JP2004500503A - 気化器 - Google Patents
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- Y10S261/00—Gas and liquid contact apparatus
- Y10S261/56—Variable venturi
Abstract
空気入口(14)および空気出口(16)を備えた本体(12)を含む内燃機関のための気化器(10)。スロート(18)は本体(12)内において空気入口(14)および出口(16)間に配置される。スライドアセンブリ(20)は、スロート(18)を横切って移動するために本体(12)内において可動に配置される。スライドアセンブリ(20)は、スロート(18)上流の段差部(38)を含み、空気入口(14)の下部は、スロート(18)に入る空気を濃縮および圧縮するために狭められている。燃料を含むタンク(24)は本体(12)に取付けられる。燃料タンク(24)はスロート(18)内に位置する燃料出口(30)を含む。調整可能測定棒(26)はスライドアセンブリ(20)およびスロート(18)を通り燃料タンク(24)内に延在する。
Description
【0001】
本願は、1998年10月7日出願の「気化器構造(CARBURETOR CONSTRUCTION)」と題された仮出願第60/103,459号および1999年2月2日出願の「燃料オーバーフローバルブ(FUEL OVERFLOW VALVE)」と題された仮出願第60/118,421号に基づくものである。
【0002】
【発明の背景】
【発明の分野】
本発明は、内燃機関のための気化器に関し、より特定的には、空気入口に入る気流を圧縮するスライド部およびスクリュー調整アセンブリを有する気化器に関する。
【0003】
【関連技術の説明】
測定棒アセンブリおよびスライドを備えた気化器は既知である。米国特許第5,538,673号に開示されているように、気化器の調整スクリュー装置により燃料を正確に供給して気化器の性能を調整する。スライド22は一部その下面に角度が付けられている。しかしながら、スライドはその下を通過する空気を適切に圧縮および加速するようには構成されていない。
【0004】
気化器のベンチュリ内の装置(米国特許第4,530,805号参照)または突起(米国特許第4,459,243号、4,464,311号および4,465,642号参照)を利用して、通過する流れを変えることも既知である。
【0005】
スライド部を含み、スライド部が自身を通過する気流の速度を増すことで、入来する燃料と空気とを完全に混合しこの燃料−空気混合物を効率的に燃焼させる、この種の気化器が必要である。
【0006】
【発明の概要】
本発明の目的は、入来する空気をその空気がスライドの下を通る前に圧縮することにより、スライドおよび燃料入口を通過してベンチュリのスロートに向かう気流の速度を増して、入来する燃料と空気とを完全に混合しこの燃料−空気混合物を効率的に燃焼させることである。
【0007】
本発明の別の目的は、スライドの下部および燃料入口を通過してスロートに向かう気流を、気化器の空気入口の下部を狭めることにより濃縮および加速することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、空気入口の上部に空気入口開口およびスクープを設けることにより、フロートボール内の燃料に対する安定した大気圧を保つことで、均一的な燃料の流れを生じさせ、燃料を入来する空気と効率的に混合することである。スクープの役割は、空気を、入口開口部への入口で相対的に停滞した非乱流状態に閉じ込めて、フロートボール内の燃料に対する一定の圧力を維持することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、スライドの下面をその前面および後面と実質的に同じ高さになるように形成することによって、気流に対して滑らかな面を設けてスライド下を通過する空気の乱流を減じることである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、フロートボールが過度に満たされた場合またはフロートボールの垂直位置に乱れが生じた場合に、燃料が溢れないようにすることである。閉じたセルまたは同様の材料のボールを含む円錐形のオリフィスを設ける。このボールは、オリフィスの上端に達したときにシールを成し、燃料がフロートボールから出ないようにする。
【0011】
