JP2004509721A - 主磁石中に配置された円錐傾斜コイルを有する垂直磁場型mri装置 - Google Patents
主磁石中に配置された円錐傾斜コイルを有する垂直磁場型mri装置 Download PDFInfo
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Abstract
本発明は撮像ボリューム(18)中に略均一な磁場を発生する超伝導コイル系(20a,20b)が設けられた垂直磁界型のMRI装置に関する。コイル系は、円形の外側コイル(28)と外側コイルと同じ平面(32)上に外側コイルの内部に配置される補助コイル(30)とを含み、これらのコイルは互いに反対方向の電流を伝導する。外側コイルの直径D0に対する補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9である。磁界をより均一とするための更なるコイル(34−38,40,46)は、最初に述べたコイル(28,30)の内側に、円錐形状の傾斜コイル系(52)が収容されうる凹部が形成されるよう配置され、結果として高価な外側コイル(28)及び補助コイル(30)は検査されるべき患者を受容する空間から出来る限り短い距離に配置されうることが望ましい。
Description
【0001】
本発明は、平坦な外側コイル平面上に配置される外側コイルと上記外側コイルの内側に配置される補助コイルとを含み、MRI(磁気共鳴撮像)装置の撮像ボリューム中に略均一な磁場を発生する少なくとも1つの磁界発生超伝導コイル系と、
平坦な主傾斜コイルと遮蔽コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に傾斜磁場を発生する少なくとも1つの傾斜コイル系とを含む、磁気共鳴画像を形成する垂直磁場型のMRI装置に関する。
【0002】
この種類の装置は、米国特許第5,939,962号から公知である。かかる垂直磁場型の装置における磁気共鳴撮像に必要な均一な磁場は、通常は2つの対向して配置されその間に検査される患者が置かれうる磁極によって発生される。概して、この磁場は垂直の方向とされる。この種類の装置は、患者が装置内に置かれているときに周辺環境を比較的広い視野で見ることができ、閉所恐怖症の感覚があまり頻繁に生じないようにするという利点がある。
【0003】
磁界の強さが約0.5Tを超える磁石系の場合、磁石系を通る全ての磁束を搬送することが可能な鉄の回路は非常に重くなる。その場合に常識的に考えられうる代替的な配置は、鉄の回路を完全に排除し、活性的に遮蔽されたエアコイル系として磁石系を構築することである。その場合、患者が入ることができる磁石系の空間を囲む鉄の構造に関して磁極はないが、患者の空間を囲む磁石系の表面を簡単化のため以下「磁極」と称するものとする。0.5Tを超える磁界の強さでは、コイルは超伝導であるよう構成されねばならない。コイルは、低温保持装置中で使用温度に維持される。このとき「磁極」は低温保持装置の真空の外囲器の外壁によって形成される。
【0004】
上述の引用された米国特許は、円形の外側コイル(いわゆる「サイドコイル」であり、当該特許では参照番号12aで示される)と、円形の補助コイル(当該特許では「第4のコイル」と称され、参照番号12dで示される)と、多数の更なるコイル(当該特許では「第2及び第3のコイル」と称され、参照番号12b及び12cで示される)とからなる超伝導コイル系を開示している。撮像ボリューム中の均一な磁場は、主に最初の2つのコイル12a及び12dによって発生され、他のコイルはその上に更なる磁場を重畳する。
【0005】
一般的に知られており、引用された米国特許においても述べられているように、この種類の装置では、上側磁極中の磁界発生コイルを、下側磁極中の磁界発生コイルから出来る限り短い距離に配置することを目的とする。この目的は、かかる系の製造費用はその磁極距離の約5乗だけ増加されるため、この距離を出来る限り小さくしようとするものである。この目的のため、公知の装置の外側コイルは、磁極間の自由にアクセス可能な空間の境界に対して実質的に直接的に配置される。
【0006】
外側コイルがこのように取り付けられるとき、撮像ボリューム中の傾斜磁場の必要な線形性のため、公知の装置の傾斜コイルは、関連する外側コイルの略直径まで延びる必要がある。従って、補助コイル(必要な均一な磁場を達成するために、やはり体積が大きく重い構造を有する)のための空間は、上側傾斜コイルの上方及び下側傾斜コイルの下方にのみ見つけられる。従って、この公知のかさばる重いコイルの構造は更に大きくならねばならないが、コイルもまた大きくならねばならない。更に、活性的に遮蔽される磁気コイルの場合、遮蔽コイルもまた大きくならねばならない。従って、最終的な結果として、装置の費用は大きく増加することとなる。
【0007】
本発明は、外側コイル間の距離及び補助コイル間の距離が出来る限り小さい上述の種類の装置を提供することを目的とする。これを達成するため、本発明による装置は、
補助コイルが外側コイル平面上に配置され、
外側コイルへの電圧の印加と補助コイルへの電圧の印加は、これらのコイルが互いに反対方向の磁場を発生するよう行われ、
外側コイルの直径D0に対する補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9であり、
傾斜コイル系の遮蔽コイルの中心は、主傾斜コイルからの距離が遮蔽コイルの縁と主傾斜コイルとの間の距離よりも大きいよう配置され、
傾斜コイル系は少なくとも部分的に補助コイルの内側の空間に配置されることを特徴とする。
【0008】
本発明は、磁界発生磁極間の最小距離が、傾斜コイル系の遮蔽コイルに対して特殊な形状、即ち、主傾斜コイルから遮蔽コイルの中心の距離が、遮蔽コイルの縁から主傾斜コイルまでの距離よりも大きくなるような形状とすることによって実現されるという認識に基づく。傾斜コイル系のこの形状により、外側コイルと反対に電圧が印加される補助コイルは、外側コイルと同一平面(外側コイル平面)上に配置されうる。この段階は、外側コイルの直径D0に対する補助コイルの直径Daの比Da/D0が0.7乃至0.9であれば、撮像ボリューム中に適度に均一な磁場を生じさせる。このように形成される傾斜コイル系を収容するため、補助コイル中には空間が残されている。
【0009】
このような特殊形状の傾斜コイル系は、更なる利点を与える。このような系は、系の遮蔽コイルと均一な磁場を発生するコイル系の低温容器中の対応する凹部との間にスリット状の空間が残るような構成とされうる。この空間は、磁気環境の変化について補償するため、即ち均一性を低下させる状況について補償するために、公知の方法で使用されるいわゆるシム鉄を収容するために使用されうる。シム状態の定期的な適合が必要であり、このために、シム鉄は容易にアクセス可能であり傾斜コイルの系全体を取り外す必要なしに移動されうるようにされる。この利点は、遮蔽コイルの上述の特殊形状が一般的には角度的でないプロファイルを有することによって与えられる。
