JP2004114018A - 建設廃材の粗選別装置、その粗選別ライン、選別処理施設及び粗選別車両 - Google Patents

建設廃材の粗選別装置、その粗選別ライン、選別処理施設及び粗選別車両 Download PDF

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Yoshimi Yamamoto
山本 義実
Tadaaki Yokoyama
横山 忠明
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Abstract

【課題】簡単な機構からなり、しかも多種多様のものが混在している建設廃材に対して行う粗選別作業を効果的に、効率的に行うことのできる粗選別装置を提供する。
【解決手段】粗選別装置(5、35、55) はロール式スクリーン(15、39)を備えており、ロール式スクリーンは軸部に多数の多角形状板材で構成した隣り合うディスク(17)の間隔及び隣り合う回転軸周面間の最短間隔が200mm以上の間隔をもって固着した複数の回転軸(16)が廃棄物の搬送方向に並設され、下流側に向かって上り勾配で配置されている。ディスクの回転により廃棄物を撥ね上げると同時に回転軸部間及びディスク(17)間から廃棄物の一部を篩落としながら、廃棄物を前方へ上らせながら送り出す。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は建設系の廃棄物に対して、既存の選別処理設備における選別作業前に行う前調整作業として、粗選別作業を行う粗選別装置、その粗選別ライン、選別処理施設及び粗選別車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題が重視され、特に廃材に対するリサイクル意識の高まりとともに、廃棄物の選別・分別のニーズは強くなりつつある。特に、建設廃材においては、選別処理施設を用いた選別作業が行われてはいるが、これらの選別処理施設に投入される廃棄物は、前調整によってある程度以下の大きさに粗選別された廃棄物となっている。
【0003】
前調整における粗選別作業は、粗選別場と呼ばれる広さ約数100m程度の展開場にトラック等により搬入され、搬入された廃棄物全量が地上に展開される。その容量は多くの場合、約6〜18m程度であり、地上に展開された全廃棄物に対して、約5〜数10分かけて5〜15名程度の選別作業員が、重機や主に人手による選別作業を行っている。
【0004】
粗選別作業では、主に、鉄屑、非鉄(ステンレス、アルミニュームなど)、段ボール、紙くず、廃プラスチック、塩化ビニール、電線、石膏ボードなどのリサイクル可能な有価物が選別される。鉄屑はアームの先端にマグネットの付いた重機等で選別される場合が多い。
【0005】
既存の選別処理施設等を用いた選別作業を行うためには、このような粗選別作業を行うことが必要であるが、粗選別場に展開された廃棄物には、種々雑多な大小様々なものが混在しているため、混在する不要なものの中から必要なものを取り出す作業となり、作業効率を向上させることが望めなかった。また粉塵の素となるダストが飛散して作業環境を悪化させている。
【0006】
従来の一部機械化された粗選別では、フィンガー式スクリーン、ズリバー、格子状スクリーンなどが用いられていたが、これらの選別装置では、建設系の混合された廃棄物を選別するには不向きであった。
建設系の廃棄物には、湿り気があり、雑多な大きさで多種類の材質のものが混在しているため、篩のスクリーン目が湿った土砂類によって閉塞したり、ひも状の長いものが引っかかって閉塞したりする問題が頻発した。
【0007】
特に、湿った廃棄物に対して振動篩機能をもつ搬送板上で選別を行うと、搬送板上に土砂等が締まって堆積し、選別機能が低下するとともに篩機能をも損なうという問題点がある。また、同時に堆積した土砂等により振動体の質量が増加し、振動バランスを崩して機械が異常振動状態となりやすく、甚だしい場合には機械の破損を惹起するという問題点もあった。
このため、粗選別装置の安定的稼動を行うことができず、メンテナンスを頻繁に行わなければならず、作業効率が必ずしも満足できるものではなかった。
【0008】
また、建設混合廃棄物の選別処理設備(例えば、特許文献1参照。)、廃棄物の分離回収設備(例えば、特許文献2参照。)や選別機ロータ(例えば、特許文献3参照。)、多重段階ディスク・スクリーン(例えば、特許文献4参照。)等が提案されている。しかし、これらの設備や選別装置は、粗選別を行った後の廃棄物に対して選別作業を行うことを前提としている。
【0009】
このため、特許文献1や特許文献3、4に記載されたものなどでは、ロータを有する選別装置が用いられてはいるが、これらのロータにおけるディスクの配列は、ディスク同士が交互に噛合うように並ぶ配列となっている。このようなロータを有する選別装置を用いて粗選別を行った場合には、粗選別を行う廃棄物が雑多な大きさが混在し、雑多な種類の混合した廃棄物に対しては、その選別能力を充分に発揮することができず、廃プラスチックやひも等が装置に引っかかるなどして満足のいく粗選別作業を行うことが難しかった。