本発明の上記および他の目的の達成にあたり、空気入口端および空気出口を備える本体を含む内燃機関のための気化器が提供される。スロートは本体内において空気入口および出口間に配置される。スライドアセンブリは、スロートを横切って移動するためにボディ内に可動に配置される。燃料を含むフロートボールは本体に取付けられる。フロートボールは、スロート内に位置する燃料出口を含む。調整可能測定棒は、スライドアセンブリおよびスロートを通してフロートボール内に延在する。ばねアセンブリは、スライドアセンブリの位置を調整して本体に入る空気および燃料の流れを制御するためにスライドアセンブリ内に置かれる。
【0012】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照する本発明の以下の説明から明らかになるであろう。
【0013】
【好ましい実施例の詳細な説明】
図1および2を参照して、アイドリング動作状態にある本発明の気化器が示されている。気化器10は、空気入口端14および空気出口端16を備える本体12を含む。スロート18は、入口4および出口16間に延在し、気化器に入り気化器から出て行く空気のためのベンチュリ空気通路を提供する。
【0014】
スロート18の中央部にスライドアセンブリ20が配置される。スライドアセンブリ20は、本体12のスライドサポート22内でスロート18を横切るように移動する。このスライドアセンブリ20の移動については後述する。フロートボールすなわちフロート室24は、スライドアセンブリ20下で本体12に取り付けられる。フロートボール24は、測定棒26の移動によって燃料入口30を通してスロート18に送られる、ある量の燃料を含む。
【0015】
図2に示すように、測定棒26は調整可能に取り付けられ、スライドアセンブリ20から下に向かい燃料供給管28内へと延在する。測定棒26の拡大ヘッド部27は、スライドアセンブリ20の下ボア48(図3)内に滑動可能に受入れられる。スライドアセンブリ20内での棒26の位置は、既知の手段により調整可能であり、ここではこれ以上説明を行なわない。測定棒のヘッド27は、ばね32の作用により上向きに付勢される。
【0016】
図3を参照して、スライドアセンブリ20をより詳細に説明する。スライドアセンブリ20は、ばね保持部34およびばね保持部に接続された測定棒部36を含む。ばね保持部34には、参照番号38で示すように上方向の段差がある。段差部38のために、入口14から入る空気は、スライドアセンブリ20の下に行く前に圧縮され、その結果スライドおよび燃料出口29を通過する気流の速度が増す。このことは、入来する燃料および空気を完全に混合し、気化器の低設定時にこの燃料−空気混合物を効率的に燃焼させるのに特に効果的である。
【0017】
測定棒部36は、上端42および下端44を含む。第1のボア46は上端42にあり、第2のボア48は下端44にある。測定棒26は、下端44の開口部47を通りボア48内に延在する。図3に示すように、スライド20の下端44は平坦で、その表面はスライドの前後面と実質的に同じ高さになるように形成されている。端部44は気流に対し滑らかな表面を与えるので、スライド下を通過する空気の乱流が減じる。
【0018】
再び図1を参照して、空気入口14は、スライド20の下端44および燃料入口30を通過する気流を濃縮し加速する、狭められた下部50を含む。このようにして下部50で気流を濃縮し加速することは、気化器の低設定時は特に効果的であり、これはまた、燃料および空気を完全に混合しこの混合物を効率的に燃焼させることにつながる。
【0019】
スライドアセンブリ20の始動は、ケーブル(図示せず)などの適切な手段を介して行なわれ、スライドアセンブリ20は、スロート18を横切り上下に移動して、入口14からスライドの下面44を通り出口16に向かう気流を制御する。
【0020】
図4および5に示すように、本体12は、その上部において、空気入口14の上方のスクープ70を含む。スクープ70は、空気供給管74の吸気口72を含む。矢印で示すように、空気は吸気口72を通って管74に入り、管を移動し、管の端部76を介して出てフロートボール24に入りこれを加圧する。吸気口72およびスクープ70は、フロートボール内の燃料に対する安定した大気圧を維持することで、均一的な燃料の流れを生み出し、燃料と入来する空気とが効率的に混合される。スクープ70はまた、空気を、吸気口72の入口で相対的に停滞した非乱流状態に閉じ込めて、フロートボール24内の燃料に対する一定の圧力を維持する働きをする。
【0021】
