JP3702022B2 - 勾配磁場コイル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴映像装置に係り、特に、撮像領域に勾配磁場を印加するための勾配磁場コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、医用診断装置の開発が進められるなかで、磁気共鳴映像装置(MRI)の研究開発が活発に行われている。磁気共鳴映像法はよく知られているように、固有の磁気モーメントを持つ核スピンの集団が一様な静磁場中に置かれた時に、特定の周波数で回転する高周波磁場のエネルギーを共鳴的に吸収する現象を利用して、物質の化学的および物理的な微視的情報を映像化する方法である。同方法は、生体の形態情報をハイコントラストで画像化できるばかりではなく、血液等の流れ情報、拡散情報、化学シフト情報、酸化/還元ヘモグロビンの磁化率の差を利用した脳機能情報等のさまざまな機能情報も画像化できる方法として、大きな注目を集めている。
【0003】
特に、上述の脳機能画像化法はBOLD(Blood Oxygenation Level Dependent) 法と呼ばれ、体内に造影剤を入れることのない無侵襲な方法であり、医学者/大脳生理学者により活発に使用されている。この脳機能イメージングでは、通常、被検体の視覚/聴覚/触覚などに対して様々な刺激を与えたときの画像と与えないときの画像との差分をとり、刺激時のわずかな信号変化を捉えている。このため、被検体はある期間内で連続的に刺激を受けることになり、被検体へ与える苦痛をできるだけ少なくする方法や装置が求められている。
【0004】
BOLD法はフィールドエコー法により画像化できるが、撮像に長い時間がかかってしまう。これに対し、エコープラナー法(EPI)と呼ばれる超高速撮像を用いることで撮像時間を大幅に短縮することができ、刺激による脳の活性化の時間変化までも捉えることができるようになっている。また、EPIは血液の流入による信号増加の影響が少ないという特長を持つため、脳の活性化領域をフィールドエコー法よりも忠実に画像化できると言われている。
【0005】
EPIを実施するには、20[mT/m]以上もの勾配磁場を0.1[msec]程度という短い時間でスイッチングする必要がある。この実現方法のひとつとして、頭部専用の小口径勾配磁場コイルが使用されている。これは、口径を小さくすることで単位電流の生成する磁場の大きさが大きくなり、全身用勾配磁場コイルと比較してインダクタンスが数分の一となるため、同じ供給電流でより大きな勾配磁場強度が得られるためである。勾配磁場コイルの内直径としては、頭部より広く、肩幅より狭い300〜320[mm]程度がとられている。
【0006】
ところで、勾配磁場のスイッチングに伴って超伝導マグネットの熱シールド群やヘリウム容器上には渦電流が誘起される。これらの渦電流は、勾配磁場の時間的および空間的性質を変調し、これらは画像ぼけ等の重大な画像劣化の原因となる。この問題を避けるため、漏洩磁場シールド型勾配磁場コイル(アクティブシールド勾配磁場コイル:ASGC)が提案されている。ASGCは、円筒面上の電流分布によって内部に勾配磁場を生成する主コイルと、それを取り囲むような円筒面上の電流分布によって主コイルから外部に漏洩する漏洩磁場をほぼゼロに打ち消すためのシールドコイルとから構成される同軸2重円筒形状のコイルである。
【0007】
近年のイメージング法では大きな勾配磁場強度を必要とするため、スライス用勾配磁場や位相エンコード用勾配磁場による渦電流の影響は益々大きくなっている。このため、小口径勾配磁場コイルもASGCであることがのぞましい。小口径ASGCを用いて脳機能イメージングを行う場合、視覚等への刺激を行うことが実際上難しくなる。この理由を以下に記述する。
【0008】
図14に、刺激装置と併用される従来の小口径勾配磁場コイルの横断面図を示す。なお、図14では、位相エンコード用勾配磁場の電流分布のみ示している。勾配コイル91は、コイルボビン92と、コイルボビン92に保持されたコイルセグメント93,94とから構成される。コイルボビン92の一部には窓95が形成され、外部からの刺激光(刺激信号)はミラー81で反射され、窓95を介して被検体106に伝達される。
【0009】