【0010】
更に、図7に示すように、特許文献4に記載された多重段階ディスク・スクリーン70では、砕片や粗選別後の残余の品を選別するものとして用いられており、ホッパー72から供給された廃棄物は、最初に小さなサイズの廃棄物が選別され、その後に中間サイズ、大サイズの廃棄物が段階的に選別できるようにディスク・スクリーン71の大きさが変えられて配置されている。
このため、同多重段階ディスク・スクリーンを粗選別装置として用いた場合には、最初の段階から廃プラスチックやひも等が小さなサイズを選別用のディスク・スクリーンと絡み合ったりしてしまい、頻繁に絡み合ったひも等を除去するなどのメンテナンスを行わなければならなくなる。
更にまた、上記選別装置にあっては、単機でもその外形が大きいため、複数段の選別装置を併設することは多大のスペースを必要とし、設置が実質的に困難であった。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−79493号公報(段落0021〜0023、図1〜図5)
【特許文献2】
特開平5−337456号公報(段落0008、図1〜図4)
【特許文献3】
特開平8−71505号公報(段落0005、0007、図1〜図3)
【特許文献4】
米国特許第5450966号明細書(アブストラクト、1欄24行〜26行、2欄6行〜43行、図1〜図7)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる技術的背景に基づいてなされたものであり、その具体的な目的は簡単な機構からなり、しかも多種多様の大きさ、多種類が混在している建設廃材に対して最初に行う粗選別作業を効果的に、効率的に行うことのできる粗選別装置、その粗選別ライン、選別処理施設及び粗選別車両を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
かかる目的は、請求項1に係る装置発明と請求項2、3に係る装置の配置関係を表わすライン発明及び請求項4に係る車両発明により効果的に達成される。
【0014】
請求項1に係る発明は、建設廃材の粗選別装置であって、軸部に多数の三角形状板材又は多角形状板材を所定の間隔をもって固着した複数の回転軸が廃棄物の搬送方向に並設されたロール式スクリーンと、前記所定の間隔及び隣り合う前記回転軸周面間の最短間隔が200mm以上の間隔に配され、前記ロール式スクリーンが廃棄物の搬送方向に向けて上向きに傾斜して配されてなることを特徴とする粗選別装置にある。
【0015】
いま、粗選別場に搬入された建設廃材は搬入トラックから直接或いはショベルカー等の搬送手段を用いて、ロール式スクリーンに投入される。投入された廃棄物は複数の回転軸上に設けた三角形や多角形形状の板材により打撃を受けてバウンドしながら次々と上方に傾斜した勾配を上って下流側に送られる。一方、土砂等や寸法が中程度以下の廃棄物は隣り合う前後左右に配される前記板材及び回転軸との間の空隙を通して下方に落下し、アンダー品として装置外へと排出される。
【0016】
ロール式スクリーンの下流部から排出されたオーバー品である廃棄物は、一定寸法以上の大物となっており、リサイクル困難な異物や粉塵の素となるダスト分等が除去された状態となっている。このオーバー品に対してリサイクル可能な品を選別する作業を行う。この選別作業では、人手による選別作業や重機を用いた選別作業を行うことになるが、混合物のものの中から選別する従来の選別作業に比べ、作業効率もよく、選別作業に従事する作業員の人数を削減することができる。また、ダスト分が除去されているので選別作業を行う作業環境を悪化させることがない。
【0017】
ロール式スクリーンにおける粗選別手段として、軸部に多数の三角形状板材間又は多角形状板材間の間隔及び隣り合う回転軸周面間の最短間隔を200mm以上に設定しているため、湿った土砂類による閉塞、ひも状の長いものが引っかかったりすることによる閉塞を発生させることがなく、常に安定的な稼動が可能となり、メンテナンスも軽減される。
【0018】
更に、ロール式スクリーンでの廃棄物の搬送方向が下流側に向けて上向きに登り傾斜しているので、搬送される廃棄物と回転している三角形状板材又は多角形状板材との反発によってバウンドさせながら、少しづつ上方に持ち上げながら粗選別作業を行わせることができる。このため、例えば、ロール式スクリーンでの搬送方向に傾斜を設けなかったり、下向きへの傾斜を付けた場合に比べ選別作業をより確実に行うことができる。特に、ロール式スクリーンでの搬送方向を下向きに傾斜させた場合には、廃棄物がロール式スクリーン上を流れ落ちて充分な選別を行うことができなくなる。