図1および2に示すようにエンジンがアイドリング速度のとき、スライド20の下端44はほぼ全体的にスロート18を通して延在し、スライド20および燃料入口30を通る気流が最小になるようにする。図6および7に示すようにおよそ4分の1スロットルでは、スライド20は上昇しており、スライド20および燃料入口30を通る気流は増大する。ベンチュリ通路を通過する空気の流れは燃料と混ぜ合わされ、所望の空気−燃料比の混合物になる。図8および9に示すようにおよそ2分の1スロットルでは、スライド20はスロート18を通して前進しスライドサポート22内へと上昇する。同様に、図10および11に示すようにおよそ4分の3スロットルでは、ベンチュリ空気通路はほぼ完全に開いており、送られる気流および燃料が増す。図12はエンジン全開を示しており、空気の通路は完全に開いている。
【0022】
図13−15を参照して、本発明の気化器は、燃料溢れバルブを含む。図13に示すように、空気供給管74の端部76は、円錐形状のキャビティ80内で終端をなす。各キャビティ80内にはフロートボール82が配置される。ボール82は、閉じたセルボール、または同様のもしくは別の適切な材料からなるものとすることができる。図14に示すように燃料レベル25が上昇すると、ボール82がキャビティ80内へと上昇してシールを成し、燃料が空気供給管74に入らないようにする。同様に、図13に示すように燃料レベル25が後退すると、ボール82は、キャビティ80の最大開口部の、通常の静止位置に戻る。
【0023】
ボール82がフロートボール24に落下するのを防ぐために、穴のある保持プレートなどをキャビティ80内に設ける。プレート84は、打抜き板でも、その他機械的に等価の装置でもよい。プレート84には穴があるため、管74に入る空気は、フロートボール24に入りこれを加圧することができる。ボール82は、フロートボール24が過度に満たされたときまたはフロートボールの垂直位置に図15に示すような乱れが生じたときに、燃料が溢れないようにする。
【0024】
本発明についてその特定的な実施例と関連付けて説明してきたが、その他多くの変形例、修正例および他の用途が、当業者には明らかになるであろう。したがって、本発明が本明細書内の特定的な開示によって制限されるのではなく、前掲の特許請求の範囲によってのみ制限されることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】アイドリング状態にある本発明の気化器の正面図である。
【図2】図1の線I−Iに沿う気化器の断面図である。
【図3】本発明のスライドアセンブリの断面図である。
【図4】アイドリング状態にある本発明の気化器の正面図であり、空気入口のスクープを通る気流を示している。
【図5】図4の線II−IIに沿う断面図である。
【図6】4分の1スロットル速度の本発明の気化器の正面図である。
【図7】図6の線III−IIIに沿う気化器の断面図である。
【図8】2分の1スロットルの本発明の気化器の正面図である。
【図9】図8の線IV−IVに沿う気化器の断面図である。
【図10】4分の3スロットルの本発明の気化器の正面図である。
【図11】図10の線V−Vに沿う気化器の断面図である。
【図12】エンジン全開の本発明の気化器の正面図である。
【図13】本発明の気化器の燃料溢れバルブの側面断面図である。
【図14】燃料レベルが高い状態の燃料溢れバルブの断面図である。
【図15】非垂直位置にある気化器および燃料溢れバルブの断面図である。
本願は、1998年10月7日出願の「気化器構造(CARBURETOR CONSTRUCTION)」と題された仮出願第60/103,459号および1999年2月2日出願の「燃料オーバーフローバルブ(FUEL OVERFLOW VALVE)」と題された仮出願第60/118,421号に基づくものである。
【0002】
【発明の背景】
【発明の分野】
本発明は、内燃機関のための気化器に関し、より特定的には、空気入口に入る気流を圧縮するスライド部およびスクリュー調整アセンブリを有する気化器に関する。
【0003】
【関連技術の説明】
測定棒アセンブリおよびスライドを備えた気化器は既知である。米国特許第5,538,673号に開示されているように、気化器の調整スクリュー装置により燃料を正確に供給して気化器の性能を調整する。スライド22は一部その下面に角度が付けられている。しかしながら、スライドはその下を通過する空気を適切に圧縮および加速するようには構成されていない。
【0004】
気化器のベンチュリ内の装置(米国特許第4,530,805号参照)または突起(米国特許第4,459,243号、4,464,311号および4,465,642号参照)を利用して、通過する流れを変えることも既知である。