【0010】
本発明の望ましい実施例では遮蔽コイルは略円錐面に亘って延在する。この円錐形状は、補助コイル中の自由空間を占め、平坦な主傾斜コイルは実質的に他のコイル平面に配置される。
【0011】
本発明による装置の有利な実施例では、3つの更なるコイルが設けられ、各コイルは夫々の更なるコイル平面上に配置され、外側コイル平面は撮像ボリュームと更なるコイル平面の夫々との間に配置される。
【0012】
従って、製造費用(条件:少数の小さい更なるコイル)と電界の強さ及び均一性(条件:多数の大きい更なるコイル)との間で適切な折衷策がとられる。
【0013】
本発明による更なる実施例では、3つの更なるコイルは円錐面上に配置され、円錐面の頂点は撮像ボリュームから離れた方に向けられる。
【0014】
この形態が電界の強度及び均一性に関する要件を非常によく満たすこと以外に、本実施例は、円錐形状をしているために円錐状の外観を有する傾斜コイルに非常によく一致する内部空間(即ち撮像ボリュームの垂直軸回りの空間)が形成されるという利点がある。磁極即ち、磁気コイルの低温容器中の空洞のこの形状は、更なる利点を有する。通常の動作条件では、低温容器中に存在する冷却媒体、即ち液体ヘリウムは約1バールの圧力を有する。しかしながら所与の環境では、この圧力は3バールまで高まりうる。ヘリウム容器は、真空空間によって囲まれ、雰囲気とヘリウム容器との間に存在する。従来技術のように角張った隅を有する空洞の場合、この圧力で過度の機械的な応力が生じうる。多少は円錐状の空洞が用いられる場合、容器の壁は緩やかな形状を有するため、このように生ずる応力はかなり少なくなる。
【0015】
本発明の望ましい実施例による装置は、第2の平坦な外側コイル平面上に配置され、第1の外側コイルの直径よりも大きい直径を有する第2の外側コイルと、第2の外側コイルの内側に第2の外側コイル平面上に配置される第2の補助コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に略均一な磁場を発生する第2の磁界発生超伝導コイル系と、
平坦な主傾斜コイルと遮蔽コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に傾斜磁場を発生する第2の傾斜コイル系とが設けられ、
第2の外側コイルへの電圧の印加と第2の補助コイルへの電圧の印加は、これらのコイルが互いに反対方向の磁場を発生するよう行われ、
第2の外側コイルの直径D0に対する第2の補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9であり、
第2の傾斜コイル系の遮蔽コイルの中心は、第2の傾斜コイル系の主傾斜コイルからの距離が遮蔽コイルの縁と主傾斜コイルとの間の距離よりも大きいよう配置され、
第2の傾斜コイル系は少なくとも部分的に第2の補助コイルの内側の空間に配置される。
【0016】
均一な磁界を発生するためのコイル系に1つの磁極面を設けることが可能である。このような装置では、均一性と磁界の強度に関して特定の利権が与えられるが、それでも所与の医療目的のために装置を使用することが可能である。この種類の装置は、例えば、米国特許第5,917,395号から公知である。このような装置が、より一般的な場合のように2つの磁極面を有するよう構成されるとき、磁極面に対する撮像ボリュームの位置は有利な位置であるよう選択されうる。これは、以下の状況で利点をあたえる。所与の大きさの撮像ボリュームは患者のためにひつようとされる空間の量に依存して決められる。この大きさは、磁極面の間の最小距離を決める。全ての撮像目的のために、また特に撮像ボリューム中の低い高さに配置された体の部分、例えば、仰向けになった患者の場合にテーブル面の上に直接配置された脊柱の撮像のために、この距離を最適に使用することが可能であるべきである。このテーブル面は、もちろんできるだけ薄いほうがよく、なぜならば、薄くない場合は、撮像のために使用されうる空間が失われるか、磁極面は更に離されて配置されねばならなくなるからである。脊柱は、撮像ボリュームの縁に配置され、従って、最適な均一性は大きな長さに亘って可能でない。この段階の結果として(特に下側の外側コイルが上側コイルよりも大きい直径を有するため)、撮像ボリュームは磁極平面に対して下げられ、それにより脊柱は撮像ボリュームを大きくする(これは費用がかかり動作中に高い電力消費を生じさせる)ことなく撮像ボリュームによりよく一致する。
【0017】
本発明の更なる実施例では、第2の遮蔽コイルは略円錐面に亘って延在する。円錐状の形状は、第2の補助コイルの内側の自由空間を占め、平坦な主傾斜コイルは実質的に第2の外側コイル平面上に配置される。
【0018】
本発明の装置の有利な実施例では、4つの更なるコイルが設けられ、各コイルは夫々の更なるコイル平面上に配置され、第2の外側コイル平面は上記撮像ボリュームと更なるコイル平面の夫々との間に配置される。
【0019】
多数の更なるコイルは、撮像ボリュームを下げる必要がある場合に、製造費用、磁界の強さ、及び均一性の間で適当な折衷策がとられることを可能とする。
【0020】
本発明の更なる実施例の4つの更なるコイルは、円錐面上に配置され、円錐面の頂点は撮像ボリュームから離れた方に向けられる。
【0021】
従って、主磁場のためのコイル容器の中に空間が形成され、この空間の円錐形状は円錐状の外観を有する傾斜コイルに非常によく一致する。
【0022】
以下、添付の図面を参照して本発明について詳述し、図中、対応する参照番号は対応する要素を示すものとする。
【0023】
図1は、MRI画像を生成する公知の垂直磁場型の装置を概略的に示す図である。装置は、下側磁極4と上側磁極6とを支持するスタンド2を含む。尚、本願明細書では、磁極とは、磁束を伝導するために2つの磁極を相互接続する鉄の回路を設ける必要のない(ただし、設けてもよい)、関連する磁場発生コイルの組立体を意味するものと理解されるべきである。検査されるべき患者8を収容する空間は磁極の間に存在する。検査されるべき患者は、テーブル面14に載せられ、テーブル面自体はスタンド2の一部をなす支持体によって支持され、それにより、患者8は磁極4と6の間に正しい位置と正しい向きで配置されうる。
【0024】
従来のMRI装置中に検査されるべき患者を収容する空間は、60cm程度の大きさの断面を有するトンネル状とされえ、例えば子供といった多くの患者にとってはこの形状は不安な気持ちや閉所恐怖症の感覚を生じさせる。図1に示すような磁極の配置は、患者が装置の中におかれたときに周囲環境を比較的広く見ることができることによりそのような気持ちや感覚が軽減されるか更になくされるという利点がある。