このような外部からミラー81を介して被検体106まで刺激光を伝達する伝達ルートの確保は、刺激装置と併用される小口径勾配磁場コイルに対して、同軸2重円筒形状のASGCの採用を拒絶し、ASGCでない主コイルのみの1重円筒形状コイルのみの採用しか許さない。なぜなら、上記伝達ルートを確保するためにシールドコイルに窓を明けることは、ここから磁場の漏洩を見逃してしまうからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、刺激装置と併用することのできるASGCタイプの勾配磁場コイル及びこれを用いた磁気共鳴映像装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1局面による勾配磁場コイルは、勾配磁場を発生するための第1のコイルと、前記第1のコイルからの漏洩磁場を低減するための第2のコイルと、刺激信号を発生するための刺激装置とを具備し、前記第1のコイルは、静磁場方向に沿って所定の距離を隔てて並列される2つのコイルセグメントを有し、前記刺激装置は、前記2つのコイルセグメントの間において組み込まれている。
本発明の第2局面による勾配磁場コイルは、勾配磁場を発生するための第1のコイルと、前記第1のコイルからの漏洩磁場を低減するための第2のコイルと、刺激信号を発生するための刺激装置とを具備し、前記第1のコイルは、電流の静磁場方向に沿った空間的な電流分布において、前記勾配磁場の発生に直接的に寄与する有効電流成分が静磁場方向に沿って所定の距離を隔てて2か所に分布されるように形成され、前記刺激装置は、前記有効電流成分の間において組み込まれている。
【0012】
また、第1のコイルと第2のコイルは、所定の撮像領域における磁場強度の線形性を確保するように形成される。
また、第1のコイルと被検体との間に設けられる電磁シールド部材をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
また、電磁シールド部材は、刺激信号が被検体に伝達可能となるように、刺激装置と被検体とに挟まれる領域の少なくとも一部において、網状又はスリットが設けられた導体により形成される。
【0014】
また、電磁シールド部材は、刺激信号が被検体に伝達可能となるように、刺激装置と被検体とに挟まれる領域の少なくとも一部において、透明な導体により形成される。
【0015】
また、刺激装置と被検体との間に設けられ、刺激装置から被検体への刺激信号の伝達経路を変更する手段がさらに備えられる
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の磁気共鳴映像装置の構成を示すブロック図である。磁気共鳴映像装置の主要構造物であるところのガントリには、被検体106が挿入される円筒状の内部空間を有し、外側から順に静磁場磁石101、勾配磁場コイル、プローブ111が装備される。
【0023】
静磁場磁石101は励磁用電源102に駆動され、撮像領域内に静磁場を発生する。この静磁場の方向をZ方向として定義し、また、このZ方向に直交する方向(通常は鉛直方向)をY方向、Z方向とY方向とに直交する方向(通常は水平方向)をX方向として定義する。
【0024】
勾配磁場コイルとしては、脳機能イメージング時にオプション的に使用されるものであって、被検体の頭部を取り囲むように装着可能な比較的小口径の漏洩磁場シールド型勾配磁場コイル(アクティブシールド勾配磁場コイル:以下、ASGCと略す)が採用される。なお、ガントリには、全身用勾配磁場コイルが固定的に設けられており、脳機能イメージング時に比較的小口径のASGCは、この全身用勾配磁場コイルと併用される可能性がある。
【0025】
ASGCは、勾配磁場を発生するための主コイル103と、主コイル103の外側に配置され、主コイル103から外部に漏洩する漏洩磁場を少なくとも低減し、好ましくは漏洩磁場を打ち消して実質的にゼロにするためのシールドコイル104とを有する。本発明のASGCの内部には、刺激信号を発生するための刺激装置119が組み込まれる。
【0026】
刺激装置119は、脳機能イメージングの際に適度の間隔と周期で視覚や聴覚や触覚や嗅覚等の各種刺激信号を発生し、撮像領域内に挿入された被検体106に与える。なお、ここでは刺激装置119として視覚的刺激信号を被検体106に与える視覚刺激装置24が採用されるものとして説明するが、聴覚や触覚や嗅覚等の他の種類の刺激信号を被検体106に与える装置であってもよい。さらに、視覚刺激装置24は1台に限らず複数台がASGC21に組み込まれていてもよいし、複数種類の刺激装置がASGC21に組み込まれていてもよい。
【0027】
