JP2004511404A5 - - Google Patents
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Description
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ガラス板を加熱してこれを成形するように作動されるガラス板成形装置に取り付けるためのフレームと、
該フレームに取り付けられ、成形のための加熱ガラス板を受けるための上方に向いた輪郭形状を有する囲周型リングと、を含み、
前記型リングは前記フレームに関し固定された固定部分を含み、且つ又、加熱ガラス板を成形するために、フレーム及び固定部分に関して、下方位置から上方位置まで移動できる少なくとも1つの可動部分を含み、
更に、型リングの可動部分を型リングの固定部分に関してピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に支持するピボット連結体と、
型リングの固定部分に関して型リングの可動部分のピボット運動を水平方向に調節するために、ピボット連結体を調節するアジャスタと、
を含む、ガラス板用関節成形型。
【請求項2】 アジャスタが型リングの固定部分に関して型リングの可動部分を水平方向に調節するための調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項3】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、該ヒンジが1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、調節可能な連結体が、垂直方向調節のために型リングの固定部分とヒンジ部材の一方とを連結するシム連結体を含む、請求項2に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項4】 アジャスタがピボット軸線に関して型リングの可動部分の位置を水平に調節するための調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項5】 ピボット連結体が、型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、該ヒンジは1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、調節可能な連結体が、水平方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分とを連結するシム連結体を含む、請求項4に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項6】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、ヒンジは1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、調節可能な連結体が、水平方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分を連結するネジ連結体を具備する、請求項4に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項7】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、該ヒンジは1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、アジャスタは、垂直方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分とを連結するシム連結体を含み、アジャスタはまた、水平方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分とを連結するネジ連結体を含む、請求項4に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項8】 アジャスタが型リングの固定部分に対してピボット軸線の位置を垂直方向に調節する第1の調節可能な連結体と、ピボット軸に対して型リングの可動部分の位置を垂直方向に調節する第2の調節可能な連結体と、を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項9】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジピンを有するヒンジを含み、ヒンジは、1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、第1の調節可能な連結体が、垂直方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの固定部分を連結するシム連結体を具備し、第2の調節可能な連結体が、垂直方向調節のために他方のヒンジ部材と型リングの可動部分を連結するシム連結体を含み、第2の調節可能な連結体はまた、水平方向調節のために他方のヒンジ部材と成形型の可動部分を連結するネジ連結体を含む、請求項8に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項10】 型リングが細長い形状を有し、且つ、加熱ガラス板を成形するため、フレーム及び固定リング部分に対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、型リングの1対の可動端部分を、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間をピボット運動可能に夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体とを含み、各ピボット連結体は、型リングの固定部分に対して型リングの関連した可動端部分のピボット運動を水平方向に調節するためにピボット連結体の調節を行うアジャスタを含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項11】 ピボット連結体がピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの可動部分のピボット運動を水平方向に調節するためにピボット連結を調節するアジャスタを含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項12】 ピボット連結体がピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの可動部分のピボット運動を調節するためピボット連結を調節するアジャスタを含み、各ヒンジのアジャスタが型リングの固定部分に対しピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能な連結体を含み、各ヒンジのアジャスタがピボット軸線に対し型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための第2の調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項13】 