【0025】
患者側では、磁極は、物理的には超伝導磁気コイルを収容した低温容器のカバーとして形成される磁極面10及び12で囲まれる。曲面の間の距離は、患者にとっては上述のような心地よくない感覚が防止されるが、磁極の製造がはるかに高価となるほどは大きくならないよう選ばれる。実際上は、50乃至60cmの距離が適切な値であることがわかっている。
【0026】
図2は、本発明によれば低温容器内に配置されたコイル系20a及び20bを有する磁極4及び6を示す断面図である。図2は、円形のコイル系(即ち垂直線15回りに円対称な系)を図の平面でみた断面図を示すものであり、円対称であるため、図中、コイル系の半分のみを示すが、他の半分は線15を通って延び図の平面に垂直な平面に対して鏡像として形成されうると想定される。磁極4と6の間には、これらの磁極によって発生した磁界がMRI画像の形成を可能とするのに十分に均一とされる領域18が配置される。この領域は装置の撮像ボリュームと称される。磁極4と6は夫々、装置の撮像ボリューム18中に略均一な磁場を生じさせる磁界発生超伝導コイル系20を含む。(コイル系20aは磁極4の中に配置され、コイル系20bは磁極6の中に配置される)。従来通り、超伝導コイルの場合、コイル系はヘリウム容器22の中に収容され、ヘリウム容器自体は外側真空容器24によって囲まれる。
【0027】
各コイル系は、円形の外側コイル28と、この外側コイルの中に配置される円形の補助コイル30とを含む。両方のコイルは、1つの平坦な平面、即ち外側コイル平面32上に配置される。外側コイルの直径D0に対する補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9の範囲にあり、本実施例では0.8である。本発明の原理に従って、2つのコイル28a及び28bの間の距離と、2つの補助コイル30a及び30bの間の距離は、この形態では最小とされえ、これは(図示されない真空空間、カバー、及び放射線遮蔽を無視したときに)これらのコイル間の距離が磁極面10及び12の間の距離に略等しいことを意味する。従って、これらのコイルの比較的高い費用は最小限に抑えられる。
【0028】
上側コイル系20aは、3つの更なる円形のコイル34、36、及び38を含み、各コイルは夫々の更なるコイル平面(図示せず)上に配置される。各更なるコイル平面は、外側コイル平面32aと比較して撮像ボリュームよりも遠くに配置される。図示する実施例では、更なるコイル32乃至38は図の平面の断面図で示される円錐面48上に配置され、円錐面48の頂点は撮像ボリュームから離れた方へ向き、即ち本実施例では上向きである。
【0029】
下側コイル系20bは、4つの更なる円形のコイル40、42、44及び46を含み、各コイルは夫々の更なるコイル平面(図示せず)上に配置される。各更なるコイル平面は、外側コイル平面32bと比較して撮像ボリュームよりも遠くに配置される。図示する実施例では、更なるコイル40乃至46は図の平面の断面図で示される円錐面50上に配置され、円錐面50の頂点は撮像ボリュームから離れた方へ向き、即ち本実施例では下向きである。
【0030】
両方のコイル系20a及び20bについて、外側コイル28a及び28bは同じ方向に磁場を生成するよう電圧が印加されることが成り立つ。補助コイル30aへの電圧の印加は外側コイル28aとは逆であり、補助コイル30bへの電圧の印加は外側コイル28bとは逆である。更なるコイル34乃至46の正確な配置及び電圧の印加は、撮像ボリューム18中の磁場の均一性を更に高めることを目的とし、これらのコイルは各磁極中に円錐状のキャビティが形成されることを可能とするよう配置されねばならない。傾斜コイル52a,52bは各キャビティの中に配置されえ、傾斜コイルは撮像ボリュームの側では平坦な境界を有し、撮像ボリュームから遠い側では円錐状の境界を有する。
【0031】
図2は、撮像ボリューム18が、曲面10及び12の丁度真ん中には配置されず、中心よりも僅かに低く配置されていることを示す。上述のように、撮像ボリュームをこの位置とすることにより、例えば脊柱の撮像の場合に有利である。撮像ボリュームの下方への移動は、下側コイル系20の外側磁場コイル28bが、上側コイル系20aの外側磁場コイル28aよりも大きい直径を有し、補助コイル30a及び30bの間に同様な関係が成り立つことによって達成される。これらの段階の結果、撮像ボリュームを曲面に対して低くすることが可能であり、それにより撮像ボリューム中の仰向けの位置の患者の脊柱は撮像ボリュームによりよく一致し、このボリュームを拡大する必要はない。
【0032】
各コイル系は、更に、円形の外側遮蔽コイル54a,54bと、外側遮蔽コイル中に夫々配置される円形の内側遮蔽コイル56a,56bとを含む。これらのコイルは、磁気コイルによって発生された磁場から環境を遮蔽するよう作用する。
【0033】
図3は、本発明による装置の撮像ボリュームの回りの磁場の幾何学形状を示すグラフである。撮像ボリューム18の中心への水平距離は水平軸(x軸)にプロットされ、撮像ボリューム18の中心への垂直距離は垂直軸(z軸)にプロットされる。図3は、コイル系20a及び20bを線図的に、同じ縮尺で示す。図中の線58、60、62、64、66、及び68は、等しい磁場の強さのラインを示す。これらの線には、10mT、3mT、1mT、0.3mT、0.1mT及び0.05mTの磁場の強さが夫々関連付けられる。このように、図3から、磁場は撮像ボリュームの直ぐ外側で急速に衰え、距離を1.5m(線58)から3.5m(線66)へ増加させることにより更に100倍の磁場の減少を生じさせる。
【0034】
図4aは、本発明による傾斜コイル系の全体的な外観を示す図である。傾斜コイル系は、傾斜磁場を実際に発生させる主傾斜コイルと、撮像ボリュームの外側で(特に主磁石の金属部の領域で)出来る限り傾斜磁場について補償する遮蔽コイルとを含む。主傾斜コイルは平坦な面内で捲かれ、一方、遮蔽コイルは撮像ボリュームから離れた方に頂点が向けられた補助円錐状の表面を横切って延びる。この傾斜コイルの外観は、x傾斜コイル、y傾斜コイル、及びz傾斜コイルのために使用されうる。しかしながら、xコイル及びyコイルの導体の形状は、zコイルの導体の形状とは異なる。このように形成される傾斜コイル系の全体的な形状は、図4aの側面図に示され、線70回りに回転対称である。その中で主傾斜コイルは参照番号72で示され、遮蔽コイルは参照番号74で示される。円筒状の戻り導体(以下詳述)は、参照番号76で示される。
【0035】
