JP2004512037A - 乳化された食品成分 - Google Patents
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Abstract
食用の水中油型エマルジョンであって、35−70重量%の食用油、0.5−10重量%の卵黄由来の乳化剤、0.1−2.0重量%のカゼイン、65−25重量%の水を含み、少なくとも60%の油滴が1−5μmのサイズを有する、当該エマルジョン。好ましくは、そのような組成物は、2mm/sの速度及び20mmの距離を用いて、20℃で2週間貯蔵した後に、20℃においてスティーブンス・テキスチャー分析器により測定した場合に、60−160のスティーブンス値を有する。
Description
【0001】
発明の属する技術分野
本発明は、マヨネーズに似た流動的及び感覚的性質を有する食用の水中油型エマルジョンであって、油含有量を減少させたエマルジョンに関する。
【0002】
発明の背景
従来のマヨネーズは、植物油(70−80%)、卵黄(5−8%)、塩、酢(水相のpHを約4−4.5にするため)、マスタード、及び、任意に砂糖、コショウ及びハーブを含む水中油型(oil−in−water type)のエマルジョンである。油は一般に、水相に分散した滴(平均サイズは4−8μm)として存在する。滴のサイズ及び多数の分散相によって、非常に密なパッキングが得られる。密なパッキングとそれらを分離する連続相の薄い層の結果、典型的な流動的挙動(これは、消費者によってマヨネーズの濃厚さとして感知される)が得られる。これは、例えば、約80乃至120のスティーブンス値に反映される(速度2mm/s、距離20mmの、典型的なマヨネーズグリッドを用いて、すなわち、メッシュ7、スレッド(thread)厚さ0.8mm、メッシュ幅2.83。取り付けた場合のグリッド及びグリッド自体は、それぞれ図1a及び1bを参照)。
【0003】
しかしながら、より低い油含有量を有するが、その他の点では高脂肪のマヨネーズを連想させるような良い感覚的性質及び口あたりをなお有する、マヨネーズ型製品に対する増えつづける要求が存在する。その他の点は標準的なマヨネーズ型の生成(formation)及び配合である場合において油含有量のみを低くすると、連続相における油滴のパッキング密度は低下するであろう。この結果、生成は、劇的に低下した濃厚さ又は粘度を有することになり、それはもはやスプーンですくい取れるような(spoonable)物ではなく、マヨネーズ型製品として受け入れることができないであろう。
【0004】
これに対する解決法は、粘料(gum)及び/又は澱粉(スターチ)のような増粘剤を水相へ添加することである。そのような増粘剤の使用は、風味及び/又は口あたりに影響し得る。澱粉の使用により、粘り気のある、もちっとした製品がもたらされ得る。
【0005】
上記の問題に対するもう1つの解決法は、連続相に分散する油滴のサイズを厳密に減少させることである。滴が微小で(1μm前後、又は1μm未満)、かつ、油の量もそれほど少なくない場合には、これは良い結果をもたらし得る。しかしながら、不利益としては、極度に小さい滴を得るために特殊な装置が必要とされることである。この解決法の不利な点としては、小さい滴を得るために非常に高いせん断が必要とされるため、これらの微小な滴を得ることがかなり困難であること、及び、小さい滴を安定化させるための添加物が必要とされることである(通常の5−8%の卵黄量では不十分であろう)。この技術の例が、JP06/054,662(Kao Corp.)に記載されている。当該参照文献では、90−40%の水相において10−60%の油のエマルジョンが開示されており、ここで、水相は少なくとも1のタンパク質を1−10重量%の量で含み、エマルジョンにおける油滴の80%以上が、1μm未満の粒子サイズである(すなわち、少なくとも80%の油滴が1μ未満である)。好ましくは、粒子サイズは0.1−1.0μmの範囲である。前記参照文献において適切であると報告されているタンパク質は、卵タンパク質、大豆タンパク質、乳タンパク質、及びそれらから単離した単一のタンパク質である。開示されている実施例では、調製のために、600バールにおける超高圧ホモジェナイザーの実施を用いている。
【0006】
JP63/181,972(ソントン食品KK)は、酸性水中油型乳化食品の乳化のためのホエータンパク濃縮精製物(WPC)の使用を開示する。WPCは、パンのフィリング/トッピングに関する出願においては、その耐熱性及び形状維持能力のためにその他のタンパク質含有乳化剤において広く用いられている。
