JP2004505967A - ヘテロシクリルアルキルアゾール誘導体及び農薬としてのその使用 - Google Patents

ヘテロシクリルアルキルアゾール誘導体及び農薬としてのその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2004505967A
JP2004505967A JP2002518204A JP2002518204A JP2004505967A JP 2004505967 A JP2004505967 A JP 2004505967A JP 2002518204 A JP2002518204 A JP 2002518204A JP 2002518204 A JP2002518204 A JP 2002518204A JP 2004505967 A JP2004505967 A JP 2004505967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
spp
formula
compound according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002518204A
Other languages
English (en)
Inventor
ヴォルフガング・シャーパー
ヘンリクス・マリーア・マルティーヌス・バスティアーンス
スヴェン・ハルムゼン
ウーヴェ・デラー
ダニエーラ・ヤンス
ヴァルトラウト・ヘムペル
ウルリヒ・ザンフト
マリーア−テレージア・テーネセン
Original Assignee
バイエル クロップサイエンス ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バイエル クロップサイエンス ゲーエムベーハー filed Critical バイエル クロップサイエンス ゲーエムベーハー
Publication of JP2004505967A publication Critical patent/JP2004505967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/74Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,3
    • A01N43/761,3-Oxazoles; Hydrogenated 1,3-oxazoles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D413/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D413/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing three or more hetero rings