型リングが細長い形状を有し、且つ加熱ガラス板を成形するためフレームと固定リング部分とに対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に型リングの1対の可動端部分を夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体と、を含み、各ピボット連結体は関連したピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの関連した固定部分に対し型リングの関連した可動部分のピボット運動を調節するためにヒンジの水平方向調節を行うアジャスタを含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項14】 型リングが細長い形状を有し、且つ加熱ガラス板を成形するために、フレーム及び固定リング部分に対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に型リングの1対の可動端部分を夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体と、を含み、各ピボット連結体は関連したピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの関連した可動部分のピボット運動を調節するためにヒンジの調節を行うアジャスタを含み、各ヒンジのアジャスタが型リングの固定部分に対して関連したピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能な連結体を含み、各ヒンジのアジャスタが関連したピボット軸線に対して型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための第2の調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項15】 型リングが細長い形状を有し、且つ加熱ガラス板を成形するためにフレーム及び固定リング部分に対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に型リングの1対の可動端部分を夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体と、を含み、各ピボット連結体は関連したピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの関連した可動部分のピボット運動を調節するためにヒンジの調節を行うアジャスタを含み、各ヒンジのアジャスタが型リングの固定部分に対して関連したピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能なシム連結体を含み、各ヒンジのアジャスタが関連したピボット軸線に対して型リングの可動部分の位置を調節するための第2の調節可能な連結体を含み、第2の調節可能な連結体が、垂直方向調節のためにヒンジと成形型の可動部分とを連結するシム連結体を含み、該第2の調節可能な連結体が、水平方向調節のためにヒンジと型リングの可動部分とを協働して調節可能に連結するネジ連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項1】 ガラス板を加熱してこれを成形するように作動されるガラス板成形装置に取り付けるためのフレームと、
該フレームに取り付けられ、成形のための加熱ガラス板を受けるための上方に向いた輪郭形状を有する囲周型リングと、を含み、
前記型リングは前記フレームに関し固定された固定部分を含み、且つ又、加熱ガラス板を成形するために、フレーム及び固定部分に関して、下方位置から上方位置まで移動できる少なくとも1つの可動部分を含み、
更に、型リングの可動部分を型リングの固定部分に関してピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に支持するピボット連結体と、
型リングの固定部分に関して型リングの可動部分のピボット運動を水平方向に調節するために、ピボット連結体を調節するアジャスタと、
を含む、ガラス板用関節成形型。
【請求項2】 アジャスタが型リングの固定部分に関して型リングの可動部分を水平方向に調節するための調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項3】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、該ヒンジが1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、調節可能な連結体が、垂直方向調節のために型リングの固定部分とヒンジ部材の一方とを連結するシム連結体を含む、請求項2に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項4】 アジャスタがピボット軸線に関して型リングの可動部分の位置を水平に調節するための調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項5】 ピボット連結体が、型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、該ヒンジは1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、調節可能な連結体が、水平方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分とを連結するシム連結体を含む、請求項4に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項6】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、ヒンジは1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、調節可能な連結体が、水平方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分を連結するネジ連結体を具備する、請求項4に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項7】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジを含み、該ヒンジは1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、アジャスタは、垂直方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分とを連結するシム連結体を含み、アジャスタはまた、水平方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの可動部分とを連結するネジ連結体を含む、請求項4に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項8】 アジャスタが型リングの固定部分に対してピボット軸線の位置を垂直方向に調節する第1の調節可能な連結体と、ピボット軸に対して型リングの可動部分の位置を垂直方向に調節する第2の調節可能な連結体と、を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項9】 ピボット連結体が型リングの固定部分及び可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジピンを有するヒンジを含み、ヒンジは、1対のヒンジ部材をピボット連結するヒンジピンを含み、第1の調節可能な連結体が、垂直方向調節のためにヒンジ部材の1つと型リングの固定部分を連結するシム連結体を具備し、第2の調節可能な連結体が、垂直方向調節のために他方のヒンジ部材と型リングの可動部分を連結するシム連結体を含み、第2の調節可能な連結体はまた、水平方向調節のために他方のヒンジ部材と成形型の可動部分を連結するネジ連結体を含む、請求項8に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項10】 