【0007】
EP788747(ネスレ)は、55−85%の油を含み、卵黄以外の乳化剤を含むマヨネーズ様の食品に関するものである。この参照文献の組成物は、少なくとも0.1%の乳タンパク質又は野菜タンパク質を乳化剤として含み、これらのタンパク質は70−80%程度まで熱変性する。変性は、マヨネーズ様製品を得るために、及びゲルの形成を回避するために必須であると言われている。
【0008】
発明の概要
それゆえ、従来のマヨネーズよりも低い油含有量を有する食用のマヨネーズ様製品であって、高脂肪マヨネーズの流動的挙動及び/又は見かけと(部分的に)似ている製品、への需要が存在する。好ましくは、これは、澱粉に基づく増粘剤を用いることなく得ることができる。
【0009】
本発明において、上記のことが、水中油型エマルジョンであって、
35−70重量%の食用油
0.5−10重量%の卵黄由来の乳化剤
0.1−2.0重量%のカゼイン
65−25重量%の水
を含み、少なくとも60%の油滴が1−5μmのサイズを有する当該エマルジョン、を含む食用組成物によって達成できることを明らかとなった。
【0010】
好ましくは、上記の組成物は、60−160、好ましくは75−140のスティーブンス値を有する(速度2mm/s、距離20mmの、典型的なマヨネーズグリッド(メッシュ7、スレッド厚さ0.8mm、メッシュ幅2.83、取り付けた場合のグリッド及びグリッド自体は、それぞれ図1a及び1bを参照)、20℃で2週間貯蔵した後に20℃における測定による)。
【0011】
好ましくは、乳化は、600バール未満、より好ましくは400バール未満の圧力において実施される高圧ホモジェナイザーを用いて得られる。特殊な装置(例えば、600バールで実施される超高圧ホモジェナイザー)を用いてのみ得ることができる微小滴を必要としない。適切な圧力は、50乃至300バールの範囲、例えば100又は200バールである。
【0012】
そのような組成物において、カゼインは、その他のタンパク質と違って、独特の役割を果たすと思われる。理論と結び付けられることなしに、カゼインの性質はマヨネーズ(pH3.0−5.0)に特異的な条件下であると考えられ、そして、適切なサイズの油滴の存在下においては、顕微鏡写真で見ることができるように、凝集又は集合体(cluster)が、種々の油滴に取り囲まれたカゼイン“粒子”において形成され得る。理論と結び付けられることなしに、前記形成された集合体は、明らかにエマルジョンにおける濃厚化の効果を有する。この濃厚化効果(これは、驚くべきことに、望ましくない弾性を生じない)により、油量の減少、水分量の増加、及び、効果的な量のカゼインの添加に伴って、標準的なマヨネーズと非常に似通った見かけ及び/又は流動的挙動(例えば、スプーンですくい取り可能な性質)を有する製品を得ることができる。
【0013】
本発明における組成物では、滴のサイズは、従来のマヨネーズ(約4−8μm)におけるよりも若干小さいが、しかし、先行技術で述べられている手法(例えば、JP06/054662では0.1−1μm)におけるものほど小さくはない。大多数の油滴がカゼイン粒子の周囲に“集合”するため、多くの従来型の滴サイズ測定方法はあまり好ましくない。適切な手法は、顕微鏡写真のコンピューター処理による画像解析である。
【0014】
カゼインに関しては、この特別なタンパク質が特異的な方法で振る舞うことにより、“集合(clustering)”が生じることを可能にするのではないかと考えられる。これは、(大多数の)カゼインが、カゼイン球の表面に集合する一部の油滴と共に小球として存在することを示唆する。従って、一部の油滴は、タンパク質球とは集合せず、水相において乳化しているであろう。
【0015】
カゼインを、例えばホエータンパク質に置きかえると、前記集合は生じない。これは、タンパク質の構造の相違によるものであろう。カゼインは、マヨネーズ条件下(例えば、pH4.0−4.8)において、ランダムコイルの形状で存在する、すなわち、まとまりのない(disorganised)、不溶性タンパク質である。一方、ホエータンパク質は、球状の可溶性タンパク質であり、加熱によってほどける(unfold)。過剰な加熱により、変性が生じる。変性の前及び後のいずれにおいても、ホエータンパク質は、油滴と集合体を形成することができない。これによれば、カゼインの存在は本発明において必須である。しかしながら、少量のホエータンパク質(カゼインよりは少ないが)は、不利益とならない。それゆえ、純粋なカゼインの代わりに、脱脂乳タンパク質(SMP)を用いることができる。このタンパク質は、商業的に入手可能であり、通常は、約35%のタンパク質(そのうち、約80%はカゼインであり、約20%がホエーである)を含む。カゼインは、好ましくは、加熱によって変性しない。SMPと同様、バターミルクタンパク質(BMP)を用いることもできる。