【0019】
請求項2に係る発明は、廃棄物の粗選別ラインに関する発明であり、請求項1に記載の粗選別装置との配置関係が、同粗選別装置の上流部に廃棄物を粗選別装置に供給する供給装置を配し、ロール式スクリーンの下方部に分離したアンダー品を排出する第1排出装置を配し、粗選別装置の下流部に分離したオーバー品を排出する第2排出装置を配してなる配置関係としたことを特徴とする粗選別ラインにある。
【0020】
トラック等にて搬入された建設廃材を供給装置に投入することにより、ロール式スクリーンで篩選別されたアンダー品は、第1排出装置によって外部に取り出すことができ、ロール式スクリーンで篩選別されたオーバー品は、第2排出装置によって手作業等による選別作業を行う場所に取り出すことができる。
【0021】
第1排出装置は、ロール式スクリーンの全域にわたり同ロール式スクリーンで篩選別されたアンダー品を集めて排出する部位に配置することが望ましい。
また、第1排出手段の排出部に既存の選別装置を配することにより、選別作業の自動化を行うこともできる。
【0022】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明にあって、第2排出装置から排出されるオーバー品を受け、同オーバー品の選別作業を行う回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベアを前記第2排出装置の下流部に配し、前記回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベアに受けたオーバー品を、回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベア上で低速移動又は間欠移動してなる請求項2記載の粗選別ラインにある。
【0023】
第2排出装置から同第2排出装置の排出部に配置した回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベア上にオーバー品を排出することができ、回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベアを人手等による選別作業を行う選別作業場所とすることができる。回転テーブルの一定個所で選別作業を行った後に、回転テーブルを例えば90度回転させることで次の個所に搭載したオーバー品の選別作業を行うことができる。あるいは、回転テーブルを低速にて回転させた状態で選別作業を行うこともできる。
【0024】
また、振動フィーダやコンベアにおいては、低速度でオーバー品を展開させながら選別を行ったり、一定距離オーバー品を送って停止させた後選別を行い、選別終了後、再度オーバー品を送って選別する作業を繰り返して行うことができる。
これにより、作業員は場所を移動せずに、同じ場所において選別作業を行うことができるようになる。また、マグネット等を用いて選別作業を行う場合でも、マグネットの位置を回転テーブルや振動フィーダあるいはコンベアに対して固定した位置に設置することができ、マグネットを搭載した重機等を粗選別場内で縦横無人に振り回すことがなく、粗選別場で作業する作業員の安全を確保することができる。
【0025】
請求項4に係わる発明は建設廃材の選別施設に関し、請求項2又は請求項3の粗選別ラインにおける第1排出装置の排出部に従来型の選別処理施設を組合せた選別処理施設を構成している。請求項2又は請求項3記載の粗選別処理ラインと既存の選別処理施設に請求項2又は請求項3記載の粗選別処理ラインを組合せることにより、建設廃材を一貫した選別工程で処理を行うことができるようになる。このため、建設廃材に対する選別処理能力が向上し、人件費の削減とともに大量の建設廃材の処理が可能となる。
【0026】
請求項5に係る発明は廃棄物の粗選別車両に関し、同車両に請求項1に記載された粗選別装置を搭載している。上述のごとく、本発明の粗選別装置は構造が簡単であり、且つその動力源も小型で済み、装置全体を小型化することができるため、上記粗選別装置を車両に搭載して、粗選別場の所望の場所にて粗選別作業を行うことができるようになる。
【0027】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図示実施例に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明の第1実施例である廃棄物の選別装置の概略構成を示す正面図であり、図2は、同平面図である。
【0028】
本実施例による粗選別装置5は、上流部には供給装置4を配し、粗選別装置5におけるロール式スクリーン15の下方部にはロール式スクリーン15の全域にわたり同ロール式スクリーン15で篩選別されたアンダー品23を集めて排出する第1排出装置7を配し、下流部にはロール式スクリーン15で篩選別されたオーバー品24を排出する第2排出装置10を配している。第2排出装置10の排出部にはシュート11を介して排出されるオーバー品24を載せる回転テーブル12が設けられている。