視覚刺激装置24としては、光ファイバーを複数本束ねてその端面において2次元的な記号を表示できるようにした光ファイバーバンドルタイプ、ダイオードを2次元的に配列させたもの、液晶ディスプレイ、CRT、フラッシュ装置等の視覚的刺激信号を発生することができるものが採用されるが、磁場の歪みや渦電流の発生を回避する観点から光ファイバーバンドルタイプが好ましい。なお。視覚刺激装置24への入力/電力供給線25は主コイル103とシールドコイル104との間を通している。当然ながら、入力/電力供給線25は主コイル103の内側に這わせることもできる。
【0028】
主コイル103は、勾配コイル用電源105にて駆動され、撮像領域にXYZ各方向の勾配磁場を各々独立して発生することができるように、XコイルとYコイルとZコイルとを有する。シールドコイル104は、主コイル103と直列接続されていてもよいし、専用の電源に接続されていてもよい。
【0029】
渦補償回路107は、システムコントローラ116からの勾配磁場の時間波形信号を渦磁場の時間応答を補償するように補正して勾配コイル用電源105に供給する。勾配コイル用電源105は、補正された時間波形信号に応じた時間波形で主コイル103に電流を供給する。
【0030】
シムコイル108は、シムコイル用電源109に駆動され、静磁場の均一性を調整するための磁場を発生する。
送信部110は、高周波信号をプローブ111に供給する。これによりプローブ111から被検体106に高周波磁場が印加される。プローブ111は送受両用でも送受信別々に設けてもよい。
【0031】
プローブ111と主コイル103との間には、高周波シールド112が配設されている。
受信部113は、プローブ111を介して被検体106からの磁気共鳴信号を受信し、検波し、そしてデータ収集部114に供給する。データ収集部114は、受信部113でA/D変換された磁気共鳴信号をデータ処理部115に送る。データ処理部115は、データ収集部114から送られた磁気共鳴信号に対してフーリエ変換等の処理を施し、被検体内部の所望原子核の密度分布や脳機能画像などを再構成する。得られた画像は画像ディスプレイ118に表示される。
【0032】
上述した励磁用電源102、勾配コイル用電源105、シムコイル用電源109、送信部110、受信部113、データ収集部114、データ処理部115は、コンソール117を介して設定された各種撮影条件にしたがってシステムコントローラ116により制御される。
【0033】
主コイル103のX/Y/Zコイルは次のように構成される。図2に示すように、Zコイルは、ループ状の2つのコイルセグメントがZ方向に離間して配置されてなる。Xコイルは、図3(a)に示すように、Y−Z面を挟んで向き合って配置された2つのサドル型のコイルセグメントを1セットとして、2つのセットがX−Y面に関して対称的に配置される。Yコイルは、図3(b)に示すように、X−Z面を挟んで向き合って配置された2つのサドル型のコイルセグメントを1セットとして、2つのセットがX−Y面に関して対称的に配置される。
【0034】
図3(a),(b)はいわゆる対称型と呼ばれているタイプであるが、Xコイル、Yコイルは図4(a),(b)に示すように、4つのコイルセグメント各々の勾配磁場の発生に直接的に寄与する有効電流成分を一端側に分布させ、また返り線により形成される無効電流成分を他端側に偏って分布させたいわゆる非対称型と呼ばれるタイプであってもよい。
【0035】
さらに、Xコイル、Yコイルとしては図5(a)に横軸をZ、縦軸を円周方向とした展開図として示すようなタイプであってもよい。このタイプは、XコイルであればY−Z面、YコイルであればX−Z面を挟んで向き合って配置されたコイル線材が渦巻き状に配線されているいわゆる分布型(スパイラル型)の2つのコイルセグメントを1セットとして、2つのセットがX−Y面に関して対称的に配置される。図5(b)には図5(a)に対応する分布型シールドコイルの展開図を示す。
【0036】
さらに、Xコイル、Yコイルとしては図6(a)に展開図として示すようなタイプであってもよい。このタイプは、コイル線材が渦巻き状に配線されているいわゆる分布型の2つのコイルセグメントがXコイルであればY−Z面、YコイルであればX−Z面を挟んで向き合って配置された非対称型のものである。図6(b)には図6(a)に対応する分布型シールドコイルの展開図を示す。
【0037】