図4bは、本発明による傾斜コイル系の平坦なx主傾斜コイルの導体パターンを示す図であり、xコイル及びyコイルは同じ外観を有するが、互いに対して90度回転されて配置される。これらの導体は一般的には多数の同心状のD字型形状を有し、更に、互いに対して鏡像であるよう配置される。
【0036】
図4b中の線は、傾斜電流の導体を構成してもよく、このとき導体は直列接続(図示せず)されると考えられねばならない。しかしながら、図中の線の間の条片が導体を構成し、その場合、図中の線はそれらの条片の間の絶縁を構成するよう導体パターンを選択することも可能である。その場合、条片は図示されないが直列に接続されうる。x主傾斜コイルの導体は、一般的には同心状のD字型形状の系の形状を有し、この系はD字の左側の線に対して鏡像となっている。図の中心を通って延びる多数の導体はそれら自体が閉じた形状ではない。これらを通して戻り電流を伝導するために、これらの導体は以下詳述する遮蔽コイルの導体と直列に接続される。この戻り電流を伝導するために遮蔽コイルを使用する技術はそれ自体として公知である。図4bに示す導体パターンは、図2において正確な縮尺で示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるx主傾斜コイル及びy主傾斜コイルを正確な縮尺で示す。
【0037】
図4cは、本発明による傾斜コイル系のx遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。x遮蔽コイルの外観はその形状がx主傾斜コイルの形状に対応する。図中の線は、やはり、傾斜電流のための(直列接続された)導体を構成するか、線の間の状が導体を構成しうる。図中、やはり、図の中心を通って延びる多数の導体はそれら自体が閉じた形状ではない。これらの導体は、上述のx傾斜コイルの導体に直列接続され、これらの導体によって戻り電流を伝導する。図4cに示す導体パターンは図2に示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるx遮蔽傾斜コイル及びy遮蔽傾斜コイルを正確な縮尺で示す。しかしながら、図4cによる導体パターンはやはり、円錐軸に平行に、図4cの中心が円錐の頂点と一致するよう、円錐面上に投影されねばならない。円錐の頂点の高さは、主傾斜コイルに平行な平坦な遮蔽コイルを有する対応する傾斜コイル系の高さの約2倍である。
【0038】
図4dは、本発明による傾斜コイル系の平坦なz主傾斜コイルの導体パターンを示す図である。このコイルは、図示しない方法で直列に接続される平坦な平面用の多数の同心状の円形導体によって形成される。図4b及び図4cの場合と同様、図4dの線は傾斜電流のための(直列接続された)導体を構成するか、線の間の状が導体を構成しうる。図4dに示す導体パターンは図2に示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるz主傾斜コイルを正確な縮尺で示す。
【0039】
図4eは、本発明による傾斜コイル系の(円錐状の)z遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。平坦なz主傾斜コイルと同様、このコイルは図示しない方法で直列に接続される多数の同心状の円形導体によって形成される。図4b乃至及び図4dの場合と同様、図4eの線は傾斜電流のための(直列接続された)導体を構成するか、線の間の状が導体を構成しうる。図4eに示す導体パターンは図2に示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるz主傾斜コイルを正確な縮尺で示す。しかしながら、図4eによる導体パターンは、円錐軸に平行な円錐面上に投影されねばならず、図4eの中心は円錐の頂点と一致する。円錐の頂点の高さは、主傾斜コイルに平行な平坦な遮蔽コイルを有する対応する傾斜コイル系の高さの約2倍である。
【0040】
図4fは、本発明によるx傾斜コイル系と、この系によって発生する傾斜磁場を示す側面図である。(同じことは、y傾斜コイル系にも適用される)。図中、まっすぐな矢印78は、磁場の磁界の強さ、即ち∂Bz/∂xを表わし、曲線80は傾斜磁場の磁界線を表わす。図4fは、磁場の傾斜の変化、即ち主磁場に重畳されx方向上の位置の関数として線形に変化する磁界の変化を明確に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】
MRI画像の形成のための垂直磁界型の公知の装置を示す概略図である。
【図2】
本発明によるコイル系が低温容器中に収容されている状態の、磁極を通る断面図である
【図3】
本発明による装置の撮像ボリュームの回りの磁界の変化を示すグラフである。
【図4a】
本発明による装置の傾斜コイル系の外観を概略的に示す図である。
【図4b】
本発明による傾斜コイル系の平坦なx主傾斜コイルの導体パターンを示す図である。
【図4c】
本発明による傾斜コイル系のx遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。
【図4d】
本発明による傾斜コイル系の平坦なz主傾斜コイルの導体パターンを示す図である。
【図4e】
本発明による傾斜コイル系のz遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。
【図4f】
本発明によるx傾斜コイル系の側面図を、この系によって発生される傾斜磁場と共に示す図である。
本発明は、平坦な外側コイル平面上に配置される外側コイルと上記外側コイルの内側に配置される補助コイルとを含み、MRI(磁気共鳴撮像)装置の撮像ボリューム中に略均一な磁場を発生する少なくとも1つの磁界発生超伝導コイル系と、
平坦な主傾斜コイルと遮蔽コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に傾斜磁場を発生する少なくとも1つの傾斜コイル系とを含む、磁気共鳴画像を形成する垂直磁場型のMRI装置に関する。
【0002】
この種類の装置は、米国特許第5,939,962号から公知である。かかる垂直磁場型の装置における磁気共鳴撮像に必要な均一な磁場は、通常は2つの対向して配置されその間に検査される患者が置かれうる磁極によって発生される。概して、この磁場は垂直の方向とされる。この種類の装置は、患者が装置内に置かれているときに周辺環境を比較的広い視野で見ることができ、閉所恐怖症の感覚があまり頻繁に生じないようにするという利点がある。
【0003】