【0029】
供給装置4の投入部にはホッパー3が設けられ、ダンプアップステージ1上のダンプトラック2から建設廃材21を前記ホッパー3内に投入する。供給装置4としては、振動フィーダやスチールコンベア等の搬送装置が用いられる。供給装置4の搬送速度は、粗選別装置5に廃棄物21を定量づつ供給するために低速で駆動される。供給装置4の投入部に設けたホッパー3である程度の量を貯留することができるが、ダンプアップされる廃棄物21の量が6〜15m程度であれば、供給装置4の搬送速度として約1〜10m/分程度の搬送速度で搬送することが望ましい。
【0030】
供給装置4では廃棄物21を貯留すると同時に定量的に次工程であるロール式スクリーン15に廃棄物21を供給する。著しく大きな廃棄物21については、供給装置4上で重機などを用いて除去される。
【0031】
供給装置4からロール式スクリーン15に供給された廃棄物21は、ロール式スクリーン15で篩選別されながら上方に登り勾配となった下流側に搬送される。登り勾配の角度としては、約5〜8度の登り勾配とすることがロール式スクリーン15での選別機能を有効に引き出すことができる。
【0032】
ロール式スクリーン15の部分斜視図を図6に示す。ロール式スクリーン15は、複数本の回転軸16が廃棄物の搬送方向に沿って配され、各回転軸16は図示せぬ回転駆動装置により同一方向に回転駆動される。各回転軸16には、複数の三角形状の板材からなるディスク17が等間隙をもって固着されている。
【0033】
図示例によれば、前記ディスク17は弓型の辺を外周にもつ略正3角形状を呈しており、隣接する回転軸16上に配されるディスク17同士は、その周面が互いに対向している。
隣接する回転軸16上に対向して配されるディスク17間の間隙δ1は、回転軸16が回転しても略同一に保たれるように、その形状が設定されている。複数の回転軸16は左右のL字断面をもつフレーム25に軸周面間の最短間隔間δ2をもって遊嵌して挿通され、それぞれの軸端部がフレーム25に固着されたブラケット26を介して軸受け27により回転自在に支承されている。各回転軸16の軸端にはスプロケットホイール28が固着され、図示せぬ回転駆動源によりチェーン29を介して制御回転する。
【0034】
各ディスク17間の間隙δ1及び各回転軸16周面間の最短間隙δ2は、200mm以上で概ね200〜300mm程度に構成し、このような間隔に設定することにより建設廃材のような雑多な廃棄物に対しても絡み付きなどを押えることができて、オーバー品24とアンダー品23とに粗選別することができる。各ディスク17間の間隙δ1は、ディスク17の厚みT1とディスク17取付け枚数を変更することにより変更が可能である。なお、本実施例では略正三角形状のディスク17を例示しているが、この他にも方形、正五角形、正六角形等の多角形状を採用することができ、各外周辺の形状は弓型の辺とすることができる。
【0035】
このロール式スクリーン15におけるディスク17の周速を上げるとディスク17による廃棄物の跳躍力が向上し、上記重量物と軽量物の選別軌跡特性が向上する効果がある。このため、ロール式スクリーン15内のディスク17の回転数を上げるようにするか、又は同一回転数の場合にはディスク17の外形を大きくすることも可能である。
【0036】
供給装置4からロール式スクリーン15に投入された廃棄物21は、下流側に向けて約5〜8度程度上方に登り勾配をもって設置されたロール式スクリーン15上を回転するディスク17との反発によってバウンドし、上方に移動しながらアンダー品23とオーバー品24とに篩選別される。ロール式スクリーン15上を上方に移動しながら廃棄物が搬送されるので、廃棄物をロール式スクリーン15上に滞留させることができ、選別精度を向上させることができる。
【0037】
登り勾配の傾斜角度は、上記角度以上付け過ぎると廃棄物が下流側に搬送されなくなり、逆に下り勾配としたときには、廃棄物はロール式スクリーン15上を流れてしまい、充分な選別が行えなくなる。
【0038】
ロール式スクリーン15で篩選別されたアンダー品23は、ディスク17間を通って下方に落下し、ロール式スクリーン15の全域に亘って設置した第1排出装置7によって集められコンベア8によって外部に排出される。
【0039】
また、粗選別装置5の全域をスクリーンカバー6等によって覆い、廃棄物や粉塵の飛散を防止することができる。更に、必要に応じて点検作業が可能なように点検口や照明を備えることもできる。
【0040】
ロール式スクリーン15で選別されたオーバー品24は、第2排出装置10からシュート11を経由して回転テーブル12上に排出される。回転テーブル12は、低速で回転する機能を備えており、回転テーブル12上に排出されたオーバー品24を低速一定回転する回転テーブル12上から作業員による選別作業を行うことができる。選別後に回転テーブル12上に残った廃棄物は、スクレーパーや重機等を用いて回転テーブル12上から排出する。