なお、以下に用いられる電流分布とは、電流振幅のZ方向(静磁場方向)に沿った空間的な分布として定義する。この電流分布には、有効電流成分と、無効電流成分とが含まれる。有効電流成分とは、勾配磁場の発生に直接的に寄与する電流成分として定義する。無効電流成分とは、勾配磁場の発生に直接的に寄与しない電流成分をいい、これは有効電流成分を形成するコイル線材に対して逆の向きに電流が流れるいわゆる返り線により分布される。
【0038】
ここで、図3、図4、図5(a)、図6(a)において、有効電流成分を形成するコイル線群をAとして表し、無効電流成分を形成するコイル線群をBとして表している。本発明の特徴の1つは、視覚的刺激信号を被検体106に伝達することを考慮して、視覚刺激装置24をASGC21に組み込むスペースを効果的に確保するために、Xコイル、Yコイルの主コイルを構成するコイルセグメントを、そのタイプの如何に関わらず、それによる有効電流成分がZ方向に沿って所定距離だけ離間して2か所に分布されるように配置し形成することにある。視覚刺激装置24は、Z方向に沿って2か所に離散された有効電流成分の間に組み込まれる。
【0039】
以下に、Yコイルとして図5の分布型コイルセグメントセットがX−Y面に関して対称に配置されるタイプが採用されているものとして図7を参照して具体的に説明する。図7の電流分布は、図5のタイプに対応している。
【0040】
図7は第1の実施の形態によるASGCのY−Z面の縦断面図であり、図8は図7のASGCのX−Y面の横断面図である。図7、図8は、Yコイルの電流分布のみ示している。Xコイルの電流分布は、Yコイルの電流分布をZ軸回りに90°回転した状態として表すことができる。
【0041】
Yコイルの主コイルを構成する4つのコイルセグメントのうちZ方向に並列される2つのコイルセグメントは、有効電流成分112,114と、無効電流成分113,115とを形成する。有効電流成分112,114がZ方向に沿って所定距離だけ離間して分布されるように、Z方向に並列される2つのコイルセグメントは、Z方向に沿って所定距離だけ離間して配置される。なお、従来においては、Z方向に並列される2つのコイルセグメントは、各セグメントの有効電流成分112,114がZ方向に沿って連続的に分布されるように、非常に近接して並列されている。
【0042】
視覚刺激装置24は、離間された2つの有効電流成分112,114の間、つまりZ方向に沿って所定距離だけ離間して並列された2つのコイルセグメントの間に設置される。逆説的には、全ての電流成分112〜115が、視覚刺激装置24と被検体106とに挟まれる領域外に分布するように、Yコイルを構成する4つのコイルセグメントが配置される。
【0043】
コイル線材(導体)が存在していない有効電流成分112,114の間に対応する主コイル103のコイルボビン116の一部分は、くり抜かれて、ここに窓117が形成される。
【0044】
視覚刺激装置24は、ASGC21の内部であって、窓117に対応する位置に組み込まれる。つまり、視覚刺激装置24は、被検体106に視覚的刺激信号を伝達可能な状態で、ASGC21の主コイル103とシールドコイル104との間に組み込まれることになる。
【0045】
被検体の大脳において良好な勾配磁場線形性を得るように電流分布を決めた場合、X/Y/Zコイルともに、Z方向に沿って並列される2つのコイルセグメント各々はZ=0(撮像領域の中心)から±30[mm]程度の位置各々に配置されるので、実質的に幅60[mm]未満の視覚刺激装置24であれば任意の大きさ・幅のものをZ=0に近い上記間に組み込むことができる。
【0046】
なお、Xコイルの場合には、Y軸の周囲に電流分布が存在しないので、視覚刺激装置24を配置するためのスペースをあえて開ける必要がなく、したがってYコイルのように、Z方向に沿って並列される2つのコイルセグメントを離間させ、有効電流成分を離散的に分布させる必要はない。ただし、聴覚刺激装置を被検体106の耳に対応する位置にセットする場合等では、Yコイルと同様に、XコイルのZ方向に沿って並列される2つのコイルセグメントを離間させ、有効電流成分を離散的に分布させることが必要になる。
【0047】
被検体106は、高周波プローブ111の電流エレメント(コイル線材)の透き間から窓117を通して、ASGC21の内部に組み込まれた視覚刺激装置24の表示を見ることができる。
【0048】
なお、図9に示すように、従来と同様に、有効電流成分112,114をZ方向に沿って連続的に分布させるように、Z方向に沿って並列される2つのコイルセグメントを離間させずに配置した主コイル103’であっても、図9及び図10に示すように視覚刺激装置24を主コイル103’の内側、具体的にはコイルボビン116の内壁に装着することにより、ASGC21に刺激装置を組み込むことは可能である。