Abstract

本発明は、動物有害生物の処理に適した式(I)
【化1】
Figure 2004505967

のヘテロシクリルアルキルアゾール誘導体(式中、記号及び添字は、明細書に記載された意味を有する)に関する。

Description

【0001】
本発明は、アゾリルアルキルアゾール誘導体、その製造、並びに動物の有害生物、特に節足動物、例えば昆虫やダニ目、及び蠕虫を防除するためのその使用に関する。
【0002】
特定のヘテロシクリルアゾールが殺虫作用を示すことは、すでに開示されている(WO−A 98/57969)。しかし、最新の殺虫剤では、例えば毒性、選択性、施用量、残留物の形成及びそれを製造する有益な方法に関して、生態学的及び経済的な要求が常により厳しくなっており、そしてさらに、例えば耐性に関する問題が生じるため、知られている殺虫剤よりもいくつかの点で少なくとも有益である新規な殺虫剤を開発するという課題が常に存在する。
【0003】
式(I)の化合物は、また、適当ならば塩として、動物の有害生物に対して良好な作用範囲を有すると共に植物に十分に許容され、哺乳動物及び水生生物に関して有益な毒性学的性質を有することが見出された。
【0004】
したがって、本発明の主題は、式(I)
【化6】
Figure 2004505967
〔式中、記号及び添字は、以下の意味を有し:
は、(C−C)ハロアルキルであり;
A、A′は、同じか又は異なり、CH又はNであり;
ここで、A′=CHである場合、オキサゾール環は、場合により、それに結合したさらなる置換基を有し;
nは、0又は1であり;
Xは、直接結合であるか又は非分枝もしくは分枝(C−C)アルカンジイル基であり、その中の、基
【化7】
Figure 2004505967
は、場合により、
【化8】
Figure 2004505967
によって置換されており、そして/又は基−CH−CH−は、場合により−C≡C−によって置換されており、またCH基は、場合によりカルボニル基又はヘテロ原子単位、好ましくは、O、S(O)(ここで、X=0、1又は2)、ジメチルシリル又は−NR−によって置換されており;
は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル又は(C−C4)アルコキシであり;
Hetは、一般式(II)
【化9】
Figure 2004505967
の基であり、これは、場合により単又は多置換されており、そして記号及び添字は、以下の意味
[D及びEは、同じか又は異なり、各場合、酸素、S(O)(ここで、p=0、1又は2)又はNRであり、
は、R、アリール、アリール−(C−C)アルキルであり;
G及びLは、同じか又は異なり、そして各場合、CH又はカルボニル基であり;
Mは、直接結合、(C−C)アルカンジイル、−CH=CH−
【化10】
Figure 2004505967
であり、
Tは、水素、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキルである]を有し、
及びTについて記載した芳香環系では、非置換であるか、又は3個までの、またフッ素の場合、最大数までの、同じか又は異なる置換基を有することができる〕のヘテロシクリルアルキルアゾール誘導体及びその塩である。
【0005】
式(I)及び(II)の記号及び添字は、互いに独立して以下の好ましい意味を有する。
は、好ましくは(C−C)フルオロアルキル、特にCFである。
Aは、好ましくはCHである。
A′は、好ましくはNである。
nは、好ましくは0である。
Xは、好ましくは(C−C)アルカンジイル、特に−(CH)−、−(CH−又は−(CH−である。
D及びEは、好ましくは酸素である。
G及びLは、好ましくはCHである。
Mは、好ましくは直接結合、ビニル、ビニリデン、−(CH)−又は−(CH−である。
【0006】
場合により存在することができる置換基は、好ましくはRであり、ここで、
は、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクリル、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、ニトロ、チオシアノ、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルケニルオキシ、(C−C)アルキニルオキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルケニルチオ、(C−C)アルキニルチオ;基COX(ここで、Xは水素、ヒドロキシル、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルコキシ、アミノ、(C−C)アルキルアミノ、(C−C)ジアルキルアミノ、ヘテロシクリル、アリール又はアリール−(C−C)アルキルである);基NYZ(ここで、Yは水素又は(C−C)アルキルであり、そしてZは、水素、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルキルスルホニル又は水素である)であり、その際、Rのアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、脂肪族ヘテロシクリル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基中の飽和炭素単位は、化学的に意味がある限り、カルボニル基又はヘテロ原子単位、例えば酸素、S(O)(ここでq=0、1又は2)、NR(式中、Rは、Rについて上で記載した意味を有する)又はジメチルシリルによって置換されることができ、そして、場合により上記のように修飾されたこれらの炭化水素基の3〜8個の原子は、さらに環を形成することができ、そしてこれらの炭化水素基は、記載された変化を伴い又は伴わずに、場合により、ハロゲン、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、シクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、アルカノイル、シクロアルカノイル、ハロアルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、シクロアルキルアルカノイル、ヘテロシクリルアルカノイル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルカノイルオキシ、シクロアルカノイルオキシ、シクロアルキルアルカノイルオキシ、アロイルオキシ、アリールアルカノイルオキシ、ヘテロシクリルアルカノイルオキシ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アルカノイルアルキルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアルキルアミノ、ヒドロキシル、シアノ、チオシアノ又はニトロからなる群から選ばれる一つ又はそれ以上の、好ましくは3個までの、フッ素の場合、最大数までの同じか又は異なる基によって置換されていてもよく、ここで、前記環式脂肪族、芳香族又は複素環式環系は、非置換であるか又は場合により3個までの、またフッ素の場合最大数までの、同じか又は異なる置換基を有するか;又は異なる炭素原子もしくは同じ炭素原子に結合したHet上の2個のアルキル基は、これらの炭素原子と共に飽和又は不飽和の5〜8員の同素環式環(これは、飽和炭素単位の代わりに、また、1もしくは2個の酸素もしくは硫黄原子又は基OCOを含むことができ、そして単結合は、二重結合によって置換されることができ、そして場合により4個までの同じか又は異なる基によって置換されることができ、これらの基は、(C−C)アルキル、ハロゲン又は(C−C)アルコキシであることができる)を形成する。
【0007】
がオキサゾール環(A=CH)の置換基を示す場合、これは、好ましくは以下の意味:
(C−C)アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロブテニル、ビニル、アリル、エチニル、プロパルギル、メチルシクロプロピル又はシクロプロピルメチルを有し、記載された置換基は、場合によりハロゲン化、好ましくはフッ素化が可能であり、A=CHである場合、オキサゾール環はさらに置換されないことが特に好ましい。
【0008】
が基Hetにおける置換基を示す場合、それは好ましくは以下の意味:
(C−C)アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロブテニル、ビニル、アリル、エチニル、プロパルギル、メチルシクロプロピル又はシクロプロピルメチルを有し、記載された置換基は、場合によりハロゲン化、好ましくはフッ素化が可能である。
【0009】
基Hetが、非置換であるか又は場合により3個までのフッ素原子を有することができる1もしくは2個の(C−C)アルキル基によって置換されていることは、特に好ましい。
【0010】
より詳細に定義しない限り、脂肪族、芳香族又は複素環式環の原子は、場合により一つ又はそれ以上、好ましくは3個まで、またフッ素の場合、最大数までの置換基を有する。
式(I)の好ましい化合物は、Rがフルオロアルキル、特にトリフルオロメチルであり、nが0であり、そしてAがCHであるものである。
式(I)のより好ましい化合物は、Rがトリフルオロメチルであり、nが0であり、そしてAがCHであるものである。
式(I)のさらにより好ましい化合物は、Rがトリフルオロメチルであり、nが0であり、AがCHであり、そしてA′が窒素であるものである。
さらに好ましいのは、D及びEが酸素であり;G及びLがCHであり、そしてMが直接結合、ビニル、ビニリデン、CH又は(CHであるそれらの式(I)の化合物である。
【0011】
より好ましいのは、D及びEが酸素であり;G及びLがCHであり;Mが直接結合又はCHであり、そして適当ならば、Rが、(C−C)アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロブテニル、ビニル、アリル、エチニル、プロパルギル、メチルシクロプロピル又はシクロプロピルメチルであり、記載された置換基が、場合によりハロゲン化、好ましくはフッ素化可能であり、そして特に好ましくはRが(C−C)アルキルであり、アルキル基が3個のフッ素原子を付けることが可能であるそれらの式(I)の化合物である。
【0012】
さらに好ましいのは、以下の式(Ia)〜(Ic)の化合物の群であり、これは、場合により一つ又はそれ以上の基Rによって置換されることができ、そしてこのためのRは、好ましくは(C−C)アルキル、(C−C)アルカノイル又は(C−C)アルコキシカルボニルである。
【0013】
【化11】
Figure 2004505967
【0014】
【化12】
Figure 2004505967
【0015】
【化13】
Figure 2004505967
【0016】
【化14】
Figure 2004505967
【0017】
【化15】
Figure 2004505967
【0018】
特に好ましいのは、式(Iaa)、(Iab)、(Iac)、(Iad)、(Iae)及び(Iaf)の化合物である。
上記式において、「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子のことであると理解すべきであり;
【0019】
用語「(C−C)アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有する非分枝又は分枝の炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、1−ブチル、2−ブチル、2−メチルプロピル又はtert−ブチルラジカルであり;
用語「(C−C)アルキル」は、上記アルキル基、例えばペンチル、2−メチルブチル、tert−アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル又は1,1,3,3−テトラメチルブチル基であり;
【0020】
用語「(C−C)ハロアルキル」は、一つ又はそれ以上の水素原子が、上記ハロゲン原子、好ましくは塩素又はフッ素によって置換された、用語「(C−C)アルキル」の下で記載されたアルキル基、例えばトリフルオロメチル基、1−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、クロロメチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、1,1,2,2−テトラフルオロエチル基又はジフルオロクロロメチル基であり;
【0021】
用語「分枝又は非分枝(C−C)アルキレン単位」は、例えば−(CH)−、−(CH−、−CH(CH)−、−(CH−、−CHCH(CH)−、CH(CH)−CH−、(CH、−CH−CH(CH)CH−、−(CH−CH(CH)−、−(CH−、−(CH−、−(CH又は−(CH単位であり;
用語「アリール−(C−C)アルキル」は、例えばベンジル、2−フェニルエチル、α−メチルベンジル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロピル、α−エチルベンジル、4−フェニルブチル又は1−フェニルブチル基である。
【0022】
炭素原子の範囲の接頭辞を有する用語「アルケニル」及び「アルキニル」は、この接頭辞に対応する多数の炭素原子を有する、少なくとも一つの多重結合を含む直鎖又は分枝炭化水素基を示し、多重結合は、当該不飽和基のいずれかの位置にあることが可能である。
【0023】
用語「(C−C)シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチル基のことであると理解され;
用語「アリール」は、好ましくは6〜14、特に6〜12、炭素原子を有する同素環式芳香族基、例えばフェニル、ナフチル又はビフェニリル、好ましくはフェニルであり;
【0024】
用語「ヘテロシクリル」は、ヘテロ芳香族又はヘテロ脂肪族環系であり、「ヘテロ芳香族環系」は、少なくとも一つのCH基がNによって置換された及び/又は少なくとも2個の隣接したCH基がS、NH又はOによって置換されたアリール基、例えばチオフェン、フラン、ピロール、チアゾール、オキサゾール、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,3,4−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,3,4−テトラゾール、ベンゾ[b]チオフェン、ベンゾ[b]フラン、インドール、ベンゾ[c]−チオフェン、ベンゾ[c]フラン、イソインドール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾピラゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、カルバゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、1,3,5−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,2,4,5−テトラジン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、1,8−ナフチリジン、1,5−ナフチリジン、1,6−ナフチリジン、1,7−ナフチリジン、フタラジン、ピリドピリミジン、プリン、プテリジン又は4H−キノリジンの基のことであると理解され;
【0025】
用語「ヘテロ脂肪族環系」は、少なくとも一つの炭素単位がO、S、SO、SO又は基NRによって置換され、そしてRは、Rについて上で記載された意味を有する(C−C)シクロアルキル基のことであり;
用語「(C−C)シクロアルケニル」は、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル又はシクロオクテニル基のことであり;
用語「(C−C)アルコキシ」は、その炭化水素基が用語「(C−C)アルキル」について定義された通りであるアルコキシ基のことであり;
用語「(C−C)アルコキシ」は、その炭化水素基が用語「(C−C)アルキル」について定義された通りであるアルコキシ基のことであり;
【0026】
