JP2004509815A - 加圧して抽出する飲料を調製する閉鎖カートリッジ - Google Patents

Abstract

本発明は、加圧して抽出するための閉鎖したカートリッジ（１０）であって、中央部分と周辺部分とを備えた底（１３）と、切頭円錐形で、底において直径がより大きくされている円形縁部を有する側壁とを有する皿（１２）と、前記皿の縁部の周囲に溶着されたカバー（１５）とを含み、前記カバーが抽出が開始したとき抽出流体の力の作用を受けてのみ裂けるようにされているカートリッジであり、開放したとき固形物質を確実に保留する手段を前記底の高さのところで前記皿において含んでおり、固形物質を確実に保留する前記手段は二箇所の区画において、すなわち一方では前記底（１３）の中央部分（１７）、他方ではその周辺部分（１８）においてシールされた布シートである閉鎖カートリッジ（１０）に関する。

Description

【０００１】
本発明は、挽き焙煎したコーヒ、ティー、インスタントコーヒ、挽きコーヒとインスタントコーヒとの混合物、チョコレートベースの製品、あるいはその他の何らかの乾燥した食品から選択される飲料を調製するための物質を入れる、加圧して抽出するためのシールしたカートリッジであって、中央部分と周辺部分とを備えた底と、概ね切頭円錐体の形状で、底の直径がより大きくされた円形の縁部を有する側壁とを備えた皿と、前記皿の縁部の周囲に溶着されたカバーとを含み、前記カバーは抽出が始まったとき、抽出流体の力の作用によってのみ裂けるようにされているカートリッジであり、開放されたとき固形の物質を保留することを保証する手段を前記底の高さのところで前記皿に設けた、シールしたカートリッジに関する。
【０００２】
本発明の出願人の名前で２０００年６月２０日に出願された欧州特許第ＥＰ００１１３８７９．１号はコーヒ製造機械に装着可能なカプセルケージ（すなわちカートリッジ）であって、水を供給するための流路を備えた第１の部分と、抽出用カプセルのハウジングを形成し、水供給流路とは独立した穿孔装置が前記流路からの出口に直接設けられている第２の部分とを有するカプセルケージに関連している。前述したような固形物質を保留するための手段を備えたカートリッジではカートリッジを交換するとき完全な清浄性を保証するには不十分である。
【０００３】
本発明の目的はカートリッジが交換されるとき、挽いた物質、あるいはその他の何らかの固形物質の漏れがないようにする前述のような抽出ケージ用のカートリッジを完成することである。
【０００４】
本発明は特許請求の範囲の請求項１の前文に記載の閉鎖されたカートリッジであって、固形物質の保留を保証する手段が二つの領域、すなわち一方では前記皿の底の中央部分、他方では該底の周辺部分においてシールされた布シートである閉鎖カートリッジに関する。前記底の周辺部分でのシールは前記周辺部分において全体的に、あるいは部分的にのみ行えばよい。本発明は、挽いたコーヒ、あるいはカートリッジにおいて抽出されたその他の何らかの固形物質の逆流防止装置を各カートリッジに配置することに関連する。この装置は前述した欧州特許出願第ＥＰ００１１３８７９．１号に記載の抽出ヘッドの構造に適合する必要がある。
【０００５】
本発明により使用される布は、一方では許容されるコストのものであり、他方では、製造が簡単で、噴射点によりカプセルを簡単に開放することが可能で、満足な耐熱水性があり、そして、抽出後、すなわちカートリッジが取り外されたときに満足な閉鎖体を提供するようなものである。
【０００６】
使用される前記布は織布であるか、あるいは非織布であるか、プラスチック繊維から作られているか、植物繊維あるいは動物繊維から作られているかのいずれかのタイプの布でよい。使用される布は、厚さが１５から２００ミクロンの間のポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、あるいはセルローズから作られた布であることが好ましい。前記布は前記皿の底において前述した二区画で熱シールされる。
【０００７】
カバーは前記皿の周囲に熱溶着あるいはクリンプされる。そのため、抽出装置において１５バールまでの範囲の圧力に耐えうるカートリッジが提供される。
【０００８】
カートリッジには、前述のように、飲料を調製するための物質で充填される。この物質は挽き焙煎したコーヒであることが好ましい。
【０００９】
「皿」は切頭円錐形、半球形、あるいは切頭角錐形の要素を意味するものと理解される。前記皿の底は平坦である必要は無いことは勿論である。
【００１０】
カートリッジの主要な本体、すなわち切頭円錐形で、半剛性の皿は、厚さが２０から１００ミクロン（μｍ）までの間のアルミニューム、純粋な、あるいは多層のプラスチック、板紙／アルミニューム／プラスチックの複合体、および板紙／プラスチックの複合体から選択される材料から構成しうる。
【００１１】
可撓性のカートリッジのカバーは、厚さが１５から６０ミクロン（μｍ）までの間のアルミニュームと、２０から６０ｇ／ｍ^２までの間の紙、厚さが２０から６０ミクロン（μｍ）までの間のプラスチック及び厚さが５から２０ミクロン（μｍ）までの間のアルミニュームからなる多層材料と、厚さが５から３０ミクロン（μｍ）までの間のＥＶＯＨ又はＰＶＤＣ及び厚さが２０から１００ミクロン（μｍ）までの間のプラスチック（ＰＰ，ＰＥ，またはＰＡ）からなる多層材料と、ＰＥＴ（５から３０ミクロン（μｍ））及び２０から１００ミクロン（μｍ）までの間のプラスチック（ＰＰ，ＰＥ）からなる多層材料と、例えばＳｉＯ_２のような効率的な障壁を形成する層を金属被覆した、あるいは具備したＰＥＴとから選択される材料から作ることができる。
【００１２】
本発明によるカートリッジのサイズは、調製したいと所望するコーヒの容積によって変わりうる。コーヒの分量は２から２０グラムの間で変動してよく、カートリッジの直径は２．５から６センチメートルの間であり、コーヒの層の厚さは１０から４０ミリメートルの間である。
【００１３】
本発明の説明の残りは図面を参照して行う。
【００１４】
図１に示す本発明による解決手段は、底（１３）と側壁（１４）とを備えた皿（１２）を有し、かつ円形縁部（２０）とカバー（１５）とを備えたカートリッジ（１）において、厚さが６０ミクロンであるポリウレタンから作られた布（１６）の層を前記底（１３）に設けることである。この層は前記皿の底における二つの区画、すなわち前記底の中央部分（１７）および周辺部分（１８）においてシールされる。シールは前記底の全周に亘り行われる。コーヒの層（１９）が前記布（１６）の上に堆積される。図示したカートリッジは５グラムのコーヒを入れており、直径は３５ミリメートルであり、コーヒの層の厚さは３０ミリメートルである。前記中央部分のシールは８ミリメートル程度の直径に亘り行われ、周辺部分のシールは１−２ミリメートル程度の幅に亘り行われる。
【００１５】
図２に示すカプセルケージ（１）はコーヒ機械にねじ込むことができるようにねじ（２）を含む。本装置の満足なシールができるようにするためにガスケットをその上に配置できるようにハウジング（３）が必要とされる。流路（４）が水をカプセルのハウジング（５）中へ供給できるようにする。開口（９）を備えた３個の尖点から構成される穿孔装置（６）が前記流路（４）からの出口に直接設けられている。
【００１６】
図１に示すカートリッジから抽出したい場合、カートリッジはカプセルケージ（１）のハウジング（５）内に配置される。前記尖点（６）が前記皿の底に切り込まれ、２個のシール区画（１７）および（１８）の間で前記布を穿孔、若しくは押し下げる。前記布の利点はそれが穿孔に対して抵抗性があり、水は前記布を通過し、たとえ前記布が穿孔されたとしても、抽出の終わりにおいて、前記尖点がカートリッジから外されても、布はその可撓性と弾性とによって弾性的に再閉できるようにし、挽いた物質は前記切込み部を介して出て行くことがない。このように、抽出装置の満足な清浄性を保証するカートリッジが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】
本発明によるカートリッジの概略図示である。
【図２】
図１に示すカートリッジを抽出するためのカプセルケージの部分断面図である。