【0049】
しかし、図7及び図8に示したように視覚刺激装置24をASGC21の内部に組み込むようにしたことは、図9及び図10に示したように視覚刺激装置24をASGC21の主コイル103’のコイルボビン116の内壁に装着することに比べて、次のような優位性があり、前者が好ましいと言えるが、後者の構成を完全に否定するものではない。
【0050】
視覚刺激装置24と被検体106の目との距離に注目すると、図7及び図8の構成は、図9及び図10の構成よりも当該距離が長く、視覚刺激装置24が被検体106の目から十分離れており、被検体106に与える苦痛を大幅に減らすことができる。同時に、これによってより広い視野を楽に見渡すことができるので、被検体106に画像をみせたり、複数の発光体を同時に見せることもできる。さらに、広い視野を楽に見渡すことと無理に焦点を合わせて見渡すこととは、脳に与える刺激として異なることに注意すべきであり、本発明によって様々な刺激を与えることが可能になってくる。当然のことながら、視覚刺激装置としてディスプレイを使用した場合、被検体をリラックスさせるような映像をみせることもできる。
【0051】
以上のように本実施の形態によれば、ASGCに刺激装置を組み込むことにより、刺激装置とASGCとの併用が可能となる。
(第2の実施の形態)
図11は第2の実施の形態による勾配磁場コイルの縦断面図である。なお、図7と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する。
【0052】
高周波プローブ111のQ値を大きくするために、ASGC21の主コイル103と高周波プローブ111との間に、電磁シールド部材である高周波シールド43が設置される。高周波シールド43は、主コイル103のコイルボビン116の内面に張り付けられる。
【0053】
視覚刺激装置24の直下であって、窓117に対応する高周波シールド43の一部分は、きり抜かれて、この切り抜かされた部分には、高周波シールド機能を確保しながら、視覚的刺激信号を被検体106に伝達可能とするように、良導体の網44が嵌め込まれる。この網44は、複数のスリットが形成された良導体板や透明な導体であってもよい。
【0054】
本実施の形態によれば、刺激装置の構成に制約を課すことなく、感度の良い計測を実現できる。すなわち、このように構成することで、感度を大幅に落とすことなく、高周波プローブ111と干渉するような刺激装置も使用することが可能となる。
(第3の実施の形態)
図12は第3の実施の形態による勾配磁場コイルの縦断面図である。なお、図7と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する。
【0055】
被検体106と視覚刺激装置24との間であって、勾配磁場コイル21の主コイル103のコイルボビン116に形成されている窓117に対応する位置に、光路変更手段としての光学レンズ61が配置される。光路変更手段としては、光学レンズ61の他に、フレネルレンズ、ミラー等であってもよい。
【0056】
遠視等の症状を抱える被検体であっても、眼鏡を掛けたまま撮像領域に入ることはできない。したがって、このような被検体は視覚刺激装置24の表示画面を良好に確認することができない。
【0057】
本実施の形態では、光路変更手段により、遠視等の症状を抱える被検体であっても、視覚刺激装置24の表示画面を良好に確認することができる。
(第4の実施の形態)
図12は第3の実施の形態による勾配磁場コイルの縦断面図である。なお、図7、図11と同じ部分には同じ符号を付して説明は省略する。
【0058】
図12に示すように、電源及び駆動源を含む光学レンズ移動機構72は、光学レンズ61を上下左右にシフト及びスライド可能に支持し、且つ電動で光学レンズ61を上下左右にシフト及びスライドさせることができるように構成されている。電源及び駆動源を含まず、手動で光学レンズ61を上下左右にシフト及びスライドさせることができるようにしてもよい。
【0059】
本実施の形態によれば、視覚に関する個人的な症状に合わせて光学レンズ61を最適な位置に調整することができる。
本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、種々変形して実施可能である。
【0060】
【発明の効果】