用語「(C−C)アルケニルオキシ」は、例えばアリルオキシ、クロチルオキシ、3−ブテン−1−イルオキシ、1−ペンテン−3−イルオキシ、1−ペンテン−4−イルオキシ又は3−ペンテン−2−イルオキシ基であり;
用語「(C−C)アルキニルオキシ」は、例えばプロパルギルオキシ、1−ブチン−3−イルオキシ、2−ブチン−1−イルオキシ又は3−ブチン−1−イルオキシ基であり;
用語「(C−C)アルキルチオ」は、そのアルキル基が用語「(C−C)アルキル」について定義された通りであるアルキルチオ基のことであり;
【0027】
用語「(C−C)アルキルチオ」は、そのアルキル基が用語「(C−C)アルキル」の下で記載された意味を有するアルキルチオ基のことであり;
用語「(C−C)アルキルスルフィニル」は、例えばメチル−、エチル−、プロピル−、イソプロピル−、ブチル−、イソブチル−、sec−ブチル又はtert−ブチルスルフィニル基であり;
用語「(C−C)アルキルスルフィニル」は、例えば上記基及び、例えばペンチルスルフィニル又はオクチルスルフィニル基であり;
【0028】
用語「(C−C)アルキルスルホニル」は、例えばメチル−、エチル−、プロピル−、イソプロピル−、ブチル−、sec−ブチル−、イソブチル−又はtert−ブチルスルホニル基であり;
用語「(C−C)アルキルスルホニル」は、上記基及び、例えばペンチル−、ヘキシル−、ヘプチル−又はオクチルスルホニル基であり;
用語「(C−C)アルケニルチオ」は、例えばアリルチオ−、クロチルチオ−、3−ブテン−1−イルチオ−又は3−ペンテン−2−イルチオ基であり;
【0029】
用語「(C−C)アルキニルチオ」は、例えばプロパルギルチオ−、1−ブチン−3−イルチオ−又は3−ブチン−1−イルチオ基であり;
用語「(C−C)アルキルアミノ」は、例えばメチルアミノ−、エチルアミノ−、プロピルアミノ−、イソプロピルアミノ−、ブチルアミノ−、イソブチルアミノ−、sec−ブチルアミノ−又はtert−ブチルアミノ基であり;
用語「(C−C)アルキルアミノ」は、例えば上記基及び、例えばペンチルアミノ−、n−オクチルアミノ又はtert−オクチルアミノ基であり;
【0030】
用語「(C−C)ジアルキルアミノ」は、例えばジメチルアミノ−、N−メチル−N−エチルアミノ−、ジエチルアミノ−、ジプロピルアミノ又はジブチルアミノ基であるが、しかし、また環式系、例えばピロリジノ又はピペリジノ基、そしてまたヘテロ原子を含むそれらの環式系、例えばモルホリノ、チオモルホリノ又はピペラジノ基であり;
用語「(C−C)ジアルキルアミノ」は、例えば上記基及び、例えばN−メチル−Nペンチル又はN−メチル−N−オクチル基であり;
用語「(C−C)アルカノイル」は、例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、2−メチルプロピオニル又はブチリル基であり;
【0031】
用語「(C−C)アルカノイル」は、例えば上記基及び例えばバレロイル、ピバロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル又はオクタノイル基であり;
用語「(C−C)アルコキシカルボニル」は、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシ又はtert−ブトキシカルボニル基であり;
用語「(C−C)アルコキシカルボニル」は、例えば上記基及び、例えばペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニル又はオクチルオキシカルボニル基であり;
【0032】
用語「(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル」は、例えばメトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシメチル又はブトキシメチル基であり;
用語「(C−C)トリアルキルシリル」は、例えばジメチルエチルシリル、ジメチルtert−ブチルシリル又は好ましくはトリメチルシリル基である。
【0033】
種々の脂肪族、芳香族及び複素環式環系が有することができる置換基は、例えばハロゲン、ニトロ、シアノ、アミノ、(C−C)アルキルアミノ、ジ−(C−C)アルキルアミノ、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、(C−C)トリアルキルシリル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、(C−C)アルコキシ−[CHCHO]0,1,2−エトキシ、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキルスルホニル、フェニル、ベンジル、フェノキシ、ハロフェノキシ、(C−C)アルキルフェノキシ、アルコキシ(C−C)フェノキシ、フェニルチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルチオ又はヘテロシクリルオキシであり、アルキル、アルケニル及びアルキニル基並びにそれから誘導された基中の一つ又はそれ以上の、またフッ素の場合、最大数までの水素原子が、ハロゲン、好ましくは塩素又はフッ素によって置換され;その際、これらの置換基が(C−C)アルキルである場合、それらは環状に結合することもでき、そしてこれらの縮合環系中の1又は2個の脂肪族炭素単位、例えばインダン、ジ−、テトラ−もしくはデカヒドロナフチル又はベンゾシクロヘプタン系は、ヘテロ原子単位、例えば酸素又は硫黄によって置換されることができ、そして脂肪族炭素原子単位上の一つ又はそれ以上、またフッ素の場合、最大数までの水素原子は、ハロゲン又は(C−C)アルキルによって置換されることができる。
【0034】
好ましいのは、ハロゲン、(C−C)アルキル、(C−C)トリアルキルシリル、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル、(C−C)アルキルチオ、(C−C)アルキルスルフィニル、(C−C)アルキルスルホニルであり、前記基中のアルキル基は、おそらく場合により一つ又はそれ以上のハロゲン原子、好ましくはフッ素によって置換される。
【0035】
のアルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、脂肪族ヘテロシクリル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基中の飽和炭素単位は、化学的に意味がある限り、カルボニル基又はヘテロ原子単位、例えば酸素、S(O)(ここでq=0、1又は2)NR(ここで、Rは、Rについて上に記載された意味を有する)、又はジメチルシリルによって置換されることができ、そしてさらに場合により上記のように修飾されたこれらの炭化水素基の3〜8個の原子は、環を形成することができ、そしてこれらの炭化水素基は、記載された変化を伴い又は伴わずに、場合によりハロゲン、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、シクロアルコキシ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、アルカノイル、シクロアルカノイル、ハロアルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、シクロアルキルアルカノイル、ヘテロシクリルアルカノイル、アルコキシカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アルカノイルオキシ、ハロアルカノイルオキシ、シクロアルカノイルオキシ、シクロアルキルアルカノイルオキシ、アロイルオキシ、アリールアルカノイルオキシ、ヘテロシクリルアルカノイルオキシ、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アルカノイルアルキルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルキルスルホニルアルキルアミノ、ヒドロキシル、シアノ、チオシアノ又はニトロからなる群から選ばれる一つ又はそれ以上、好ましくは3個までの、フッ素の場合、最大数までの、同じか又は異なる基によって置換されることができるという定義は、さらに、例えば
アルコキシアルキル基、例えばメトキシメチル、メトキシエチル又はエトキシエチル基;又は
アルコキシアルコキシアルキル基、例えばメトキシ−もしくはエトキシエトキシエチル基;又はアルキルチオアルキル基、例えばメチル−もしくはエチルチオエチル基;又は
【0036】
アルキルスルホニルアルキル基、例えばメチルスルホニルメチル、メチルスルホニルエチルもしくはエチルスルホニルメチル基;又は
アルキルスルフィニルアルキル基、例えばメチルもしくはエチルスルフィニルエチル基;又は
アルキルジメチルシリルアルキル基、例えばトリメチルシリルメチルもしくはトリメチルシリルエチル基;又は
アルキルジメチルシリル基、例えばトリメチルシリル、エチルジメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリルもしくはオクチルジメチルシリル基;又は
【0037】
シクロアルキルジメチルシリル基、例えばシクロヘキシルジメチルシリル基;又は
アリールジメチルシリル基例えばフェニルジメチルシリル基;又は
アリールアルキルジメチルシリル基、例えばベンジルジメチルシリルもしくは フェニルエチルジメチルシリル基;又は
アルカノイルアルキル基、例えばアセチルメチルもしくはピバロイルメチル基;又は
アルカノイルアミノアルキル基、例えばアセチルアミノメチル基;又は
アルキルスルホニルアミノアルキル基、例えばメチルスルホニルアミノメチル基;又は
【0038】
シクロアルカノイルアルキル基、例えばシクロプロピルカルボニルメチルもしくはシクロヘキシルカルボニルメチル基;又は
ハロアルカノイルアルキル基、例えばトリフルオロもしくはトリクロロアセチルメチル基;又は
アロイルアルキル基、例えばベンゾイル−、ナフトイルもしくはフェニルアセチルメチル基;又は
ヘテロシクリルカルボニルアルキル基、例えばチエニルもしくはピリジルアセチルメチル基;又は
【0039】
アリールアルキル基、例えばベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニル−エチル、1−メチル−1−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル基、2−メチル−2−フェニルエチル基又は1−メチルもしくは2−メチルナフチル基;又は
ヘテロシクリルアルキル基、例えばチエニルメチル、ピリジルメチル、フルフリル、テトラヒドロフルフリル、テトラヒドロピラニルメチルもしくは1,3−ジオキソラン−2−イルメチル基;又は
アリールオキシアルキル基、例えばフェノキシメチルもしくはナフトキシメチル基;又は
【0040】
シクロアルキル基、単環式、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルもしくはシクロオクチル基、二環式、例えばノルボルニル基もしくはビシクロ[2,2,2]オクチル基、又は縮合したもの、例えばデカヒドロナフチル基;
アルキルシクロアルキル基、例えば4−メチル又は4−tert−ブチルシクロヘキシル基もしくは1−メチルシクロプロピル、−シクロブチル、−シクロペンチルもしくはシクロヘキシル基;
シクロアルキルアルキル基、例えばシクロヘキシルメチルもしくは−エチル基;
【0041】
シクロアルキレン基、単環式、例えばシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルもしくはシクロオクテニル基、二環式、例えばノルボルネニルもしくはビシクロ[2,2,2]オクテニル基又は、縮合したもの、例えば種々のジヒドロ−又はテトラヒドロナフチル基;
シクロアルキレンアルキル基、例えば1−シクロヘキセニルメチルもしくは−エチル基;
または他に対応する基のハロアルキル誘導体、例えばハロアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルコキシハロアルコキシ、ハロアルキルシクロアルキルもしくはハロシクロアルキル基ことであると理解すべきである。
【0042】
さらに、用語「異なる炭素原子又は同じ炭素原子に結合したHet上2個のアルキル基が、これらの炭素原子と共に飽和又は不飽和の5〜8員の同素環を形成し、これはまた、飽和炭素単位の代わりに1もしくは2個の酸素もしくは硫黄原子又は基OCOを含むことができ、そして一つの単結合が二重結合によって置換されていてもよく、場合により4個までの同じか又は異なる基によって置換されることができ、そしてこれらの基は(C−C)アルキル、ハロゲン又は(C−C)アルコキシであることができる」の用語は、これらの基Rが、隣接する炭素原子に付いた時に、結合して縮合シクロペンタノ、シクロヘキサノ、テトラヒドロフラノ又はブチロラクトノ環となるか、又はそれらが同じ炭素原子に付いた時に、脂肪族複素環と共にスピロ系を形成するか、又はそれらが次なる一つの炭素原子に付いた時は、結合して二環式系を形成することであると理解すべきである。
上記のことは相同物又はそれらの誘導された基に同様に適用される。
【0043】
本発明は、遊離塩基又は酸付加塩の形態の式(I)の化合物に関する。塩形成に使用できる酸は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、又は有機酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、マロン酸、シュウ酸、フマル酸、アジピン酸、ステアリン酸、オレイン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸もしくはトルエンスルホン酸である。
好ましいのは、有害生物防除の分野において許容された慣用の塩である。
【0044】
式(I)のいくつかの化合物は、一つ又はそれ以上の不斉炭素原子又は二重結合における立体異性体を有する。したがって、鏡像異性体又はジアステレオマーが存在しうる。本発明は、純粋な異性体だけでなくそれらの混合物をも包含する。ジアステレオマー混合物は、慣用の方法によって、例えば適切な溶媒からの選択的な結晶化によって又はクロマトグラフィによって成分に分割することができる。ラセミ体は、慣用の方法、例えばキラル鏡像的に純粋な酸との塩形成、ジアステレオマー塩の分離及び塩基による純粋な鏡像異性体の遊離よって分割して鏡像異性体を得ることができる。
【0045】
また、本発明は、式(I)の化合物の製造方法に関する。
式(I)(式中、R、X、n及びHetは、式(I)に示した意味を有し、そしてA′は、窒素である)の化合物を製造するには、例えば塩基の存在下で式(III)
【化16】
Figure 2004505967
(式中、A、R及びnは、式(I)について上記された意味を有する)のカルボン酸を、この酸の活性化誘導体の形態で、式(IV)
【化17】
Figure 2004505967
(Het及びXは、いずれにおいて式(I)について上記された意味を有する)の化合物と反応させる方法に従う。
【0046】
使用できる活性化誘導体の例は、ハロゲン化アシル、エステル又は無水物である。適切な塩基は、例えばアミン、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンもしくはルチジン、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシドもしくはカリウムtert−ブトキシド、又はアルキル金属化合物、例えばブチルリチウムである。記載された反応は、条件の選択に応じて1段階方法又は2段階法として式(V)
【化18】
Figure 2004505967
(式中、R、n、X及びHetは、式(I)について上で定義された通りである)の中間体を経て実施することができる。
【0047】
式(V)の化合物は、不活性溶媒中で180℃までの温度で加熱することによって環化して1,2,4−オキサジアゾールを得ることができる。また、式(V)の化合物は、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド又はN,N′−カルボニルジイミダゾールのような脱水試薬を使用することにより式(III)の酸及び式(IV)のアミドキシムから直接得ることができる。