【0016】
発明の詳細な記載
本発明において、好ましい卵黄由来の乳化剤は、(生の)卵黄、安定化卵黄(SEY)、酵素で処理された卵黄、乾燥卵黄、塩漬け卵黄、又は、卵黄乳化剤の技術分野において公知の、卵黄由来の乳化剤を得るための任意のその他の方法で処理された卵黄(例えば、レシチン)である。本発明の組成物において卵黄を用いる場合、適切な量は、0.5−10重量%、好ましくは1−8重量%、より好ましくは3−7重量%である。卵黄由来の物(例えば、乾燥卵黄)が選択される場合、その量は未加工の(raw)卵黄に基づいて計算するべきである。卵黄の存在は、風味及び油滴の乳化のいずれにとっても有益である。
【0017】
本発明の組成物は多様な脂肪値で達成することができるが、好ましくは、本発明の組成物は、約40−65重量%の油、より好ましくは約45−60重量%の油を含む。好ましい油は、植物由来のトリグリセリド油、例えば、ひまわり油、コーン油、オリーブ油、大豆油、パーム油、ごま油、べにばな油、又はアマニ油などである。
【0018】
好ましくは、本発明において利用されるカゼインは、35%のタンパク質(約28%のカゼイン及び7%のホエータンパク質)を含有する脱脂粉乳(SMP)として添加される。本発明の組成物において用いられるカゼインの量は、組成物全体に基づいて、(純カゼインとして計算し)0.1乃至2重量%、好ましくは0.2−1.5重量%である。
【0019】
本発明のエマルジョンは、油の存在量が低いマヨネーズ様製品を意図するが、マヨネーズにおいて通常用いられる含有物、例えば、酢酸、クエン酸、0.1−0.7%のマスタード、0.5−2%の塩、コショウ、及び砂糖などをさらに含むことができる。任意の有機酸の存在によって、エマルジョンの水相のpHは、通常3.0−5.0であろう。
【0020】
所望ならば、本発明の組成物は、0.02−0.4%の天然粘料、及び/又は糖類をさらに含むことができる。
【0021】
適切には、本発明のエマルジョンは、以下のステップ、
−油と卵黄由来の乳化剤を除く全ての成分を混合する、
−所望ならば、殺菌する(pasteurise)、
−卵黄由来の乳化剤を添加する、
−油を添加する、
―50バールより大きい圧力、好ましくは、少なくとも100バール(好ましくは250バール未満)の圧力で高圧ホモジェナイザー等において、均質化する、
−冷却し、充填(fill)する、
を含む工程により調製され得る。
【0022】
以下の非限定的な実施例によってさらに本発明を説明する。
【0023】
実施例
表1に示すように、組成物についての5つの配合を選んだ。
【0024】
比較例の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢及び乳酸を添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約55℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(55℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。50℃において、コロイドミル中で均質化させた。ジャー(jar)に充填し、冷却した。
【0025】
実施例1、3の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢及び乳酸を添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約55℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(55℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。50℃、100バールにおいて、高圧ホモジェナイザー(APV)中で均質化させた。ジャーに充填し、冷却した。
【0026】