型リングが細長い形状を有し、且つ、加熱ガラス板を成形するため、フレーム及び固定リング部分に対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、型リングの1対の可動端部分を、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間をピボット運動可能に夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体とを含み、各ピボット連結体は、型リングの固定部分に対して型リングの関連した可動端部分のピボット運動を水平方向に調節するためにピボット連結体の調節を行うアジャスタを含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項11】 ピボット連結体がピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの可動部分のピボット運動を水平方向に調節するためにピボット連結を調節するアジャスタを含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項12】 ピボット連結体がピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの可動部分のピボット運動を調節するためピボット連結を調節するアジャスタを含み、各ヒンジのアジャスタが型リングの固定部分に対しピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能な連結体を含み、各ヒンジのアジャスタがピボット軸線に対し型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための第2の調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項13】 型リングが細長い形状を有し、且つ加熱ガラス板を成形するためフレームと固定リング部分とに対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に型リングの1対の可動端部分を夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体と、を含み、各ピボット連結体は関連したピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの関連した固定部分に対し型リングの関連した可動部分のピボット運動を調節するためにヒンジの水平方向調節を行うアジャスタを含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項14】 型リングが細長い形状を有し、且つ加熱ガラス板を成形するために、フレーム及び固定リング部分に対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に型リングの1対の可動端部分を夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体と、を含み、各ピボット連結体は関連したピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの関連した可動部分のピボット運動を調節するためにヒンジの調節を行うアジャスタを含み、各ヒンジのアジャスタが型リングの固定部分に対して関連したピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能な連結体を含み、各ヒンジのアジャスタが関連したピボット軸線に対して型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための第2の調節可能な連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【請求項15】 型リングが細長い形状を有し、且つ加熱ガラス板を成形するためにフレーム及び固定リング部分に対し、下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に型リングの1対の可動端部分を夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体と、を含み、各ピボット連結体は関連したピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含み、各ヒンジが型リングの固定部分に対し型リングの関連した可動部分のピボット運動を調節するためにヒンジの調節を行うアジャスタを含み、各ヒンジのアジャスタが型リングの固定部分に対して関連したピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能なシム連結体を含み、各ヒンジのアジャスタが関連したピボット軸線に対して型リングの可動部分の位置を調節するための第2の調節可能な連結体を含み、第2の調節可能な連結体が、垂直方向調節のためにヒンジと成形型の可動部分とを連結するシム連結体を含み、該第2の調節可能な連結体が、水平方向調節のためにヒンジと型リングの可動部分とを協働して調節可能に連結するネジ連結体を含む、請求項1に記載のガラス板用関節成形型。
【0003】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するための手段】
本発明の目的はガラス板を成形するための改良された関節成形型を提供することにある。
この目的を遂行するに当って、本発明のガラス板用関節成形型は、ガラス板を加熱してこれを成形する様に作動するガラス板成形装置に取り付けるためのフレームを有する。このフレームに成形型の囲周型リングが取り付けられ、型リングは成形のための加熱ガラス板を受けるための上方に向いた輪郭形状を有する。型リングはフレームに関して固定されている固定部分と、加熱ガラス板を成形するために、固定部分及びフレームに対し下方位置から上方位置まで移動できる少なくとも1つの可動部分を含む。ピボット連結体は、型リングの可動部分を、型リングの固定部分に対しピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能にピボット的に支持する。アジャスタが型リングの固定部分に対して可動部分のピボット運動を水平方向に調節するために、ピボット連結体を調節する。
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するための手段】
本発明の目的はガラス板を成形するための改良された関節成形型を提供することにある。
この目的を遂行するに当って、本発明のガラス板用関節成形型は、ガラス板を加熱してこれを成形する様に作動するガラス板成形装置に取り付けるためのフレームを有する。このフレームに成形型の囲周型リングが取り付けられ、型リングは成形のための加熱ガラス板を受けるための上方に向いた輪郭形状を有する。型リングはフレームに関して固定されている固定部分と、加熱ガラス板を成形するために、固定部分及びフレームに対し下方位置から上方位置まで移動できる少なくとも1つの可動部分を含む。ピボット連結体は、型リングの可動部分を、型リングの固定部分に対しピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能にピボット的に支持する。アジャスタが型リングの固定部分に対して可動部分のピボット運動を水平方向に調節するために、ピボット連結体を調節する。