【0041】
また、回転テーブル12を間欠回転させ、回転テーブル12の一定個所での作業員による選別作業が終了したら、回転テーブル12の間欠回転を行い次の箇所に載っているオーバー品24の選別作業を行うことができる。
【0042】
オーバー品24は、粗選別装置5によって選別された比較的大きな寸法のものが中心となっているので、精密コントロール可能なハンドリング重機13等を用いて選別作業を行うこともできる。
【0043】
回転テーブル12を用いる代わりに図示せぬ振動フィーダやコンベアを用いることもできる。振動フィーダやコンベアを用いた場合も回転テーブルを用いた場合と同様に、低速でオーバー品を搬送しながら選別作業を行うか、一定距離オーバー品を搬送して停止させた後に選別作業を行い、選別作業終了後に再度振動フィーダあるいはコンベアの駆動停止を行って選別作業の繰返しを行うことができる。
【0044】
第1排出装置7及びベルトコンベヤ8で排出されたアンダー品23は、既存の選別処理装置や選別処理施設に投入することで、手選別、風力併用振動選別、篩選別、粉砕、不燃物選別等の選別手段を組合せることが可能となる。これによって、ダンプトラック2等により搬入された建設廃材21を一貫して不燃系、可燃系とに選別することや、一部はリサイクルに回すことなど、安定型の処分や管理型の処分を自動的にあるいは半自動的に行うことができるようになる。
【0045】
このように粗選別作業を機械化できることにより、一貫した建設廃材の選別処理設備を構築することができ、従来の粗選別作業に比べ大幅な効率化、作業環境の改善を図ることができる。
【0046】
本願発明の第2実施例について図3、4を用いて説明する。図3、4には、本願発明の粗選別装置35を既存の選別処理装置に対して増設することのできる構成を正面図、平面図の形で示している。粗選別装置35を含む粗選別ユニットに構成し、既存設置のエプロンコンベア40上に粗選別装置35を設置した構成となっている。
【0047】
廃棄物21は、投入ステージ36上の投入重機37により、供給装置38に逐次投入される。投入重機37による投入では、投入量に制限があるので簡単なホッパーの付いた振動フィーダを用いることにより連続的に粗選別装置に廃棄物を供給することができるようになる。投入された廃棄物は、実施例1と同様にロール式スクリーン39によってオーバー品24とアンダー品23とに選別される。オーバー品24は、第2排出装置であるオーバー品排出コンベア41によってヤード等に排出され、作業員による選別作業が行われる。アンダー品23は、第1排出装置46から既設のエプロンコンベア40によって従来型の選別処理装置に投入されて選別作業が行われる。
【0048】
本願発明の第3実施例について図5を用いて説明する。第3実施例では、ロール式スクリーンを自走式車両50に搭載した実施形態を示している。走行装置51を備えた架台52の上部に本発明の上記粗選別装置55が搭載されている。この図において、建設廃材は投入ホッパー56を介して粗選別装置55の内部に投入され、ロール式スクリーン上を車両後部へと送られる途中で、寸法の小さいアンダー品23は篩い分けがなされ、その下方に配されたシュート57を通って第1排出ベルトコンベア58により車両50の後部から外部に排出される。一方、篩い分けされたオーバー品24は、前記ロール式スクリーンにより車両後部へと送られ、その下流部において第2排出コンベア59によって外部に排出される。上記架台52には動力装置が搭載され、同動力装置により車両50の走行と、選別装置55等の駆動がなされる。また、それぞれの排出コンベア58、59に磁力選別機60を配置して、磁性材料を有した廃棄物を選別することもできる。
【0049】
本実施形態にあっては、以上の構成を備えているため粗選別場所等での廃棄物の選別に際し、必要な現場での粗選別作業が可能になり、しかも移動可能であるため、その利点を活用した低コスト化が可能になる。なお、本実施形態のように装軌式移動装置に限らず、タイヤ等の装輪式移動装置でも良く、かつ自走式の他に、被牽引式等の応用も可能である。また、被選別物の排出位置も、前後左右の4方向から排出位置を選択できる。
【0050】
表1には、本発明に係わるロール式スクリーンにおける各ディスク17間の間隙δ1及び各回転軸16周面間の最短間隙δ2がそれぞれ250mmである場合でのオーバー品とアンダー品の構成比率を示している。表2は、各ディスク17間の間隙δ1及び各回転軸16周面間の最短間隙δ2がそれぞれ250mmの場合における、オーバー品の品目別の容積比率を示している。
【0051】
【表1】
Figure 2004114018
【0052】