磁界の強さが約0.5Tを超える磁石系の場合、磁石系を通る全ての磁束を搬送することが可能な鉄の回路は非常に重くなる。その場合に常識的に考えられうる代替的な配置は、鉄の回路を完全に排除し、活性的に遮蔽されたエアコイル系として磁石系を構築することである。その場合、患者が入ることができる磁石系の空間を囲む鉄の構造に関して磁極はないが、患者の空間を囲む磁石系の表面を簡単化のため以下「磁極」と称するものとする。0.5Tを超える磁界の強さでは、コイルは超伝導であるよう構成されねばならない。コイルは、低温保持装置中で使用温度に維持される。このとき「磁極」は低温保持装置の真空の外囲器の外壁によって形成される。
【0004】
上述の引用された米国特許は、円形の外側コイル(いわゆる「サイドコイル」であり、当該特許では参照番号12aで示される)と、円形の補助コイル(当該特許では「第4のコイル」と称され、参照番号12dで示される)と、多数の更なるコイル(当該特許では「第2及び第3のコイル」と称され、参照番号12b及び12cで示される)とからなる超伝導コイル系を開示している。撮像ボリューム中の均一な磁場は、主に最初の2つのコイル12a及び12dによって発生され、他のコイルはその上に更なる磁場を重畳する。
【0005】
一般的に知られており、引用された米国特許においても述べられているように、この種類の装置では、上側磁極中の磁界発生コイルを、下側磁極中の磁界発生コイルから出来る限り短い距離に配置することを目的とする。この目的は、かかる系の製造費用はその磁極距離の約5乗だけ増加されるため、この距離を出来る限り小さくしようとするものである。この目的のため、公知の装置の外側コイルは、磁極間の自由にアクセス可能な空間の境界に対して実質的に直接的に配置される。
【0006】
外側コイルがこのように取り付けられるとき、撮像ボリューム中の傾斜磁場の必要な線形性のため、公知の装置の傾斜コイルは、関連する外側コイルの略直径まで延びる必要がある。従って、補助コイル(必要な均一な磁場を達成するために、やはり体積が大きく重い構造を有する)のための空間は、上側傾斜コイルの上方及び下側傾斜コイルの下方にのみ見つけられる。従って、この公知のかさばる重いコイルの構造は更に大きくならねばならないが、コイルもまた大きくならねばならない。更に、活性的に遮蔽される磁気コイルの場合、遮蔽コイルもまた大きくならねばならない。従って、最終的な結果として、装置の費用は大きく増加することとなる。
【0007】
本発明は、外側コイル間の距離及び補助コイル間の距離が出来る限り小さい上述の種類の装置を提供することを目的とする。これを達成するため、本発明による装置は、
補助コイルが外側コイル平面上に配置され、
外側コイルへの電圧の印加と補助コイルへの電圧の印加は、これらのコイルが互いに反対方向の磁場を発生するよう行われ、
外側コイルの直径D0に対する補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9であり、
傾斜コイル系の遮蔽コイルの中心は、主傾斜コイルからの距離が遮蔽コイルの縁と主傾斜コイルとの間の距離よりも大きいよう配置され、
傾斜コイル系は少なくとも部分的に補助コイルの内側の空間に配置されることを特徴とする。
【0008】
本発明は、磁界発生磁極間の最小距離が、傾斜コイル系の遮蔽コイルに対して特殊な形状、即ち、主傾斜コイルから遮蔽コイルの中心の距離が、遮蔽コイルの縁から主傾斜コイルまでの距離よりも大きくなるような形状とすることによって実現されるという認識に基づく。傾斜コイル系のこの形状により、外側コイルと反対に電圧が印加される補助コイルは、外側コイルと同一平面(外側コイル平面)上に配置されうる。この段階は、外側コイルの直径D0に対する補助コイルの直径Daの比Da/D0が0.7乃至0.9であれば、撮像ボリューム中に適度に均一な磁場を生じさせる。このように形成される傾斜コイル系を収容するため、補助コイル中には空間が残されている。
【0009】
このような特殊形状の傾斜コイル系は、更なる利点を与える。このような系は、系の遮蔽コイルと均一な磁場を発生するコイル系の低温容器中の対応する凹部との間にスリット状の空間が残るような構成とされうる。この空間は、磁気環境の変化について補償するため、即ち均一性を低下させる状況について補償するために、公知の方法で使用されるいわゆるシム鉄を収容するために使用されうる。シム状態の定期的な適合が必要であり、このために、シム鉄は容易にアクセス可能であり傾斜コイルの系全体を取り外す必要なしに移動されうるようにされる。この利点は、遮蔽コイルの上述の特殊形状が一般的には角度的でないプロファイルを有することによって与えられる。
【0010】
本発明の望ましい実施例では遮蔽コイルは略円錐面に亘って延在する。この円錐形状は、補助コイル中の自由空間を占め、平坦な主傾斜コイルは実質的に他のコイル平面に配置される。
【0011】
本発明による装置の有利な実施例では、3つの更なるコイルが設けられ、各コイルは夫々の更なるコイル平面上に配置され、外側コイル平面は撮像ボリュームと更なるコイル平面の夫々との間に配置される。
【0012】
従って、製造費用(条件:少数の小さい更なるコイル)と電界の強さ及び均一性(条件:多数の大きい更なるコイル)との間で適切な折衷策がとられる。
【0013】
本発明による更なる実施例では、3つの更なるコイルは円錐面上に配置され、円錐面の頂点は撮像ボリュームから離れた方に向けられる。
【0014】
この形態が電界の強度及び均一性に関する要件を非常によく満たすこと以外に、本実施例は、円錐形状をしているために円錐状の外観を有する傾斜コイルに非常によく一致する内部空間(即ち撮像ボリュームの垂直軸回りの空間)が形成されるという利点がある。磁極即ち、磁気コイルの低温容器中の空洞のこの形状は、更なる利点を有する。通常の動作条件では、低温容器中に存在する冷却媒体、即ち液体ヘリウムは約1バールの圧力を有する。しかしながら所与の環境では、この圧力は3バールまで高まりうる。ヘリウム容器は、真空空間によって囲まれ、雰囲気とヘリウム容器との間に存在する。従来技術のように角張った隅を有する空洞の場合、この圧力で過度の機械的な応力が生じうる。多少は円錐状の空洞が用いられる場合、容器の壁は緩やかな形状を有するため、このように生ずる応力はかなり少なくなる。
【0015】
本発明の望ましい実施例による装置は、第2の平坦な外側コイル平面上に配置され、第1の外側コイルの直径よりも大きい直径を有する第2の外側コイルと、第2の外側コイルの内側に第2の外側コイル平面上に配置される第2の補助コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に略均一な磁場を発生する第2の磁界発生超伝導コイル系と、
平坦な主傾斜コイルと遮蔽コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に傾斜磁場を発生する第2の傾斜コイル系とが設けられ、