実施例2の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢及び乳酸を添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約20℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(20℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。50℃、200バールにおいて、高圧ホモジェナイザー(APV)中で2回均質化させた。ジャーに充填し、冷却した。
【0027】
実施例4の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢、乳酸、マスタードを添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約20℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(20℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。20℃、100バールにおいて、高圧ホモジェナイザー(APV)中で均質化させた。ジャーに充填した。
【0028】
得られた生成物のスティーブンス値(これは、弾力(firmness)/粘性(spoonability)の指標を提供する)を測定した。スティーブンス値の測定についての詳細:(20℃で2週間貯蔵の後)全ての生成物の20℃における弾力を、スティーブンス・テキスチャー分析器を用いて測定し(2mm/s、20mmの深さ、マヨネーズグリッド(メッシュ7、スレッド厚さ0.8mm、メッシュ幅2.83)、図1を参照)、それを本明細書においてスティーブンス値(g)として引用する。この測定の精度は、全ての場合において、±10gである。
【0029】
【表1】
発明の属する技術分野
本発明は、マヨネーズに似た流動的及び感覚的性質を有する食用の水中油型エマルジョンであって、油含有量を減少させたエマルジョンに関する。
【0002】
発明の背景
従来のマヨネーズは、植物油(70−80%)、卵黄(5−8%)、塩、酢(水相のpHを約4−4.5にするため)、マスタード、及び、任意に砂糖、コショウ及びハーブを含む水中油型(oil−in−water type)のエマルジョンである。油は一般に、水相に分散した滴(平均サイズは4−8μm)として存在する。滴のサイズ及び多数の分散相によって、非常に密なパッキングが得られる。密なパッキングとそれらを分離する連続相の薄い層の結果、典型的な流動的挙動(これは、消費者によってマヨネーズの濃厚さとして感知される)が得られる。これは、例えば、約80乃至120のスティーブンス値に反映される(速度2mm/s、距離20mmの、典型的なマヨネーズグリッドを用いて、すなわち、メッシュ7、スレッド(thread)厚さ0.8mm、メッシュ幅2.83。取り付けた場合のグリッド及びグリッド自体は、それぞれ図1a及び1bを参照)。
【0003】
しかしながら、より低い油含有量を有するが、その他の点では高脂肪のマヨネーズを連想させるような良い感覚的性質及び口あたりをなお有する、マヨネーズ型製品に対する増えつづける要求が存在する。その他の点は標準的なマヨネーズ型の生成(formation)及び配合である場合において油含有量のみを低くすると、連続相における油滴のパッキング密度は低下するであろう。この結果、生成は、劇的に低下した濃厚さ又は粘度を有することになり、それはもはやスプーンですくい取れるような(spoonable)物ではなく、マヨネーズ型製品として受け入れることができないであろう。
【0004】
これに対する解決法は、粘料(gum)及び/又は澱粉(スターチ)のような増粘剤を水相へ添加することである。そのような増粘剤の使用は、風味及び/又は口あたりに影響し得る。澱粉の使用により、粘り気のある、もちっとした製品がもたらされ得る。
【0005】