【0005】
スライド部を含み、スライド部が自身を通過する気流の速度を増すことで、入来する燃料と空気とを完全に混合しこの燃料−空気混合物を効率的に燃焼させる、この種の気化器が必要である。
【0006】
【発明の概要】
本発明の目的は、入来する空気をその空気がスライドの下を通る前に圧縮することにより、スライドおよび燃料入口を通過してベンチュリのスロートに向かう気流の速度を増して、入来する燃料と空気とを完全に混合しこの燃料−空気混合物を効率的に燃焼させることである。
【0007】
本発明の別の目的は、スライドの下部および燃料入口を通過してスロートに向かう気流を、気化器の空気入口の下部を狭めることにより濃縮および加速することである。
【0008】
本発明のさらなる目的は、空気入口の上部に空気入口開口およびスクープを設けることにより、フロートボール内の燃料に対する安定した大気圧を保つことで、均一的な燃料の流れを生じさせ、燃料を入来する空気と効率的に混合することである。スクープの役割は、空気を、入口開口部への入口で相対的に停滞した非乱流状態に閉じ込めて、フロートボール内の燃料に対する一定の圧力を維持することである。
【0009】
本発明のさらなる目的は、スライドの下面をその前面および後面と実質的に同じ高さになるように形成することによって、気流に対して滑らかな面を設けてスライド下を通過する空気の乱流を減じることである。
【0010】
本発明のさらなる目的は、フロートボールが過度に満たされた場合またはフロートボールの垂直位置に乱れが生じた場合に、燃料が溢れないようにすることである。閉じたセルまたは同様の材料のボールを含む円錐形のオリフィスを設ける。このボールは、オリフィスの上端に達したときにシールを成し、燃料がフロートボールから出ないようにする。
【0011】
本発明の上記および他の目的の達成にあたり、空気入口端および空気出口を備える本体を含む内燃機関のための気化器が提供される。スロートは本体内において空気入口および出口間に配置される。スライドアセンブリは、スロートを横切って移動するためにボディ内に可動に配置される。燃料を含むフロートボールは本体に取付けられる。フロートボールは、スロート内に位置する燃料出口を含む。調整可能測定棒は、スライドアセンブリおよびスロートを通してフロートボール内に延在する。ばねアセンブリは、スライドアセンブリの位置を調整して本体に入る空気および燃料の流れを制御するためにスライドアセンブリ内に置かれる。
【0012】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照する本発明の以下の説明から明らかになるであろう。
【0013】
【好ましい実施例の詳細な説明】
図1および2を参照して、アイドリング動作状態にある本発明の気化器が示されている。気化器10は、空気入口端14および空気出口端16を備える本体12を含む。スロート18は、入口4および出口16間に延在し、気化器に入り気化器から出て行く空気のためのベンチュリ空気通路を提供する。
【0014】
スロート18の中央部にスライドアセンブリ20が配置される。スライドアセンブリ20は、本体12のスライドサポート22内でスロート18を横切るように移動する。このスライドアセンブリ20の移動については後述する。フロートボールすなわちフロート室24は、スライドアセンブリ20下で本体12に取り付けられる。フロートボール24は、測定棒26の移動によって燃料入口30を通してスロート18に送られる、ある量の燃料を含む。
【0015】
図2に示すように、測定棒26は調整可能に取り付けられ、スライドアセンブリ20から下に向かい燃料供給管28内へと延在する。測定棒26の拡大ヘッド部27は、スライドアセンブリ20の下ボア48(図3)内に滑動可能に受入れられる。スライドアセンブリ20内での棒26の位置は、既知の手段により調整可能であり、ここではこれ以上説明を行なわない。測定棒のヘッド27は、ばね32の作用により上向きに付勢される。
【0016】
図3を参照して、スライドアセンブリ20をより詳細に説明する。スライドアセンブリ20は、ばね保持部34およびばね保持部に接続された測定棒部36を含む。ばね保持部34には、参照番号38で示すように上方向の段差がある。段差部38のために、入口14から入る空気は、スライドアセンブリ20の下に行く前に圧縮され、その結果スライドおよび燃料出口29を通過する気流の速度が増す。このことは、入来する燃料および空気を完全に混合し、気化器の低設定時にこの燃料−空気混合物を効率的に燃焼させるのに特に効果的である。
