩分けユニットの輸送形体での側面図である。
【図２】
移動式篩分けユニットを作動形体で示す、図１と同様の図である。
【図３】
図２に示す移動式篩分けユニットの平面図である。
【図４】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した振動式スクリーナーの斜視図である。
【図５】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適したディスクスクリーナーの部分平面図である。
【図６】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した星型スクリーナーの斜視図である。
【図７】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した回転式スクリーナーの斜視図である。
【図８】
図１の移動式篩分けユニットで使用するのに適した二段階振動スクリーナーの斜視図である。
【符号の説明】
１ 移動式篩分けユニット
１１ 第１スクリーナー
１３ 第２スクリーナー
１５ 移動式支持フレーム
１９ 入口
２１ 第１出口
２３ 第２出口
２５ 第１方向
２７ 入口
２９ 第１出口
３１ 第２出口
３３ 第２方向
Claims (18)
- ばら材料を篩分けするための移動式篩分けユニットにおいて、
長さ方向軸線を持つ細長い移動式の支持フレーム、
前記支持フレームに取り付けられており且つこの支持フレーム上で長さ方向に延びる第１スクリーナーであって、
大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れるための入口、
大径粒子を放出するための第１出口、及び
中径粒子及び小径粒子を放出するための第２出口
を有し、前記支持フレームの前記長さ方向軸線と実質的に平行な第１方向に沿って前記ばら材料を篩分けするために使用される、第１スクリーナー、及び
前記支持フレームに取り付けられており且つ前記支持フレーム上で長さ方向に延びる第２スクリーナーであって、
前記第１スクリーナーから搬送された中径粒子及び小径粒子を受け入れるための入口、
中径粒子を放出するための第１出口、及び
小径粒子を放出するための第２出口
を有し、前記支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第２方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けするのに使用される、第２スクリーナー
を含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。 - 請求項１に記載の移動式篩分けユニットにおいて、
前記支持フレームに取り付けられており且つこのフレーム上で前記第１スクリーナーと前記第２スクリーナーとの間を長さ方向に延びる、ばら材料を受け入れるための入口及び出口を持つ、ばら材料を溜めておくための供給ホッパ、及び
前記供給ホッパの前記出口から前記ばら材料を受け入れてこれを前記第１スクリーナーの前記入口まで前記第１方向に搬送するように位置決めされた供給コンベア
を更に含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。 - 請求項１又は２に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記支持フレームに取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延び、前記第１スクリーナーの前記第２出口から放出された中径粒子及び小径粒子を受け入れてこれを前記第２スクリーナーの前記入口まで前記第２方向に搬送するように位置決めされた移行コンベアを更に含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１、２、又は３に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記支持フレームに取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延び、前記第２スクリーナーの前記第２出口から放出された小径粒子を受け入れてこれを前記第１方向にその出口端まで搬送する、回収コンベアを含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項４に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記回収コンベアの前記出口端から小径粒子を受け入れて小径粒子の山を前記支持フレームの側方に形成するため、前記支持フレームに取り付けられた積み上げコンベアを含み、この積み上げコンベアは、その長さ方向軸線に沿って前記支持フレームに対して折り畳まれた折り畳み位置と前記支持フレームの長さ方向軸線に対して垂直方向に延びる伸長位置との間で前記支持フレームに関して移動自在である、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１乃至５のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記第２スクリーナーの前記第１出口から放出された中径粒子を受け入れて中径粒子の山を前記支持フレームの後側に形成するため、前記支持フレームの後端に取り付けられた積み上げコンベアを含み、この積み上げコンベアは、前記支持フレームの前記後端に対して折り畳まれた折り畳み位置と前記支持フレームと同じ線をなして延びる伸長位置との間で移動自在である、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１乃至６のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記第１スクリーナーは、振動式スクリーナー、ディスクスクリーナー、及びヘビデューティー星型スクリーナーからなる群から選択される、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１乃至７のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記第１スクリーナーは振動式スクリーナーである、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１乃至８のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記第２スクリーナーは、振動式スクリーナー、ディスクスクリーナー、及び星型スクリーナー、回転式スクリーナー、衛星スクリーナー、旋動スクリーナー、及び２段階振動式スクリーナーからなる群から選択される、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１乃至９のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記第２スクリーナーは回転式スクリーナーである、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項２に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記供給ホッパは、格納式の後サイドパネル及び横サイドパネルを含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１乃至１１のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記支持フレームは、
前記支持フレームを牽引手段に取り外し自在に連結するための連結装置、及び
前記牽引手段によって前記篩分けユニットを輸送できるようにするために前記支持フレームに作動的に連結されたホイール付きアッセンブリを含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。 - 請求項１乃至１２のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記支持フレームは、篩分けユニットの定置の作動中に前記篩分けユニットの前記支持フレームを安定させるための液圧式支持脚部を含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- 請求項１乃至１３のうちのいずれか一項に記載の移動式篩分けユニットにおいて、前記第２スクリーナーは、中径粒子を小径粒子から篩分けするための第１篩分けフロア及び小径粒子を比較的粗い小径粒子及び比較的細かい小径粒子に更に篩分けするするための第２篩分けフロアを含む二段階スクリーナーである、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。
- ばら材料を篩分けするための移動式篩分けユニットにおいて、
長さ方向軸線を持つ細長い移動式支持フレーム、
前記支持フレームに取り付けられており且つこの支持フレーム上で長さ方向に延びる第１スクリーナーであって、
大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れるための入口、
大径粒子を放出するための第１出口、及び
中径粒子及び小径粒子を放出するための第２出口
を有し、前記支持フレームの前記長さ方向軸線と実質的に平行な第１方向に沿って前記ばら材料を篩分けするために使用される、第１スクリーナー、
前記支持フレームに取り付けられており且つ前記支持フレーム上で長さ方向に延びる第２スクリーナーであって、
前記第１スクリーナーから搬送された中径粒子及び小径粒子を受け入れるた
めの入口、
中径粒子を放出するための第１出口、及び
小径粒子を放出するための第２出口
を有し、前記支持フレームの長さ方向軸線と実質的に平行な第２方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けするのに使用される、第２スクリーナー、
前記支持フレームに取り付けられており且つこのフレーム上で前記第１スクリーナーと前記第２スクリーナーとの間を長さ方向に延びる、ばら材料を受け入れるための入口及び出口を持つ、ばら材料を溜めておくための供給ホッパ、
前記供給ホッパの前記出口から前記ばら材料を受け入れてこれを前記第１スクリーナーの前記入口まで前記第１方向に搬送するように位置決めされた供給コンベア、
前記支持フレームに取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延び、前記第１スクリーナーの前記第２出口から放出された中径粒子及び小径粒子を受け入れてこれを前記第２スクリーナーの前記入口まで前記第２方向に搬送するように位置決めされた移行コンベア、
前記支持フレームに取り付けられており且つこのフレーム上で長さ方向に延び、前記第２スクリーナーの前記第２出口から放出された小径粒子を受け入れてこれを前記第１方向にその出口端まで搬送する、回収コンベア、
前記回収コンベアの前記出口端から小径粒子を受け入れて小径粒子の山を前記支持フレームの側方に形成するため、前記支持フレームに取り付けられた第１積み上げコンベアであって、その長さ方向軸線に沿って前記支持フレームに対して折り畳まれた折り畳み位置と前記支持フレームの長さ方向軸線に対して垂直方向に延びる伸長位置との間で前記支持フレームに関して移動自在の第１積み上げコンベア、及び
前記第２スクリーナーの前記第１出口から放出された中径粒子を受け入れて中径粒子の山を前記支持フレームの後側に形成するため、前記支持フレームの後端に取り付けられた第２積み上げコンベアであって、前記支持フレームの前記後端に対して折り畳まれた折り畳み位置と前記支持フレームと同じ線をなして延びる伸長位置との間で移動自在の第２積み上げコンベア
を含む、ことを特徴とする移動式篩分けユニット。 - ばら材料を篩分けするための篩分け方法において、
ａ）大径粒子、中径粒子、及び小径粒子を含むばら材料を受け入れる工程、
ｂ）大径粒子を第１長さ方向に沿って中径粒子及び小径粒子から篩分けする工程、
ｃ）工程（ａ）で得られた中径粒子及び小径粒子を受け入れる工程、及び
ｄ）第１長さ方向と実質的に平行な第２長さ方向に沿って中径粒子を小径粒子から篩分けする工程を含む、ことを特徴とする方法。 - 請求項１６に記載の篩分け方法において、工程（ａ）は、前記ばら材料を前記第１長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む、ことを特徴とする篩分け方法。
- 請求項１６又は１７に記載の篩分け方法において、工程（ｃ）は、中径粒子及び小径粒子を第２長さ方向と実質的に平行な方向で受け入れる工程を含む、ことを特徴とする篩分け方法。
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