これから分かるように、オーバー品のほとんどは、鉄屑、非鉄(ステンレスやアルミニュームなど)、段ボール、紙屑、廃プラスチック、塩化ビニール、電線、石膏ボードなどのリサイクル可能な有価物である。
【0053】
【表2】
Figure 2004114018
【0054】
表2の例では、リサイクル可能な有価物の容積比率が93%となっており、そのサイズはそれぞれ250〜300mm以上の選別容易なサイズである。
【0055】
【表3】
Figure 2004114018
【0056】
表3には、アンダー品を既存の選別処理設備で更に選別した場合の品目別の容積比率を示している。約80%のものが手選別を経由して機械選別されていることが分かる。
【0057】
このことから分かるように、本願発明の粗選別装置を用いることにより、粗選別作業効率を飛躍的に向上させることができる。さらに、建設廃材の選別施設での分別作業が効率化されるとともに作業環境の悪化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1実施形態である粗選別装置の概略構成と他の装置との配置関係を示す正面図である。
【図2】同第1実施形態の平面図である。
【図3】本発明装置の第2実施形態である粗選別装置の概略構成と他の装置との配置関係を示す正面図である。
【図4】同第2実施形態の平面図である。
【図5】本発明の自走式選別装置の一例を示す概略側面図である。
【図6】本発明ロール式スクリーンの構造例を示す部分斜視図である。
【図7】従来例を示すロール式スクリーンの平面断面図である。
【符号の説明】
1     ダンプアップステージ
2     ダンプトラック
3     ホッパー
4     供給装置
5     粗選別装置
6     カバー
7     第1排出装置
8     コンベア
9     シュート
10     第2排出装置
11     シュート
12     回転テーブル
13     ハンドリング重機
15     ロール式スクリーン
16     回転軸
17     ディスク
21     廃棄物
23     アンダー品
24     オーバー品
25     フレーム
26     ブラケット
27     軸受部
28     スプロケットホイール
29     チェーン
35     粗選別装置
36     投入ステージ
37     投入重機
38     供給装置
39     ロール式スクリーン
40     エプロンコンベア
41     オーバー品排出コンベア
43     アンダー品排出シュート
44     オーバー品排出シュート
45     粗選別装置カバー
46     第1排出装置
50     自走式車両
51     走行装置
52     架台
55     粗選別装置
56     投入ホッパー
57     アンダー品シュート
58     第1排出装置
59     第2排出装置
60     磁力選別機
70     多重段階ディスク・スクリーン
71     ディスク
71     ホッパー
δ1     回転軸上のディスク間の間隙
δ2     回転軸間の間隙
δ3     隣り合う回転軸上の対向ディスク間の間隙
T1     ディスクの厚み

Claims (5)

  1. 建設廃材の粗選別装置であって、
    軸部に多数の三角形状板材又は多角形状板材を所定の間隔をもって固着した複数の回転軸が廃棄物の搬送方向に並設されたロール式スクリーンと、
    前記所定の間隔及び隣り合う前記回転軸周面間の最短間隔が200mm以上の間隔に配され、前記ロール式スクリーンが廃棄物の搬送方向に向けて上向きに傾斜して配されてなることを特徴とする粗選別装置。
  2. 請求項1に記載の粗選別装置の上流部に廃棄物を前記粗選別装置に供給する供給装置を配し、前記ロール式スクリーンの下方部に分離したアンダー品を排出する第1排出装置を配し、前記粗選別装置の下流部に分離したオーバー品を排出する第2排出装置を配してなることを特徴とする粗選別ライン。
  3. 前記第2排出装置から排出される前記オーバー品を受け、同オーバー品の選別作業を行う回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベアを前記第2排出装置の下流部に配し、
    前記回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベアに受けた前記オーバー品を、前記回転テーブル又は振動フィーダあるいはコンベア上で低速移動又は間欠移動してなる請求項2記載の粗選別ライン。
  4. 請求項2又は3の粗選別ラインにおける第1排出装置の排出部に選別処理施設を組合せたことを特徴とする選別処理施設。
  5. 請求項1の粗選別装置が搭載されてなることを特徴とする粗選別車両。
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