【0017】
測定棒部36は、上端42および下端44を含む。第1のボア46は上端42にあり、第2のボア48は下端44にある。測定棒26は、下端44の開口部47を通りボア48内に延在する。図3に示すように、スライド20の下端44は平坦で、その表面はスライドの前後面と実質的に同じ高さになるように形成されている。端部44は気流に対し滑らかな表面を与えるので、スライド下を通過する空気の乱流が減じる。
【0018】
再び図1を参照して、空気入口14は、スライド20の下端44および燃料入口30を通過する気流を濃縮し加速する、狭められた下部50を含む。このようにして下部50で気流を濃縮し加速することは、気化器の低設定時は特に効果的であり、これはまた、燃料および空気を完全に混合しこの混合物を効率的に燃焼させることにつながる。
【0019】
スライドアセンブリ20の始動は、ケーブル(図示せず)などの適切な手段を介して行なわれ、スライドアセンブリ20は、スロート18を横切り上下に移動して、入口14からスライドの下面44を通り出口16に向かう気流を制御する。
【0020】
図4および5に示すように、本体12は、その上部において、空気入口14の上方のスクープ70を含む。スクープ70は、空気供給管74の吸気口72を含む。矢印で示すように、空気は吸気口72を通って管74に入り、管を移動し、管の端部76を介して出てフロートボール24に入りこれを加圧する。吸気口72およびスクープ70は、フロートボール内の燃料に対する安定した大気圧を維持することで、均一的な燃料の流れを生み出し、燃料と入来する空気とが効率的に混合される。スクープ70はまた、空気を、吸気口72の入口で相対的に停滞した非乱流状態に閉じ込めて、フロートボール24内の燃料に対する一定の圧力を維持する働きをする。
【0021】
図1および2に示すようにエンジンがアイドリング速度のとき、スライド20の下端44はほぼ全体的にスロート18を通して延在し、スライド20および燃料入口30を通る気流が最小になるようにする。図6および7に示すようにおよそ4分の1スロットルでは、スライド20は上昇しており、スライド20および燃料入口30を通る気流は増大する。ベンチュリ通路を通過する空気の流れは燃料と混ぜ合わされ、所望の空気−燃料比の混合物になる。図8および9に示すようにおよそ2分の1スロットルでは、スライド20はスロート18を通して前進しスライドサポート22内へと上昇する。同様に、図10および11に示すようにおよそ4分の3スロットルでは、ベンチュリ空気通路はほぼ完全に開いており、送られる気流および燃料が増す。図12はエンジン全開を示しており、空気の通路は完全に開いている。
【0022】
図13−15を参照して、本発明の気化器は、燃料溢れバルブを含む。図13に示すように、空気供給管74の端部76は、円錐形状のキャビティ80内で終端をなす。各キャビティ80内にはフロートボール82が配置される。ボール82は、閉じたセルボール、または同様のもしくは別の適切な材料からなるものとすることができる。図14に示すように燃料レベル25が上昇すると、ボール82がキャビティ80内へと上昇してシールを成し、燃料が空気供給管74に入らないようにする。同様に、図13に示すように燃料レベル25が後退すると、ボール82は、キャビティ80の最大開口部の、通常の静止位置に戻る。
【0023】
ボール82がフロートボール24に落下するのを防ぐために、穴のある保持プレートなどをキャビティ80内に設ける。プレート84は、打抜き板でも、その他機械的に等価の装置でもよい。プレート84には穴があるため、管74に入る空気は、フロートボール24に入りこれを加圧することができる。ボール82は、フロートボール24が過度に満たされたときまたはフロートボールの垂直位置に図15に示すような乱れが生じたときに、燃料が溢れないようにする。
【0024】
本発明についてその特定的な実施例と関連付けて説明してきたが、その他多くの変形例、修正例および他の用途が、当業者には明らかになるであろう。したがって、本発明が本明細書内の特定的な開示によって制限されるのではなく、前掲の特許請求の範囲によってのみ制限されることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】アイドリング状態にある本発明の気化器の正面図である。
【図2】図1の線I−Iに沿う気化器の断面図である。
【図3】本発明のスライドアセンブリの断面図である。
【図4】アイドリング状態にある本発明の気化器の正面図であり、空気入口のスクープを通る気流を示している。