上記の問題に対するもう1つの解決法は、連続相に分散する油滴のサイズを厳密に減少させることである。滴が微小で(1μm前後、又は1μm未満)、かつ、油の量もそれほど少なくない場合には、これは良い結果をもたらし得る。しかしながら、不利益としては、極度に小さい滴を得るために特殊な装置が必要とされることである。この解決法の不利な点としては、小さい滴を得るために非常に高いせん断が必要とされるため、これらの微小な滴を得ることがかなり困難であること、及び、小さい滴を安定化させるための添加物が必要とされることである(通常の5−8%の卵黄量では不十分であろう)。この技術の例が、JP06/054,662(Kao Corp.)に記載されている。当該参照文献では、90−40%の水相において10−60%の油のエマルジョンが開示されており、ここで、水相は少なくとも1のタンパク質を1−10重量%の量で含み、エマルジョンにおける油滴の80%以上が、1μm未満の粒子サイズである(すなわち、少なくとも80%の油滴が1μ未満である)。好ましくは、粒子サイズは0.1−1.0μmの範囲である。前記参照文献において適切であると報告されているタンパク質は、卵タンパク質、大豆タンパク質、乳タンパク質、及びそれらから単離した単一のタンパク質である。開示されている実施例では、調製のために、600バールにおける超高圧ホモジェナイザーの実施を用いている。
【0006】
JP63/181,972(ソントン食品KK)は、酸性水中油型乳化食品の乳化のためのホエータンパク濃縮精製物(WPC)の使用を開示する。WPCは、パンのフィリング/トッピングに関する出願においては、その耐熱性及び形状維持能力のためにその他のタンパク質含有乳化剤において広く用いられている。
【0007】
EP788747(ネスレ)は、55−85%の油を含み、卵黄以外の乳化剤を含むマヨネーズ様の食品に関するものである。この参照文献の組成物は、少なくとも0.1%の乳タンパク質又は野菜タンパク質を乳化剤として含み、これらのタンパク質は70−80%程度まで熱変性する。変性は、マヨネーズ様製品を得るために、及びゲルの形成を回避するために必須であると言われている。
【0008】
発明の概要
それゆえ、従来のマヨネーズよりも低い油含有量を有する食用のマヨネーズ様製品であって、高脂肪マヨネーズの流動的挙動及び/又は見かけと(部分的に)似ている製品、への需要が存在する。好ましくは、これは、澱粉に基づく増粘剤を用いることなく得ることができる。
【0009】
本発明において、上記のことが、水中油型エマルジョンであって、
35−70重量%の食用油
0.5−10重量%の卵黄由来の乳化剤
0.1−2.0重量%のカゼイン
65−25重量%の水
を含み、少なくとも60%の油滴が1−5μmのサイズを有する当該エマルジョン、を含む食用組成物によって達成できることを明らかとなった。
【0010】
好ましくは、上記の組成物は、60−160、好ましくは75−140のスティーブンス値を有する(速度2mm/s、距離20mmの、典型的なマヨネーズグリッド(メッシュ7、スレッド厚さ0.8mm、メッシュ幅2.83、取り付けた場合のグリッド及びグリッド自体は、それぞれ図1a及び1bを参照)、20℃で2週間貯蔵した後に20℃における測定による)。
【0011】
好ましくは、乳化は、600バール未満、より好ましくは400バール未満の圧力において実施される高圧ホモジェナイザーを用いて得られる。特殊な装置(例えば、600バールで実施される超高圧ホモジェナイザー)を用いてのみ得ることができる微小滴を必要としない。適切な圧力は、50乃至300バールの範囲、例えば100又は200バールである。
【0012】
そのような組成物において、カゼインは、その他のタンパク質と違って、独特の役割を果たすと思われる。理論と結び付けられることなしに、カゼインの性質はマヨネーズ(pH3.0−5.0)に特異的な条件下であると考えられ、そして、適切なサイズの油滴の存在下においては、顕微鏡写真で見ることができるように、凝集又は集合体(cluster)が、種々の油滴に取り囲まれたカゼイン“粒子”において形成され得る。理論と結び付けられることなしに、前記形成された集合体は、明らかにエマルジョンにおける濃厚化の効果を有する。この濃厚化効果(これは、驚くべきことに、望ましくない弾性を生じない)により、油量の減少、水分量の増加、及び、効果的な量のカゼインの添加に伴って、標準的なマヨネーズと非常に似通った見かけ及び/又は流動的挙動(例えば、スプーンですくい取り可能な性質)を有する製品を得ることができる。
【0013】
本発明における組成物では、滴のサイズは、従来のマヨネーズ(約4−8μm)におけるよりも若干小さいが、しかし、先行技術で述べられている手法(例えば、JP06/054662では0.1−1μm)におけるものほど小さくはない。大多数の油滴がカゼイン粒子の周囲に“集合”するため、多くの従来型の滴サイズ測定方法はあまり好ましくない。適切な手法は、顕微鏡写真のコンピューター処理による画像解析である。
【0014】