第2の外側コイルへの電圧の印加と第2の補助コイルへの電圧の印加は、これらのコイルが互いに反対方向の磁場を発生するよう行われ、
第2の外側コイルの直径D0に対する第2の補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9であり、
第2の傾斜コイル系の遮蔽コイルの中心は、第2の傾斜コイル系の主傾斜コイルからの距離が遮蔽コイルの縁と主傾斜コイルとの間の距離よりも大きいよう配置され、
第2の傾斜コイル系は少なくとも部分的に第2の補助コイルの内側の空間に配置される。
【0016】
均一な磁界を発生するためのコイル系に1つの磁極面を設けることが可能である。このような装置では、均一性と磁界の強度に関して特定の利権が与えられるが、それでも所与の医療目的のために装置を使用することが可能である。この種類の装置は、例えば、米国特許第5,917,395号から公知である。このような装置が、より一般的な場合のように2つの磁極面を有するよう構成されるとき、磁極面に対する撮像ボリュームの位置は有利な位置であるよう選択されうる。これは、以下の状況で利点をあたえる。所与の大きさの撮像ボリュームは患者のためにひつようとされる空間の量に依存して決められる。この大きさは、磁極面の間の最小距離を決める。全ての撮像目的のために、また特に撮像ボリューム中の低い高さに配置された体の部分、例えば、仰向けになった患者の場合にテーブル面の上に直接配置された脊柱の撮像のために、この距離を最適に使用することが可能であるべきである。このテーブル面は、もちろんできるだけ薄いほうがよく、なぜならば、薄くない場合は、撮像のために使用されうる空間が失われるか、磁極面は更に離されて配置されねばならなくなるからである。脊柱は、撮像ボリュームの縁に配置され、従って、最適な均一性は大きな長さに亘って可能でない。この段階の結果として(特に下側の外側コイルが上側コイルよりも大きい直径を有するため)、撮像ボリュームは磁極平面に対して下げられ、それにより脊柱は撮像ボリュームを大きくする(これは費用がかかり動作中に高い電力消費を生じさせる)ことなく撮像ボリュームによりよく一致する。
【0017】
本発明の更なる実施例では、第2の遮蔽コイルは略円錐面に亘って延在する。円錐状の形状は、第2の補助コイルの内側の自由空間を占め、平坦な主傾斜コイルは実質的に第2の外側コイル平面上に配置される。
【0018】
本発明の装置の有利な実施例では、4つの更なるコイルが設けられ、各コイルは夫々の更なるコイル平面上に配置され、第2の外側コイル平面は上記撮像ボリュームと更なるコイル平面の夫々との間に配置される。
【0019】
多数の更なるコイルは、撮像ボリュームを下げる必要がある場合に、製造費用、磁界の強さ、及び均一性の間で適当な折衷策がとられることを可能とする。
【0020】
本発明の更なる実施例の4つの更なるコイルは、円錐面上に配置され、円錐面の頂点は撮像ボリュームから離れた方に向けられる。
【0021】
従って、主磁場のためのコイル容器の中に空間が形成され、この空間の円錐形状は円錐状の外観を有する傾斜コイルに非常によく一致する。
【0022】
以下、添付の図面を参照して本発明について詳述し、図中、対応する参照番号は対応する要素を示すものとする。
【0023】
図1は、MRI画像を生成する公知の垂直磁場型の装置を概略的に示す図である。装置は、下側磁極4と上側磁極6とを支持するスタンド2を含む。尚、本願明細書では、磁極とは、磁束を伝導するために2つの磁極を相互接続する鉄の回路を設ける必要のない(ただし、設けてもよい)、関連する磁場発生コイルの組立体を意味するものと理解されるべきである。検査されるべき患者8を収容する空間は磁極の間に存在する。検査されるべき患者は、テーブル面14に載せられ、テーブル面自体はスタンド2の一部をなす支持体によって支持され、それにより、患者8は磁極4と6の間に正しい位置と正しい向きで配置されうる。
【0024】
従来のMRI装置中に検査されるべき患者を収容する空間は、60cm程度の大きさの断面を有するトンネル状とされえ、例えば子供といった多くの患者にとってはこの形状は不安な気持ちや閉所恐怖症の感覚を生じさせる。図1に示すような磁極の配置は、患者が装置の中におかれたときに周囲環境を比較的広く見ることができることによりそのような気持ちや感覚が軽減されるか更になくされるという利点がある。
【0025】
患者側では、磁極は、物理的には超伝導磁気コイルを収容した低温容器のカバーとして形成される磁極面10及び12で囲まれる。曲面の間の距離は、患者にとっては上述のような心地よくない感覚が防止されるが、磁極の製造がはるかに高価となるほどは大きくならないよう選ばれる。実際上は、50乃至60cmの距離が適切な値であることがわかっている。
【0026】
図2は、本発明によれば低温容器内に配置されたコイル系20a及び20bを有する磁極4及び6を示す断面図である。図2は、円形のコイル系(即ち垂直線15回りに円対称な系)を図の平面でみた断面図を示すものであり、円対称であるため、図中、コイル系の半分のみを示すが、他の半分は線15を通って延び図の平面に垂直な平面に対して鏡像として形成されうると想定される。磁極4と6の間には、これらの磁極によって発生した磁界がMRI画像の形成を可能とするのに十分に均一とされる領域18が配置される。この領域は装置の撮像ボリュームと称される。磁極4と6は夫々、装置の撮像ボリューム18中に略均一な磁場を生じさせる磁界発生超伝導コイル系20を含む。(コイル系20aは磁極4の中に配置され、コイル系20bは磁極6の中に配置される)。従来通り、超伝導コイルの場合、コイル系はヘリウム容器22の中に収容され、ヘリウム容器自体は外側真空容器24によって囲まれる。
【0027】
各コイル系は、円形の外側コイル28と、この外側コイルの中に配置される円形の補助コイル30とを含む。両方のコイルは、1つの平坦な平面、即ち外側コイル平面32上に配置される。外側コイルの直径D0に対する補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9の範囲にあり、本実施例では0.8である。本発明の原理に従って、2つのコイル28a及び28bの間の距離と、2つの補助コイル30a及び30bの間の距離は、この形態では最小とされえ、これは(図示されない真空空間、カバー、及び放射線遮蔽を無視したときに)これらのコイル間の距離が磁極面10及び12の間の距離に略等しいことを意味する。従って、これらのコイルの比較的高い費用は最小限に抑えられる。
【0028】
上側コイル系20aは、3つの更なる円形のコイル34、36、及び38を含み、各コイルは夫々の更なるコイル平面(図示せず)上に配置される。各更なるコイル平面は、外側コイル平面32aと比較して撮像ボリュームよりも遠くに配置される。図示する実施例では、更なるコイル32乃至38は図の平面の断面図で示される円錐面48上に配置され、円錐面48の頂点は撮像ボリュームから離れた方へ向き、即ち本実施例では上向きである。