【図5】図4の線II−IIに沿う断面図である。
【図6】4分の1スロットル速度の本発明の気化器の正面図である。
【図7】図6の線III−IIIに沿う気化器の断面図である。
【図8】2分の1スロットルの本発明の気化器の正面図である。
【図9】図8の線IV−IVに沿う気化器の断面図である。
【図10】4分の3スロットルの本発明の気化器の正面図である。
【図11】図10の線V−Vに沿う気化器の断面図である。
【図12】エンジン全開の本発明の気化器の正面図である。
【図13】本発明の気化器の燃料溢れバルブの側面断面図である。
【図14】燃料レベルが高い状態の燃料溢れバルブの断面図である。
【図15】非垂直位置にある気化器および燃料溢れバルブの断面図である。
Claims (17)
- 内燃機関のための気化器であって、
空気入口端および空気出口を備える本体と、
前記本体内において前記空気入口および出口間に配置されたスロートと、
前記スロートを横切って移動するために前記本体内において可動に配置されたスライドアセンブリと、
前記本体と連通し燃料を含む燃料タンクとを含み、前記タンクはスロートに設けられた燃料出口を含み、前記気化器はさらに、
前記スライドアセンブリおよびスロートを通して前記タンク内に延在する調整可能測定棒と、
前記スライドアセンブリ内に位置し前記スライドアセンブリの位置を調整して前記本体に入る空気および燃料の流れを制御するためのばねアセンブリとを含む、気化器。 - 前記スライドアセンブリは、スロートに入る空気を濃縮し圧縮するための、スロート上流の段差部を含む、請求項1に記載の気化器。
- 前記スライドアセンブリは、前記段差部上方に配置されたばね保持部を含む、請求項2に記載の気化器。
- 前記ばねアセンブリは前記ばね保持部内に位置する、請求項3に記載の気化器。
- 前記スライドアセンブリは測定棒部を含む、請求項4に記載の気化器。
- 前記測定棒部は第1および第2の端部を備える、請求項5に記載の気化器。
- 前記測定棒部の第1の端部内に位置する上ボアと、前記測定棒部の第2の端部内に位置する下ボアとをさらに含み、測定棒は前記下ボア内に延在する、請求項6に記載の気化器。
- 前記測定棒部の第2の端部は、前記スロート内に延在し、下を通過する空気の乱流を減じるために実質的に平坦である、請求項6に記載の気化器。
- 前記空気入口は、前記スライドアセンブリの下端を通過する気流を濃縮し加速するための、狭められた下部を含む、請求項1に記載の気化器。
- 前記空気入口はその上部にスクープを含み、前記スクープは、空気を、相対的に停滞した非乱流状態に閉じ込める、請求項1に記載の気化器。
- 対向する端部を備える少なくとも1つの空気供給管をさらに含み、前記空気供給管の一方端は前記空気入口のスクープ内に位置し、前記空気供給管の他端は前記燃料タンク内に位置し、空気はスクープを通して入り前記空気供給管を移動して前記燃料タンク内の圧力を維持する、請求項10に記載の気化器。
- 第2の空気供給管は前記空気入口のスクープ内に位置する一方端と前記燃料タンク内に位置する他端とを備え、前記1つのおよび前記第2の空気供給管は前記気化器本体の両側に配置される、請求項11に記載の気化器。
- 前記少なくとも1つの空気供給管の他端は、前記燃料タンク内へと外側に開いた円錐形キャビティで終端をなす、請求項11に記載の気化器。
- 前記円錐形のキャビティ内に配置されたフロートボールをさらに含み、燃料レベルの上昇時に前記フロートボールを狭いキャビティ内に移動させて前記空気供給管を閉じ、燃料が前記空気供給管に入ることを防ぐ、請求項13に記載の気化器。
- 前記キャビティの幅の広い端部近傍に位置し、前記フロートボールが前記燃料タンクに落下することを防ぐための、穴のある保持プレートをさらに含む、請求項14に記載の気化器。
- 前記空気入口に隣接するよう配置された一方端および前記燃料タンク内に位置する他端を備える少なくとも1つの空気供給管をさらに含み、前記他端は、前記タンク内へと外側に開いた円錐形のキャビティで終端をなし、フロートボールが前記キャビティ内に配置され、前記タンク内の燃料レベルの上昇時に前記フロートボールを幅の狭いキャビティ端部内に移動させて前記空気供給管を閉じ、燃料が前記空気供給管に入ることを防ぐ、請求項1に記載の気化器。
- 前記スライドアセンブリの下面はその前後面と実質的に同じ高さであり、滑らかな下面を設けて、通過する気流の乱流を減じる、請求項1に記載の気化器。
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