カゼインに関しては、この特別なタンパク質が特異的な方法で振る舞うことにより、“集合(clustering)”が生じることを可能にするのではないかと考えられる。これは、(大多数の)カゼインが、カゼイン球の表面に集合する一部の油滴と共に小球として存在することを示唆する。従って、一部の油滴は、タンパク質球とは集合せず、水相において乳化しているであろう。
【0015】
カゼインを、例えばホエータンパク質に置きかえると、前記集合は生じない。これは、タンパク質の構造の相違によるものであろう。カゼインは、マヨネーズ条件下(例えば、pH4.0−4.8)において、ランダムコイルの形状で存在する、すなわち、まとまりのない(disorganised)、不溶性タンパク質である。一方、ホエータンパク質は、球状の可溶性タンパク質であり、加熱によってほどける(unfold)。過剰な加熱により、変性が生じる。変性の前及び後のいずれにおいても、ホエータンパク質は、油滴と集合体を形成することができない。これによれば、カゼインの存在は本発明において必須である。しかしながら、少量のホエータンパク質(カゼインよりは少ないが)は、不利益とならない。それゆえ、純粋なカゼインの代わりに、脱脂乳タンパク質(SMP)を用いることができる。このタンパク質は、商業的に入手可能であり、通常は、約35%のタンパク質(そのうち、約80%はカゼインであり、約20%がホエーである)を含む。カゼインは、好ましくは、加熱によって変性しない。SMPと同様、バターミルクタンパク質(BMP)を用いることもできる。
【0016】
発明の詳細な記載
本発明において、好ましい卵黄由来の乳化剤は、(生の)卵黄、安定化卵黄(SEY)、酵素で処理された卵黄、乾燥卵黄、塩漬け卵黄、又は、卵黄乳化剤の技術分野において公知の、卵黄由来の乳化剤を得るための任意のその他の方法で処理された卵黄(例えば、レシチン)である。本発明の組成物において卵黄を用いる場合、適切な量は、0.5−10重量%、好ましくは1−8重量%、より好ましくは3−7重量%である。卵黄由来の物(例えば、乾燥卵黄)が選択される場合、その量は未加工の(raw)卵黄に基づいて計算するべきである。卵黄の存在は、風味及び油滴の乳化のいずれにとっても有益である。
【0017】
本発明の組成物は多様な脂肪値で達成することができるが、好ましくは、本発明の組成物は、約40−65重量%の油、より好ましくは約45−60重量%の油を含む。好ましい油は、植物由来のトリグリセリド油、例えば、ひまわり油、コーン油、オリーブ油、大豆油、パーム油、ごま油、べにばな油、又はアマニ油などである。
【0018】
好ましくは、本発明において利用されるカゼインは、35%のタンパク質(約28%のカゼイン及び7%のホエータンパク質)を含有する脱脂粉乳(SMP)として添加される。本発明の組成物において用いられるカゼインの量は、組成物全体に基づいて、(純カゼインとして計算し)0.1乃至2重量%、好ましくは0.2−1.5重量%である。
【0019】
本発明のエマルジョンは、油の存在量が低いマヨネーズ様製品を意図するが、マヨネーズにおいて通常用いられる含有物、例えば、酢酸、クエン酸、0.1−0.7%のマスタード、0.5−2%の塩、コショウ、及び砂糖などをさらに含むことができる。任意の有機酸の存在によって、エマルジョンの水相のpHは、通常3.0−5.0であろう。
【0020】
所望ならば、本発明の組成物は、0.02−0.4%の天然粘料、及び/又は糖類をさらに含むことができる。
【0021】
適切には、本発明のエマルジョンは、以下のステップ、
−油と卵黄由来の乳化剤を除く全ての成分を混合する、
−所望ならば、殺菌する(pasteurise)、
−卵黄由来の乳化剤を添加する、
−油を添加する、
―50バールより大きい圧力、好ましくは、少なくとも100バール(好ましくは250バール未満)の圧力で高圧ホモジェナイザー等において、均質化する、
−冷却し、充填(fill)する、
を含む工程により調製され得る。
【0022】
以下の非限定的な実施例によってさらに本発明を説明する。
【0023】
実施例
表1に示すように、組成物についての5つの配合を選んだ。
【0024】
比較例の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢及び乳酸を添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約55℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(55℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。50℃において、コロイドミル中で均質化させた。ジャー(jar)に充填し、冷却した。