関節成形型の1つの側面によれば、アジャスタが型リングの固定部分に関して型リングの可動部分を水平方向に調節するための調節可能な連結体を含む。より詳しくは、ピボット連結体が、型リングの固定部分と可動部分に夫々取り付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジと、一対のヒンジ部材をピボット的に連結するヒンジピンと、を含み、調節可能な連結体が、水平方向調節のためにヒンジ部材の一方と型リングの固定部分とを連結するシム連結体を含む。
他の側面によれば、アジャスタはピボット軸線に対し型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための調節可能な連結体を含む。より詳しくは、前記したピボット連結体は、型リングの固定部分と可動部分に夫々取付けられた1対のヒンジ部材を有するヒンジと、ヒンジ部材をピボット的に連結するヒンジピンと、を含み、調節可能な連結体が、垂直方向調節のためにヒンジ部材の一方と型リングの可動部分とを連結するシム連結体を含む。更にこの調節可能な連結体はまた、水平方向調節のためにヒンジ部材の一方と型リングの可動部分とを連結するネジ連結体を含む。かくして調節可能な連結体は、垂直方向及び水平方向調節のために型リングの可動部分とヒンジとを連結するシム連結体とネジ連結体の両方を含む。
好ましい構造においては、関節成形型のアジャスタは、型リングの固定部分に関してピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能な連結体と、ピボット軸線に対し型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための第2の調節可能な連結体と、を含む。第1の調節可能な連結体は、垂直方向調節のためにヒンジ部材の一方と型リングの固定部分とを連結するシム連結体を含み、第2の調節可能な連結体は、垂直方向調節と水平方向調節の両方のために他方のヒンジ部材と型リングの可動部分とを協働して連結するシム連結体及びネジ連結体を含む。
ガラス板用関節成形型の開示した構造においては、型リングは細長い形状を有し、且つ加熱ガラス板を成形するためフレームとリング固定部分に関し下方位置と上方位置との間で移動できる1対の可動端部分と、型リングの一対の可動端部分を、関連したピボット軸線を中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体と、を含み、各ピボット連結体が型リングの固定部分に関して型リングの関連した可動端部分のピボット運動を水平方向に調節するためにピボット連結体の調節を行うアジャスタを含む。
ガラス板用関節成形型の開示した構造は、ピボット軸線に沿って互いに軸線方向に間隔を隔てた1対のヒンジを含むように構成されたピボット連結体を有し、各ヒンジは型リングの固定部分に関して型リングの可動部分のピボット運動を水平方向に調節するために、ピボット連結体を調節するためのアジャスタを含む。各ヒンジのアジャスタは型リングの固定部分に関してピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能な連結体を含み、各ヒンジのアジャスタはまた、ピボット軸線に関して型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための第2の調節可能な連結体も含む。
開示したガラス板用関節成形型の細長い構造では、1対の可動端部分の各々が上記のヒンジ構造を有するピボット連結体を含み、各ピボット連結体の各ヒンジのアジャスタは型リングの固定部分に関して関連したピボット軸線の位置を垂直方向に調節するための第1の調節可能な連結体を含み、各ヒンジのアジャスタは関連したピボット軸線に関して型リングの可動部分の位置を水平方向に調節するための第2の調節可能な連結体を含む。第1の調節可能な連結体は型リングの固定部分に対し関連したピボット軸線の位置を垂直方向に調節するためのシム連結体として開示され、第2の調節可能な連結体は、垂直方向調節と水平方向調節の両方のために型リングの可動部分とヒンジとを協働して調節可能に連結するシム連結体及びネジ連結体を含むものとして開示されている。
図2及び3に最も良く示すように、図示した型リング34は細長い形状を有し、そして加熱ガラス板を成形するため、図3の仮想線の下方位置と実線の上方位置位置との間で、型リングのフレーム32及び固定部分38に対して移動できる1対の可動端部分42を含む。さらに、型リングの可動端部分42を、型リングの間隔を隔てた部分46で型リングを夫々貫通する関連したピボット軸線Aを中心に下方位置と上方位置との間でピボット運動可能に夫々ピボット的に支持する1対のピボット連結体44があり、各ピボット連結体のアジャスタ48は、ピボット連結を調節するように作動し、最も効果的な成形を行うために、後述する様に、型リングの関連した可動部分42の型リングの固定部分38に対するピボット運動を水平方向に調節する。
図4及び図5を参照すると、各ヒンジ50は、型リングの固定部分38に固定されたブラケット56と型リングの可動端部分42に固定されたブラケット58とによって型リング34に支持されている。より詳しくは、各ヒンジ50は、ブラケット56,58に夫々取り付けられたヒンジ部材60,62を含み、ヒンジピン64がこのヒンジ部材60、62をピボット連結してピボット軸線Aを中心にピボット運動させる。キー66がヒンジピン64を所定位置に取り付ける。型リング34の固定部分38によって取り付けられたブラケット56に一方のヒンジ部材60を取り付けることは、実際にはシム70と、該シムをクランプするボルト71と、を含むシム連結体68である調節可能な連結体によってなされる。かくして、このシム連結体68は、型リングの固定部分38に対するピボット軸線Aの位置の垂直方向の調節を行う。
図4,5を続けて参照すると、各ヒンジ50のヒンジ部材62は、型リングの可動端部分42によって支持されたブラケット58に、シム74を有するシム連結体72を含む第2の調節可能な連結体によって取り付けられる。1対のボルト76が、ヒンジ部材62を、ピボット軸線Aに関する可動端部分42の垂直方向の調節を行うシム連結体72のシム74を間に挟んでブラケット58に固定する。又、アジャスタ48は、型リングの可動端部分42をピボット軸線A及び型リング部分38に関して水平方向に調節する第2の調節可能な連結体を含む。この第2の調節可能な連結体はブラケット58とヒンジ部材62との間に延びるネジ連結体78を含む。より詳しくは、このネジ連結体78はボルト80を含み、その頭82とボルトのネジ付きシャンク84の隣接した部分84は、キー90によって軸方向に固定された環状スプール88によってブラケット58の延長部86に対して軸方向に固定される。図4に示すように、ヒンジ部材62は細長いスロット92を有し、且つボルト80のネジ付きシャンク84を受け入れるネジ孔93を有する。かくして、ボルト80の回転により、最も効果的な成形を行うため、可動端部分82の位置をピボット軸線Aに近づけたり遠ざけたり調節でき、ヒンジ部材62の細長いスロット92はこのような調節を可能にし、この調節の完了後、ボルト76を再び締めて、成形型の使用のため連結体を固定する。
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