また、本発明は、式(V)の中間体に関する。
【0048】
式(III)の酸及び式(IV)のアミドキシムは、いずれも知られているか又は文献(例えばHouben−Weyl, Methoden der Organischen Chemie [Methods in Organic Chemistry], 第X/4巻, 第209−212頁; EP−A 0 580 374; G.F. Holland, J.N. Pereira, J. Med. Chem. 1967, 10, 149を参照)から知られている方法によって製造することができる。
【0049】
さらに、D及びEが酸素であり、G及びLがCHである式(I)の最も好ましい化合物は、酸の存在下で式(VI)
【化19】
Figure 2004505967
〔式中、A、A′、R、n及びXは、式(I)及び(II)について上記された意味を有し、Rは、H又はRであり、そしてWは、(=O)又は(OR(ここで、Rは、(C−C)アルキルである)である)の化合物を式(VII)
【化20】
Figure 2004505967
(式中、G及びLはCHであり、M及びmは、式(II)に示した意味を有する)の化合物と反応させて式Iの最終生成物を得る方法によって製造される。
【0050】
上記のアセタール化反応は、一般に知られている。それは、一般に酸性脱水触媒、固形物の存在下で、又は不活性溶媒中で20〜200℃、好ましくは60℃〜150℃の間の温度範囲で実施される。適切な触媒は、例えば塩酸、硫酸、リン酸、硫酸水素ナトリウム、スルホン酸、例えばメタン−又はトルエンスルホン酸、酸化リン(V)、塩化鉄(III)、塩化亜鉛、無水硫酸銅、ヨウ素又は他に酸性イオン交換体、例えば (R)Amberlite IR−120である。Wが(=O)である時に反応中に形成される水は、便宜上、適当ならば減圧下で蒸留によって又は共沸剤を用いた共沸蒸留によって反応混合物から除去される。例えば、適切な共沸剤は、ベンゼン、トルエン、キシレン又は石油エーテルである。
【0051】
式(VI)の出発物質は、知られている(WO−A−98/57969)か又は知られている方法と同様に製造することができる。また、これは、式(VII)のジオールにも、同様に適用される。
【0052】
また、上記スキームによって合成できる式(I)の化合物のコレクションは、並列して製造することができ、これは手動で又は半自動化されたもしくは完全に自動化されたやり方で実施することができる。例えば、反応の方法、生成物もしくは中間体の処理又は精製を自動化することは可能である。全体として、これは、例えばS.H. DeWitt in“Annual Reports in Combinatorial Chemistry and Molecular Diversity: Automated synthesis” 第1巻, Verlag Escom 1997, 第69−77頁に記載されている方法として理解すべきである。
【0053】
反応及び処理のパラレル法(parallel procedure)では、例えばStem Corporation, Woodrolfe Road, Tollesbury, Essex, CM9 8SE, England、又はH+P Labortechnik GmbH, Bruckmannring 28, 85764 Oberschleiβheim, Germany、又はRadleys, Shirehill, Saffron Walden, Essex, England によって提供されるような一連の商業的に入手可能な装置を使用することができる。式(I)の化合物又は製造中に得られる中間体のパラレル精製のために入手可能な装置は、とりわけクロマトグラフィ装置、例えばISCO, Inc., 4700 Superior Street, Lincoln, NE 68504, USAのものである。
【0054】
記載された装置は、モジュール方式(modular procedure)となり、個々のパスは自動化されているが、パス間では手動操作を行わなければならない。これは部分的に又は完全に一体化された自動操作系を使用することによって回避することができ、その場合、当該自動操作構成部分は、例えばロボットによって運転される。例えば、このような自動操作系は、Zymark Corporation, Zymark Center, Hopkinton, MA 01748, USAから入手することができる。
【0055】
ここに記載された方法に加えて、式(I)の化合物は、固相補助法(solid−phase−aided method)によって、完全に又は部分的に製造することができる。この場合、合成又は当該方法に適応された合成における個々の中間体又は全ての中間体は、合成樹脂に結合される。固相補助合成法は、専門家の文献、例えばBarry A. Bunin in“The Combinatorial Index” Verlag Academic Press, 1998に詳細に記載されている。固相補助合成法の使用により、文献から知られている一連のプロトコールが可能となり、これは順に手動又は自動化された方式で実施することができる。例えば、ティーバッグ法(Houghten, US 4,631,211; Houghten 等, Proc. Natl. Acad. Sci, 1985, 82, 5131−5135)は、IRORI, 11149 North Torrey Pines Road, La Jolla, CA 92037, USAの製品を用いて部分的に自動化することができる。固相補助パラレル合成は、例えばArgonaut Technologies, Inc., 887 Industrial Road, San Carlos, CA 94070, USA 又は MultiSynTech GmbH, Wullener Feld 4, 58454 Witten, Germanyの装置により自動化に成功している。
【0056】
本明細書に記載された方法に従った製造では、ライブラリと称する物質コレクションの形で式(I)の化合物が得られる。本発明は、また、少なくとも2つの式(I)の化合物を含んでなるライブラリに関する。
【0057】
式(I)の化合物は、動物の有害生物、特に昆虫、蛛形類動物、蠕虫及び軟体動物の防除、特に好ましくは農業、家畜製品、森林、貯蔵された生産物及び物質の保護、及び衛生学の分野において見られる昆虫及び蛛形類動物を防除するのに適切であると同時に、植物によってよく許容され、そして温血種に対して望ましい毒性を有する。それは、普通の感受性及び耐性のある種に対して、そして全ての又は個々の発生段階に対して活性である。上記有害生物には、以下のものが含まれる。
【0058】
ダニ目からは、例えばAcarus siro、Argas spp.、Ornithodoros spp.、Dermanyssus gallinae、Eriophyes ribis、Phyllocoptruta oleivora、Boophilus spp.、Rhipicephalus spp.、Amblyomma spp.、Hyalomma spp.、Ixodes spp.、Psoroptes spp.、Chorioptes spp.、Sarcoptes spp.、Tarsonemus spp.、Bryobia praetiosa、Panonychus spp.、Tetranychus spp.、Eotetranychus spp.、Oligonychus spp.、Eutetranychus spp.である。
【0059】
等脚目からは、例えばOniscus aselus、Armadium vulgare、Porcellio scaberである。
倍脚目からは、例えばBlaniulus guttulatusである。
唇脚目からは、例えばGeophilus carpophagus、Scutigera spp.である。
コムカデ目からは、例えばScutigerella immaculataである。
シミ目からは、例えばLepisma saccharinaである。
トビムシ目からは、例えばOnychiurus armatusである。
直翅目からは、例えばBlatta orientalis、Periplaneta americana、Leucophaea maderae、Blattella germanica、Acheta domesticus、Gryllotalpa spp.、Locusta migratoria migratorioides、Melanoplus differentialis、Schistocerca gregariaである。
シロアリ目からは、例えばReticulitermes spp.である。
シラミ目からは、例えばPhylloxera vastatrix、Pemphigus spp.、Pediculus humanus corporis、Haematopinus spp.、Linognathus spp.である。
【0060】
ハジラミ目からは、例えばTrichodectes pp.、Damalinea spp.である。
アザミウマ目からは、例えばHercinothrips femoralis、Thrips tabaciである。
異翅目からは、例えばEurygaster spp.、Dysdercus intermedius、Piesma quadrata、Cimex lectularius、Rhodnius prolixus、Triatoma spp.である。
同翅目からは、例えばAleurodes brassicae、Bemisia tabaci、Trialeurodes vaporariorum、Aphis gossypii、Brevicoryne brassicae、Cryptomyzus ribis、Doralis fabae、Doralis pomi、Eriosoma lanigerum、Hyalopterus arundinis、Macrosiphum avenae、Myzus spp.、Phorodon humuli、Rhopalosiphum padi、Empoasca spp.、Euscelus bilobatus、Nephotettix cincticeps、Lecanium corni、Saissetia oleae、Laodelphax striatellus、Nilaparvata lugens、Aonidiella aurantii、Aspidiotus hederae、Pseudococcus spp.、Psylla spp.である。
【0061】
鱗翅目からは、例えばPectinophora gossypiella、Bupalus piniarius、Cheimatobia brumata、Lithocolletis blancardella、Hyponomeuta padella、Plutella maculipennis、Malacosoma neustria、Euproctis chrysorrhoea、Lymantria spp.、Bucculatrix thurberiella、Phyllocnistis citrella、Agrotis spp.、Euxoa spp.、Feltia spp.、Earias insulana、Heliothis spp.、Laphygma exigua、Mamestra brassicae、Panolis flammea、Prodenia litura、Spodoptera spp.、Trichoplusia ni、Carpocapsa pomonella、Pieris spp.、Chilo spp.、Pyrausta nubilalis、Ephestia kuehniella、Galleria mellonella、Cacoecia podana、Capua reticulana、Choristoneura fumiferana、Clysia ambiguella、Homona magnanima、Tortrix viridanaである。
【0062】
鞘翅目からは、例えばAnobium punctatum, Rhizopertha dominica、Bruchidius obtectus、Acanthoscelides obtectus、Hylotrupes bajulus、Agelastica alni、Leptinotarsa decemlineata、Phaedon cochleariae、Diabrotica spp.、Psylloides chrysocephala、Epilachna varivestis、Atomaria spp.、Oryzaephilus surinamensis、Anthonomus spp.、Sitophilus spp.、Otiorrhynchus sulcatus、Cosmopolites sordidus、Ceuthorrynchus assimilis、Hypera postica、Dermestes spp.、Trogoderma、Anthrenus spp.、Attagenus spp.、Lyctus spp.、Meligethes aeneus、Ptinus spp.、Niptus hololeucus、Gibbium psylloides、tribolium spp.、Tenebrio molitor、Agriotes spp.、Conoderus spp.、Melolontha melolontha、Amphimallon solstitialis、Costelytra zealandicaである。
【0063】
膜翅目からは、例えばDiprion spp.、Hoplocampa spp.、Lasius spp.、Monomorium pharaonis、Vespa spp.である。
双翅目からは、例えばAedes spp.、Anopheles spp.、Culex spp.、Drosophila melanogaster、Musca spp.、Fannia spp.、Calliphora erythrocephala、Lucilia spp.、Chrysomyia spp.、Cuterebra spp.、Gastrophilus spp.、Hypobosca spp.、Stomoxys spp.、Oestrus spp.、Hypoderma spp.、Tabanus spp.、Tannia spp.、Bibio hortulanus、Oscinella frit、Phorbia spp.、Pegomyia hyoscyami、Ceratitis capitata、Dacus oleae、Tipula paludosaである。
ノミ目からは、例えばXenopsylla cheopsis、Ceratophyllus spp.である。
【0064】
クモ目からは、例えばScorpio maurus、Latrodectus mactansである。
蠕虫綱からは、例えばHaemonchus、Trichostrongulus、Ostertagia、Cooperia、Chabertia、Strongyloides、Oesophagostomum、Hyostrongulus、Ancylostoma、Ascaris、Heterakis及びFasciolaである。
腹足綱からは、例えばDeroceras spp.、Arion spp.、Lymnaea spp.、Galba spp.、Succinea spp.、Biomphalaria spp.、Bulinus spp.、Oncomelania spp.である。
Bivalva綱からは、例えばDreissena spp.である。
【0065】
本発明により防除できる植物寄生性線虫には、例えば根寄生性の土壌にいる線虫、例えばMeloidogyne属(根瘤線虫、例えばMeloidogyne incognita、Meloidogyne hapla及びMeloidogyne javanica)のもの、Heterodera及びGlobodera(嚢胞線虫、例えばGlobodera rostochiensis、Globodera pallida、Heterodera trifolii)及びRadopholus属、例えばRadopholus similis、Pratylenchus、例えばPratylenchus neglectus、Pratylenchus penetrans及びPratylenchus curvitatus;Tylenchulus、例えばTylenchulus semipenetrans、Tylenchorhynchus、例えばTylenchorhynchus dubius及びTylenchorhynchus claytoni、Rotylenchus、例えばRotylenchus robustus、Heliocotylenchus、例えばHaliocotylenchus multicinctus、Belonoaimus、例えばBelonoaimus longicaudatus、Longidorus、例えばLongidorus elongatus、Tnichodorus、例えばTrichodorus primitivus及びXiphinema、例えばXiphinema indexである。