発明によれば、脳機能イメージングで使用される小口径のアクティブシールド勾配磁場コイル(ASGC)を刺激装置と併用することができるようになる。なぜなら、激信号の被検体への伝達を確保しながら、刺激装置を組み込むことが可能となるからである。
【0061】
上記のごとく構成すれば、脳機能イメージングで使用される小口径のアクティブシールド勾配磁場コイル(ASGC)を刺激装置と併用することができるようになる。なぜなら、第1のコイルを刺激装置と被検体とに挟まれる領域外に配置することにより、刺激信号の被検体への伝達を確保しながら、刺激装置を組み込むことが可能となるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る磁気共鳴映像装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1の主コイルのZコイルセグメントを示す斜視図。
【図3】図1の主コイルの対称型のXコイルセグメント及びYコイルセグメントを示す斜視図。
【図4】図1の主コイルの非対称型のXコイルセグメント及び非対称型のYコイルセグメントを示す斜視図。
【図5】図1の主コイルとシールドコイルそれぞれの対称型の分布型コイルセグメントを示す展開図。
【図6】図1の主コイルとシールドコイルそれぞれの非対称型の分布型コイルセグメントを示す展開図。
【図7】第1の実施の形態によるASGCの縦断面図。
【図8】図7に対応するASGCの横断面図。
【図9】変形されたASGCの縦断面図。
【図10】変形されたASGCの横断面図。
【図11】第2の実施の形態に係るASGCの縦断面図。
【図12】第3の実施の形態に係るASGCの縦断面図。
【図13】第4の実施の形態に係るASGCの縦断面図。
【図14】従来の刺激装置を併用する勾配磁場コイルの縦断面図。
【符号の説明】
21…ASGC、
24…視覚刺激装置、
25…入力/電力供給線、
103…主コイル、
104…シールドコイル、
106…被検体、
111…高周波プローブ、
112,114…有効電流成分、
113,115…無効電流成分、
116…コイルボビン、
117…窓。

Claims (7)

  1. 勾配磁場を発生するための第1のコイルと、
    前記第1のコイルからの漏洩磁場を低減するための第2のコイルと、
    刺激信号を発生するための刺激装置とを具備し、
    前記第1のコイルは、静磁場方向に沿って所定の距離を隔てて並列される2つのコイルセグメントを有し、前記刺激装置は、前記2つのコイルセグメントの間において組み込まれていることを特徴とする勾配磁場コイル。
  2. 勾配磁場を発生するための第1のコイルと、
    前記第1のコイルからの漏洩磁場を低減するための第2のコイルと、
    刺激信号を発生するための刺激装置とを具備し、
    前記第1のコイルは、電流の静磁場方向に沿った空間的な電流分布において、前記勾配磁場の発生に直接的に寄与する有効電流成分が静磁場方向に沿って所定の距離を隔てて2か所に分布されるように形成され、前記刺激装置は、前記有効電流成分の間において組み込まれていることを特徴とする勾配磁場コイル。
  3. 前記第1のコイルと前記第2のコイルは、所定の撮像領域における磁場強度の線形性を確保するように形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の勾配磁場コイル。
  4. 前記第1のコイルと前記被検体との間に設けられる電磁シールド部材をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の勾配磁場コイル。
  5. 前記電磁シールド部材は、前記刺激信号が前記被検体に伝達可能となるように、前記刺激装置と前記被検体とに挟まれる領域の少なくとも一部において、網状又はスリットが設けられた導体により形成されることを特徴とする請求項記載の勾配磁場コイル。
  6. 前記電磁シールド部材は、前記刺激信号が前記被検体に伝達可能となるように、前記刺激装置と前記被検体とに挟まれる領域の少なくとも一部において、透明な導体により形成されることを特徴とする請求項記載の勾配磁場コイル。
  7. 前記刺激装置と前記被検体との間に設けられ、前記刺激装置から前記被検体への前記刺激信号の伝達経路を変更する手段をさらに備えることを特徴とする請求項記載の勾配磁場コイル。
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