【0029】
下側コイル系20bは、4つの更なる円形のコイル40、42、44及び46を含み、各コイルは夫々の更なるコイル平面(図示せず)上に配置される。各更なるコイル平面は、外側コイル平面32bと比較して撮像ボリュームよりも遠くに配置される。図示する実施例では、更なるコイル40乃至46は図の平面の断面図で示される円錐面50上に配置され、円錐面50の頂点は撮像ボリュームから離れた方へ向き、即ち本実施例では下向きである。
【0030】
両方のコイル系20a及び20bについて、外側コイル28a及び28bは同じ方向に磁場を生成するよう電圧が印加されることが成り立つ。補助コイル30aへの電圧の印加は外側コイル28aとは逆であり、補助コイル30bへの電圧の印加は外側コイル28bとは逆である。更なるコイル34乃至46の正確な配置及び電圧の印加は、撮像ボリューム18中の磁場の均一性を更に高めることを目的とし、これらのコイルは各磁極中に円錐状のキャビティが形成されることを可能とするよう配置されねばならない。傾斜コイル52a,52bは各キャビティの中に配置されえ、傾斜コイルは撮像ボリュームの側では平坦な境界を有し、撮像ボリュームから遠い側では円錐状の境界を有する。
【0031】
図2は、撮像ボリューム18が、曲面10及び12の丁度真ん中には配置されず、中心よりも僅かに低く配置されていることを示す。上述のように、撮像ボリュームをこの位置とすることにより、例えば脊柱の撮像の場合に有利である。撮像ボリュームの下方への移動は、下側コイル系20の外側磁場コイル28bが、上側コイル系20aの外側磁場コイル28aよりも大きい直径を有し、補助コイル30a及び30bの間に同様な関係が成り立つことによって達成される。これらの段階の結果、撮像ボリュームを曲面に対して低くすることが可能であり、それにより撮像ボリューム中の仰向けの位置の患者の脊柱は撮像ボリュームによりよく一致し、このボリュームを拡大する必要はない。
【0032】
各コイル系は、更に、円形の外側遮蔽コイル54a,54bと、外側遮蔽コイル中に夫々配置される円形の内側遮蔽コイル56a,56bとを含む。これらのコイルは、磁気コイルによって発生された磁場から環境を遮蔽するよう作用する。
【0033】
図3は、本発明による装置の撮像ボリュームの回りの磁場の幾何学形状を示すグラフである。撮像ボリューム18の中心への水平距離は水平軸(x軸)にプロットされ、撮像ボリューム18の中心への垂直距離は垂直軸(z軸)にプロットされる。図3は、コイル系20a及び20bを線図的に、同じ縮尺で示す。図中の線58、60、62、64、66、及び68は、等しい磁場の強さのラインを示す。これらの線には、10mT、3mT、1mT、0.3mT、0.1mT及び0.05mTの磁場の強さが夫々関連付けられる。このように、図3から、磁場は撮像ボリュームの直ぐ外側で急速に衰え、距離を1.5m(線58)から3.5m(線66)へ増加させることにより更に100倍の磁場の減少を生じさせる。
【0034】
図4aは、本発明による傾斜コイル系の全体的な外観を示す図である。傾斜コイル系は、傾斜磁場を実際に発生させる主傾斜コイルと、撮像ボリュームの外側で(特に主磁石の金属部の領域で)出来る限り傾斜磁場について補償する遮蔽コイルとを含む。主傾斜コイルは平坦な面内で捲かれ、一方、遮蔽コイルは撮像ボリュームから離れた方に頂点が向けられた補助円錐状の表面を横切って延びる。この傾斜コイルの外観は、x傾斜コイル、y傾斜コイル、及びz傾斜コイルのために使用されうる。しかしながら、xコイル及びyコイルの導体の形状は、zコイルの導体の形状とは異なる。このように形成される傾斜コイル系の全体的な形状は、図4aの側面図に示され、線70回りに回転対称である。その中で主傾斜コイルは参照番号72で示され、遮蔽コイルは参照番号74で示される。円筒状の戻り導体(以下詳述)は、参照番号76で示される。
【0035】
図4bは、本発明による傾斜コイル系の平坦なx主傾斜コイルの導体パターンを示す図であり、xコイル及びyコイルは同じ外観を有するが、互いに対して90度回転されて配置される。これらの導体は一般的には多数の同心状のD字型形状を有し、更に、互いに対して鏡像であるよう配置される。
【0036】
図4b中の線は、傾斜電流の導体を構成してもよく、このとき導体は直列接続(図示せず)されると考えられねばならない。しかしながら、図中の線の間の条片が導体を構成し、その場合、図中の線はそれらの条片の間の絶縁を構成するよう導体パターンを選択することも可能である。その場合、条片は図示されないが直列に接続されうる。x主傾斜コイルの導体は、一般的には同心状のD字型形状の系の形状を有し、この系はD字の左側の線に対して鏡像となっている。図の中心を通って延びる多数の導体はそれら自体が閉じた形状ではない。これらを通して戻り電流を伝導するために、これらの導体は以下詳述する遮蔽コイルの導体と直列に接続される。この戻り電流を伝導するために遮蔽コイルを使用する技術はそれ自体として公知である。図4bに示す導体パターンは、図2において正確な縮尺で示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるx主傾斜コイル及びy主傾斜コイルを正確な縮尺で示す。
【0037】
図4cは、本発明による傾斜コイル系のx遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。x遮蔽コイルの外観はその形状がx主傾斜コイルの形状に対応する。図中の線は、やはり、傾斜電流のための(直列接続された)導体を構成するか、線の間の状が導体を構成しうる。図中、やはり、図の中心を通って延びる多数の導体はそれら自体が閉じた形状ではない。これらの導体は、上述のx傾斜コイルの導体に直列接続され、これらの導体によって戻り電流を伝導する。図4cに示す導体パターンは図2に示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるx遮蔽傾斜コイル及びy遮蔽傾斜コイルを正確な縮尺で示す。しかしながら、図4cによる導体パターンはやはり、円錐軸に平行に、図4cの中心が円錐の頂点と一致するよう、円錐面上に投影されねばならない。円錐の頂点の高さは、主傾斜コイルに平行な平坦な遮蔽コイルを有する対応する傾斜コイル系の高さの約2倍である。
【0038】