【0066】
また、線虫のDitylenchus属(茎寄生生物、例えばDitylenchus dipsaci及びDitylenchus destructor)、Aphelenchoides(葉線虫、例えばAphelenchoides ritzemabosi)及びAnguina(種子線虫、例えばAnguina tritici)は、本発明の化合物を用いて防除することができる。
【0067】
また、本発明は、適切な処方助剤に加えて、一つ又はそれ以上の式(I)の化合物を含んでなる組成物、例えば農作物保護組成物、好ましくは殺虫性、殺ダニ性、殺マダニ性、殺線虫性、殺軟体動物性又は殺真菌性組成物、特に好ましくは殺虫性及び殺ダニ性組成物に関する。
【0068】
本発明による組成物は、一般式(I)の活性物質1〜95重量%を含む。
本発明の組成物を製造するには、活性物質及びさらなる添加剤を合わせ、処方して適切な使用形態にする。
また、本発明は、適切な処方物助剤に加えて式(I)の化合物を含んでなる組成物、特に殺虫性及び殺ダニ性組成物に関する。
【0069】
一般に、式(I)の活性物質は、本発明の組成物の1〜95重量%の量である。後者は、一般の生物学的及び/又は物理化学的パラメータに応じて種々の方法で処方することができる。したがって、以下のもの:水和剤(WP)、乳濁液(EC)、水溶液(SL)、乳剤、噴霧液剤、油又は水ベースの分散液(SC)、懸濁乳剤(SE)、粉剤(DP)、種子粉衣物質、微小顆粒形態の顆粒剤、噴霧顆粒剤、コーティング顆粒剤及び吸着顆粒剤、顆粒水和剤(WG)、ULV処方物、マイクロカプセル、ロウ又は餌は、処方物の可能性の例である。
【0070】
これらの個々の処方物タイプは、原則として知られており、そして例えばWinnacker−Kuhler,“Chemische Technologie” [Chemical Engineering], 第7巻, C. Hauser Verlag Munich, 第4版 1986;van Falkenberg,“Pesticides Formulations”, Marcel Dekker N.Y., 第2版 1972−73;K. Martens,“Spray Drying Handbook”, 第3版1979, G. Goodwin Ltd. London に記載されている。
【0071】
また、必要な処方助剤、すなわち担体及び/又は表面活性物質、例えば不活性物質、界面活性剤、溶媒及びさらなる添加剤は、知られており、そして例えばWatkins,“Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers” 第2版, Darland Books, Caldwell N.J.;H. v. Olphen,“Introduction to Clay Colloid Chemistry” 第2版, J. Wiley & Sons, N.Y.;Marsden,“Solvents Guide” 第2版, Interscience, N.Y. 1950;McCutcheon’s,“Detergents and Emulsifiers Annual”, MC Publ. Corp., Ridgewood N.J.;Sisley and Wood,“Encyclopedia of Surface Active Agents” Chem. Publ. Co. Inc., N.Y. 1964; Schoenfeldt,“Grenzflaehenaktive Aethylenoxidaddukte” [Surface−active ethylene oxide adducts], Wiss. Verlagsgesell., Stuttgart 1967; Winnacker−Kuechler,“Chemische Technologie” 第7巻, C. Hauser Verlag Munich, 第4版1986に記載されている。
【0072】
また、これらの処方物に基づいて、例えばレディーミックス又はタンクミックスの形態で他の農薬上活性物質、肥料及び/又は成長調節剤との合剤を製造することもできる。水和剤は、水中に均等に分散することができ、活性物質の他に、希釈剤又は不活性物質に加えて、また、湿潤剤、例えばポリオキシエチル化アルキルフェノール、ポリオキシエチル化脂肪族アルコール、アルキルスルホネート又はアルキルフェノールスルホネート、及び分散剤、例えばナトリウムリグノスルホネート、ナトリウム2,2′−ジナフチルメタン−6,6′ジスルホネートを含む製剤である。乳濁液は、有機溶媒、例えばブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン又は他により高沸点の芳香族化合物又は炭化水素中に活性物質を溶解し、一つ又はそれ以上の乳化剤を添加して製造する。使用しうる乳化剤は、例えばアルキルアリールスルホン酸のカルシウム塩、例えばドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、又は非イオン性乳化剤、例えば脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシエチレンソルビトールエステルである。
【0073】
粉剤は、細かく砕かれた固体物質、例えばタルク又は天然クレー、例えばカオリン、ベントナイトもしくはピロフィライト又は珪藻土と共に活性物質を粉砕することによって得られる。顆粒剤は、造粒された吸着性の不活性物質上へ活性物質を噴霧するか、又は担体、例えば砂、カオリナイトもしくは造粒された不活性物質の表面上に、結合剤、例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウムもしくは代わりに鉱油を用いて活性物質原液を施用することによっていずれかで製造することができる。また、肥料との混合物が望ましい場合、肥料顆粒剤の製造に慣用の方法で、適切な活性物質を造粒することができる。
【0074】
水和剤中の活性物質の濃度は、通常約10〜90重量%であり、100重量%までの残りは、慣用の処方物成分からなる。乳濁液の場合、活性物質の濃度は、約5〜80重量%であることができる。粉剤の形態の処方物は、通常、活性物質5〜20重量%を含み、噴霧液剤は、約2〜20重量%を含む。顆粒剤の場合、活性物質の含量は、活性化合物が液体又は固体形態であるかどうか、そしてどんな造粒助剤、充填剤等を使用するかによってある程度左右される。
【0075】
さらに、記載された活性物質の処方物は、必要に応じて、各場合に慣用の接着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、溶媒、充填剤又は担体を含む。
使用の際、商業的に入手可能な形態で存在する原液を、必要に応じて慣用の方法で、例えば水和剤、乳濁液、分散液の場合、そしてまたいくつかの場合には微小顆粒において水を用いて希釈する。粉剤形態の製剤及び造粒された製剤及び噴霧液剤は、慣用的には使用前に他の不活性物質を用いてさらに希釈することはない。
【0076】
必要な施用量は、外部の条件、例えば温度、湿度等で変化する。それは、広い限界の範囲内、例えば0.0005〜10.0kg/ha又はそれ以上の活性物質で変化することができるが、好ましくは0.001〜5kg/haの活性物質である。
【0077】
本発明による活性物質は、それらの商業的に入手可能な処方物中に、そしてこれらの処方物を用いて他活性物質、例えば殺虫剤、誘引物質、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤又は除草剤との混合物として製造された使用形態において存在することができる。
【0078】
農薬には、例えばリン酸エステル、カルバメート、カルボキシレート、ホルマミジン、スズ化合物及び微生物によって産生された物質が含まれる。
【0079】
混合物中の好ましい成分は、
1. リン化合物の群からは、アセフェート、アザメチホス、アジンホス−エチル、アジンホス−メチル、ブロモホス、ブロモホス−エチル、カズサホス(F−67825)、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホス−メチル、デメトン、デメトン−S−メチル、デメトン−S−メチルスルホン、ジアリホス、ジアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルフォトン、EPN、エチオン、エトプロホス、エトリムホス、ファンファ、フェナミホス、フェニトリオチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フォノホス、ホルモチオン、ホスチアザート(ASC−66824)ヘプテノホス、イサゾホス、イソチオエート、イソキサチオン、マラチオン、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、サリチオン、メビンホス、モノクロトホス、ナレド、オメトエート、オキシデメトン−メチル、パラチオン、パラチオン−メチル、フェントアート、ホレート、ホサロン、ホスホラン、ホスホカルブ(BAS−301)、ホスメト、ホスファミドン、ホキシム、ピリミホス、ピリミホス−エチル、ピリミホス−メチル、プロフェノホス、プロパホス、プロエタムホス、プロチオホス、ピラクロホス、ピリダペンチオン、キナルホス、スルプロホス、テメホス、テルブホス、テブピリムホス、テトラクロルビンホス、チオメトン、トリアゾホス、トリクロルホン、バミドチオン;
【0080】
2. カルバメートの群から、アラニカルブ(OK−135)、アルジカルブ、2−sec−ブチルフェニルメチルカルバメート(BPMC)、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、クロエトカルブ、ベンフラカルブ、エチオフェンカルブ、フラチオカルブ、HCN−801、イソプロカルブ、メトミル、5−メチルm−クメニルブチリル(メチル)カルバメート、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキサー、チオジカルブ、チオファノクス、1−メチルチオ(エチリデンアミノ)−N−メチル−N−(モルホリノチオ)カルバメート(UC 51717)、トリアザメート;
【0081】
3. カルボン酸エステルの群から、アクリナトリン、アレスリン、アルファメトリン、5−ベンジル−3−フリルメチル(E)−(1R)−シス−2,2−ジ−メチル−3−(2−オキソチオラン−3−イリデンメチル)シクロプロパンカルボキシレート、ベータ−シフルトリン、ベータ−シペルメトリン、ビオアレトリン、ビオアレトリン((S)−シクロペンチル異性体)、ビオレスメトリン、ビフェントリン、(RS)−1−シアノ−1−(6−フェノキシ−2−ピリジル)メチル(1RS)−トランス−3−(4−tert−ブチルフェニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(NCI 85193)、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シチトリン、シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エンペントリン、エスフェンバレレート、フェンフルトリン、フェンプロパトリン、フェンバレート、フルシトリネート、フルメトリン、フルバリネート(D異性体)、イミプロトリン (S−41311)、ラムダ−シハロトリン、パーメトリン、フェノトリン((R)異性体)、プラレトリン、ピレトリン(天然物)、レスメスリン、テフルトリン、テトラメトリン、シータ−シペルメトリン(TD−2344)、トラロメトリン、トランスフルトリン、ゼータ−シペルメトリン(F−56701);
【0082】
4. アミジンの群から、アミトラズ、クロロジメフォルム;
5. スズ化合物の群から、シヘキサチン、フェンブタチンオキシド;
6. 他のもの、アバメクチン、ABG−9008、アセタミプリド、Anagrapha falcitera、AKD−1022、AKD−3059、AN−118、Bacillus thuringiensis、Beauveria bassiana、ベンスルタップ、ビフェンザート(D−2341)、ビナプアクリル、BJL−932、ブロモプロピレート、BTG−504、BTG−505、ブプロフェジン、カンフェクロル、カルタップ、クロルベンジレート、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、2−(4−クロロ−フェニル)−4,5−ジフェニルチオフェン(UBI−T930)、クロルフェンテジン、クロマフェノジド(AN−118)、CG−216、CG−217、CG−234、A−184699、(2−ナフチルメチル)シクロプロパン−カルボキシレート(Ro12−0470)、シロマジン、ジアクロデン(チアメトキサム)、ジアフェンチウロン、エチルN−(3,5−ジクロロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−プロピルオキシ)フェニル)カルバモイル)−2−クロロベンゾカルボキシミデート、DDT、ジコホール、ジフルベンズロン、N−(2,3−ジヒドロ−3−メチル−1,3−チアゾール−2−イリデン)−2,4−キシリジン、ジノブトン、ジノカップ、ジフェノラン、DPX−062、エマメクチンベンゾエート(MK−244)、エンドスルファン、エチプロール(スルフェチプロール)、エトフェンプロックス、エトキサゾール(YI−5301)、フェナザキン、フェノキシカルブ、フィプロニル、フルアズロン、フルミット(フルフェンジン、SZI−121)、2−フルオロ−5−(4−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−1−ペンチル)フェニルエーテル(MTI 800)顆粒病及び核多角体病ウィルス、フェンプロキシメート、フェンチオカルブ、フルベンズイミン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、フルフェンプロクス(ICI−A5683)、フルプロキシフェン、ガンマ−HCH、ハロフェノジド(RH−0345)、ハロフェノプロクス(MTI−732)、ヘキサフルムロン(DE_473)、ヘキシチアゾクス、HOI−9004、ヒドラメチルノン(AC 217300)、ルフェヌロン、イミダクロプリド、インドキサカルブ(DPX−MP062)、カネミット(AKD−2023)、M−020、MTI−446、イベルメクチン、M−020、メトキシフェノジド(intrepid、RH−2485)、ミルベメクチン、NC−196、ネエムガード、ニテンピラン(TI−304)、2−ニトロメチル−4,5−ジヒドロ−6H−チアジン(DS52618)、2−ニトロメチル−3,4−ジヒドロチアゾール(SD35651)、2−ニトロメチレン−1,2−チアジナン−3−イルカルバムアルデヒド(WL108477)、ピリプロキシフェン(S−71639)、NC−196、NC−1111、NNI−9768、ノバルロン(MCW−275)、OK−9701、OK−9601、OK−9602、プロパルギット、ピメトロジン、ピリダベン、ピリミジフェン(SU−8801)、RH−0345、RH−2485、RYI−210、S−1283、S−1833、SB7242、SI−8601、シラフルオフェン、シロマジン(CG−177)、スピノサッド、SU−9118、テブフェノジド、テブフェノピラド(MK−239)、テフルベンズロン、テトラジホン、テトラスル、チアクロプリド、チオシクラム、TI−435、トルフェンピラド(OMI−88)、トリアザメート(RH−7988)、トリフルムロン、ベルブチン、ベルタレク(ミコタール)、YI−5301