Claims (6)

1. 挽き焙煎したコーヒ、ティー、インスタントコーヒ、挽いたコーヒとインスタントコーヒとの混合物、チョコレートベースの製品、あるいは他の乾燥食品から選択される飲料を調製するための物質を入れた、加圧して抽出するためのシールしたカートリッジであって、中央部分と周辺部分を備えた底と、概ね切頭円錐形で、底の直径がより大きくされた円形縁部を有する側壁とを有する皿と、前記皿の縁部の周囲に溶着されたカバーとを含み、前記カバーは抽出が始まると抽出流体の力の作用によってのみ裂けるようにされているカートリッジであり、開放したときに固形物質の保留を保証する手段が前記底の高さのところで前記皿に設けられているカートリッジにおいて、固形物質の保留を保証する前記手段が二箇所の領域、すなわち一方では前記底の中央部分において、他方ではその周辺部分において前記皿の底にシールされた布シートであることを特徴とするシールしたカートリッジ。
2. 前記カバーが前記皿の縁部に溶着、あるいはクリンプされていることを特徴とする請求項１に記載のカートリッジ。
3. 前記皿が厚さが２０から１００ミクロン（μｍ）までの間のアルミニュームと、純粋あるいは多層のプラスチックと、板紙／アルミニューム／プラスチックの複合体、および板紙／プラスチックの複合体から選択される材料から作られていることを特徴とする請求項１または２に記載のカートリッジ。
4. 前記カバーは、厚さが１５から６０ミクロン（μｍ）までの間のアルミニュームと、２０から６０ｇ／ｍ^２までの間の紙、厚さが２０から６０ミクロン（μｍ）までの間のプラスチック及び厚さが５から２０ミクロン（μｍ）までの間のアルミニュームからなる多層材料と、厚さが５から３０ミクロン（μｍ）までのＥＶＯＨ又はＰＶＤＣ及び厚さが２０から１００ミクロン（μｍ）までの間のプラスチック（ＰＰ，ＰＥあるいはＰＡ）からなる多層材料と、ＰＥＴ（５から３０μｍ）及び厚さが２０から１００ミクロン（μｍ）までの間のプラスチック（ＰＰ，ＰＥ）からなる多層材料と、ＳｉＯ_２等の効率的な障壁を形成する層を金属被覆しているか又は有しているＰＥＴとから選択された材料から作られていることを特徴とする請求項１から３までのいずれか１項に記載のカートリッジ。
5. ２．５から６センチメートルまでの間の直径と、１０から４０ミリメートルまでの間の高さとを有することを特徴とする請求項１から４までのいずれか１項に記載のカートリッジ。
6. 前記布が１５から２００ミクロン（μｍ）までの間の厚さを有していることを特徴とする請求項１から５までのいずれか１項に記載のカートリッジ。