【0025】
実施例1、3の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢及び乳酸を添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約55℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(55℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。50℃、100バールにおいて、高圧ホモジェナイザー(APV)中で均質化させた。ジャーに充填し、冷却した。
【0026】
実施例2の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢及び乳酸を添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約20℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(20℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。50℃、200バールにおいて、高圧ホモジェナイザー(APV)中で2回均質化させた。ジャーに充填し、冷却した。
【0027】
実施例4の配合
Turraxを用いて粉末を冷水中に分散させ、酢、乳酸、マスタードを添加し、湯浴中において75℃で2分間、水を殺菌した。水相を約20℃まで冷却した。攪拌器を用いて、SEY、その後に油(20℃)をそれぞれ添加した。乳酸により、当該プレ−エマルジョンのpHを3.9に調節した。数秒間Turraxにより攪拌した。20℃、100バールにおいて、高圧ホモジェナイザー(APV)中で均質化させた。ジャーに充填した。
【0028】
得られた生成物のスティーブンス値(これは、弾力(firmness)/粘性(spoonability)の指標を提供する)を測定した。スティーブンス値の測定についての詳細:(20℃で2週間貯蔵の後)全ての生成物の20℃における弾力を、スティーブンス・テキスチャー分析器を用いて測定し(2mm/s、20mmの深さ、マヨネーズグリッド(メッシュ7、スレッド厚さ0.8mm、メッシュ幅2.83)、図1を参照)、それを本明細書においてスティーブンス値(g)として引用する。この測定の精度は、全ての場合において、±10gである。
【0029】
【表1】
Claims (11)
- エマルジョンの水中油型食用組成物であって、当該エマルジョンが、
35−70重量%の食用油
0.5−10重量%の卵黄由来の乳化剤
0.1−2.0重量%のカゼイン
65−25重量%の水
を含み、少なくとも60%の油滴が1−5μmのサイズを有する、当該組成物。 - 2mm/sの速度及び20mmの距離の図1に示すマヨネーズグリッドを用い、20℃で2週間貯蔵した後に、20℃においてスティーブンス・テキスチャー分析器により測定した場合、エマルジョンが60−160のスティーブンス値を有する、請求項1に記載の組成物。
- エマルジョンが高圧ホモジェナイザーを用いて得られる、請求項1又は2に記載の組成物。
- 卵黄由来の乳化剤が、卵黄又は安定化卵黄(SEY)を含む、請求項1乃至3のいずれか1に記載の組成物。
- 卵黄が1−8重量%、好ましくは3−7重量%の量で存在する、請求項4に記載の生成物。
- 油の量が40−65重量%である、請求項1乃至5のいずれか1に記載の組成物。
- 油の量が45−60重量%である、請求項6に記載の組成物。
- カゼインの量が0.2−1.5重量%である、請求項1乃至7のいずれか1に記載の組成物。
- 酢酸、クエン酸、0.1−7%のマスタード、0.5−2%の塩、コショウ、のうちの1以上をさらに含む、請求項1乃至8のいずれか1に記載の組成物。
- エマルジョンの水相が3.0−5.0のpHを有する、請求項1乃至9のいずれか1に記載の組成物。
- カゼインが、カゼイン球の表面に集合する一部の油滴と共に、小球として存在する、請求項1乃至10のいずれか1に記載の組成物。
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