である。
【0083】
上記成分は、知られている活性物質を構成し、それらの多くは、Ch.R. Worthing, S.B. Walker, The Pesticide Manual, 第11版, British Crop Protection Council, Farnham, 1997に記載されている。
【0084】
商業的に入手可能な処方物から製造された使用形態の活性物質含量は、活性物質0.00000001〜95重量%、好ましくは0.00001〜1重量%であることができる。
【0085】
それらは、使用形態に合うように適応させた慣用の方法で施用する。
また、本発明の活性物質は、動物用医薬品の分野又は動物飼育の分野における内部及び外部寄生生物の防除に適している。
【0086】
ここで、本発明による活性物質は、例えば錠剤、カプセル剤、飲料、顆粒剤の形態で経口投与によって、例えば浸漬、スプレー、浴びせる(pouring−on)及び部分的に塗る(spotting−on)及びダスチングの形態で皮膚施用によって、そして例えば注射の形態で非経口投与によって知られている方法で施用される。
【0087】
従って、また、本発明の式(I)の化合物は、家畜飼育(例えばウシ、ヒツジ、ブタ及び家禽、例えばニワトリ、ガチョウ等)において特に都合よく使用することができる。本発明の好ましい実施態様において、化合物は、必要に応じて適切な処方物として、そして必要に応じて飲用水又は飼料と共に経口的に動物に投与する。糞便による排出が非常に効果的であるため、これにより動物の糞便における昆虫の発生は、非常に単純なやり方で防止することができる。各場合に適した用量及び処方物は、特に家畜の種類及び発育段階、そしてまた感染症の危険性に左右され、慣用の方法によって容易に決定し、指定することができる。例えば、化合物は0.01〜1mg/kg体重の用量でウシに使用することができる。
【0088】
ここまで記載した施用方法に加えて、本発明の式(I)の活性物質は、顕著な浸透移行性作用を示す。したがって、また、液体又は固体形態(例えば土壌処理の場合の顆粒剤、水田領域への施用)のいずれかで活性物質を植物のごく近い環境に施用した時に、地下又は大気中の植物器官(根、茎、葉)を経て活性物質を植物に導入することができる。
【0089】
さらに、本発明の活性物質は、例えば穀物、野菜、ワタ、イネ、サトウダイコン並びに他の農作物植物及び観賞植物の種子、栄養繁殖によって繁殖する他の農作物植物及び観賞植物の球根、挿木及び塊茎といったような栄養及び生殖繁殖物質(vegetative and generative propagation material)を処理するための特定の方法で使用することができる。このために、播種もしくは植付け処置の前(例えば特定の種子コーティング技術、液体もしくは固体形態のドレッシング、又は種子箱処理によって)、播種処置の際にもしくは植付けの際に、又は播種もしくは植付け処置の後、特定の施用技術(例えば作条処理)を使用して処理を行うことができる。施用する活性物質の量は、目的に応じて実質的な範囲内で変化することができる。一般に、施用量は、土壌表面1ヘクタール当たり活性物質1g〜10kgである。
【0090】
また、式(I)の化合物は、知られている遺伝子操作された植物の農作物又はまだ開発されている遺伝子操作された植物において有害な植物を防除するために使用することができる。一般に、トランスジェニック植物は、特定の有益な性質、例えばある種の農作物保護剤に対する耐性、植物疾病に対する耐性又は植物疾病の病原体、例えば特定の昆虫、もしくは微生物、例えば真菌、細菌もしくはウイルスに対する耐性を特徴としている。他の特定の性質は、例えば収穫された物質の量、質、貯蔵寿命、組成物及び特定の成分に関する。例えば、デンプン含量が高められたもしくはデンプン質が変化したトランスジェニック植物又は収穫された物質が異なる脂肪酸範囲を有するものが知られている。
【0091】
有用植物及び観賞植物、例えばコムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、モロコシ及びキビ、イネ、カッサバ及びトウモロコシといったような穀物、又は他にサトウダイコン、ワタ、ダイズ、ナタネ脂肪種子、ジャガイモ、トマト、エンドウ及び他の野菜の農作物の経済的に重要なトランスジェニック農作物における使用は好ましい。
【0092】
トランスジェニック栽培、特に昆虫に対する耐性を有するものに使用する時、他の農作物において観察することができる有害な微生物に対する効果に加えて、特定のトランスジェニック農作物における施用に特異的な効果、例えば防除できる有害生物の範囲が変わるもしくは特に広くなる又は施用に使用することができる施用量が変わるといった効果が頻繁に観察される。
したがって、また本発明は、トランスジェニック農作物植物において有害な微生物を防除するための式(I)の化合物の使用に関する。
【0093】
本発明の化合物の施用には、有害生物に対する直接施用に加えて、式(I)の化合物が有害生物に作用する他のすべての施用が含まれる。このような間接的な施用は、例として、例えば土壌、植物又は有害生物において分解する又は分解されて式(I)の化合物が得られる化合物の使用であることができる。
また、式(I)の化合物は、有害生物におけるその致死作用に加えて、顕著な忌避効果を特徴としている。
【0094】
本発明の目的のための忌避物質は、他の生きている微生物において、特に有害な病害虫及び厄介な病害虫を撃退する又は防ぐ効果を有する物質又は物質混合物である。また、その用語には、飼料の摂取を妨げる又は防止する栄養補給防止効果(摂食阻害効果)、産卵の抑制、又は個体群の発生における効果といった効果が包含される。
したがって、また本発明は、特に生物学的な実施例に記載された有害生物の場合、上記効果を達成するための式(I)の化合物の使用に関する。
【0095】
また、本発明は、有害な微生物を防ぐか又は撃退する部位に、式(I)の一つ又はそれ以上の化合物を施用する、有害な微生物を防ぐか又は撃退する方法に関する。
植物の場合、施用とは、例えば植物、そしてまた種子の処理のことである。
個体群における効果に関しては、効果が個体群の発生中に連続して観察することもでき、その際、加重が起こりうることに注目することは重要である。そのような場合、個々の効果自体は、100%よりも著しく低い有効性しかないかもしれないが、それでも最終的には全体として100%の有効性が達成される。
【0096】
さらに、式(I)の化合物は、上記効果が活用される場合、通常、組成物が直接防除の場合よりも早く施用されるという事実を特徴としている。効果は、しばしば長期間にわたって持続するため、2ヶ月にわたる作用の持続時間が達成される。
効果は、昆虫だけでなくクモ、ダニ及び軟体動物においても見られる。
【0097】
以下の実施例は、本発明を説明するものである。
A. 化学実施例
実施例a(表1、実施例15)
【化21】
Figure 2004505967
3−(1,3−ジオキセパン−2−イルメチル)−5−(4−トリフルオロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾール
1.4g(4mmol)の(1,3−ジオキセパン−2−イル)O−(4−トリフルオロメチルニコチノイル)アセトアミドオキシムをテトラヒドロフラン25ml中に溶かし、カリウムtert−ブトキシド0.45g(4mmol)を添加した後、50℃で6時間撹拌した。冷ました後、混合物を濃縮し、残留物を水/ジクロロメタン中に取った。有機相を濃縮した後、残った残留物をシリカゲル(ヘプタン/酢酸エチル1:1)上のクロマトグラフィにより精製した。これにより、無色の油状物として生成物0.66g(理論の50.1%)を得た。
【0098】
前駆体の製造
【化22】
Figure 2004505967
(1,3−ジオキセパン−2−イル)O−(4−トリフルオロメチルニコチノイル)アセトアミドオキシム
4−トリフルオロメチルニコチン酸10.1g(53mmol)及びカルボニルジイミダゾール8.6g(53mmol)を、テトラヒドロフラン150ml中50℃で、ガスの発生が終わるまで撹拌した。続いて2−(1,3−ジオキセパン−2−イル)アセトアミドオキシム10.0g(58mmol)を加え、50℃で6時間、撹拌を続けた。処理のため、混合物を濃縮し、残留物をジクロロメタン及び水中に取った。有機相を再び水で洗浄し、乾燥して濃縮した。精製のため、半固体残留物を酢酸エチル中に懸濁し、懸濁液を吸引濾過した。これにより無色の結晶として生成物5.7gを得た。シリカゲル上での酢酸エチル濾液(酢酸エチル)のカラム濾過により、さらに生成物3.2gを得た。全収率8.9g(理論の48.4%)。融点100〜102℃。
【0099】
【化23】
Figure 2004505967
(1,3−ジオキセパン−2−イル)アセトアミドオキシム
メタノール100ml中の(1,3−ジオキセパン−2−イル)アセトニトリル10.9g(77mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン6.4g(92mmol)の溶液を、30%濃度のメタノール性ナトリウムメトキシド溶液16.6g(92mmol)で処理し、そしてまず室温で4時間、次に50℃で5時間撹拌した。冷ました後、塩化ナトリウムを濾過により除去し、濾液を濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラム濾過(酢酸エチル/メタノール4:1)にかけ、無色の油状物として生成物10.5g(理論の78.3%)を得た。
【0100】
【化24】
Figure 2004505967
(1,3−ジオキセパン−2−イル)アセトニトリル
3,3−ジメトキシプロピオニトリル34.5g(0.3mol)及び1,4−ブタンジオール54.1g(0.6mol)をトルエン200ml中でp−トルエンスルホン酸一水和物0.5gと共に100℃に加熱し、そして形成されたメタノールを留去した。処理のため、混合物を希水酸化ナトリウム溶液及び水で撹拌することによって2回抽出し、有機相を乾燥して濃縮した。減圧蒸留により、無色の油状物として生成物11.1g(理論の26.0%)を得た。12mmでの沸点:104〜106℃
【0101】
実施例b(表1、実施例8)
【化25】
Figure 2004505967
3−(1,3−ジオキサン−2−イルメチル)−5−(4−トリフルオロメチル−3−ピリジル)−1,2,4−オキサジアゾール
3−(2,2−ジメトキシエチル)−5−(4−トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール(WO−A−98/57969、実施例376)910mg(3mmol)を、p−トルエンスルホン酸一水和物100mg及びトルエン15mlと共に100℃で4時間加熱した。冷ました後、混合物を希水酸化ナトリウム溶液及び次に水で撹拌することによって2回抽出した。有機相を乾燥して濃縮した。これにより、淡黄色油状物として生成物830mg(理論の87.8%)を得た。
【0102】
【表1】
Figure 2004505967
【0103】
【表2】
Figure 2004505967
【0104】
【表3】
Figure 2004505967
【0105】
【表4】
Figure 2004505967
【0106】
【表5】
Figure 2004505967
【0107】
【表6】
Figure 2004505967
【0108】
【表7】
Figure 2004505967
【0109】
【表8】
Figure 2004505967
【0110】
【表9】
Figure 2004505967
【0111】
【表10】
Figure 2004505967
【0112】
【表11】
Figure 2004505967
【0113】
【表12】
Figure 2004505967
【0114】
【表13】
Figure 2004505967
【0115】
【表14】
Figure 2004505967
【0116】
【表15】
Figure 2004505967
【0117】
【表16】
Figure 2004505967
【0118】
【表17】
Figure 2004505967
【0119】
【表18】
Figure 2004505967
【0120】
【表19】
Figure 2004505967
【0121】
【表20】
Figure 2004505967
【0122】
【表21】
Figure 2004505967
【0123】
【表22】
Figure 2004505967
【0124】
【表23】
Figure 2004505967
【0125】
【表24】
Figure 2004505967
【0126】
【表25】
Figure 2004505967
【0127】
【表26】
Figure 2004505967
【0128】
【表27】
Figure 2004505967
【0129】
【表28】
Figure 2004505967
【0130】
【表29】
Figure 2004505967
【0131】
【表30】
Figure 2004505967
【0132】
B. 処方物実施例
a) 粉剤は、活性物質10重量部及び不活性物質としてタルク90重量部を混合してハンマーミル中で混合物を粉砕することによって得られる。
b) 水中で容易に分散しうる水和剤は、活性物質25重量部、不活性物質としてカオリン含有石英65重量部、カリウムリグニンスルホン酸10重量部及び湿潤剤及び分散剤としてナトリウムオレオイルメチルタウレート1重量部を混合し、ピン留めディスクミル(pinned−disk mill)中で混合物を粉砕して得られる。
c) 水中容易に分散しうる分散液原液は、活性物質40重量部、スルホコハク酸アミノエステル7重量部、リグニンスルホン酸ナトリウム2重量部及び水51重量部を混合し、ボールミル中で混合物を5ミクロン以下の粒度に粉砕することによって得られる。
【0133】
d) 乳濁液は、活性物質15重量部、溶媒としてシクロヘキサン75重量部及び乳化剤としてオキセチル化ノニルフェノール(10EO)10重量部から製造することができる。
e) 顆粒剤は、活性物質2〜15重量部及び不活性顆粒担体物質、例えばアタパルジャイト、軽石の細粒及び/又は珪砂から製造することができる。30%の固形物含量を有する実施例b)の水和剤の懸濁液を使用して、これをアタパルジャイトの細粒表面上へ噴霧し、物質を乾燥させてそれをよく混合することは好都合である。水和剤は、約5重量%の量に達し、そして不活性担体物質は、仕上がった顆粒剤の約95重量%に達する。
【0134】
生物学的実施例
実施例1
種子根を有する予め発芽したソラマメ種子(Vicia faba)を、水道水で満たされた琥珀色のガラス瓶に移し、次いで約100匹のブラックビーンアリマキ(Aphis fabae)を棲息させた。次に、植物及びアリマキを試験する処方製剤の水性溶液中に5秒間浸漬した。溶液を流した後、動物及び植物を制御された環境キャビネット中に貯蔵した(16時間光顕/日、25℃、大気湿度40〜60%)。3日及び6日貯蔵した後、アリマキにおける製剤の効果を測定した。300ppm(活性物質含量に基づく)の濃度で、実施例番号1、8、20、28、30、34、36、40、52、54、56、58、118、138、146、148、154、158、176、184、369の製剤では、アリマキの死亡率が90〜100%となった。
【0135】
実施例2
種子根を有する予め発芽したソラマメ種子(Vicia faba)を、水道水で満たされた琥珀色のガラス瓶に移した。試験する処方製剤の水性溶液4ミリリットルをピペットで琥珀色のガラス瓶中へ入れた。次いで、ソラマメに約100匹のブラックビーンアリマキ(Aphis fabae)を寄生させた。次に、植物及び動物を制御された環境キャビネット中で貯蔵した(16時間光顕/日、25℃、大気湿度40〜60%)。3日及び6日貯蔵した後、アリマキ上の製剤の根−浸透移行性作用を測定した。アリマキにおける製剤の根−浸透移行性作用を測定した。300ppm(活性物質含量に基づく)の濃度で、実施例番号1、8、20、28、30、34、36、40、52、54、56、58、118、138、146、148、154、158、176、184、368、369、370の製剤では、根−浸透移行性活性のため、アリマキの死亡率は90〜100%となった。