図4dは、本発明による傾斜コイル系の平坦なz主傾斜コイルの導体パターンを示す図である。このコイルは、図示しない方法で直列に接続される平坦な平面用の多数の同心状の円形導体によって形成される。図4b及び図4cの場合と同様、図4dの線は傾斜電流のための(直列接続された)導体を構成するか、線の間の状が導体を構成しうる。図4dに示す導体パターンは図2に示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるz主傾斜コイルを正確な縮尺で示す。
【0039】
図4eは、本発明による傾斜コイル系の(円錐状の)z遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。平坦なz主傾斜コイルと同様、このコイルは図示しない方法で直列に接続される多数の同心状の円形導体によって形成される。図4b乃至及び図4dの場合と同様、図4eの線は傾斜電流のための(直列接続された)導体を構成するか、線の間の状が導体を構成しうる。図4eに示す導体パターンは図2に示される撮像ボリューム18中に均一な磁場を生じさせる磁場発生超伝導コイル系の中で使用されるz主傾斜コイルを正確な縮尺で示す。しかしながら、図4eによる導体パターンは、円錐軸に平行な円錐面上に投影されねばならず、図4eの中心は円錐の頂点と一致する。円錐の頂点の高さは、主傾斜コイルに平行な平坦な遮蔽コイルを有する対応する傾斜コイル系の高さの約2倍である。
【0040】
図4fは、本発明によるx傾斜コイル系と、この系によって発生する傾斜磁場を示す側面図である。(同じことは、y傾斜コイル系にも適用される)。図中、まっすぐな矢印78は、磁場の磁界の強さ、即ち∂Bz/∂xを表わし、曲線80は傾斜磁場の磁界線を表わす。図4fは、磁場の傾斜の変化、即ち主磁場に重畳されx方向上の位置の関数として線形に変化する磁界の変化を明確に示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】
MRI画像の形成のための垂直磁界型の公知の装置を示す概略図である。
【図2】
本発明によるコイル系が低温容器中に収容されている状態の、磁極を通る断面図である
【図3】
本発明による装置の撮像ボリュームの回りの磁界の変化を示すグラフである。
【図4a】
本発明による装置の傾斜コイル系の外観を概略的に示す図である。
【図4b】
本発明による傾斜コイル系の平坦なx主傾斜コイルの導体パターンを示す図である。
【図4c】
本発明による傾斜コイル系のx遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。
【図4d】
本発明による傾斜コイル系の平坦なz主傾斜コイルの導体パターンを示す図である。
【図4e】
本発明による傾斜コイル系のz遮蔽コイルの導体パターンを示す図である。
【図4f】
本発明によるx傾斜コイル系の側面図を、この系によって発生される傾斜磁場と共に示す図である。
Claims (10)
- 平坦な外側コイル平面上に配置される外側コイルと上記外側コイルの内側に配置される補助コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に略均一な磁場を発生する少なくとも1つの磁界発生超伝導コイル系と、
平坦な主傾斜コイルと遮蔽コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に傾斜磁場を発生する少なくとも1つの傾斜コイル系とを含む、磁気共鳴画像を形成する垂直磁場型のMRI装置であって、
上記補助コイルは上記外側コイル平面上に配置され、
上記外側コイルへの電圧の印加と上記補助コイルへの電圧の印加は、これらのコイルが互いに反対方向の磁場を発生するよう行われ、
上記外側コイルの直径D0に対する上記補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9であり、
上記傾斜コイル系の上記遮蔽コイルの中心は、上記主傾斜コイルからの距離が上記遮蔽コイルの縁と上記主傾斜コイルとの間の距離よりも大きいよう配置され、
上記傾斜コイル系は少なくとも部分的に上記補助コイルの内側の空間に配置されることを特徴とする装置。 - 上記遮蔽コイルは略円錐面に亘って延在する、請求項1記載の装置。
- 3つの更なるコイルが設けられ、各コイルは夫々の更なるコイル平面上に配置され、上記外側コイル平面は上記撮像ボリュームと上記更なるコイル平面の夫々との間に配置される、請求項1又は2記載の装置。
- 上記3つの更なるコイルは円錐面上に配置され、上記円錐面の頂点は上記撮像ボリュームから離れた方に向けられる、請求項3記載の装置。
- 第2の平坦な外側コイル平面上に配置され、上記第1の外側コイルの直径よりも大きい直径を有する第2の外側コイルと、上記第2の外側コイルの内側に上記第2の外側コイル平面上に配置される第2の補助コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に略均一な磁場を発生する第2の磁界発生超伝導コイル系と、
平坦な主傾斜コイルと遮蔽コイルとを含み、MRI装置の撮像ボリューム中に傾斜磁場を発生する第2の傾斜コイル系を更に含む、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の装置であって、
上記第2の外側コイルへの電圧の印加と上記第2の補助コイルへの電圧の印加は、これらのコイルが互いに反対方向の磁場を発生するよう行われ、
上記第2の外側コイルの直径D0に対する上記第2の補助コイルの直径Daの比Da/D0は、0.7乃至0.9であり、
上記第2の傾斜コイル系の上記遮蔽コイルの中心は、上記第2の傾斜コイル系の主傾斜コイルからの距離が上記遮蔽コイルの縁と上記主傾斜コイルとの間の距離よりも大きいよう配置され、
上記第2の傾斜コイル系は少なくとも部分的に上記第2の補助コイルの内側の空間に配置されることを特徴とする装置。 - 上記第2の遮蔽コイルは略円錐面に亘って延在する、請求項5記載の装置。
- 4つの更なるコイルが設けられ、各コイルは夫々の更なるコイル平面上に配置され、上記第2の外側コイル平面は上記撮像ボリュームと上記更なるコイル平面の夫々との間に配置される、請求項5又は6記載の装置。
- 上記4つの更なるコイルは、円錐面上に配置され、上記円錐面の頂点は上記撮像ボリュームから離れた方に向けられる、請求項7記載の装置。
- 平坦な主傾斜コイルと遮蔽コイルとを含む、磁気共鳴画像を形成する装置の撮像ボリューム中に傾斜磁場を発生する傾斜コイル系であって、
上記傾斜コイル系の上記遮蔽コイルの中心は、上記主傾斜コイルからの距離が上記遮蔽コイルの縁と上記主傾斜コイルとの間の距離よりも大きいよう配置されることを特徴とする傾斜コイル系。 - 上記遮蔽コイルは略円錐面に亘って延在する、請求項9記載の傾斜コイル系。
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