Claims (12)

  1. 式(I)
    Figure 2004505967
    〔式中、記号及び添字は、次のように定義される:
    は、(C−C)ハロアルキルであり;
    A、A′は、同じか又は異なり、CH又はNであり;
    ここで、A′=CHである場合、オキサゾール環は、場合により、それに結合したさらなる置換基を有し;
    nは、0又は1であり;
    Xは、直接結合であるか又は非分枝もしくは分枝(C−C)アルカンジイル基であり、その中の、基
    Figure 2004505967
    は、場合により、
    Figure 2004505967
    によって置換されており、そして/又は基−CH−CH−は、場合により−C≡C−によって置換されており、またCH基は、場合によりカルボニル基又はヘテロ原子単位によって置換されており;
    は、H、(C−C)アルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)アルコキシカルボニル、(C−C)アルカノイル、(C−C)アルキルスルホニル、(C−C)アルコキシ−(C−C)アルキル又は(C−C)アルコキシであり;
    Hetは、一般式(II)
    Figure 2004505967
    の基であり、これは、場合により単又は多置換されており、そして記号及び添字は、以下の意味
    [D及びEは、同じか又は異なり、そして各場合、酸素、S(O)(ここで、p=0、1又は2)又はNRであり、
    は、R、アリール、アリール−(C−C)アルキルであり;
    G及びLは、同じか又は異なり、そして各場合、CH又はカルボニル基であり;
    Mは、直接結合、(C−C)アルカンジイル、−CH=CH−、
    Figure 2004505967
    であり、
    Tは、水素、(C−C)アルキル、(C−C)ハロアルキル、(C−C)アルケニル、(C−C)アルキニル、(C−C)シクロアルキル、アリール、アリール−(C−C)アルキルである]を有し、
    及びTについて記載した芳香環系は、非置換であるか、又は3個までの、またフッ素の場合、最大数までの、同じか又は異なる置換基を有することができる〕のヘテロシクリルアルキルアゾール、および場合によってはまたその塩。
  2. がフルオロアルキルであり、
    nが0であり、そして
    AがCHである請求項1記載の化合物。
  3. がトリフルオロメチルである請求項2記載の化合物。
  4. A′が窒素である請求項1〜3のいずれか一項記載の化合物。
  5. D及びEが酸素であり、G及びLがCHであり、そしてMが直接結合又はCHである、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項記載の少なくとも一つの式(I)の化合物を含む殺虫、殺ダニ及び殺線虫活性組成物。
  7. 担体及び/又は界面活性剤との混合物中の請求項6記載の殺虫、殺ダニ及び殺線虫活性組成物。
  8. 殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、殺虫剤、殺線虫剤又は成長調節剤の群からの追加の活性物質を含む請求項6又は7記載の組成物。
  9. 動物医薬品を製造するための請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物又は請求項6もしくは7記載の組成物の使用。
  10. 請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物又は請求項6〜8のいずれか一項記載の組成物の有効量を、作用が必要な部位に施用することからなる害虫、ダニ類及び線虫の防除方法。
  11. 有用植物の種子を処理するために請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物又は請求項6〜8のいずれか一項記載の組成物の少なくとも一つを使用することからなる有用植物を害虫、ダニ類及び線虫の望ましくない効果から保護する方法。
  12. 害虫、ダニ類及び線虫を防除するための、請求項1〜4のいずれか一項記載の化合物又は請求項6〜8のいずれか一項記載の組成物の使用。
JP2002518204A 2000-08-08 2001-08-01 ヘテロシクリルアルキルアゾール誘導体及び農薬としてのその使用 Pending JP2004505967A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10039477A DE10039477A1 (de) 2000-08-08 2000-08-08 Heterocyclylalkylazol-Derivate und ihre Verwendung als Schädlingsbekämpfungsmittel
PCT/EP2001/008876 WO2002012229A1 (de) 2000-08-08 2001-08-01 Heterocyclylalkylazol-derivate und ihre verwendung als schädlingsbekämpfungsmittel

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004505967A true JP2004505967A (ja) 2004-02-26

Family

ID=7652251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002518204A Pending JP2004505967A (ja) 2000-08-08 2001-08-01 ヘテロシクリルアルキルアゾール誘導体及び農薬としてのその使用

Country Status (11)

Country Link
US (2) US20020132813A1 (ja)
EP (1) EP1309588A1 (ja)
JP (1) JP2004505967A (ja)
KR (1) KR20030019913A (ja)
CN (1) CN1446215A (ja)
AU (1) AU2002214948A1 (ja)
BR (1) BR0113062A (ja)
CA (1) CA2418945A1 (ja)
DE (1) DE10039477A1 (ja)
MX (1) MXPA03001208A (ja)
WO (1) WO2002012229A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514660A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト 種子の処理のために使用される薬剤
JP5107721B2 (ja) * 2005-10-31 2012-12-26 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 ヘテロ環置換ピリジン誘導体およびそれらを含有する抗真菌剤
US8507530B2 (en) 2007-04-27 2013-08-13 Eisai R&D Management Co., Ltd. Pyridine derivatives substituted by heterocyclic ring and phosphonoamino group, and anti-fungal agent containing same
US8513287B2 (en) 2007-12-27 2013-08-20 Eisai R&D Management Co., Ltd. Heterocyclic ring and phosphonoxymethyl group substituted pyridine derivatives and antifungal agent containing same
JP2016505554A (ja) * 2012-12-04 2016-02-25 モンサント テクノロジー エルエルシー 殺線虫水性懸濁濃縮組成物
WO2017109858A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社エス・ディー・エス バイオテック 縮合11員環化合物及びそれらを含有する農園芸用殺菌剤
WO2017109855A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社エス・ディー・エス バイオテック チアゾール化合物及びそれらを含有する農園芸用殺菌剤

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1711491A1 (en) * 2003-12-24 2006-10-18 Prosidion Limited Heterocyclic derivatives as gpcr receptor agonists
DE102004022897A1 (de) * 2004-05-10 2005-12-08 Bayer Cropscience Ag Azinyl-imidazoazine
DE102004035134A1 (de) * 2004-07-20 2006-02-16 Bayer Cropscience Ag Selektive Insektizide auf Basis von Halogenalkylnicotinsäurederivaten, Anthranilsäureamiden oder Phthalsäurediamiden und Safenern
BR122018001851B1 (pt) 2007-08-13 2019-08-20 Monsanto Technology Llc Método de controle de nematódeos parasitas de plantas
DE102008041214A1 (de) 2008-08-13 2010-02-18 Bayer Cropscience Ag N-substituierte Azinylakyl-azincarboxamide und deren Analoge
US20110201649A1 (en) * 2008-09-19 2011-08-18 Sumitomo Chemical Company, Limited agricultural composition
PL2396321T3 (pl) 2009-02-10 2015-10-30 Monsanto Technology Llc Kompozycje i sposoby zwalczania nicieni
AU2011246584A1 (en) * 2010-04-27 2012-10-11 Syngenta Participations Ag Methods of controlling neonicotinoid resistant aphids

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4124151A1 (de) * 1991-07-20 1993-01-21 Bayer Ag Insektizide und akarizide pflanzenschutzmittel enthaltend substituierte 1,2,4-oxadiazolderivate
DE19725450A1 (de) * 1997-06-16 1998-12-17 Hoechst Schering Agrevo Gmbh 4-Haloalkyl-3-heterocyclylpyridine und 4-Haloalkyl-5-heterocyclylpyrimidine, Verfahren zu ihrer Herstellung, sie enthaltende Mittel und ihre Verwendung als Schädlingsbekämpfungsmittel
KR20010052491A (ko) * 1998-06-02 2001-06-25 다케다 야쿠힌 고교 가부시키가이샤 옥사디아졸린 유도체 및 살충제로서 이의 용도
DE19826671A1 (de) * 1998-06-16 1999-12-23 Hoechst Schering Agrevo Gmbh 1,3-Oxazolin- und 1,3-Thiazolin-Derivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Schädlingsbekämpfungsmittel
DE19962901A1 (de) * 1999-12-23 2001-07-05 Aventis Cropscience Gmbh Azolylalkalylazol-Derivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Schädlingsbekämpfungsmittel

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514660A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 バイエル・クロツプサイエンス・アクチエンゲゼルシヤフト 種子の処理のために使用される薬剤
JP5107721B2 (ja) * 2005-10-31 2012-12-26 エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 ヘテロ環置換ピリジン誘導体およびそれらを含有する抗真菌剤
US8841327B2 (en) 2005-10-31 2014-09-23 Eisai R&D Management Co., Ltd. Heterocycles substituted pyridine derivatives and antifungal agent containing thereof
US8507530B2 (en) 2007-04-27 2013-08-13 Eisai R&D Management Co., Ltd. Pyridine derivatives substituted by heterocyclic ring and phosphonoamino group, and anti-fungal agent containing same
US8513287B2 (en) 2007-12-27 2013-08-20 Eisai R&D Management Co., Ltd. Heterocyclic ring and phosphonoxymethyl group substituted pyridine derivatives and antifungal agent containing same
JP2016505554A (ja) * 2012-12-04 2016-02-25 モンサント テクノロジー エルエルシー 殺線虫水性懸濁濃縮組成物
WO2017109858A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社エス・ディー・エス バイオテック 縮合11員環化合物及びそれらを含有する農園芸用殺菌剤
WO2017109855A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社エス・ディー・エス バイオテック チアゾール化合物及びそれらを含有する農園芸用殺菌剤

Also Published As

Publication number Publication date
BR0113062A (pt) 2003-07-01
WO2002012229A1 (de) 2002-02-14
DE10039477A1 (de) 2002-02-21
MXPA03001208A (es) 2003-06-30
CN1446215A (zh) 2003-10-01
EP1309588A1 (de) 2003-05-14
US20020132813A1 (en) 2002-09-19
CA2418945A1 (en) 2003-02-10
KR20030019913A (ko) 2003-03-07
US20040010145A1 (en) 2004-01-15
AU2002214948A1 (en) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2209451T3 (es) Derivados de 1,3 oxazolina y 1,3-tiazolina, procedimientos para su preparacion y su utilizacion como agentes para la represion de plagas.
US6699853B2 (en) 4-haloalkyl-3-heterocyclylpyridines, 4-haloalkyl-5-heterocyclyl-pyrimidines and 4-trifluoromethyl-3-oxadiazolylpyridines, processes for their preparation, compositions comprising them, and their use as pesticides
JP4366518B2 (ja) 農薬としてのヘテロシクリルニコチンアミド及び類似のピリミジン誘導体
JP4238035B2 (ja) アリールイソオキサゾリン誘導体、その製造方法及び農薬としてのその使用
KR100923826B1 (ko) 살충제로 사용하기 위한 n-티오-니코틴아미드 유도체 및관련 화합물
US6555501B1 (en) 4-trifluoromethyl-3-oxazolylpyridines, processes for their preparation, compositions comprising them and their use as pesticides
US6949551B2 (en) Dihalopropene compounds, processes for their preparation, compositions comprising them and their use as pesticides
US20020032328A1 (en) Heterocyclic acylsulfimides, processes for their preparation, compositions comprising them and their use as pesticides
JP2004505967A (ja) ヘテロシクリルアルキルアゾール誘導体及び農薬としてのその使用
JP2002510680A (ja) 置換されたピペリジン、その製法および殺虫剤および殺菌剤としてのその使用
JP2002532497A (ja) 4−トリフルオロメチル−3−オキサジアゾリルピリジン、その製造方法、その化合物を含有する薬剤、および農薬としてのその使用
KR20050102139A (ko) 헤테로환상 아마이드, 그의 제조 방법, 이러한 헤테로환상아마이드를 함유하는 물질, 및 그의 농약으로서의 용도
US20040009992A1 (en) Azolylalkylazole derivatives, their preparation, and their use as pesticides
JP2003506468A (ja) 農薬としての複素環式スピロ化合物
JP2003508412A (ja) 農薬としてのアザビシクロおよびアザシクロオキシム、並びにアミン化合物
US20050176734A1 (en) Method for producing 4-haloalkyl nicotinic acid amides
MXPA00012631A (en) 1,3-oxazoline and 1,3-thiazoline derivatives, method for producing the same and their use as pesticides
EP1236727A1 (en) Azabicyclo compounds as pesticides